JP2001294174A - 車体構造 - Google Patents
車体構造Info
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Abstract
て共振が生じるのを効果的に防止でき、しかも、車両の
量産に適する車体構造を提供する。 【解決手段】 ルーフパネル11の車室側の面にルーフ
リーンフォースメント12を車体幅方向を向けて配設
し、該ルーフリーンフォースメントの両端部12a,1
2aを左右のサイドボディ14,14のフランジ部14
a,14aにそれぞれ取り付けた車体構造において、ル
ーフリーンフォースメント12に、下方に突出するビー
ド形状部分12dを設け、該ビード形状部分12を左右
のサイドボディ14,14のフランジ部14a,14a
の内部にそれぞれ渡るように延設した構成としている。
Description
詳しくは、パネルの車室側の面にリーンフォースメント
を配設するとともに、該リーンフォースメントの端部を
他の部材の端部に取り付けた車体構造に関する。
的に、ルーフパネルの剛性が不足していると、該ルーフ
パネルの固有振動数がアイドリング時のエンジンの回転
数に近くなるために、該ルーフパネルが共振する場合が
ある。このような共振は、音が車室内にこもる等の車室
内騒音発生の原因となる。
来より、図6および図7に示すように、ルーフパネル1
の車室側の面に複数のルーフリーンフォースメント2を
車体幅方向を向けて配設して、ルーフパネル1の剛性を
高め、その固有振動数をアイドリング時のエンジンの回
転数よりも十分に高めるようにしていた。
体への組付けについて、図6および図7を参照しながら
簡単に説明する。まず、複数のルーフリーンフォースメ
ント2等の部品をルーフパネル1に取り付けてルーフ完
成品3とする。他方、これと並行して、サイドボディ4
等のその他の車体部品をアンダーボディ5に組み付けて
メインボディ6を組立てる。
3を載せて、それぞれのルーフリーンフォースメント2
の両端部2a,2aを左右のサイドボディ4のフランジ
部4a上に溶接固定する。これにより、ルーフを備えた
車体が完成する。なお、図6は組立てる前のルーフ構造
を示し、図7は組付け後のルーフ構造を示している。
フ構造で採用していたルーフリーンフォースメント2
は、その前側部(車両前方側の部分)2bと後側部(車
両後方側の部分)2cとこれら間の中間部2dを、それ
ぞれ上方に突出するビード形状に形成しており(図8お
よび図9参照)、これにより、該ルーフリーンフォース
メント自体の強度の向上を図っていた。
ト2のサイドボディ4への取付面を成す端部2aは一般
的に平坦状に形成されており、しかも、その前側部2b
と後側部2cと中間部2dのそれぞれの縁端同士を結ぶ
線L1は、サイドボディ4のフランジ部4aの外形の沿
った線L2に平行な略直線をなしていた(図8および図
9参照)。このため、このルーフリーンフォースメント
2がこの線L1を中心として折れ曲がり易かった。その
結果、車室内騒音に最も影響のある図10に示すような
振動形態(ルーフ上面が線L1を中心として上下に振れ
るような振動形態)が生じ、これに伴い、ルーフリーン
フォースメント2が振動する不具合があった。
振動しないように、従来より、該ルーフリーンフォース
メントとサイドボディ4との結合部分に別の補強板7を
配設することが提案されていた(図11参照)。すなわ
ち、この別の補強板7を、ルーフリーンフォースメント
2の両端部2a,2aの下面と、左右のサイドボディ3
の内側に配設されたルーフサイドインナパネル8の下面
とに渡って配設するようにしていた。ここで、ルーフサ
イドインナパネル8は、車両前後方向に長く形成され、
サイドボディ4と閉断面を形成するものである。
ーンフォースメント2の数を増したり、別の補強板7を
追加することは、部品点数も増え、車両の製造コストの
低減や車体の軽量化を図る点で不利であった。しかも、
とくに別の補強板7を取り付ける作業は、次ぎのような
理由により、図6に示したような一連の車体製造工程の
中で行うのには適さなかった。
3とメインボディ6の両方に渡って固定される関係上、
ルーフリーンフォースメント2の端部2aがサイドボデ
ィ4のフランジ部4に溶接固定された後に取り付けなけ
ればならない。このため、この別の補強板7の取付作業
は狭い車室内における上向き作業となるので、該補強板
の位置合せや溶接装置における各種セッティングも難し
くなる。したがって、上記別の補強板7の取付作業は、
自動化するのが容易でなく、車両を量産する上で不利で
あった。
で、部品点数を増すことなくパネルが共振するのを効果
的に防止でき、しかも、車両の量産に適する車体構造を
提供することを目的とする。
達成するために、パネルの車室側の面にリーンフォース
メントを配設するとともに、該リーンフォースメントの
端部を他の部材の端部に取り付けた車体構造において、
上記リーンフォースメントに、下方に突出するビード形
状部分を設けるとともに、該ビード形状部分を上記他の
部材の端部の内部に渡るように延設した構成としてい
る。
実施形態について、図1〜図5を参照しながら詳細に説
明する。本実施形態は、本発明を図1に示した車両の車
体のルーフ部に適用したものである。本実施形態では、
ルーフパネル11の車室側の面に複数のルーフリーンフ
ォースメント12を車体幅方向を向けて配設してルーフ
完成品13を成すようにしている。本実施形態では、と
くにルーフリーンフォースメント12を以下に説明する
ように形成している。
は、サイドボディ14のフランジ部14aに取り付けら
れる端部12a,12aを設けている。また、ルーフリ
ーンフォースメント12の前側部(車両前方側部分)1
2bと後側部(車両後方側部分)12cを、上方に突出
するようにビード形状に形成しており、また、これら間
の中間部分に、下方に突出するビード形状部分12dを
形成している(図2および図3参照)。
ースメント12のビード形状部分12dを、該ルーフリ
ーンフォースメントの両端部12aが左右のサイドボデ
ィ14,14のフランジ部14a,14aに取り付けら
れた際に、これらのフランジ部14a,14aの内部に
まで入り込むように延設している。このため、ビード形
状部分12dの両端部12e,12eは、ルーフリーン
フォースメント12の両端部12a,12aの内部に渡
っている(図3〜図5参照)。
aには、ルーフリーンフォースメント12のビード形状
部分12dの端部12eを受け入れる凹部15を設けて
いる。さらに、サイドボディ14と閉断面を形成するル
ーフサイドインナパネル16には、該サイドボディの凹
部15を設けたことによって下方に突出する該サイドボ
ディの凸部17を逃がす逃げ部18を設けている。逃げ
部18は、ルーフサイドインナパネル16のフランジ部
16aを切り欠いて形成している。
ーフ完成品13を載せて、それぞれのルーフリーンフォ
ースメント12の両端部12a,12aを左右のサイド
ボディ14,14のフランジ部14a,14a上に溶接
固定する。このとき、ルーフリーンフォースメント12
のビード形状部分12dの両端部12e,12eは、左
右のサイドボディ14,14のフランジ部14a,14
aに設けた凹部15,15内に受け入れられる(図4お
よび図5参照)。また、サイドボディ14の凹部15を
設けたことによって下方に突出した該サイドボディの凸
部17は、ルーフサイドインナパネル16の逃げ部18
内に受け入れられる(図4および図5参照)。
12bと後側部12cと中間部のビード形状部分12d
のそれぞれの縁端同士を結ぶ線(図示せず、図8を一部
参照)は、その一部がサイドボディ14のフランジ部1
4aの内部へ食い込む曲線になり、従来のような直線で
はなくなっている。このため、ルーフリーンフォースメ
ント12は、上記線を中心として折れ曲がり難くなると
ともに、サイドボディ4との結合部分の強度が、別の補
強板を用いなくとも十分に高められている。
音に最も影響のある振動形態が生じ難くなり、これに伴
い、ルーフパネル1が振動したりすることが防止され
る。しかも、とくに別の補強板を取り付けるための車室
内における上向き作業がないので、図6に示したような
一連の車体製造工程の中で行うのに適し、車両の量産を
妨げずに、ルーフパネル11の振動に起因する車室内騒
音の発生を防止することができる。
ォースメント12に1本のビード形状部分12dを形成
するようにしたが、本発明におけるビード形状部分の数
はとくに限定されず、該ルーフリーンフォースメントの
前後幅が十分大きい場合には、さらに複数本のビード形
状部分を設けても良い。
ンナパネル16の逃げ部18を切り欠きによって形成し
たが、本発明はこれに限定されず、サイドボディ14の
フランジ部14aに形成した凹部15のように、該逃げ
部を凹部形状に形成しても勿論良い。さらに、本発明
は、ルーフ構造に限らず、リーンフォースメントの端部
を他の部材の端部に取り付ける一般的な他の構造にも勿
論適用することができる。
構造によれば、パネルの車室側の面にリーンフォースメ
ントを配設するとともに、該リーンフォースメントの端
部を他の部材の端部に取り付けた車体構造において、上
記リーンフォースメントに、下方に突出するビード形状
部分を設けるとともに、該ビード形状部分を上記他の部
材の端部の内部に渡るように延設した構成としているの
で、追加の補強板を用いなくとも、上記リーンフォース
メントと上記他の部材との結合部分における強度を十分
に高めることができる。
上記パネルが共振するのを防止でき、これにより、該共
振に起因して車室内で騒音が発生したりするのを効果的
に防止することができる。したがって、本発明に係る車
体構造は、車両の製造コストの低減や車体の軽量化を図
る点でも有利である。また、本発明の車体構造は、上向
きの作業となる別の補強板の取付作業を要さないので、
図5に示したような一連の自動化した車体製造工程の中
で行う車両の量産に適する。
に、上記リーンフォースメントのビード形状部分の端部
を受け入れる凹部を設けることにより、上記リーンフォ
ースメントを上記他の部材に干渉させないで組み付ける
ことができるとともに、上記他の部材に対する上記リー
ンフォースメントの位置合せが容易になる。同様に、上
記他の部材と閉断面を形成するインナパネルに、上記他
の部材の凹部を設けたことによって下方に突出する該他
の部材の凸部を逃がす逃げ部を設けることにより、上記
インナパネルを上記他の部材に干渉させないで組み付け
ることができるとともに、上記他の部材に対する上記イ
ンナパネルの位置合せが容易になる。
大して示す斜視図である。
大して示す分解斜視図である。
る。
る。
示す分解斜視図である。
を用いて解析した一次の振動固有モードを示し、とく
に、ルーフパネルの車体中央の右側半分を省略して示す
図である。
図である。
ント) 12a 端部 12b 前側部 12c 後側部 12d ビード形状部分 12e 端部 13 ルーフ完成品 14 サイドボディ 14a フランジ部 15 凹部 16 ルーフサイドインナパネル 17 凸部 18 逃げ部
Claims (4)
- 【請求項1】 パネルの車室側の面にリーンフォースメ
ントを配設するとともに、該リーンフォースメントの端
部を他の部材の端部に取り付けた車体構造において、上
記リーンフォースメントに、下方に突出するビード形状
部分を設けるとともに、該ビード形状部分を上記他の部
材の端部の内部に渡るように延設したことを特徴とする
車体構造。 - 【請求項2】 ルーフパネルの車室側の面にルーフリー
ンフォースメントを車体幅方向を向けて配設するととも
に、該ルーフリーンフォースメントの両端部を左右のサ
イドボディのフランジ部にそれぞれ取り付けた車体構造
において、上記ルーフリーンフォースメントに、下方に
突出するビード形状部分を設けるとともに、該ビード形
状部分を上記左右のサイドボディのフランジ部の内部に
渡るようにそれぞれ延設したことを特徴とする車体構
造。 - 【請求項3】 上記サイドボディのフランジ部に、上記
リーンフォースメントのビード形状部分の端部を受け入
れる凹部を設けたことを特徴とする請求項2に記載の車
体構造。 - 【請求項4】 上記サイドボディと閉断面を形成するル
ーフサイドインナパネルに、上記サイドボディの凹部を
設けたことによって下方に突出する該サイドボディの凸
部を逃がす逃げ部を設けたことを特徴とする請求項3に
記載の車体構造。
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