JP2001296366A - 2次元アレイ型放射線検出器 - Google Patents

2次元アレイ型放射線検出器

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JP2001296366A
JP2001296366A JP2000114566A JP2000114566A JP2001296366A JP 2001296366 A JP2001296366 A JP 2001296366A JP 2000114566 A JP2000114566 A JP 2000114566A JP 2000114566 A JP2000114566 A JP 2000114566A JP 2001296366 A JP2001296366 A JP 2001296366A
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Hiromichi Tonami
寛道 戸波
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Abstract

(57)【要約】 【課題】X線CT装置の高速回転時における遠心力の影
響を受けない安価で精度のある2次元アレイ型放射線検
出器を提供する。 【解決手段】コリメータ製作専用の治具を用い、チャン
ネル方向コリメータ板4の両端を主支持板1と支持板2
で固着し、支持板2に検出器取付プレート3を固定し、
多スライスシンチレータ5とPDA6及びその走査回路
を搭載した基板7の両端を、主支持板1と検出器取付プ
レート3に取付けネジ10で固定し、筐体の底板8に設
けられた押しボルト13と固定用ナット14によって、
基板7の端を下方から保持して、チャンネル方向コリメ
ータ4と、多スライスシンチレータ5、PDA6からな
る検出器を固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マルチスライス、
デュアルスライス、コーンビームのX線CT装置に係わ
り、特に、チャンネル方向およびスライス方向にX線遮
蔽プレートを設けたコリメータを検出器素子アレイに対
応して配置した2次元アレイ型放射線検出器に関する。
【0002】
【従来の技術】X線CT装置は、X線管から放射された
X線が放射口のコリメータによって扇状のX線ビームに
絞られるとともに、被検体を中心にして、X線管とこれ
に対向して配置された円弧状のコリメータと検出器が回
転して、被検体を透過したX線情報を検出器が捉え、そ
の信号をコンピュータで処理して被検体のX線断層画像
を得るものである。X線管から放射されたX線は、被検
体を直進して透過するものと被検体で散乱するものがあ
り、前者の情報のみを取り込んで、斜めから入る散乱線
を除去し、そのクロストークを防ぐために、検出器の前
にコリメータが設けられている。このコリメータは1次
元に配列された検出器の前で各チャンネル毎にX線の透
過し難い材料でX線遮蔽壁を形成している。そして、検
出器はX線を光に変換するシンチレータ素子と、このシ
ンチレータ素子で変換された光を検出し、電気信号とし
て出力するフォトダイオードとからなるX線検出素子
を、X線管を中心として円弧状に約500〜1000チ
ャンネル程度配列した構成を有する。
【0003】製作する上で機械的な配列から、シンチレ
ータとホトダイオードを光学接着して組合わせたもの
を、基板上に8〜30個並べたものが1モジュールとさ
れ、このような検出器モジュールを円周上に連続して略
円弧状に配置して、コリメータと組合わせられて、CT
用の放射線検出器を構成している。図6にシングルスラ
イス放射線検出器のスライス方向の断面構造を示す。コ
リメータは、チャンネル方向コリメータ板17と、スラ
イス方向の前後に設けられた円弧状のセラミック支持板
16と、そのセラミック支持板16の両端部を支える検
出器取付プレート20と副支持板18とからなる。そし
て、スライス方向の2枚のセラミック支持板16間に
は、X線管からのX線ビームの入射方向に向けてチャン
ネル方向コリメータ板17が挿入固着されている。その
コリメータは、シンチレータ22とPDA(フォトダイ
オードアレイ)23を搭載した基板21と取付けネジ2
4で、上下の位置を合わせて組み合わされ、主支持板1
9と取付けネジ25によって固定される。そして、主支
持板19がCT装置の回転体に取り付けられる。
【0004】このチャンネル方向コリメータ板17の固
定接着作業は、コリメータの全体の外形に沿った形状の
くりぬき空間を持ち、この空間の内方に沿ってチャンネ
ル方向コリメータ板17が嵌挿できる多数の垂直溝を有
する治具枠に、予めカットしたチャンネル方向コリメー
タ板17を、前記溝に沿って縦方向に挿入し、チャンネ
ル方向コリメータ板17及びセラミック支持板16の両
面を一体的に接着した後、前記枠体から上下何れか一方
側へ引き抜いて製作される。その後、製作されたコリメ
ータは両端に検出器取付プレート20と副支持板18が
ネジによって固定される。このチャンネル方向コリメー
タ板17の固定される方向は、X線管焦点の方向に収斂
されるように、溝の方向がそれぞれX線管の焦点方向に
収斂されるように加工されている。
【0005】チャンネル方向コリメータ板17が固定さ
れたコリメータは、基板21上にPDA(フォトダイオ
ードアレイ)23とシンチレータ22とが取り付けられ
た検出器基板21の上方に取付けネジ24で固定され
る。このとき、コリメータと検出器の位置精度は正確に
設定され、各検出器の検出感度を一様にかつ最大になる
ようにしている。そしてコリメータと検出器部を一体に
したものが主支持板19を介してCT回転体に取り付け
られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の放射線検出器は
以上のように構成されているが、チャンネル方向コリメ
ータ板17は主支持板19、副支持板18、セラミック
支持体16を介してCT装置の回転体に取り付けられ、
一般に1〜2回転/秒の速度で回転される。一方反対側
のセラミック支持体16と検出器取付プレート20は、
CT装置の回転体に取り付けられず、浮いた状態になっ
ている。そして、基板21に搭載されたシンチレータ2
2とPDA23は、回転枠側の副支持板18と反対側の
検出器取付プレート20に固定されるので、高速回転時
には反対側のセラミック支持板16及び検出器取付プレ
ート20は、図6に示す矢印の方向に荷重を受け変移す
ることになる。反対側のセラミック支持板16及び検出
器取付プレート20が変移するとそれに取り付けられて
いる検出器も変移することになり、撮影中にこれが発生
するためX線画像にアーティファクトが生じるという問
題がある。しかしながら、図6に示した検出器はシング
ルスライス検出器であり、スライス方向幅は小さく、高
速回転時でも変移量は小さく、検出器への影響も少な
い。
【0007】それに対して、マルチスライス検出器で
は、図7に示すように、一度に多くのスライスデータを
得るために、X線検出素子をチャンネル方向だけでなく
それと直交するスライス方向にも配列された2次元アレ
イ型放射線検出器が用いられるようになる。特にコーン
ビームCT装置等で用いられる2次元アレイ型放射線検
出器では、スライス方向の幅がかなり広くなり、2次元
アレイ型放射線検出器へ入射するX線をコリメートする
チャンネル方向コリメータ板4の幅もかなり広いものに
なる。実際、コーンビームCT装置でのスライス方向の
幅はシングルスライスCT装置のものと比べると5〜7
倍にもなる。このような場合、同様の高速回転を受ける
と反対側の検出器取付プレート3、支持板2は図7に示
す矢印の方向に荷重を受けるが、シングルスライスCT
装置のものと比べると、5=125〜7=943倍
の変移が発生することになる。このような変移が発生す
ると、支持板2に取りつけられている検出器取付プレー
ト3及びPDA6も変移するために、X線画像にアーテ
ィファクトを発生させることになる。さらに、場合によ
ってはコリメータそのものを破壊してしまうという問題
がある。
【0008】一方、図8に示すように、チャンネル方向
コリメータ板34を両側からコリメータ支持板33で支
持する構造のものがある。チャンネル方向コリメータ板
34は、コリメータ支持板33、金属支持板32を介し
て主支持板右30と主支持板左31によって左右両側か
ら固定されている。この場合は高速回転による変移量は
剛体である主支持板左31の変移量によって決まり、主
支持板右30、底板38、主支持板左31のいずれも
が、CT装置の回転体に直接取りつけられておれば、そ
の変移量は極微小なものになる。しかしながら、この構
造を前記のコリメータ製作治具を用いて製作しようとす
ると、コリメータは精度のあるものが製作されるが、そ
のコリメータを格納する筐体は、主支持板右30、主支
持板左31、底板38どうしが密着する面精度の高いも
のが要求され、非常に高価になってしまうという問題が
ある。
【0009】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、高速回転時における遠心力の影響を無
くし、検出器の変移を起こさず、安価に製作することが
できる2次元アレイ型放射線検出器を提供することを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の2次元アレイ型放射線検出器は、複数のX
線検出素子が2次元状に配置される検出器素子アレイと
チャンネル方向遮蔽プレートとを有する2次元アレイ型
放射線検出器において、CTスキャナの回転枠に取りつ
けられる支持体と他端が検出器取付用のブロックとで支
持されたコリメータと、シンチレータとフォトダイオー
ドアレイと走査回路からなる検出器を有する基板と、そ
の基板を下方から支える押しボルトと固定用ナットから
なる保持具とを設け、その保持具で検出器を有する基板
とコリメータを支持固定するものである。
【0011】また、本発明の2次元アレイ型放射線検出
器は、検出器素子アレイと、チャンネル方向遮蔽プレー
トとスライス方向遮蔽プレートとを有する2次元アレイ
型放射線検出器において、CTスキャナの回転枠に取り
つけられる支持体と他端が検出器取付用のブロックとで
支持されたチャンネル方向遮蔽プレートとスライス方向
遮蔽プレートを有するコリメータと、シンチレータとフ
ォトダイオードアレイと走査回路からなる検出器を有す
る基板と、その基板を下方から支える押しボルトと固定
用ナットからなる保持具とを設け、その保持具で検出器
を有する基板とコリメータを支持固定するものである。
【0012】本発明の2次元アレイ型放射線検出器は上
記のように構成されており、コリメータ専用の製作治具
を用いて精度良く製作されたコリメータが、支持体を介
してCTスキャナの回転枠に取付けられ、他端に検出器
取付用のブロックが取付けられ、そのブロックと前記支
持体に、検出器素子アレイを搭載した基板が位置を合わ
せて取付けられた構造を有し、その基板のブロック側の
下方からボルトとナットで基板を押して検出器素子とコ
リメータを固定しているので、高速回転時における遠心
力に対し、検出器の変移を起こすこともなく、アーティ
ファクトの無いX線画像を得ることができる。さらに、
コリメータ製作治具を用いて精度あるコリメータを容易
に製作でき、一方、筐体の精度を要しないので、安価に
製作することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の2次元アレイ型放射線検
出器の一実施例を図1を参照しながら説明する。図1は
本発明の2次元アレイ型放射線検出器のスライス方向の
断面を示す図である。本2次元アレイ型放射線検出器
は、チャンネル方向コリメータ板4と、それを両端で接
着して支持する主支持板1と支持板2と、その支持板2
を支持する検出器取付プレート3と、多スライスシンチ
レータ5とPDA(フォトダイオード)6を搭載し、検
出器取付プレート3と主支持板1に固定された基板7
と、筐体の役割をする底板8と側板9と保護板12と、
検出器取付プレート3に取付けられた前記基板7を下部
から押さえて固定するために、底板8に取付けられた押
しボルト13とその固定用ナット14とから構成されて
いる。
【0014】主支持板1はCT装置の回転枠に直接取付
けられており、底板8、及びチャンネル方向コリメータ
板4と基板7は、各々独立して主支持板1に固定されて
いるが、チャンネル方向コリメータ板4及び検出器部を
支持している反対側の検出器取付プレート3が取付けら
れた部分は、片側保持のため浮いた状態になる。この状
態で底板8にタップを設置しておき、押しボルト13を
用いて基板7を下から支え、多スライスシンチレータ5
とPDA6を搭載した基板7が遠心力方向に変移しない
ように押しつけ、固定用ナット14で押しボルト13自
体も固定する構造である。
【0015】一般に、検出器はモジュール構造で形成さ
れており、多角形状に複数個のモジュールが円弧状に近
似配置されており、押しボルト13は各モジュール毎に
1個配置されるのが望ましい。そして、押しボルト13
が押す部分は、主支持板1の対向側の部材、例えば、基
板7の端の裏側、検出器取付プレート3の下部の基板7
裏側、PDA6の下部の基板7裏側の何れでも良く、効
果的に遠心力による変移を押さえられる場所であればど
こでも良い。
【0016】次に、本2次元アレイ型放射線検出器の製
造方法について図2を参照しながら説明する。まず、コ
リメータの外形に沿った形状に内側がくりぬかれ、チャ
ンネル方向コリメータ板4が挿入できる溝28を有した
治具26を準備する。治具26のくりぬき形状はX線管
焦点27を中心にした円弧状のもので、その幅はチャン
ネル方向コリメータ板4が挿入できる高さに等しくし、
溝28の方向は、同じくX線管焦点27の方向に収斂し
て形成されている。チャンネル方向コリメータ板4は、
モリブデンやタングステンなどの原子番号の大きな物質
で作られ、通常0.1〜0.3mmの厚さである。これ
らのチャンネル方向コリメータ板4は主支持板1及び支
持板2と組み合わせられた時に、これらが焦点方向を向
くように構成されている。主支持板1及び支持板2は、
通常厚さ5〜10mm程度のアルミニュームやステンレ
スなどが用いられるが、加工性からアルミニュームが最
も適している。また、支持体2は、治具26のくりぬか
れた部分の中に収まるように、X線管焦点27を中心と
する円弧の一部を成すように弓型に、また、くりぬかれ
た部分の形状より少し小さく形成されている。
【0017】図3に示すように、最初、主支持板1の所
定の位置に位置決めピンなどによって治具26を固定し
ておく。この治具26のくりぬき部分は、ワイヤ放電加
工などによってコリメータ部分の全体外形に沿うよう
に、X線管焦点位置を中心とする円弧の一部をなす弓形
に、一定の幅くりぬかれた後の円弧状の部分の内のり部
には、左右対向するように溝28が形成されている。た
だし、この溝28は、チャンネル毎に1本の割合で付設
される。
【0018】まず、チャンネル方向コリメータ板4を全
溝28に挿入し、一旦、主支持板1を治具26からはず
し、その後チャンネル方向コリメータ板4との密着部に
接着材が塗布された主支持板1を、再度治具26に固定
することによりチャンネル方向コリメータ板4と接着す
る。そして、最後に支持板2を接着固定する。図3のよ
うに出来あがったものを主支持板1側の下方に治具26
から引きぬけば、コリメータが仕上がる。そして、図1
に示すように、支持板2に検出器取付プレート3を接着
材かネジによって固定する。次に、多スライスシンチレ
ータ5、PDA6、及び走査回路を搭載した基板7上
に、位置合わせを行ない上部のコリメータと下部の検出
器アレイをマッチングさせて取付けネジ10で固定す
る。そして、主支持板1に底板8を取付け、その底板8に
側板9を取付け、上部に保護板12を被せる。最後に、
この状態で底板8に設置されたタップに、押しボルト1
3を用いて基板7を下から支え、多スライスシンチレー
タ5とPDA6を搭載した基板7が遠心力方向に変移し
ないように押しつけ、固定用ナット14で押しボルト1
3自体も固定する。
【0019】本発明の2次元アレイ型放射線検出器の他
の実施例を、図4を参照しながら説明する。図4は本発
明の2次元アレイ型放射線検出器のスライス方向の断面
を示す図である。本2次元アレイ型放射線検出器は、チ
ャンネル方向コリメータ板4と、スライス方向コリメー
タ板15と、その2次元配列構成のコリメータをスライ
ス方向両端で接着して支持する主支持板1と支持板2
と、その支持板2を支持する検出器取付プレート3と、
多スライスシンチレータ5とPDA(フォトダイオー
ド)6を搭載し検出器取付プレート3と主支持板1に固
定された基板7と、筐体の役割をする底板8と側板9と
保護板12と、検出器取付プレート3に取付けられた前
記基板7を下部から押さえて固定するために、底板8に
取付けられた押しボルト13とその固定用ナット14と
から構成されている。前記の図1に示す実施例と異なる
ところは、コリメータとしてチャンネル方向コリメータ
板4とスライス方向コリメータ板15の2次元配列構成
のコリメータが用いられていることである。スライス方
向コリメータ板15を用いることによって、スライス方
向の散乱線も除去することができる。
【0020】次に、本2次元アレイ型放射線検出器の製
造方法について図5を参照しながら説明する。まず、ス
ライス方向コリメータ板(15a、15b、15c)形
状に内側がくりぬかれ、チャンネル方向コリメータ板
(4a、4b、4c、4d)が挿入できる溝28を有し
た治具26を準備する。そして、この製造方法は前記の
図2に示す方法に加えて、チャンネル方向コリメータ板
4とスライス方向コリメータ板15を、4a−15a−
4b−15b−4c−15c−4d−支持板2の順序
に、交互に治具26に挿入して接着するものである。こ
のようにすることによって、X線CT装置用コリメータ
を製造した場合に、チャンネル方向コリメータ板(4
a、4b、4c、4d)ばかりでなく、スライス方向遮
蔽プレート(15a、15b、15c)についてもすべ
てX線管焦点27の方向に向けることができ、その傾き
をX線の入射方向と平行になるように構成することがで
きる。
【0021】このようにして製作されたコリメータの支
持板2に検出器取付プレート3を接着材かネジによって
固定する。次に、多スライスシンチレータ5、PDA
6、及び走査回路を搭載した基板7上に、位置合わせを
行ない上部のコリメータと下部の検出器アレイをマッチ
ングさせて取付けネジ10で固定する。そして、主支持
板1に底板8を取付け、その底板8に側板9を取付け、上
部に保護板12を被せる。最後に、この状態で底板8に設
置されたタップに、押しボルト13を用いて基板7を下
から支え、多スライスシンチレータ5とPDA6を搭載
した基板7が遠心力方向に変移しないように押しつけ、
固定用ナット14で押しボルト13自体も固定する。
【0022】
【発明の効果】本発明の2次元アレイ型放射線検出器は
上記のように構成されており、コリメータを専用治具を
用いて容易に精度良く製作することができ、そのコリメ
ータおよび検出器素子アレイを搭載した基板を、一端を
支持体を介してCTスキャナの回転枠に取付け、他端の
前記基板の下方から、筐体底板に設けられた押しボルト
と固定用ナットで、基板を押して検出器素子とコリメー
タを固定しているので、高速回転時における遠心力に対
し、検出器の変移を起こすことがない。そのためアーテ
ィファクトの無いX線画像を得ることができる。さら
に、筐体の精度を要しないので、安価に製作することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の放射線検出器の一実施例を示す図で
ある。
【図2】 本発明の放射線検出器のコリメータの製造方
法を示す図である。
【図3】 本発明の放射線検出器のコリメータ製作治具
を用いた時の断面を示す図である。
【図4】 本発明の2次元アレイ型放射線検出器の他の
一実施例を示す図である。
【図5】 本発明の2次元アレイ型放射線検出器のコリ
メータの製造方法を示す図である。
【図6】 従来の放射線検出器を示す図である。
【図7】 従来の他の放射線検出器を示す図である。
【図8】 従来の他の放射線検出器を示す図である。
【符号の説明】
1…主支持板 2…支持板 3…検出器取付プレート 4…チャンネル方向コリメータ板 4a、4b、4c、4d…チャンネル方向コリメータ板 5…多スライスシンチレータ 6…PDA 7…基板 8…底板 9…側板 10…取付けネジ 11…信号線 12…保護板 13…押しボルト 14…固定用ナット 15…スライス方向コリメータ板 15a、15b、15c…スライス方向コリメータ板 16…セラミック支持板 17…チャンネル方向コリメータ板 18…副支持板 19…主支持板 20…検出器取付プレート 21…基板 22…シンチレータ 23…PDA 24…取付けネジ 25…取付けネジ 26…治具 27…X線管焦点 28…溝 29…接着材 30…主支持板右 31…主支持板左 32…金属支持板 33…コリメータ支持板 34…チャンネル方向コリメータ板 35…シンチレータ 36…PDA 37…基板 38…底板 39…信号線 40…押え板 41…スペーサ 42…ネジ 43…ネジ 44…ボルト 45…ボルト

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のX線検出素子が2次元状に配置され
    る検出器素子アレイとチャンネル方向遮蔽プレートとを
    有する2次元アレイ型放射線検出器において、CTスキ
    ャナの回転枠に取りつけられる支持体と他端が検出器取
    付用のブロックとで支持されたコリメータと、シンチレ
    ータとフォトダイオードアレイと走査回路からなる検出
    器を有する基板と、その基板を下方から支える押しボル
    トと固定用ナットからなる保持具とを設け、その保持具
    で検出器を有する基板とコリメータを支持固定すること
    を特徴とする2次元アレイ型放射線検出器。
  2. 【請求項2】検出器素子アレイと、チャンネル方向遮蔽
    プレートとスライス方向遮蔽プレートとを有する2次元
    アレイ型放射線検出器において、CTスキャナの回転枠
    に取りつけられる支持体と他端が検出器取付用のブロッ
    クとで支持されたチャンネル方向遮蔽プレートとスライ
    ス方向遮蔽プレートを有するコリメータと、シンチレー
    タとフォトダイオードアレイと走査回路からなる検出器
    を有する基板と、その基板を下方から支える押しボルト
    と固定用ナットからなる保持具とを備え、その保持具で
    検出器を有する基板とコリメータを支持固定することを
    特徴とする2次元アレイ型放射線検出器。
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