JP3847625B2 - バイトホルダーアセンブリー - Google Patents
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Description
(発明の分野)
この発明は、機械加工作業のためのバイト類に関しており、さらに詳しくは、バイトホルダーと、機械加工作業の際にそのバイトホルダーをバイト支持部材の内部でしっかり保持するための装置に関する。
(発明の背景)
製造環境における工作機械の中断時間を最小限にすることは、製造性を上げるために重要である。歴史的に見て、このように中断時間の1つの主要原因は、工作機械に使用されて損傷したり、または磨耗したりした切削バイトを交換するために必要な時間であった。切削バイトはバイトホルダーによって保持されるが、このバイトホルダーは普通、工作機械に固定されたバイト支持部材の内部に取り付けられている。このような切削バイトを交換しなければならないときには、その切削バイトを有するバイトホルダーは、主軸からそっくり取り外される。市販されているいくつかの継手によれば、バイトホルダーの主軸への接続および取り外しを素早く行ない、バイト交換工程を迅速に行うことができる。このような装置の1つが、「バイトホルダーのシャンクを保持するための装置」と題された米国特許第4,736,659号公報に記載されている。この特許は、本出願の譲受人が有しており、参照によってこの明細書に組み入れられる。この特許に記載された装置では2つのロック用球体が利用されており、これらの球体は、バイト支持部材の内部で半径方向外側へ付勢されて、バイトホルダーのシャンクの孔に係合している。このような構成は、有効なものであり、また、バイトホルダーを短時間でバイト支持部材から取り外したりバイト支持部材へ固定したりすることを可能にするが、一方ではこのような構成のデザインは、その適用が1インチ(約2.54センチメートル)以上の幅のあるバイトホルダーに制限される。多くの工業的用途では、もっと小さいバイトホルダーに取り付けなければならない切削バイトを使うことが要求されるので、1インチ(約2.54センチメートル)未満の幅を有するバイトホルダーのためにデザインされた迅速交換式バイトホルダーシステムが要求されている。
【0002】
このようなシステムは、コンパクトにデザインされるだけでなく、さらにまた、工作機械の作業員が使うために実用化できる有効な方法で、バイトホルダーのバイトホルダー支持部材への迅速な接続および取り外しを提供しなければならない。
【0003】
後述されるシステムは、バイトホルダーが、そのバイトホルダーおよびバイトホルダー支持部材の寸法を他の市販の迅速交換式バイトシステムに比べてかなり小さくすることができる簡単な機材を利用するバイト支持部材で固定される迅速交換式バイト取り付けシステムである。
【0004】
(発明の概要)
この発明の1つの実施形態は、バイトホルダーをロック可能面および解除可能面のあるシャンクで解除可能に保持するための装置に関している。この装置は、長手軸に沿った前向き面とボアとがあるバイト支持部材を備えてなり、ボアが、前向き面に相交わっているとともに、バイトホルダーのシャンクを収容するためにそこから後方へ延びている。この装置は、長手軸に対して半径方向の軸R1に沿ってバイト支持部材の内部に配置されるとともにボルトロック面のあるボルトロック部分の備わった第1端部を有している作動ボルト(actuating bolt)と、バイト支持部材の内部に回転可能に据えられた作動ナット(actuating nut)とをさらに備えており、作動ナットが、作動ボルトの第2端部に螺合され、固定されているとともに、ナットロック面のあるナットロックセグメントを有している。作動ボルトがロック方向へ回転すると、作動ナットがボルトの第1端部へ引き寄せられ、それによって、ナットロック面とボルトロック面とが互いに引き寄せられてバイトホルダーのロック可能面どうしが係合し、バイトホルダーがバイト支持部材の内部にロックされる。本発明の第2実施形態は、バイトホルダーを、長手軸と前向き面とがあるバイト支持部材のボアに取り付けるためと、そこに固定されかつ長手軸に対して半径方向のR1軸に沿った相対運動で移動することのできる、螺合可能なナットで作動ボルトを固定することにより、その軸に沿ってそのボアの中で後方に固定するためのバイトホルダーであって、ボルトおよびナットのそれぞれがロック面のあるロックセグメントを有しているとともに、ボルトが解除面のある解除セグメントをさらに有しているバイトホルダーに関している。このバイトホルダーは、切削バイトを取り付けることのできる前方端部と、後ろ向き当接面に隣接して接続するとともに前方端部から後方へ延びているシャンクとを備えている。このシャンクは、ボルト解除面が係合することのできる解除可能面が備わった突出セグメントを有しており、また、周方向に間隔を空けて配置された穿孔によって画定されるとともにボルトロック面およびナットロック面が係合することのできるロック可能面のある一対のロック可能セグメントを有している。これらのロック可能面のそれぞれは、作動ボルトがロック方向へ回転するときにそれらのロック面の一方によって後方へ付勢される。解除可能面は、作動ボルトが解除方向に回転するときにその作動ボルトの解除面によって前方へ付勢される。
【0005】
本発明の第3実施形態は、バイトホルダーをバイト支持部材の前向き面におけるボアの中に取り付けるためのコンビネーションに関している。このコンビネーションは、バイト支持部材とバイトホルダーとを備えている。バイト支持部材は、(i)長手軸に沿った前向き面とボアとを有し、ボアが前向き面に相交わっているとともに、バイトホルダーのシャンクを収容するためにそこから後方へ延びており、(ii)長手軸に対して半径方向の軸R1に沿ってバイト支持部材の内部に配置されるとともにボルトロック面のあるボルトロックセグメントの備わった第1端部を有している作動ボルトを有するとともに、(iii)バイト支持部材の内部に回転可能に取付けられ、作動ボルトの第2端部に螺合され、固定されるとともにナットロック面のあるナットロックセグメントが備わっている作動ナットを有している。バイトホルダーは、切削バイトを取り付けることのできる前方端部と、後ろ向き当接面に隣接して接続するとともに前方端部から後方へ延びているシャンクとを有する。このシャンクは、(i)ボルト解除面が係合することのできる解除可能面が備わった突出セグメントと、(ii)周方向に間隔を空けて配置された穿孔によって画定されるとともにボルトロック面およびナットロック面が係合することのできるロック可能面のある一対のロック可能セグメントとを有している。これらのロック可能面のそれぞれは、作動ボルトがロック方向に回転したときにそれらのロック面の一方によって後方に付勢される。さらに加えて、解除可能面は、作動ボルトが解除方向に回転したときにその作動ボルトの解除面によって前方に付勢される。
【0006】
この発明の上記の特徴および利点は、いくつかの図面とともに詳細な説明を考慮に入れることで、他の特徴および利点と同様に、明らかになる。
【0007】
(発明の実施の形態)
図1および図2には、それぞれ分解された構成および組み立てられた構成にある本発明の斜視図が示されており、全体として、装置10は、バイト支持部材15、作動ボルト20およびバイトホルダー25から出来ており、バイトホルダー25には、円錐形をした管状であってもよいシャンク30が備わっている。しかしながら、本発明は、シャンク30をバイト支持部材15のボア40の内部に固定することに関しており、したがって、シャンク30およびボア40は、円筒形、方形、長方形、三角形およびトロコイド形を含む、この明細書に記載された作動ボルト20を収容するのに充分ないくつかの異なった形状であってもよい。さらに加えて、シャンク30はボア40内に締り嵌めしてもよい。
【0008】
バイトホルダー25には、切削用インサート(図示略)を収容するためのポケット27が備わった支持部分26を有してもよい。しかしながら、バイトホルダー25は、例示の目的だけのために表されており、論じていくように、本発明のシャンク30は、このシャンクに付与されたいくつかの形状構成のいずれかとともに使うことができる。したがって、この明細書で用いられる「バイトホルダー」という用語には、シャンク30を介してバイト支持部材15に固定されたどのような形状構成も包含される。
【0009】
バイト支持部材15は、長手軸Lに沿った前向き面35とボア40とを有している。この面35は、バイトホルダー25における対向する後ろ向き当接面45と嵌合することが可能であり、これらの面は、嵌合した状態で互いに接するために、とりわけ他の形状である円錐形や平坦形であってもよい。ボア40は、バイトホルダー25の管状バイトホルダーのシャンク30を収容するために、前向き面35から後方に延びている。
【0010】
作動ボルト20は、長手軸Lに対して半径方向にある、半径方向軸R1に沿ってバイト支持部材15の中に配置されており、バイトホルダー25をバイト支持部材15の中にロックしたり、バイトホルダー25をバイト支持部材15から放出したりする。この作動ボルト20は、軸R1に沿ってバイト支持部材15を通って延びている貫通路50の内部に配置され、それによって、バイト支持部材15の内部に第1孔55と第2孔60とが画定されており、その第2孔60が第1孔55にまっすぐ向かい合っている。
【0011】
図2には、バイト支持部材15の内部に固定されたバイトホルダー25が示されている。後に考察するように、このバイト支持部材15は工作機械405の長孔400の中に固定してもよい。
【0012】
図3に示されるように、作動ボルト20は、第1端部22と第2端部24とを有している。第1端部22にはボルトロック面70を有するボルトロックセグメント65が備わっている。バイト支持部材15の内部には作動ナット75が回転可能に取付けられて、作動ボルト20の第2端部24に螺合され、固定されている。作動ナット75はナットロック面85を有するナットロックセグメント80を有している。作動ボルト20が、例えば図1の矢印Tで表されるようにロック方向に回転すると、作動ナット75がボルト第1端部22の方へ引き寄せられ、それによって、ナットロック面85とボルトロック面70とが互いに引き寄せられて、バイトホルダーにおけるロック可能面どうしが係合する。作動ボルト20の第2端部24は、作動ナット75を通って延びているボア135の内壁におけるねじ部130に嵌まり合って係合するねじ部125を有する。作動ボルト20はキャビティー145を有する作動ボルト頭部140を有し、キャビティー145は六角形であってもよく、作動ボルト20を回転させる工具を受け入れるためにボルト頭部の内部へ延びている。このような構成に代えて、作動ボルト20を回転させる工具を受け入れる形状構成であればどのような形状構成でも適用することができ、そのような形状構成は締付具デザインの当業者に周知である。さらにまた、作動ボルトを回転させる代わりに、ボルトを回転するように取付け、作動ナットとしてそのように回転させることのできるようにデザインされた適切なナットを使って回転させるようにしてもよい。
【0013】
図4には、バイト支持部材15の内部にバイトホルダー25を固定するためのロック位置にある作動ボルト20および作動ナット75が示されている。支持部材15の第1孔55および第2孔60は、それぞれ作動ボルト20および作動ナット75への横方向の支持を提供するとともに、半径方向軸R1に沿った作動ナット75および作動ボルト20の動きを制限することができる。作動ボルト20も作動ナット75もバイト支持部材15の第1孔55または第2孔60に螺合されて固定されているわけではない、ということを留意すべきである。このため、この装置がロック解除状態にあるときに起きることであるが、バイトホルダー25のシャンク30がバイト支持部材15から取り外されると、作動ボルト20および作動ナット75は半径方向軸R1に沿って自由に動くことができる。このような動きをすることができることで、バイトホルダー25がバイト支持部材15の内部に置かれ、作動ボルト20がロック方向へ回転されると、作動ナット75は作動ボルト20の第1端部22へ向かって引き寄せられ、シャンク30のロック可能面90,95は等しい力で係合する。
【0014】
バイトホルダー25がバイト支持部材15の中へ挿入されていないときは、ボルト20とナット75とが自由に孔55、60の中で摺動するので、実際問題として、ボルト20がバイト支持部材15から滑り出るのを防止すべきである。図4に示されるように、第1孔55には、作動ボルト20の第1端部22におけるフランジ110の段部105に係合し、それによって、作動ボルト20および作動ナット75が軸R1に沿って矢印DNで表されるように下方への移動を制限する段部100を画定する第1孔フランジ径D1と、これよりも小径の第1孔ボルト径D2とを有する。同様にして、第2孔60は、作動ナット75の対応する段部120に係合し、それによって、作動ボルト20および作動ナット75が軸R1に沿って矢印UPで表されるように上方へ動くのを制限する段部115を画定する第2孔ナット幅D3およびD4を有する。
【0015】
作動ナット75を作動ボルト20上で進めるためには、作動ボルト20を回転するときに作動ナット75が回転するのを阻止することが必要である。1つの実施形態によれば、図1に示されるように、作動ナット75は方形状であってもよい。加えて、ナット75は、どのような非円形状または多角形状であってもよい。第2孔60は、作動ナット75の形状と一致し、それによって、第2孔60の内部に作動ナット75を回転しないように取り付けるキャビテイーを提供する。このようにして、作動ボルト20が回転するときに、回転しないように取り付けられた作動ナット75は、ただ半径方向軸R1に沿って直線状にのみ動くことになる。
【0016】
図5には、バイトホルダー25の断面図が示されており、この図は、シャンク30の特徴を強調するために、図4とともに用いられる。シャンク30は、後ろ向き当接面45に隣接し、接続されているとともに、切削バイトや他の構成体を取り付けることのできるバイトホルダーの前方端部28から後方へ延びている。先に論じたように、シャンク30は、第1バイトホルダーロック可能面90と、第2バイトホルダーロック可能面95とを有する。これらの面は、周方向へ間隔を置いて配置されてシャンクの壁32を通って延びている穿孔150,155によって画定されている。
【0017】
図4に戻って説明すると、この図にはロックされた位置にある装置が示されており、作動ボルト20が締められると、作動ボルト20のロック面70が第1バイトホルダーロック可能面90へ付勢されるとともに、作動ナット75のロック面85が第2バイトホルダーロック可能面95へ付勢されて、シャンク30をバイト支持部材15の内部に付勢する。
【0018】
図4に示されるように、便宜上、作動ボルト20の前方半体160および後方半体165を参照する。
【0019】
ロック操作の間に作動ボルト20および作動ナット75によってシャンク30に掛かる力はすべて、半径方向軸R1の後方へ加えられる。作動ボルト20の前方半体160には、作動ボルト20のロック面70と穿孔150との間にクリアランスC1があり、さらに、作動ナット75のロック面85と穿孔155との間にクリアランスC2がある。このようにして、ロック位置にある作動ボルト20と作動ナット75との相対する力が、シャンク30を、作動ボルト20の後方半体165の方へ付勢する。
【0020】
図3に戻って簡単に説明すると、作動ボルト20にはさらにシャンク30の解除可能面185(図4)に当接してその面を前方へ付勢し、バイトホルダーのシャンク30をバイト支持部材15から放出するための解除面175を有する解除セグメント170が含まれている。この解除セグメント170は、作動ボルト20の第1端部22と第2端部24との間に配置されている。解除面175は、ボルト20におけるシャンク21内のリセスであってもよく、そのリセスは凹面(concave)であってもよい。さらにまた、解除面175は、ほぼ円錐形状であってもよい。
【0021】
図3で強調された部分3Aを改変して示す図3Aに示されるように、解除セグメント170には、作動ボルト20のシャンク21から突出する凸面(convex)でもよい突出面を提供する解除面176が備わっていてもよい、ということを認識すべきである。このような凸面はバイトホルダーにおける細長面(linear surface)に作用して点接触をもたらすことができる。バイトホルダー25の解除可能面185とボルト20の解除面176とは1つの線に沿って接触をするのが好ましいが、点接触あるいは面接触をしてもよく、これらの接触をもたらすような構成は本発明の範囲内にある。
【0022】
図4では、この装置がロック位置にあるときは、解除面175は、バイトホルダー25の突出セグメント180に隣接する位置にある。この突出セグメント180には解除可能面185がある。しかし、これら2つの部品は接触していない。図6に示されるように、作動ボルト20がロック解除方向へ回転した後にこの装置がロック解除位置に置かれると、作動ナット75および作動ボルト20におけるそれぞれのロック面70,85が、シャンク30の第1バイトホルダーロック可能面90および第2バイトホルダーロック可能面95から離れるまで作動ナット75が、作動ボルト20の第1端部22から遠ざかる。その結果、シャンク30は作動ボルト20および作動ナット75によって拘束されなくなる。
【0023】
バイトホルダー25をバイト支持部材15から取り外すために、バイトホルダーのシャンク30には、図1に一番はっきり示されるように、シャンク30の上部に一対の平坦面33,34が設けられているとともに、シャンク30の下部に同様な一対の平坦面(図示略)が設けられている。これらの平坦面によってクリアランスが設けられるので、バイトホルダー25をバイト支持部材15から取り外すための、ボルト20とナット75との距離を小さくすることができる。このことによって、ボルト20とナット75とがそれらの距離をいっそう小さくして作動することができるので、いっそうコンパクトなデザインにすることもまた可能になる。
【0024】
作動ボルト20と作動ナット75とによってもたらされた確実なロックが解除された後であっても、バイトホルダー25のシャンク30がバイト支持部材15の内部で摩擦係合し続けるということは珍しいことではない。そのような状況では、バイトホルダー25を作動ボルト20の前方半体160へ向けて確実に移動させて、バイトホルダー25をバイト支持部材15から解除することが必要である。
【0025】
図6に示されるように、作動ボルト20が充分に回転すると、作動ボルト20の解除面175がバイトホルダー25の解除可能面185に係合して、バイトホルダー25が作動ボルト20の前方半体160へ向かって確実に移動する。このような移動の後に、バイトホルダー25はバイト支持部材15の内部で充分にゆるむので、バイトホルダー25をバイト支持部材15から手で取り外すことができる。
【0026】
先に説明したように、作動ボルト20および作動ナット75は、半径方向軸R1に沿ったバイト支持部材15によって、軸方向には拘束されていない。したがって、作動ボルト20が上方へ移動してバイトホルダー25をバイト支持部材15から強制的に取り外すことができるように、作動ナット75を軸方向に拘束する必要がある。このような作業を達成するために利用することのできる、様々な機構がある。
【0027】
まず第1には、図2に示されるように、このようなバイト支持部材15が工作機械405(仮想線で示す)における長孔400(仮想線で示す)の内部に取り付けられることは普通である。バイト支持部材15は、機械加工の当業者に既知のいくつかの従来技術をいくつでも用いて、長孔400の内部に固定される。バイト支持部材15がそのような長孔400に取り付けられると、作動ナットが長孔400の下面410によって物理的に閉塞され、それによって、バイト支持部材15の境界を越える作動ナット(図示略)の軸方向移動が阻止される。
【0028】
代わりの案では、図6における矢印7によって強調され、いくつかの細部が改変されたバイト支持部材15の一部である図7に示されるように、一方の側部に溝付きリセス205を有する作動ナット200を提供することは完全に可能であり、そのリセス205は、拘束ピン210と係合し、その拘束ピン210はバイト支持部材の内部へ延びるとともにリセス205の側部に係合して作動ナット200の軸方向の移動を制限する。
【0029】
この作動ナット200は、それがバイト支持部材15における嵌合用孔の中へ入れられたときに回転するのが阻止されるように、非円形であってもよい。図7に示されるものに類似したピン210を利用することで、軸方向の移動を制限することができるので、作動ナット200は円柱状の形状構成をとることができる。したがって、ピン210は、その作動ナットの軸方向移動を制限すると同時に作動ナット200の回転を制限するという2つの機能を達成することができる。
【0030】
図8には、図5における矢印「8−8」に沿ったシャンク30の平面図が示されている。例示の目的のために、半径方向軸R1は紙面の外へ延びており、穿孔150の内部に点として示されている。第3の軸R2は、半径方向軸R1および長手軸Lに対して垂直である。作動ボルト20のロック面70は仮想線で示されている。このロック面70は、クロスハッチングCHで示されるように、シャンク30の第1バイトホルダーロック可能面90に係合している。ロック可能面90の係合部分は、半径方向軸R2の後方位置から作動ボルト20のロック面70に接して接触面を画定しており、その接触面は、好ましい角度が50度から60度の間にある5度から80度までの角度Cを形成している。図8に示されるように、この接触面は、R2軸のわずかに後方へ角度Dだけ傾斜しているのが好ましく、この角度Dは1度から30度までの値をとることができる。
【0031】
ここまで例示されてきたのは作動ボルト20が係合する第1バイトホルダーロック可能面90の細部であるが、第2バイトホルダーロック可能面95(図4)も同様であって、ナットロック面85は、第2バイトホルダーロック面95に同様にして、また、同じ角度で、接触する。
【0032】
長孔220が穿孔150から後方へ延び、シャンク30を完全に貫通し、シャンク30を、バイト支持部材15の内部で作動ボルト20および作動ナット75の周りに挿入することができる。さらにまた、長孔220によって、シャンク30の側部225および側部230が軸R2に沿って半径方向外側へ広がることが可能になり、同時に、シャンク30は、バイトホルダー25がバイト支持部材15の内部にロックされるときに後方へ付勢される。この広がりは、シャンク30の側部225および側部230が外方へ広がってバイト支持部材15のボア40(図1)に接する必要のあるときに有用である。しかしながら、シャンク30がバイト支持部材15のボア40の中に締り嵌めで嵌合するときには、このような広がりは必要ではない。
【0033】
長孔220と同一の長孔がシャンク30の反対側にあり、長孔220について行われたのと同じ議論がその長孔に関して行われる。
【0034】
長孔220とシャンク30上の反対側にある長孔との幅は、作動ボルト20の幅および作動ナット75の幅とともに変更させて、バイトホルダー25を、バイト支持部材15内に単一の向きに取り付けることができる。
【0035】
シャンク30がボア40内に締り嵌めで勘合するときに、半径方向の締めしろは、0.0002〜0.0010インチ(約0.000508〜0.00254センチメートル)であるべきであり、好ましくは0.0004〜0.0008インチ(約0.001016〜0.002032センチメートル)である。
【0036】
作動ボルト20はロックのために回転するので、作動ボルト20のロック面70は、ボルト20の周縁に延在している。したがって、ロック面70は、ボルト軸R1周りに中心線のある円錐形を形成する。
【0037】
これに対して、作動ナット75は回転しないので、作動ボルト20の周縁のみがロック面85を有していなければならない。しかしながら、便宜のためと、ナット75の不適切な配置を防止するために、ロック面85はボルト20の周縁に延在してもよい。
【0038】
ロック面70および85は形状がほぼ円錐形であり、軸R1に沿った共通の中心線がある。このことによって、ロック面70は、同様の円錐形状を有するシャンク30の第1バイトホルダーロック可能面90に完全に係合する。このような構成によれば、発生した力は2つの面の間における接触面にわたって分配されるので、そのロック面と第1バイトホルダーロック可能面90との間に比較的高い力を加えることができる。これと同じ概念は、ロック用くさび形面85に対するのと同様に、第2バイトホルダーロック可能面95に適用される。
【0039】
ロック位置では、ボルト20およびナット75におけるロック面70,85の中心線は、第1および第2のバイトホルダーロック可能面90,95の中心線CNと同軸である。これらの面はそれぞれ、接合円錐によって画定されるので、このことによって、バイト支持部材15の内部で長手軸Lの周りにシャンク30の半径方向の整合が提供される。
【0040】
このような半径方向の調節は、作動ボルトにおける円錐と、円錐形状ではないがシャンクの関連するロック可能面における接合面に合致する、明作動ナットにおける平坦くさび形面との使用を通して、達成することもできる。
【0041】
図9には、図8に示されるものと同一であるが、この装置のバイトホルダー解除構成を議論するのに使われるバイトホルダー25が示されている。図8とまったく同様に、半径方向軸R1は点として表され、また、R2と標記される第3の軸は半径方向軸R1および長手軸Lに対して垂直である方向へ延びていた。作動ボルト20における解除セグメント170の解除面175は仮想線で示されている。
【0042】
図5に着目すると、バイトホルダー25上の突出部分180の解除可能面185には溝235が備わっており、この溝は、一定の半径でシャンク30の壁32を通って延びているとともに軸CNの前方に配置されている。
【0043】
その溝235と、作動ボルト20の解除くさび形175に関する解除可能面185とが、図4の線「10−10」に沿った断面図である図10にさらに示されている。しかしながら、図10はこれらの面が互いの面から離れた状態を示していることを留意すべきである。解除セグメント175の外側半径R3は、作動ボルト20が締められたときに作動ナット75が上方へ移動しかつ解除セグメント175が溝235の解除可能面185に直接当接するまで移動し、それによって、溝235への線接触237が提供されてバイトホルダー25を放出するように、溝235の解除可能面185の半径R4よりも小さい、ということを明白にすべきである。
【0044】
図3および図4に着目すると、作動ボルト20のロック面70と半径方向軸R1とはある角度Aをなしている。この角度Aの範囲は、10〜60度であり、好ましい角度は30度である。作動ナット75のロック面85と半径方向軸R1とは同様な角度Aをなしている。これと同じように、第1バイトホルダーロック可能面90および第2バイトホルダーロック可能面95は、図4に示されるように、シャンク30がバイト支持部材15の内部に固定されたときの中心線CN(図5)と同軸である半径方向軸R1に対して同じ角度Aをなしている。
【0045】
図3および図6に着目すると、解除セグメント170の解除可能面175と半径方向軸R1とはある角度Bをなしている。この角度の範囲は、10〜60度であり、好ましい角度は30度である。加えて、バイトホルダー25(図5)上の溝235の解除可能面185は半径方向軸R1と同様の角度Bをなしている。
【0046】
これまで議論したバイト支持部材15は工作機械の長孔の中に取り付けるのに適した方形シャンク部材であるが、図11に着目すると、本発明のデザインは、少しの改変を加えて、先に議論したのと同じ作動ボルト20および作動ナット(図示略)を利用するブロック500の中に組み入れることができる、ということを認識すべきである。このブロック500は、取り付け用ボルト孔505,510を通って延びるボルトを使って工作機械の主軸の面に直接取り付けてその面の中へ入れるようにしてもよい。バイトホルダー25は、先に議論したバイト支持部材15の中にバイトホルダー25が取り付けられたのと同じ方法で、ブロック500に取り付けられる。図7に示されるピン構成体は、作動ナットを拘束するためにボア515の内部に用いられる。
【0047】
バイトホルダー25には、図1に示されるように、切削バイトを入れておくためのポケット27が備わっている。図12には、工業界において一般に特定された1つの製品が、モジュール式シャンク30が機械加工されていない材料の大きい塊り305に取り付けられたバイトホルダーブランク300として示されている。この種のブランクを初めに用意してそのブランクを、図1に示されるように切削バイトを入れておくための構成を含む所望の形状構成に機械加工することは、金属加工業界において一般的なことである。
【0048】
しかしながら、このようなブランクを機械加工する可能性は制限されるものではなく、定置型切削バイト、回転型切削バイトを受け入れるためにそのようなブランクを機械加工すること、または、延長用部品や他のバイトホルダーのための継手として作用するようにそのブランクを機械加工することは、一般的なことである。したがって、この発明は、シャンクにおけるバイトホルダーに限定されるものではなく、図1に示されるものに類似した、シャンク30を利用する金属加工作業のためのあらゆる装置に拡張することができる。
【0049】
関連するバイト支持部材15のシャンク30およびボア40は管状として例示されたが、この発明はそのような形状に限定されるべきではない。
【0050】
作動ボルト20はバイトホルダー25をバイト支持部材15から放出するために使われたが、これに代えて、少しの改変を加え、作動ナット75に、作動ボルト20に示されたものに類似した解除セグメント175が備わっているように構成してもよい、ということを認識すべきである。
【0051】
最後に、この装置は小さいバイトに適用することが理想的であるが、この装置はそのようなバイトの使用に限定すべきではなく、また、この装置はあらゆる寸法あるいはあらゆる形状のバイトホルダーとともに使うのに有用である、と理解すべきである。
【0052】
本発明とそれが意図する多くの利点とは上記の記述から理解されるということが予想され、また、部品の形状、構成および配置に、この発明の精神あるいは範囲から逸脱することなく、また、その実質的なすべての材料の利点を犠牲にすることなく、さまざまな変形を行うことができるということは明らかであり、先に説明されたこの明細書における形態は単なる好適なあるいは模範的な実施形態にすぎないということも明らかであるということが予想される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るバイトホルダーアセンブリーの斜視図である。
【図2】 工作機械における長孔の内部に取り付けられた、本発明に係るバイトホルダーアセンブリーの組立斜視図である。
【図3】 作動ボルトおよび作動ナットの側面図である。
図3Aは、図3における矢印3Aで表されたセグメントの変形例である。
【図4】 図2における矢印「4−4」に沿った断面図であり、ロック位置にある装置を示している。
【図5】 図1における矢印「5−5」に沿ったバイトホルダーのシャンクの断面図である。
【図6】 図4の断面図に類似した断面図であるが、バイトホルダーをバイト支持部材から取り出すために高くされたロック解除位置にある作動ボルトのを含む構成を示している。
【図7】 図6における矢印7によって表された断面図の変形部分を示している。
【図8】 図5における矢印「8−8」に沿ったバイトホルダーのシャンクの平面図である。
【図9】 図8に類似したバイトホルダーのシャンクの図であるが、異なる特徴を示すために変更されている。
【図10】 図4における矢印「10−10」に沿った断面図である。
【図11】 工作機械に取り付けることができ、本発明を組み入れているブロック図である。
【図12】 どのような特定用途のためにもまだ機械加工されていないバイトホルダーのブランクの斜視図である。
Claims (46)
- ロック可能面と解除可能面とを含むシャンクを有するバイトホルダーを解除可能に保持するための装置であって、
(a)長手軸に沿った前向き面とボアとを有し、前記ボアが、前記前向き面と交差するとともに、前記バイトホルダーのシャンクを収容するために前記前向き面から後方へ延びているバイト支持部材と、
(b)前記長手軸に対して半径方向軸R1に沿って前記バイト支持部材の内部に配置され、ボルトロック面を有しているボルトロックセグメントを含む第1端部を有し、前記シャンクの解除可能面に当接しかつ前記解除可能面を前方へ付勢して前記バイトホルダーシャンクを前記バイト支持部材から放出するための解除面を有する解除セグメントを有する、回転可能な作動ボルトと、
(c)前記バイト支持部材の内部に回転しないように取り付けられて作動ボルトの第2の端部に螺合可能に固定され、かつナットロック面を有しているナットロックセグメントを有している作動ナットと、
を備え、
(d)前記作動ボルトがロック方向へ回転すると、前記作動ナットがボルト第1端部へ引き寄せられ、それによって、前記ナットロック面とボルトロック面とを同時に引き寄せてバイトホルダーに係合し、バイトホルダーが前記バイト支持部材の内部にロックされる、バイトホルダーを解除可能に保持するための装置。 - 前記作動ボルトが、前記バイト支持部材を通り、かつ、前記半径方向軸R1に沿って延びる貫通路の内部に配置され、それによって、前記支持部材の内部に第1孔および第2孔を画定するとともに前記第1孔および第2孔が互いにまっすぐ向き合っている請求項1に記載の装置。
- 前記第1孔および第2孔はそれぞれ、前記作動ボルトおよび作動ナットへの横方向の支持を提供するとともに、前記ナットおよび前記ボルトの前記半径方向軸R1に沿った摺動移動を可能にし、かつ、前記ナットおよび前記ボルトが等しい力でバイトホルダーのシャンクを締め付けることを可能にする請求項2に記載の装置。
- 前記作動ナットの前記ロックセグメントのロック面が、半径方向軸R1との間に10o〜60oの角度を形成している請求項3に記載の装置。
- 前記作動ナットの前記ロックセグメントのロック面が、半径方向軸R1との間に略30oの角度を形成している請求項4に記載の装置。
- 各ロック面が、円錐形を有している請求項3に記載の装置。
- 前記各ロック面の円錐形が、前記ボルトの軸R1と同軸である中心線を有している請求項6に記載の装置。
- 前記作動ボルトの第1端部が、前記作動ボルトを回転させるための工具に適合することのできるキャビテイーを含む頭部を有している請求項1に記載の装置。
- 前記解除セグメントが、前記作動ボルトの前記第1端部と第2端部との間に配置されている請求項1に記載の装置。
- 前記作動ボルトが、シャンクを有し、かつ、前記解除面が、前記シャンクの内部に凹状にされている請求項9に記載の装置。
- 作動ボルトが、シャンクを有し、前記解除面が、前記シャンクから突出している請求項9に記載の装置。
- 前記解除セグメントの解除面が、前記半径方向軸R1との間に10o〜60oの角度を形成している請求項11に記載の装置。
- 前記解除セグメントの解除面が、前記半径方向軸R1との間に略30oの角度を形成している請求項12に記載の装置。
- 前記解除面が、円錐形を有している請求項9に記載の装置。
- 前記作動ナットが、貫通路の内部に拘束されている請求項1に記載の装置。
- 前記ナットの一方の側部の中に溝が延びており、前記溝と係合しかつ前記ナットを拘束するために前記バイト支持部材をピンが貫通する請求項15に記載の装置。
- 前記作動ナットは、前記ナットが回転するのを制限するために、多角形状を有しているとともに、前記バイト支持部材における一致する多角形状の中に嵌められている請求項1に記載の装置。
- 前記多角形状が、四辺形である請求項17に記載の装置。
- 前記ナットが、円形状であり、該ナットに延びる溝を有しており、前記ナットが回転および軸方向へ移動するのを制限するために、ピンが前記バイト支持部材の中へ延びて前記溝の側部に係合する請求項1に記載の装置。
- ロック可能面と解除可能面とを含むシャンクを有するバイトホルダーを解除可能に保持するための装置であって、
(a)長手軸に沿った前向き面とボアとを有し、前記ボアが、前記前向き面と交差するとともに、前記バイトホルダーのシャクを収容するために前記前向き面から後方へ延びているバイト支持部材と、
(b)前記長手軸に対して半径方向軸R1に沿って前記バイト支持部材の内部に配置され、
(i)前記半径方向軸R1に対してある角度を形成しているボルトロック面を有するボルトロックセグメントと、
(ii)前記シャンクの解除可能面に当接しかつ前記解除可能面を前方へ付勢して前記バイトホルダーシャンクを前記支持部材から放出するための解除面を有する解除セグメントと、
を含む第1端部を有する作動ボルトと、
(c)前記バイト支持部材の内部に回転不能に取り付けられて前記作動ボルトの第2端部に螺合可能に固定され、前記半径方向軸R1との間にある角度を形成する面を含むナットロックセグメントを有する作動ナットと、
を備えるバイトホルダーを解除可能に保持するための装置。 - 長手軸と前向き面を有するバイト支持部材のボアの中に取り付けるためのバイトホルダーであって、前記長手軸に対して半径方向の軸R1に沿って移動可能なナットを螺合可能に固定された作動ボルトによって前記ボア内に前記長手軸に沿って後ろ向きに固定されるようになされており、前記ナットとボルトがそれぞれロック面を含むロックセグメントを有し、ボルトが、解除面を含む解除セグメントをさらに有する、バイトホルダーにおいて、
(a)切削バイトを取り付けることが可能な前方端部と、
(b)前記前方端部に隣接し、前記前方端部から後方へ離れるように延びるシャンクと、を備え、このシャンクが、
(i)前記ボルトの解除面と係合可能な解除可能面のある突出セグメントと、
(ii)前記ボルトおよびナットの前記ロックセグメントと係合可能であり、前記シャンク周りに周方向へ間隔を空けて互いにまっすぐ向き合って配置された穿孔によって画定されたロック可能面がある一対のロック可能セグメントと、
を有し、
(c)前記作動ボルトがロック方向へ回転された場合に、前記ロック可能セグメントが前記ボルトおよびナットの内の一つの前記ロックセグメントにより後方へ付勢され、
(d)前記作動ボルトが解除方向へ回転された場合に、前記解除可能面が前記ボルトの解除面により前方へ付勢され、
(e)前記シャンクが、前記作動ボルトが各穿孔に接近できるように、それぞれの穿孔の後方区域に、各穿孔からシャンクの一端部へ延びるそれぞれ1つの長孔を有している、
バイトホルダー。 - バイトホルダーの前記前方端部に隣接してかつ接続し、前記バイト支持部材の前記前向き面に当接するための後ろ向き当接面をさらに含んでいる請求項21に記載のバイトホルダー。
- 前記各ロック面が、円錐形状を有しており、前記円錐が、円錐中心線を有している請求項21に記載のバイトホルダー。
- 前記各ロック面が、前記円錐中心線の後方に位置している請求項23に記載のバイトホルダー。
- 前記円錐中心線が、前記作動ボルトにおける前記ロック面の中心線と同軸である請求項24に記載のバイトホルダー。
- 前記円錐状のロック面が、前記ロック可能面を前記円錐中心線の後方から係合させるために、前記円錐の周りに一部延在する請求項23に記載のバイトホルダー。
- 前記ロック可能面が前記円錐状のロック面と接触可能な接触面を有し、該接触面が、前記長手軸及び半径方向軸R1と直交する軸から半径方向にある角度傾斜した半径方向の線から5o〜80oの接触角度Cの範囲において前記ロック可能セグメントに延在する請求項26に記載のバイトホルダー。
- 前記角度Cが、略50o〜60oの間にある請求項27に記載のバイトホルダー。
- 前記ロック可能面の一部ではない前記穿孔の部分が、前記作動ボルトのロック面から間隔を置いて配置されている請求項26に記載のバイトホルダー。
- 前記解除可能面が、前記作動ボルトの中心線の前方に配置されている請求項21に記載のバイトホルダー。
- 前記解除可能面が、円錐形状を有している請求項30に記載のバイトホルダー。
- 前記円錐状の解除可能面が、前記作動ボルトの解除面の中心線と同軸である中心線を有し、解除可能な穿孔の中心線の後方区域において、前記作動ボルトがロック位置にあるとき、前記シャンクの前記解除可能な穿孔と前記ボルトの解除面との間にクリアランスがある請求項31に記載のバイトホルダー。
- 前記円錐状の解除可能面が、前記解除可能なボルトの解除面の中心線からオフセットされている中心線を有し、解除可能な穿孔の中心線の後方区域において、前記作動ボルトがロック解除位置にあるとき、前記シャンクのロック可能な穿孔と前記ボルトの解除面との間にクリアランスがある請求項31に記載のバイトホルダー。
- バイトホルダーの前記解除可能面と前記ボルトの解除面との接触が前記作動ボルトの中心線の前方で起きる請求項33に記載のバイトホルダー。
- 前記バイトホルダーシャンクが、円錐状である請求項21に記載のバイトホルダー。
- 長手軸と前向き面を有するバイト支持部材のボアの中に取り付けるためのバイトホルダーであって、前記長手軸に対して半径方向の軸R1に沿って移動可能なナットを螺合可能に固定された作動ボルトによって前記ボア内に前記長手軸に沿って後ろ向きに固定されるようになされており、前記ナットとボルトがそれぞれロック面を含むロックセグメントを有し、ボルトが、解除面を含む解除セグメントをさらに有する、バイトホルダーにおいて、
(a)切削バイトを取り付けることが可能な前方端部と、
(b)前記前方端部から後方へ離れるように延びるシャンクと、を備え、このシャンクが、
(i)前記ボルトの解除面と係合可能な解除可能面を含み、前記ボルトの解除面と係合することで前記解除可能面を前方に付勢して前記支持部材を放出する、突出セグメントと、
(ii)前記ボルトおよびナットの前記ロックセグメントと係合可能であり、前記シャンク周りに周方向へ間隔を空けて互いにまっすぐ向き合って配置された穿孔によって画定されたロック可能面がある一対のロック可能セグメントと、
を有し、
(c)前記ロック可能セグメントのロック可能面が円錐状であり、前記長手軸及び半径方向軸R1と直交する軸から半径方向にある角度傾斜した半径方向の線から5o〜80oの接触角度Cの範囲において前記ロック可能セグメントに延在し、
(d)前記シャンクが、前記作動ボルトが各穿孔に接近できるように、それぞれの穿孔の後方区域に、各穿孔からシャンクの一端部へ延びるそれぞれ1つの長孔を有している、
バイトホルダー。 - バイトホルダーをバイト支持部材の前向き面内のボアの中に取り付けるためのコンビネーションであって、
(a)バイト支持部材であって、
(i)長手軸に沿った前向き面とボアを有し、前記ボアが、前記前向き面と交差するとともに、前記バイトホルダーのシャンクを収容するために前記前向き面から後方へ延び、
(ii)作動ボルトを有し、前記作動ボルトが、前記長手軸に対して半径方向軸R1に沿って前記バイト支持部材の内部に配置されているとともに、ボルトロック面を有しているボルトロックセグメントを含む第1端部と、解除面を含む解除セグメントとを有し、
(iii)作動ナットを有し、前記作動ナットが、前記バイト支持部材の内部に回転可能に取り付けられて前記作動ボルトの第2端部に固定され、かつナットロック面を有しているナットロックセグメントを有する、
バイト支持部材と、
(b)切削バイトを取り付けることが可能な前方端部と、前記前方端部から離れるように後方へ延びているシャンクとを有し、前記シャンクが、
(i)前記ボルト解除面が係合可能な解除可能面を含む突出セグメントと、
(ii)前記シャンク周りに周方向に間隔を空けて互いにまっすぐ向き合って配置された穿孔によって画定されるとともに前記ボルトロック面とナットロック面とが係合可能なロック可能面のある一対のロック可能セグメントと、
を有し、
(c)前記作動ボルトがロック方向へ回転された場合に、前記ロック可能セグメントが前記ボルトおよびナットの内の一つの前記ロックセグメントにより後方に付勢され、
(d)前記作動ボルトが解除方向へ回転された場合に、前記突出セグメントが前記ボルトの解除面により前方へ付勢され、
(e)前記シャンクが、前記作動ボルトが各穿孔に接近できるように、それぞれの穿孔の後方区域に、各穿孔からシャンクの一端部へ延びるそれぞれ1つの長孔を有している、
バイトホルダーをバイト支持部材のボアの中に取り付けるためのコンビネーション。 - 前記作動ボルトが、前記バイト支持部材の長手軸に対して半径方向の軸に沿って置かれ、かつ、前記作動ボルトのロック面が、前記半径方向軸の後方区域において、前記シャンクのロック可能面に係合する請求項37に記載のコンビネーション。
- 前記作動ボルトが、前記バイト支持部材の長手軸に対して半径方向の軸に沿って置かれ、かつ、前記作動ボルトの解除面が、前記半径方向軸の前方区域において、前記シャンクの解除可能面に係合する請求項37に記載のコンビネーション。
- 前記バイトホルダーシャンクが、円錐状であり、前記バイト支持部材のボアが、前記シャンクを収容するように適合されている請求項37に記載のコンビネーション。
- 前記バイトホルダーシャンクと前記バイト支持部材のボアとが、0.000508〜0.00254センチメートルの半径方向の締めしろにて締まり嵌めで嵌り合う請求項40に記載のコンビネーション。
- 前記半径方向の締めしろが、0.001016〜0.002032センチメートルである請求項41に記載のコンビネーション。
- 前記バイトホルダーの一対のロック可能面が、ロック可能な円錐における共通の中心線を含む円錐の形状を有している請求項37に記載のコンビネーション。
- 前記ロック可能面が、前記円錐中心線の後方に位置する請求項43に記載のコンビネーション。
- 前記作動ボルトのロック面と前記作動ナットのロック面とが、ロック用円錐における共通の中心線を含む円錐形状を有し、前記ロック可能な円錐の中心線が前記ロック用円錐における中心線と同軸である請求項43に記載のコンビネーション。
- 前記シャンクが所定の半径方向の位置において前記長手軸周りに確実に配置されるように、前記バイトホルダーにおける前記ロック可能面の円錐が、前記作動ナットにおける前記ロック面の円錐および前記作動ボルトにおける前記ロック面の円錐に適合している請求項45に記載のコンビネーション。
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