JP2001304586A - ドロップインコンロ - Google Patents

ドロップインコンロ

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JP2001304586A
JP2001304586A JP2001093791A JP2001093791A JP2001304586A JP 2001304586 A JP2001304586 A JP 2001304586A JP 2001093791 A JP2001093791 A JP 2001093791A JP 2001093791 A JP2001093791 A JP 2001093791A JP 2001304586 A JP2001304586 A JP 2001304586A
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packing
flange
drop
positioning
piece
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JP2001093791A
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English (en)
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Yoshihiro Mizutani
水谷  嘉宏
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Rinnai Corp
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Rinnai Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドロップインコンロに於いて、フランジ側か
らカウンタートップ側へ力が加わった際のパッキングの
フランジの張り出し方向への変形を防止する。 【解決手段】 パッキング(P) は、位置決め金具(20)に
よってフランジ部(11)に固定される。位置決め金具(20)
の上端に連設される止着片(21)がフランジ部(11)に止着
される。パッキング(P) に向かって延び且パッキングを
抜止め状態に保持する保持片(22)を止着片(21)に連設
し、位置決め金具(20)は、器具本体(10)に設けた透孔か
ら挿通突出された状態に取付けられる。フランジ(11)の
下面におけるフランジ部(11)の先端から切り込み(P2)の
切り込み深さとほぼ等しい奥行きの位置に、下方に向か
ってパッキング(P)の変形防止手段となるパッキングガ
イド(26)を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はドロップインコン
ロ、特に、カウンタートップの開口から挿入した器具本
体と前記開口周縁との水密を確保する構成に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】所謂ドロップインコンロは、通常、器具
本体の胴部がカウンタートップの開口内に落とし込まれ
て、前記器具本体の胴部上端から張り出させたフランジ
部が前記開口周縁部に係合することによりカウンタート
ップによって支持される。コンロ上面となる天板も、前
記フランジ部を被覆するように器具本体に被冠されカウ
ンタートップによって支持される。
【0003】そして、従来のこの種ドロップインコンロ
では、前記開口内への煮汁等の侵入を防止するために、
前記天板の周縁とカウンタートップとの間、又は、前記
器具本体のフランジ部とカウンタートップ上面との間に
水密用のパッキングが介在される。このパッキングを介
在させる構成としては、例えば、特公平7−18554
号に開示されるように、天板周縁のスカート部下端にパ
ッキングを下方から外嵌装着した構成が採用されてい
る。
【0004】前記パッキングと前記天板周縁との結合強
度(以下、取付け強度という)を高めるために、前記先
行技術のものでは、前記両者の嵌合部の間を接着によっ
て結合している。ところが、この接着作業が面倒である
ことから、接着によることなくある程度の取付け強度を
確保する為に、前記天板周縁の断面形状を特殊に形成し
てこれに前記パッキングの断面形状を適合させる方法
が、実開昭63−110817号等に開示されている。
【0005】この先行技術では、前記パッキングと天板
周縁との嵌合部の断面形状が複雑な屈曲断面となってい
ること、及び、抜け方向において係合する関係にあるこ
と等の理由から、前記嵌合部の断面形状が直線状のシン
プルなものに比べて前記取付け強度が向上する。ところ
が、この場合には、前記パッキングを天板周縁に取り付
けにくいと言う問題が残る。また、パッキングの取付け
強度は十分に高いものとは言えない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】請求項1の発明は、か
かる点に鑑みてなされたものであり、パッキングの嵌着
作業が簡単で且取付け強度が十分であり、加えて、器具
本体のカウンタートップに対する位置決めが簡単且確実
に行えるようにすることをその課題とする。請求項2の
発明は、カウンタートップに形成される異なるサイズの
開口に適用可能ならしめるようにし、請求項3の発明
は、位置決め及びパッキングの固定の為の構成を簡素化
し、請求項4の発明は、パッキング固定の際の前記パッ
キングの位置にバラツキがあっても確実に固定できるよ
うにすることを課題とし、請求項5の発明は、複数のサ
イズに適合させて位置決めさせた何れの状態に置いても
前記パッキングが確実且簡単に固定できるようにするこ
とを課題とする。
【0007】一方、器具本体の最も外側に該当する本体
ケースをカウンタートップに取付けるために、位置決め
金具が用いられる。位置決め金具を含むドロップインコ
ンロについての発明が、特願平7−164114号及び
特願平8−57416号で提案されている。ここで提案
された発明は、位置決め金具を通すための透孔と取付け
ネジのための螺孔とが両者ともフランジに設けられたも
のである。しかしながら、このように透孔と螺孔とがフ
ランジに設けられた場合には、設けられるために必要な
ある程度の幅を有するフランジでなければならない。従
って、幅の狭いフランジに対しては位置決め金具の固定
ができないという問題がある。又、プレス型の関係等で
透孔の幅を狭く形成するのは困難であり、位置決め金具
が透孔内でがたつきが生じるという問題がある。
【0008】ゆえに、請求項6記載の発明は、かかる問
題点を解決するためになされたものであり、フランジの
幅の狭い本体ケースであってもカウンタートップに取付
けることが可能な固定具を含むドロップインコンロを提
供することを課題とする。請求項7の発明は、請求項6
の発明の課題に加えて、請求項1の発明の課題と同様
に、パッキングの嵌着作業が簡単でかつ取付け強度が十
分であり、加えて、器具本体のカウンタートップに対す
る位置決めが簡単かつ確実に行えることを課題とする。
請求項8の発明は、さらに固定具と本体ケースとの固定
度を大きくすることを課題とする。
【0009】又、他方、パッキングの切り込みにフラン
ジの先端が差し込まれ、フランジには、本体ケースの荷
重により下向きに重力がかかる。その結果、パッキング
にもフランジからの力によって下向きの力がかかるた
め、カウンタートップとフランジとの間でパッキングの
変形が生じる。パッキングの切り込みにフランジの先端
を差し込む際の差し込み度合の判断は、パッキングがフ
ランジの全周にわたって取付けられるため、内部が見え
ず困難という問題がある。
【0010】ゆえに、請求項11の発明は、かかる課題
を解決するためになされたものであり、フランジ側から
カウンタートップ側へ力が加わった際のパッキングのフ
ランジの張り出し方向への変形を防止することを課題と
する。請求項12の発明は、請求項11の発明の課題に
加えて、パッキングの切り込みへフランジの先端を確実
に差し込めることができることを課題とする。請求項1
3の発明は、請求項11又は12記載の発明の課題に加
えて、パッキングにかかる圧縮率が一定値以上となるこ
とを抑制することをその課題とする。請求項14の発明
は、請求項11、12又は13の発明を課題に加えて、
請求項1の発明の課題と同様に、パッキングの嵌着作業
が簡単でかつ取付け強度が十分であり、加えて器具本体
のカウンタートップに対する位置決めが簡単かつ確実に
行えることをその課題とする。
【0011】尚、請求項9の発明は、請求項6等の記載
の発明の課題に加えて、請求項11記載の発明と同様
に、パッキングのフランジ張り出し方向への変形を防止
することを課題とし、請求項10の発明は、請求項9の
発明の課題に加えて、請求項12の発明と同様にパッキ
ングの切り込みへフランジの先端を確実に差し込めるこ
とができることを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の請求項1の発明の技術的手段は、『器具本体(10)の胴
部上端から外方に張り出させたフランジ部(11)にパッキ
ング(P) を取付け、前記フランジ部(11)が前記パッキン
グ(P) を介してカウンタートップ(T)に設けた開口(H)
の周縁部により支持され、前記器具本体(10)に天板を被
冠させたドロップインコンロであって、前記パッキング
(P) は、前記フランジ部(11)の周縁部に対して外嵌装着
され、前記器具本体(10)の胴部外周面と前記開口(H) の
内周面との間の複数個所には前記器具本体(10)から突出
させた位置決め金具(20)を介在させ、この位置決め金具
(20)の上端には前記フランジ部(11)に止着される止着片
(21)を連設すると共に、前記パッキング(P) に向かって
延びる保持片(22)を前記止着片(21)に連設し、前記位置
決め金具(20)は、器具本体(10)に設けた透孔から挿通突
出された状態にて、前記止着片(21)によりフランジ部(1
1)の上面に止着されると共に前記保持片(22)は前記止着
状態にて前記パッキング(P) を抜け止め状態に保持する
構成とした』ことである。
【0013】この構成によれば、止着片(21)をフランジ
部(11)に取付けることにより、位置決め金具(20)が所定
の位置に突出して開口(H) の内周面と前記位置決め金具
との関係によって器具本体(10)が位置決めされる。同時
に、止着片(21)に連設された保持片(22)がパッキング
(P) をフランジ部(11)の周縁部に対して抜け止め状態に
保持する。なお、パッキング(P) を抜け止め状態に保持
するとは、パッキング(P) がフランジ部(11)の周縁部側
に脱出するのを阻止するように係合する構成であり、係
合片(24)とパッキング(P) とが係合する関係や、傾斜
面、波形部相互の接触により係合する関係、更には、パ
ッキング(P) の上面に爪部(23)が食い込む関係を含む。
【0014】請求項2の発明は、上記請求項1の発明に
おいて、『前記位置決め金具(20)を挿通させる前記透孔
を、前記フランジ部(11)において器具本体(10)の前記胴
部との距離が異なる複数の位置に設けた』ことである。
この構成によれば、器具本体(10)の胴部に対して、前記
複数種の透孔に応じた異なる位置に位置決め金具(20)を
突出させられる。従って、開口(H) のサイズが異なる場
合、前記取付け金具(20)を挿通させる前記透孔の開設位
置を、前記開口の各サイズに合わせて、複数箇所に設定
することにより、前記位置決め金具(20)の突出位置を各
サイズに合わせて変更できる。しかも、前記透孔がフラ
ンジ部(11)に設けられているから、前記位置決め金具(2
0)は前記フランジ部(11)の上方から前記透孔に挿入して
胴部近傍に突出させることができる。
【0015】前記した請求項1又は2の発明において、
請求項3に記載するように、前記止着片(21)は、『前記
フランジ部(11)に対して螺合される取付けネジによりネ
ジ止めされる構成』としてもよい。このネジ止めの場
合、位置決め金具(20)の取付け作業がフランジ部(11)の
上方から行える。このものでは、止着片(21)を取付ける
ための構成が簡単である。
【0016】請求項4の発明は、上記請求項1〜3の発
明において、『前記保持片(22)は、前記パッキング(P)
の上面に添う板状部とその下面から突出し前記止着片(2
1)のネジ止めによって前記前記パッキング(P) の上面に
食い込む爪部(23)とを具備する構成とした』ことであ
る。このものによれば、パッキング固定の際の前記パッ
キングの位置にバラツキがあっても爪部(23)がパッキン
グ(P) の上面の適宜位置に食い込む。
【0017】請求項5の発明は、『前記位置決め金具(2
0)を挿通させる前記透孔を、前記フランジ部(11)におい
て器具本体(10)の前記胴部との距離が異なる複数の位置
に設け、前記止着片(21)は、前記フランジ部(11)に対し
て螺合される取付けネジによりネジ止めされ、前記保持
片(22)は、前記パッキング(P) の上面に添う板状部とそ
の下面から突出し前記止着片(21)のネジ止めによって前
記前記パッキング(P)の上面に食い込む複数の爪部(23)
(23)とを具備し、前記各透孔に前記位置決め金具(20)が
挿通された状態にて前記パッキング(P) の上面に一致す
る位置に前記爪部(23)(23)を配置した』ものであり、こ
のものでは、異なるサイズの開口(H) に器具本体(10)の
胴部を落とし込んだ場合でも、各サイズに適合させた位
置に位置決め金具(20)を装着できると共に、この何れの
状態でも、保持片(22)の爪部(23)(23)の少なくとも一部
が確実にパッキング(P) の上面に食い込む。
【0018】請求項6の発明は、本体ケースと、固定具
とを備えたものである。本体ケースは、側壁上端から外
向きに張り出して形成されたフランジにより側壁の外面
に対向するカウンタートップの開口に吊持され、側壁に
透孔が形成されたものである。固定具は、一端側が透孔
を通ってカウンタートップの方向へ延び、他端側がフラ
ンジの上面に固定されるものである。このものでは、フ
ランジに透孔が設けられなくても、本体ケースを固定す
ることが可能となる。
【0019】請求項7記載の発明は、請求項6記載の発
明の発明特定事項に加え、パッキングを備える。パッキ
ングは、その内側面がフランジの先端に接し、かつ、そ
の下面がカウンタートップの上面に全周にわたって密着
するものである。そして、固定具の他端側がパッキング
のフランジの張り出し方向の外方移動を阻止する阻止手
段を含むことを特徴としている。ここで、外方移動を阻
止するとは、パッキングの抜止めを阻止することを意味
する。パッキングの抜止めについては、前述の請求項1
の発明の場合と同様である。又、パッキングの内側面に
は、切欠部の表面も含まれる。
【0020】請求項8の発明は、請求項6又は7の発明
において、固定具が側壁の内面と密着する密着部分を含
むことを特徴としている。このものでは、固定具の密着
部分が側壁の内面に密着することで、フランジのみでの
固定の度合いに比べて、より大きな固定度の取付けが可
能となる。
【0021】請求項9の発明は、請求項6、7または8
の発明の発明特定事項に加えて、パッキングを含む。パ
ッキングは、その下面がカウンタートップの上面に全周
にわたって密着し、かつ、そのフランジの張り出し方向
と同一方向の少なくとも一部の上にフランジの先端が取
りつけられるものである。そして、フランジの先端側
が、パッキングにフランジ側からカウンタートップ側へ
力が加わって生じるパッキングのフランジの張り出し方
向の変形を防止する変形防止手段を含むことを特徴とす
る。ここで、変形防止手段としては、具体的には変形防
止部が挙げられる。このようなフランジの張り出し方向
の変形防止が可能となることで、パッキングとしての品
質の維持が可能となる。
【0022】請求項10の発明は、請求項9のパッキン
グがフランジの先端が差し込まれる切り込みを含み、変
形防止手段がフランジの下面におけるフランジの先端か
ら切り込みの切り込み深さとほぼ等しい奥行きの位置に
下方に向かって設けられたパッキングガイドを含むこと
を特徴としている。このようなパッキングガイドによっ
て、パッキングの内側面がパッキングガイドに当接する
まではフランジの先端をパッキングの切り込みに差し込
むことができる。
【0023】請求項11の発明は、本体ケースと、パッ
キングと、変形防止手段とを備えている。本体ケース
は、側壁と側壁上端から外向きに張り出したフランジと
を含み、側壁の外面に対向するカウンタートップの開口
に吊持されるものである。パッキングは、その下面がカ
ウンタートップの上面に全周にわたって密着し、かつ、
そのフランジの張り出し方向と同一方向の少なくとも一
部の上にフランジの先端が取りつけられるものである。
変形防止手段は、パッキングにフランジ側からカウンタ
ートップ側へ力が加わって生じるパッキングのフランジ
の張り出し方向の変形を防止するものである。このもの
によれば、請求項9記載の発明の作用と同様に、パッキ
ングのフランジ張り出し方向の変形を防止でき、パッキ
ングとしての品質維持が可能となる。
【0024】請求項12の発明は、請求項11のパッキ
ングがフランジの先端が差し込まれる切り込みを含み、
変形防止手段がフランジの下面におけるフランジの先端
から切り込みの切り込み深さとほぼ等しい奥行きの位置
に下方に向かって設けられたパッキングガイドを含むこ
とを特徴としている。このようなパッキングガイドによ
って、パッキングの内側面がパッキングガイドに当接す
るまではフランジの先端をパッキングの切欠部に差し込
むことができる。
【0025】請求項13の発明は、請求項11又は12
の変形防止手段が、フランジ側からカウンタートップ側
へ力が加わったことに応じて、パッキングの圧縮率が一
定値以上となることを抑制する抑制手段を含むことを特
徴としている。このものによれば、パッキングの高さ方
向の変形が抑えられて、パッキングとしての品質維持が
可能となる。
【0026】請求項14の発明は、一端側が本体ケース
の側壁またはフランジに設けられた透孔を通ってカウン
タートップの方向へ延び、他端側がフランジ上面に固定
される固定具を備えている。固定具の他端側はパッキン
グのフランジの張り出し方向の外方移動を阻止する阻止
手段を含んでいる。このものによれば、請求項11、1
2又は13の発明の作用に加えて、請求項1の作用と同
様の作用が得られる。即ち、ここでの外方移動阻止と
は、パッキングの抜止め状態の保持を意味する。抜止め
状態の保持については、請求項1の場合と同様である。
【0027】
【発明の効果】請求項1の発明は、パッキング(P) はフ
ランジ部(11)に外嵌するだけであり、これに位置決め金
具(20)を複数箇所に装着することにより前記パッキング
(P) が抜け止め状態に固定されるから、パッキング(P)
の嵌着作業が簡単で且取付け強度が十分であり、加え
て、器具本体(10)のカウンタートップ(T)に対する位置
決めが簡単且確実に行える。
【0028】請求項2の発明は、前記効果に加えて複数
のサイズの開口に合わせてドロップインコンロを位置決
めできる利点がある。
【0029】請求項3の発明によれば、位置決め及びパ
ッキングの固定の為の作業がフランジ部(11)の上方から
の作業によって行えるから以上の効果に加えて一層作業
性が改善される。また、位置決め金具(20)の取付け構造
が簡素化できる。
【0030】前記請求項4の発明は、フランジ部(11)の
上面からのネジ止め作業によって前記パッキング(P) の
固定及び位置決め作業が同時に行える利点がある。
【0031】請求項5の発明は、複数の爪部によって請
求項4の発明の効果と同様の効果が得られる。
【0032】請求項6の発明は、透孔がフランジでなく
本体ケースの側壁に設けられるので、その分だけフラン
ジの幅が狭くても、固定具としての位置決め金具の取付
けが可能となる。
【0033】請求項7の発明は、請求項6の発明の効果
に加え、請求項1の発明の効果と同様の効果が得られ
る。
【0034】請求項8の発明は、固定具の密着部分が側
壁の内面に密着することで、固定具の取付け強度をフラ
ンジのみでの取付けに比べて大きくでき、フランジの張
り出し方向へのがたつきを防止できる。それに伴って、
寸法精度が向上した固定具の取付けが可能となる。
【0035】請求項9の発明は、請求項6、7、又は8
の発明の効果に加え、パッキングのフランジの張り出し
方向への変形を防止できるので、パッキングの品質を保
持でき、例えばドロップインコンロの再取付けが行われ
る場合であっても、パッキングの交換を不要とすること
ができる。更に使用時における煮汁等の侵入防止を確実
にすることができる。
【0036】請求項10の発明は、パッキングがパッキ
ングガイドに当接するまでフランジの先端をパッキング
の切り込みに差し込むことで差し込み度合を判断でき、
確実な差込が可能となる。
【0037】請求項11の発明は、固定具の通る透孔が
フランジ又は側壁の何れであっても、さらには固定具が
パッキングの抜止め状態を保持するか否かにかかわら
ず、パッキングの幅方向への変形を防止でき、請求項9
記載の発明の効果と同様に、パッキングの品質を保持で
きる。
【0038】請求項12の発明は、請求項11の発明の
効果に加えて、請求項10の効果と同様の効果が得られ
る。
【0039】請求項13の発明は、パッキングの圧縮率
が一定値以上にならないように抑制されるので、パッキ
ングの高さ変形を抑えることができるので、パッキング
の品質を保持でき、請求項9の発明の効果と同様の効果
が得られる。
【0040】請求項14の発明は、請求項11又は12
又は13の発明の効果に加えて、パッキングの外方移動
を阻止できるので、請求項1の発明の効果と同様の効果
が得られる。
【0041】
【発明の実施の形態】次に、上記した本発明の実施例を
図面に従って詳述する。図1〜図4に示す実施の形態1
は、扁平な直方体状の胴部の上端からフランジ部(11)を
張り出した構成の器具本体(10)内にガス燃焼機構を内蔵
し、前記器具本体(10)の上端開放部に前記ガスバーナに
対応させて複数のバーナ孔を設けた天板(30)を被冠させ
たドロップインコンロに本発明を実施したものである。
【0042】このものでは、前記器具本体(10)の胴部
は、カウンタートップ(T) の開口(H)に落とし込み状態
に収容されて、この胴部上端から張り出すフランジ部(1
1)が前記開口周縁によって支持される。この支持部分に
よって器具本体(10)とカウンタートップ(T) との間(フ
ランジ部(11)とカウンタートップ(T)の間)の水密が確
保される構成であり、このために、前記フランジ部(11)
の周縁にパッキング(P)が装着されている。このパッキ
ング(P) は、断面形状が一様な弾性材料製の型材からな
り、その断面形状は、図3、図4に示すように、外側上
部を切欠部(P1)としたL字状とし、その内側端面部の中
程には一定深さの切り込み切り込み(P2)が水平方向に形
成されている。そして、前記パッキング(P) は、前記フ
ランジ部(11)の周縁部が前記切り込み(P2)に挿入される
態様で、前記フランジ部(11)の周縁全域に装着されて全
体としてループ状となる。
【0043】一方、前記天板(30)は周縁にスカート部(3
1)が形成された構成となっている。そして、前記切欠部
(P1)の内側の直立壁に外嵌する態様で天板(30)が被冠さ
れる。また、開口(H) 内に遊嵌される器具本体(10)を位
置決めする為に、この例では、位置決め金具(20)が用い
られる。この位置決め金具(20)は、図3、図4のよう
に、その上端に止着片(21)が設けられ、この止着片(21)
の端部から保持片(22)を延長形成したものであり、前記
位置決め金具(20)が前記フランジ部(11)に設けた透孔(1
2)から前記器具本体(10)の胴部の外側近傍に突出するよ
うに、前記フランジ部(11)にネジ止め固定されている。
【0044】前記位置決め金具(20)には、前記止着片(2
1)から直角に垂下する垂下片に続けてS字状に屈曲する
屈曲部が形成され、この屈曲部の下端部は内側に傾斜す
る傾斜片(201) となっている。そして、前記傾斜片(20
1) の上端の屈曲頂部 (202)が開口(H) の開口縁である
カウンタートップ(T) の内周面と一致するように、前記
位置決め金具(20)の屈曲位置及び屈曲度合いが所定の値
に設定され、前記透孔(12)から前記位置決め金具(20)を
挿通させた状態では、前記屈曲頂部( 屈曲頂部(202))が
カウンタートップ(T) の内周面に接触して全体的に弾性
変形する構成である。
【0045】前記透孔(12)は、図2のように、フランジ
部(11)の周方向の複数カ所に設けられ、各透孔(12)の夫
々に各位置決め金具(20)が挿通されて取付けネジを用い
て前記透孔(12)の近傍に設けた螺孔(13)にネジ止めされ
る。前記周方向の各部には、図6のように、フランジ(1
1)の幅方向に於いて胴部との距離が異なる複数の位置に
透孔(12)(12)が、カウンターテーブル(T) に形成される
開口(H) のサイズに合わせて設けられている。
【0046】前記止着片(21)の外側端部の保持片(22)
は、前記止着片(21)に続く直立片、これに続く水平片、
外側端部から垂下する係合片(24)からなり全体として逆
U字状に屈曲した構成である。前記直立片と係合片(24)
との間隔は前記パッキング(P)の切欠部(P1)の内側にて
直立する直立壁(P3)の横幅に略一致している。また、前
記止着片(21)から前記水平片までの高さは、切り込み(P
2)から直立壁(P3)の頂部までの高さに一致させている。
従って、位置決め金具(20)をネジ止めした状態では、前
記保持片(22)が図3のようにパッキング(P) の直立壁(P
3)を抱えるようにして抜け止め状態に保持することとな
る。
【0047】この実施の形態のドロップインコンロで
は、上記したようにパッキング(P) を器具本体(10)のフ
ランジ部(11)の周縁部に嵌め込んで、上記屈曲頂部(20
2) が開口(H) の内周面側に向く姿勢で各透孔(12)に位
置決め金具(20)を挿入し、前記位置決め金具(20)の止着
片(21)を前記フランジ部(11)にネジ止めすると、上記し
たように、保持片(22)によってパッキング(P) が抜け止
め状態に固定されたものとなる。この状態で器具本体(1
0)をその胴部が開口(H) に落とし込まれるようにしてカ
ウンタートップ(T)に装着すると、器具本体(10)は、各
位置決め金具(20)の屈曲頂部(202) が開口(H) の内周面
に接触した状態に位置決めされる。そして、フランジ部
(11)とカウンタートップ(T)とはパッキング(P) を介し
て水密状態に接触する。このように位置決めされ且カウ
ンタートップ(T)との水密が確保された器具本体(10)に
対して、スカート部(31)の下端部を前記パッキング(P)
の切欠部(P1)に収容される天板(30)を被冠させると、こ
の天板(30)が所定の状態に装着されたものとなる。
【0048】また、位置決め金具(20)は弾性板によって
構成されているから、前記器具本体(10)の装着状態で
は、所定の弾性力によって前記屈曲頂部(202) が開口
(H) の内周面に加圧され、器具本体(10)がガタつく心配
がない。さらに、前記屈曲頂部(202) の先端側は内側に
傾斜する傾斜片(201)トなっているから、予め位置決め
金具(20) をフランジ部(11)にネジ止めした状態で器具
本体(10)の胴部を開口(H)内に落とし込む際に前記傾斜
片(201) が案内作用を発揮し、当該落とし込み動作が円
滑且簡単である。
【0049】[図5に示す実施の形態2について]この
実施の形態は、位置決め金具(20)を挿通する透孔(12)を
器具本体(10)の胴部側壁(27)に開設し、前記位置決め金
具(20)の構成は、止着片(21)に続く垂下片(203) の下方
に外側に突出片(204) が突出傾斜した後屈曲頂部(202)
が一定距離垂下してその下方で内側に傾斜する傾斜片(2
01) を連設すると共に、保持片(22)を止着片(21)に対し
て水平方向に連続させた構成としたものである。この例
のパッキング(P) の切り込み(P2)は直立壁(P3)に形成さ
れ、全体の高さは、上記実施の形態1のそれよりも低く
設定されている。また、(13)はフランジ部(11)に形成し
た隆起部に設けられたバーリング孔であり、前記隆起部
の高さと前記切り込み(P2)から直立壁(P3)の頂面までの
高さが略一致していて、止着片(21)と保持片(22)とを同
一面として構造を簡単としている。さらに、器具本体(1
0)の胴部の内面からフランジ部(11)に嵌め込んだパッキ
ング(P) の直立壁(P3)の外面までの間隔が、止着片(21)
の内側の端部から保持片(22)の外側の端部の係合片(24)
までの間隔と一致させている。
【0050】このものでは、フランジ部(11)に前記パッ
キング(P) を嵌め込んだ状態で、前記位置決め金具(20)
を前記透孔(12)から器具本体(10)の胴部外側に突出させ
て、ネジ孔(13)に螺合させた止めネジにより止着片(21)
を前記フランジ部(11)にネジ止めすると、直立壁(P3)が
係合片(24)に係合した状態となってパッキング(P) が保
持片(22)により抜け止め状態に保持されたものとなる。
このものでは、直立壁(P3)の高さが低くて止着片(21)と
保持片(22)とが同一平面上にあり、フランジ部(11)の上
面との間隔を小さく設定できるから、パッキング(P) に
よる水密構造部分の嵩が低くなる。また、透孔(12)をフ
ランジ部(11)に形成するものではないから、フランジ部
(11)の幅が狭く設定できる。
【0051】更に、透孔(12)が器具本体(10)の側壁(27)
に設けられたため、位置決め金具(20)が側壁(27)の透孔
(12)の上方側壁の内面に密着するような密着部(28)を有
するような構造とすれば、位置決め金具(20)を側壁(27)
に対しがたつきのないように取付けることができるの
で、位置決め金具(20)の全幅にわたり開口(H) と接触で
き、器具本体(10)を開口(H) に対して平行状態を保って
設置できる。即ち、フランジ部(11)の螺孔(13)と側壁(2
7)までの距離Xに対し、止着片(21)における孔(21a) と
垂下片(203) までの距離Yを考慮して、垂下片(203) の
外面に対し側壁(27)の透孔(12)より上部側壁の内面がが
たつきのないようにした場合は、透孔がフランジ部(11)
に設けられる場合のような透孔の幅の大きさ分だけがた
つきが生じることがない。尚、位置決め金具(20)ががた
つきなく取付けられるならば、例えば、相当数の取付け
がなされた場合には、パッキング(P) を押える保持片(2
2)はなくてもよい。実施の形態2が改良された実施の形
態については、図13以降の図面を用いて説明する。
【0052】[実施の形態3について]位置決め金具(2
0)の保持片(22)の構成は、図7〜図9のように、上記し
た直立片に続く水平片に下方に突出する三角形状の爪部
(23)(23)群を設け、この爪部(23)を直立壁(P3)の上面に
食い込ませ得る構成としてもよい。このものでは、前記
爪部(23)が直立壁(P3)の上面の何れかの位置にあるかぎ
り、パッキング(P) が保持片(22)に対して抜け止め状態
に係合する。従って、フランジ部(11)に対するパッキン
グ(P) の取付位置がばらついたとしても確実に抜け止め
状態に保持できる。
【0053】特に、この例では、器具本体(10)のフラン
ジ部(11)の幅を十分な大きさに設定し、図6のように、
器具本体(10)の胴部外面近傍の第1透孔(121) 群と、こ
れから一定距離外側に離れた第2透孔(122) 群とからな
る透孔群が設けられ、前記各透孔に前記位置決め金具(2
0)が挿通されて前記各透孔近傍に設けた螺孔(13)に前記
止着片(21)がネジ止めされ得る構成になっている。
【0054】そして、前記爪部(23)爪部(23)は、前記第
1、第2透孔(121)(122)群の配設位置合わせて、保持片
(22)の突出方向に沿うように複数列に配置されている。
従って、図8のように、第1透孔群(121) に位置決め金
具(20)を挿入したときには、外側の爪部(23)(23)群が直
立壁(P3)の上面に食い込んで、このパッキング(P) が抜
け止め状態に保持され、図9のように、第2透孔(122)
群に位置決め金具(20)が挿入されたときには、内側の爪
部(23)(23)群が直立壁(P3)の上面に食い込むこととな
る。これにより、同じ器具本体(10)の何れの透孔群に位
置決め金具(20)を挿通させて取付けるかによって異なる
サイズの開口(H) に器具本体(10)を位置決め固定できる
こととなるとともに、保持片(22)がパッキング(P) を押
えて、その爪部(23)が直立壁(P3)の上面に食い込むこと
になる。
【0055】その他止着片(21)をフランジ部(11)に取付
ける構成としては、上記した各例のネジ止め以外に、図
10に示すように、弾性板製の位置決め金具(20)の上端
部に斜め上方に向く係止舌片(25)を形成し、前記係止舌
片(25)の先端と止着片(21)との間隔をフランジ部(11)の
厚さに略一致させておけば、同図のように、位置決め金
具(20)を透孔(12)に挿入するだけでフランジ部(11)に対
して抜け止め状態に取り付けられる。保持片(22)の先端
の係合片(24)は、同図のようにパッキング(P) の外側面
に形成した溝部に食い込む構成であっても良い。
【0056】また、パッキング(P) を保持片(22)によっ
て抜け止め状態に保持するための構成としては、上記し
た例のように、係合片(24)又は爪部(23)を直立壁(P3)の
上部に係合させる上記の例の他、フランジ部(11)と保持
片(22)の板状部とによって挟持される部分が抜け止め状
態にあればよく、例えば、図11のように、保持片(22)
を単なる傾斜板として、直立壁(P3)の上面を外側に向か
って低くなる傾斜面としても良い。更には、図12のよ
うに、直立壁(P3)の上面を波形として、保持片(22)をこ
れに一致する波形としてもよい。
【0057】さらには、図13のように、保持片(22)が
平らであっても、止着片(21)と保持片(22)の高さL1
を、パッキング(P) の直立壁(P3)の高さL2よりも低く
して、押圧させてもよい。さらに、本発明は、前記パッ
キング(P) に前記天板(30)のスカート部(31)が載置され
ない方式や前記スカート部(31)にも別途パッキングが装
着される方式にも利用できることは言うまでもない。
【0058】[図14に示す実施の形態4について]図
14に示す本発明の実施の形態は、図5に示す実施の形
態の場合とほぼ同様である。相違点は、フランジ部(11)
下面の所定位置からパッキングガイドの機能も果たす変
形防止部(26)が垂下して設けられたことである。フラン
ジ部(11)の先端から変形防止部(26)が設けられた位置ま
での奥行き長さは、ちょうどパッキング(P) の切り込み
(P2)の深さと同じである。このようにすることで、変形
防止部(26)は、パッキングガイドの機能を果たす。すな
わち、パッキング(P) の内側面が変形防止部(26)に当接
するまで、フランジ部(11)の先端をパッキング(P) の切
り込み(P2)に差し込むことができ、差し込みを確実にす
ると共に、位置決め金具(20)の保持片(22)及び係合片(2
4)とパッキング(P) との取付けを容易にすることができ
る。
【0059】尚、フランジ部(11)の先端から変形防止部
(26)が設けられた位置までの奥行きは、パッキング(P)
の切り込み(P2)の深さとほぼ等しければ良く、完全に一
致する必要はない。ただし、好ましくは、短めよりも、
長めが良い。長めの場合には、差し込みに伴う直立壁(P
3)の立ち上がりが生じるが、微差程度であれば、パッキ
ング(P) が弾性体であることから、本来あるべき差し込
み状態に戻ると考えられるからである。
【0060】又、変形防止部(26)の高さは、パッキング
(P) の高さよりもやや低くなるような高さである。これ
は、変形防止部(26)の高さがパッキング(P) よりも高い
場合には、パッキング(P) がフランジ部(11)で押えられ
ず、パッキング(P) とカウンタートップ(T) との間に隙
間が生じ、パッキング(P) の煮汁などの流入防止という
役割が果たせなくなるからである。そのため、器具本体
(10)である本体ケースの重さによってパッキング(P) に
下向き、換言すれば、フランジ部(11)側からカウンター
トップ(T) 側への力が加わり、パッキング(P) とカウン
タートップ(T)上面と密着できるようにしている。
【0061】図15を用いて変形防止部(26)の役割の重
要性について説明する。図15に示すものは、図14に
おける変形防止部(26)及び位置決め金具(20)の保持片(2
2)が無い場合について示している。フランジ部(11)がパ
ッキング(P) の切り込み(P2)に嵌め込まれ、器具本体(1
0)がカウンタートップ(T) の開口に吊持されることで、
パッキング(P) は、器具本体(10)の重みによって、図示
するような力(F) を受ける。その結果、フランジ部(11)
の張り出し方向に変形することになる。特に、位置決め
金具(20)が保持片(22)を有しない場合には、パッキング
(P) の直立壁(P 3)の切り込み(P2)の上部をも固定され
ず、パッキング(P) はフランジの張り出し方向の内方や
外方に向かって変形を生じる。また、天板(30)のスカー
ト部(31)がパッキング(P) の切欠部(P1)を固定している
場合には、パッキング(P) の上部は外方へ、下部は内方
へ向かって力が分散することになる。
【0062】これに対し、図14に示すように変形防止
部(26)が設けられた場合には、変形防止部(26)の高さが
フランジ部(11)とカウンタートップ(T) との間の距離に
相当するまではパッキング(P) に力(F) が加わるもの
の、それをこえた場合には変形防止部(26)が支えること
になるので、図15に示すような問題は生じない。これ
により、パッキング(P) のフランジの張り出し方向の変
形が防止されることで、例えばドロップインコンロの組
付けを再度行う場合にそれまで使っていたパッキング
(P) を使うことができる。即ち、パッキング(P) の品質
を維持することが可能となる。このことは、単なる変形
の問題のみならず、煮汁等の流入防止というパッキング
(P) 本来の役割を確実なものとすることができる。
【0063】また、変形防止部(26)は、パッキング(P)
への圧縮率が一定値以上となることを抑制する。これに
より、パッキング(P) の高さ方向の変形も抑制され、品
質維持が可能となる。特に、長時間圧縮されて、一度つ
ぶれてしまったパッキング(P) が蘇生の悪いゴム成形品
であることからも、変形防止部(26)が有効であることが
わかる。
【0064】尚、変形防止の観点からは、パッキング
(P) が変形防止部(26)と当接する必要はない。即ち、フ
ランジ部(11)の先端から変形防止部(26)が設けられた位
置までの奥行きは、パッキング(P) の切り込み(P2)の深
さよりもさらに長くてもよい。ただし、この場合には、
フランジ部(11)の先端がパッキング(P) の切り込み(P2)
内側面に当接してパッキング(P) の内方への移動を阻止
することが好ましい。
【0065】図16は、器具本体(10)、パッキング(P)
、天板(30)、位置決め金具(20)の分解斜視図である。
パッキング(P) は、フランジ部(11)の先端に沿って全周
にわたって設けられるため、変形防止部(26)も、パッキ
ング(P) に沿って全域にわたって設けられてもよいが、
位置決め金具(20)が取付けられる位置に対応した箇所と
その間の箇所とに設けられている。すなわち、フランジ
の一辺あたり、三箇所に変形防止部(26)が設けられる。
変形を防止するのに必要な程度でフランジ部(11)を支え
れば良いからである。位置決め金具(20)が取付けられる
位置に対応した箇所に設けられる変形防止部(26a,26b)
は、フランジ部(11)の所定位置に取付け成形されて構成
される。位置決め金具の保持片(22)との相乗効果を考え
ることで、本発明の実施の形態では位置決め金具(20)が
取りつけられる位置に対応する箇所には変形防止部(26
a,26b) が設けられている。他方、間の位置に設けられ
る変形防止部(26c) は、フランジ部(11)に切込が入れら
れ、それを折って構成される。これにより、フランジ部
とは別に変形防止部を成形する必要がないという利点が
得られる。
【0066】尚、変形防止部(26)は、位置決め金具(20)
が取付けられるための透孔が本体ケースの側壁に設けら
れた場合ののみならず、フランジに設けられた場合であ
っても適用できる。即ち、図4、図8(図9)、図1
0、図11及び図12のいずれの実施の形態においても
適用できる。
【0067】さらに、位置決め金具(20)が保持片(22)を
有するか否かとも無関係である。さらに、パッキングに
天板のスカート部が載置されない方式やスカート部にも
別途パッキングが装着される方式にも利用できる。
【0068】さらに、変形防止部(26)が、パッキング
(P) に沿って全域にわたり設けられ場合や、パッキング
(P) のフランジ張り出し方向の内方への移動を阻止でき
る程度に設けられた場合には、フランジ部の先端がパッ
キングの切り込み(P2)にはめ込まれてパッキングの内方
への移動を阻止する必要はなく、単に、フランジ部の先
端がパッキングのフランジ張り出し方向の少なくとも一
部の上に取りつけられるだけですみ、パッキング部は直
立壁(P3)を有する必要がなくなる。この観点から、パッ
キングの切り込み(P2)の内側面を含む内側面全体のうち
一部でもフランジ部の先端または変形防止部が接するこ
とで、パッキングの内方移動は阻止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のドロップインコンロの
断面図
【図2】器具本体(10)にパッキング(P) 及び位置決め金
具(20)を取りつけた状態の要部平面図
【図3】位置決め金具(20)及びパッキング(P) の組み合
わせ状態の斜視図
【図4】実施の形態1のパッキング(P) の取りつけ部の
詳細断面図
【図5】実施の形態2のパッキング(P) の取りつけ状態
の詳細断面図
【図6】実施の形態3の器具本体(10)にパッキング(P)
を取りつけた状態の要部平面図
【図7】実施の形態3の位置決め金具(20)の斜視図
【図8】第2透孔(122) に位置決め金具(20)を取りつけ
た状態の断面図
【図9】第1透孔(121) に位置決め金具(20)を取りつけ
た状態の断面図
【図10】位置決め金具(20)とフランジ部(11)との他の
固定構造の説明図
【図11】パッキング(P) と保持片(22)との他の係合例
の説明図
【図12】パッキング(P) と保持片(22)とのその他の係
合例の説明図
【図13】パッキング(P) と保持片(22)とのさらに他の
係合例の説明図
【図14】実施の形態4のパッキング(P) の取付け状態
及びパッキングガイドの変形防止状態の詳細断面図
【図15】パッキングガイドの機能も果たす変形防止部
(26)が設けられていない場合の問題を説明するための部
分断面図
【図16】器具本体(10)、パッキング(P) 、天板(30)及
び位置決め金具(20)の分解斜視図
【符号の説明】
(10)・・・器具本体 (11)・・・フランジ部 (P) ・・・パッキング (T)・・・カウンタートップ (H) ・・・開口 (20)・・・位置決め金具 (21)・・・止着片 (22)・・・保持片 (26)・・・変形防止部 (27)・・・側壁 (28)・・・密着部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年3月29日(2001.3.2
9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 ドロップインコンロ
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はドロップインコン
ロ、特に、カウンタートップの開口から挿入した器具本
体と前記開口周縁との水密を確保する構成に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】所謂ドロップインコンロは、通常、器具
本体の胴部がカウンタートップの開口内に落とし込まれ
て、前記器具本体の胴部上端から張り出させたフランジ
部が前記開口周縁部に係合することによりカウンタート
ップによって支持される。コンロ上面となる天板も、前
記フランジ部を被覆するように器具本体に被冠されカウ
ンタートップによって支持される。
【0003】そして、従来のこの種ドロップインコンロ
では、前記開口内への煮汁等の侵入を防止するために、
前記天板の周縁とカウンタートップとの間、又は、前記
器具本体のフランジ部とカウンタートップ上面との間に
水密用のパッキングが介在される。
【0004】このパッキングを介在させる構成として
は、例えば、特公平7−18554号に開示されるよう
に、天板周縁のスカート部下端にパッキングを下方から
外嵌装着した構成が採用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フラン
ジには、器具本体の荷重により下向きに重力がかかり、
その結果、パッキングにもフランジからの力によって下
向きの力がかかるため、カウンタートップとフランジと
の間でパッキングの変形が生じるという問題がある。
【0006】ゆえに、本発明は、かかる課題を解決する
ためになされたものであり、フランジ側からカウンター
トップ側へ力が加わった際のパッキングのフランジの張
り出し方向への変形を防止することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の請求項1の発明の技術的手段は、『側壁と前記側壁上
端から外向きに張り出したフランジとを含み、前記側壁
の外面に対向するカウンタートップの開口に吊持される
器具本体と、その下面が前記カウンタートップの上面に
全周にわたって密着し、かつ、その前記フランジの張り
出し方向と同一方向の少なくとも一部の上に前記フラン
ジの先端が取りつけられるパッキングとを備えたドロッ
プインコンロであって、前記パッキングに前記フランジ
側から前記カウンタートップ側へ力が加わって生じる前
記パッキングの前記フランジの張り出し方向の変形を防
止する変形防止手段とを備えた』ことである。
【0008】このものによれば、前記変形防止手段によ
ってパッキングのフランジ張り出し方向の変形を防止で
き、パッキングとしての品質維持が可能となる。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、『前記パッキングは、前記フランジの先端が差し込
まれる切り込みを含み、前記変形防止手段は、前記フラ
ンジの下面における前記フランジの先端から前記切り込
みの切り込み深さとほぼ等しい奥行きの位置に下方に向
かって設けられたパッキングガイドを含む』ものであ
る。このようなパッキングガイドによって、パッキング
の内側面がパッキングガイドに当接するまではフランジ
の先端をパッキングの切欠部に差し込むことができる。
【0010】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において、『前記変形防止手段は、前記フランジ側から
前記カウンタートップ側へ力が生じることに応じて、前
記パッキングの圧縮率が一定値以上となることを抑制す
る抑制手段を含む』ものである。このものによれば、パ
ッキングの高さ方向の変形が抑えられて、パッキングと
しての品質維持が可能となる。
【0011】請求項4の発明は、請求項1、2又は3の
発明において、『一端側が前記器具本体の前記側壁また
は前記フランジに設けられた透孔を通って前記カウンタ
ートップの方向へ延び、他端側が前記フランジ上面に固
定される位置決め金具を備え、前記位置決め金具の他端
側は、前記パッキングの前記フランジの張り出し方向の
外方移動を阻止する阻止手段を含む』ものである。この
ものによれば、請求項1、2又は3の発明の作用に加え
て、位置決め金具の他端側をフランジに取付けることに
より、該位置決め金具が所定の位置に突出して開口の内
周面と前記位置決め金具との関係によって器具本体が位
置決めされる。ここでの外方移動阻止とは、パッキング
の抜止め状態の保持を意味する。すなわち、パッキング
の抜止めについては、パッキングがフランジの周縁部側
に脱出するのを阻止するように係合する構成であり、位
置決め金具の係合片(24)とパッキングとが係合する関係
や、傾斜面、波形部相互の接触により係合する関係、更
には、パッキングの上面に爪部が食い込む関係を含む。
又、パッキングの内側面には、切欠部の表面も含まれ
る。
【0012】
【発明の効果】請求項1の発明は、位置決め金具の通る
透孔がフランジ又は側壁の何れであっても、さらには位
置決め金具がパッキングの抜止め状態を保持するか否か
にかかわらず、パッキングの幅方向への変形を防止でき
るので、パッキングの品質を保持でき、例えばドロップ
インコンロの再取付けが行われる場合であっても、パッ
キングの交換を不要とすることができる。更に使用時に
おける煮汁等の侵入防止を確実にすることができる。
【0013】請求項2の発明は、請求項1の発明の効果
に加えて、パッキングがパッキングガイドに当接するま
でフランジの先端をパッキングの切り込みに差し込むこ
とで差し込み度合を判断でき、確実な差込が可能とな
る。
【0014】請求項3の発明は、パッキングの圧縮率が
一定値以上にならないように抑制されるので、パッキン
グの高さ変形を抑えることができるので、パッキングの
品質を保持できる。
【0015】請求項4の発明は、請求項1、2又は3の
発明の効果に加えて、パッキングはフランジに外嵌する
だけであり、これに位置決め金具(20)を複数箇所に装着
することにより前記パッキング(P) が抜け止め状態に固
定されるから、パッキング(P) の嵌着作業が簡単で且取
付け強度が十分であり、加えて、器具本体(10)のカウン
タートップ(T)に対する位置決めが簡単且確実に行え
る。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、上記した本発明の実施の形
態を図面に従って詳述する。先に参考例から説明する。
[参考例]図1〜図4に示す参考例は、扁平な直方体状
の胴部の上端からフランジ部(11)を張り出した構成の器
具本体(10)内にガス燃焼機構を内蔵し、前記器具本体(1
0)の上端開放部に前記ガスバーナに対応させて複数のバ
ーナ孔を設けた天板(30)を被冠させたドロップインコン
ロである。
【0017】このものでは、前記器具本体(10)の胴部
は、カウンタートップ(T) の開口(H)に落とし込み状態
に収容されて、この胴部上端から張り出すフランジ部(1
1)が前記開口周縁によって支持される。この支持部分に
よって器具本体(10)とカウンタートップ(T) との間(フ
ランジ部(11)とカウンタートップ(T)の間)の水密が確
保される構成であり、このために、前記フランジ部(11)
の周縁にパッキング(P)が装着されている。このパッキ
ング(P) は、断面形状が一様な弾性材料製の型材からな
り、その断面形状は、図3、図4に示すように、外側上
部を切欠部(P1)としたL字状とし、その内側端面部の中
程には一定深さの切り込み切り込み(P2)が水平方向に形
成されている。そして、前記パッキング(P) は、前記フ
ランジ部(11)の周縁部が前記切り込み(P2)に挿入される
態様で、前記フランジ部(11)の周縁全域に装着されて全
体としてループ状となる。
【0018】一方、前記天板(30)は周縁にスカート部(3
1)が形成された構成となっている。そして、前記切欠部
(P1)の内側の直立壁に外嵌する態様で天板(30)が被冠さ
れる。また、開口(H) 内に遊嵌される器具本体(10)を位
置決めする為に、この例では、位置決め金具(20)が用い
られる。この位置決め金具(20)は、図3、図4のよう
に、その上端に止着片(21)が設けられ、この止着片(21)
の端部から保持片(22)を延長形成したものであり、前記
位置決め金具(20)が前記フランジ部(11)に設けた透孔(1
2)から前記器具本体(10)の胴部の外側近傍に突出するよ
うに、前記フランジ部(11)にネジ止め固定されている。
【0019】前記位置決め金具(20)には、前記止着片(2
1)から直角に垂下する垂下片に続けてS字状に屈曲する
屈曲部が形成され、この屈曲部の下端部は内側に傾斜す
る傾斜片(201) となっている。そして、前記傾斜片(20
1) の上端の屈曲頂部 (202)が開口(H) の開口縁である
カウンタートップ(T) の内周面と一致するように、前記
位置決め金具(20)の屈曲位置及び屈曲度合いが所定の値
に設定され、前記透孔(12)から前記位置決め金具(20)を
挿通させた状態では、前記屈曲頂部( 屈曲頂部(202))が
カウンタートップ(T) の内周面に接触して全体的に弾性
変形する構成である。
【0020】前記透孔(12)は、図2のように、フランジ
部(11)の周方向の複数カ所に設けられ、各透孔(12)の夫
々に各位置決め金具(20)が挿通されて取付けネジを用い
て前記透孔(12)の近傍に設けた螺孔(13)にネジ止めされ
る。
【0021】前記止着片(21)の外側端部の保持片(22)
は、前記止着片(21)に続く直立片、これに続く水平片、
外側端部から垂下する係合片(24)からなり全体として逆
U字状に屈曲した構成である。前記直立片と係合片(24)
との間隔は前記パッキング(P)の切欠部(P1)の内側にて
直立する直立壁(P3)の横幅に略一致している。また、前
記止着片(21)から前記水平片までの高さは、切り込み(P
2)から直立壁(P3)の頂部までの高さに一致させている。
従って、位置決め金具(20)をネジ止めした状態では、前
記保持片(22)が図3のようにパッキング(P) の直立壁(P
3)を抱えるようにして抜け止め状態に保持することとな
る。
【0022】この参考例のドロップインコンロでは、上
記したようにパッキング(P) を器具本体(10)のフランジ
部(11)の周縁部に嵌め込んで、上記屈曲頂部(202) が開
口(H) の内周面側に向く姿勢で各透孔(12)に位置決め金
具(20)を挿入し、前記位置決め金具(20)の止着片(21)を
前記フランジ部(11)にネジ止めすると、上記したよう
に、保持片(22)によってパッキング(P) が抜け止め状態
に固定されたものとなる。この状態で器具本体(10)をそ
の胴部が開口(H) に落とし込まれるようにしてカウンタ
ートップ(T)に装着すると、器具本体(10)は、各位置決
め金具(20)の屈曲頂部(202) が開口(H) の内周面に接触
した状態に位置決めされる。そして、フランジ部(11)と
カウンタートップ(T)とはパッキング(P) を介して水密
状態に接触する。このように位置決めされ且カウンター
トップ(T)との水密が確保された器具本体(10)に対し
て、スカート部(31)の下端部を前記パッキング(P) の切
欠部(P 1)に収容される天板(30)を被冠させると、この天
板(30)が所定の状態に装着されたものとなる。
【0023】また、位置決め金具(20)は弾性板によって
構成されているから、前記器具本体(10)の装着状態で
は、所定の弾性力によって前記屈曲頂部(202) が開口
(H) の内周面に加圧され、器具本体(10)がガタつく心配
がない。さらに、前記屈曲頂部(202) の先端側は内側に
傾斜する傾斜片(201)となっているから、予め位置決め
金具(20) をフランジ部(11)にネジ止めした状態で器具
本体(10)の胴部を開口(H)内に落とし込む際に前記傾斜
片(201) が案内作用を発揮し、当該落とし込み動作が円
滑且簡単である。
【0024】[実施の形態1]次に、本発明の実施の形
態1について説明する。この実施の形態1のものは、
『器具本体(10)の胴部上端から外方に張り出させたフラ
ンジ部(11)にパッキング(P) を取付け、前記フランジ部
(11)が前記パッキング(P) を介してカウンタートップ
(T)に設けた開口(H) の周縁部により支持され、前記器
具本体(10)に天板を被冠させたドロップインコンロであ
って、前記パッキング(P)は、前記フランジ部(11)の周
縁部に対して外嵌装着され、前記器具本体(10)の胴部外
周面と前記開口(H) の内周面との間の複数個所には前記
器具本体(10)から突出させた位置決め金具(20)を介在さ
せ、この位置決め金具(20)の上端には前記フランジ部(1
1)に止着される止着片(21)を連設すると共に、前記パッ
キング(P) に向かって延びる保持片(22)を前記止着片(2
1)に連設し、前記位置決め金具(20)は、器具本体(10)に
設けた透孔(12)から挿通突出された状態にて、前記止着
片(21)によりフランジ部(11)の上面に止着されると共に
前記保持片(22)は前記止着状態にて前記パッキング(P)
を抜け止め状態に保持する構成とし、そして、前記パッ
キングに前記フランジ側から前記カウンタートップ側へ
力が加わって生じる前記パッキングの前記フランジの張
り出し方向の変形を防止する変形防止手段を備えたこと
を特徴とする』ものである。
【0025】すなわち、図5に示すように、位置決め金
具(20)を挿通する透孔(12)を器具本体(10)の胴部側壁(2
7)に開設し、前記位置決め金具(20)の構成は、止着片(2
1)に続く垂下片(203) の下方に外側に突出片(204) が突
出傾斜した後屈曲頂部(202)が一定距離垂下してその下
方で内側に傾斜する傾斜片(201) を連設すると共に、保
持片(22)を止着片(21)に対して水平方向に連続させた構
成としたものである。
【0026】この例のパッキング(P) の切り込み(P2)は
直立壁(P3)に形成され、全体の高さは、上記参考例のそ
れよりも低く設定されている。また、(13)はフランジ部
(11)に形成した隆起部に設けられたバーリング孔であ
り、前記隆起部の高さと前記切り込み(P2)から直立壁(P
3)の頂面までの高さが略一致していて、止着片(21)と保
持片(22)とを同一面として構造を簡単としている。さら
に、器具本体(10)の胴部の内面からフランジ部(11)に嵌
め込んだパッキング(P) の直立壁(P3)の外面までの間隔
が、止着片(21)の内側の端部から保持片(22)の外側の端
部の係合片(24)までの間隔と一致させている。
【0027】そして、フランジ部(11)に前記パッキング
(P) を嵌め込んだ状態で、前記位置決め金具(20)を前記
透孔(12)から器具本体(10)の胴部外側に突出させて、ネ
ジ孔(13)に螺合させた止めネジにより止着片(21)を前記
フランジ部(11)にネジ止めすると、直立壁(P3)が係合片
(24)に係合した状態となってパッキング(P) が保持片(2
2)により抜け止め状態に保持されたものとなる。すなわ
ち、この係合片(24)が、後述の実施の形態2で説明する
ところの、前記パッキング(P)の前記フランジ部(11)の
張り出し方向の外方移動を阻止する阻止手段ともなる。
【0028】このものでは、直立壁(P3)の高さが低くて
止着片(21)と保持片(22)とが同一平面上にあり、フラン
ジ部(11)の上面との間隔を小さく設定できるから、パッ
キング(P) による水密構造部分の嵩が低くなる。
【0029】また、透孔(12)をフランジ部(11)に形成す
るものではないから、フランジ部(11)の幅が狭く設定で
きる。
【0030】更に、透孔(12)が器具本体(10)の側壁(27)
に設けられたため、位置決め金具(20)が側壁(27)の透孔
(12)の上方側壁の内面に密着するような密着部(28)を有
するような構造とすれば、位置決め金具(20)を側壁(27)
に対しがたつきのないように取付けることができるの
で、位置決め金具(20)の全幅にわたり開口(H) と接触で
き、器具本体(10)を開口(H) に対して平行状態を保って
設置できる。即ち、フランジ部(11)の螺孔(13)と側壁(2
7)までの距離Xに対し、止着片(21)における孔(21a) と
垂下片(203) までの距離Yを考慮して、垂下片(203) の
外面に対し側壁(27)の透孔(12)より上部側壁の内面がが
たつきのないようにした場合は、透孔がフランジ部(11)
に設けられる場合のような透孔の幅の大きさ分だけがた
つきが生じることがない。
【0031】尚、位置決め金具(20)ががたつきなく取付
けられるならば、例えば、相当数の取付けがなされた場
合には、パッキング(P) を押える保持片(22)はなくても
よい。
【0032】そして、この実施の形態1における特徴部
分は、図5に示すように、フランジ部(11)下面の所定位
置からパッキングガイドの機能も果たす変形防止部(26)
が垂下して設けられたことである。この変形防止部(26)
が上述の変形防止手段となる。フランジ部(11)の先端か
ら変形防止部(26)が設けられた位置までの奥行き長さ
は、ちょうどパッキング(P) の切り込み(P2)の深さと同
じである。このようにすることで、変形防止部(26)は、
パッキングガイドの機能を果たす。すなわち、パッキン
グ(P) の内側面が変形防止部(26)に当接するまで、フラ
ンジ部(11)の先端をパッキング(P) の切り込み(P2)に差
し込むことができ、差し込みを確実にすると共に、位置
決め金具(20)の保持片(22)及び係合片(24)とパッキング
(P) との取付けを容易にすることができる。
【0033】尚、フランジ部(11)の先端から変形防止部
(26)が設けられた位置までの奥行きは、パッキング(P)
の切り込み(P2)の深さとほぼ等しければ良く、完全に一
致する必要はない。ただし、好ましくは、短めよりも、
長めが良い。長めの場合には、差し込みに伴う直立壁(P
3)の立ち上がりが生じるが、微差程度であれば、パッキ
ング(P) が弾性体であることから、本来あるべき差し込
み状態に戻ると考えられるからである。
【0034】又、変形防止部(26)の高さは、パッキング
(P) の高さよりもやや低くなるような高さである。これ
は、変形防止部(26)の高さがパッキング(P) よりも高い
場合には、パッキング(P) がフランジ部(11)で押えられ
ず、パッキング(P) とカウンタートップ(T) との間に隙
間が生じ、パッキング(P) の煮汁などの流入防止という
役割が果たせなくなるからである。そのため、器具本体
(10)の重さによってパッキング(P) に下向き、換言すれ
ば、フランジ部(11)側からカウンタートップ(T) 側への
力が加わり、パッキング(P) とカウンタートップ(T)上
面と密着できるようにしている。
【0035】図6を用いて変形防止部(26)の役割の重要
性について説明する。図6に示すものは、図5における
変形防止部(26)及び位置決め金具(20)の保持片(22)が無
い場合について示している。フランジ部(11)がパッキン
グ(P) の切り込み(P2)に嵌め込まれ、器具本体(10)がカ
ウンタートップ(T) の開口に吊持されることで、パッキ
ング(P) は、器具本体(10)の重みによって、図示するよ
うな力(F) を受ける。その結果、フランジ部(11)の張り
出し方向に変形することになる。特に、位置決め金具(2
0)が保持片(22)を有しない場合には、パッキング(P) の
直立壁(P3)の切り込み(P2)の上部をも固定されず、パッ
キング(P) はフランジの張り出し方向の内方や外方に向
かって変形を生じる。また、天板(30)のスカート部(31)
がパッキング(P) の切欠部(P1)を固定している場合に
は、パッキング(P) の上部は外方へ、下部は内方へ向か
って力が分散することになる。
【0036】これに対し、図5に示すように変形防止部
(26)が設けられた場合には、変形防止部(26)の高さがフ
ランジ部(11)とカウンタートップ(T) との間の距離に相
当するまではパッキング(P) に力(F) が加わるものの、
それをこえた場合には変形防止部(26)が支えることにな
るので、図6に示すような問題は生じない。これによ
り、パッキング(P) のフランジの張り出し方向の変形が
防止されることで、例えばドロップインコンロの組付け
を再度行う場合にそれまで使っていたパッキング(P) を
使うことができる。即ち、パッキング(P) の品質を維持
することが可能となる。このことは、単なる変形の問題
のみならず、煮汁等の流入防止というパッキング(P) 本
来の役割を確実なものとすることができる。
【0037】また、変形防止部(26)は、パッキング(P)
への圧縮率が一定値以上となることを抑制する。これに
より、パッキング(P) の高さ方向の変形も抑制され、品
質維持が可能となる。特に、長時間圧縮されて、一度つ
ぶれてしまったパッキング(P) が蘇生の悪いゴム成形品
であることからも、変形防止部(26)が有効であることが
わかる。
【0038】尚、変形防止の観点からは、パッキング
(P) が変形防止部(26)と当接する必要はない。即ち、フ
ランジ部(11)の先端から変形防止部(26)が設けられた位
置までの奥行きは、パッキング(P) の切り込み(P2)の深
さよりもさらに長くてもよい。ただし、この場合には、
フランジ部(11)の先端がパッキング(P) の切り込み(P2)
内側面に当接してパッキング(P) の内方への移動を阻止
することが好ましい。
【0039】図7は、器具本体(10)、パッキング(P) 、
天板(30)、位置決め金具(20)の分解斜視図である。
【0040】パッキング(P) は、フランジ部(11)の先端
に沿って全周にわたって設けられるため、変形防止部(2
6)も、パッキング(P) に沿って全域にわたって設けられ
てもよいが、位置決め金具(20)が取付けられる位置に対
応した箇所とその間の箇所とに設けられている。すなわ
ち、フランジの一辺あたり、三箇所に変形防止部(26)が
設けられる。変形を防止するのに必要な程度でフランジ
部(11)を支えれば良いからである。位置決め金具(20)が
取付けられる位置に対応した箇所に設けられる変形防止
部(26a,26b) は、フランジ部(11)の所定位置に取付け成
形されて構成される。位置決め金具の保持片(22)との相
乗効果を考えることで、本発明の実施の形態では位置決
め金具(20)が取りつけられる位置に対応する箇所には変
形防止部(26a,26b) が設けられている。他方、間の位置
に設けられる変形防止部(26c) は、フランジ部(11)に切
込が入れられ、それを折って構成される。これにより、
フランジ部とは別に変形防止部を成形する必要がないと
いう利点が得られる。
【0041】[実施の形態2]この実施の形態2では、
前記ドロップインコンロにおいて、前記パッキング(P)
の前記フランジ部(11)の張り出し方向の外方移動を阻止
する阻止手段を含むものである。
【0042】この外方移動阻止手段として前記係合片(2
4)(図5を参照。)の他に、第1の例として、位置決め
金具(20)の保持片(22)の構成は、図8のように、上記し
た直立片に続く水平片に下方に突出する三角形状の爪部
(23)(23)群を設け、この爪部(23)を直立壁(P3)の上面に
食い込ませ得る構成とするものである。すなわち、前記
爪部(23)が前記パッキング(P)の前記フランジ部(11)の
張り出し方向の外方移動を阻止する阻止手段となる。
【0043】特に、この例では、器具本体(10)のフラン
ジ部(11)の幅を十分な大きさに設定し、図9のように、
器具本体(10)の胴部外面近傍の第1透孔(121) 群と、こ
れから一定距離外側に離れた第2透孔(122) 群とからな
る透孔群が設けられ、前記各透孔に前記位置決め金具(2
0)が挿通されて前記各透孔近傍に設けた螺孔(13)に前記
止着片(21)がネジ止めされ得る構成になっている。そし
て、前記爪部(23)は、前記第1、第2透孔(121)(122)群
の配設位置合わせて、保持片(22)の突出方向に沿うよう
に複数列に配置されている。従って、図10のように、
第1透孔群(121) に位置決め金具(20)を挿入したときに
は、外側の爪部(23)(23)群が直立壁(P3)の上面に食い込
んで、このパッキング(P) が抜け止め状態に保持され、
図11のように、第2透孔(122) 群に位置決め金具(20)
が挿入されたときには、内側の爪部(23)(23)群が直立壁
(P3)の上面に食い込むこととなる。これにより、同じ器
具本体(10)の何れの透孔群に位置決め金具(20)を挿通さ
せて取付けるかによって異なるサイズの開口(H) に器具
本体(10)を位置決め固定できることとなるとともに、保
持片(22)がパッキング(P) を押えて、その爪部(23)が直
立壁(P3)の上面に食い込むことになる。
【0044】このように、前記爪部(23)が直立壁(P3)の
上面の何れかの位置にあるかぎり、パッキング(P) が保
持片(22)に対して抜け止め状態に係合する。従って、フ
ランジ部(11)に対するパッキング(P) の取付位置がばら
ついたとしても確実に抜け止め状態に保持できる。
【0045】[その他] 尚、本発明においては、上記変形防止部(26)は、位
置決め金具(20)が取付けられるための透孔が器具本体の
側壁に設けられた場合ののみならず、フランジに設けら
れた場合であっても適用できる。即ち、図4、図10
(図11)、図12、図13及び図14のいずれのもの
においても適用できる。 また、変形防止部(26)が、パッキング(P) に沿って
全域にわたり設けられた場合や、パッキング(P) のフラ
ンジ張り出し方向の内方への移動を阻止できる程度に設
けられた場合には、フランジ部の先端がパッキングの切
り込み(P2)にはめ込まれてパッキングの内方への移動を
阻止する必要はなく、単に、フランジ部の先端がパッキ
ングのフランジ張り出し方向の少なくとも一部の上に取
りつけられるだけですみ、パッキング部は直立壁(P3)を
有する必要がなくなる。この観点から、パッキングの切
り込み(P2)の内側面を含む内側面全体のうち一部でもフ
ランジ部の先端または変形防止部が接することで、パッ
キングの内方移動は阻止される。 また、止着片(21)をフランジ部(11)に取付ける構成
としては、上記した各例のネジ止め以外に、図12に示
すように、弾性板製の位置決め金具(20)の上端部に斜め
上方に向く係止舌片(25)を形成し、前記係止舌片(25)の
先端と止着片(21)との間隔をフランジ部(11)の厚さに略
一致させておけば、同図のように、位置決め金具(20)を
透孔(12)に挿入するだけでフランジ部(11)に対して抜け
止め状態に取り付けられる。 また、外方移動阻止手段として保持片(22)の先端の
係合片(24)は、図12のようにパッキング(P) の外側面
に形成した溝部に食い込む構成であっても良い。また、
この外方移動阻止手段は、パッキング(P) を保持片(22)
によって抜け止め状態に保持するための構成として、上
記した例のように、係合片(24)又は爪部(23)を直立壁(P
3)の上部に係合させる他、フランジ部(11)と保持片(22)
の板状部とによって挟持される部分が抜け止め状態にあ
ればよく、例えば、図13のように、保持片(22)を単な
る傾斜板として、直立壁(P3)の上面を外側に向かって低
くなる傾斜面としても良い。また、図14のように、直
立壁(P3)の上面を波形として、保持片(22)をこれに一致
する波形としてもよい。また、図15のように、保持片
(22)が平らであっても、止着片(21)と保持片(22)の高さ
L1を、パッキング(P) の直立壁(P3)の高さL2よりも
低くして、押圧させてもよい。 また、位置決め金具(20)が保持片(22)を有するか否
かとも無関係である。 さらに、本発明は、前記パッキング(P) に前記天板
(30)のスカート部(31)が載置されない方式や前記スカー
ト部(31)にも別途パッキングが装着される方式にも利用
できることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の参考例のドロップインコンロの断面図
【図2】器具本体(10)にパッキング(P) 及び位置決め金
具(20)を取りつけた状態の要部平面図
【図3】位置決め金具(20)及びパッキング(P) の組み合
わせ状態の斜視図
【図4】パッキング(P) の取りつけ部の詳細断面図
【図5】本発明の実施の形態1のパッキング(P) の取り
つけ状態の詳細断面図
【図6】パッキングガイドの機能も果たす変形防止部(2
6)が設けられていない場合の問題を説明するための部分
断面図
【図7】器具本体(10)、パッキング(P) 、天板(30)及び
位置決め金具(20)の分解斜視図
【図8】本発明の実施の形態2のドロップインコンロに
おける位置決め金具(20)の斜視図
【図9】透孔(12)として第1透孔(121)、第2透孔(122)
を設けたフランジ部(11)の要部平面図
【図10】第2透孔(122) に位置決め金具(20)を取りつ
けた状態の断面図
【図11】第1透孔(121) に位置決め金具(20)を取りつ
けた状態の断面図
【図12】位置決め金具(20)とフランジ部(11)との他の
固定構造の説明図
【図13】パッキング(P) と保持片(22)との他の係合例
の説明図
【図14】パッキング(P) と保持片(22)とのその他の係
合例の説明図
【図15】パッキング(P) と保持片(22)とのさらに他の
係合例の説明図
【符号の説明】 (10)・・・器具本体 (11)・・・フランジ部 (P) ・・・パッキング (T)・・・カウンタートップ (H) ・・・開口 (20)・・・位置決め金具 (21)・・・止着片 (22)・・・保持片 (26)・・・変形防止部 (27)・・・側壁 (28)・・・密着部
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正内容】
【図12】
【手続補正10】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図13
【補正方法】変更
【補正内容】
【図13】
【手続補正11】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図14
【補正方法】変更
【補正内容】
【図14】
【手続補正12】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図15
【補正方法】変更
【補正内容】
【図15】
【手続補正13】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図16
【補正方法】削除

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 器具本体(10)の胴部上端から外方に張り
    出させたフランジ部(11)にパッキング(P) を取付け、前
    記フランジ部(11)が前記パッキング(P) を介してカウン
    タートップ(T)に設けた開口(H) の周縁部により支持さ
    れ、前記器具本体(10)に天板を被冠させたドロップイン
    コンロであって、前記パッキング(P)は、前記フランジ
    部(11)の周縁部に対して外嵌装着され、前記器具本体(1
    0)の胴部外周面と前記開口(H) の内周面との間の複数個
    所には前記器具本体(10)から突出させた位置決め金具(2
    0)を介在させ、この位置決め金具(20)の上端には前記フ
    ランジ部(11)に止着される止着片(21)を連設すると共
    に、前記パッキング(P) に向かって延びる保持片(22)を
    前記止着片(21)に連設し、前記位置決め金具(20)は、器
    具本体(10)に設けた透孔から挿通突出された状態にて、
    前記止着片(21)によりフランジ部(11)の上面に止着され
    ると共に前記保持片(22)は前記止着状態にて前記パッキ
    ング(P) を抜け止め状態に保持する構成としたドロップ
    インコンロ。
  2. 【請求項2】 前記位置決め金具(20)を挿通させる前記
    透孔を、前記フランジ部(11)において器具本体(10)の前
    記胴部との距離が異なる複数の位置に設けた請求項1に
    記載のドロップインコンロ。
  3. 【請求項3】 前記止着片(21)は、前記フランジ部(11)
    に対して螺合される取付けネジによりネジ止めされる構
    成とした請求項1又は2に記載のドロップインコンロ。
  4. 【請求項4】 前記保持片(22)は、前記パッキング(P)
    の上面に添う板状部とその下面から突出し前記止着片(2
    1)のネジ止めによって前記前記パッキング(P) の上面に
    食い込む爪部(23)とを具備する構成とした請求項3に記
    載のドロップインコンロ。
  5. 【請求項5】 前記位置決め金具(20)を挿通させる前記
    透孔を、前記フランジ部(11)において器具本体(10)の前
    記胴部との距離が異なる複数の位置に設け、前記止着片
    (21)は、前記フランジ部(11)に対して螺合される取付け
    ネジによりネジ止めされ、前記保持片(22)は、前記パッ
    キング(P) の上面に添う板状部とその下面から突出し前
    記止着片(21)のネジ止めによって前記前記パッキング
    (P) の上面に食い込む複数の爪部(23)(23)とを具備し、
    前記各透孔に前記位置決め金具(20)が挿通された状態に
    て前記パッキング(P) の上面に一致する位置に前記爪部
    (23)(23)を配置した請求項1に記載のドロップインコン
    ロ。
  6. 【請求項6】 側壁上端から外向きに張り出して形成さ
    れたフランジにより前記側壁の外面に対向するカウンタ
    ートップの開口に吊持され、前記側壁に透孔が形成され
    た本体ケースと、一端側が前記透孔を通って前記カウン
    タートップの方向へ延び、他端側が前記フランジの上面
    に固定される固定具とを備えた、ドロップインコンロ。
  7. 【請求項7】 その内側面が前記フランジの先端に接
    し、かつ、その下面が前記カウンタートップの上面に全
    周にわたって密着するパッキングを備え、前記固定具の
    他端側は前記パッキングの前記フランジの張り出し方向
    の外方移動を阻止する阻止手段を含むことを特徴とす
    る、請求項6記載のドロップインコンロ。
  8. 【請求項8】 前記固定具は、前記側壁の内面と密着す
    る密着部分を含むことを特徴とする、請求項6又は7記
    載のドロップインコンロ。
  9. 【請求項9】 その下面が前記カウンタートップの上面
    に全周にわたって密着し、かつ、その前記フランジの張
    り出し方向と同一方向の少なくとも一部の上に前記フラ
    ンジの先端が取りつけられるパッキングを備え、前記フ
    ランジの先端側は、前記パッキングに前記フランジ側か
    ら前記カウンタートップ側への力が加わって生じる前記
    パッキングの前記フランジの張り出し方向の変形を防止
    する変形防止手段を含むことを特徴とする、請求項6、
    7、又は8記載のドロップインコンロ。
  10. 【請求項10】 前記パッキングは、前記フランジの先
    端が差し込まれる切り込みを含み、前記変形防止手段
    は、前記フランジの下面における前記フランジの先端か
    ら前記切り込みの切り込み深さとほぼ等しい奥行きの位
    置に下方に向かって設けられたパッキングガイドを含
    む、請求項9記載のドロップインコンロ。
  11. 【請求項11】 側壁と前記側壁上端から外向きに張り
    出したフランジとを含み、前記側壁の外面に対向するカ
    ウンタートップの開口に吊持される本体ケースと、その
    下面が前記カウンタートップの上面に全周にわたって密
    着し、かつ、その前記フランジの張り出し方向と同一方
    向の少なくとも一部の上に前記フランジの先端が取りつ
    けられるパッキングと、前記パッキングに前記フランジ
    側から前記カウンタートップ側へ力が加わって生じる前
    記パッキングの前記フランジの張り出し方向の変形を防
    止する変形防止手段とを備えた、ドロップインコンロ。
  12. 【請求項12】 前記パッキングは、前記フランジの先
    端が差し込まれる切り込みを含み、前記変形防止手段
    は、前記フランジの下面における前記フランジの先端か
    ら前記切り込みの切り込み深さとほぼ等しい奥行きの位
    置に下方に向かって設けられたパッキングガイドを含
    む、請求項11記載のドロップインコンロ。
  13. 【請求項13】 前記変形防止手段は、前記フランジ側
    から前記カウンタートップ側へ力が生じることに応じ
    て、前記パッキングの圧縮率が一定値以上となることを
    抑制する抑制手段を含む、請求項11又は12記載のド
    ロップインコンロ。
  14. 【請求項14】 一端側が前記本体ケースの前記側壁ま
    たは前記フランジに設けられた透孔を通って前記カウン
    タートップの方向へ延び、他端側が前記フランジ上面に
    固定される固定具を備え、前記固定具の他端側は、前記
    パッキングの前記フランジの張り出し方向の外方移動を
    阻止する阻止手段を含むことを特徴とする、請求項1
    1、12又は13記載のドロップインコンロ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030086083A (ko) * 2002-05-03 2003-11-07 린나이코리아 주식회사 가스조리기의 글라스상판 지지구조
WO2021122027A1 (en) * 2019-12-19 2021-06-24 BSH Hausgeräte GmbH Cooking plate and a procedure for mounting a cooking plate

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KR20030086083A (ko) * 2002-05-03 2003-11-07 린나이코리아 주식회사 가스조리기의 글라스상판 지지구조
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