JP2001299029A - 苗植機のロータリ苗植装置 - Google Patents

苗植機のロータリ苗植装置

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JP2001299029A
JP2001299029A JP2000115043A JP2000115043A JP2001299029A JP 2001299029 A JP2001299029 A JP 2001299029A JP 2000115043 A JP2000115043 A JP 2000115043A JP 2000115043 A JP2000115043 A JP 2000115043A JP 2001299029 A JP2001299029 A JP 2001299029A
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seedling
planting
case
rotary
shaft
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JP2000115043A
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Takahide Shiozaki
塩崎  孝秀
Atsushi Kitao
篤史 北尾
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロータリ形態の苗植装置において、ロータリ
ケースの振動を少なくし、抵抗の少ない円滑な作動を行
わせる。 【解決手段】 先端部に苗分離爪とこれによって分離さ
れた分離苗を押出す苗押出爪とを有する植付ケースを軸
装したロータリケース4の、この植付ケースの苗植付伝
動における苗取位置、又は苗植付位置のギヤ22,2
3,24伝動を制動すると共に、これらの間の昇降位置
は制動しないブレーキばね53を設けたことを特徴とす
る苗植機のロータリ苗植装置の構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、苗植機のロータ
リ苗植装置に関するもので、マット形態に育苗されたマ
ット苗から所定本数の苗を分離しながら土壌面へ植付け
る苗分離爪と苗押出爪とを有した植付ケースを、ロータ
リケース軸の回りに回転するロータリケースに配置し
て、公転、自転運動させて楕円形乃至D字形態の苗植付
軌跡を描かせるロータリ形態の苗植装置として利用しう
る。
【0002】
【従来の技術】特開平10−98925号公報では、ロ
ータリケースを公転、自転させて、苗分離爪に楕円形乃
至D字形態の苗植付軌跡を描かせるロータリ形態の苗植
装置の技術が知られている。このロータリケースには、
板ばねの先端をギヤ伝動系に常時弾発させて制動する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記ロータリ形態の苗
植装置では、このロータリケース内のギヤ伝動機構のバ
ックラッシュ、乃至がたつきを防止するために、ギヤの
回転にばねによるブレーキを働かせるのが一般的であ
る。しかしながら、このようなばねによる制動力が常時
働くと、負荷抵抗やトルクが大きくなって、制動摩擦部
分が摩耗しやすくなる。しかも、このようなギヤ伝動に
よるロータリケースの振動や、さらに、このロータリケ
ースに取り付けられる植付ケースにおける苗押出爪の作
動による振動等によって、ロータリケースの回転による
苗分離爪による分離苗の保持や植付が乱れることが多
い。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、先端部に苗分離爪1とこれによって分離された分離
苗を押出す苗押出爪2とを有する植付ケース3を軸装し
たロータリケース4の、この植付ケース3の苗植付伝動
における苗取位置A1、又は苗植付位置A2のギヤ2
2,23,24伝動を制動すると共に、これらの間の昇
降位置A3,A4は制動しないブレーキばね53を設け
たことを特徴とする苗植機のロータリ苗植装置の構成と
する。
【0005】請求項2に記載の発明は、前記ブレーキば
ね53を、板ばねとしてブレーキカム54の回転方向の
下手側に自由端57を有して設けたことを特徴とするも
のである。請求項3に記載の発明は、前記ブレーキばね
53を、ばね圧を調節可能に設けたものである。
【0006】請求項4に記載の発明は、ロータリケース
軸5の回りに回転するロータリケース4の先端部に、苗
分離爪1及びこれによって分離された分離苗を押出す苗
押出爪2を有した植付ケース3を植付ケース軸6で軸装
し、この押出爪2を作動する押出アーム26を受けて緩
衝するクッションゴム59を、該植付ケース軸6に嵌合
支持させてなる苗植機のロータリ苗植装置の構成とす
る。
【0007】請求項5に記載の発明は、前記クッション
ゴム59の軸穴部60の側部にはゴムシール部61を形
成し、植付ケース3の軸穴部62の内側にはシール穴6
3を形成し、これらシール穴63にゴムシール部61を
嵌合させて、これらの軸穴部60,62に植付ケース軸
6を挿通させて軸装することを特徴とするものである。
【0008】
【発明の効果】請求項1に記載の発明は、ロータリケー
ス4の回転によって、このロータリケース4内のギヤ2
2,23,24の噛合によって植付ケース3が公転、自
転されて先端部の苗分離爪1が昇降され、苗植付作用が
行われる。この植付ケース3の上昇位置A3や下降位置
A4ではギヤ22,23,24の伝動位置にはブレーキ
ばね53の制動は働かず、苗取位置A1、又は苗植付位
置A2においてのみブレーキばね53の制動が働いて、
ギヤ22,23,24伝動のバックラッシュが解消され
る。このため、ブレーキばね53による制動を最小限度
に維持することができ、植付ケース3の駆動を軽快に円
滑に行わせることができ、制動部の摩耗を少なくするこ
とができる。
【0009】請求項2に記載の発明は、板ばね形態のブ
レーキばね53が、ブレーキカム54の回転による間歇
的な押圧を受けても、このブレーキカム54によるブレ
ーキばね53の押し伸ばし方向が自由端57の方向とな
って、ブレーキばね53に無理な押圧力が働きがたく、
耐久性を維持できる。
【0010】請求項3に記載の発明は、前記ロータリケ
ース4の駆動において、ギヤ22,23,24機構の摩
耗や、ブレーキばね53自体の弾発性等によって、ギヤ
22,23,24にがたつきを生ずるときは、このブレ
ーキばね53の制動力を調節することによって、簡単に
解消することができ、安定した苗植作用を行わせること
ができる。
【0011】請求項4に記載の発明は、苗押出爪2を作
動する押出アーム26は、クッションゴム59によって
緩衝されるが、このクッションゴム59は、植付ケース
軸6に嵌合支持されているため、押出しアーム26によ
る衝撃を受けても不規則に移動したり、破損されること
を少なくして、安定したクッションゴム59によって押
出しアーム26の衝撃を有効に吸収して、耐久性を高め
ることができる。
【0012】請求項5に記載の発明は、前記クッション
ゴム59のゴムシール部61の形成によって、このゴム
シール部61をシール穴63に嵌合させて、植付ケース
軸6を挿通させるものであるから、前記押出しアーム2
6の衝撃力を緩和すると共に、これら植付ケース軸6に
対する植付ケース3の軸装部からの泥水の浸入を防止し
て、クッションゴム59の安定した支持を行うと共に、
耐久性を高めることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】この発明の実施例を図例に基づい
て説明する。苗植装置11は、車体12の後側に装着さ
れるもので、苗植機体13の上部には左右方向へ往復移
動される苗タンク7と、この苗タンク7の後方において
側面視で略楕円形状乃至D字状の苗植付軌跡Aを描いて
昇降しながらこの苗タンク7から供給されるマット苗を
分離して植付ける苗植付装置14と、土壌面を滑走しな
がら該苗植機体13等の重量を支持するセンタフロート
15やサイトフロート16と等を配置構成され、多条植
形態の構成としている。
【0014】前記苗植機体13は、内部に伝動機構を有
する伝動ケースを主体とし、車体12側の動力取出軸1
7から連動される入力軸18を軸装のメインケース19
の後側や左右両側方にサブケース20を配置している。
この各サブケース20の左右両側部に苗植付装置14が
設けられる。
【0015】各サブケース20の後部には、左右方向の
ロータリケース軸5が軸装されて伝動回転される。この
ロータリケース軸5の両側端部にロータリケース4の中
央部をコッタピン21で着脱できる構成としている。こ
のコッタピン21の押圧されるロータリケース軸5の先
端部は角軸面に形成されている。又、このロータリケー
ス4の両端部で外側部には植付ケース軸6を軸装して植
付ケース3を装着する。
【0016】前記ロータリケース4内には、サブケース
20に一体で非回転の固定偏心ギヤ(太陽ギヤ)22
を、該ロータリケース軸5の外周部に設ける。この固定
偏心ギヤ22は、サブケース20の側面に一体的に突出
させたボス50の外周に、軸方向へはベアリング51等
と共に移動自在で、回転方向へは一体回転する構成とし
ている。これによって、前記ロータリケース4の軸方向
移動調節時には、これら固定偏心ギヤ22やベアリング
51も一体的に移動できる。
【0017】又、各植付ケース軸6部に一体回転の偏心
ギヤ23を設ける。これら固定偏心ギヤ22と両端部の
偏心ギヤ23との間には、中間偏心ギヤ(遊星ギヤ)2
4を嵌合させてギヤ軸25で軸装する。そしてロータリ
ケース軸5の回転によってロータリケース4を一体回転
することにより、固定偏心ギヤ22ギヤ回りに噛合回転
する中間偏心ギヤ24や偏心ギヤ23を経て植付ケース
軸6を回転する。
【0018】このようなロータリケース4内には、これ
らギヤ22,23,24の伝動回転を制動させる板ばね
からなるブレーキばね53、植付ケース軸6と一体のブ
レーキカム54、及びギヤ軸25回りに支持されて先端
部を該ブレーキカム54の回転面に摺接させるブレーキ
アーム55等が構成される。このブレーキカム54は、
ロータリケース4の植付ケース3部が苗植付軌跡Aの苗
取位置A1、又は苗植付位置A2に回転したとき、ブレ
ーキアーム55を押圧しうる。
【0019】ブレーキばね53は、基部をロータリケー
ス4に対して支持ピン56で回動自在に支持させ、先端
部を自由端57として、該ブレーキアーム55に向けて
凸円弧状に湾曲させている。この自由端57はロータリ
ケース4に螺挿している調節ボルト57に接当させるよ
うにして、この接当状態のブレーキばね53位置では、
ブレーキアーム55との間に適宜のブレーキ間隔部Cを
有していて、ブレーキアーム55は無負荷状態でブレー
キカム54で押される状態にある。この状態が苗植付軌
跡Aの上昇位置A3、又は下降位置A4とされる。ま
た、このブレーキばね53の弾発力は調節ボルト58に
よって調節できる。調節ボルト58を押し込む方向へ調
節するとブレーキ間隔C部は狭くなり、前記苗取位置A
1、又は苗植付位置A2におけるブレーキカム54の回
転に対するブレーキ力を強くすることができる。
【0020】前記ブレーキばね53基部の支持ピン56
部は、ブレーキカム54の回転の上手側に位置して設け
られ、自由端57部は下手側に位置されるように向けて
設けられる。また、これらの間に位置されるブレーキア
ーム55も、ブレーキカム54によって押圧回動される
方向側にブレーキばね53の自由端57部を位置させ
る。このため、ブレーキばね53は、ブレーキカム54
及びこれによるブレーキアーム55によって押される方
向に自由端57が伸びて、ブレーキ力を円滑に働かせる
ことができ、ブレーキばね53の破損を少なくすること
ができる。
【0021】なお、このようなブレーキカム54やブレ
ーキばね53は、前記苗取位置A1に対応して制動力を
働かせるように設けるか、又は、苗植付位置A2に働か
せる構成とするが、これら両位置A1,A2で共に働か
せる必要はない。前記各植付ケース軸6の植付ケース3
の後側部には、この横方向の植付ケース軸6の外周に沿
うカムケース部8が一体成形されて、このカムケース部
8の植付ケース軸6にはクッションゴム59を嵌合させ
て取付けできる。また、このカムケース部8は、前側に
おいて上下動自在の苗押出爪2及びこれを作動するため
の押出アーム26の後正面の幅に亘って広幅に形成され
る。
【0022】前記押出アーム26は、アーム軸27によ
って植付ケース3に回動自在に軸支されて、後部一側方
には前記植付ケース軸6の回りに配置される押出カム9
に摺接するカムアーム28が一体に構成される。該押出
カム9は、該植付ケース軸6を中央部の軸穴部に回動自
在に嵌合させて、ロータリケース4から突設のボス部2
9内に一体的に嵌合させてロータリケース4とは一体的
構成とする。
【0023】これら押出カム9は、前記植付ケース3の
ロータリケース4の側に開口部30を形成して、ボス部
29やこの外周部のシール31等と共にこの開口部30
内へ嵌合させて構成できる。この押出カム9及びカムア
ーム28は、前記ケースボス部8の側端部に位置して押
出アーム26に対してロータリケース4寄りに偏位して
設定される。
【0024】前記植付ケース3の左右移動調節は、該植
付ケース3の外側面に取付ボルト32で締付固定される
メタル33と、このメタル33の植付ケース軸6の嵌合
部に差込まれるコッタピン34と等からなる調節具10
によって行われる構成である。前後一対の取付ボルト3
2の挿通されるメタル33のボルト穴はばか穴形体に形
成されて、取付ボルト32を緩めた状態では、メタル3
3と植付ケース3との間の植付ケース軸6回りの相対関
係位置を変更調節できる。
【0025】前記コッタピン34を抜き差しして、植付
ケース3を植付ケース軸6の方向へ移動調節すると、ロ
ータリケース4に対する植付ケース3の左右関係位置を
変更することができる。このとき、押出アーム26のカ
ムアーム28も一体的に移動して、押出カム9との関係
位置が変化するが、この押出カム9の幅から離脱しない
調節域に設定するものとする。コッタピン34の押圧さ
れる植付ケース軸6の外側端部は角軸形体に形成されて
いる。
【0026】又、このコッタピン34の差込まれるメタ
ル33には、このコッタピン34の差込まれるピン穴に
亘って割溝35が形成されて、コッタピン34の端部に
螺合させるナット36によって締付けて、メタル33を
植付ケース軸6に対して一体的構成とする。
【0027】前記植付ケース3の植付ケース軸6に対す
る取付位相角度の微調節は、前記メタル33を植付ケー
ス3に対して植付ケース軸6回りに微量回動することに
よって行うことができる。メタル33は、前後一対の取
付ボルト32を緩めることによって、植付ケース軸6の
回りに揺動できるから、この状態で適宜の取付位相角度
の位置にして、これら取付ボルト32やコッタピン34
を締付けて固定する。更に、前後の取付ボルト32の間
隔部にはメタル33に螺合の固定ボルト37が設けら
れ、この固定ボルト37を植付ケース3の外側面に押付
けることによって、植付ケース3に対する固定度を強く
する。
【0028】このような植付ケース3の植付ケース軸6
に対する取付位相角度を調節することによって、この植
付ケース3の先端部に取付けられる苗分離爪1先端の植
付作動軌跡Aを前後方向に移動させて、苗タンク7に対
する作用深さを変更調節し、苗分離量を変更することが
できる。
【0029】前記苗分離爪1は、植付ケース3の前端下
部に取付けられて、左右一対のヘアピン状形体にして下
方に突出させている。苗押出爪2は、該苗分離爪1の後
側面に接近してフォーク形体に形成され、押出ロッド3
8の下端部に固定されて上下動され、該苗分離爪1の後
側面との間に分離保持される苗の根元部を係合して下方
へ押出す。
【0030】前記押出ロッド38の上端部と押出アーム
26との間をリンク39で連結して、植付ケース3の上
端部との間のばね40で下方へ弾発している。このばね
40の弾発力で苗押出爪2を下方の押出方向へ作動させ
ると共に、前記押出カム9の回転によってこのばね40
に抗するように苗押出爪2を上動させることができる。
又、苗押出爪2は、苗タンク7に作用する苗取位置A1
では押出カム9によって押上げられた上動位置にあっ
て、土壌面に接近した苗植付位置A2ではばね40で押
下げられた下動位置に作動しうる関係に連動構成され
る。
【0031】前記車体12は、ステアリングハンドル4
1で操向自在の前車輪42と、操縦席43後側の後車輪
44とを有して、該操縦席43下のエンジン45の駆動
で伝動回転して走行しうる四輪駆動走行形態とし、後部
に連結する上下一対の平行リンク機構46の後端に前記
苗植装置11を連結している。47は昇降シリンダで、
平行リンク機構46を油圧力で昇降できる。52は補助
苗載台、48は施肥装置である。
【0032】各苗植付装置14の苗分離爪1及び苗押出
爪2は、苗タンク7の苗分離口49に作動させるため、
メンテナンス時や、苗植付条間を変更したときは、これ
らの作動位置を調整する。同一ロータリケース4上の各
苗分離爪1の苗植付作動軌跡は一致しなければならない
が、これが共に左右同じ方向に同量ずれているときは、
ロータリケース4のコッタピン21を緩めて、このロー
タリケース4をロータリケース軸6に対して軸方向へ移
動させる。移動後はコッタピン21を打ち込んで調節位
置を固定する。このとき同一ロータリケース4上の一対
の植付ケース3は同量左右へ移動されて、苗分離爪1及
び苗押出爪2も同量移動調節される。
【0033】又、同一ロータリケース4上の一対の植付
ケース3相互間の左右方向位置のみを移動調節するとき
は、この対象の植付ケース3を植付ケース軸6に沿って
移動調節するばよい。この調節は、調節具10であるコ
ッタピン34を緩めてケースボス部8を植付ケース軸6
に沿わせて移動させる。苗分離爪1が苗分離口49が通
過しうるように位置決めしてコッタピン34を打込んで
ナット36で締付ける。
【0034】又、苗分離口49からの苗分離量を調節す
るときは、調節対象の植付ケース3における取付ボルト
32と固定ボルト37を緩めて、メタル33を植付ケー
ス軸6の回りに回動調節する。苗分離爪1の苗タンク7
への作用深くすると苗分離量を多くすることができ、浅
くすると少くできる。調節位置を固定するには、取付ボ
ルト32を締付けて、固定ボルト37を押込んで植付ケ
ース3面に押圧させる。
【0035】前記植付ケース3のカムケース部8には、
植付ケース軸6部に、クッションゴム59の軸穴部60
を嵌合させて支持させる。このクッションゴム59は前
記押出カム9とばね40によって作動される押出しアー
ム26の下動を受けて衝撃力を緩和する。このクッショ
ンゴム59の軸穴部60の両側端部を突出させてゴムシ
ール部61,65を形成している。植付ケース3の内側
面で軸穴部62の回りにはシール穴63を形成して、該
クッションゴム59のゴムシール部61を嵌合させてい
る。また、前記押出カム9の側面にシール穴66を形成
して、このシール穴66に該クッションゴム59のゴム
シール部65を嵌合させる。67はオーリングで、軸穴
部62の外側のメタル33との間に介在させる。
【0036】このようにカムケース部8において、ゴム
シール部61,65をシール穴63,66に嵌合させ
て、しかも軸穴部60を植付ケース軸6に嵌合させて支
持させるクッションゴム59は、押出アーム26の作動
を受けても移動することなく安定した姿勢を維持して、
耐久性を高めることができる。また、このクッションゴ
ム59自体が植付ケース3の軸穴部62のシール部材と
しての機能を有して、泥水の浸入防止性を高めることが
できる。
【0037】前記植付ケース3の外側面に取り付けられ
るメタル33は、外側に突出されるが、このメタル33
の後側面は苗植付軌跡Aの苗植付位置A2部において後
側下方Bに対面するように傾斜面67を形成している。
図8のように、この植付ケース3が苗植付作動して土壌
面及び水面に接近すると、このメタル33の傾斜面67
によって押し付けられる土壌及び水は後側下方Bに向け
て行われて、上方への飛散が少なくなり、既植付苗への
泥土及び水の飛散を少なくすることができる。
【0038】図9、図10において、前記苗分離量の調
節構成の詳細を説明する。前記植付ケース3のメタル3
3部における固定ボルト37を回動することによって、
植付ケース3の植付ケース軸6に対する取付角度を調節
して、苗分離爪1による苗分離口49からの苗分離量を
調節する。このため固定ボルト37は、メタル33に螺
合させて、先端部には偏心位置に偏心ピン69を形成
し、この偏心ピン69を植付ケース3の外側面に形成の
長溝70に係合させている。固定ボルト37による偏心
ピン69の回動によって長溝70に係合案内されて、メ
タル33が植付ケース軸6と一体に回動されて、植付ケ
ース3と植付ケース軸6との関係位置を変更できる。こ
の調節時は取付ボルト32を緩めておき、メタル33の
この取付ボルト32の挿通部には前記のようにばか穴が
形成されていて、メタル33の植付ケース3に対する移
動が自在となる。調節後はこの取付ボルト32を締め付
けて固定することができる。
【0039】前記固定ボルト37及び偏心ピン69は、
前後の取付ボルト32間を直結するラインよりも下方に
偏位させる。即ち、植付ケース軸6側とは反対の遠い側
へ偏位させることにより、調節を容易にし、位置を狂い
難くする。
【図面の簡単な説明】
【図1】苗植付装置部の平面図。
【図2】その側面図。
【図3】ロータリケース部の側面図。
【図4】苗植機体部の平面図。
【図5】苗植機の側面図。
【図6】その平面図。
【図7】図1の一部を拡大した平面図。
【図8】図2の作動状態を示す側面図。
【図9】メタル部の一部を拡大した側面図。
【図10】その正断面図。
【符号の説明】
1 苗分離爪 2 苗押出爪 3 植付ケース 4 ロータリケース 5 ロータリケース軸 6 植付ケース軸 7 苗タンク 8 ケースボス部 9 押出カム 22 固定偏心ギヤ 24 中間偏心ギヤ 26 押出アーム 53 ブレーキばね 54 ブレーキカム 55 ブレーキアーム 57 自由端 59 クッションゴム 60 軸穴部 61 ゴムシール部 62 軸穴部 63 シール穴 A 苗植付軌跡 A1 苗取位置 A2 苗植付位置 A3 上昇位置 A4 下降位置 C ブレーキ間隔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部に苗分離爪1とこれによって分離
    された分離苗を押出す苗押出爪2とを有する植付ケース
    3を軸装したロータリケース4の、この植付ケース3の
    苗植付伝動における苗取位置A1、又は苗植付位置A2
    のギヤ22,23,24伝動を制動すると共に、これら
    の間の昇降位置A3,A4は制動しないブレーキばね5
    3を設けたことを特徴とする苗植機のロータリ苗植装
    置。
  2. 【請求項2】 前記ブレーキばね53は、板ばねとして
    ブレーキカム54の回転方向の下手側に自由端57を有
    して設けられることを特徴とする請求項1に記載の苗植
    機のロータリ苗植装置。
  3. 【請求項3】 前記ブレーキばね53は、ばね圧を調節
    可能に設けてなる請求項1、又は2に記載の苗植機のロ
    ータリ苗植装置。
  4. 【請求項4】 ロータリケース軸5の回りに回転するロ
    ータリケース4の先端部に、苗分離爪1及びこれによっ
    て分離された分離苗を押出す苗押出爪2を有した植付ケ
    ース3を植付ケース軸6で軸装し、この押出爪2を作動
    する押出アーム26を受けて緩衝するクッションゴム5
    9を、該植付ケース軸6に嵌合支持させてなる苗植機の
    ロータリ苗植装置。
  5. 【請求項5】 前記クッションゴム59の軸穴部60の
    側部にはゴムシール部61を形成し、植付ケース3の軸
    穴部62の内側にはシール穴63を形成し、これらシー
    ル穴63にゴムシール部61を嵌合させて、これらの軸
    穴部60,62に植付ケース軸6を挿通させて軸装する
    ことを特徴とする請求項4に記載の苗植機のロータリ苗
    植装置。
JP2000115043A 2000-04-17 2000-04-17 苗植機のロータリ苗植装置 Pending JP2001299029A (ja)

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