JP2748846B2 - 切削工具 - Google Patents

切削工具

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JP2748846B2
JP2748846B2 JP3617994A JP3617994A JP2748846B2 JP 2748846 B2 JP2748846 B2 JP 2748846B2 JP 3617994 A JP3617994 A JP 3617994A JP 3617994 A JP3617994 A JP 3617994A JP 2748846 B2 JP2748846 B2 JP 2748846B2
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善久 植田
博 下村
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彰 金星
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特にエンジンのシリン
ダーヘッドにおけるバルブ穴の加工等に用いて最適な切
削工具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】このようなシリンダーヘッドのバルブ穴
では、穴の開口部の周縁にバルブが頻繁に当たることに
なるため、この部分には焼結合金等の硬質部材を嵌装し
て耐久性を得るようにしている。そこで、このバルブ穴
を加工する切削工具としては、穴自体を仕上げ加工する
ガンリーマ等の穴加工工具と上記開口部周縁を加工する
切刃チップとを備えたものが使われている。しかも、上
記開口部はバルブヘッドの形状に合わせてテーパ面状に
形成されることが多く、このためかかる面の切削が可能
なように、上記切刃チップは当該切削工具の回転軸線に
対して斜交する方向にスライド可能に取り付けられるの
が望ましい。
【0003】図7および図8は、このようなバルブ穴の
加工に用いられていた従来の切削工具の一例を示すもの
である。これらの図において工具本体1は略円錐状をな
し、アダプタ2を介して図示しない工作機械の主軸端等
に装着され、その軸線O回りに回転されて切削加工に供
される。また、この工具本体1の先端には上記軸線Oに
沿ってブッシュ3が装着されており、このブッシュ3に
上述したガンリーマ等の穴加工工具(図示略)のシャン
クを嵌挿して、工具本体1ごと回転しつつ該穴加工工具
を前進させることにより、上記穴自体の仕上げ加工が可
能とされている。なお、この穴加工工具の前進は、後述
するスライド軸の内部に同軸に挿通された軸4により行
われるようになっている。
【0004】さらに、工具本体1の先端部外周には3つ
の切刃チップ5…が設けられており、これらの切刃チッ
プ5…によってバルブ穴の上記開口部周縁が加工される
ようになされている。ただし、図7においては一の切刃
チップ5Aだけが図示され、他の二つの切刃チップ5
B,5Cは図示が略されている。ここで、これらの切刃
チップ5…のうち、上記二つの切刃チップ5B,5Cは
工具本体1に直接的に固定される一方、上記一の切刃チ
ップ5Aは上述のようにスライド可能に取り付けられて
いる。すなわち、工具本体1にはそのなす円錐形状の母
線の方向に沿って、つまり軸線Oに斜交する方向に沿っ
て図8に示すようにT溝6が形成されており、このT溝
6にはスライダー7が摺動自在に嵌挿されていて、上記
切刃チップ5Aはこのスライダー7に着脱自在に固定さ
れているのである。
【0005】一方、工具本体1およびアダプタ2の内部
には、それぞれ軸線Oに沿って穴1a,2aが形成され
ており、これらの穴1a,2aにはスライド軸8および
カップリング部材9が挿通されている。このカップリン
グ部材9はキー9aを介して上記穴1aに嵌着されてお
り、これによって工具本体1とカップリング部材9とは
上記軸線O回りに一体的に回転可能、かつスライド軸8
を進退させることによって上記穴1a内を進退可能とさ
れている。さらに、工具本体1の上記T溝6と穴1aと
は、T溝6の底面に開口する穴6aを介して連通されて
いる。またスライダー7にはこの穴6aを通って穴1a
に突出する連結ピン10が取り付けられており、この連
結ピン10の先端がカップリング部材9に形成された斜
孔9bに嵌挿されることにより、スライダー7とカップ
リング部材9とが連結されていている。そして、スライ
ド軸8を介してカップリング部材9を進退させることに
より、スライダー7がT溝6に沿って摺動し、切刃チッ
プ5Aが軸線Oに斜交する方向にスライドするようにな
されている。
【0006】このような構成の切削工具によって上述し
たようなバルブ穴の加工を行うには、上記ブッシュ3に
ガンリーマ等の穴加工工具を装着して軸4により工具本
体1の基端側に引き込み、その上で工具本体1を回転さ
せるとともに軸線O方向に送りを与えて、まず上記二つ
の切刃チップ5B,5Cとによりバルブ穴の開口部の面
取りを行う。次いで工具本体1を一旦僅かに後退させて
から、工具本体1を回転させつつ、スライド軸8および
カップリング部材9を前進させて、連結ピン10および
スライダー7を介して切刃チップ5Aをスライドさせる
ことにより、バルブ穴の開口部周縁に上述したようなテ
ーパ面を形成する。しかる後、工具本体1を回転させた
まま上記軸4によって穴加工工具を前進させ、当該バル
ブ穴の内部(バルブガイド穴)の仕上げ加工を行うので
ある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記構成の
切削工具では、上述のようにバルブ穴の開口部周縁にテ
ーパ面を形成する際には、切刃チップ5Aに作用する切
削負荷はスライダー7を介して工具本体1のT溝6の壁
面(特に工具回転方向を向く壁面)により受けとめられ
ることになるため、長期の使用のうちにはこのような切
削負荷によってT溝6の壁面に摩耗や変形が生じてしま
う。また、スライダー7がT溝6を摺動することによっ
ても壁面は摩耗してしまう。そして、このような摩耗に
よってスライダー7にガタつきが発生し、これによって
切刃チップ5Aによる加工精度が損なわれてしまうおそ
れがある。具体的には、スライダー7が真直ぐにスライ
ドせずに、摩耗の生じた部分で凹んでスライドしてしま
い、これによって上記テーパ面も正確な円錐面とならず
に鼓状に膨らんだ曲面となってしまう。
【0008】ここで、上記構成の切削工具においてこの
ような摩耗が生じた場合には、T溝6を研磨等によって
拡幅、修正して新たな壁面を形成し直すとともに、この
新たなT溝6に応じた寸法、形状のスライダー7を再製
作するようにして、工具本体1等の再利用を図ってい
る。しかしながら、このような手段を採った場合には、
摩耗が生じる度にT溝6の修正やスライダー7の再製作
を行わなければならないため、作業が煩雑となることは
避けられず、しかもスライダー7については再製作する
度にその寸法、形状が変化してしまうので設計もやり直
さなければならない。このため、工具本体1を再利用す
ることが結果的に不経済な事態となってしまうおそれが
あった。さらに、摩耗が生じた場合には、直ちにT溝6
を再研磨し、またスライダー7を交換しなければなら
ず、比較的頻繁に保守作業を行なわざるを得ないという
問題もあった。
【0009】また、上記構成の切削工具では、T溝6と
これに嵌挿されるスライダー7との係合によって切刃チ
ップ5Aの位置決めがなされているため、T溝6やスラ
イダー7の成形誤差を調整する余地がなく、所望の加工
精度を得るためには、これらT溝6やスライダー7につ
いても高い精度で成形しなければならず、成形が困難で
あった。さらに、スライダー7の取付剛性を高めるにも
限度があって、これがスライダー7のガタつきを惹起せ
しめる一因ともなっていた。本発明は、このような背景
の下になされたものであって、摩耗が生じた際の凹溝の
再研磨やこれに合わせたスライダーの再製作といった事
態を避けることができるのは勿論のこと、摩耗が生じて
もある程度は保守作業を省略することができ、さらには
スライダーの取付剛性の向上を図ることが可能な切削工
具を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決してこの
ような目的を達成するために、本発明は、スライダーが
摺動する凹溝の互いに対向する一対の壁面を互いに略平
行に形成し、これらの壁面のうち、一方の壁面と上記ス
ライダーとの間に、上記母線の方向に延びる係合部を備
えたスペーサーを着脱自在に介装するとともに、このス
ペーサーに当接せしめられる上記スライダーの一方の側
面には、上記係合部に係合する被係合部を形成する一
方、上記一対の壁面のうちの他方の壁面側またはこの他
方の壁面側を向く上記スライダーの他方の側面側には、
該スライダーを上記一方の壁面側に付勢する付勢手段を
設けたことを特徴とする。
【0011】
【作用】このような構成の切削工具では、スライダーの
一方の側面と凹溝の一方の壁面との間にスペーサーが着
脱自在に介装されており、切刃チップからスライダーに
作用した切削負荷は、このスペーサーを介して上記壁面
に受けとめられることとなるから、かかる切削負荷によ
る摩耗や変形は上記スペーサーに発生することとなる。
また、スライダーの摺動による摩耗もこのスペーサーに
発生することになるので、このような摩耗や変形が生じ
ても、凹溝を形成し直したり、スライダーを再製作した
りすることなく、これらの部材を交換することによって
きわめて容易かつ経済的に加工精度を維持することが可
能となる。
【0012】さらに、このスペーサーとスライダーとの
間には、互いに係合する係合部と被係合部が形成されて
おり、これらが係合した状態でスライダーが摺動自在と
されているため、スライダーの取付剛性を向上させるこ
とができる。しかも、凹溝の他方の壁面側またはスライ
ダーの他方の側面側には、スライダーを上記一方の壁面
側に付勢する付勢手段が設けられているので、スペーサ
ーの係合部とスライダーの被係合部との間に摩耗が生じ
ても、上記付勢手段による付勢力でスライダーがスペー
サー側に押し付けられることにより、摩耗によるスライ
ダーのガタつきを抑えて切削加工を続行することが可能
となる。
【0013】
【実施例】図1ないし図3は本発明の一実施例を示すも
のであるが、この実施例は、基本的構成については図7
に示した従来の切削工具と同様であるので、共通する部
分については同一の符号を配して説明を簡略化する。ま
た、これらの図においてはアダプタ2およびスライド軸
8は図示が略されている。本実施例では、従来の切削工
具の工具本体1に形成されたT溝6に代えて、互いに平
行な一対の対向する壁面11a,11bと、これらの壁
面11a,11bに直交する底面11cとにより画成さ
れる凹溝11が、略円錐状をなす工具本体1の母線の方
向に沿って形成され、この凹溝11内の工具回転方向
(図2において反時計回り方向)Tを向く一方の壁面1
1aにはスペーサー12がクランプねじ13により着脱
自在に取り付けられている。
【0014】また、凹溝11の工具回転方向Tの後方側
を向く他方の壁面11bには、平板状のプレート14が
設けられるとともに、このプレート14の工具回転方向
T側の凹溝11の壁面11b内には、本実施例における
付勢手段15が設けられている。そして、これらスペー
サー12と、プレート14と、凹溝11の底面11cと
により画成される間隙部に、上記母線方向すなわち軸線
Oに斜交する方向に摺動自在にスライダー16が嵌挿さ
れている。
【0015】スペーサー12は、工具本体1への装着状
態において凹溝11の略全長に亙って延びるように形成
された板状の部材であって、凹溝11の上記壁面11a
および底面11cに密着するように取り付けられている
とともに、凹溝11の内側、すなわち工具回転方向T側
を向く側面には、上記母線方向に沿って延びるように断
面波型のセレーション溝12aが形成されていて、本実
施例における係合部とされている。一方、プレート14
は、凹溝11の壁面11bおよび底面11cに密着して
凹溝11の略全長に亙って延びるように着脱自在に配置
されており、またその工具回転方向Tの後方側を向く側
面14aは、壁面11bに密着する側面14bに平行に
形成されている。また、この壁面11bに密着する側面
14bの略中央部には、上記母線方向に沿って延びるよ
うに切欠溝14cが形成されている。ここで、この切欠
溝14cの底面の断面は、後述する付勢手段15の押圧
ピンの先端面形状に合わせて、凹溝11の底面11c側
に向かうに従い側面14b側に向かう傾斜面状に形成さ
れている。
【0016】また上記スライダー16は、図1に示すよ
うに「く」字状に曲折する角柱状部材であって、その基
端側が凹溝11内に配置されるとともに、先端部には上
記切刃チップ5Aが着脱自在に取り付けられている。さ
らに、このスライダー16の基端部には、工具本体1へ
の取付状態において上記壁面11a側、すなわち工具回
転方向Tの後方側を向く一方の側面に、スペーサー12
のセレーション溝12aに密着する断面波型のセレーシ
ョン溝16aが形成されていて、本実施例における被係
合部とされている。そして、このスライダー16は図3
に示すように、上記セレーション溝16aをスペーサー
12のセレーション溝12aに合致させて係合させると
ともに、その基端部の工具回転方向T側を向く他方の側
面16bをプレート14の側面14aに密着させ、さら
にその下面16cを凹溝11の底面11cに密着させ
て、上記間隙部に摺動自在に嵌挿されているのである。
【0017】一方、凹溝11の他方の壁面11bには、
該壁面11bに垂直に工具本体1の外周面に向けて貫通
するように取付孔11dが形成されており、この取付孔
11dには、壁面11b側から順に押圧ピン(押圧部
材)17、皿バネ(バネ部材)18、および取付ネジ
(調節部材)19が取り付けられていて、これらによっ
て本実施例の上記付勢手段15が構成されている。ま
た、取付孔11dの壁面11b側には円筒状の調整リン
グ20が嵌挿されており、取付ネジ19の先端はこの調
整リング20に当接せしめられている。押圧ピン17
は、大径の先端頭部17aと小径の脚部17bとを備え
た多段軸状の部材であって、この先端頭部17aを壁面
11bから僅かに突出させて該壁面11bの取付穴11
dの開口部に嵌挿されている。さらに、この押圧ピン1
7の先端面は凹溝11の底面11c側に向かうに従い壁
面11b側に向かうように傾斜して形成されており、こ
の先端面が上記プレート14の切欠溝14cの底面に密
着して当接することにより、プレート14と押圧ピン1
7とが係合するようになされている。
【0018】また、皿バネ18は、上記調整リング20
の内側に押圧ピン17の脚部17bの周りに圧縮されて
緩挿されており、その先端側は押圧ピン17の先端頭部
17aに当接するとともに、基端側は取付ネジ19の先
端面に当接していて、その弾性力により押圧ピン17を
凹溝11の一方の壁面11a側に向けて常時一定の押圧
力で押圧するようになされている。そして、この押圧ピ
ン17の押圧力により、スライダー16はプレート14
を介して所定の付勢力で凹溝11の上記一方の壁面11
a側に付勢されることとなる。さらに、取付ネジ19
は、取付穴11dの工具本体1外周面側の開口部の雌ネ
ジ部11daに螺着された円環状の部材であり、その中
央開口部19aには上記押圧ピン17の脚部17bが挿
入されている。従って本実施例では、この取付ネジ19
を締め込んだり緩めたりして進退せしめることにより、
皿バネ18が押圧ピン17を押圧する力を強めたり弱め
たりして調整でき、これに伴い押圧ピン17がプレート
14を介してスライダー16を付勢する付勢力も調節可
能とされている。ただし本実施例ではこの取付ネジ19
の先端が調整リング20に当接することにより、その位
置が調整されるようになされている。
【0019】なお、本実施例でも工具本体1の先端には
3つの切刃チップ5…が取り付けられており、このうち
の一の切刃チップ5Aが上記スライダー16に装着され
ていて、スライド可能となっている。一方、他の二つの
切刃チップ5B,5Cは、図2に示すように工具本体1
の先端部に固定されていて、3つの切刃チップ5…は工
具本体1の周方向に等間隔となるように、また工具本体
1の軸線O方向には互いにずらされて配置されている。
ここで、図4はこれらの切刃チップ5A,5B,5Cが
描く軸線O回りの回転軌跡を示すものであるが、この図
4に示されるように上記二つの切刃チップ5B,5C
は、その切削に供される切刃部分5b,5cが上記回転
軌跡において互いに鈍角に交差するように配置されてい
る。そして、切刃チップ5Aは上記回転軌跡において、
スライダー16を摺動させることによりその切刃部分5
aが描く移動軌跡Rが切刃チップ5B,5Cの上記切刃
部分5b,5cが挟む部分にあって、両切刃部分5b,
5cに鈍角に交差するように配置されている。
【0020】このような構成の切削工具においても、工
具本体1はその先端にガンリーマ等の穴加工工具が装着
された上で、アダプタ等を介して工作機械の主軸端に取
り付けられて切削加工に供される。すなわち、まず上記
穴加工工具を基端側に引き込んだ状態で、工具本体1を
その軸線O回りに回転しつつ該軸線O方向に送りを与
え、切刃チップ5B,5Cによって図4に示すように穴
の開口部に面取りC,Cを形成する。ただし、図4にお
いて符号Sで示すのは、上述したようにバルブ穴等の開
口部周縁に嵌装される焼結合金等の硬質部材である。そ
して、こうして面取りC,Cが形成された後に、工具本
体1を回転させたまま一旦工具本体1を僅かに後退さ
せ、次いで図示しないスライド軸を突き出してカップリ
ング部材9を前進させることにより、連結ピン10を介
しスライダー16を上記母線方向にスライドさせて切刃
チップ5Aを移動軌跡Rに沿って移動させることによ
り、穴の開口部にテーパ面Pを形成する。しかる後、な
お工具本体1を回転させたまま、上記ガンリーマ等の穴
加工工具を前進させてバルブ穴の内部に挿入し、このバ
ルブ穴自体の仕上げ加工を行うのである。
【0021】しかして上記構成の切削工具では、テーパ
面Pを形成する際に切刃チップ5Aに作用する切削負荷
は、スライダー16を介して、主としてその工具回転方
向Tの後方側に位置するスペーサー12により受けとめ
られることとなる。従って、かかる切削負荷による摩耗
や変形は、このスペーサー12に生じることになり、凹
溝11すなわち工具本体1が摩耗したり変形したりする
ようなことはない。また、スライダー16を摺動させる
ことによって生じる摩耗も、このスペーサー12やプレ
ート14に生じ、工具本体1が損傷するのを抑えること
ができる。そして、これらスペーサー12およびプレー
ト14は工具本体1に着脱自在に取り付けられているの
で、摩耗や変形が生じた場合にはこれらの部材を交換す
ることによって、きわめて容易に加工精度等を回復する
ことができる。しかも交換する部材は、交換前の部材と
同一の規格のものを用意すればよく、摩耗が生じる度に
部材を設計し直す必要がないためきわめて経済的であ
る。これはスライダー16を交換する場合についても同
様である。
【0022】また、上記構成の切削工具では、凹溝11
の他方の壁面11b側に、スライダー16をプレート1
4を介して一方の壁面11a側に付勢する付勢手段15
が設けられていて、スライダー16は常に一定の付勢力
でスペーサー12に押し付けられており、このため切削
負荷やスライダー16の摺動に伴う摩耗や変形がスペー
サー12側の係合部(セレーション溝12a)やスライ
ダー16側の被係合部(セレーション溝16a)に生じ
ても、その係合力を維持してスライダー16にガタつき
が生じるのを防ぐことができる。従って、上記切削工具
によれば、僅かな摩耗が生じたくらいでは何等支障なく
切削作業を続行することが可能であり、これによりスペ
ーサー12やスライダー16の交換間隔を延長して工具
寿命の延長を図ることができるとともに、保守等に要す
る労力を軽減することが可能となる。
【0023】しかも、このようにスライダー16を付勢
手段15によって常に一定の付勢力で側面11a側に付
勢することにより、スライダー16自体の取付剛性の向
上を図ることができ、摩耗や変形ばかりでなく過大な切
削負荷などが作用しても、強固にスライダー16を保持
してガタつきを防止し、安定した加工を行なうことがで
きる。また、このようにスライダー16の取付剛性が向
上することから、スライダー16の取付精度を高めるこ
とができ、これによって切刃チップ5Aの位置精度も高
められるため、当該切削工具による加工精度の向上をな
すことも可能となる。
【0024】さらに、本実施例では付勢手段15が、押
圧部材としての押圧ピン17と、バネ部材としての皿バ
ネ18と、調節部材としての取付ネジ19とから構成さ
れており、上述のように取付ネジ19を進退させること
によって皿バネ18による押圧力が調節され、当該付勢
手段15による付勢力が調整可能とされている。このた
め、過大な付勢力によってスライダー16の摺動が阻害
されたりするような事態を防ぐことができる一方、上記
係合部と被係合部に摩耗等が生じた場合には付勢力を強
めることにより、スライダー16のガタつきを一層確実
に防止することが可能となり、工具寿命のさらなる延長
を図ることが可能となる。さらにまた、本実施例では上
記付勢手段15が収納される取付孔11dの壁面11b
側に調整リング20が嵌挿されており、この調整リング
20に当接することにより、取付ネジ19はそれ以上壁
面11b側には締め込まれないようになされている。従
って、この調整リング20を高さの異なるものに交換す
ることにより、取付ネジ19の締め込み位置を適宜に設
定することができ、これに合わせて取付ネジ19を締め
込んで上記付勢力を調整することで、より簡単かつ正確
に付勢力の調整を行なうことが可能となる。
【0025】また、これに加えて本実施例では、付勢手
段15の押圧ピン17がプレート14を介してスライダ
ー16を付勢するように構成されており、これにより付
勢手段15による付勢力を均一にスライダー16に伝え
てスペーサー12とスライダー16とを安定的に係合さ
せることができるとともに、スライダー16を円滑に摺
動させることが可能となる。さらに本実施例では、上記
取付ネジ19の回動による付勢手段15の付勢力の調整
が、取付穴11dの工具本体1外周面に開口した側から
可能であるため、スライダー16等を取り外したりする
ことなくきわめて容易に調整を行なうことができるとい
う利点も得られている。
【0026】さらにまた本実施例では、スペーサー12
の係合部とスライダー16の被係合部とが、互いに密着
可能な断面波型のセレーション溝12a,16aであ
り、これによって両者の接触面積を大きくしてスライダ
ー16の取付剛性を高めることができるので、切刃チッ
プ5Aの位置精度をさらに向上させて、より高い精度の
切削加工を行うことが可能となる。なお、本実施例では
係合部および被係合部を断面波型のセレーション溝12
a,16aとしたが、例えばこれを断面鋸刃型のセレー
ション溝としても接触面積の増大を図ってスライダー1
6の取付剛性を向上を図ることができる。また、単にキ
ー状の突部とキー溝状の凹部とによって係合部および被
係合部を構成するようにしても、スペーサー12および
付勢手段15が備えられていれば、スライダー16交換
時の経済性や摩耗に対するガタつき防止等の効果を得る
ことが可能である。また、本実施例では一の付勢手段1
5しか図示されていないが、スライダー16の摺動する
上記母線方向に平行に複数の付勢手段を設けるようにし
て、上述した効果の一層の増強を図るようにしてもよ
い。
【0027】次に、図5は本発明の他の実施例を示すも
のであり、上述した実施例と共通する部分については同
一の符号を配して説明を省略する。本実施例では、付勢
手段15の押圧ピン17の先端面が円錐面状に凹むよう
に形成されていて、ここに金属球(球状部材)21が回
動自在に備えられる一方、プレート14の切欠溝14c
が断面V字型に形成されていて、上記金属球21はこの
切欠溝14cの底面に当接せしめられている。しかし
て、このような構成の切削工具においても、切削負荷や
スライダー16の摺動による摩耗や変形はスペーサー1
2やプレート14に生じ、また付勢手段15によりスラ
イダー16はプレート14を介して凹溝11の一方の壁
面11a側に付勢されているため、基本的には上記実施
例と同様の効果を得ることができる。
【0028】また、これに加えて本実施例では、付勢手
段15の押圧ピン17の先端に金属球21が回動自在に
設けられており、この金属球21がプレート14の断面
V字型の切欠溝14cの底面に当接して、プレート14
を介してスライダー16を付勢している。このため、本
実施例によれば、付勢手段15の押圧ピン17の突出に
よる押圧力を常に一定の方向でプレート14からスライ
ダー16に伝えることができ、スライダー16が付勢さ
れる方向を安定させて、ガタつき等をより確実に防止す
ることが可能となる。なお、本実施例の付勢手段15に
おいても、上記実施例のような調整リングを取付孔11
dの壁面11b側に嵌挿するようにしても、勿論構わな
い。
【0029】さらに、図6は本発明のその他の実施例を
示すものであり、上記各実施例と共通の部分には同一の
符号が配してある。本実施例では、付勢手段31が凹溝
11の他方の壁面11b側ではなく、これに対向するス
ライダー16の他方の側面16c側に設けられているこ
とを特徴としている。また、この付勢手段31も、押圧
ピンがなく、スライダー16の他方の側面16cに垂直
に開口する取付ネジ穴32に、押圧部材であり、かつ球
状部材である金属球33とコイルスプリング(バネ部
材)34とを備えたスプリング付止めネジ(調節部材)
35が螺着されて埋設されている点で、上記各実施例と
異なっている。しかしながら、このような構成の切削工
具でも、スライダー16と凹溝11の一方の壁面11a
との間にスペーサー12が介装されるとともに、付勢手
段31がプレート14を介して凹溝11の他方の壁面1
1bを押圧する力の反作用でスライダー16が上記一方
の壁面11a側に付勢されるので、基本的に最初の実施
例と同様の効果が得られる点では共通している。
【0030】また、付勢手段31の押圧部材の先端が金
属球(球状部材)33となっているので、この点につい
ては図5に示した実施例と同様の効果を得ることが可能
である。しかも、止めネジ35を締め付けたり緩めたり
してその埋設深さを調節することにより、コイルスプリ
ング34による押圧力を調節して付勢力を調整すること
も可能である。さらに、これに加えて本実施例では、付
勢手段31がスライダー16内に埋設されているため、
工具本体1の外周面に付勢手段の取付穴が開口すること
がなく、このような開口部に切削時に形成される切屑が
引っかかって絡まったりするような事態を防止できると
いう利点が得られる。なお、上記各実施例に示された付
勢手段15,31については、これを凹溝11の他方の
壁面11b側、すなわち工具本体1側に設けるようにし
ても、逆に本実施例のようにスライダー16の他方の側
面側に設けるようにしても、構わないことは勿論であ
る。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、切
刃チップからスライダーを介して作用する切削負荷やス
ライダーの摺動による摩耗や変形は、主としてスライダ
ーと凹溝の壁面との間に介装されるスペーサーに生じる
こととなり、従ってそのような場合には、これらの部材
を交換することにより、容易にスライダーの取付精度や
位置精度を回復して加工精度を維持することができると
ともに、これらの部材は交換の度ごとに規格が変わるよ
うなこともないので、経済的である。また、このスペー
サーとスライダーとの間には、互いに係合する係合部と
被係合部が形成されているため、スライダーの取付剛性
を向上させることができる。さらに、付勢手段によって
スライダーが常にスペーサー側に付勢されているため、
スペーサーの係合部とスライダーの被係合部との間に多
少の摩耗が生じてもスライダーのガタつきを抑えて切削
加工を続行することができ、工具寿命の延長を図るとと
もに保守等に要する労力を軽減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す断面図である。
【図2】図1に示す実施例の正面図である。
【図3】図1に示す実施例のXX断面図である。
【図4】図1に示す実施例の切刃チップ5A,5B,5
Cの軸線O回りの回転軌跡である。
【図5】図1のXX断面に相当する、本発明の他の実施
例を示す断面図である。
【図6】図1のXX断面に相当する、本発明のその他の
実施例を示す断面図である。
【図7】従来の切削工具を示す断面図である。
【図8】図7に示す従来例のZZ断面図である。
【符号の説明】
1 工具本体 5A,5B,5C 切刃チップ 8 スライド軸 9 カップリング部材 10 連結ピン 11 凹溝 11a,11b 凹溝11の壁面 11c 凹溝11の底面 12 スペーサー 12a セレーション溝(係合部) 14 プレート 15,31 付勢手段 16 スライダー 16a セレーション溝(被係合部) 16c,21a 切欠溝 17 押圧ピン(押圧部材) 18 皿バネ(バネ部材) 19,35 止めネジ(調節部材) 20 調整リング 21,33 金属球(球状部材) 34 コイルスプリング(バネ部材)
フロントページの続き (72)発明者 滝口 正治 茨城県結城郡石下町大字古間木1511番地 三菱マテリアル株式会社 筑波製作所 内 (72)発明者 金星 彰 茨城県結城郡石下町大字古間木1511番地 三菱マテリアル株式会社 筑波製作所 内 (56)参考文献 特開 平6−315810(JP,A) 特開 平6−320318(JP,A) 米国特許5044841(US,A) 米国特許2896308(US,A)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸線回りに回転される略円錐状の工具本
    体に、この円錐の母線に沿って凹溝が形成され、この凹
    溝内には切刃チップを備えたスライダーが該凹溝に沿っ
    て摺動自在に装着されるとともに、上記工具本体の内部
    には、該工具本体と一体に回転可能、かつ上記軸線に沿
    って進退自在とされて、上記スライダーに係合して該ス
    ライダーを摺動せしめるカップリング部材が装入されて
    成る切削工具であって、 上記凹溝の互いに対向する一対の壁面は互いに略平行に
    形成され、これらの壁面のうち、一方の壁面と上記スラ
    イダーとの間には、上記母線の方向に延びる係合部を備
    えたスペーサーが着脱自在に介装されるとともに、この
    スペーサーに当接せしめられる上記スライダーの一方の
    側面には、上記係合部に係合する被係合部が形成される
    一方、上記一対の壁面のうちの他方の壁面側またはこの
    他方の壁面側を向く上記スライダーの他方の側面側に
    は、該スライダーを上記一方の壁面側に付勢する付勢手
    段が設けられていることを特徴とする切削工具。
  2. 【請求項2】 上記付勢手段は、上記凹溝の他方の壁面
    と上記スライダーの他方の側面とのいずれか一方の面か
    ら出没自在とされて他方の面に当接する押圧部材と、こ
    の押圧部材を上記他方の面側に向けて押圧するバネ部材
    と、このバネ部材による押圧力を調節する調節部材とを
    備えていることを特徴とする請求項1記載の切削工具。
  3. 【請求項3】 上記押圧部材は、その先端に回動自在な
    球状部材を備えていることを特徴とする請求項2に記載
    の切削工具。
  4. 【請求項4】 上記付勢手段は、上記凹溝の他方の壁面
    と上記スライダーの他方の側面との間に介装される平板
    状のプレートを備えていることを特徴とする請求項1な
    いし請求項3のいずれかに記載の切削工具。
  5. 【請求項5】 上記係合部と被係合部とが、上記母線の
    方向に沿って延びるセレーション溝であることを特徴と
    する請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の切削工
    具。
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