JP6051635B2 - 植付装置 - Google Patents

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Description

本発明は、田植機等の苗移植機に設けられる植付装置に関する。
乗用型田植機などの苗移植機の後方に配置された苗載せ台に積載されている苗マットから苗を取り圃場に植え付ける苗植付装置として、左右方向の植付駆動軸を回転中心にして回転する左右のロータリーケースの両端部に苗取り爪と苗押出体を有した苗植付具を配置して、ロータリーケースの回転中に苗植付具の先端部をロータリーケースの回転外周へ突出させて、略楕円形状の植付軌跡線を描いて苗の分離、植付作動を行わせる技術が知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
図24は、特許文献2における乗用型田植機の苗植付装置の左側面図を示し、図25は、その苗植付装置のロータリーケース部の側面図を示す。尚、図24及び図25では、向かって左側が乗用型田植機の前方を示している。
植付伝動ケース200の後部には、左右方向の植付駆動軸201が軸装されて伝動回転する。植付駆動軸201の両側端部に左右のロータリーケース202の中央部が固定されており、左右のロータリーケース202は植付駆動軸201と共に回転する。
又、ロータリーケース202の両端部で外側部には、植付具回動軸208を軸装して苗植付具203の本体ケース部分が装着されている。
図25に示す通り、ロータリーケース202内には、植付伝動ケース200に固定された非回転の偏芯サンギヤ205が、植付駆動軸201の外周部に設けられている。又、植付具回動軸208に一体回転の偏芯プラネタリギヤ207が設けられており、偏芯サンギヤ205と偏芯プラネタリギヤ207との間には、これらの各ギヤと噛み合う構成で配置された偏芯カウンタギヤ206がカウンタギヤ軸209に軸装されている。
乗用型田植機の左側の側面を示した図24及び図25では、ロータリーケース202は植付駆動軸201を中心として左回りに回転する。ロータリーケース202が左回りに回転すると、2本の植付具回動軸208は、植付駆動軸201を中心に左回りに公転するとともに、偏芯プラネタリギヤ207が偏芯カウンタギヤ206を介して偏芯サンギヤ205と噛み合っていることにより、各植付具回動軸208は右回りに自転し、その結果、2つの苗植付具203の各苗取り爪の先端は、植付具軌跡204を描く構成で移動する。
又、ロータリーケース202内には、偏芯サンギヤ205、偏芯カウンタギヤ206及び偏芯プラネタリギヤ207の伝動回転を制動させる板ばねからなるブレーキばね210、植付具回動軸208と一体のブレーキカム211、及びカウンタギヤ軸209回りに支持されて先端部をブレーキカム211の回転面に摺接させるブレーキアーム212を備えている。
ブレーキカム211は、ロータリーケース202が回転して苗植付具203の苗取り爪の先端が苗取り口から苗を取る苗取り位置又は圃場に苗を植え付ける植え付け位置にきたときに、ブレーキアーム212を押圧し得る構成となっている。
ブレーキばね210は、基部をロータリーケース202を基準として支持ピン213で回動自在に支持させ、先端部を自由端として、ブレーキアーム212に向けて凸円弧状に湾曲させている。この自由端は、ロータリーケース202に螺挿している調節ボルト214に接触しており、調節ボルト214によって自由端の位置が調節可能となっている。
ブレーキばね210の弾発力は、調節ボルト214によって調節される。調節ボルト214を押し込む方向へ調節すると、ブレーキばね210とブレーキアーム212との間隔は狭くなり、苗取り位置又は植え付け位置におけるブレーキカム211の回転に対するブレーキ力を強くすることができる。
この構造により、苗取り位置又は植え付け位置において、偏芯サンギヤ205、偏芯カウンタギヤ206及び偏芯プラネタリギヤ207による伝動のバックラッシュを防止している。
特開2007−089515号公報 特開2001−299029号公報
しかしながら、上記した従来の植付装置の構成では、植付具が大きな負荷を受けたときに、その負荷に対応できず、脈動を十分に抑制できないことがあった。
例えば、苗取り口から苗を取る際に、苗取り口を通過し終わるときに苗の根を切る等により、植付具が通常よりも大きな負荷を受けることがある。
図25に示す従来の構造では、ブレーキばね210の弾発力によって、植付具が受ける負荷による脈動を防止しているが、ブレーキばね210の弾発力で対応できない大きな負荷を受けたときには、ブレーキアーム212が摺接しているブレーキカム211の回転面の形状が滑らかなので、ブレーキカム211がブレーキアーム212を基準として負荷を受けた向きにずれてしまい、このときには脈動を十分に抑制できない。
本発明は、上記従来の植付装置の課題を考慮して、植付具が大きな負荷を受けたときでも、脈動の発生を確実に抑制できる植付装置を提供することを目的とする。
本発明の上記課題は、次の解決手段で解決される。
第1の本発明は、
走行車体(10)の後方に位置する苗載せ台(22)に載置された苗を苗取り口(25)から取り圃場に植え付ける植付装置であって、
前記苗載せ台(22)の下方に設けられ、駆動力を伝動する植付伝動ケース(21)と、
前記植付伝動ケース(21)から前記駆動力が伝達されて回転可能に連結されたロータリーケース(31)と、
前記ロータリーケース(31)に回転可能に設けられた回動軸(34)に固定された、前記苗取り口(25)から苗を取る植付体(27)とを備え、
前記ロータリーケース(31)は、前記植付伝動ケース(21)に固定され、前記ロータリーケース(31)の駆動軸(30)の中心を軸芯とする偏芯サンギヤ(40)と、前記回動軸(34)を軸芯として固定された偏芯プラネタリギヤ(42)と、前記ロータリーケース(31)に回転可能に設けられ、前記偏芯サンギヤ(40)及び前記偏芯プラネタリギヤ(42)のそれぞれと噛み合っている偏芯カウンタギヤ(41)と、前記回動軸(34)に固定された第1の制動部材(47)と、前記ロータリーケース(31)に揺動可能に連結され、前記第1の制動部材(47)に接触可能な制動アーム(48)と、前記ロータリーケース(31)に固定され、前記制動アーム(48)を前記第1の制動部材(47)側に押し付ける制動付勢部材(49)とを有し、
前記第1の制動部材(47)は、前記植付体(27)が外部から抵抗を受ける状態に対応した突出した湾曲部を有し、前記湾曲部の一部に凹部(52)があり、
前記植付体(27)が前記苗取り口(25)を通過し始め通過し終わる間で、前記湾曲部は前記制動アーム(48)と接触し、その接触する前記湾曲部の一部に前記凹部(52)があり、
前記制動アーム(48)は、前記凹部(52)に入り込みが可能な形状(53)を有していることを特徴とする、植付装置である。
又、本発明に関連する明は、
走行車体(10)の後方に位置する苗載せ台(22)に載置された苗を苗取り口(25)から取り圃場に植え付ける植付装置であって、
前記苗載せ台(22)の下方に設けられ、駆動力を伝動する植付伝動ケース(21)と、
前記植付伝動ケース(21)から前記駆動力が伝達されて回転可能に連結されたロータリーケース(31)と、
前記ロータリーケース(31)に回転可能に設けられた回動軸(34)に固定された、前記苗取り口(25)から苗を取る植付体(27)と、
前記ロータリーケース(31)の駆動軸(30)の中心を軸芯として回転自在に、前記植付伝動ケース(21)又は前記ロータリーケース(31)に取り付けられているウェイトアーム(55)と、
前記ウェイトアーム(55)の少なくとも一端部に取り付けられたバランスウェイト(56)と、
前記ロータリーケース(31)の外周寄りの部分であって前記ロータリーケース(31)の正回転方向を基準として後方側の前記部分と前記バランスウェイト(56)との間に設けられた押圧部材(57)と、
前記ロータリーケース(31)に固定され、前記ウェイトアーム(55)に当たり接触することにより、前記ウェイトアーム(55)が前記正回転方向を基準とした後方側への移動を一定範囲に規制するウェイトアーム規制部(58)とを備えたことを特徴とする、植付装置である。
又、本発明に関連する明は、
走行車体(10)の後方に位置する苗載せ台(22)に載置された苗を苗取り口(25)から取り圃場に植え付ける植付装置であって、
前記苗載せ台(22)の下方に設けられ、駆動力を伝動する植付伝動ケース(21)と、
前記植付伝動ケース(21)から前記駆動力が伝達されて回転可能に連結されたロータリーケース(31)と、
前記ロータリーケース(31)に回転可能に設けられた回動軸(34)に固定された、前記苗取り口(25)から苗を取る植付体(27)とを備え、
前記植付伝動ケース(21)は、
前記ロータリーケース(31)に前記駆動力を伝達するために回転させる駆動軸(30)と、
前記ロータリーケース(31)に過負荷がかかった際に、前記駆動軸(30)への駆動力の伝達を遮断するクラッチ(64)と、
前記植付伝動ケース(21)内部に、前記駆動軸(30)に連結されて回転するフライホイール(62)とを有することを特徴とする、植付装置である。
又、本発明に関連する明は、
前記フライホイール(62)は、前記ロータリーケース(31)の正回転方向にのみ回転可能なワンウェイクラッチ(68)を介して前記駆動軸(30)に連結されており、
前記フライホイール(62)の側方には、前記フライホイール(62)の回転を抑制する第2の制動部材(66)が設けられていることを特徴とする、本発明に関連する明の植付装置である。
又、本発明に関連する明は、
前記植付伝動ケース(21)は、
前記駆動力を伝動する伝動無端帯(60)と、
前記伝動無端帯(60)に噛み合うことにより、前記駆動力が伝達されて、前記駆動軸(30)の軸芯を中心に回転する伝動ギヤ(61)と、
前記駆動軸(30)に固定されたクラッチ用付勢部材(63)とを有し、
前記駆動軸(30)方向に、前記クラッチ用付勢部材(63)、前記フライホイール(62)、前記伝動ギヤ(61)及び前記クラッチ(64)の順に配列されており、前記クラッチ用付勢部材(63)が前記フライホイール(62)に接触して押圧することにより、前記フライホイール(62)及び前記伝動ギヤ(61)を介して前記クラッチ(64)が押圧されることを特徴とする、本発明に関連する明の植付装置である。
又、本発明に関連する明は、
前記植付伝動ケース(21)は、前記クラッチ用付勢部材(63)と前記フライホイール(62)との間に、前記植付伝動ケース(21)に固定された、前記フライホイールの回転を抑制する第2の制動部材(66)を有し、
前記駆動軸(30)方向に、前記クラッチ用付勢部材(63)が前記第2の制動部材(66)に接触して押圧することにより、前記第2の制動部材(66)、前記フライホイール(62)及び前記伝動ギヤ(61)を介して前記クラッチ(64)が押圧されることを特徴とする、本発明に関連する明の植付装置である。
又、本発明に関連する明は、
走行車体(10)の後方に位置する苗載せ台(22)に載置された苗を苗取り口(25)から取り圃場に植え付ける植付装置であって、
前記苗載せ台(22)の下方に設けられ、駆動力を伝動する植付伝動ケース(21)と、
前記植付伝動ケース(21)から前記駆動力が伝達されて回転可能に連結されたロータリーケース(31)と、
前記ロータリーケース(31)に回転可能に設けられた回動軸(34)に固定された、前記苗取り口(25)から苗を取る植付体(27)とを備え、
前記植付伝動ケース(21)は、
前記ロータリーケース(31)に前記駆動力を伝達するために回転させる駆動軸(30)と、
前記ロータリーケース(31)に過負荷がかかった際に、前記駆動軸(30)への駆動力の伝達を遮断するクラッチ(64)と、
前記駆動力を伝動する伝動無端帯(60)と、
前記伝動無端帯(60)に噛み合うことにより、前記駆動力が伝達されて、前記駆動軸(30)の軸芯を中心に回転する伝動ギヤ(61)と、
前記駆動軸(30)に固定されたクラッチ用付勢部材(63)と、
前記植付伝動ケース(21)に固定された、固定制動部材(66)と、
前記駆動軸(30)に固定され、前記固定制動部材(66)の両面に対面して配置された2枚の回転制動部材(69)とを有し、
前記駆動軸(30)方向に、前記クラッチ用付勢部材(63)、一方の前記回転制動部材(69)、前記固定制動部材(66)、他方の前記回転制動部材(69)、前記伝動ギヤ(61)及び前記クラッチ(64)の順に配列されており、前記クラッチ用付勢部材(63)が前記一方の回転制動部材(69)に接触して押圧することにより、前記一方の回転制動部材(69)、前記固定制動部材(66)、前記他方の回転制動部材(69)及び前記伝動ギヤ(61)を介して前記クラッチ(64)が押圧され、
前記固定制動部材(66)及び前記回転制動部材(69)は、それぞれが一部に摩擦力の大きい摩擦部(70)を有し、
前記固定制動部材(66)及び前記回転制動部材(69)の前記摩擦部(70)同士が重なるタイミングは、前記植付体(27)が苗を取る位置及び苗を植え付ける位置となるタイミングに対応していることを特徴とする植付装置である。
又、本発明に関連する明は、
前記植付伝動ケース(21)は、
調節アクチュエーター(71)と、
前記調節アクチュエーター(71)の入力ギヤ(72)の回転によって回転する出力カム(73)と、
前記出力カム(73)の回転により、前記固定制動部材(66)を前記駆動軸(30)の軸芯を中心に回動させる回動アーム(74)とを有し、
前記調節アクチュエーター(71)によって前記固定制動部材(66)の前記摩擦部(70)の位置を回動させることにより、前記固定制動部材(66)及び前記回転制動部材(69)の前記摩擦部(70)同士が重なるタイミングを変化させることを特徴とする、本発明に関連する明の植付装置である。
請求項1記載の本発明によって、第1の制動部材(47)の凹部(52)と制動アーム(48)の凸部(53)が接触する位置を、苗植付体(27)が苗取り口(25)から苗を取り始めてから苗を取り終えるまでの区間内としたことにより、苗を取る際の抵抗によって植付装置(23)の回転が妨げられ、回転が停止したり脈動を起こしたりすることを防止できるので、苗の植付タイミングが安定し、苗の植付精度が向上すると共に、苗を取り損ない欠株が生じることが防止され、手作業で苗を植える作業が不要となり、作業者の労力が軽減される。
本発明に関連する第1明によって、バランスウェイト(56)が押圧部材(57)を押し縮める位置を、苗植付体(27)が苗取り口(25)の苗を取り始めてから苗を取り終えるまでの区間内としたことにより、苗を取る際の抵抗によって植付装置(23)の回転が妨げられ、回転が停止したり脈動を起こしたりすることを防止できるので、苗を取り損ない欠株が生じることが防止され、手作業で苗を植える作業が不要となり、作業者の労力が軽減される。
又、押圧部材(57)でロータリーケース(31)の回転に伴う負荷を吸収する構成としたことにより、第1の制動部材(47)と制動アーム(48)とを接触させる請求項1の発明の方式よりも、滑らかな力で回転を補助することができるので、余分な負荷の発生が抑えられ、植付装置(23)の耐久性が向上する。
本発明に関連する第2明によって、フライホイール(62)を植付駆動軸(30)に接続していることにより、クラッチ(64)を設けていることにより生じる回転負荷に負けることなく植付回動軸(34)を安定して回転させることができるので、植付装置(23)の回転中に脈動や振動が発生することが防止され、苗の植付精度が向上する。
本発明に関連する第3明によって、本発明に関連する第2の発明の効果に加えて、フライホイール(62)を、正転方向にのみ回転可能なワンウェイクラッチ(68)を介して植付駆動軸(30)に設けることにより、フライホイール(62)が回転負荷により逆転することを防止できるので、脈動や振動の発生が防止され、苗の植付作業を能率よく、高精度で行うことが可能となる。
又、フライホイール(62)の側方に第2の制動部材(66)を設けたことにより、フライホイール(62)を減速すべき場所で確実に減速させることができるので、苗の植付タイミングが速くなり過ぎることが防止され、植付精度が向上する。
本発明に関連する第4明によって、本発明に関連する第2の発明の効果に加えて、クラッチ用付勢部材(63)が、フライホイール(62)及び伝動ギヤ(61)を介してクラッチ(64)を押圧する構成としたことにより、植付伝動ケース(21)をコンパクトに構成することができる。
本発明に関連する第5明によって、本発明に関連する第4の発明の効果に加えて、クラッチ用付勢部材(63)によって第2の制動部材(66)がフライホイール(62)に押し当てられることにより、植付装置(23)の回転に確実にブレーキをかけることができるので、フライホイール(62)を減速すべき場所で確実に減速させることができるので、苗の植付タイミングが速くなり過ぎることが防止され、植付精度が向上する。
又、フライホイール(62)と第2の制動部材(66)が植付伝動ケース(21)内の防塵カバー兼オイルシールとなるので、防塵性の向上やオイルリークの低減が図られる。
本発明に関連する第6明によって、回転負荷がかかりやすい場所で複数の第2の制動部材(66、69)の摩擦部(70)が重なり合う構成としたことにより、回転負荷を確実に相殺することができるので、植付装置(23)に脈動や振動が発生することが防止され、苗の植付精度が向上する。
本発明に関連する第7明によって、本発明に関連する第6の発明の効果に加えて、複数の第2の制動部材(66、69)の摩擦部(70)の重なり合う位置を変更可能に構成したことにより、苗植付体(27)が苗を取る量が多く抵抗が強くなり易い密植時の回転負荷の発生位置と、疎植時の回転動作による回転負荷の発生位置とに摩擦部(70)の重なり合う位置を変更することができるので、部材を組み替えることなく密植及び疎植に対応することができ、作業の適応性が向上する。
本発明の実施の形態の乗用型田植機の左側面図 本発明の実施の形態の乗用型田植機の平面図 本発明の実施の形態の苗植付装置の一部断面左側面図 本発明の実施の形態の苗植付装置の一部断面正面図 本発明の実施の形態のロータリーケースの内部構造を示す図 本発明の実施の形態の苗植付装置における、植付回動軸の位置に対応する苗取り爪の先端が描く苗植付具先端軌跡を示す図 (a)従来の苗植付装置における、苗取り時の植付回動軸の各位置における制動カムと制動アームの相対的な位置関係を示す図、(b)本発明の実施の形態の苗植付装置における、苗取り時の植付回動軸の各位置における制動カムと制動アームの相対的な位置関係を示す図 (a)本発明の実施の形態の制動カムの側面図、(b)従来の制動カムの側面図 本発明の実施の形態の、バランスウェイトを備えた苗植付装置の一部断面左側面図 本発明の実施の形態の、バランスウェイトを備えた苗植付装置の断面正面図 本発明の実施の形態の、フライホイールを備えた苗植付装置の駆動力伝動部分の平断面図 本発明の実施の形態の、フライホイール及びブレーキシューを備えた苗植付装置の駆動力伝動部分の平断面図 本発明の実施の形態の、フライホイール及びワンウェイクラッチを備えた苗植付装置の駆動力伝動部分の平断面図 本発明の実施の形態の、複数のブレーキディスクを備えた苗植付装置の駆動力伝動部分の平断面図 (a)本発明の実施の形態のブレーキディスクの側面図、(b)本発明の実施の形態のブレーキシューの側面図 本発明の実施の形態の、複数のブレーキディスクを備えた苗植付装置のブレーキ位相可変機構の側面透視図 本発明の実施の形態の、ブレーキ位相可変機構を備えた苗植付装置の駆動力伝動部分の平断面図 (a)従来の植付部昇降バルブの側面図、(b)従来の植付部昇降バルブの背面図 (a)従来の植付部昇降バルブの接続回路図、(b)従来の植付部昇降バルブのS1−S1断面図 (a)従来の植付部昇降バルブの、中立時のS2−S2断面図、(b)従来の植付部昇降バルブの、苗植付部下げ時のS2−S2断面図 (a)本発明の実施の形態の植付部昇降バルブの側面図、(b)本発明の実施の形態の植付部昇降バルブの背面図 (a)本発明の実施の形態の植付部昇降バルブの接続回路図、(b)本発明の実施の形態の植付部昇降バルブのS1−S1断面図、(c)本発明の実施の形態のポペット弁の側面図及び平面図 本発明の実施の形態の植付部昇降バルブのS2−S2断面図 従来の乗用型田植機の苗植付装置の左側面図 従来の乗用型田植機の苗植付装置のロータリーケース部の側面図
以下、図面に基づき、本発明の好ましい実施の形態について説明する。
(実施の形態)
図1及び図2に、本発明の実施の形態の苗植付装置を装備した乗用型田植機の左側面図及び平面図を示す。
この乗用型田植機は、エンジン11を搭載し、駆動回転する各左右一対の前輪12及び後輪13を備えた走行車体10の後方に、昇降リンク装置14を介して6条植の苗植付部15が連結されている。
又、走行車体10には、運転座席16、前輪12を操向する操縦ハンドル17、予備の苗を載せておく予備苗載台18が設けられている。
尚、本明細書においては、前後、左右の方向基準は、運転座席16からみて、車体の走行方向を基準として、前後、左右の基準を規定している。
苗植付部15は、機体から伝動入力される植付伝動ケース21の上側に前部が上位となる構成で傾斜した苗載せ台22を設けるとともに、植付伝動ケース21の植付伝動部の後端部に2条ごとで1組の苗植付装置23を設けている。
センターフロート24及びサイドフロート26を接地させた状態で走行車体10を進行させると、苗載せ台22が左右に往復移動して台上のマット苗を苗載せ台22下端側に設けた苗受け枠20の苗取り口25に一株ずつ順次供給し、それを苗植付装置23が分離して取り出し圃場に植付ける。
次に、本実施の形態の苗植付装置23の構成について説明する。
図3に、本実施の形態の苗植付装置23の走行車体10の左側から視た一部断面側面図を示し、図4に、苗植付装置23の一部断面正面図を示す。
植付伝動ケース21の後端部に植付駆動軸30が回転自在に支承されており、この植付駆動軸30の左右突出部にロータリーケース31の中央部が一体回転する構成で固定して取り付けられている。
更にロータリーケース31の両端部に第1の軸受32及び第2の軸受33によって植付回動軸34を回転自在に支承し、これらの2つの植付回動軸34のそれぞれに、苗植付具27の植付具ケース35が固定して取り付けられている。
植付具ケース35には、苗取り爪36と、先端部に苗押出爪37が固定された押出ロッド29が設けられている。
尚、苗植付装置23が、本発明、または本発明に関連する発明の植付装置の一例にあたる。又、植付駆動軸30が、本発明、または本発明に関連する発明の駆動軸の一例にあたり、植付回動軸34が、本発明、または本発明に関連する発明の回動軸の一例にあたる。又、苗植付具27が、本発明、または本発明に関連する発明の植付体の一例にあたる。
図4に示す通り、植付駆動軸30には角軸面が形成されており、ロータリーケース31のボス部38に植付駆動軸30と直交させて挿し込んで通したテーパー状のコッタピン39を上記角軸面に接触させて、ロータリーケース31を植付駆動軸30に固定している。
図5に、本実施の形態のロータリーケース31の内部構造を示す。
ロータリーケース31の内部には、植付駆動軸30の外周部に嵌合し植付伝動ケース21と一体で非回転な偏芯サンギヤ40が配置されており、偏芯サンギヤ40に噛合する2つの偏芯カウンタギヤ41と、各偏芯カウンタギヤ41に噛合する2つの偏芯プラネタリギヤ42とからなるギヤ機構が収納されている。
偏芯サンギヤ40は、第3の軸受43によってロータリーケース31に支持されている。偏芯カウンタギヤ41は、カウンタギヤ軸44に取り付けられ、ロータリーケース31に対応して遊転する構成となっている。又、偏芯プラネタリギヤ42は、植付回動軸34に一体回転する構成で取り付けられている。
植付駆動軸30が駆動回転すると、ロータリーケース31が一定方向に回転し、偏芯サンギヤ40の回りを偏芯プラネタリギヤ42が公転するとともに、1回公転する間に公転方向とは逆向きに偏芯プラネタリギヤ42が1回自転する。図3に示す左側面図では、ロータリーケース31が植付駆動軸30と共に左回りに回転し、偏芯プラネタリギヤ42が植付駆動軸30を中心として左回りに公転するとともに、右回りに自転する。
苗植付具27は、偏芯プラネタリギヤ42に固定されている植付回動軸34とともに回動するので、植付駆動軸30が駆動回転するのに伴って、苗植付具27の苗取り爪36の先端が苗植付具先端軌跡19を描く構成で移動する。偏芯プラネタリギヤ42が1回公転する間に、苗取り爪36の先端が苗植付具先端軌跡19上を一周する。
尚、苗植付具先端軌跡19は、走行車体10が停止しているときの左側方から視た静軌跡である。
又、ロータリーケース31の内部には、植付回動軸34に一体回転する構成で取り付けた制動カム47と、制動カム47の外周面に接触する制動アーム48と、制動アーム48を制動カム47に押し付ける制動スプリング49とからなる位相ずれ防止機構が設けられている。制動アーム48は、カウンタギヤ軸44に回動自在に軸支されている。
尚、制動カム47が、本発明の第1の制動部材の一例にあたり、制動スプリング49が、本発明の制動付勢部材の一例にあたる。
制動カム47は、図5に示す通りの形状をしており、苗植付具27が、苗取り口25から苗を取る位置及び苗を圃場に植え付ける位置にある時に偏芯プラネタリギヤ42の回転を制動し、各ギヤ間のバックラッシュを吸収して、苗分離及び苗植え付けの動作が正確に行われる構成で作用する。
苗植付具27の苗押出爪37は、植付具ケース35に摺動自在に支持された押出ロッド29の先端部に苗取り爪36の裏面に近接させて取り付けられ、押出ロッド29の作動により苗取り爪36の先端側へ突出、及び苗取り爪36の根元側へ後退する構成になっている。植付具ケース35内に収容されている苗押出爪37の作動機構により、苗取り爪36の先端が苗植付具先端軌跡19の下部へ移動していく際に苗押出爪37が突出して、苗取り爪36に保持されている苗を圃場へ押し出す。
本実施の形態の苗植付装置23は、以上の構成で、植付作業時には次の通りに作動する。
植付駆動軸30が駆動回転することにより、ロータリーケース31に取り付けられている一対の苗植付具27が、苗取り爪36の先端が苗植付具先端軌跡19を描く同一軌道上を互いに1/2周期の間隔を保ったまま一定姿勢で移動する。
苗植付具27の苗取り爪36が苗取り口25を通過する際、苗載せ台22の苗を一株分離して取り出す。このとき、苗押出爪37は後退した状態にある。苗植付具27が下動して苗取り爪36の先端が苗植付具先端軌跡19の下部まで移動すると、苗押出爪37が突出し、苗取り爪36が保持している苗の土部を下向きに押すことにより、苗を苗取り爪36から押し出して圃場に植え付ける。その後、苗植付具27が下動時よりも後方の軌道を通って上動するとともに、苗押出爪37が後退する。
図6は、本実施の形態の苗植付装置23における、植付回動軸34の位置に対応する苗取り爪36の先端が描く苗植付具先端軌跡19を示す図である。図6は、走行車体10の左側から視た模式図を示している。
図6に示す公転軌跡51は、植付駆動軸30が回転する際の植付回動軸34の公転軌跡を示している。図6では、右上の図に示す通り、苗植付具27の形状及び姿勢を、苗植付具27の苗取り爪36の先端及び植付回動軸34の中心を頂点とする三角形で表している。
図6に示すA点は、制動カム47が制動アーム48を押し出し始めるときの植付回動軸34の位置を示している。又、B点は、苗取り爪36の先端が苗取り口25に突入するときの植付回動軸34の位置を示し、C点は、苗取り爪36の先端が苗取り口25を通過し終わるときの植付回動軸34の位置を示している。
植付回動軸の公転軌跡51の最下点の位置を基準の位置(0°)とすると、植付回動軸34が公転軌跡51上の147°の位置(A点)にきたときに、制動カム47の突出した部分に制動アーム48が接触し始める構成としている。
図7(b)に、植付回動軸34が公転軌跡51上の各位置のきたときの、制動カム47と制動アーム48の相対的な位置関係を示している。
植付回動軸34が公転軌跡51上を回動するとともに、制動アーム48の回動支点であるカウンタギヤ軸44も側面視で回動していくが、図7(b)では、制動アーム48を基準としたときの制動カム47の相対的な各位置をわかり易く表すべく、植付回動軸34の各位置における制動アーム48の位置を同じ位置に合わせて示している。
又、図7(a)に、比較例として、従来の制動カム50を用いたときの、従来の制動カム50と制動アーム48の相対的な位置関係を示している。
又、図8(a)に、本実施の形態の制動カム47の側面図を示し、図8(b)に従来の制動カム50の側面図を示す。
図8(b)に示す通り、従来の制動カム50は、外周形状が、植付回動軸34の中心位置からの距離が単調に増加し単調に減少する突出した湾曲形状を有する形状となっており、この突出した湾曲部分で制動アーム48を押し付ける構成となっている。
一方、本実施の形態の制動カム47は、図8(a)に示す通り、外周形状が、植付回動軸34の中心位置からの距離が単調に増加し単調に減少する突出した湾曲形状を有し、その湾曲形状の一部に凹部52を有する形状となっている。
そして、制動アーム48には、制動カム47に接触する際の、制動カム47の凹部52に対応する位置に、凹部52に対応する形状の凸部53が形成されている。すなわち、制動カム47の外周面が制動アーム48に接触しながら制動アーム48を押し付けて回動している際に、制動アーム48の凸部53が一時的に制動カム47の凹部52に嵌り込む。
なお、凸部53が、本発明の、凹部に入り込みが可能な形状の一例にあたる。
植付回動軸34が図6に示すB点の位置にきたときに、図7(a)及び図7(b)における200°のときの位置関係となる。又、図7(a)及び図7(b)における216°の位置関係の直後に、植付回動軸34が図6に示すC点の位置を通過する。
苗取り爪36の先端が苗取り口25を通過し終わる際、苗の根を切る等により苗植付具27は最も大きな抵抗を受ける。
なお、苗植付具27が苗取り口25から苗を取るときや圃場に苗を植え付けるときに、苗植付具27が苗や圃場から抵抗を受ける状態が、本発明の植付体が外部から抵抗を受ける状態の一例にあたる。
本実施の形態の苗植付装置23では、図7(b)の216°のタイミングで、制動アーム48の凸部53が制動カム47の凹部52に嵌り込む構成としている。従って、このときに逆方向の大きな抵抗を受けても、制動アーム48が、制動カム47の外周面に沿って逆向きに移動し難くなり、大きな抵抗を受けたときでも、苗植付具27が脈動を生じ難くすることができる。
一方、従来の苗植付装置を用いたときには、図7(a)の216°の図に示す通り、このときに、制動アーム48は従来の制動カム50の滑らかな外周面に接触しているので、大きな抵抗を受けると、制動アーム48が、制動カム47の外周面に沿って逆向きに移動できてしまい、このときには苗植付具27の脈動を抑制できなくなってしまう。
本実施の形態の制動カム47を用いると、大きな抵抗を受けたときでもロータリーケース31の減速の負荷を打ち消して確実に苗植付具27の脈動を抑制できるので、苗の植え付けタイミングが乱れることを防止できる。
なお、図5に示した構成では、制動アーム48を、カウンタギヤ軸44に回動自在に軸支する構成としたが、制動アーム48は、制動スプリング49によって制動カム47の外周面に押し付けられる構成であればよく、例えばロータリーケース31の他の部分に、揺動自在に取り付けられた構成であってもよい。
上記では、制動カム47及び制動アーム48の形状により、苗の植え付けタイミングの安定化を図ったが、バランスウェイトを用いてロータリーケース31の回転を安定化させる構成としても、苗の植え付けタイミングを安定化させることができる。
図9に、バランスウェイトを備えた構成の本実施の形態の苗植付装置23の一部断面左側面図を示し、図10に断面正面図を示す。
ロータリーケース31と植付伝動ケース21との間に、植付駆動軸30を中心として回転自在のウェイトアーム55を設けている。ウェイトアーム55は、アーム部分の中央部が植付駆動軸30に支持されている。そして、ウェイトアーム55の両端部には、バランスウェイト56が固定されている。
ウェイトアーム55の各端部と、ロータリーケース31の正回転方向の後方側との間が、ウェイトスプリング57によって連結されている。ウェイトスプリング57は、押圧スプリングである。
又、ロータリーケース31の外面にストッパー58が設けられている。ストッパー58は、ウェイトアーム55のアーム部分に当たり接触することにより、ロータリーケース31の正回転方向を基準としてウェイトアーム55が後方側へ移動する範囲を一定の範囲内に規制している。
なお、ウェイトスプリング57が、本発明に関連する発明の押圧部材の一例にあたり、ストッパー58が、本発明に関連する発明のウェイトアーム規制部の一例にあたる。
ロータリーケース31が回転すると、ウェイトスプリング57を介してロータリーケース31の回転力がウェイトアーム55に伝わり、ウェイトアーム55がロータリーケース31とともに回転する。
苗植付具27が大きな抵抗を受けたとき、ロータリーケース31が減速するが、このとき、ウェイトアーム55の正回転方向への慣性力がウェイトスプリング57を介してロータリーケース31に伝わり、ロータリーケース31の減速が抑制される。ロータリーケース31の回転変動がウェイトスプリング57によって吸収されるので、ロータリーケース31の回転変動を滑らかに補助することができる。
なお、上記では、ロータリーケース31と植付伝動ケース21との間にウェイトアーム55を設けることとしたが、苗植付具27と干渉しない構成であれば、ロータリーケース31を基準として植付伝動ケース21とは反対側、すなわち苗植付具27側にウェイトアーム55を設ける構成としてもよい。
又、上記では、ウェイトアーム55の両端部にバランスウェイト56を設ける構成としたが、ウェイトアーム55の一方の端部のみにバランスウェイト56を設ける構成としてもよい。
上記では、植付伝動ケース21の外側に設けたバランスウェイト56によってロータリーケース31の回転を安定化させ、苗の植え付けタイミングの安定化を図ったが、植付伝動ケース21内の駆動力の伝動部分において、ロータリーケース31の回転の安定化を図り、苗の植え付けタイミングを安定化させてもよい。
図11に、植付伝動ケース21の内部にフライホイールを設ける構成とした苗植付装置23の駆動力伝動部分の平断面図を示す。
植付駆動軸30には接続リング部65が固定されており、植付駆動軸30と接続リング部65は、一体となって回転する。
エンジン11からの動力は、伝動チェーン60から伝動ギヤ61へ伝動される。伝動ギヤ61は、リング状であり、伝動ギヤ61の中心部分を植付駆動軸30が貫通しており、植付駆動軸30と同一の軸芯を中心に回転する。
伝動チェーン60から伝動ギヤ61へ伝動された駆動力は、負荷クラッチ64を介して接続リング部65へ伝達され、植付駆動軸30が回転する。
尚、負荷クラッチ64が、本発明に関連する発明のクラッチの一例にあたり、伝動チェーン60が、本発明に関連する発明の伝動無端帯の一例にあたる。
又、植付駆動軸30には、フライホイール62がスプライン部材を介して固定されており、フライホイール62は、植付駆動軸30と一体となって回転する。
図11に示す通り、フライホイール62は、植付駆動軸30の軸方向を基準として、伝動ギヤ61の負荷クラッチ64とは反対側に配置されている。
そして、フライホイール62を軸方向に押圧する位置にクラッチ押圧スプリング63が設けられている。クラッチ押圧スプリング63は、一端が植付駆動軸30に固定されており、植付駆動軸30と共に一体回転する。
フライホイール62及び伝動ギヤ61は、植付駆動軸30の軸方向に移動可能な構造となっており、クラッチ押圧スプリング63の押圧力は、フライホイール62及び伝動ギヤ61を伝わり負荷クラッチ64に伝達される。すなわち、負荷クラッチ64は、フライホイール62及び伝動ギヤ61を介して、クラッチ押圧スプリング63によって押圧され、伝動ギヤ61と接続リング部65とを接続している。
苗植付具27が、苗取り口25から苗を取る直前や苗を圃場に植え付ける直前には、苗や圃場からの抵抗を受けるので、ロータリーケース31が減速し、苗取り口25から苗を取った直後や苗を圃場に植え付けた直後には、ロータリーケース31が加速するので、苗取り時や苗植え付け時に、苗植付具27に脈動が発生してしまう。
フライホイール62を設けたことにより、負荷クラッチ64等の伝動構成による回転負荷に起因した苗植付具27の脈動を防止することができる。
又、フライホイール62を植付伝動ケース21の内部に設けたことにより、外から見た美観を損なわない。
図12に、植付駆動軸30の回転をさらに安定化させる構成とした苗植付装置23の駆動力伝動部分の平断面図を示す。
図12に示す構成は、図11に示した構成に加えて、ブレーキシュー66を備えている。
ブレーキシュー66は、中心部に孔を有する板状であり、固定ピン67によって植付伝動ケース21に固定されている。ブレーキシュー66の中心部の孔を植付駆動軸30が貫通する構成で配置されている。ブレーキシュー66は、フライホイール62とクラッチ押圧スプリング63との間に、フライホイール62と対面する構成で配置されている。
ブレーキシュー66は、植付駆動軸30の軸方向に移動可能な構造となっており、負荷クラッチ64は、ブレーキシュー66、フライホイール62及び伝動ギヤ61を介して、クラッチ押圧スプリング63によって押圧される。
なお、ブレーキシュー66が、本発明に関連する発明の第2の制動部材の一例にあたり、クラッチ押圧スプリング63が、本発明に関連する発明のクラッチ用付勢部材の一例にあたる。
クラッチ押圧スプリング63がブレーキシュー66を押圧することにより、ブレーキシュー66がフライホイール62に押し付けられるので、フライホイール62に常にブレーキをかけることができる。
フライホイール62が速過ぎる速度で回転していると、フライホイール62の慣性力によって、植付駆動軸30を不必要に高速で回転させてしまい、その結果、苗植付具27の脈動が発生してしまう。図12に示す通り、常にフライホイール62にブレーキがかかる構成とすることで、植付駆動軸30のトルクを安定させ、苗植付具27の脈動を抑制することができる。
又、ブレーキシュー66を植付伝動ケース21の内部に設けたことにより、防塵効果があり、ブレーキシュー66の耐久性を向上させている。
図13に、フライホイール62と植付駆動軸30とをワンウェイクラッチにより接続する構成とした苗植付装置23の駆動力伝動部分の平断面図を示す。
図11に示す構成では、スプライン部材を介してフライホイール62と植付駆動軸30とを接続したが、図13の構成では、ワンウェイクラッチ68を介してフライホイール62と植付駆動軸30とを接続する構成としている。
ロータリーケース31が急加速するときには、ワンウェイクラッチ68がフライホイール62の全負荷を受けることにより、急加速しようとする力に対抗するブレーキ力を発揮する。
一方、ロータリーケース31が急減速するときには、ワンウェイクラッチ68がフリーとなり、フライホイール62の負荷が植付駆動軸30に伝わらない状態となる。従って、ワンウェイクラッチ68により植付駆動軸30にかけられていたブレーキ力が弱まり、急減速が防止される。
図14に、フライホイール62を用いる代わりに複数のブレーキディスクを備える構成とした苗植付装置23の駆動力伝動部分の平断面図を示す。
図14に示す構成では、フライホイール62を用いずに、ブレーキシュー66の両面に、ブレーキディスク69を対面させて配置している。
ブレーキシュー66は、固定ピン67によって植付伝動ケース21に固定されている。一方、ブレーキシュー66を挟む2枚のブレーキディスク69は、植付駆動軸30に固定されており、植付駆動軸30と一体となって回転する。
なお、図14に示す構成において、ブレーキシュー66が、本発明に関連する発明の固定制動部材の一例にあたり、2枚のブレーキディスク69が、本発明に関連する発明の2枚の回転制動部材の一例にあたる。又、2枚のブレーキディスク69のうち、クラッチ押圧スプリング63に接触して配置されているブレーキディスク69が、本発明に関連する発明の一方の回転制動部材の一例にあたり、伝動ギヤ61に接触して配置されているブレーキディスク69が、本発明に関連する発明の他方の回転制動部材の一例にあたる。
図15(a)に、ブレーキディスク69の側面図を示し、図15(b)にブレーキシュー66の側面図を示す。
図15(a)に示す側面図は、ブレーキディスク69のブレーキシュー66に対面する側の側面図を示している。ブレーキシュー66は、両面とも図15(b)に示す構成である。
図15(a)に示す通り、ブレーキディスク69は、ブレーキシュー66に対面する側の面の一部に摩擦力の大きい摩擦部70が形成されている。図15(a)では、円周方向に沿って4等分した領域のうち、対向する2つの領域に摩擦部70を形成している。
又、ブレーキシュー66の両面にも、図15(b)に示す通り、円周方向に沿って4等分した領域のうち、対向する2つの領域に摩擦部70を形成している。
植付伝動ケース21に固定されているブレーキシュー66に対応して、両面に配置されたブレーキディスク69が植付駆動軸30と一体に回転するので、ブレーキディスク69回転中の摩擦部70同士が対面するタイミングでブレーキディスク69にブレーキがかかり、植付駆動軸30に周期的にブレーキがかかる。
植付駆動軸30に周期的にブレーキがかかるタイミングを、苗取り時又は苗植え付け時に合わせることにより、大きな抵抗を受けるときの植付駆動軸30の回転を安定化させることができ、ロータリーケース31の負荷変動を均一化することができる。
図16に、ブレーキディスク69にかかるブレーキタイミングの位相を変化させる機構を備えた構成の苗植付装置23のブレーキ位相可変機構部分の側面透視図を示す。又、図17に、ブレーキ位相可変機構を備えた苗植付装置の駆動力伝動部分の平断面図を示す。
図16及び図17に示した苗植付装置23では、固定ピン67の位置を、植付駆動軸30の軸芯を中心に回動できる構成としている。図16に二点鎖線で示すブレーキシュー66は、固定ピン67の位置を変化させたときのブレーキシュー66の位置を示している。
アクチュエーター71が回転させる入力ギヤ72に噛み合う出力カム73を設けている。出力カム73には回動アーム74の一端が連結されており、回動アーム74の他端が固定ピン67に連結されている。
なお、アクチュエーター71が、本発明に関連する発明の調節アクチュエーターの一例にあたる。
アクチュエーター71が入力ギヤ72を回転させると、入力ギヤ72の回転角度に対応して出力カム73が回動する。そして、出力カム73の回動に伴って回動アーム74の一端の位置が移動し、回動アーム74の他端に連結している固定ピン67が回動する。
アクチュエーター71を作動させることにより、固定ピン67が回動するので、ブレーキシュー66を回動させることができる。ブレーキシュー66が回動すると、ブレーキディスク69との互いの摩擦部70が重なり合うタイミングが変化する。すなわち、アクチュエーター71を作動させることにより、植付駆動軸30にかかるブレーキの位相を変化させることができる。
苗植付具27に生じる脈動の原因として、苗取り量が多いときの苗取り時の抵抗や、疎植時のスロークイックなどがあるが、これらの発生要因に対する負荷変動は位相に対応している。
図16及び図17に示す構成とすることにより、苗植付具27の脈動の発生要因に対応して部品を組み替える必要がなく、アクチュエーター71を作動させるだけで、適切な位相でブレーキをかける構成に設定できる。
なお、図14〜図17に示した構成では、ブレーキシュー66及びブレーキディスク69について、円周方向に沿って4等分した領域のうち対向する2つの領域に摩擦部70を形成することとしたが、摩擦部70の形成領域は、これらの部分に限るものではない。例えば、円周方向に沿って8等分した領域のうち円周方向に沿って交互に配置される4つの領域に摩擦部70を形成する構成としてもよい。
次に、本実施の形態の苗植付部15の昇降バルブについて説明する。
図18(a)は、従来の植付部昇降バルブの側面図を示し、図18(b)は、背面図を示している。
図19(a)は、従来の植付部昇降バルブの接続回路図を示し、図19(b)は、図18(a)のS1−S1断面図を示している。
図20(a)は、従来の植付部昇降バルブの、中立時における、図18(b)S2−S2断面図を示し、図20(b)は、苗植付部15下げ時におけるS2−S2断面図を示している。
図21(a)は、本実施の形態の植付部昇降バルブの側面図を示し、図21(b)は、背面図を示している。
図22(a)は、本実施の形態の植付部昇降バルブの接続回路図を示している。図22(b)は、本実施の形態の植付部昇降バルブの、図21(a)のS1−S1断面図を示し、図22(c)は、ポペット弁の側面図及び平面図を示している。
図23は、本実施の形態の植付部昇降バルブの、図21(b)のS2−S2断面図を示している。
ここで説明する植付部昇降バルブは、苗植付部15の昇降を制御するバルブであり、Pポートよりポンプの吐出油を供給し、Cポート84に接続した植付部昇降用シリンダーの作動を制御する。
Tポートは油タンクに接続し、Nポートは10μmフィルタを介してN1ポートに繋がり、N2ポートをHSTのチャージ回路に接続する。
植付部昇降バルブの、苗植付部15昇降の下降速度調整機構83において、従来は、先端がテーパー状のニードル80をネジの締込みで位置決めすることで、両ソレノイド部82のTポート油路の開口量を調整していた。苗植付部15下降時(ソレノイドB ON)、パイロットスプールは、両ソレノイド部82のスプールのφ0.8オリフィス通過圧損をパイロット圧力として、チェック部81のポペットを押し開くが、ニードル80による圧損がパイロットスプール操作圧力の背圧として作用する構成であった。従って、ニードル80の絞り量によっては、パイロットスプール操作圧力が不足してチェック部81が開閉を繰返し、苗植付装置23がハンチングすることがあった。
本実施の形態の植付部昇降バルブは、ニードル80による下降速度調整機構83を廃止し、従来のニードル80の部分は、プレート85とした。チェック部81とCポート間にポペット弁88によるメーターアウト回路87を設けて下降速度を調整する構成としている。
図23に示す通り、チェック部81のプラグ89を改造して、メーターアウト回路87を構成するポペットアダプター86を配置している。ポペット弁88はポペットアダプター86内径を摺動し、スプリングにてプラグ89の平面加工部に押し付けられる構成で配置している。
苗植付部15上昇時は、作動油がポペット弁88を押し上げ、ポペット弁88両脇より自由にCポートに流れるが、苗植付部15下降時は、ポペット弁88が押し下げられ、Cポートより流出する油量は、ポペット弁88内のオリフィス通過流量に規制される。この位置で生じた圧損は、パイロットスプール操作圧力に影響しないので、ハンチングが解消されることとなる。
又、ニードル80の廃止に伴っては、ボデーがダイカスト製で鋳抜き形状が残るので、板材を楕円状に打ち抜いてめっきしたものにて油路を塞ぐこととする。
本発明にかかる植付装置は、植付具が大きな負荷を受けたときでも、脈動の発生を確実に抑制できるので、植付装置を備えた乗用型田植機等の苗移植機など、産業上の利用可能性が高い。
10 走行車体
11 エンジン
12 前輪
13 後輪
14 昇降リンク装置
15 苗植付部
16 運転座席
17 操縦ハンドル
18 予備苗載台
19 苗植付具先端軌跡
20 苗受け枠
21 植付伝動ケース
22 苗載せ台
23 苗植付装置
24 センターフロート
25 苗取り口
26 サイドフロート
27 苗植付具
29 押出ロッド
30 植付駆動軸
31 ロータリーケース
32 第1の軸受
33 第2の軸受
34 植付回動軸
35 植付具ケース
36 苗取り爪
37 苗押出爪
38 ボス部
39 コッタピン
40 偏芯サンギヤ
41 偏芯カウンタギヤ
42 偏芯プラネタリギヤ
43 第3の軸受
44 カウンタギヤ軸
47 制動カム
48 制動アーム
49 制動スプリング
50 従来の制動カム
51 植付回動軸の公転軌跡
52 凹部
53 凸部
55 ウェイトアーム
56 バランスウェイト
57 ウェイトスプリング
58 ストッパー
60 伝動チェーン
61 伝動ギヤ
62 フライホイール
63 クラッチ押圧スプリング
64 負荷クラッチ
65 接続リング部
66 ブレーキシュー
67 固定ピン
68 ワンウェイクラッチ
69 ブレーキディスク
70 摩擦部
71 アクチュエーター
72 入力ギヤ
73 出力カム
74 回動アーム
80 ニードル
81 チェック部
82 両ソレノイド部
83 下降速度調整機構
84 Cポート
85 プレート
86 ポペットアダプター
87 メーターアウト回路
88 ポペット弁
89 プラグ
200 植付伝動ケース
201 植付駆動軸
202 ロータリーケース
203 苗植付具
204 植付具軌跡
205 偏芯サンギヤ
206 偏芯カウンタギヤ
207 偏芯プラネタリギヤ
208 植付具回動軸
209 カウンタギヤ軸
210 ブレーキばね
211 ブレーキカム
212 ブレーキアーム
213 支持ピン
214 調節ボルト

Claims (1)

  1. 走行車体(10)の後方に位置する苗載せ台(22)に載置された苗を苗取り口(25)から取り圃場に植え付ける植付装置であって、
    前記苗載せ台(22)の下方に設けられ、駆動力を伝動する植付伝動ケース(21)と、
    前記植付伝動ケース(21)から前記駆動力が伝達されて回転可能に連結されたロータリーケース(31)と、
    前記ロータリーケース(31)に回転可能に設けられた回動軸(34)に固定された、前記苗取り口(25)から苗を取る植付体(27)とを備え、
    前記ロータリーケース(31)は、前記植付伝動ケース(21)に固定され、前記ロータリーケース(31)の駆動軸(30)の中心を軸芯とする偏芯サンギヤ(40)と、前記回動軸(34)を軸芯として固定された偏芯プラネタリギヤ(42)と、前記ロータリーケース(31)に回転可能に設けられ、前記偏芯サンギヤ(40)及び前記偏芯プラネタリギヤ(42)のそれぞれと噛み合っている偏芯カウンタギヤ(41)と、前記回動軸(34)に固定された第1の制動部材(47)と、前記ロータリーケース(31)に揺動可能に連結され、前記第1の制動部材(47)に接触可能な制動アーム(48)と、前記ロータリーケース(31)に固定され、前記制動アーム(48)を前記第1の制動部材(47)側に押し付ける制動付勢部材(49)とを有し、
    前記第1の制動部材(47)は、前記植付体(27)が外部から抵抗を受ける状態に対応した突出した湾曲部を有し、前記湾曲部の一部に凹部(52)があり、
    前記植付体(27)が前記苗取り口(25)を通過し始め通過し終わる間で、前記湾曲部は前記制動アーム(48)と接触し、その接触する前記湾曲部の一部に前記凹部(52)があり、
    前記制動アーム(48)は、前記凹部(52)に入り込みが可能な形状(53)を有していることを特徴とする、植付装置。
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