JP2001293795A - 筒状包装体の製造方法 - Google Patents
筒状包装体の製造方法Info
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Abstract
装体を製造する場合に、より簡単に筒状包装体を製造で
きるようにすることを課題とする。 【解決手段】 複数の平行な折り曲げ線6を形成したフ
ラット筒4の両折り曲げ部9a,9bを外側から内側に
押込んで、上下に開放部14を有した円筒体2を形成す
る。外側線10aと内側線10bの二条の折り曲げ線1
0および放射状の折り曲げ線12を形成した円形のキャ
ップシート3から凹状体15を整形し、この凹状体15
を円筒体2の各開放部14に内嵌させる。
Description
方法の技術分野に属し、矩形シートから形成した筒体に
凹状の蓋をした筒状包装体の製造方法である。
うなスパイラル法によって製造されていた。この製造方
法は、棒状体700に紙製の細長い帯状シート701を
螺旋状に巻付け、更にその外側からもう1枚の帯状シー
ト702を巻き付けた後、所望の長さにカッタ703で
カットして円筒体704を作り、その後、この円筒体7
04に底蓋や上蓋を取付けるものである。
造方法によると、所望の長さの円筒体704にカットす
る際に大量の紙粉が出るため、この紙粉が円筒状包装体
に残らないように円筒体704に付着した紙粉を除去す
る作業に手間を掛けていた。また、筒形状を保持するた
めに内側の帯状シート701と外側の帯状シート702
との間にほぼ全体にわたり酢酸系の糊が付けられるか
ら、その臭いが包装体内の被包装物に付かないように倉
庫等でしばらく保管して臭い抜きをした後に被包装物を
挿入する必要があった。そのため、円筒状包装体の製造
から被包装物の挿入までの作業をインライン化出来なか
った。また、円筒体704が帯状シート701を捲回さ
せたものからなるので、包装体の使用後の廃棄時には円
筒体704をつぶし難く、かさ張る。本発明は、『筒体
の上下の開放端部に凹状の蓋をした筒状包装体の製造方
法』において、より簡単に筒状包装体を製造できるよう
にすることを課題とする。
に本発明が講じた技術的手段は、次のようである。 (請求項1) 『矩形シートの対向する両辺部を重合接合した後、両側
に折り曲げ部のある扁平化したフラット筒とする工程
と、このフラット筒の両側の折り曲げ部を内側に押し込
んで上下の開放端部を前記蓋が挿入可能な開口に整形し
て筒体を形成する工程と、前記凹状の蓋は、前記筒体の
開放端部の内径寸法よりも小径の頂部と、この頂部に向
かって縮径する縮径部を有する側壁部とで構成され、こ
の蓋を前記筒体の前記開放端部に圧入し蓋を取付ける工
程とを含むことを特徴とする。』 前記技術的手段によると、次のような作用を有する。
筒の両側の折り曲げ部を内側に押し込むと、前記フラッ
ト筒の畳まれた平面部が互いに離反するように外方へ湾
曲し、これにより、上下の開放端部が口を開いた状態の
筒体が簡単に且つ確実に形成される。前記筒状包装体の
蓋を取付ける工程において凹状の蓋の側壁部には頂部に
向かって縮径する縮径部を有するので、この蓋は、縮径
部に案内されて前記筒体の開放端部内に円滑に圧入され
る。これにより、前記筒体の開放端部に密に嵌合された
凹状の上蓋又は底蓋が形成される。なお、被包装物は、
蓋を取付ける前に挿入するか、蓋の取付けと同時に挿入
してもよい。
て、『前記フラット筒は、複数の平行な折り曲げ線が所
定の間隔で連続的に形成された矩形シートからなり、前
記折り曲げ線の並列方向の対応する両辺部が重合接合さ
れている』ものでは、フラット筒の畳まれた平面部が前
記折り曲げ線に沿って湾曲し易い。従って、前記筒体を
形成する工程において前記フラット筒の両側の折り曲げ
部を内側に押し込むと、前記折り曲げ線に沿って容易に
筒状に整形される。
て、『前記筒体の開放端部を最終形状に保持する中空状
のガイド型を、前記筒体の開放端部に外嵌させた状態
で、前記凹状の蓋を前記ガイド型に貫通させつつ前記筒
体の開放端部に圧入するようにした』ものでは、前記ガ
イド型によって前記筒体の開放端部を最終形状に保持し
たままで、前記凹状の蓋が前記ガイド型を介して圧入さ
れるからこの圧入が円滑に行える。
て、『前記蓋は、前記筒体の開放端部の内径寸法と一致
する外側線及びこの外側線よりも小径の内側線よりなる
二条の折り曲げ線を外縁部に形成すると共に前記外側線
から外周端に至る放射状の折り曲げ線を複数形成した平
板状のキャップシートからなり、このキャップシートを
前記ガイド型の一面側に形成された段部に保持すると共
に前記ガイド型の他面側に形成され前記段部から前記他
面側に向けて拡大するテーパ部に前記筒体の開放端部を
保持し、底部の外周端部が面取りされたオス型で前記キ
ャップシートをガイド型内に押込んで凹状に整形すると
共に前記筒体の開放端部に圧入するようにした』もので
は、前記キャップシートを前記オス型でガイド型内に押
し込むと、段部によりキャップシートの各折り曲げ線を
起点に折り曲がるので前記凹状の蓋が簡単に整形され
る。同時にこの凹状の蓋がガイド型に案内されて前記筒
体の開放端部に圧入される。従って、前記平板状のキャ
ップシートから凹状の蓋の整形と同時に上蓋又は底蓋の
形成が一回の作業で行える。
では、上蓋と底蓋とを同時に形成しても良いし、それぞ
れ別々に形成しても良い。また、被包装物は、前記凹状
の蓋を筒体に取付ける前に筒体内に挿入するようにして
も良いし、凹状の蓋の取付けと同時に挿入するようにし
ても良い。
体の形成や上蓋又は底蓋の形成を簡易且つ確実に行える
ので、筒状包装体を簡単に製造することができる。ま
た、従来の製造方法のように糊の臭い抜きが不要なの
で、製造工程を簡素化でき、製造コストを低減すること
も可能である。また、包装体の製造工程中に被包装物を
挿入することも可能なので、包装体の製造から被包装物
の挿入までの作業をインライン化できる。さらには、筒
体は矩形シートを折り畳んだフラット筒により形成され
ているので、使用後の廃棄時には筒体を簡単につぶして
元のフラット筒とすればかさ張らずに小さく出来る。し
かも、包装体をすべて紙製にすればリサイクルも容易と
なる。
付図面を参照しながら説明する。本発明の筒状包装体の
製造方法において本実施の形態では、特に紙製の円筒状
包装体を製造する場合を示す。図1は、円筒状包装体1
の製造過程の概略図を示し、図2は、完成した円筒状包
装体1の縦断面図を示す。
状包装体1の円筒体形成工程、被包装物17の挿入工
程、円筒体2の糊付け工程、蓋取付け工程、及び上蓋又
は底蓋のカシメ工程よりなる。前記円筒体形成工程は、
図1(a)〜(c)に示すように、矩形シート5の両辺
部7a,7bを重合接合して折り畳んだフラット筒4の
両側の折り曲げ部を内側に押し込むことによる。
(a)に示すように、複数の平行な折り曲げ線6と、こ
れら折り曲げ線6に直行する二重のミシン目8とが形成
されている。二重のミシン目8は、矩形シート5の一辺
の近傍に形成されており、円筒状包装体1としたときに
開封するためのジッパー16(図1(d)、図2を参
照。)を構成するものである。前記フラット筒4は、図
1(a)(b)に示すように、前記矩形シート5を折り
曲げ線6の並列方向の対向する両辺部7a,7bを重合
接合し折り畳んで扁平化したものからなる。そして、こ
のフラット筒4の両側の折り曲げ部9a,9bを内側に
押し込むと、複数の折り曲げ線6により前記フラット筒
4が内側に湾曲しようとする応力が働き、これによって
簡単に且つ確実に上下に開放部14を有した円筒体2が
形成される。
の上下の開放部14のいずれかから被包装物17を円筒
体2内に押込むことによる。なお、被包装物17は、後
述の蓋を取付ける前に挿入するか、蓋の取付けと同時に
挿入してもよし、また、円筒体2の開放端部13の一方
に蓋を取付けた状態で挿入してもよい。前記糊付け工程
は、円筒体2の開放端部13の内面部に線引き状あるい
は点打ち状に糊を塗布することによる。前記蓋取付け工
程は、図1(c)(d)に示すように、円板状のキャッ
プシート3を凹状体15に整形すると共にこの凹状体1
5を円筒体2の上下の開放部14に挿入することによ
る。
4と同様に紙製であり、図1(c)に示すように、円板
状に形成されており、その外縁部に同心円状の外側線1
0aと内側線10bとからなる二条の折り曲げ線10が
形成されている。外側線10aは円筒体2の開放部14
の内径寸法と一致するように形成されている。よって、
内側線10bは前記開放部14の内径寸法よりも小さく
なっている。また、外側線10aから外周端に至って折
り曲げ線12が放射状に複数形成されている。そして、
このキャップシート3を各折り曲げ線10,12を起点
に折り曲げて行くと、図2に示すように、内側線10b
で囲まれた頂部11と、二条の折り曲げ線10で囲まれ
た部分よりなる縮径部18及び放射状の折り曲げ線12
の形成部分よりなる起立部19とで構成された側壁部2
0を有する円形の凹状体15が形成される。この凹状体
15を頂部11側を向けて前記筒体2の開放部14内に
挿入するとき、凹状体15は、縮径部18によって円滑
に案内されて開放部14内に導入される。しかも、前記
凹状体15の起立部19は、放射状の折り曲げ線12に
沿った折れ曲がりにより形成されるので、外側に広がろ
うとする応力が働き、これにより前記挿入された凹状体
15が前記円筒体2の開放端部13で安定的に保持され
る。
0の起立部19と、円筒体2の開放端部13とを挟圧す
ることによる。すると、凹状体15の起立部19と円筒
体2の開放端部13とが密着し、両者間に介在した糊に
よって強固に固定される。これにより、円筒体2に円形
の凹状体15からなる上蓋15a、底蓋15bが形成さ
れる。
記円筒体2の形成、上蓋15a・底蓋15bの形成を簡
易且つ確実に行えるので、円筒状包装体1を簡単に製造
することができる。また、従来の製造方法のように糊の
臭い抜きが不要なので、製造工程を簡素化でき、製造コ
ストを低減することも可能である。また、包装体1の製
造工程中に被包装物17を挿入するので、包装体1の製
造から被包装物17の挿入までの作業をインライン化で
きる。さらには、包装体1の使用後の廃棄時には、上蓋
15aおよび底蓋15bを取り外すと円筒体2には複数
の平行な折り曲げ線6が形成されているので円筒体2を
簡単につぶして元のフラット筒にすればかさ張らずに小
さく出来る。しかも、包装体1がすべて紙製であるから
リサイクルも容易である。
現する包装装置について説明する。図3は、この包装装
置の模式図であり、図3(a)はその上面図を、図3
(b)はその側面図をそれぞれ示す。図4〜図12は、
包装装置を構成する各装置の模式図である。
体1の円筒体2を間欠的に搬送する回転装置21と、前
記回転装置21とフラット筒4を積層させたパネルマガ
ジン31との間に配置され、パネルマガジン31からフ
ラット筒4を取り出す取り出し装置22と(図4を参
照)、前記回転装置21の第1ステーション(A)に配
置され、フラット筒4から円筒体2を形成する円筒体形
成装置23と(図4を参照)、前記回転装置21の第2
ステーション(B)に配置され、円筒体2内に被包装物
17を挿入する物品挿入装置24と、前記回転装置21
の第3ステーション(C)に配置され、円筒体2の開放
端部13に糊付けをする糊付け装置25と、前記回転装
置21とキャップシート3を積層させた蓋マガジン32
との間に配置され、蓋マガジン32からキャップシート
3を取り出す取出し装置26と(図7を参照)、前記回
転装置21の第4ステーション(D)に配置され、キャ
ップシート3により円筒体2の開放部14に上蓋15a
と底蓋15bを形成する蓋取付け装置27と(図8を参
照)、前記回転装置21の第5ステーション(E)に配
置され、上蓋15a及び底蓋15bのカシメを行うカシ
メ装置28と(図12を参照)を備える。
7の搬送コンベア29が設置されている。この搬送コン
ベア29は、前記回転装置21の間欠回転と同期して被
包装物17を間欠搬送する。さらに、包装装置の下方に
は、完成した円筒状の包装体1を搬送する排出コンベア
30が設置されている。この排出コンベア30は、前記
回転装置21の第6ステーション(F)にて開放された
包装体1を受取る。
うに、回転軸jを中心に所定ピッチずつ間欠回転する回
転体210と、この回転体210の外周に放射状に複数
取り付けられ、前記円筒体2を挟持する把持手段231
(図4を参照)とを備える。前記回転体210の間欠回
転により把持手段231で挟持された円筒体2は、前記
各装置24,25,27,28に逐次搬送されることと
なる。なお、前記把持手段231は、図4に示す円筒体
形成装置23をも構成する。
4に示すように、先端に吸着盤221a,222aを備
えた上下2本のロボットアーム221,222からな
る。各吸着盤221a,222aは、図示しない真空ポ
ンプに連結されており、この真空ポンプの駆動により吸
着盤221a,222aは負圧状態となる。
ガジン31の下方の初期位置に待機しており、この初期
位置からパネルマガジン31の下部との間で揺動する。
この下側のロボットアーム221は、パネルマガジン3
1の下部に移動すると先端の吸着盤221aに負圧を発
生させ、フラット筒4を引き抜く。
ボットアーム221の上方の初期位置に待機しており、
この初期位置から回転装置21の第1ステーション
(A)との間で揺動する。この上側のロボットアーム2
22は、下方へ移動して先端の吸着盤222aに負圧を
発生させ、下側のロボットアーム221で引き抜いたフ
ラット筒4を受取ると共に受取ったフラット筒4を第1
ステーション(A)に配置された円筒体形成装置23に
送り込む。
示すように、V字面230を対向配置した一対のホルダ
231,232を円筒体2の上下に並設させた構成と
し、前述の回転体210に取り付けた把持手段ともな
る。前記一対のホルダ231,232は、接近・離反す
るように進退手段(図示せず。)と接続されている。
筒4の取り出し装置22からフラット筒4を受取る前は
一対のホルダ231,232が最も離反した位置に配置
され(図4中の点線で示す。)、フラット筒4の供給を
待機する。このときのホルダ231,232の離反間隔
は、フラット筒4の幅よりも大きくなっている。そし
て、この一対のホルダ231,232間に前記上側のロ
ボットアーム222によりフラット筒4が供給される
と、前記ホルダ231,232を接近移動させる。この
とき、前記フラット筒4が多少傾いた状態でホルダ23
1,232間に供給されていても、フラット筒4の両折
り曲げ部9a,9bはホルダ231,232のV字面2
30に沿って中央の谷部に案内されることとなる。よっ
て、前記上側のロボットアーム222によるフラット筒
4の供給姿勢を必ずしも正確に制御しなくてもよい。そ
して、前記一対のホルダ231,232の接近移動に伴
ってV字面230間にフラット筒4が挟持されると共に
フラット筒4は両折り曲げ部9a,9bが外側から内側
に押し込まれる。すると、フラット筒4は、その折り畳
まれた各平面部分が互いに離反する方向へ湾曲し、その
結果、上下に開放部14を有した円筒体2が形成される
(図1(c))。この状態で一対のホルダ231,23
2の進動が停止される。すると、円筒体2が一対のホル
ダ231,232のV字面230間に把持された状態と
なる。この円筒体2は、上下に配置された一対のホルダ
231,232のV字面230によってそれぞれ四点保
持されるので、一対のホルダ231,232間に安定し
て保持される。なお、上側のロボットアーム22は、一
対のホルダ231,232の接近移動によってフラット
筒4を挟持した段階でフラット筒4の吸着を解除し後退
させる。
すように、上下に進退駆動する進退棒24よりなる。こ
の進退棒24は、前記被包装物17の搬送コンベア29
よりも外側に配置されており、その進出駆動により搬送
コンベア29上の被包装物17を押し出して前記ホルダ
23に保持された円筒体2内に被包装物17を挿入す
る。被包装物17を円筒体2内に挿入した後、前記進退
棒24は退出駆動されて搬送コンベア29の外側の元の
位置に復帰する。
に、円筒体2の上下の開放部14それぞれに、先端のノ
ズルNから糊を発射する糊付けガン251と、円筒体2
の開放端部13に外嵌可能な環状ローラ252とを備
え、一方の環状ローラ252には無端ベルト253が捲
回され、この無端ベルト253の一端部に回転力を付与
する駆動手段254が設けられている。
体2の開放端部13の内面に向けて配置されるように傾
斜配置されている。この糊付けガン251は、糊を連続
発射するのみならず、断続的に発射して点打ちに糊付け
することも可能である。
の開放端部13の外形寸法と一致するか、これよりも若
干小さく設定される。環状ローラ252の内面の先端部
はテーパ状250に加工されており、このテーパ状25
0に案内されて円筒体2の開放端部13の挿入を容易に
している。また、駆動手段254により無端ベルト25
3に回転力を付与すると、この無端ベルト253の回転
に伴って環状ローラ252も回転する。
6(a)に示すように、円筒体2の開放端部13よりも
外側に配置されている。そして、糊付け時には、各環状
ローラ252及び各糊付けガン251が円筒体2の開放
部14に接近移動する。すると、図6(b)に示すよう
に、各環状ローラ252が円筒体2の各開放端部13に
外嵌すると共に前記各糊付けガン251のノズルNが円
筒体2の開放端部13の内面に配置される。そして、駆
動手段254の駆動により無端ベルト253に回転力が
付与されると、この無端ベルト253を捲回する一方の
環状ローラ252が回転される。すると、この環状ロー
ラ252を外嵌させた円筒体2も一緒に回転することと
なる。他方の環状ローラ252は前記円筒体2の回転に
伴って従動回転する。この円筒体2の回転しているとき
に、各糊付けガンNから糊を発射させると、円筒体2の
開放端部13の内面全域に糊付けがなされる。このと
き、糊付けガンNから糊を連続発射すれば線引き状の糊
付けがなされ、断続発射すれば点打ち状の糊付けがなさ
れる。なお、前記円筒体2の回転は一回転させれば十分
であるが、二回転、三回転させて糊付け量を調節しても
よい。そして、糊付けが終わると、糊付け装置25は、
各環状ローラ252及び各糊付けガン251が後退し、
円筒体2の開放端部13よりも外側の初期位置に復帰す
る。
は、図7に示すように、先端に吸着盤261a,262
aを備えた上下2本のロボットアーム261,262か
らなる。各吸着盤261a,262aは、図示しない真
空ポンプに連結されており、この真空ポンプの駆動によ
り吸着盤261a,262aは負圧状態となる。
ン32の下方の初期位置に待機しており、この初期位置
から蓋マガジン32の下部との間で揺動する。この下側
のロボットアーム261は、蓋マガジン32の下部に移
動すると先端の吸着盤261aに負圧を発生させ、キャ
ップシート3を引き抜く。
ボットアーム261の上方の初期位置に待機しており、
この初期位置から回転装置21の第4ステーション
(D)との間で揺動する。この上側のロボットアーム2
62は、下方へ移動して先端の吸着盤262aに負圧を
発生させ、下側のロボットアーム261で引き抜いたキ
ャップシート3を受取ると共に受取ったキャップシート
3を第4ステーション(D)に配置された蓋取付け装置
27(271)に送り込む。蓋取付け装置27にキャッ
プシート3を搬送した後、前記上側のロボットアーム2
62は、上方へ退避し元の位置に復帰する。
示すように、キャップシート3が押込まれて凹状体15
を整形する中空状のガイド型271と、キャップシート
3をガイド型271内に押込むオス型272とを備え
る。
ップシート3を配置させる段部273が形成され、他面
側には外方に向けて拡大するテーパ部274が形成され
ている。テーパ部274での最小径のサイズwは(図8
(a)を参照)、円筒体2の内径と一致するか、これよ
りも小さくなっている。従って、ガイド型271の他面
側から円筒体2を挿入すると、円筒体2の開放端部13
がテーパ部274の途中で嵌合される。段部273とテ
ーパ部274とは連続的に形成されており、その変位部
分はR状に面取りされている(図9(a)を参照)。従
って、この面取りRによりキャップシート3が引っ掛か
ることなくガイド型271内に円滑に押込まれることと
なる。また、ガイド型271は、図10に示すように、
その側面にスリット277が形成されており、図示しな
いが、対向する側面側にも同様のスリット277が形成
されている。このスリット277は、円筒体2の開放部
14に内嵌させた凹状体15がオス型272の後退に引
きつられて外れるのを防ぐためのストリッパ275を挿
入可能とするものである。
外周端部276が面取りされてキャップシート3から整
形された凹状体15の形状に略一致している。オス型2
72の外径寸法は、円筒体2の内径寸法よりもキャップ
シート3の厚み分程度小さく設定されている。
放部14にキャップシート3から整形した凹状体15で
蓋をするには、ガイド型271の段部273にキャップ
シート3が取付けられ、次いでこのガイド型271が下
降してその他面側に円筒体2の開放端部13が挿入され
る(図8(b)、図9(a))。このとき、ガイド型2
71の他面側はテーパ部274となっているので、円筒
体2の開放端部13はテーパ部274に円滑に案内され
ながら挿入され、テーパ部274の小径部分で円筒体2
の開放端部13が嵌合される。次いで、オス型272が
下降してガイド型271内にキャップシート3を押込む
(図8(c))。すると、段部273に配置されたキャ
ップシート3はオス型272の底部に沿ってガイド型2
71のテーパ部274側に押込まれ、その外周部300
が折り曲げられて行く(図9(b))。さらにオス型2
72を押込むと、外周部300は縮径部18と起立部1
9とからなる側壁部20を形成し、円形のキャップシー
ト3から凹状体15に整形されると共に円筒体2の開放
端部13に内嵌される(図9(c))。次いで、ガイド
型271の側方からストリッパ275が挿入され、この
ストリッパ275は凹状体15が内嵌された円筒体2の
開放端部13に沿って挿入されると共にオス型272の
側面に当接した状態で停止する(図8(d))。このス
トリッパ275を円筒体2の開放端部13に沿わせた状
態でオス型272及びガイド型271を上昇させる(図
8(e))。すると、円筒体2の開放端部13に内嵌さ
れた凹状体15は、ストリッパ275で押えられた状態
となるので、オス型272に引きつられることなくオス
型272から確実に離され、円筒体2の開放端部13に
保持される。
の例を示すものであり、同図に示すガイド型271a
は、テーパ部274aの上部に円筒体2の開放端部13
が当接される係止部278を設けたものである。この係
止部278によって円筒体2の開放端部13の位置決め
を正確に行うことができ、円筒体2がガイド型271a
を突き抜けてしまうような不具合を生じることもない。
前記カシメ装置28は、図12に示すように、凹状の回
転枠281と、カシメローラ282と、前記回転枠28
1を回転駆動する駆動手段Mとを備える。
径寸法が円筒体2の外形寸法と略一致するように設定さ
れている。また、この先端部283の内面は外方へ拡大
するようにしたテーパ状284に形成されている。これ
により、円筒体2の開放端部13の挿入を容易にしてい
る。回転枠281の後端部の中心軸286には前記駆動
手段Mが接続されている。この中心軸286は円筒体2
の中心線とも一致する。そして、駆動手段Mを駆動する
と回転枠281は中心軸286を中心に回転する。
端部283との間に円筒体2と凹状体15の厚み分の隙
間を設け、回転枠281内に回転可能に軸支されてい
る。また、このカシメローラ282の先端部の外周は面
取りされたR状285が形成されている。これにより、
凹状体15の側壁部19及びこの凹状体15を内嵌させ
た円筒体2の開放端部13を、回転枠281の先端部2
83とカシメローラ282との隙間に容易に導入するこ
とができる。
1を内嵌させた円筒体2の開放部14に外側から接近さ
せて、円筒体2の開放端部13と凹状体15の側壁部1
9とを回転枠281の先端部283とカシメローラ28
2との隙間で挟みこむ。そして、駆動手段Mを駆動さ
せ、回転枠281を回転させる。すると、カシメローラ
282が凹状体15の側壁部19に沿って回転し、これ
により、凹状体281が円筒体2の開放端部13にカシ
メられる。
1の製造を説明する。まず、図3(b)に示す回転装置
21の第1ステーション(A)において、取り出し装置
22からのフラット筒4の供給を待機する。そして、取
り出し装置22の上側のロボットアーム222によって
回転体210に取付けられたホルダ231,232間に
フラット筒4が供給されると、一対のホルダ231,2
32が接近移動し、このフラット筒4の両側の折り曲げ
部9a,9bを内側に押込む(図4を参照)。すると、
フラット筒4は、その折り畳まれた各平面部分が互いに
離反する方向へ湾曲し、その結果、上下に開放部14を
有した円筒体2が形成される(図1(c))。この際、
前記フラット筒4は複数の平行な折り曲げ線6により内
側に湾曲しようとする応力が働き、これにより、上下に
開放部14を有した円筒体2が簡単に且つ確実に形成さ
れる。以上が円筒体形成工程となる。
1ピッチ分間欠回転し、前記ホルダ231,232に挟
持された円筒体2が第2ステーション(B)に移動され
る。この第2ステーション(B)において、物品挿入装
置24により円筒体2内に被包装物17が挿入される。
つまり、進退棒24が進動することによって隣接する搬
送コンベア29から被包装物17が前記円筒体2内に挿
入される。被包装物17を円筒体2内に挿入した後、前
記進退棒24は退動し元の搬送コンベア29の外側位置
に復帰する。以上が被包装物17の挿入工程となる。
1ピッチ分間欠回転し、被包装物17の挿入された円筒
体2が第3ステーション(C)に移動される。この第3
ステーション(C)において、糊付け装置25により円
筒体2の上下の開放端部13に糊付けがなされる。つま
り、糊付け装置25は、図6(b)に示すように、各環
状ローラ252が円筒体2の各開放端部13に外嵌する
と共に前記各糊付けガン251のノズルNが円筒体2の
開放端部13の内面に配置される。そして、駆動手段2
54の駆動により無端ベルト253を介して一方の環状
ローラ252が回転され、円筒体2も一緒に回転する。
このときに各糊付けガン251から糊を発射させ、円筒
体2の開放端部13の内面に糊付けを行う。そして、糊
付けが終わると、糊付け装置25は、各環状ローラ25
2及び各糊付けガン251が後退し、円筒体2の開放端
部13よりも外側の初期位置に復帰する。以上が糊付け
工程となる。
1ピッチ分間欠回転し、糊付けされた円筒体2が第4ス
テーション(D)に移動される。この第4ステーション
(D)において、蓋取付け装置27により円筒体2の上
下の開放部14に蓋が取付けられる。つまり、図8に示
すように、キャップシート3を段部273に保持したガ
イド型271が円筒体2の上下の開放部14に挿入され
る(図8(b))。次いでオス型272が下降してガイ
ド型271内にキャップシート3を押込む(図8
(c))。すると、段部273に配置されたキャップシ
ート3はオス型272の底蓋に沿ってガイド型271の
テーパ部274側に押込まれ、頂部11の外周を囲う側
壁部20を有した凹状体15に整形されると共に円筒体
2の開放端部13に内嵌される(図9(c))。次い
で、ガイド型271の側方からストリッパ275を挿入
し、凹状体15を押えた状態でオス型272及びガイド
型271を上昇させ、元の位置に復帰させる(図8
(e))。これにより、凹状体15はオス型272に引
きつられることなくオス型272から確実に離される。
このような作業を円筒体2の上下の開放端部13に行う
と、円筒体2の開放部14に上蓋15aおよび底蓋15
bが取付けられる。以上が蓋の取付け工程となる。
1ピッチ分間欠回転し、上蓋15a及び底蓋15bの取
付けられた円筒体2が第5ステーション(E)に移動さ
れる。この第5ステーション(E)において、カシメ装
置28により前記上蓋15a及び底蓋15bのカシメが
行われる。つまり、図12に示すように、円筒体2の上
下にそれぞれ配置したカシメ装置28により、凹状体1
5を内嵌させた円筒体2の開放部14に外側から接近さ
せて、円筒体2の開放端部13と凹状体15の側壁部1
9とを回転枠281の先端部283とカシメローラ28
2との隙間で挟みこむ。そして、駆動手段Mを駆動さ
せ、回転枠281を回転させる。すると、カシメローラ
282が凹状体15の側壁部19に沿って回転し、これ
により、凹状体281が円筒体2の開放端部13にカシ
メられる。このカシメが終了すると、円筒体2の上下に
配置した各カシメ装置28が外方へ移動し元の位置に復
帰する。これにより、円筒体2に上蓋15a及び底蓋1
5bを取付けた円筒状包装体1が完成する。以上がカシ
メ工程となる。
1ピッチ分間欠回転し、完成した円筒状包装体1が第6
ステーション(F)に移動される。この第6ステーショ
ン(F)において、円筒体2を挟持していたホルダ23
1,232が開いて包装体1を開放する。すると、その
下方に配置された排出コンベア30上に包装体1が載せ
られ、排出コンベア30によって包装体1が排出され
る。
うに、円筒体2の一方の開放部14aに凹状体151の
頂部11aが外方を向くように取付けても良い。この場
合、底蓋の取付け工程としては、例えば、図14に示す
ように、前記蓋取付け装置27のオス型272を他方の
開放部14bから前記一方の開放部14a付近に達する
まで押込むようにする。その際、この一方の開放部14
aには、当て板278を配置しておき、オス型272の
押込み停止位置を設定する。そして、この凹状体151
のカシメ工程としては、例えば、図15に示すように、
前記オス型272を挿入させた状態で、開放部14aの
外側から回転枠281aを備えたカシメ装置28aを外
嵌させ、その駆動モータMにより回転枠281aを回転
させることによる。すなわち、このカシメ装置28a
は、図12に示したカシメ装置28と比較してカシメロ
ーラ282を備えていない。これは、前記オス型272
が前記カシメローラ282の役目を果たすからである。
途中に凹状体15を保持させて中仕切152を取付け、
被包装物17aの収容室を二つ設けるようにしても良
い。これによれば、円筒体2の形状保持効果がより一層
向上する。また、各収容室に異種の被包装物17aを収
容することもできる。そして、この中仕切152の取付
けとしては、前記蓋取付け装置27のオス型272を円
筒体2の途中まで押込むようにすればよい。
蓋マガジン32等に集積させて、これより上蓋15a又
は底蓋15bを形成するようにしても良い。また、本発
明は、円筒状包装体に限らず、多角形の筒状包装体の製
造にも適用できる。また、前記フラット筒4及びキャッ
プシート3を紙製とするが、いずれか一方又は双方を樹
脂製としても良い。
略を示す模式図である。
現する包装装置の概略構成を示す模式図である。
円筒体形成装置の概略構成を示す模式図である。
ある。
成を示す断面図である。
図である。
底蓋の形成過程を示す断面図である。
説明するための一部断面図である。
ある。
る。
底蓋の取付け方を説明するための断面図である。
底蓋のカシメ方を説明するための断面図である。
である。
である。
Claims (4)
- 【請求項1】 筒体の上下の開放端部に凹状の蓋をした
筒状包装体の製造方法であって、 矩形シートの対向する両辺部を重合接合した後、両側に
折り曲げ部のある扁平化したフラット筒とする工程と、 このフラット筒の両側の折り曲げ部を内側に押し込んで
上下の開放端部を前記蓋が挿入可能な開口に整形して筒
体を形成する工程と、 前記凹状の蓋は、前記筒体の開放端部の内径寸法よりも
小径の頂部と、この頂部に向かって縮径する縮径部を有
する側壁部とで構成され、この蓋を前記筒体の前記開放
端部に圧入し蓋を取付ける工程とを含むことを特徴とす
る筒状包装体の製造方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の筒状包装体の製造方法
において、 前記フラット筒は、複数の平行な折り曲げ線が所定の間
隔で連続的に形成された矩形シートからなり、 前記折り曲げ線の並列方向の対応する両辺部が重合接合
されていることを特徴とする筒状包装体の製造方法。 - 【請求項3】 請求項1に記載の筒状包装体の製造方法
において、 前記筒体の開放端部を最終形状に保持する中空状のガイ
ド型を、前記筒体の開放端部に外嵌させた状態で、前記
凹状の蓋を前記ガイド型に貫通させつつ前記筒体の開放
端部に圧入するようにしたことを特徴とする筒状包装体
の製造方法。 - 【請求項4】 請求項3に記載の筒状包装体の製造方法
において、 前記蓋は、前記筒体の開放端部の内径寸法と一致する外
側線及びこの外側線よりも小径の内側線よりなる二条の
折り曲げ線を外縁部に形成すると共に前記外側線から外
周端に至る放射状の折り曲げ線を複数形成した平板状の
キャップシートからなり、 このキャップシートを前記ガイド型の一面側に形成され
た段部に保持すると共に前記ガイド型の他面側に形成さ
れ前記段部から前記他面側に向けて拡大するテーパ部に
前記筒体の開放端部を保持し、底部の外周端部が面取り
されたオス型で前記キャップシートをガイド型内に押込
んで凹状に整形すると共に前記筒体の開放端部に圧入す
るようにしたことを特徴とする筒状包装体の製造方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000113029A JP4534301B2 (ja) | 2000-04-14 | 2000-04-14 | 筒状包装体の製造方法 |
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- 2000-04-14 JP JP2000113029A patent/JP4534301B2/ja not_active Expired - Fee Related
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