JP2001290452A - メッシュシート並びにメッシュシートの製造方法およびその製造装置 - Google Patents

メッシュシート並びにメッシュシートの製造方法およびその製造装置

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JP2001290452A
JP2001290452A JP2000105115A JP2000105115A JP2001290452A JP 2001290452 A JP2001290452 A JP 2001290452A JP 2000105115 A JP2000105115 A JP 2000105115A JP 2000105115 A JP2000105115 A JP 2000105115A JP 2001290452 A JP2001290452 A JP 2001290452A
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Yoshiki Minowa
嘉樹 美濃羽
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 情報画像や使用環境に応じて、孔のサイズ、
数、配置および形状を簡単且つ自由に変更可能なメッシ
ュシート並びにメッシュシートの製造方法およびその製
造装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 室内外を隔てる透明なガラスに貼着さ
れ、室外から印刷された情報画像が視認可能であって且
つ室内から室外側景色が透視可能なメッシュシートSに
おいて、透光性を有する記録媒体Saに多孔状に非印刷
部分Nを残して、着色下地および情報画像が印刷された
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、室内外を隔てる透
明なガラスに貼着され、室外から印刷された広告画像等
の情報画像が視認可能であって且つ室内から室外側景色
が透視可能なメッシュシート並びにメッシュシートの製
造方法およびその製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のメッシュシートとして、
例えば特開平3−177886号公報に記載のものが知
られている。このメッシュシートは、多孔状にメッシュ
が穿孔されたポリマーフィルムにシルクスクリーン印刷
にて情報画像を印刷し、さらに情報画像が印刷された記
録面側にスプレー接着剤を塗布して、ガラス表面に貼着
可能にしたものである。このメッシュシートを例えば車
両側面の透明なガラスに貼着すると、車外からは印刷さ
れた情報画像が視認可能であり、且つ車内からは車外側
景色が透視可能であるため、車窓からの視界を妨げるこ
となく、効率的な広告効果が得られるといった利点があ
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のメッ
シュシートは、記録媒体として予め多孔状にメッシュが
穿孔された市販のポリマーフィルムを用いているため、
製造コストが嵩むと共に、孔のサイズ、数、配置および
形状がある一定の限られた種類のものしか得られなかっ
た。すなわち、記録媒体の自由度がないため、情報画像
や使用環境に応じて孔のサイズ等を変化させたメッシュ
シートを作成することが困難であった。また、孔が小さ
い場合には、インクによる目詰まりのため、車内側から
の透視性が損なわれるといった問題があった。
【0004】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたものであり、情報画像や使用環境に応じて、孔の
サイズ、数、配置および形状を簡単且つ自由に変更可能
なメッシュシート並びにメッシュシートの製造方法およ
びその製造装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のメッシ
ュシートは、室内外を隔てる透明なガラスに貼着され、
室外から印刷された情報画像が視認可能であって且つ室
内から室外側景色が透視可能なメッシュシートにおい
て、透光性を有する記録媒体に多孔状に非印刷部分を残
して、着色下地および情報画像が印刷されていることを
特徴とする。
【0006】また、請求項6に記載のメッシュシートの
製造方法は、室内外を隔てる透明なガラスに貼着され、
室外から印刷された情報画像が視認可能であって且つ室
内から室外側景色が透視可能なメッシュシートの製造方
法において、透光性を有する記録媒体を用い、記録媒体
に多孔状に非印刷部分を残して、着色下地および情報画
像を印刷することを特徴とする。
【0007】また、請求項16に記載のメッシュシート
の製造装置は、室内外を隔てる透明なガラスに貼着さ
れ、室外から表面に印刷された情報画像が視認可能であ
って且つ室内から室外側景色が透視可能なメッシュシー
トの製造装置において、透光性を有する記録媒体に多孔
状に非印刷部分を残して、着色下地および情報画像を印
刷可能な多孔印刷手段を備えたことを特徴とする。
【0008】これらの構成によれば、透光性を有する記
録媒体に多孔状に非印刷部分を残して、着色下地および
情報画像が印刷されるため、予め多孔状にメッシュが穿
孔された市販のポリマーフィルムを用いなくとも、室外
からは表面に印刷された情報画像が視認可能であり、且
つ室内からは室外側景色が透視可能なメッシュシートを
提供することができる。また、印刷技術により、非印刷
部分を孔とみなして、着色下地および情報画像の印刷デ
ータを適宜変更するだけで、サイズ、数、配置および形
状を変化させることができる。すなわち、メッシュシー
トの孔のサイズ等を、情報画像や使用環境に応じて、簡
単且つ自由に変化させることができる。
【0009】請求項1に記載のメッシュシートにおい
て、着色下地および情報画像の印刷が、記録媒体の表裏
いずれか一方の面に為されていることが好ましい。
【0010】また、請求項6に記載のメッシュシートの
製造方法において、着色下地および情報画像は、記録媒
体の表裏いずれか一方の面に印刷されることが好まし
い。
【0011】また、請求項16に記載のメッシュシート
の製造装置において、多孔印刷手段は、着色下地および
情報画像を、記録媒体の表裏いずれか一方の面に同時に
印刷することが好ましい。
【0012】これらの構成によれば、記録媒体の表裏い
ずれか一方の面に着色下地および情報画像が印刷されて
いるため、非印刷部分を残した着色下地および情報画像
の印刷を簡単に行うことができると共に、記録媒体は一
方の面のみに受像層を形成すればよいため、メッシュシ
ートの製造コストを押さえることができる。
【0013】請求項1または2に記載のメッシュシート
において、記録媒体の表裏いずれか一方の面には、粘着
材層と粘着材層に貼着した剥離紙とが設けられているこ
とが好ましい。
【0014】この構成によれば、粘着材層と粘着材層に
貼着した剥離紙とが設けられているため、剥離紙を剥が
して粘着材層をガラスに押し当てるだけでこれを容易に
貼着することができる。また、粘着材層および剥離紙
が、記録媒体の表裏いずれか一方の面に設けられている
ため、室内側および室外側のいずれからもメッシュシー
トを貼着することができる。
【0015】請求項1ないし3のいずれかに記載のメッ
シュシートにおいて、着色下地が、白色であることが好
ましい。
【0016】この構成によれば、情報画像を鮮明に印刷
することができる。
【0017】請求項1ないし4のいずれかに記載のメッ
シュシートにおいて、記録媒体には、非印刷部分を残し
て室内から視認可能な暗色下地が更にべた塗り印刷され
ていることが好ましい。
【0018】この構成によれば、着色下地の裏面側、若
しくは記録媒体の裏面側(非記録面)に暗色下地が印刷
されるため、室内外を隔てる透明なガラスに黒色等で形
成した暗色下地が室内から視認可能な状態で貼着した際
に、反射光を防いで室外側景色が透視し易くなる。
【0019】請求項7に記載のメッシュシートの製造方
法において、着色下地の印刷と情報画像の印刷とを、同
時に行うことが好ましい。
【0020】この構成によれば、着色下地の印刷と情報
画像の印刷とを同時に行うため、印刷手段の装置構成を
簡単にすることができると共に、迅速な印刷処理が可能
となる。
【0021】請求項6、7または8に記載のメッシュシ
ートの製造方法において、着色下地が、白色であって且
つ受像層を構成することが好ましい。
【0022】この構成によれば、着色下地が白色である
ため、情報画像を鮮明に印刷することができる。また、
着色下地が情報画像の受像層として機能するため、情報
画像を印刷する際、インクの吸収性が良くなる。
【0023】請求項6ないし9のいずれかに記載のメッ
シュシートの製造方法において、着色下地を印刷すると
きの非印刷部分の各孔の大きさを、情報画像を印刷する
ときの非印刷部分の各孔の大きさより、わずかに小さく
することが好ましい。
【0024】この構成によれば、着色下地を印刷すると
きの非印刷部分の各孔の大きさを、情報画像を印刷する
ときの非印刷部分の各孔の大きさより、わずかに小さく
するため、着色下地と情報画像とが若干ずれて印刷され
た場合、情報画像の非印刷部分から、着色下地の印刷部
分が露出するのを防ぐことができる。
【0025】請求項6ないし10のいずれかに記載のメ
ッシュシートの製造方法において、記録面の面積に対し
情報画像の印刷面積が大きい場合には非印刷部分の各孔
の大きさを大きくし、印刷面積が小さい場合には非印刷
部分の各孔の大きさを小さくすることが好ましい。
【0026】この構成によれば、情報画像の印刷面積が
大きい場合、非印刷部分の各孔の大きさを大きくするこ
とにより室内から室外側景色をより透視し易くすること
ができる。また、印刷面積が大きいため、孔の大きさを
大きくしても、情報画像が視認しづらくなるといったこ
とがない。一方、印刷面積が小さい場合には非印刷部分
の各孔の大きさを小さくすることで、情報画像が視認し
づらくなることを防ぐことができる。
【0027】請求項6ないし11のいずれかに記載のメ
ッシュシートの製造方法において、情報画像の印刷部分
における非印刷部分の各孔の大きさを大きくすると共
に、着色下地の印刷部分における非印刷部分の各孔の大
きさを大きくすることが好ましい。
【0028】この構成によれば、情報画像の印刷部分に
おける非印刷部分の各孔の大きさを大きくし、着色下地
の印刷部分における非印刷部分の各孔の大きさを大きく
することにより、情報画像の輪郭部分が鮮明になると共
に透視性が良好となる。
【0029】請求項6ないし12のいずれかに記載のメ
ッシュシートの製造方法において、室外側と室内側との
照度差が小さい場所に設置するメッシュシートでは、非
印刷部分の総面積を大きくし、照度差が大きい場所に設
置するメッシュシートでは、非印刷部分の総面積を小さ
くすることが好ましい。
【0030】この構成によれば、室外側と室内側との照
度差が小さい場所に設置する場合は、非印刷部分の総面
積を大きくするため、室内から室外側景色が透視しづら
くなるといったことがない。また、照度差が大きい場合
は、室外側景色が透視しづらくなるといったことがない
ため、非印刷部分の総面積を小さくして、室外側から情
報画像を鮮明に視認可能にすることができる。
【0031】請求項6ないし13のいずれかに記載のメ
ッシュシートの製造方法において、非印刷部分の各孔の
形状を円または多角形としたことが好ましい。
【0032】この構成によれば、各孔の形状データを容
易に作成することができる。
【0033】請求項6ないし14のいずれかに記載のメ
ッシュシートの製造方法において、記録媒体には、非印
刷部分を残して室内から視認可能な暗色下地が更にべた
塗り印刷されることが好ましい。
【0034】この構成によれば、着色下地の裏面側、若
しくは記録媒体の裏面側(非記録面)に黒色等で形成し
た暗色下地が印刷されるため、室内から暗色下地が視認
可能な状態で貼着した際に、反射光を防いで室外側景色
が透視し易くなる。また、情報画像は、暗色下地とは関
係なく、着色下地上に印刷されるため、着色下地を白色
等で形成すれば、情報画像を鮮明に印刷することができ
る。
【0035】請求項14または15に記載のメッシュシ
ートにおいて、多孔印刷手段がインクジェットプリンタ
であることが好ましい。
【0036】この構成によれば、多孔印刷手段がインク
ジェットプリンタで構成されるため、着色下地および情
報画像を、歪むことなく正確に印刷することができる。
したがって、着色下地と情報画像の重ね印刷を容易に行
うことができる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の一実施形態に係るメッシュシート並びにメッシュシ
ートの製造方法およびその製造装置について説明する。
このメッシュシートSは、室内外を隔てる透明なガラス
に貼着されて利用されるものであり、図1(a)に示す
ように、室外からは印刷された情報画像が視認可能であ
り、且つ同図(b)に示すように、室内からは室外側景
色が透視可能であるため、視界を妨げることなく、効率
的な広告効果が得られるといった利点を有する。
【0038】図2に示すように、メッシュシートSは、
透明なポリマーフィルムで形成された記録媒体Saと、
記録媒体Saの表側に配設された着色下地層Sbと、着
色下地層Sbの表側に配設された情報画像層Scとから
なる。着色下地層Sbは、白色で着色されており、全面
に多孔状に非印刷部分Nが残されて印刷されている(図
1(d)参照)。情報画像層Scは、その非印刷部分N
が、着色下地層Sbの非印刷部分Nに重なるように多孔
状に残されて印刷されており、印刷部分Pには情報内容
が描かれた画像が印刷されている(図1(c)参照)。
なお、メッシュシートSの貼着を考慮して記録媒体Sa
の裏面に貼着材層を設け、剥離紙付きとすることが好ま
しい。この構成によれば、剥離紙を剥がして粘着材層を
ガラスに押し当てるだけで容易に貼着することができ
る。また、着色下地層Sbが情報画像層Scの受像層を
構成することも好ましい。この構成によれば、情報画像
のインクの吸収性が良くなる。
【0039】次に、図3を参照して、メッシュシートS
の製造装置1について説明する。メッシュシートSの製
造装置1は、箱形の装置ケース2で外殻を形成した装置
本体の内部に、記録媒体Saを送り経路5に導入する記
録媒体導入部10と、記録媒体Sa上に着色下地を印刷
する着色下地印刷部20と、着色下地が印刷された記録
媒体Sa上に情報画像を印刷する情報画像印刷部30と
製造装置内の各部を統括制御するPC40とを備えてい
る。また、装置ケース2の記録媒体導入部10側には、
記録媒体Saを導入するための導入口3が形成され、装
置ケース2の情報画像印刷部30側には、記録媒体Sa
を排出するための排出口4が形成されている。以下、各
構成部について詳述する。
【0040】記録媒体導入部10は、単票紙の状態で積
層された記録媒体Saを、着色下地印刷部20に向けて
1枚ずつ導入する部分であり、駆動源となる導入モータ
11と、導入モータ11により回転する導入ローラ12
と、記録媒体Saを着色下地印刷部20に導入するため
の導入プレート13とを有している。導入プレート13
は、先端部側が前下がりに傾斜し、尾端部側が導入口3
に臨んでいる。導入ローラ12は、ローラ本体12aの
外周面の一部に平坦な押さえ面12bを有する異形ロー
ラであり、導入プレート13上に積層した多数枚の記録
媒体Saを、着色下地印刷部20に向かって1枚ずつ送
り込むようになっている。なお、導入プレート13に代
えて、記録媒体Saを収容する導入カセットを着脱自在
に装着するようにしてもよい。また、単票紙に代えて、
長尺状の記録媒体Saを巻回させてロール紙状にしたも
のを適宜カットして導入するようにしてもよい。
【0041】続いて、記録媒体Saに対して着色下地を
印刷する部分である着色下地印刷部20について説明す
る。着色下地印刷部20は、往復動するヘッドユニット
201を備えた印刷装置21と、記録媒体Saを印刷装
置21に臨ませるようにして先方に送る送り装置22
と、これらの装置21,22を制御するコントローラ2
3とを有している。記録媒体導入部10から送られてく
る記録媒体Saは、送り装置22に受け渡され、印刷装
置21の下側近傍を通過する際に着色下地が印刷され
る。
【0042】印刷装置21は、インクジェットで構成さ
れ、ヘッドユニット201と、駆動源となるキャリッジ
モータ202と、キャリッジモータ202の回転を受け
てヘッドユニット201を上下方向に往復動させるユニ
ット移動機構203とからなる。ヘッドユニット201
は、下面にノズルを有するインクジェットヘッド205
と、インクジェットヘッド205にインクを供給するイ
ンクカートリッジ206と、インクジェットヘッド20
5を保持すると共にインクカートリッジ206を着脱自
在に装着したキャリッジ207とを備えている。なお、
インクカートリッジ206は、着脱自在に構成され、ホ
ワイト(白色)のみのインクが充填されていることが好
ましい。この構成によれば、着色下地の上に印刷する情
報画像の発色が鮮明となる。
【0043】ユニット移動機構203は、両端を図示し
ないフレームに指示されたキャリッジガイド軸208
と、キャリッジガイド軸208と平行に延在するタイミ
ングベルト209とを有している。キャリッジ207
は、キャリッジガイド軸208に往復動自在に支持され
ており、またキャリッジ207はタイミングベルト20
9の一部に固定されている。キャリッジモータ202に
より、プーリを介してタイミングベルト209が正逆走
行することで、キャリッジガイド軸208に案内されて
ヘッドユニット201が往復動する。そして、この往復
動の際に、インクジェットヘッド205から適宜インク
が吐出されて、記録媒体Saへの印刷が行われる。な
お、この場合、インクジェットヘッド205のみなら
ず、記録媒体Saをインクジェットヘッド205に対し
て相対的に主走査方向および副走査方向に移動させるよ
うにしてもよい。
【0044】送り装置22は、駆動源となる送りモータ
211と、送りモータ211により回転する送りローラ
212とを有し、送りローラ212は印刷装置21を挟
んで記録媒体Saの送り方向の上流側に配設した送り込
みローラ213と、下流側に配設した排紙ローラ214
とで構成されている。送り込みローラ213は、記録媒
体Saの送り経路5(記録媒体Sa)を挟んで上下に対
峙する従動ローラ213aと駆動ローラ213bとから
なり、駆動ローラ213bは送りモータ211に連結さ
れている。同様に、排紙ローラ214は、送り経路5
(記録媒体Sa)を挟んで上下に対峙する一対のフリー
ローラ214a,214bで構成されている。
【0045】本発明のメッシュシートSの製造装置1に
おける駆動系のローラは、この送り込みローラ213と
後述する情報画像印刷部30の送り出しローラ230と
で構成され、送り込みローラ213の駆動ローラ213
bがノンスリップローラで構成され、送り出しローラ2
30の駆動ローラ230bはスリップローラで構成され
ている。このため、記録媒体Saは、送り込みローラ2
13により送り速度が制御され、送り出しローラ230
により張りが与えられる。一方、記録媒体Saの送り経
路5は、送り込みローラ213から排出口4に至るまで
水平面内において直線状に構成されている。したがっ
て、記録媒体Saは、送り込みローラ213から排出口
4まで水平姿勢を維持しながらまっすぐに且つ連続的に
送られる。
【0046】コントローラ23は、いずれも図示しない
が、印刷装置21を制御する制御プログラムや処理プロ
グラムなどを記憶しているROMと、各装置21,22
を相互に関連して動作するように制御するCPUと、入
力装置により入力された着色下地データやCPUの処理
結果を一時的に記憶しているRAMとで構成されてい
る。
【0047】記録媒体導入部10より導入されてきた記
録媒体Saは、コントローラ23により駆動される送り
装置22により、印刷装置21のインクジェットヘッド
205に臨む位置まで搬送される。搬送された記録媒体
Saは、入力装置により入力された着色下地データにし
たがってインクジェットヘッド205が往復動すること
により、インク(白色)が吐出される。着色下地データ
には、非印刷部分Nのサイズ、数、配置および形状に関
するデータが含まれており、このデータに基づき、全面
に多孔状に非印刷部分Nが残され、この非印刷部分Nが
完成したメッシュシートSの孔となる。印刷が完了した
記録媒体Saは、送り装置22により情報画像印刷部3
0へ送られる。
【0048】次に、着色下地を印刷された記録媒体Sa
に対して、情報画像を印刷する情報画像印刷部30につ
いて説明する。情報画像印刷部30は、往復動するヘッ
ドユニットを備えた印刷装置31と、記録媒体Saを印
刷装置に臨ませるようにして先方に送る送り装置32
と、これらの装置31,32を制御するコントローラ3
3とを有しており、前述した着色下地印刷部20とほ
ぼ、同様の構成となっている。但し、インクジェットヘ
ッド305にインクを供給するインクカートリッジ30
6には、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラック
(黒色)のインクが充填されており、フルカラー印刷が
なされるよう構成されていることが好ましい。
【0049】着色下地印刷部20から送られてくる記録
媒体Saは、送り装置32に受け渡され、印刷装置31
の下側近傍を通過する際に情報画像が印刷され、さらに
先方に送られて、排出口4から排出される。印刷が完了
した記録媒体Saは、室内外を隔てる透明なガラスに貼
着され(記録媒体Saの裏面に貼着材層を設けて剥離紙
付きとした場合は、剥離紙を剥がして粘着材層を透明な
ガラスに押し当てる)、図1(a)に示すように、室外
からは印刷された情報画像が視認可能であって、且つ同
図(b)に示すように室内からは室外側景色が透視可能
なメッシュシートSとして利用される。
【0050】なお、情報画像を印刷するときの非印刷部
分Nの各孔の大きさは、着色下地を印刷するときの非印
刷部分Nの各孔の大きさより、わずかに大きくすること
が好ましい。この構成によれば、着色下地と情報画像と
が若干ずれて印刷された場合、情報画像の非印刷部分N
から、着色下地の印刷部分Pが露出するのを防ぐことが
できる。
【0051】また、情報画像の印刷部分Pにおける非印
刷部分Nの各孔の大きさを大きくすると共に、着色下地
の印刷部分Pにおける非印刷部分Nの各孔の大きさを大
きくすることが好ましい。この構成によれば、情報画像
の輪郭部分が鮮明になると共に透視性が良好となる。
【0052】また、記録面の面積に対し情報画像の印刷
面積が大きい場合には非印刷部分Nの各孔の大きさを大
きくし、印刷面積が小さい場合には非印刷部分Nの各孔
の大きさを小さくすることが好ましい。この構成によれ
ば、情報画像の印刷面積が大きい場合、非印刷部分Nの
各孔の大きさを大きくすることにより室内から室外側景
色をより透視し易くすることができる。また、印刷面積
が大きいため、孔の大きさを大きくしても、情報画像が
視認しづらくなるといったことがない。一方、印刷面積
が小さい場合には非印刷部分Nの各孔の大きさを小さく
することで、情報画像が視認しづらくなることを防ぐこ
とができる。
【0053】また、室外側と室内側との照度差が小さい
場所に設置する場合は、非印刷部分Nの総面積を大きく
することが好ましい。この構成によれば、室内から室外
側景色が透視しづらくなるといったことがない。一方、
室外側と室内側との照度差が大きい場所に設置する場合
は、非印刷部分Nの総面積を小さくすることが好まし
い。この構成によれば、照度差が大きい場合は、室外側
景色が透視しづらくなるといったことがないため、非印
刷部分Nの総面積を小さくして、室外側から情報画像を
鮮明に視認可能にすることができる。
【0054】また、非印刷部分Nの各孔の形状を円また
は多角形とすることが好ましい。この構成によれば、各
孔の形状データを容易に作成することができる。
【0055】以上、説明したとおり本発明によれば、透
光性を有する記録媒体Saに多孔状に非印刷部分Nを残
して、着色下地および情報画像が印刷されるため、予め
多孔状にメッシュが穿孔された市販のポリマーフィルム
を用いなくとも、室外からは表面に印刷された情報画像
が視認可能であり、且つ室内からは室外側景色が透視可
能なメッシュシートSを提供することができる。また、
印刷技術により、非印刷部分Nを孔とみなして、着色下
地および情報画像の印刷データを適宜変更するだけで、
サイズ、数、配置および形状を変化させることができ
る。すなわち、メッシュシートSの孔のサイズ等を、情
報画像や使用環境に応じて、簡単且つ自由に変化させる
ことができる。
【0056】また、記録媒体Saの表裏いずれか一方の
面(実施形態では表面)のみに着色下地および情報画像
が印刷されているため、非印刷部分Nを残した着色下地
および情報画像の印刷を簡単に行うことができると共
に、記録媒体Saは表面のみに受像層を形成すればよい
ため、メッシュシートSの製造コストを押さえることが
できる。
【0057】また、印刷装置21,31がインクジェッ
トプリンタで構成されているため、着色下地および情報
画像を、歪むことなく正確に印刷することができる。し
たがって、着色下地と情報画像の重ね印刷を容易に行う
ことができる。
【0058】なお、記録媒体Saの表面を面一にするよ
う、ラミネート加工を施してラミネート層を設け、埃の
付着や損傷を防ぐようにしてもよい。また、ラミネート
層の表面側に接着剤を塗布して、メッシュシートSを室
内側から貼着し、室外側から情報画像を視認可能にして
もよい。若しくはラミネート層の表面側に粘着材層およ
び剥離紙を設けて、同じく室外側から情報画像を視認可
能にしてもよい。これらの構成によれば、メッシュシー
トSを室内側から貼着することができるため、風雨によ
る劣化を防ぐことができる。
【0059】また、着色下地印刷部20と情報画像印刷
部30とに区別せず1のインクジェットで構成し、着色
下地の印刷と情報画像の印刷とを同時に行うようにして
もよい。この構成によれば、着色下地の印刷と情報画像
の印刷とを同時に行うため、印刷手段の装置構成を簡単
にすることができると共に、迅速な印刷処理が可能とな
る。
【0060】また、着色下地の裏面側、若しくは記録媒
体の裏面側(非記録面)に、室内から視認可能な黒色
(ブラック)等で形成した暗色下地を更に印刷するよう
にしてもよい。この構成によれば、暗色下地が印刷され
るため、室内から暗色下地が視認可能な状態で貼着した
際に、反射光を防いで室外側景色が透視し易くなる。ま
た、情報画像は、暗色下地とは関係なく、着色下地上に
印刷されるため、着色下地を白色等で形成すれば、情報
画像を鮮明に印刷することができる。
【0061】
【発明の効果】以上のように、本発明のメッシュシート
並びにメッシュシートの製造方法およびその製造装置に
よれば、印刷技術により、非印刷部分を孔とみなして、
着色下地および情報画像の印刷データを適宜変更するだ
けで、サイズ、数、配置および形状を簡単且つ自由に変
化させることができる。すなわち、メッシュシートの孔
のサイズ等を、情報画像や使用環境に応じて変更可能で
あるため、室内からの景色を妨げることなく、効率的な
広告効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るメッシュシートの表
裏図およびこれらの拡大図である。
【図2】本発明のメッシュシートの積層構造を模式的に
示した側面図である。
【図3】本発明のメッシュシートの製造装置を模式的に
示した説明図である。
【符号の説明】
1 製造装置 20 着色下地印刷部 21 印刷装置 22 送り装置 23 コントローラ 30 情報画像印刷部 31 印刷装置 32 送り装置 33 コントローラ 40 PC S メッシュシート Sa 記録媒体 Sb 着色下地層 Sc 情報画像層 P 印刷部分 N 非印刷部分

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内外を隔てる透明なガラスに貼着さ
    れ、室外から印刷された情報画像が視認可能であって且
    つ室内から室外側景色が透視可能なメッシュシートにお
    いて、 透光性を有する記録媒体に多孔状に非印刷部分を残し
    て、着色下地および情報画像が印刷されていることを特
    徴とするメッシュシート。
  2. 【請求項2】 前記着色下地および前記情報画像の印刷
    が、前記記録媒体の表裏いずれか一方の面に為されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載のメッシュシート。
  3. 【請求項3】 前記記録媒体の表裏いずれか一方の面に
    は、粘着材層と当該粘着材層に貼着した剥離紙とが設け
    られていることを特徴とする請求項1または2に記載の
    メッシュシート。
  4. 【請求項4】 前記着色下地が、白色であることを特徴
    とする請求項1ないし3のいずれかに記載のメッシュシ
    ート。
  5. 【請求項5】 前記記録媒体には、前記非印刷部分を残
    して前記室内から視認可能な暗色下地が更にべた塗り印
    刷されていることを特徴とする請求項1ないし4のいず
    れかに記載のメッシュシート。
  6. 【請求項6】 室内外を隔てる透明なガラスに貼着さ
    れ、室外から印刷された情報画像が視認可能であって且
    つ室内から室外側景色が透視可能なメッシュシートの製
    造方法において、 透光性を有する記録媒体を用い、 前記記録媒体に多孔状に非印刷部分を残して、着色下地
    および情報画像を印刷することを特徴とするメッシュシ
    ートの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記着色下地および前記情報画像は、前
    記記録媒体の表裏いずれか一方の面に印刷されることを
    特徴とする請求項6に記載のメッシュシートの製造方
    法。
  8. 【請求項8】 前記着色下地の印刷と前記情報画像の印
    刷とを、同時に行うことを特徴とする請求項7に記載の
    メッシュシートの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記着色下地が、白色であって且つ受像
    層を構成することを特徴とする請求項6、7または8に
    記載のメッシュシートの製造方法。
  10. 【請求項10】 前記着色下地を印刷するときの前記非
    印刷部分の各孔の大きさを、前記情報画像を印刷すると
    きの前記非印刷部分の各孔の大きさより、わずかに小さ
    くすることを特徴とする請求項6ないし9のいずれかに
    記載のメッシュシートの製造方法。
  11. 【請求項11】 記録面の面積に対し前記情報画像の印
    刷面積が大きい場合には前記非印刷部分の各孔の大きさ
    を大きくし、印刷面積が小さい場合には前記非印刷部分
    の各孔の大きさを小さくすることを特徴とする請求項6
    ないし10のいずれかに記載のメッシュシートの製造方
    法。
  12. 【請求項12】 前記情報画像の印刷部分における前記
    非印刷部分の各孔の大きさを大きくすると共に、前記着
    色下地の印刷部分における前記非印刷部分の各孔の大き
    さを大きくすることを特徴とする請求項6ないし11の
    いずれかに記載のメッシュシートの製造方法。
  13. 【請求項13】 前記室外側と室内側との照度差が小さ
    い場所に設置するメッシュシートでは、前記非印刷部分
    の総面積を大きくし、照度差が大きい場所に設置するメ
    ッシュシートでは、前記非印刷部分の総面積を小さくす
    ることを特徴とする請求項6ないし12のいずれかに記
    載のメッシュシートの製造方法。
  14. 【請求項14】 前記非印刷部分の各孔の形状を円また
    は多角形としたことを特徴とする請求項6ないし13の
    いずれかに記載のメッシュシートの製造方法。
  15. 【請求項15】 前記記録媒体には、前記非印刷部分を
    残して前記室内から視認可能な暗色下地が更にべた塗り
    印刷されることを特徴とする請求項6ないし14のいず
    れかに記載のメッシュシートの製造方法。
  16. 【請求項16】 室内外を隔てる透明なガラスに貼着さ
    れ、室外から表面に印刷された情報画像が視認可能であ
    って且つ室内から室外側景色が透視可能なメッシュシー
    トの製造装置において、透光性を有する記録媒体に多孔
    状に非印刷部分を残して、着色下地および情報画像を印
    刷可能な多孔印刷手段を備えたことを特徴とするメッシ
    ュシートの製造装置。
  17. 【請求項17】 前記多孔印刷手段は、前記着色下地お
    よび前記情報画像を、前記記録媒体の表裏いずれか一方
    の面に同時に印刷することを特徴とする請求項16に記
    載のメッシュシートの製造装置。
  18. 【請求項18】 前記多孔印刷手段がインクジェットプ
    リンタであることを特徴とする請求項16または17に
    記載のメッシュシートの製造装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005296418A (ja) * 2004-04-13 2005-10-27 Hakueisha:Kk 遊技機用部品及びその製造方法
JP2008080750A (ja) * 2006-09-28 2008-04-10 Brother Ind Ltd 印刷装置
JP2011194847A (ja) * 2010-03-24 2011-10-06 Dainippon Screen Mfg Co Ltd シースルー印刷物作成方法、シースルー印刷物およびインクジェットプリンタ
JP2012033843A (ja) * 2010-07-28 2012-02-16 Hino Jushi:Kk グラフィック太陽電池及びその印刷施工方法

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