JP5509574B2 - ソレノイド制御装置および自動演奏装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ソレノイドの過熱を防ぐ技術に関する。
自動演奏を行う鍵盤楽器においては、鍵を駆動する駆動手段としてソレノイドを用いたものがある。ソレノイドにおいては、プランジャを駆動するコイルに電流が流れるとコイルが発熱するが、ソレノイドの駆動頻度が高いとコイルの温度が上昇して駆動力が低下する。そして、温度が上昇した状態でさらに駆動されるとコイルは過熱状態となる。
そこでコイルが過熱状態となるのを防ぐしくみが必要となるが、電流を制御する技術として、例えば特許文献1に開示された負荷保護装置がある。この負荷保護装置では、回路を流れる電流値が検出され、電流値をn乗した結果がローパスフィルタに供給される。そして、ローパスフィルタの出力が比較器において所定値と比較され、ローパスフィルタの出力が所定値未満である場合には負荷に電流が流れ、ローパスフィルタの出力が所定値以上となると負荷に流れる電流が遮断される。この負荷保護装置における負荷をソレノイドとすれば、負荷へ流れる電流は途中で遮断されるためコイルが過熱状態となるのを防ぐことができる。
特開平6−289943号公報
ところで、自動演奏を行う鍵盤楽器においては、複数の鍵毎にソレノイドが設けられる。この場合、上述した負荷保護回路を各ソレノイドについて設けると部品点数が多くなるという問題が生じてしまう。
また、ソレノイドにおいては、ソレノイドの駆動頻度や放熱、ソレノイド周辺の温度によって温度の上昇スピードが異なるが、上述した負荷保護回路を適用すると、このような駆動頻度や放熱、周辺温度に関する影響を考慮できないため、過熱状態ではなく通常使用が可能な状態であっても電流値の演算結果によって電流が遮断される虞がある。
本発明は、上述した背景の下になされたものであり、部品数を増やすことなくソレノイドが過熱状態になるのを防ぐ技術を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために本発明は、複数のソレノイドのそれぞれを個別に駆動制御するための信号を前記複数のソレノイドのそれぞれに出力する信号出力手段と、前記信号において該信号に対応する前記ソレノイドのそれぞれの駆動電流値を個別に取得し、取得した駆動電流値から前記信号に対応する前記ソレノイドのそれぞれの温度上昇幅を求める演算手段と、複数の前記ソレノイドを備える装置内におけるソレノイド近傍の温度を取得する温度取得手段と、前記演算手段による演算時に前記温度取得手段で取得した温度と前記演算手段で求めたそれぞれのソレノイドの温度上昇幅とに基づいて複数の前記ソレノイドのうち過熱状態にあるソレノイドを特定し、特定したソレノイドを非駆動状態にする信号を前記信号出力手段から出力させる制御手段とを有するソレノイド制御装置を提供する。
本発明においては、前記演算手段は周期的に温度上昇幅を求め、前記温度取得手段は周期的に温度を取得し、前記制御手段は、過熱状態にあるソレノイドの特定を周期的に行う構成であってもよい。
また、本発明においては、前記温度取得手段は、ソレノイドの放熱を含めて温度上昇幅を求める構成であってもよい。
また、本発明においては、上記構成のいずれかのソレノイド制御装置と、演奏データを記憶する記憶部と、前記信号出力手段から出力された信号に基づいてソレノイドを駆動する駆動手段と、前記ソレノイドにより駆動される鍵とを有し、前記制御手段は、前記記憶部に記憶された演奏データに含まれるベロシティ値に基いて、前記ソレノイドの駆動電流値を含む制御データを出力し、前記信号出力手段は、前記制御データに含まれる駆動電流値の信号を出力する自動演奏装置を提供する。
本発明によれば、部品数を増やすことなくソレノイドが過熱状態になるのを防ぐことができる。
[実施形態]
(実施形態の構成)
図1は、本発明に係る制御装置を有する自動演奏ピアノ10の外観を示した図であり、図2は、自動演奏ピアノ10の鍵1に対応して設けられたハンマーアクション機構3と鍵1を駆動するソレノイド5を側面から見た図である。なお、図2において鍵1はハンマーアクション機構3に近い部分のみを図示し、演奏者により操作される部分の図示を省略している。また、図2においては、右側が演奏者側、左側が演奏者から見て奥側となる。また、鍵1は図2において紙面の表裏方向にわたって88個並設されており、ハンマーアクション機構3も鍵1に対応して88個並設されている。
まず、弦を打撃する機構について見ると、図2に示したように、鍵1はピンPにより揺動自在に支持されており、演奏者によって押下される。ダンパ6は、ダンパペダルが踏まれると上に移動して弦4から離れ、ダンパペダルを踏んでいた足がダンパペダルから離れると下に移動して弦4を抑える。ハンマ2を備えたハンマーアクション機構3は、鍵に対応して張られている弦4を打撃する機構であり、鍵1が演奏者により押下されるとハンマ2が鍵1の動きに対応して弦4を打撃する。ソレノイド5は、鍵1を駆動する駆動手段であり、ソレノイド5を駆動する信号が供給されるとプランジャ5Aが変位する。プランジャ5Aが変位して鍵1を押し上げると、ハンマ2が鍵1の動きに対応して弦4を打撃する。
次に図3は、ソレノイド5と、ソレノイド5を制御するためのハードウェアの構成を示したブロック図である。記憶部140は、データを記憶する不揮発性メモリを備えており、楽曲を表すMIDI(Musical Instrument Digital Interface)形式の演奏データを記憶する。温度センサ110は、温度を測定するセンサであり、コントローラ100に接続されている。温度センサ110は、演奏者から見て左右に並んだ鍵1のうち右端から44番目の鍵1を駆動するソレノイド5の近傍に配置されており、測定した温度を示す信号をコントローラ100へ出力する。
コントローラ100は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入出力ポートなどを備えた所謂マイクロコンピュータである。コントローラ100は、ROMに記憶されたプログラムに従って動作し、ソレノイド5を駆動するための制御データ(信号)を記憶部140から読み出した演奏データに応じて出力する。すなわち、ROMに記録されたプログラムが実行されると、演奏データに応じてソレノイド5を駆動して弦4を打撃して演奏を行う自動演奏機能が実現される。ここで制御データは、駆動するソレノイド5を識別する識別データと、ソレノイド5を駆動する信号の電流値を表す電流値データを含んでいる。なお、本実施形態においては、演奏者から見て左端のソレノイドから右端のソレノイドへ順番に1,2,3,・・・,88という番号が付されており、このソレノイド毎に付された番号が識別データとなる。
また、コントローラ100は、ROMに記憶されたプログラムに従って図4に示した処理を自動演奏の処理とは別で周期的に行い、RAMに記憶される温度テーブルTBを用いて複数のソレノイド5毎の温度を推定し、推定したソレノイド5の温度が予め定められた閾値を超えたと判断すると、閾値を超えたと判断したソレノイド5の駆動を停止する。
ここで温度テーブルTBは、図5に示したフォーマットとなっており、「番号」の列に格納されている数字は上述した各ソレノイドに付された番号を表している。また、「電流値」の列にはソレノイド5を駆動する信号の電流値が格納され、「上昇温度」の列には、電流値の列に格納されている電流値の信号をソレノイド5に流した時にソレノイド5がどれだけ温度上昇したかを示す値が格納され、「温度上昇幅」の列には、自動演奏ピアノ10の電源が入れられてから上昇したソレノイド5の温度の上昇幅を示す値が格納される。なお、温度テーブルTBは、自動演奏ピアノ10の電源が入れられた時には初期化され、電流値、上昇温度および温度上昇幅の列の全てに「0」が格納される。
駆動部120は、コントローラ100に接続されており、コントローラ100から出力された制御データを受け取る。そして、駆動部120は、この制御データに従ってソレノイド5を駆動する駆動信号を生成し、生成した駆動信号をソレノイド5へ出力する。具体的には、コントローラ100から制御データを受け取ると、制御データに含まれている電流値データが示す電流値の駆動信号を生成し、生成した駆動信号を制御データに含まれている識別データで特定されるソレノイド5へ出力する。例えば、識別データの内容が「2」である場合、生成された駆動信号は「2」の番号が付されているソレノイド5、即ち、演奏者側から見て左端のソレノイド5から右側へ数えて2番目のソレノイド5へ出力される。
操作部130は、自動演奏ピアノ10を操作するための各種メニュー画面などの表示手段である液晶ディスプレイと、操作者により操作され、操作者からの指示を受け付ける受付手段として機能するタッチパネルとを備えており、譜面台の横に配置されている。
(自動演奏時の動作)
次に、本実施形態の動作について説明する。まず自動演奏ピアノ10の利用者が操作部130を操作し、記憶部140に記憶された演奏データの一覧の表示を指示する操作を行うと、記憶部140に記憶された楽曲データの一覧が操作部130の液晶ディスプレイに表示される。そして、表示された演奏データの一つを選択する操作を利用者が行うと、コントローラ100は記憶部140から演奏データを読み出す。
コントローラ100は、演奏データを読み出すと、読み出した演奏データに従って鍵1を駆動する動作を開始するとともに、図4に示した処理を周期的に行う。具体的には、コントローラ100は、楽曲データ中のノートオンメッセージのノートナンバから駆動する鍵1を特定し、特定した鍵1を駆動した時に発音される音の強さを楽曲データ中のベロシティから特定する。
そして、コントローラ100は、ノートナンバから特定した鍵1に対応するソレノイド5の番号を識別データとし、また、ベロシティから特定した強さの音を発音するためにソレノイド5に流す駆動信号の電流値をベロシティで示された音の強さから設定し、設定した電流値を電流値データとする。なお、電流値の設定は、ベロシティの値と電流値とを対応付けたテーブルを予めコントローラ100が記憶しておき、このテーブルを用いて電流値を設定してもよく、また、ベロシティの値から電流値を得る計算式をコントローラ100が記憶しておき、この計算式を用いて電流値を設定してもよい。
次にコントローラ100は、温度テーブルTBの「番号」の列において識別データの番号と同じ番号が格納されている行へ、設定した電流値データが示す値を格納する。例えば、識別データの番号が「2」であり、電流値データの値が「a21」場合、図5(a
)に示したように温度テーブルTBの「番号」の列において「2」が格納されている行の「電流値」の列に電流値データが示す値「a21」を格納する。そして、コントローラ100は、識別データと電流値データとを含む制御データを駆動部120へ出力する。
この制御データを受け取った駆動部120は、制御データに含まれている電流値データが示す電流値の駆動信号を、制御データに含まれている識別データで特定されるソレノイド5へ出力する。この駆動信号をソレノイド5が受け取ると、ソレノイド5は駆動信号の電流に応じてプランジャ5Aを上昇させる。そして、プランジャ5Aが上昇させられると鍵1においてプランジャ5Aに接している部分が押し上げられ、鍵1の動きに対応してハンマーアクション機構3が動作し、ハンマ2によって弦4が打撃されて発音がされる。
一方、ここで自動演奏の処理とは別な処理としてコントローラ100においてたとえばタイマ割り込みによって図4に示した処理を実行するタイミングとなると、まずコントローラ100は、変数kの値を初期化しk=1とする(ステップS1)。次にコントローラ100は、温度テーブルTBの「番号」の列において変数kの値と同じ番号が格納されている行の電流値を読み出し、読み出した電流値を2乗した値に定数C1を乗じる。ここで、本実施形態においては、この演算により得られる値をソレノイド5に電流を流した時のソレノイド5の上昇温度とし、この値を温度テーブルTBの「上昇温度」の列に格納する(ステップS2)。例えば、変数kの値が2であり、上述した動作により、図5(a)に示したように温度テーブルTBの「番号」が「2」の行においてノートオンメッセージのベロシティの値に対応して電流値「a21」が格納されている場合、この「a21」を2乗した値に定数C1を乗じた値である「b21」が「上昇温度」の列に格納される。なお、定数C1は上昇温度を求めるために実験またはシミュレーションなどにより求められた値であり、予め設定されている。
次に、コントローラ100は、自動演奏ピアノ10の電源が入れられてから上昇したソレノイド5の温度上昇幅の値を温度テーブルTBの「温度上昇幅」の列から読み出し、読み出した値を「上昇温度」の列に格納されている値に加算する(ステップS3)。そして、ソレノイド5においては、電流が流れると温度が上昇するものの、一方で放熱もある。このため、ステップS3で得られる値に定数C2を乗じて放熱を考慮したソレノイド5における温度上昇幅を算出し、得られた値を「温度上昇幅」の列に格納する(ステップS4)。なお、定数C2は放熱による温度の下降を考慮するために実験またはシミュレーションなどにより求められた値であり、予め設定されている。
ここで、電源が入れられた直後においては、ソレノイド5は駆動されてなく、温度が上昇していないため「温度上昇幅」の列には図5(a)に示したように値として「0」が格納されている。このため、温度テーブルTBの「番号」が「2」の行においては、上昇温度「b21」に温度上昇幅「0」が加算され、加算結果の値「b21」に定数C2が乗じられる。ここで、定数C2を乗じて得た値が「c21」であると、この値「c21」が「温度上昇幅」の列に格納される。
次にコントローラ100は、温度センサ110からコントローラ100へ供給されている信号を解析してソレノイド5近傍の温度を取得し(ステップS5)、取得した温度とステップS4で得られた温度上昇幅とを加算し、加算結果をソレノイド5の温度と推定する(ステップS6)。そして、コントローラ100は、ステップS6で得られたソレノイド5の推定温度と、予め定められた閾値(過熱状態と判定される温度)とを比較する(ステップS7)。ここで、ステップS6で得られたソレノイド5の温度が閾値を超えていない場合には(ステップS7;NO)、コントローラ100は変数kの値に「1」を加算し(ステップS9)、変数kの値がk>88となっていない場合にはステップS2へ処理の流れを戻し(ステップS10;NO)、変数kの値がk>88となっている場合には(ステップS10;YES)図4の処理を終了する。
次に、コントローラ100が楽曲データ中のノートオフメッセージを読み取ると、コントローラ100は、非駆動時の状態に戻す鍵1を楽曲データ中のノートオフメッセージのノートナンバから特定する。そして、コントローラ100は、ノートナンバから特定した鍵1に対応するソレノイド5の番号を識別データとし、また、ソレノイド5に流す駆動信号の電流値を「0」に設定し、設定した電流値を電流値データとする。
ここでコントローラ100は、温度テーブルTBの「番号」の列において識別データの番号と同じ番号が格納されている行へ、電流値データが示す値を格納する。例えば、識別データの番号が「2」である場合、コントローラ100は、図5(b)に示したように、温度テーブルTBの「番号」の列において「2」が格納されている行を特定し、特定した行の「電流値」の列に電流値データが示す値「0」を格納する。そしてコントローラ100は、識別データと電流値データとを含む制御データを駆動部120へ出力する。
この制御データを受け取った駆動部120は、電流値データの値が「0」であるため、制御データに含まれている識別データで特定されるソレノイド5へ出力していた駆動信号の出力を停止する。駆動信号の出力が停止すると、ソレノイド5においてはプランジャ5Aが下降し、鍵1においてプランジャ5Aに接している部分が下がる。すると、鍵1の動きに対応してハンマーアクション機構3が動作してハンマ2が下がることとなる。
一方、ここで先の図4の処理が終了してから一定時間が経過し、再度図4の処理を実行するタイミングとなると、コントローラ100は、まずステップS1の処理を行った後にステップS2の処理を行う。ここで、変数k=2であり、上述した動作によって温度テーブルTBの「番号」が「2」の行において電流値「0」が格納されている場合、ステップS2の処理を実行すると、図5(b)に示したように「番号」が「2」の行において値「0」が「上昇温度」の列に格納される。
次に、コントローラ100は、ステップS3とステップS4の処理を行う。ここで、図5(b)に示したように上述した動作によって「温度上昇幅」の列に値として「C21」が格納されていると、温度テーブルTBの「番号」が「2」の行においては、上昇温度「0」に温度上昇幅「C21」が加算され、加算結果の値「C21」に定数C2が乗じられる。ここで、定数C2を乗じて得た値が「C22」であると、この値「C22」が「C21」に替えて「温度上昇幅」の列に格納される。なお、ここでは、定数C2が乗じられるため、値「C22」は値「C21」より小さい値となる。
次にコントローラ100は、温度センサ110からの信号を解析してソレノイド5近傍の温度を取得し(ステップS5)、取得した温度とステップS4で得られた温度上昇幅とを加算し、加算結果をソレノイド5の温度と推定する(ステップS6)。そして、コントローラ100は、ステップS6で得られたソレノイド5の推定温度と、予め定められた閾値とを比較する(ステップS7)。ここで、ステップS6で得られたソレノイド5の温度が閾値を超えていない場合には、コントローラ100はステップS9、ステップS10の処理を行い、ステップS10において変数k>88となっていると、図4の処理を終了する。
このようにコントローラ100は、演奏データに複数含まれるノートオンメッセージとノートオフメッセージを読み出し、上述した動作を繰り返して楽曲の楽音を発音しつつ、図4に示した処理を一定の周期で実行する。
(ソレノイド5の駆動を停止する時の動作)
次に、ソレノイド5の駆動を停止する時の動作について説明する。
ソレノイド5の駆動が続けて行われると、温度テーブルTBの「温度上昇幅」の値は時間の経過と共に上昇していく。また、温度センサ110で測定される温度についても、ソレノイド5の発熱に伴い時間の経過と共に上昇していく。
ここで、図4の処理を実行するタイミングとなった時に、例えば図5(c)に示したように、温度テーブルTBの「番号」が「2」の行において「電流値」として「a23」が格納されており、「温度上昇幅」として「c23」が格納されていた場合を想定する。
ここで、まず変数k=2となったときステップS2においては、この「a23」を2乗した値に定数C1を乗じた値である「b23」が「上昇温度」の列に格納される。次に、ステップS3で上昇温度「b23」と温度上昇幅「c23」とが加算された後、この加算結果に対してステップS4で定数C2が乗じられて温度上昇幅「c24」が算出され、この値「c24」が「温度上昇幅」の列に格納される。
次にコントローラ100は、ステップS5で温度センサ110から取得した温度と温度上昇幅「c24」を加算する。ここで温度センサ110近傍の温度が高くなっているか又はソレノイド5の温度上昇幅が大きくなっていて加算結果が閾値を超えると(ステップS7;YES)、コントローラ100は識別データを「2」とし、電流値データを「0」とする制御データを生成して駆動部120へ出力する(ステップS8)。すると、この制御データを受け取った駆動部120は、電流値データの値が「0」であるため、制御データに含まれている識別データで特定されるソレノイド5へ出力していた駆動信号の出力を停止する。
このように、本実施形態においては、ソレノイド5が過熱状態であると判断されると、ソレノイド5の駆動が停止されるためソレノイド5が過熱状態となることがない。また、本実施形態においては、ソレノイド毎に温度センサを配置してソレノイド毎の温度を監視したり、ソレノイド毎に特許文献1のような負荷保護装置を設けなくとも個々のソレノイドの駆動を停止することができるため、部品点数が多くなるという問題が生じない。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。例えば、上述の実施形態を以下のように変形して本発明を実施してもよい。
上述した実施形態においては、ソレノイド5は自動電子ピアノの鍵を駆動しているが、ソレノイド5が駆動するのはピアノの鍵以外であってもよい。即ち、ソレノイドを備えた装置に温度センサ110を設け、図4に示した処理を実行すれば、ソレノイドを備えた各種装置においてもソレノイドが過熱状態となるのを防ぐことができる。
上述した実施形態においては、温度センサ110の配置位置は、演奏者から見て左右方向の中央部分に配置されているが、温度センサの位置は上述した実施形態の位置に限定されるものではなく、例えば、演奏者から見て左右方向の中央部分から左方向または右方向のいずれか側に配置されていてもよい。
自動演奏ピアノ10においては、フレキシブルディスク、光ディスク(CD(Compact Disc)、DVD(Dgital Versatile Disc))、光磁気ディスク、USBメモリなどの記録媒体にアクセスするインターフェースを設け、コントローラ100は、記録媒体に記憶された演奏データを読み出すようにしてもよい。
上述した実施形態においては、制御データを駆動部120へ出力する前に、温度センサ110から取得した温度と、温度テーブルTBにおいて識別データの番号と同じ番号が格納されている行の「温度上昇幅」の列に格納されている値を加算し、加算結果が過熱状態と判定される温度を超えている場合には、電流値データの値を「0」に変更してから制御データを駆動部120へ出力するようにしてもよい。また、ここで温度テーブルTBの「電流値」の列に格納されている値を「0」に変更してもよい。
上述した実施形態においては、駆動部120は制御データに含まれる電流値データに基づいて駆動信号の電流値を設定しているが、コントローラ100は、電流値データに替えてプランジャ5Aの変位量を示すデータを含む制御データを出力し、駆動部120はこの変位量に従って駆動信号の電流値を設定するようにしてもよい。この構成の場合、コントローラ100は、予め定められたテーブルや計算式などを用いてプランジャの変位量から上昇温度を算出するようにしてもよい。
上述した実施形態においては、図4の処理はコントローラ100において行われるが、温度センサ110が接続され図4の処理を実行するCPU(Central Processing Unit)をコントローラ100と別に設け、温度テーブルTBを記憶部140に記憶するようにし、記憶部140に記憶された温度テーブルTBに対してコントローラ100と図4の処理を行うCPUがアクセスするようにしてもよい。また、この構成の場合、CPUはステップS6でYESと判断すると、推定温度が閾値を超えたソレノイド5について電流値を「0」とした制御データを出力するようにコントローラ100へ指示し、推定温度が閾値を超えたソレノイド5についてコントローラ100が電流値を「0」とした制御データを出力するようにしてもよい。
ソレノイド5においては、同じ電流を流しても温度が変化するとプランジャを動かす力が変わるものがあり、プランジャを一定量動かす場合には、温度変化に応じて電流値の制御を要するものがある。このようなソレノイド5を使用する場合、図4の処理で推定した温度を用いてプランジャを一定量動かすのに必要な電流値を求め、求めた電流値を使用してソレノイド5を駆動するようにしてもよい。
本発明の一実施形態に係る自動演奏ピアノ10の外観図である。 自動演奏ピアノ10が備えるハンマーアクション機構3の側面図である。 ソレノイド5を制御するハードウェアの構成を示したブロック図である。 コントローラ100が実行する処理の流れを示したフローチャートである。 温度テーブルTBのフォーマットを例示した図である。
符号の説明
1・・・鍵、2・・・ハンマ、3・・・ハンマーアクション機構、4・・・弦、5・・・ソレノイド、5Aプランジャ、10・・・自動演奏ピアノ、100・・・コントローラ、110・・・温度センサ、120・・・駆動部、130・・・操作部、140・・・記憶部

Claims (4)

  1. 複数のソレノイドのそれぞれを個別に駆動制御するための信号を前記複数のソレノイドのそれぞれに出力する信号出力手段と、
    前記信号において該信号に対応する前記ソレノイドのそれぞれの駆動電流値を個別に取得し、取得した駆動電流値から前記信号に対応する前記ソレノイドのそれぞれの温度上昇幅を求める演算手段と、
    複数の前記ソレノイドを備える装置内におけるソレノイド近傍の温度を取得する温度取得手段と、
    前記演算手段による演算時に前記温度取得手段で取得した温度と前記演算手段で求めたそれぞれのソレノイドの温度上昇幅とに基づいて複数の前記ソレノイドのうち過熱状態にあるソレノイドを特定し、特定したソレノイドを非駆動状態にする信号を前記信号出力手段から出力させる制御手段と
    を有するソレノイド制御装置。
  2. 前記演算手段は周期的に温度上昇幅を求め、
    前記温度取得手段は周期的に温度を取得し、
    前記制御手段は、過熱状態にあるソレノイドの特定を周期的に行うこと
    を特徴とする請求項1に記載のソレノイド制御装置。
  3. 前記演算手段は、ソレノイドの放熱を含めて温度上昇幅を求めることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のソレノイド制御装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のソレノイド制御装置と、
    演奏データを記憶する記憶部と、
    前記信号出力手段から出力された信号に基づいてソレノイドを駆動する駆動手段と、
    前記ソレノイドにより駆動される鍵と
    を有し、
    前記制御手段は、前記記憶部に記憶された演奏データに含まれるベロシティ値に基いて、前記ソレノイドの駆動電流値を含む制御データを出力し、
    前記信号出力手段は、前記制御データに含まれる駆動電流値の信号を出力する
    自動演奏装置。
JP2008278263A 2008-10-29 2008-10-29 ソレノイド制御装置および自動演奏装置 Active JP5509574B2 (ja)

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