JP2002115759A - 圧力ピストンリング - Google Patents

圧力ピストンリング

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JP2002115759A
JP2002115759A JP2000306414A JP2000306414A JP2002115759A JP 2002115759 A JP2002115759 A JP 2002115759A JP 2000306414 A JP2000306414 A JP 2000306414A JP 2000306414 A JP2000306414 A JP 2000306414A JP 2002115759 A JP2002115759 A JP 2002115759A
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ring
pressure
piston
cylinder
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Hideo Negishi
秀夫 根岸
Eiji Hitosugi
英司 一杉
Hideyo Iwama
英世 岩間
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Hino Motors Ltd
Nippon Piston Ring Co Ltd
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Hino Motors Ltd
Nippon Piston Ring Co Ltd
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F11/00Arrangements of sealings in combustion engines
    • F02F11/002Arrangements of sealings in combustion engines involving cylinder heads
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J9/00Piston-rings, e.g. non-metallic piston-rings, seats therefor; Ring sealings of similar construction

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 実動時における合口部近傍の極端な面圧上昇
を抑えることができ、低コストで製造可能な圧力ピスト
ンリングの提供。 【解決手段】 圧力ピストンリング1は、略円形状をな
し、シリンダ2に対し摺動する外周摺動面1aと、ピス
トン3に対向する内周面1bと、該略円形状を半径方向
に分断する1つの合口部とを備える。そして、内周面1
bが規定する内径をd1、外周摺動面1aと内周面1b
の距離である半径方向長さをa1、外周摺動面における
軸方向長さをh1とすると、d1/a1が40乃至60
であり、d1/h1が30乃至55である。また、用途
としては、エンジン用に使用されるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は圧力ピストンリングに関
し、特にディーゼルエンジン用の第1圧力ピストンリン
グに用いたときに効果を顕著に発揮する圧力ピストンリ
ングに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ピストンリングのオーバリテ
ィーをゼロ以下として(楕円形状として)、常温時にお
ける合口近傍の面圧を小さく設定することによって、実
働時の合口部面圧上昇を抑制し、それにより発生する表
面処理層のクラックや剥離を防止するローポイントリン
グが使用されている。
【0003】特開2000−120866号公報には、
ピストンリングに表面処理を行った後に、合口端部周辺
のリング内周面に、半径方向長さを短くする切欠部を形
成することが記載されている。これは、リングの形状を
調整したのみのローポイントピストンリングでは、当り
抜けが生じないようにすれば摩耗対策に十分でなく、合
口端部の面圧上昇を抑制すると当り抜けが生じてしまう
という欠点があることに鑑みた改良である。該公報に記
載されたピストンリングによると、切欠部を形成するこ
とによるリングカーブの変化と、合口近傍の曲げ剛性の
低下により、実働時の合口部面圧上昇を抑制し、それに
より発生する表面処理層のクラックや剥離を防止するこ
とができる。このピストンリングは、過酷な状況下であ
る高過給ディーゼルエンジンにおいても使用することが
できる。
【0004】リングの形状を調整したローポイントピス
トンリングや、特開2000−120866号公報に記
載されたピストンリングのいずれにおいても、ともに合
口近傍における面圧上昇を抑制することができ、摺動面
の過剰な摩耗を低減することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、リングの形状
を調整することにより製造されたローポイントピストン
リングは、常温時において、合口近傍の面圧が等圧分布
のピストンリングと比較して低いため、リング外周面の
加工、特にラッピングによる加工を行う際に問題が生じ
る。リング外周面の加工を行う際には、リングのもつ自
己張力により、リング外周面を研削治具に周方向いずれ
の箇所においても均一な面圧で接触させ、リングの最終
的な摺動面形状を造形する。このとき、周方向形状が調
整されたローポイントピストンリングでは、外周面加工
前から合口近傍部において面圧が低下しているため、切
削治具とリングとの密着度が低下し、合口近傍部におい
て設計値通りの形状に加工することが困難となるのであ
る。
【0006】このような問題を回避するため、リングや
治具をエンジン作動時と同様の温度分布とし、リング合
口近傍を熱変形により研削治具と密着させることなどが
考えられるが、現状ではこのような温度分布としてリン
グ外周面の加工をすることは困難である。
【0007】また、特開2000−120866号に記
載されたような、合口近傍において内周面に切欠部を形
成したピストンリングは、リングの表面処理を行った後
に、合口近傍のリング内周面側を切削又は研磨加工し
て、半径方向長さ(a1)を小さくすることにより製造
する。そのため、全面窒化処理を施したリングに切削又
は研磨加工を行う場合は、リングの硬度が高いために、
切削加工の能率が悪く、刃物の寿命が非常に短くなる。
また、窒化処理等の表面処理を施していないリングに切
削又は研磨加工を行う場合であっても、切削加工による
取代が大きいために、加工に長い時間を要する。従っ
て、合口近傍のリング内周面側を切削または研磨する工
程を追加することによって、製造コストが大幅に上昇し
てしまうという問題を有している。
【0008】そこで本発明は、実動時における合口部近
傍の極端な面圧上昇を抑えることができ、低コストで製
造可能なエンジン用圧力ピストンリングを提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、略円形状をなし、シリンダに対し摺動す
る外周摺動面と、ピストンに対向する内周面と、該略円
形状を半径方向に分断する1つの合口部とを備える圧力
ピストンリングにおいて、該内周面が規定する内径をd
1、該外周摺動面と該内周面の距離である半径方向長さ
をa1、該外周摺動面における軸方向長さをh1とする
と、d1/a1が40乃至60であり、d1/h1が3
0乃至55であることを特徴とするエンジン用圧力ピス
トンリングを提供している。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の圧力ピストンリングを第
1圧力ピストンリングとして用いた場合の実施の形態と
して図に基づき説明する。
【0011】図1に本実施の形態の第1圧力ピストンリ
ング1のエンジン稼働時の状態を示す。シリンダ2の内
周面とピストン3の外周面の間には、クリアランスが設
けられている。ピストン3の周面にはリング溝4、5、
6が形成されており、リング溝4、5、6のうち、最も
燃焼室側に近いリング溝4に、第1圧力ピストンリング
1が装着されている。第1圧力ピストンリング1は、シ
リンダ2に対し摺動する外周摺動面1aと、ピストン3
側の内周面1bと、上面1cと、下面1dとを備える。
【0012】リング溝4のピストン3の軸方向に平行な
円周状の底面4aと、第1圧力ピストンリング1の内周
面1bとの間には、クリアランスが設けられている。ま
た、リング溝4の上面4bと下面4cの間の距離は、第
1圧力ピストンリング1の上面1cと下面1dの間の距
離よりも大きく、ピストン2の摺動により、第1圧力ピ
ストンリング1は、リング溝4内を上下に挙動する。こ
れにより、リング溝4の上面4bと第1ピストンリング
1の上面1cが接触し、リング溝4の下面4cと第1圧
力ピストンリング1の下面1dとの間にクリアランスが
できたり、リング溝4の下面4cと第1ピストンリング
1の下面1dが接触し、リング溝4の上面4bと第1ピ
ストンリング1の上面1cとの間にクリアランスができ
たりする。
【0013】ピストン3のリング溝4よりも内周側に
は、クーリングギャラリー(冷却空洞)7が形成されて
おり、ピストン3および第1圧力ピストンリング1が内
周側から冷却されている。
【0014】本実施の形態の第1圧力ピストンリング1
は、高過給ディーゼルエンジン用に使用されたとき、特
に顕著にその効果を発揮するものであり、合口部近傍の
内周面1bに切欠部は形成されず、また、楕円形状でも
ない通常のリング形状をなす。ただし、内周面1bが規
定する内径をd1、外周摺動面1aと内周面1bの距離
である半径方向長さをa1、外周摺動面1aにおける軸
方向長さをh1とすると、d1/a1が40乃至60で
あり、d1/h1が30乃至55である。
【0015】本実施の形態の第1圧力ピストンリング1
のd1/a1は、従来のピストンリングのd1/a1よ
りも大きい。また、d1/h1は、従来のピストンリン
グのd1/h1とほぼ等しい。
【0016】d1/a1の下限値を40とした理由につ
いて説明する。特開2000−120866号公報に記
載されているように、従来の合口近傍において内周面に
切欠部を形成したピストンリングでは、ピストンリング
外周摺動面の過剰な摩耗や、表面処理層の剥離やクラッ
ク等を抑えるために、エンジン実働時の合口端部におけ
る面圧を0.5MPa以下になるように設定している。
本実施の形態でも同様な認識に基づいており、a1がリ
ング周方向いずれの箇所においても一定であるとき、d
1/a1が40以上となったときに、実働時における合
口端部における面圧が0.5MPa以下となることがわ
かった。従って、d1/a1の下限値を40とした。
【0017】また、d1/a1の上限値を60とした理
由は、ピストン3のリング溝4形成領域よりも燃焼室に
近い側のトップランドと、シリンダ2との間のクリアラ
ンスの幅の長さよりも、第1圧力ピストンリング1の上
面1cとリング溝4の上面4bとの接触部分、および第
1圧力ピストンリング1の下面1dとリング溝4の下面
4cとの接触部分の半径方向長さを大きくするためであ
る。d1/a1が60よりも大きいと、ピストンリング
の上面および下面が、ピストンのリング溝の上面および
下面とわずかな面積でしか接触していないために、ピス
トンリングの上面および下面と、ピストンのリング溝の
上面および下面との間のシール性能が低下する。また、
エンジン実働時のピストンリングのリング溝内での挙動
が不安定となる。よって、d1/a1の上限値を60と
した。
【0018】本実施の形態の第1圧力ピストンリング1
によれば、d1/a1が従来のピストンリングよりも大
きい。即ち、合口近傍に限定せず、リング全周のa1寸
法が従来のピストンリングよりも相対的に小さくなって
いる。ピストンリングの合口近傍がエンジン実働時にお
いて高面圧となる主な要因は、ピストンリングの内周面
と外周摺動面との間に生じる温度勾配であるが、本実施
の形態の第1圧力ピストンリング1では、a1寸法が相
対的に小さくなっているので、内周面1bと外周摺動面
1aとの間の距離が小さくなり、両者の温度差も小さく
なる。従って、合口近傍における面圧の極端な上昇を抑
えることができる。なお、本実施の形態の第1圧力ピス
トンリング1では、リング全周のa1寸法を小さくした
ことにより、製造過程において内周面1a側を切削加工
する等の工程を要しない。これにより、低コストで製造
することができる。
【0019】また、ピストンリングの張力はa1寸法に
大きな影響を受け、d1/a1が大きくなり、a1寸法
が相対的に小さくなるとともに、ピストンリングの張力
が低下する。これにより、ピストンリングのシリンダへ
の追従性は常温時においては低下する。しかし、本実施
の形態の第1圧力ピストンリング1は、高過給ディーゼ
ルエンジンに使用されたときは、エンジン稼働時の筒内
圧が非常に高い状態となる。従って、エンジン実動時に
は、この筒内圧が、リング溝4の底面4aと第1圧力ピ
ストンリング1の内周面1aとの間のクリアランスを介
して、第1圧力ピストンリング1を、内周面1b側から
シリンダ2側に押しつけるように作用する。特に、本実
施の形態のピストンリング1は第1圧力ピストンリング
であり、筒内圧が直接作用するため、この作用が極めて
大きい。従って、低張力であっても曲げ剛性が低けれ
ば、リング内周面1b側から作用する高い筒内圧によ
り、エンジン実働時はリング外周摺動面1aがシリンダ
2に密着し、ガスやオイルをシールする機能は損なわれ
ない。
【0020】なお、本発明の圧力ピストンリングは、ボ
ア変形が小さく、高張力が不必要なエンジンの場合に
は、第2圧力ピストンリングや、第3圧力ピストンリン
グとしても使用が可能であり、高過給でないエンジンに
も使用可能である。
【0021】ここで、ピストンリングの曲げ剛性もa1
寸法に大きな影響を受ける。即ち、d1/a1が大きく
なり、a1寸法が相対的に小さくなると、ピストンリン
グの曲げ剛性も低下する。従って、a1寸法が相対的に
小さくなることにより、ピストンリングの張力も低下す
るが、ピストンリングの曲げ剛性も低下する。これによ
り、本実施の形態の第1圧力ピストンリング1では、エ
ンジン実働時においては、リング内周面1a側からシリ
ンダ2側に押しつける。特に、高過給ディーゼルエンジ
ンの第1圧力ピストンリングにおいては、筒内圧の作用
を最大限に生かすことができ、リングのシリンダ2への
追従性が向上する。また、筒内圧を利用して第1圧力ピ
ストンリング1を内周面1b側からシリンダ2側に押し
つけるので、より均一にリング外周摺動面1aがシリン
ダ2に密着し、熱変形により局所的に過剰な高面圧とな
ることを回避することができる。
【0022】さらに、第1圧力ピストンリング1のa1
寸法を相対的に小さくすることにより、第1圧力ピスト
ンリング1に対応するリング溝4の底面4aからピスト
ン3の周面までの距離を小さくすることができ、ピスト
ン3のリング溝4の底面4aの径を大きくすることがで
きる。これにより、ピストン3のリング溝4形成領域よ
りも燃焼室側のトップランド及びリング溝4形成領域よ
りも燃焼室から遠い側のセカンドランドの剛性を向上さ
せることができる。また、リング溝4よりも内周側に形
成されたクーリングギャラリー7の容積を増加させるこ
とができ、クーリングギャラリー7の外周部を、第1圧
力ピストンリング1に対応するリング溝4の底面4aに
近づけることが可能となる。これにより、ピストン3の
実働時の温度をより低く抑えることができ、第1圧力ピ
ストンリング1のスティック現象の発生を抑止すること
ができる。また、第1圧力ピストンリング1自体の温度
上昇を抑えることにより、熱変形による合口近傍におけ
る面圧上昇を抑制することができる。
【0023】つぎに、d1/h1の下限値を30とした
理由について説明する。上述のように、本実施の形態の
第1圧力ピストンリング1では、d1/a1が従来のピ
ストンリングと比較して大きく、a1が相対的に小さい
ので、第1圧力ピストンリング1とピストン3のリング
溝4との接触面積は比較的小さい。一方で、d1/h1
が30よりも小さくなると、h1が相対的に大きくなる
ので、ピストンリングの質量が増加することとなり、ピ
ストンリングに作用する慣性力が増加する。ここで、上
述のように、本実施の形態ではa1が相対的に小さく、
第1圧力ピストンリング1の上面1cおよび下面1d
が、ピストン3のリング溝4の上面4bおよび下面4c
と相対的に小さい面積で接触している。従って、h1が
a1に対して極度に大きくなると、エンジン稼働時に
は、第1圧力ピストンリング1とピストン3のリング溝
4の小さい接触面積に、大きな慣性力が作用することと
なり、ピストンの上下動により、ピストンリングとリン
グ溝との接触部分に大きな負荷がかかることとなる。こ
のため、ピストンのリング溝4の上面4bおよび下面4
cの摩耗が増加する。また、ピストンリングのリング溝
内での挙動が、慣性力に支配され、ピストンの動きに対
して反応が鈍くなり、ピストンリングとリング溝の上面
および下面との間のシール性能に悪影響を及ぼすことと
なる。従って、d1/h1の下限値を30とした。
【0024】また、d1/h1の上限値を45とした理
由は、第1圧力ピストンリング1のピストン3から伝え
られた熱をシリンダ2へ伝える伝熱作用と、リング張力
を確保するためである。d1/h1が45よりも大きい
と、h1寸法が相対的に小さくなるために、リング断面
積が減少し、ピストンリングの自己張力が著しく小さく
なり、シリンダ2へのリング追従性が不足する。また、
ピストンリングとシリンダとの接触面積、即ち外周摺動
面の面積が小さくなることにより、ピストンリングから
シリンダへの伝熱が効率よく行われず、ピストンやピス
トンリングへの熱負荷が増大する。
【0025】つぎに、本実施の形態の第1圧力ピストン
リング1の面圧分布について説明する。a1寸法一定の
ピストンリングを3種製造し、これらについて、図2に
示す面圧分布測定装置により、面圧分布を測定した。d
1/a1が28.4であるピストンリングを試料1、d
1/a1が36であるピストンリングを試料2、d1/
a1が43.2であるピストンリングを試料3(本発明
の実施の形態の第1圧力ピストンリング)とする。それ
ぞれの試料のスペックを表1に示す。a1はピストンリ
ングの半径方向長さ、h1はピストンリングの軸方向長
さ、d1はピストンリングの内周面が規定する内径、F
tはピストンリングの張力、基準面圧は合口端部近傍以
外の部分におけるピストンリングの面圧である。試料
1、試料2、試料3はいずれもJIS規格SUS410
J1相当材で熱処理等は行われておらず、表面にCrめ
っきを施してある。
【0026】
【表1】
【0027】図2は、測定装置の左半分を示しており、
シリンダ102、103は、シリンダホルダ101に支
持され、シリンダ103の外周面の一部に凹部103a
が形成されて最薄部となる。テストピースであるピスト
ンリングを、ピストン105のリング溝105aに装着
し、ピストンリングの外周面をシリンダ103の内周面
に当接させる。すると、シリンダ103の最薄部にはピ
ストンリングからの面圧が作用し、歪みが生じることと
なる。よって、凹部103aの底部に歪みゲージ104
を貼りつけ、歪みゲージ104をストレインアンプ10
7に接続し、ペンレコーダ108に歪みの値を記録する
ことによって、歪み値を面圧として測定した。また、ピ
ストンリング溝105a付近と、ピストンリングに対向
する位置にあるシリンダ103の内周面付近に、J型熱
電対109を備え、高速打点計110に接続すること
で、温度を計測した。更に、ピストンリングを保持する
ピストン105の上側に、ヒーター106を取付けて、
ピストンリングを加熱する一方で、シリンダ103の外
周側には冷却水を接触させてシリンダ103の冷却を行
い、ピストン105からシリンダ103まで実機運転時
に近い温度勾配を分布させた。
【0028】実験は、ヒーター106の出力が0の場合
(常温)、ヒーター106の出力を375Wとしたと
き、およびヒーターの出力を500Wとしたときについ
て行った。図3に試料1の、図4に試料2の、図5に試
料3の面圧分布を示す。図3、4、5は、縦軸が面圧、
横軸が合口部からの周方向角度を示す。それぞれの図
で、白抜き三角(△)は常温時の面圧分布、菱形(◆)
はヒーターの出力を375Wにして加熱した際の面圧分
布、黒塗り三角(▲)はヒーターの出力を500Wにし
て加熱した際の面圧分布を示す。
【0029】図3より、試料1では、ヒーターで加熱し
た際には、合口近傍における面圧が極端に上昇している
ことがわかる。また、図4より、試料2では、試料1ほ
どではないが、ヒーターで加熱した際には、合口近傍に
おける面圧が極端に上昇していることがわかる。そし
て、図5より、試料3(本実施の形態の第1圧力ピスト
ンリング)では、ヒーターで加熱ても、合口近傍におけ
る面圧の上昇が小さいことがわかる。なお、試料3は、
合口近傍における面圧のみならず、基準面圧も低下する
が、上述したように、エンジン実働時には筒内圧力が作
用するので、リングのシリンダへの追従性については問
題がない。
【0030】また、図6に、500Wのヒーターで加熱
した際の合口端部における面圧と、a1寸法との関係を
示す。この図を見ると、500Wのヒーターで加熱した
際の合口端部における面圧が0.5MPaになるのは、
a1寸法が約2.7mm程度になったときであることが
わかる。これは、d1/a1が40程度になったときに
相当する。
【0031】本発明による圧力ピストンリングは上述し
た実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した
範囲で種々の変形や改良が可能である。例えば、上述の
実施の形態においては、図7に示すようにピストンリン
グの断面形状を矩形にしたが、図8に示すようなハーフ
キーストンリングとしてもよい。また、図9に示すよう
なフルキーストンリングとしてもよい。
【0032】
【発明の効果】請求項1記載の圧力ピストンリングによ
れば、d1/a1が40乃至60であり、d1/a1が
従来のピストンリングよりも大きい。即ち、合口近傍に
限定せず、リング全周のa1寸法が従来のピストンリン
グよりも相対的に小さくなっている。これにより、内周
面1bと外周摺動面1aとの間の距離が小さくなり、両
者間の温度勾配も小さくなる。従って、合口近傍におけ
る面圧の極端な上昇を抑えることができる。また、ピス
トンリングの上面および下面と、ピストンのリング溝の
上面および下面との間のシール性能を保持することがで
き、エンジン実働時のピストンリングのリング溝内での
挙動を安定させることができる。
【0033】また、リング全周のa1寸法が略一様であ
るので、製造過程において、内周面1a側を切削加工す
る等の工程を要しない。これにより、低コストで製造す
ることができる。また、d1/h1が30乃至55であ
るので、ピストンのリング溝上面および下面の摩耗を抑
制することができ、ピストンリングとリング溝の上面お
よび下面との間のシール性能を確保することができる。
また、ピストンから伝えられた熱をシリンダへ伝える伝
熱作用と、リング張力を確保することができる。
【0034】また、特に高過給ディーゼルエンジン用に
使用した場合には、エンジン摺動時の筒内圧が非常に高
い状態で使用される。従って、上述のようにa1が相対
的に小さいために低張力であるが、曲げ剛性が低いの
で、リング内周面側から作用する高い筒内圧により、エ
ンジン実働時は、リング外周摺動面がシリンダに密着
し、ガスやオイルをシールする機能は損なわれない。さ
らに、本発明のピストンリング1は圧力ピストンリング
であり、筒内圧が作用するため、この作用が極めて大き
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1圧力ピストンリング
のエンジン稼働時の状態を示す断面図。
【図2】ピストンリングの面圧分布測定装置の概要を示
す断面図。
【図3】試料1の面圧分布を示す図。
【図4】試料2の面圧分布を示す図。
【図5】試料3の面圧分布を示す図。
【図6】合口端部における面圧とa1寸法との関係を示
す図。
【図7】本発明の実施の形態の第1圧力ピストンリング
の断面を示す斜視図。
【図8】本発明の実施の形態の第1圧力ピストンリング
の変形例の断面を示す斜視図。
【図9】本発明の実施の形態の第1圧力ピストンリング
の変形例の断面を示す斜視図。
【符号の説明】
1 第1圧力ピストンリング 1a 内周面 1b 外周摺動面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 一杉 英司 埼玉県与野市本町西5−2−6 日本ピス トンリング株式会社与野工場内 (72)発明者 岩間 英世 埼玉県与野市本町西5−2−6 日本ピス トンリング株式会社与野工場内 Fターム(参考) 3J044 AA10 AA18 BA03 BB15 BC06 CB24 DA09

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略円形状をなし、シリンダに対し摺動す
    る外周摺動面と、ピストンに対向する内周面と、該略円
    形状を半径方向に分断する1つの合口部とを備える圧力
    ピストンリングにおいて、 該内周面が規定する内径をd1、該外周摺動面と該内周
    面の距離である半径方向長さをa1、該外周摺動面にお
    ける軸方向長さをh1とすると、d1/a1が40乃至
    60であり、d1/h1が30乃至55であることを特
    徴とするエンジン用圧力ピストンリング。
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