JP2001300837A - ウェーハのノッチの研摩方法及び装置 - Google Patents

ウェーハのノッチの研摩方法及び装置

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JP2001300837A
JP2001300837A JP2000122965A JP2000122965A JP2001300837A JP 2001300837 A JP2001300837 A JP 2001300837A JP 2000122965 A JP2000122965 A JP 2000122965A JP 2000122965 A JP2000122965 A JP 2000122965A JP 2001300837 A JP2001300837 A JP 2001300837A
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  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】前工程の研削によりウェーハのノッチの面取り
面に形成された条痕等の傷を取り除き、ノッチの上側及
び下側の面取り面、端面を、極めて均一で表面粗さの小
さい連続的な世界最高水準の鏡面(表面粗さ200オン
グストローム)に研摩することができるようにする。 【解決手段】ウェーハ1の面1eと垂直な方向に回転し
該ウェーハ1のノッチ1aの最深部1dにまで余裕をも
って入り込むことができる程度に薄く形成されかつ研摩
剤を含有するゴムホイール8を、ウェーハ1の面1e方
向に一定振幅又は漸増振幅でトラバースさせ、かつ常に
ノッチ1aとの接触状態を維持しながらノッチ1aの上
側及び下側の面取り面1b,1fを研摩した後、ゴムホ
イール8を同様にトラバースさせながらノッチ1aの上
側及び下側の面取り面1b,1fから端面1gに沿って
夫々移動させて該面取り面1b,1f及び該端面1gを
連続的に研摩することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウェーハのノッチ
の研摩方法及び装置に係り、特に研摩剤を含んだ1つの
薄いゴムホイール(RBW=Rubber Bonde
d Wheel)を適切に移動させながら研摩を行うこ
とで、前工程の研削によりウェーハのノッチの面取り面
に形成された条痕等の傷を取り除くことができ、またノ
ッチの上側及び下側の面取り面、端面、該端面と上側及
び下側の面取り面との間の夫々の角部を、極めて均一で
表面粗さの小さい連続的な世界最高水準の鏡面に研摩す
ることができるようにし、ウェーハの品質を著しく高め
ることを可能とする画期的なウェーハのノッチの研摩方
法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】シリコンウェーハには、シリコンの結晶
軸の方向を示す目印として、直線上にカットされたOF
(オリエンテーションフラット)又はV溝状に切り欠か
れたノッチが形成されている。該ノッチは、主に直径2
00mmφ以上のシリコンウェーハに形成され、ウェー
ハの外周のエッジと同様に、面取り研削及び研摩がなさ
れて鏡面に仕上げられるようになっている。
【0003】ノッチの研削は、直径の小さなメタルボン
ドホイールで例えば上側の面取り面、端面及び下側の面
取り面が夫々形成されるように行うが、この際に砥粒の
摩耗や脱落により、図14に示すように、ウェーハ1の
ノッチ1aの上側の面取り面1bに不良箇所である、例
えば条痕1cが形成されてしまうことがあり、また多量
のウェーハ1を生産すると、この条痕1cの大きさや位
置が経時的に変化してしまい、対応が非常に難しかっ
た。
【0004】ノッチを鏡面に仕上げるためには、この条
痕を研摩工程において完全に取り除く必要がある。特開
2000−52210で開示されているように、研摩剤
を含んだゴムホイールを研摩に用いると、スラリーを全
く用いずに良好な研摩を行うことができるので、ノッチ
よりも幅広でかつ比較的柔らかいゴムホイールを使用し
てノッチの面取り面及び端面を研摩することが検討され
ていた。
【0005】ところが、これではノッチの最深部にまで
ゴムホイールが届きにくく、また軟らかいゴムホイール
では、研摩時の接触圧力が小さいことから研摩力も小さ
くなってしまい、条痕がなくなるまで研摩するのに多く
の時間を要するという不具合があった。
【0006】一方ウェーハを平面的に見た場合のノッチ
の端面がなすV溝の角度は90°前後であるのに対し、
面取り研削後のノッチの面取り面がなす角度は146°
程度に広がっており、このため端面を研摩するゴムホイ
ールと、面取り面を研摩するゴムホイールとでは、その
外周面の形状を若干変えなければならず、最低2つのゴ
ムホイールが必要であった。
【0007】また従来の研摩方法は、まず上側の面取り
面、次に下側の面取り面、最後に端面の順に研摩するも
のであったが、研摩後の端面の表面粗さは研摩後の面取
り面に比べて粗くなる傾向があり、該端面の表面粗さを
小さくして表面粗さを均一化するための方策が必要とさ
れていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した従
来技術の欠点を除くためになされたものであって、その
目的とするところは、ウェーハの面と垂直な方向に回転
し該ウェーハのノッチの最深部にまで余裕をもって入り
込むことができる程度に薄く形成されかつ研摩剤を含有
するゴムホイールを、ウェーハの面方向にトラバースさ
せながらノッチの面取り面から端面に沿って移動させて
該面取り面及び該端面を連続的に研摩し、該端面の研摩
完了後そのまま該端面方向にゴムホイールを逃がすこと
により、粗くなり易い端面を少なくとも2度研摩し、か
つ面取り面と連続した極めて表面粗さの小さい鏡面に研
摩できるようにすることである。
【0009】また他の目的は、ウェーハの面と垂直な方
向に回転し該ウェーハのノッチの最深部にまで余裕をも
って入り込むことができる程度に薄く形成されかつ研摩
剤を含有するゴムホイールを、ウェーハの面方向に一定
振幅又は漸増振幅でトラバースさせ、かつノッチとの接
触状態を維持しながらノッチの面取り面を研摩すること
によって、前工程の研削で形成された条痕を速やかに除
去できるようにすることである。
【0010】更に他の目的は、上記方法に加えて、上側
の面取り面と端面との間の角部及び下側の面取り面と端
面との間の角部を夫々研摩することによって、面取り面
に形成された条痕を容易に除去すると共に、面取り面と
端面とがなす上下の角部を研摩により除去できるように
することである。
【0011】また他の目的は、上記したゴムホイールに
よるウェーハのノッチの面取り面の研摩と、該ゴムホイ
ールにより面取り面から端面まで連続的に行う研摩とを
組み合わせて行うことによって、上側及び下側の面取り
面だけでなく、上側及び下側の面取り面と端面とが夫々
なす上下の角部を丸めることができるようにすることで
あり、またこれによって1つのゴムホイールにより上側
及び下側の面取り面と端面とを連続した鏡面に研摩でき
るようにすることである。
【0012】更に他の目的は、上記したゴムホイールに
よるウェーハのノッチの上側及び下側の面取り面、端
面、上側及び下側の面取り面と端面との間の夫々の角部
の研摩と、該ゴムホイールにより面取り面から端面まで
連続的に行う研摩とを組み合わせて行うことによって、
1つのゴムホイールにより上側及び下側の夫々の面取り
面と端面とを、極めて均一で表面粗さの小さい連続的な
世界最高水準の鏡面(表面粗さ200オングストロー
ム)に研摩できるようにすることである。
【0013】また他の目的は、ウェーハのノッチの最深
部にまで余裕をもって入り込むことができる程度に薄く
形成されかつ研摩剤を含んだゴムホイールをウェーハの
面と直角方向に回転させるスピンドル部と、該スピンド
ル部が固定されノッチへゴムホイールを押圧付勢する弾
性体の押圧力を調節する研摩力調節機構が設けられた浮
動部と、該浮動部をリニアガイドを介して支持するテー
ブル部と、該テーブル部をゴムホイールの回転軸方向に
直進往復動させる駆動機構とを備え、テーブル部に対し
て浮動部をゴムホイールとノッチとが接近又は離脱する
方向にわずかに摺動自在に構成すると共に、ゴムホイー
ルを駆動機構により該ゴムホイールの回転軸方向に一定
振幅又は漸増振幅でトラバースさせながらノッチの上側
の面取り面、下側の面取り面、端面、前記上側の面取り
面と端面との間の角部及び前記下側の面取り面と端面と
の間の角部を夫々研摩可能に構成し、ゴムホイールを同
様にトラバースさせながら上側の面取り面又は下側の面
取り面から端面に沿って移動させて該面取り面から該端
面までを連続的に研摩するように構成することによっ
て、非常に取扱いの困難なスラッジの使用を不要としな
がら非常に表面粗さの小さいウェーハのノッチを得るこ
とである。
【0014】
【課題を解決するための手段】要するに本発明(請求項
1)は、ウェーハの面と垂直な方向に回転し該ウェーハ
のノッチの最深部にまで余裕をもって入り込むことがで
きる程度に薄く形成されかつ研摩剤を含有するゴムホイ
ールを、前記ウェーハの面方向にトラバースさせながら
前記ノッチの面取り面から端面に沿って移動させて該面
取り面及び該端面を連続的に研摩し、該端面の研摩完了
後そのまま該端面方向に前記ゴムホイールを逃がすこと
を特徴とするものである。
【0015】また本発明(請求項2)は、ウェーハの面
と垂直な方向に回転し該ウェーハのノッチの最深部にま
で余裕をもって入り込むことができる程度に薄く形成さ
れかつ研摩剤を含有するゴムホイールを、前記ウェーハ
の面方向に一定振幅又は漸増振幅でトラバースさせ、か
つ前記ノッチとの接触状態を維持しながら前記ノッチの
面取り面を研摩することを特徴とするものである。
【0016】また本発明(請求項3)は、ウェーハの面
と垂直な方向に回転し該ウェーハのノッチの最深部にま
で余裕をもって入り込むことができる程度に薄く形成さ
れかつ研摩剤を含有するゴムホイールを、前記ウェーハ
の面方向に一定振幅又は漸増振幅でトラバースさせ、か
つ常に前記ノッチとの接触状態を維持しながら前記ノッ
チの上側の面取り面、下側の面取り面、端面、前記上側
の面取り面と前記端面との間の角部及び前記下側の面取
り面と前記端面との間の角部を夫々研摩することを特徴
とするものである。
【0017】また本発明(請求項4)は、ウェーハの面
と垂直な方向に回転し該ウェーハのノッチの最深部にま
で余裕をもって入り込むことができる程度に薄く形成さ
れかつ研摩剤を含有するゴムホイールを、前記ウェーハ
の面方向に一定振幅又は漸増振幅でトラバースさせ、か
つ常に前記ノッチとの接触状態を維持しながら前記ノッ
チの上側及び下側の面取り面を研摩した後、前記ゴムホ
イールを前記ウェーハの面方向にトラバースさせながら
前記ノッチの上側の面取り面から端面に沿って移動させ
て該面取り面及び該端面を連続的に研摩してそのまま下
方向に前記ゴムホイールを逃がし、次に前記ゴムホイー
ルを同様にトラバースさせながら前記ノッチの下側の面
取り面から端面に沿って移動させて該面取り面及び該端
面を連続的に研摩してそのまま上方向に前記ゴムホイー
ルを逃がすことを特徴とするものである。
【0018】また本発明(請求項5)は、ウェーハの面
と垂直な方向に回転し該ウェーハのノッチの最深部にま
で余裕をもって入り込むことができる程度に薄く形成さ
れかつ研摩剤を含有するゴムホイールを、前記ウェーハ
の面方向に一定振幅又は漸増振幅でトラバースさせ、か
つ常に前記ノッチとの接触状態を維持しながら前記ノッ
チの上側の面取り面、下側の面取り面、端面、前記上側
の面取り面と前記端面との間の角部及び前記下側の面取
り面と前記端面との間の角部を夫々研摩した後、前記ゴ
ムホイールを前記ウェーハの面方向にトラバースさせな
がら前記ノッチの上側の面取り面から端面に沿って移動
させて該面取り面及び該端面を連続的に研摩してそのま
ま下方向に前記ゴムホイールを逃がし、次に前記ゴムホ
イールを同様にトラバースさせながら前記ノッチの下側
の面取り面から端面に沿って移動させて該面取り面及び
該端面を連続的に研摩してそのまま上方向に前記ゴムホ
イールを逃がすことを特徴とするものである。
【0019】また本発明(請求項6)は、ウェーハのノ
ッチの最深部にまで余裕をもって入り込むことができる
程度に薄く形成されかつ研摩剤を含んだゴムホイールを
前記ウェーハの面と直角方向に回転させるスピンドル部
と、該スピンドル部が固定され前記ノッチへ前記ゴムホ
イールを押圧付勢する弾性体の押圧力を調節する研摩力
調節機構が設けられた浮動部と、該浮動部をリニアガイ
ドを介して支持するテーブル部と、該テーブル部を前記
ゴムホイールの回転軸方向に直進往復動させる駆動機構
とを備え、前記テーブル部に対して前記浮動部を前記ゴ
ムホイールと前記ノッチとが接近又は離脱する方向にわ
ずかに摺動自在に構成すると共に、前記ゴムホイールを
前記駆動機構により該ゴムホイールの回転軸方向に一定
振幅又は漸増振幅でトラバースさせながら前記ノッチの
上側の面取り面、下側の面取り面、端面、前記上側の面
取り面と前記端面との間の角部及び前記下側の面取り面
と前記端面との間の角部を夫々研摩可能に構成し、前記
ゴムホイールを同様にトラバースさせながら前記上側の
面取り面又は前記下側の面取り面から前記端面に沿って
移動させて該面取り面から該端面までを連続的に研摩す
るように構成したことを特徴とするものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下本発明を図面に示す実施例に
基いて説明する。本発明に係るウェーハのノッチの研摩
装置2は、図2において、スピンドル部3と、浮動部4
と、テーブル部5と、駆動機構6とを備えている。
【0021】スピンドル部3は、図2から図4に示すよ
うに、ウェーハ1のノッチ1aの最深部1dにまで余裕
をもって入り込むことができる程度に薄く形成され、か
つ研摩剤(図示せず)を含んだゴムホイール8をウェー
ハ1の面1eと直角方向に回転させるためのものであっ
て、浮動部4の浮動板10に挿通し、ゴムホイール8が
下方に突き出るようにブロック11及びブロック12に
よって挾持されている。該スピンドル部3は縦型スピン
ドルであり、先端部3aで回転方向が横軸回転に変換さ
れるようになっており、該先端部3aにゴムホイール8
を取り付けて、その軸8aを中心としてウェーハ1の面
1eと直角方向に回転させることができる構造になって
いる。
【0022】浮動部4は、スピンドル部3が固定され、
ウェーハ1のノッチ1aへゴムホイール8を押圧付勢す
る弾性体(図示せず)の押圧力を調節する研摩力調節機
構9が設けられたものであって、水平に配置された断面
コの字形の浮動板10にスピンドル部3と、研摩力調節
機構9とが取り付けられたものである。
【0023】浮動部4は、リニアガイド13を介してテ
ーブル部5に取り付けられており、研摩時にテーブル部
5に対してゴムホイール8とノッチ1aとが接近又は離
脱する方向にわずかに摺動自在となるように構成されて
いる。
【0024】研摩力調節機構9は、図示しない弾性体の
研摩力をウェーハ1の材質に応じて調節するためのもの
であって、浮動板10の上面10aに固定されたブロッ
ク14内に弾性体を収納し、該弾性体のばね力を調節す
る調節ねじ15と、浮動部4の後退時にテーブル部5の
垂直テーブル15に当接し、ブロック14内に押し込ま
れることによって弾性体を押し縮めて研摩力を発生させ
るピン16とを弾性体と同軸上に配設してなっており、
調節ねじ15によって弾性体を予め変形させることによ
って、研摩力を変化させることができるようになってい
る。
【0025】テーブル部5は、浮動部4をリニアガイド
18を介して支持するための土台となる部分であって、
断面凸の字形の水平テーブル19を上に凸に水平に配置
し、該水平テーブル19と直角に配設された垂直テーブ
ル20に固定してなるもので、上下動も可能に構成され
ている。また水平テーブル19には、スピンドル部3が
貫通する図示しない長穴が穿孔されており、浮動部4の
浮動時にスピンドル部3が水平テーブル19に干渉しな
いようになっている。垂直テーブル20には、例えば4
個のガイドブロック21が固着され、該ガイドブロック
21はベース板22に取り付けられたガイドレール23
上を摺動するようになっている。
【0026】駆動機構6は、テーブル部5をゴムホイー
ル8の回転軸方向に直進往復動させるためのものであっ
て、垂直テーブル20をボールねじ24と図示しないサ
ーボモータによりゴムホイール8の回転軸方向、即ち矢
印A又はB方向に直進往復動させることができるように
なっている。
【0027】垂直テーブル15を矢印A又はB方向に直
進往復動させることによって、ゴムホイール8もそれに
伴って直進往復動するので、研摩時には該機構を用いて
ゴムホイール8をトラバースさせながら研摩できるよう
になっている。
【0028】また駆動機構6は、図3に示すように、ゴ
ムホイール8をウェーハ1に対して相対的に上下方向、
即ち矢印C又はD方向に往復動させることができるよう
になっている。ウェーハ1は、図示しない機構によりゴ
ムホイール8と接近又は離間する方向、即ち矢印E又は
F方向に移動できるようになっている。
【0029】また本発明方法(請求項1)は、ウェーハ
1の面1eと垂直な方向に回転し該ウェーハ1のノッチ
1aの最深部1dにまで余裕をもって入り込むことがで
きる程度に薄く形成されかつ研摩剤を含有するゴムホイ
ール8を、ウェーハ1の面1e方向にトラバースさせな
がらノッチ1aの面取り面1b,1fから端面1gに沿
って移動させて該面取り面1b,1f及び該端面1gを
連続的に研摩し、該端面1gの研摩完了後そのまま該端
面1g方向にゴムホイール8を逃がす方法である。
【0030】また本発明方法(請求項2)は、ウェーハ
1の面1eと垂直な方向に回転し該ウェーハ1のノッチ
1aの最深部1dにまで余裕をもって入り込むことがで
きる程度に薄く形成されかつ研摩剤を含有するゴムホイ
ール8を、ウェーハ1の面1e方向に一定振幅又は漸増
振幅でトラバースさせ、かつノッチ1aとの接触状態を
維持しながらノッチ1aの面取り面1b,1fを研摩す
る方法である。
【0031】また本発明方法(請求項3)は、ウェーハ
1の面1eと垂直な方向に回転し該ウェーハ1のノッチ
1aの最深部1dにまで余裕をもって入り込むことがで
きる程度に薄く形成されかつ研摩剤を含有するゴムホイ
ール8を、ウェーハ1の面1e方向に一定振幅又は漸増
振幅でトラバースさせ、かつ常にノッチ1aとの接触状
態を維持しながらノッチ1aの上側の面取り面1b、下
側の面取り面1f、端面1g、上側の面取り面1bと端
面1gとの間の角部1h及び下側の面取り面1fと端面
1gとの間の角部1iを夫々研摩する方法である。
【0032】また本発明方法(請求項4)は、ウェーハ
1の面1eと垂直な方向に回転し該ウェーハ1のノッチ
1aの最深部1dにまで余裕をもって入り込むことがで
きる程度に薄く形成されかつ研摩剤を含有するゴムホイ
ール8を、ウェーハ1の面1e方向に一定振幅又は漸増
振幅でトラバースさせ、かつ常にノッチ1aとの接触状
態を維持しながらノッチ1の上側及び下側の面取り面1
b,1fを研摩した後、ゴムホイール8をウェーハ1の
面1e方向にトラバースさせながらノッチ1aの上側の
面取り面1bから端面1gに沿って移動させて該面取り
面1b及び該端面1gを連続的に研摩してそのまま下方
向にゴムホイー8ルを逃がし、次にゴムホイール8を同
様にトラバースさせながらノッチ1の下側の面取り面1
fから端面1gに沿って移動させて該面取り面1f及び
該端面1gを連続的に研摩してそのまま上方向にゴムホ
イール8を逃がす方法である。
【0033】また本発明方法(請求項5)は、ウェーハ
1の面1eと垂直な方向に回転し該ウェーハ1のノッチ
1aの最深部1dにまで余裕をもって入り込むことがで
きる程度に薄く形成されかつ研摩剤を含有するゴムホイ
ール1を、ウェーハ1の面1e方向に一定振幅又は漸増
振幅でトラバースさせ、かつ常にノッチ1aとの接触状
態を維持しながらノッチ1の上側の面取り面1b、下側
の面取り面1f、端面1g、上側の面取り面1bと端面
1gとの間の角部1h及び下側の面取り面1fと端面1
gとの間の角部1iを夫々研摩した後、ゴムホイール8
をウェーハ1の面1e方向にトラバースさせながらノッ
チ1aの上側の面取り面1bから端面1gに沿って移動
させて該面取り面1b及び該端面1gを連続的に研摩し
てそのまま下方向にゴムホイール8を逃がし、次にゴム
ホイール8を同様にトラバースさせながらノッチ1の下
側の面取り面1fから端面1gに沿って移動させて該面
取り面1f及び該端面1gを連続的に研摩してそのまま
上方向にゴムホイール8を逃がす方法である。
【0034】本発明は、上記のように構成されており、
以下その作用について説明する。まず図4において、ゴ
ムホイール8は、スピンドル部3の回転方向により、矢
印G又はH方向に回転し、駆動機構6により矢印A又は
B方向にトラバースすることができ、またウェーハ1は
ゴムホイール8と接近又は離脱するように矢印E又はF
方向に移動することができる。
【0035】ウェーハ4のノッチ1aを研摩する際に
は、特定の場所が集中的に研摩されて掘れてしまうこと
を防ぐために、ゴムホイール8を常にトラバースさせて
おくようにしている。その振幅は、図5に示す振幅線図
のような漸増振幅の場合と、図6に示す振幅線図L
のような一定振幅の場合とがある。
【0036】漸増振幅の場合には、回転するゴムホイー
ル8をノッチ1aの最深部1dに接触させ次第にトラバ
ースの振幅を増加させながら、例えば2乃至4往復研摩
を行い、一定振幅の場合には、回転するゴムホイール8
をノッチ1aの最深部1dに接触させトラバースの振幅
を一定に保ちながら、例えば2乃至4往復研摩を行う。
【0037】なお、図5及び図6において、振幅線図L
,Lは、単にトラバース中の振幅を示しているもの
であり、ゴムホイール8とノッチ1aとの距離を示して
いるものではない。従ってトラバースの回数の増加と共
にゴムホイール8がノッチ1aから離間して行くわけで
はなく、ゴムホイール8は常にノッチ1aに接触した状
態で研摩が行われる。
【0038】ノッチ1aは、V溝であるので、トラバー
ス時には浮動部4と共にゴムホイール8が適切に移動
し、該ノッチ1aの形状に追従しながら研摩が行われ
る。またこれによりウェーハ1を折損することなく研摩
することが可能である。
【0039】次に実際の研摩工程における作用について
説明する。ウェーハ1のノッチ1aは前工程で面取り研
削されて、図7及び図14に示すように、上側の面取り
面1b、下側の面取り面1f及び端面1gが形成された
状態になっているが、研削工程で上側の面取り面1b等
に条痕1cが残ってしまっているものとする。
【0040】上側の面取り面1b及び下側の面取り面1
fを夫々研摩する2面研摩では、ゴムホイール8を矢印
G方向に回転させながら、高さを一定にしたまま矢印I
方向に移動させて上側の面取り面1bに接触させ、上記
した一定振幅又は漸増振幅のトラバースを行いながら例
えば2乃至4往復させて研摩を行う。これにより上側の
面取り面1bに残っていた条痕1cを消すことができ
る。研摩後はゴムホイール8が矢印J方向に引かれ、ウ
ェーハ1から離間する。
【0041】下側の面取り面1fの研摩においては、ゴ
ムホイール8の回転方向が矢印H方向となるだけで、そ
の他の作用は上側の面取り面1bの研摩における作用と
同様であり、下側の面取り面1fの条痕(図示せず)も
容易に消すことができる。
【0042】なお、矢印I方向及び矢印J方向は、ゴム
ホイール8を移動させる場合の方向を示しており、ゴム
ホイール8とウェーハ1との接近及び離間はあくまで相
対的なものである。従って、図3において、ウェーハ1
を移動させる場合には、矢印I方向が矢印E方向に相当
し、矢印J方向が矢印F方向に相当する。
【0043】上記の2面研摩が終了した後、半軌跡研摩
を行う。図5及び図6、図10及び図11に示すよう
に、ゴムホイール8を矢印G方向に回転させ、ウェーハ
1の面1e方向に一定振幅又は漸増振幅でトラバースさ
せながら、まずノッチ1aの上側の面取り面1bから端
面1gに沿って移動させて該面取り面1b及び該端面1
gを連続的に研摩し、そのまま矢印K方向、即ち下方向
にゴムホイール8を逃がすことにより、図11に示すよ
うに、上側の面取り面1bと端面1gとの間の角部1h
が丸められ、極めて表面粗さの小さい連続した鏡面に研
摩される。
【0044】次に図5及び図6、図12及び図13に示
すように、ゴムホイール8を矢印H方向に回転させ、同
様にトラバースさせながら、ノッチ1aの下側の面取り
面1fから端面1gに沿って移動させて該面取り面1b
及び該端面1gを連続的に研摩し、そのまま矢印M方
向、即ち上方向にゴムホイール8を逃がすことにより、
図13に示すように、下側の面取り面1fと端面1gと
の間の角部1iが丸められ、極めて表面粗さの小さい連
続した鏡面に研摩される。ここで端面1gについても2
回の研摩が行われたことになる。
【0045】このように、2面研摩と半軌跡研摩を行う
ことにより、図13に示すように、上側の面取り面1
b、端面1g及び下側の面取り面1fが極めて均一で表
面粗さの小さい連続的な世界最高水準の鏡面(表面粗さ
200オングストローム)に研摩される。
【0046】一方上側の面取り面1b、下側の面取り面
1f、端面1g、上側の面取り面1bと端面1gとの間
の角部1h及び下側の面取り面1fと端面1gとの間の
角部1iを夫々研摩する5面研摩では、図8に示すよう
に、まずゴムホイール8を矢印G方向に回転させなが
ら、高さを一定にしたまま矢印I方向に移動させて上側
の面取り面1bに接触させ、上記した一定振幅又は漸増
振幅のトラバースを行いながら例えば2乃至4往復させ
て研摩を行う。これにより上側の面取り面1bに残って
いた条痕1cを消すことができる。研摩後はゴムホイー
ル8が矢印J方向に引かれ、ウェーハ1から離間する。
【0047】次にゴムホイール8を矢印H方向に回転さ
せ、同様にゴムホイール8を移動させて、トラバースを
行いながら下側の面取り面1fの研摩を行い、更にゴム
ホイール8を矢印G又はH方向に回転させ、同様にゴム
ホイール8を移動させて、トラバースを行いながら端面
1gの研摩を行う。
【0048】そしてゴムホイール8を夫々矢印G,H方
向に回転させ、同様にゴムホイール8を移動させて、ト
ラバースを行いながら角部1h及び角部1iの研摩を行
う。
【0049】5面研摩を行うと、角部1h,1iも面取
りされたような形状となるため、図9に示すように、ノ
ッチ1aの断面が5角形となる。そこで図10から図1
2に示す上記した半軌跡研摩をあわせて行うと、図13
に示すように、上側の面取り面1b、端面1g及び下側
の面取り面1fが極めて均一で表面粗さの小さい連続的
な世界最高水準の鏡面(表面粗さ200オングストロー
ム)に研摩される。端面1gについては、3回の研摩が
行われ、2面研摩よりも更に良好な仕上がりとなる。
【0050】
【発明の効果】本発明は、上記のようにウェーハの面と
垂直な方向に回転し該ウェーハのノッチの最深部にまで
余裕をもって入り込むことができる程度に薄く形成され
かつ研摩剤を含有するゴムホイールを、ウェーハの面方
向にトラバースさせながらノッチの面取り面から端面に
沿って移動させて該面取り面及び該端面を連続的に研摩
し、該端面の研摩完了後そのまま該端面方向にゴムホイ
ールを逃がすようにしたので、粗くなり易い端面を少な
くとも2度研摩し、かつ面取り面と連続した極めて表面
粗さの小さい鏡面に研摩できるという効果がある。
【0051】またウェーハの面と垂直な方向に回転し該
ウェーハのノッチの最深部にまで余裕をもって入り込む
ことができる程度に薄く形成されかつ研摩剤を含有する
ゴムホイールを、ウェーハの面方向に一定振幅又は漸増
振幅でトラバースさせ、かつノッチとの接触状態を維持
しながらノッチの面取り面を研摩するようにしたので、
前工程の研削で形成された条痕を速やかに除去できると
いう効果がある。
【0052】更には、上記方法に加えて、上側の面取り
面と端面との間の角部及び下側の面取り面と端面との間
の角部を夫々研摩するようにしたので、面取り面に形成
された条痕を容易に除去することができると共に、面取
り面と端面とがなす上下の角部を研摩により除去できる
という効果が得られる。
【0053】また上記したゴムホイールによるウェーハ
のノッチの面取り面の研摩と、該ゴムホイールにより面
取り面から端面まで連続的に行う研摩とを組み合わせて
行うようにしたので、上側及び下側の面取り面だけでな
く、上側及び下側の面取り面と端面とが夫々なす上下の
角部を丸めることができ、またこの結果1つのゴムホイ
ールにより上側及び下側の面取り面と端面とを連続した
鏡面に研摩できるという効果がある。
【0054】更には、上記したゴムホイールによるウェ
ーハのノッチの上側及び下側の面取り面、端面、上側及
び下側の面取り面と端面との間の夫々の角部の研摩と、
該ゴムホイールにより面取り面から端面まで連続的に行
う研摩とを組み合わせて行うようにしたので、1つのゴ
ムホイールにより上側及び下側の夫々の面取り面と端面
とを、極めて均一で表面粗さの小さい連続的な世界最高
水準の鏡面(表面粗さ200オングストローム)に研摩
できるという優れた効果が得られる。
【0055】また、ウェーハのノッチの最深部にまで余
裕をもって入り込むことができる程度に薄く形成されか
つ研摩剤を含んだゴムホイールをウェーハの面と直角方
向に回転させるスピンドル部と、該スピンドル部が固定
されノッチへゴムホイールを押圧付勢する弾性体の押圧
力を調節する研摩力調節機構が設けられた浮動部と、該
浮動部をリニアガイドを介して支持するテーブル部と、
該テーブル部をゴムホイールの回転軸方向に直進往復動
させる駆動機構とを備え、テーブル部に対して浮動部を
ゴムホイールとノッチとが接近又は離脱する方向にわず
かに摺動自在に構成すると共に、ゴムホイールを駆動機
構により該ゴムホイールの回転軸方向に一定振幅又は漸
増振幅でトラバースさせながらノッチの上側の面取り
面、下側の面取り面、端面、前記上側の面取り面と端面
との間の角部及び下側の面取り面と前記端面との間の角
部を夫々研摩可能に構成し、ゴムホイールを同様にトラ
バースさせながら上側の面取り面又は下側の面取り面か
ら端面に沿って移動させて該面取り面から該端面までを
連続的に研摩するように構成することによって、非常に
取扱いの困難なスラッジの使用を不要としながら非常に
表面粗さの小さいウェーハのノッチを得ることができる
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1から図13は、本発明の実施例に係り、図
1は、ノッチ及びOFが形成され、面取り研削がされた
ウェーハの斜視図である。
【図2】ウェーハのノッチに対するゴムホイールの位置
を示す要部平面図である。
【図3】ウェーハのノッチの研摩装置の斜視図である。
【図4】ゴムホイールの回転方向、移動方向、及びウェ
ーハの移動方向を示す要部斜視図である。
【図5】ノッチ研摩時にゴムホイールを漸増振幅でトラ
バースさせる場合の、振幅の変化を示す平面図である。
【図6】ノッチ研摩時にゴムホイールを一定振幅でトラ
バースさせる場合の振幅の変化を示す平面図である。
【図7】2面研摩時のゴムホイールの回転方向及び移動
方向、並びにウェーハとの位置関係を示す縦断面図であ
る。
【図8】5面研摩時のゴムホイールの回転方向及び移動
方向、並びにウェーハとの位置関係を示す縦断面図であ
る。
【図9】5面研摩により角部が面取り状態となり、断面
が5角形となったウェーハのノッチ部の縦断面図であ
る。
【図10】ウェーハのノッチの上側の面取り面から端面
までを半軌跡研摩により研摩する状態を示す縦断面図で
ある。
【図11】半軌跡研摩により上側の面取り面と端面との
間の角部が丸く研摩され、上側の面取り面から端面まで
が連続的な鏡面に研摩された状態を示すウェーハのノッ
チの縦断面図である。
【図12】ウェーハのノッチの下側の面取り面から端面
までを半軌跡研摩により研摩する状態を示す縦断面図で
ある。
【図13】半軌跡研摩により下側の面取り面と端面との
間の角部が丸く研摩され、上側の面取り面、端面及び下
側の面取り面までが連続的な鏡面に研摩された状態を示
すウェーハのノッチ部の縦断面図である。
【図14】従来例に係り、面取り研削により面取り面に
条痕が残されたウェーハのノッチの斜視図である。
【符号の説明】
1 ウェーハ 1a ノッチ 1b 上側の面取り面 1c 条痕 1d 最深部 1e 面 1f 下側の面取り面 1g 端面 1h 角部 1i 角部 2 ウェーハのノッチの研摩装置 3 スピンドル部 4 浮動部 5 テーブル部 6 駆動機構 8 ゴムホイール 9 研摩力調節機構

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウェーハの面と垂直な方向に回転し該ウ
    ェーハのノッチの最深部にまで余裕をもって入り込むこ
    とができる程度に薄く形成されかつ研摩剤を含有するゴ
    ムホイールを、前記ウェーハの面方向にトラバースさせ
    ながら前記ノッチの面取り面から端面に沿って移動させ
    て該面取り面及び該端面を連続的に研摩し、該端面の研
    摩完了後そのまま該端面方向に前記ゴムホイールを逃が
    すことを特徴とするウェーハのノッチの研摩方法。
  2. 【請求項2】 ウェーハの面と垂直な方向に回転し該ウ
    ェーハのノッチの最深部にまで余裕をもって入り込むこ
    とができる程度に薄く形成されかつ研摩剤を含有するゴ
    ムホイールを、前記ウェーハの面方向に一定振幅又は漸
    増振幅でトラバースさせ、かつ前記ノッチとの接触状態
    を維持しながら前記ノッチの面取り面を研摩することを
    特徴とするウェーハのノッチの研摩方法。
  3. 【請求項3】 ウェーハの面と垂直な方向に回転し該ウ
    ェーハのノッチの最深部にまで余裕をもって入り込むこ
    とができる程度に薄く形成されかつ研摩剤を含有するゴ
    ムホイールを、前記ウェーハの面方向に一定振幅又は漸
    増振幅でトラバースさせ、かつ常に前記ノッチとの接触
    状態を維持しながら前記ノッチの上側の面取り面、下側
    の面取り面、端面、前記上側の面取り面と前記端面との
    間の角部及び前記下側の面取り面と前記端面との間の角
    部を夫々研摩することを特徴とするウェーハのノッチの
    研摩方法。
  4. 【請求項4】 ウェーハの面と垂直な方向に回転し該ウ
    ェーハのノッチの最深部にまで余裕をもって入り込むこ
    とができる程度に薄く形成されかつ研摩剤を含有するゴ
    ムホイールを、前記ウェーハの面方向に一定振幅又は漸
    増振幅でトラバースさせ、かつ常に前記ノッチとの接触
    状態を維持しながら前記ノッチの上側及び下側の面取り
    面を研摩した後、前記ゴムホイールを前記ウェーハの面
    方向にトラバースさせながら前記ノッチの上側の面取り
    面から端面に沿って移動させて該面取り面及び該端面を
    連続的に研摩してそのまま下方向に前記ゴムホイールを
    逃がし、次に前記ゴムホイールを同様にトラバースさせ
    ながら前記ノッチの下側の面取り面から端面に沿って移
    動させて該面取り面及び該端面を連続的に研摩してその
    まま上方向に前記ゴムホイールを逃がすことを特徴とす
    るウェーハのノッチの研摩方法。
  5. 【請求項5】 ウェーハの面と垂直な方向に回転し該ウ
    ェーハのノッチの最深部にまで余裕をもって入り込むこ
    とができる程度に薄く形成されかつ研摩剤を含有するゴ
    ムホイールを、前記ウェーハの面方向に一定振幅又は漸
    増振幅でトラバースさせ、かつ常に前記ノッチとの接触
    状態を維持しながら前記ノッチの上側の面取り面、下側
    の面取り面、端面、前記上側の面取り面と前記端面との
    間の角部及び前記下側の面取り面と前記端面との間の角
    部を夫々研摩した後、前記ゴムホイールを前記ウェーハ
    の面方向にトラバースさせながら前記ノッチの上側の面
    取り面から端面に沿って移動させて該面取り面及び該端
    面を連続的に研摩してそのまま下方向に前記ゴムホイー
    ルを逃がし、次に前記ゴムホイールを同様にトラバース
    させながら前記ノッチの下側の面取り面から端面に沿っ
    て移動させて該面取り面及び該端面を連続的に研摩して
    そのまま上方向に前記ゴムホイールを逃がすことを特徴
    とするウェーハのノッチの研摩方法。
  6. 【請求項6】 ウェーハのノッチの最深部にまで余裕を
    もって入り込むことができる程度に薄く形成されかつ研
    摩剤を含んだゴムホイールを前記ウェーハの面と直角方
    向に回転させるスピンドル部と、該スピンドル部が固定
    され前記ノッチへ前記ゴムホイールを押圧付勢する弾性
    体の押圧力を調節する研摩力調節機構が設けられた浮動
    部と、該浮動部をリニアガイドを介して支持するテーブ
    ル部と、該テーブル部を前記ゴムホイールの回転軸方向
    に直進往復動させる駆動機構とを備え、前記テーブル部
    に対して前記浮動部を前記ゴムホイールと前記ノッチと
    が接近又は離脱する方向にわずかに摺動自在に構成する
    と共に、前記ゴムホイールを前記駆動機構により該ゴム
    ホイールの回転軸方向に一定振幅又は漸増振幅でトラバ
    ースさせながら前記ノッチの上側の面取り面、下側の面
    取り面、端面、前記上側の面取り面と前記端面との間の
    角部及び前記下側の面取り面と前記端面との間の角部を
    夫々研摩可能に構成し、前記ゴムホイールを同様にトラ
    バースさせながら前記上側の面取り面又は前記下側の面
    取り面から前記端面に沿って移動させて該面取り面から
    該端面までを連続的に研摩するように構成したことを特
    徴とするウェーハのノッチの研摩装置。
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