JP2001300669A - 締め付けバンドの製造装置及び製造方法 - Google Patents

締め付けバンドの製造装置及び製造方法

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JP2001300669A JP2000124639A JP2000124639A JP2001300669A JP 2001300669 A JP2001300669 A JP 2001300669A JP 2000124639 A JP2000124639 A JP 2000124639A JP 2000124639 A JP2000124639 A JP 2000124639A JP 2001300669 A JP2001300669 A JP 2001300669A
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    • B21DWORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21D53/00Making other particular articles
    • B21D53/36Making other particular articles clips, clamps, or like fastening or attaching devices, e.g. for electric installation

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 締め付けバンドの製造を自動化して、効率的
な生産を可能とする。 【解決手段】 長尺な帯状に形成されたバンド材を所
定の長さに切断して形成したバンド本体にバックル材を
コの字状に折り曲げて溶接するステージAと、バックル
を溶接した平坦状のバンド本体を、長手方向の略中央部
にガイド棒を当接させて両端部を重ね合わせるように丸
めて折り返し、バンド本体の重ね合わさった端部側に、
先端をバンド本体の端部から延出させてレバー材を溶接
するステージBと、バンド本体とレバー材との重なり部
分の長さを検査するステージCと、バンド本体に溶接さ
れたレバー材を固定型と成形型とにより円弧形状に曲げ
成形するステージDと、バンド本体の丸め折り返し部分
を広げてバンド本体を円形状に成形するステージEとが
直列に配置され、これら各ステージにおける加工タイミ
ングに同期して順次被成型品を各加工ステージに搬送す
る搬送機構を備えた加工装置本体及び、該加工装置本体
に、バンド本体となるバンド材とバックルとして使用さ
れるバンド材と、レバー材とを供給する機構を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は締め付けバンドの製
造装置及び製造方法に関し、より詳細には、締め付けバ
ンドを全自動によって生産する製造装置及び製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】ワンタッチ式の締め付けバンドは、自動
車のジョイント部等の締め付けに使用されている。これ
らのジョイント部に用いられる材料は、従来はゴム等の
比較的軟質の材料であったのに対して、材料の再利用を
図り耐久性を向上させる目的から最近は硬質プラスチッ
ク系等の硬い材料が使用されるようになってきた。プレ
ート付き締め付けバンドは、このような硬質な材料を使
用する部分での締め付けに好適に使用できるものであ
る。
【0003】図21に、プレート付き締め付けバンドの
正面図を示す。10がバンド本体、12がバックル、1
4がレバー、16がプレートである。バンド本体10は
金属の帯状体の両端部を重ね合わせるようにして円形に
成形し、重ね合わせたバンド本体10の端部にレバー1
4を溶接して固定する。A点がバンド本体10にレバー
14を溶接した点である。レバー14は、図21のよう
に開いた位置からバンド本体10の外面に密着する位置
まで倒し、てこの作用によってジョイント部等を締め付
けて固定する。したがって、レバー14は所要の締め付
け力が作用するように十分な強度を有する材料によって
形成し、また、バンド本体10の外面に沿って巻き付く
ように締め付け部材の外形形状に合わせた円弧状に形成
する。
【0004】バックル12は、締め付け方向に倒したレ
バー14の上に折り曲げてレバー14をバンド本体10
の外面に係止するためのものである。B点がバックル1
2をバンド本体10に溶接した点である。プレート16
は、バンド本体10の内周面に沿って、一端をバックル
12の内側面に当接させ、他端をバンド本体10の重ね
合わせ部を超えた位置まで延出して取り付けるものであ
る。C点がバンド本体10とプレート16との溶接点で
ある。プレート16の両側縁には、プレート16を補強
するフランジ16aが設けられている。プレート16は
締め付け操作前の状態ではバンド本体10が重なって空
き部分となっている部位を閉止し、レバー14を倒して
締め付けた状態ではバンドが折り重なって段差となり隙
間が形成される部位を閉止することによって、締め付け
部材を全周にわたって均等に締め付けることができるよ
うにするためのものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】締め付けバンドで硬質
な材料を締め付ける場合は、バンド本体を締め付けた際
の内径寸法がきわめて重要な管理項目となる。バンドを
締め付けた際の内径寸法はバンドの全長とレバーとバン
ドとの重なり部分の長さによって決まるから、これらの
項目を正確に管理しなければならない。また、レバーと
バンド本体、バックルとバンド本体、プレートとバンド
本体とは溶接して固定するから、これらの溶接精度も製
品の信頼性に大きく影響を与える。溶接の着きが悪いと
使用時に溶接部分が剥がれてしまうという重大な不具合
につながるし、溶接時に過剰電流が流れてスパークする
と、溶接部の周辺にチリと呼ばれる鋭利な部分が形成さ
れ、バンドの取り扱い性に悪影響を与える。
【0006】したがって、ワンタッチ式の締め付けバン
ドを製造する際には、上記のような管理項目に十分注意
を払って製造しなければならない。ワンタッチ式の締め
付けバンドは、バンドにバックルを溶接して取り付ける
工程、バンドの端部を重ね合わせて溶接して固定する工
程、バンドの端部にレバーを付ける工程、バンド本体を
円形状に成形する工程、円形状に成形したバンド本体の
端部にレバーを溶接して固定する工程、バンド本体の内
周面にプレートを溶接して固定する工程を経て製品とな
る。これらの製造工程では長尺なバンド材から所定の長
さにバンド本体を切断するといったように、必要な部品
を順次形成したり、溶接したりして製造していくのであ
るが、いろいろな工程を組み合わせているため、従来の
製造装置では全工程を自動化することができず、一つの
装置では2〜3工程を行い、順次、組み立てていきなが
ら最終製品としている。
【0007】このように、複数の装置に加工品をかけか
えて製造することは、加工品の搬送操作が煩雑であり、
加工効率を上げることが難しく量産にも限度があること
と、きわめて高精度が要求される製品について歩留まり
よく製造することが困難であるという問題点があった。
本発明は、このような従来の締め付けバンドの製造にお
ける問題点を解消すべくなされたものであり、材料の供
給から製品の仕上がりまでを一貫した全自動による加工
によって生産することを可能にし、これによって生産性
を大きく向上させることができるとともに、きわめて高
精度に、かつ精度のばらつきのない製品を得ることがで
きる締め付けバンドの製造装置及びその好適な製造方法
を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は次の構成を備える。すなわち、長尺な帯状
に形成されたバンド材を所定の長さに切断して形成した
バンド本体にバックル材をコの字状に折り曲げて溶接す
るステージと、バックルを溶接した平坦状のバンド本体
を、長手方向の略中央部にガイド棒を当接させて両端部
を重ね合わせるように丸めて折り返す丸め折り返し加工
を施すステージと、丸め折り返し加工を施したバンド本
体の重ね合わさった端部側に、先端をバンド本体の端部
から延出させてレバー材を溶接するステージと、バンド
本体とレバー材との重なり部分の長さを検査するステー
ジと、バンド本体に溶接されたレバー材を固定型と成形
型とにより円弧形状に曲げ成形するステージと、バンド
本体の丸め折り返し部分を広げてバンド本体を円形状に
成形するステージとが直列に配置され、これら各ステー
ジにおける加工タイミングに同期して順次被成型品を各
加工ステージに搬送する搬送機構を備えた加工装置本体
及び、該加工装置本体に、前記バンド本体となるバンド
材と、前記バックルとして使用されるバンド材と、前記
レバー材とを供給する機構を備えたことを特徴とする。
【0009】また、前記円形状に成形したバンド本体の
リング部に、リングの曲率に合わせて円弧状に成形する
とともに、フランジが両側縁に形成されたプレートを、
一方の端面をバックルの端面に当接させて位置決めして
バンド本体に溶接するステージが設けられていることを
特徴とする。これによって、プレート付きのワンタッチ
方式の締め付けバンドが容易に製造できる。
【0010】また、前記バンド本体の丸め折り返し部分
を広げてバンド本体を円形状に成形する加工ステージ
が、レバーに溶接されている側のバンド本体の基部を溶
接部分の近傍で、バンド本体に当接する側のレバーの端
部がバンド本体から離間する向きに曲げるステージと、
丸め折り返し加工により細長のリング状に形成されたバ
ンド本体の外面を押さえブロックにより押圧してバンド
本体を押し広げるステージと、拡径されたバンド本体に
多数本の線材を略等間隔で束ねて挿通し、該線材の内側
に線材をガイドとして円形の軸を挿入して、バンド本体
を円形状に成形するステージと、該ステージにより成形
されたバンド本体のリング部に挿入可能な割型を備え、
バンド本体のリング部に割型を挿入して拡径方向に移動
することによりバンド本体を所定の円形に仕上げるステ
ージとを備えていることを特徴とする。これによってバ
ンド本体のリング部をきわめて精度よく円形状に成型す
ることが可能になる。
【0011】また、バンド本体に溶接されたレバー材を
固定型と成形型とにより円弧形状に曲げ成形するステー
ジが、バンド本体とレバー材との重ね合わせ部分を、固
定型との間で挟圧して円弧状に曲げ成形する第1の成形
型と、該第1の成形型に隣接して配置され、前記レバー
材を固定型との間で挟圧して円弧状に曲げ成形する第2
の成形型とを備えていることを特徴とする。これによっ
て、レバー材を精度よく円弧状に成型することができ、
締め付け操作時にレバーに座屈が生じることを防止する
ことができるとともに、締め付けた後にレバーがバンド
から浮き上がる量を小さくして、確実な締め付けを可能
にする。
【0012】また、前記バックルをバンド本体に溶接す
るステージ及びレバー材をバンド本体に溶接するステー
ジが、溶接時に、発生するスパークを検知するセンサを
備え、スパークを検知した際に被加工品を不良として排
出可能に設けられていることを特徴とする。また、前記
バックルをバンド本体に溶接するステージ及びレバー材
をバンド本体に溶接するステージが、被加工品の溶接部
分を両側から加圧して支持するとともに溶接電流を通す
一対の溶接極棒を備え、該溶接極棒が、一定の溶接回数
経過時に自動的に交換可能に設けられていることを特徴
とする。また、バンド本体とレバー材との重なり部分の
長さを検査するステージが、前記重なり部分を視認する
CCDカメラを備え、重なり部分を測長して、規格外製
品を排出可能に形成されていることを特徴とする。
【0013】また、帯状のバンド材を両端を重ね合わせ
た円形のリング状に形成されたバンド本体にレバーが溶
接されるとともに、締め付け操作時にてこのように倒す
レバーを係止するバックルがバンド本体に溶接された締
め付けバンドの製造方法において、丸め折り返し加工に
よって細長のリング状に形成されたバンド本体を円形に
成形する際に、バンド本体を、レバーに溶接されている
溶接部分の近傍で、レバーのバンド本体に当接する側の
端部がバンド本体から離間する向きに曲げ、丸め折り返
し加工により細長のリング状に形成されたバンド本体の
外面を治具により押圧してバンド本体を押し広げ、拡径
されたバンド本体に多数本の線材を略等間隔で束ねて挿
通し、該線材の内側に線材をガイドとして円形の軸を挿
入して、バンド本体を円形状に成形し、バンド本体のリ
ング部に割り型を挿入し、拡径方向に割型を移動させて
バンド本体を所定の円形状に仕上げることを特徴とす
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて、添付図面に基づき詳細に説明する。図1はワン
タッチ式の締め付けバンドの製造装置の全体構成を示す
説明図である。同図でA〜Fは製品の加工ステージ、G
は製品を収納するステージを示す。被加工品はAステー
ジからFステージまで順次搬送され、所要の加工が施さ
れて最終製品となる。図1は、各加工ステージで施され
る加工内容を模式的に示すものである。以下、これらの
加工ステージごとの加工内容について説明する。
【0015】Aステージは、コイル状に卷回されている
長尺なバンド材20から所定の長さにバンド本体10を
切断し、切断したバンド本体10にバックル12を溶接
する加工を行うステージである。22はバンド本体10
となるバンド材20を卷回したコイルである。本実施形
態では金属帯状体を接続して長尺なバンド材20を形成
してコイル22を形成した。バンド本体10からバンド
材20の継ぎ目を排除するため、バンド材20の継ぎ目
の前後に継ぎ目検知用の孔を設け、その孔をセンサで検
知して継ぎ目部分を材料から排除するように管理してい
る。
【0016】24はコイル22からバンド材20を送り
出すアンコイラーである。アンコイラー24はコイル2
2を回転させてバンド材20を送り出す。26はコイル
22から送り出されるバンド材20を平坦状にして送り
出すための平坦化部である。28はバックル12となる
長尺なバックル材30を送り出すリールスタンドであ
る。バックル材30はコイル状に卷回されてリールスタ
ンド28に装着され、リールスタンド28から送り出さ
れる。本実施形態ではバックル材30にはつなぎ目のな
い材料を使用している。バックル12はバンド本体10
にくらべて長さが短く、使用量が少ないから、センサ等
により終端を検知して適宜つけかえれば良い。バックル
材30が送り出されたか否かは、バックル材30をバッ
クル12の形状に曲げ加工する金型32a、32bにバ
ックル材30が供給されたか否かで検知する。
【0017】バンド本体10となるバンド材20の送り
出し方向とバックル12となるバックル材30の送り出
し方向は互いに直角で、交差する配置となっている。加
工ステージAでは、バックル12となるバックル材30
を曲げ加工するとともにバンド本体10のバンド材20
に溶接する。実施形態では、バンド本体10の上側にバ
ックル材30を送り出し、送り出し位置でバックル材3
0を切断するとともに、曲げ加工し、バンド材20に溶
接する。
【0018】図2は、曲げ金型32a、32bによりバ
ックル材30を曲げ加工し、溶接極棒34a、34bに
よりバックル材30(バックル)をバンド材20(バン
ド本体)に溶接する方法を示す。曲げ金型32aはバッ
クル材30をコの字形に曲げ加工するため作用部に突起
部320を設け、突起部320に挟まれた内底面に溶接
極棒34aの溶接極が露出する。曲げ金型32a、32
bによりバックル材30を上下から挟圧して曲げ加工す
ると同時に、溶接極棒34a、34bの間に通電してバ
ンド材20、30を溶接する。曲げ金型32a、32b
はバックル材30を切断するとともに曲げ加工する。
【0019】曲げ金型32a、32bにはバックル材3
0が正しく金型内に供給されたことを検知するセンサが
設けられている。バックル材30が正確に曲げ金型32
a、32bに搬送されたことが確認できれば、バックル
材30は正確に曲げ加工されることになる。バックル1
2を曲げ加工して溶接する加工における管理項目は、主
として溶接条件である。溶接条件は、溶接電流と溶接極
棒34a、34bの加圧力である。溶接電流または加圧
力が設定範囲から外れた際には異常警報を発するように
制御され、その際には、装置が停止する。また、溶接の
信頼性を向上させるため、所定の溶接回数に達した際
に、自動的に溶接極棒34a、34bを交換して長時間
にわたっての連続作業が可能になる。
【0020】図3は、コイル22から送り出されたバン
ド材20の長さをセンサ36によって測定し、バンド本
体10を所定の長さで切断する方法を示す。センサ36
は一定寸法分送り出されてくるバンド材20の長さを正
確に測定する。バックル用のバックル材30は送り出さ
れてくるバックル材30の端部の位置を基準として、所
定位置に送り出されてくる。バンド材20を切断する操
作は、金型32a、32bによるバックル12の成形操
作の後に行われる。コイル22から送り込まれるバンド
材20につなぎ目が検知された場合には、金型32a、
32bによる成形・溶接操作をいったん停止し、バンド
材20の切断操作のみを行って、切断されたバンド材2
0は排出箱に排出される。
【0021】バンド材20にバックル12を成形して溶
接した後、平坦なバンド本体10を折り返して丸め加工
する。図4に折り返し丸め加工の方法を示す。40はバ
ンド本体10を丸め加工する際のガイドとなる円柱状に
形成したガイド棒である。42はバンド本体10の外面
上を転動してバンド本体10をガイド棒40の外面に押
接する押さえローラである。図4(a)は、バンド本体1
0を丸め加工する前の状態で、バンド本体10の長手方
向のほぼ中央にガイド棒40が配置され、バンド本体1
0がガイド棒40の外面と押さえローラ42とによって
挟圧されている。図4(b)は、押さえローラ42が下位
置から、ガイド棒40の外周面にバンド本体10を押さ
えつけるように移動開始した状態である。バンド本体1
0の一端側は、押さえローラ42によってガイド棒40
に押さえつけられて徐々に折り返されていく。
【0022】図4(c)は、押さえローラ42がさらに移
動し、バンド本体10の一端側がバンド本体10の他端
側に重ね合わさったところで、クランパ44によってバ
ンド本体10の端部側をクランプした状態である。ガイ
ド棒40の径寸法によってバンド本体10を折り返した
際の丸め寸法が規定される。46はバンド本体10を折
り返した際、バンド本体10の両端が合致しない場合
に、バンド本体10の端部の位置を揃えるように補正す
るためのエアシリンダである。
【0023】図5(a)は、丸め折り返し加工を行った際
に、バンド本体10の端部10aが位置ずれしている状
態である。図5(b)は、エアシリンダ46をバンド本体
10の外面に当接させ、バンド本体10の端部の位置を
一致させた状態である。エアシリンダ46によりバンド
本体10を突く際には、クランパ44を若干緩め、バン
ド本体10の端部にストッパを突き当てて端面が正確に
一致するようにする。バンド本体10の端面が正確に一
致するように矯正する操作は、締め付けバンドの締め付
け内径寸法に直接影響するからきわめて重要である。
【0024】Bステージは、丸め折り返し加工を行った
後、レバー材50をバンド本体10に溶接する加工ステ
ージである。丸め折り返し加工を行った被加工品をAス
テージからBステージへ搬送する機構として本実施形態
では、180°対称となる位置にチャックを取り付けた
回転テーブルを設置した。Aステージ側で被加工品をチ
ャックした後、AステージとBステージでの加工タイミ
ングに同期させて180°回転させBステージに被加工
品を移送する。Bステージ側のチャックはこの移送操作
の際にAステージに移動し、次のチャック支持に備え
る。
【0025】図1で48はレバー材50を供給するパー
ツフィーダである。パーツフィーダ48は装置本体に側
方に位置し、装置内に順次レバー材50を供給する。図
6にパーツフィーダ48を拡大して示す。本実施形態で
はレバー材50として、あらかじめ所定長さの個片に切
断し、バレル処理によって切断端面をR形状としたもの
を使用している。レバー材50の切断端面をR形状とす
るのは、バンド締め付けの際にはレバー14の折り曲げ
支点に非常に大きな力が作用することから、レバー14
の端面をR形状に形成していないと、レバー14の端面
が刃物のように作用してバンドを切断してしまうことが
あるからである。なお、レバー材50をバレル処理する
と変形したりすることがあることから、パーツフィーダ
48内に変形品を取り除く機構を設けている。
【0026】パーツフィーダ48では、図6に示すよう
にレバー材50は一列状となって装置本体に順次供給さ
れる。52はレバー材50に刻印を形成するための刻印
プレス部である。刻印プレス部52では製品を識別する
ための刻印を打刻する。なお、あらかじめ個片に形成し
てバレル処理を施したレバー材50を供給するかわり
に、長尺体のレバー材を使用し、プレス装置により長尺
体をレバー14の寸法に合わせて定寸に切断し、切断端
面をR加工した後、打刻工程に移送するように構成する
ことも可能である。
【0027】図7に丸め折り返し加工を行ったバンド本
体10にレバー材50を溶接する工程を示す。レバー材
50はバンド本体10の重ね合わさった端部側に一定長
さ重複するように重ねて溶接する。この溶接工程は、バ
ンド2枚とレバー材1枚を合わせた3枚を溶接する工程
である。図7(a)で、54a、54bは上下一対に配置
した溶接極棒であり、レバー材50を溶接位置に位置合
わせし、丸め折り返し加工を施したバンド本体10を溶
接位置に移動させる状態を示す。56はレバー材50を
搬送するハンドである。図7(b)は、溶接極棒54a、
54bによってバンド本体10とレバー材50とを挟圧
して溶接している状態である。図7(c)は、溶接後、溶
接極棒54a、54bを上下に離間させ、ハンド56に
よる支持を解除して、レバー材50を溶接した被加工品
を次ステージに搬送する状態を示す。
【0028】この溶接工程では、レバー材50とバンド
との一定の溶接強度が得られるように、電流条件、加圧
条件等の溶接条件を的確に管理すること、レバー材50
とバンド本体10とを正確に位置合わせして溶接するこ
とが重要な管理項目である。溶接条件については、電流
値等に異常値が発生した場合には異常警報を出して装置
を停止させ、溶接時に発生するスパークを検知するセン
サを設け、スパークが発生した際には不良品として自動
的に製品を排出箱に排出するように管理する。本実施形
態では、1回スパークが発生した後、再度連続してスパ
ークが発生した場合には、異常警報を出して装置を停止
させている。また、安定した溶接加工がなされるよう
に、所定の溶接回数に達した際に、溶接極棒を自動的に
交換するように構成している。
【0029】レバー材50とバンド本体10との位置ず
れは、バンド締め付けの際の内径寸法に影響を与えるか
ら、溶接位置にバンド本体10とレバー材50を正確に
セットする必要がある。これはバンド本体10とレバー
材50の搬送精度を上げ、バンド本体10とレバー材5
0との位置合わせを正確にすることによってなされる。
Cステージは、バンド本体10にレバー材50を溶接し
た状態で、バンド本体10とレバー材50の重なり部分
の長さを測定するステージである。BステージからCス
テージへ被加工品を搬送する機構も、前述したAステー
ジからBステージへ搬送する機構と同様である。すなわ
ち、180°対称位置にチャックを取り付けた鉛直面内
で回転する回転テーブルを用いてBステージからCステ
ージへ被加工品を搬送する。この場合も、Bステージと
Cステージでの加工タイミングに同期させて回転テーブ
ルを駆動する。
【0030】図1で、58はバンド本体10とレバー材
50の重なり部分の長さを画像により検知するためのC
CDカメラである。バンド本体10とレバー材50との
位置ずれは、幅方向へのずれと、長さ方向のずれとがあ
る。長さ方向のずれは、締め付け内径の精度に影響を与
える。Cステージでは、バンド本体10とレバー材50
との重なり部分の長さを全数検査し、規定の規格寸法公
差から外れたものを排除している。重なり部分の長さ異
常が連続して発生した場合は、装置異常とみなし、装置
を停止させる。
【0031】ステージDはレバー材50をR形状に成形
する工程である。この加工ではレバー材50とバンドと
の重なり部分からレバー材50の先端側にかけて円弧状
にレバー材50を曲げ成形する。図8にレバー材50の
曲げ加工の工程を示す。60は曲げ金型の固定型、62
はレバー材50とバンドとの重なり部分を曲げ成形する
第1の成形型、64はレバー材50の先端側を曲げ加工
する第2の成形型である。図8(a)は、固定型60に位
置合わせしてレバー材50を溶接した被加工品をセット
した状態である。図8(b)は、第1の成形型62と固定
型60とによってレバー材50をクランプしレバー材5
0の基部をR形状に曲げた状態である。第2の成形型6
4は、第1の成形型62が被加工品をクランプしている
状態で固定型60との間でレバー材50をクランプし、
レバー材50全体をR形状に成形する。図8(c)は、レ
バー材50の全体をR形状に成形した後、クランプを解
除し搬送ハンド66により被加工品を次工程に搬送する
状態である。
【0032】本実施形態では固定型60との間で被加工
品をクランプして曲げ加工する金型を、第1の成形型6
2と第2の成形型64の2つの分割型としたことによ
り、レバー材50の全体に均一に押圧力を作用させるこ
とができ、高精度にレバー材50を曲げ加工することが
可能となっている。曲げ金型を2つに分割したことによ
り、レバー材50とバンドとの重なり部分とレバー材5
0単独の部位とで被加工品の厚さが異なることに対応し
て均一なR形状に曲げ成形することができる。従来、レ
バー材をR形状に曲げ加工する際には一体型の金型を使
用しているため、レバー材50の中間部分に折れたよう
な個所が生じたり、レバー材の両端が伸びてしまったり
することがあった。レバー14はバンド締め付けの際に
最も力が加わる部分であるから、レバー14の中間の折
れたような部位に力が集中し、レバー14の座屈につな
がることがある。また、均一のR形状に成形されていな
いと、バンドを締め付けた状態でバンドの外周からレバ
ー14が浮いた状態になる。なお、ステージCからステ
ージDへ被加工品を搬送する場合も、ステージBからス
テージCへ被加工品を搬送する場合と同様に、鉛直面内
で回転する回転テーブルを利用して搬送している。
【0033】ステージEは、レバー材50をR形状に曲
げ成形した被加工品に対してバンド部分を円形に広げて
成形する加工ステージである。図9に加工ステージEを
正面方向から見た配置の概略構成を示し、図10は、加
工ステージEで行われる加工を順を追って示している。
本実施形態では、円板状の回転テーブル70の周囲に加
工具を配置し、回転テーブル70に被加工品のセット部
70aを所定間隔で配置して、一回の加工ごとに回転テ
ーブル70を回転して次の加工を施すようにしている。
回転テーブル70に被加工品をセットし、回転テーブル
70の周囲に加工具を配置することで、複数の加工を効
率的に行うことができ、装置をコンパクトに形成するこ
とができる。
【0034】図9に示すステージ(1)における加工
は、図10(a)に示すように、チャック72によりレバ
ー14をクランプし、バンド本体10の基部を水平方向
から鉛直方向に立ち上げるように曲げる加工である。7
4はバンド本体10のリング内に挿通した移動ガイドで
ある。移動ガイド74を矢印方向に回動させることによ
ってバンド本体10を立ち上げ位置まで曲げることがで
きる。次のステージ(2)における加工は、図10(b)
に示すように、丸め折り返し加工によって細長のリング
状に形成されたバンド本体10を拡径する加工である。
すなわち、バンド本体10の折り返し位置に近い上側か
ら移動ガイド74を降下させてバンド本体10を内側か
ら若干押し開くようにするとともに、押さえブロック7
6をバンド本体10の上方からバンド本体10の外面に
押接してバンド本体10を横に押し広げる。
【0035】ステージ(3)における加工は、バンド本
体10のリング内に多数本の線材78を束ねて挿通し、
線材78の内側に成形用の軸を通してバンド本体10の
リング部分を円形に成形する加工である。線材78はバ
ンドを円形に成形するために軸を通す際にガイドとなる
ものである。線材78はバンド本体10のリング部内で
ほぼ等間隔に配置し、線材78の内側に挿通する軸は、
線材78の外径寸法と軸の外径寸法を合わせてバンド本
体10の内径寸法となるように設定する。図10(c)
は、バンド本体10のリング部分に線材78を挿通した
状態である。線材78の内側に軸を挿入することによ
り、線材78を介してバンド本体10のリング部が円形
状になる。
【0036】ステージ(4)における加工は、バンド本
体10のリング部の内側に3つ割りの成形治具80を挿
入し、成形治具80を径方向に移動させてバンド本体1
0のリング部を最終的に所定の製品寸法となるように成
形する加工である。成形治具80を用いて成形すること
により、バンド本体10を高精度の円形に成形すること
ができる。ステージ(5)では、加工終了後の被加工品
をチャック82により支持し、チャック82によって支
持された被加工品は次の加工ステージに搬送される。
【0037】バンド本体10のリング部を円形に成形す
る方法として、バンド本体10のリング部に線材を束ね
て挿入し、線材の内側に軸を通してリング部を所定の円
形に成形する方法は従来、行われている。しかしなが
ら、従来は一工程でリング部を拡径、成形しているた
め、バンドがテーパ状に広がってしまうという問題があ
った。本実施形態では、上述したようにバンド本体10
をいったん押し広げた後、線材78をリング部に挿通し
て拡径、円成形を行い、さらに成形治具80を用いて成
形したことによって、従来にくらべてリング部の成形精
度を大きく向上させることが可能となった。なお、プレ
ート16を取り付けない締め付けバンド製品の場合は、
この時点で製品を搬出することになる。
【0038】ステージFは、リング部を形に成形したバ
ンド本体10にプレート16を溶接して最終製品とする
工程である。図1で、84はプレート16を形成するた
めの長尺なプレート材である。プレート材84はコイル
状に卷回されてアンコイラー86にセットされ、定寸ず
つ送り出される。プレート材84についても、継ぎ目の
前後に継ぎ目検知用の孔を設け、センサにより孔を検知
して継ぎ目がプレート16から排除されるようにしてい
る。定寸ずつ送り出されたプレート材84は、プレス部
88で所定形状のプレート16に形成される。図11
(a)は、金型90とポンチ92とによって長尺なプレー
ト材84を個片のプレート16に切断する工程、図11
(b)は、個片に切断したプレート材を金型94、96に
より円弧状に曲げ成形し、同時にプレート16の両側縁
にフランジ16aを形成する工程を示す。
【0039】プレス部88により所定形状に成形して形
成されたプレート16は、バンド本体10のリング部の
内周に位置合わせして支持した状態でバンド本体10に
溶接する。バンド本体10にプレート16を溶接する際
には、プレート16の端面をバックル12の内側面に当
接させた状態で溶接する必要がある。図12、13はバ
ンド本体10にプレート16を位置合わせして溶接テー
ブルに支持する工程を示す。図12は、所定形状に形成
したプレート16を溶接テーブル100に支持するまで
の工程を示す。成形後のプレート16を上向きに治具9
7に移載し、さらに治具98上でエアシリンダ99によ
り位置合わせし、溶接テーブル100に移載する。
【0040】溶接テーブル100にプレート16を支持
した状態で、図13(a)に示すように、円形に成形され
たバンド本体10のリング部を溶接テーブル100に外
挿して被成形品をセットする。図13(b)は、溶接テー
ブル100に支持されたプレート16にバンド本体10
のリング部をのせて被加工品を支持した状態である。プ
レート16はバックル12の端面に当接させた状態で溶
接するから、図13(b)の状態でエアシリンダ102に
よりレバー14を軽く押し、バックル12の端面をプレ
ート16の端面に当接させる。バンド本体10はプレー
ト16上をスライドしてバックル12の端面がプレート
16の端面に当接する。図14は、バックル12の端面
とプレート16の端面が開いた状態と、バックル12の
端面とプレート16の端面が当接した状態を示す。
【0041】図15は、溶接テーブル100にバンド本
体10とプレート16とを支持した状態で、溶接極棒1
04a、104bによりバンド本体10とプレート16
とを挟圧して溶接する工程を示す。この溶接工程におい
ても、溶接電流と加圧力を管理して確実に溶接できるよ
うにしている。また、溶接極棒104a、104bを所
定の溶接回数に達した際に自動的に交換するようにし
て、安定した溶接がなされるようにしている。
【0042】図16は、バンド本体10にプレート16
を溶接する工程で使用している回転テーブル106の平
面図である。106A〜106Dは、回転テーブル10
6上に配置した加工ステージである。加工ステージ10
6Aは、溶接テーブル100にプレート16を支持する
ステージ、加工ステージ106Bはプレート16にバン
ド本体10をのせて位置決めするステージ、加工ステー
ジ106Cはプレート16をバンド本体10に溶接する
ステージ、106Dは溶接後の製品を搬出するステージ
である。プレート16を溶接した後は、プレート16が
バンド本体10に取り付けられていることを確認し、ス
テージGの製品の収納ステージに搬出される。製品の収
納ステージでは、製品数をカウントして所定数ごと袋詰
めされる。
【0043】なお、図17、18は溶接極棒を自動的に
交換する機構の概略構成を示す。バンド本体10にバッ
クル12を溶接する場合、レバー材50を溶接する場
合、プレート16を溶接する場合のいずれの場合も一対
の溶接極棒により被加工品を挟圧して溶接する。図17
はチャック108を取り付けたアーム110aを駆動機
構112により、ボルスター118aと溶接位置との間
で揺動自在に設けて溶接極棒116aを自動交換可能に
した構成例である。溶接極棒は一対で使用するから、図
18に示すように、上下に一対のボルスター118a、
118bを配置し、各々のボルスター118a、118
bに溶接極を対向させて溶接極棒116a、116bを
セットする。
【0044】図18(a)は、ボルスター118a、11
8bの平面図を示す。上側のボルスター118aについ
ては、溶接極を貫通させる小孔と溶接極棒をセットする
凹部を形成する。溶接極を貫通させる小孔は切欠119
によりボルスター118aの外面にまで連通し、チャッ
ク108により溶接極棒116aをチャックして横方向
に引き出すことが可能となっている。下側のボルスター
118bについては、溶接極棒116bをセットする凹
部を設け、チャック108により溶接極棒116bを持
ち上げるようにして移載する。
【0045】図17、18に示す溶接極棒の自動交換装
置により溶接極棒116a、116bをセットする操作
は次のように行われる。すなわち、溶接回数が所定の交
換回数にまで達した際には、まず、溶接位置にある溶接
極棒をチャックしてボルスター118a、118bの空
き位置にセットする。次に、ボルスター118a、11
8bを回転させ、新しい溶接極棒116a、116bを
チャック108によりチャックする位置に移動させる。
次いで、チャック108により溶接極棒116a、11
6bをチャックし、溶接位置に移動して溶接装置に溶接
極棒116a、116bを固定する。
【0046】図19、20はプレート16の溶接に使用
する溶接極棒の自動交換装置の概略構成を示す。この自
動交換装置では溶接極棒120a、120bを一対とし
て溶接極棒のセット板122に抜き差しできるように構
成している。124は溶接極棒120a、120bを一
対としてチャックするチャック機構である。図20に示
すように、チャック機構124はチャック124a、1
24bにより上下の溶接極棒120a、120bを一度
にチャックし、セット板122から溶接極棒120a、
120bを引き出した後、180°回転してプレート1
6の溶接位置にセットする。
【0047】本実施形態の締め付けバンドの製造装置
は、バンド材20、バックル材30、レバー材50、プ
レート材84を加工装置本体に供給し、搬送機構によっ
て被加工品を各ステージに同期させて搬送することによ
り全自動によって締め付けバンドを製造できるように構
成したものである。このように、材料の供給から各部品
の成形、組み立て、溶接を自動化することによって締め
付けバンドの製造効率をきわめて向上させることが可能
となる。また、加工内容の異常発生を警報として発生さ
せる手段、部品の測長手段、溶接極棒の自動交換手段を
設けることによって、ばらつきのない信頼性の高い製品
として提供することが可能となる。
【0048】
【発明の効果】本発明に係る締め付けバンドの製造装置
によれば、上述したように、締め付けバンドをきわめて
効率的に製造することが可能となり、信頼性の高い良品
を容易に量産することが可能になる。また、本発明に係
る締め付けバンドの製造方法によれば、バンド形状等が
良好な良品を容易に製造することができる等の著効を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る締め付けバンドの製造装置の一実
施形態の全体構成を示す説明図である。
【図2】バンド本体にバックルを折り曲げて溶接する工
程を示す説明図である。
【図3】バンド本体の長さを測定する工程を示す説明図
である。
【図4】バンド本体を丸め折り返し加工する工程を示す
説明図である。
【図5】バンド本体を丸め折り返し加工する際にバンド
の端部位置を位置合わせする方法を示す説明図である。
【図6】レバー材を供給するパーツフィーダの構成を示
す説明図である。
【図7】バンド本体にレバー材を溶接する工程を示す説
明図である。
【図8】レバーをR成形する加工工程を示す説明図であ
る。
【図9】バンド本体のリング部を円形に加工する回転テ
ーブルでの加工ステージを示す説明図である。
【図10】バンド本体のリング部を円形に成形する工程
を示す説明図である。
【図11】プレートを形成する工程を示す説明図であ
る。
【図12】プレートを溶接テーブルにセットする工程を
示す説明図である。
【図13】プレートにバンド本体をセットする工程を示
す説明図である。
【図14】バックルとプレートとの相互位置を示す説明
図である。
【図15】プレートをバンド本体に溶接する工程を示す
説明図である。
【図16】プレートをバンド本体に溶接する回転テーブ
ルの構成を示す平面図である。
【図17】溶接極棒の自動交換装置の概略構成を示す説
明図である。
【図18】溶接極棒をチャックして交換する方法を示す
説明図である。
【図19】溶接極棒の自動交換装置の他の構成例を示す
説明図である。
【図20】チャック機構により溶接極棒をチャックする
方法を示す説明図である。
【図21】プレート付きの締め付けバンドの構成を示す
正面図である。
【符号の説明】
10 バンド本体 12 バックル 14 レバー 16 プレート 20 バンド材 24 アンコイラー 28 リールスタンド 30 バックル材 32a 金型 34a、34b 溶接極棒 36 センサ 40 ガイド棒 42 ローラ 44 クランパ 46 エアシリンダ 48 パーツフィーダ 50 レバー材 54a、54b 溶接極棒 60 固定型 62、64 成形型 70 回転テーブル 74 移動ガイド 78 線材 80 成形治具 84 プレート材 88 プレス部 100 溶接テーブル 102 エアシリンダ 104a、104b 溶接極棒 106 回転テーブル 116a、116b 溶接極棒 118a、118b ボルスター 120a、120b 溶接極棒 124 チャック機構

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺な帯状に形成されたバンド材を所定
    の長さに切断して形成したバンド本体にバックル材をコ
    の字状に折り曲げて溶接するステージと、 バックルを溶接した平坦状のバンド本体を、長手方向の
    略中央部にガイド棒を当接させて両端部を重ね合わせる
    ように丸めて折り返す丸め折り返し加工を施すステージ
    と、 丸め折り返し加工を施したバンド本体の重ね合わさった
    端部側に、先端をバンド本体の端部から延出させてレバ
    ー材を溶接するステージと、 バンド本体とレバー材との重なり部分の長さを検査する
    ステージと、 バンド本体に溶接されたレバー材を固定型と成形型とに
    より円弧形状に曲げ成形するステージと、 バンド本体の丸め折り返し部分を広げてバンド本体を円
    形状に成形するステージとが直列に配置され、これら各
    ステージにおける加工タイミングに同期して順次被成型
    品を各加工ステージに搬送する搬送機構を備えた加工装
    置本体及び、 該加工装置本体に、前記バンド本体となるバンド材と、
    前記バックルとして使用されるバンド材と、前記レバー
    材とを供給する機構を備えたことを特徴とする締め付け
    バンドの製造装置。
  2. 【請求項2】 円形状に成形したバンド本体のリング部
    に、リングの曲率に合わせて円弧状に成形するととも
    に、フランジが両側縁に形成されたプレートを、一方の
    端面をバックルの端面に当接させて位置決めしてバンド
    本体に溶接するステージが設けられていることを特徴と
    する請求項1記載の締め付けバンドの製造装置。
  3. 【請求項3】 バンド本体の丸め折り返し部分を広げて
    バンド本体を円形状に成形する加工ステージが、 レバーに溶接されている側のバンド本体の基部を溶接部
    分の近傍で、バンド本体に当接する側のレバーの端部が
    バンド本体から離間する向きに曲げるステージと、 丸め折り返し加工により細長のリング状に形成されたバ
    ンド本体の外面を押さえブロックにより押圧してバンド
    本体を押し広げるステージと、 拡径されたバンド本体に多数本の線材を略等間隔で束ね
    て挿通し、該線材の内側に線材をガイドとして円形の軸
    を挿入して、バンド本体を円形状に成形するステージ
    と、 該ステージにより成形されたバンド本体のリング部に挿
    入可能な割型を備え、バンド本体のリング部に割型を挿
    入して拡径方向に移動することによりバンド本体を所定
    の円形に仕上げるステージとを備えていることを特徴と
    する請求項1または2記載の締め付けバンドの製造装
    置。
  4. 【請求項4】 バンド本体に溶接されたレバー材を固定
    型と成形型とにより円弧形状に曲げ成形するステージ
    が、 バンド本体とレバー材との重ね合わせ部分を、固定型と
    の間で挟圧して円弧状に曲げ成形する第1の成形型と、 該第1の成形型に隣接して配置され、前記レバー材を固
    定型との間で挟圧して円弧状に曲げ成形する第2の成形
    型とを備えていることを特徴とする請求項1または2記
    載の締め付けバンドの製造装置。
  5. 【請求項5】 バックルをバンド本体に溶接するステー
    ジ及びレバー材をバンド本体に溶接するステージが、 溶接時に、発生するスパークを検知するセンサを備え、
    スパークを検知した際に被加工品を不良として排出可能
    に設けられていることを特徴とする請求項1または2記
    載の締め付けバンドの製造装置。
  6. 【請求項6】 バックルをバンド本体に溶接するステー
    ジ及びレバー材をバンド本体に溶接するステージが、 被加工品の溶接部分を両側から加圧して支持するととも
    に溶接電流を通す一対の溶接極棒を備え、 該溶接極棒が、一定の溶接回数経過時に自動的に交換可
    能に設けられていることを特徴とする請求項1、2、3
    または4記載の締め付けバンドの製造装置。
  7. 【請求項7】 バンド本体とレバー材との重なり部分の
    長さを検査するステージが、前記重なり部分を視認する
    CCDカメラを備え、重なり部分を測長して、規格外製
    品を排出可能に形成されていることを特徴とする請求項
    1または2記載の締め付けバンドの製造装置。
  8. 【請求項8】 帯状のバンド材を両端を重ね合わせた円
    形のリング状に形成されたバンド本体にレバーが溶接さ
    れるとともに、締め付け操作時にてこのように倒すレバ
    ーを係止するバックルがバンド本体に溶接された締め付
    けバンドの製造方法において、 丸め折り返し加工によって細長のリング状に形成された
    バンド本体を円形に成形する際に、バンド本体を、レバ
    ーに溶接されている溶接部分の近傍で、レバーのバンド
    本体に当接する側の端部がバンド本体から離間する向き
    に曲げ、 丸め折り返し加工により細長のリング状に形成されたバ
    ンド本体の外面を治具により押圧してバンド本体を押し
    広げ、 拡径されたバンド本体に多数本の線材を略等間隔で束ね
    て挿通し、該線材の内側に線材をガイドとして円形の軸
    を挿入して、バンド本体を円形状に成形し、 バンド本体のリング部に割り型を挿入し、拡径方向に割
    型を移動させてバンド本体を所定の円形状に仕上げるこ
    とを特徴とする締め付けバンドの製造方法。
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