JP2001298121A - 電子部品用フイルム、その製造方法およびこれに用いる金型 - Google Patents

電子部品用フイルム、その製造方法およびこれに用いる金型

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JP2001298121A JP2000114525A JP2000114525A JP2001298121A JP 2001298121 A JP2001298121 A JP 2001298121A JP 2000114525 A JP2000114525 A JP 2000114525A JP 2000114525 A JP2000114525 A JP 2000114525A JP 2001298121 A JP2001298121 A JP 2001298121A
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Toshiyuki Nakamura
敏幸 中村
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Suzuki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コストの低減化が図れる電子部品用フイルム
を提供する。 【解決手段】 各列に複数個の製品がフイルムの幅方向
に所要の第1の間隔で並び、各製品内に、フイルムの幅
方向に第1のピッチpで、かつフイルムの長手方向に第
2のピッチqでマトリクス状にビアホールが開口された
電子部品用フイルムにおいて、前記第1の間隔が、前記
第1のピッチpの整数倍であることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子部品用フイル
ム、その製造方法およびこれに用いる金型に関する。
【0002】
【従来の技術】BGA(ボールグリッドアレイ)型半導
体装置には種々の形態のものがあるが、csp(チップ
サイズパッケージ)タイプには、ポリイミドフイルムの
片面に配線パターンを形成し、該フイルムの他面側に、
ビアを介して配線パターンに電気的に接続するはんだボ
ールを設け、配線パターン上に半導体チップをフリップ
チップ接続して搭載したものが知られている。
【0003】この半導体装置を製造する場合、各半導体
装置を個別に製造するのではなく、ポリイミドフイルム
上に多数作りこみ、最後に個片に切断分離する、多数個
取りにより製造される。すなわち、まず、ポリイミドフ
イルムにビアホール等の孔明け加工を、多数個取りのパ
ターンにしたがって連続的に施し、この孔明け加工を施
したポリイミドフイルム上に銅箔を貼り付け、銅箔をパ
ターンニングして所要の配線パターンに形成し、ビアホ
ールに導電材を充填し、はんだボールを固定するととも
に、半導体チップを搭載し、必要に応じて樹脂封止し、
個片に分離して半導体装置に完成するのである。なお、
これらの工程は手順が前後することがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記ポリイミドフイル
ムにビアホール等を連続的に孔明け加工するには次のよ
うに行っている。すなわち、図9に示すように、フイル
ム10にフイルム送り用のスプロケットホール12を所
定のピッチで明ける。このスプロケットホール12のピ
ッチは、後工程のたとえばめっき工程(連続めっき)、
モールド工程等での決められた送り長さに対応して設定
され、多くの場合簡単には変更できない。
【0005】図9で、14は製品列を示す。図示の例で
は、1列あたり5個の製品が並ぶ多数個取り(実際には
もっと多くなる)となっている。製品列のピッチがスプ
ロケットホール12のピッチと同じであれば、スプロケ
ットホール12により1列ずつ順送りして金型による1
列ずつの孔明け加工が可能となる。しかしながら、昨今
は半導体装置が小型化していることから、多くの場合,
製品列ピッチは、スプロケットホール12のピッチより
も小さいピッチとなっている(ただし図示の例では製品
列のピッチの方が大きい例を示している)。
【0006】したがって、スプロケットホール12を基
準に、1列ずつ孔明け加工をすることはできず、複数列
(図示の例では7列)の孔明け加工を一つの金型で一時
に行うようにしている。この場合、この複数列の一群の
製品列と次の一群の製品列との間隔があまり開かないよ
うに、つまり、製品列のピッチの複数倍が、スプロケッ
トホールのピッチのある整数倍に近くなるような列数に
設定して、フイルムの無駄をできるだけなくするように
している。
【0007】上記のように、複数列の製品列を一時に抜
き加工する場合には、処理効率は上がる。しかしなが
ら、微細なパターンの抜き加工を行う金型が大型化し、
金型コストが大幅に上昇するという課題がある。特に、
多種少量の製品の加工を行うには、大型の金型を数種類
用意しなければならず、金型コストが極めて大きくなっ
てしまうという課題がある。
【0008】また、各製品間で、製品の大きさや取り数
が異なるので、各列における製品間の間隔m(第1の間
隔)や、列間の間隔n(第2の間隔)は、設計者が自由
に決めていた。当然、金型の共用を図ることはできなか
った。
【0009】そこで、本発明は上記課題を解決すべくな
されたものであり、その目的とするところは、コストの
低減化が図れる電子部品用フイルム、その製造方法およ
びこれに用いる金型を提供するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため次の構成を備える。すなわち、本発明に係る電
子部品用フイルムでは、各列に複数個の製品がフイルム
の幅方向に所要の第1の間隔で並び、各製品内に、フイ
ルムの幅方向に第1のピッチで、かつフイルムの長手方
向に第2のピッチでマトリクス状にビアホールが開口さ
れた電子部品用フイルムにおいて、前記第1の間隔が、
前記第1のピッチの整数倍であることを特徴としてい
る。また、複数列からなる前記製品列がフイルムの長手
方向に所要の第2の間隔で並び、該第2の間隔が前記第
2のピッチの整数倍であることを特徴とする。前記第1
のピッチと前記第2のピッチとは同一のピッチであって
もよい。前記各製品にはデバイスホールが開口されてい
てもよい。
【0011】また本発明に係る電子部品用フイルムの製
造方法では、各列に複数個の製品がフイルムの幅方向に
所要の第1の間隔で並び、各製品内に、フイルムの幅方
向に第1のピッチで、かつフイルムの長手方向に第2の
ピッチでマトリクス状にビアホールが開口され、前記第
1の間隔が、前記第1のピッチの整数倍である電子部品
用フイルムの製造方法であって、所要エリアに、前記第
1のピッチおよび前記第2のピッチでマトリクス状にポ
ンチが着脱自在に設けられた金型であって、得るべき電
子部品用フイルムの前記1列内の製品の前記第1の間隔
に対応する部位の前記ポンチおよび製品内のビアホール
を孔明け加工する必要のない部位の前記ポンチを抜いた
金型を用い、該金型内に所要送りピッチで長尺フイルム
を送り込みつつ、該長尺フイルムに製品列の1列分ずつ
順次ビアホールの孔明け加工を施すことを特徴としてい
る。
【0012】さらに本発明に係る電子部品用フイルムの
製造方法では、各列に複数個の製品がフイルムの幅方向
に所要の第1の間隔で並び、各製品内に、フイルムの幅
方向に第1のピッチで、かつフイルムの長手方向に第2
のピッチでマトリクス状にビアホールが開口され、前記
第1の間隔が、前記第1のピッチの整数倍であるるとと
もに、製品列とは異なるピッチでスプロケットホールが
長尺フイルムの側縁に沿って設けられる電子部品用フイ
ルムの製造方法であって、前記長尺フイルムの側縁に沿
って、前記スプロケットホールを所要ピッチで明ける孔
明け工程と、前記長尺フイルムの側縁の前記スプロケッ
トホールより外側となる部位に、スプロケットホールと
は異なる電子部品の製品列のピッチでパイロットホール
を明ける孔明け工程と、所要エリアに、前記第1のピッ
チおよび前記第2のピッチでマトリクス状にポンチが着
脱自在に設けられた金型であって、得るべき電子部品用
フイルムの前記1列内の製品の前記第1の間隔に対応す
る部位の前記ポンチおよび製品内のビアホールを孔明け
加工する必要のない部位の前記ポンチを抜いた金型を用
い、該金型内に前記長尺フイルムを製品列の1列間隔ず
つ順送りしつつ、前記パイロットホールを位置決めの基
準として、製品列の1列ずつ順次前記ビアホールを明け
る孔明け工程とを含むことを特徴としている。
【0013】またさらに本発明に係る電子部品用フイル
ムの製造方法では、各列に複数個の製品がフイルムの幅
方向に所要の第1の間隔で並び、該製品列が所要複数列
フイルムの長手方向に第2の間隔で並び、各製品内に、
フイルムの幅方向に第1のピッチで、かつフイルムの長
手方向に第2のピッチでマトリクス状にビアホールが開
口されると共に、前記第1の間隔が前記第1のピッチの
整数倍であり、前記第2の間隔が前記第2のピッチの整
数倍である電子部品用フイルムの製造方法であって、所
要エリアに、前記第1のピッチおよび前記第2のピッチ
でマトリクス状にポンチが着脱自在に設けられた金型で
あって、得るべき電子部品用フイルムの複数の製品列内
の前記第1の間隔に対応する部位の前記ポンチ、前記第
2の間隔に対応する部位の前記ポンチ、および製品内の
ビアホールを孔明け加工する必要のない部位の前記ポン
チを抜いた金型を用い、該金型内に所要送りピッチで長
尺フイルムを送り込みつつ、該長尺フイルムに複数の製
品列分ずつ順次ビアホールの孔明け加工を施すことを特
徴としている。
【0014】また本発明に係る金型は、各列に複数個の
製品がフイルムの幅方向に所要の第1の間隔で並び、各
製品内に、フイルムの幅方向に第1のピッチで、かつフ
イルムの長手方向に第2のピッチでマトリクス状にビア
ホールが開口された電子部品用フイルムの製造に用いる
金型であって、所要エリアに、前記第1のピッチおよび
前記第2のピッチでマトリクス状にポンチが着脱自在に
設けられたことを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。図1は金型20
のポンチ22の配列の例を示す。この金型20はポンチ
型であり、通常、上型となる。金型20には、所要エリ
アに、ポンチ22を多数本、マトリクス状に、かつ金型
台に対して着脱自在に設けてある。すなわち、対応する
長尺フイルムの幅方向に対しては、得るべき製品列の長
さをカバーする範囲に亙って第1のピッチpで、また対
応する長尺フイルムの長さ方向に対しては、得るべき製
品列の幅をカバーする範囲に亙って第2のピッチqでマ
トリクス状に密にポンチ22を配列してある。
【0016】図示の例では、対応する長尺フイルムの幅
方向に43行、対応する長尺フイルムの長さ方向に対し
て20列となるようにポンチ22を配列している。金型
台に対してポンチ22を着脱自在にする構造は種々の構
造を採用し得る。また、この金型20(上型)に対応す
る金型(通常、下型となる。図示せず)には、金型20
の各ポンチ22に対応してダイ孔が形成されている。
【0017】図2には、得るべき製品の大きさ等に合わ
せて、不必要な部位のポンチ22を抜き取った、実際に
使用する際の金型20のポンチ配列の一例を示す。図2
に示す金型20によって製造される電子部品用フイルム
は、1列あたり4個の製品が並ぶ。各製品は、フイルム
の幅方向に8行の、フイルムの長さ方向に11列のビア
ホールが並ぶものである。また、隣接する各製品間の、
対向するビアホール行間の間隔m(本発明ではこの間隔
を第1の間隔mと定義する)は、この実施の形態では、
2行のポンチ22を抜き取った間隔となるように設定し
ている。このようにして、図2における太線で記載して
いる位置のポンチ22のみを残し、他のポンチ22は抜
き取って、製品1列分を形成する金型20に調整するこ
とができる。本例の場合、第1の間隔mは、第1のピッ
チpの3倍の間隔となる。
【0018】図3に示す例は、同じ金型20を用い、1
列当り6個の製品が並び、各製品のビアホールが、フイ
ルムの幅方向に5行、フイルムの長手方向に8列にマト
リクス状に並ぶ電子部品用フイルム製造用の金型であ
る。第1の間隔mは、第1のピッチpの3倍となってい
る。
【0019】図4に示す例は、同じ金型20を用い、1
列当り5個の製品が並び、各製品のビアホールが、フイ
ルムの幅方向に7行、フイルムの長手方向に8列にマト
リクス状に並ぶ電子部品用フイルム製造用の金型であ
る。第1の間隔mは、第1のピッチpの3倍となってい
る。
【0020】図5に示す例は、同じ金型20を用い、1
列当り3個の製品が並び、各製品のビアホールが、フイ
ルムの幅方向に12行、フイルムの長手方向に13列に
マトリクス状に並ぶ電子部品用フイルム製造用の金型で
ある。第1の間隔mは、第1のピッチpの3倍となって
いる。
【0021】上記のようにして、製品の大きさや取り数
が異なっても、同じ金型20を用いて、それぞれの製品
用の金型20に調整でき、複雑で高価な金型20のコス
トを大幅に減じることができる。第1の間隔mは第1の
ピッチpの整数倍(好ましくは複数倍)であればよい。
なお、通常第1のピッチpと第2のピッチqは同じこと
が多い。
【0022】続いて孔明け工程の1例を図6〜図8に基
づいて説明する。24はポリイミド等からなる樹脂製の
フイルムである。なお、フイルム24はガラスエポキシ
樹脂を用いるなど、素材は特に限定されない。フイルム
24は、図示しない送り機構によって金型内に送り込ま
れ、金型の第1ステージで、フイルム24の両側縁部に
それぞれ1つづつのスプロケットホール26と、所要数
(図示の例では6個づつ)のパイロットホール28を孔
明け加工する。
【0023】この場合、スプロケットホール26は、フ
イルム24の両側縁部の、決められた位置に孔明けされ
る。また、パイロットホール28は、スプロケットホー
ル26よりも外側となるフイルム24の両側縁部に孔明
けされる。
【0024】次に、フイルム24は、スプロケットホー
ル26の所要ピッチ分(図示の例では6ピッチ分)送り
込まれ(第2ステージとなる)、この第2ステージで、
先に孔明けしたスプロケットホール26を位置決め基準
として、残りの5個のスプロケットホール26の孔明け
加工がなされる。同時に第1ステージでは前記と同様に
してフイルム24の両側縁部に1つづつのスプロケット
ホール26と6個づつのパイロットホール28の孔明け
加工がなされる。
【0025】次に、フイルム24は第3ステージに送り
込まれる。その際、フイルム24は金型に付随した図示
しない送り機構によって送り込まれるが、製品列の1列
ピッチ分ずつ、前記のように調整した金型20内に送り
込まれ、金型20により製品列の1列ずつ順次孔明け加
工がなされるのである。したがって、金型20は、製品
列の1列分の金型20でよいことになる。その際のフイ
ルム24の位置決めは、パイロットホール28を基準と
してなされる。この位置決めは、たとえば、金型20に
突出入可能に孔検出用のピン(図示せず)を設け、移動
中のフイルム24が所要位置に送り込まれ、ピンがパイ
ロットホール28に入り込んだ際にフイルム24の送り
込みを停止することによってなされる。こうして、6個
分のパイロットホール28を順次検出しつつ、その位置
で各製品列の孔明け加工をするのである。なお、各製品
列間の間隔は任意でよい。
【0026】第3ステージで6列分の孔明け加工が終了
するまでは、前記第1ステージ、第2ステージでの孔明
け加工はなされない。第3ステージで6列分の孔明け加
工がなされる際、フイルム24は、図8に示す位置、す
なわち、第1ステージで、孔明け加工されたフイルム2
4の部位が第2ステージで孔明け加工する位置に正確に
送り込まれている。これは、第3ステージでの孔検出ピ
ン位置を所要位置に配置することで容易に設定できる。
すなわち、第3ステージで6個目のパイロットホール2
8が検出される位置が、自動的に、第1ステージで孔明
け加工されたフイルム24の部位が第2ステージの所要
位置となるようになされることを意味する。
【0027】上記のようにして、第3ステージでの6列
の製品列に対応する孔明け加工がなされた後、その位置
のまま、第1ステージ、第2ステージでの前記孔明け加
工がなされる。そして、再度第2ステージのフイルム2
4が1列分ずつ第3ステージに送り込まれ、孔明け加工
が順次なされるのである。なお、第3ステージにおい
て、孔検出ピンが、最後の6列目のパイロットホール2
8を検出した際、第3ステージでの孔明け加工と、第1
および第2ステージでの前記孔明け加工とを同時に行っ
てもよい。これにより時間が短縮される。
【0028】上記実施の形態では、スプロケットホール
26は、通常の基準位置に決められたピッチで明けられ
る。したがって、後工程のめっき装置やモールド装置で
送り機構を変更する必要はない。また、パイロットホー
ル28は、このスプロケットホール26の外側となる縁
部(空き部分)に設けられる。したがってフイルム24
を無駄なく使用することができ、コスト上昇を抑えられ
る。
【0029】また、本実施の形態では、第3ステージで
製品列の1列分ずつビアホール等の孔明け加工を行っ
た。1列分であるから、金型をそれだけ小型化でき、コ
ストの低減化が図れる。また、多品種少量生産の場合で
あっても、ポンチ22を抜き差しすることで、金型20
を共用することができることから、なお一層のコストの
低減化が図れるのである。
【0030】なお、製品列の6列分が1グループ(一
群)であるとすれば、2列あるいは3列分(公約数)ず
つ孔明け加工をすることもできる。また、もちろん一群
を一時に孔明け加工するようにしてもよい。上記の場
合、金型20はそれだけ広いエリアにポンチ22を着脱
可能にマトリクス状に配置し、製品列間の間隔n(対向
するビアホール列間の間隔)を第2のピッチqの整数倍
(好ましくは複数倍)にするように製品のデザイン設計
をすれば、種々の大きさの製品について金型20を共用
できる。なお、マトリクス状とは、千鳥状も含む概念と
する。
【0031】もちろん、一群の製品列は6列に限られる
ことはない。この一群の列数は、後工程の、たとえばモ
ールド(樹脂封止)工程などで、1つの金型でモールド
される領域となる。この際のフイルム24の送りはスプ
ロケットホール26を用いて行われる。
【0032】また、上記実施の形態で、第1ステージ、
第2ステージでは、それぞれ対応するスプロケットホー
ル26、パイロットホール28を一時に抜いたが、数回
に分けて抜くなど、種々変更が可能である。フイルム2
4は、前記したcspタイプの半導体パッケージなどに
用いられる他、TAB(tape automated bonding)テ
ープ用などとしても用いる得ることはもちろんである。
【0033】また、さらに、図示しないが、製品の中央
等に、デバイスホールを有するものについても金型を共
用して用いることができる。この場合、デバイスホール
に対応する部位のポンチは抜き取り、別位置でデバイス
ホールの抜き加工を行うことになる。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、製品の大きさや取り数
の異なるものであっても、金型を共用でき、コストの大
幅な削減が図れるという著効を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】金型のポンチ配列を示す説明図である。
【図2】金型を実際の抜き型に調整した1例を示す説明
図である。
【図3】金型を実際の抜き型に調整した1例を示す説明
図である。
【図4】金型を実際の抜き型に調整した1例を示す説明
図である。
【図5】金型を実際の抜き型に調整した1例を示す説明
図である。
【図6】第1ステージでの孔明け加工の一例を示す説明
図である。
【図7】第2ステージでの孔明け加工の一例を示す説明
図である。
【図8】第3ステージでの孔明け加工の一例を示す説明
図である。
【図9】従来の孔明け加工を示す説明図である。
【符号の説明】
20 金型 22 ポンチ 24 フイルム 26 スプロケットホール 28 パイロットホール m 第1の間隔 n 第2の間隔 p 第1のピッチ q 第2のピッチ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各列に複数個の製品がフイルムの幅方向
    に所要の第1の間隔で並び、各製品内に、フイルムの幅
    方向に第1のピッチで、かつフイルムの長手方向に第2
    のピッチでマトリクス状にビアホールが開口された電子
    部品用フイルムにおいて、 前記第1の間隔が、前記第1のピッチの整数倍であるこ
    とを特徴とする電子部品用フイルム。
  2. 【請求項2】 複数列からなる前記製品列がフイルムの
    長手方向に所要の第2の間隔で並び、該第2の間隔が前
    記第2のピッチの整数倍であることを特徴とする請求項
    1記載の電子部品用フイルム。
  3. 【請求項3】 前記第1のピッチと前記第2のピッチと
    が同一のピッチであることを特徴とする請求項1または
    2記載の電子部品用フイルム。
  4. 【請求項4】 前記各製品にはデバイスホールが開口さ
    れていることを特徴とする請求項1、2または3記載の
    電子部品用フイルム。
  5. 【請求項5】 各列に複数個の製品がフイルムの幅方向
    に所要の第1の間隔で並び、各製品内に、フイルムの幅
    方向に第1のピッチで、かつフイルムの長手方向に第2
    のピッチでマトリクス状にビアホールが開口され、前記
    第1の間隔が、前記第1のピッチの整数倍である電子部
    品用フイルムの製造方法であって、所要エリアに、前記
    第1のピッチおよび前記第2のピッチでマトリクス状に
    ポンチが着脱自在に設けられた金型であって、得るべき
    電子部品用フイルムの前記1列内の製品の前記第1の間
    隔に対応する部位の前記ポンチおよび製品内のビアホー
    ルを孔明け加工する必要のない部位の前記ポンチを抜い
    た金型を用い、該金型内に所要送りピッチで長尺フイル
    ムを送り込みつつ、該長尺フイルムに製品列の1列分ず
    つ順次ビアホールの孔明け加工を施すことを特徴とする
    電子部品用フイルムの製造方法。
  6. 【請求項6】 各列に複数個の製品がフイルムの幅方向
    に所要の第1の間隔で並び、各製品内に、フイルムの幅
    方向に第1のピッチで、かつフイルムの長手方向に第2
    のピッチでマトリクス状にビアホールが開口され、前記
    第1の間隔が、前記第1のピッチの整数倍であるるとと
    もに、製品列とは異なるピッチでスプロケットホールが
    長尺フイルムの側縁に沿って設けられる電子部品用フイ
    ルムの製造方法であって、 前記長尺フイルムの側縁に沿って、前記スプロケットホ
    ールを所要ピッチで明ける孔明け工程と、 前記長尺フイルムの側縁の前記スプロケットホールより
    外側となる部位に、スプロケットホールとは異なる電子
    部品の製品列のピッチでパイロットホールを明ける孔明
    け工程と、 所要エリアに、前記第1のピッチおよび前記第2のピッ
    チでマトリクス状にポンチが着脱自在に設けられた金型
    であって、得るべき電子部品用フイルムの前記1列内の
    製品の前記第1の間隔に対応する部位の前記ポンチおよ
    び製品内のビアホールを孔明け加工する必要のない部位
    の前記ポンチを抜いた金型を用い、該金型内に前記長尺
    フイルムを製品列の1列間隔ずつ順送りしつつ、前記パ
    イロットホールを位置決めの基準として、製品列の1列
    ずつ順次前記ビアホールを明ける孔明け工程とを含むこ
    とを特徴とする電子部品用フイルムの製造方法。
  7. 【請求項7】 各列に複数個の製品がフイルムの幅方向
    に所要の第1の間隔で並び、該製品列が所要複数列フイ
    ルムの長手方向に第2の間隔で並び、各製品内に、フイ
    ルムの幅方向に第1のピッチで、かつフイルムの長手方
    向に第2のピッチでマトリクス状にビアホールが開口さ
    れると共に、前記第1の間隔が前記第1のピッチの整数
    倍であり、前記第2の間隔が前記第2のピッチの整数倍
    である電子部品用フイルムの製造方法であって、 所要エリアに、前記第1のピッチおよび前記第2のピッ
    チでマトリクス状にポンチが着脱自在に設けられた金型
    であって、得るべき電子部品用フイルムの複数の製品列
    内の前記第1の間隔に対応する部位の前記ポンチ、前記
    第2の間隔に対応する部位の前記ポンチ、および製品内
    のビアホールを孔明け加工する必要のない部位の前記ポ
    ンチを抜いた金型を用い、該金型内に所要送りピッチで
    長尺フイルムを送り込みつつ、該長尺フイルムに複数の
    製品列分ずつ順次ビアホールの孔明け加工を施すことを
    特徴とする電子部品用フイルムの製造方法。
  8. 【請求項8】 各列に複数個の製品がフイルムの幅方向
    に所要の第1の間隔で並び、各製品内に、フイルムの幅
    方向に第1のピッチで、かつフイルムの長手方向に第2
    のピッチでマトリクス状にビアホールが開口された電子
    部品用フイルムの製造に用いる金型であって、 所要エリアに、前記第1のピッチおよび前記第2のピッ
    チでマトリクス状にポンチが着脱自在に設けられたこと
    を特徴とする金型。
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