JP2804696B2 - 切削工具 - Google Patents

切削工具

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JP2804696B2
JP2804696B2 JP5111926A JP11192693A JP2804696B2 JP 2804696 B2 JP2804696 B2 JP 2804696B2 JP 5111926 A JP5111926 A JP 5111926A JP 11192693 A JP11192693 A JP 11192693A JP 2804696 B2 JP2804696 B2 JP 2804696B2
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groove
cutting
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猛宏 大西
善久 植田
正治 滝口
彰 金星
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Showa Tool Co Ltd
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Showa Tool Co Ltd
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    • B23B51/10Bits for countersinking
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23CMILLING
    • B23C3/00Milling particular work; Special milling operations; Machines therefor
    • B23C3/02Milling surfaces of revolution
    • B23C3/05Finishing valves or valve seats
    • B23C3/051Reconditioning of valve seats
    • B23C3/053Reconditioning of valve seats having means for guiding the tool carrying spindle
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    • Y10T408/8588Axially slidable moving-means

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばエンジンのシリ
ンダーヘッドにおけるバルブ穴の加工等に用いて最適な
切削工具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】このようなシリンダーヘッドのバルブ穴
では、穴の開口部の周縁にバルブが頻繁に当たることに
なるため、この部分には焼結合金等の硬質部材を嵌装し
て耐久性を得るようにしている。そこで、このバルブ穴
を加工する切削工具としては、穴自体を仕上げ加工する
ガンリーマ等の穴加工工具と上記開口部周縁を加工する
切刃チップとを備えたものが使われている。しかも、上
記開口部はバルブヘッドの形状に合わせてテーパ面状に
形成されることが多く、このためかかる面の切削が可能
なように、上記切刃チップは当該切削工具の回転軸線に
対して斜交する方向にスライド可能に取り付けられるの
が望ましい。
【0003】図5および図6は、このようなバルブ穴の
加工に用いられていた従来の切削工具の一例を示すもの
である。これらの図において工具本体1は略円錐状をな
し、アダプタ2を介して図示しない工作機械の主軸端等
に装着され、その軸線O回りに回転されて切削加工に供
される。また、この工具本体1の先端には上記軸線Oに
沿ってブッシュ3が装着されており、このブッシュ3に
上述したガンリーマ等の穴加工工具(図示略)のシャン
クを嵌挿して、工具本体1ごと回転しつつ該穴加工工具
を前進させることにより、上記穴自体の仕上げ加工が可
能とされている。なお、この穴加工工具の前進は、後述
するスライド軸の内部に同軸に挿通された軸4により行
われるようになっている。さらに、工具本体1の先端部
外周には3つの切刃チップ5…が設けられており、これ
らの切刃チップ5…によってバルブ穴の上記開口部周縁
が加工されるようになされている。ただし、図5におい
ては一の切刃チップ5Aだけが図示され、他の二つの切
刃チップ5B,5Cは図示が略されている。
【0004】ここで、これらの切刃チップ5…のうち、
上記二つの切刃チップ5B,5Cは工具本体1に直接的
に固定される一方、上記一の切刃チップ5Aは上述のよ
うにスライド可能に取り付けられている。すなわち、工
具本体1にはそのなす円錐形状の母線の方向に沿って、
つまり軸線Oに斜交する方向に沿って図6に示すように
T溝6が形成されており、このT溝6にはスライダー7
が摺動自在に嵌挿されていて、上記切刃チップ5Aはこ
のスライダー7に着脱自在に固定されているのである。
一方、工具本体1およびアダプタ2の内部には、それぞ
れ軸線Oに沿って穴1a,2aが形成されており、これ
らの穴1a,2aにはスライド軸8およびカップリング
部材9が挿通されている。このカップリング部材9はキ
ー9aを介して上記穴1aに嵌着されており、これによ
って工具本体1とカップリング部材9とは上記軸線O回
りに一体的に回転可能、かつスライド軸8を進退させる
ことによって上記穴1a内を進退可能とされている。さ
らに、工具本体1の上記T溝6と穴1aとは、T溝6の
底面に開口する穴6aを介して連通されている。またス
ライダー7にはこの穴6aを通って穴1aに突出する連
結ピン10が取り付けられており、この連結ピン10の
先端がカップリング部材9に形成された斜孔9bに嵌挿
されることにより、スライダー7とカップリング部材9
とが連結されていて、スライド軸8を介してカップリン
グ部材9を進退させることにより、スライダー7がT溝
6に沿って摺動して切刃チップ5Aが軸線Oに斜交する
方向にスライドするようになされている。
【0005】このような構成の切削工具によって上述し
たようなバルブ穴の加工を行うには、上記ブッシュ3に
ガンリーマ等の穴加工工具を装着して軸4により工具本
体1の基端側に引き込み、その上で工具本体1を回転さ
せるとともに軸線O方向に送りを与えて、まず上記二つ
の切刃チップ5B,5Cによりバルブ穴の開口部の面取
りを行う。次いで工具本体1を一旦僅かに後退させてか
ら、工具本体1を回転させつつ、スライド軸8およびカ
ップリング部材9を前進させて、連結ピン10およびス
ライダー7を介して切刃チップ5Aをスライドさせるこ
とにより、バルブ穴の開口部周縁に上述したようなテー
パ面を形成する。しかる後、工具本体1を回転させたま
ま上記軸4によって穴加工工具を前進させ、当該バルブ
穴の内部(バルブガイド穴)の仕上げ加工を行うのであ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記構成の
切削工具では、T溝6とこれに嵌挿されるスライダー7
との係合によって切刃チップ5Aの位置決めがなされて
いるため、T溝6やスライダー7の成形誤差を調整する
余地がない。従って、当該切削工具によって所望の加工
精度を得るには、これらT溝6やスライダー7を高い精
度で成形して両者を正確に係合させなければならず、そ
の成形に多大な労力を伴う結果となっていた。また、ス
ライダー7の取付剛性を高めるにも限度があって、これ
がスライダー7のガタつきを惹起せしめ、加工精度を劣
化させる一因ともなっていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような課
題を解決するためになされたもので、軸線回りに回転さ
れる略円錐状の工具本体に、この円錐の母線に沿って凹
溝が形成され、この凹溝内には切刃チップを備えたスラ
イダーが該凹溝に沿って摺動自在に装着されるととも
に、上記工具本体の内部には、該工具本体と一体に回転
可能、かつ上記軸線に沿って進退自在とされて、上記ス
ライダーに係合して該スライダーを摺動せしめるカップ
リング部材が装入されて成る切削工具であって、上記凹
溝の互いに対向する一対の壁面のうちの一方の壁面と、
この一方の壁面に対向する上記スライダーの一の側面と
に、互いに密着し合って係合可能なセレーション溝を上
記母線の方向に延びるように形成する一方、上記一対の
壁面のうちの他方の壁面と上記スライダーとの間には、
上記凹溝の底面側に押し込まれることによって上記スラ
イダーを上記一方の壁面側に押圧してセレーション溝同
士を係合せしめるクサビ部材を着脱自在に介装したこと
を特徴としている。
【0008】
【作用】このような構成の切削工具では、凹溝の一対の
壁面のうち他方の壁面側に配されたクサビ部材を押し込
むことにより、スライダーが一方の壁面側に押圧されて
そのセレーション溝が一方の壁面に形成されたセレーシ
ョン溝に当接されてスライダーおよび切刃チップの位置
決めがなされる。このため、スライダーや凹溝に生じる
成形誤差をある程度までは許容することが可能となり、
その成形に伴う労力の軽減を図ることができる。また、
スライダーは凹溝にセレーション溝同士が係合すること
によって取り付けられるため、両者の接触面積の増大を
図ることができ、工具本体へのスライダーの取付剛性を
向上させてガタつき等の発生を防止することができる。
なおここで、上記クサビ部材と凹溝の底面との間に、ク
サビ部材の押し込み位置を規定して凹溝の一方の壁面側
への押圧量を調整する調整部材を介装することにより、
スライダーが摺動するクサビ部材と凹溝の上記一方の壁
面との間隙部の幅等をスライダーの成形精度に合わせて
簡単に調整することが可能となり、凹溝やスライダーに
成形誤差が生じたような場合でも、一層容易に対応する
ことができる。
【0009】
【実施例】図1ないし図3は本発明の一実施例を示すも
のであるが、この実施例は基本的構成については図5に
示した従来の切削工具と同様であるので、共通する部分
については同一の符号を配して説明を簡略化する。ま
た、これらの図においてはアダプタ2、軸4、およびス
ライド軸8は図示が略されている。本実施例では、従来
の切削工具の工具本体1に形成されたT溝6に代えて、
互いに平行な方向に形成された一対の対向する壁面11
a,11bと、これらの壁面11a,11bに直交する
方向に形成された底面11cとにより画成される凹溝1
1が、略円錐状をなす工具本体1の母線の方向に沿って
設けられ、この凹溝11内の工具回転方向(図2におい
て反時計回り方向)Tを向く一方の壁面11aにはセレ
ーション溝12が形成されるとともに、工具回転方向T
の後方側を向く壁面11b側にはクサビ部材13が調整
部材14を介してクランプねじ15により着脱自在に取
り付けられている。そして、これら一方の壁面11a
と、クサビ部材13および調整部材14の内側面13
a,14aと、凹溝11の底面11cとにより画成され
る間隙部に、上記母線方向、すなわち軸線Oに斜交する
方向に摺動自在にスライダー16が嵌挿されている。
【0010】上記セレーション溝12は、上記母線方向
に沿って形成された断面波型のものであって、凹溝11
の略全長に亙って延びるように形成されている。また、
クサビ部材13および調整部材14も、工具本体1への
装着状態において上記セレーション溝12と同様に凹溝
11の全長に亙って延びるように形成されており、クサ
ビ部材13が工具本体1の外周側に配置されるとともに
調整部材14は凹溝11の底面11c側に配置され、か
ついずれも凹溝11の上記他方の壁面11bに密着する
ようにして取り付けられている。そして、これらクサビ
部材13および調整部材14の、凹溝11内方を向く、
すなわち工具回転方向Tの後方側を向く内側面13a,
14aは、互いに面一、かつ凹溝11の底面11c側に
向かうに従い上記壁面11bの側に向かう傾斜面とされ
ている。
【0011】一方、上記スライダー16は、図1に示す
ように「く」字状に曲折する角柱状部材であって、その
基端側が凹溝11内に配置されるとともに、先端部には
上記切刃チップ5Aが着脱自在に取り付けられている。
そして、このスライダー16の基端部には、工具本体1
への取付状態において上記一方の壁面11a側を向く一
の側面に上記セレーション溝12に密着する断面波型の
セレーション溝16aが形成される一方、上記一の側面
とは反対側の壁面11b側を向く他の一の側面16b
は、クサビ部材13および調整部材14の上記側面13
a,14aがなす傾斜に合わせて、凹溝11の底面11
c側に向かうに従い上記セレーション溝16aが形成さ
れた一の側面の側から離間する傾斜面とされている。そ
して、このスライダー16は図3に示すように、上記セ
レーション溝16aを凹溝11の一方の壁面11aのセ
レーション溝12に合致させて係合させるとともに、上
記他の一の側面16bをクサビ部材13および調整部材
14の側面13a,14aに、またその底面16cを凹
溝11の底面11cにそれぞれ密着させて、上記間隙部
に摺動自在に嵌挿されているのである。
【0012】なお、本実施例でも工具本体1の先端には
3つの切刃チップ5…が取り付けられており、このうち
の一の切刃チップ5Aが上記スライダー16に装着され
ていて、スライド可能となっている。一方、他の二つの
切刃チップ5B,5Cは、図2に示すように工具本体1
の先端部に固定されていて、3つの切刃チップ5…は工
具本体1の周方向に等間隔となるように、また工具本体
1の軸線O方向には互いにずらされて配置されている。
ここで、図4はこれらの切刃チップ5A,5B,5Cが
描く軸線O回りの回転軌跡を示すものであるが、この図
4に示されるように上記二つの切刃チップ5B,5C
は、その切削に供される切刃部分5b,5cが上記回転
軌跡において互いに鈍角に交差するように配置されてい
る。そして、切刃チップ5Aは上記回転軌跡において、
スライダー16を摺動させることによりその切刃部分5
aが描く移動軌跡Rが切刃チップ5B,5Cの上記切刃
部分5b,5cが挟む部分にあって、両切刃部分5b,
5cに鈍角に交差するように配置されている。
【0013】このような構成の切削工具においても、工
具本体1はその先端にガンリーマ等の穴加工工具が装着
された上で、アダプタ等を介して工作機械の主軸端に取
り付けられて切削加工に供される。すなわち、まず上記
穴加工工具を基端側に引き込んだ状態で、工具本体1を
その軸線O回りに回転しつつ該軸線O方向に送りを与
え、切刃チップ5B,5Cによって図4に示すように穴
の開口部に面取りC,Cを形成する。ただし、図4にお
いて符号Sで示すのは、上述したようにバルブ穴等の開
口部周縁に嵌装される焼結合金等の硬質部材である。そ
して、こうして面取りC,Cが形成された後に、工具本
体1を回転させたまま一旦工具本体1を僅かに後退さ
せ、次いで図示しないスライド軸を突き出してカップリ
ング部材9を前進させることにより、連結ピン10を介
してスライダー16を上記母線方向にスライドさせ、切
刃チップ5Aを移動軌跡Rに沿って移動させて穴の開口
部にテーパ面Pを形成する。しかる後、なお工具本体1
を回転させたまま、上記ガンリーマ等の穴加工工具を前
進させてバルブ穴の内部に挿入し、このバルブ穴自体の
仕上げ加工を行うのである。
【0014】しかして上記構成の切削工具では、スライ
ダー16は、クサビ部材13をクランプねじ15によっ
て凹溝11の底面11c側に押し込むことにより、該ク
サビ部材13の傾斜した内側面13aによって凹溝11
の一方の壁面11a側に押圧され、そのセレーション溝
16aが該壁面11aに形成された上記セレーション溝
12に当接、係合せしめられる。このため、例えばスラ
イダー16や凹溝11に成形誤差があって各部材が精密
かつ完全に合致し得ないような場合であっても、ある程
度の成形誤差ならば、クサビ部材13の凹溝11内への
押し込み位置を調整して上記内側面13aによるスライ
ダー16の押圧量を成形誤差に合わせることにより、こ
の成形誤差を吸収して両セレーション溝12,16aを
確実に係合せしめ、切刃チップ5Aの位置精度を確保す
ることができる。従って上記構成の切削工具によれば、
これら凹溝11やスライダー16にそれ程厳密な成形精
度を求める必要がなく、かかる部材に成形に要する労力
等の軽減を図ることが可能となる。
【0015】また上記構成の切削工具では、このように
凹溝11の一方の側面11aとスライダー16とが、互
いに密着可能な断面波型のセレーション溝12,16a
によって係合せしめられており、このため例えば従来の
T溝とこれに係合するスライダーの場合等に比べて、両
者の接触面積を大きくしてスライダー16の取付剛性を
高めることができる。このため、切削時に作用する負荷
等によってスライダー16にガタつき等が生じるのを防
ぐことができ、切刃チップ5Aの位置精度をさらに向上
させてより正確な切削加工を行うことが可能となる。な
お、本実施例では、上記セレーション溝12,16aを
断面波型のものとして形成したが、例えばこれを断面鋸
刃型のセレーション溝としても接触面積の増大を図って
スライダー16の取付剛性を確保することができる。
【0016】さらに本実施例では、クサビ部材13と凹
溝11の底面11cとの間に調整部材14が介装されて
おり、この調整部材14の厚さを変えることによって、
クサビ部材13によるスライダー16の上記押圧量を、
容易かつ正確に調整することが可能となる。すなわち、
この調整部材14を厚さの異なるものに交換することに
より、クサビ部材13が凹溝11内に押し込まれる位置
も変化し、これとともにスライダー16を押圧する傾斜
した側面13aの位置も、同じ傾斜を維持したまま変化
するのである。従って本実施例によれば、凹溝11やス
ライダー16に生じる成形誤差に応じて調整部材14を
交換することにより、この成形誤差に一層容易に対応し
てこれを吸収することができ、スライダー16の取付精
度および切刃チップ5Aの位置精度をさらに確実に確保
し、かつスライダー16を円滑に摺動させることが可能
となる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ク
サビ部材によってスライダーを凹溝の一方の壁面側に押
圧し、この壁面とスライダーの側面とに形成されたセレ
ーション溝を密着させて両者を係合せしめることによ
り、これら凹溝やスライダーに厳密な成形精度を要求せ
ずとも、その成形誤差を吸収してスライダーの取付精度
を十分に確保することができ、これによって切刃チップ
の位置精度を維持しつつも、かかる部材の成形に要する
労力等の軽減を図ることができる。また、スライダーと
凹溝との接触面積が増大することによってスライダーの
取付剛性も高まるため、切削負荷等によるスライダーの
ガタつきを防いで、切刃チップの位置精度の一層の向上
を図ることもできる。さらに、クサビ部材と凹溝の底面
との間に調整部材を介装することにより、凹溝やスライ
ダーの成形誤差に対して、より簡単にこれに対応するこ
とができるという利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す断面図である。
【図2】図1に示す実施例の正面図である。
【図3】図1に示す実施例のXX断面図である。
【図4】図1に示す実施例の切刃チップ5A,5B,5
Cの軸線O回りの回転軌跡である。
【図5】従来の切削工具を示す断面図である。
【図6】図5に示す従来例のZZ断面図である。
【符号の説明】
1 工具本体 5A,5B,5C 切刃チップ 8 スライド軸 9 カップリング部材 10 連結ピン 11 凹溝 11a,11b 凹溝11の壁面 11c 凹溝11の底面 12 セレーション溝 13 クサビ部材 14 調整部材 16 スライダー 16a セレーション溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 滝口 正治 茨城県結城郡石下町大字古間木1511番地 三菱マテリアル株式会社 筑波製作所 内 (72)発明者 金星 彰 茨城県結城郡石下町大字古間木1511番地 三菱マテリアル株式会社 筑波製作所 内 (56)参考文献 特開 平6−315810(JP,A) 米国特許5044841(US,A) 米国特許2896308(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23B 51/08 B23B 51/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸線回りに回転される略円錐状の工具本
    体に、この円錐の母線に沿って凹溝が形成され、この凹
    溝内には切刃チップを備えたスライダーが該凹溝に沿っ
    て摺動自在に装着されるとともに、上記工具本体の内部
    には、該工具本体と一体に回転可能、かつ上記軸線に沿
    って進退自在とされて、上記スライダーに係合して該ス
    ライダーを摺動せしめるカップリング部材が装入されて
    成る切削工具であって、 上記凹溝の互いに対向する一対の壁面のうちの一方の壁
    面と、この一方の壁面に対向する上記スライダーの一の
    側面とには、互いに密着し合って係合可能なセレーショ
    ン溝が上記母線の方向に延びるように形成される一方、
    上記一対の壁面のうちの他方の壁面と上記スライダーと
    の間には、上記凹溝の底面側に押し込まれることによっ
    て上記スライダーを上記一方の壁面側に押圧して上記セ
    レーション溝同士を係合せしめるクサビ部材が着脱自在
    に介装されていることを特徴とする切削工具。
  2. 【請求項2】 上記クサビ部材と上記凹溝の底面との間
    には、該クサビ部材の押し込み位置を規定して上記一方
    の壁面側への押圧量を調整する調整部材が介装されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の切削工具。
JP5111926A 1993-05-13 1993-05-13 切削工具 Expired - Lifetime JP2804696B2 (ja)

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JP5111926A JP2804696B2 (ja) 1993-05-13 1993-05-13 切削工具
KR1019940003140A KR0136985B1 (ko) 1993-05-13 1994-02-22 절삭공구(Cutting Tool)
DE4413948A DE4413948C2 (de) 1993-05-13 1994-04-21 Werkzeughalter für mindestens einen schräg zur Werkzeughalterachse zustellbaren Schneideinsatz, insbesondere zur Bearbeitung von Ventilbohrungen eines Motorzylinderkopfes
US08/241,859 US5482412A (en) 1993-05-13 1994-05-12 Cutting tool

Applications Claiming Priority (1)

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JP5111926A JP2804696B2 (ja) 1993-05-13 1993-05-13 切削工具

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