JP2002266698A - 高Pmax用ピストンリング - Google Patents

高Pmax用ピストンリング

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JP2002266698A
JP2002266698A JP2001066526A JP2001066526A JP2002266698A JP 2002266698 A JP2002266698 A JP 2002266698A JP 2001066526 A JP2001066526 A JP 2001066526A JP 2001066526 A JP2001066526 A JP 2001066526A JP 2002266698 A JP2002266698 A JP 2002266698A
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ring
piston
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abutment
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Eiji Hitosugi
英司 一杉
Toshiaki Takao
敏明 高尾
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Nippon Piston Ring Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】合口部付近における面圧を低減し、実働時の合
口部周辺における当たり抜けを防止するとともに、合口
部付近における摩耗が少ない、高Pmaxエンジン用ピ
ストンリングの提供。 【解決手段】略円形状をなし、シリンダに対し摺動する
外周摺動面と、ピストンに形成されたピストンリング溝
の底面に対向する内周面と、外周摺動面と内周面とを結
ぶ上面及び下面と、ピストンリングの該略円形状を半径
方向に分断する合口部とを備えた本体2がスチール製の
ピストンリング1であり、本体の外周摺動面、内周面、
上面、下面の全面に窒化層3A〜3Dを形成した後に、
上面及び下面に形成された窒化層を除去する。窒化層が
取除かれたことにより、圧縮応力が開放され、リング全
体の曲率が大きくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はピストンリングに関し、
特に高Pmaxエンジン用のローポイントピストンリン
グに関する。
【0002】
【従来の技術】ピストンリングは、リング自由時のリン
グカーブが、シリンダボアとの接触圧力分布(面圧分
布)について、ある種の形状を有するように作製されて
おり、例えば、図12に示す等面圧分布、図13に示す
楕円面圧分布、図14に示す桃型分布(合口高面圧分
布)などが知られている。
【0003】図12に示される等面圧分布は、全周に亘
り均一に面圧が分布している。中高回転型4サイクルエ
ンジンでは使用時のリング摩耗によって、合口部の面圧
の低下が生じるため、低回転型エンジンやコンプレッサ
等のリングに用いられる。
【0004】図13に示される楕円面圧分布は、合口付
近とその反対側位置(180°位置)の面圧のみが高く
なるよう面圧が分布している。この分布は、合口部から
90°位置と270°位置の2箇所で面圧が高くなるよ
う分布させても良い。
【0005】図14に示される桃型分布(合口高圧分
布)は、合口部における面圧が他の部分の面圧と比較し
て高くなる面圧分布である。自動車を始めとする各種高
回転型のエンジンのリングに用いられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した等面圧分布等
のピストンリングでは、シリンダとピストンリングの温
度差による熱膨張量の差や、ピストンリングの内周側と
外周側の温度差による熱応力等により、ピストンリング
のリングカーブの曲率が小さくなり、合口部付近が高面
圧となる。
【0007】また特に、高Pmaxディーゼルエンジン
(排ガス規制対応大型ディーゼルエンジン)のトップリ
ングとして用いた場合では、極めて過酷な運転条件にあ
るため、ピストン温度が従来のエンジンと比較して高
く、それゆえリング内外の温度差が増加する。このた
め、ピストンリングの内周側と外周側の温度差による熱
応力が極端に大きくなるため、合口部付近での曲率が極
端に小さくなり、筒内圧力作用時以外の行程では、図1
5に示されるように、ピストンリング40の合口部42
外周側角部であるα部と、合口部付近の外周面部(β
部)との間の範囲において、シリンダボア45に対する
当たり抜けが発生する。一方で、このような状態で筒内
圧力が作用した場合は、ピストンリング背部に作用する
筒内圧力によってピストンリングがシリンダボア45に
押しつけられ、ピストンリングの摺動面がシリンダボア
45に追従する。これにより、図15に示すα部とβ部
付近の面圧が高くなる。ここで、α部は特に、高面圧で
シリンダボアに押しつけられる。これが、合口部での摩
耗の増加をもたらす。
【0008】また、ピストンリングの耐摩擦性を向上さ
せる目的で、ピストンリング外周面にイオンプレーティ
ング被膜(PVD皮膜)を形成した場合には、合口部近
傍で皮膜のクラックや剥離の原因となる。
【0009】そこで本発明は、合口部付近における面圧
を低減し、実働時の合口部周辺における当たり抜けを防
止するとともに、合口部付近における摩耗が少ない高P
maxエンジン用ピストンリングを提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、略円形状をなし、シリンダに対し摺動す
る外周摺動面と、ピストンに形成されたピストンリング
溝の底面に対向する内周面と、該外周摺動面と該内周面
とを結ぶ上面及び下面と、該ピストンリングの該略円形
状を半径方向に分断する合口部とを備えた本体がスチー
ル製のピストンリングにおいて、該本体の該外周摺動
面、該内周面、該上面、該下面の全面に窒化層を形成し
た後に、該上面及び該下面に形成された窒化層を厚さ方
向に関して一部又は全てを該上面及び該下面の全面に亘
って除去した高Pmaxエンジン用ピストンリングを提
供している。
【0011】ここで、該本体は窒化層形成時の断面が矩
形をなし、該上面及び該下面に形成された窒化層を全て
除去し、更に該上面又は上面と下面とをテーパ状に加工
して、ハーフキーストンリング又はフルキーストンリン
グとするのが好ましい。
【0012】又は、該本体は窒化層形成時の断面がハー
フキーストンリング又はフルキーストンリング形状をな
し、窒化層形成後に、該上面及び該下面の窒化層を除去
するのが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態によるピスト
ンリング及びその製造方法について図1、図2に基づき
説明する。図1は、加工前のピストンリング1’を示
し、断面が矩形のスチール製リング母材2には、その全
周に厚さ30〜110ミクロンのガス窒化層3A〜3D
が形成されている。即ち外周摺動面側の窒化層3A、内
周面側の窒化層3B、外周摺動面と内周面とを結ぶ上面
側及び下面側の窒化層3C、3Dが形成される。
【0014】図2は、第1の実施の形態によるピストン
リング1を示し、図1のピストンリング1’の上面と下
面とに研削加工を施し、上面側窒化層3Cと下面側窒化
層3Dを全て除去している。上面側窒化層3Cと下面側
窒化層3Dを全て除去することにより、ガス窒化層3
C、3Dによる圧縮応力が無くなるので、ピストンリン
グ1全体の曲率が大きくなるように変化する。この状態
で呼び径冶具にリングを挿入すると、図7に示されるよ
うに、合口端面7からその近傍の任意の位置まではシリ
ンダボア45に対して非接触となる。このようなリング
カーブにより、エンジンの運転によってピストンリング
1の熱変形が生じても、ピストンリング外周面側の合口
端部とシリンダボアとの接触面圧の上昇を抑制すること
ができる。
【0015】図8は、第1の実施の形態によるピストン
リング1(図2)と、窒化層を除去しない図12に示さ
れる従来の等面圧リングの、合口端部からの周方向位置
におけるリングとシリンダボアとのエンジン運転前の曲
率差を示すグラフである。ここで1/Rはシリンダボア
の曲率、1/Rrは、リングの曲率であり、曲率差は
(1/R)−(1/Rr)で表される。図8から明らか
なように、全周で当り抜けがなく、シリンダボアに追従
する従来のリング及び、本実施の形態によるリングも、
合口部に向うほど、(1/R)−(1/Rr)が減少す
るが、従来の等面圧リングでは、合口部近傍でも負の値
は示さない。一方本実施の形態によるピストンリング
は、合口部近傍(合口部から中心角30度付近まで)で
曲率差が負の値を示しており、この領域でシリンダボア
と非接触となる。
【0016】図3、図4は、第2、第3の実施の形態に
よるピストンリングを示し、具体的にはそれぞれハーフ
キーストンリング11、フルキーストンリング21を示
す。これらのリング11、21は主に、ディーゼルエン
ジンのトップリングとして用いられ、楔形状をなして、
リング溝内での半径方向の変位に伴い、リング溝内に溜
り易いスラッジを掻きだし、該溝内でスラッジが膠着す
るのを防止するために用いられる。フルキーストンリン
グ21は上下面ともにテーパ状をなすので、上面のみテ
ーパ状のハーフキーストンリング11に比較して、スラ
ッジの掻き出し効果はより高い。
【0017】図3に示されるハーフキーストンリング1
1は、図1に示される全面窒化処理をした加工前のピス
トンリング1’の下面側の窒化層3Dを全て取除き、ま
た上面側の窒化層3Cを全て取除いた後に、上面側を更
にテーパ状に研削加工することによって得られる。ま
た、図4に示されるフルキーストンリング21は、図1
に示される全面窒化処理をした加工前のピストンリング
1’の上面側及び下面側の窒化層3C、3Dを全て取除
き、更に上面側及び下面側をテーパ状に研削加工するこ
とによって得られる。いずれも、第1の実施の形態によ
るピストンリングと同様に、上面側窒化層3Cと下面側
窒化層3Dを全て除去することにより、ガス窒化層3
C、3Dによる圧縮応力が無くなるので、ピストンリン
グ11、21全体の曲率が大きくなるように変化して、
常温時に図7に示されるような合口部付近での当り抜け
が生じるようになる。
【0018】図5、図6は、本発明の第4、第5の実施
の形態によるピストンリングを製造するための加工前の
リング11’、21’を示す。第2,第3の実施の形態
とは異なり、加工前のリング11’及び21’は、リン
グ本体2’、2”がハーフキーストンリング形状及びフ
ルキーストンリング形状をしており、これら形状のリン
グ本体の全周に窒化処理が施され、その後、上面側及び
下面側の窒化層3C、3Dのみを除去することによっ
て、図3、図4と同様なセミキーストンリング11及び
フルキーストンリング21が製造される。
【0019】上述した実施の形態によるピストンリング
1,11,21によると、均一断面形状で曲げ剛性の減
少及び合口低面圧が可能となり、機関運転時には合口近
傍の局部的摩耗に対して優位となる。
【0020】図9に示される面圧分布測定装置によっ
て、本発明の第1の実施の形態によるピストンリング1
の面圧分布と従来のピストンリングの面圧分布とを測定
し比較した。尚、測定に際しては、各リングの軸方向厚
さや外周面形状、半径方向長さが同一のものを用いた。
ここで従来のピストンリングの構成は、断面矩形のスチ
ール製母材の全周にガス窒化層を形成したものである。
【0021】図9は、測定装置の左半分を示しており、
シリンダ102、103は、シリンダホルダ101に支
持され、シリンダ103の外周面の一部に凹部103a
が形成されて最薄部となる。テストピースであるピスト
ンリングを、ピストン105のリング溝105aに装着
し、ピストンリングの外周面をシリンダ103の内周面
に当接させる。すると、シリンダ103の最薄部にはピ
ストンリングからの面圧が作用し、歪みが生じることと
なる。よって、凹部103aの底部に歪みゲージ104
を貼りつけ、歪みゲージ104をストレインアンプ10
7に接続し、ペンレコーダ108に歪みの値を記録する
ことによって、歪み値を面圧として測定した。また、ピ
ストンリング溝105a付近と、ピストンリングに対向
する位置にあるシリンダ103の内周面付近に、J型熱
電対109を備え、高速打点計110に接続すること
で、温度を計測した。更に、ピストンリングを保持する
ピストン105の上側に、ヒーター106を取付けて、
ピストンリングを加熱する一方で、シリンダ103の外
周側には冷却水を接触させてシリンダ103の冷却を行
い、ピストン105からシリンダ103まで実機運転時
に近い温度勾配を分布させた。
【0022】図10、11は、縦軸が面圧、横軸が合口
端面7からの周方向角度を示す。また、黒丸は常温時
(リング・ライナともに20℃)、白丸は実働時(ピス
トン250℃、ライナ120℃)の実験結果を示す。従
来例の等面圧のピストンリングでは、図10白丸で示さ
れるように熱負荷の作用が働くと、合口端部付近の面圧
が極端に上昇した。そして、合口端部付近においてピス
トンリングがシリンダに強く押しつけられるのに伴い、
5°乃至20°の範囲において、当たり抜けが生じた。
【0023】これに対して本発明の第1の実施の形態に
よるピストンリング1(図2)では、図11から明らか
なように、黒丸で示す常温時の外周面のシリンダ103
に対する面圧の分布は、合口端部から合口端面7を始点
として該中心角15°の範囲に亘り、面圧はゼロであ
り、当たり抜けが生じている。15°を過ぎると、面圧
が徐々に高くなってゆき、その後なだらかに減少した後
に略一定値となり、面圧が略一定値となり始める位置
は、合口端面7を始点として中心角が略80°の位置で
ある。しかし、実働時とほぼ同様の熱負荷を与えた時に
は、白丸に示されるように、合口端部近傍における面圧
が上昇し、合口端部近傍における当たり抜けは見られな
くなった。また従来のピストンリングと比して、合口端
部の急激な面圧上昇が見られない。従って、これに伴
い、合口端部の周辺における当たり抜けが生じなくなっ
ており、合口部における面圧の極端な上昇は見られない
ことがわかる。尚、本実験においては常温時における合
口部近辺以外の部分の面圧が約1.5kgf/cm
度のピストンリングを試作し、実験を行ったが、この数
値はその用途に応じて様々に設定しうることは言うまで
もない。
【0024】本発明によるピストンリングは上述した実
施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲
で種々の変形や改良が可能である。例えば、本実施の形
態では常温時に合口端部にて当たり抜けが生じるよう構
成したが、合口端部の面圧が他の部分に比して極端に小
さくなっていれば、当たり抜けが生じないよう構成して
も良い。また、窒化層としてはガス窒化層の他軟窒化層
等を含むものである。
【0025】また上述した実施の形態では、上下面の窒
化層を厚み方向で全て除去しているが、ピストンリング
の曲率を所望の値にするために、窒化層を厚さ方向で全
て除去せずともよい。即ち、上下面の窒化層は、上下面
全面に亘って研削加工を施すのであるが、その際に、窒
化層の厚さ方向(ピストンリングの軸方向)の研削量を
大きくするほど、曲率が大きく変化することが判ってい
る。よって、常温時に合口部での非接触を確保するため
には、上下面の窒化層全てを研削するのが好ましい。
【0026】更に、ピストンリングの耐摩耗性を重視す
るときは、外周側窒化層3Aの摺動面上に厚さ10〜1
00ミクロンのイオンプレーティング層を形成してもよ
い。但しこの場合には、上面側窒化層3Cと下面側窒化
層3Dとを除去した後に、イオンプレーティング層を形
成する必要がある。イオンプレーティング層を形成した
後に、上下面の窒化層を除去すると、除去時にイオンプ
レーティング層が剥離する可能性があるからである。本
発明では上述したように、実働時において合口部におけ
る極端な面圧の上昇を抑えることができるので、合口部
の極端な摩耗を防止すると同時に、特にピストンリング
外周面にイオンプレーティング被膜を施した場合には、
膜のクラック、剥離等の障害を阻止することができる。
【0027】
【発明の効果】請求項1記載の高Pmaxエンジン用ピ
ストンリングによれば、ピストンリングの全周に形成さ
れた窒化層のうち、ピストンリング上下面側の窒化層を
面全体に亘って厚さ方向の一部又は全部を除去している
ので、上下面側で窒下層が備える圧縮応力が低下又は無
くなり、ピストンリング全体の曲率が大きくなるように
変化するので、合口端部の面圧を低減することができ、
実動時において合口部における極端な面圧の上昇を抑え
ることができる。従って合口部の極端な摩耗を防止する
と同時に、特にピストンリング外周面にイオンプレーテ
ィング被膜を施した場合には、膜のクラック、剥離等の
障害を阻止することができる。
【0028】請求項2、3記載の高Pmaxエンジン用
ピストンリングによれば、ディーゼルエンジンのトップ
リングとして用いられるハーフキーストンリングやフル
キーストンリングについても、合口端部の面圧を低減す
ることができ、実動時において合口部における極端な面
圧の上昇を抑えることができる。また請求項3記載の高
Pmaxエンジン用ピストンリングによれば、本体の窒
化層形成時の断面がハーフキーストンリング又はフルキ
ーストンリング形状をなしているので、上下面の窒下層
の除去量を厚み方向で調整でき、所望の曲率を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1乃至第3の実施の形態によるピス
トンリングの加工前の断面図。
【図2】本発明の第1の実施の形態によるピストンリン
グの断面図。
【図3】本発明の第2の実施の形態によるピストンリン
グの断面図。
【図4】本発明の第3の実施の形態によるピストンリン
グの断面図。
【図5】本発明の第4の実施の形態によるピストンリン
グを製造するための加工前のリングを示す断面図。
【図6】本発明の第5の実施の形態によるピストンリン
グを製造するための加工前のリングを示す断面図。
【図7】本発明の第1の実施の形態による常温時のピス
トンリングの合口部付近の形状を示す図。
【図8】本発明の第1の実施の形態によるピストンリン
グと、従来の等面圧ピストンリングの合口端部付近の形
状を示すグラフ。
【図9】本発明の第1実施の形態によるピストンリング
の面圧分布と従来のピストンリングの面圧分布との測定
に用いた面圧分布測定装置を示す断面図。
【図10】従来の等面圧ピストンリングの面圧分布を示
す折線図。
【図11】本発明の第1の実施の形態によるピストンリ
ングの面圧分布を示す折線図。
【図12】等面圧分布の面圧分布を示す図。
【図13】楕円面圧分布の面圧分布を示す図。
【図14】桃型分布(合口高圧分布)の面圧分布を示す
図。
【図15】従来のピストンリングの機関動作中の合口部
付近の形状を示す図。
【符号の説明】
1、11、21 ピストンリング 2、2’、2” 母材(本体) 3A、3B、3C、3D ガス窒化層 7 合口端面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略円形状をなし、シリンダに対し摺動す
    る外周摺動面と、ピストンに形成されたピストンリング
    溝の底面に対向する内周面と、該外周摺動面と該内周面
    とを結ぶ上面及び下面と、該ピストンリングの該略円形
    状を半径方向に分断する合口部とを備えた本体がスチー
    ル製のピストンリングにおいて、 該本体の該外周摺動面、該内周面、該上面、該下面の全
    面に窒化層を形成した後に、 該上面及び該下面に形成された窒化層を厚さ方向に関し
    て一部又は全てを該上面及び該下面の全面に亘って除去
    したことを特徴とする高Pmaxエンジン用ピストンリ
    ング。
  2. 【請求項2】 該本体は窒化層形成時の断面が矩形をな
    し、該上面及び該下面に形成された窒化層を全て除去
    し、更に該上面又は上面と下面とをテーパ状に加工し
    て、ハーフキーストンリング又はフルキーストンリング
    としたことを特徴とする請求項1記載の高Pmaxエン
    ジン用ピストンリング。
  3. 【請求項3】 該本体は窒化層形成時の断面がハーフキ
    ーストンリング又はフルキーストンリング形状をなし、
    窒化層形成後に、該上面及び該下面の窒化層を除去する
    ことを特徴とする請求項1記載の高Pmaxエンジン用
    ピストンリング。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010527426A (ja) * 2007-02-17 2010-08-12 フェデラル−モーグル ブルシャイト ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ピストンリング
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