JP2001301823A - カードブリスターおよびそのロック装置 - Google Patents

カードブリスターおよびそのロック装置

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JP2001301823A
JP2001301823A JP2000125826A JP2000125826A JP2001301823A JP 2001301823 A JP2001301823 A JP 2001301823A JP 2000125826 A JP2000125826 A JP 2000125826A JP 2000125826 A JP2000125826 A JP 2000125826A JP 2001301823 A JP2001301823 A JP 2001301823A
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blister
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Tadatsugu Abe
忠嗣 阿部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 別途器具や部材を用いることなく、また作業
性を低下させることなく、カードの抜け落ち防止が可能
なカードブリスターおよびそのロック装置を提供する。 【解決手段】 カード7に孔9を設けるとともに、この
カード7を挿通保持するフラップ3および内容品を収納
する物品収納部2を有するブリスター1に、カード7の
挿入方向と平行に設けたツメ5を設け、物品収納部2に
収容した物品をカードブリスターで包装する際、カード
7をブリスター1のフラップ3に挿通保持させてツメ5
と孔9とを嵌合し、ブリスター1からカード7の抜け落
ちを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カードブリスター
およびそのロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カードブリスターは、図10〜15に示
すように、真空成形品である透明なブリスター51と樹
脂製または紙製のカード55とからなっており、ブリス
ター51に形成した凹状の物品収納部52に物品(不図
示)を収納し、ブリスター51に設けたフラップ53に
挿通してカード55とブリスター51とを組み合わせる
ことで物品収納部52の開口部を覆って物品を包装し、
外部から物品を見られる状態で、例えばブリスター5
1、カード55に形成した係止孔54,56を介して吊
り下げ陳列できるようになっている。
【0003】カードブリスターのロック装置は、ブリス
ター51とカード55を組み合わせてガードブリスター
として物品の包装に用いる際の不意の開封やカード抜け
落ち事故を防止する目的で使用されている。従来、特開
平10−129721号公報に記載された従来技術1を
はじめとして、以下の従来技術2,3がこの目的のため
に用いられている。
【0004】従来技術1としては、図10に示すよう
に、ブリスター51の係止孔54側を除く物品収納部5
2の開口側の3方にカード55を保持するためのフラッ
プ53を設け、フラップ53を設けていない側からフラ
ップ53にカード55を差し込んで、図11に示すよう
に物品収納部52の開口を覆うようにしてブリスター5
1とカード55により物品収納部52内に物品を保持し
た後、フラップ53を形成していない残った1方側にお
いてブリスター51とカード55とをホッチキス針57
あるいは接着剤により固定するものである。
【0005】また、従来技術2では、図12に示すよう
に、ブリスター51の物品収納部52開口側の前記3方
にカード55を保持するためのフラップ53を設けると
ともに、残る1方である係止孔54を設けた側のブリス
ター51の端面に凸状の折り曲げ部58を一体に設け、
フラップ53を設けていない側からフラップ53にカー
ド55を差し込んで、図13に示すように物品収納部5
2の開口を覆うようにして物品収納部52内に物品を保
持した後、折り曲げ部58を物品収納部52側に折り曲
げてフラップ53と同様の形状、すなわち折り曲げ部5
8をフラップ58aにすることにより、ブリスター51
とカード55とを固定するものである。
【0006】さらに、従来技術3では、図14に示すよ
うに、ブリスター51には、物品収納部52開口側の前
記3方にカード55を保持するためのフラップ53を設
けるとともに、残る1方側となる物品収納部52と係止
孔54との間に、カード55の前記挿入方向と平行な基
端部59aからカード55の挿入方向に対して直角に延
伸するツメ59をカード55の配置する方向に浮かせて
設け、一方、カード55には、ツメ59の挿入可能な切
り込みあるいは孔60をブリスター51のツメ59と対
応した位置に設けてある。そして、ブリスター51のフ
ラップ53にカード55を差し込んで、図15(a)に
示すように、ブリスター51の物品収納部52の開口を
カード55で覆った後に、ツメ59を孔(あるいは切り
込み)60に挿入してツメ59の基端部59a側で孔
(あるいは切り込み)60と係合させ、ブリスター51
とカード55を固定するものである。なお、図15
(b)は、ツメ59と孔(あるいは切り込み)60によ
るロック部分を示す拡大図である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来技術のカードブリ
スターは、上述したような従来技術1,3の3方フラッ
プタイプと、従来技術2の4方フラップタイプに大別さ
れ、3方フラップタイプは、さらに従来技術1のホッチ
キス・接着剤による固定(ロック)方式と、従来技術3
のカード挿入方向に対して直角に延伸するツメによる固
定(ロック)方式の2種類に分類される。
【0008】しかしながら、従来技術1では、カード5
5の挿入後にホッチキス留めまたは接着剤塗布などの後
加工工程とそれらに使用する器具が必要となる。また、
ブリスター51とカード55が強固に固定されるため、
ブリスター51の物品収納部52に収納した物品を取り
出す際の開封性が悪かった。
【0009】また、従来技術2では、4方をフラップ5
3,58aとするため、カード55の挿入を容易にする
ためにカード挿入時には、その一方については折り曲げ
部58を折り曲げずに開いた状態としておき、折り曲げ
部58側からカード55をフラップ53に挿入した後、
最後に折り曲げ部58を折り曲げてフラップ58aにし
てカード55の抜け落ちを防止する必要があり、折り曲
げ部58が折り曲げ状態を維持するように折り曲げる器
具を別途必要とし作業性も悪かった。
【0010】さらに、従来技術3では、ブリスター51
のフラップ53にカード55を挿入する際、ツメ59が
カード挿入方向に対し直角に延伸しているため、カード
挿入時にツメ59とカード55が引っかかり易く、カー
ド55を挿入する作業が難しかった。さらに、カード挿
入後に手作業で、カード55側の孔(あるいは切り込
み)60にブリスター51側のツメ59を挿入してブリ
スター51とカード55とをロックしているため、ツメ
59を湾曲させてツメ59の先端側から孔(あるいは切
り込み)60に挿入する必要があり、作業性が悪かっ
た。
【0011】本発明は、かかる従来技術の問題点を解決
するためになされたもので、別途器具や部材を用いるこ
となく、また作業性を低下させることなく、カードの抜
け落ち防止が可能なカードブリスターおよびそのロック
装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の請求項1のカードブリスターは、カード
と、このカードを挿通保持するフラップおよび内容品を
収納する凹部を有する樹脂製ブリスターとよりなるカー
ドブリスターにおいて、前記樹脂製ブリスターにカード
挿入方向と平行に設けたツメまたは突起と、前記カード
に設けられ前記ツメまたは突起と嵌合する孔と、を具備
したことを特徴とする。
【0013】また、本発明の請求項2のカードブリスタ
ーのロック装置は、カードと、このカードを挿通保持す
るフラップおよび内容品を収納する凹部を有する樹脂製
ブリスターとよりなるカードブリスターのカード抜け落
ちを防止するカードブリスターのロック装置において、
前記樹脂製ブリスターにカード挿入方向と平行に設けた
ツメまたは突起と、前記カードに設けた孔とを具備し、
前記ツメまたは突起と前記孔とを嵌合し、前記樹脂製ブ
リスターからカードの抜け落ちを防止することを特徴と
する。
【0014】さらに、本発明の請求項3のカードブリス
ターのロック装置は、請求項2記載のカードブリスター
のロック装置にあって、前記ツメもしくは突起または前
記孔の少なくとも一方に、開封時に破損するミシン目、
罫線または切り込みを設けたことを特徴とする。
【0015】すなわち、本発明の請求項1のカードブリ
スターによれば、ブリスターにカード挿入方向と平行に
設けたツメまたは突起と、カードに設けられ前記ツメま
たは突起と嵌合する孔とを具備したことにより、ブリス
ターにカードを挿入する際にカードの孔にツメまたは突
起が嵌合するため、別途器具や部材を用いることなく、
組み立て時の作業性の高いカードブリスターを得ること
ができる。
【0016】また、本発明の請求項2のカードブリスタ
ーのロック装置によれば、ブリスターにカード挿入方向
と平行に設けたツメまたは突起と、カードに設けた孔と
を具備し、ブリスターにカードを挿入する際に、前記ツ
メまたは突起と前記孔が嵌合するため、ブリスターから
のカードの抜け落ちを簡単なロック機構で確実に防止す
ることができる。
【0017】さらに、本発明の請求項3のカードブリス
ターのロック装置によれば、ツメもしくは突起または前
記孔の少なくとも一方に、開封時に破損するミシン目、
罫線または切り込みを設けたことにより、カードブリス
ターからの内容品の取り出しを容易にし、また開封の有
無を確認できる改竄防止機能を付与することが可能であ
る。その他の作用は請求項2と同様である。
【0018】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)本発明の実施の
形態1を図1〜3に基づいて説明する。図1はブリスタ
ーとカードを示す斜視図、図2はブリスターにカードを
挿入するカードブリスターの包装過程状態を示す斜視
図、図3はカードブリスターの包装工程を示す要部断面
図である。
【0019】カードブリスターは、図1に示すように、
プラスチックシートより真空成形された従来の3方向フ
ラップタイプのブリスター1と、板紙(あるいはプラス
チックシート)より成型されたカード7からなり、図2
に示すように、矢印Aで示すカード挿入方向にカード7
を差し込むことでブリスター1とカード7を組み合わ
せ、内容品(不図示)を収納するブリスター1の凹部を
カード7で覆うことにより構成される。
【0020】ブリスター1は、前記凹部である物品収納
部2が略四角形状に形成され、物品収納部2の3方に
は、物品収納部2の開口縁から外側に広げたフランジ3
aから物品収納部2の開口縁に対して平行に立ち上げて
物品収納部2側に折り曲げたフラップ3がそれぞれ形成
されている。フラップ3とフランジ3aは、カード7が
挿入可能な間隔を有している。
【0021】また、フラップ3を設けていない物品収納
部2の1方には、物品収納部2に収納した内容品を、カ
ードブリスターを介して吊り下げ陳列する際に用いる係
止孔4が形成されており、この係止孔4と物品収納部2
との間、すなわち物品収納部2よりカード7の挿入方向
手前側に三角形のツメ5が設けられている。ツメ5は、
ミシン目(あるいは罫線)により形成されたヒンジ6に
より折り癖をつけ、その先端側がカード7の配置する側
(図1において上方)に浮かせられるとともに、その先
端側をカード7の挿入方向と平行かつ物品収納部2側に
向けて形成されている。
【0022】カード7は、フランジ3aの外縁と略同じ
大きさを有しており、このカード7には、物品収納部2
を覆うようにブリスター1に配置した際に、ブリスター
1の係止孔4と略一致する位置に係止孔8が設けられる
とともに、ツメ5と対応する位置にツメ5と対応した大
きさの孔9が設けられ、この孔9からカード7の表面側
(図1において上方)にツメ5の先端部が突出可能とな
っている。この孔9や前記ツメ5は、カード7やブリス
ター1の加工時に、通常生産工程内に含まれる打ち抜
き、もしくはトリミング加工時に同時に施される。
【0023】次に、前記ブリスター1とカード7を組み
付けて物品収納部2に収納した内容品を包装する際にお
いては、ブリスター1の係止孔4側から物品収納部2の
方向にカード7を滑らせるようにしてフリップ3に差し
込む。このときの図2に示す包装過程状態では、図3
(a)に示すように、係止孔4側から矢印A方向に差し
込まれるカード7の先端は、まずツメ5のヒンジ6に到
達し、その後ツメ5を矢印B方向に押し倒すようにして
物品収納部2の方向に移動し、図3(b)に示すよう
に、ツメ5がカード7に押さえ付けられる。
【0024】そして、カード7が物品収納部2の開口全
部を覆う状態となる位置まで押し込まれると、カード7
の孔9がブリスター1のツメ5に対応する位置まで移動
し、図3(c)に示すように、カード7に押さえ付けら
れていたツメ5は、上方に孔9があるためヒンジ6を基
点に再び起き上がって孔9内に入り込み、その先端がカ
ード7の上方に突出した状態となる。この状態のとき
に、図3(d)に示すように、カード7の挿入方向Aと
は反対方向のカードを引き抜く方向である矢印Cの方向
にカード7を引くと、孔9に入り込んでいるツメ5を引
き起こすように力が働き、さらに強くツメ5が孔9に入
り込み、ブリスター1とカード7がロックされる。
【0025】また、包装を開封するために、カード7を
引き抜く矢印C方向にさらに強く引くと、ミシン目(あ
るいは罫線)で形成されたヒンジ6が破断し、ツメ5が
ブリスター1から欠落することにより、カード7をブリ
スター1から取り除くことが可能になり、開封が行われ
る。
【0026】本実施の形態によれば、カード7の挿入作
業の際にツメ5とカード7が引っかかることなく包装作
業を容易に行うことができるとともに、簡単な構成でブ
リスター1からのカード7の抜け落ちを防止することが
できる。さらに、カード7を引き抜くことでカードブリ
スターの開封を容易に行うことができる。また、ツメ5
の有無により、カードブリスターの未開封か開封済みか
の確認ができ、開封後に元通りに再封するのが不可能な
ため、内容品の改竄を防止することができる。
【0027】図4は本実施の形態の変形例を示す斜視図
である。本変形例は、ブリスター1のツメ形状を変更し
たもので、ツメ5の形状を三角形から半円形のツメ5a
に変更して構成されている。このツメ5aは、半円形の
直径部においてツメ5と同じ構成のヒンジ6によりカー
ド7と連結し、その先端側を浮かせるとともに物品収納
部2の方向に向けて、すなわちヒンジ6をツメ5aの先
端側よりカード挿入側手前側に位置させて、物品収納部
2と係止孔4の間でブリスター1と一体に設けられてお
り、実施の形態1と同じ機能を有している。また、ツメ
5aの形状は、変形例の一例で、その他の多角形におい
てもヒンジ6が前記カード挿入手前側にあれば同様な機
能を有し、必ずしも左右対称形状である必要もない。さ
らに、ツメ5,5a自体の位置および数を変化させて
も、同様な作用、効果を得ることができる。
【0028】(実施の形態2)本発明の実施の形態2を
図5に基づいて説明する。図5(a)はブリスターとカ
ードを示す斜視図、図5(b)は図5(a)のツメ部を
示す拡大斜視図である。
【0029】本実施の形態では、ブリスター1に設けた
ツメ11の構成とカード7に設けた孔13の構成が実施
の形態1と異なり、その他のブリスター1およびカード
7の構成および外形は実施の形態1と同様であり、同一
部分については同一番号を付して、その説明を省略す
る。
【0030】ブリスター1のツメ11は、カード挿入方
向に対して奥側である物品収納部2側に形成したヒンジ
6により、その先端側をカード7の挿入配置側に浮かせ
てカード挿入側である係止孔4の方向に向けて設けられ
ている。ツメ11は、図5(b)に示すように、ヒンジ
6の幅Wと同じ幅の基部11aと、この基部11aの
両側に広げた幅広な最大幅Wを有する三角形の先端部
11bにより形成され、ツメ11の途中である基部11
aと先端部11bとの境界部分に、ツメ11の最大幅W
とヒンジ6の幅Wとの差により作られる段差12を
設けた形状となっている。
【0031】一方、カード7には、カード7がブリスタ
ー1の物品収納部2全部を覆ったときに、前記ツメ11
と対応する位置に幅Wを有する長方形の孔13が設け
られている。孔13の幅Wは、ヒンジ6の幅Wより
も若干広く、ツメ11の最大幅Wよりは若干狭く設定
されている。
【0032】前記構成からなるブリスター1とカード7
を、実施の形態1に用いた図2のように組み合わせてカ
ード7をフラップ3に挿入し、さらにカード7が挿入さ
れて物品収納部2を覆う位置にまで挿入すると、ツメ1
1の先端部11bがカード7の孔13に入り込む。この
ツメ11が孔13に挿入される段階で、ツメ11の最大
幅Wより孔13の幅Wが狭いため抵抗が生じるが、
ツメ11の先端部11bを先細形状とすることにより最
大幅W部分が撓み、そのままツメ11を孔13に押し
込むことができる。
【0033】ツメ11の先端部11bが孔13に入り込
んだ包装完了状態では、孔13がツメ11の段差12に
引っかかり、ロック装置として機能する。そして、カー
ドブリスターを開封する際は、一定以上の力を加えてカ
ード7を挿入方向とは逆に引き抜いて行う。このカード
7を引く際に必要な力量は、ツメ11の最大幅W、ヒ
ンジ6の幅W、孔13の幅Wの寸法を調整すること
により調整可能である。
【0034】本実施の形態によれば、実施の形態1と同
様に、ブリスター1からのカード7の抜け落ちを防止
し、またカードブリスターの開封を容易に行うことがで
きる。さらに、開封時にツメ11がカード7によりヒン
ジ6から欠落可能にすると、未開封か開封済みかの確認
が容易であるとともに、再封が不可能となり内容品の改
竄を防止することができる。
【0035】なお、ツメ11の先端部11bの先端形状
は先細形状であれば、半円形、その他の多角形状に形成
しても、機能的にはツメ11と同様であり、実施の形態
2と同様な作用、効果を得ることができる。
【0036】(実施の形態3)本発明の実施の形態3を
図6および図7に基づいて説明する。図6はブリスター
とカードを示す斜視図、図7はブリスターにカードを挿
入するカードブリスターの包装過程状態を示す斜視図で
ある。
【0037】本実施の形態では、ブリスター1のツメ1
1に変えて突起21を設け、カード7に前記突起21と
対応する形状の孔23を設けてあり、その他のブリスタ
ー1およびカード7の構成および外形は実施の形態1と
同様であり、同一部分については同一番号を付して、そ
の説明を省略する。
【0038】ブリスター1と突起21は真空成形により
成形され、突起21はカード7の厚みよりも数mm大き
い高さを有する三角柱状で、物品収納部2と係止孔4と
の間において、1側面をカード挿入方向と直交させて係
止孔4側に位置させるとともに、他方の2側面で形成さ
れる先端側を物品収納部2側に向けて設けられている。
【0039】一方、カード7には、カード7がブリスタ
ー1の物品収納部2全部を覆ったときに、前記突起21
と対応する位置に、突起21より若干大きい三角形の孔
23が設けられている。
【0040】前記構成からなるブリスター1とカード7
を組み付ける際には、実施の形態1と同様に、カード7
をブリスター1のフラップ3に挿入して、カード7がカ
ード物品収納部2を覆う位置にまで達すると、突起21
とカード7の孔23が一致して突起21が孔23に入り
込み、カード7の挿入が完了する。この際、図7に示す
ように、ブリスター1およびカード7の弾性を利用して
双方を撓ませることで、突起21とカード7が干渉しな
いようにして挿入することが可能である。
【0041】カード7の挿入完了した後、カード7の孔
23から若干飛び出している突起21の上面を指で押し
潰すことにより、突起21の上部は、孔23の開口部よ
りカード7の上面周辺にはみ出してカード7を押さえ付
ける状態となり、ブリスター1からのカード7の抜け落
ちを防止するロック装置として機能する。
【0042】そして、カードブリスターを開封する際
は、ブリスター1の突起21をさらに押し潰して孔23
との係止を解除して行う。
【0043】本実施の形態によれば、実施の形態1と同
様に、ブリスター1からのカード7の抜け落ちを防止
し、またカードブリスターの開封を容易に行うことがで
きる。さらに、開封時に突起21を押し潰せば孔23の
周辺が破損し、あるいは孔23の周辺が破損しない場合
でも突起21を包装前の状態に復帰させることは不可能
であるため、未開封か開封済みかの確認が容易であると
ともに、再封が不能となり、内容品の改竄を防止するこ
とができる。
【0044】なお、突起21は、本実施の形態では三角
柱状とした場合を挙げたが、多角柱、円柱および多角
錘、円錐に形成し、カード7に設けた孔23を前記のそ
れぞれの形状に対応させて形成することで、実施の形態
3と同様な作用、効果を得ることができる。
【0045】(実施の形態4)本発明の実施の形態4を
図8に基づいて説明する。図8(a)はカードブリスタ
ーを示す斜視図、図8(b)はロック部を示す拡大斜視
図である。
【0046】本実施の形態では、図1に示す実施の形態
1と同一形状のブリスター1とカード7を組み合わせる
とともに、カードブリスターの開封時におけるカード7
の破断を容易にする機能をカード7に付与して構成され
ており、実施の形態1と同一部分については同一番号を
付して、その説明を省略する。
【0047】カード7には、カード7の引き抜き方向に
一定力が加わると破断するように設定されたミシン目
(あるいは罫線)10が、その一端を孔9の外周中央に
接するように位置させ、他端を孔9よりカード7の挿入
方向であるブリスター1の物品収納部2側に位置させ
て、カード7の挿入方向すなわち引き抜き方向と平行に
設けられている。
【0048】本実施の形態では、実施の形態1と同様
に、ブリスター1のツメ6とカード7の孔9を係止させ
て包装が完了し、ブリスター1からカード7の抜け落ち
を防止するロック装置として機能する。そして、カード
ブリスターの開封時には、カード7を開封方向に引っ張
り、孔9と引っかかっているツメ6によりミシン目(あ
るいは罫線)10部分でカード7を破断してブリスター
1からカード7を引き抜く。
【0049】本実施の形態によれば、実施の形態1と同
様に、ブリスター1からのカード7の抜け落ちを防止
し、開封時にはカード7を開封方向に引くことで、カー
ド7がミシン目(あるいは罫線)10に沿って破損する
ので、カードブリスターの開封を容易に行うことができ
る。さらに、ミシン目(あるいは罫線)10が開封時に
破損することで、未開封か開封済みかの確認が容易に可
能となり、また、開封後にミシン目(あるいは罫線)1
0を元通りの状態で再封することができなくなり、内容
品の改竄を防止することができる。
【0050】図9(a)、(b)は本実施の形態の変形
例を示す斜視図である。本変形例は、カード7の破断を
容易にする機能をカード7に設けたミシン目(あるいは
罫線)10の位置およびその本数を変化させたものであ
る。すなわち、図9(a)では、2本のミシン目(ある
いは罫線)10を傾斜させて、それぞれの一端を孔9の
外周に接するとともに、他端を孔9よりカード7の挿入
方向の位置で交差させて設けられており、実施の形態4
の1本のミシン目(あるいは罫線)10と同一の機能を
有している。なお、以下の説明においてはミシン目(あ
るいは罫線)10を破断線10ともいい、2本の破断線
10をツメ6と略同様な角度で傾斜させ、前記一端を孔
9の側面方向外周に設けると、開封時におけるカード7
の破損がより容易になる。
【0051】また、図9(b)では、3本のミシン目
(あるいは罫線)10、すなわち3本の破断線10が設
けられ、2本の破断線10をカード7の挿入方向と平行
に所定間隔を有してそれぞれの一端を孔9の外周に接す
るとともに、他端を孔9よりカード挿入方向に位置さ
せ、もう1本の破断線10をカード7の挿入方向と直交
させて、その両端を前記2本の破断線10の他端と接す
るように設けられており、実施の形態4の1本のミシン
目(あるいは罫線)10と同一の機能を有している。な
お、平行な2本の破断線10は、前記一端を孔9の側面
方向外周に設けると、開封時におけるカード7の破損が
より容易になる。なお、図8および図9(a)、(b)
のミシン目(あるいは罫線)10の代わりに、切り込み
を設けて実施することも可能である。
【0052】また、図5に示す実施の形態2のカードブ
リスターにおけるカード7に、図8および図9(a)、
(b)のミシン目(あるいは罫線)10を設けて実施す
ることができる。この場合、ミシン目(あるいは罫線)
10の一端をカード7の挿入方向側の孔13の外周に接
するとともに、他端をさらに挿入方向側に位置させるこ
とで、カード7の破損機能と、改竄防止機能の付与が可
能となり、実施の形態4と同様な作用、効果を得ること
ができる。
【0053】なお、上記した具体的実施の形態から次の
ような構成の技術的思想が導き出される。 (付記)(1)カードと、このカードを挿通保持するフ
ラップおよび内容品を収納する凹部を有する樹脂製ブリ
スターとよりなるカードブリスターにおいて、前記樹脂
製ブリスターにカード挿入方向と平行でかつカード保持
側へ突出させて設けたツメまたは突起と、前記カードに
設けられ前記ツメまたは突起と嵌合する孔と、を具備し
たことを特徴とするカードブリスター。
【0054】(2)前記孔は、カードブリスターの包装
完了時に前記ブリスターのツメまたは突起と嵌合する位
置に設けたことを特徴とする付記(1)に記載のカード
ブリスター。
【0055】(3)カードと、このカードを挿通保持す
るフラップおよび内容品を収納する凹部を有する樹脂製
ブリスターとよりなるカードブリスターのカード抜け落
ちを防止するカードブリスターのロック装置において、
前記樹脂製ブリスターにカード挿入方向と平行でかつカ
ード保持側へ突出させて設けたツメまたは突起と、前記
カードに設けた孔とを具備し、カードブリスターの包装
完了時となるカードの挿入動作により前記ツメまたは突
起と前記孔とを嵌合させ、前記樹脂製ブリスターからカ
ードの抜け落ちを防止することを特徴とするカードブリ
スターのロック装置。
【0056】付記(1)のカードブリスターによれば、
カードブリスターの包装完了時となるカードの挿入動作
により前記ツメまたは突起と前記孔を嵌合させてカード
の抜け落ちを確実に防止可能な包装を作業性良く行うこ
とができる。そのため、カードの抜け落ちを防止するた
めに別途器具もしくは部材を用いる必要がなくなり、開
封作業を容易に行うことができる。
【0057】また、付記(2)のカードブリスターによ
れば、樹脂製ブリスターへのカードを挿入する一連の動
作で、ブリスターとカードを作業性よく固定し、カード
ブリスターの包装作業を確実に行うことができる。
【0058】さらに、付記(3)のカードブリスターの
ロック装置によれば、カードブリスターの包装完了時と
なるカードの挿入動作により前記ツメまたは突起と前記
孔を嵌合させ、樹脂製ブリスターとカードを固定してカ
ードの抜け落ちを確実に防止することができる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
のカードブリスターによれば、樹脂製ブリスターにカー
ド挿入方向と平行なツメまたは突起を設け、カードには
前記ツメまたは突起に嵌合する孔を設けることにより、
ブリスターにカードを挿通保持させる一連の動作で、前
記ツメまたは突起と前記孔を嵌合させてカードの抜け落
ちを確実に防止可能な包装を行うことができる。そのた
め、カードの抜け落ちを防止するために別途器具もしく
は部材を用いる必要がなくなり、開封作業を容易に行う
ことができる。
【0060】さらに、ツメまたは突起と孔との干渉によ
るカード挿入作業性の低下を生じさせず、カードブリス
ターの包装を行うことができる。また、新たな作業工程
を増やすことなく、樹脂製ブリスター、カードそれぞれ
の生産工程においても通常行われている工程内で、容易
に前記ツメまたは突起や孔をそれぞれ樹脂製ブリスター
やカードの加工と同時に形成することができる。
【0061】また、本発明の請求項2のカードブリスタ
ーのロック装置によれば、樹脂製ブリスターにカード挿
入方向に平行なツメまたは突起を設けるとともに、カー
ドには前記ツメまたは突起に嵌合する孔を設け、樹脂製
ブリスターとカードを組み合わせた際に、別途器具もし
くは部材を用いることなく、前記ツメまたは突起と前記
孔を嵌合させた簡単なロック機構でカードの抜け落ちを
確実に防止可能な包装を行うことができる。
【0062】さらに、ツメまたは突起と孔との干渉によ
るカード挿入作業性の低下を生じさせないロック機構が
得られ、また樹脂製ブリスター、カードそれぞれの生産
工程においても通常行われている工程内で、前記ツメま
たは突起や孔をそれぞれ樹脂製ブリスターやカードの加
工と同時に加工可能であるため、前記ロック装置を付与
するための新たな作業工程を増やす必要がないという効
果を有する。
【0063】また、本発明の請求項3のカードブリスタ
ーのロック装置によれば、ツメもしくは突起または孔の
少なくとも一方に、開封時に破損するミシン目、罫線ま
たは切り込みを設けることにより、請求項2の効果の他
に、カードブリスターの開封の有無を確認でき、内容品
の改竄防止機能を付与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のブリスターおよびカー
ドを示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態1の組み立て過程を示す斜
視図である。
【図3】本発明の実施の形態1のブリスターとカードの
組み立て工程を図1のZ−Z線に沿って切断して示す要
部断面図である。
【図4】本発明の実施の形態1のブリスターの変形例を
示す一部拡大斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態2を示し、図5(a)はブ
リスターおよびカードの斜視図、図5(b)はブリスタ
ーの一部拡大斜視図である。
【図6】本発明の実施の形態3のブリスターおよびカー
ドを示す斜視図である。
【図7】本発明の実施の形態3の組み立て過程を示す斜
視図である。
【図8】本発明の実施の形態4を示し、図8(a)はカ
ードブリスターの斜視図、図8(b)はカードブリスタ
ーのロック部の拡大斜視図である。
【図9】本発明の実施の形態4のロック部の変形例を示
す一部拡大斜視図である。
【図10】従来技術1のブリスターを示す斜視図であ
る。
【図11】従来技術1のカードブリスターを示す斜視図
である。
【図12】従来技術2のブリスターを示す斜視図であ
る。
【図13】従来技術2のカードブリスターを示す斜視図
である。
【図14】従来技術3のブリスターおよびカードを示す
斜視図である。
【図15】従来技術3を示し、図15(a)はカードブ
リスターの斜視図、図15(b)はロック部の拡大斜視
図である。
【符号の説明】
1 ブリスター 2 物品収納部 3 フラップ 4,8 係止孔 5,5a,11 ツメ 6 ヒンジ 7 カード 9,13,23 孔 10 ミシン目または罫線 12 段差 21 突起

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カードと、このカードを挿通保持するフ
    ラップおよび内容品を収納する凹部を有する樹脂製ブリ
    スターとよりなるカードブリスターにおいて、前記樹脂
    製ブリスターにカード挿入方向と平行に設けたツメまた
    は突起と、前記カードに設けられ前記ツメまたは突起と
    嵌合する孔と、を具備したことを特徴とするカードブリ
    スター。
  2. 【請求項2】 カードと、このカードを挿通保持するフ
    ラップおよび内容品を収納する凹部を有する樹脂製ブリ
    スターとよりなるカードブリスターのカード抜け落ちを
    防止するカードブリスターのロック装置において、前記
    樹脂製ブリスターにカード挿入方向と平行に設けたツメ
    または突起と、前記カードに設けた孔とを具備し、前記
    ツメまたは突起と前記孔とを嵌合し、前記樹脂製ブリス
    ターからカードの抜け落ちを防止することを特徴とする
    カードブリスターのロック装置。
  3. 【請求項3】 前記ツメもしくは突起または前記孔の少
    なくとも一方に、開封時に破損するミシン目、罫線また
    は切り込みを設けたことを特徴とする請求項2記載のカ
    ードブリスターのロック装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013203462A (ja) * 2012-03-29 2013-10-07 Sunstar Inc ブリスター包装体
JP2014223927A (ja) * 2013-05-16 2014-12-04 シヤチハタ株式会社 スライド式のブリスターパック
JP2020050436A (ja) * 2018-09-28 2020-04-02 朋和産業株式会社 包装袋

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