JP2001291866A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JP2001291866A
JP2001291866A JP2000109215A JP2000109215A JP2001291866A JP 2001291866 A JP2001291866 A JP 2001291866A JP 2000109215 A JP2000109215 A JP 2000109215A JP 2000109215 A JP2000109215 A JP 2000109215A JP 2001291866 A JP2001291866 A JP 2001291866A
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Kazuo Matsuzaki
一夫 松崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】半導体基板とシリコン酸化膜の界面での窒素原
子および水素原子による界面準位の増加を防止する。 【解決手段】窒素プラズマ中に晒して、SiO2 膜の表
面層をSiN膜3に改質して、SiO2 膜2とSiN膜
3の二層構造のゲート絶縁膜10とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、絶縁ゲート型半
導体素子などが多数集積された半導体集積回路などの半
導体装置とその製造方法に係わり、特に、該半導体装置
が有するゲート絶縁膜に関する。
【0002】
【従来の技術】図12は、従来のMOSFETの要部断
面図である。シリコン基板51の表面層に、ソース領域
57とドレイン領域58を形成し、このソース領域57
とドレイン領域58に挟まれたシリコン基板51上にゲ
ート絶縁膜であるシリコン酸化膜(SiO2 膜52)を
形成し、このゲート電極上にPoly−Si55のゲー
ト電極を形成する。このゲート電極はシリコン基板51
を熱酸化して得られるシリコン酸化膜で、ゲート電極は
シラン(SiH4 )ガスを熱分解して得られる多結晶シ
リコンにリン原子(P)などの不純物を拡散して、低抵
抗化したもの(ここでは、Poly−Si55で示す)
が、一般的である。
【0003】pシリコン基板を用いて、nソース領域、
nドレイン領域を形成したものが、nチャネルMOSF
ETで、これと逆の導電形のものがpチャネルMOSF
ETである。このシリコン基板51は、拡散で形成され
たpまたはnウエル領域であっても構わない。つぎに、
nチャネルMOSFETを例にとって、動作を説明す
る。ソース領域57を基準点(ゼロ電位/グランド電
位)としてドレイン領域58に正の電圧を印加する。ゲ
ート電極(Poly−Si55)にゲート電圧が印加さ
れていない状態では、ソース領域57とドレイン領域5
8の間のシリコン基板51の表面層にはチャネルが形成
されず、ドレイン領域58側からソース領域57側に向
かって広がる空乏層のために、電流通路は遮断されてお
り、MOSFETはオフ状態となる。一方、ゲート電極
(Poly−Si55)に正のゲート電圧が印加されて
いる状態では、ゲート絶縁膜(SiO2 52)を介して
その直下のp型のシリコン基板51の表面層にマイナス
電荷が誘起される。このマイナス電荷が誘起される層が
電流通路つまりチャネルとなり、電子がソース領域57
からドレイン領域58に向かって流れ、MOSFETは
オン状態となる。この誘起される電荷は、ゲート酸化膜
のキャパシタンス(ゲート容量Cg )が大きいほど、多
量に誘起され、チャネルが形成されやすくなる。
【0004】このように、ゲート電極に印加されるゲー
ト電圧で、MOSFETはオン・オフ制御される。一
方、pチャネルMOSFETの場合はマイナスのゲート
電圧でオン・オフ制御される。一個のシリコンチップ
に、このようなMOSFETが多数個集積して集積回路
(IC)が構成される。その集積密度は、年々高まる傾
向にある。この集積密度を高めるためには、前述のMO
SFETのデバイス寸法を縮小する必要がある。良く知
られる比例縮小則(スケーリング則)によれば、デバイ
ス寸法のスケーリンクファクタ(縮小率)をkとする
と、ゲート絶縁膜の厚みは、1/kにしなければならな
い。例えば、デバイス寸法を1/2にすると、k=2と
なり、ゲート絶縁膜の厚みは、スケーリング則から、半
分に縮小する必要がある。
【0005】ところで、デバイス寸法の縮小化が進み、
このゲート絶縁膜の厚みは、Semiconducto
r Industry Assoc.,San Jos
e,CA.,The National Techno
logy Roadmapfor Semicondu
ctorsで発表されているように、15年の以内に、
1nmのオーダになることが予測されている。
【0006】ところが、ゲート絶縁膜を、1.5nm厚
のシリコン酸化膜(SiO2 )で形成すると、ゲート電
極に印加した電圧で、ゲート電極からシリコン基板へゲ
ート絶縁膜を貫通して、トンネル電流が流れるという不
具合が、H.S.Momose el“1.5nm d
irect−tunneling gate oxid
e Si MOSFET”IEEE Trans.El
ectron Devices,vol.43,pp.
1233−1242(1996)で報告されている。
【0007】また、これほどまでにシリコン酸化膜が薄
くなると、その上に形成されるゲート電極となる多結晶
シリコンに、低抵抗化のために導入されたリン原子など
の不純物が、シリコン酸化膜中を貫通して、シリコン基
板に達してしまい、シリコン基板の表面層(チャネル形
成領域)の不純物濃度を変化させ、その結果、MOSF
ETのしきい値を変化させてしまうという不具合を生じ
る。
【0008】これらの不具合を解決するために、ゲート
絶縁膜をシリコン酸化膜(SiO2)とシリコン窒化膜
(Si3 4 )を積層し、二層構造とすることが発表さ
れている。この二層構造のゲート絶縁膜は、例えば1.
5nm厚の単層のシリコン酸化膜と等価なキャパシタン
スとなるように形成される。さらに、ゲート電極とのバ
リア高さ(このバリア高さはゲートしきい値と関係す
る)を選定できるように、SiO2 膜/Si3 4 膜/
SiO2 膜の三層構造とすることも、J.Electr
ochem.Soc.,vol146 pp.3788
−3793(1999)に発表されている。これらの二
層構造、三層構造のゲート絶縁膜の製造方法について表
1に示す。
【0009】
【表1】 ここで、熱酸化(1)とは、基板シリコンを酸化雰囲気
中で高温加熱(1000℃程度)し、薄く酸化すること
であり、熱窒化とは、酸化膜を窒素あるいはアンモニア
ガス雰囲気中で高温加熱(1000℃程度)し、窒化す
ることであり、熱酸化(2)とは、窒化膜を酸化雰囲気
中で高温加熱(1000℃程度)し、薄く酸化すること
であり、PECVDとは、基板加熱を低温(500℃程
度以下)で、SiH4 /NH3 雰囲気でSiH4 ガスと
NH3 ガスのプラズマ化学反応によりSi3 4 膜を堆
積することである。
【0010】表1のI、、II、III、IVの製法で
は、シリコン窒化膜によってゲート電極の低抵抗化のた
めに導入されるリン原子などの不純物がシリコン基板へ
到達を防止することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記のI、I
II、IVの製法では、最終段に窒化および酸化のため
の高温熱処理(1000℃程度)があるため多層膜中で
のNおよびO原子の再配列がおこり、シリコン酸化膜と
シリコン窒化膜の境界まで、シリコン窒化膜の窒素原子
が到達して、シリコン基板とシリコン基板の界面に窒素
原子が蓄積する、所謂、pile up現象が起こる。
この蓄積した窒素原子が界面準位を形成し、増加させる
ために、界面特性を悪化させる。具体的には、ゲートし
きい値電圧を増大させ、また、ドレイン・ソース間の漏
れ電流を増加させる。また、IVの製法は、低温加熱の
PECVDの工程で、Si3 4 膜中に水素原子が含ま
れるが、つぎの熱酸化(2)の高温加熱工程が入るため
に、水素原子が膜外へ放出され、膜内には水素原子は含
まれない。しかし、温度サイクルに晒されるために、膜
にクラックが導入される。
【0012】また、IIの製法は、最終段の窒化のため
の工程が低温工程のために、多層膜中でのNおよびO原
子の再配列が起こらない。そのために、シリコン酸化膜
とシリコン基板の境界まで、シリコン窒化膜の窒素原子
が到達することがなく、窒素原子による界面準位を増加
させることはない。しかし、Si3 4 膜中に含まれる
水素原子がイオン化して、ゲートに電圧を印加した時、
この水素イオンの移動によって、ゲートしきい値電圧が
不安定になり、素子動作を不安定にするという不具合が
生じる。
【0013】図13から図15は、表1の製法IからI
Vに対応する各原子のプロフィルを示す図である。製法
IIIと製法IVは、同様のプロフィルとなる。Iの製
法では、図13に示すように、窒素原子は、シリコン酸
化膜へ緩やかに導入され、シリコン酸化膜とシリコン基
板の界面に、この窒素原子は蓄積(pile up)す
る。
【0014】IIの製法では、図14に示すように、P
ECVDの工程は、低温工程のために、シリコン酸化膜
への窒素原子の導入は抑制され、図13のような、シリ
コン酸化膜とシリコン基板の界面に、この窒素原子が蓄
積することはない。しかし、Si3 4 膜に、SiH4
ガスから導入された水素原子がシリコン酸化膜にも浸透
して行き、膜全体に分布する。
【0015】III、IVの製法では、図15に示すよ
うに、窒素原子は、シリコン酸化膜へ緩やかに導入さ
れ、この窒素原子は、シリコン酸化膜とシリコン基板の
界面に、蓄積する。この発明の目的は、前記の課題を解
決して、半導体基板上に形成されたシリコン酸化膜とシ
リコン窒化膜の積層のゲート絶縁膜で、半導体基板とシ
リコン酸化膜の界面での窒素原子および水素原子による
界面準位の増加を防止し、且つ、水素原子によるゲート
に電圧を印加した際の素子動作の不安定を防止した半導
体装置およびその製造方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、半導体基板上に形成されたゲート絶縁膜と、該ゲ
ート絶縁膜上に形成されたゲート電極を具備する半導体
装置の製造方法において、前記ゲート絶縁膜の形成工程
が、半導体基板を熱酸化して第一のシリコン酸化膜を形
成する工程と、前記第一の酸化膜の表面層を窒素雰囲気
中でプラズマ処理し、シリコン窒化膜を形成する工程と
を含む製造方法とする。
【0017】前記シリコン窒化膜を形成する工程に続い
て、酸素雰囲気中でプラズマ処理し、第二のシリコン酸
化膜を形成する工程とを含む製造方法とするとよい。前
記のようにすることで、半導体基板とシリコン酸化膜の
界面は、高温の熱酸化のための界面特性に優れ、その後
の窒化および酸化の多層化工程は低温(500℃程度以
下)のため、NやO原子の配列がなく、また水素原子
(H)に起因した不安定さも解消できる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1から図7は、この発明の第1
実施例の半導体装置の製造方法であり、工程順に示した
要部製造工程図である。ここでは、nチャネルMOSF
ET部を例にとって説明する。また、MOSとは、本来
は、金属(Metal)/酸化膜(Oxide)/半導
体(Semiconductor)のことであるが、こ
こでは、酸化膜(Oxide)に当たる箇所をシリコン
酸化膜とシリコン窒化膜からなるシリコン絶縁膜とした
場合で、このシリコン絶縁膜がゲート絶縁膜である。以
下に示すゲート絶縁膜は、シリコン酸化膜/シリコン窒
化膜の二層構造の場合である。以下の説明では、シリコ
ン酸化膜をSiO2 膜、シリコン窒化膜をSiN膜と表
す。尚、SiN膜は、Si3 4 膜のことである。
【0019】図示しない領域には、素子間分離の拡散層
や選択酸化(LOCOS)、あるいは場合によっては、
バイポーラ素子などを形成するための拡散層などが高温
熱処理で形成されている。これらの工程が終了した後
に、nチャネルMOSFETを形成するシリコン基板1
を示す(図1)。このシリコン基板1を十分洗浄した
後、酸化性雰囲気で厚さ1.5nmのSiO2 膜20を
形成する。この酸化条件は、ドライ酸素雰囲気中で、ラ
ンプ加熱により急熱急冷の短時間酸化(RTO:Rap
id Thermal Oxidation)を行う。
この時の到達温度は800℃で、保持時間は10秒間で
ある(図2)。
【0020】つぎに、窒素プラズマ中に晒すことで、上
記SiO2 膜20の表面から0.5nmの深さまでをS
iN膜3に改質する。このSiN膜3の改質条件は、N
2 ガス流が1395sccm、圧力が53Pa、シリコ
ン基板温度が320℃、RFパワーが0.38kW(5
0kHz)、時間が300秒である。この改質の結果、
当初1.5nmの厚さであったSiO2 膜20の表面か
ら0.5nmの部分はSiN膜3に改質され、SiO2
膜20は0.5nm目減りして、1.0nm厚のSiO
2 膜2となる。このSiO2 膜2/SiN膜3の二層構
造がゲート絶縁膜10である(図3)。尚、シリコン基
板温度は500℃程度まで高めても構わない。その場合
は処理時間は当然短くする。
【0021】つぎに、Poly−Si5(ゲート電極)
を堆積させる。成膜条件は、SiH 4 ガスを減圧下で加
熱、熱分解して堆積させる。このときのガス流が20%
SiH4 /He、340sccm、圧力が68Pa、温
度が、600℃、時間が14分である(図4)。つぎ
に、通常のレジストパターニング、エッチングによりゲ
ート電極(Poly−Si5)の加工とソース領域、ド
レイン領域形成部に窓開けを行う(図5)。
【0022】つぎに、DCプラズマ雰囲気でPH3 の分
解とドーピング(リン原子のドープ6)を行い(図
6)、レーザーアニーリングによりドープされたリン原
子の活性化処理を行い、Poly−Si5の低抵抗化と
ソース領域7、ドレイン領域8の拡散層の形成を行い、
MOS構造部を完成させる(図7)。尚、ソース領域
7、ドレイン領域8の拡散層深さは10nmである。つ
ぎに、図示しない通常のULSIプロセスを踏んで全ウ
エハプロセスが終了する。
【0023】ここで得られたゲート絶縁膜10は、Si
2 膜1nm/SiN膜0.5nmの2層構造であり、
このゲート絶縁膜10のコンデンサ容量は、膜厚が1.
25nmのSiO2 膜に相当する。つまり、二層構造と
することで、酸化膜単層に比べて膜厚を増大させること
ができる。また、SiN膜を設けることで、リン原子の
ドープ6およびその後のレーザーアニールによる熱処理
で、リン原子がシリコン基板へ侵入することを防止す
る。その結果、MOSFETのゲートしきい値電圧の変
動が防止される。
【0024】図8は、二層構造のゲート絶縁膜内の各原
子のプロフィルを示す図である。尚、図中のNは窒素原
子、Oは酸素原子、Siはシリコン原子である。1.5
nm厚のゲート絶縁膜10のうち表面から0.5nmは
SiN膜3、残り1nmはSiO2 膜2である。従来の
製法I、III、IVに比べ、SiN膜とSiO2 膜が
明瞭に分離されている。これは、シリコン窒化膜の工程
が、低温工程であるために、窒素原子と酸素原子の再配
列が起きず、SiN膜3からの窒素原子が、シリコン基
板1とSiO2 膜2の界面に到達していない。つまり、
界面に窒素原子が蓄積する現象はない。そのため、この
界面での界面準位の増加はい。また、純窒素雰囲気中で
SiO2 膜をSiN膜3に改質するために、SiN膜3
に水素原子が導入されない。尚、図3のシリコン窒化膜
の工程で、シリコン基板温度を500℃程度まで上昇さ
せても、シリコン基板1とSiO2 膜2の界面で、窒素
原子が蓄積する現象は見られない。
【0025】界面準位の増加がなく、水素原子が膜内に
導入されないことにより、MOSFETのゲートしきい
値の増加や不安定性を防止でき、またドレイン・ソース
間の漏れ電流の増加を防止できる。また、ゲート絶縁膜
を純酸化膜で形成する場合よりも膜厚を厚くできるため
に、この膜厚の効果とSiN膜3を設けた効果により、
ゲート電極からのトンネル電流は発生せず、良好なゲー
ト特性を得ることができる。つまり、界面特性(ゲート
しきい値電圧やドレイン・ソース間漏れ電流やゲート漏
れ電流などの特性)を良好にすることができる。
【0026】また、Poly−Si5の低抵抗化のため
に導入したリン原子のゲート絶縁膜10への侵入が、S
iN膜3により阻止される。そのため、Poly−Si
5に導入されるリン原子の量の低減が抑えられて、Po
ly−Si5の低抵抗化が確保できる。さらに、前記し
たように、SiN層とSiO2 層とが、従来に比べて、
明瞭に分離された形で形成されるため、SiN層とSi
2 層のそれぞれからなるコンデンサの直列接続と見做
せて、従来の窒素原子と酸素原子が再配列した場合に比
べて、コンデンサ容量の設計の精度が向上できる。
【0027】図9と図10は、この発明の第2実施例の
半導体装置の要部製造工程図である。図中の符号で、2
は第一のSiO2 膜、4は第二のSiO2 膜である。図
9において、図3の工程までは同じで、この図3の工程
の後、直ちに、酸素プラズマに切換て、SiN膜3の表
面層を0.1μm厚みのSiO2 膜4に改質する。この
SiO2 膜4に改質する条件を具体的に説明する。図3
のSiN膜3への改質条件で処理した後、その状態でガ
スを窒素から酸素に切換えるだけである。処理時間は1
分である。その後は、図4の工程に戻り、図4から図7
の工程と全く同じ工程で処理する。
【0028】図10は、三層構造のMOSFETの要部
断面図である。これは、図7に相当する図である。図1
1は、三層構造のゲート絶縁膜内の各原子のプロフィル
を示す図である。これは、図8に相当する図である。こ
の第2実施例は、ゲート絶縁膜10は、明確なSiO2
膜2/SiN膜3/SiO2 膜4の三層構造を形成して
いる。このSiO2 膜4の厚みを変えることで、SiN
膜3の厚み(幅)を制御する。このSiN膜3の膜厚
(幅)を制御することで、ゲート電極のPoly−Si
5とゲート絶縁膜10との障壁高さを制御することで、
MOSFETのゲートしきい値電圧を容易に制御するこ
とができる。また、勿論、SiN膜3により、ゲート電
極のPoly−Si5に導入されるリン原子がシリコン
基板1へ到達することを防止する。
【0029】
【発明の効果】この発明によれば、ゲート絶縁膜をシリ
コン酸化膜とシリコン窒化膜の二層もしくは三層構造と
することで、シリコン基板とシリコン酸化膜の界面に形
成される界面準位の増加を抑制し、また、ゲート絶縁膜
への水素原子を防止し、さらに、シリコン窒化膜によ
り、リン原子のシリコン基板への導入を抑止するとで、
ゲートしきい値、ドレイン・ソース間漏れ電流、ゲート
漏れ電流などの界面特性を良好にし、且つ、界面特性の
安定化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例の半導体装置の要部製造
工程図
【図2】図1に続く、この発明の第1実施例の半導体装
置の要部製造工程図
【図3】図2に続く、この発明の第1実施例の半導体装
置の要部製造工程図
【図4】図3に続く、この発明の第1実施例の半導体装
置の要部製造工程図
【図5】図4に続く、この発明の第1実施例の半導体装
置の要部製造工程図
【図6】図5に続く、この発明の第1実施例の半導体装
置の要部製造工程図
【図7】図6に続く、この発明の第1実施例の半導体装
置の要部製造工程図
【図8】二層構造のゲート絶縁膜内の各原子のプロフィ
ルを示す図
【図9】この発明の第2実施例の半導体装置の要部製造
工程図(三層構造の形成)
【図10】この発明の第2実施例の半導体装置の要部製
造工程図(素子形成)
【図11】三層構造のゲート絶縁膜内の各原子のプロフ
ィルを示す図
【図12】従来のMOSFETの要部断面図
【図13】表1の製法Iに対応する各原子のプロフィル
を示す図
【図14】表1の製法IIに対応する各原子のプロフィ
ルを示す図
【図15】表1の製法IIIとIVに対応する各原子の
プロフィルを示す図
【符号の説明】
1 シリコン基板 2 SiO2 膜 3 SiN膜 4 SiO2 膜 5 Poly−Si 6 リン原子のドープ 7 ソース領域 8 ドレイン領域 10 ゲート絶縁膜 20 SiO2 膜(第二の酸化膜)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4M104 AA01 BB01 BB40 CC05 DD45 DD55 DD86 DD89 EE03 EE12 EE17 GG09 GG10 GG14 HH20 5F040 DA06 DB01 DB07 DC01 EC07 ED01 ED02 ED05 EK01 FC02 5F058 BA20 BD01 BD04 BD10 BF55 BF62 BF74 BH16 BJ01 BJ10

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板上に形成されたゲート絶縁膜
    と、該ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極を具備す
    る半導体装置の製造方法において、前記ゲート絶縁膜の
    形成工程が、半導体基板を熱酸化して第一のシリコン酸
    化膜を形成する工程と、前記第一の酸化膜の表面層を窒
    素雰囲気中でプラズマ処理し、シリコン窒化膜を形成す
    る工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  2. 【請求項2】前記シリコン窒化膜を形成する工程に続い
    て、酸素雰囲気中でプラズマ処理し、第二のシリコン酸
    化膜を形成する工程とを含むことを特徴とする請求項1
    に記載の半導体装置の製造方法。
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