JP2001303987A - 筒内噴射式内燃機関のスロットル制御装置 - Google Patents

筒内噴射式内燃機関のスロットル制御装置

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JP2001303987A JP2000120698A JP2000120698A JP2001303987A JP 2001303987 A JP2001303987 A JP 2001303987A JP 2000120698 A JP2000120698 A JP 2000120698A JP 2000120698 A JP2000120698 A JP 2000120698A JP 2001303987 A JP2001303987 A JP 2001303987A
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Atsushi Takahashi
淳 高橋
Senji Katou
千詞 加藤
Hironao Kishi
宏尚 岸
Noboru Takagi
登 高木
Koichi Yonezawa
幸一 米澤
Osamu Hosokawa
修 細川
Takayuki Demura
隆行 出村
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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】機関始動にあたって、内燃機関を安定して動作
させることのできる筒内噴射式内燃機関のスロットル制
御装置を提供する。 【解決手段】内燃機関10は、気筒内の燃焼室11に燃
料を直接噴射するインジェクタ14を備える筒内噴射式
内燃機関として構成されている。燃焼室11に吸入され
る吸入空気量を調整するスロットルバルブ16の開度制
御を司る電子制御装置30は、機関始動時には、スロッ
トルバルブ16の開度を機関始動後の目標開度よりも閉
弁側に設定して同スロットルバルブ16を閉弁状態とし
ている。そして、機関始動がなされたと判定されたとき
には、スロットルバルブ16の開度を閉弁状態での開度
から前記機関始動後の目標開度へと徐々に増大させるよ
うにして、同スロットルバルブ16を開弁させている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、気筒内に燃料を直
接噴射する筒内噴射式内燃機関に適用されて、気筒内に
吸入される吸入空気量を調整するスロットルバルブの開
度を制御する筒内噴射式内燃機関のスロットル制御装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、気筒内に燃料を直接噴射する
筒内噴射式内燃機関が知られている。この種の内燃機関
では、気筒内が高圧となった圧縮行程中に燃料を噴射可
能なように、燃料の圧力(燃圧)を十分に高める必要が
ある。そこで、こうした筒内噴射式内燃機関では、例え
ば特開平8−312401号公報にみられるように、内
燃機関により駆動される機械式の高圧燃料ポンプによっ
て、噴射に必要な燃圧を確保するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、こうした筒
内噴射式内燃機関では、機関始動時に燃焼室内が低温状
態にあることで、噴射された燃料が燃焼室内に付着し、
実際に燃焼に寄与する燃料の量が不足して、燃焼状態が
悪化することがある。そこで、そうした不足分を補うべ
く燃料噴射量を増量するようにしているが、機関始動時
には、上記文献にも記載されているように、高圧燃料ポ
ンプの発生する燃圧が低く、それによって噴射可能な燃
料量も自ずと制限されてしまう。このため、機関始動時
には、点火プラグ周囲の空燃比がリーンとなって失火が
発生し、回転変動を招くなど内燃機関の安定した動作が
妨げられるようになる。
【0004】本発明は、こうした実情に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、機関始動にあたって、内燃
機関を安定して動作させることのできる筒内噴射式内燃
機関のスロットル制御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】以下、上記目的を達成す
るための手段及びその作用効果について記載する。請求
項1記載の発明は、気筒内に燃料を直接噴射する筒内噴
射式内燃機関に適用されて、筒内に吸入される吸入空気
量を調整するスロットルバルブの開度を制御する筒内噴
射式内燃機関のスロットル制御装置において、機関始動
時には、前記スロットルバルブの開度を機関始動後の目
標開度よりも閉弁側に設定して同スロットルバルブを閉
弁状態とする閉弁手段と、機関始動がなされたと判定さ
れたときには、前記スロットルバルブの開度を前記閉弁
状態での開度から前記機関始動後の目標開度へと徐々に
増大させて同スロットルバルブを開弁させる開弁手段
と、を備えるようにしたものである。
【0006】この構成では、筒内(シリンダ内)が低温
状態となっている機関始動時には、スロットルバルブの
開度が機関始動後の目標開度よりも閉弁側に設定され、
同スロットルバルブが閉弁状態となって、シリンダ内が
低圧に保持される。これにより、燃料の噴射圧とシリン
ダ内の圧力との差圧が大となって、噴射燃料が微粒化さ
れ、燃料の霧化が促進されるようになる。このため、霧
化されずに燃焼室内に付着する燃料の量が低減されるよ
うになり、実際に燃焼に寄与する燃料量が増やされるよ
うになる。したがって、たとえ燃料噴射量を十分に多く
することができない状態にあっても、点火プラグの周囲
がリーンとなって失火が発生することが好適に回避され
るようになる。
【0007】ただし、機関始動時にスロットルバルブを
閉弁状態とすれば、機関始動がなされたときには、スロ
ットルバルブの開度は、その閉弁状態での開度から機関
始動後の目標開度へと切り替わるようになる。そしてこ
のときのスロットルバルブを上記目標開度の変化に併せ
て成り行きで開度制御すれば、吸入空気量が一時に増大
して噴射燃料の霧化が悪化するようになり、そしてこれ
に起因して燃焼状態が悪化して機関回転の変動を招くお
それがある。その点、上記構成では、機関始動がなされ
たと判定されると、閉弁状態から機関始動後の目標開度
へと徐々に増大させるようにスロットルバルブが開弁さ
れるようになる。これにより、吸入空気量の急変が抑え
られて、内燃機関の回転変動が抑制されるようになる。
したがって、この構成によれば、機関始動にあたって、
筒内噴射式内燃機関を安定して動作させることができる
ようになる。
【0008】また請求項2記載の発明では、請求項1記
載の筒内噴射式内燃機関のスロットル制御装置におい
て、前記開弁手段を、機関回転数が所定回転数を超えた
か否かを条件に機関始動がなされたものと判定するもの
としたものである。
【0009】この構成では、機関回転数を判定に用いる
ことで、機関始動がなされたことを適切に判定すること
ができるようになる。そしてこれにより、スロットルバ
ルブが必要以上に閉弁状態に保持されることを防止し、
機関回転数を適切に上昇させることができるようにな
る。
【0010】また請求項3記載の発明は、請求項2記載
の筒内噴射式内燃機関のスロットル制御装置において、
前記所定回転数を、前記内燃機関の機関温度に応じて可
変設定するようにしたものである。
【0011】噴射燃料の霧化は、機関温度に応じてその
され易さが変化し、例えば機関温度が低くて、燃料が吹
き付けられるシリンダ周壁やピストン頂面の温度が低温
なほど悪化する。そのため、上記所定回転数を低めに設
定すれば、機関が極低温にあるときなどには、機関始動
が適切になされていないにも拘わらず機関始動がなされ
たと判定され、吸入空気量の増大によって噴射燃料の霧
化が悪化し、失火を招くこととなる。その点、上記構成
によれば、機関始動がなされたとの判定に用いる機関回
転数の判定値(所定回転数)を機関温度に応じて可変設
定しているため、機関温度の高低に拘わらず機関始動が
なされたことを適切に判定して、機関回転数を適切に上
昇させることができるようになる。
【0012】また請求項4記載の発明では、請求項2ま
たは3記載の筒内噴射式内燃機関のスロットル制御装置
において、前記開弁手段を、機関始動がなされたものと
判定した後、所定期間遅延した後、前記スロットルバル
ブを前記閉弁状態から前記機関始動後の目標開度へと徐
々に増大させるものとしている。
【0013】多気筒内燃機関では、各気筒が間隔をおい
て順次に爆発行程を迎えるため、機関始動がなされたと
判定された直後には、一部の気筒では未だ燃焼による燃
焼室内の昇温が十分に図られていないことがある。この
ため、機関始動がなされたと判定されたときに直ちにス
ロットルバルブを機関始動後の目標開度に増大させる
と、一部の気筒では燃焼室内が十分に昇温されていない
にも拘わらず、吸入空気量が増大されるようになって、
霧化が悪化して燃焼状態が悪化するという事態を招くお
それがある。
【0014】その点、上記構成では、機関始動がなされ
たとの判定がなされてから所定期間遅延された後にスロ
ットルバルブを開弁させているため、各気筒の燃焼室内
が確実に昇温された状態で吸入空気量を増大させるよう
にすることができる。したがって、上記のような燃焼状
態の悪化を抑制することができるようになる。
【0015】また請求項5記載の発明では、請求項1〜
4のいずれか記載の筒内噴射式内燃機関のスロットル制
御装置において、前記開弁手段を、吸気管負圧、吸入空
気量、機関回転数のうちの少なくとも1つの推移に応じ
て、機関始動がなされたときにおける前記スロットルバ
ルブの目標開度を徐々に増大させて同スロットルバルブ
を開弁させるものとしている。
【0016】この構成によれば、機関始動がなされたと
きに、より機関運転状態に即した態様でスロットルバル
ブを機関始動後の目標開度へと開弁させられるようにな
り、機関始動にあたっての筒内噴射式内燃機関の動作の
更なる安定化を図ることができるようになる。
【0017】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明に
かかる筒内噴射式内燃機関のスロットル制御装置を具体
化した第1実施形態について、図1〜図3を参照して詳
細に説明する。
【0018】図1に示すように、筒内噴射式内燃機関1
0は大きくは、気筒内に設けられた燃焼室11、その燃
焼室11へと吸入空気を送るための吸気通路12及び燃
焼室11から排気を排出するための排気通路13を備え
て構成されている。燃焼室11には、気筒内に燃料を直
接噴射するインジェクタ14と、これにより噴射された
燃料と気筒内に吸入された空気との混合気を点火する点
火プラグ15とが設けられている。
【0019】吸気通路12には、同通路12を通じて気
筒内に吸入される吸入空気量を調整するスロットルバル
ブ16が設けられている。スロットルバルブ16は、内
燃機関10の各種制御を司る電子制御装置(ECU)3
0によって制御された電動モータ17によって開閉駆動
されており、アクセルペダルの開度に拘わらず、任意の
開度に制御可能に構成されている。
【0020】また、この内燃機関10において、インジ
ェクタ14へと高圧の燃料を供給する燃料供給系には、
低圧燃料ポンプ20及び高圧燃料ポンプ21の2つの燃
料ポンプが設けられている。低圧燃料ポンプ20は、電
動式のフィードポンプであり、燃料タンク22の燃料を
吸引し、高圧燃料ポンプ21へと送り出している。
【0021】高圧燃料ポンプ21は、シリンダ24と、
そのシリンダ24内を往復動するプランジャ25と、シ
リンダ24の内周壁及びプランジャ25の先端面により
区画形成された加圧室26とを備えている。また高圧燃
料ポンプ21は、内燃機関10のクランクシャフト18
に駆動連結されたカムシャフト19の上方に設けられて
おり、プランジャ25は、カムシャフト19に設けられ
たカム19aの押圧を受けて往復動されるように構成さ
れている。この高圧燃料ポンプ21では、低圧燃料ポン
プ20から加圧室26内に送られた燃料を、そうしたプ
ランジャ25の往復動に応じて、高圧に加圧し、蓄圧配
管(デリバリパイプ)23へと圧送している。そして、
デリバリパイプ23に接続されたインジェクタ14は、
ECU30の指令信号に基づき、同デリバリパイプ23
に蓄圧された燃料を燃焼室11内に噴射する。
【0022】なお、ECU30には、機関回転数NEを
検出するNEセンサ31や冷却水温thwを検出する水
温センサ32をはじめとする各種センサ類からの出力信
号が入力されるようになっている。そしてそれらの出力
信号に基づき把握される内燃機関10の運転状態に応じ
て、上記スロットルバルブ16の開度制御やインジェク
タ14の噴射時期制御などの各種制御を実施している。
【0023】さて、以上のように構成された内燃機関1
0では、図示しないイグニッションスイッチがオンとさ
れて機関始動が開始されると、図示しないスタータモー
タがクランクシャフト18にクランキングされて、同ス
タータモータによって内燃機関10が回転されるように
なる。そして、初爆が完了することで機関始動がなさ
れ、さらに内燃機関10が自立して安定して回転する完
爆状態となった時点で通常運転に移行する。
【0024】図2は、こうした機関始動の開始から通常
運転に移行する迄の期間におけるISC総補正量gto
talの算出にかかるECU30の処理手順を示してい
る。ISC総補正量gtotalは、スロットルバルブ
16の目標開度の算出に用いられるパラメータの一つで
あり、機関始動の開始から通常運転に移行するまでの期
間では、その値がそのままスロットルバルブ16の目標
開度に直接的に対応付けられている。すなわち、上記期
間では、ISC総補正量gtotalの値が、スロット
ルバルブ16の目標開度に相当する値となっている。ま
た、このフローチャートに示される一連の処理(ルーチ
ン)は、上記期間中にECU30によって周期的に実行
される。
【0025】さて、処理が本ルーチンに移行すると、E
CU30はまずステップ100において、上記スタータ
モータがオンとされているか否かを判定する。ここで否
定判定がなされれば(ステップ100:N)、処理をそ
のままステップ120に移行する。
【0026】一方、ここで肯定判定がなされれば(ステ
ップ100:Y)、ECU30はステップ110におい
て、次式(a)に基づき上記ISC総補正量gtota
lを算出する。
【0027】 gtotal←gcnkA+qg … 式(a) ここで、gcnkAはクランキング中のISC補正量
を、qgはISC学習値をそれぞれ示している。
【0028】クランキング中のISC補正量gcnkA
は、例えば同図2に併せ示される冷却水温thwに応じ
た算出マップに基づいてその値が算出されるようになっ
ている。
【0029】またISC学習値qgは、機関回転数が所
定のアイドル回転数に維持すべく行われるアイドル回転
数制御(ISC制御)の実施中に、スロットルバルブ1
6の開度を調整するため用いられる補正値であり、機関
温間運転時の上記ISC制御実施中に記憶更新される学
習値となっている。
【0030】この式(a)によって算出されるISC総
補正量gtotalは、後述する機関始動後のISC総
補正量の目標値gtrgtよりも閉弁側の値となってい
る。すなわち、この式(a)の算出結果に基づくスロッ
トルバルブ16の目標開度は、初爆が完了して機関始動
がなされた後の目標開度よりも閉弁側の開度となってい
る。
【0031】さて続くステップ120では、初爆が完了
して機関始動がなされているか否かの判定を行ってい
る。ここでは、機関回転数NEが所定回転数αを超えた
ことを条件に、上記機関始動がなされたものと判定する
ようにしている。ここで、否定判定(N)がなされる
と、ECU30はここで処理を一旦終了する。
【0032】一方、このステップ120において肯定判
定(Y)がなされたとき、すなわち機関始動がなされた
ものと判定されたときには、ECU30は続くステップ
130において、次式(b)に基づき上記ISC総補正
量gtotalを求めている。
【0033】 gtotal←gcnkA+gcnkB+qg … 式(b) ここで、gcnkBは、始動判定後のISC補正量を示
している。始動判定後のISC補正量は、例えば同図2
に併せ示される機関回転数NEに応じた算出マップに基
づいてその値が算出されるようになっており、機関回転
数の増大に伴ってその値が大きくなるように設定され
る。これにより、この式(b)の算出結果は、機関回転
数NEが増大するほど、その値が開弁側に設定されるよ
うになる。
【0034】続くステップ140では、上式(b)から
求められたISC総補正量gtotalが機関始動後の
ISC総補正量の目標値gtrgtを上回っているか否
かが判定される。この機関始動後のISC総補正量の目
標値gtrgtは、例えば次式(c)によって求められ
る。
【0035】 gtrgt←qg+gthw+gst … 式(c) ここで、gthwはISC総補正量gtotalの水温
補正値を、gstは同じく始動補正値をそれぞれ示して
いる。
【0036】暖機完了前の機関冷間運転中には、機関回
転数を高めて昇温を促進するようにスロットルバルブ1
6の目標開度を開弁側に補正し、吸入空気量を増大させ
るようにしている。上記水温補正値gthwは、こうし
た補正に用いられる補正値であり、冷却水温thwが低
温なほど、その値が開弁側に設定される。
【0037】また機関始動がなされた直後には、機関回
転の安定化のため、スロットルバルブ16の目標開度を
開弁側に補正して、吸入空気量を増大させるようにして
いる。上記始動補正値gstは、こうした補正に用いら
れる補正値であり、機関回転数NEが低速なほど、その
値が開弁側に設定され、且つ機関始動がなされてからの
時間の経過に応じてその値がゼロに収束されるように設
定される。
【0038】ここで、上式(b)の算出結果がこの機関
始動後の目標値gtrgt以下であって、上記ステップ
140において否定判定がなされれば、上式(b)の算
出結果をそのままISC総補正量gtotalに設定
し、処理を一旦終了する。また上式(b)の算出結果が
上記目標値gtrgtを上回っていれば(ステップ14
0:Y)、同目標値gtrgtをISC総補正量gto
talに設定して、処理を一旦終了する。
【0039】図3は、こうした本実施形態の制御態様の
一例を示している。この図3に示される例では、時刻t
1においてクランキングがなされて機関始動が開始され
ている。この時刻t1においては、上記スタータモータ
がオンとされ(図2のステップ100:Y)、また同図
3(a)に示されるように機関回転数NEが所定回転数
αに達しておらず、未だ機関始動がなされていない状態
にある(図2のステップ120:N)。これにより、同
図3(b)に示されるように、上式(a)の算出結果、
すなわちクランキング中のISC補正量gcnkAとI
SC学習値qgとの和がISC総補正量gtotalの
値として設定される。上述したように、この式(a)の
算出結果は、上記機関始動後のISC総補正量の目標値
gtrgtよりも閉弁側の値となっている。したがっ
て、時刻t1におけるスロットルバルブ16の目標開度
は、機関始動後の目標開度よりも閉弁側に設定されて閉
弁状態となっている。
【0040】その後しばらくの間、機関回転数NEが上
記所定回転数αに達する迄は、上記スタータモータのオ
ン/オフに拘わらず、上式(a)の算出結果(gcnk
A+qg)がISC総補正量gtotalの値となって
おり、スロットルバルブ16は上記閉弁状態に保持され
ている。
【0041】このときの燃焼室11内は低温となってお
り、インジェクタ14から噴射された燃料は霧化され難
い状態となっている。また、上記のような機械式の高圧
燃料ポンプ21を採用する本実施形態の内燃機関10で
は、機関始動の開始直後には、十分な噴射圧を確保する
ことが困難となっている。
【0042】こうした状態で、スロットルバルブ16を
閉弁状態として燃焼室11内を低圧とすれば、燃料の噴
射圧と燃焼室11内の圧力との差圧が大となって、噴射
燃料の微粒化が促され、燃料の霧化が促進されるように
なる。これにより、霧化されずに燃焼室11内に付着す
る燃料の量が低減され、実際に燃焼に寄与する燃料量が
増やされるようになる。このため、上記の如く噴射圧を
十分に高くすることができずに、燃料噴射量を十分に多
くすることができない状態であれ、点火プラグ15の周
囲がリーンとなって失火が発生することを好適に回避す
ることができるようになる。
【0043】その後、時刻t2において、機関回転数N
Eが上記所定回転数αを超え、機関始動がなされたと判
定されると(図2のステップ120:Y)、上式(b)
の算出結果(gcnkA+gcnkB+qg)がISC
総補正量gtotalの値として設定されるようにな
る。このとき、上式(b)の算出結果に基づくISC総
補正量gtotalの値は、機関回転数NEの増大に応
じて開弁側へと徐々に移行し、スロットルバルブ16の
目標開度も同様に、機関回転数NEの増大に応じて上記
閉弁状態での開度から増大されるようになる。
【0044】そして同図3(a)に示されるように、ス
ロットルバルブ16の開度が増大して吸入空気量が増加
することで機関回転数NEが高まるようになり、またそ
れに応じてスロットルバルブ16の開度が更に増大され
るようになる。こうして、機関始動がなされた時刻t2
以降、スロットルバルブ16の開度が上記閉弁状態での
開度から徐々に増大され、同スロットルバルブ16が徐
々に開弁されるようになる。
【0045】その後、時刻t3において、上式(b)の
算出結果が機関始動後のISC総補正量の目標値gtr
gtを超えると(ステップ140:Y)、以降その目標
値gtrgtの値がISC総補正量gtotalとして
設定されるようになる。これにより、スロットルバルブ
16の開度は、機関始動後の目標開度に設定されるよう
になる。
【0046】以上のように本実施形態では、機関始動が
なされると、スロットルバルブ16の開度を、閉弁状態
での開度から機関始動後の目標開度へと徐々に増加し
て、同スロットルバルブ16を開弁させるようにしてい
る。これにより、吸入空気量の急変が抑えられて、内燃
機関10の回転変動が抑制されるようになる。
【0047】以上説明した本実施形態の筒内噴射式内燃
機関のスロットル制御装置によれば、以下の効果を得ら
れるようになる。 (1)本実施形態では、燃焼室11内が低温状態となっ
ている機関始動時には、スロットルバルブ16の開度を
機関始動後の目標開度よりも閉弁側に設定して、同スロ
ットルバルブ16を閉弁状態としている。これにより、
燃焼室11内が低圧に保持されるようになり、インジェ
クタ14からの燃料の噴射圧と燃焼室11内の圧力との
差圧が大となって、噴射燃料の微粒化が促され、燃料の
霧化が促進されるようになる。このため、霧化されずに
燃焼室11内に付着する燃料の量が低減され、実際に燃
焼に寄与する燃料量が増やされるようになる。したがっ
て、点火プラグ15の周囲がリーンとなって失火が発生
することを好適に回避することができるようになる。
【0048】(2)本実施形態では、機関始動がなされ
たと判定されると、スロットルバルブ16の開度を上記
閉弁状態での開度から機関始動後の目標開度へと徐々に
増加して、同スロットルバルブ16を開弁させるように
している。これにより、上記閉弁状態での開度から機関
始動後の目標開度へのスロットルバルブ16の開度変更
にあたって、吸入空気量の急変を抑えて、内燃機関10
の回転変動を抑制することができるようになる。
【0049】(3)本実施形態では、機関回転数NEが
所定回転数αを超えることを条件として、上記機関始動
がなされたとの判定を行うようにしている。こうして機
関回転数NEを判定に用いることで、機関始動がなされ
たことの判定を適切に行うことができるようになる。そ
してこれにより、スロットルバルブ16が必要以上に閉
弁状態に保持されることを防止し、機関回転数NEを適
切に上昇させることができるようになる。
【0050】(4)本実施形態では、機関始動がなされ
たと判定されてからのスロットルバルブ16の目標開度
を、機関回転数NEの推移に応じて徐々に増大させるよ
うにしている。このため、より機関運転状態に即した態
様でスロットルバルブ16を機関始動後の目標開度へと
開弁させられるようになり、機関回転の更なる安定化を
図ることができるようになる。
【0051】(5)本実施形態では、クランクシャフト
18の回転に応じて駆動されることで噴射燃料を加圧す
る機械式の高圧燃料ポンプ21が採用された内燃機関1
0に対して、上記機関始動にあたってのスロットルバル
ブ16の開度制御を適用している。こうした機械式の高
圧燃料ポンプ21を備える内燃機関10では、機関始動
時に燃料噴射圧を十分に確保することが困難となり、そ
れに応じて機関始動時に噴射可能な燃料の量も自ずと制
限されてしまう。このため、噴射燃料の霧化の悪化によ
って実際の燃焼に寄与する燃料の量の低減分を、燃料噴
射量の増量によって補うことが困難なことがある。その
点、本実施形態では、スロットルバルブ16の開度制御
によって霧化の悪化を抑えており、機関始動時に燃料噴
射量を十分に増量できない機械式の燃料ポンプ21を備
える内燃機関10にあっても、燃焼の悪化を適切に抑制
することができるようになる。
【0052】(第2実施形態)続いて、本発明を具体化
した第2実施形態について、上記第1実施形態と異なる
点を中心に説明する。
【0053】上述したように、先の第1実施形態では、
機関始動時にスロットルバルブ16の開度を機関始動後
の目標開度よりも閉弁側に設定して同スロットルバルブ
16を閉弁状態とするようにしている。そして、機関始
動がなされた判定されたと判定されたときには、スロッ
トルバルブ16の開度を上記閉弁状態での開度から機関
始動後の目標開度へと徐々に増加させて、同スロットル
バルブ16を開弁させるようにしている。
【0054】ところで、多気筒内燃機関では、各気筒が
間隔をおいて順次に爆発行程を迎えるため、初爆が完了
して機関始動がなされたと判定された直後には、一部の
気筒では未だ爆発が行われておらず、燃焼による燃焼室
内の昇温が十分に図られていないことがある。このた
め、機関始動がなされたと判定されたときに直ちにスロ
ットルバルブ16を上記機関始動後の目標開度に増大さ
せると、そうした一部の気筒では燃焼室内が十分に昇温
されていないにも拘わらず、吸入空気量が増大されるよ
うになって、霧化が悪化して燃焼状態が悪化するという
事態を招くおそれがある。
【0055】そこで、本実施形態では、例えば図4に示
されるように、機関始動がなされたと判定された時刻t
12以降も、それより所定期間Δtが経過した時刻t1
3迄は、スロットルバルブ16を閉弁状態から開弁させ
ることを遅延することで、全気筒が燃焼によって昇温さ
れた状態となってから、スロットルバルブ16を開弁さ
せるようにしている。
【0056】図5は、こうした本実施形態での、機関始
動にあたっての上記ISC総補正量gtotalの算出
にかかるECU30の処理手順を示すフローチャートで
ある。このフローチャートに示される一連の処理も、先
の図2に示すフローチャートの処理と同様に、機関始動
が開始されてから通常運転に移行する迄の期間中、EC
U30によって周期的に実行される。
【0057】さて、処理が本ルーチンに移行すると、E
CU30はまずステップ200において、上記スタータ
モータがオンとされているか否かを判定し、肯定判定が
なされれば(Y)、続くステップ210において、先の
ステップ110の処理と同様に、上式(a)に基づき上
記ISC総補正量gtotalを算出する。そして続く
ステップ220において、初爆が完了して機関始動がな
されているか否かの判定を行う。なお、ここ迄の処理
は、先の図2におけるステップ100〜ステップ120
の処理と同様である。
【0058】ただし、本実施形態では、ステップ220
において否定判定(N)がなされれば、ステップ230
において、カウンタCの値をゼロとし、また、同ステッ
プ220において肯定判定(Y)がなされてとき、すな
わち機関始動がなされたと判定されたときには、続くス
テップ240において、そのカウンタCの値に1を加算
するようにしている。したがって、カウンタCの値は、
機関始動がなされたと判定されるまではゼロに保持さ
れ、同判定がなされた以降は、本ルーチンの処理が実行
される毎に1ずつインクリメントされるようになる。す
なわち、このカウンタCの値は、機関始動がなされたと
判定されてからの経過時間に対応している。
【0059】上記ステップ240に続くステップ250
においては、カウンタCの値が所定値βを超えているか
否かが判定されている。ここで、カウンタCの値が所定
値βを超えていなければ(N)、機関始動がなされた判
定されているにも拘わらず、上式(a)の算出結果をI
SC総補正量gtotalの値に保持したまま、本ルー
チンの処理を一旦終了する。
【0060】そして、本実施形態では、上記ステップ2
50において、カウンタCの値が所定値βを超えたと判
定されることをもって(Y)、先の図2のステップ13
0以降の処理と同様の処理であるステップ260以降の
処理が実施される。すなわち、ステップ260におい
て、上式(b)をもとにISC総補正量gtotalを
算出し、ステップ270において同式(b)の算出結果
が機関始動後のISC総補正量の目標値gtrgtを超
えていなければ(N)、その算出結果をISC総補正量
gtotalの値に設定して本ルーチンの処理を一旦終
了する。また、上式(b)の算出結果が上記機関始動後
のISC総補正量の目標値gtrgtを超えていれば
(ステップ270:Y)、ステップ280においてその
目標値gtrgtの値をISC総補正量gtotalに
設定して処理を一旦終了する。
【0061】こうした本実施形態においても、図4に示
されるように、機関始動が開始される時刻t11から始
動がなされたと判定される時刻t12迄は、先の第1実
施形態と同様に、ISC総補正量gtotalの値に上
式(a)の算出結果(gcnkA+qg)が設定され、
スロットルバルブ16が閉弁状態とされている。
【0062】ただし本実施形態では、機関始動がなされ
と判定された時刻t12以降も、同図4(c)に示され
るように、ISC総補正量gtotalの値は上式
(a)の算出結果のまま保持されている。また同図4
(b)に示されるように、この時刻t12からは、カウ
ンタCのカウントが開始される。
【0063】そして時刻t13において、カウンタCの
値が上記所定値βを超えると、その時点から上式(b)
の算出結果(gcnkA+gcnkB+qg)がISC
総補正量gtotalの値として設定されるようにな
り、スロットルバルブ16の開度が上記閉弁状態での開
度から機関始動後の目標開度へと徐々に増加されるよう
になる。その後、時刻t14において、上式(b)の算
出結果が機関始動後のISC総補正量の目標値gtrg
tを超えると、その目標値gtrgtの値がISC総補
正量gtotalに設定されて、スロットルバルブ16
の開度が機関始動後の目標開度に設定されるようにな
る。
【0064】このように本実施形態では、機関始動がな
されたものと判定した後、時刻t12から時刻t13迄
の所定期間Δt遅延した後、スロットルバルブ16の開
度を閉弁状態での開度から機関始動後の目標開度へと徐
々に増大させるようにしている。これにより、全ての気
筒が爆発行程を迎え、燃焼によって各気筒の燃焼室11
内が確実に昇温された状態で吸入空気量を増大させるよ
うにしている。
【0065】なお、上記遅延する所定期間Δtは、少な
くとも全ての気筒で一度ずつ、燃焼が行われるだけの時
間以上に設定することが好ましい。本実施形態では、初
爆完了後、全気筒で確実に燃焼が行われるように、上記
所定期間Δtが内燃機関10の数サイクル分に相当する
時間となるように上記所定値βが設定されている。
【0066】以上説明した本実施形態によれば、上記
(1)〜(5)に加え、更に次の効果を得ることができ
るようになる。 (6)本実施形態では、初爆が完了して機関始動がなさ
れたものと判定した後、所定期間Δtだけ遅延した後、
スロットルバルブ16の開度を閉弁状態での開度から機
関始動後の目標開度へと徐々に増大させるようにしてい
る。これにより、各気筒で燃焼が行われ、燃焼室11内
が確実に昇温された状態で吸入空気量を増大させるよう
にすることができる。したがって、一部の気筒では未だ
燃焼による燃焼室11内の昇温が十分に図られていない
にも拘わらず、吸入空気量が増大されて霧化が悪化して
燃焼状態が悪化するという事態の発生を抑制することが
できるようになる。
【0067】以上説明した各実施形態は、次のように変
更することもできる。 ・上記各実施形態では、機関回転数NEが所定回転数α
を超えたことをもって、機関始動がなされたと判定する
ようにしている。この判定に用いられる所定回転数α
を、例えば冷却水温thwなどから把握される機関温度
状態に応じて可変設定するようにしてもよい。噴射燃料
の霧化は機関温度状態に応じて、そのされ易さが変化
し、例えば機関温度が低くて、燃料が吹き付けられるシ
リンダ周壁やピストン頂面の温度が低温なほど悪化す
る。そのため、上記所定回転数αを低めに設定すれば、
機関10が極低温にあるときなどには、機関始動が適切
になされていないにも拘わらず機関始動がなされたと判
定され、吸入空気量の増大によって噴射燃料の霧化が悪
化し、失火を招くこととなる。その点、こうして機関温
度状態に応じて上記所定回転数αを可変設定するように
すれば、機関温度の高低に拘わらず機関始動がなされた
ことを適切に判定して、機関回転数NEを適切に上昇さ
せることができるようになる。
【0068】・上記各実施形態では、機関回転数NEが
所定回転数αを超えることを条件に機関始動がなされた
との判定を行うようにしているが、こうした判定の条件
は任意であり、機関回転数NE以外のパラメータを判定
基準として用いるようにしてもよい。
【0069】・上記各実施形態では、機関始動がなされ
たと判定されてからのスロットルバルブ16の開度を、
機関回転数NEの推移に応じて徐々に増加させるように
している。このときのスロットルバルブ16の開度を、
例えば吸気管負圧、吸入空気量などの他の機関運転状態
を示すパラメータの推移に応じて、徐々に増加させるよ
うにしてもよい。そうした場合であれ、機関回転数NE
を用いる場合と同様に、機関運転状態に即した好ましい
態様でスロットルバルブ16を開弁させることができる
ようになる。
【0070】・また、機関始動がなされたと判定されて
からのスロットルバルブ16の開度を、単に時間の経過
とともに徐増させるようにしてもよい。そうした場合に
も、機関始動がなされたときのスロットルバルブ16の
目標開度の変化に伴う吸入空気量の急増が防止され、霧
化の悪化による燃焼状態の悪化を抑え、機関回転変動を
抑制することができる。
【0071】・上記各実施形態では、機関駆動されて噴
射燃料を加圧する機械式の高圧燃料ポンプ21を備える
内燃機関10について説明したが、こうした機械式以外
の燃料ポンプによって噴射燃料を加圧する構成の内燃機
関であれ、上記機関始動にあたってのスロットルバルブ
16の開度制御を適用することができる。
【0072】以上説明した実施形態から把握される技術
的思想を以下に記載する。 (イ)当該スロットル制御装置の適用される筒内噴射式
内燃機関は、同内燃機関によって駆動される機械式の高
圧燃料ポンプによって噴射される燃料を加圧するもので
ある請求項1〜5のいずれか記載の筒内噴射式内燃機関
のスロットル制御装置。この構成では、機関始動時に燃
料噴射圧を十分に確保することが困難な機関駆動される
機械式の高圧燃料ポンプを用いる筒内噴射式内燃機関で
あれ、機関始動時及び機関始動がなされた直後における
同内燃機関を安定して動作させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態についてその全体構造を模式的に
示す略図。
【図2】同実施形態でのスロットルバルブの開度設定に
かかる処理手順を示すフローチャート。
【図3】同実施形態の制御態様例を示す略図。
【図4】第2実施形態についてその制御態様例を示す略
図。
【図5】同実施形態でのスロットルバルブの開度設定に
かかる処理手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
10…内燃機関、11…燃焼室、12…吸気通路、13
…排気通路、14…インジェクタ、15…点火プラグ、
16…スロットルバルブ、17…電動モータ、18…ク
ランクシャフト、19…カムシャフト、19a…カム、
20…低圧燃料ポンプ、21…高圧燃料ポンプ、22…
燃料タンク、23…デリバリパイプ(蓄圧配管)、24
…シリンダ、25…プランジャ、26…加圧室、30…
電子制御装置(ECU:閉弁手段、開弁手段)、31…
NEセンサ、32…水温センサ。
フロントページの続き (72)発明者 岸 宏尚 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内 (72)発明者 高木 登 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内 (72)発明者 米澤 幸一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内 (72)発明者 細川 修 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内 (72)発明者 出村 隆行 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内 Fターム(参考) 3G065 CA22 DA05 DA06 EA01 FA02 FA04 GA01 GA05 GA09 GA10 KA02 3G301 HA01 HA04 HA16 JA03 KA01 LA03 LB04 LC03 NA08 NC02 ND25 NE03 NE21 PE01Z PE08Z

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】気筒内に燃料を直接噴射する筒内噴射式内
    燃機関に適用されて、筒内に吸入される吸入空気量を調
    整するスロットルバルブの開度を制御する筒内噴射式内
    燃機関のスロットル制御装置において、 機関始動時には、前記スロットルバルブの開度を機関始
    動後の目標開度よりも閉弁側に設定して同スロットルバ
    ルブを閉弁状態とする閉弁手段と、 機関始動がなされたと判定されたときには、前記スロッ
    トルバルブの開度を前記閉弁状態での開度から前記機関
    始動後の目標開度へと徐々に増大させて同スロットルバ
    ルブを開弁させる開弁手段と、 を備えることを特徴とする筒内噴射式内燃機関のスロッ
    トル制御装置。
  2. 【請求項2】前記開弁手段は、機関回転数が所定回転数
    を超えたか否かを条件に機関始動がなされたものと判定
    するものである請求項1記載の筒内噴射式内燃機関のス
    ロットル制御装置。
  3. 【請求項3】前記所定回転数は、内燃機関の機関温度に
    応じて可変設定されるものである請求項2記載の筒内噴
    射式内燃機関のスロットル制御装置。
  4. 【請求項4】前記開弁手段は、機関始動がなされたもの
    と判定した後、所定期間遅延した後、前記スロットルバ
    ルブの開度を前記閉弁状態での開度から前記機関始動後
    の目標開度へと徐々に増大させるものである請求項2ま
    たは3記載の筒内噴射式内燃機関のスロットル制御装
    置。
  5. 【請求項5】前記開弁手段は、吸気管負圧、吸入空気
    量、機関回転数のうちの少なくとも1つの推移に応じて
    前記スロットルバルブの目標開度を設定することで、機
    関始動がなされたときにおける前記スロットルバルブの
    開度を徐々に増大させて同スロットルバルブを開弁させ
    るものである請求項1〜4のいずれか記載の筒内噴射式
    内燃機関のスロットル制御装置。
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