JP2002130012A - 筒内噴射式内燃機関の吸入空気量制御装置 - Google Patents

筒内噴射式内燃機関の吸入空気量制御装置

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JP2002130012A
JP2002130012A JP2000317615A JP2000317615A JP2002130012A JP 2002130012 A JP2002130012 A JP 2002130012A JP 2000317615 A JP2000317615 A JP 2000317615A JP 2000317615 A JP2000317615 A JP 2000317615A JP 2002130012 A JP2002130012 A JP 2002130012A
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Japan
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intake air
air amount
internal combustion
combustion engine
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JP2000317615A
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Osamu Hosokawa
修 細川
Noboru Takagi
登 高木
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】筒内噴射式内燃機関の始動時に燃焼室内の吸気
圧を低下させることで始動が遅れた場合においても確実
に始動を完了させる。 【解決手段】ステップS130,S170,S210の
処理により、エンジン始動時における吸入空気量を始動
完了後における吸入空気量よりも低減させて燃焼室内で
の燃料の霧化を良好なものとしている。このように霧化
を改善し始動操作開始から基準時間Csが経過してもエ
ンジンが始動完了とならない場合には(S190で「N
O」)吸入空気量の増大を実行している(S140,S
210)。したがって長期の低空気量状態で点火プラグ
が燃料で濡れたような場合も大量の空気を燃焼室内に流
入させることにより点火プラグに付着している液体燃料
を早期に蒸発させることができる。このことにより点火
燃焼が安定して行われるようになりエンジン回転数NE
が安定して上昇するので始動を完了できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は燃焼室内に燃料を噴
射する筒内噴射式内燃機関における吸入空気量を調節す
る筒内噴射式内燃機関の吸入空気量制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】燃焼室内に燃料を噴射する筒内噴射式内
燃機関が知られている。この種の内燃機関では必要に応
じて圧縮行程中に燃料を噴射するが、このように高圧の
燃焼室内に燃料噴射を可能とするためには、燃料噴射圧
力(以下、「燃圧」と略す)を十分に高める必要があ
る。このため筒内噴射式内燃機関では、例えば特開平8
−312401号公報に見られるように、内燃機関によ
り駆動される機械式の高圧燃料ポンプにより必要な高燃
圧を確保するようにしている。
【0003】しかし内燃機関始動時には、燃焼室内が低
温状態にあることで、噴射された燃料が燃焼室内壁に液
状で付着して実際に燃焼に寄与する燃料量が不足してし
まい、燃焼状態が悪化することがある。したがって冷間
始動時には燃料噴射量を増量することで対処しようとし
ている。しかし始動時は高圧燃料ポンプが発生する燃圧
が十分に高くならず、燃料増量も自ずと制限されてしま
う。このため始動時には点火プラグ周囲の空燃比がリー
ンとなって失火が発生し、回転変動を招くなどの問題が
発生している。
【0004】この問題を解決するため、始動時において
はスロットルバルブを絞ることにより吸入空気量を低減
して燃焼室内の吸気圧を低下させ、このことにより燃焼
室内に噴射された燃料の霧化状態を向上させて、始動時
の燃焼状態を改善する提案がなされている(特願200
0−120698号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した技術では、始
動時に燃焼室内の吸気圧を低くすることで良好な結果を
得ているが、内燃機関によっては低温時におけるフリク
ションやオイルの粘性が過大となったりして、機関回転
数の上昇が困難となり内燃機関の始動完了が遅れてしま
うことがある。このような場合には長期間にわたる低空
気量状態の燃焼室内への燃料噴射により、燃焼室内が過
濃状態となって点火プラグが液状燃料で濡れ易くなる。
このため点火が不安定となり、機関回転数の上昇が困難
となって、始動完了できなくなるおそれがある。
【0006】本発明は、始動時に燃焼室内の吸気圧を低
下させることで始動が遅れた場合においても、確実に始
動を完了させることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】以下、上記目的を達成す
るための手段及びその作用効果について記載する。請求
項1記載の筒内噴射式内燃機関の吸入空気量制御装置
は、燃焼室内に燃料を噴射する筒内噴射式内燃機関にお
ける吸入空気量を調節する筒内噴射式内燃機関の吸入空
気量制御装置であって、内燃機関の始動時における吸入
空気量を、始動完了後における吸入空気量よりも低減さ
せる始動時吸入空気量低減手段と、始動操作開始から基
準時間経過しても内燃機関が始動完了とならない場合
に、前記始動時吸入空気量低減手段による吸入空気量低
減の代わりに吸入空気量の増大を実行する始動時吸入空
気量増大手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】始動時吸入空気量低減手段は、内燃機関の
始動時における吸入空気量を、始動完了後における吸入
空気量よりも低減させることにより、燃焼室内での燃料
の霧化を良好なものとして、始動時の燃焼性を向上させ
ている。
【0009】更に、始動時吸入空気量増大手段は、始動
操作開始から基準時間経過しても内燃機関が始動完了と
ならない場合に、始動時吸入空気量低減手段による吸入
空気量低減の代わりに吸入空気量の増大を実行してい
る。したがって、長期の低空気量状態にて点火プラグが
液状燃料で濡れたような場合においても、大量の空気を
燃焼室内に流入させることにより、燃料の過濃状態を脱
却して点火プラグに付着している液体燃料を早期に蒸発
させることができる。
【0010】このことにより点火燃焼が安定して行われ
るようになり、機関回転数が安定して上昇するので、始
動を完了することができる。請求項2記載の筒内噴射式
内燃機関の吸入空気量制御装置では、請求項1記載の構
成において、前記始動時吸入空気量増大手段は、前記吸
入空気量の増大に際しては、始動完了後における吸入空
気量まで吸入空気量を増大することを特徴とする。
【0011】始動時吸入空気量増大手段による吸入空気
量の増大については、例えば始動完了後における吸入空
気量まで吸入空気量を増大する。このことにより始動完
了後の吸入空気量に円滑に引き継がせることができる。
【0012】請求項3記載の筒内噴射式内燃機関の吸入
空気量制御装置では、請求項2記載の構成において、前
記始動時吸入空気量増大手段は、前記吸入空気量の増大
に際しては、徐々に吸入空気量を増大させることを特徴
とする。
【0013】なお、始動時吸入空気量増大手段による吸
入空気量の増大に際しては、徐々に吸入空気量を増大さ
せても良い。これは、気筒によっては、まだ低吸気圧内
に噴射して霧化を良好にすべき場合があることから、一
度に吸入空気量を増大させるよりは徐々に増大させた方
が内燃機関全体としては、より安定した燃焼が得られる
からである。
【0014】請求項4記載の筒内噴射式内燃機関の吸入
空気量制御装置では、請求項3記載の構成において、前
記始動時吸入空気量増大手段は、前記吸入空気量を徐々
に増大させている際に、内燃機関が始動完了した場合に
は、直ちに始動完了後における吸入空気量まで吸入空気
量を増大することを特徴とする。
【0015】始動時吸入空気量増大手段が吸入空気量増
大の途中であっても、内燃機関が始動完了した場合には
内燃機関の安定運転上、直ちに通常の吸入空気量に戻し
ても良い。このようにすることで、始動完了後の内燃機
関を迅速に安定した状態とすることができる。
【0016】請求項5記載の筒内噴射式内燃機関の吸入
空気量制御装置では、請求項1〜4のいずれか記載の構
成において、前記基準時間は、内燃機関温度に応じて設
定されることを特徴とする。
【0017】このように吸入空気量の増大を実行するタ
イミングを得るための基準時間は、内燃機関温度に応じ
て設定されても良い。内燃機関の温度によっては、燃料
の霧化の程度や燃料による点火プラグの濡れの程度、更
に内燃機関のフリクションやオイルの粘性が異なるた
め、内燃機関の温度に応じて前記基準時間を変更するこ
とが、早期に安定した始動完了を行う上で好ましい。
【0018】請求項6記載の筒内噴射式内燃機関の吸入
空気量制御装置では、請求項5記載の構成において、前
記基準時間は、内燃機関温度が高くなるに応じて短く設
定されることを特徴とする。
【0019】より具体的には、前記基準時間は、内燃機
関温度が高くなるに応じて短く設定されるようにしても
良い。燃焼室内の吸気圧を上げても内燃機関温度が高い
方が燃料の霧化の程度も高く点火プラグの濡れの程度も
小さくなる。また内燃機関のフリクションやオイルの粘
性も小さくなる。このため早期にポンピングロスを小さ
くして、内燃機関の回転上昇を早める方が、迅速に安定
した始動完了を行い易いからである。
【0020】請求項7記載の筒内噴射式内燃機関の吸入
空気量制御装置では、請求項1〜4のいずれか記載の構
成において、前記始動時吸入空気量増大手段は、前記基
準時間の代わりに基準積算回転数を用いることにより、
始動操作開始から該基準積算回転数の内燃機関回転が行
われても内燃機関が始動完了とならない場合に、前記始
動時吸入空気量低減手段による吸入空気量低減の代わり
に吸入空気量の増大を実行することを特徴とする。
【0021】このように、基準時間の代わりに基準積算
回転数を用いても良い。したがって始動操作開始から基
準積算回転数の内燃機関回転が行われても内燃機関が始
動完了とならない場合に、始動時吸入空気量低減手段に
よる吸入空気量低減の代わりに吸入空気量の増大を実行
する。このことにより前述した作用効果を生じさせるこ
とができる。
【0022】請求項8記載の筒内噴射式内燃機関の吸入
空気量制御装置では、請求項7記載の構成において、前
記基準積算回転数は、内燃機関温度に応じて設定される
ことを特徴とする。
【0023】このように吸入空気量の増大を実行するタ
イミングを得るための基準積算回転数は、内燃機関温度
に応じて設定されても良い。内燃機関の温度によって
は、燃料の霧化の程度や燃料による点火プラグの濡れの
程度、更に内燃機関のフリクションやオイルの粘性が異
なるため、内燃機関の温度に応じて前記基準積算回転数
を変更することが、早期に安定した始動完了を行う上で
好ましい。
【0024】請求項9記載の筒内噴射式内燃機関の吸入
空気量制御装置では、請求項8記載の構成において、前
記基準積算回転数は、内燃機関温度が高くなるに応じて
少なく設定されることを特徴とする。
【0025】より具体的には、前記基準積算回転数は、
内燃機関温度が高くなるに応じて少なく設定されるよう
にしても良い。燃焼室内の吸入空気圧を上げても内燃機
関温度が高い方が燃料の霧化の程度も高く点火プラグの
濡れの程度も小さくなる。また内燃機関のフリクション
やオイルの粘性も小さくなる。このため、早期にポンピ
ングロスを小さくして、内燃機関の回転上昇を早める方
が、迅速に安定した始動完了を行い易いからである。
【0026】請求項10記載の筒内噴射式内燃機関の吸
入空気量制御装置では、請求項1〜9のいずれか記載の
構成において、前記始動時吸入空気量低減手段は、内燃
機関の始動時における吸入空気量を始動完了後における
吸入空気量よりも低減させる程度を、内燃機関温度に応
じて設定することを特徴とする。
【0027】なお、内燃機関の始動時における吸入空気
量を、始動完了後における吸入空気量よりも低減させる
程度についても、内燃機関温度に応じて変更しても良
い。燃料霧化の程度や内燃機関のフリクション、オイル
の粘性は内燃機関温度に応じて変化するため、内燃機関
の温度に応じて吸入空気量の低減程度を変更すること
が、早期に安定した始動完了を行う上で好ましいからで
ある。
【0028】請求項11記載の筒内噴射式内燃機関の吸
入空気量制御装置では、請求項1〜10のいずれか記載
の構成において、前記始動時吸入空気量低減手段は、高
温始動時には前記吸入空気量低減を実行しないことを特
徴とする。
【0029】高温始動時には、吸入空気量を低減しなく
ても始動時の噴射において十分な霧化が得られ、内燃機
関のフリクションやオイルの粘性も低いので、高温始動
時には吸入空気量低減を実行しないことにより、迅速に
始動完了が可能となる。
【0030】
【発明の実施の形態】[実施の形態1]図1は上述した
発明が適用された筒内噴射式内燃機関(以下、「エンジ
ン」と称する)10及びその制御系統の概略構成を表す
ブロック図である。エンジン10は複数気筒(例えば6
気筒)を有するガソリン式内燃機関であり、気筒12内
に燃焼室14を有している。この燃焼室14には吸気バ
ルブ16を介して吸気通路18から空気が吸入される。
燃焼室14への吸入空気量の調整は、吸気通路18に設
けられたスロットルバルブ20を調整することによりな
される。このスロットルバルブ20は電動モータ22に
よって開閉駆動がなされている。
【0031】エンジン10には燃焼室14内に直接燃料
噴射可能なインジェクタ24が設けられ、燃焼室14内
に吸入された空気中に燃料を噴射することにより、燃焼
室14内に必要に応じて層状あるいは均質な混合気を形
成している。インジェクタ24へはデリバリパイプ26
を介して、高圧燃料ポンプ28から高圧燃料が供給され
る。高圧燃料ポンプ28は燃料タンク30に設けられた
低圧燃料ポンプ32から燃料の供給を受けている。低圧
燃料ポンプ32は電動式のフィードポンプであり、燃料
タンク30の燃料を吸引して高圧燃料ポンプ28側へ送
出している。
【0032】上述した高圧燃料ポンプ28は、シリンダ
28a、このシリンダ28a内を往復動するプランジャ
28b、及びシリンダ28aの内周壁とプランジャ28
bの先端面とにより区画された加圧室28cを備えてい
る。プランジャ28bは、エンジン10のクランクシャ
フト34の回転により回転駆動されるカムシャフト36
に設けられたポンプ用カム38の回転により押圧が繰り
返されることでシリンダ28a内を往復動する。このこ
とにより高圧燃料ポンプ28は、低圧燃料ポンプ32か
ら送られてきた低圧燃料を加圧室28c内で加圧して高
圧燃料としてデリバリパイプ26側へ送出する。
【0033】インジェクタ24ではこの高圧燃料を適切
なタイミングで燃焼室14内へ噴射する。このようにし
て燃焼室14内に形成された混合気は、点火プラグ40
により点火されて爆発し、ピストン42を押し下げてク
ランクシャフト34に回転トルクを与える。そして燃焼
後の排気は、排気バルブ44を介して燃焼室14から排
気通路46に排出される。
【0034】マイクロコンピュータを中心として構成さ
れている電子制御装置(以下、「ECU」と称する)4
8は、イグニッションスイッチ50、エンジン10の冷
却水温THWを検出する冷却水温センサ52、クランク
シャフト34の回転数(エンジン回転数NE)を検出す
るエンジン回転数センサ54、デリバリパイプ26にお
いて燃圧を検出する燃圧センサ56及びその他のセンサ
・スイッチ類から得られるエンジン10の運転状態に基
づいて、電動モータ22を回転させてスロットルバルブ
20の開度(スロットル開度)TAを好適な状態に制御
している。同様に上述したセンサ・スイッチ類から得ら
れるエンジン10の運転状態に基づいて、ECU48
は、インジェクタ24の噴射タイミングや噴射期間、点
火プラグ40の点火タイミング、あるいは高圧燃料ポン
プ28に設けられた燃料調量用バルブ28dの動作タイ
ミングを調整している。
【0035】上述したエンジン10ではイグニッション
スイッチ50がオン操作されてエンジン10が始動開始
されると、図示していないスタータモータが回転して、
クランクシャフト34のクランキングを開始する。この
ことによりインジェクタ24から燃焼室14内の吸気中
への燃料噴射および点火プラグ40による点火が開始さ
れて、エンジン10が自立して回転するようになり、次
第にエンジン回転数NEが上昇する。そしてエンジン回
転数NEが始動完了の基準回転数α、例えば400rp
mを越えることにより、始動が完了する。
【0036】ここで、本実施の形態においてECU48
にて実行される処理の内、スロットル開度制御処理を図
2のフローチャートに示す。この処理は、始動時および
始動完了直後に関してスロットル開度TAを調整する処
理であり、スタータ・オンとなった後に、一定の時間周
期あるいは一定のクランク角周期で繰り返し実行され
る。なお個々の処理内容に対応するフローチャート中の
ステップを「S〜」で表す。
【0037】スロットル開度制御処理が開始されると、
スタータ・オンか否か、すなわちスタータモータの回転
によるクランキング中か否かが判定される(S11
0)。最初は、スタータ・オン状態であるので(S11
0で「YES」)、次に待機時間終了フラグXendが
「OFF」か否かが判定される(S120)。待機時間
終了フラグXendはECU48の電源オン時の初期設
定により、Xend=「OFF」に設定されている。し
たがって、当初は、Xend=「OFF」であるので
(S120で「YES」)、次式1に示すごとく、クラ
ンキング中吸気総補正量gAが算出される(S13
0)。
【0038】
【数1】 gA ← gcnkA + qg … [式1] ここでクランキング中吸気補正量gcnkAは、図4に
示すごとくのマップにより冷却水温THWから求められ
る。図4ではクランキング中吸気補正量gcnkAは、
冷却水温THWが低い方ではマイナスの値が設定されて
おり、冷却水温THWが高くなるにしたがって、マイナ
スからプラス側へ次第に高くなる傾向に設定されてい
る。またISC学習値qgは、前回のエンジン運転時に
行われているアイドル回転数制御処理にて求められてE
CU48のバックアップRAM内に記憶されている学習
値であり、アイドル回転数制御時の吸入空気量自体の値
に相当する。
【0039】次に、次式2に示すごとく始動判定後吸気
総補正量gBを算出する(S150)。
【0040】
【数2】 gB ← gcnkA + gcnkB + qg … [式2] ここで始動判定後吸気補正量gcnkBは、図5に示す
ごとくのマップによりエンジン回転数NEから求められ
る。図5では始動判定後吸気補正量gcnkBは、エン
ジン回転数NEが高くなるにしたがって次第に高くなる
傾向に設定されている。特に高速側では急速に高くなる
ように設定されている。クランキング中吸気補正量gc
nkAおよびISC学習値qgについては上述したごと
くである。
【0041】次に、次式3に示すごとく始動完了後吸気
総補正量gCを算出する(S160)。
【0042】
【数3】 gC ← qg + gthw + gst … [式3] ここで水温補正量gthwは、エンジン冷間運転中に
は、エンジン回転数を高めて昇温を促進するように吸入
空気量を増大させるための補正値であり、冷却水温TH
Wが低いほど大きくなる傾向に設定されている。始動補
正値gstは、エンジン始動完了直後にエンジン回転の
安定化のために吸入空気量を増大させるための補正値で
あり、エンジン回転が低いほど大きくなる傾向に設定さ
れるとともに、始動後の時間の経過と共に「0」に収束
するように設定されている。
【0043】次に、現在のエンジン回転数NEがエンジ
ン始動完了を判定する基準回転数αを越えているか否か
が判定される(S170)。ここでクランキングの初期
であればNE≦αであるので(S170で「NO」)、
次に図6に示すマップにより冷却水温THWから基準時
間Csを求める(S180)。この基準時間Csはステ
ップS130にて求めたクランキング中吸気総補正量g
Aにてエンジン始動する際に、エンジン回転数NEがエ
ンジン始動完了を判定する基準回転数αを越えることが
できない期間を判定するものである。この基準時間Cs
を経過してもNE≦αである場合には、後述するごとく
吸入空気量の増大が行われる。
【0044】次にカウンタCincが基準時間Cs未満
か否かが判定される(S190)。ここでカウンタCi
ncは、図3に示すカウント処理によりカウントアップ
されるカウンタである。図3のカウント処理はスタータ
・オンとなった後に一定の時間周期で繰り返し実行され
る。ここでカウント処理について説明する。本処理が開
始されると、まず待機時間終了フラグXendが「OF
F」か否かが判定される(S310)。前述したごとく
最初はXend=「OFF」であることから(S310
で「YES」)、次にカウントアップ開始フラグXin
cが「OFF」か否かが判定される(S320)。カウ
ントアップ開始フラグXincはECU48の電源オン
時に「OFF」に初期化されている。したがって最初は
Xinc=「OFF」であるので(S320で「YE
S」)、次にカウンタCincが「0」に設定される
(S330)。そしてカウントアップ開始フラグXin
cに「ON」が設定される(S340)。
【0045】カウント処理(図3)における次の制御周
期では、Xend=「OFF」(S310で「YE
S」)であるが、Xinc=「ON」となったため(S
320で「NO」)、カウンタCincのインクリメン
トが実行される(S350)。以後、Xend=「OF
F」(S310で「YES」)で、Xinc=「ON」
(S320で「NO」)ある限り、カウンタCincが
カウントアップされて(S350)増加してゆく。この
ことによりスタータ・オンとしてからの経過時間がカウ
ンタCincにてカウントされる。
【0046】スロットル開度制御処理(図2)の説明に
戻り、最初はCinc<Csであるので(S190で
「YES」)、次に実際にスロットル開度TAに反映さ
れる実吸気総補正量gtotalにクランキング中吸気
総補正量gAが設定される(S210)。こうして本処
理を一旦終了する。
【0047】したがって、以後、NE≦αであって(S
170で「NO」)、かつCinc<Csである(S1
90で「YES」)間は、クランキング中吸気総補正量
gAが実吸気総補正量gtotalに設定され続ける
(S210)。
【0048】ここで冷間時には図4からも判るようにク
ランキング中吸気補正量gcnkAには低い値が設定さ
れ、特に低温時にはマイナスの値が設定される。このた
め、クランキング中吸気補正量gcnkAは、冷間時に
は始動完了後のアイドル回転時に設定される始動完了後
吸気総補正量gCよりも低くなるように設定されてい
る。このことから、図7のタイミングチャートに時刻t
1〜t2にて示すごとく実吸気総補正量gtotalは
低い値に維持され、スロットルバルブ20は始動完了後
のアイドル時よりも閉じ気味となる。
【0049】このようにステップS210の処理を繰り
返す内に、エンジン10が完爆状態となり、エンジン回
転数NEが順調に上昇して、Cinc≧Csとなる前
に、NE>αとなった場合を考える。この場合は(S1
70で「YES」)、次にXend=「OFF」か否か
が判定される(S220)。この場合はXend=「O
FF」が維持されているので(S220で「YE
S」)、次に始動判定後吸気総補正量gBが始動完了後
吸気総補正量gCより大きいか否かが判定される(S2
30)。
【0050】ここで始動判定後吸気総補正量gBは前記
式1と前記式2とを比較して判るように、クランキング
中吸気総補正量gAに比較して、図5に示した始動判定
後吸気補正量gcnkBが加えられているのみである。
したがってエンジン回転数NEが高くなるにしたがって
始動判定後吸気総補正量gBは次第にクランキング中吸
気総補正量gAから離れて始動完了後吸気総補正量gC
に近づく関係にある。このため初期の内は、始動判定後
吸気総補正量gBは始動完了後吸気総補正量gCより小
さいので(S230で「NO」)、実吸気総補正量gt
otalには小さい方の始動判定後吸気総補正量gBが
設定される(S240)。こうして本処理を一旦終了す
る。
【0051】このことから、図7の時刻t2〜t3に示
すごとくスロットル開度TAは低い値から次第に大きく
なり、スロットルバルブ20はアイドル時の開度に近づ
いて行く。以後、NE>α(S170で「YES」)で
あり、gB≦gC(S230で「NO」)である限り、
実吸気総補正量gtotalには始動判定後吸気総補正
量gBが設定され続ける(S240)。そして始動判定
後吸気総補正量gBの増加により、gB>gC(S23
0で「YES」)となると、実吸気総補正量gtota
lには始動完了後吸気総補正量gCが設定される(S2
50)。こうして本処理を一旦終了する。
【0052】以後、この始動完了後吸気総補正量gCが
設定された実吸気総補正量gtotalに基づいて、ア
イドル回転数制御が実行される。次に、図8のタイミン
グチャートに示すごとく、ステップS210の処理を繰
り返す内に、エンジン10のフリクションの高さやオイ
ルの粘性などが原因により、エンジン回転数NEが順調
に上昇せず、クランキング中にNE>αとなる前に、C
inc≧Csとなった場合を考える。この場合は(S1
90で「NO」)、次にXend=「ON」が設定され
る(S200)。そしてクランキング中吸気総補正量g
Aが始動完了後吸気総補正量gCより大きいか否かが判
定される(S205)。最初はgA≦gCであるので
(S205で「NO」)、次に、実吸気総補正量gto
talにクランキング中吸気総補正量gAが設定される
(S210)。こうして本処理を一旦終了する。
【0053】次の制御周期では、Xend=「ON」と
なっているので(S120で「NO」)、次式4に示す
ごとく、前回求められたクランキング中吸気総補正量g
Aの漸増処理が行われる(S140)。
【0054】
【数4】 gA ← gA + Δg … [式4] ここで漸増値Δgは制御周期毎のgAの増加量であり、
予め設定されている値である。
【0055】次に始動完了後吸気総補正量gCの算出
(S160)がなされる。そして、NE≦αであれば
(S170で「NO」)、ステップS180、ステップ
S190(「NO」)、ステップS200、ステップS
205(「NO」)と移行して、実吸気総補正量gto
talにクランキング中吸気総補正量gAが設定される
(S210)。こうして一旦本処理を終了する。
【0056】したがって、NE≦α(S170で「N
O」)であり、gA≦gC(S205で「NO」)であ
る限りは、図8に時刻t12〜t13に示すごとく、次
第に増加してゆくクランキング中吸気総補正量gAが実
吸気総補正量gtotalに設定されることになる。
【0057】そして、実吸気総補正量gtotalの増
加により、NE>αとなると(S170で「YE
S」)、待機時間終了フラグXend=「ON」である
ことから(S220で「NO」)、直ちに実吸気総補正
量gtotalには始動完了後吸気総補正量gCが設定
されることになる(時刻t13:S250)。
【0058】以後、この始動完了後吸気総補正量gCが
設定された実吸気総補正量gtotalに基づいて、ア
イドル回転数制御が実行される。なお、NE>αとなる
前に(S170で「NO」)、クランキング中吸気総補
正量gAの増加により、gA>gCとなると(S205
で「YES」)、実吸気総補正量gtotalには始動
完了後吸気総補正量gCが設定されるようになる(S2
50)。
【0059】上述した実施の形態1の構成において、E
CU48が実行するスロットル開度制御処理(図2)及
びカウント処理(図3)が始動時吸入空気量低減手段及
び始動時吸入空気量増大手段としての処理に相当する。
【0060】以上説明した本実施の形態1によれば、以
下の効果が得られる。 (イ).スロットル開度制御処理(図2)のステップS
130,S170,S210の処理により、エンジン始
動時における吸入空気量を、始動完了後における吸入空
気量よりも低減させている。このことにより、燃焼室1
4内での燃料の霧化を良好なものとして、始動時の燃焼
性を向上させている。
【0061】そして、このように霧化を改善したにもか
かわらず、始動操作開始から基準時間Csが経過しても
エンジン10が始動完了とならない場合には(S190
で「NO」)、吸入空気量低減の代わりに吸入空気量の
増大を実行している(S140,S210)。したがっ
て長期の低空気量状態にて点火プラグ40が燃料で濡れ
たような場合においても、大量の空気を燃焼室14内に
流入させることにより、燃料の過濃状態を脱却して点火
プラグ40に付着している液体燃料を早期に蒸発させる
ことができる。このことにより点火燃焼が安定して行わ
れるようになり、エンジン回転数NEが安定して上昇す
るので、始動を完了することができる。
【0062】(ロ).上述した吸入空気量の増大につい
ては、始動完了後における吸入空気量まで吸入空気量を
増大している(S140,S205,S210,S25
0)。このことにより始動完了後の吸入空気量に円滑に
引き継がせることができる。
【0063】(ハ).更に吸入空気量の増大に際しては
徐々に増大させている(S140)。これは気筒によっ
ては、まだ低吸気圧内に噴射して霧化を良好にすべき場
合があることから、一度に吸入空気量を増大させるより
は徐々に増大させた方がエンジン10全体としては、よ
り安定した燃焼が得られるからである。
【0064】(ニ).吸入空気量増大の途中であって
も、エンジン始動が完了した場合には(S170で「Y
ES」)、エンジン10の安定運転上、直ちに通常の吸
入空気量に戻している(S220で「NO」,S25
0)。このようにすることで、始動完了後のエンジン1
0を迅速に安定した状態とすることができる。
【0065】(ホ).吸入空気量の増大を実行するタイ
ミングを得るための基準時間Csは、エンジン温度(こ
こでは冷却水温THW)が高くなるに応じて短く設定さ
れている。燃焼室14内の吸気圧を上げてもエンジン温
度が高い方が燃料の霧化の程度も高く点火プラグ40の
濡れの程度も小さくなる。またエンジン10のフリクシ
ョンやオイルの粘性も小さくなる。このため、エンジン
温度が高ければ早期にスロットルバルブ20の開度を大
きくしてポンピングロスを小さくし、エンジン10の回
転上昇を早める。このことにより迅速に安定した始動完
了を行うことができる。
【0066】(ヘ).クランキング中吸気総補正量gA
による吸入空気量を低減させる程度についても、エンジ
ン温度が高いほど低減の程度を小さくしている。エンジ
ン温度が高いほど燃料霧化の程度は良くなり、エンジン
10のフリクションやオイルの粘性も小さくなるので、
エンジン温度が高いほど吸入空気量の低減程度を小さく
することにより、早期に安定した始動完了を行うことが
できる。特に、高温始動時には吸入空気量低減を実行し
ないことにより、迅速に始動完了が可能となっている。
【0067】[実施の形態2]本実施の形態2は、図2
に示したスロットル開度制御処理の代わりに図9に示す
スロットル開度制御処理を、同様なタイミングで繰り返
し実行する点が、前記実施の形態1とは異なる。これ以
外の構成は特に説明しない限り前記実施の形態1の構成
と同じである。
【0068】また、スロットル開度制御処理(図9)に
おいては、前記実施の形態1におけるステップS14
0,S205に相当する処理が存在しない。その他の処
理はステップ番号が「300」増加しているのみで内容
は前記実施の形態1と同じである。ただしステップS5
00(実施の形態1ではステップS200に相当)の次
にはステップS550が実行される。
【0069】このように構成されていることにより、始
動完了しない状態(S470で「NO」)で基準時間C
sが経過した場合(S490で「NO」)での動作が前
記実施の形態1とは異なる。すなわち、Cinc≧Cs
となると(S490で「NO」)、待機時間終了フラグ
Xendに「ON」を設定した後(S500)、直ちに
実吸気総補正量gtotalに始動完了後吸気総補正量
gCを設定する(S550)。
【0070】これを図10のタイミングチャートに示す
と、時刻t21〜t22までは、実吸気総補正量gto
talにクランキング中吸気総補正量gAが設定されい
るが、Cinc≧Csとなった時刻t22ではクランキ
ング中吸気総補正量gAから始動完了後吸気総補正量g
Cに直ちに吸入空気量が増大されることになる。
【0071】そして、次の制御周期では、Xend=
「ON」であることから(S420で「NO」)、直ち
に始動完了後吸気総補正量gCを算出する(S46
0)。そしてNE≦αであれば(S470で「N
O」)、ステップS480、S490(「NO」)、S
500を経て、実吸気総補正量gtotalには始動完
了後吸気総補正量gCが設定される(S550)。ま
た、NE>αとなった場合も(S470で「YE
S」)、Xend=「ON」であることから(S520
で「NO」)、実吸気総補正量gtotalには始動完
了後吸気総補正量gCが設定される(S550)。
【0072】上述した実施の形態2の構成において、E
CU48が実行するスロットル開度制御処理(図9)及
びカウント処理(図3)が始動時吸入空気量低減手段及
び始動時吸入空気量増大手段としての処理に相当する。
【0073】以上説明した本実施の形態2によれば、以
下の効果が得られる。 (イ).前記実施の形態1の(イ)、(ロ)、(ホ)、
(ヘ)と同様な効果を生じる。
【0074】[その他の実施の形態] ・前記各実施の形態において、スロットルバルブ20を
調整することで吸入空気量を調整していたが、これ以外
に吸気バルブ16のリフト量調整機構を設けて、吸気バ
ルブ16のリフト量調整により燃焼室14に吸入される
空気量を調整しても良い。
【0075】・前記カウント処理(図3)は一定の時間
周期で割り込み実行されていたが、一定のエンジン回転
やクランク角毎に割り込み実行しても良い。このように
カウンタCincの増加をエンジン回転に依存させた場
合には、Csは基準積算回転数を表すことになる。した
がってスタータ・オンから、基準積算回転数のエンジン
回転が行われてもエンジン10が始動完了とならない場
合には吸入空気量の増大を実行することになる。
【0076】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明の実施の形態には、次のような形態を含む
ものであることを付記しておく。 (1).請求項1〜11のいずれか記載の構成におい
て、吸入空気量の調整はスロットルバルブの開度調整に
より行われることを特徴とする筒内噴射式内燃機関の吸
入空気量制御装置。
【0077】(2).請求項1〜11のいずれか記載の
構成において、吸入空気量の調整は吸気バルブのリフト
量調整により行われることを特徴とする筒内噴射式内燃
機関の吸入空気量制御装置。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1としての筒内噴射式内燃機関及び
その制御系統の概略構成を表すブロック図。
【図2】実施の形態1のECUが実行するスロットル開
度制御処理のフローチャート。
【図3】同じくカウント処理のフローチャート。
【図4】上記実施の形態1の処理で用いられるクランキ
ング中吸気補正量gcnkAを求めるマップの構成説明
図。
【図5】同じく始動判定後吸気補正量gcnkBを求め
るマップの構成説明図。
【図6】同じく基準時間Csを求めるマップの構成説明
図。
【図7】実施の形態1におけるスロットルバルブの作動
制御の一例を示すタイミングチャート。
【図8】実施の形態1におけるスロットルバルブの作動
制御の一例を示すタイミングチャート。
【図9】実施の形態2のECUが実行するスロットル開
度制御処理のフローチャート。
【図10】実施の形態2におけるスロットルバルブの作
動制御の一例を示すタイミングチャート。
【符号の説明】
10…エンジン、12…気筒、14…燃焼室、16…吸
気バルブ、18…吸気通路、20…スロットルバルブ、
22…電動モータ、24…インジェクタ、26…デリバ
リパイプ、28…高圧燃料ポンプ、28a…シリンダ、
28b…プランジャ、28c…加圧室、28d…燃料調
量用バルブ、30…燃料タンク、32…低圧燃料ポン
プ、34…クランクシャフト、36…カムシャフト、3
8…ポンプ用カム、40…点火プラグ、42…ピスト
ン、44…排気バルブ、46…排気通路、48…EC
U、50…イグニッションスイッチ、52…冷却水温セ
ンサ、54…エンジン回転数センサ、56…燃圧セン
サ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 43/00 301 F02D 43/00 301H 301Z Fターム(参考) 3G065 AA04 CA00 DA05 DA06 EA01 FA02 FA03 FA13 GA00 GA09 GA10 KA02 3G084 AA03 BA05 BA23 CA01 DA09 EA04 EA11 EB08 EB17 EC01 EC03 FA00 FA20 FA33 FA36 3G092 AA01 AA06 AA11 AA13 BA01 BA09 BB01 BB06 DA01 DA03 DC03 DE03S DE05S DG08 EA01 EA02 EA17 EA21 EA22 EB05 EC05 EC09 FA31 GA01 HB03Z HE01Z HE08Z HF19Z 3G301 HA01 HA04 HA06 HA19 JA03 KA01 LA00 LA03 LA07 LB04 LB06 LC03 MA11 MA18 NA06 NA08 NB14 NC02 ND21 NE02 NE03 NE06 NE23 PB08Z PE01Z PE08Z PF16Z

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃焼室内に燃料を噴射する筒内噴射式内燃
    機関における吸入空気量を調節する筒内噴射式内燃機関
    の吸入空気量制御装置であって、 内燃機関の始動時における吸入空気量を、始動完了後に
    おける吸入空気量よりも低減させる始動時吸入空気量低
    減手段と、 始動操作開始から基準時間経過しても内燃機関が始動完
    了とならない場合に、前記始動時吸入空気量低減手段に
    よる吸入空気量低減の代わりに吸入空気量の増大を実行
    する始動時吸入空気量増大手段と、 を備えたことを特徴とする筒内噴射式内燃機関の吸入空
    気量制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の構成において、前記始動時
    吸入空気量増大手段は、前記吸入空気量の増大に際して
    は、始動完了後における吸入空気量まで吸入空気量を増
    大することを特徴とする筒内噴射式内燃機関の吸入空気
    量制御装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の構成において、前記始動時
    吸入空気量増大手段は、前記吸入空気量の増大に際して
    は、徐々に吸入空気量を増大させることを特徴とする筒
    内噴射式内燃機関の吸入空気量制御装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の構成において、前記始動時
    吸入空気量増大手段は、前記吸入空気量を徐々に増大さ
    せている際に、内燃機関が始動完了した場合には、直ち
    に始動完了後における吸入空気量まで吸入空気量を増大
    することを特徴とする筒内噴射式内燃機関の吸入空気量
    制御装置。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれか記載の構成におい
    て、前記基準時間は、内燃機関温度に応じて設定される
    ことを特徴とする筒内噴射式内燃機関の吸入空気量制御
    装置。
  6. 【請求項6】請求項5記載の構成において、前記基準時
    間は、内燃機関温度が高くなるに応じて短く設定される
    ことを特徴とする筒内噴射式内燃機関の吸入空気量制御
    装置。
  7. 【請求項7】請求項1〜4のいずれか記載の構成におい
    て、前記始動時吸入空気量増大手段は、前記基準時間の
    代わりに基準積算回転数を用いることにより、始動操作
    開始から該基準積算回転数の内燃機関回転が行われても
    内燃機関が始動完了とならない場合に、前記始動時吸入
    空気量低減手段による吸入空気量低減の代わりに吸入空
    気量の増大を実行することを特徴とする筒内噴射式内燃
    機関の吸入空気量制御装置。
  8. 【請求項8】請求項7記載の構成において、前記基準積
    算回転数は、内燃機関温度に応じて設定されることを特
    徴とする筒内噴射式内燃機関の吸入空気量制御装置。
  9. 【請求項9】請求項8記載の構成において、前記基準積
    算回転数は、内燃機関温度が高くなるに応じて少なく設
    定されることを特徴とする筒内噴射式内燃機関の吸入空
    気量制御装置。
  10. 【請求項10】請求項1〜9のいずれか記載の構成にお
    いて、前記始動時吸入空気量低減手段は、内燃機関の始
    動時における吸入空気量を始動完了後における吸入空気
    量よりも低減させる程度を、内燃機関温度に応じて設定
    することを特徴とする筒内噴射式内燃機関の吸入空気量
    制御装置。
  11. 【請求項11】請求項1〜10のいずれか記載の構成に
    おいて、前記始動時吸入空気量低減手段は、高温始動時
    には前記吸入空気量低減を実行しないことを特徴とする
    筒内噴射式内燃機関の吸入空気量制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7032567B2 (en) 2002-08-09 2006-04-25 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Control apparatus and method for internal combustion engine having variable valve system
US7281509B2 (en) 2004-09-17 2007-10-16 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Internal combustion engine system and starting method of internal combustion engine

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