JP2001300829A - 工具ホルダ装置 - Google Patents

工具ホルダ装置

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JP2001300829A
JP2001300829A JP2000122319A JP2000122319A JP2001300829A JP 2001300829 A JP2001300829 A JP 2001300829A JP 2000122319 A JP2000122319 A JP 2000122319A JP 2000122319 A JP2000122319 A JP 2000122319A JP 2001300829 A JP2001300829 A JP 2001300829A
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Ichiro Kitaura
一郎 北浦
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Pascal KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホルダ支持体に対して工具ホルダが軸心回り
に回転しないように確実に規制するとともに、既存の工
具を使用可能にして汎用性に優れた工具ホルダ装置を提
供する。 【解決手段】 ホルダ支持体3と工具ホルダ5のホルダ
本体部20とに、ホルダ支持体3に対して工具ホルダ5
が軸心回りに回転しないように規制する回転規制機構6
が設けられている。回転規制機構6は、回転規制リング
30に形成された上下1対の回転規制面30c、これら
回転規制面30cに夫々係合可能に工具ホルダ5のホル
ダ本体部20に形成された上下1対の係合面20cを有
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は工作機械に工具を
着脱可能に取付ける為の工具ホルダ装置に関し、特に、
工作機械に固定されるホルダ支持体と工具が装着される
工具ホルダのホルダ本体部とに、ホルダ支持体に対して
工具ホルダが軸心回りに回転しないように規制する回転
規制機構を設けたものに関する。
【0002】
【従来の技術】 従来、工作機械に工具を着脱可能(交
換可能)に取付ける為に、工作機械に固定されるホルダ
支持体と、工具が取り外し可能に装着され且つホルダ支
持体に軸心方向外側から着脱可能に取付けられる工具ホ
ルダとを備えた工具ホルダ装置が実用に供されている。
ホルダ支持体には、軸心方向内側程小径化したテーパ嵌
合孔が形成され、工具ホルダには、ホルダ本体部とこの
ホルダ本体部よりも小径でテーパ嵌合孔に嵌合するテー
パ嵌合部が形成されている。
【0003】この種の工具ホルダ装置は、主に、工作物
を高速回転させるとともに工具に送り運動を与えて工作
物に切削加工を行う旋盤等の工作機械に適用される。ホ
ルダ支持体のテーパ嵌合孔に工具ホルダのテーパ嵌合部
を嵌合させて、工作機械に工具が取付けられるが、工作
物を機械加工する際、工具には工作物から大きな反力が
作用し、この反力で工具が軸心回りに回動して姿勢を変
えると、工作物に所定の機械加工を施すことができなく
なる。
【0004】それ故、ホルダ支持体に対して工具ホルダ
(工具)が軸心回りに回転しないように確実に規制する
必要がある。従来の工具ホルダ装置では、キー部材を用
いてホルダ支持体に対する工具ホルダの回転規制を行っ
ているが、工作物を機械加工する際、振動やガタつき等
が生じる虞があって信頼性に欠け、機械加工精度を高め
るのに限度がある。
【0005】一方、特許公報第2536899号公報の
工具ホルダ装置には、工具ホルダのテーパ嵌合孔と工具
のテーパ嵌合部の軸心と直交する断面の形状を非円形形
状(例えば、三角形的形状や四角形的形状等)に形成し
て、工具ホルダに対して工具が軸心回りに回転しないよ
うに規制する技術が開示されている。また、テーパ嵌合
孔にテーパ嵌合部を嵌合させた状態で、工具ホルダの軸
心方向外端面に工具の軸心方向内端面を当接させるよう
に構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】 特許公報第2536
899号の工具ホルダ装置では、工具ホルダのテーパ嵌
合孔と工具のテーパ嵌合部が断面非円形の特殊な形状と
なるため、工具ホルダ及び工具の製作コストの低減を図
るうえで不利になる。そして、断面円形のテーパ嵌合部
を有する既存の工具(従来の殆どの工具)を使用するこ
とができないため汎用性が低いという課題がある。
【0007】更に、テーパ嵌合孔にテーパ嵌合部を嵌合
させた状態で、工具ホルダの軸心方向外端面に工具の軸
心方向内端面を当接させる(この状態を正規の取付け状
態とする)ように構成されているが、製作誤差や機械加
工によって生じる熱膨張等により、前記正規の取付け状
態とすることは容易でない。テーパ嵌合孔を形成する壁
部やテーパ嵌合部を弾性変形させることにより、前記正
規の取付け状態とすることができたとしても、今度は、
テーパ嵌合孔にテーパ嵌合部が強力に嵌合しすぎて、工
具ホルダから工具を容易に取り外すことが難しくなると
いう虞がある。
【0008】本発明の目的は、工具ホルダ装置におい
て、ホルダ支持体に対して工具ホルダが軸心回りに回転
しないように規制すること、既存の工具を使用可能にし
て汎用性に優れたものにすること、機械加工精度を高め
ること、等である。
【0009】
【課題を解決するための手段】 請求項1の工具ホルダ
装置は、工作機械に工具を着脱可能に取付ける為の工具
ホルダ装置において、工作機械に固定されるホルダ支持
体と、工具が取り外し可能に装着され且つホルダ支持体
に軸心方向外側から着脱可能に取付けられる工具ホルダ
とを備え、前記ホルダ支持体は軸心方向内側程小径化し
たテーパ嵌合孔を有し、前記工具ホルダは、ホルダ本体
部と、このホルダ本体部よりも小径でテーパ嵌合孔に嵌
合するテーパ嵌合部とを有し、前記ホルダ支持体と工具
ホルダのホルダ本体部とに、ホルダ支持体に対して工具
ホルダが軸心回りに回転しないように規制する回転規制
機構を設けたことを特徴とするものである。
【0010】ホルダ支持体が軸心方向内側程小径化した
テーパ嵌合孔を有し、工具ホルダがホルダ本体部とこの
ホルダ本体部よりも小径でテーパ嵌合孔に嵌合するテー
パ嵌合部とを有する。テーパ嵌合孔にテーパ嵌合部を軸
心方向外側から嵌合させた状態でホルダ支持体に工具ホ
ルダが取付けられ、この状態で、回転規制機構によりホ
ルダ支持体に対して工具ホルダが軸心回りに回転しない
ように規制される。
【0011】この工具ホルダ装置では、ホルダ支持体に
対して工具ホルダが軸心回りに回転しないように規制す
る回転規制機構を、ホルダ支持体と工具ホルダのホルダ
本体部とに設けたので、テーパ嵌合孔及びテーパ嵌合部
の形状を簡単化することができ、ホルダ支持体と工具ホ
ルダの製作コストを低減するうえで有利になる。そし
て、工具ホルダに着脱可能に装着される工具として既存
の工具を使用できるため、汎用性に非常に優れたものに
なる。
【0012】請求項2の工具ホルダ装置は、請求項1の
発明において、前記回転規制機構は、ホルダ支持体の外
端部分に形成された環状溝と、この環状溝に可動に装着
された回転規制リングと、この回転規制リングを軸心方
向外側へ弾性付勢する弾性部材と、回転規制リングに形
成された少なくとも1つの回転規制面と、この回転規制
面に係合可能に工具ホルダのホルダ本体部に形成された
係合面とを備えたことを特徴とするものである。
【0013】ホルダ支持体のテーパ嵌合孔に工具ホルダ
のテーパ嵌合部が嵌合されると、回転規制リングに形成
された少なくとも1つの回転規制面に、工具ホルダのホ
ルダ本体部に形成された係合面が係合して、ホルダ支持
体に対して工具ホルダが軸心回りに回転しないように規
制される。弾性部材により回転規制リングを軸心方向外
側へ弾性付勢することにより、テーパ嵌合孔にテーパ嵌
合部を嵌合させた状態で、回転規制面に係合面を確実に
係合させることができる。ホルダ支持体に取付けられた
工具ホルダを、弾性部材により回転規制リングとともに
軸心方向外側へ弾性付勢できるためホルダ支持体から容
易に取り外せるようになる。
【0014】請求項3の工具ホルダ装置は、請求項2の
発明において、前記回転規制機構は、ホルダ支持体に回
転規制リングを軸心回りに相対回動不能に連結するとと
もに軸心方向へ微小ストローク移動可能に連結するよう
に構成されたことを特徴とするものである。ホルダ支持
体に回転規制リングを軸心回りに相対回動不能に連結す
ることにより、回転規制面に係合面が係合した状態で、
ホルダ支持体に対して工具ホルダが軸心回りに回転しな
いように確実に規制でき、ホルダ支持体に回転規制リン
グを軸心方向へ微小ストローク移動可能に連結すること
により、回転規制リングが環状溝から離脱するのを防止
して、弾性部材により回転規制リングを軸心方向外側へ
弾性付勢することができる。
【0015】請求項4の工具ホルダ装置は、請求項3の
発明において、前記回転規制機構の係合面と回転規制面
は、軸心方向内側程軸心側に近づくように傾斜するテー
パ面に夫々形成されていることを特徴とするものであ
る。テーパ嵌合孔にテーパ嵌合部を嵌合させる際、回転
規制面に係合面を確実に係合させることができる。
【0016】請求項5の工具ホルダ装置は、請求項4の
発明において、前記工具ホルダのホルダ本体部に係合面
の軸心方向外端部から径方向外側に向かう段部を形成
し、回転規制リングに前記段部を当接させる当接面を形
成したことを特徴とするものである。ホルダ支持体に工
具ホルダを保持する保持力を増大できるため、工具の振
動やガタつき等による機械加工精度の低下を極力抑え、
しかも、工具ホルダのホルダ支持体からの取り外しも容
易に行えるようになる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。本実施形態は旋盤等の
工作機械に工具を取付ける為の工具ホルダ装置に本発明
を適用した場合の一例である。尚、図1の前後上下を前
後上下として説明する。
【0018】図1〜図5に示すように、工具ホルダ装置
1は、工作機械の工具送り用部材2等に固定されるホル
ダ支持体3と、工具4が取り外し可能に装着され且つホ
ルダ支持体3に前側(軸心方向外側)から着脱可能に取
付けられる工具ホルダ5とを備えている。工具ホルダ5
はホルダ本体部20を有し、このホルダ本体部20とホ
ルダ支持体3とに、ホルダ支持体3に対して工具ホルダ
5が軸心回りに回転しないように規制する本願特有の回
転規制機構6が設けられている。
【0019】図1〜図3に示すように、ホルダ支持体3
は後側(軸心方向内側)程小径化したテーパ嵌合孔10
を有する。ホルダ支持体3の前端部分にはフランジ11
が形成され、そのフランジ11が複数のボルト12(図
3参照)により工具送り用部材2に固定されている。ホ
ルダ支持体3の前端部分(外端部分)に環状溝13が形
成され、フランジ11の前端部に環状溝13よりも大径
の上下1対の円弧溝14が環状溝13に連なるように形
成されている。
【0020】図1、図2、図4、図5に示すように、工
具ホルダ5は、ホルダ本体部20と、ホルダ本体部20
よりも小径で且つホルダ本体部20から後方へ突出して
テーパ嵌合孔10に嵌合するテーパ嵌合部21を有す
る。工具ホルダ5には工具取付孔20aとボルト孔20
bが形成され、工具取付孔20aに前側から挿入された
工具4の基端部4aが、ボルト孔20bに後側から挿入
されたボルト25により締結されて、工具4がホルダ本
体部20に装着された状態になる。
【0021】前記回転規制機構6について説明する。図
1〜図5に示すように、回転規制機構6は、前記環状溝
13、環状溝13に可動に装着された回転規制リング3
0、ホルダ支持体3に回転規制リング30を軸心回りに
相対回動不能に連結するとともに前後方向(軸心方向)
へ微小ストローク移動可能に連結する1対の連結部材3
1、回転規制リング30を前側へ弾性付勢する板バネ3
2(弾性部材)、回転規制リング30に形成された上下
1対の回転規制面30c、これら回転規制面30cに夫
々係合可能に工具ホルダ5のホルダ本体部20に形成さ
れた上下1対の係合面20cを備えている。
【0022】図1〜図3に示すように、回転規制リング
30は、リング部30aと、リング部30aの上下両端
部分から前方へ張り出す1対の規制部30bとを有し、
リング部30aが環状溝13に前後方向に摺動自在に係
合し、各規制部30bの軸心側端面が回転規制面30c
に形成されている。1対の回転規制面30cは軸心対称
に設けられ、夫々、後側程軸心側に近づくように傾斜す
るフラットなテーパ面に形成されている。規制部30a
の前端面は、回転規制面30cの前端部に連なる鉛直向
きにフラットな当接面30dに形成されている。回転規
制リング30の上下の外周部分には1対の円弧状の規制
溝30eが形成されている。
【0023】1対の連結部材31は夫々円弧プレート状
に形成され、1対の円弧溝14に嵌合されてビス33で
固定されている。連結部材31の軸心側部分が環状溝1
3まで張出して回転規制リング30の規制溝30eに係
合している。この状態で、環状溝13内において回転規
制リング30の後側にバネ収容空間が確保され、そこに
板バネ32が装着されている。
【0024】回転規制リング30の規制溝30eに連結
部材31が周方向に隙間なく係合し前後方向には遊嵌状
に係合しているため、回転規制リング30がホルダ支持
体3に軸心回りに相対回動不能に且つ前後方向へ微小ス
トローク移動可能に連結されている。尚、環状溝13と
回転規制リング30のリング部30aの断面形状は完全
な円弧リング形状でないため、これによっても、ホルダ
支持体3に回転規制リング30が相対回動不能に連結さ
れている。
【0025】図1、図2、図4、図5に示すように、工
具ホルダ5の上下1対の係合面20cは、ホルダ本体部
20の外周部後端に位置し、例えば面取りして後側程軸
心側に近づくように傾斜するフラットなテーパ面に形成
されている。また、ホルダ本体部20には、係合面20
cの前端部から径方向外側に向かう段部20dが形成さ
れている。そして、工具ホルダ5のテーパ嵌合部21が
ホルダ支持体3のテーパ嵌合孔10に嵌合した状態で、
係合面20cが回転規制リング30の回転規制面30c
に係合するとともに、段部20dが回転規制リング30
の当接面30dに当接するように構成されている。
【0026】この工具ホルダ装置1の作用・効果につい
て説明する。工作機械には複数種類の工具4が着脱可能
(交換可能)に用意され、複数の工具ホルダ5に夫々取
り外し可能に装着されている。図2に示すように、ホル
ダ支持体3において、工具ホルダ5が取り外されている
状態では、回転規制リング30が板バネ32により最大
限前方へ突出した位置に弾性付勢され、後方へ前記所定
ストローク移動可能な状態になっている。
【0027】ホルダ支持体3に工具ホルダ5を取付ける
場合、図2の状態から、ホルダ支持体3のテーパ嵌合孔
10に工具ホルダ5のテーパ嵌合部21を前側から挿入
していく。その際、工具ホルダ5の1対の係合面20c
が上下位置に位置するように、ホルダ支持体3に対する
工具ホルダ5の周方向の相対位置を位置決めした状態で
行う。すると、テーパ嵌合部21がテーパ嵌合孔10に
嵌合した状態で、1対の係合面20cが1対の回転規制
面30cに夫々係合可能な状態になる。
【0028】最終的に、図示略の引込み機構により、工
具ホルダ5が後側に引込まれて、図1に示すように、テ
ーパ嵌合部21がテーパ嵌合孔10に強固に嵌合固定さ
れるが、その直前に、1対の係合面20cが1対の回転
規制面30cに夫々係合するとともに、1対の段部20
dが1対の当接面30dに夫々当接し、その後、この状
態を保持して、工具ホルダ5とともに回転規制リング3
0が板バネ32の付勢力に抗して後方へ微小距離移動
し、ホルダ本体20の後端部がホルダ支持体3の前端部
に当接する。
【0029】テーパ嵌合部21をテーパ嵌合孔10に嵌
合させた状態で、板バネ32の強力な付勢力により、係
合面20cが回転規制面30cに係合し、段部20dが
当接面30dに当接した状態になる。依って、ホルダ支
持体3に工具ホルダ5が取付けられた状態で、回転規制
機構6によりホルダ支持体3に対して工具ホルダ5が軸
心回りに回転しないように規制される。
【0030】このように、上記工具ホルダ装置1によれ
ば、回転規制機構6によりホルダ支持体3に対して工具
ホルダ5が軸心回りに回転しないように確実に規制する
ことができる。この回転規制機構6をホルダ支持体3と
工具ホルダ5のホルダ本体部20とに設けたので、テー
パ嵌合孔10及びテーパ嵌合部21の形状を簡単化する
ことができ、ホルダ支持体3と工具ホルダ5の製作コス
トを低減するうえで有利になる。そして、工具ホルダ5
に着脱可能に装着される工具4として既存の工具を使用
できるため、汎用性に非常に優れたものになる。
【0031】回転規制機構6は、環状溝13、回転規制
リング30、板バネ32、回転規制面30c、係合面2
0cを有するので、ホルダ支持体3のテーパ嵌合孔10
に工具ホルダ5のテーパ嵌合部20を嵌合させると、回
転規制面30cに係合面20cを係合させて、ホルダ支
持体3に対して工具ホルダ5が軸心回りに回転しないよ
うに規制することができる。
【0032】板バネ32により回転規制リング30を前
側へ弾性付勢することにより、テーパ嵌合孔10にテー
パ嵌合部20を嵌合させた状態で、回転規制面30cに
係合面20cを確実に係合させることができ、しかも、
ホルダ支持体3に取付けられた工具ホルダ5を、板バネ
32により回転規制リング30とともに前側へ弾性付勢
できるためホルダ支持体3から容易に取り外せるように
なる。
【0033】回転規制機構6が、ホルダ支持体3に回転
規制リング30を軸心回りに相対回動不能に連結すると
ともに軸心方向へ微小ストローク移動可能に連結するよ
うに構成されているので、回転規制面20cに係合面3
0cが係合した状態で、ホルダ支持体3に対して工具ホ
ルダ5が軸心回りに回転しないように確実に規制でき、
回転規制リング30が環状溝13から離脱するのを防止
して、板バネ32により回転規制リング30を前側へ弾
性付勢することができる。
【0034】工具ホルダ5のホルダ本体部20に段部2
0dを形成するとともに、回転規制リング30の前端部
に当接面30dを形成し、テーパ嵌合孔10にテーパ嵌
合部21を嵌合させた状態で、段部20dを当接面30
dに当接させるように構成したので、ホルダ支持体3に
工具ホルダ5を保持する保持力を増大できるため、工具
4の振動やガタつき等による機械加工精度の低下を極力
抑えることができる。
【0035】次に、変更形態について説明する。 1〕前記回転規制面30c及び回転規制面30cに係合
する係合面20cを1つだけ設けてもよいし、3つ以上
設けてもよい。 2〕板バネ32の代わりに圧縮コイルバネ等の種々の弾
性部材を適用可能であるし、弾性部材の代わりに、ガス
スプリングや油圧シリンダ等で、回転規制リング30を
前方へ押動するように構成してもよい。
【0036】3〕回転規制リング30を省略し、又は、
回転規制リング30をホルダ支持体3に固定し、前記係
合面20cをホルダ支持体3に固定的に設けてもよい。
この場合、板バネ32等の弾性部材は省略される。 4〕尚、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、前記実施形
態に種々の変更を付加した形態で実施することも可能で
ある。
【0037】
【発明の効果】 請求項1の工具ホルダ装置によれば、
回転規制機構によりホルダ支持体に対して工具ホルダが
軸心回りに回転しないように規制することができ、この
回転規制機構をホルダ支持体と工具ホルダのホルダ本体
部とに設けたので、テーパ嵌合孔及びテーパ嵌合部の形
状を簡単化することができ、ホルダ支持体と工具ホルダ
の製作コストを低減するうえで有利になる。そして、工
具ホルダに着脱可能に装着される工具として既存の工具
を使用できるため、汎用性に非常に優れたものになる。
【0038】請求項2の工具ホルダ装置によれば、回転
規制機構は、環状溝、回転規制リング、弾性部材、回転
規制面、係合面を有するので、ホルダ支持体のテーパ嵌
合孔に工具ホルダのテーパ嵌合部を嵌合させると、回転
規制面に係合面を係合させて、ホルダ支持体に対して工
具ホルダが軸心回りに回転しないように規制することが
できる。弾性部材により回転規制リングを軸心方向外側
へ弾性付勢することにより、テーパ嵌合孔にテーパ嵌合
部を嵌合させた状態で、回転規制面に係合面を確実に係
合させることができ、しかも、ホルダ支持体に取付けら
れた工具ホルダを、弾性部材により回転規制リングとと
もに軸心方向外側へ弾性付勢できるためホルダ支持体か
ら容易に取り外せるようになる。
【0039】請求項3の工具ホルダ装置によれば、回転
規制機構が、ホルダ支持体に回転規制リングを軸心回り
に相対回動不能に連結するとともに軸心方向へ微小スト
ローク移動可能に連結するように構成されているので、
回転規制面に係合面が係合した状態で、ホルダ支持体に
対して工具ホルダが軸心回りに回転しないように確実に
規制でき、回転規制リングが環状溝から離脱するのを防
止して、弾性部材により回転規制リングを軸心方向外側
へ弾性付勢することができる。
【0040】請求項4の工具ホルダ装置によれば、回転
規制機構の係合面と回転規制面は、軸心方向内側程軸心
側に近づくように傾斜するテーパ面に夫々形成されてい
るので、テーパ嵌合孔にテーパ嵌合部を嵌合させる際、
回転規制面に係合面を確実に係合させることができる。
【0041】請求項5の工具ホルダ装置によれば、工具
ホルダのホルダ本体部に係合面の軸心方向外端部から径
方向外側に向かう段部を形成し、回転規制リングに前記
段部を当接させる当接面を形成したので、ホルダ支持体
に工具ホルダを保持する保持力を増大できるため、工具
の振動やガタつき等による機械加工精度の低下を極力抑
えることができ、しかも、工具ホルダのホルダ支持体か
らの取り外しも容易に行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るホルダ支持体に工具ホ
ルダを取付けた状態の工具ホルダ装置の側面図である。
【図2】前記ホルダ支持体に工具ホルダを取り外した状
態の工具ホルダ装置の側面図である。
【図3】図2のII矢視図である。
【図4】図2のIII 矢視図である。
【図5】図2のIV矢視図である。
【符号の説明】
1 工具ホルダ装置 3 ホルダ支持体 4 工具 5 工具ホルダ 6 回転規制機構 10 テーパ嵌合孔 13 環状溝 20 ホルダ本体部 20c 係合面 20d 段部 21 テーパ嵌合部 30 回転規制リング 30c 回転規制面 30d 当接面 32 板バネ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工作機械に工具を着脱可能に取付ける為
    の工具ホルダ装置において、 工作機械に固定されるホルダ支持体と、工具が取り外し
    可能に装着され且つホルダ支持体に軸心方向外側から着
    脱可能に取付けられる工具ホルダとを備え、 前記ホルダ支持体は軸心方向内側程小径化したテーパ嵌
    合孔を有し、 前記工具ホルダは、ホルダ本体部と、このホルダ本体部
    よりも小径でテーパ嵌合孔に嵌合するテーパ嵌合部とを
    有し、 前記ホルダ支持体と工具ホルダのホルダ本体部とに、ホ
    ルダ支持体に対して工具ホルダが軸心回りに回転しない
    ように規制する回転規制機構を設けた、 ことを特徴とする工具ホルダ装置。
  2. 【請求項2】 前記回転規制機構は、ホルダ支持体の外
    端部分に形成された環状溝と、この環状溝に可動に装着
    された回転規制リングと、この回転規制リングを軸心方
    向外側へ弾性付勢する弾性部材と、回転規制リングに形
    成された少なくとも1つの回転規制面と、この回転規制
    面に係合可能に工具ホルダのホルダ本体部に形成された
    係合面とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の工
    具ホルダ装置。
  3. 【請求項3】 前記回転規制機構は、ホルダ支持体に回
    転規制リングを軸心回りに相対回動不能に連結するとと
    もに軸心方向へ微小ストローク移動可能に連結するよう
    に構成されたことを特徴とする請求項2に記載の工具ホ
    ルダ装置。
  4. 【請求項4】 前記回転規制機構の係合面と回転規制面
    は、軸心方向内側程軸心側に近づくように傾斜するテー
    パ面に夫々形成されていることを特徴とする請求項3に
    記載の工具ホルダ装置。
  5. 【請求項5】 前記工具ホルダのホルダ本体部に係合面
    の軸心方向外端部から径方向外側に向かう段部を形成
    し、回転規制リングに前記段部を当接させる当接面を形
    成したことを特徴とする請求項4に記載の工具ホルダ装
    置。
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