JP2001296035A - 脱衣室温風器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 浴室の出入り時に上方から直接風を受けるこ
とがなく、効率良く床面側まで暖房することのできる脱
衣室温風器の提供を目的とする。 【構成】 浴室への出入口１ａの上部に吸込口７ａを設
け、ヒーター９，９で暖められた温風を出入口のドア枠
３，３内を通し下方へ流し、ドア枠３，３に開口した吹
出口３ａ，３ａから脱衣室内に向かって温風を吹き出す
ように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、脱衣室を暖房するこ
とのできる脱衣室温風器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術及びその課題】従来、浴室への出入口の上
部より温風を吹き出す温風器の場合、弱い温風では床下
まで温風が届かず、足元が寒いままであるという問題点
があり、また、出入口の上部より強い風を送ると、浴室
から脱衣室へ出る時に身体から気化熱が奪われて寒く感
じるという問題点があった。

【０００３】

【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の問題
点に鑑み案出したものであって、浴室内への出入りの時
に直接風が身体に当たることを防ぎ、効率良く脱衣室を
暖房することのできる脱衣室温風器を提供せんことを目
的とし、その第１の要旨は、浴室への出入口の上部に吸
込口を設け、ヒーターで暖められた温風を、前記出入口
のドア枠内を通し下方へ流し、該ドア枠に開口した吹出
口から脱衣室内に温風を吹き出すように構成したことで
ある。また、第２の要旨は、前記ドア枠の下端を、前記
出入口の床面に設けたドア下排水部に連通させ、該ドア
下排水部から温風を吹き上げるように構成したことであ
る。

【０００４】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図１は、浴室ユニットの概略斜視構成図であり、
浴室１の出入口１ａには開閉可能にドア２が設けられ、
このドア２を支持するドア枠３が出入口１ａの外周に設
けられており、出入口１ａの上部には温風器本体７が設
けられたものとなっている。

【０００５】この部分の拡大図を図２に示すと、温風器
本体７内にはファン８が設けられ、その下方には吸込口
７ａが形成されて、ファン８の回転により出入口１ａの
上部に脱衣室内の空気が吸い込まれるように構成されて
いる。この温風器本体７の左右両端側から前記ドア枠
３，３が垂設されており、ドア枠３は中空パイプで構成
されて、その正面側には縦方向に複数の吹出口３ａ，３
ａ，３ａが開口されたものとなっており、各ドア枠３の
上端側の前記温風器本体７内にはそれぞれヒーター９，
９が配置されたものとなっている。従って、ヒーター９
で暖められた温風は左右のドア枠３，３を通り下方へ流
されて、吹出口３ａ，３ａから脱衣室内に吹き出される
ように構成されている。

【０００６】また、図３に示すように、各ドア枠３の下
端は、出入口１ａの床面に水平状に設けられた排水受け
４の左右端側に連通されたものとなっている。即ち、各
ドア枠３の下端側には下端開口３ｂが形成されて、この
下端開口３ｂが排水受け４に開口して、ドア枠３を流下
する温風はこの下端開口３ｂから排水受け４内に吹き出
されるように構成されている。

【０００７】なお、排水受け４の底面には、排水管１０
に連通したドア下排水口５が形成されている。また、排
水受け４の上面には着脱可能にドア下排水レール６が設
けられ、このドア下排水レール６には複数の排水小孔６
ａ，６ａ，６ａが上下方向に貫通形成されたものとなっ
ている。通常は浴室１内で溢れた水がこの排水小孔６ａ
から排水受け４内に入り、ドア下排水口５から排水され
るものであるが、ファン８及びヒーター９が作動した状
態では、ドア枠３を通り温風が排水受け４内に吹き込ま
れて、ドア下排水レール６の排水小孔６ａから上方へ吹
き上げられるものであり、排水小孔６ａ，６ａから吹き
上げられる温風により足元を良好に暖めることができる
ものとなる。

【０００８】従って、本例の脱衣室温風器では、吹出口
３ａ及び排水小孔６ａから温風が吹き出されるものであ
るため、出入口１ａを通過する際に上方から直接身体に
風が当たることはなく、気化熱を奪われて寒く感じるこ
とがない。しかも、良好に脱衣室の出入口１ａ付近を暖
房できるものとなる。さらに、足元からも温風が吹き上
げられるため、足元が寒く感じることがなく、良好に出
入口１ａ付近で脱衣行為を行うことができるものとな
る。しかも、排水が流入して湿気が多くカビ等が生じや
すい排水受け４内に温風が通ることにより、良好にこの
排水受け４内を乾燥してカビの発生を防ぐことができる
ものとなる。

【０００９】

【発明の効果】本発明の脱衣室温風器は、浴室への出入
口の上部に吸込口を設け、ヒーターで暖められた温風
を、出入口のドア枠内を通し下方へ流し、ドア枠に開口
した吹出口から脱衣室内に温風を吹き出すように構成し
たことにより、出入口の外周側のドア枠の吹出口から良
好に脱衣室内に温風を吹き出して脱衣室を暖房すること
ができ、浴室内への出入り時に出入口の上から直接風が
吹き付けられることはなく、気化熱を奪われることが少
なく、寒く感じることを良好に防ぐことができるものと
なる。また、ドア枠内を通して効率良く温風を床面側ま
で運ぶことができて、床面付近まで良好に温風で暖める
ことができるものとなる。

【００１０】また、ドア枠の下端を、出入口の床面に設
けたドア下排水部に連通させ、ドア下排水部から温風を
吹き上げるように構成したことにより、出入口の床面側
から温風を吹き上げて良好に足元を暖めることができ、
また、湿りがちでカビの生えやすいドア下排水部を効率
良く乾燥することができるものとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】浴室の概略斜視構成図である。

【図２】浴室の入口に設けられた温風器の要部拡大斜視
構成図である。

【図３】入口の下端側の要部拡大斜視図である。

【符号の説明】

１ 浴室 １ａ 出入口 ２ ドア ３ ドア枠 ３ａ 吹出口 ３ｂ 下端開口 ４ 排水受け ５ ドア下排水口 ６ ドア下排水レール ６ａ 排水小孔 ７ 温風器本体 ７ａ 吸込口 ８ ファン ９ ヒーター

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 浴室への出入口の上部に吸込口を設け、
   ヒーターで暖められた温風を、前記出入口のドア枠内を
   通し下方へ流し、該ドア枠に開口した吹出口から脱衣室
   内に温風を吹き出すように構成したことを特徴とする脱
   衣室温風器。
2. 【請求項２】 前記ドア枠の下端を、前記出入口の床面
   に設けたドア下排水部に連通させ、該ドア下排水部から
   温風を吹き上げるように構成したことを特徴とする請求
   項１に記載の脱衣室温風器。