JP2001302640A - カルボニルジアゾール誘導体の製造方法 - Google Patents

カルボニルジアゾール誘導体の製造方法

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JP2001302640A
JP2001302640A JP2000118329A JP2000118329A JP2001302640A JP 2001302640 A JP2001302640 A JP 2001302640A JP 2000118329 A JP2000118329 A JP 2000118329A JP 2000118329 A JP2000118329 A JP 2000118329A JP 2001302640 A JP2001302640 A JP 2001302640A
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carbonate
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JP2000118329A
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Naoki Hirano
直樹 平野
Masako Saijo
昌子 西條
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Tokuyama Corp
Original Assignee
Tokuyama Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホスゲンを用いずに、短時間に高収率でカル
ボニルジアゾール誘導体を製造する方法を提供する。 【解決手段】 例えば1−トリメチルシリルイミダゾー
ルのようなシリルアゾール化合物と、ジフェニルカーボ
ネートのようなカルボニル化合物とを、1,8−ジアザ
ビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセンのような塩基
の存在下に有機溶媒中で反応させてN,N’−カルボニ
ルジイミダゾール等のカルボニルジアゾール誘導体を製
造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カルボニルジアゾ
ール誘導体の製造方法に関する。詳しくは、ホスゲンを
用いることなく、安全に高収率でカルボニルジアゾール
誘導体を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】N,N’−カルボニルジイミダゾールな
どのカルボニルジアゾール誘導体は、医農薬合成の際に
脱水縮合剤として有用な化合物である。
【0003】従来のN,N’−カルボニルジイミダゾー
ルの製造方法としては、イミダゾールとホスゲンとを反
応させることにより製造できることが知られている。し
かしながら、ホスゲンは極めて毒性の強いガスでるた
め、その取り扱いには厳重な注意が必要であり、そのた
めホスゲンの生産および使用は厳しく制限されている。
【0004】ホスゲンを使用しないカルボニルジイミダ
ゾール誘導体の製造方法としては、イミダゾール誘導体
と芳香族カーボネートとを反応させる方法(特開平2−
207073号公報)、およびN−シリル化イミダゾー
ル誘導体とカーボネート化合物とを反応させる方法(特
開平2−207074号公報)が知られている。
【0005】すなわち、特開平2−207073号公報
には、特定のイミダゾール誘導体と特定の芳香族カーボ
ネートとを反応させた反応液をガスクロマトグラフィー
分析したところカルボニルジイミダゾール誘導体が6%
含まれていたことが記載されている。また、特開平2−
207074号公報には、特定のN−シリル化イミダゾ
ール誘導体と特定のカーボネート化合物とを反応さて得
られた反応生成物をNMRにより分析したところ、81
モル%のカルボニルジイミダゾール(ジフェニルカーボ
ネート基準の収率71%)が含まれていたことが記載さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
何れの方法とも、カルボニルジイミダゾール誘導体の収
率は低く、実用的な方法とはいえない。
【0007】このように、ホスゲンを使用せずにカルボ
ニルジアゾール誘導体を高収率で得る方法は知られてお
らず、このようなカルボニルジアゾール誘導体の製造方
法の開発が望まれている。
【0008】
【発明を解決するための手段】本発明者らは、かかる課
題を解決すべく鋭意検討を行った。その結果、シリルア
ゾール化合物とカルボニル化合物又はカルボニルアゾー
ル化合物とを反応させてカルボニルジアゾール誘導体を
製造するに際し、反応を塩基の存在下で行なった場合に
は収率が著しく向上することを見出し本発明を完成させ
るに至った。
【0009】即ち、本発明は、下記一般式(I)
【0010】
【化5】
【0011】{式中、R1は、水素原子、アルキル基、ア
リール基、又はアラルキル基であり、X1、X2、及びX
3は、それぞれ、窒素原子、又は下記式 −C(−R3)= (式中、R3は、水素原子、アルキル基、アリール基、
又はアラルキル基である。)で示される基であり、X3
が上記式で示される基であるときには、R1とR3は互い
に結合して環を形成してもよく、X1、X2、及びX3
同時に上記式で示される基になることはなく、X1
2、及びX3から選ばれる2つが上記式で示される基で
ある場合における各基のR3は互いに異なっていてもよ
く、nは、1又は2であり、nが2のとき2組のR1
1、X2、及びX3の組み合わせは互いに異なっていて
もよく、R2はアルキル基、アリール基、又はアラルキ
ル基であり、2又は3個のR2は互いに異なっていても
よい。}で示されるシリルアゾール化合物と、下記一般
式(II)
【0012】
【化6】
【0013】(式中、A及びBは、それぞれ独立に、カ
ルボニル基を活性化できる有機基である。)で示される
カルボニル化合物、又は下記一般式(III)
【0014】
【化7】
【0015】{式中、R1、X1、X2、及びX3は、前記
一般式(I)におけるR1、X1、X2、及びX3と同義で
あり、Aは、前記一般式(II)におけるAと同義であ
る。}で示されるカルボニルアゾール化合物とを、塩基
の存在下に反応させることを特徴とする下記一般式(I
V)
【0016】
【化8】
【0017】{式中、R1、X1、X2、及びX3は、前記
一般式(I)におけるR1、X1、X2、及びX3と同義で
あり、2組のR1、X1、X2、及びX3の組み合わせは互
いに異なっていてもよい。}で示されるカルボニルジア
ゾール誘導体の製造方法である。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の製造方法では、前記一般
式(I)で示されるシリルアゾール化合物(以下、本シ
リルアゾール化合物ともいう。)と前記一般式(II)で
示されるカルボニル化合物(以下、本カルボニル化合物
ともいう。)又は前記一般式(III)で示されるカルボ
ニルアゾール化合物(以下、本カルボニルアゾール化合
物ともいう。)とを塩基の存在下に反応させる。
【0019】本シリルアゾール化合物は、前記一般式
(I)で示されるものであれば特に限定されない。
【0020】ここで、前記一般式(I)中のR1は、水
素原子、アルキル基、アリール基、またはアラルキル基
である。上記アルキル基としては、特に限定されない
が、入手の容易さの観点から、メチル基、エチル基、プ
ロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、
t−ブチル基、ペンチル基、シクロペンチル基、ヘキシ
ル基、シクロヘキシル基等の炭素数1〜6のアルキル基
であるのが好適である。また、アリール基及びアラルキ
ル基も特に限定されないが、同様の理由より、アリール
基としては、フェニル基、トリル基、キシリル基が;ア
ラルキル基としては、ベンジル基、フェネチル基が好適
である。これらの中でも、目的物の収率が高いという観
点から、R1としては、水素原子又は炭素数1〜6のア
ルキル基であるのが最も好適である。
【0021】また、一般式(I)中のX1、X2、及びX
3は、それぞれ、窒素原子、又は下記式 −C(−R3)= で示される基(即ち、置換基としてR3を有し、単結合
および二重結合でそれぞれ隣の原子と結合する炭素原
子)を意味する。
【0022】上記式中のR3は、水素原子、アルキル
基、アリール基、またはアラルキル基であり、それぞれ
1におけるもの同じ基が例示されるが、目的物の収率
が高いという観点から、水素原子又は炭素数1〜6のア
ルキル基であるのが最も好適である。
【0023】なお、前記一般式(I)中のX3が上記式
で示される基であるときには、R1とR3は互いに結合し
て環を形成してもよい。このとき形成される環として
は、4〜6員環が好適である。これらの中でも、目的物
の収率が高いという観点から、形成される環は6員環で
あるのが最も好適である。
【0024】また、X1、X2、及びX3が同時に上記式
で示される基になることはなく、X1、X2、及びX3
ら選ばれる2つが上記式で示される基である場合におけ
る各基のR3は互いに異なっていてもよい。
【0025】また、式中のnは、1又は2である。な
お、nが2の場合には、R1、X1、X 2、及びX3の組み
合わせ、即ち括弧で括られる基の種類は2つ存在するこ
とになるが、当該2つの組み合わせは互いに異なってい
てもよい。
【0026】また、前記一般式(I)中のR2は、アル
キル基、アリール基、またはアラルキル基であり、それ
ぞれR1におけるもの同じ基が例示されるが、合成の容
易さから炭素数1〜3のアルキル基であるのが特に好適
である。該R2の置換はnの値によって2又は3となる
が、これら複数のR2は互いに異なっていてもよい。
【0027】本発明で好適に使用できる本シリルアゾー
ル化合物を具体的に例示すると、X 2が窒素原子であ
り、X1及びX3が基−C(−R3)=であり、nが1で
あり、R 2が同種のものとして、1−トリメチルシリル
イミダゾール、1−トリメチルシリル−2−メチルイミ
ダゾール、1−トリメチルシリル−2−エチルイミダゾ
ール、1−トリメチルシリル−2−プロピルイミダゾー
ル、1−トリメチルシリル−2−イソプロピルイミダゾ
ール、1−トリメチルシリル−2−ブチルイミダゾー
ル、1−トリメチルシリル−2−ヘキシルイミダゾー
ル、1−トリメチルシリル−4−メチルイミダゾール、
1−トリメチルシリル−4−エチルイミダゾール、1−
トリメチルシリルベンズイミダゾール;1−トリエチル
シリルイミダゾール、1−トリエチルシリル−2−メチ
ルイミダゾール、1−トリエチルシリル−2−エチルイ
ミダゾール、1−トリエチルシリル−2−プロピルイミ
ダゾール、1−トリエチルシリル−2−イソプロピルイ
ミダゾール、1−トリエチルシリル−2−ブチルイミダ
ゾール、1−トリエチルシリル−2−ヘキシルイミダゾ
ール、1−トリエチルシリル−4−メチルイミダゾー
ル、1−トリエチルシリル−4−エチルイミダゾール、
1−トリエチルシリルベンズイミダゾール;1−トリプ
ロピルシリルイミダゾール、1−トリプロピルシリル−
2−メチルイミダゾール、1−トリプロピルシリル−2
−エチルイミダゾール、1−トリプロピルシリル−2−
プロピルイミダゾール、1−トリプロピルシリル−2−
イソプロピルイミダゾール、1−トリプロピルシリル−
2−ブチルイミダゾール、1−トリプロピルシリル−4
−メチルイミダゾール、1−トリプロピルシリル−4−
エチルイミダゾール、1−トリプロピルシリルベンズイ
ミダゾール;1−トリイソプロピルシリルイミダゾー
ル、1−トリイソプロピルシリル−2−メチルイミダゾ
ール、1−トリイソプロピルシリル−2−エチルイミダ
ゾール、1−トリイソプロピルシリル−2−プロピルイ
ミダゾール、1−トリイソプロピルシリル−2−イソプ
ロピルイミダゾール、1−トリイソプロピルシリル−2
−ブチルイミダゾール、1−トリイソプロピルシリル−
2−ヘキシルイミダゾール、1−トリイソプロピルシリ
ル−4−メチルイミダゾール、1−トリイソプロピルシ
リル−4−エチルイミダゾール、1−トリイソプロピル
シリルベンズイミダゾール等が挙げられる。
【0028】また、X2が窒素原子であり、X1及びX3
が基−C(−R3)=であり、nが1であり、R2が異種
のものとして、1−ジメチルエチルシリルイミダゾー
ル、1−ジメチルエチルシリル−2−メチルイミダゾー
ル、1−ジメチルエチルシリル−2−エチルイミダゾー
ル、1−ジメチルエチルシリル−2−プロピルイミダゾ
ール、1−ジメチルエチルシリル−2−イソプロピルイ
ミダゾール、1−ジメチルエチルシリル−2−ブチルイ
ミダゾール、1−ジメチルエチルシリル−2−ヘキシル
イミダゾール、1−ジメチルエチルシリル−4−メチル
イミダゾール、1−ジメチルエチルシリル−4−エチル
イミダゾール、1−ジメチルエチルシリルベンズイミダ
ゾール;1−ジメチルプロピルシリルイミダゾール、1
−ジメチルプロピルシリル−2−メチルイミダゾール、
1−ジメチルプロピルシリル−2−エチルイミダゾー
ル、1−ジメチルプロピルシリル−2−プロピルイミダ
ゾール、1−ジメチルプロピルシリル−2−イソプロピ
ルイミダゾール、1−ジメチルプロピルシリル−2−ブ
チルイミダゾール、1−ジメチルプロピルシリル−2−
ヘキシルイミダゾール、1−ジメチルプロピルシリル−
4−メチルイミダゾール、1−ジメチルプロピルシリル
−4−エチルイミダゾール、1−ジメチルプロピルシリ
ルベンズイミダゾール;1−ジメチルイソプロピルシリ
ルイミダゾール、1−ジメチルイソプロピルシリル−2
−メチルイミダゾール、1−ジメチルイソプロピルシリ
ル−2−エチルイミダゾール、1−ジメチルイソプロピ
ルシリル−2−プロピルイミダゾール、1−ジメチルイ
ソプロピルシリル−2−イソプロピルイミダゾール、1
−ジメチルイソプロピルシリル−2−ブチルイミダゾー
ル、1−ジメチルイソプロピルシリル−2−ヘキシルイ
ミダゾール、1−ジメチルイソプロピルシリル−4−メ
チルイミダゾール、1−ジメチルイソプロピルシリル−
4−エチルイミダゾール、1−ジメチルイソプロピルシ
リルベンズイミダゾール等が挙げられる。
【0029】また、X2が窒素原子であり、X1及びX3
が基−C(−R3)=であり、nが2のものとして、
1,1’−(ジメチルシランジイル)ジイミダゾール、
2,2’−ジメチル−1,1’−(ジメチルシランジイ
ル)ジイミダゾール、2,2’−ジエチル−1,1’−
(ジメチルシランジイル)ジイミダゾール、2,2’−
ジプロピル−1,1’−(ジメチルシランジイル)ジイ
ミダゾール、2,2’−ジイソプロピル−1,1’−
(ジメチルシランジイル)ジイミダゾール、2,2’−
ジブチル−1,1’−(ジメチルシランジイル)ジイミ
ダゾール、2,2’−ジヘキシル−1,1’−(ジメチ
ルシランジイル)ジイミダゾール、4,4’−ジメチル
−1,1’−(ジメチルシランジイル)ジイミダゾー
ル、4,4’−ジエチル−1,1’−(ジメチルシラン
ジイル)ジイミダゾール、1,1’−(ジメチルシラン
ジイル)ジベンズイミダゾール;1,1’−(ジエチル
シランジイル)ジイミダゾール、2,2’−ジメチル−
1,1’−(ジエチルシランジイル)ジイミダゾール、
2,2’−ジエチル−1,1’−(ジエチルシランジイ
ル)ジイミダゾール、2,2’−ジプロピル−1,1’
−(ジエチルシランジイル)ジイミダゾール、2,2’
−ジイソプロピル−1,1’−(ジエチルシランジイ
ル)ジイミダゾール、2,2’−ジブチル−1,1’−
(ジエチルシランジイル)ジイミダゾール、2,2’−
ジヘキシル−1,1’−(ジエチルシランジイル)ジイ
ミダゾール、4,4’−ジメチル−1,1’−(ジエチ
ルシランジイル)ジイミダゾール、4,4’−ジエチル
−1,1’−(ジエチルシランジイル)ジイミダゾー
ル、1,1’−(ジエチルシランジイル)ジベンズイミ
ダゾール等が挙げられる。
【0030】また、X1が窒素原子であり、X2及びX3
が基−C(−R3)=であるものとして、1−トリメチ
ルシリルピラゾール、1−トリメチルシリル−3−メチ
ルピラゾール、1−トリメチルシリル−4−メチルピラ
ゾール;1−トリエチルシリルピラゾール、1−トリエ
チルシリル−3−メチルピラゾール、1−トリエチルシ
リル−4−メチルピラゾール;1−トリプロピルシリル
−3−メチルピラゾール、1−トリプロピルシリル−4
−メチルピラゾール;1−トリイソプロピルシリル3−
メチルピラゾール、1−トリイソプロピルシリル−4−
メチルピラゾール;1−ジメチルエチルシリル−3−メ
チルピラゾール、1−ジメチルエチルシリル−4−メチ
ルピラゾール;1−ジメチルプロピルシリル−3−メチ
ルピラゾール、1−ジメチルプロピルシリル−4−メチ
ルピラゾール;1−ジメチルイソプロピルシリル−3−
メチルピラゾール、1−ジメチルイソプロピルシリル−
4−メチルピラゾール;1,1’−(ジメチルシランジ
イル)ジピラゾール、3,3’−ジメチル−1,1’−
(ジメチルシランジイル)ジピラゾール、4,4’−ジ
メチル−1,1’−(ジメチルシランジイル)ジピラゾ
ール、1,1’−(ジエチルシランジイル)ジピラゾー
ル、3,3’−ジメチル−1,1’−(ジエチルシラン
ジイル)ジピラゾール、4,4’−ジメチル−1,1’
−(ジエチルシランジイル)ジピラゾール等が挙げられ
る。
【0031】また、X1及びX2が窒素原子であり、X3
が基−C(−R3)=であるものとして、1−トリメチ
ルシリル−1,2,3−トリアゾール、1−トリエチル
シリル−1,2,3−トリアゾール、1−トリプロピル
シリル−1,2,3−トリアゾール、1−トリイソプロ
ピルシリル−1,2,3−トリアゾール、1−ジメチル
エチルシリル−1,2,3−トリアゾール、1−ジメチ
ルプロピルシリル−1,2,3−トリアゾール、1−ジ
メチルイソプロピルシリル−1,2,3−トリアゾー
ル、1−トリメチルシリル−ベンゾトリアゾール、1,
1’−(ジメチルシランジイル)ビス(1,2,3−ト
リアゾール)、1,1’−(ジエチルシランジイル)ビ
ス(1,2,3−トリアゾール)、1,1’−(ジメチ
ルシランジイル)ジベンゾトリアゾール等が挙げられ
る。
【0032】また、X1及びX3が窒素原子であり、X2
が基−C(−R3)=であるものとして、1−トリメチ
ルシリル−1,2,4−トリアゾール、1−トリエチル
シリル−1,2,4−トリアゾール、1−トリプロピル
シリル−1,2,4−トリアゾール、1−トリイソプロ
ピルシリル−1,2,4−トリアゾール、1−ジメチル
エチルシリル−1,2,4−トリアゾール、1−ジメチ
ルプロピルシリル−1,2,4−トリアゾール、1−ジ
メチルイソプロピルシリル−1,2,4−トリアゾー
ル、1,1’−(ジメチルシランジイル)ビス(1,
2,4−トリアゾール)、1,1’−(ジエチルシラン
ジイル)ビス(1,2,4−トリアゾール)等が挙げら
れる。
【0033】更にまた、X1、X2及びX3が窒素原子の
ものとして、1−トリメチルシリルテトラゾール、1−
トリエチルシリルテトラゾール、1−トリプロピルシリ
ルテトラゾール、1−トリイソプロピルシリルテトラゾ
ール、1−ジメチルエチルシリルテトラゾール、1−ジ
メチルプロピルシリルテトラゾール、1−ジメチルイソ
プロピルシリルテトラゾール、1,1’−(ジメチルシ
ランジイル)ジテトラゾール、1,1’−(ジエチルシ
ランジイル)ジテトラゾール等が挙げられる。
【0034】これらのシリルアゾール化合物は試薬又は
工業原料として入手可能なものもあるが、一般に、対応
するアゾール化合物とクロロシラン化合物とを三級アミ
ンの存在下に反応させることにより取得することができ
る。
【0035】本発明の製造方法において、本シリルアゾ
ール化合物の使用量は特に限定されないが、通常、本カ
ルボニル化合物1モルに対しては2〜6モル、特に2.
1〜4モルが好適であり、本カルボニルアゾール化合物
1モルに対しては1モル〜3モル、特に1.05モル〜
2モル使用するのが好適である。また、両者を併用する
ときは両者のモル比に応じ、それぞれの好適な量の合計
量を使用すれば良い。
【0036】本発明で使用する本カルボニル化合物は、
前記一般式(II)で示されるものであれば特に限定され
ない。なお、該式(II)中のA及びBは、それぞれ独立
に、カルボニル基を活性化できる有機基を表す。
【0037】このような有機基としては、カルボニル基
に作用してその電子状態に影響を与え、反応しやすい状
態にする機能を有する有機基であれば特に限定されない
が、隣接するカルボニル基と共に活性エステルを形成す
る基であるのが好適である。このような好適な有機基と
しては、アルケニルオキシ基、電子吸引基が置換したメ
トキシ基、アリールオキシ基、アリールチオ基、ジカル
ボン酸イミジルオキシ基、又はアミノオキシ基が挙げら
れる。
【0038】これら好適な有機基を具体的に例示すれ
ば、アルケニルオキシ基としては、ビニルオキシ基、イ
ソプロペニルオキシ基等が、電子吸引基が置換したメト
キシ基としては、シアノメトキシ基、ビス(トリフルオ
ロメチル)メトキシ基等が挙げられる。また、アリール
オキシ基としては、フェノキシ基、2−メチルフェノキ
シ基、3−メチルフェノキシ基、4−メチルフェノキシ
基、2−ニトロフェノキシ基、3−ニトロフェノキシ
基、4−ニトロフェノキシ基、2,4−ジメチルフェノ
キシ基、2,4−ジニトロフェノキシ基、2−メトキシ
−4−ニトロフェノキシ基、2,6−ジクロロ−4−ニ
トロフェノキシ基、2,4,5−トリクロロフェノキシ
基、2,3,4,5,6−ペンタクロロフェノキシ基、
2,4,6−トリブロモフェノキシ基、2,3,5,6
−テトラフルオロフェノキシ基、2,3,4,5,6−
ペンタフルオロフェノキシ基、4−メチルスルホニルフ
ェノキシ基、2−ヒドロキシフェノキシ基等が挙げられ
る。
【0039】また、アリールチオ基としては、フェニル
チオ基、p−ニトロフェニルチオ基等が;ジカルボン酸
イミジルオキシ基としては、N−スクシンイミジルオキ
シ基、N−フタルイミジルオキシ基、5−ノルボルネン
−2,3−ジカルボン酸イミジル−N−オキシ基、3,
4−ジヒドロキシ−N−スクシンイミジルオキシ基、
3,4−ジアセトキシ−N−スクシンイミジル基等が;
アミノオキシ基としては、N−モルホリノオキシ基、N
−ピペリジノオキシ基、N,N−ジメチル−N−アミノ
オキシ基、N−エトキシカルボニル−N−アミノオキシ
基等が挙げられる。
【0040】これら有機基の中でも、目的物のカルボニ
ルジアゾール誘導体の収率が高いという観点から、アル
ケニルオキシ基;電子吸引基が置換したメトキシ基;ア
リールオキシ基;アリールチオ基;ジカルボン酸イミジ
ルオキシ基が特に好適に採用される。
【0041】本発明で好適に使用できる本カルボニル化
合物を具体的に例示すると、ジビニルカーボネート、ジ
イソプロペニルカーボネート、ジシアノメチルカーボネ
ート、ジフェニルカーボネート、ビス(2−メチルフェ
ニル)カーボネート、ビス(3−メチルフェニル)カー
ボネート、ビス(4−メチルフェニル)カーボネート、
ビス(2−ニトロフェニル)カーボネート、ビス(3−
ニトロフェニル)カーボネート、ビス(4−ニトロフェ
ニル)カーボネート、ビス(2,4−ジメチルフェニ
ル)カーボネート、ビス(2,4−ジニトロフェニル)
カーボネート、ビス(2−メトキシ−4−ニトロフェニ
ル)カーボネート、ビス(2,6−ジクロロ−4−ニト
ロフェニル)カーボネート、ビス(2,4,5−トリク
ロロフェニル)カーボネート、ビス(2,3,4,5,
6−ペンタクロロフェニル)カーボネート、ビス(2,
4,6−トリブロモフェニル)カーボネート、ビス
(2,3,5,6−テトラフルオロフェニル)カーボネ
ート、ビス(4−メチルスルホニルフェニル)カーボネ
ート、ビス(2−ヒドロキシフェニル)カーボネート、
ビス(S−フェニル)チオカーボネート、ビス(p−ニ
トロ−S−フェニル)チオカーボネート、N,N’−ジ
スクシンイミジルカーボネート、N,N’−ジフタルイ
ミジルカーボネート、N,N’−ビス(5−ノルボルネ
ン−2,3−ジカルボン酸イミジル)カーボネート、
N,N’−ビス(3,4−ジヒドロキシ−N−スクシン
イミジル)カーボネート、N,N’−ビス(3,4−ア
セトキシ−N−スクシンイミジル)カーボネート等が挙
げられる。
【0042】これらのカルボニル化合物は、一般に試薬
又は工業原料として入手可能であるが、対応するアルコ
ール化合物とホスゲンとを三級アミンの存在下に反応さ
せることにより取得することもできる。
【0043】本発明で使用する本カルボニルアゾール化
合物は、前記一般式(III)で示されるものであれば特
に限定されない。なお、該式(III)中のX1、X2、X3
及及びR1は、前記一般式(I)におけるX1、X2
3、及びR1と同義であり、Aは、前記一般式(II)に
おけるAと同義である。
【0044】本発明で好適に使用できる本カルボニルア
ゾール化合物を具体的に例示すると、1−フェノキシカ
ルボニルイミダゾール、1−フェノキシカルボニル−2
−メチルイミダゾール、1−フェノキシカルボニル−2
−エチルイミダゾール、1−フェノキシカルボニル−2
−プロピルイミダゾール、1−フェノキシカルボニル−
2−イソプロピルイミダゾール、1−フェノキシカルボ
ニル−2−ブチルイミダゾール、1−フェノキシカルボ
ニル−4−メチルイミダゾール、1−フェノキシカルボ
ニル−4−エチルイミダゾール、1−フェノキシカルボ
ニルベンズイミダゾール、1−(4−ニトロフェノキシ
カルボニル)イミダゾール、1−(4−ニトロフェノキ
シカルボニル)−2−メチルイミダゾール、1−(4−
ニトロフェノキシカルボニル)−2−エチルイミダゾー
ル、1−(4−ニトロフェノキシカルボニル)−2−プ
ロピルイミダゾール、1−(4−ニトロフェノキシカル
ボニル)−2−イソプロピルイミダゾール、1−(4−
ニトロフェノキシカルボニル)−4−メチルイミダゾー
ル、1−(4−ニトロフェノキシカルボニル)−4−エ
チルイミダゾール、1−(4−ニトロフェノキシカルボ
ニル)ベンズイミダゾール、1−フェノキシカルボニル
ピラゾール、1−フェノキシカルボニル−3−メチルピ
ラゾール、1−フェノキシカルボニル−4−メチルピラ
ゾール、1−(4−ニトロフェノキシカルボニル)ピラ
ゾール、1−(4−ニトロフェノキシカルボニル)−3
−メチルピラゾール、1−(4−ニトロフェノキシカル
ボニル)−4−メチルピラゾール、1−フェノキシカル
ボニル−1,2,3−トリアゾール、1−フェノキシカ
ルボニルベンゾトリアゾール、1−(4−ニトロフェノ
キシカルボニル)−1,2,3−トリアゾール、1−
(4−ニトロフェノキシカルボニル)ベンゾトリアゾー
ル、1−フェノキシカルボニル−1,2,4−トリアゾ
ール、1−(4−ニトロフェノキシカルボニル)−1,
2,4−トリアゾール、1−フェノキシカルボニルテト
ラゾール、1−(4−ニトロフェノキシカルボニル)テ
トラゾール等が挙げられる。
【0045】これらのカルボニルイミダゾール化合物
は、一般に試薬又は工業原料として入手可能であるが、
対応するイミダゾール化合物とクロロ炭酸エステルとを
三級アミンの存在下に反応させることにより取得するこ
ともできる。
【0046】本発明の製造方法では、本カルボニル化合
物と本カルボニルアゾール化合物のいずれを本シリルア
ゾール化合物と反応させてもよい。また、本カルボニル
化合物と本カルボニルアゾール化合物とを混合して使用
することもできる。
【0047】本発明で使用する塩基としては、無機塩基
及び有機塩基が挙げられる。無機塩基としては、水酸化
リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化
セシウム等のアルカリ金属水酸化物;炭酸リチウム、炭
酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム等のアルカ
リ金属炭酸塩;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム
等のアルカリ金属炭酸水素塩;水酸化マグネシウム、水
酸化カルシウム等のアルカリ土類金属水酸化物;炭酸マ
グネシウム、炭酸カルシウム等のアルカリ土類金属炭酸
塩が挙げられる。また、有機塩基としては、ナトリウム
メトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムter
t−ブトキシド、カリウムtert−ブトキシド、リチ
ウムtert−ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシ
ド;トリエチルアミン、トリプロピルアミン等の脂肪族
三級アミン;N,N,N’,N’−テトラメチルエチレ
ンジアミン、N,N,N’,N’−テトラメチル−1,
3−プロパンジアミン等の脂肪族三級ジアミン;4−メ
チルモルホリン、4−エチルモルホリン、1−ピロリジ
ン、1−ピペリジン等の脂環式三級アミン;1,4−ジ
メチルピペラジン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.
2]オクタン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]
−5−ノネン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]
−7−ウンデセン等の脂環式三級ジアミン;ピリジン、
4−クロロピリジン、4−N,N−ジメチルアミノピリ
ジン等の複素環式三級アミン;N,N−ジメチルアニリ
ン、N,N−ジメチルベンジルアミン等の芳香族三級ア
ミンが挙げられる。
【0048】これらの塩基は単一で使用してもよく、ま
た2種類以上を混合して使用してもまったく差し支えな
い。
【0049】これら塩基の中でも、目的物のカルボニル
アゾール誘導体が高収率で得られるという点において、
アルカリ金属水酸化物、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ
金属アルコキシド、脂環式三級ジアミンが特に好適に採
用される。
【0050】本発明で使用する塩基の量は特に制限はな
いが、十分な反応速度を得るには、通常、本シリルアゾ
ール化合物1モルに対して、0.0001〜0.2モ
ル、さらには0.001〜0.1モルの範囲であること
が好ましい。
【0051】本発明の製造方法において、本シリルアゾ
ール化合物と本カルボニル化合物又は本カルボニルアゾ
ール化合物とを塩基の存在下で反応させる方法は特に限
定されないが、反応が均一に進行し、操作性も良好であ
ることから、有機溶媒中で三者を混合するのが好適であ
る。
【0052】有機溶媒としては反応を阻害しない有機溶
媒であれば特に限定されず、公知の有機溶媒が使用でき
る。本発明で使用できる有機溶媒を具体的に例示する
と、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジエチ
ルエーテル、ジイソプロピルエーテル等のエーテル類;
塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン
化脂肪族炭化水素類;酢酸エチル、酢酸プロピル等のエ
ステル類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソ
ブチルケトン等のケトン類;アセトニトリル、プロピオ
ニトリル等のニトリル類;ベンゼン、トルエン、キシレ
ン等の芳香族炭化水素類;クロロベンゼン、ジクロロベ
ンゼン等のハロゲン化芳香族炭化水素類;N,N−ジメ
チルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等の
アミド類;ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類;
ジメチルカーボネート等のカーボネート類;t−ブチル
アルコール、t−アミルアルコール等のアルコール類;
ジメチルスルホキシド等を挙げる事ができる。
【0053】これら有機溶媒は単一で使用してもよく、
また2種類以上を混合して使用してもまったく差し支え
ない。
【0054】これらの中でも特に、高い単離収率が期待
できる、エーテル類、ハロゲン化脂肪族炭化水素類、ケ
トン類、ニトリル類、脂肪族炭化水素類、芳香族炭化水
素類、カーボネート類を用いるのが好適である。
【0055】これら有機溶媒の使用量としては特に制限
はないが、あまり量が多いと1バッチあたりの収量が落
ち経済的ではなく、あまり量が少ないと攪拌等に支障を
きたすため、通常生成するカルボニルジアゾール誘導体
の濃度が0.1〜60質量%、好ましくは1〜50質量
%になるように選択するのが良い。
【0056】本発明の製造方法における本シリルアゾー
ル化合物と本カルボニル化合物または本カルボニルアゾ
ール化合物との反応の反応条件は特に限定されないが、
反応を均一に短時間で行なうためには、攪拌を行なうの
が好適である。また、反応は通常大気下で実施可能であ
るが、使用する化合物や生成物が水分により分解するた
め、塩化カルシウム管等の乾燥管を通した乾燥空気或い
は窒素、ヘリウム、アルゴン等の不活性気体雰囲気下で
実施するのが好ましい。なお、該反応は、減圧、常圧、
加圧のいずれの状態でも実施可能である。また、反応温
度としては特に制限はないが、あまり温度が低いと反応
速度が小さくなり、あまり温度が高いと副反応を助長す
るため、通常−20〜70℃、好ましくは−10〜60
℃の範囲から選択するのが良い。また、反応時間として
は特に制限はいが、通常0.1〜24時間もあれば充分
である。
【0057】このような反応条件で反応を行なうことに
より、前記一般式(IV)で示されるカルボニルジアゾ
ール誘導体が生成する。なお、該式(IV)中のR1
1、X2、及びX3は、前記一般式(I)におけるR1
1、X2、及びX3と同義である。なお、使用する原料
の組み合わせによっては、カルボニル基に結合する2つ
の基におけるR1、X1、X2、及びX3の組み合わせが異
なることもある。
【0058】生成したカルボニルアゾール誘導体は、通
常結晶として析出するため、遠心分離、遠心濾過、加圧
濾過、減圧濾過等の通常の固液分離方法によって固体を
分離した後、送風乾燥、減圧乾燥等の通常の乾燥方法に
よって乾燥する事により取得することができる。
【0059】また、結晶が析出しない場合には、用いた
有機溶媒を可能な限り除去した後、ヘキサン等の貧溶媒
を加えて結晶を析出させてスラリー状態とし、上記と同
様の方法によって取得できる。
【0060】この操作によって得られたカルボニルジア
ゾール誘導体は、そのままでも中間体や反応試剤として
使用でき、例えばそのまま脱水縮合反応等に使用するこ
ともできるが、場合によっては再結晶等の操作によって
さらに脱色、精製しても一向に差し支えない。
【0061】
【実施例】以下、実施例を掲げて本発明を説明するが、
本発明はこれらの実施例に制限されるものではない。
【0062】実施例1 窒素雰囲気下、200mlの四つ口フラスコにジフェニ
ルカーボネート21.42g(0.1モル)、1−トリ
メチルシリルイミダゾール33.66g(0.24モ
ル)及びトルエン100mlを入れ、室温で10分間攪
拌した。次に、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]
−7−ウンデセン0.3g(0.002モル)を添加
し、室温で2時間攪拌した。析出した結晶を窒素で加圧
濾過し、ヘキサン100mlで洗浄した後、減圧乾燥
し、N,N’−カルボニルジイミダゾールの白色結晶1
4.85gを得た。収率は91.6%であった。
【0063】実施例2〜5 表1に示した塩基を用いた以外は、実施例1と同様の操
作を行い、N,N’−カルボニルジイミダゾールを得
た。その結果を表1に示した。
【0064】
【表1】 実施例6〜10 表2に示したシリルイミダゾール化合物及び溶媒を用い
た以外は、実施例1と同様の操作を行行い、N,N’−
カルボニルジイミダゾールを得た。その結果を表2に示
した。
【0065】
【表2】
【0066】実施例11〜14 表3に示した溶媒を用いた以外は、実施例1と同様の操
作を行い、N,N’−カルボニルジイミダゾールを得
た。その結果を表3に示した。
【0067】
【表3】
【0068】実施例15〜18 表4に示したシリルイミダゾール化合物を用いた以外
は、実施例1と同様の操作を行い、カルボニルジイミダ
ゾール誘導体を得た。その結果を表4に示した。
【0069】
【表4】
【0070】実施例19 窒素雰囲気下、200mlの四つ口フラスコにジフェニ
ルカーボネート21.42g(0.1モル)、1−トリ
メチルシリルピラゾール33.66g(0.24モル)
及びトルエン100mlを入れ、室温で10分間攪拌し
た。次に、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7
−ウンデセン0.3g(0.002モル)を添加し、室
温で2時間攪拌した。トルエンを減圧留去した後、ヘキ
サン100mlを添加し10分間攪拌した。析出した結
晶を窒素で加圧濾過し、ヘキサン100mlで洗浄した
後、減圧乾燥し、N,N’−カルボニルジピラゾールの
白色結晶12.20gを得た。収率は75.3%であっ
た。
【0071】実施例20 窒素雰囲気下、200mlの四つ口フラスコに1−フェ
ノキシカルボニルイミダゾール18.8g(0.1モ
ル)、1−トリメチルシリルイミダゾール16.83g
(0.12モル)及びテトラヒドロフラン100mlを
入れ、室温で10分間攪拌した。次に、1,8−ジアザ
ビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン0.3g
(0.002モル)を添加し、室温で2時間攪拌した。
ヘキサン200mlを加え、析出した結晶を窒素で加圧
濾過し、ヘキサン100mlで洗浄した後、減圧乾燥
し、N,N’−カルボニルジイミダゾールの白色結晶1
3.04gを得た。収率は80.5%であった。
【0072】実施例21〜26 表5に示した塩基を用いた以外は、実施例20と同様の
操作を行い、N,N’−カルボニルジイミダゾールを得
た。その結果を表5に示した。
【0073】
【表5】
【0074】実施例27 窒素雰囲気下、200mlの四つ口フラスコに1−(4
−ニトロフェノキシカルボニル)イミダゾール23.3
g(0.1モル)、1−トリメチルシリルイミダゾール
16.83g(0.12モル)及びテトラヒドロフラン
100mlを入れ、室温で10分間攪拌した。次に、
1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセ
ン0.3g(0.002モル)を添加し、室温で2時間
攪拌した。ヘキサン200mlを加え、析出した結晶を
窒素で加圧濾過し、ヘキサン100mlで洗浄した後、
減圧乾燥し、N,N’−カルボニルジイミダゾールの白
色結晶12.84gを得た。収率は79.3%であっ
た。
【0075】実施例28 窒素雰囲気下、100mlの四つ口フラスコにN,N’
−ジスクシンイミジルカーボネート5.12g(0.0
2モル)、1−トリメチルシリルイミダゾール6.72
g(0.048モル)及びテトラヒドロフラン20ml
を入れ、室温で10分間攪拌した。次に、1,8−ジア
ザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン0.06g
(0.0004モル)を添加し、室温で6時間攪拌し
た。析出した結晶を窒素で加圧濾過し、ヘキサン50m
lで洗浄した後、減圧乾燥し、N,N’−カルボニルジ
イミダゾールの白色結晶0.77gを得た。収率は2
3.8%であった。
【0076】比較例1 実施例1において塩基を使用しない他は実施例1と同様
にして室温で66時間反応させた。反応液をガスクロマ
トグラフィーで分析したところ、N,N’−カルボニル
ジイミダゾールへの転化率は面積%で3.2%であっ
た。
【0077】実施例1〜5と比較例1との対比より、塩
基の存在下で反応を行なうことにより収率が著しく向上
することが分かる。
【0078】
【発明の効果】本発明の製造方法よれば、ホスゲンを用
いずに、カルボニルジアゾール誘導体を短時間に高収率
で得ることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I) 【化1】 {式中、 R1は、水素原子、アルキル基、アリール基、又はアラ
    ルキル基であり、 X1、X2、及びX3は、それぞれ、窒素原子、又は下記
    式 −C(−R3)= (式中、R3は、水素原子、アルキル基、アリール基、
    又はアラルキル基である。)で示される基であり、X3
    が上記式で示される基であるときには、R1とR3は互い
    に結合して環を形成してもよく、X1、X2、及びX3
    同時に上記式で示される基になることはなく、X1
    2、及びX3から選ばれる2つが上記式で示される基で
    ある場合における各基のR3は互いに異なっていてもよ
    く、 nは、1又は2であり、nが2のとき2組のR1、X1
    2、及びX3の組み合わせは互いに異なっていてもよ
    く、 R2はアルキル基、アリール基、又はアラルキル基であ
    り、2又は3個のR2は互いに異なっていてもよい。}で
    示されるシリルアゾール化合物と、下記一般式(II) 【化2】 (式中、A及びBは、それぞれ独立に、カルボニル基を
    活性化できる有機基である。)で示されるカルボニル化
    合物、又は下記一般式(III) 【化3】 {式中、R1、X1、X2、及びX3は、前記一般式(I)
    におけるR1、X1、X2、及びX3と同義であり、Aは、
    前記一般式(II)におけるAと同義である。}で示され
    るカルボニルアゾール化合物とを、塩基の存在下に反応
    させることを特徴とする下記一般式(IV) 【化4】 {式中、R1、X1、X2、及びX3は、前記一般式(I)
    におけるR1、X1、X2、及びX3と同義であり、2組の
    1、X1、X2、及びX3の組み合わせは互いに異なって
    いてもよい。}で示されるカルボニルジアゾール誘導体
    の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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