JP2001295927A - ピストンリング - Google Patents

ピストンリング

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JP2001295927A
JP2001295927A JP2000113109A JP2000113109A JP2001295927A JP 2001295927 A JP2001295927 A JP 2001295927A JP 2000113109 A JP2000113109 A JP 2000113109A JP 2000113109 A JP2000113109 A JP 2000113109A JP 2001295927 A JP2001295927 A JP 2001295927A
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piston ring
peripheral surface
surface pressure
abutment
inner peripheral
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Eiji Hitosugi
英司 一杉
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Nippon Piston Ring Co Ltd
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Nippon Piston Ring Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】合口部付近における面圧を低減し、実働時の合
口部周辺における当たり抜けを防止するとともに、合口
部付近における摩耗が少なく、外周面にイオンプレーテ
ィング被膜を形成した場合にそのクラックや剥離のない
高Pmaxエンジン用ピストンリングの提供。 【解決手段】略円形状をなし、シリンダに対し摺動する
外周摺動面5と、ピストンに対向する内周面6と、該略
円形状を半径方向に分断する1つの合口部とを備え、本
体2がスチール製のピストンリングであって、本体の全
周にガス窒化層3を形成して半径方向長さをa1とした
後に、内周面側のガス窒化層3を内周面全面に亘って除
去して半径方向長さをa2とし、a2はa1の0.5乃
至0.95倍とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はピストンリングに関し、
特に高Pmaxエンジン用のローポイントピストンリン
グに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のピストンリングの面圧分布として
は、図7に示す等面圧分布、図8に示す楕円面圧分布、
図9に示す桃型分布(合口高面圧分布)、図10に示す
りんご型分布などが知られている。
【0003】図7に示される等面圧分布は、全周に亘り
均一に面圧が分布している。中高回転型4サイクルエン
ジンでは使用時のリング摩耗によって、合口部の面圧の
低下が生じるため、低回転型エンジンやコンプレッサ等
のリングに用いられる。
【0004】図8に示される楕円面圧分布は、合口付近
とその反対側位置(180°位置)の面圧のみが高くな
るよう面圧が分布している。この分布は、合口部から9
0°位置と270°位置の2箇所で面圧が高くなるよう
分布させても良い。
【0005】図9に示される桃型分布(合口高圧分布)
は、合口部における面圧が他の部分の面圧と比較して高
くなる面圧分布である。自動車を始めとする各種高回転
型のエンジンのリングに用いられている。
【0006】図10に示されるりんご型分布は、合口部
における面圧が他の部分の面圧と比較して低くなる面圧
分布である。特に、合口部における面圧の変化率は0で
あり、合口部付近において面圧はなだらかに変化する。
そして、合口部付近の両端側では、他の部分と比較して
面圧が高くなっている。りんご型分布のピストンリング
は、2サイクルエンジンや、合口部よりスカッフィング
の発生しやすい大型の舶用リングに用いられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した等面圧分布等
のピストンリングでは、シリンダとピストンリングの温
度差による熱膨張量の差や、ピストンリングの内周側と
外周側の温度差による熱応力等により、ピストンリング
のリングカーブの曲率が小さくなり、合口部付近が高面
圧となる。
【0008】特に、高Pmaxディーゼルエンジンのト
ップリングとして用いた場合では、極めて過酷な運転条
件にあるため、合口部のブローバイガスの吹き抜けによ
って合口部付近が極端に加熱される。このため、ピスト
ンリングの内周側と外周側の温度差による熱応力が極端
に大きくなると共に、合口部付近の周方向への熱膨張が
大きくなるため、合口部付近での曲率が極端に小さくな
り、筒内圧力作用時以外の行程では、図11に示すよう
に、ピストンリング40の合口部42の周辺位置である
α部とβ部の中間位置においてシリンダボア45に対す
る当たり抜けが発生する。一方で、このような状態で筒
内圧力が作用した場合は、ピストンリング背部に作用す
る筒内圧力によってピストンリングがシリンダボア45
に押しつけられ、ピストンリングの摺動面がシリンダボ
ア45に追従する。これにより、図11に示すα部とβ
部付近の面圧が高くなる。ここで、α部は特に、点接触
状態でシリンダボアに押しつけられるため、非常に高い
接触圧力となる。
【0009】また、こうして、合口部におけるピストン
リング外周部の面圧が高くなり、摩耗が増大することに
より、ピストンリングの耐摩擦性を向上させる目的でピ
ストンリング外周面にイオンプレーティング被膜(PV
D皮膜)を形成した場合には、該皮膜のクラック・剥離
の原因となり、合口端部に向かって極端に摩耗が増加し
ていく摩耗形状となる。ここで、特に外周面にクロムめ
っきを施したピストンリングの場合は、摩耗量が極端に
多くなり、シリンダ呼び径の治具に耐久運転後のピスト
ンリングを挿入した場合、合口部が当たり抜けして漏光
してしまう程になる。
【0010】従って、高Pmaxエンジンに対しては、
耐摩耗性の高いCr−N系のイオンプレーティング皮膜
を施したピストンリングを使用することになる。しか
し、イオンプレーティング皮膜を施したトップリングに
ついては、合口部近傍のイオンプレーティング被膜のク
ラック・剥離等の問題が数多く発生しているという問題
がある。
【0011】そこで本発明は、合口部付近における面圧
を低減し、実働時の合口部周辺における当たり抜けを防
止するとともに、合口部付近における摩耗が少なく、外
周面にイオンプレーティング被膜を形成した場合にその
クラックや剥離のない高Pmaxエンジン用ピストンリ
ングを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、略円形状をなし、シリンダに対し摺動す
る外周摺動面と、ピストンに対向する内周面と、該略円
形状を半径方向に分断する1つの合口部とを備え本体が
スチール製のピストンリングにおいて、該本体の全周に
窒化層を形成して半径方向長さをa1とした後に、該内
周面側の窒化層を該内周面前面に亘って除去して半径方
向長さをa2とし、a2はa1の0.5乃至0.95倍
である高Pmaxエンジン用ピストンリングを提供して
いる。
【0013】ここで該窒化層の外周面側には、イオンプ
レーティング層が形成されており、該イオンプレーティ
ング層を含む半径方向の長さをa1とした後に、該内周
面側の窒化層を該内周面全面に亘って除去して半径方向
長さをa2とするのが好ましい。
【0014】また、該合口部を低面圧とするため、a2
をa1の0.8乃至0.95倍とするのが好ましい。更
に、該合口部を極低面圧とするため、a2をa1の0.
5乃至0.7倍とするのが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態によるピスト
ンリング及びその製造方法について図1に基づき説明す
る。図1(a)は、加工前のピストンリング1’を示
し、断面が略長方形のスチール製リング母材1と、母材
2の全周に形成された厚さ30〜110ミクロンのガス
窒化層3と、ガス窒化層3の外周面側に形成され図示せ
ぬピストンと摺働する厚さ10〜100ミクロンのイオ
ンプレーティング層4を備える。イオンプレーティング
層4は、耐摩擦性を向上させる目的で形成される。図1
(a)において、a1は、加工前のピストンリング1’
の半径方向の長さである。
【0016】図1(b)は、第1の実施の形態によるピ
ストンリング1を示し、図1(a)のピストンリング
1’の内周面側に研削加工を施し、内周面側の全周に亘
ってガス窒化層3を完全に除去している。よってピスト
ンリング1の半径方向の長さはa2(a2a1)とな
る。なお、イオンプレーティング層4の表面がピストン
リング1の外周面5となり、研削加工後の面が内周面6
となる。
【0017】また、図2(a)は、第2の実施の形態に
よる加工前のピストンリング10’を示し、断面が略長
方形のスチール製リング母材1と、母材2の全周に形成
された厚さ30〜110ミクロンのガス窒化層3を備え
る。図2(a)において、a1は、加工前のピストンリ
ング10’の半径方向の長さである。
【0018】図2(b)は、第2の実施の形態によるピ
ストンリング10を示し、図2(a)のピストンリング
10’の内周面側に研削加工を施し、内周面側の全周に
亘ってガス窒化層3を完全に除去している。よってピス
トンリング10の半径方向の長さはa2(a2a1)と
なる。ガス窒化層3の外表面がピストンリング1の外周
面5となり、研削加工後の面が内周面6となる。
【0019】第1及び第2の実施の形態のいずれも、内
周面側のガス窒化層3を除去することにより、ガス窒化
層3が備える圧縮応力が無くなるので、外周面側のガス
窒化層3又はガス窒化層3とイオンプレーティング層4
による圧縮応力によって、ピストンリング1、10全体
の曲率が大きくなるように変化する。
【0020】この状態で呼び径冶具にリングを挿入する
と、図3に示されるように、合口端面7からその近傍の
任意の位置まではシリンダボア45に対して非接触とな
る。このようなリングカーブにより、エンジンの運転に
よってピストンリング1、10の熱変形が生じても、ピ
ストンリング外周面側の合口端部とシリンダボアとの接
触面圧の上昇を抑制することができる。
【0021】合口端部摩耗を考慮して合口端部を低面圧
とする場合は、熱負荷が高くない機関、例えばディーゼ
ル機関の場合は自然吸気機関、に対して有効である。こ
の場合a2をa1の0.8乃至0.95倍とするのが好
ましい。a2がa1の0.95倍を越えると漏光エリア
が過小となり、実機運転時の温度上昇時には合口端部の
面圧が高くなり、本リングの摩耗に対する効果を期待で
きない。一方0.8倍未満の場合は、熱負荷が高くない
機関では、実機運転時の温度上昇時に合口端部の面圧が
十分に発生するだけの熱変形が生じないので、潤滑油消
費量やガス漏れに対して問題となる。
【0022】また合口端部の表面皮膜の損傷を考慮して
合口端部を極低面圧とする場合は、熱負荷が高い機関、
例えばディーゼル機関の場合過給器付きの高Pmax機
関、に対して有効である。この場合、a2をa1の0.
5乃至0.7倍とするのが好ましい。a2がa1の0.
7倍を越えると、漏光エリアが過小で、実機運転時の温
度上昇時には合口端部の面圧が高くなり、本リングの表
面処理損傷に対する効果を期待できない。一方0.5未
満であると、高熱負荷機関でも実機運転時の温度上昇時
に合口端部の面圧が十分に発生するだけの熱変形が生じ
ないので、潤滑油消費量やガス漏れに対して問題とな
る。
【0023】上述した実施の形態によるピストンリング
1,10によると、均一断面形状で曲げ剛性の減少及び
合口低面圧が可能となり、機関運転時には局部的摩耗、
イオンプレーティング皮膜のクラック、剥離などに対し
て優位となる。
【0024】本発明によってa1を所定の長さとするリ
ングを製造する方が、本発明以外の方法でa1を所定の
長さとするリングを製造するよりも、合口低面圧リング
カーブが簡単にでき、合口のトラブルに対して有利なリ
ングとすることが可能となる。
【0025】図4に示す面圧分布測定装置によって本発
明の第2の実施の形態によるピストンリング10の面圧
分布と従来のピストンリングの面圧分布とを測定し、比
較した。尚、測定に際しては、各リングの軸方向厚さや
外周面形状、半径方向長さa2が同一のものを用いた。
ここで従来のピストンリングの構成は、スチール製母材
の全周にガス窒化層を形成したものである。
【0026】図4は、測定装置の左半分を示しており、
シリンダ102、103は、シリンダホルダ101に支
持され、シリンダ103の外周面の一部に凹部103a
が形成されて最薄部となる。テストピースであるピスト
ンリングを、ピストン105のリング溝105aに装着
し、ピストンリングの外周面をシリンダ103の内周面
に当接させる。すると、シリンダ103の最薄部にはピ
ストンリングからの面圧が作用し、歪みが生じることと
なる。よって、凹部103aの底部に歪みゲージ104
を貼りつけ、歪みゲージ104をストレインアンプ10
7に接続し、ペンレコーダ108に歪みの値を記録する
ことによって、歪み値を面圧として測定した。また、ピ
ストンリング溝105a付近と、ピストンリングに対向
する位置にあるシリンダ103の内周面付近に、J型熱
電対109を備え、高速打点計110に接続すること
で、温度を計測した。更に、ピストンリングを保持する
ピストン105の上側に、ヒーター106を取付けて、
ピストンリングを加熱する一方で、シリンダ103の外
周側には冷却水を接触させてシリンダ103の冷却を行
い、ピストン105からシリンダ103まで実機運転時
に近い温度勾配を分布させた。
【0027】図5、6は、縦軸が面圧、横軸が合口端面
7からの周方向角度を示す。また、黒丸は常温時(リン
グ・ライナともに20℃)、白丸は実働時(ピストン2
50℃、ライナ120℃)の実験結果を示す。従来例の
等面圧のピストンリングでは、図5に白丸で示すように
熱負荷の作用が働くと、合口端部付近の面圧が極端に上
昇した。そして、合口端部付近においてピストンリング
がシリンダに強く押しつけられるのに伴い、5°乃至2
0°の範囲において、当たり抜けが生じた。
【0028】これに対して本発明の第2の実施の形態に
よるピストンリング10では、図6から明らかなよう
に、黒丸で示す常温時の外周面のシリンダ103に対す
る面圧の分布は、合口端部からその近傍に亘ってゼロで
あり、合口端面7を始点として該中心角15°の範囲に
亘り当たり抜けが生じている。また、中心角が大きくな
る方向へ向かって、ゼロから急激に上昇した後に最大値
を取り、その後なだらかに減少した後に略一定値とな
り、面圧が略一定値となり始める位置は、合口端面7を
始点として中心角が略80°の位置である。また、合口
端面7を始点として該中心角15°の位置における面圧
の変化率が不連続となっている。
【0029】しかし、実働時とほぼ同様の熱負荷を与え
た時には、白丸に示されるように、合口端部近傍におけ
る面圧が上昇し、合口端部近傍における当たり抜けは見
られなくなった。また従来のピストンリングと比して、
合口端部の急激な面圧上昇が見られない。従って、これ
に伴い、合口端部の周辺における当たり抜けが生じなく
なっている。なお、この実験結果より、実働時の合口部
におけるブローバイガスの吹き抜けによる加熱を考慮し
ても、合口部における面圧の極端な上昇は見られないこ
とがわかる。
【0030】以上の効果は、第1の実施の形態ではより
顕著となる。即ち、イオンプレーティング皮膜4を形成
したピストンリング1では、イオンプレーティング被膜
4とガス窒化膜3との両方が備える圧縮応力を利用し
て、合口部付近のリング曲率をより大きくすることがで
きるからである。
【0031】尚、本実験においては常温時における合口
部近辺以外の部分の面圧が約1.5kgf/cm2程度
のピストンリングを試作し、実験を行ったが、この数値
はその用途に応じて様々に設定しうることは言うまでも
ない。
【0032】本発明によるピストンリングは上述した実
施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲
で種々の変形や改良が可能である。例えば、本実施の形
態では常温時に合口端部にて当たり抜けが生じるよう構
成したが、合口端部の面圧が他の部分に比して極端に小
さくなっていれば、当たり抜けが生じないよう構成して
も良い。また、窒化層としてはガス窒化層の他軟窒化層
等を含むものである。
【0033】
【発明の効果】請求項1記載の高Pmaxエンジン用ピ
ストンリングによれば、ピストンリングの全周に形成さ
れた窒化層のうち、ピストンリング内周面側の窒化層を
該内周面全面に亘って除去し、内周面側で窒化層が備え
る圧縮応力が無くなるので、外周面側の窒化層による圧
縮応力によって、ピストンリング全体の曲率が大きくな
るように変化すること、及び、除去後のピストンリング
半径方向長さをa2を除去前の半径方向長さa1の0.
5乃至0.95倍とすることにより、合口端部の面圧を
低減することができ、実動時において合口部における極
端な面圧の上昇を抑えることができるので、合口部の極
端な摩耗を防止すると同時に、特にピストンリング外周
面にイオンプレーティング被膜を施した場合には、膜の
クラック、剥離等の障害を阻止することができる。
【0034】請求項2記載の高Pmaxエンジン用ピス
トンリングによれば、外周面側に窒化層のみならず、イ
オンプレーティング層が形成されているので、ピストン
リングの耐摩耗性が向上するのみならず、イオンプレー
ティング層とガズ窒化層の両方が備える圧縮応力を利用
して、合口付近のリング曲率をより大きくすることがで
き、合口部における極端な面圧の上昇をより有効に抑え
ることができるので、合口部極低面圧リングに適するも
のとなる。
【0035】請求項3記載の高Pmaxエンジン用ピス
トンリングによれば、a2をa1の0.8乃至0.95
倍とすることにより、合口低面圧用のリングを提供する
ことができる。
【0036】請求項4記載の高Pmaxエンジン用ピス
トンリングによれば、a2をa1の0.5乃至0.7倍
とすることことにより、合口極低面圧用のリングを提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるピストンリン
グの断面図であり、(a)は、加工前、(b)は加工後
の断面図。
【図2】本発明の第2の実施の形態によるピストンリン
グの断面図であり、(a)は、加工前、(b)は加工後
の断面図。
【図3】本発明の実施の形態による常温時のピストンリ
ングの合口部付近の形状を示す図。
【図4】本発明の実施の形態によるピストンリングの面
圧分布と従来のピストンリングの面圧分布との測定に用
いた面圧分布測定装置を示す断面図。
【図5】従来のピストンリングの面圧分布を示す折線
図。
【図6】本発明の第2の実施の形態によるピストンリン
グの面圧分布を示す折線図。
【図7】等面圧分布の面圧分布を示す図。
【図8】楕円面圧分布の面圧分布を示す図。
【図9】桃型分布(合口高圧分布)の面圧分布を示す
図。
【図10】りんご型分布の面圧分布を示す図。
【図11】従来のピストンリングの機関動作中の合口部
付近の形状を示す図。
【符号の説明】
1、10、 ピストンリング 2 母材 3 ガス窒化層 4 イオンプレーティング層 5 外周面 6 内周面 7 合口端面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略円形状をなし、シリンダに対し摺動す
    る外周摺動面と、ピストンに対向する内周面と、該略円
    形状を半径方向に分断する1つの合口部とを備え本体が
    スチール製のピストンリングにおいて、 該本体の全周に窒化層を形成して半径方向長さをa1と
    した後に、該内周面側の窒化層を該内周面全面に亘って
    除去して半径方向長さをa2とし、 a2はa1の0.5乃至0.95倍とすることを特徴と
    する高Pmaxエンジン用ピストンリング。
  2. 【請求項2】 該窒化層の外周面側には、イオンプレー
    ティング層が形成されており、該イオンプレーティング
    層を含む半径方向の長さをa1とした後に、該内周面側
    の窒化層を該内周面前面に亘って除去して半径方向長さ
    をa2とたことを特徴とする請求項1記載の高Pmax
    エンジン用ピストンリング。
  3. 【請求項3】 a2をa1の0.8乃至0.95倍とし
    て該合口部を低面圧としたことを特徴とする請求項1乃
    至2記載の高Pmaxエンジン用ピストンリング。
  4. 【請求項4】 a2をa1の0.5乃至0.7倍として
    該合口部を極低面圧としたことを特徴とする請求項1乃
    至2記載の高Pmaxエンジン用ピストンリング。
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