JP2001074272A - 浴室暖房装置 - Google Patents

浴室暖房装置

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JP2001074272A
JP2001074272A JP24795799A JP24795799A JP2001074272A JP 2001074272 A JP2001074272 A JP 2001074272A JP 24795799 A JP24795799 A JP 24795799A JP 24795799 A JP24795799 A JP 24795799A JP 2001074272 A JP2001074272 A JP 2001074272A
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bathroom
operation mode
temperature
heating
air
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JP24795799A
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English (en)
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Giichi Hata
義一 秦
Hideo Fujimoto
英男 藤本
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 浴室の洗い場の下部を効果的に暖房すること
ができる。 【解決手段】 浴室1の天井2に配置した暖房装置3に
吹き出し口4と吸い込み口5とを設ける。吹き出し口4
から壁6に沿って下方に吹き出された風が洗い場7に沿
って流れて浴槽9のエプロン8に沿って上昇して再び暖
房装置3の吸い込み口5に返送される循環流を形成する
ように、洗い場7を介して浴槽9のエプロン8と対向す
る浴室1の壁6際の天井2に該壁6に沿って風を吹き出
すための吹き出し口4を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴室内を温風によ
り暖房するための浴室暖房装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】浴室内に裸で入って入浴をしようとした
場合、冬期は浴室内が寒いので快適な入浴ができないと
いう問題がある。
【0003】そこで、従来から浴室の天井に浴室内を暖
房するための暖房装置を配置したものが知られている。
この従来例にあっては、図23に示すように、浴室1の
天井2の上面側の略中央部に暖房装置3が配置され、暖
房装置3に設けた循環ファンにより浴室1内の空気を吸
い込み口5から吸い込み、これを暖房装置3の熱源で加
熱し、暖房装置3に設けた吹き出し口4から浴室1内に
温風を吹き出すというような循環流を形成することで、
浴室1内を暖房するようにしている。
【0004】ところが、このような従来例にあっては、
図23に示すように、暖房装置3の浴室1の天井2に設
けられた吹き出し口5が壁6から離れているため、吹き
出し口6から吹き出された温風が浴室1内の上部で分散
してしまって、効果的に洗い場7の下部を暖房できなか
った。図24には従来のように吹き出し口5を壁6から
離したものにおいて、浴室1内を暖房し始めてから10
分経過後における浴室1の洗い場7の中央部における上
下方向の温度分布を説明するグラフを示している。図2
4においてAは快適温度範囲を示している。この図24
から明らかなように、吹き出し口5を壁6から離したも
のは温風が浴室1内の上部で分散されてこの部分に熱が
溜まるために、浴室1の洗い場7の中央部の上部の温度
が高温となるが、洗い場7の下部は温度が低くなり、足
下がなかなか暖かくならないという問題がある。そのた
め、洗い場7の下部を高温となるようにするには風量を
上げて洗い場7の下部を高温に暖房する必要があり、こ
の場合、必要以上に浴室1の上部を暖房し過ぎてエネル
ギーの消費に無駄があり、しかも、風量が大きくなるた
め、音が大きくなり、また、強い風が洗い場7にいる入
浴者に当たって、快適な入浴の支障となるという問題が
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑
みてなされたものであり、浴室の洗い場の下部を効果的
に暖房することができ、また、入浴中暖房運転モード際
における入浴が快適に行え、また、温風が高温になり過
ぎて浴室の壁などを形成している合成樹脂部分が軟化し
たりするのを防止できる浴室暖房装置を提供することを
課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係る浴室暖房装置は、浴室1の天井2に配置
した暖房装置3に吹き出し口4と吸い込み口5とを設
け、吹き出し口4から壁6に沿って下方に吹き出された
風が洗い場7の床に沿って流れて浴槽9のエプロン8に
沿って上昇して再び暖房装置3の吸い込み口5に返送さ
れる循環流を形成するように、洗い場7を介して浴槽9
のエプロン8と対向する浴室1の壁6際の天井2に該壁
6に沿って風を吹き出すための吹き出し口4を設けて成
ることを特徴とするものである。このような構成とする
ことで、天井2に配置した暖房装置3の吹き出し口4か
ら温風を吹き出して吸い込み口5から吸い込むというよ
うに温風を循環させるに当たって、壁6際に配置された
吹き出し口4から吹き出された温風が壁6に沿って下降
して洗い場7の床の端部からエプロン8側の端部に流
れ、エプロン8に沿って上昇するという循環流となり、
洗い場7の下部を温風により効果的に暖房できることに
なる。
【0007】また、暖房装置3の運転モードとして予備
暖房運転モードと、入浴中暖房運転モードとを設け、入
浴中暖房運転モードの際の風量を予備暖房運転モードの
際の風量よりも小さくすることが好ましい。このような
構成とすることで、予備暖房運転モードにおいては、入
浴者がいないので、風量を大きくして素早く暖房し、入
浴者がいる入浴中暖房運転モードにおいては、風量を小
さくして風音を小さくし、また、入浴者に強い風が当た
らないようにして入浴中暖房運転モードの際における入
浴が快適に行えることになる。
【0008】また、暖房装置3の熱源が温水であり、温
水の熱で加熱された空気を循環ファン10により吹き出
し口から吹き出すようにし、入浴中暖房運転モードの運
転開始の際に熱源である温水が設定温度以下の場合には
循環ファン10の運転を停止し所定温度以上となって運
転するように制御する制御部11を設けることが好まし
い。このような構成とすることで、入浴暖房中運転モー
ドの運転開始の際に熱源である温水が設定温度以下の場
合には循環ファン10による運転を停止して、入浴者に
冷たい風を吹きつけることがないようにしている。
【0009】また、予備暖房運転モード、入浴中暖房運
転モードのいずれの運転モードにおいても、温風温度が
所定温度以上となると暖房装置3の熱源の運転を停止す
るように制御する制御部11を設けることが好ましい。
このような構成とすることで、温風が異常高温になっ
て、温風が高温になり過ぎて浴室の壁などを形成してい
る合成樹脂部分が軟化したりするのを防止することがで
きるものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実
施形態に基づいて説明する。
【0011】図1に示すように、浴室1の天井2の上面
部には暖房装置3が設けてある。本実施形態では暖房装
置3には浴室1内の暖房機能だけでなく、浴室1に洗濯
物を配置した場合における浴室衣類乾燥機能、入浴後に
おける浴室乾燥機能、洗い場にいる入浴する人に送風す
るための送風機能、浴室1内の換気のみを行う換気機能
を兼ね備えたものとなっている。
【0012】図2、図3に示すように、暖房装置3の外
殻を構成するケース12の下面部にはルーバ13を備え
た吹き出し口4と吸い込み口5とを設けてあり、また、
ケース12の内部には吸い込み口5と吹き出し口4との
間に循環ファン10、熱交換器14、換気ファン15が
設けてあり、更にケース12内にはルーバ13を駆動し
て水平に対する開き角度を可変するためのルーバ駆動用
モータ16、制御部11が内装してある。
【0013】熱交換器14は熱媒である温水を通すため
の熱交換用パイプ部18に熱交換フィン19を設けて構
成してあり、該熱交換用パイプ部18の一端部に往路側
パイプ部20を接続し、熱交換用パイプ部18の他端部
に復路側パイプ部21が接続してあり、上記往路側パイ
プ部20と復路側パイプ部21はケース12から外部に
導出されて暖房給湯機22に連通接続してあり、暖房給
湯機22で加熱された温水が往路側パイプ部20を経て
熱交換用パイプ部18に供給され、熱交換されたのち復
路側パイプ部21を経て暖房給湯機22に返送されるよ
うになっている。また、上記温水の流路には熱動弁のよ
うな開閉弁25が設けてある(図3に示す実施形態では
熱交換器14の出口付近に設けてある)。換気ファン1
5には換気ダクト26が接続してあり、換気ダクト26
はケース12から外部に導出され、換気ダクト26の先
端部が屋外に開口している。
【0014】上記温水の流路の熱交換器14の入口付近
には温水の温度を検知するための温水温度検知用のセン
サ23が設けてある。また、吸い込み口5の付近には吸
い込み口5から吸い込まれる空気温度検出用のセンサ2
4が設けてある。
【0015】浴室1内には浴槽9と洗い場7とが設けて
ある。そして、浴室1の天井2の上面部に配設した暖房
装置3は、洗い場7を介して浴槽9のエプロン8と対向
する浴室1の壁6側に片寄らせて配設してある。この場
合、暖房装置3の吹き出し口4が洗い場7を介して浴槽
9のエプロン8と対向する浴室1の壁6際の天井2部分
に設けてある。また、暖房装置3に設けた吸い込み口5
は上記壁6から離れた天井2部分に配置してある。
【0016】しかして、開閉弁25を開にして暖房給湯
機22から熱交換器14に熱媒である温水を供給して循
環させると共に循環ファン10を運転すると、熱交換器
14で加熱され空気が温風となって吹き出し口4から吹
き出される。ここで、ルーバ13の水平に対する開き角
度を90℃(つまり垂直)にしておくと、吹き出し口4
から吹き出された温風は洗い場7を介して浴槽9のエプ
ロン8と対向する浴室1の壁6に沿って下降し、洗い場
7の床の一端部側からエプロン8側に向かって洗い場7
の床に沿って流れ、更に、洗い場7の床から浴槽9のエ
プロン8に沿って上昇し、天井2に設けた暖房装置3の
吸い込み口5に吸い込まれ、更に吸い込まれた空気は熱
交換器14により加熱され、上記と同様にして吹き出し
口4から吹き出さる。このように、本発明においては、
暖房装置3の吹き出し口4を洗い場7を介して浴槽9の
エプロン8と対向する浴室1の壁6際の天井2部分に設
けることで、吹き出し口4から壁6に沿って下方に吹き
出された温風が洗い場7に沿って流れて浴槽9のエプロ
ン8に沿って上昇して再び暖房装置3の吸い込み口5に
返送される循環流を形成し、この循環流により浴室1内
を暖房するようになっている。
【0017】この場合、吹き出し口4から壁6に沿って
下方に吹き出された温風が洗い場7に沿って流れること
で、天井2の吹き出し口4から洗い場7の床に至るまで
の間で温風が分散されることなく、コアンダー効果によ
り壁6に沿って層流となって洗い場7の床に至り、洗い
場7の床に至るまでの間に温風が分散して温度が低下す
るということがなく、高温を保ったまま洗い場7の床の
一端部から洗い場7の床に沿ってエプロン8側に流れ、
更にエプロン8に沿って上昇するものであり、これによ
り洗い場7の床付近を効果的に暖房することができるこ
とになる。図22には浴室1内の洗い場の中央部におけ
る運転開始から10分後における床から天井2までの温
度分布を示すグラフを示しているが、このグラフから明
らかなように、洗い場7の床から天井2付近にかけてほ
ぼ快適温度範囲A内の温度となっており、また、洗い場
7の床付近が最も温度が高く、足元の方が暖かくできる
ものである。
【0018】ところで、本発明に浴室暖房装置は暖房装
置3の運転モードとして予備暖房運転モードと、入浴中
暖房運転モードとの2つの暖房運転モードを備えてい
る。また、この浴室暖房装置は上記のような浴室の暖房
機能だけでなく、浴室乾燥を行うための浴室乾燥機能や
衣類乾燥機能や浴室内への送風機能や換気機能を備えた
ものとなっており、したがって、上記予備暖房運転モー
ドと入浴中暖房運転モードという2つの暖房運転モード
の他に、浴室乾燥運転モード、衣類乾燥運転モード、送
風運転モード、換気運転モードを備えている。
【0019】これらの各運転モードは後述の操作部に設
けたスイッチを操作して目的とする運転モードとするも
のであり、スイッチを操作すると制御部11により循環
ファン10、換気ファン15、開閉弁25等が制御され
て目的とする運転モードで運転されることになる。
【0020】操作部としては実施形態においては図3に
示すように、脱衣室に配置される脱衣室操作部27と、
台所に配置される台所操作部28と、浴室内に設置され
る浴室操作部29とがある。
【0021】脱衣室操作部27はリモコンにより制御部
11に信号を出力するようになっている。脱衣室操作部
27は図4に示すように、予備暖房用スイッチ30、入
浴中暖房用スイッチ31、衣類乾燥用スイッチ32、浴
室乾燥用スイッチ33、換気スイッチ34、送風スイッ
チ35、停止スイッチ36、タイマ設定スイッチ37、
各運転時や切り時等の表示をする時間表示部38が設け
てある。
【0022】予備暖房用スイッチ30は入浴前において
大風量で急速に浴室1を暖房するためのもので、この予
備暖房用スイッチ30を操作することで、予備暖房運転
モードとなる。予備暖房運転モードには設定温度が低い
場合と、設定温度が高い場合とがあり、前回のモードを
記憶していて例えば、前回のモードが低い設定温度の場
合には、予備暖房用スイッチ30を1回押すと暖房ラン
プ(「低」と表示したLED30a)が発光し、低い設
定温度における予備暖房運転モードで運転され、更にも
う1回押すと暖房ランプ(「高」と表示したLED30
b)が発光し、高い設定温度における予備暖房運転モー
ドで運転されようになっている。
【0023】図5には予備暖房運転モードのタイムチャ
ートを示している。図5のタイムチャートにおいて、吸
込温度は空気温度検出用のセンサ24により検出される
吸い込み空気の温度であり、運転開始後、空気温度検出
用のセンサ24による吸い込み温度により開閉弁25の
開閉制御を行うようになっている。図5のイは設定温度
が高い場合で、運転開始後、例えば空気温度検出用のセ
ンサ24による検出温度が30℃未満で開閉弁25を
開、35℃以上で閉するように制御部11により制御さ
れるものであり、また、図5のロは設定温度が低い場合
で、例えば運転開始後、空気温度検出用のセンサ24に
よる検出温度が25℃未満で開閉弁25を開、30℃以
上で閉するように制御部11により制御されるようにな
っている。ここで、空気温度検出用のセンサ24により
設定運転モードで設定された所定温度以上の温度を検知
すると開閉弁25を閉じることで、温風が異常高温にな
って、浴室の壁6などを形成している合成樹脂部分が軟
化したりするのを防止するようになっている。
【0024】また、循環ファン10は予備暖房運転モー
ドによる運転中は最初から最後まで強運転を連続して行
うようになっており、これにより素早く浴室1内を予備
暖房するようになっている。また、ルーバ13は水平に
対する開き角度が90°となっており(つまりルーバ1
3が垂直姿勢となっており)、天井2の壁6際において
壁6に沿って配置した吹き出し口4から温風が壁6に沿
って真下に吹き出されるものであり、これにより図6に
示すように吹き出し口4から壁6に沿って下方に吹き出
された温風が洗い場7に沿って流れ、更に、エプロン8
に沿って上昇して再び乾燥装置3の吸い込み口5に返送
される循環流を形成し、この循環流により浴室1内を暖
房し、特に、天井2の吹き出し口4から洗い場7の床に
至るまでの間に温風が分散されることなく、洗い場7の
床に至って、洗い場7の床部分を効果的に暖房するよう
になっている。
【0025】また、暖房ランプは、予備暖房運転モード
による運転中LED30a又はLED30bのいずれか
が点灯して予備暖房運転モードによる運転中であること
を知らせるようになっている。
【0026】入浴中暖房用スイッチ31は入浴中に浴室
1を暖房するためのもので、この入浴中暖房用スイッチ
31を操作することで、入浴中暖房運転モードとなる。
入浴中暖房運転モードには弱運転と中運転とがあり、前
回のモードを記憶していて例えば、前回のモードが弱運
転の場合には、例えば、入浴中暖房用スイッチ31を1
回押すと暖房ランプ(「弱」と表示したLED31a)
が発光し、弱運転による入浴中暖房運転モードで運転さ
れ、更にもう1回押すと暖房ランプ(「中」と表示した
LED31b)が発光し、中運転による入浴中運転モー
ドで運転されようになっている。ここで、中運転、弱運
転は循環ファン10による風量により強弱が異なるもの
である。
【0027】図7には入浴中暖房運転モードのタイムチ
ャートを示している。図7のタイムチャートにおいて、
吸込温度は空気温度検出用のセンサ24により検出され
る吸い込み空気の温度であり、運転開始後、空気温度検
出用のセンサ24による吸い込み温度により開閉弁25
の開閉制御を行うようになっている。例えば運転開始
後、空気温度検出用のセンサ24による検出温度が40
℃以上になると開閉弁25を閉じ、25℃以下になると
開閉弁25を開くように制御部11により制御されるよ
うになっている。また、この入浴中暖房運転モードにお
いては、温水温度検知用のセンサ23により検知した熱
源である温水温度が設定温度以下の場合には循環ファン
10の運転を停止するように制御部11により制御され
るものである。ところで、図7に示すタイムチャートに
示すように、入浴中暖房運転モードで運転を開始した
際、運転中に温水温度検知用のセンサ23の検知温度が
設定温度以下を検知すると循環ファン10は停止され、
その後、温水温度検知用のセンサ23が所定温度(循環
ファン運転開始温度)になると循環ファン10を運転し
て吹き出し口4から温風を吹き出して浴室内の暖房を行
うものである。これにより、入浴中暖房運転モードの運
転開始の際に、入浴中暖房の際に熱源である温水が設定
温度以下の場合には循環ファン10による運転を停止し
て、入浴者Mに冷たい風を吹きつけるおそれがないもの
である。ここで、空気温度検出用のセンサ24により設
定運転モードで設定された所定温度以上の温度を検知す
ると開閉弁25を閉じることで、温風が異常高温になっ
て、浴室の壁6などを形成している合成樹脂部分が軟化
したりするのを防止するようになっている。
【0028】また、入浴中暖房運転モードの運転におい
ては、ルーバ13は水平に対する開き角度が90°とな
っており(つまりルーバ13が垂直姿勢となってお
り)、天井2の壁6際において壁6に沿って配置した吹
き出し口4から温風が壁6に沿って真下に吹き出される
ものであり、これにより図8に示すように吹き出し口4
から壁6に沿って下方に吹き出された温風が洗い場7に
沿って流れ、更に、エプロン8に沿って上昇して再び乾
燥装置3の吸い込み口5に返送される循環流を形成し、
この循環流により浴室1内を暖房し、特に、天井2の吹
き出し口4から洗い場7の床に至るまでの間に温風が分
散されることなく、洗い場7の床に至って、洗い場7の
床部分を効果的に暖房するようになっている。
【0029】また、暖房ランプは、入浴中暖房運転モー
ドによる運転中LED31a又はLED31bのいずれ
かが点灯して入浴中暖房運転モードによる運転中である
ことを知らせるようになっている。
【0030】衣類乾燥用スイッチ32は浴室1内の略中
央上部に洗濯物である衣類Nを吊し、この浴室1内に吊
した洗濯物を乾燥するためのもので、衣類乾燥用スイッ
チ32を操作することで、衣類乾燥運転モードとなる。
衣類乾燥運転モードには通常運転と夜間運転とがあり、
前回のモードを記憶していて例えば、前回のモードが通
常運転の場合には、例えば、衣類乾燥用スイッチ32を
1回押すとランプ(「通常」と表示したLED32a)
が発光し、通常運転による衣類乾燥運転モードで運転さ
れ、更にもう1回押すとランプ(「夜」と表示したLE
D32b)が発光し、夜間運転による衣類乾燥運転モー
ドで運転されようになっている。
【0031】図9には衣類乾燥運転モードの通常運転の
タイムチャートを示している。図9のタイムチャートに
おいて、吸込温度は空気温度検出用のセンサ24により
検出される吸い込み空気の温度であり、運転開始後、空
気温度検出用のセンサ24による吸い込み温度により開
閉弁25の開閉制御を行うようになっている。例えば運
転開始後、空気温度検出用のセンサ24による検出温度
が45℃以上になると開閉弁25を閉じ、40℃以下に
なると開閉弁25を開くように制御部11により制御さ
れるようになっている。また、衣類乾燥用スイッチ32
を操作して衣類乾燥運転モードの通常運転にすると、循
環ファン10が強運転し、また、衣類乾燥運転モードの
通常運転中LED32aが点灯して衣類乾燥運転モード
による通常運転中であることを知らせるようになってい
る。そして、衣類乾燥運転モードにおいては換気ファン
15が運転されるが、この換気ファン15は衣類乾燥用
スイッチ32を操作してすぐには運転せず、衣類乾燥用
スイッチ32を操作して一定時間後(図9のタイムチャ
ートでは10分後)に運転を行い、この場合、最初は換
気ファン15を所定時間(図9のタイムチャートでは2
0分)は強運転を行い、その後は弱運転を行うように制
御部11により制御されるようになっている。ここで、
上記のように、運転の始めは(実施形態では運転開始か
ら10分間)は換気(排気)をせずに循環ファン10の
みを運転して温風循環流のみの運転を行い、その後、循
環ファン10による温風循環運転と換気ファン15によ
る強換気運転を行い、その後、温風循環運転と換気ファ
ン15による弱換気運転を行うように制御部11により
制御するのは以下の理由によるものである。
【0032】すなわち、衣類乾燥運転モードの運転の初
期においては換気ファン15を運転せず、循環ファン1
0による温風循環運転のみを行って浴室内の温度及び浴
室内に配置した洗濯物の温度を素早く上げることで、短
時間で飽和水蒸気圧を上げるものであり、これにより、
洗濯物中の湿気が空気中に放出されて乾燥されるもので
ある。そして、上記運転を一定時間続けると、循環する
空気中の水蒸気量が上がり、洗濯物から空気中に湿気が
放出されにくくなるので、これを防止するために、運転
開始から一定時間経過すると循環ファン10を強運転し
て湿気を含んだ循環空気の一部を外部に換気するもので
ある。ここで、換気ファン15の運転を最初は強運転で
一定時間後に弱運転とするものである。これは、換気フ
ァン15の運転の最初は空気中に多量の湿気を含んでい
るので換気ファン15による換気を強として換気風量を
多くするが、洗濯物が乾燥してきて空気中の湿気が次第
に少なくなるので、上記のように一定時間後に換気ファ
ン15の運転を弱運転にして換気ファン15を運転に要
するエネルギーコストを下げるようになっている。
【0033】また、図11には衣類乾燥運転モードの夜
間運転のタイムチャートを示している。この衣類乾燥運
転モードの夜間運転において、吸込温度は空気温度検出
用のセンサ24により検出される吸い込み空気の温度で
あり、運転開始後、空気温度検出用のセンサ24による
吸い込み温度により開閉弁25の開閉制御を行うように
なっている。例えば運転開始後、空気温度検出用のセン
サ24による検出温度が45℃以上になると開閉弁25
を閉じ、40℃以下になると開閉弁25を開くように制
御部11により制御されるようになっている。また、衣
類乾燥用スイッチ32を操作して衣類乾燥運転モードの
夜間運転にすると、LED32bが点灯して衣類乾燥運
転モードによる夜間運転中であることを知らせるように
なっている。
【0034】そして、この衣類乾燥運転モードの夜間運
転においては循環ファン10が中運転される。また、換
気ファン15は衣類乾燥用スイッチ32を操作してすぐ
には運転せず、衣類乾燥用スイッチ32を操作して一定
時間後(図11のタイムチャートでは10分後)に運転
を開始するもので、その運転は弱運転となるように制御
部11により制御される。ここで、上記のように、循環
ファン10を中運転とし、また、運転の最初は換気をせ
ずに循環ファン10のみを中運転して温風循環流のみの
運転を行い、その後、循環ファン10による中運転と換
気ファン15による弱換気運転を行うように制御部11
により制御するのは以下の理由によるものである。すな
わち、循環ファン10を中運転とし、また、換気ファン
15を弱運転とするのは、夜間において音の発生を小さ
くするためであり、また、衣類乾燥運転モードの夜間運
転の初期においては換気ファン15を運転せず、循環フ
ァン10による温風循環運転のみを行って浴室内の温度
及び浴室内に配置した洗濯物の温度を早く上げること
で、短時間で飽和水蒸気圧を上げるものであり、これに
より、洗濯物中の湿気が空気中に放出されて乾燥される
ものである。上記運転を一定時間続けると、循環する空
気中の水蒸気量が上がり、洗濯物から空気中に湿気が放
出されにくくなるので、これを防止するために、運転開
始から一定時間経過すると循環ファン10を弱運転して
湿気を含んだ循環空気の一部を外部に換気するものであ
る。
【0035】ここで、上記した衣類乾燥運転モードの通
常運転及び夜間運転のいずれの場合にも、湿度センサを
設けて、衣類乾燥用スイッチ32を押して衣類乾燥運転
モードにした場合における初期湿度を検出し(つまり、
衣類乾燥用スイッチ32が操作されると循環ファン10
の運転開始と同時に浴室内の湿度(絶対湿度)を検出す
るか、又は、衣類乾燥用スイッチ32が操作されるとま
ず浴室内の湿度(絶対湿度)を検出し、その後循環ファ
ン10が運転される)、衣類乾燥運転中における湿度が
上記初期湿度と等しくなった時点で乾燥終了とするよう
に少なくとも換気ファン15の運転を停止するように制
御部により制御するものである。このように湿度が初期
湿度と等しくなることで、衣類が乾燥したと見なして少
なくとも換気ファン15を止めるものである。図9、図
11に示すタイムチャートにおいては循環流の湿度が初
期湿度と等しくなると、換気ファン15を停止するとと
もに循環ファン10も停止しているが、衣類乾燥運転中
における湿度が上記初期湿度と等しくなった時点で換気
ファン15のみを停止して洗濯物の乾燥を終了するが、
その後、一定時間循環ファン10のみを運転して温風で
乾燥が終了した衣類を加温してふっくらとした状態にす
るように制御部11により制御するようにしてもよいも
のである。
【0036】ところで、上記衣類乾燥運転モードの通常
運転及び夜間運転においては、いずれも浴室1内の略中
央部の上部(つまり図10、図12に示すようにエプロ
ン8の略上方)に吊り下げた洗濯物である衣類Nに対し
て下方から温風を吹き出すようにルーバ13の向きを設
定してある。これは、洗濯物である衣類Nを吊すと衣類
N下部が高含水率となるため、衣類Nの下方から温風を
吹き付けることで衣類乾燥を効果的に行うことができる
ものである。
【0037】通常運転においては、天井2の壁6際に設
けた吹き出し口4から吹き出される温風の風量が大であ
るため、浴室1内の略中央部のエプロン8の略上方に吊
り下げた洗濯物である衣類Nの下方まで直接温風を供給
して衣類Nの下方を温風で効果的に加熱して衣類Nを下
から乾燥できるものであり、この場合には、図10に示
すように、吹き出し口4から吹き出された温風がエプロ
ン8の上端付近から衣類Nの下端までの範囲に向けて吹
き出されるようにルーバ13の開き角度αを図10のα
1からα2の範囲内となるように設定するものである。
【0038】また、夜間運転においては、図12に示す
ように、天井2の壁6際に設けた吹き出し口4から吹き
出される温風の風量が小であるため、吹き出し口4から
浴室1内の略中央部のエプロン8の略上方に吊り下げた
洗濯物である衣類Nの直下に向けて温風を吹き出そうと
しても途中で分散し、浴室Nの内の上部のみが加熱さ
れ、衣類Nを下から加熱乾燥できないものである。この
ため、小風量であってもできるだけ途中で分散すること
なく浴室1内の下方を効果的に加熱することができるよ
うに、エプロン8の上端と下端との間の範囲に向けて吹
き出されるようにルーバ13の開き角度βを図12のβ
1からβ2の範囲内となるように設定するものであり、
これにより、温風の分散を少なくして洗濯物である衣類
Nの下方であるエプロン8付近を加熱して衣類Nを下か
ら乾燥するのである。上記通常運転における水平に対す
るルーバ13の開き角度、夜間運転における水平に対す
るルーバ13の開き角度はいずれも浴室1のサイズや、
エプロン8の位置、高さ等機種に応じて変わるものであ
り、したがって、上記ルーバ13の開き角度は機種に応
じて任意に調整して設定できるようになっている。
【0039】浴室乾燥用スイッチ33は入浴後に、浴室
1内を乾燥するためのもので、浴室乾燥用スイッチ33
を操作することで、浴室乾燥運転モードとなる。浴室乾
燥運転モードには通常運転と夜間に運転する消音運転と
があり、前回のモードを記憶していて例えば、前回のモ
ードが通常運転の場合には、例えば、衣類乾燥用スイッ
チ32を1回押すとランプ(「通常」と表示したLED
33a)が発光し、通常運転による浴室乾燥運転モード
で運転され、更にもう1回押すとランプ(「夜」と表示
したLED33b)が発光し、夜間運転による浴室乾燥
運転モードで運転されようになっている。
【0040】図13には浴室乾燥運転モードの通常運転
におけるタイムチャートを示している。図13のタイム
チャートにおいて、吸込温度は空気温度検出用のセンサ
24により検出される吸い込み空気の温度であり、運転
開始後、空気温度検出用のセンサ24による吸い込み温
度により開閉弁25の開閉制御を行うようになってい
る。例えば運転開始後、空気温度検出用のセンサ24に
よる検出温度が45℃以上になると開閉弁25を閉じ、
40℃以下になると開閉弁25を開くように制御部11
により制御されるようになっている。また、浴室乾燥用
スイッチ33を操作して浴室乾燥運転モードの運転にす
ると、循環ファン10が強運転し、換気ファン15が弱
運転し、循環する湿気を含んだ温風の一部を外部に換気
するようになっている。また、浴室乾燥運転モードによ
る運転中LED32aが点灯して浴室乾燥運転モードの
通常運転中であることを知らせるようになっている。
【0041】また、浴室乾燥運転モードにおいては、ル
ーバ13は水平に対する開き角度が90°となっており
(つまりルーバ13が垂直姿勢となっており)、天井2
の端部の壁6際において壁6に沿って配置した吹き出し
口4から図14に示すように温風が壁6に沿って真下に
吹き出されて、洗い場の床の端部で方向転換して洗い場
の床に沿ってエプロン8側に流れながら洗い場の床を乾
燥し、更に、エプロン8の下端からエプロン8に沿って
上昇してエプロン8を乾燥しならが上昇するものであ
り、これにより特に洗い場の床を効果的に乾燥するよう
になっている。
【0042】図15には浴室乾燥運転モードの静音運転
におけるタイムチャートを示している。本実施形態では
基本的には前述の図13、図14に示す浴室乾燥運転モ
ードの通常運転と同じであるが、本実施形態では循環フ
ァン10を中運転として静音化を図っていることが異な
るものである。これにより夜間に静かに浴室中の乾燥が
できて、結露の発生やカビの発生を防止するようになっ
ている。
【0043】送風スイッチ35は入浴中に、浴室1内の
洗い場に居る入浴者Mに送風するためのもので、送風ス
イッチ35を操作することで、送風運転モードとなる。
送風スイッチ35を操作するとランプ(LED35a)
が発光し、送風運転モードで運転されようになってい
る。
【0044】図16には送風運転モードのタイムチャー
トを示している。図16のタイムチャートにおいて、送
風スイッチ35を押して送風運転モードとすると、循環
ファン10が中運転、換気ファン15が弱運転となる。
この送風運転モードにおいては、開閉弁25がオフであ
り、したがって、吹き出し口4からは加温されていない
常温の空気が涼風として吹き出され、浴室1内の空気が
吸い込み口5から吸い込まれるというように循環し、こ
の循環空気の一部が換気ファン15により外部に換気さ
れるものである。この場合、ルーバ13は吹き出し口4
から洗い場にいる入浴者Mに向けて送風するように、水
平に対する開き角度θが約80°となるように傾斜さ
せ、図17に示すように吹き出し口4から洗い場にいる
入浴者Mに冷風を当てるようになっている。これによ
り、夏期など入浴者Mの体の火照りを和らげるように涼
風を送風することができるものである。
【0045】換気スイッチ34は浴室1内の換気のみを
行うためのもので、換気スイッチ34を操作すること
で、換気運転モードとなる。換気運転モードには強運転
と弱運転とがあり、前回のモードを記憶していて例え
ば、前回のモードが弱運転の場合には、例えば、換気ス
イッチ34を1回押すとランプ(「弱」と表示したLE
D34a)が発光し、弱運転による換気運転モードで運
転され、更にもう1回押すとランプ(「強」と表示した
LED34b)が発光し、強運転による浴室乾燥運転モ
ードで運転されようになっている。
【0046】図18には換気運転モードにおけるタイム
チャートを示している。図18のタイムチャートに示す
ように、換気運転モードにおいては開閉弁25は閉とす
るとともに循環ファン10をオフとし、換気ファン15
のみを運転して図19に示すように浴室1内の換気をす
るものである。ここで、換気運転モードによる運転中L
ED34a又は34bが点灯して換気運転モードの強又
は弱運転であることを知らせるようになっている。ま
た、換気運転モードにおいては、ルーバ13は水平に対
する開き角度が90°の開き角度のままである。
【0047】ところで、吹き出し口4や吸い込み口5が
何らかの理由により塞がった場合に乾燥装置3が異常高
温とならないように、本発明においては、図20のタイ
ムチャートに示すように、吸い込み口5付近に設けた空
気温度検出用のセンサ24がある設定温度となると、い
ずれの運転モードにおいても循環ファン10、換気ファ
ン15、開閉弁25をオフとなるように制御部により制
御し制御し、また、各運転表示用のランプをオフとする
とともに該ランプを点滅するように制御するものであ
る。これにより、乾燥装置3が異常高温となることを防
止し、また、ランプの点滅によりその状態を知らせるこ
とができるものである。
【0048】なお、本発明においては、冬期における配
管の凍結防止を行うため、暖房給湯機22に低温検知セ
ンサを設け、図21に示すタイムチャートのように、低
温検知センサによる配管路内の水温が一定温度以下とな
ると、熱源である暖房給湯機22をオンとし、開閉弁2
5を開とし、熱交換器14と暖房給湯機22との配管路
内の水(暖房給湯機22をオンとすることで加温され
る)を循環させて凍結を防止するようになっている。
【0049】また、浴室内に設置される浴室操作部29
には図3に示すように、自動湯張りスイッチ39と、入
浴中暖房運転モードで運転するための暖房運転スイッチ
44と、送風運転モードで運転するための送風スイッチ
41とを備えている。ここで、浴室操作部29に設けた
自動湯張りスイッチ39を操作すると浴槽9に自動的に
湯張りがなされるのであるが、この場合、自動湯張りス
イッチ39を操作すると同時に自動的に図5に示す予備
暖房運転モードで運転されて浴室1内が予備暖房される
ものである。そして、入浴に当たり、浴室操作部29に
設けた暖房運転スイッチ34を操作すると図7に示す入
浴中暖房運転モードの運転が行われるものである。ま
た、送風スイッチ41を操作すると図16に示す送風運
転モードにより運転されるものである。
【0050】また、台所に配置される台所操作部28に
は図3に示すように、自動湯張りスイッチ42と、予備
暖房連動切り換えスイッチ43とが設けてある。ここ
で、台所操作部28に設けた自動湯張りスイッチ39を
操作すると浴槽9に自動的に湯張りがなされるのである
が、ここで、予備暖房連動切り換えスイッチ43を操作
することで、自動湯張りスイッチ39を操作した際に前
述のように同時に自動的に図5に示す予備暖房運転モー
ドで運転されるようにする場合と、自動湯張りスイッチ
39を操作しても予備暖房運転モード運転がなされない
場合とが切り換えられるようになっている。つまり、冬
期においては予備暖房連動切り換えスイッチ43を操作
して自動湯張りスイッチ39を操作した場合に同時に自
動的に予備暖房運転モードで運転され、また夏期におい
ては予備暖房連動切り換えスイッチ43を操作して自動
湯張りスイッチ39を操作した場合に同時に自動的に予
備暖房運転モードの運転がなされないようにするもので
ある。
【0051】上記した説明においては、暖房装置3には
浴室1内の暖房機能だけでなく、浴室1に洗濯物を配置
した場合における浴室衣類乾燥機能、入浴後における浴
室乾燥機能、洗い場にいる入浴する人に送風するための
送風機能、浴室1内の換気のみを行う換気機能を兼ね備
えたものの例を示したが、本発明においては、最低限浴
室暖房機能のみを備えていれば他の機能はなくてもよ
く、また、他の機能のうちすべてを備えたもののみでな
く1または複数の機能を備えたものであってもよいもの
である。
【0052】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1記載の発
明にあっては、浴室の天井に配置した暖房装置に吹き出
し口と吸い込み口とを設け、吹き出し口から壁に沿って
下方に吹き出された風が洗い場に沿って流れて浴槽のエ
プロンに沿って上昇して再び暖房装置の吸い込み口に返
送される循環流を形成するように、洗い場を介して浴槽
のエプロンと対向する浴室の壁際の天井に該壁に沿って
風を吹き出すための吹き出し口を設けるので、壁際に配
置された吹き出し口から吹き出された温風が壁に沿って
下降して洗い場の床の端部からエプロン側の端部に流
れ、エプロンに沿って上昇するという循環流となり、洗
い場の下部を従来に比べて小風量であっても、温風によ
り効果的に暖房できて素早く浴室内の洗い場の下部を効
果的に暖房できて、快適に入浴することができるもので
ある。
【0053】また、請求項2記載の発明にあっては、上
記請求項1記載の発明の効果に加えて、暖房装置の運転
モードとして予備暖房運転モードと、入浴中暖房運転モ
ードとを設け、入浴中暖房運転モードの際の風量を予備
暖房運転モードの際の風量よりも小さくしてあるので、
予備暖房運転モードにおいては、入浴者がいないので、
風量を大きくして素早く暖房することができ、また、入
浴者がいる入浴中暖房運転モードにおいては、風量を小
さくして風音を小さくし、また、入浴者に強い風が当た
らないようにして入浴中暖房運転モード際における入浴
が快適に行えるものである。
【0054】また、請求項3記載の発明にあっては、上
記請求項2記載の発明の効果に加えて、暖房装置の熱源
が温水であり、温水の熱で加熱された空気を循環ファン
により吹き出し口から吹き出すようにし、入浴中暖房運
転モードの運転開始の際に熱源である温水が設定温度以
下の場合には循環ファンの運転を停止し所定温度以上と
なって運転するように制御する制御部を設けてあるの
で、入浴暖房中運転モードの運転開始の際に熱源である
温水が設定温度以下の場合には循環ファンによる運転を
停止して、入浴者に冷たい風を吹きつけることがなく、
この点でも快適な入浴ができるものである。
【0055】また、請求項4記載の発明にあっては、上
記請求項2又は請求項3記載の発明の効果に加えて、予
備暖房運転モード、入浴中暖房運転モードのいずれの運
転モードにおいても、温風温度が所定温度以上となると
暖房装置の熱源の運転を停止するように制御する制御部
を設けてあるので、温風が異常高温になって、温風が高
温になり過ぎて浴室の壁などを形成している合成樹脂部
分が軟化したりするのを防止することができて、温風を
壁に沿って流下させるといえども、壁等が損傷しないも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概略全体正面図である。
【図2】同上に用いる暖房装置の概略斜視図である。
【図3】同上の概略構成図である。
【図4】同上の脱衣室操作部の正面図である。
【図5】同上の予備暖房運転モードのタイムチャートで
ある。
【図6】同上の予備暖房運転モードの風の流れを示す説
明図である。
【図7】同上の入浴中暖房運転モードのタイムチャート
である。
【図8】同上の入浴中暖房運転モードの風の流れを示す
説明図である。
【図9】同上の衣類乾燥運転モードの通常運転のタイム
チャートである。
【図10】同上の衣類乾燥運転モードの通常運転の風の
流れを示す説明図である。
【図11】同上の衣類乾燥運転モードの夜間運転のタイ
ムチャートである。
【図12】同上の衣類乾燥運転モードの夜間運転の風の
流れを示す説明図である。
【図13】同上の浴室乾燥運転モードの通常運転のタイ
ムチャートである。
【図14】同上の浴室乾燥運転モードの風の流れを示す
説明図である。
【図15】同上の浴室乾燥運転モードの静音運転のタイ
ムチャートである。
【図16】同上の送風運転モードのタイムチャートであ
る。
【図17】同上の送風運転モードの風の流れを示す説明
図である。
【図18】同上の換気運転モードのタイムチャートであ
る。
【図19】同上の換気運転モードの風の流れを示す説明
図である。
【図20】同上の過昇温防止モードのタイムチャートで
ある。
【図21】同上の凍結防止運転モードのタイムチャート
である。
【図22】本発明において浴室内を暖房し始めてから1
0分経過後における浴室の洗い場の中央部における上下
方向の温度分布を説明するグラフである。
【図23】従来例の概略正面図である。
【図24】従来例において浴室内を暖房し始めてから1
0分経過後における浴室の洗い場の中央部における上下
方向の温度分布を説明するグラフである。
【符号の説明】
1 浴室 2 天井 3 暖房装置 4 吹き出し口 5 吸い込み口 6 壁 7 洗い場 8 エプロン 9 浴槽 10 循環ファン 11 制御部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年10月18日(1999.10.
18)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】ところが、このような従来例にあっては、
図23に示すように、暖房装置3の浴室1の天井2に設
けられた吹き出し口4が壁6から離れているため、吹き
出し口4から吹き出された温風が浴室1内の上部で分散
してしまって、効果的に洗い場7の下部を暖房できなか
った。図24には従来のように吹き出し口4を壁6から
離したものにおいて、浴室1内を暖房し始めてから10
分経過後における浴室1の洗い場7の中央部における上
下方向の温度分布を説明するグラフを示している。図2
4においてAは快適温度範囲を示している。この図24
から明らかなように、吹き出し口4を壁6から離したも
のは温風が浴室1内の上部で分散されてこの部分に熱が
溜まるために、浴室1の洗い場7の中央部の上部の温度
が高温となるが、洗い場7の下部は温度が低くなり、足
下がなかなか暖かくならないという問題がある。そのた
め、洗い場7の下部を高温となるようにするには風量を
上げて洗い場7の下部を高温に暖房する必要があり、こ
の場合、必要以上に浴室1の上部を暖房し過ぎてエネル
ギーの消費に無駄があり、しかも、風量が大きくなるた
め、音が大きくなり、また、強い風が洗い場7にいる入
浴者に当たって、快適な入浴の支障となるという問題が
ある。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】しかして、開閉弁25を開にして暖房給湯
機22から熱交換器14に熱媒である温水を供給して循
環させると共に循環ファン10を運転すると、熱交換器
14で加熱され空気が温風となって吹き出し口4から吹
き出される。ここで、ルーバ13の水平に対する開き角
度を90°(つまり垂直)にしておくと、吹き出し口4
から吹き出された温風は洗い場7を介して浴槽9のエプ
ロン8と対向する浴室1の壁6に沿って下降し、洗い場
7の床の一端部側からエプロン8側に向かって洗い場7
の床に沿って流れ、更に、洗い場7の床から浴槽9のエ
プロン8に沿って上昇し、天井2に設けた暖房装置3の
吸い込み口5に吸い込まれ、更に吸い込まれた空気は熱
交換器14により加熱され、上記と同様にして吹き出し
口4から吹き出さる。このように、本発明においては、
暖房装置3の吹き出し口4を洗い場7を介して浴槽9の
エプロン8と対向する浴室1の壁6際の天井2部分に設
けることで、吹き出し口4から壁6に沿って下方に吹き
出された温風が洗い場7に沿って流れて浴槽9のエプロ
ン8に沿って上昇して再び暖房装置3の吸い込み口5に
返送される循環流を形成し、この循環流により浴室1内
を暖房するようになっている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3L053 BB03 3L071 AB06 3L072 AA05 AB06 AE02 AE07 AF09 AG01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴室の天井に配置した暖房装置に吹き出
    し口と吸い込み口とを設け、吹き出し口から壁に沿って
    下方に吹き出された風が洗い場の床に沿って流れて浴槽
    のエプロンに沿って上昇して再び暖房装置の吸い込み口
    に返送される循環流を形成するように、洗い場を介して
    浴槽のエプロンと対向する浴室の壁際の天井に該壁に沿
    って風を吹き出すための吹き出し口を設けて成ることを
    特徴とする浴室暖房装置。
  2. 【請求項2】 暖房装置の運転モードとして予備暖房運
    転モードと、入浴中暖房運転モードとを設け、入浴中暖
    房運転モードの際の風量を予備暖房運転モードの際の風
    量よりも小さくして成ることを特徴とする請求項1記載
    の浴室暖房装置。
  3. 【請求項3】 暖房装置の熱源が温水であり、温水の熱
    で加熱された空気を循環ファンにより吹き出し口から吹
    き出すようにし、入浴中暖房運転モードの運転開始の際
    に熱源である温水が設定温度以下の場合には循環ファン
    の運転を停止し所定温度以上となって運転するように制
    御する制御部を設けて成ることを特徴とする請求項2記
    載の浴室暖房装置。
  4. 【請求項4】 予備暖房運転モード、入浴中暖房運転モ
    ードのいずれの運転モードにおいても、温風温度が所定
    温度以上となると暖房装置の熱源の運転を停止するよう
    に制御する制御部を設けて成ることを特徴とする請求項
    2又は請求項3記載の浴室暖房装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100425735B1 (ko) * 2001-12-17 2004-04-01 엘지전자 주식회사 욕실용 에어컨
KR100459447B1 (ko) * 2002-01-30 2004-12-03 엘지전자 주식회사 욕실형 공기조화기

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100425735B1 (ko) * 2001-12-17 2004-04-01 엘지전자 주식회사 욕실용 에어컨
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