JP2001295872A - ブレーキ抑えアセンブリ - Google Patents

ブレーキ抑えアセンブリ

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JP2001295872A JP2001084721A JP2001084721A JP2001295872A JP 2001295872 A JP2001295872 A JP 2001295872A JP 2001084721 A JP2001084721 A JP 2001084721A JP 2001084721 A JP2001084721 A JP 2001084721A JP 2001295872 A JP2001295872 A JP 2001295872A
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    • F16D65/02Braking members; Mounting thereof
    • F16D65/04Bands, shoes or pads; Pivots or supporting members therefor
    • F16D65/08Bands, shoes or pads; Pivots or supporting members therefor for internally-engaging brakes
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両ブレーキ等のブレーキ機構のために、バ
ネと保持ピンとを備えたブレーキ抑えアセンブリにおい
て、該アセンブリの取付け、取外しの際に圧縮動作を受
けるバネに対してかかる過大応力を極力小さくするとと
もにバネと保持ピンとの相互係合を確実に行ない、不用
意に外れるのを阻止し得るブレーキ抑えアセンブリを提
供すること。 【解決手段】 ブレーキ機構に好適なブレーキ抑えアセ
ンブリ30は抑えバネ31を有し、このバネ31は取付
け、取外しが容易であるとともにバネにかかる過大応力
を極力小さくし得る。バネ31の脚部35,37にはそ
れぞれ一端開放のスロット40,42が設けられてい
る。該アセンブリ30は、又、保持ピン33を有し、該
ピンは各スロットと係合し、バネを取付後にロック状態
に固定する。バネ31は各脚部35,37の円弧状部3
9によって連結された構成をもってP字形の形状をなす
ものが望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ピンとバネとの間
の係合を果たす新規な構成に係り、特に、車両ブレーキ
等のブレーキ機構のためのブレーキ抑えアセンブリに関
するものである。又、本発明は、ブレーキ機構の組立及
び取外しの作業中にバネにかかる過大応力を極力小さく
するとともに不用意にバネが外れることを阻止する構成
のバネ及び該バネを適用したブレーキ機構に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ブレー
キ機構の組立及び取外しの作業を容易にするために、従
来から種々のブレーキ抑え装置ないしアセンブリが提案
されている。このような従来のブレーキ抑えアセンブリ
の1つが図1(A),(B),(C)に示されている。
図1において、10はブレーキ抑えアセンブリであり、
U字形のバネ1と保持ピン3を備える。バネ1は保持ピ
ン3を挿通させるための一対のスロット5,7を有す
る。このバネ1の脚部9に設けられたスロット5の長手
方向に沿って凹所13が形成されている。保持ピン3の
一端にはキャップ15が設けられ、他端にはストッパ1
7が設けられている。このストッパ17は、保持ピン3
が第1の向きにあるときにスロット5のより狭い寸法部
分に挿着される長さ及び幅を有するとともに該ピン3が
第1の向きから90度回転した第2の向きになると凹所
13と係合する。保持ピン3が第2の向きにあるとき、
バネ1と保持ピン3は、相互にロック状態となる。これ
は、上側の脚部9を一端においてストッパ17に対して
押圧するとともに他端において裏当て板23に対して押
圧するバネ力による。従って、このバネアセンブリによ
って、ブレーキシュー21が裏当て板23に対してその
位置が保持される。ブレーキシュー21はバネ1と保持
ピン3との係合を解除することにより取り外される。こ
れは、バネ1を圧縮状態に押圧して保持ピン3と相対的
に回転させストッパ17をスロット5に整合させること
により行われる。
【0003】図1(A),(B)に示した公知のブレー
キ抑えアセンブリの構成は次のような欠点を有する。す
なわち、図1(C)に示すように、バネ1には、円弧状
部27が脚部9をつなぐ部位25で過大応力が作用す
る。この構成では、両脚部9,12の端部どうしが相互
に接触するのみである。従って、脚部9の殆どの領域が
支持されないので、保持ピン3にかかる負荷が過大の場
合に永久ひずみを受け易い弱点がある。更に、上述の過
大応力によってバネ及びブレーキ機構の損傷を招く恐れ
がある。
【0004】その他の一般に用いられるブレーキ抑えア
センブリは、コイルバネと保持ピンを有する。図1に示
すアセンブリと同様、このようなコイルバネを含むアセ
ンブリにおいては、アセンブリの取外し作業時にバネ又
は保持ピンを回転させる必要がある。更に、コイルバネ
は、取外しのために把持して回転させるのが困難であ
る。又、この種の型式のバネの取付け、取外しの作業を
常時行なうブレーキ作業技術者に手根管症候群などの健
康障害を引き起こす恐れがある等の問題もあった。
【0005】発明者ルドケ(Ludtke)等に与えられた米
国特許第5,540,310号には、ブレーキ構成部を
保持するための他の形式のバネ及びピンの組合せ構成が
示されている。この米国特許において、バネは図1
(A)に示されたものと同様にU字形であるが、バネの
取付け、取外しの作業を容易にするためにバネの一方の
脚部にスロットが設けられている。又、上記米国特許で
は、バネ及びピンの端部との係合を維持するために溝又
は凹所が採用されている。しかし、もし、ピンの端部が
この溝又は凹所から持ち上ると、バネがピンから外れ、
ブレーキ機構の正常動作を損なう恐れがある。
【0006】従って、上述した従来のブレーキ機構に用
いられている公知のブレーキ抑えアセンブリの諸問題を
解消したブレーキ抑えアセンブリの開発が要望されてい
た。
【0007】本発明は、確実にロック可能な機構を有
し、公知のバネによって経験したごとき過大応力を解消
し、バネの圧縮動作の間に降伏現象や永久ひずみの発生
の可能性を最小化することのできるブレーキ抑えアセン
ブリを提供することによって、上述の要望を満足させる
ことを意図するものである。
【0008】よって、本発明の目的は、抑えバネと保持
ピンとの間の係合が不用意に外れるのを確実に阻止し得
るロック機能を有するブレーキ抑えアセンブリを提供す
るにある。又、本発明の他の目的は、アセンブリ中のバ
ネ構成部分に対して取付け、取外しの作業中に過大応力
が作用するのを解消し得るブレーキ抑えアセンブリを提
供するにある。又、更なる本発明の目的及び利点は、以
下の記載からも理解されるであろう。
【0009】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記目的
を達成するために、本発明においては、好ましくはP字
形をなすバネの対向する脚部の間の新規な係合構成が提
案される。すなわち該バネは保持ピンを受け入れための
一端開放のスロットを有し、該保持ピンはスロットの形
状と相互に対応するように形成された肩部ないしヘッド
を有する。保持ピンの本体部の各端部にはキャップが設
けられる。肩部の幅はピンの本体部の幅よりも大きい
が、しかし隣接するキャップの幅よりは小さい寸法であ
る。バネの対向する脚部の一方はスロットの内方の終端
位置に開口を有し、この開口の幅は肩部より大となって
いる。従って肩部はピンがスロットを介して開口内にス
ライドして挿着された後、該開口内に受け入れられる。
ピンがスロットを通して移動し、肩部が開口に係合する
と、肩部と開口の側部との間の係合によって、保持ピン
がスロットから抜け出ることが阻止され、その結果、保
持ピンとバネとの係合が不用意に外れることが確実に阻
止される。
【0010】本発明の更なる特徴は、ブレーキ機構に用
いられるP字形のバネと保持ピンとの組合せ構成にあ
る。P字形をなすバネは、互いに平行をなす2つの対向
する脚部と、これら脚部をつなぐ円弧状部よりなる構成
が好ましい。バネは、対向する脚部が圧縮状態に押圧さ
れたときに、側方から見て、ないしは断面形において、
おおむねP字形をなす構成であり、これによって、圧縮
動作時にバネにかかる過大応力を最小限に抑えることが
できる。
【0011】本発明は、従来のブレーキ抑えアセンブリ
には見られない利点を有するものである。第1に、本発
明のアセンブリは、バネと保持ピンとの間の独特で、か
つ確実なロック係合構成を備え、従来のアセンブリに見
られたようなバネが保持ピンから不用意に外れるなどの
問題点を解消するものである。更に、本発明の構成によ
れば、公知のアセンブリにおけるバネ構成部にかかる過
大応力を除去ないしは大幅に減少させることができる。
【0012】本発明におけるバネとピンとの組合せ構成
は、公知構成に比して、より低いバネ定数を採用できる
ので、その組立作業が容易である。又、組立に際して
は、機械作業による回転操作を必要としないので、作業
者に手根管症候群などの健康障害を引き起こしたり悪化
させる危険性を解消でき、作業能率の向上も果たし得る
ものである。又更に、バネ中に永久ひずみを発生させる
恐れも大幅に減少させることができる。これは、バネ自
体に従来のバネと異なり過大な負荷がかからないからで
ある。従って、バネの耐久性向上ならびにアセンブリ全
体の動作の安定化、信頼性向上を果たすことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。図2ないし8には第1の実施例にお
いて、図2ないし6には、本発明のブレーキ抑えアセン
ブリ30が示されている。このアセンブリ30は、バネ
31及び保持ピン33を有する。
【0014】図2及び4において、バネ31は一対の脚
部35,37を有する構成が望ましい。これら両脚部3
5,37は円弧状部39によって相互に一体に連結され
ている。両脚部35,37の各々は一端開放のスロット
40,42をそれぞれ有する。これらスロット40,4
2によって、保持ピン33は以下に詳述のようにバネ3
1と係合することができる。図4に示すバネ31の形状
は、休止状態ないし自然解放状態時の形状を示し、この
状態において両脚部35,37は相互に離れた位置を占
める。
【0015】一方の脚部37は、参照番号44で示す位
置で円弧状部39に対して、おおむね整合して小さな角
度をもって延出した構成であるが、他方の脚部35は参
照番号46で示す位置において円弧状部39に対して相
当に大きな角度をもって折曲され延出する構成である。
バネ31の円弧状部39は、約270度の円弧によって
形成されている。これは、両脚部35,37の中間に位
置する円弧状部39の占める角度であり、図1(A)に
示す従来構成のバネの角度、約180度と明らかに相違
する構成である。なお、円弧状部39の角度は、270
度が望ましいが、約250度から約270度までの範囲
の角度のバネも用い得る。
【0016】図2,3及び6において、本発明における
保持ピン33は、長尺の本体部41とその本体部の一端
及び他端に一体に設けられたピンヘッドをなすキャップ
43,45を有する。その一方のキャップ45に隣接し
て、ピン33には本体部41と段状をなす肩部47が一
体に設けられている。ピンの本体部41、肩部47及び
一方のキャップ45のそれぞれの幅、すなわち外径寸法
を図6に、"X","Y","Z"で示してある。幅"Y"は幅"X"
より大であるが幅"Z"よりも小さい。これら各幅の相違
構成によって、保持ピン33を対応するスロット40,
42内に保持して確実なロック係合構成を達成すること
については以下に説明する。
【0017】図2,3,5において、脚部35内のスロ
ット40の内側の終端は開口48に連通し、その開口4
8の幅、すなわち内径の寸法は図において"Q"で示して
ある。この幅"Q"はスロットの幅"P"よりも大に設定され
ている。又、開口48の幅"Q"は肩部47の幅"Y"におお
むね相当するが、幅"Y"よりも若干大に設定されてい
る。従って、開口48は肩部47を受入れように係合可
能である。
【0018】スロット40の幅"P"は、ピンの本体部4
1の幅"X"よりもわずかに大であるので、本体部41は
スロット40内をスライド自在に挿通される。これによ
り、肩部47が開口48との係合から外れたときに、本
体部41をスロット40を介して挿脱して、ピン33を
バネ31に対して取付け、取外しをなし得る。図3及び
5に示すように、スロット40の開放端部51は脚部3
5の自由端のところでフレア状に外側に向って開いた拡
大端部に構成されている。この構成が案内となり、ピン
の本体部41はピン33の組付けに際してスロット40
内に容易に挿通させることができる。
【0019】図2には、バネ31が圧縮状態に押圧され
て、ピン33により保持されたときの態様が示されてい
る。この状態において、バネ31の両脚部35,37
は、保持ピン33のキャップ45の下側とブレーキ構成
部の一部をなす板55の上面との間に保持される。図示
の板55はブレーキシューの一部をなし、ブレーキシュ
ーはライニング基板59に取付けられたライニング57
を有する。バネの脚部37は板55を裏当て板23に対
して押圧し、他方、脚部35はキャップ45の下側に対
してバネ力を付与した状態で図示の位置に保持されてい
る。キャップ45は脚部35の拡張ないしはね上がりを
阻止し、他方のキャップ43がその面61のところで裏
当て板23に当接することにより、脚部35にバネ力が
付与されるが、キャップ45はそのバネ力に抗して図示
のごとく保持されている。
【0020】保持ピン33は、肩部47と開口48との
係合によって脚部35に対してロック状態に保持されて
いる。肩部47の幅"Y"はスロット40の幅"P"よりも
大、すなわち"Q">"P"の関係になっているので、保持ピ
ン33は、バネ31が図2に示す位置状態においてはバ
ネ31とのロック係合から離脱することが確実に阻止さ
れる。
【0021】肩部47はキャップ45に一体に隣接した
状態で図示してあるが、保持ピン33がキャップ45と
裏当て板23との間で付勢されるときに、脚部35又は
37の一方が肩部47の移動を阻止する構成であれば、
該肩部47はピンの本体部41上のどこに設けてもよ
い。
【0022】図9(A),(B)に示す本発明の変形例に
おいて、ピンの本体部41'上の肩部47'はキャップ4
5の下面に対してそれから離間した位置に設けられ、脚
部35'は該脚部35'の底面73から下方に延出した突
起71を有する。スロット40'は肩部47'を受入れる
に十分な大きさに設定されている。図9(B)に示すよ
うに、脚部35'の圧縮方向への押圧により、肩部47'
は、方向"R"に沿ってスロット40'からスライドして外
れることができ、バネを方向"S"に沿って移動させるこ
とにより保持ピンを係合状態から離脱させることができ
る。もし、両脚部35',37を圧縮方向への押圧時に
相互に接触させるようにするには、脚部37に突起71
を受入れる凹所を設けておけばよい。
【0023】本発明の構成の主要な利点は、肩部47と
脚部35内の開口48との係合構成にある。この係合に
よって、保持ピン33がバネ31との係合から離脱する
のが確実に阻止される。これは、該肩部47を大きく形
成して、幅狭のスロット40内を通り得ない構成とした
ことにより達成される。肩部47はキャップ45に隣接
して設けられる構成においては、キャップ45に対する
脚部35からのバネ力によって肩部47が開口48内に
保持される。
【0024】本発明のブレーキ抑えアセンブリは、バネ
31の取外し作業をも容易にする。図7及び8に示すよ
うに、バネ31は、一方の脚部35を他方の脚部37に
向かって押圧することにより取外すことができる。この
押圧により、肩部47が開口48から外れ、図8に示す
ように、より細いピンの本体部41がスロット40を通
るからである。スロット40の幅"P"は、その中をピン
の本体部41が移動可能なように十分大きく設定されて
いる。脚部35を押圧することにより、バネ31は方
向"D"に沿ってスライドし、ピンの本体部41は方向"
E"に沿って移動して、両脚部35,37のスロット4
0,42から外れることができる。このブレーキ抑えバ
ネ31と保持ピン33の相互係合が外されると、ブレー
キ構成部を取外して交換することができる。
【0025】バネ31の円弧状部39は、従来のものよ
りも、より大きな円弧長さを有し、一方の脚部35は図
4に示す46の位置で円弧状部39に対して角度をもっ
て連接する構成のため、バネ31には圧縮状態において
かかる応力が小さくなる。図1(C)に示す従来のバネ
では、より強い応力が作用するのでバネ内に永久ひずみ
を生じさせる恐れがある。これに対して、本発明のバネ
構成では、バネにかかる過大応力を減少させることがで
きる。図2に示す構成において、両脚部35,37は、
互いに平行状態に対応し、図7に示すように十分に圧縮
されたときに、両脚部がその全長にわたって相互に接触
ないし係合する。従って、バネの取付け、取外しの作業
時にバネ31内に永久ひずみが発生するのを回避するこ
とができる。両脚部35,37が圧縮状態に押圧される
間、バネ又は保持ピンを取外しのために回転させる必要
がないので、作業者に手根管症候群等の障害を引起こし
たり、悪化させたりする恐れがない。
【0026】上記の作業によって取外したブレーキ構成
部を新しいものと交換する場合には、この新しいブレー
キ構成部を前述の作業と逆の手順に従って取付けること
ができる。もし、保持ピン33が完全に取外された場合
には、まず、ピン33を裏当て板23の開口65及び板
55の開口67に挿通させる。次いで、バネの脚部35
を圧縮方向に押圧してバネ31を保持ピン33に向かっ
てスライドさせ、ピンの本体部41を両スロット40,
42に係合させる。その後、脚部35に対する押圧を解
放すると、バネ31の圧縮が部分的に解放され、これに
よって肩部47が脚部35内の開口48と係合する。そ
して、バネ31は、肩部47と開口48との間の係合に
よってピン33上にロック状態で保持される。このロッ
ク状態は、脚部35がバネ取外しのために再度、押圧さ
れるまで維持される。
【0027】実施例においては、断面形状において肩部
47はシリンダ状で、開口48は円形状のものを示した
が、これに代えて、両者共に円形状ないしシリンダ状で
ない形状のものも可能である。例えば、肩部47を四角
形あるいは八角形とし、開口48はこれに対応した孔形
状とし、これによって、バネが緊張して両者が係合した
際に、相互にロック状態の係合を行い得る。尚、ピンの
本体部41の断面形状は、円形状、矩形状、その他の多
角形状等、任意に設定し得る。
【0028】バネ31は、ブレーキ構成部を裏当て板上
に抑えるために必要な強度及びバネ定数を有するもので
あれば、任意の材質のものを選択し得る。これと同様
に、保持ピン33は、バネ31によって付与されたバネ
力に抵抗し得るものであれば、任意の材質のものを選択
し得る。
【0029】図2〜8から明らかなように、本発明の抑
えアセンブリは、ブレーキシューを採用したブレーキ機
構に特に好適である。しかし、本発明のアセンブリは、
ブレーキ機構がブレーキシュー、パッド、あるいはその
他の形式のブレーキ構成部の如何に拘わらず、抑えバネ
と保持ピンとに必要ないずれの形式のブレーキ機構にも
採用し得る。
【0030】以上、本発明の実施形態について説明した
が、本発明は上述の実施形態の構成に限定されるもので
なく、種々の変形構成をも含み得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のブレーキ抑えアセンブリを例示するもの
で、(A)はその概略縦面図、(B)は上面図、(C)
はバネを圧縮状態に押圧した動作説明図である。
【図2】本発明のブレーキ抑えアセンブリ示す概略縦断
面図である。
【図3】図2のIII−III線に沿って見た部分図である。
【図4】図2に示すアセンブリ中のバネを取出して示す
側面図である。
【図5】図4に示すバネの自由端部の上面図である。
【図6】図2に示すアセンブリ中の保持ピンを取出して
示す側面図である。
【図7】図2に示すアセンブリにおいて、バネを十分に
圧縮状態に押圧した状態で示す動作説明図である。
【図8】図7のVIII−VIII線に沿って見た部分図であ
る。
【図9】バネと保持ピンとの相互係合構成部分の変形例
を示すもので、(A)はその概略側面図、(B)はバネ
を圧縮した状態の動作説明図である。
【符号の説明】
30 ブレーキ抑えアセンブリ 31 バネ 33 保持ピン 35,37 脚部 39 円弧状部 40,42 スロット 41 本体部 43,45 キャップ 47 肩部 48 開口

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対向する脚部を有するバネと、ブレーキ構
    成部を抑えるために該脚部を通して延出する保持ピンと
    よりなるブレーキ機構において、前記脚部の各々は前記
    ピンの本体部を受入れるスロットを有するとともに、前
    記脚部の一方は前記ピン上の肩部を受入れるために前記
    スロットに連通する開口を有してなることを特徴とする
    ブレーキ機構。
  2. 【請求項2】前記バネは、円弧状部を有するとともに前
    記脚部の一方は該円弧状部の一端に対して角度をもって
    延出し、前記脚部の他方は前記円弧状部の他端とおおむ
    ね整合し、該バネはおおむねP字形の断面形状である請
    求項1に記載のブレーキ機構。
  3. 【請求項3】前記保持ピンは、本体部の各端部に設けら
    れたキャップを有し、前記肩部はこれらキャップの一方
    に隣接して設けられ、該肩部の幅は前記本体部の幅より
    も大であり、前記開口の幅は該肩部の幅におおむね相当
    し、該肩部が前記開口に係合すると、該肩部によって、
    保持ピンが対応するスロットから取り外され該バネとの
    係合から離脱することが阻止されてなる請求項1に記載
    のブレーキ機構。
  4. 【請求項4】前記肩部はシリンダ状で、前記開口は円形
    状である請求項1に記載のブレーキ機構。
  5. 【請求項5】前記開口に連通する前記スロットは、該開
    口とは反対側においてフレア状に開いてなる請求項1に
    記載のブレーキ機構。
  6. 【請求項6】前記肩部は、前記キャップの一方の近傍に
    設けられてなる請求項4に記載のブレーキ機構。
  7. 【請求項7】以下の構成よりなるブレーキ抑えアセンブ
    リ、 a)円弧状部によって相互に連結された対向する脚部を
    有するおおむねP字形のバネを備え、各脚部が一端開放
    のスロットを有し、その一方の脚部のスロットは第1の
    幅を有することと、 b)本体部と、該本体部の各端部に設けられたキャップ
    と、一方のキャップの近傍に設けられた肩部とよりなる
    保持ピンを備え、前記肩部が前記一方の脚部のスロット
    の第1の幅よりも大きい第2の幅を有することと、該一
    方の脚部はその終端に開口を有し、該開口は前記肩部の
    前記第2の幅におおむね相当する第3の幅を有し、該肩
    部が該開口に係合すると、該肩部によって該保持ピンが
    該スロットから取り外されて該バネとの係合から離脱す
    ることが阻止されることと、 c)前記バネ及び保持ピンは、該バネが一方のキャップ
    とブレーキ構成部との間に配置された状態で、該ブレー
    キ構成部を裏当て板に対して保持すること。
  8. 【請求項8】前記肩部は、横断面円形状であり、前記開
    口は、おおむね円形状である請求項7に記載のブレーキ
    抑えアセンブリ。
  9. 【請求項9】前記肩部は、おおむね横断面矩形状であ
    り、前記開口は、おおむね矩形状である請求項7に記載
    のブレーキ抑えアセンブリ。
  10. 【請求項10】前記一端開放のスロットの第1の幅は、
    各脚部の自由端のところで拡大してなる請求項7に記載
    のブレーキ抑えアセンブリ。
  11. 【請求項11】前記円弧状部は、約250度から約29
    0度の範囲の円弧によって形成されてなる請求項7に記
    載のブレーキ抑えアセンブリ。
  12. 【請求項12】前記肩部は前記キャップの一方の近傍に
    設けられてなる請求項7に記載のブレーキ抑えアセンブ
    リ。
  13. 【請求項13】ブレーキ抑えアセンブリへの使用に適し
    たバネであって、円弧状部によって相互に連結された対
    向する脚部を備え、各脚部が一端開放のスロットをそれ
    ぞれ有し、該一方の脚部のスロットは第1の幅を有する
    とともに該一方の脚部は該スロットの終端に開口を有
    し、該開口は前記第1の幅よりも大きい第2の幅を有
    し、前記対向する脚部と円弧状部は、該対向する脚部が
    相互に圧縮状態に押圧されたときに、おおむねP字形を
    なすことを特徴とするバネ。
  14. 【請求項14】前記各脚部は、相互に圧縮状態に押圧さ
    れたときに、その対向面がおおむね平行となる請求項1
    3に記載のバネ。
  15. 【請求項15】ブレーキ機構のブレーキ構成部を抑える
    ために、少なくとも1つのバネと保持ピンとを備えるブ
    レーキ機構において、前記バネは対向する脚部とこれら
    脚部を連結する円弧状部とを有し、前記保持ピンは、本
    体部と、該本体部の各端部に設けられたキャップと、該
    本体部から延出した肩部とを有し、該肩部は前記本体部
    の幅よりも大きい幅を有し、前記対向する各脚部は前記
    ピンの本体部を受け入れるための一端開放のスロットを
    有し、一方の脚部は該一端開放のスロットの終端におい
    て開口を有し、該開口は前記肩部の幅におおむね相当す
    る幅を有し、該一方の脚部の一端開放のスロットは拡大
    端部を有し、前記肩部は該開口に係合すると前記保持ピ
    ンが一端開放のスロットから取り外されて該バネとの係
    合から離脱するのを阻止してなることを特徴とするブレ
    ーキ機構。
  16. 【請求項16】前記バネは、対向する脚部が圧縮状態に
    押圧されると、断面がおおむねP字形をなす請求項15
    に記載のブレーキ機構。
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