JP2001287838A - シ−ト材給送装置 - Google Patents

シ−ト材給送装置

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JP2001287838A
JP2001287838A JP2000104357A JP2000104357A JP2001287838A JP 2001287838 A JP2001287838 A JP 2001287838A JP 2000104357 A JP2000104357 A JP 2000104357A JP 2000104357 A JP2000104357 A JP 2000104357A JP 2001287838 A JP2001287838 A JP 2001287838A
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sheet
feeding
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JP2000104357A
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Hiroyuki Nagao
裕之 長尾
Shinji Nakazawa
進二 中澤
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】構造が簡素でありながら、シ−ト材の残量に関
係なく、シ−ト材の給送が円滑に行えるようにする。 【解決手段】シート材支持体70上のシ−ト材Sの残量
に応じて、前記シート材支持体70の回動変位量を補正
する回動変位量補正手段90を備える。これにより、シ
ート材S残量に関わらず、繰り出されるシート材Sの前
端を、所定の給送位置に向けて的確な角度で導出させる
ことができる。しかも、機械的に特殊機構を導入する必
要がなく、構造の複雑さが回避される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、デジタル複写機
の給紙部などに適用されるシート材給送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、デジタル複写機におけるシート
給送装置として、図7および図8に示すように、給紙ロ
ーラ502の回転軸502a回り(上下方向)で揺動自
在に支持された繰り出しローラ503を有する送給ユニ
ット501の下方に、用紙積載用のシート材支持体50
4を配設するとともに、給紙方向後端部を枢軸505に
支持して上下方向へ回動可能に設定し、支軸506に支
持されたリフトプレート507によりシート材支持体5
05を上方へ回動変位させる支持体駆動機構508を配
備したものがある。
【0003】これは、昇降駆動機構508によりシート
材支持体505を上方へ回動変位させて、用紙束で前記
繰り出しローラ503を押し上げる度に、繰り出しロー
ラ503が回転して最上部の用紙Sをシート材支持体5
05から繰り出し、給紙ローラ502とこれに転接する
重送防止用分離ローラ509との間の所定送出位置に向
けて導出させるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来のシート材給送装置では、用紙Sを積載したシート
材支持体504がその後端側を支点として上下方向へ回
動変位する構成であることから、積載されている用紙S
の量(用紙残量)によって、繰り出しロ−ラ503によ
り繰り出された用紙Sの導出角度が変化する。
【0005】例えば図7に示すように、シート支持体5
04に積載された用紙Sの残量が多いときは、導出角度
が比較的ゆるく、用紙Sが分離ローラ509寄りに向か
う。これに対して、図8に示すように、用紙残量が少な
いときは、導出角度が比較的きつくなり、給紙ローラ5
05寄りに向かう。このため、シート残量を考慮するこ
となく、シート支持体504を一定の回動変位量のまま
で上方へ回動変位させると、用紙Sの残量程度によって
は、給送不良が発生するおそれがある。
【0006】このため、すでに、特開平2−14752
1号公報では、シート材支持体の上方への回動変位に連
動して送給ユニットの給紙ローラ側を上方へ持ち上げた
状態にして回動させるレバー機構を設け、シート材支持
体上に用紙の残量が減少して繰り出しロ−ラにより繰り
出された用紙の導入角度が変化するのに対応して、給紙
ローラと分離ローラとの間の送給位置を変えるようにし
た技術が開示されている。
【0007】しかし、この公知技術では、シート材支持
体と送給ユニットとの間に、機械的に特別なレバー機構
などを設けなければならず、構造が複雑になって装置の
大型化及びコストの上昇を招く問題がある。
【0008】この発明は、上記問題を解消するためにな
されたものであり、構造が簡素でありながら、シ−ト材
の残量に関係なく、シ−ト材の給送が円滑に行えるシー
ト給送装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するための手段として、以下の構成を備えてい
る。
【0010】(1)上下方向へ揺動自在な繰り出し回転
体を有する送給ユニットと、繰り出し回転体の下方に配
設されるとともに、給送方向後端側を支点として上下方
向へ回動可能に設定されてシート材積載用のシート材支
持体と、を備え、シート材支持体を上方へ回動変位させ
てシート材支持体上の最上部のシート材を上記繰り出し
回転体に下方から押し当てた状態で、繰り出し回転体が
回転して最上部のシート材を順次、所定の給送位置に向
けて導出するようにしたシ−ト材給送装置において、シ
ート材支持体上のシ−ト材の残量に応じて、前記シート
材支持体の回動変位量を補正する回動変位量補正手段を
備えていることを特徴とする。
【0011】この構成においては、シート材支持体が上
方へ回動変位し、最上部のシート材が上記繰り出し回転
体を下方から押し当てる度に、繰り出し回転体が回転し
て最上部のシート材が順次、導出される。このとき、シ
ート支持体上のシート材の残量に応じて、前記シート材
支持体の回動変位量が補正される。このため、シート支
持体に連動する機構などを設けなくても、シート材の前
端は、所定の送出位置に向けて的確な角度で給送され
る。
【0012】(2)回動変位量補正手段は、シート材支
持体の上方への回動変位開始時点から給紙状態になった
時点までの経過時間からシート材残量を算出することを
特徴とする。
【0013】この構成においては、シ−ト支持体の上方
への回動変位が開始された時点から給紙状態になった時
点までの経過時間が計測され、この計測時間からシ−ト
材の残量が簡単に求められる。上記計測時間からシート
材残量が算出されるので、精度の高い補正量が得られ
る。
【0014】(3)回動変位量補正手段は、回動変位量
補正手段は、シート材支持体の上方への回動変位開始時
点から繰り出し回転体が位置検出センサに検出される基
準位置に達した時点までの経過時間からシート材残量を
算出し、このシート材残量に基づいて、シート材支持体
をさらに所定量だけ上方へ回動変位させて給送状態にさ
せることを特徴とする。
【0015】この構成においては、シ−ト支持体の上方
への回動変位が開始された時点から繰り出し回転体が位
置検出センサに検出される基準位置に達した時点までの
経過時間が計測される。位置検出センサの使用により、
繰り出し回転体の基準位置での検出が簡単、かつ正確に
行われ、これにより、繰り出されたシ−ト材に対して残
量に見合った的確な導入方向が確保される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0017】図1は、この発明の一実施形態にかかるシ
ート材給送装置が適用されたデジタル複写機を示す断面
図であり、このデジタル複写機は、大きく分けてスキャ
ナ部1とレ−ザ記録部(プリンタ部)2とから構成され
ている。
【0018】スキャナ部1は、透明ガラスからなる原稿
載置台5、原稿載置台5上へ自動的に原稿を供給搬送す
るための両面対応自動原稿送り装置(RADFともい
う)6、さらには原稿載置台5に載置された原稿の画像
を走査して読み取るための原稿画像読み取りユニット、
すなわちスキャナユニット10から構成されている。こ
のスキャナ部1により読み取られた原稿画像は、画像デ
−タとして後述する画像デ−タ入力部に送られ、画像デ
−タ入力部により所定の画像処理が施される。
【0019】上記RADF6は、図示しない原稿トレイ
上に複数枚の原稿が一度にセットされた際に、その原稿
を1枚ずつ自動的に原稿載置台35上に給送する装置で
ある。またRADF6は、オペレ−タの選択に応じて原
稿の片面または両面をスキャナユニット10に読み取ら
せるように、片面原稿のための搬送経路、両面原稿のた
めの搬送経路、搬送経路切り換え手段、各部を通過する
原稿の状態を把握し管理するセンサ群、および制御部な
どから構成されている。
【0020】さらに、RADF6は、原稿載置台5に対
して開閉可能に設けられている。このRADF6で処理
できない原稿、例えばブック原稿、特殊原稿などは、原
稿載置台5にセットした状態で、RADF6をマニュア
ル操作より開閉させることにより読み取らせることがで
きる。
【0021】前記スキャナ部1におけるスキャナユニッ
ト10は、第1の走査ユニット10aと、第2の走査ユ
ニット10bと、光学レンズ13と、光電変換素子とし
ての電荷結合素子(以下、CCDという)14とを備え
ている。
【0022】第1の走査ユニット10aは、原稿面上を
露光するランプリフレクタ−アセンブリ11と、原稿か
らの反射光像をCCD14に導くための光路上に配備さ
れた第1の反射ミラ−12aとを搭載している。第2の
走査ユニット10bは、第1の反射ミラ−12aからの
反射光像をCCD14に導くための第2および第3の反
射ミラ−12b、12cを搭載している。原稿からの反
射光像は、第1の反射ミラ−12a、第2の反射ミラ−
12bおよび第3の反射ミラ−12cにより、この順で
反射された後に光学レンズ13を介して前記CCD14
に受光され、このCCD14により画像信号に変換され
る。
【0023】スキャナ部11は、上記RADF6とスキ
ャナユニット10の関連した動作により、原稿載置台5
上に原稿を順次載置させながら、原稿載置台5の下面に
沿ってスキャナユニット10を移動させて原稿画像を読
み取るように構成されている。
【0024】第1の走査ユニット10aは、原稿載置台
5に沿って左から右へと一定速度Vで走行され、また、
第2の走査ユニット10bは、その速度Vに対してV/
2の速度で同一方向に平行に走査制御される。これによ
り、原稿載置台5上に載置された原稿の画像が1ライン
毎に順次CCD14に結像され、原稿画像が読み取られ
ることになる。
【0025】原稿画像をスキャナユニット10が読み取
ることにより得られた画像デ−タは、後述する画像処理
部へ送られ、各種処理が施された後、画像処理部のメモ
リに一旦記憶される。メモリ内の画像は、出力指示に応
じて読み出されてレ−ザ記録部2に転送され、シート材
としての用紙Sに画像として形成される。
【0026】このレ−ザ記録部32は、用紙Sの搬送
系、レ−ザ書き込みユニット16、および画像を形成す
るための電子写真プロセス部18を備えている。
【0027】レ−ザ書き込みユニット16は、上述した
メモリから読み出した画像デ−タ、または外部装置から
転送されてきた画像デ−タに応じてレ−ザ光を出射する
半導体レ−ザ光源、レ−ザ光を等角速度偏向するポリゴ
ンミラ−、等角速度で偏向されたレ−ザ光が電子写真プ
ロセス部18の主体である感光体ドラム上で等角速度で
偏向されるように補正するf−θレンズなどを有してい
る。
【0028】上記電子写真プロセス部18は、周知のよ
うに感光体ドラムの周囲に帯電器、現像器、転写器、剥
離器、クリ−ニング器、除電器を備えている。
【0029】一方、用紙Sの搬送系は、上述した画像形
成を行う電子写真プロセス部18における転写位置に用
紙Sを搬送する搬送部3、この該搬送部3に用紙Sを送
り込むためのカセット給紙装置21、22、23ないし
は必要なサイズの用紙Sを適宜給紙するための手差し給
紙装置24、転写後の用紙Sに形成されたトナ−像を定
着するための定着器19、定着後の用紙Sの裏面に再度
画像を形成するために用紙Sを再供給するための再供給
経路25とを備えている。
【0030】また、定着器19の下流側には、画像が記
録された用紙Sを受け取り、この用紙Sに対して所定の
処理を施す後処理装置4が配置されている。
【0031】レ−ザ書き込みユニット16および電子写
真プロセス部18において、前記メモリから読み出され
た画像デ−タは、レ−ザ書き込みユニット16によって
レ−ザ光を走査させることにより、感光体ドラム上に静
電潜像として形成され、トナ−により可視像化される。
可視像化されたトナ−像は、カセット給紙装置21、2
2、23又は手差し給紙装置24のいずれかの給紙部か
ら搬送された用紙S上に静電転写され定着される。
【0032】このようにして画像が形成された用紙S
は、定着器19から排紙ロ−ラ27を経由して後処理装
置4内に搬送される。
【0033】後処理装置4における第1の搬送経路43
に送り込まれた用紙Sは、第1の切り換えゲ−ト46に
より、第1の搬送経路43の延長にある第2の搬送経路
44又は縦方向に配設された第3の搬送経路45のいず
れかに切り換えられ、選択的に導かれる。
【0034】第2の搬送経路44の下流側には、第1の
排出ロ−ラ49が配設されており、この第1の排出ロ−
ラ49により放出された用紙Sは、第1の排紙トレイ4
1上に排出される。また、第3の搬送経路45の下流側
には、第2の排出ロ−ラ50が配設されており、この第
2の排出ロ−ラ50により放出された用紙Sは、第2の
排紙トレイ42上に排出される。
【0035】なお、第3の搬送経路45における第1の
切り換えゲ−ト46と第2の排出ロ−ラ50の間には、
第2の切り換えゲ−ト47が設けられている。この第2
の切り換えゲ−ト47は、第1の切り換えゲ−ト46に
より第3の搬送経路45に導かれた用紙Pを選択的に用
紙反転経路48側に導き、必要に応じてこの用紙反転経
路48により用紙Sをスイッチバック搬送させる。これ
により第2の排紙トレイ42上に排出される用紙Sの記
録面をフェイスアップにしたり、フェイスダウンにする
排紙様態を任意に切り換えることができるようになって
いる。
【0036】つぎに、カセット給紙装置21、22、2
3におけるシート材給送装置を図2に基づいて説明す
る。
【0037】シート材給送装置Aは、カセット給紙装置
21、22、23のそれぞれに設けられた給紙トレイの
上部における給紙方向前端側寄りに配設された送給ユニ
ット60と、送給ユニット60の下方にに配設されて複
数の用紙S(用紙束)が積載されるシート材支持体70
と、支持体駆動機構80と、シート材支持体70に対す
る回動変位量補正手段90(図2)とを備えている。
【0038】送給ユニット60は、シート材支持体70
に積載された用紙束の最上部の用紙Sを順次前方へ繰り
出すための繰り出しロ−ラ61と、繰り出された用紙S
を所定搬送路側へ向けて給紙する給紙ロ−ラ62と、給
紙ロ−ラ62に対向配置されて給紙される際に、給紙方
向とは逆方向(図1の時計方向)に回転して用紙Sの重
送を防止する分離ロ−ラ63とを有する。
【0039】前記繰り出しロ−ラ61は、基端部が給紙
ローラ62の回転軸62aに支持されてたアーム64の
自由端部に回転可能に支持されるとともに、前記アーム
64を介して回転軸62aを中心にして上下方向へ揺動
自在であり、待機時は、自重降下で最下限位置まで変位
しており、シート材支持体70の上方への回動変位に伴
って最上部の用紙Sに押し当てられる度に回転して、上
記用紙Sを繰り出すとともに、給紙ロ−ラ62と分離ロ
ーラ63との間による所定送出位置に向けて導出するよ
うになっている。
【0040】なお、繰り出しローラ61は、繰り出しベ
ルトなどの他の回転体で代用可能である。
【0041】前記シート材支持体70は、最上部の用紙
Sが順次給紙される度に次の最上部の用紙Sが繰り出し
ローラ504に転接する位置まで用紙束を上昇変位させ
る必要がある。このため、シート材支持体70は、給紙
方向後端側が枢軸71にブラケット軸受け72を介して
支持されており、上下方向へ回動変位可能に設定されて
いる。
【0042】前記支持体駆動機構80は、回転駆動源と
してのシンクロナスモータ(以下、モータという)81
の回転軸81aに固定された原動歯車82と、支軸83
aを支点にして垂直面内で回動変位可能に設定されて、
上記原動歯車82に歯合して駆動される扇形の従動歯車
83と、従動歯車83に支持されて支軸83a回りに上
下方向へ回動変位可能なリフトアーム84とを備えてい
る。
【0043】リフトアーム84の先端側は、従動歯車8
3から給紙方向後方へ向かって延びて前記シート材支持
体70の下面に達している。このリフトアーム84は、
上記支軸83aを支点として図1の反時計方向へ回動変
位することにより、シート材支持体70を押し上げるよ
うになっている。
【0044】回動変位量補正手段90は、図2に示すよ
うに、モータ駆動開始検出部91と、前記送給ユニット
60の近傍に位置して、シート材支持体70の上方の所
定高さレベルに配設された配置された位置検出センサ9
2と、タイマ部93と、CPU94とを備えている。
【0045】モータ駆動開始検出部91は、前記モータ
81の駆動開始をシート材支持体70の上方への回動変
位開始として検出するものである。また、前記位置検出
センサ92は、受光素子などからなり、送給ユニット6
0の後端に突設された被検出体95を検出することによ
り、繰り出しロ−ラ61が基準位置に到達したことを検
出する。タイマ部93は、シート材支持体70の上方へ
の回動変位開始時点から前記繰り出しローラ61が基準
位置に達した時点までの経過時間を計測するものであ
る。
【0046】また、CPU94は、計測時間が設定値を
越えたか否かを判断する他、主要な機能として、シート
材支持体70の回動変位開始時点から前記繰り出しロー
ラ61が基準位置に達した時点までの時間から用紙残量
を算出するとともに、用紙残量算出結果からシート材支
持体70の上方への回動変位量を補正する補正量を決定
し、これに基づいて前記モータ81を制御するように設
定されている。
【0047】シ−ト材給送装置では、前述したように、
用紙Sの残量変化によって、繰り出された用紙Sの前端
が給紙ロ−ラ62と分離ロ−ラ63との間の所定送出位
置に向かっての導入角度も変化するので、シート材支持
体70を一定の回動変量でそのまま回動変位させると、
給紙条件が変化して給紙性能に悪影響を与えかねない。
そこで、シート材支持体70の回動変位量を補正するこ
とにより、用紙Sの残量に関係なく、繰り出された用紙
Sが常に所定送出位置に向かうようにしたものである。
【0048】つぎに、上記構成の動作を図6のフローチ
ャートを参照しつつ説明する。
【0049】モ−タ81の駆動が開始されると(10
1)、モータ駆動開始検出部91がこれをシート材支持
体70の上方回動開始として検出する。これと同時に、
CPU94がタイマ部93が計時動作をスタートさせる
(102)。
【0050】モ−タ81の駆動開始により、前記原動歯
車82が時計方向へ回転して扇形の従動歯車83を駆動
する。従動歯車83が支軸83aを中心に反時計方向へ
回動するので、リフトアーム84が支軸83aを中心に
して同方向へ回動する。これにより、用紙束が積載され
たシート材支持体70が上方へ回動変位する。
【0051】CPU94が計測時間が設定値を越えたか
否かを判断し(103)、計測時間tが設定値Twを越
えていると、シート材支持体70が上方へ過度に変位し
たものとして前記モータ81を停止させる。さらに、こ
の場合、トラブルが発生したものとしてエラー処理が行
われる(105)。
【0052】計測時間tが設定値Twを越えていない
と、前記繰り出しローラ61が最上部の用紙Sによって
押し上げられて送給ユニット60側の被検出体95が位
置検出センサ92により検出されたか否かを判断する
(106)。被検出体95が位置検出センサ92により
検出されないと、時間判別に待機する。
【0053】タイマ部93による計測時間tが設定時間
Twにならず、用紙束がこのまま上方へ変位し、図4に
示すように、繰り出しロ−ラ61が用紙束の最上部に押
し当てられると、繰り出しロ−ラ61が給紙ローラ62
の回転軸62aを支点を中心に上方に向かって回動変位
する。
【0054】上記繰り出しロ−ラ61が最上部の用紙S
に押し当てられると、この繰り出しロ−ラ61が回転
し、最上部の用紙Sが前方へ繰り出され、所定の送出位
置を経て給紙搬送路に送られることになる。
【0055】CPU94が送給ユニット60側の被検出
体95が位置検出センサ92により検出されたか否かを
判断する(106)。被検出体95が位置検出センサ9
2により検出されないと、時間判別に待機する。
【0056】被検出体95が位置検出センサ92により
検出されると、CPU106が前記モータ81の駆動を
停止させ(107)、タイマ部93の計時動作を停止さ
せる(108)。
【0057】このとき、CPU94は、前記モ−タ50
2の駆動開始時点から位置検出センサ92が前記被検出
体96を検知するまでの時間を計測することにより、シ
ート材支持体70に積載された用紙Sの残量を算出し
(109)、さらに、CPU94は、位置検出センサ9
2が被検出体95を検知した際の用紙残量からシート支
持体70の回動変位の補正量を決定する(110)。具
体的には、用紙残量が多い状態では、補正量が大であ
り、用紙残量が中程度では、補正量が0である。用紙残
量が少ない状態では、補正量が小である。
【0058】そして、CPU94は、その補正量に対応
するレベルだけシート支持体70が回動変位するよう
に、モ−タ81を引き続き動作させる(111)。
【0059】このように、前記補正量に対応する回動変
移量だけシート支持体70が回動変位するので、用紙積
載量が比較的多い状態(図4)では、シート材支持体7
0の回動変位量が大きくなり、逆に、用紙積載量が比較
的少ない状態(図5)では、シート材支持体70の回動
変位量が小さくなる。つまり、シート支持体70上の用
紙Sの残量に関係なく、シート材支持体70上から繰り
出された最上部の用紙Sは、用紙残量に見合った適切な
導出角度で所定送出位置に向けて導出されることにな
る。
【0060】この場合、シート材支持体70に連動して
送出ユニット60を変位させる特殊な機構を導入する必
要がなく、簡素な構造が維持される。とくに、上記経過
時間から用紙残量を算出できるので、残量検出精度が高
い。
【0061】シート材支持体70の上方への回動変位開
始時点から給紙状態になった時点までの経過時間からシ
ート材残量を算出してもよいが、上記のように、シート
材支持体70の上方への回動変位開始時点から被検出体
95が位置検出センサ92に検出された時点での経過時
間からシート材残量を算出すると、簡単な検知手段であ
りながら、用紙Sの導出角度をより的確に決めることが
できる。
【0062】ところで、用紙Sの給送によりシート材支
持体70に積載された用紙Sは、給送される度に、その
残量が減少する。そこで、用紙Sの残量に合わせてシー
ト材支持体70の回動変位量を補正した以降も、用紙S
の積載量の減少に合わせてシート材支持体70を上方へ
回動変位させるのがよい。
【0063】なお、上記実施形態では、シート材支持体
70上に積載されている用紙Sの残量を、モ−タ81の
駆動時間から割り出しているが、その他の検出手段をも
って用紙残量を割り出したうえで、シート材支持体70
の回動変位量を補正することも可能である。
【0064】また、上記実施形態では、複写機の給紙部
に適用したもので説明したが、用紙以外の他のシート材
を扱う給送装置においても、同様の効果を現出させるこ
とできる。
【0065】
【発明の効果】この発明によれば、以下のような効果を
奏することができる。
【0066】(1)シート材支持体上のシ−ト材の残量
に応じて、前記シート材支持体の回動変位量を補正する
回動変位量補正手段を設けたことにより、シート支持体
上のシート材の残量に応じて、前記シート材支持体の回
動変位量が補正される。このため、特別な機構を導入し
なくても、繰り出されるシート材をシート材残量に合わ
せて所定の送出位置に向けて的確な角度で導出させるこ
とができる。
【0067】(2)回動変位量補正手段により、シート
材支持体の上方への回動変位開始時点から給紙状態にな
った時点までの経過時間からシート材残量を算出するよ
うにしたことにより、この計測時間からシ−ト材の残量
が簡単に求められる。
【0068】(3)回動変位量補正手段により、シート
材支持体の上方への回動変位開始時点から繰り出し回転
体が位置検出センサに検出される基準位置に達した時点
までの経過時間からシート材残量を算出し、このシート
材残量に基づいて、シート材支持体をさらに所定量だけ
上方へ回動変位させて給送状態にさせるようにしたの
で、繰り出し回転体の基準位置での検出が簡単、かつ正
確に行われる。これにより、繰り出されたシ−ト材を、
残量に見合った的確な導入方向に沿わせることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態にかかるシート供給装置が
適用されたデジタル複写機を示す断面図である。
【図2】同じくデジタル複写機の給紙装置の構成を示す
断面図である。
【図3】同じく給紙装置の電気的構成を示すブロック図
である。
【図4】同じく給紙装置の構成を、用紙積載量が多い状
態で示す断面図である。
【図5】同じく給紙装置の構成を、用紙積載量が少ない
状態で示す断面図である。
【図6】同じく給紙装置における動作説明用のフローチ
ャートである。
【図7】従来のシート供給装置の構成を、用紙積載量が
多い状態で示す断面図である。
【図8】従来のシート供給装置の構成を、用紙積載量が
少ない状態で示す断面図である。
【符号の説明】
60−送給ユニット 61−繰り出し回転体 70−シート材支持体 71−支点 80−回動変位手段 90−回動変位量補正手段 92−位置検出センサ S−シート材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3F048 AA02 AB01 BA01 BB05 CB11 CB15 DA01 DC02 EB02 3F343 FA02 FB02 FC04 GA03 GB01 GC01 GD01 HA27 HD07 HD18 JA14 JD09 KB05 KB20 LA04 LA15 MA24 MA32 MB13 MC05 MC19

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下方向へ揺動自在な繰り出し回転体を有
    する送給ユニットと、繰り出し回転体の下方に配設され
    るとともに、給紙方向後端側を支点として上下方向へ回
    動可能に設定されたシート材積載用のシート材支持体
    と、を備え、シート材支持体を上方へ回動変位させてシ
    ート材支持体上の最上部のシート材を上記繰り出し回転
    体に下方から押し当てた状態で、繰り出し回転体が回転
    して最上部のシート材を順次、所定の送給位置に向けて
    導出するようにしたシ−ト材給送装置において、シート
    材支持体上のシ−ト材の残量に応じて、前記シート材支
    持体の回動変位量を補正する回動変位量補正手段を備え
    ていることを特徴とするシ−ト材給送装置。
  2. 【請求項2】回動変位量補正手段は、シート材支持体の
    上方への回動変位開始時点から給紙状態になった時点ま
    での経過時間からシート材残量を算出することを特徴と
    する請求項1に記載のシ−ト材給送装置。
  3. 【請求項3】回動変位量補正手段は、シート材支持体の
    上方への回動変位開始時点から繰り出し回転体が位置検
    出センサに検出される基準位置に達した時点までの経過
    時間からシート材残量を算出し、このシート材残量に基
    づいて、シート材支持体をさらに所定量だけ上方へ回動
    変位させて給送状態にさせることを特徴とする請求項1
    に記載のシ−ト材給送装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009256100A (ja) * 2008-03-28 2009-11-05 Brother Ind Ltd 給紙装置および画像形成装置
JP2015199580A (ja) * 2014-04-09 2015-11-12 キヤノン株式会社 シート給送装置及び画像形成装置

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