JP2001300404A - 電動式粘性液体排出装置および方法 - Google Patents

電動式粘性液体排出装置および方法

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JP2001300404A JP2001085315A JP2001085315A JP2001300404A JP 2001300404 A JP2001300404 A JP 2001300404A JP 2001085315 A JP2001085315 A JP 2001085315A JP 2001085315 A JP2001085315 A JP 2001085315A JP 2001300404 A JP2001300404 A JP 2001300404A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粘性の高い液体を排出するための電動式装置
を提供すること。 【解決手段】 動作モード中に、粘性液体のパターンを
基板上に排出するための電動式液体ディスペンサであ
る。スタンバイオペレーションモードでは、ディスペン
サはオフにされ、粘性液体を排出しない。ディスペンサ
は、出口から液体を流出させる開位置と、出口から液体
が流出することを防ぐ閉位置の間で移動するためのディ
スペンサ本体を備えている。コイルが電機子付近に取付
けられ、該開位置と、該閉位置との間で電機子を移動す
るための電磁場を選択的に生成する。制御装置は、動作
モード中のみ、または動作およびスタンバイの両方のモ
ード中に、一定の温度を維持するために、ディスペンシ
ングバルブ上に熱伝達装置を提供すると同様に、コイル
をヒータとして使用するための異なる装置と方法を設け
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粘性液体を排出
(分配)する装置に関し、特に、ホットメルト接着剤の
ような粘性液体を排出するための電動式装置に関する。
【0002】
【従来の技術】粘性液体の正確な配置を要する、外用薬
を排出するための空気動式または電動式粘性液体ディス
ペンサが開発されてきた。空気動式ディスペンサは、デ
ィスペンシングバルブを動作する空気動式ソレノイドを
非常に強力に製造することがきるため、ディスペンシン
グバルブの動作が、排出中の液体の粘性と関係なくなる
という顕著な利点を備えている。しかし、空気動式ディ
スペンサは、一般に電動式液体ディスペンサよりも寿命
が短く、空気動式ソレノイドの動作は、電動式液体ディ
スペンサの電動ソレノイドよりも制御の正確性が低下し
てしまう。そのため、いくつかの用途では、空気動式粘
性液体ディスペンサよりも電動式粘性液体ディスペンサ
が好ましい場合がある。一般に、電動式ディスペンサは
電磁コイルを備えており、電磁コイルは、磁極に関連し
て電磁場を生じるように付勢される電機子を包囲する。
電磁場は、電機子と接続したバルブステムを移動するこ
とによりディスペンシングバルブを開閉するべく選択的
に制御される。より詳細には、電機子と磁極との間の磁
気引力が電機子とバルブを極へと移動させることでディ
スペンシングバルブが開く。ディスペンシングサイクル
の最後に、電磁石の電源が断たれ、戻りバネが電機子と
バルブステムを元の位置に戻し、これによりディスペン
シングバルブが閉鎖する。
【0003】電動式粘性液体ディスペンシングガンの動
作において、コイルと電機子間の結合は有効でなく、そ
のため、最高の起動速度を達成するために、一般に、電
機子の動作を可能な限り迅速に開始するべく、初期のタ
ーンオン期間中に電流パルスまたはスパイクがコイルに
供給される。しかし、コイルに供給するこのようなレベ
ルの電流を維持することにより、コイル温度が急速かつ
相当に上昇してしまう。さらに、このような高レベルの
電流を維持すると、コイルのインダクタンスに保存され
たエネルギーが散逸するのに必要な時間が増加し、その
結果、ターンオフ時間と液体ディスペンサを閉鎖するた
めに必要な時間が増加してしまう。そのため、初期電流
スパイクの後、コイルを流れる電流は通常、戻りバネの
対向力を克服することで、電機子をその開位置に保持す
るのに必要な最小値にまで減じられる。このような段形
電流波形はコイル内にロードされた電流により誘導され
た熱を低下するために有用であり、これにより、コイル
を、段形波形を使用しない場合よりも低温で動作できる
ようになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、以下で説明す
るように、液体排出工程中のコイルと電機子の動作によ
り、液体排出工程の質に影響を与えるその他の熱に関連
した問題を作ってしまう。粘性液体電動式ディスペンサ
を継続的に開発し使用してきた結果、パフォーマンスス
ペシフィケーションの要求がさらに多くなり、ディスペ
ンサ内の熱がパフォーマンスにどのように潜在的に影響
するかについての理解がより深まった。例えば、電動式
ディスペンシングバルブの電気コイルは、通常、空気動
式ソレノイドと同じ力を提供することができず、そのた
め、排出されている液体の粘性を変えることで生じる可
能性のあるバルブステム動作への抵抗がさらに変化する
ことになる。従って、排出されている液体の粘性が変化
すれば、電磁コイルにかかる負荷が変わり、ディスペン
シングバルブを開閉するために要する時間も変わってく
る。ディスペンシングバルブの開閉の時間におけるこの
ような変化により、基板上に排出する接着剤の位置も変
わる。
【0005】上述に加えて、新しい用途ほどより要求の
多いパフォーマンススペシフィケーションであり、果て
しなく増加するガン速度、すなわち、より短いディスペ
ンシングバルブの開閉時間が必要となる。バルブを動作
する電気コイルに付加する電力を増すことで、ディスペ
ンシングバルブの動作速度を増すことができる。通常、
コイルに供給されている電流を増すことで電力を増加す
ることができ、また同時にコイルに熱を加え、これによ
りコイルの温度が上昇する。より熱いまたは高いコイル
温度は、粘性液体排出の濃度にいくつかの形で影響を与
える。まず、コイルからの熱が電機子と、バルブシート
に近接して、粘性液体に包囲されているバルブステムと
を介して伝搬される。電機子の温度が変化した、例え
ば、上昇した場合、排出される液体の粘性も同様に変化
し、この例では低下し、これにより、ディスペンサから
の粘性液体の流れが変化する。
【0006】第2に、電機子が開位置と閉位置間で移動
する速度は、コイル内の電流の変更の割合の関数であ
り、これが、コイルの電気時間定数によって制御され
る。電気時間定数はコイル抵抗の関数であり、つまり、
温度の関数である。ここで説明する粘性液体ディスペン
サに使用されるコイルは、動作温度の通常範囲にかかる
抵抗における約50%の変化を経験する。抵抗における
このような変化は、コイルの電気時間定数に実質的に影
響し、これにより、コイルがバルブを開閉できる速度に
も同様に影響する。コイルの熱時間定数は、コイル質量
と、ガン本体のような包囲材料と周囲温度との熱接続と
の関数である。コイルと包囲熱システムとの熱時間定数
は、安定した状態に達するために、熱システムに必要な
時間に影響を及ぼす。ディスペンシングシステムが一定
速度で運転しており、安定した状態が達成された場合、
熱時間定数は、ディスペンシングコイルの動作における
変化の源を呈することはない。しかし、いくつかの理由
から、安定した状態を変更することができる。この理由
とは、例えば、製造ライン速度が上昇または低下し、ま
たはディスペンシングガンが停止しており、スタンバイ
モードにある、というものである。こうした状況のいず
れも、コイル温度の変化の原因となり、熱時間定数は粘
性液体ディスペンサの動作における変化の源を呈する。
【0007】さらに問題なのは、コイルワイヤ絶縁体の
最大温度の割合(定格)である。通常の動作条件下で、
ワイヤ絶縁体の温度割合(温度定格)はワイヤ温度を超
える。しかし、より悪い状況では、ワイヤの温度がワイ
ヤ絶縁体の温度割合を超えると、コイルワイヤ絶縁体の
完全性が妥協されてもよく、これにより、コイル巻線を
共に短絡させる。共に短絡するあらゆるコイル巻線は、
コイルの抵抗を変え、ディスペンサの液体排出動作の粘
性に潜在的かつ反対に影響する。従って、段形の電流波
形を用いることにより、従来の電動式液体ディスペンサ
がコイルの温度を下げようと試みる。さらに、マニホル
ド内を循環している液体の温度を制御するために、液体
ディスペンサが取付けられたマニホルドや液体ディスペ
ンサにヒータを使用することが知られており、これによ
り、ディスペンサ自体の温度を間接的に制御する。しか
し、電動式液体ディスペンサを一定の温度に維持するた
めに、液体ディスペンサの温度を自己収納装置で直接に
制御する試みはなされなかった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、かなり向上し
た、より濃度の高い粘性液体の排出を提供するために、
ディスペンサの熱状態を直接管理する粘性液体用の向上
した電動式ディスペンサを提供する。本発明の電動式デ
ィスペンサは、ディスペンサの動作速度における変化と
は別の、ディスペンシングバルブのより安定した起動を
提供する。本発明の電動式液体ディスペンサは、生産ラ
インの速度の変化と、液体ディスペンサの動作周波数の
変化の結果起こる不安定な温度の範囲を小さくする。さ
らに、本発明の電動式液体ディスペンサは、ガン動作の
速度とは別に、一定のコイル温度を維持する。ディスペ
ンサ内の液体の粘性を一定に保つ補助となる、温度変化
の範囲を小さくする自己収容温度制御を備えた液体ディ
スペンサが得られる。電動式粘性液体ディスペンサ内の
温度をより良く制御することにより、さらに安定した、
高速で信頼性の高い動作サイクルが得られる。従って、
本発明の電動式ディスペンサは、これまでのものより
も、粘性液体をより正確かつ精密で、より高品質に排出
する利点を備えている。
【0009】本発明の原理と記載の実施形態によれば、
1実施形態において本発明は、動作モード中に粘性液体
を基板上に排出するための電動式液体ディスペンサを提
供する。ディスペンサは、液体を出口から流出させる開
位置と、液体の出口からの流出を防ぐ閉位置の間で移動
するために、ディスペンサ本体内に配置された出口と電
機子を備えている。電機子付近にはコイルが取付けら
れ、開位置と閉位置の間で電機子を移動するための電磁
場を選択的に生成する。制御装置がコイルに接続してお
り、液体ディスペンサを駆動するため、また同時に、動
作モード中にコイルをほぼ一定の温度に保持するため
に、液体ディスペンサ内の電機子に関連して配置された
コイルを、駆動電流で付勢するための出力信号を供給す
る。
【0010】1実施形態の1局面では、制御装置は、コ
イルに駆動電流信号を供給する電源スイッチと、電源ス
イッチに電流波形信号を供給する熱制御装置とを備えて
いる。電流波形信号、温度制御ループに反応して電源ス
イッチを動作して、コイルを一定の温度に維持させる。
1実施形態の別の局面では、熱伝達装置がディスペンサ
本体との熱伝達関係において取付けられており、制御装
置は熱伝達装置と接続して、熱伝達装置に、動作および
スタンバイモード中に、熱伝達装置とディスペンサ本体
の間で選択的に熱を伝達させ、これにより、動作および
スタンバイモード中に、ディスペンサ本体を一定の温度
に維持する。本発明の第2実施形態では、スタンバイオ
ペレーションモード中にはディスペンサは停止され、粘
性液体を排出せず、また、制御装置はさらに、スタンバ
イモード中にコイルをほぼ一定の温度に保つべく、電流
でコイルを付勢するために出力信号を供給する。本発明
の別の実施形態では、コイルは、電機子付近に配置され
た第1、第2巻きを備えており、制御装置がコイルの第
1、第2巻きに対して選択的に出力信号を供給して、動
作およびスタンバイモード中に、コイル巻き内を電流が
流れるようにする。制御装置はさらに、動作モード中
に、開位置と閉位置の間で電機子を移動するために、第
1、第2巻きを付加的関係において、また、スタンバイ
モード中に、電機子を閉位置に不動に維持するために、
第1、第2巻きを対向する関係において選択的に配置す
る切替え装置を備えている。
【0011】1実施形態の1局面では、制御装置は、駆
動電流信号をコイルに供給する電源スイッチと、電流波
形信号を電源スイッチに供給する熱制御装置とを設けて
いる。電流波形信号は、コイルを一定の温度に維持する
ために電源スイッチを動作する。熱制御装置は、電力、
電流、温度変数のいずれかの、これら変数の所望の値そ
れぞれに対する変化に反応して電流波形信号を生成す
る。この別の実施形態の別の局面では、制御装置は、高
周波数電源と、電源スイッチ、コイル、高周波数電源の
間を接続している切替え装置とを備えている。切替え装
置は、動作モード中にコイルを電源スイッチと接続し、
スタンバイモード中にコイルを高周波電源と接続する。
この別の実施形態のさらなる局面では、制御装置は、各
コイル巻き内を流れる電流を独立して制御するようにデ
ューティレシオを許容するために、コイル巻きどうし
を、電源を横切り平行して接続するための電源スイッチ
を備えており、これにより、コイル巻きによって供給さ
れた起動電力からコイルの電力加熱を離し、独立して制
御する。
【0012】本発明のさらなる実施形態では、動作モー
ド中に、コイルを加熱することにより、ディスペンシン
グガン内で電機子に対して配置されたコイルをほぼ一定
の温度に維持するべく、電動式粘性液体ディスペンサを
動作する方法が提供される。さらなる実施形態では、上
述の方法は、スタンバイモード中にコイルを過熱するこ
とにより、スタンバイモード中の粘性液体が分配されて
いない間に、コイルをほぼ一定の温度に維持する。本発
明の別の局面では、コイルを流れる電流によって、ま
た、個別に加熱および冷却する熱伝達装置によって、動
作およびスタンバイモード中にコイルが加熱される。本
発明のさらなる局面では、コイルの加熱は、コイル内の
電流のRMS値によって制御される。液体ディスペンサ
温度制御装置の上述の実施形態は、液体ディスペンサ内
の温度変化の範囲を小さくし、通常、液体ディスペンサ
の温度をほぼ一定に維持する利点を備えている。従っ
て、液体ディスペンサ温度制御装置は、最良の電流波形
パラメータを制御できるユーザに依存するのではなく、
一定のコイル温度を維持するために適応性があり、自己
調整できるようになっている。動的な温度制御は、過剰
な温度が発生しないようにユーザが電流波形を調整する
場合にコイルを過熱から保護する。一定のコイル温度
で、ディスペンシングガン内の液体の粘性はより一定に
保たれ、これにより、排出工程の安定性が向上する。さ
らに、ディスペンシングガンの動作周波数の全体にかけ
て一定の温度を維持することで、コイル温度制御装置
は、より高い質と、より安定した粘性液体の排出動作を
提供するさらなる利点を備える。さらに、このような温
度制御は、ディスペンシングガンをガンの理論的な最高
温度限度と同速度でなくとも非常に近い速度で、過熱す
ることなく安定して動作できる。
【0013】本発明のさらなる実施形態では、電動式の
液体ディスペンサは、ヒータを備えた本体と、本体の第
1、第2側部を横切る液体通路と、液体通路と液通した
排出出口を設けている。ディスペンサは、供給板の端部
を横断する液体通路を備えた供給部材を設けている。供
給部材の1端は、本体の第1側部に取付けられており、
この際、供給部材内の液体通路の1端が本体内の液体通
路の1端と液通している。ディスペンサはさらに、本体
の第2側部上の液体通路を終端するための、本体の第2
側部に取付けられたキャップを設けてる。このさらなる
実施形態の1局面では、ディスペンサは、ヒータを具備
した本体を備えた第2ディスペンサと、この第2本体の
第1、第2側部を横断する液体通路と、液体通路と液通
している排出出口とを設けている。第2本体の第1側部
は、第1本体の第2側部に取付けられており、この際、
第2ディスペンサ本体内の液体通路の1端が、第1ディ
スペンサ本体内の液体通路の対向する1端と流体接続し
ている。このさらなる実施形態の別の局面では、ディス
ペンサは、第1、第2本体の間に配置されたスペーサ板
を備えており、ヒータは、本体内部の電機子に対して取
付けられたコイル、または加熱・冷却熱伝達装置を備え
ている。
【0014】本発明の、コイルヒータを使用したこのさ
らなる実施形態は、ディスペンシングガンが通常取付け
られる液体分配マニホルド板を個別に設ける必要なく、
通路内の粘性液体を所望の温度に維持する利点を備えて
いる。この構造のディスペンシングガンは、従来のマニ
ホルド板デザインよりも実質的にさらにコンパクトであ
るというさらなる利点を備えている。さらに、ディスペ
ンシングガンの構造は、実質的に安価である。そして、
単純な構造であるのでディスペンシングガンを関連する
装置に取付ける際にかなり優れた柔軟性が得られる。本
発明のさらに別の実施形態では、電動式液体ディスペン
サの温度を監視するための温度モニタは、ディスペンサ
内の電機子付近に取付けられたコイルを設け、このコイ
ルが、電機子を開位置と閉位置の間で移動させるための
電磁場を選択的に生成する。温度モニタは、コイル内の
電流を測定するための電流測定装置と、測定した電流値
を所望の電流値と比較するためのコンパレータとを備え
ている。インジケータは、測定した電流値と所望の電流
値の間の関係を示す表示を提供する。
【0015】この実施形態の別の局面では、温度モニタ
が、コイル内の電流のRMS値を測定し、所望の電流値
に関連して測定電流の異なる値を示す異なる表示を提供
するための異なるインジケータを備えている。熱モニタ
は、ユーザが行った電流波形の調整が、最大コイル温度
よりも低い、これと近い、またはこれを超えるコイル温
度を提供するかについてのリアルタイムの表示をユーザ
に提供するという利点を有する。さらに、熱モニタは、
使用されるディスペンシングガンと、実施されている排
出用途に適した温度制限を選択する上でユーザを補助す
るというさらなる利点を備える。当業者には、添付の図
面を参照しながら以下に述べる現在の好ましい実施形態
の詳細な説明を考慮すれば、本発明の様々な利点、目
的、特徴が容易に明白になるであろう。
【0016】
【発明の実施の形態】次に図面を参照しながら本発明の
好ましい実施形態を説明する。まず図1を参照すると、
電動式粘性液体ディスペンサまたはディスペンシングガ
ン10は、液体分配マニホルド板45上に従来方法で取
付けられたディスペンシングモジュールまたはバルブ3
3を1つまたはそれ以上備えている。ディスペンシング
バルブ33は、ディスペンサ本体12と液体ディスペン
シングノズル本体14を具備している。ディスペンサ1
0は、ホットメルト接着剤のような粘性の高い液体を排
出(分配)するために設けられているが、その他の液体
の排出にも本発明を使用することができる。このような
液体には、はんだ付け剤、熱グリス、熱伝達構成要素、
はんだペーストが含まれる。さらに、ディスペンサ10
は、少量の液体を排出するために、ディスペンシング装
置またはシステム(図示せず)の内部に従来の方法で取
付けられている。この少量の液体とは、好ましくは小滴
または小点状だが、連続した滴であってもかまわない。
図1に示すように、液体ディスペンシングノズルボディ
14と共に使用したディスペンサ本体12は、粘性液体
の小滴18を基板19上に排出するように特別に構成さ
れている。基板19とディスペンサ10の間では従来方
法により相対動作が行われる。
【0017】ディスペンサ本体12の内部20にはバル
ブステム26が取付けられており、バルブステムは内部
20を通るシャフト28を設けている。図1中でノズル
本体14内に配置されたバルブシート32と密閉係合し
ているシャフト28の低端部28aには、ボール30が
取付けられている。これにより、バルブステム26とボ
ールがバルブシート32に対応して開閉位置間で往復運
動を行い、ディスペンシングバルブ33として機能す
る。ボール30とバルブシート32が密閉係合している
ため、エポキシ樹脂のような粘性の高い液体はバルブシ
ート32の出口34を通って流れることができない。ノ
ズルチップ36を別のノズルチップと交換して、異なる
大きさや、場合によっては異なる形状の小滴を簡単に作
ることができる。液体流入通路46が内部20を横断
し、通常は加圧されたホットメルト接着剤の源47と流
体的に接続したマニホルド45内の液体通路49と結合
している。矢印50は、液体入口通路46を通って内部
20を流れる液体の流路を示している。
【0018】電機子60が内部20に配置されており、
シャフト28と共軸整列され、また、好ましくはシャフ
ト28に一体形成されている。電機子60周囲には電磁
コイル70が周設されている。あらゆる適切な電磁コイ
ルを使用できるが、一般に環状形の電磁コイル70を使
用する。コイル70はハウジング72内に格納され、電
源(図示せず)と接続している。コイル70は、電流の供
給を受けると、以下に説明するようにバルブステム26
を開位置に移動する電磁場を生じる。
【0019】電機子60内には、戻りバネ82を格納す
るための内径80がのびている。バルブシー32を閉位
置に密閉係合するために、戻りバネ82がバルブステム
26を、さらに詳細にはボール30を付勢している。一
般に戻りバネ82は圧縮バネであり、電磁極84との係
合を介して内径80内で圧縮されている。開位置にする
ためには、電機子60と極84を引き合わせるように、
電磁コイル70が電機子60と極84の間に十分な電磁
場を生じさせる必要がある。極84は固定されているた
め、電機子60がバネ82の力に対抗して、極84にあ
たるまで移動する。ストローク長は、図1に示すように
電機子60と極84の間の距離である。調整ナット86
は、ストローク長を初期設定する手段を提供する。より
詳細には、ブレージング88が極84と管状部材90を
接続している。管状部材90は、内部がねじ切りされた
低ハウジング部分94内に受容される低ねじ切り部分9
2を備えている。スクリュードライバのような工具を使
用して、まず極84を回転させることにより、Oリング
96が低ハウジング部94の内面に対して滑動し、管状
部材90が回転する。この調整により、極84の低端部
と電機子60の上端部の間の距離を変更することがで
き、すなわち、バルブステム26のストローク長を変更
することができる。管状部材90の周りには低ドーナツ
98が周設されており、低ドーナツ98は低ハウジング
部分94の上側部にもたれた状態で配置されており、一
方で、上ドーナツ110がナット86と止め座金102
によってコイルハウジング72に固定されている。この
ようなディスペンサ10は、1999年3月2日に提出
され、本願明細書中でも全体的に援用している共通出願
の米国特許第5,875,922号“APPARATU
S FOR DISPENSING AN ADHES
IVE”でさらに詳細に説明されている。
【0020】上述したように、製造オペレーション中に
制御できるその正確性から電気ガンが適している。しか
し、電気ガンには、ガン内部の温度変化がガンの性能に
直接影響を与えてしまうという欠点がある。さらに、従
来の電気液体ディスペンサは、初期スパイクを備え、次
に、戻りバネ82の抵抗力を克服することにより、バル
ブステム28を開位置に保つのに十分な度合いにまで電
圧を下げるコイルに段形の電流波形を付加する。こうし
た一連の電流波形信号の略図を図2Aに示す。ガンをオ
ン状態にし、ディスペンシングバルブ33を開くには、
トリガパルスに反応して、初期電流の大きさIpkを持続
時間または時間Tpkの間付加する。その後、オン時間T
onの残り時間中、電流がより低い保持レベルIhにまで
減じられる。次に、電流波形時間Tpの残り時間にオフ
時間Toffの間、ゼロ電流値が保持される。図2A〜2
Dに示す波形は説明を目的としてものであり、実際の波
形は、レベル間の電流を転移する指数関数から成る。多
くの要素Ipk、Ih、Tpk、Ton、Tp、Lcoil、Rcoil
等によって、実時間オン時間波の形状は図2A〜2Dの
理想的な波形とは基本的に異なって見える。TonとTp
は、特定の製品に必要な接着剤パターンに関連してい
る。コイルのインダクタンスと抵抗はガン自体の関数で
あり、Ipkは通常、ディスペンシングガン10の磁気飽
和の制限によって拘束される。
【0021】反対に、電流波形時間Tpは周波数に関連
している。従って、トリガパルスの周波数が増加するに
従い、電流波形の時間Tpが減少する。そのため、コイ
ルの加熱は、時間の経過に従い、ディスペンシングガン
10の動作の周波数、ピーク電流の大きさIpk、ピーク
電流Tpkの遅延、保持電流の大きさIh、電流波形オン
時間Tonの関数となる。ピークおよび保持電流の大きさ
の初期値はコイルの仕様に基づくが、ピーク電流の大き
さIpk、保持電流Ihの大きさ、ピーク電流Tp kの遅延
は全てユーザが調整することができる。ユーザは、ディ
スペンシング動作をそのピークパフォーマンスに一致さ
せるために、電流波形とディスペンシングライン比率を
頻繁に調整する。しかし、ユーザには、上述した排出工
程の質に悪影響を与えるようなコイル温度の調整の効果
に関したリアルタイムのフィードバックがない。そのた
め、こうしたシステム同調はその他の絶えず変化する状
況によっても影響され、それにより、これらの調整は繰
返し不能になり、多少技術形態になる。
【0022】本発明は、ディスペンシングガン10のオ
ペレーション実質上全範囲にかけて電流波形パラメータ
を動的に制御するため、コイル温度が最大コイル温度よ
りも低い一定の値に維持される。異なるトリガ周波数に
ついてコイル温度が一定に維持されれば、コイル温度の
変化の悪い効果が排除されるので、より安定した正確な
粘性液体排出オペレーションが得られる。
【0023】コイル温度規制(調整)の1実施形態を図
3に示す。コイル70はバイファイラコイル、つまり、
2つの独立したコイル巻き110、112を持ったコイ
ルである。コイル巻き110、112は、切替えリレー
またはMOSFET、IBGT、BJT等の半導体スイ
ッチを用いて実現することができる切替え装置114に
よって接続している。図3では、切替え装置114は、
切替え接触子116と切替えソレノイド118を備えた
切替えリレーとして図示されている。液体が排出されて
いる作動モードの最中に、切替え装置114がコイル巻
き110、112を接触子Aを介して接続するため、第
1コイル巻き110が第2コイル巻き112と直列し、
この間を、電流がコイル巻き110、112の両コイル
極性に対して共通の方向に向かって流れる。スタンバイ
モードではディスペンシングガン10は停止し、これに
より、スタンバイ信号に反応して、切替え装置114が
コイル巻き112をB接触子に切替え、コイル巻き11
0、112を対立して接続する。そのため、スタンバイ
モード中に、電流はコイル巻き110をそのコイル極性
に対して1方向に流れるが、巻き112では、電流はそ
のコイルの極性に対して反対方向に流れる。巻き11
0、112により作成された磁束磁界が相互に対向およ
び相殺し合う。正味磁束ゼロでは、コイル70を流れる
電流は、戻りバネ82の力を克服することができない。
その結果、スタンバイモード中に、コイル70を流れる
電流があれば電機子は不動に維持され、また、ディスペ
ンシングバルブ33は閉位置に保たれる。これにより、
実質的に一定の電流が、ディスペンシングバルブ33の
排出動作とは常に独立してコイル70に流れ、コイル7
0内の温度が実質的に一定に保たれる。
【0024】次に図3を参照する。コイル70はガン制
御装置120と接続しており、制御装置は電源122、
コイル電流変調器124、熱制御装置126、電流セン
サ128を備えている。電流センサ128は、単式の抵
抗器、ホール効果装置、電流変成器等を含む多くの電流
測定方法の内の1つを実現することができる。ガン制御
装置120はさらに、装置またはシステム制御130と
接続しており、ガン制御装置120内またはその他の装
置、例えばシステム制御130の1部内に組み込むこと
ができる警告、障害インジケータ132に対して出力信
号を発生する。システム制御130は、ディスペンシン
グシステムの動作に必要である従来のディスペンシング
システムまたは装置制御の全てを具備している。システ
ム制御130はさらに、従来方法でユーザとの通信リン
クを提供するキーパッドやプッシュボタン等の入力装
置、ディスプレイ、インジケータライト等の出力装置を
備えている。熱制御装置126は、アナログまたはデジ
タル回路構成要素を用いて実現することができるが、熱
制御装置は通常、制御装置126への信号入力と、記憶
されたプログラム指示に反応して動作するプログラム可
能なマイクロコンピュータ制御で実現される。
【0025】本発明の実施形態では、コイル70の温度
を一定に維持するために、コイルに供給されている電力
も一定にしなければならない。理論上、コイルへの電力
は、最高速度で作動している製造ラインのコイルに供給
されている電力よりも低くすることができる。この電力
値を求めるために、ガン制御装置120がオペレーショ
ンの学習モードを実行する。一般に学習モードでは、ユ
ーザがシステム制御装置130のスイッチをオンにし、
出力131上の学習信号をガン制御装置120へ伝送す
る。図4は、熱制御装置126の1部分の実施形態を示
す機能ブロック略図である。熱制御装置126は電力制
御137を備えており、この電力制御は、制御137内
に示された装置を実行する指示がプログラムされたプロ
グラム可能なマイクロプロセッサ制御と共に実現され
る。図4の熱制御装置によって実行された学習モード工
程をフローチャートで図5に示す。学習モード工程の第
1段階502では、ディスペンシングガン10を最高速
度で動作する。通常、システム制御130は製造ライン
を最高速度、換言すると、ディスペンシングガン10を
最高速度で動作させる最高速度で動作するために使用さ
れる。
【0026】ディスペンシングガン10は、システム制
御130から出力131に供給されたトリガパルスに反
応して動作される。各トリガパルスで、図2Aに示すよ
うに波形発生器148によって波形信号が供給される。
電力波形等の波形信号が、コイル電流変成器124より
供給された駆動電流のような出力信号の波形を決定す
る。排出されている液体の粘性の関数には、一般にIpk
とTpkの値が選択される。さらに、保持電流の値I
hが、バルブを開位置に維持するために必要とされる最
小電流、つまり、圧縮されたバネ82(図1)の付勢力
を克服するための最小電流値に等しい公称値に設定され
る。この電流波形がD/A変換器149を通過し、出力
151上の熱制御装置126から出る。次に、電流波形
はコイル電流変圧器124の電源スイッチ154を駆動
し、電源122からコイル70に所望の電流または電力
を供給する。そのため、ディスペンシングバルブ33
は、電流の使用において予測される最大周波数で動作さ
れる。あるいは、システム制御130を使用し、製造ラ
インとは別にディスペンシングバルブ33を動作するこ
とも可能である。次に、503において、トリガパルス
が最大周波数で生成される際の速度がシステム制御13
0に記憶される。この工程段階は、オペレーションのス
タンバイモードにおいてコイルに電流がどのように付加
されるかによって任意で設けられることが理解されるで
あろう。
【0027】学習モードで動作する際に、ディスペンシ
ングガン10の動作つまり排出モード中にガンを制御す
る電力ターゲットまたは設定値を確立するために、ディ
スペンシングガン10が消費する最大電流または電力が
識別されなければならない。そのため、学習モードの次
の段階504では、最高速度でのガンの動作中にコイル
70を流れる電流を測定する。本発明の1形態によれ
ば、電流は電流センサ128によって測定され、出力1
29上で測定された電流値が、図4のA/D変換器13
6により制御装置126へ供給される。次に、A/D変
換器136からのデジタル電流値がサンプリング、平均
化されて記憶される。コイルにおける電流または電圧の
RMS値は、コイル内の過熱電力の測定値である。従っ
て通常、コイル温度を顕著に表す値である、電流のRM
S値が算出される。電流のRMS値の算出は制御137
内のリソースを著しく消費する。そのため、代わりに、
電流センサ128出力を集積回路チップに入力すること
もできる。集積回路チップは電流を感知し、感知した電
流のRMS値に比例する大きさの値を持つDC電圧出力
を供給する。このような集積回路チップを図11中のチ
ップ180で示しており、チップ180からの出力18
8がA/D変換器136への入力となる。
【0028】次に、学習モード506では、最大ガン動
作速度におけるコイルの電力を計算する必要がある。コ
イルの電力は、電流-電力変換器138によって制御装
置126内で決定される。理解されるとおり、電力を算
出するために、電流、電圧、コイル抵抗、電力の間のあ
らゆる既知の関係を用いることができるが、電力は通
常、公式P=II2 coil×Rcoilを使って計算される。
そのため、電力の計算にはコイルの抵抗が必要である。
コイルの抵抗はいくつかある方法の内の1つで求めるこ
とができる。まず、事前に計算され記憶されたコイル抵
抗値をプロセッサ126内の記憶装置(図示せず)から
読み出して、電流-電力変換に使用することができる。
しかし、上述したように、コイルの抵抗はコイル温度の
関数である。そのため、あるいは、コイル温度とコイル
抵抗値を相関させるテーブルを制御装置126内に記憶
させ、コイル70と熱伝達関係において取付けられてい
る、図3にファントム画法で示した温度センサ139
を、コイルの温度の検出に使用することもできる。本発
明のこの形態では、温度センサ139は制御装置126
によって読み出され、また、比較可能なコイル抵抗がテ
ーブルから読み出される。
【0029】あるいは、コイルの抵抗を、次式に従い、
センサ139からの温度測定に基づいてリアルタイムに
計算することもできる。Rh=Rc(1+α(Th-
c))。ここで、RhとRcはそれぞれコイルのホット
抵抗とコールド抵抗であり、ThとTcはそれぞれコイ
ルのホット温度とコールド温度であり、αは銅の熱抵抗
の係数、つまり−17.777℃(.00218/゜F)
である。コイルRcの製造準備段階(preproduction)の
コールド抵抗は、Tcにおいて、コイルに最小電力を付
加し、測定した電流と付加された電圧の比率としてRc
を計算することにより求められる。値Tc,Rc、αの
値は記憶され、動作モード中に、コイルの温度Thがセ
ンサ139によって決まった回数だけ測定され、コイル
の抵抗Rhを計算するために、記憶された値が上述の公
式と共に使用される。
【0030】さらに別の形態では、コイルの抵抗を他の
方法でリアルタイムに測定することができる。例えば、
図2Bを参照すると、電流波形のオフ時間Toff中に、
制御回路がコイル70にサンプル電流パルスを供給し、
コイルの電流と電圧が従来方法で測定される。次に、オ
ームの法則にしたがって、電圧と電流のサンプルからコ
イルの抵抗値が計算される。図2Cに示す別の方法で
は、電流波形のオフ時間Toff中に小さな、しかしゼロ
ではない、実質的に一定の大きさの電流波形がコイル7
0に付加される。同様の方法で、コイル70の抵抗を計
算するために、コイルの電流と電圧が測定され、使用さ
れる。図2B、2Cに示した小さな、ゼロでない大きさ
は、保持電流の大きさよりも小さいため、コイルが電気
的にオンになっても、バネの力がコイル70を機械的に
オフに維持することができる。
【0031】コイル抵抗は、図2Dに示すさらに別の形
態を用いても測定することができる。この形態では、電
流波形のオフ時間Toff中に、コイル70に正弦波が付
加される。正弦波は、保持電流の大きさよりも小さなピ
ークツーピーク値であるため、コイル70は電気的にオ
ンであるが、機械的にはオフである。さらに、正弦波は
通常、約67Htzの周波数を持つが、しかし、その他
の周波数も使用できることが理解されるであろう。コイ
ル70はインダクタンスと抵抗の組み合わせである。純
粋なインダクタンスであれば、電圧波形が電流波形を9
0°リードする。しかし、コイル70の抵抗構成要素は
これに対応して、電圧波形が電流波形をリードする量を
減じる。このリード時間は、コイル70に付加された、
電源スイッチ154(図3)の出力123上の電圧波形
のゼロ交差を検出することで求められる。このゼロ交差
は、熱制御装置126のタイマまたはカウンタ(図示せ
ず)を開始するために用いられ、その後、電流センサ1
28の出力129上で検出された際の電流波形の次のゼ
ロ交差が、カウンタを停止するべく用いられる。コイル
70の電流抵抗を決定するために、この測定された時間
シフトを、時間シフトとコイル抵抗値を相関させるテー
ブルと共に使用することができる。時間シフト対コイル
抵抗値のテーブルを実験しよって作成する。コイル70
を使用した製造準備段階テストでは、コイル70の抵抗
と温度を、コイルを異なる電力レベル、そして異なる温
度で動作することに応じて、器具を使用して測定するこ
とができる。時間シフトは上述の方法で測定および記憶
され、時間シフト対コイル抵抗と温度のテーブルが作成
され、記憶される。
【0032】最大の排出速度におけるコイルの力が計算
されると、図5の学習工程508において、制御137
に、算出したコイルの電力の値に等しい電力設定値また
はターゲットを設定させる。従って、最大排出速度はコ
イル70の所望の最大温度を生じ、電力またはターゲッ
ト設定値がその最大温度と相関され、その最大温度を提
示する。その結果、コイル内に電力設定値と等しい電力
を維持することで、コイル70が、所望の最大温度と等
しい一定の温度に保たれる。学習工程はさらに、510
において、電力設定値が所定の、および記憶された最大
値よりも大きいかどうかを決定し、そうである場合に
は、512において警告インジケータ132が起動され
る。学習モードで電力設定値が決定した後には、ガン制
御装置120は2つの動作モード、つまり、動作モード
またはスタンバイモードの内の1つで動作を開始する準
備ができる。通常、これらのモードの1つは、ユーザの
入力または選択に反応して、システム制御130からの
出力ライン140上の信号によって選択される。動作モ
ードにおいて、熱制御装置126が、切替え装置114
にコイル巻き112を接触子Aと接続させ、これによ
り、コイル巻き110、112が直列に接続する。この
接続において、コイル巻き110、112を流れる電流
により生成された磁束が同一方向になり、ディスペンシ
ングバルブ33の電機子60を動作できるようになる。
スタンバイモードにおいて、切替え装置114がコイル
巻き112をB接触子への接続に切替え、これにより、
コイル巻き110、112を対向位置に配置する。コイ
ル巻き110、112を通る電流により生成された磁束
は、対向し、相殺し合う関係になる。従って、正味磁束
がほとんどないまたはゼロの場合には、コイル巻き11
0、112を流れる電流は粘性液体ディスペンサ10の
電機子を移動することはできない。
【0033】ディスペンサ10が動作モードで動作して
いると仮定した場合、電流センサ128からの測定した
電流信号が、熱制御装置126のA/D変換器136に
供給される。電流-電力変換器138内の電力値を求め
るために、上述した方法で、コイル抵抗と共に電流の値
が使用される。次に、コンパレータまたは合計ジャンク
ション141において、学習モード中に求められた電力
設定値で、電力値が比較または代数的に合計される。変
換器138からの最新の測定電力値と電力設定値の間の
差は、コンパレータ141からの出力142上のエラー
信号として得られる。測定した電力が電力設定値よりも
大きい場合には、警告インジケータ132が起動され、
選択した電流波形パラメータが、選択した最大コイル温
度を超えるコイル温度を発生しているとユーザに示す。
そのため、次にユーザは電流波形パラメータを、警告イ
ンジケータが停止するまで修正することができ、電流波
形が最大温度よりも低いコイル温度を発生している旨を
ユーザに保証する。通常は従来方法の比例・積分・微分
(“PID”)を用いて実現されるフィードバック制御
装置144に、出力142上のエラー信号が入力され
る。しかし、その他の制御スキームも使用できることが
理解されるであろう。フィードバック制御装置144か
らの出力信号は電力-電流変換器146へ供給される。
電流-電力変換器138の動作に関連して説明される従
来の関係を用いて、電力値が電流値へと変換される。つ
まり、フィードバック制御装置144からの電力値とコ
イル抵抗値とがわかれば、電流値を容易に求めることが
できる。
【0034】次に、電流値が波形発生器148に供給さ
れ、次いで波形発生器がシステム制御130の出力13
1上のトリガパルスによって開始される。トリガパルス
が、電流波形がコイル70に供給される時点を画定する
ことにより、ディスペンシングバルブ33が開く。通
常、トリガパルスはシステム制御130内で、従来のパ
ターン制御装置またはプログラム可能な制限スイッチ
(図示せず)によって生成される。パターン制御装置
は、所望のディスペンシング動作を提供するために、様
々なディスペンシングガンの動作を示す値の行列を記憶
する。ディスペンシングガンの動作を開始するためのト
リガパルスの生成が、ディスペンシングガン10に対す
る、基板19の検出可能な特徴または部分の相対位置に
よって決定される。この相対位置は、パターン制御装置
またはプログラム可能な制限スイッチを用いて、従来方
法で決定および追跡することができる。これにより、D
/A変換器149の動作を、図2に示す段形の波形を提
供する方法で制御するために、波形発生器148が各ト
リガパルスに反応して出力を供給する。
【0035】図2A〜図2Dの段形波形の生成におい
て、通常、波形生成器148が、排出されている液体の
粘性の関数として値Ipkと値Tpkを選択する。いくつか
の用途では、液体の粘性が一定に保持され、これによ
り、値IpkとTpkが選択されて、排出サイクル全体を通
して不変であると仮定することが適当である。その他の
制御システムでは、粘性の変化を示す信号を供給するも
のが知られている。異なる粘性値に関連した値IpkとT
pkのテーブルを確立することができ、また、適切な値I
pkとTpkが一番新しく決定された粘性値の関数として選
択される。排出オン時間Tonは、ディスペンシングガン
10が内部で動作するディスペンシングシステムの動作
速度の関数として変化する。さらに、保持電流Ihの値
が、通常バルブを開位置に保つのに必要な最小電流と等
しい値、つまり、圧縮されたバネ82(図1)の付勢す
る力を克服するための電流の最小値に公称的に設定され
る。
【0036】ディスペンシングシステムが最大値で動作
する場合、電流センサ128によって検出されている電
流のために電力設定値と実質的に等しい電力値が得ら
れ、これにより、合計ジャンクション141からの出力
142上にゼロ差信号が存在することになる。従って、
この状況では、論理的にはコイル70を駆動する電流波
形の修正は必要ない。しかし、ディスペンシングシステ
ムは頻繁に、最高動作速度よりも低い速度で運転される
ことが理解されるであろう。これらの状況において、電
流センサ128で測定された電流のために、変換器13
8からの電力値が電力設定値よりも小さくなる。コイル
がこのようなより低い電流値で動作される場合、コイル
の温度が、最高速度での動作中に達成された温度から低
下する。より低い温度によりコイル70の抵抗が変化
し、さらに、コイルの温度が低下する結果となる。この
ような温度変化の欠点については既に説明した。従っ
て、本発明の原理に従い、合計ジャンクション141に
供給されるRMS電流値が減った場合、続いて、コイル
70に供給されるRMS電流値を増加して、コイル70
が消費する電力が実質的に一定に、また、電力設定値と
等しく保たれるようにすることが望ましい。従って、コ
イル70(図1)に駆動電流を供給する電流波形は、ま
ず、ディスペンシングバルブ33を開いて粘性液体を排
出するためにバルブステム28を移動し、次に、これと
同時に、実質的に一定の温度を保つためにコイル70内
の電流を変更する。
【0037】D/A変換器149の出力151上のアナ
ログ電流値がコイル電流変調器124に供給される(図
3)。変調器124は、D/A変換器149の出力15
1と、電流センサ128の出力129とに反応する入力
を備えたコンパレータまたは合計ジャンクション150
を設けている。合計ジャンクション150は、2つの電
流値間の差を示すエラー信号である出力152を供給す
る。このエラー信号は、従来の方法で電源スイッチ15
4のパルス幅変調を供給するために使用される。電源ス
イッチ154はコイル70に所望の駆動電流信号を供給
するべく動作するが、この場合、波形発生器148によ
り決定された形状に対応した一般的な形状の電流波形を
用いる。通常、コイルスイッチは、例えばMOSFET
スイッチやバイポーラトランジスタのような、従来のH
ブリッジまたはその他の切替え回路の形状であるような
半導体スイッチである。
【0038】ディスペンシングシステムが最高速度より
も低い速度で運転している場合には、いくつかの異なる
方法の内の1つによりコイル70に熱が加えられる。ま
ず、波形発生器148が、フィードバック制御装置14
4からの出力に反応して保持電流Ihの値を増加する。
保持電流が増加すると電流センサ128が電流値の上昇
を検出し、これにより、電力変換器138からの値が上
昇する。この工程は、電力変換器138からの電力値が
電力設定値と等しくなり、合計ジャンクション141の
出力142上のエラー信号が約ゼロの値を得るまで繰り
返される。あるいは、波形発生器148はピーク電流I
pkの時間幅Tpkを増加することができる。第3の別形態
として、波形発生器148は、合計ジャンクション14
1の出力142にあるエラー信号に反応して、ピーク電
流Ipkの大きさを大きくすることもできる。ピーク電流
を変更できる範囲は、磁気回路を飽和するのに必要な電
流の関数であってよい。波形発生器148は、コイル7
0に供給されている電流を制御するために、上述した所
望のパターン内の変数の1つまたはそれ以上を修正でき
ることが理解されるであろう。
【0039】そのため上述の説明に従い、ガン制御装置
120は、動作モード中のディスペンシングガン10の
動作周波数とは別に、コイル70の電力したがって温度
を実質的に一定に維持するのに有効である。従って、適
切な駆動電流をコイル70(図1)に供給するべく機能
する電流波形はまず、ディスペンシングバルブ33を開
いて粘性液体を排出するべくバルブステム28を開き、
次に、これと同時に、実質的に一定な温度を保つべくコ
イル70内の電流を変更する。これにより、図3に示す
ガン制御装置120は、液体ディスペンシングガンを駆
動するために適切な電流波形を供給するだけでなく、さ
もなければ液体ディスペンサが被ってしまうであろう温
度変化の範囲を縮小するために、制御された方法でコイ
ル内に熱を導入する。続く時間に、ユーザはシステムを
動作モードからスタンバイモードに切替える。システム
制御の出力140上の信号の状態が変更し、熱制御装置
が切替えソレノイド118の動作状態を変更することに
より、接触子116がB接触子に切り替わり、コイルが
対向位置に配置される。これと同時に、コイル電流変調
器が、電源スイッチ154をスタンバイモードの持続時
間の間所定の度合いでオンに切替え、これにより、コイ
ル巻き110、112に流れる連続した電流を供給す
る。電流の所定の度合いは、通常、動作モード中にコイ
ルに供給された電流の平均値によって決定される。従っ
て、スタンバイモード中には、電流は、動作モードに関
連した上述の方法でコイル70に供給される。コイル巻
き110、112の対向関係は電機子が動くことを防止
するため、ディスペンシングバルブが閉じた状態に保た
れる。しかし、コイルに供給されている電力は電力設定
値と等しいまま保たれ、スタンバイモードにあるコイル
の温度は実質的に一定に留まる。スタンバイモード中に
一定電流の度合いを付加する代わりに、システム制御1
30内のパターン制御装置が、トリガパルスの出力を、
学習モード中に記憶されたトリガパルスの最大周波数と
等しい周波数において供給して、それによりコイル巻き
110、112に連続した電流を供給できることが理解
されるであろう。
【0040】マイクロプロセッサ制御137の別形態を
図6に示す。図4の電力制御137は、変換器138、
146内に2つの電流/電力変換を必要とすることが理
解されるであろう。これらの電流/電力変換器は、リア
ルタイムで実行され、有益なプロセッサ時間を利用する
必要がある。図6の電流制御110内の装置は電流のみ
を利用するので、変換器138、146の必要性を除去
することができる。上述したものと同様の方法で、学習
モード中に、電流制御160がマイクロプロセッサ制御
装置で実現され、ディスペンシングシステムが最高速度
で動作する際に電流センサ128によって測定された電
流設定値Ispを記憶する。そのため、最大排出速度では
コイル70の所望の最大温度が生じ、電流設定値と等し
い電流をコイル内に維持することにより、コイル70
が、所望の最大温度と等しい一定の温度に維持される。
その後、動作モードとスタンバイモードの最中に、A/
D変換器136が、動作およびスタンバイモード中に測
定した電流値と電流設定値を代数的に合計するかまたは
比較するコンパレータまたは合計ジャンクション141
にデジタル信号を供給する。測定した電流値が電流設定
値よりも大きい場合、警告インジケータ、またはその他
の診断を起動することができる。これら電流値間の差
は、合計ジャンクション141の出力142上のエラー
信号として供給される。フィードバック制御装置162
は、波形発生器164に信号を供給するために、PID
制御のような制御ループを利用する。波形発生器164
は、D/A変換器149に駆動信号を供給するために、
保持電流、スパイク遅延、ピーク電流を、個別にまたは
組合わせて変えるべく、上述の方法で動作する。D/A
変換器149は出力151上の信号を電流変調器124
に供給し、コイル70に供給された電流が設定値値に維
持される。これによりコイル70の温度が一定に維持さ
れ、コイル温度が排出中の液体の粘性の変化に影響を及
ぼすことはない。
【0041】熱制御装置126のさらなる実施形態を図
7Aに示す。この熱制御装置126は、電流制御ループ
とは対照的な温度制御ループを使用するものである。温
度設定値Tspは一般にコイル絶縁システムであり、また
例えば、218.3℃(425°F)であってよい。温
度設定値は、ユーザが、システム制御130に関連した
入力装置を用いて選択することができる。あるいは、学
習モードにおいて、ディスペンシングシステムがその最
高速度で動作している際に、温度センサ139の値を読
み出すことにより温度設定値を自動的に確立することが
できる。温度センサ139は従来のあらゆる温度感知装
置、例えば、抵抗温度装置、熱電対、サーミスタ、固体
センサ等で実現することができる。その後、動作モード
とスタンバイモード中に、測定した温度信号が合計ジャ
ンクション142に入力として供給される。合計ジャン
クション141は、測定した温度値を温度設定値と代数
的に合計するか、または比較する。測定した温度値が電
流設定値よりも大きい場合、警告インジケータまたはそ
の他の診断を起動することができる。これらの温度値の
間の差は、合計ジャンクション141の出力142上の
エラー信号として供給される。D/A変換器149に駆
動制御信号を供給するために、フィードバック制御装置
162と波形発生器164が、保持電流、スパイク遅
延、ピーク電流を個別に、または組合わせて変形するべ
く上述の方法で動作する。D/A変換器149が、出力
151上の比較可能なアナログ信号を電流変調器124
に供給することにより、コイル70に供給された電流
が、コイル70温度設定値に維持するべく規制される。
そのため、一定のコイル温度が、排出中の液体の粘性を
一定に保つ。
【0042】熱制御装置126の別の実施形態を図7B
に示す。この熱制御装置126は温度制御ループを備え
ている。A/D変換器133は、電源スイッチ154の
出力123と接続した入力を備えており、また、A/D
変換器135は、電流センサ128の出力129に接続
した入力を備えている。温度計算機145は、それぞれ
のA/D変換器133、135からの電圧および電流信
号に反応して、その出力161上にコイル70の電流、
測定温度を示す信号を供給する。この実施形態は、図2
B〜2Cに示したオフ時間電流波形のいずれかを用い
て、温度設定値T spを決定する。学習モードでは、最高
速度で動作するディスペンシングシステムを用いて、温
度計算145がA/D変換器133、135から電圧と
電流信号をサンプリングした後に、オームの法則に従っ
てコイルの抵抗を計算することができる。次に、上述の
通り実験により事前に決定したコイル抵抗とコイル温度
を相関するテーブルから最大温度または温度設定値が読
み出される。
【0043】最大温度または温度設定値は、図2Dの正
弦波形を用いて上述したオフ時間波形を使って求めるこ
ともできる。図2Dの正弦波形は、オン時間の終了後に
短い持続時間を経てから開始されることに留意すべきで
ある。この遅延は、電磁場を散逸するために崩壊するこ
とで誘導された電流のための時間を提供する。正弦波形
の適用中に、温度計算機145が、コイル70に付加さ
れた電源スイッチ154(図1)の出力123上にある
電圧波形のゼロ交差を検出する。ゼロ交差は、温度計算
機145内のタイマまたはカウンタ(図示せず)を開始
するために使用され、その後、温度計算機145は、電
流センサ128の出力129上に検出された電流波形の
次のゼロ交差を検出する。電流波形のゼロ交差はカウン
タを停止するために使用され、その後、温度計算機14
5内のカウンタが測定した値が、コイル70に付加した
電圧と電流信号間で測定した時間シフトを提示する。温
度計算機145は、上述の通りに作成した時間シフトと
温度を相関させたテーブルと共にこの測定した時間シフ
トを使用し、また、温度計算機145がその出力161
上に、コイル70の電流温度を示す信号を供給する。デ
ィスペンサが動作モードで動作している場合、図7Bの
実施形態は、温度計算機145の出力161上に測定し
た温度信号を連続して供給するために、図2B〜2Dに
示したあらゆる電流波形を使用することができる。コイ
ル70の温度を所望の温度設定値値に維持するために、
コンパレータ141からエラー信号を生成し、図7Aに
関連して説明した電流波形を変形するべく、この測定し
た温度信号がコンパレータ141に供給される。
【0044】次に図8を参照すると、一定のコイル温度
を維持するための本発明の別の実施形態を示している。
この実施形態では、標準コイル71を使用し、これを電
流センサ128と接続している。例えば切替えリレーの
ような切替え装置170は、切替え接触子172と接続
した切替えソレノイド171を備えている。図3で既に
説明しているように、熱制御装置126は、システム制
御130が動作/スタンバイ信号を受信すると、出力1
27上に動作/スタンバイ信号を供給する。動作/スタン
バイ信号は、熱制御装置126の出力127を介して切
替えソレノイド171に供給される。動作モードにおい
て、切替えソレノイド171は切替え接触子172を図
中のA位置へと移動し、これにより、コイル71を電源
スイッチ154と接続させる。動作モードにおいて、ガ
ン制御装置120は、図3〜6に関連して説明したもの
と実質的に同一の方法で動作する。使用している電流、
電力または温度設定値から抽出した駆動電流信号がコイ
ル71に供給される。
【0045】熱制御装置126が、動作モードがスタン
バイモードに切替わったことを検出すると、出力127
上の信号の状態が変更され、これにより、切替えソレノ
イド177に接触子172をB接触子に切替えさせる。
この位置にて、コイル71は高周波数電源173と接続
する。コイルの応答時間よりも高い、つまり、コイル7
1が電機子60を移動できないほど十分に高い周波数値
を得るために、高周波数電源173の出力周波数が選択
される。高周波数信号が平均値の上下で均等に揺れる場
合、ガンは低域フィルタのように動作する。平均値がゼ
ロの場合にはガンは起動されない。さらに、選択する周
波数は、コイル71に電機子60とディスペンシングバ
ルブ33を、ディスペンシングガン10の端部に熱を生
成する動作を乱さない範囲で、または、毎分、液体がデ
ィスペンシングバルブ33を通過する量を許容する範囲
で乱さないようにするものであるべきである。従って、
このような周波数は10KHzまたはそれ未満、あるい
は1MHzまたはそれ以上であってよいが、通常は10
0KHz前後である。高周波数電源173は、電源17
3の出力174に付加された高周波数信号の度合いを変
えるために、電源スイッチ174に関連して既に説明し
たものと同様の方法で合計ジャンクション150の出力
に応答する。正味結果は、電流センサ128と熱制御装
置126によって検出された通りの平均またはRMS電
流が、動作のスタンバイモード中にそれぞれ電流、電力
または温度設定値と等しい値に維持されることで、コイ
ル71の温度が一定に保たれ、ディスペンシングガン1
0内の液体の粘性がより均一に保たれる。
【0046】図9を参照すると、コイル71の温度を制
御するための装置のさらなる実施形態を示している。コ
イル71はディスペンシング本体12内の電機子60付
近に取付けられている。ディスペンシング本体12の外
部には、1つまたはそれ以上のペルチエ要素176が取
付けられている。ペルチエ要素176の上には熱シンク
177が設置されている。ペルチエ要素は、ペルチエ要
素を通る電流の方向を逆にすることで加熱または冷却を
行える2端子の両方向装置である。ペルチエ要素は、ニ
ュージャージー州トレントンにあるMilcor社製の
ものが市販されている。
【0047】ある動作モードでは、ガン制御装置120
がシステム制御130から動作/スタンバイ信号を受信
し、波形発生器165が図2Aに関連して説明したもの
と似た波形を作成する。波形に関連した変数が従来の方
法で決定される。この従来方法では、ピーク電流の大き
さIpkとピーク電流遅延Tpkが、排出中の液体の粘性の
関数として求められる。さらに、保持電流Ihが、ディ
スペンシングバルブ33を開いた状態に維持するのに必
要な最小電流として求められる。上述したものと似た方
法で、波形発生器165からの出力と電流センサ128
からのフィードバックに従い、この波形がコイル電流変
調器124に供給され、駆動電流信号がコイル71に供
給される。この実施形態では、温度設定値Tspが合計ジ
ャンクション179に供給される。温度設定値は、ガン
制御装置120内に永久的に記憶されるか、または、図
2B〜2Dの電流波形の利用を含んだ図7Bに関連して
説明した上述の方法の内いずれかの方法で供給される。
合計ジャンクション179は、温度設定値と温度フィー
ドバック信号と比較し、入力間の差を示す信号をペルチ
エ加熱/冷却制御181へ供給する。例えば、温度フィ
ードバック信号は、コイル71との熱伝達関係において
取付けられている温度感知装置175(ファントム画法
で示す)であってよい。温度感知装置175はいくつか
ある従来の装置、例えば温度抵抗装置、熱結合またはそ
の他の温度感知装置のどれを用いてもよい。さらに、個
別の温度感知装置175を使用する代わりに、ペルチエ
要素176を用いて温度を感知してもよい。ペルチエ要
素176が温度と比例した出力電圧を供給する短い時間
だけ、ペルチエ要素176加熱/冷却サイクルを妨害す
ることができる。あるいは、上述したように、図2B〜
2Dの電流波形のいずれかを用いて温度フィードバック
信号を供給してもよい。ペルチエ制御は公知の加熱制御
であり、ペルチエ要素176を動作するために、比例、
比例積分、PID制御を用いて実現することができる。
【0048】温度設定値は、システムが最高速度で動作
している際に予想されるコイル71の温度である。ペル
チエ加熱/冷却制御181は、温度設定値よりの低いま
たは高い温度をそれぞれ検出する温度感知装置175に
反応して、ペルチエ要素176にディスペンサ本体12
を選択的に加熱または冷却するべく動作可能である。そ
のため、例えば、ディスペンサ本体12の適切な冷却を
許容しない環境においてシステムが最高速度で動作して
いる場合、ディスペンサ本体は所望の温度設定値を上回
る温度に達することがある。このような状況においてペ
ルチエ加熱/冷却制御181は、ディスペンサ本体12
を温度設定値にまで冷却するべくペルチエ要素176を
動作させる。あるいは、ガン制御装置が動作モードか
ら、コイル71に電流が供給されていないスタンバイモ
ードに切替えられると、ディスペンサ本体が温度設定値
よりも低い温度にまで冷却する。このより低い温度は温
度センサ175により検出されると、ペルチエ加熱/冷
却制御181に、ペルチエ要素176をディスペンサ本
体を加熱して温度設定値に戻させるよう動作させる。
【0049】ペルチエ要素176の使用にはさらに、コ
イルを電力範囲、つまりその指定の速度を超える速度で
動作させることができるという利点がある。例えば、コ
イル71が、コイルに付加されている9ワットの電力と
等しい速度で動作するように指定され、ペルチエ要素は
コイルから3ワットの電力を冷却することが可能である
場合、コイル電流変調器124を、12ワットの電力と
等しい速度でコイルを駆動するために使用することがで
き、これにより、ディスペンシングバルブ33の動作の
周波数が実質的に増加する。コイルに12ワットの電力
が供給されたとしても、ペルチエ要素は3ワットの熱を
除去することができるため、コイル71の正味電力熱を
9ワットで、指定範囲内に維持される。
【0050】図9に、ペルチエ加熱/冷却制御181
を、温度センサ175を利用した閉温度制御ループの1
部として示すが、温度センサ175は省略してもよく、
また、ペルチエ加熱/冷却制御は温度設定値にのみ反応
する、開ループモードで動作されてもよいことが理解さ
れるであろう。図9の温度制御はさらなる不定性を持っ
ている。つまり、温度設定値は固定されており、異なる
サイズのコイルを格納するためにユーザが選択すること
ができ、時間にかけて一定の値、または他のパラメータ
の関数として変化する値であってもよいことが理解され
るであろう。上述した一定のコイル温度を維持するため
のコイル温度制御の実施形態には多くの利点がある。ま
ず、ガン制御装置は、最良の電流波形パラメータを選択
することができるユーザに依存するのではなく、適応性
があり、一定のコイル温度を維持するために自己調整す
ることができる。一定のコイル温度で、ディスペンシン
グガン内の液体の粘性がさらに安定して保たれることに
より、ディスペンシング工程の一貫性が向上する。さら
に、ディスペンシングガンの動作周波数の全範囲にかけ
て一定の温度を維持することで、液体ディスペンシング
オペレーションの質がさらに向上し、また安定する。さ
らに、このような温度制御により、ディスペンシングガ
ンを、ガンの理論上の最大制限温度でなくても、これに
非常に近い速度で、過熱することなく安定して動作する
ことができる。温度制御は、ユーザが電流波形を調整す
る場合に、過剰な温度が発生しないようにコイルを過熱
から保護する。
【0051】さらに、測定されたフィードバック電流ま
たは温度が設定値を超える際に過熱インジケータを起動
することにより、選択した電流波形パラメータの悪影響
に関した価値のあるフィードバックがユーザに提供され
るため、ユーザは適切な行動をとることができる。モジ
ュールに熱を加えるためにディスペンシングバルブコイ
ルを利用することで、新しく違ったデザインのディスペ
ンシングガンを得る機会ができる。図1を参照すると、
ディスペンシングガンは、マニホルド45に取付けられ
た1つまたはそれ以上のバルブディスペンシングモジュ
ール33を備えている。通常、マニホルド45は、粘性
液体を所望の温度に維持するためのヒータと温度フィー
ドバック装置(図示せず)を備えている。過去には、マ
ニホルド45とディスペンシングバルブ33を通る過熱
した液体の循環が適切な熱管理方法であると証明され
た。しかし、この説明の初めで述べたように、電気ガン
のコイルの熱は新しく重大な熱管理問題を導入してしま
う。本発明の原理によれば、コイルの熱を制御すること
により、ディスペンシングモジュールまたはバルブの熱
を制御することができる。そのため、ここで初めて、デ
ィスペンシングモジュールの熱管理が、例えばマニホル
ド板45のようなその他の要素とは独立してモジュール
内に自己収納される。この新規のモジュール機能は、デ
ィスペンシングガンの異なる構造の機会を新しく提供す
る。
【0052】次に図10を参照すると、ディスペンシン
グガン192は、従来の液体ディスペンサ構造で必要と
される液体分配マニホルド45(図1)を要さず、ディ
スペンシングバルブまたはモジュール193、203を
連続的に接続して構造されている。モジュール193、
203は、相互に極近接して取付けられるか、またはモ
ジュール193、203のノズル195の間に所望のス
ペーシングを設けるために、スペーサ板194で分離さ
れている。図1のデザインでは、モジュール33の所望
の間隔は、モジュール33をマニホルド板45上に所望
の間隔で取付けることで得られる。
【0053】従来の液体ディスペンサとの第2の違い
は、粘性液体が、ディスペンシングガン192の1端か
らディスペンシングモジュール193、203を通って
連続して供給される点である。これと反対に図1では、
各ディスペンシングモジュール33は、マニフォルド板
45から、マニフォルド板45内の専用の供給路49に
よって直接供給される。図10のディスペンシングガン
192は、ディスペンシングガンの1端と結合している
供給部材または端部板196から粘性液体を受容する。
供給部材196は、部材196の1側部210を横断す
る液体入口197を備えており、液体入口は加圧された
粘性液体47の源と液体的に接続している(図1)。液
体入口197は、供給部材196の対向側部211を横
断する第1液体通路部199aと液体的に接続してい
る。ディスペンシングガン192の反対の端部はキャッ
プまたは端部板198で終端しており、その唯一の機能
は、入口197からのび、供給部材196、ディスペン
シングバルブ193、スペーサいた194、ディスペン
シングバルブ203を通って連続液体通路199を終端
させることである。ディスペンシングモジュール193
内の第2液体通路部分199bは2つの側部、例えばデ
ィスペンシングモジュール193の対向する側部21
2、213を横断している。第3液体通路部分199c
は2つの側部、例えばスペーサ板194の対向する側部
214、215を横断し、第4液体通路部分199dは
2つの側部、例えばディスペンシングモジュール203
の対向する側部216、217を横断している。上述の
構造により、用途の必要性によって、1本のディスペン
シングモジュールのみ、または任意の数のディスペンシ
ングモジュールを使用できることが理解されるであろ
う。スペーサブロック194の幅は所望の幅であってよ
く、また、ディスペンシングモジュール193、203
は、スペーサブロック194の仲介なしで相互に取付け
ることができる。さらに、キャップ198は、側部21
7で通路199d内にねじ切りされた板またはプラグに
よって実現することができる。同様に、供給部材196
は板、側部210で通路199a内にねじ切りされたニ
ップルまたはその他の部品で実現される。さらに、内部
液体通路199b、199dはL字型またはT字型であ
るために、通路199b、199dはモジュール19
3、203の他の側部を横断し、これにより、特定の用
途に使用するディスペンシングガンの設計にさらなる柔
軟性が与えられる。
【0054】コイルをヒータとして使用するか、または
図7Aに関連して説明したその他のヒータを採用するか
のいずれかでディスペンシングモジュール193、20
3にヒータを採用することにより、ディスペンシングモ
ジュール193、203は、個別のマニホルドを必要と
せずに、通路199内に粘性液体を所望の温度で維持す
るのに十分な熱を供給できるようになる。ディスペンシ
ングガン192の構造は、図1の従来のデザインよりも
実質的によりコンパクトであるという利点を有する。さ
らに、さらに、マニホルド45と、これに関連するヒー
タと熱制御装置を排除することにより、図10のディス
ペンシングガン192の構造は実質的に安価であり、そ
のより単純な構造は、ディスペンシングガン192を関
連する装置と共に取付ける上で実質的により高い柔軟性
を提供する。
【0055】ここまで説明した図2〜9の実施形態は、
液体排出工程中に、コイル温度の変更による悪影響を低
減させるために、コイル温度の自動制御を提供すること
に向けられている。あらゆる用途において、ユーザに、
過剰温度と潜在的に過剰な温度に関するデータまたはイ
ンジケータを提供することも重要であることが理解され
るであろう。多くのディスペンシングシステムにおい
て、ユーザはピーク電流の大きさIpk、ピーク電流遅延
pk、保持電流の大きさIhを手動で調整することがで
きる。さらに、ディスペンシング工程は、ディスペンシ
ングパターン、液体粘性、製造率、基板材料等のような
用途依存である変数を数多く含んでいる。ディスペンシ
ング工程を最良化する努力において、ユーザはコイルに
供給されている電流波形の形状を頻繁に変更する。さら
に、ユーザには、いつこのような調整が電力スペシフィ
ケーションまたはコイルの最大温度限度に近くなるか、
あるいはこれを超えるかについての知識がない。さら
に、一般のユーザは該して、コイルに供給されている電
流を監視することができるオシロスコープや電流プロー
ブといった器具を持っていない。そのため、選択した電
流波形が過剰なコイル温度を発生させているかどうかを
ユーザに対して表示するシステムは明らかに有益であろ
う。従って、コイルに供給されている電流の波形を調整
する際に、ユーザは、このような調整がコイルの最大温
度限度に接近しているか、またはこれを超えているかに
ついてのリアルタイムのフィードバックを受ける。
【0056】図11はこのような熱モニタと診断回路の
1実施形態である。コイル内の過熱電力の測定は、コイ
ルに付加された電流または電圧のRMS値の測定によっ
て最良に示される。このようなRMS値はコイル加熱と
直接関連し、適切な温度表示を提供する。上述したよう
に、RMS電流値の測定とその直流値への変換は、コン
ピュータまたは専用の集積回路チップを使用して実行で
きる。このような集積回路チップの1つに、Analo
g Devices社から市販されているModel
No.AD737がある。その他のチップにはMode
l No.AD737、AD637があり、また、他社
製の同種のチップを使用することもできる。図11を参
照すると、このような集積回路チップ180は入力18
1上のコイル電流に反応し、赤、黄、緑色LED18
2、183、184の各々に出力を供給し、コイル温度
の質的表示を提供する。入力181上のコイル電流が、
利得調整電位差計186を含む入力回路185を介して
チップ180に供給される。チップ180は電源回路1
87によって電力供給され、チップ180は、入力18
1に供給されたコイル電流のRMS値と比例する出力1
88にDC信号を供給する。コンパレータ回路189
は、出力188のDC電圧の大きさと、電位差計19
0、191を介して選択可能な参照電圧を比較する。
【0057】図11のモニタ回路は、異なる電気液体デ
ィスペンサの各々の温度特性について設定する必要があ
る。温度特性は、液体ディスペンサの温度対電力または
電流関係を記憶することにより実験的に決定することが
できる。こうした関係は、異なる大きさの電流をディス
ペンサに付加し、その結果の温度を測定することで決定
することができる。液体ディスペンサの最大温度は、通
常、その液体ディスペンサの製造業者のスペシフィケー
ションの関数として求められる。記憶した電流-温度関
係を用い、最高ディスペンサ温度に基づいて第1電流値
が求められる。この第1電流値が入力181に付加さ
れ、赤色インジケータライト182がオンになるまで電
位差計190が調整される。同様に、最大温度に近いよ
り低い温度、例えば、最大温度の90%または95%で
ある温度が選択される。記憶してある温度-電流関係を
用いて、対応する電流が決定され、モニタ回路の入力1
81に付加される。次に、黄色注意LED183が点灯
するまで電位差計191が調整される。従って、黄色注
意LED183は、コイル内の電流が、より低い温度と
最大温度の間の温度を示す時を表示する。入力181上
のコイル電流が、黄色LED183を点灯するのに必要
なコンパレータ経路189のしきい値未満である場合に
は緑色LED184が点灯し、これにより、ユーザによ
り選択されている電流波形が低い温度よりも低く、過剰
なコイル温度を発生しない旨をユーザに通知する。図1
1はコイル温度モニタの1例を示すが、図3〜9の全て
の実施形態は、インジケータ132として個別に識別さ
れるか、機械制御130内に一体形成されるかの内のい
ずれかのコイル温度モニタ特徴を提供する機能を持って
いることに留意すべきである。さらに、図2B〜2Dに
示すように、電流波形のオフ時間中の電流サンプリング
を使用して温度モニタを提供することもできる。
【0058】図11の熱モニタ回路は、ユーザが行った
電流波形の調整が、最大コイル温度よりも低い、これに
近い、あるいはこれを超えるコイル温度を発生させるか
どうかリアルタイム表示をユーザに対して行うという利
点を備えている。さらに、製造ラインの速度は、様々な
調整がなされるに従って増大的に加速し、また、速度が
加速することで質に悪影響を及ぼすことはない。ライン
速度が加速するにつれ、平均コイル電流が増加し、図1
1のモニタ回路がコイル電流を連続して感知し、LED
182、183を介して、コイル電流が過剰温度を生じ
る値に近いまたはこれを超える旨をユーザに警告する。
さらに、熱モニタによってユーザは、使用中のディスペ
ンシングガンと実行中のディスペンシング用途に適した
温度限度を選択することができる。これ以外の温度の漸
次的な変化を例えば棒グラフによって示すことができ、
また、その他の形式の知覚可能インジケータ、例えば音
声インジケータを使用してもよい。
【0059】本発明を様々な好ましい実施形態の説明に
よって例証し、また、本発明を実施する最良モードにつ
いて述べるためにこれらの実施形態をかなり詳細に説明
してきたが、付属の請求項の範囲をこの説明に規制また
は、いかなる形においても限定することは出願者の意思
に反するものである。本発明の精神と範囲内におけるさ
らなる利点と変更が可能なことが当業者には明白であろ
う。例えば、動作/スタンバイ信号は、ユーザが選択で
きるものであり、システム制御130から熱制御装置1
26へ供給されるものとして説明した。あるいは、シス
テム制御130を、切替えソレノイド171や、熱制御
装置126の代わりに動作/スタンバイ信号を備えたそ
の他の構成要素を直接駆動するために使用することがで
きることが明白であろう。さらに、動作/スタンバイ信
号を供給するその他の方法も容易に引出すことができ
る。これ以外の設定値のような信号は、適宜、ガン制御
装置120または機械制御130から開始したり、また
はこれらに記憶されることができる。さらに、ガン制御
装置はユーザ入力、出力装置を適宜設けることができ、
またこれは一般にデザインの選択の問題である。
【0060】図3〜9に関連して説明した実施形態で
は、電力、電流、温度設定値はそれぞれ、最高排出速度
で動作しているシステムでコイルの温度を表すものとし
て設定された。さらに、測定された、電力、電流、温度
設定値を超える電力、電流、温度に反応して警告インジ
ケータが起動される。熱制御装置126内の制御ループ
で使用される設定値の温度は何度でもかまわないことが
理解されるであろう。さらに熱制御装置126は、他の
警告インジケータを提供するために、測定された電力、
電流または温度を、電力電流または温度の参照値のいく
つかと比較する。例えば、測定された電力、電流、温度
値を、上述のように波形発生器を制御するために選択し
た動作周波数または速度におけるコイル温度を表す、そ
れぞれ対応した電力、電流、温度設定値と比較すること
ができる。さらに、測定した電力、電流、温度値を、最
高コイル温度を表すそれぞれ対応する電力、電流、温度
参照値と比較することもでき、また、最高コイル温度を
超えた場合には警告インジケータが起動される。
【0061】学習信号を、ユーザが選択したシステム制
御130への入力として説明したが、他の方法を用いて
学習工程を実施できることが明白であろう。例えば、ガ
ン制御装置は、システムの動作中に、最高トリガ周波数
と、関連する測定電力、電流、または温度を監視するこ
とができる。続いて、関連する電力、電流、温度が設定
値として定義される。あるいは、ガンが許容できる最高
電力、電流、温度でコイルを動作することで、学習信号
を全て回避することが可能である。言い換えれば、電
力、電流、温度設定値は、アプリケーションや設備特性
ごとに設定されるのではなく、装置に対して最大である
と推測される。
【0062】図3の切替え装置114は、コイル巻き1
10に対するコイル巻き112の固定切替えを提供す
る。さらに、動作モード、スタンバイモードの両方で、
コイル70に同様の駆動電流を供給するために電源スイ
ッチ154が有効である。従って、電流が動作モードで
コイル70を流れた結果得られる加熱電力と作動力の間
の関係は、コイル巻き110、112を流れる電流の合
計と等しい。しかし、動作モード、スタンバイモードの
両方でコイル70を流れる電流により供給される加熱電
力は、コイル巻き110、112を流れる電流の2乗の
和に等しい。図3に示す切替え構成では、コイル巻き1
10、112は切替え装置114によって連続的に接続
しており、これにより、電源切替え154によって供給
されるあらゆる駆動電流について、駆動力と加熱電力が
不変の関係を有する。コイル巻き110、112が連続
的に接続していないが、電源122と平行して接続して
いる場合には、コイル巻き110を流れる電流が独立し
て制御され、コイル巻き112を流れる電流とは異な
る。
【0063】図12に、このような切替え構成を、コイ
ル電流変調器124の別の実施形態として示す。電源ス
イッチPS1〜PS4は、コイル巻き110、112の
各端部を電源+VDCの1側部と接続する。さらに、電源
スイッチPS5〜PS8は、コイル巻き110、112
の各端部を共通の電源と接続する。電源スイッチPS1
〜PS8はの各々は、切替え制御装置204の各々の出
力1−8と接続した制御入力202を備えている。切替
え制御装置は、コイル巻き110、112を、付加的な
関係または対向のいずれかにおいて接続するための、シ
ステム制御130(図1)の出力140からの動作/ス
タンバイ信号に反応する論理プロセッサである。例え
ば、動作モードにおいて、切替え制御装置204は閉電
力スイッチPS1、PS6、PS3、PS8に出力を供
給し、これにより、付加的関係においてコイル巻き11
0、112に電流が流れるようにする。スタンバイモー
ドが起動している場合には、切替え制御装置204は開
電力スイッチPS3、PS8と閉電力スイッチPS4と
PS7に出力を供給することにより、コイル巻き112
に対して流れる電流を逆転させ、コイル巻き110、1
12を対向して配置する。
【0064】切替え制御装置204は、例えばパルス幅
変調工程を利用することにより、電源スイッチPS1〜
PS8の動作のデューティレシオを変更する機能をさら
に備えている。従って、例えば、電源スイッチPS1と
PS6が100%の時間で閉位置にある場合、3amp
の電流量がコイル巻き110を通過する。しかし、切替
え制御装置204のパルス幅同調機能を使用すると、電
源スイッチPS1とPS6のデューティレシオは50%
に減少し、コイル巻き110を流れる電流は1.5am
pに低下する。この機能を用いて、コイル巻き110、
112によって供給された加熱電力が実質的に変化し、
一方で、ディスペンシングバルブを開く一定の起動力を
維持する様子を表した数例を以下に示す。第1例では、
動作モード中に、切替え制御装置204が電源スイッチ
を33%のデューティレシオで動作すると仮定する。前
の文章の数量例を引き続き用いて、閉位置にある電源ス
イッチPS1、PS6、PS3PS8に反応して、33
%のデューティレシオの結果、1ampの電流がコイル
巻き110、112に流れた。起動力がコイル巻き11
0、112を流れる電流の合計によって求められ、この
場合は2ampである。さらに、電力加熱機能は、コイ
ル巻き110、112を流れる電流の2乗の合計と等し
く、この場合も2ampである。電源スイッチPS3と
PS8が開位置にあり、電力スイッチPS4、PS7が
閉位置にある際に、スタンバイモードにおいても同様の
結果が得られた。
【0065】第2例では、動作モードにおいて、2am
pの電流がコイル巻き110を流れるようにするため
に、電源スイッチPS1とPS6が67%のデューティ
レシオで動作され、一方で、電源スイッチPS3とPS
8がゼロデューティレシオで動作されることで、コイル
巻き112に流れる電流がなくなる、と仮定する。ここ
でも、電流量の合計から得られる起動力は2ampであ
る。しかし、電流量の2乗の合計の結果である加熱電力
は4ampと等しい。スタンバイモードでは、電源切り
替えPS1、PS6、PS4、PS7は47%のデュー
ティレシオで動作され、コイル巻き110、112に約
1.4ampの電流が供給される。2つのコイル巻きは
対向位置に配置されているため、電流量はゼロであり、
起動力も同様にゼロである。しかし、電流量の2乗の合
計は約4apmであり、これは動作モード中に供給され
る加熱電力と同じである。
【0066】第3例では、動作モード中に、電源スイッ
チPS1とPS6が100%のデューティレシオで動作
され、コイル巻き110に3ampの電流が流れる。さ
らに、電源スイッチPS4、PS7は33%のデューテ
ィレシオで動作され、コイル巻き112を1ampの電
流が流れる。コイル巻き110、112は対向位置に接
続されているため、コイル巻き110を流れる3amp
からコイル巻き112に流れる1ampを引くと、正味
合計2apmの起動力が得られる。しかし、電流の2乗
の合計である電力加熱機能は約10ampである。スタ
ンバイモードでは、電源スイッチPS1、PS6、PS
4、PS7は75%のデューティレシオで動作し、コイ
ル巻き110、112に流れる対向する2.25amp
の電流量が得られた。対向した等しい電流量の合計はゼ
ロ電流量およびゼロ機動力となるが、電流量の2乗の合
計は約10ampである。
【0067】電源スイッチPS1〜PS8は、いくつか
を本明細書において既に説明した市販の半導体スイッチ
を用いて実現される。それぞれのデューディレシオを変
更するための電源スイッチPS1〜PS8の動作の変調
は、合計ジャンクション150の出力152に供給され
た電流波形の最大予測周波数よりも、例えば100倍と
いった相当大きな周波数にて発生する。これ以外の電源
スイッチの形態も実現可能であり、例えば、電源スイッ
チPS2とPS5を回路から排除できることが理解され
るであろう。図12の電源スイッチ回路は、著しいデザ
インの柔軟性およびガンコイルの温度制御の正確性と同
様に、相当の範囲の温度制御を提供する。さらに、動作
モードとスタンバイモード中にガンコイルの温度を操作
する機能も実質的にさらに柔軟性を増している。コイル
を動作するのに必要な起動力からコイルの加熱機能を外
すことにより、相当に広い範囲の熱制御が可能になる。
【0068】図3〜9と図12に関連して説明した実施
形態では、オペレーションの動作モードとスタンバイモ
ード中、つまり、一方でディスペンシングガンが液体を
排出し、また、他方でディスペンシングガンが停止状態
で液体を排出しないという両方のモードの最中に一定の
温度を維持することによって温度制御が得られる。オペ
レーションの全モード中に一定のコイル温度を一定に維
持することにより、理論上、最良の結果が得られ、排出
オペレーションの質に与える影響が最も少なくなるが、
追加される構成要素と、排出制御システムの複雑性のた
めに、高価になってしまう。例えば、既述の実施形態に
おいて、このような構成要素はバイファイラコイルおよ
び関連した切替え回路、あるいは、高周波数電源および
関連した切替え回路等を設けることができる。
【0069】図13に示した別の実施形態で、オペレー
ション動作モード中のみに一定の温度を維持することで
温度制御が行われる。図13の実施形態は、バイファイ
ラコイルとコイル切替え回路を備えていない点を除い
て、図3の実施形態と同一であり、そのため、図13の
装置の動作は、オペレーションスタンバイモードに関す
る点を除いて、図3の装置の動作と同一である。図13
の実施形態は、オペレーションスタンバイモード中はコ
イル70を加熱しない。この実施形態は、電力、電流、
または温度設定値を求めるべく、ディスペンシングガン
が消費する最大電流または電力を決定するために、学習
モードで動作される。動作オペレーションモードでは、
熱制御装置126に電流フィードバックが供給され、上
述の波形発生器148が段形電流波形をコイル電流変調
器124に供給する。コイル内の電流または電力を各自
の電流または電力設定値と実質的に等しく維持するため
に、コイル電流変調器124が駆動電流をコイル70に
供給する。そのため、コイル70は、まず液体を排出す
るためにディスペンシングバルブ33(図1)を駆動す
るべく動作可能であり、同時に、コイルの温度をほぼ一
定に維持するために、動作モードにてヒータとしても使
用される。上述したように、コイル70に供給されてい
る電流のRMS値を変更するために、ピーク電流Ipk
保持電流Ih、時間幅Tpkの値、また、その他の電流波
形変数を調整することができる。また、図2B〜2Dに
関連して図示および説明した電流波形のオフ時間中の電
流サンプリングの使用を含む、図4、6、7、9に関連
して例証および説明した熱制御装置126の異なる実施
形態の全ては、図13の実施形態に同等に適用すること
ができることが理解されるであろう。そのため、図13
の熱制御装置126は、図4に関連して説明した電力制
御ループ、図6に関連して説明した電流制御ループ、ま
たは図7A、7Bに示す温度制御ループで実現すること
ができる。あるいは、ペルチエ装置181(図9)を、
動作モードのみで使用してコイルを一定温度に保つこと
ができる。
【0070】従って、図13の実施形態は、オペレーシ
ョン動作モード中にコイル70を所望の温度に保ち、動
作モード中に、一定温度を持ったディスペンシングガン
の全ての利点が、図13の実施形態を用いて実現され
る。図13の実施形態で、コイル70とディスペンシン
グガン10の温度は、スタンバイモード中に最も低下す
るようである。動作モードが再度起動されると、コイル
70とディスペンシングガン10の温度が、所望の値に
達するまで上昇する。従って、図13の実施形態によ
り、いくらかの温度変化と、これに伴う欠点を許容す
る。しかし、図13の実施形態は、動作モード最中のみ
に温度制御を提供する上で、上述した従来の装置にかか
る利点の多くを提供する。さらに、図3〜7、図13に
関連した実施形態は、デジタルプロセッサおよび/また
は制御装置を使用して実現されていると記載したが、当
業者には、これら実施形態のいくつかの部分または全体
をアナログ装置を使って実現してもよいことが明白であ
ろう。
【0071】従って、本発明は、その最も広い局面にお
いて、図示および記述した特定の詳細に限定されるもの
ではない。そのため、請求項の精神と範囲を逸脱しない
範囲内において、ここで説明した詳細からの逸脱が可能
である。
【0072】
【発明の効果】ガン動作速度とは別に、一定のコイル温
度を維持でき、ディスペンサ内の液体の粘性が一定に保
たれ、粘性液体をより正確、精密に排出することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明により製造された電動式の液体ディス
ペンサを示す軸断面図である。
【図2A】 図1のディスペンシングバルブのコイルに
駆動電流信号を供給するのに使用される電流波形信号の
略図である。
【図2B】 図1のディスペンシングバルブのコイルに
駆動電流信号を供給するのに使用される電流波形信号の
略図である。
【図2C】 図1のディスペンシングバルブのコイルに
駆動電流信号を供給するのに使用される電流波形信号の
略図である。
【図2D】 図1のディスペンシングバルブのコイルに
駆動電流信号を供給するのに使用される電流波形信号の
略図である。
【図3】 本発明の原理によるディスペンシングバルブ
コイルの温度を制御するための熱制御装置を備えたガン
制御装置の略ブロック図である。
【図4】 図3の熱制御装置の実施形態を示す略ブロッ
ク図である。
【図5】 ガン制御装置の学習モードに関連した工程段
階を示すフローチャートである。
【図6】 電流設定値を使用した、図3の熱制御装置の
別の実施形態の略ブロック図である。
【図7A】 温度制御ループを利用した、図3の熱制御
装置のさらに別の実施形態を示す略ブロック図である。
【図7B】 温度制御ループを利用した、図3の熱制御
装置のさらに別の実施形態を示す略ブロック図である。
【図8】 本発明の原理に従い、ディスペンシングバル
ブコイルの温度を制御するためのガン制御装置の第2の
実施形態を示す略ブロック図である。
【図9】 本発明の原理によりディスペンシングバルブ
の温度を制御するためのガン制御装置のさらなる実施形
態の略ブロック図である。
【図10】 本発明のコイル加熱機能を利用したディス
ペンシングガンの部分分解図である。
【図11】 ディスペンシングバルブコイル内の温度変
化を検出するために集積回路チップを利用した実施形態
の略図である。
【図12】 バイファイラコイルのコイル巻きを相互接
続させるための別の実施形態を示す略図である。
【図13】 本発明の原理によりディスペンシングバル
ブコイルの温度を制御するための熱制御装置を備えたガ
ン制御装置の別の実施形態の略ブロック図である。
【符号の説明】
10 ディスペンサ 12 ディスペンサ本体 14 液体ディスペンシングノズル本体 18 ディスペンス小滴 19 基板 20 内部 26 バルブステム 28 シャフト 28a 低端部 30 ボール 32 バルブシート 33 ディスペンシングバルブ 34 出口 36 ノズルチップ 45 液体分配マニホルド板 46 液体流入通路 47 ホットメルト接着剤の源 49 液体通路 50 矢印 60 電機子 70 電磁コイル 72 コイルハウジング 80 内径 82 戻りバネ 84 電磁極 86 調整ナット 88 ブレージング 90 管状部材 92 低部ねじ切り部分 94 低ハウジング部分 96 Oリング 98 低部ドーナツ 102 止め座金 110、112 コイル巻き 114、170 切替え装置 116、172 切替え接触子 118、171,177 切替えソレノイド 120 ガン制御装置 122 電源 123、129,131,141,151,152,1
74,188 出力 124 コイル電流変調器 126 熱制御装置 128 電流センサ 130 システム制御 132 警告障害インジケータ 136 A/D変換器 137、160 電力制御 139 温度センサ 140 出力ライン 145 温度計算機 149 D/A変換器 154 電源スイッチ 162 フィードバック装置 164 波形発生器 173 高周波電源 175 温度感知装置 176 ペルチエ要素 179 合計ジャンクション 180 チップ 181 ペルチエ加熱/冷却制御 182 赤色LED 183 黄色LED 184 緑色LED 185 入力回路 186 利得調整電位差計 187 電源回路 189 コンパレータ回路 190、191 電位差計 192 ディスペンシングガン 193、203 モジュール 194 スペーサ板 195 ノズル 196、198 端部板 197 液体入口 199 連続液体通路 199a 第1液体通路部分 199b 第2内部液体通路部分 199c 第3液体通路部分 199d 第4液体通路部分 210〜217 側部 502 第1段階 503 第2段階 504 第3段階 506 第4段階 508 第5段階 510 第6段階 512 第7段階
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B05D 3/14 B05D 3/14 (72)発明者 スコット アール.ミラー アメリカ合衆国 30075 ジョージア,ロ スウェル,シャグバーク トレイル 10845 (72)発明者 ローレンス ビー.セッドマン アメリカ合衆国 30096 ジョージア,ダ ルース,ブリッジウッド ドライヴ 3845 (72)発明者 ポール シュミット アメリカ合衆国 30518 ジョージア,シ ュガーヒル,スウィートファーン レーン 511

Claims (64)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動作モード中に粘性液体を基板上に排出
    し、スタンバイモード中には前記粘性液体を排出しない
    電動式液体ディスペンサであり、 出口を備えた本体と、 前記本体内に配置された電機子であって、前記出口から
    液体が流出することを許容する開位置と、前記出口から
    該液体が流出することを防止する閉位置との間で移動可
    能な該電機子と、 前記電機子付近に取付けられており、該電機子を前記開
    および閉位置の間で移動させることができる磁気磁場を
    生成するコイルと、 該コイルと接続しており、かつ、前記動作モード中に、
    前記粘性液体を前記基板上に排出し、同時に、前記動作
    モード中に前記コイルを所望の温度に維持するために前
    記コイルを付勢する熱制御装置を含む制御装置と、を備
    える電動式液体ディスペンサ。
  2. 【請求項2】 前記熱制御装置は、前記コイルを付勢
    し、かつ前記動作モード中に前記液体ディスペンサから
    前記粘性液体を排出するために、保持電流が後続する初
    期ピーク電流を持った段形波形信号を供給する請求項1
    に記載の液体ディスペンサ。
  3. 【請求項3】 前記段形波形信号は、可変持続時間を備
    えた初期ピーク電流、可変度数を備えた初期ピーク電
    流、可変度数を備えた保持電流のうちの1つを有する請
    求項2に記載の液体ディスペンサ。
  4. 【請求項4】 前記熱制御装置はさらに、 前記コイル内の電流を表すフィードバック信号を供給す
    る電流センサと、 前記コイルの所望の温度と相関した設定値と前記フィー
    ドバック信号との差を表すエラー信号を供給するコンパ
    レータと、 前記コイルに段形波形信号を供給する波形発生器であっ
    て、前記コンパレータの前記エラー信号にゼロ値を持た
    せるように該波形信号を変更し、これにより、前記コイ
    ルを所望の温度に維持する該波形発生器とを有する請求
    項2に記載の液体ディスペンサ。
  5. 【請求項5】 前記熱制御装置は、オン時間中に前記段
    形波形信号を供給し、前記電流センサは、該オン時間中
    に前記コイル内の電流を表す前記フィードバック信号を
    供給する請求項4に記載の液体ディスペンサ。
  6. 【請求項6】 前記熱制御装置は、オン時間中に前記段
    形波形信号を、および、該オン時間を分離するオフ時間
    中に非ゼロ波形信号を供給し、前記電流センサは、該オ
    フ時間中に前記コイル内の電流を表すフィードバック信
    号を供給する請求項4に記載の液体ディスペンサ。
  7. 【請求項7】 前記非ゼロ波形信号の各々はパルス波
    形、連続非ゼロ波形、または実質的な正弦波形のうちの
    1つであることを特徴とする請求項6に記載の液体ディ
    スペンサ。
  8. 【請求項8】 動作モード中に、基板上に粘性液体を排
    出するための電動式粘性液体ディスペンサの動作方法で
    あり、 前記液体ディスペンサ内で電機子に対して配置されたコ
    イルを、駆動電流に反応して、前記粘性液体を前記基板
    上に排出するために前記液体ディスペンサを起動するべ
    く該駆動電流で付勢するステップと、 前記動作モード中に前記コイルを実質的に一定の温度に
    維持するために、同時に前記駆動電流を変更するステッ
    プとを含む電動式粘性液体ディスペンサの動作方法。
  9. 【請求項9】 前記駆動電流はオン時間中に電流パルス
    を有し、各電流パルスは保持電流が後続する初期ピーク
    電流を有し、該方法は、前記駆動電流の保持電流の度合
    い、前記駆動電流の該ピーク電流の持続時間、または前
    記駆動電流の該ピーク電流の度合いのうちの1つを変更
    するステップをさらに含む請求項8に記載の電動式粘性
    液体ディスペンサの動作方法。
  10. 【請求項10】 前記動作モード中に前記コイルを実質
    的に一定の温度に維持するために、前記駆動電流のRM
    S値を変更するステップをさらに含む請求項8に記載の
    電動式粘性液体ディスペンサの動作方法。
  11. 【請求項11】 前記コイル内の電流を表すフィードバ
    ック信号を生成するステップと、 前記コイルの所望の温度と相関した設定値と前記フィー
    ドバック信号との間の差を表すエラー信号を生成するス
    テップと、 前記エラー信号にゼロ値を持たせ、これにより前記コイ
    ルを所望の温度に維持するために、前記コイルを、段形
    波形を有する駆動電流で付勢するステップとをさらに含
    む請求項8に記載の電動式粘性液体ディスペンサの動作
    方法。
  12. 【請求項12】 前記駆動電流のオン時間中に、前記コ
    イルを段形波形で付勢するステップと、 前記オン時間中に、前記コイル内の電流を表すフィード
    バック信号を生成するステップとをさらに含む請求項1
    1に記載の電動式粘性液体ディスペンサの動作方法。
  13. 【請求項13】 前記コイルを、前記駆動電流のオン時
    間中に段形波形で、また、該オン時間を分離するオフ時
    間中に非ゼロ波形で付勢するステップと、 該オフ時間中に、前記コイル内の電流を表すフィードバ
    ック信号を生成するステップとをさらに含む請求項11
    に記載の電動式粘性液体ディスペンサの動作方法。
  14. 【請求項14】 前記非ゼロ波形が、前記オフ時間中
    に、非ゼロパルス波形、実質的に一定の度合い波形、ま
    たは実質的な正弦波形のうちの1つを有する請求項13
    に記載の電動式粘性液体ディスペンサの動作方法。
  15. 【請求項15】 前記コイルを実質的に一定の温度に維
    持するために、前記粘性液体がスタンバイモードで排出
    されていない間に、前記コイルを第2電流で付勢するス
    テップをさらに含む請求項8に記載の電動式粘性液体デ
    ィスペンサの動作方法。
  16. 【請求項16】 前記動作およびスタンバイモード中
    に、前記コイルを実質的に一定の温度に維持するため
    に、前記駆動電流および前記第2電流のRMS値を変更
    するステップをさらに含む請求項15に記載の電動式粘
    性液体ディスペンサの動作方法。
  17. 【請求項17】 動作モード中に粘性液体を基板上に排
    出し、スタンバイモード中には前記粘性液体を排出しな
    い電動式液体ディスペンサであり、 出口を備えた本体と、 前記本体内に配置された電機子であって、前記出口から
    液体が流出することを許容する開位置と、前記出口から
    該液体が流出することを防止する閉位置との間で移動可
    能な該電機子と、 前記電機子付近に取付けられており、該電機子を開およ
    び閉位置の間で移動させることができる磁気磁場を生成
    するコイルと、 該コイルと接続しており、前記動作およびスタンバイモ
    ード中に、前記コイル内に電流の流れを生じるべく出力
    信号を供給する制御装置とをさらに有する電動式液体デ
    ィスペンサ。
  18. 【請求項18】 前記制御装置は、駆動電流信号を前記
    コイルに供給するための電源スイッチと、電流波形信号
    を該電源スイッチに供給するための熱制御装置と、前記
    コイルを一定の温度に維持するために前記電源スイッチ
    を動作する前記電流波形信号とを有する請求項17に記
    載の液体ディスペンサ。
  19. 【請求項19】 前記熱制御装置は、前記コイルにおい
    て測定した電力値と電力設定値との間の差に応じて前記
    電流波形信号を供給する電力制御を有する請求項18に
    記載の液体ディスペンサ。
  20. 【請求項20】 前記熱制御装置は、前記コイルにおい
    て測定した電流値と電流設定値との間の差の関数として
    電流波形信号を供給する電流制御を有する請求項18に
    記載の液体ディスペンサ。
  21. 【請求項21】 前記熱制御装置は、前記コイルにおい
    て測定した温度値と温度設定値との間の差の関数として
    電流波形信号を供給する温度制御を有する請求項18に
    記載の液体ディスペンサ。
  22. 【請求項22】 前記制御装置は、 駆動電流を前記コイルに供給するための電源スイッチ
    と、 高周波数電源と、 前記電源スイッチ間、前記コイルおよび前記高周波数電
    源の間で接続した切替え装置であって、前記動作モード
    中に前記コイルを前記電源スイッチと接続し、前記スタ
    ンバイモード中に前記コイルを前記高周波数電源と接続
    する該切替え装置とを有する請求項17に記載の液体デ
    ィスペンサ。
  23. 【請求項23】 動作モード中に粘性液体を基板上に排
    出し、スタンバイモード中には前記粘性液体を排出しな
    い電動式液体ディスペンサであり、 出口を備えた本体と、 前記本体内に配置された電機子であって、前記出口から
    液体が流出することを許容する開位置と、前記出口から
    該液体が流出することを防止する閉位置との間で移動可
    能な該電機子と、 前記電機子付近に配置された第1および第2巻線を有す
    るコイルと、 前記動作およびスタンバイモード中に、該コイル巻線内
    に電流の流れを生じさせるために、前記コイルの前記第
    1および第2巻線に出力信号を供給する制御装置とを有
    し、前記制御装置は、前記第1および第2巻線を、 前記動作モード中に、開位置と閉位置の間で前記電機子
    を移動するために付加的関係にて配置し、 前記スタンバイモード中に、閉位置において不動の前記
    電機子を維持するために対向関係にて配置する切替え装
    置を有する電動式液体ディスペンサ。
  24. 【請求項24】 前記制御装置はさらに、 電源と、 前記電源と接続しており、駆動電流信号を前記コイルに
    供給する電源スイッチと、 電流波形信号を前記電源スイッチに供給する熱制御装置
    であって、前記電流波形信号は、前記コイルを一定の温
    度に維持するために前記電源スイッチを動作する該熱制
    御装置と、 前記第1および第2巻線を、 前記動作モード中に、付加的関係にて、 前記スタンバイモード中に、対向関係にて選択的に配置
    する切替え装置とをさらに有する請求項23に記載の電
    動式液体ディスペンサ。
  25. 【請求項25】 前記切替え装置は前記第1および第2
    巻線を連続して接続する請求項24に記載の電動式液体
    ディスペンサ。
  26. 【請求項26】 電源と、 前記第1および第2コイル巻線と該電源の間で接続して
    いる電源スイッチと、 前記電源スイッチと接続しており、前記第1および第2
    コイル巻線に流れる電流を独立して制御するために、前
    記第1および第2巻線を平行して前記電源と選択的に接
    続する切替え制御装置とをさらに有する請求項24に記
    載の電動式液体ディスペンサ。
  27. 【請求項27】 DC出力と共通出力を備えた電源と、 前記第1コイル巻線の前記一端と該電源の前記DC出力
    との間で接続した第1電源スイッチと、 前記第1コイル巻線の対向する端部と、前記電源の前記
    共通出力との間で接続した第2電源スイッチと、 前記第2コイル巻線の一端と、各々前記電源の前記DC
    および前記共通出力との間で接続した第3および第4電
    源スイッチと、 前記第2コイル巻線の対向する端部と、各々前記電源の
    前記DCおよび共通出力の間で接続した第5および第6
    電源スイッチと、 前記電源スイッチと接続しており、前記第1および第2
    巻線を、前記電源の前記DCおよび共通出力に平行して
    選択的に接続する切替え制御装置とをさらに有する請求
    項23に記載の電動式液体ディスペンサ。
  28. 【請求項28】 前記電源スイッチの各々は制御入力を
    有し、前記切替え制御装置は、対応する電源スイッチを
    選択的に開閉するために、前記切替え制御装置の各々と
    接続する出力を有する請求項27に記載の電動式液体デ
    ィスペンサ。
  29. 【請求項29】 前記電源スイッチの各々は制御入力を
    有し、前記切替え制御装置は、対応する電源スイッチを
    選択可能なデューティサイクルにかけて選択的に開閉す
    るために前記切替え制御装置の各々と接続した出力を有
    する請求項27に記載の電動式液体ディスペンサ。
  30. 【請求項30】 前記電源スイッチの各々は制御入力を
    有し、前記切替え制御装置は、前記第1および第2電源
    スイッチを第1デューティサイクルにかけて選択的に開
    閉するために前記第1および第2電源スイッチと接続し
    た第1出力を有する請求項27に記載の電動式液体ディ
    スペンサ。
  31. 【請求項31】 前記切替え制御装置は、前記第3およ
    び第6電源スイッチを、前記第1デューティサイクルと
    は別に第2デューティーサイクルにかけて選択的に開閉
    するために前記第3および第6電源スイッチと接続した
    第2出力を有する請求項30に記載の電動式液体ディス
    ペンサ。
  32. 【請求項32】 前記切替え制御装置は、前記第4およ
    び第5電源スイッチを、前記第1デューティレシオとは
    別の第3デューティサイクルにかけて選択的に開閉する
    ために前記第4および第5電源スイッチと接続した第3
    出力を有する請求項31に記載の電動式液体ディスペン
    サ。
  33. 【請求項33】 前記制御装置はさらに、前記電源スイ
    ッチに電流波形信号を供給する熱制御装置を有する請求
    項32に記載の電動式液体ディスペンサ。
  34. 【請求項34】 動作モード中に粘性液体を基板上に排
    出し、スタンバイモード中には前記粘性液体を排出しな
    い電動式液体ディスペンサであり、 出口を備えた本体と、 前記本体内に配置された電機子であって、前記出口から
    液体が流出することを許容する開位置と、前記出口から
    該液体が流出することを防止する閉位置との間で移動可
    能な該電機子と、 前記電機子に近接して配置された第1および第2巻線を
    備えたコイルと、 該コイルとの熱伝達関係において取付けられた加熱およ
    び冷却熱伝達装置と、 該コイルを一定の温度に保つために、前記動作およびス
    タンバイモード中に、前記熱伝達装置は、前記コイルに
    選択的に熱を加えさせ、また、選択的に熱を除去するた
    めに前記熱伝達装置と接続した制御装置とをさらに有す
    る電動式液体ディスペンサ。
  35. 【請求項35】 前記制御装置は、温度設定値を供給す
    る第1入力と、前記コイルの温度を示す第2入力を受信
    する第2入力とを備えたコンパレータを有する請求項3
    4に記載の電動式液体ディスペンサ。
  36. 【請求項36】 前記コイルとの熱伝達関係において取
    付けられ、前記コンパレータの前記第2入力と電気的に
    通信する出力を有する温度センサをさらに有する請求項
    35に記載の電動式液体ディスペンサ。
  37. 【請求項37】 前記制御装置は、オン時間中に段形波
    形信号を前記コイルに供給し、オン時間を分離する各オ
    フ時間中に非ゼロ波形信号を供給し、前記コンパレータ
    の前記第2入力は、該オフ時間中に前記コイル内の電流
    を示すフィードバック信号に反応する請求項35に記載
    の電動式液体ディスペンサ。
  38. 【請求項38】 前記非ゼロ波形信号は、波形パルス、
    実質的に一定の度数または実質的に制限波形を持った連
    続非ゼロ波形、のうちの1つである請求項37に記載の
    電動式液体ディスペンサ。
  39. 【請求項39】 電機子付近に取付けられたコイルを備
    えた電動粘性液体ディスペンサの動作方法であり、該コ
    イルは、該電機子を開位置と閉位置の間で移動するため
    の電磁場を生成するために第1および第2コイル巻線を
    有し、該方法は、 前記電機子を前記開位置へ移動し、かつ動作モード中
    に、粘性液体を基板上に排出するために、第1電流を、
    前記コイルの第1および第2コイル巻線の各々に、前記
    コイル巻線のコイル極性に対して1方向に向かって供給
    するステップと、 第2電流を、前記第1コイル巻線の前記コイル極性に対
    して1方向に向かって前記第1コイル巻線に、かつ、前
    記電機子を閉位置に保持し、スタンバイモード中に前記
    粘性液体を排出しないために、前記第2コイル巻線の前
    記コイル極性に対して対向する方向に向かって該第2コ
    イル巻線に供給し、これにより、前記動作モードと前記
    スタンバイモード中に、前記コイルを実質的に一定の温
    度に維持するステップとを含む電動粘性液体ディスペン
    サの動作方法。
  40. 【請求項40】 前記動作モード中に前記コイルを所望
    の温度にするために、前記第1電流を変化させるステッ
    プと、 前記動作およびスタンバイモード中に前記コイルを実質
    的に一定の温度に維持すべく、前記スタンバイモード中
    に該コイルをほぼ所望の温度にするために、前記第2電
    流を変化させるステップとをさらに含む請求項39に記
    載の電動粘性液体ディスペンサの動作方法。
  41. 【請求項41】 前記第1および第2コイル巻線を、直
    列回路において電源と接続するステップであって、これ
    により、前記動作モード中に前記コイル極性が付加的関
    係になる該ステップと、 前記第1および第2コイル巻線を直列回路において前記
    電源と接続するステップであって、これにより、前記動
    作およびスタンバイモード中に前記コイルを実質的に一
    定の温度に維持するために、該スタンバイモード中に前
    記コイル極性が対向した関係になる該ステップとをさら
    に含む請求項39に記載の電動粘性液体ディスペンサの
    動作方法。
  42. 【請求項42】 前記動作モードおよび前記スタンバイ
    モード中に、前記第1コイル巻線を平行して電源と接続
    するステップであって、これにより、電流が、前記第1
    コイル巻線の前記コイル極性に対して1方向に流れる該
    ステップと、 前記動作およびスタンバイモード中に、前記第2コイル
    巻線を前記電源と平行して接続するステップであって、
    これにより、前記動作およびスタンバイモード中に、前
    記コイルを実質的に一定な温度に維持するために、電流
    が、前記第2コイルの前記コイル極性に対して、選択し
    た1つのまたは対向する方向に向かって流れる該ステッ
    プとをさらに含む請求項39に記載の方法。
  43. 【請求項43】 前記動作およびスタンバイモード中
    に、前記コイル内の所望の電流を示す電流設定値を確立
    するステップと、 前記動作およびスタンバイモード中に、該コイル内の電
    流を測定し、 前記動作およびスタンバイモード中に前記コイルを実質
    的に一定の温度に維持するために、前記動作およびスタ
    ンバイモード中に、測定した電流と前記電流設定値との
    間の差の関数として電流波形信号を生成するステップと
    をさらに含む請求項39に記載の方法。
  44. 【請求項44】 前記動作およびスタンバイモード中
    に、前記コイル内の所望の電力を示す電力設定値を確立
    するステップと、 前記動作およびスタンバイモード中に、該コイル内の電
    力を測定し、 前記動作およびスタンバイモード中に前記コイルを実質
    的に一定の温度に維持するために、前記動作およびスタ
    ンバイモード中に、測定した電力と前記電力設定値との
    間の差の関数として電流波形信号を生成するステップと
    をさらに含む請求項39に記載の方法。
  45. 【請求項45】 前記動作およびスタンバイモード中
    に、前記コイル内の所望の温度を示す温度設定値を確立
    するステップと、 前記動作およびスタンバイモード中に、前記コイル内の
    温度を測定するステップと、 前記動作およびスタンバイモード中に前記コイルを実質
    的に一定の温度に維持するために、前記動作およびスタ
    ンバイモード中に、測定した温度と前記温度設定値との
    間の差の関数として電流波形信号を生成するステップと
    をさらに含む請求項39に記載の方法。
  46. 【請求項46】 前記動作およびスタンバイモード中
    に、測定した変数と、その変数の所望の値の間の差の関
    数としての電流波形信号を生成するステップと、 前記動作およびスタンバイモード中に、保持部分が後続
    する初期スパイク部分を有する電流波形信号に反応し
    て、第1および第2コイル巻線に電流を供給するステッ
    プとをさらに含む請求項39に記載の方法。
  47. 【請求項47】 測定した変数と、この変数の所望の値
    との間の差に反応して、前記電流波形信号の前記初期ス
    パイク部分の度合い、該電流波形信号の前記初期スパイ
    ク部分の持続時間、または、該電流波形信号の前記保持
    部分の度合いのうちの1つを変更するステップをさらに
    含む請求項46に記載の方法。
  48. 【請求項48】 電機子付近にコイルが取付けられた電
    動式液体ディスペンサの温度を監視するための温度モニ
    タであり、該コイルは、開位置と閉位置との間で前記電
    機子を移動させるための電磁場を選択的に生成し、該温
    度モニタは、 前記コイル内の電流を測定するための電流測定回路と、 測定した電流を所望の電流と比較するためのコンパレー
    タであって、前記測定した電流および所望の電流は、測
    定した温度および所望の温度をそれぞれ示す該コンパレ
    ータと、 該測定した温度と該所望の温度との間の関係を示す表示
    を提供するインジケータ装置とを有する温度モニタ。
  49. 【請求項49】 前記電流測定回路は、前記コイル内の
    前記電流の平均値を測定する電流測定装置を有する請求
    項48に記載の温度モニタ。
  50. 【請求項50】 前記電流測定回路は、前記コイル内の
    前記電流のRMS値を測定するための電流測定装置を有
    する請求項48に記載の温度モニタ。
  51. 【請求項51】 前記電流測定回路は、前記コイル内の
    前記電流のRMS値を測定するための集積回路チップを
    有する請求項48に記載の温度モニタ。
  52. 【請求項52】 前記コンパレータは、前記測定した電
    流を、複数の基準電流値と比較するための回路を有する
    請求項48に記載の温度モニタ。
  53. 【請求項53】 前記インジケータ装置は、前記温度の
    所望の値を超える該温度の測定した値、該温度の所望の
    値に近いがこれを超えない該温度の測定した値、該温度
    の所望の値よりも低い前記温度の測定した値のうちの1
    つを表す表示を有する請求項48に記載の温度モニタ。
  54. 【請求項54】 電機子付近にコイルが取付けられた電
    動式液体ディスペンサの温度を監視する方法であり、該
    コイルは、開位置と閉位置との間で前記電機子を移動さ
    せる電磁場を生成し、該方法は、 前記コイル内の電流を測定するステップと、 測定した電流値を所望の電流値と比較するステップであ
    って、前記測定した電流値および所望の電流値は、測定
    した温度および所望の温度の各々を表す該ステップと、 該測定した温度と該所望の温度との間の関係を表す表示
    を提供するステップ徒を含む方法。
  55. 【請求項55】 前記電流のRMS値を測定するステッ
    プをさらに含む請求項54に記載の方法。
  56. 【請求項56】 前記所望の温度を超える測定した温
    度、該所望の温度に近いがこれを超えない測定した温
    度、または、該所望の温度よりも低い測定した温度のう
    ちの1つを表す表示を提供するステップをさらに含む請
    求項54に記載の方法。
  57. 【請求項57】 電動式液体ディスペンサであり、 第1本体の第1および第2側部を横断する液体通路と、
    該液体通路と液通した出口とを備えた該第1本体と、 前記第1本体内に配置され、前記出口から液体を流出さ
    せる開位置と、前記出口からの該液体の流出を防ぐ閉位
    置との間で可動である第1電機子と、 前記第1電機子付近に取付けられており、前記開位置と
    前記閉位置との間で前記第1電機子を移動させることが
    できる電磁場を選択的に生成する第1コイルと、 前記第1コイルを実質的に一定の温度に維持するための
    第1ヒータとをさらに有する電動式液体ディスペンサ。
  58. 【請求項58】 供給部材の第1および第2端部を横断
    する液体通路を備えた供給部材であって、該供給部材の
    前記第1端部は、該供給部材内の前記液体通路の一端
    が、前記本体内の該液体通路の1端部と流体的に接続し
    ている該本体の前記第1側部に取り付けられている該供
    給部材と、 前記本体の前記第2側部に取付けられ、前記本体の該第
    2側部上に設けられた前記液体通路を終端させるキャッ
    プとをさらに有する請求項57に記載の電動式液体ディ
    スペンサ。
  59. 【請求項59】 第2本体の2側部を横断する液体通路
    と、前記液体通路と液通している出口とを備えた該第2
    本体であって、該第2本体の前記第1側部は前記第1本
    体の前記第2側部に対して取付けられており、該第2本
    体内の前記液体通路の一端は、前記第1本体内の前記液
    体通路の対抗する端部と流体的に接続しており、前記キ
    ャップは前記第2本体の前記第2側部に取付けられてい
    る該第2本体と、 前記出口から液体を流出させる開位置と、該出口からの
    該液体の流出を防ぐ閉位置との間での移動のために前記
    第2本体内に配置された第2電機子と、 前記第2電機子付近に取付けられ、前記開位置と前記閉
    位置との間で該第2電機子を移動させる電磁場を選択的
    に生成する第2コイルと、 前記第2コイルを実質的に一定の温度に維持するための
    第2ヒータとをさらに有す請求項58に記載の電動式液
    体ディスペンサ。
  60. 【請求項60】 スペーサ板の第1および第2側部を横
    断している液体通路を有する該スペーサ板をさらに備
    え、該スペーサ板の前記第1側部は前記第1本体の前記
    第2側部に取付けられており、該スペーサ板内にある前
    記液体通路の一端が、前記第1本体内に設けられた前記
    液体通路の対向端部と流体的に接続しており、前記スペ
    ーサ板の前記第2側部は、前記第2本体の前記第1側部
    に取付けられており、該第2本体内に設けられた前記液
    体通路の一端が、該スペーサ板の前記液体通路の対向端
    部と流体的に接続している請求項59に記載の電動式液
    体ディスペンサ。
  61. 【請求項61】 前記第1ヒータは、前記コイル内の電
    流により付勢されている前記第1コイルを有する請求項
    57に記載の電動式液体ディスペンサ。
  62. 【請求項62】 前記第1ヒータは、熱伝達関係におい
    て前記第1コイルに取付けられた加熱および冷却熱伝達
    装置を有する請求項57に記載の電動式液体ディスペン
    サ。
  63. 【請求項63】 前記第1および第2ヒータは、前記各
    第1および第2コイル内の電流で付勢されている該第1
    および第2コイルをそれぞれ有する請求項59に記載の
    電動式液体ディスペンサ。
  64. 【請求項64】 前記第1および第2ヒータは、熱伝達
    関係において、前記第1および第2コイルにそれぞれ取
    付けられた第1および第2加熱および冷却熱伝達装置を
    有する請求項59に記載の電動式液体ディスペンサ。
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