JP2006111317A - 長尺材の自動梱包機 - Google Patents

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Abstract

【課題】長尺材の梱包作業の省力化と合理化を図ることができるとともに、予め所要の形状に形成された一枚の段ボール紙における所定の部位を折り曲げることでフランジ部を有する多角筒状の巻枠を組み立てる作業、及び組み立てた巻枠に長尺材を巻き取る作業の作業性の向上と自動化を図った長尺材の自動梱包機を提供する。
【解決手段】自動梱包機は、予め所要の形状に形成された一枚の段ボール紙Pの所定部位を折り曲げることで中空角胴部に直角に折曲された各折曲翼片を有する多角筒状の巻枠を形成する折曲機構と巻枠に長尺材を巻き付ける巻枠保持機構(51)とを備えている。巻枠保持機構(51)は、巻枠の中空角胴部に対して自動的に挿脱可能で、その中空角胴部を内面から保持するとともに、巻枠のフランジ部を折曲姿勢状態に保持することができる。
【選択図】図6

Description

本発明は、予め所要の形状に形成された一枚の段ボール紙における所定の部位を折り曲げることでフランジ部を有する多角筒状の巻枠を組み立てるとともに、組み立てた巻枠に長尺材を巻き付け、巻き付けた後に巻枠自体をもって長尺材を梱包することのできる自動梱包機に係わる。特に、本発明は、多角筒状の巻枠の組立作業と長尺材の巻取り作業との省力化と自動化とを図った長尺材の自動梱包機に関する。
従来から、折目線を介して連接する複数の単位基板と、各単位基板の両側側端縁から折目線を介して独立して延設された折曲翼片とを有する所望形状に形成された一枚の段ボール紙に対して、同段ボール紙を各折目線に沿ってそれぞれ折り曲げることで、多角筒状の巻枠を作成している。この巻枠にファスナーチェーン等の長尺材が巻き付け、巻き付けた長尺材の巻上り周面に向けて各折曲翼片を折り曲げて折り畳み、折り畳んだ各折曲翼片の端部同士を相互に結合することで、ファスナーチェーン等の長尺材を梱包することが一般的に行われている(例えば特許文献1及び2参照。)。
上記特許文献1に記載された巻枠100は、図8に示すように、強靱な段ボール紙からなる一枚の板体により構成されている。この巻枠100は、展開状態の板体に巻枠の形態を定める所望数の折目線を施すことで複数の単位基板101に区画している。また、各単位基板101の両側側端縁に折目線を施すことで、折曲自在とした折曲翼片102を各単位基板101の両側側端縁から延設した構成となっている。
折曲自在とした折曲翼片102を各単位基板101の両側側端縁から立設させることでフランジ部を形成している。また、各単位基板101を筒状に組立てることにより矩形形状の中空角胴部を形成している。これにより、中空角胴部の両端部にフランジ部を有した巻枠を組立て形成することができる。
上記特許文献2に記載された巻枠200は、図9に示すように、上記特許文献1に記載された巻枠100と同様に、所望形状に形成した一枚の段ボール紙から構成されている。この巻枠200にあっても、展開状態での段ボール紙に所望数の折目線を施すことで複数の単位基板201を区画している。また、各単位基板201の両側側端縁に折目線を施すことで折曲自在の折曲翼片202を各単位基板201の両側側端縁から延設した構成となっている。上記特許文献1と同様に、単位基板によって矩形形状の中空角胴部が形成でき、更に、折曲翼片202を折り曲げることで、中空角胴部の両端部から立設したフランジ部を形成することができる。
特許文献1又は2に記載された段ボール紙を枠形状に組み立てるときは、通常、人手作業により各単位基板101(図9では符号201)間に形成した折目線に沿って各単位基板101(201)を内方に折り曲げ、各単位基板101(201)の先端部同士を結合して無端状の筒状巻枠に組み立てることを行わなければならない。筒状巻枠に組み立て後には、各単位基板101(201)の折曲翼片102(図9では符号202)を互いに対向するように外方に向けて略直角に折り曲げて放射状に起立させ、フランジ部の形成を人手作業で行わなければならない。しかも、巻取装置への巻枠の取り付け、取り外しも人手作業により行われていた。
長尺材を巻き取り作業が終了した巻き枠は巻取装置から取り外された後、人手作業により各折曲翼片102(202)よりなるフランジ部を折り曲げて長尺材の巻上り表面の一部が被覆され、各折曲翼片102(202)の端部同士が相互に結合される。これらの作業は、人手により行われている。
また、これらの巻枠100,200は、長尺材を巻き取った後における整理保管や、搬送時において巻枠も取扱いを容易にするための簡便な包装材料をも兼ね備えた構成となっている。倉庫保管時や輸送時には、巻枠を略偏平形状に押し潰した形状とすることで長尺材をコンパクトな略直方形の結束形態に変形させ、その取扱いを簡便に且つ容易に行うことができるようになっている。
実公昭48−9496号公報 実公昭49−41018号公報
ところで、一枚の強靱な段ボール紙からなる巻枠を組み立てる作業は、上述したように、段ボール紙を枠形状に組み立てる作業、組み立てた巻枠の中空角胴部両端の各折曲翼片102(202)を互いに対向するように直角に折り曲げてフランジ部を形成する作業の全てが人手によって行われていた。また、組み立てた巻枠を巻取装置に装着する作業、長尺材を巻き取った巻枠で長尺材を梱包する作業も、全てが人手によって行われていた。
このように、一枚の強靱な段ボール紙からなる巻枠を組み立てる作業から長尺材を巻枠で梱包する作業に到るまで、巻枠の外周に長尺材を巻き取る作業を除いて、全ての作業が人手に依存していた。このため、人手による作業が多く、しかも煩雑となってしまうという問題があった。更に、多くの作業に人手がかかり、コスト高を招くばかりでなく、作業効率が著しく低下し、生産性が悪化しやすいという問題があった。
近年、ファスナーチェーンを販売するにあたり、前述の段ボール紙からなる巻枠にファスナーチェーンを巻き取った後、段ボール紙の一部により結束して梱包する形態を採用することが極めて多くなってきている。このため、上述のように段ボール紙を所定の手順で折り曲げて巻枠を組み立てる作業、巻枠を巻取装置に装着する作業、ファスナーチェーンを巻き取った後の各折曲翼片を折り曲げて、折り曲げた各折曲翼片の端部同士を結合して梱包する作業を全て自動化させることが強く要望されている。
本発明は、上記従来の課題を解消すべくなされたものであり、長尺材の梱包作業の省力化と合理化を図ることにある。特に本発明は、予め所要の形状に形成された一枚の段ボール紙を折り曲げてフランジ部を有する多角筒状の巻枠を組み立てる作業、組み立てた巻枠を巻取装置に自動装着する作業、長尺材を巻枠に巻き取る作業に対する作業性の向上と自動化とを図った長尺材の自動梱包機を提供することを主要な目的としている。
本願発明の課題は請求項1〜9に記載された各発明により達成することができる。
即ち、本願発明では請求項1に記載した自動梱包機の発明のように、第2折目線を介して連接する複数の単位基板と各単位基板の両側側端縁から第1折目線を介して単位基板毎に独立して延設された折曲翼片とを有する所望形状の段ボール紙を用い、同段ボール紙を前記前記第1折目線及び第2折目線に沿ってそれぞれ折り曲げることで、前記各単位基板からなる中空角胴部と、前記各折曲翼片を折り曲げて形成したフランジ部とを備えた多角筒状の巻枠を形成し、更に前記中空角胴部に長尺材を巻き付けた後に、前記巻枠自体で前記巻き付けた長尺材を梱包する自動梱包機において、同自動梱包機が、前記長尺材の巻取装置を備えてなり、同巻取装置が、前記中空角胴部を挿脱可能に保持する巻取軸部及び同巻取軸部の回転駆動手段を有し、前記巻取軸部が、中心軸及び同中心軸に支持された巻枠保持機構を有し、同巻枠保持機構が、前記中空角胴部に挿脱可能で、且つ前記中空角胴部を内面から保持するとともに、前記フランジ部を折曲姿勢状態に保持してなることを最も主要な特徴となしている。
請求項2に記載した発明のように、前記巻枠保持機構が、前記中心軸の軸線回りに平行に配せる複数の枠材及び同枠材の枠材保持部を備えてなり、同枠材保持部が、前記各枠材を前記中空角胴部への挿入側に向けて縮小・拡大させる径変更手段を有してなることを主要な特徴となしている。
請求項3に記載した発明のように、前記各枠材の挿入方向における両側端に、外方に向けて直角に屈曲した姿勢保持片がそれぞれ設けられ、前記径変更手段により前記各枠材を縮小状態から拡大状態に変更するとき、前記姿勢保持片が、前記各折曲翼片を外側に向けて直角に立ち上げて前記フランジ部を形成し、同フランジ部を形成した後に同フランジ部の折曲姿勢を保持してなることを主要な特徴となしている。
請求項4に記載した発明のように、前記枠材保持部の径変更手段が、前記中心軸に対して摺動自在に、且つ一体回転自在に挿嵌される摺動筒体と、同摺動筒体の摺動用作動機構とを備えてなり、前記各枠材の前記中空角胴部への挿入側先端部が、前記中心軸における挿入側先端部との間でリンク結合され、前記各枠材の前記中空角胴部への挿入側後端部が、前記摺動筒体から放射状に延出固定されたスポーク部材により、前記中心軸における径方向に対して回動自在に支持されてなることを主要な特徴となしている。
請求項5に記載した発明のように、前記自動梱包機が、更に前記段ボール紙の折曲機構を備えてなり、同折曲機構が、前記各単位基板の両側に延出する前記各折曲翼片を前記第1折目線に沿って互いの対向側に折り曲げ、前記フランジ部を予備形成する第1折曲形成部と、前記各単位基板間の前記第2折目線に沿って前記各単位基板を一方向に折り曲げる第2折曲形成部と、前記段ボール紙の前記第2折目線と平行な端部間を連結する端部連結手段と、前記第2折目線を介して前記単位基板のうち少なくとも一つの単位基板を一方向に折り曲げて起立させ、略平面状に重ね合わされた状態から前記中空角胴部を形成する筒部形成部とを有してなることを主要な特徴となしている。
請求項6に記載した発明のように、前記第1折曲形成部が、前記段ボール紙の移送路に沿った左右側縁近傍に配され、前記第1折目線に沿って移送中の前記折曲翼片を前記中空角胴部の外側に向けて所望の折曲角度折り曲げるフランジ部形成用の翼片折曲部材を有してなることを主要な特徴となしている。
請求項7に記載した発明のように、前記第2折曲形成部が、前記段ボール紙の前記中空角胴部を構成する複数の単位基板のうち、前記段ボール紙の両端に位置する端部単位基板
の外側端部同士が突き合わせ状となるように、両端部単位基板を前記第2折目線に沿って上方に折り曲げる単位基板折曲部材を有してなることを主要な特徴となしている。
請求項8に記載した発明のように、前記端部連結手段が、前記両端部単位基板の端部同士を押圧する押圧プッシャーと、貼着テープ供給手段と、貼着テープ供給手段から供給された貼着テープを前記両端部単位基板の端部間に貼着させる貼着部材とを有してなることを主要な特徴となしている。
請求項9に記載した発明のように、前記筒部形成部が、前記中空角胴部を構成する一部の単位基板の周面を下方から保持する基板保持手段と、前記端部単位基板の折曲端を外方から押圧して、前記中空角胴部を形成する胴部形成手段とを有してなることを主要な特徴となしている。
本発明の自動梱包機では、第2折目線を介して連接する複数の単位基板と、各単位基板の両側側端縁において第1折目線を介して延設された折曲翼片とを有する所望形状に形成された一枚の段ボール紙を用いて、同段ボール紙を各折目線に沿ってそれぞれ折り曲げることで、フランジ部付きの多角筒状の巻枠を自動的に作成することができる。
前記第1及び第1折目線としては、前記単位基板及び前記折曲翼片の各肉厚よりも薄肉に形成された直線状の凹部又は溝部等から構成することができる。凹部又は溝部等を用いることで段ボール紙を所要の形態に折り曲げ易く形成することができる。しかも、前記巻枠としては、強靱性を有する一枚の段ボール紙から形成することができる。
この段ボール紙は、巻枠の中空角胴部を構成する領域に複数本の平行な直線状の第2折目線を施している。本発明では、前記段ボール紙において前記各第2折目線により画成される領域のそれぞれを単位基板と称している。段ボール紙は、各単位基板の両側側端縁から延設した一対の折曲翼片を有しており、各単位基板の両側側端縁には折曲翼片を折り曲げる第1折目線が形成されている。
各折曲翼片を前記各単位基板の折曲側とは反対方向に折り曲げることで、前記中空角胴部に折曲翼片からなるフランジ部を形成することができる。巻枠に巻き回す長尺材としては、例えばファスナーチェーン、ファスナーテープ、フラット形ワイヤーハーネスやフィーダー線、ワイヤーコード、電線などを使用することができる。尚、長尺材としては、幅を有する長尺の帯状体以外にも、ワイヤーコード、電線等の線状体をも包含するものとして、本願発明においては使用するものである。
本発明の自動梱包機では、前記長尺材の巻取装置を備えている。同巻取装置における巻取軸部の中心軸と同心状に前記巻枠の中空角胴部の内面を保持することができる巻枠保持機構を備えることが好適である。前記巻枠保持機構は、前記巻取軸部の回転駆動手段によって回転させる構成とすることができる。
本発明の自動梱包機では、前記巻枠の組立て後に、前記巻枠保持機構に前記巻枠の中空角胴部を装着することにより、その装着と同時に各折曲翼片を前記中空角胴部の外側に立ち上げたフランジ部を形成することができる構成を採用することができる。同フランジ部は、巻枠における端部規制部材として使用することができ、前記中空角胴部の周面に長尺材を円滑に且つ確実に巻き取ることができるようになる。
本発明の自動梱包機では、段ボール製の巻枠の組み立て作業から長尺材の梱包作業までの作業を連続的に自動化して行うことができる。本発明の自動梱包機によって、少なくとも多角筒状の巻枠の組立作業と、その巻枠に長尺材を巻き取る巻取り作業とを連続して自動的に行うことができるようになる。しかも、長尺材の巻取り作業後における巻き取った長尺材に対する梱包作業を効率的に行うことも可能となる。これらの一連の作業を省力化して行うことができることにより、長尺材を巻き取るための準備作業から梱包作業までの一連の作業を効率的に、しかも合理的に行うことができ、これらの作業を全自動化して行うことが可能となる。
前記巻枠保持機構としては、前記巻取軸部の中心軸の軸線回りに複数の枠材を平行に保持することができる枠材保持部を用いて構成することができる。同枠材保持部に各枠材の回転径を変更できる径変更手段を設けることが好適である。この径変更手段によって、前記巻枠保持機構における各枠材の回転径を前記中空角胴部への挿入時には縮小させておき、挿入後には拡大させて前記中空角胴部を保持する回転径とすることができる。これにより、前記巻枠保持機構を前記巻枠に対して容易に且つ円滑に挿脱することができるようになる。
前記径変更手段による前記各枠材の回転径の変更は、前記各枠材を一律に拡大、縮小させる構成とすることも、各枠材の一端部側を回動支点として回動させることで回転径の拡大、縮小を行わせることもできる。前記巻枠保持機構を前記巻枠から取り外すときは、前記各枠材の巻枠への挿入保持とは逆の操作を前記径変更手段によって行うことで、前記各枠材の回転径を縮小させ、前記巻枠を前記各枠材から容易に離脱させることができる。
前記巻枠保持機構を前記中空角胴部の中空内面に挿脱が可能な構造とすることにより、前記巻取装置の巻取軸部に対して前記巻枠を装着する作業、装着した巻枠の周面に前記長尺材を巻き取る作業、長尺材を巻き取った巻枠を前記巻取軸部から取り外す作業を連続的に且つ効率的に行うことができるようになる。前記巻枠保持機構を用いることにより、前記巻枠の巻取装置への装着及び取り外しを極めて円滑に且つ迅速に行うことができるようになる。
前記枠材における前記中空角胴部への挿入方向の両側端に、外方に向けて直角に屈曲した姿勢保持片を設けることが好適である。前記中空角胴部に前記巻枠保持機構を挿入して前記各枠材の回転径を拡大すると、前記姿勢保持片が前記巻取軸部の中心軸を中心として放射状に起立することになる。前記各枠材の回転径を拡大するのに伴って、前記中空角胴部の外側には前記各折曲翼片を立ち上げることができ、同折曲翼片をフランジ部として形成することができる。しかも、各折曲翼片を立ち上げながら、同時に各折曲翼片の背面を姿勢保持片により支持することができるので、各折曲翼片からなるフランジ部の折曲姿勢を確実に保持することができるようになる。
前記枠材保持部の径変更手段としては、前記巻取軸部の中心軸に対して摺動自在に、且つ一体回転自在に挿嵌される摺動筒体と同摺動筒体の摺動用作動機構とにより構成することができる。前記各枠材の前記中空角胴部への挿入側先端部と前記巻取軸部の中心軸の挿入側先端部とをリンク結合し、前記各枠材の前記中空角胴部への挿入側後端部を前記摺動筒体の後端部から放射状に延出固定されたスポーク部材の先端部に対して前記巻取軸部の径方向に回動自在に支持する構成とすることもできる。あるいは、各枠材が前記巻取軸部の中心軸に対して平行状態を保ちながら、前記中心軸の径方向に拡大、縮小させる構成とすることができる。この場合には、各枠材を拡大、縮小させる径変更手段としては、リンク機構、蛇腹機構、ピストン機構等の拡大・縮小を行うことのできる機構を採用することができる。
また、前記姿勢保持片によって、前記巻枠の中空角胴部の両端から所定角度外側に立ち上がった状態にある各折曲翼片を、更に直角状態に折り曲げることができる。直角状態に折り曲がった状態となった各折曲翼片を前記姿勢保持片によって、各折曲翼片の背面から支持することができる。これにより、各折曲翼片を前記中空角胴部の外側に立ち上がったフランジ部として確実に保持することができる。
更に本発明の自動梱包機では、組立対象となる予め所要の形状に形成された一枚の段ボール紙を、前記第1及び第1折目線に沿ってそれぞれ自動的に折り曲げることができる段ボール紙の折曲機構を備えることができる。同折曲機構としては、前記第1折目線に沿って前記各折曲翼片を互いに対向側に折り曲げる第1折曲形成部と、前記第2折目線に沿って前記各単位基板を一方向に折り曲げる第2折曲形成部と、段ボール紙の前記第2折目線と平行な端部同士を連結する端部連結手段と、前記第2折目線を介して一方向に折り曲げて、略平面状に重ね合わされた状態となっている単位基板の一つを起立させることで前記中空角胴部を形成する筒部形成部とを備えることができる。
本発明の自動梱包機では、上記請求項1〜4記載の発明に係る長尺材の巻取装置により行われる巻取り工程より前の工程として、段ボール紙の前記折曲機構を備えることにより、予め所要の形状に形成された一枚の段ボール紙を、フランジ付きの巻枠として組立てることができる。しかも、組立てられた巻枠に長尺材を巻取るまでの一連の作業工程を連続的に、しかも自動的に行うことができるようになる。
このように、本発明では、前記段ボール紙から巻枠を連続的に且つ効率的に組み立てることが可能になるとともに、同巻枠を迅速に且つ円滑に次工程である長尺材の巻取り工程へと移行させることが可能となる。
各折曲翼片を第1折目線に沿って折り曲げる前記第1折曲形成部の構成としては、各折曲翼片を前記巻枠の中空角胴部の外側に所望の折曲角度をもって折り曲げる翼片折曲部材を備えることができる。前記第1折曲形成部においては、段ボール紙における各単位基板を各単位基板の整列方向に移送することで、移送方向に対して直交する方向に各折曲翼片を延出して展開した状態で移送する。前記翼片折曲部材により移送中または、移送を一時停止させた状態で各折曲翼片を所望の角度に折り曲げる。
前記翼片折曲部材は、段ボール紙の移送路の左右側縁近傍又は移送路上に配することができる。前記翼片折曲部材により、各折曲翼片の基端部を所望の角度をもって折り曲げることで、各折曲翼片に対して折り癖を付けることができる。各折曲翼片に対して折り癖が付けられた段ボールは、次の工程である前記第1折曲形成部による組立作業へと移送される。
前記第2折曲形成部としては、第2折曲形成手段を備えることができる。前記第1折曲形成部の前記翼片折曲部材により、各折曲翼片の基端部を前記第1折目線に沿って折り曲げてフランジ部用の折り癖を付けた後、前記第2折曲形成部の第2折曲形成手段によって、前記巻枠の中空角胴部を構成する複数の単位基板のうち、段ボール紙の両端に位置する端部単位基板の外側端部が相互に突き合わせ状となるように、その端部単位基板を前記第2折目線に沿って折り曲げ、折り畳むことができる。前記端部単位基板を折り曲げ又は折り畳んだ後、次の前記端部同士の連結を行う端部連結手段へと段ボール紙を移送することができる。
前記端部連結手段としては、押圧プッシャーと、貼着テープ供給手段と、貼着テープ貼付用の貼着部材とを備えることができる。内方に折り畳んだ段ボール紙の端部単位基板の端部同士が互いに当接又は近接し合った部位、あるいは端部の一部が重ね合わさった部位に前記押圧プッシャーを当接させ、同押圧プッシャーにて両端部単位基板の端部同士を押圧することで、両端部単位基板の折曲姿勢を一時的に保持しておくことができる。
前記押圧プッシャーにより両端部単位基板の端部同士を押圧している間に、前記貼着テープ供給手段から供給された貼着テープの非貼着面を前記貼着部材により保持しておくことができる。前記押圧プッシャーが押圧している部位を除いた前記端部同士が当接等を行っている領域に対して、前記貼着部材を押圧することで貼着部材に保持した貼着テープを貼着する。このとき、段ボール紙の両端部単位基板間にわたって貼着テープを貼着させることができ、段ボール紙の両端を貼着テープによって確実に連結することができる。
尚、押圧プッシャー及び貼着部材は、段ボール紙に対して弾性接触することができる構成としておくことが、押圧プッシャーによる押圧力を確保し、また、貼着部材による貼着テープの貼着を確実に行うことができるので望ましい構成となる。前記押圧プッシャー及び前記貼着部材が段ボール紙に対して弾性接触する構成としては、ゴム、バネ等の弾性部材を段ボール紙との当接部材に介在させておく構成や、当接部材をゴム、バネ等の弾性部材により支持した構成等を採用することができる。
これによって、段ボール紙の両端部単位基板における折曲姿勢の保持作業と両端部単位基板の端部同士の結合作業とを同時に行うことができるので、保持作業と結合作業とを円滑に且つ効率的に連続して行うことが可能となる。
段ボール紙の両端部単位基板における連結作業が終了すると、前記押圧プッシャーと前記貼着部材とを待機位置まで退避させ、折り曲げられて所定の形態を有する段ボール紙を次の前記筒部形成部へと移送することができる。
前記筒部形成部としては、基板保持手段と胴部形成手段とを備えることができる。前記基板保持手段によって、前記巻枠の中空角胴部として構成される単位基板のうち、一部の単位基板を下方から保持しておくことができる。前記基板保持手段によって巻枠を保持した後、前記筒部形成手段により、段ボール紙の端部単位基板における折曲端を外方から押圧する。これにより、前記基板保持手段により保持されている単位基板以外の単位基板を押し上げて、多角筒状の前記中空角胴部を形成することができるようになる。
この多角筒形とした中空角胴部を保持した状態から、前記中空角胴部を前記巻取装置の巻取軸部に装着させることができ、長尺材の巻取り作業へと移行することができる。前記基板保持手段による単位基板の保持と前記筒部形成手段による中空角胴部の形成とを連続して行うことができる。しかも、作業の迅速化を達成することができるとともに、作業効率を大幅に向上させることができる。尚、多角筒形としては、三角形以上の多角形を用いることができる。
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて具体的に説明する。
図1は本発明の代表的な実施形態である長尺材の自動梱包機10を概略的に示す全体システム図、図2は同正面図、図3(a)〜(g)は多角形状の巻枠1の組立対象となる段ボール紙Pの組立手順を概略的に示す説明図である。なお、本実施形態では、長尺材としてファスナーチェーンFを例に挙げて説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばファスナーテープ、ワイヤーハーネスやフィーダー線、ワイヤー、電線などの長尺材の巻き取り用にも好適に適用することができるものである。
ファスナーチェーンFを巻き取って梱包するための巻枠1は、図3(a)に示すように強靱性を有する段ボール紙Pからなり、所要の形状に形成された一枚の長尺板体から構成されている。段ボール紙Pは、巻枠1の形態を定める第2折目線L2によって複数の単位基板2,…,2に区画されている。各単位基板2の両側側端縁には、前記第2折目線L2に直交する第1折目線L1に沿って互いを対向するように折り返される複数の折曲翼片3,…,3が延設されている。
段ボール紙Pは、2枚の単位基板2を一組として、二組の単位基板2同士が中央接続片2aを介して接続されている。各組の単位基板2のうち、段ボール紙Pの長さ方向における左右両側端部に配された2枚の端部単位基板2の端縁中央部から外方に向かっては、短冊状の端部連結片2bが突設されている。
前記第1折目線L1及び第2折目線L2は、単位基板2及び折曲翼片3の各肉厚よりも薄肉に形成された直線状の凹部又は溝部等から構成している。これにより、段ボール紙Pを所要の形態に折り曲げ易く構成している。各単位基板2を前記第2折目線L2に沿って同一方向に折り曲げることで、4枚の大小の単位基板2,…,2から構成される略四角筒形の中空角胴部が形成される。
また、第1折目線L1に沿って各折曲翼片3を外側に90°折り曲げることで、前記中空角胴部の中心軸線に直交して立ち上がる8枚の折曲翼片3,…,3からなるフランジ部が形成される。これらの単位基板2及び折曲翼片3により、図3(g)に示すような形状となった段ボール製の巻枠1を形成することができる。
尚、以下においては、略四角形筒形の中空角胴部が形成される例を用いて説明を行うが本願発明における中空角胴部の形状としては、略四角形の形状に限定されるものではなく、三角形以上の多角形の形状として構成することができるものである。
図1及び図2において、符号10はファスナーチェーンFの自動梱包機を示している。本発明の対象となる自動梱包機10は、上述したような予め所要の形状に形成された一枚の段ボール紙Pを自動的に供給する台紙供給部20を備えている。同台紙供給部20の下流側には、段ボール紙Pを前記第1及び第1折目線L1,L2に沿って折り曲げることで巻枠1を形成する枠体形成部30が配されている。
同枠体形成部30の下流側には、形成された巻枠1の中空角胴部を巻取装置50に装着する枠体装着部40が配されている。更に枠体装着部40の左右隣接位置には、図1及び図2に示すように、巻枠1の外周にファスナーチェーンFを自動的に巻き取るための巻取装置50がそれぞれ設置されている。
巻取装置50はターレット型に構成されており、巻枠1の装着位置と、装着した巻枠1に対して長尺材であるファスナーチェーンFを巻き取るとともに同ファスナーチェーンFを巻き取った巻枠1を取り外す巻き取り・取り出し位置との間で間欠的に回動位置決めすることができる。また、巻き取りを行うために装着した巻枠1を回転駆動させることができる構成となっている。
枠体装着部40には、図2に示すように、枠体形成部30にて形成された巻枠1をターレット型の巻取装置50にと順次供給して装着する一対の巻枠体移動装置41,41が備えられている。巻枠体移動装置41は、巻枠1を巻取装置50の巻枠保持機構51に装着するため巻枠1の姿勢位置を調整する機構を備えている。更に枠体装着部40の下流側であって各巻取装置50と対向する位置には、図1に示すように、巻取装置50の巻取軸部に対応してファスナーチェーンFを供給する長尺材供給部60がそれぞれ設置されている。
図1及び図2に示すように、各巻取装置50の一側部には、ファスナーチェーンFを巻き付けた巻枠1のフランジ部をファスナーチェーンFの巻上げ周面に向けて互いに折り曲げて折り畳んだ後に、折り畳んだ各フランジ部の端部同士を互いに結合する折曲/結合部70がそれぞれ並設されている。
フランジ部は、各単位基板2に設けた折曲翼片3を折り曲げることにより形成される。図示例では、1基の枠体形成部30に対して、2基のターレット型の巻取装置50,50が配せられ、それぞれの巻取装置50における巻取り軸が交互に装着位置と巻き取り及び取り出し位置間とを間欠的に回動するように構成されている。
折曲/結合部70,70は、それぞれの巻取装置50における巻き取ったファスナーチェーンFを取り出すことのできる取り出し位置に配されている。ファスナーチェーンFを巻き取った巻枠1を巻取装置50から取り出し、フランジ部を折り曲げて折り畳むことにより巻枠1に巻き取られたファスナーチェーンFを梱包する。梱包された完成品は、各折曲/結合部70の左右隣接位置に配した排出部80により排出される。これらの装置の全ての駆動は、図示せぬ運転制御パネルから制御信号により行うことができる。
排出部80には、図2に示すように、ファスナーチェーンFの梱包完成品を折曲/結合部70から取り外して完成品ストッカー81へ排出させる巻枠排出装置82がそれぞれ配されている。各完成品ストッカー81は、図1に示すように、台紙供給部20及び枠体形成部30の側部にそれぞれ設置されている。排出部80から排出されたファスナーチェーンFの梱包完成品は、巻枠排出装置82により完成品ストッカー81へと移載され、完成品ストッカー81に貯蔵される。
先ず、台紙供給部20、枠体形成部30及び枠体装着部40の代表的な例について図1〜図3を参照しながら具体的に説明する。
台紙供給部20は、図1に示すように巻枠1の組立対象となる段ボール紙Pを移送方向に向けて展開した状態で多段に集積している台紙ストッカー21と、段ボール紙Pを一枚ごとに台紙ストッカー21から取り出して移送する移送路22とを備えている。同移送路22には段ボール紙Pの移送手段が配設されているが、図示例においては同移送手段を省略して示している。移送手段としては、ベルトコンベア、プッシャコンベア、吸引搬送手段等の従来から周知の移送手段を用いることができる。
尚、本願明細書においては、移送路22としては、移送手段を含んだものとして移送路の用語を用いているものである。
移送路22に沿って移送される段ボール紙Pは、移送路22中に配された枠体形成部30において巻枠1が形成される。巻枠1を形成する順序としては、図3(a)〜(e)に示すように第1折曲線L1及び第2折曲線L2に沿って所定の手順で順次折り曲げられて、折り曲げられた後に巻枠1として組立てられる。
尚、図3(b)は、折曲翼片3の折り曲げ状態が分かり易いように、段ボールの移送方向に対して90°回転させた状態を示している。即ち、図3(b)において紙面に垂直な方向が段ボールPの移送方向となっている。
図3(a)〜(g)において、枠体形成部30は、段ボール紙Pの各単位基板2の左右から延出する折曲翼片3を第1折目線L1に沿って折り曲げる第1折曲形成部30−1と、段ボール紙Pにおける接続一体化した4枚の単位基板2,…,2のうち、段ボール紙Pの両端部単位基板2を前記第2折目線L2に沿って互いを向かい合うように折り曲げる第2折曲形成部30−2と、両端部単位基板2の両端に突出する端部連結片2b同士を連結する端部連結部30−3と、互いに接続された各単位基板2を筒状に起こして略四角筒形の中空角胴部を形成する筒部形成部30−4とを備えている。
図示例では、最初に、台紙供給部20の台紙ストッカー21から移送路22を介して移送されてくる一枚の段ボール紙Pの折曲翼片3に対して、第1折目線L1に沿った所定角度の折り曲げを行うことで、折曲翼片3に折り癖を付けている。折り癖を付けた後、段ボール紙Pの4枚の単位基板2,…,2のうち、中央の単位基板2を2枚残して段ボール紙Pの両側に配した2枚の端部単位基板2,2に対して、それぞれの端部単位基板2を互いに内側に折り曲げている。従って、以下の段ボール紙Pの組立手順における最初の説明としては、段ボール紙Pの折曲翼片3を折曲する第1折曲形成部30−1から始めることにする。
この第1折曲形成部30−1は、図3(b)に示すように翼片折曲部材である複数のハンマー31,…,31を備えている。各ハンマー31は、移送路22に沿って移送されてくる段ボール紙Pの各折曲翼片3に対向してそれぞれ配されている。前記第1折曲形成部30−1には、段ボール紙Pの第1折曲線L1と対応する下面位置に一対の長尺支持材32,32が平行に立設されている。一対の長尺支持材32,32は、ハンマー31により折曲翼片3を折り曲げるときに当て板としての機能を有している。各長尺支持材32,32上の段ボール紙Pは、図示せぬ移送手段によって移送及び移送停止が行われる。
ハンマー31は、長尺支持材32の上端に向けて略L字状に屈曲された屈曲部材により構成されている。ハンマー31は、移送路22の左右側縁近傍において、各折曲翼片3と対応する位置に配されている。また、図示せぬハンマー回動手段を介して段ボール紙Pの移送方向に対して平行な軸部周りに回動可能に支承されている。ハンマー31の回動先端部には、折曲翼片3を下方に向けて折り曲げるロール部材31aがピンを介して回転自在に支承されている。
ロール部材31aは、単一の折曲翼片3の幅寸法と略同一の寸法を有している。尚、ロール部材31aの形状としては、単一の折曲翼片3から形成され、折曲翼片3の幅寸法と略同一の長さ寸法に形成された形状に限定されるものではなく、折曲翼片3の幅寸法に対して複数個のロール部材31aが当接する構成とすることもできる。また、段ボール紙Pの片側に配した折曲翼片3のそれぞれに当接するように、段ボール紙Pの片側に配した折曲翼片3の配設数と同数のロール部材31aを移送路22の両側に配することもできる。
更には、移送路22の両側にそれぞれ配し、一つの折曲翼片3の幅寸法に対応させて配設した一つのロール部材31a又は複数のロール部材31aによって、同ロール部材31aの前に間欠的にもたらされた折曲翼片3を順次折り曲げるように構成することもできる。
次に、第1折曲形成部30−1における段ボール紙Pの折曲翼片3を折曲する手順について説明する。図1に示す台紙ストッカー21から供給された一枚の段ボール紙Pを移送路22に沿って移送させ、長尺支持材32上に移載する。その後、段ボール紙Pの移送を一旦停止させる。次いで、図3(b)に示すように図示せぬハンマー回動手段を介して各ハンマー31を各折曲翼片3の端部表面に向けて一斉に下方に回動させる。
各ハンマー31が回動することにより、各ハンマー31に配したロール部材31aが、各折曲翼片3の表面を下方に向けて徐々に押圧しながら転動する。これにより、各折曲翼片3を段ボール紙Pの第1折目線L1に沿って必要な角度だけ順次折り曲げて折り癖をつけることができる。
段ボール紙Pにおける左右の各折曲翼片3の折曲時においては、長尺支持材32を当て板として機能させて各折曲翼片3の折曲端部を前記長尺支持材32にて下方から支持した状態で各折曲翼片3の折曲作業を行うことができる。このため、段ボール紙Pが異形状に折れ曲がったり、或いは対向する折曲翼片3同士の折曲位置がずれて折れ曲がったりするのを防止することができるようになる。長尺支持材32が折り曲げ用の当て板として作用を奏することで、各折曲翼片3の折曲端部を段ボール紙Pの第1折目線L1に沿って確実に且つ正確に折り曲げることができるようになる。
尚、本実施形態による第1折曲形成部30−1では、移送されてくる段ボール紙Pを一旦停止させた後に全ての折曲翼片3を一斉に折り曲げる構成となっているが、本発明はこの構成に限定されるものではない。上述したように、一対の折曲翼片3毎に折り曲げるように構成することも、第1折曲形成部30−1としての図示を省略するが、例えばハンマー31の回動角度を段ボール紙Pの移送方向に向けて次第に大きくなるように設定することもできる。
ハンマー31の回動角度を段ボール紙Pの移送方向に向かって順次大きくなるように設定することにより、各ハンマー31によって各折曲翼片3を互いに下方に折り曲げるとき、各折曲翼片3の折曲角部を含む端部表面を下方に段階的に押圧させながら折り曲げることができる。これにより、各折曲翼片3の折曲端部は、段ボール紙Pの第1折目線L1に沿って徐々に直線状に折り曲げることができる。これによって、後続の段ボール紙Pを所定の間隔をもって連続的に移送することで、各段ボール紙Pの全ての折曲翼片3を順次折り曲げることを可能にする。
また、ハンマー31の回動先端部に配したロール部材31aの回転方向を移送路22による移送方向に回転させる配置構造とすることもできる。このとき、移送路22に沿って順次下流側に配したロール部材31aと長尺支持材32との間隔が狭まるように配設することで、ロール部材31aによって折曲翼片3の折り曲げ角度を順次大きくしていくことができる。
図4は第1折曲形成部30−1に係わる他の実施例を概略的に示している。同図において、第1折曲形成部としては、長尺支持材32と、長尺支持材32の上方に所定の間隔をもって配された湾曲プレート部材39とにより構成することができる。この湾曲プレート部材39としては、段ボール紙Pの折曲翼片3を折り曲げるとき、長尺支持材32上を案内されながら移送される段ボール紙Pを入り口側において導入案内する幅を有し、段ボール紙Pの移送方向の出口側に向かうに伴って次第に折曲角度を大きくした滑らかな湾曲面を有している。この場合には、図3(b)に示す形態のように段ボール紙Pを間欠的に移送することなく連続して移送することが可能となり、全ての折曲翼片3を順次連続して折り曲げることができるようになる。
第1折曲形成部30−1において段ボール紙Pの各折曲翼片3が段ボール紙Pの第1折目線L1に沿って折り曲げられた後、更に段ボール紙Pの第2折曲線L2に沿って折り曲げるべく第2折曲形成部30−2へと移送される。
次に、第2折曲形成部30−2の基本的な構成について説明する。この第2折曲形成部30−2は、図3(c)に示すように第1折曲形成部30−1から移送路22に沿って移送されてくる一枚の段ボール紙Pにおける4枚の単位基板2,…,2のうち、段ボール紙Pの中央に隣接する2枚の単位基板2,2に対してその上面を押える押えプレート33と、同押えプレート33と同期して作動することができる一対のベンディング部材34,34とを備えている。
前記押えプレート33としては、図3(c)に示すように、段ボール紙Pの中央に隣接する一対の単位基板2,2と対応する寸法形態を有する板材から構成することができる。同押えプレート33は、図示せぬシリンダー等にて段ボール紙Pの移送方向の側方の待機位置と段ボール紙Pの中央に隣接する2枚の単位基板2,2の上面位置間を移動可能に設けられている。
各ベンディング部材34は、それぞれシリンダーロッド34a端に回転可能に支承されたロール部材34bを有している。各ベンディング部材34は、非作動時には段ボール紙Pにおける長手方向の両側に配され、しかも両端部単位基板2の下方位置に待機している。各ベンディング部材34は、その作動時の始めに、段ボール紙Pの両端部単位基板2の下方位置から上方に向けて移動することができる。
これにより、各ベンディング部材34のロール部材34bにて両端部単位基板2を下方から上方に向けて折り曲げた後、両端部単位基板2の端部同士が相互に突き合わせ状態となるまで折り曲げることができる位置まで各ベンディング部材34のシリンダーロッド34aを伸長させることができる。
次に、第2折曲形成部30−2における段ボール紙Pの端部単位基板2を折曲する手順について説明する。この第2折曲形成部30−2では、先ず、一枚の段ボール紙Pが第1折曲形成部30−1から移送路22を通って移送されてくると、段ボール紙Pの移送を一旦停止させる。次いで、押えプレート33を段ボール紙Pの上面側で両端部単位基板2の折曲位置の相当部位に沿って接触させながら水平に挿入する。即ち、押えプレート33を両端部単位基板2の折曲時における当て板として機能させる。
押えプレート33を段ボール紙Pの上面に接触させた状態で、各ベンディング部材34のロール部材34bを両端部単位基板2の折曲部位に向けて両端部単位基板2の下方から上方に移動させる。これにより、両端部単位基板2を前記押えプレート33の側端縁と合致する第2折目線L2に沿って上方に回動させながら折り曲げることができる。引き続き、各ベンディング部材34のシリンダーロッド34aを伸長させることで、各ベンディング部材34のロール部材34bが、両端部単位基板2の表面を横から押圧しながら転動する。
これにより、両端部単位基板2の端縁から突出する端部連結片2b同士を互いに重なる位置まで折り畳むことができる。
なお、段ボール紙Pにおける両端部単位基板2の折曲位置で折り曲げを行う前に、押えプレート33を段ボール紙Pにおける端部連結片2bの折曲位置と中央接続片2aの折曲位置とに沿って水平に順次挿入することで、上述の動作と同様に各ベンディング部材34にて段ボール紙Pにおける端部連結片2bと中央接続片2aとの各折曲位置に対して折り癖を付けておくこともできる。
次に、端部連結部30−3の基本的な構成について説明する。この端部連結部30−3としては、第2折曲形成部30−2と同一部位に配することができる。端部連結部30−3は、図3(d)及び図5に示すように、第2折曲形成部30−2において折曲した段ボール紙Pにおける両端部単位基板2の折曲端部同士を上方から押圧する押圧プッシャー36と、貼着テープTを供給する図示せぬ貼着テープ供給手段と、同貼着テープ供給手段から供給された貼着テープTを、表面側に露呈した端部連結片2bと重合相手の単位基板2の表面とに対して押圧して貼着させる一対の貼着部材35、35とを備えている。
押圧プッシャー36は、段ボール紙Pの端部連結片2bが重ね合わされた重畳部分の略中央位置に向けて、図示せぬ昇降駆動手段にて昇降可能に配されている。同押圧プッシャー36を挟んだ両側には各貼着部材35が図示せぬ昇降駆動手段にて昇降可能に並設されている。
貼着部材35と押圧プッシャー36とを集約化して図示せぬ昇降駆動手段に昇降可能に一体に組み込むことで、段ボール紙Pの各端部連結片2bの重畳部分に対して押圧プッシャー36と貼着部材35とを単一の動作で且つ同一方向に昇降させることができる。貼着部材35の近傍には、貼着テープTを供給・切断する図示せぬ貼着テープ供給手段が設けられている。貼着部材35の押圧部は、図示せぬ開閉バルブ等を介して真空吸引源と連通した複数の通気孔を有するゴム材やスポンジ等からなる弾性体により構成することができる。また、押圧プッシャー36に貼着部材35の機能を合わせ持たせる構成とすることもできる。
次に、端部連結部30−3における段ボール紙Pの各端部連結片2bを相互に貼着する手順について説明する。この端部連結部30−3では、先ず、図5に示すように貼着テープ供給手段から供給された貼着テープTの非貼着面を貼着部材35により真空吸着して貼着テープTを保持する。次いで、貼着テープTを所要の長さに切断した後、押圧プッシャー36を前記昇降駆動手段にて段ボール紙Pの各端部連結片2bの略中間部に向けて下降させる。これにより、押圧プッシャー36にて段ボール紙Pの両端部単位基板2の折曲姿勢を一時的に押圧して保持することができる。
押圧プッシャー36にて段ボール紙Pの両端部単位基板2の折曲姿勢を保持した状態で、貼着部材35を段ボール紙Pの各端部連結片2bの端部に向けて下降させる。表面側に露呈した端部連結片2bと重合相手の単位基板2の表面との間を、貼着部材35に保持した貼着テープTで貼着して連結することができる。
このようにして、段ボール紙Pにおける両端部単位基板2の折曲姿勢を保持しながら、各端部連結片2b間の結合作業を連続して円滑に行うことができる。貼着テープTの貼着時には、段ボール紙Pにおける両端部単位基板2の折曲形態が、押圧プッシャー36によって保持されているので、段ボール紙Pの両端部単位基板2同士を位置ずれさせることなく、しかも、貼着テープTの貼着位置が位置決めされた状態で連結することができる。これにより、貼着テープTの貼着後における貼着テープTと段ボール紙Pとの見栄えを良好に保つことができる。
尚、図5における貼着テープTの貼着方向としては、端部連結片2bに対して直角方向に貼着しているが、端部連結片2bに対して斜めに交差する方向に貼着テープTを貼着することも、幅広の貼着テープTを用いて貼着することもできる。
貼着テープTの貼着による連結が終了すると、段ボール紙Pに対する前記押圧プッシャー36及び貼着部材35の押圧状態を保持した状態又は押圧プッシャー36及び貼着部材35の押圧状態を解除した状態で、次の筒部形成部30−4による段ボール紙Pの最終組立作業へと移る。
次に、筒部形成部30−4の基本的な構成について説明する。筒部形成部30−4は、図3(e)に示すように、段ボール紙Pの端部単位基板2を折り曲げることで、略四角筒形の中空角胴部を形成する。筒部形成部30−4としては、段ボール紙Pの下側に配された2枚の単位基板2,2のうち、一方の単位基板2を下方から吸引保持する保持部材37と、同保持部材37に吸引保持された一方の単位基板2に隣接する他方の単位基板2を押し上げるようにして回動する筒部形成プレート38とを備えている。
保持部材37は、段ボール紙Pにおける単位基板2の略全面を吸引することができる構成としておくことが望ましく、単一の吸引盤を用いて構成することも、複数の吸引盤を吸引保持する単位基板2の略全面内に所定間隔離して配置する構成とすることもできる。保持部材37の吸引盤は、図示せぬ開閉バルブ等を介して真空吸引源に接続され、吸引保持する単位基板2の下面において昇降可能に設けられている。なお、保持部材37の吸引盤を筒部形成部30−4における昇降動可能な作業台又は固定作業台として構成しておくこともできる。
筒部形成プレート38としては、段ボール紙Pの単位基板2よりも小さい板体により構成することができる。筒部形成プレート38は、前記保持部材37の吸引盤にて吸引保持された単位基板2に隣接した単位基板2の下側に配することができる。
次に、筒部形成部30−4における段ボール紙Pを巻枠形状に形成する手順について説明する。この筒部形成部30−4では、先ず、1枚の段ボール紙Pが端部連結部30−3から移送路22を通って移送されてくると、段ボール紙Pの移送を一端停止させる。次いで、保持部材37を上昇させ、移送路22に直接載置された2枚の単位基板2,2のうちの一方の単位基板2を下方から吸引保持する。
続いて、筒部形成プレート38を回動させて吸引保持された単位基板2に隣接する他方の単位基板2の下面を押し上げるように回動させる。他方の単位基板2の回動により、折り曲げられて端部同士が連結された4枚の単位基板2,…,2は立ち上がり、略四角筒状の形状とすることができる。これにより、図3(f)に示すように巻枠1の中空角胴部を形成することができる。
尚、端部連結部30−3においては、上述したように予め段ボール紙Pの各単位基板2間の折曲位置に対して折り癖をつけておくことができため、また、第2折目線L2を直線状の凹部又は溝部等から形成しておくことができるため、4枚の単位基板2,…,2のうち1枚の単位基板2を折り曲げる作業を行うだけで容易に段ボール紙Pを略四角筒状として形成することができる。
このようにして、端部連結部30−3における段ボール紙Pの各端部連結片2bの結合作業と筒部形成部30−4における段ボール紙Pによる巻枠1の形成作業とを連続して円滑に行うことができる。予め所要の形状に形成された一枚の段ボール紙PからファスナーチェーンFの巻枠1を組み立てる組立作業が完了すると、組立作業が完了した巻枠1を巻取装置50に装着するため、巻枠1を枠体装着部40へと移行することができる。
このように、上記枠体形成部30を備えることにより、予め所要の形状に形成された一枚の段ボール紙Pの所定部位を折り曲げる組立作業を省力化して、段ボール紙Pの組立作業を自動的に且つ効率的に連続して行うことができる。しかも、迅速に且つ円滑にファスナーチェーンFの巻取作業へと移行させることができるようになり、ファスナーチェーンFの梱包作業の合理化と自動化とを達成することが可能となる。
次に、枠体装着部40の基本的な構成について説明する。この枠体装着部40としては、筒状形成部30−4と同一部位に配することができる。この枠体装着部40には、図2に示すように巻枠体移送装置41が設置されている。この巻枠体移送装置41は、巻枠1の中空角胴部の上面を吸引することで吊下状態に保持するとともに、その中空角胴部を前後から挟持することで枠体装着部40とその左右側部にそれぞれ設置された巻取装置50との間を交互に往復動することができる。
次に、枠体装着部40において巻枠1にファスナーチェーンFを巻き取る手順について説明する。この枠体装着部40では、先ず、巻枠1の中空角胴部の外周面を吸引保持する前に、筒部形成部30−4で組立てられ、組立て状態を保持された巻枠1を吸引保持できる位置に巻枠体移送装置41が位置決めされる。
その後、巻枠体移送装置41を巻枠1の中空角胴部を挟持する位置まで下降させ、前記中空角胴部の外周面を吸引保持するとともに中空角胴部の側面等を挟持する。次いで、保持した巻枠1の中空角胴部における開口側を巻取装置50の巻取軸部に向けて移動させる。これにより、図3(f)及び図3(g)に示すように巻枠1の中空角胴部を巻取装置50の巻取軸部に嵌着させることができる。
尚、巻枠体移送装置41として、吸引部材及び狭持部材を備えた構成について説明を行ったが、巻枠体移送装置41としては同構成に限定されるものではなく、巻枠1を筒部形成部30−4から巻取装置50に移送することができる搬送装置であれば、他の構成の搬送装置を巻枠体移送装置41として使用することができるものである。
次に、図6及び図7を参照しながら、本発明の特徴点の一つである巻取装置50の巻取軸部の構成について、その具体的な機構を説明する。図6及び図7は本発明の代表的な巻取装置50の巻枠保持機構51の構造例を示している。
図6及び図7において、巻取装置50は、図示せぬ回転駆動モータにより駆動回転される中心軸52と、同中心軸52に摺動可能で且つ一体回転可能に支承された巻枠保持機構51とを備えている。巻枠保持機構51は、巻枠1の中空角胴部を内面から支持するとともに、第1折曲形成部30−1において予め折り癖が付けられた各折曲翼片3を前記中空角胴部に対して略直角に、放射状に折り曲げてフランジ部とし、フランジ部とした各折曲翼片3の折曲姿勢を保持することができる。
巻枠保持機構51としては、巻取装置50における中心軸52の軸線回りに配された都合4本の枠材53,…,53と、各枠材53の挿入側に向かう回転径を縮小・拡大させることができる径変更手段をもつ枠材保持部とを備えることができる。尚、中空角胴部が多角形形状に形成される場合には、同多角形形状の各端面に対応した数の枠材53を用いることができる。
巻取装置50の中心軸52における先端部には、放射状に突出した4つの突片52a,…,52aが固定されている。同各突片52aには、ピンを介してリンク部材55がそれぞれ回動自在に支承されている。前記中心軸52における後端部側には、摺動筒体54が摺動自在に挿嵌されている。同摺動筒体54における先端部の外周には、放射状に延出する都合4本のスポーク部材54a,…,54aが一体に突設されている。
前記リンク部材55と前記スポーク部材54aとは、同一の長さを有しており、前記リンク部材55の回動姿勢によって、同一高さ寸法となるように設定されている。枠材53の長手方向の両側端部は、前記リンク部材55の動対偶側の先端部及び前記スポーク部材54aの先端部にそれぞれピンを介して回動自在に支承されている。リンク部材55、スポーク部材54a及び枠材53とによって、リンク機構を構成している。
枠材53の長手方向の両端部には、外方に向けて直角に屈曲した前後姿勢保持片53a,53aがそれぞれ一体に形成されている。前記リンク部材55が立ち上がったときに各枠材53を所定の間隔をおいて前記中心軸52の軸線に対して平行となるように構成することができる。
摺動筒体54は、図示せぬシリンダーなどの作動手段によって、巻取装置50の中心軸52に沿って所要のストロークだけ前後に摺動させることができる。図示例によれば、摺動筒体54の後端縁部寄りの外周には、外側に突出した環状フランジ54bが設けられている。同環状フランジ54bの周面には、図示せぬシリンダーのロッド端56に連結固定された略コ字状断面をなす係着部材57が遊嵌されている。
巻取装置50の中心軸52を回転させることで、前記環状フランジ54bの周面を前記係着部材57のコ字状凹部内面に沿って摺動させることができ、摺動筒体54を前記リンク部材55及び枠材53とともに回転させることができる。
前記シリンダーロッド端56を伸縮させることで、摺動筒体54を前記中心軸52に沿って所定の距離を前後に移動させることができる。図6に示す状態から摺動筒体54が中心軸52の前方に向けて前進すると、摺動筒体54の前進動に伴い、リンク部材55を前方に向けて回動させ、図7に示すように枠材55の先端部側を下向きに傾斜させることができる。
この状態から、摺動筒体54を前記中心軸52の後方に向けて後進させると、リンク部材55は後方に向けて立ち上がり、図6に示すように枠材55の先端部を軸線に対して平行に拡開させることができる。枠材55は、図7に示すように、先端部が前下がりに傾斜した状態で、巻取装置50の巻枠保持機構51から巻枠1の中空角胴部を挿脱することができる。
尚、図6の状態から摺動筒体54を後方に移動させることで、枠材55の先端部側を下向きに傾斜させることもできる。また、この状態から、摺動筒体54を後方に移動させることで、枠材55の先端部を軸線に対して平行に拡開させることもできる。
次に、巻取装置50の巻枠保持機構51に巻枠1の中空角胴部を装着する手順について説明する。巻枠保持機構51の各枠材53が、図6に示すように軸線に対して平行に拡開した状態にあるとき、シリンダーロッド端56を伸長させ、摺動筒体54を図7に示す矢印B方向に向けて所定の距離前進させることにより、スポーク部材54aの先端が前方へ回動して各枠材53の先端部を下向きに傾斜させる。これにより、図7に示すように各枠材53を前下がりの傾斜状態にすることができる。
各枠材53を前下がりの傾斜状態とすることで、各枠材53を巻枠1の中空角胴部内に挿入し易くなり、挿入後には各枠材53の先端部を拡開させることにより、各枠材53の外面で巻枠1の中空角胴部を外嵌して装着することができる。このとき、巻枠1における枠材53の挿入側に配した折曲翼片3が各枠材53の後端側に配した姿勢保持片53aの内側に当接する。これによって、前記第1折曲形成部30−1において予め折り癖が付された折曲翼片3を第1折曲線L1に沿って外方に向けて、中空角胴部に対して直角に折り曲げることができ、入口側の折曲翼片3を起立させることができる。
入口側の折曲翼片3が起立した状態で前記シリンダーロッド端56を収縮させ、摺動筒体54を図7に示す矢印A方向に向けて所定の距離摺動させることにより、前記スポーク部材54aを起立させる。これにより、枠材53を中心軸52の軸線に対して平行状態となるように拡開させることができる。この拡開時には、前記入口側とは反対側の折曲翼片3の内面が枠材53の先端側における姿勢保持片53aと当接する。前記第1折曲形成部30−1において予め折り癖が付けられた折曲翼片3は、第1折曲線L1に沿って外側に折り曲げられていく。このようにして、中空角胴部にフランジ部を形成することができる。
折曲翼片3の全てが起立したとき、枠材53は前記中心軸52に対して平行状態となる。このとき、巻枠1の中空角胴部の内面は枠材53によって保持され、枠材53の姿勢保持片53a,53aによって中空角胴部の両端から略直角に折り曲げられて放射状に延設された各折曲翼片3は、折曲姿勢状態で保持されることになる。巻枠1の保持を解除するときには、前記シリンダーロッド端56を介して摺動筒体54を、図6に示した矢印B方向に向けて所定の距離摺動させることで、図7に示すように枠材53の先端部を先細り状に縮小させることができる。
このように、摺動筒体54の環状フランジ54bにシリンダーロッド端56の係着部材57を遊嵌させ、シリンダーロッド端56を伸縮させることにより巻取装置50の先端側における回転径を変更することができる。これにより、巻取装置50に巻枠1の中空角胴部を容易に且つ円滑に挿脱することができ、巻枠1を巻取装置50の各枠材53によって常に一定の保持姿勢で装着することができる。
巻枠1を巻取装置50に装着した後、巻取装置50を回転駆動させることにより、巻枠1のフランジ部を巻取り時の端部規制壁部とした状態でファスナーチェーンFを巻枠1の中空角胴部の周面に所定量巻き取ることができる。長尺材の巻き取り位置において、図1に示す長尺材供給部60から供給されたファスナーチェーンFの先端に対して、巻枠1の中空角胴部外面への固着又は係止等を行うことができる。また、ファスナーチェーンFを所定量巻き取った後、長尺材供給部60と巻取装置50間における供給側のファスナーチェーンFを切断することができる。
切断した長尺材供給部60側におけるファスナーチェーンFの先端は、図示せぬ先端部把持機構によって把持され、次に空の巻枠が巻取り位置に来たとき、ファスナーチェーンFの先端を巻枠1の中空角胴部外面への固着又は係止等を行うことができる。また、巻枠1に巻き取られたファスナーチェーンFの後端は、適宜の手段により巻枠1に固定しておくことができる。
所定量巻き取った巻枠1を装着した巻取装置50を180度旋回させて、同巻枠1を装着した巻取装置50を巻枠1の排出位置に設置する。このとき、新たな巻枠1を装着した巻取装置50は180度旋回して、長尺材の巻取り位置に設置することができる。このようにして、長尺材の巻き取り位置にあった巻取り装置は、巻枠1の排出位置に設置することができ、取り出し位置にあった他方の巻取り装置は、新たな巻枠を装着して長尺材の巻取り位置に設置することができる。
このように、ファスナーチェーンFの巻取り作業を省力化することができるので、予め所要の形状に形成された一枚の段ボール紙Pにおける所定部位を折り曲げて巻枠1を組み立てる組立作業と、組立てた巻枠1にファスナーチェーンFを巻き取る巻取作業とを連続して自動的に行うことができるようになる。これにより、ファスナーチェーンFの巻取り作業を極めて効率的に行うことができる。
本発明の自動梱包機10では、図1及び図2に示すように、巻取装置50,50に対して、更に巻枠1に巻き上げられたファスナーチェーンFの巻上り周面に向けて折曲翼片3を折り畳み、折り畳んだ折曲翼片3の端部同士を連結させてファスナーチェーンFを梱包する折曲/結合部70を備えることができる。
一対の巻枠保持機構51を備えた巻取装置50は、巻取り及び取り出し位置において折曲/結合部70と対応させて配設することができる。上述したようにファスナーチェーンFを巻き取り、巻き取ったファスナーチェーンFの端部を切断した後、折曲/結合部70において、ファスナーチェーンFの巻上り周面に向けて、巻枠1のフランジ部として形成した折曲翼片3を更に折り曲げて折り畳み、折り畳んだ折曲翼片3の端部同士を相互に連結固定する作業を行うことができる。
梱包作業が終了した梱包体は、巻枠排出部80を介して完成品ストッカー81に排出して貯蔵することができる。完成品ストッカー81に貯蔵する際には、巻枠1の中間単位基板2aを両側面とした状態に梱包体を偏平に押し潰すことで略直方形をなす梱包体に形成して貯蔵することができる。
本願発明の自動梱包機により、段ボール紙からの巻枠1の組立作業から巻き取り作業、更には梱包作業、貯蔵作業までを一貫した流れとして連続的に行うことができるようになる。これにより、ファスナーチェーンFの梱包作業の合理化と自動化とを達成することが可能となる。
特に、前記第1折曲形成部30−1、第2折曲形成部30−2によって、第1折目線L1及び第2折目線L2に沿っての折曲を容易にしかも安定的に行うことができるようになる。また、巻取装置50における巻取保持機構51を採用したことにより、巻枠1の巻取装置50への装着、取り外しが容易にしかも確実に行うことができる。しかも、巻枠1の巻取装置50への装着時には、装着と同時に巻枠1にフランジ部を形成することができるようになる。
本願発明は、長尺材の自動梱包機(10)に関するものであるが、本願発明の技術思想を適用することの可能な技術に対しては、本願発明の技術思想を適用することができるものである。
本発明の代表的な実施形態である長尺材の自動梱包機を概略的に示す全体システム図である。(実施例) 全体システムの正面図である。(実施例) 枠体の組立対象となる段ボール紙の組立手順を概略的に示す説明図である。(実施例) 第1折曲形成部の他の例を概略的に示す要部斜視図である。(実施例) 端部連結部の具体的な一部機構例を示す部分斜視図である。(実施例) 巻取軸部の要部を概略的に示す要部斜視図である。(実施例) 同巻取軸部の部分断面図である。(実施例) 梱包完成品を示す斜視図である。(従来例1) 梱包完成品を示す斜視図である。(従来例2)
符号の説明
1 巻枠
2 単位基板
2a 中央接続片
2b 端部連結片
3 折曲翼片
10 自動梱包機
11 運転制御パネル
20 台紙供給部
21 台紙ストッカー
22 移送路
30 枠体形成部
30−1 第1折曲形成部
30−2 第2折曲形成部
30−3 端部連結部
30−4 筒部形成部
31 ハンマー
31a ロール部材
32 長尺支持材
33 押えプレート
34 ベンディング部材
34a シリンダーロッド
34b ロール部材
35 貼着部材
36 押圧プッシャー
37 保持部材
38 筒部形成プレート
39 湾曲プレート部材
40 枠体装着部
41 巻枠体移動装置
50 巻取装置
51 巻枠保持機構
52 中心軸
52a 突片
53 枠材
53a 姿勢保持片
54 摺動筒体
54a スポーク部材
54b 環状フランジ
55 リンク部材
56 シリンダーのロッド端
57 係着部材
60 長尺材供給部
70 折曲/結合部
80 排出部
81 完成品ストッカー
82 巻枠排出装置
F ファスナーチェーン
L1 第2折目線
L2 第1折目線
P 段ボール紙
T 貼着テープ

Claims (9)

  1. 第2折目線(L2)を介して連接する複数の単位基板(2) と各単位基板(2) の両側側端縁から第1折目線(L1)を介して単位基板(2) 毎に独立して延設された折曲翼片(3) とを有する所望形状の段ボール紙(P) を用い、同段ボール紙(P) を前記前記第1折目線(L1)及び第2折目線(L2)に沿ってそれぞれ折り曲げることで、前記各単位基板(2) からなる中空角胴部と、前記各折曲翼片(3)を折り曲げて形成したフランジ部とを備えた多角筒状の巻枠(1) を形成し、更に前記中空角胴部に長尺材(F) を巻き付けた後に、前記巻枠(1) 自体で前記巻き付けた長尺材(F) を梱包する自動梱包機(10)において、
    同自動梱包機が、前記長尺材(F) の巻取装置(50)を備えてなり、
    同巻取装置(50)が、前記中空角胴部を挿脱可能に保持する巻取軸部及び同巻取軸部の回転駆動手段を有し、
    前記巻取軸部が、中心軸(52)及び同中心軸(52)に支持された巻枠保持機構(51)を有し、
    同巻枠保持機構(51)が、前記中空角胴部に挿脱可能で、且つ前記中空角胴部を内面から保持するとともに、前記フランジ部を折曲姿勢状態に保持してなる、
    ことを特徴とする長尺材の自動梱包機。
  2. 前記巻枠保持機構(51)が、前記中心軸(52)の軸線回りに平行に配せる複数の枠材(53)及び同枠材(53)の枠材保持部(54,55) を備えてなり、
    同枠材保持部(54,55) が、前記各枠材(53)を前記中空角胴部への挿入側に向けて縮小・拡大させる径変更手段を有してなることを特徴とする請求項1記載の自動梱包機。
  3. 前記各枠材(53)の挿入方向における両側端に、外方に向けて直角に屈曲した姿勢保持片(53a) がそれぞれ設けられ、前記径変更手段により前記各枠材(53)を縮小状態から拡大状態に変更するとき、前記姿勢保持片(53a) が、前記各折曲翼片(3) を外側に向けて直角に立ち上げて前記フランジ部を形成し、同フランジ部を形成した後に同フランジ部の折曲姿勢を保持してなることを特徴とする請求項2記載の自動梱包機。
  4. 前記枠材保持部(54,55)の径変更手段が、前記中心軸(52)に対して摺動自在に、且つ一体回転自在に挿嵌される摺動筒体(54)と、同摺動筒体(54)の摺動用作動機構とを備えてなり、
    前記各枠材(53)の前記中空角胴部への挿入側先端部が、前記中心軸(52)における挿入側先端部との間でリンク結合され、
    前記各枠材(53)の前記中空角胴部への挿入側後端部が、前記摺動筒体(54)から放射状に延出固定されたスポーク部材(54a) により、前記中心軸(52)における径方向に対して回動自在に支持されてなる、
    ことを特徴とする請求項2記載の自動梱包機。
  5. 前記自動梱包機(10)が、更に前記段ボール紙(P) の折曲機構を備えてなり、
    同折曲機構が、
    前記各単位基板(2)の両側に延出する前記各折曲翼片(3) を前記第1折目線(L1)に沿って互いの対向側に折り曲げ、前記フランジ部を予備形成する第1折曲形成部(30-1)と、
    前記各単位基板(2) 間の前記第2折目線(L2)に沿って前記各単位基板(2) を一方向に折り曲げる第2折曲形成部(30-2)と、
    前記段ボール紙(P) の前記第2折目線(L2)と平行な端部間を連結する端部連結手段(30-3)と、
    前記第2折目線(L2)を介して前記単位基板(2) のうち少なくとも一つの単位基板(2)を一方向に折り曲げて起立させ、略平面状に重ね合わされた状態から前記中空角胴部を形成する筒部形成部(30-4)と、
    を有してなることを特徴とする請求項1記載の自動梱包機。
  6. 前記第1折曲形成部(30-1)が、前記段ボール紙(P) の移送路(22)に沿った左右側縁近傍に配され、前記第1折目線(L1)に沿って移送中の前記折曲翼片(3) を前記中空角胴部の外側に向けて所望の折曲角度折り曲げるフランジ部形成用の翼片折曲部材を有してなることを特徴とする請求項5記載の自動梱包機。
  7. 前記第2折曲形成部(30-2)が、前記段ボール紙(P) の前記中空角胴部を構成する複数の単位基板(2) のうち、前記段ボール紙(P) の両端に位置する端部単位基板(2) の外側端部同士が突き合わせ状となるように、両端部単位基板(2) を前記第2折目線(L2)に沿って上方に折り曲げる単位基板折曲部材(34)を有してなることを特徴とする請求項5記載の自動梱包機。
  8. 前記端部連結手段(30-3)が、前記両端部単位基板(2) の端部同士を押圧する押圧プッシャー(36)と、貼着テープ供給手段と、貼着テープ供給手段から供給された貼着テープ(T) を前記両端部単位基板(2) の端部間に貼着させる貼着部材(35)とを有してなることを特徴とする請求項5記載の自動梱包機。
  9. 前記筒部形成部(30-4)が、前記中空角胴部を構成する一部の単位基板(2) の周面を下方から保持する基板保持手段(37)と、前記端部単位基板(2) の折曲端を外方から押圧して、前記中空角胴部を形成する胴部形成手段(38)とを有してなることを特徴とする請求項5記載の自動梱包機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104724550A (zh) * 2015-04-10 2015-06-24 国网辽宁省电力有限公司抚顺供电公司 多功能放线轮

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