JP2001294863A - 液晶表示素子 - Google Patents

液晶表示素子

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JP2001294863A
JP2001294863A JP2001060086A JP2001060086A JP2001294863A JP 2001294863 A JP2001294863 A JP 2001294863A JP 2001060086 A JP2001060086 A JP 2001060086A JP 2001060086 A JP2001060086 A JP 2001060086A JP 2001294863 A JP2001294863 A JP 2001294863A
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phe
liquid crystal
cyc
trans
threshold voltage
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JP2001060086A
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Ulrich Finkenzeller
フィンケンツェラー ウルリヒ
Georg Weber
ヴェーバー ゲオルグ
Volker Reiffenrath
ライフェンラート フォルケル
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Merck Patent GmbH
Original Assignee
Merck Patent GmbH
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 温度依存性のしきい電圧をもつ液晶表示素子
の提供。 【解決手段】 互に離れてその間に空間を形成する一対
のキャリヤープレートと、該プレートを密封して室をつ
くる手段とこの室の中に存在する正の誘電異方性をもつ
液晶材料の層を有し、強力な誘電的に正の添加物が一定
の使用温度範囲で働いて、しきい電圧の温度係数を改善
する一般式IIの2、6−ジフルオロベンゾニトリルの
少くとも一誘導体よりなっている液晶表示素子。 (RはC1−15をアルキル基、C3〜15のアルケニ
ル基を、環Aは1,4フェニレン、2−フルオルまたは
3−フルオロ−1,4−フェニレン、または1,4−シ
クロヘキシレン基、Z,Zは−CHCH−,−
COO−または単結合を示し、Zは−C≡C−の場合
がある。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はしきい電圧の温度係数が
改善された液晶表示素子とこの素子中に用いられる液晶
材料に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示素子を広い温度範囲で作動させ
る場合には一般にしきい電圧の温度依存性が低いことが
要求される。その理由はこの場合温度シフト ( tempera
tureshift ) の電子補償 ( electronic compensation )
を完全に省略することができるためか、あるいはしき
い電圧の中位のまたは高い温度係数をもつ液晶表示素子
の場合よりも補償エレクトロニクス ( compensation el
ectronics ) が単純であって、従ってより安いことが求
められるからである。
【0003】従って技術的および経済的の両見地から、
(1)式に規定された温度係数γの低い液晶表示素子が
好ましい。
【0004】
【数1】 しきい電圧は例えば、20℃の温度とθ=0°の視角で
10%の透過 ( trans-mission )を生ずる電圧( 一般
にV10020 と略記 )と定義することができる。他の
定義もまた可能であり[例えばG.W.グレイ ( G.W.
Gray )編、温度転移形液晶 ( Thermotropic Liquid Cry
stals ) 81-87 ページ参照]、異なった定義の適合性は
通常特定の実験装置 ( experimental set-up )によって
異る。
【0005】本出願では次の定義 Vth=V10020 を用いた。
【0006】DE 36 06 787にしきい電圧の温度依存性が
低い液晶表示素子のための混合概念( mixture concept
) が提案されている。この中に記された液晶材料は誘
電的に正の成分(A)[dielectrically positive comp
onent (A)]と誘電的に中性成分を含んでいる。成分
(A)中に用いられた誘電的に正の化合物は例えば、3
−ハロゲノシアノフェニル類、3−ハロゲン−4−イソ
チオシアナートフェニル類および3,4−ジハロゲノフ
ェニル類である。DE 36 06 787 に示された液晶混合物
の例では、例えば、3.5mV/ ℃またはそれ以下という
γのかなり有利な値に特徴があるということは真実であ
る。一方、これら混合物は電気工学的特性線 (electroo
ptical characteristic line) の勾配や、曲げや延びに
対する弾性常数の比および光学および誘電異方性のかな
り低い値に特徴があることが多い。さらにある一定の温
度間隔、例えば0℃から40℃間のγの平均値はかなり
低いので、かならずしもこの混合物と作動させるエレク
トロニックスとのよい適合性は保証されない。簡単であ
って、かつ安価な電子補償 ( electronical com-pensat
ion ) に関しては混合物がほぼ直線的な温度依存性を示
すことが通常有利である。電子的な観点からは他の好ま
しい温度特性は、しきい電圧が、一定の使用温度範囲の
両端に向かってかなり低い傾斜でほぼ直線的に変化しな
がら、通常の使用温度付近で最大である時に示される。
【0007】これらの必要条件は現状の技術 ( the sta
te of the art ) による混合物では不充分な程度にしか
満足されてない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は現状の
技術による混合物と比較してしきい電圧の温度係数γが
改善された液晶表示素子を提供することである。
【0009】本発明の他の目的はしきい電圧の温度依存
性の電子補償をかなり簡単で安価なものにする液晶表示
素子を提供することである。
【0010】本発明の更に他の目的、特徴および付随す
る有利性は添付の図面と合わせて次に述べる詳細な説明
を読めば当業者には明らかであろう。
【0011】
【課題を解決するための手段】これらのまた他の有利性
は本発明の作動可能な液晶表示素子を提供することによ
って達成できることがわかった。この作動可能な液晶表
示素子は温度に依存するしきい電圧をもち、互に離れた
てその間に空間を形成する一対のキャリヤープレート
と、該プレートを互に密封して室をつくる手段とこの室
の中に依存する正の誘電異方性をもつ液晶材料―この液
晶材料はネマチックキャリヤーホストと強力な誘電的に
正の添加物を含む―の層を有しており、この強力な誘電
的に正の添加物が一定の使用温度範囲で働いてしきい電
圧の温度係数を改善する2,6−ジフルオロベンゾニト
リルの少くとも一つの誘導体よりなる点で改良がなされ
ている。
【0012】本発明の液晶表示素子は誘電的に正の液晶
材料を用いており、ねじれネマチックセルまたは誘電的
に正の液晶材料を含有する他のセルタイプの原理に基い
ている。ねじれネマチックセルという用語はここでは広
い意味で用いられており、0から600°のねじれ角を
有するセル、すなわちLTNセル(低ねじれネマチッ
ク)、TNセル(約90°のねじれ角を有するねじれネ
マチックセル)およびSTNセル(超ねじれネマチッ
ク)を含有している。この素子は二つの基材の間にはさ
まれた少くとも一つの液晶層を有しており、これら基材
の内側は重ねあわせた透明な配向層を有する透明な電極
層を示している。また基材の少くとも一つは透明であ
る。電極層は通常酸化錫インジウム(ITO)、または
酸化インジウム(In23 )で作られている。配向層
は例えばPVAやポリイミドの膜などのポリマー膜をも
うけ続いてみがくことにより、または他の方法により得
ることができる。
【0013】異った表面傾き角αは例えばG.W.グレ
イ (G.W. Gray)らの上記引用文献、74−77ページに
記されたような異った配向方法を用いて得ることができ
る。ねじれ角φ≦200°のねじれネマチックセルは通
常例えば0.5°から10°の範囲の比較的小さな表面
傾き角で作動するが、一方φ≧200°の高いねじれ角
では通常例えば2°から45°の範囲の大きな傾き角が
必要である。
【0014】不作動状態の液晶層の構造は主に基材上の
配向層の方向間の角度と、表面傾き角およびねじれ角に
よって定まる。
【0015】液晶表示素子は一つ以上の他の液晶層を含
有してもよく、これら液晶層は一般に、特に例えば、標
準のSTN液晶表示素子において干渉色をなくすために
および/またはコントラストを改善するためにおよび/
またはコントラストの視角依存性を改善するために用い
られる。他の液晶層のかわりに、例えば有機ポリマー膜
または液晶性ポリマー膜( 例えばDE 39 19 382参照
)のような、他の補償媒体 ( compensation media )
を用いてもよい。
【0016】原理が本明細書に略述されている本発明の
液晶素子の構成はこのような素子に通例のタイプの構成
に相当する。通例のタイプの構成という用語は本明細書
では広い意味に用いられ、誘電的に正のネマチック液晶
を用いるセルのすべての変型や改良も含んでいる。代表
的なタイプの構成の更に詳細な記述は例えばG.W.グ
レイ ( G.W. Gray )の上記引用文献の第3章;B.S.
ショイブレ ( B.S. Scheuble )、コンタクテ( Kontakt
e :接点、接触)、ダルムシュタット(Darm-stadt ) 、
1989(1)、 34-48 ページ;およびE.金子、液晶テレビ
表示 (LiquidCrystal TV Displays )、東京、1987、特に
第2と3章参照;に見られる。
【0017】しかし本発明の液晶表示素子と現状の技術
による液晶表示素子との間の本質的な相違は液晶材料の
選択にある。
【0018】本発明の液晶材料は正の誘電異方性を示
し、ネマチックキャリヤーホストと強力な誘電的に正の
添加物を含み、後者は2,6−ジフルオロベンゾニトリ
ル類の少くとも一つの誘導体よりなっている。
【0019】式I −III で示される次の小グループの
2,6−ジフルオロベンゾニトリル類が好ましい。
【0020】
【化3】
【0021】
【化4】
【0022】
【化5】 式中Rは1ないし15個の炭素原子をもつアルキルまた
は3ないし15個の炭素原子をもつアルケニルであり、
これらの基の各々の中の1個のCH2 基を−O−、−C
O−、−COO−、または−OCO−で置換することも
可能である。
【0023】
【化6】 は1,4−フェニレン基、2−フルオルまたは3−フル
オロ−1,4−フェニレン基または1,4−シクロヘキ
シレン基である。
【0024】
【化7】 は1,3−ジオキサン−2,5−ジイル、テトラヒドロ
ピラン−2,5−ジイル、ピリミジン−2,5−ジイル
またはピリジン−2,5−ジイルである。Z1 は−CH
2 CH2 −、−COO−または単結合である。Z2 は−
CH2 CH2 −、−COO−、−C≡C−または単結合
である。n、γおよびsは互いに独立して0、1または
2である。γ+sは0、1または2である。
【0025】
【化8】 は非置換のまたは2−または3−の位置で側鎖状にモノ
フルオロ化した ( lat-erally monofluorinated )1,
4−フェニレン基を示す。
【0026】簡単にするために以下に次の略語を使用す
る。 Phe 1,4−フェニレン Phe.2F 2−フルオロ−1,4−フェニレン Phe.3F 3−フルオロ−1,4−フェニレン Phe.(F) 側鎖状に非置換のあるいは2−または3−の
位置で側鎖状にモノフルオロ化した1,4−フェニレン Phe.3F5F 3,5−ジフルオロ−1,4−フェニレン Cyc 1,4−シクロヘキシレン Dio 1,3−ジオキサン−2,5−ジイル Thp テトラヒドロピラン−2,5−ジイル Pyr ピリミジン−2,5−ジイル PyD ピリジン−2,5−ジイル 式I−III の化合物は複核、三核および四核化合物より
なり、一般に複核および三核化合物が好まれる。
【0027】式I−III の化合物は1個以上の結合基Z
1 とZ2 をもってもよく、またその結合基Z1 とZ2
好ましくは-CH2CH2 - あるいは単結合を示すが、カルボ
ン酸グループ-COO- は一般に好ましくない。Z1 とZ2
の少なくとも一つが単結合を示す化合物が特に好まし
い。
【0028】本発明の液晶材料は式I.1−I.24、
II.1−II.11またはIII .1−III .13で示され
る次の化合物の少くとも一種を含有することが好まし
い。 R-Phe-Phe.3F5F-CN I.1 R-Phe.2F-Phe.3F5F-CN I.2 R-Phe.3F-Phe.3F5F-CN I.3 R-Phe-CH2CH2-Phe.3F5F-CN I.4 R-Phe-C ≡C-Phe.3F5F-CN I.5 R-Phe-COO-Phe.3F5F-CN I.6 R-Phe-Phe-Phe.3F5F-CN I.7 R-Cyc-Phe-Phe.3F5F-CN I.8 R-Phe.2F-Phe-Phe.3F5F-CN I.9 R-Phe.3F-Phe-Phe.3F5F-CN I.10 R-Phe-Phe.3F-Phe.3F5F-CN I.11 R-Phe.(F)-Phe-CH2CH2-Phe.3F5F-CN I.12 R-Phe.(F)-Phe-COO-Phe.3F5F-CN I.13 R-Cyc-Phe.(F)-Phe.3F5F-CN I.14 R-Cyc-Phe.(F)-CH2CH2.3F5F-CN I.15 R-Cyc-Phe.(F)-C ≡C-Phe.3F5F-CN I.16 R-Cyc-Phe.(F)-COO-Phe.3F5F-CN I.17 R-Phe.(F)-CH2CH2-Phe-Phe.3F5F-CN I.18 R-Phe.(F)-C ≡C-Phe-Phe.3F5F-CN I.19 R-Phe.(F)-COO-Phe-Phe.3F5F-CN I.20 R-Cyc-CH2CH2-Phe-Phe.3F5F-CN I.21 R-Cyc-Phe-Phe-Phe.3F5F-CN I.22 R-Cyc-Cyc-Phe-Phe.3F5F-CN I.23 R-Cyc-Cyc-CH2-CH2-Phe-Phe-3F5F-CN I.24 R-Cyc-Phe.3F5F-CN II.1 R-Cyc-CH2CH2-Phe.3F5F-CN II.2 R-Cyc-COO-Phe.3F5F-CN II.3 R-Cyc-Cyc-Phe.3F5F-CN II.4 R-Cyc-Cyc-CH2CH2-Phe.3F5F-CN II.5 R-Cyc-Cyc-COO-Phe.3F5F-CN II.6 R-Phe.(F)-Cyc-Phe.3F5F-CN II.7 R-Phe.(F)-Phe.(F)-Cyc-Phe.3F5F-CN II.8 R-Phe.(F)-Cyc-Cyc-Phe.3F5F-CN II.9 R-Cyc-Cyc-Cyc-Phe.3F5F-CN II.10 R-Phe.(F)-Phe.(F)-CH2CH2-Cyc-Phe.3F5F-CN II.11 R-Dio-Phe.3F5F-CN III.1 R-Pyr-Phe.3F5F-CN III.2 R-Pyd-Phe.3F5F-CN III.3 R-Pyr-Phe.(F)-Phe.3F5F-CN III.4 R-Pyd-Phe.(F)-Phe.3F5F-CN III.5 R-Pyr-Phe.(F)-CH2CH2-Phe.3F5F-CN III.6 R-Pyd-Phe.(F)-CH2CH2-Phe.3F5F-CN III.7 R-Cyc-Pyr-Phe.3F5F-CN III.8 R-Dio-Phe.(F)-Phe.3F5F-CN III.9 R-Dio-Phe.(F)-COO-Phe.3F5F-CN III.10 R-Dio-Phe.(F)-CH2CH2-Phe.3F5F-CN III.11 R-Phe-Dio-Phe.3F5F-CN III.12 R-Cyc-Dio-Phe.3F5F-CN III.13 式I−III およびI. 1−I. 24、II. 1−II. 11
およびIII.1−III .13においてRはアルキル、アル
コキシまたはアルケニルさらにオキサアルキルであるこ
とが好ましい。
【0029】Rがアルキル基および/またはアルコキシ
基である場合には、Rは直鎖基または枝分れ基でありう
る。好ましくはRは直鎖基であり、1、2、3、4、
5、6または7個の炭素原子をもち従ってメチル、エチ
ル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチ
ル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、ペン
トキシ、ヘキソキシまたはヘプトキシ、さらにオクチ
ル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシ
ル、テトラデシル、ペンタデシル、オクトキシ、ノノキ
シ、デコキシ、ウンデコキシ、ドデコシキ、トリデコキ
シまたはテトラデコキシであることが好ましい。オキサ
アルキルは直鎖の2−オキサプロピル(=メトキシメチ
ル)、 2−オキサブチル(=エトキシメチル)または3
−オキサブチル(=2−メトキシエチル)2−,3−,
4−オキサペンチル、2−,3−,4−,5−オキサヘ
キシル、2−、3−、4−、5−、または6−オキサヘ
プチル、2−,3−,4−,5−,6−または7−オキ
サオクチル、2−,3−,4−,5−,6−,7−また
は8−オキサノニル、2−,3−,4−,5−,6−,
7−,8−または9−オキサデシルであることが好まし
い。Rがその中の1個のCH2 基を−CH=CH−で置
換したアルキル基である場合には、Rは直鎖基または枝
分れ基でありうる。好ましくはRは直鎖基であり3ない
し10個の炭素原子を有している。従ってRは特にプロ
ペ−1−またはプロペ−2−ニル、ブテ−1−、−2−
またはブテ−3−ニル、ペンテ−1−、−2−、−3−
またはペンテ−4−ニル、ヘキセ−1−、−2−、−3
−、−4−またはヘキセ−5−ニル、ヘプテ−1−、−
2−、−3−、−4−、−5−またはヘプテ−6−ニ
ル、オクテ−1−、−2−、−3−、−4−、−5−、
−6−またはオクテ−7−ニル、ノネ−1−、−2−、
−3−、−4−、−5−、−6−、−7−またはノネ−
8−ニル、デセ−1−、−2−、−3−、−4−、−5
−、−6−、−7−、−8−またはデセ−9−ニルであ
る。Rがその中の1個のCH2 基をアシルオキシ基−C
O−O−またはオキシカルボニル基−O−CO−で置換
したアルキル基である場合にはRは直鎖基または枝分れ
基でありうる。好ましくは、Rは直鎖基であり2ないし
6個の炭素原子を有している。従って、Rは特にアセチ
ルオキシ、プロピオニルオキシ、ブチリルオキシ、ペン
タノイルオキシ、ヘキサノイルオキシ、アセチルオキシ
メチル、プロピオニルオキシメチル、ブチリルオキシメ
チル、ペンタノイルオキシメチル、2−アセチルオキシ
エチル、2−プロピオニルオキシエチル、2−ブチリル
オキシエチル、3−アセチルオキシプロピル、3−プロ
ピオニルオキシプロピル、4−アセチルオキシブチル、
メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシ
カルボニル、ブトキシカルボニル、ペントキシカルボニ
ル、メトキシカルボニルメチル、エトキシカルボニルメ
チル、フロポキシカルボニルメチル、ブトキシカルボニ
ルメチル、2−(メトキシカルボニル)エチル、2−
(エトキシカルボニル)エチル、2−(プロポキシカル
ボニル)エチル、3−(メトキシカルボニル)プロピ
ル、3−(エトキシカルボニル)プロピル、4−(メト
キシカルボニル)ブチルである。
【0030】Rがその中の1個のCH2 基を非置換また
は置換の−CH=CH−で置換しまた隣接する1個のC
2 基をCOまたはCO−OまたはO−CO−置換した
アルキル基である場合には、Rは直鎖または枝分れ基で
ありうる。好ましくは、Rは直鎖基であり4ないし13
個の炭素原子を有している。従ってRは特にアクリロイ
ルオキシメチル、2−アクリロイルオキシエチル、3−
アクリロイルオキシプロピル、4−アクリロイルオキシ
ブチル、5−アクリロイルオキシペンチル、6−アクリ
ロイルオキシヘキシル、7−アクリロイルオキシペプチ
ル、8−アクリロイルオキシオクチル、9−アクリロイ
ルオキシノニル、10−アクリロイルオキシデシル、メ
タクリロイルオキシメチル、2−メタクリロイルオキシ
エチル、3−メタクリロイルオキシプロピル、4−メタ
クリロイルオキシブチル、5−メタクリロイルオキシペ
ンチル、6−メタクリロイルオキシヘキシル、7−メタ
クリロイルオキシヘプチル、8−メタクリロイルオキシ
オクチル、9−メタクリロイルオキシノニルである。
【0031】枝分れの側鎖基 ( branched wing groups
) Rをもつ式I−III の化合物は従来の液晶基礎材料
によく溶解するのである場合には重要であるが、これら
化合物が光学活性であるならば、特にキラルドープ物質
として重要である。
【0032】このタイプの枝分れ基は原則として1個以
下の鎖状枝分れをもっている。好ましい枝分れ基Rはイ
ソプロピル、2−ブチル(=1−メチルプロピル)、イ
ソブチル(=2−メチルプロピル)、2−メチルブチ
ル、イソペンチル(=3−メチルブチル)、2−メチル
ペンチル、3−メチルペンチル、2−エチルヘキシル−
2−プロピルペンチル、イソプロポキシ、2−メチルプ
ロポキシ、2−メチルブトキシ、3−メチルブトキシ、
2−メチルペントキシ、3−メチルペントキシ、2−エ
チルヘキソキシ、1−メチルヘキソキシ、1−メチルヘ
プトキシである。Rがその中の2個以上のCH2 基を−
O−および/または−CO−O−で置換したアルキル基
である場合にはRは直鎖基または枝分れ基であり得る。
好ましくはRは枝分れしており、3ないし12個の炭素
原子を有している。従ってRは特にビスカルボキシメチ
ル、2,2−ビスカルボキシエチル、3,3−ビスカル
ボキシプロピル、4,4−ビスカルボキシブチル、5,
5−ビスカルボキシペンチル、6,6−ビスカルボキシ
ヘキシル、7,7−ビスカルボキシヘプチル、8,8−
ビスカルボキシオクチル、9,9−ビスカルボキシノニ
ル、10,10−ビスカルボキシデシル、ビス(メトキ
シカルボニル)メチル、2,2−ビス(メトキシカルボ
ニル)エチル、3,3−ビス(メトキシカルボニル)プ
ロピル、4,4−ビス(メトキシカルボニル)ブチル、
5,5−ビス(メトキシカルボニル)ペンチル、6,6
−ビス(メトキシカルボニル)ヘキシル、7,7−ビス
(メトキシカルボニル)ヘプチル、8,8−ビス(メト
キシカルボニル)オクチル、ビス(エトキシカルボニ
ル)メチル、2,2−ビス(エトキシカルボニル)エチ
ル、3,3−ビス(エトキシカルボニル)プロピル、
4,4−ビス(エトキシカルボニル)ブチル、5,5−
ビス(エトキシカルボニル)ヘキシルである。
【0033】式I−III はこれら化合物のラセミ化合物
のみならず光学的鏡像体とその混合物を含んでいる。
【0034】式I−III およびその補助式 ( subformul
ae )によって示される上記の化合物のうち、その中に含
まれる基の少くとも一つが上述の好ましい意味の一つを
有する化合物が好まれる。
【0035】式I−III 及び式I.1−I.24、II.
1−II.11とIII.1−III .13の化合物は、例え
ば、DE 32 09 178およびUS 4,853,152に記載の方法で製
造することができる。これら化合物をつくる他の方法は
文献[例えばホウベン−ワイル( Houben-Weyl )、有機
化学の方法 ( Metholen der Organishen Chemie)、ゲオ
ルグ−ティーメ出版社 ( Georg-Thieme Verlag ),シュ
ツットガルト (Stutt-gart)、第IX巻、867ページ以
下、のような定評のある著書]に記されているようにそ
れ自体公知であり、既知で上記の反応に適した反応条件
の下に行われる。種々の変法を利用することもまた可能
であるが、これら変法はそれ自体公知であり、ここでは
詳細には記載しない。
【0036】2,6−ジフルオロベンゾニトリルの少く
とも一つの誘導体、好ましくは式I−III の少なくとも
一つの化合物、特に式I.1−I.24、II.1−II.
11およびIII .1−III .8の少くとも一つの化合物
を含有する本発明の液晶材料はしきい電圧の改善された
温度係数によって特徴づけられる。意図する用途につい
て本発明の液晶材料の他の性質を改善し、最適化するた
めに専門家はさらに苦労せずに、また発明のための努力
をすることなしに容易に2,6−ジフルオロベンゾニト
リル類、特に式I−III の2,6−ジフルオロベンゾニ
トリル類を、更にとりわけ、式I.1−I.24,II.
1−II.11およびIII .1−III .8の2,6−ジフ
ルオロベンゾニトリル類を選ぶことができる。STN表
示はしばしば、例えば、0.8μm ないし1.4μm と
いう比較的大きな値の光学的おくれ ( Optical retarda
tion )dΔnを示す。この場合層の厚さdと従って、切
替え回数の減少を可能にするΔnの高い液晶材料を用い
ることが望ましいことが多い。この用途に対しては専門
家は例えば式I. 1−I.7、I.9−I.13、I.
18−I.20またはIII .2−III .7の化合物のよ
うなΔnの高い2,6−ジフルオロベンゾニトリル類を
好むであろう。また例えばOMI表示[例えば, M.シ
ャット等 (Schadt, M. et al.) Appl. Phys. Lett.50
(1987)236参照]または他のタイプの素子(
例えばDE 30 22 818参照 )のような0.4μm ないし
0.8μm というdΔnのかなり低い値をもつSTN表
示はかなり低いかまたは低いΔnの値をもつ液晶材料を
必要とし、従って専門家は、例えば、少くとも一つの飽
和環系 ( saturated ring system )を示す式I.1−
I.24、II.1−II.11およびIII .1−III .1
3の化合物を好んで選ぶであろう。
【0037】本発明の液晶材料の他の性質、例えば流動
粘度 ( flow viscosity ) 、澄明点および/またはネマ
チック相範囲などを改善し最適化するために、さらに専
門家は十分に定義された、かつかなり限定された2,6
−ジフルオロベンゾニトリル類の中の化合物類の化合
物、特に式I−III で示される2,6−ジフルオロベン
ゾニトリル類の中のより小さいサブグループの化合物、
またとりわけ式I.1−I.24、II.1−II.11お
よびIII .1−III .13で示される化合物の中のかな
り小さくて好ましいサブグループの化合物を選定するこ
とができる。
【0038】I.1〜I.24,II. 1〜II. 11およびII
I.1〜III.13の化合物の少なくとも1種以上を含有す
る液晶材料が好ましく、これらの化合物の環は下記の構
造から選択される。
【0039】Phe, Phe.2F, Phe.3F, Phe.3F5F, Cyc, Di
o, Thp, Pyr,および Pydは一本以上の単結合を通じて直
接結合している/または一以下のエチレングループを通
じて直接結合している。特に好ましいのは式I および/
またはIIの一種以上の化合物を含有する液晶材料であっ
て、その式の中でn 0または1であ
り、Z1 およびZ2 それぞれ独立であって、単結合
または-CH2-CH2- を示す。
【0040】
【化9】
【0041】
【化10】 式III の化合物を一種以上含有する液晶材料が特に好ま
しい。その中で r 0であり、 s 0または1であり、
【0042】
【化11】 以下の化合物の小さいグループから選択される一種以上
の化合物を含有する液晶材料が特に好ましい。 I.1, I.2, I.3, I.4, I.7, I.8, I.9, I.11, I.12, I.1
4, I.15, I.18, I.21,II.1, II.2, II.4, II.5, III.2,
III.3, III.4, III.5 上記の好ましい、および特に好ましい材料を含有する液
晶表示装置は好ましい特性を示し、しかも好ましい。
【0043】結合基Z1 およびZ2 の少なくとも一種が
−COO−を示す式I −III による化合物を一種以上含
有する液晶材料は主にこれらカーボキシレート化合物の
不十分な安定性による不利な特性を示す。Z2 が−CO
O−であるような式I およびIIの化合物および末端環Ph
e.3F5F- CNに隣接する結合基が−COO−であるよう
な式III の化合物は往々にして不十分な安定性を示し、
これらの化合物を一種以上含有している液晶材料は一般
にむしろ不利な特性を有している。稀な例として式I −
III のカーボキシレート化合物の使用が必要であること
が明らかになった場合には、液晶材料の量に対してこれ
らの化合物の量の比が低く、かつ好ましくは5%超にな
らないこと、好ましくは2.5%以下、特に好ましくは
1.0%以下であること。
【0044】2,6−ジフルオロベンゾニトリル類は比
較的高いかまたは高い値の誘電異方性Δεに特徴があ
り、このために有利なしきい電圧値を生ずることにな
る。 これらの有利な性質のほかに、本発明の液晶材料
は一定の使用温度範囲でしきい電圧の温度係数が改善さ
れた点に特徴があり、この温度範囲は、例えば、ネマチ
ック相範囲としてまたはそれぞれの用途に必要な温度範
囲として定義することができる。
【0045】本発明の液晶表示素子の好ましい実施態様
においては、しきい電圧Vthが一定の使用温度範囲で少
くともほぼ温度の影響をうけないように、一つ以上の
2,6−ジフルオロベンゾニトリル類が選択される。温
度係数γ=dVth/dTが3×10-2V℃-1より小さ
い、特に2×10-2V℃-1より小さい、更に特に1×1
-2V℃より小さい液晶表示素子が好まれる。
【0046】本発明の液晶表示素子の他の好ましい実施
態様においては、Vthがかなり十分に明確な温度依存性
を示すように、一つ以上の2,6−ジフルオロベンゾニ
トリル類が選ばれるが、この明確な温度依存性は作動さ
せるエレクトロニクス( dri-ving electronics )の要求
に最もよく適合している。
【0047】例えば、図1にしきい電圧Vthの温度依存
性が例1の液晶材料について示されている。この液晶材
料のしきい電圧は約35℃で最大でありこれより低いか
高い温度に向ってわずかに減少する。−30℃から+7
0℃までの使用温度範囲を考えると、Vthはその最大値
に対してほぼ対照的な挙動を示し、またVthの最大値に
対応する温度はこの使用温度範囲のほぼ中心に位置して
いるということができる。この対稱的挙動は特に技術的
観点からみて有利である。
【0048】これと比較すると、現状技術の混合物ZLI
14246-000 E.メルク ( E. Mark )社の商品:ダルムシ
ュタット ( Darmstadt )、ドイツ)はしきい電圧γの温
度依存性について対稱曲線というよりもむしろS−型を
示すが、このことは有利なことではない。本発明の技術
的教示を応用して得られるγの改善は一層価値のあるも
のである。何故ならば技術的に用いた混合物はγについ
てのみならず、使用温度範囲、粘度、しきい電圧、電気
光学的特性曲線の勾配、UVならびに熱安定性等などの
他のパラメーターについてもまた最適でなければならな
いからである。しかし一つのパラメーターの最適化はし
ばしば一つあるいはいくつかの他のパラメーターの悪化
につながることが一般的に認められる。従って本発明の
技術的教示はいくつかの異なる要求について注文生産の
混合物を提供する可能性をかなり拡大している。
【0049】さらにしきい電圧が例えば少くともほぼ直
線的な依存性または作動させるエレクトロニクスの特性
に最もよく適合する他のタイプの依存性のような別の明
確な温度依存性を示すような方法で、一つ以上の2,6
−ジフルオロベンゾニトリル類を選ぶことは可能であ
る。4×10-3V℃-1≦dVth/dT≦1.2×10-2
V℃-1、特に4.5×10-3V℃-1≦dVth/dT≦
9.5×10-3V℃-1の範囲でしきい電圧が直線的温度
依存性を示す液晶表示素子が好ましい。
【0050】本発明の液晶材料はネマチックキャリヤー
ホストと強く誘電的に正の添加物を含有しており後者は
少くとも一種の2,6−ジフルオロベンゾニトリルを含
んでいる。
【0051】この液晶材料は2ないし40、特に3ない
し35の成分を含有することが好ましい。非常に特に好
ましくは、この材料は一つ以上の2,6−ジフルオロベ
ンゾニトリル類のほかに5ないし25の成分を含有す
る。
【0052】2,6−ジフルオロベンゾニトリル類以外
の液晶材料の成分はネマチックまたはネマチック液晶性
( nematogenic )(単変性または等方性)物質の中か
ら、特にアゾキシベンゼン類、ベンジリデンアニリン
類、ビフエニル類、テルフェニル類 、安息香酸フェニ
ルまたは安息香酸シクロヘキシル類、シクロヘキサンカ
ルボン酸フェニルまたはシクロヘキサンカルボン酸シク
ロヘキシル類、シクロヘキシル安息香酸フェニルまたは
シクロヘキシル安息香酸シクロヘキシル類、シクロヘキ
シルシクロヘキサンカルボン酸フェニルまたはシクロヘ
キシルシクロヘキサンカルボン酸シクロヘキシル類、安
息香酸シクロヘキシルフェニル類、シクロヘキサンカル
ボン酸シクロヘキシルフェニル類、シクロヘキシルシク
ロヘキサンカルボン酸シクロヘキシルフェニル類、フェ
ニルシクロヘキサン類、シクロヘキシルビフェニル類、
フェニルシクロヘキシルシクロヘキサン類、シクロヘキ
シルシクロヘキサン類、シクロヘキシルシクロヘキセン
類、シクロヘキシルシクロヘキシルシクロヘキセン類、
1,4−ビス−シクロヘキシルベンゼン類、4,4’−
ビス−シクロヘキシルビフェニル類、フェニル−または
シクロヘキシルピリミジン類、フェニル−またはシクロ
ヘキシルピリジン類、フェニル−またはシクロヘキシル
ジオキサン類、フェニル−またはシクロヘキシル−1,
3−ジチアン類、1,2−ジフェニルエタン類、1,2
−ジシクロヘキシルエタン類、1−フェニル−2−シク
ロヘキシルエタン類、1−シクロヘキシル−2−(4−
フェニルシクロヘキシル)エタン類、1−シクロヘキシ
ル−2−ビフェニルエタン類、1−フェニル−2−シク
ロヘキシルフェニルエタン類、ハロゲン化または非ハロ
ゲン化スチルベン類、ベンジルフェニルエーテル類、ト
ラン類、および置換けい皮酸類の部類の物質の中から、
選ぶことが好ましい。これら化合物中の1、4−フェニ
レン基もまた、弗素化することができる。
【0053】本発明による媒体の他の成分として適当な
最も重要な化合物は式1、2、3、4および5によって
特徴づけることができる。
【0054】 R′−L−E−R″ 1 R′−L−COO−E−R″ 2 R′−L−OOC−E−R″ 3 R′−L−CH2 −CH2 −E−R″ 4 R′−L−C≡C−E−R″ 5 式1、2、3、4および5において、LとEは同じでも
または異ってもよいが各々互に独立して−Phe−,−
Cyc−,−Phe−Phe−、−Phe−Cyc−、
−Cyc−Cyc−,−Pyt−,Dio−,−G−P
he−と−G−Cyc−およびこれらの鏡像体よりなる
群から選ばれる二価の基である。ここでPheは非置換
または弗素置換1、4−フェニレンであり、Cycはト
ランス−1、4−シクロヘキシレンまたは1、4−シク
ロヘキセニレンであり、Pyrはピリミジン−2、5−
ジイルまたはピリジン−2、5−ジイルであり、Dio
は1、3−ジオキサン−2、5−ジイルであり、Gは2
−(トランス−1、4−シクロヘキシル)エチル、ピリ
ミジン−2、5−ジイル、ピリジン−2、5−ジイルま
たは1、3−ジオキサン−2、5−ジイルである。
【0055】好ましくは基LとEの一つはCyc,Ph
eまたはPyrである。EはCyc,PheまたはPh
e−Cycであることが好ましい。好ましくは本発明の
媒体は式1、2、3、4および5の化合物より選ばれる
一つ以上の成分を含有し、これら式中LとEはCyc,
PheおよびPyrよりなる群から選ばれ、同時に一つ
以上の成分が式1、2、3、4および5の化合物から選
ばれる、式中基LとEのうち一つはCyc,Pheおよ
びPyrよりなる群から選ばれもう一つの他の基は−P
he−Phe,−Phe−Cyc,−Cyc−Cyc
−,−G−Pheおよび−G−Cyc−よりなる群から
選ばれ、さらに恐らく一つ以上の成分が式1、2、3、
4および5の化合物から選ばれ、式中基LとEは−Ph
e−Cyc−,−Cyc−Cyc−,−G−Phe−お
よび−G−Cyc−よりなる群から選ばれる。
【0056】部分式1a,2a,3a,4aおよび5a
の化合物において、R′とR″は各々、互に独立して8
個までの炭素原子をもつアルキル、アルケニル、アルコ
キシ、アルケニルオキシおよびアルカノイルオキシであ
る。大部分のこれらの化合物において、R′とR″は互
に異っており、これらの基の一つは殆んどの場合アルキ
ルまたはアルケニルである。部分式1b,2b,3b,
4bおよび5bの化合物において、R″は−CN、−C
3 ,−OCF3 ,−OCHF2 ,−F,−Clまたは
−NCSである。これらの式中、R′は式1aないし5
aの化合物において記載した意味を有し、アルキルまた
はアルケニルであることが好ましい。しかし、式1、
2、3、4および5の化合物を意図した他の置換基は共
通である。これらの物質やその混合物の多くは市販され
ている。これらの物質はすべてこれらの方法に類似の、
文献に知られた方法で得ることができる。
【0057】本発明の媒体は化合物1a,2a,3a,
4aおよび5aのグループ(グループ1)からの成分に
加えて、化合物1b,2b,3b,4bおよび5bのグ
ループおよび5bのグループ(グループ2)からの成分
を含有することが好ましく、その相対的比率は次の如く
であることが好ましい。
【0058】グループ1 : 0%ないし60%、特に
5ないし50% グループ2 : 0%ないし60%、特に5ないし40
% 液晶材料は1%ないし40%、特に5ないし30%の
2、6−ジフルオロベンゾニトリル類を含有することが
好ましい。この材料は、好ましくは式I −III の化合物
から、特に式I.1 −I.24、II.1−II. 11およ
びIII .13の化合物から選ばれる2、3、4、5、
5、6、7または8種の2、6−ジフルオロベンゾニト
リル類を含有することが好ましい。
【0059】本発明の材料はそれ自体慣例の方法で製造
される。一般に、種々成分を高い温度で有利に互に溶解
させる。適当な添加物によって、本発明の液晶材料は意
図する用途に応じて改良され、最適化される。このタイ
プの添加物は当業者には知られており、文献[例えば、
H.ケルカ−/R.ハッツ( H.Kelker/ R.Hatz ) 、液
晶ハンドブック( Handbook of Liquid Crystals )、化
学出版( Verlag Chemie)、ワインハイム( Weinheim
)、1980]に詳細に記されている。例えばカラー表示系
をつくる多色染料および/または誘電異方性および/ま
たは粘度をかえる物質および/または液晶のらせん構造
を誘起し必要なねじれ角φを調整しおよび/または逆ね
じれ( reverse twist )を除くためのキラルドープ剤(
chiral dopant ) を通常加える。
【0060】次の実施例は本発明を限定するものではな
く説明することを目的とするものである。以上および以
下において、百分率は重量%である。温度はすべて摂氏
温度で示され、m.p.は融点を意味し、c.p.は澄
明点である。さらにCは結晶状態、Nはネマチック相、
Sはスメクチック相、Iは等方相をあらわす。これらの
記号の間にあるデーターは転移点を示す。△nは光学異
方性(589nm,20℃)を示し粘度(mm2/sec) は20
℃で測定した。
【0061】<例1> a) 図1においてVthの温度依存性は本発明のSTN
表示( 黒丸 )について示してある。この表示は次のパラ
メーター ねじれ角φ=240° セルの厚さ( cell thickness )とピッチの長さ( pitch
length )の比 d/p=0.5 傾き角α=5° をもち、次のものよりなる液晶材料を含有する: 8% 4−ペンチル−3″、5″−ジフルオロ−4″−
シアノテルフェニル 14% 1−(トランス−4−(トランス−4−プロピ
ルシクロヘキシル)−シクロヘキシル)−2−(3、5
−ジフルオロ−4−シアノフェニル)−エタン 18% トランス−1−p−メトキシフェニル−4−プ
ロピルシクロヘキサン 14% トランス−1−p−エトキシフェニル−4−プ
ロピルシクロヘキサン 15% トランス−、トランス−4−プロポキシ−4′
−プロピルシクロヘキサン 10% 4−エチル−4′−(トランス−4−プロピル
シクロヘキシル)−ビフェニル 8% 4−エチル−4′−(トランス−4−ペンチルシ
クロヘキシル)−ビフェニル 4% 4、4′−ビス−(トランス−4−ペンチルシク
ロヘキシル)−ビフェニル 3% 4、4′−ビス−(トランス−4−プロピルシク
ロヘキシル)−2−フルオロビフェニル3% 4、4′
−ビス−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−
2−フ ルオロビフェニル 3% 4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)
−4′−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)−
2−フルオロビフェニル b)比較のためにVthの温度依存性を現状技術のSTN
素子(白丸) について示す。この素子は次のパラメータ
ー ねじれ角φ=240° セルの厚さとピッチの長さの比 d/p=0.5 傾き角α=5° 2% 4−エチル安息香酸 3−フルオロ−4−シアノ
フェニル 3% 4−プロピル安息香酸 3−フルオロ−4−シア
ノフェニル 8% 4−ペンチル安息香酸 3−フルオロ−4−シア
ノフェニル 6% 4−ヘプチル安息香酸 3−フルオロ−4−シア
ノフェニル 16% トランス−1−p−メトキシフェニル−4−プ
ロピルシクロヘキサン 12% トランス−1−p−エトキシフェニル−4−プ
ロピルシクロヘキサン 11% トランス−、トランス−4−プロポキシ−4′
−プロピルシクロヘキシルシクロヘキサン 12% 4−エチル−4′−(トランス−4−プロピル
シクロヘキシル)−ビフェニル 11% 4−エチル−4′−(トランス−4−ペンチル
シクロヘキシル)−ビフェニル 4% 4、4′−ビス−(トランス−4−ペンチルシク
ロヘキシル)−ビフェニル 5% 4、4′−ビス−(トランス−4−プロピルシク
ロヘキシル)−2−フルオロビフェニル 5% 4、4′−ビス−(トランス−4−ペンチルシク
ロヘキシル)−2−フルオロビフェニル 5% 4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)
−4′−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)−
2−フルオロビフェニル c)例1a)の本発明のSTN表示はVthがその最大値
についてほぼ対称的な特性を示しており、Vthの最大値
に対応する温度は−30℃と70℃の間の一定の使用温
度範囲のほぼ中心に位置している。
【0062】これとは反対に現状技術のSTN表示はV
thの温度依存性がわずかにS字曲線を示し、このことは
技術的に見て不利である。
【0063】<例2>本発明のSTN表示は次のパラメ
ーターを示す。 ねじれ角φ=240° セルの厚さ( cell thickness )とピッチの長さ( pitch
length )の比 d/p=0.5 傾き角α=5°をもち、次のものよりなる液晶材料を含
有し: 5% 4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)
−3’,5’−ジフルオロ−4’−シアノビフェニル 5% 4−ペンチル−3”,5”−ジフルオロ−4”−
シアノテルフェニル 12% 4−[トランス−4−(トランス− −ブチル
シクロヘキシル)−シクロヘキシル)]−2,6−ジフ
ルオロ−1−シアノベンゼン 18% トランス−1−p−メトキシフェニル−4−プ
ロピルシクロヘキサン 14% トランス−1−p−エトキシフェニル−4−プ
ロピルシクロヘキサン 15% トランス、トランス−4−プロポキシ−4′−
プロピルシクロヘキシルシクロヘキサン 10% 4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシ
ル)−4’−エチルビフェニル 8% 4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)
−4’−エチルビフェニル 4% 4、4′−ビス−(トランス−4−ペンチルシク
ロヘキシル)−ビフェニル 3% 4、4′−ビス−(トランス−4−プロピルシク
ロヘキシル)−2−フルオロビフェニル 3% 4、4′−ビス−(トランス−4−ペンチルシク
ロヘキシル)−2−フルオロビフェニル 3% 4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)
−4′−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)−
2−フルオロビフェニル 次のパラメーターを示す液晶材料を含有する。 融点 −20℃ 透明点 102℃ 粘度 24mm2s-1 (20℃) 誘電異方性 6.2 (20℃,1kHz) 複屈折 0.1250 (20℃,589nm) 優れた特性を示し、特にしきい電圧の好ましい温度依存
性を示す。
【0064】<例3>本発明のSTN表示は次のパラメ
ーターを示す。 ねじれ角φ=240° セルの厚さ( cell thickness )とピッチの長さ( pitch
length )の比 d/p=0.5 傾き角α=5°をもち、次のものよりなる液晶材料を含
有し: 5% 4−[トランス−4−(トランス−4−プロピル
シクロヘキシル)−シクロヘキシル]−2,6−ジフル
オロ−1−シアノベンゼン 8% 4−ペンチル−3”,5”−ジフルオロ−4”−
シアノテルフェニル 9% 4−[トランス−4−(トランス−4−ブチルシ
クロヘキシル)−シクロヘキシル]−2,6−ジフルオ
ロ−1−シアノベンゼン 18% トランス−1−p−メトキシフェニル−4−プ
ロピルシクロヘキサン 14% トランス−1−p−エトキシフェニル−4−プ
ロピルシクロヘキサン 15% トランス−、トランス−4−プロポキシ−4′
−プロピルシクロヘキシルシクロヘキサン 10% 4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシ
ル)−4’−エチルビフェニル 8% 4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)
−4’−エチルビフェニル 4% 4、4′−ビス−(トランス−4−ペンチルシク
ロヘキシル)−ビフェニル 3% 4、4′−ビス−(トランス−4−プロピルシク
ロヘキシル)−2−フルオロビフェニル 3% 4、4′−ビス−(トランス−4−ペンチルシク
ロヘキシル)−2−フルオロビフェニル 3% 4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)
−4′−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)−
2−フルオロビフェニル 次のパラメーターを示す液晶材料を含有する。 融点 −30℃ 透明点 102℃ 粘度 24mm2s-1 (20℃) 誘電異方性 6.2 (20℃,1kHz) 複屈折 0.1252 (20℃,589nm) 優れた特性を示し、特にしきい電圧の好ましい温度依存
性を示す。
【0065】<例4>下記の物質と組成から成る液晶混
合物2a: 18.0% 4−(トランス−4−プロピルシクロヘキ
シル)−ベンゾニトリル 8.0% 4−(トランス−4−ブチルシクロヘキシ
ル)−ベンゾニトリル 10.0% 4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキ
シル)−ベンゾニトリル 8.0% 4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシ
ル)−1−メトキシベンゼン 3.0% 3−フルオロ−4−シアノフェニル 4−エ
チルベンゾエート 3.0% 3−フルオロ−4−シアノフェニル 4−プ
ロピルベンゾエート 5.0% 3−フルオロ−4−シアノフェニル 4−ペ
ンチルベンゾエート 5.0% 4−プロピル−4’−エトキシトラン 3.0% 4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシ
ル)−4’−メトキシトラン 4.0% 4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシ
ル)−4’−エトキシトラン 3.0% 4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシ
ル)−4’−プロポキシトラン 6.0% 1−[トランス−4−(トランス−4−プロ
ピルシクロヘキシル)−シクロヘキシル]−2−(4−
フルオロフェニル)−エタン 6.0% 1−[トランス−4−(トランス−4−ペン
チルシクロヘキシル)−シクロヘキシル]−2−(4−
フルオロフェニル)−エタン 5.0% 1−[トランス−4−(トランス−4−プロ
ピルシクロヘキシル)−シクロヘキシル]−2−(4−
メチルフェニル)−エタン 4.0% 1−[トランス−4−(トランス−4−プロ
ピルシクロヘキシル)−シクロヘキシル]−2−(4−
エチルフェニル)−エタン 5.0% 4−[トランス−4−(トランス−4−プロ
ピルシクロヘキシル)−シクロヘキシル]−1−トリフ
ルオロメトキシベンゼン 4.0% 4−[トランス−4−(トランス−4−ペン
チルシクロヘキシル)−シクロヘキシル]−1−トリフ
ルオロメトキシベンゼン にあって3−フルオロ−4−シアノフェニル−4−アル
キルベンゾエート類を2,6−ジフルオロ−4−(トラ
ンス−4−ペンチルシクロヘキシル)−ベンゾニトリル
に置換して、下記の物質と組成から成る2bの混合物を
得た。 18.0% 4−(トランス−4−プロピルシクロヘキ
シル)−ベンゾニトリル 8.0% 4−(トランス−4−ブチルシクロヘキシ
ル)−ベンゾニトリル 10.0% 4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキ
シル)−ベンゾニトリル 8.0% 4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシ
ル)−1−メトキシベンゼン 11.0% 2,6−ジフルオロ−4−(トランス−4
−ペンチルシクロヘキシル)−ベンゾニトリル 5.0% 4−プロピル−4’−エトキシトラン 3.0% 4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシ
ル)−4’−メトキシトラン 4.0% 4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシ
ル)−4’−エトキシトラン 3.0% 4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシ
ル)−4’−プロポキシトラン 6.0% 1−[トランス−4−(トランス−4−プロ
ピルシクロヘキシル)−シクロヘキシル]−2−(4−
フルオロフェニル)−エタン 6.0% 1−[トランス−4−(トランス−4−ペン
チルシクロヘキシル)−シクロヘキシル]−2−(4−
フルオロフェニル)−エタン 5.0% 1−[トランス−4−(トランス−4−プロ
ピルシクロヘキシル)−シクロヘキシル]−2−(4−
メチルフェニル)−エタン 4.0% 1−[トランス−4−(トランス−4−プロ
ピルシクロヘキシル)−シクロヘキシル]−2−(4−
エチルフェニル)−エタン 5.0% 4−[トランス−4−(トランス−4−プロ
ピルシクロヘキシル)−シクロヘキシル]−1−トリフ
ルオロメトキシベンゼン 4.0% 4−[トランス−4−(トランス−4−ペン
チルシクロヘキシル)−シクロヘキシル]−1−トリフ
ルオロメトキシベンゼン 混合物2aおよび2bは下記の物理特性を有する。
【0066】
【表1】 本発明の技術思想によって製造された混合物2bは混合
物2aよりも低いしきい電圧の温度依存性を示す。
【0067】<例5>例2で示した液晶材料を基本的に
は他の小さい変化を除いて、3−フルオロ−4−シアノ
フェニル 4アルキルベンゾエート類を置換して変更し
た。得られた混合物3bは以下の化合物と組成とよりな
る。 18.0% 4−(トランス−4−プロピルシクロヘキ
シル)−ベンゾニトリル 8.0% 4−(トランス−4−ブチルシクロヘキシ
ル)−ベンゾニトリル 10.0% 4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキ
シル)−ベンゾニトリル 7.0% 4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシ
ル)−1−メトキシベンゼン 5.0% 2、6−ジフルオロ−4−(トランス−4−
プロピルシクロヘキシル)ベンゾニトリル 5.0% 2、6−ジフルオロ−4−(トランス−4−
ペンチルシクロヘキシル)ベンゾニトリル 5.0% 2、6−ジフルオロ−4−[トランス−4−
(トランス−4−プロピル−シクロヘキシル)−シクロ
ヘキシル]ベンゾニトリル 5.0% 4−プロピル−4’−エトキシトラン 4.0% 4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシ
ル)−4’−メトキシトラン 4.0% 4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシ
ル)−4’−エトキシトラン 5.0% 4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシ
ル)−4’−プロポキシトラン 6.0% 1−[トランス−4−(トランス−4−プロ
ピルシクロヘキシル) −シクロヘキシル]−2−(4−フルオロフェニル)−
エタン6.0% 1−[トランス−4−(トランス−4
−ペンチルシクロヘキシル)−シクロヘキシル]−2−
(4−フルオロフェニル)−エタン 3.0% 1−[トランス−4−(トランス−4−プロ
ピルシクロヘキシル)−シクロヘキシル]−2−(4−
メチルフェニル)−エタン 5.0% 4−[トランス−4−(トランス−4−プロ
ピルシクロヘキシル)−シクロヘキシル]−1−トリフ
ルオロメトキシベンゼン 4.0% 4−[トランス−4−(トランス−4−ペン
チルシクロヘキシル)−シクロヘキシル]−1−トリフ
ルオロメトキシベンゼン 混合物3bは下記の物理特性を有する: 透明点[℃] 84 粘度[mm2-1] 21 (20℃) 複屈折 0.1390 (20℃、589nm) 誘電異方性 12.6 (20℃、1kHz) ねじれ角[度] 240 しきい電圧[V]1.80 本発明の技術思想によって製造された混合物3bは混合
物2aよりも低いしきい電圧の温度依存性を示した。
【図面の簡単な説明】
【図1】しきい電圧の温度依存性を示した図である。
【符号の説明】
● 本発明の液晶材料(例1a参照) ○ 現状技術の混合物ZLI−4246−000(ドイ
ツ、E.メルク社の商品例1b参照)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09K 19/34 C09K 19/34 G02F 1/13 500 G02F 1/13 500 1/133 500 1/133 500 (71)出願人 591032596 Frankfurter Str. 250, D−64293 Darmstadt,Fed eral Republic of Ge rmany (72)発明者 ウルリヒ フィンケンツェラー ドイツ連邦共和国 デー−6100 ダルムシ ュタット フランクフルター シュトラー セ 250 (72)発明者 ゲオルグ ヴェーバー ドイツ連邦共和国 デー−6100 ダルムシ ュタット フランクフルター シュトラー セ 250 (72)発明者 フォルケル ライフェンラート ドイツ連邦共和国 デー−6100 ダルムシ ュタット フランクフルター シュトラー セ 250

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温度に依存するしきい電圧をもち、互に
    離れてその間に空間を形成する一対のキャリヤープレー
    トと、該プレートを互に密封して室をつくる手段とこの
    室の中に存在する正の誘電異方性をもつ液晶材料(この
    液晶材料はネマチックキャリヤーホストと強度に誘電異
    方性が正の添加物を含む)の層を有する作動可能な液晶
    表示素子において、強度に誘電異方性が正の該添加物が
    一定の使用温度範囲で働いてしきい電圧の温度係数を改
    善する2,6−ジフルオロベンゾニトリルの少くとも一
    種の誘導体よりなり、その2,6−ジフルオロベンゾニ
    トリル誘導体が式IIで示される化合物であることを特
    徴とする液晶表示素子。 【化1】 (式II中、 Rは1ないし15個の炭素原子をもつアルキルまたは3
    ないし15個の炭素原子をもつアルケニルであり、これ
    らの基の各々の中の1個のCH2 基を−O−、−CO
    −、−COO−、または−OCO−で置換することも可
    能である。 【化2】 は1,4−フェニレン基、2−フルオルまたは3−フル
    オロ−1,4−フェニレン基または1,4−シクロヘキ
    シレン基である。Z1 は−CH2 CH2 −、−COO−
    または単結合である。Z2 は−CH2 CH2 −、−CO
    O−、−C≡C−または単結合である。nは0、1また
    は2である。)
  2. 【請求項2】 前記式IIで示される化合物が、次の式
    II.1〜II.11の化合物のいずれかである請求項
    1記載の液晶表示素子。 R-Cyc-Phe.3F5F-CN II.1 R-Cyc-CH2CH2-Phe.3F5F-CN II.2 R-Cyc-COO-Phe.3F5F-CN II.3 R-Cyc-Cyc-Phe.3F5F-CN II.4 R-Cyc-Cyc-CH2CH2-Phe.3F5F-CN II.5 R-Cyc-Cyc-COO-Phe.3F5F-CN II.6 R-Phe.(F)-Cyc-Phe.3F5F-CN II.7 R-Phe.(F)-Phe.(F)-Cyc-Phe.3F5F-CN II.8 R-Phe.(F)-Cyc-Cyc-Phe.3F5F-CN II.9 R-Cyc-Cyc-Cyc-Phe.3F5F-CN II.10 R-Phe.(F)-Phe.(F)-CH2CH2-Cyc-Phe.3F5F-CN II.1
    1 (但し、式II.1〜II.11において、各略号は次の
    意味を表す。 Phe.(F) :側鎖状に非置換のあるいは2−または3−
    の位置で側鎖状にモノフルオロ化した1,4−フェニレ
    ン; Phe.3F5F :3,5−ジフルオロ−1,4−フェニレ
    ン; Cyc :1,4−シクロヘキシレン )
  3. 【請求項3】 ねじれネマチックセルを用いることを特
    徴とする請求項1または2記載の液晶表示素子。
  4. 【請求項4】 超ねじれネマチックセルを用いることを
    特徴とする請求項1または2記載の液晶表示素子。
  5. 【請求項5】 液晶物質が、少くとも一つの、本質的に
    誘電的に中性の、下記式1aから5aで表わされる化合
    物群から選ばれる化合物を含むことを特徴とする請求項
    1または2記載の液晶表示素子。 R′−L−E−R″ 1a R′−L−COO−E−R″ 2a R′−L−OOC−E−R″ 3a R′−L−CH2−CH2−E−R″ 4a R′−L−C≡C−E−R″ 5a 〔 式中、LとEは同じでもまたは異ってもよいが各々
    互に独立して−Phe−、−Cyc−、−Phe−Ph
    e−、−Phe−Cyc−、−Cyc−Cyc−、−P
    yt−、−Dio−、−G−Phe−と−G−Cyc−
    およびこれらの鏡像体よりなる群から選ばれる二価の基
    である。ここでPheは非置換または弗素置換1,4−
    フェニレンであり、Cycはトランス−1,4−シクロ
    ヘキシレンまたは1,4−シクロヘキセニレンであり、
    Pyrはピリミジン−2,5−ジイルまたはピリジン−
    2,5−ジイルであり、Dioは1,3−ジオキサン−
    2,5−ジイルであり、Gは2−(トランス−1,4−
    シクロヘキシル)エチル、ピリミジン−2、5−ジイ
    ル、ピリジン−2、5−ジイルまたは1、3−ジオキサ
    ン−2、5−ジイルである。R′およびR″互いに独立
    して8個までの炭素原子をもつ、アルキル、アルケニ
    ル、アルコキシ、アルケニルオキシまたはアルカノイル
    オキシである。〕
  6. 【請求項6】 しきい電圧の温度依存性の上限が2・1
    -2V・℃-1であり、使用温度の最小範囲が0℃から+
    40℃である請求項1ないし5のいずれか1項に記載の
    液晶表示素子。
  7. 【請求項7】 液晶物質の該層が少くとも二つの光学的
    状態間で電気的に切替可能であり、前記2,6−ジフル
    オロベンゾニトリル類は他の液晶物質と組み合わせて該
    層のスイッチを入れたしきい電圧および/またはスイッ
    チを切ったしきい電圧が一定の使用温度範囲で少くとも
    ほぼ直線的に温度に依存するように選ばれる請求項1な
    いし5のいずれか1項に記載の液晶表示素子。
  8. 【請求項8】 該液晶層のスイッチを入れたしきい電圧
    および/またはスイッチを切ったしきい電圧の温度依存
    性が一定の使用温度範囲で4・10-3V・℃ -1から1.
    2・10-2V・℃-1の範囲である請求項7に記載の液晶
    表示素子。
  9. 【請求項9】 液晶物質の該層が少くとも二つの光学的
    状態間で電気的に切替可能であり、前記2,6−ジフル
    オロベンゾニトリル類は他の液晶物質と組み合わせて該
    層のスイッチを入れたしきい電圧および/またはスイッ
    チを切ったしきい電圧が一定の使用温度範囲の少くとも
    ほぼ中心近くに位置する極大点を通るように選ばれる請
    求項1ないし5のいずれか1つに記載の液晶表示素子。
  10. 【請求項10】 使用温度が−30℃から+70℃まで
    の範囲である請求項1ないし9のいずれか1項に記載の
    液晶表示素子。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし10のいずれか1項に
    記載の液晶表示素子に用いられる液晶物質。
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