JP2001287730A - 紙製容器 - Google Patents
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Abstract
が容易で、変形しにくく、強度のある紙製容器で、ま
た、フランジでのシール蓋による充分な密封が可能であ
り、さらに、環境問題に対応した紙製容器を提供するこ
とである。 【解決手段】本発明は、紙を主材料とする、主ブランク
と副ブランクとで組み立てられた紙製容器本体と、該紙
製容器本体の内面に密接着している熱可塑性樹脂製フィ
ルムよりなる内部保護フィルム層とにより形成された紙
製容器であって、前記主ブランクが、枠状のフランジか
らなり、前記副ブランクが、底面と側面と重合片とから
なり、前記紙製容器が組み立てられた時に前記側面に隣
接する前記底面の辺に折れ線を介して前記重合片が連設
され、前記側面に重ね合わせて組み立てられていること
を特徴とする紙製容器であり、前記側面において、前記
重合片と重なり合う部分の一部に凹部あるいは抜き穴を
設け、前記重合片を前記側面の外面で重ね合わせたこ
と、あるいは、前記重合片に凹部あるいは抜き穴を設
け、前記側面の内面で重ね合わせたことを特徴とする。
Description
であり、更に詳しくは、シール蓋での密封が可能な紙製
容器に関するものである。
紙製のもの、あるいはプラスチック製のものなど、種々
のものが実用化されているが、内容物が液体を含むもの
の場合、あるいは充分な密封性が必要な場合には、紙単
独で構成される紙製の容器あるいは内面に樹脂加工を施
した紙で組み立てられた容器は、充分な密封性を有して
いないため使用できない。充分な密封性を持たせるため
には、シール蓋で密封シールするための適切なフランジ
部分を備えていることが必要であり、これらの観点か
ら、プラスチックを成形したトレーにシール蓋で密封し
た形状のプラスチック容器が一般的である。また、紙あ
るいはプラスチックを単独材料として使用するのではな
く、紙とプラスチックとを複合した構成の材料を使用し
た容器が、特開平3−120034号公報、特開平8−
253237号公報などに開示されている。
プラスチック製の容器においては、容器として使用後、
その廃棄に問題があり、現在、使用後のこれらの容器
は、回収して再利用を図るか、または燃焼処理するか、
あるいはそのまま廃棄する等の処理がなされているが、
いずれにしても、充分に満足し得る状態ではなく、その
使用量の削減などが求められている。また、容器の表面
の意匠性についても、印刷効果、および印刷の難易度の
点で、紙製の容器に比べて劣っている点が問題である。
の材料を使用した容器、例えば、特開平3−12003
4号公報、特開平8−253237号公報などに開示さ
れている容器についても、フランジにおいて、重なり部
あるいはつなぎ目などがあり、段差のない平滑で一体な
ものとなっていないため、シール蓋による充分な密封を
行うことができないという問題がある。また、容器のブ
ランクを成形型の中で組み立てることが容易でなく、組
み立てた形状が変形し易いという問題がある。
たものであり、その目的とするところは、主ブランクと
副ブランクとを成形型の中で組み立てることが容易で、
組み立てた形状で底面に設けた重合片と副ブランクの側
面の一部とが重なり合うことにより変形しにくく、強度
のある紙製容器となり、また、フランジが、重なり部あ
るいはつなぎ目などのない平滑な一体なものであること
から、シール蓋による充分な密封が可能であり、さら
に、紙を主材料とし、プラスチックの比率の少ない材料
構成からなる、環境問題に対応した紙製容器を提供する
ことである。
すべく検討した結果、本発明は、紙を主材料とする、主
ブランクと副ブランクとで組み立てられた紙製容器本体
と、該紙製容器本体の内面に密接着している熱可塑性樹
脂製フィルムよりなる内部保護フィルム層とにより形成
された紙製容器であって、前記主ブランクが、枠状のフ
ランジからなり、前記副ブランクが、底面と側面と重合
片とからなり、前記紙製容器が組み立てられた時に前記
側面に隣接する前記底面の辺に折れ線を介して前記重合
片が連設され、前記側面に重ね合わせて組み立てられて
いることを特徴とする紙製容器である。
なり合う部分の一部に凹部あるいは抜き穴を設け、前記
重合片を前記側面の外面で重ね合わせたこと、あるい
は、前記重合片に凹部あるいは抜き穴を設け、前記側面
の内面で重ね合わせたことを特徴とする。
ランジが多角形状であり、前記副ブランクの前記底面が
多角形状であることを特徴とする。
ンジの形状が八角形であり、前記副ブランクの前記底面
の形状が八角形であり、前記底面に折れ線を介して二対
以上の対向する前記側面を連設し、該側面の中の一対の
前記側面の両側辺に折れ線を介して二対の前記側面を連
設していることを特徴とする紙製容器である。
状が四角形であり、前記副ブランクの前記底面の形状が
八角形であり、前記底面に折れ線を介して二対以上の対
向する四角形の前記側面を連設し、該側面の中の一対の
前記側面の両側辺に折れ線を介して二対の対向する三角
形の前記側面を連設していることを特徴とする紙製容器
である。
とを成形型の中で組み立てることが容易で、組み立てた
形状で底面に設けた重合片と副ブランクの側面の一部と
が重なり合うことにより変形しにくく、強度のある紙製
容器となり、また、フランジが、重なり部あるいはつな
ぎ目などのない平滑な一体なものであることから、シー
ル蓋による充分な密封が可能であり、さらに、紙を主材
料とし、プラスチックの比率の少ない材料構成からな
る、環境問題に対応した紙製容器を得ることができる。
て、形状、用いる材料、および製造方法など、発明の実
施の形態について図面を参照にして説明するが、幾つか
の図面に渡って同一または同様な部分には同一の符号を
付けている。
態の一実施例で主ブランクのフランジが八角形状で副ブ
ランクの底面も八角形である場合の例を示す。図1はそ
の斜視図であり、本発明にかかる紙製容器1は、重なり
部あるいはつなぎ目のない平滑な一体であるフランジ
4、底面5、側面6、7、8、9、11、12、13、
14、重合片5a、5b、5c、5dを有する紙製容器
本体2を主構成要素とし、さらに紙製容器本体2の内面
に熱可塑性樹脂製フィルムを密接着した内面保護フィル
ム層3との構成からなるものである。すなわち、本発明
にかかる紙製容器1は、図2に示すように、紙を主材料
とする、八角形状のフランジ4からなる主ブランク10
と、底面5と側面6、7、8、9、11、12、13、
14と重合片5a、5b、5c、5dとからなる副ブラ
ンク20とで副ブランク10の底面5に連設した重合片
5a、5b、5c、5dを副ブランク20の側面11、
12、13、14の内面に重ね合わせた状態で紙製容器
本体2が組み立てられ、そのフランジ4、側面6、7、
8、9、11、12、13、14、重合片5a、5b、
5c、5dおよび底面5を熱可塑性樹脂からなる熱可塑
性樹脂製フィルムで密接着することにより内面保護フィ
ルム層3を設けることにより容器を構成するものであ
る。
いはつなぎ目のない一体となっている八角形状のフラン
ジ4からなっている。
の底面5の二対の対向する辺に、折れ線a、b、c、d
を介して、折り曲げ可能な二対の対向する側面6、7、
8、9を連設し、その内の一対の対向する側面7、9の
両側辺に折れ線e、e、f、fを介して二対の側面1
1、12、13、14を連設している。そして、底面5
の残りの二対の対向する辺に折れ線g、h、i、jを介
して重合片5a、5b、5c、5dを連設している。こ
の折れ線a、b、c、d、e、f、g、h、i、jは、
側面6、7、8、9、11、12、13、14、重合片
5a、5b、5c、5dが折り曲げ易いように、ミシン
目あるいは半切れが好ましい。この側面6、7、8、
9、11、12、13、14の形状は、四角形とし、主
に上方に拡がる台形とすることにより、組み立てた後に
テーパーのついたトレー形状となる。
形態の別の実施例を示す斜視図であり、図5−aに示す
ように、本発明にかかる紙製容器1aでは、副ブランク
20aの側面11、12、13、14と重合片5a、5
b、5c、5dとが重なる部分の側面11、12、1
3、14の辺に凹部11a、12a、13a、14aを
設けている。従って、紙製容器1の場合には、重合片5
a、5b、5c、5dを側面11、12、13、14の
内面で重ね合わせているのに対して、紙製容器1aの場
合には、重合片5a、5b、5c、5dを側面11、1
2、13、14の外面で重ね合わせている。
容器1の主ブランク10と同じ形状である。
容器1の副ブランク20と基本的には同様であるが、さ
らに、側面11、12、13、14の辺には、図6−a
に示すように、半円形の凹部11a、12a、13a、
14aを設けている。この凹部11a、12a、13
a、14aは、主ブランク10aと副ブランク20aと
を組み立てた時に、副ブランク20aの底面5に連設し
た重合片5a、5b、5c、5dと側面11、12、1
3、14とが重なる範囲内に設けることができる。
状は、半長円形、三角形、四角形などでもよく、特に限
定されるものではない。この、凹部11a、12a、1
3a、14aを設けることによって、主ブランク10a
と副ブランク20aとを組み立て、紙製容器1aとする
時に、副ブランク20aの底面5に連設した重合片5
a、5b、5c、5dを側面11、12、13、14の
外面の一部に重ねて熱可塑性樹脂製フィルムよりなる内
部保護フィルム層3と凹部11a、12a、13a、1
4aの部分を通して密接着することができ、組み立てた
紙製容器1aの強度を増すことができる。
の副ブランク20bは、紙製容器1の副ブランク20と
基本的には同様であるが、さらに、側面11、12、1
3、14の辺には、図6−bに示すように、円形の抜き
穴11b、12b、13b、14bを設けている。この
抜き穴11b、12b、13b、14bは、主ブランク
10b(主ブランク10と同じ形状)と副ブランク20
bとを組み立てた時に、副ブランク20bの底面5に連
設した重合片5a、5b、5c、5dと側面11、1
2、13、14とが重なる範囲内に設けることができ
る。
形状は、長円形、三角形、四角形などでもよく、特に限
定されるものではない。この、抜き穴11b、12b、
13b、14bを設けることによって、主ブランク10
bと副ブランク20bとを組み立て、紙製容器1bとす
る時に、副ブランク20bの底面5に連設した重合片5
a、5b、5c、5dを側面11、12、13、14の
外面の一部に重ねて熱可塑性樹脂製フィルムよりなる内
部保護フィルム層3と抜き穴11b、12b、13b、
14bの部分を通して密接着することができ、組み立て
た紙製容器1bの強度を増すことができる。
形態のさらに別の実施例を示す斜視図であり、図7−a
に示すように、本発明にかかる紙製容器1cでは、副ブ
ランク20cの側面11、12、13、14と重なる重
合片5a、5b、5c、5dに凹部5aa、5ba、5
ca、5daを設けている。この紙製容器1cの場合に
は、重合片5a、5b、5c、5dを5aa、5ba、
5ca、5daの内面で重ね合わせており、重合片5
a、5b、5c、5dに凹部5aa、5ba、5ca、
5daがあることによって、この部分を通して側面1
1、12、13、14と内面保護フィルム層3とを密接
着することができる。
容器1の主ブランク10と同じ形状である。
容器1の副ブランク20と基本的には同様であるが、さ
らに、重合片5a、5b、5c、5dには、図8−aに
示すように、半円形の凹部5aa、5ba、5ca、5
daを設けている。
状は、半長円形、三角形、四角形などでもよく、特に限
定されるものではない。この、凹部5aa、5ba、5
ca、5daを設けることによって、主ブランク10c
と副ブランク20cとを組み立て、紙製容器1cとする
時に、副ブランク20cの底面5に連設した重合片5
a、5b、5c、5dを側面11、12、13、14の
内面の一部に重ねて熱可塑性樹脂製フィルムよりなる内
部保護フィルム層3と凹部5aa、5ba、5ca、5
daの部分を通して密接着することができ、組み立てた
紙製容器1cの強度を増すことができる。
かる紙製容器1dでは、副ブランク20dの側面11、
12、13、14と重なる重合片5a、5b、5c、5
dに抜き穴5ab、5bb、5cb、5dbを設けてい
る。この紙製容器1dの場合には、重合片5a、5b、
5c、5dを側面11、12、13、14の内面で重ね
合わせており、重合片5a、5b、5c、5dに抜き穴
5ab、5bb、5cb、5dbがあることによって、
この部分を通して側面11、12、13、14と内面保
護フィルム層3とを密接着することができる。
容器1の主ブランク10と同じ形状である。
容器1の副ブランク20と基本的には同様であるが、さ
らに、重合片5a、5b、5c、5dには、図8−bに
示すように、円形の抜き穴5ab、5bb、5cb、5
dbを設けている。
形状は、長円形、三角形、四角形などでもよく、特に限
定されるものではない。この、抜き穴5ab、5bb、
5cb、5dbを設けることによって、凹部5aa、5
ba、5ca、5daの場合と同様に、主ブランク10
dと副ブランク20dとを組み立て、紙製容器1dとす
る時に、副ブランク20dの底面5に連設した重合片5
a、5b、5c、5dを側面11、12、13、14の
内面の一部に重ねて熱可塑性樹脂製フィルムよりなる内
部保護フィルム層3と抜き穴5ab、5bb、5cb、
5dbの部分を通して密接着することができ、組み立て
た紙製容器1dの強度を増すことができる。
形態の一実施例で主ブランクのフランジが四角形状で副
ブランクの底面が八角形である場合の例を示す。図9は
その斜視図であり、本発明にかかる紙製容器1eは、重
なり部あるいはつなぎ目のない平滑な一体であるフラン
ジ4、底面5、側面6、7、8、9、11、12、1
3、14、重合片5a、5b、5c、5dを有する紙製
容器本体2eを主構成要素とし、さらに紙製容器本体2
の内面に熱可塑性樹脂製フィルムを密接着した内面保護
フィルム層3との構成からなるものである。すなわち、
本発明にかかる紙製容器1は、図10に示すように、紙
を主材料とする、四角形状のフランジ4からなる主ブラ
ンク10eと、底面5と四角形の側面6、7、8、9と
三角形の側面11、12、13、14と重合片5a、5
b、5c、5dとからなる副ブランク20eとで副ブラ
ンク10eの底面5に連設した重合片5a、5b、5
c、5dを副ブランク20eの側面11、12、13、
14の内面に重ね合わせた状態で紙製容器本体2が組み
立てられ、そのフランジ4、側面6、7、8、9、1
1、12、13、14、重合片5a、5b、5c、5d
および底面5を熱可塑性樹脂からなる熱可塑性樹脂製フ
ィルムで密接着することにより内面保護フィルム層3を
設けることにより容器を構成するものである。
あるいはつなぎ目のない一体となっている四角形状のフ
ランジ4からなっている。
と、この底面5の二対の対向する辺に、折れ線a、b、
c、dを介して、折り曲げ可能な二対の対向する側面
6、7、8、9を連設し、その内の一対の対向する側面
7、9の両側辺に折れ線e、e、f、fを介して二対の
側面11、12、13、14を連設している。そして、
底面5の残りの二対の対向する辺に折れ線g、h、i、
jを介して重合片5a、5b、5c、5dを連設してい
る。この折れ線a、b、c、d、e、f、g、h、i、
jは、側面6、7、8、9、11、12、13、14、
重合片5a、5b、5c、5dが折り曲げ易いように、
ミシン目あるいは半切れが好ましい。この側面6、7、
8、9の形状は、四角形とし、主に上方に拡がる台形と
するが、二対の側面11、12、13、14の形状は、
三角形としている。このことにより、組み立てた後にテ
ーパーのついたトレー形状となる。
の形態の別の実施例を示す斜視図であり、図13−aに
示すように、本発明にかかる紙製容器1fでは、副ブラ
ンク20fの側面11、12、13、14と重合片5
a、5b、5c、5dとが重なる部分の側面11、1
2、13、14の辺に凹部11a、12a、13a、1
4aを設けている。従って、紙製容器1eの場合には、
重合片5a、5b、5c、5dを側面11、12、1
3、14の内面で重ね合わせているのに対して、紙製容
器1fの場合には、重合片5a、5b、5c、5dを側
面11、12、13、14の外面で重ね合わせている。
容器1eの主ブランク10eと同じ形状である。
容器1eの副ブランク20eと基本的には同様である
が、さらに、側面11、12、13、14の辺には、図
14−aに示すように、半円形の凹部11a、12a、
13a、14aを設けている。この凹部11a、12
a、13a、14aは、主ブランク10fと副ブランク
20fとを組み立てた時に、副ブランク20fの底面5
に連設した重合片5a、5b、5c、5dと側面11、
12、13、14とが重なる範囲内に設けることができ
る。
状は、半長円形、三角形、四角形などでもよく、特に限
定されるものではない。この、凹部11a、12a、1
3a、14aを設けることによって、主ブランク10f
と副ブランク20fとを組み立て、紙製容器1fとする
時に、副ブランク20fの底面5に連設した重合片5
a、5b、5c、5dを側面11、12、13、14の
外面の一部に重ねて熱可塑性樹脂製フィルムよりなる内
部保護フィルム層3と凹部11a、12a、13a、1
4aの部分を通して密接着することができ、組み立てた
紙製容器1fの強度を増すことができる。
gの副ブランク20gは、紙製容器1eの副ブランク2
0eと基本的には同様であるが、さらに、側面11、1
2、13、14の辺部には、図14−bに示すように、
円形の抜き穴11b、12b、13b、14bを設けて
いる。この抜き穴11b、12b、13b、14bは、
主ブランク10g(主ブランク10eと同じ形状)と副
ブランク20gとを組み立てた時に、副ブランク20g
の底面5に連設した重合片5a、5b、5c、5dと側
面11、12、13、14とが重なる範囲内に設けるこ
とができる。
角形などでもよく、特に限定されるものではない。こ
の、抜き穴11b、12b、13b、14bを設けるこ
とによって、主ブランク10gと副ブランク20gとを
組み立て、紙製容器1gとする時に、副ブランク20g
の底面5に連設した重合片5a、5b、5c、5dを側
面11、12、13、14の外面の一部に重ねて熱可塑
性樹脂製フィルムよりなる内部保護フィルム層3と抜き
穴11b、12b、13b、14bの部分を通して密接
着することができ、組み立てた紙製容器1gの強度を増
すことができる。
の形態のさらに別の実施例を示す斜視図であり、図15
−aに示すように、本発明にかかる紙製容器1hでは、
副ブランク20hの側面11、12、13、14と重な
る重合片5a、5b、5c、5dに凹部5aa、5b
a、5ca、5daを設けている。この紙製容器1hの
場合には、重合片5a、5b、5c、5dを側面11、
12、13、14の内面で重ね合わせており、重合片5
a、5b、5c、5dに凹部5aa、5ba、5ca、
5daがあることによって、この部分を通して側面1
1、12、13、14と内面保護フィルム層3とを密接
着することができる。
容器1eの主ブランク10eと同じ形状である。
容器1eの副ブランク20eと基本的には同様である
が、さらに、重合片5a、5b、5c、5dには、図1
6−aに示すように、半円形の凹部5aa、5ba、5
ca、5daを設けている。
状は、半長円形、三角形、四角形などでもよく、特に限
定されるものではない。この、凹部5aa、5ba、5
ca、5daを設けることによって、主ブランク10h
と副ブランク20hとを組み立て、紙製容器1hとする
時に、副ブランク20hの底面5に連設した重合片5
a、5b、5c、5dを側面11、12、13、14の
内面の一部に重ねて熱可塑性樹脂製フィルムよりなる内
部保護フィルム層3と凹部5aa、5ba、5ca、5
daの部分を通して密接着することができ、組み立てた
紙製容器1hの強度を増すことができる。
かかる紙製容器1iでは、副ブランク20iの側面1
1、12、13、14と重なる重合片5a、5b、5
c、5dに抜き穴5ab、5bb、5cb、5dbを設
けている。この紙製容器1iの場合には、重合片5a、
5b、5c、5dを側面11、12、13、14の内面
で重ね合わせており、重合片5a、5b、5c、5dに
抜き穴5ab、5bb、5cb、5dbがあることによ
って、この部分を通して側面11、12、13、14と
内面保護フィルム層3とを密接着することができる。
容器1eの主ブランク10eと同じ形状である。
容器1eの副ブランク20eと基本的には同様である
が、さらに、重合片5a、5b、5c、5dには、図1
6−bに示すように、円形の抜き穴5ab、5bb、5
cb、5dbを設けている。
形状は、長円形、三角形、四角形などでもよく、特に限
定されるものではない。この、抜き穴5ab、5bb、
5cb、5dbを設けることによって、凹部5aa、5
ba、5ca、5daの場合と同様に、主ブランク10
iと副ブランク20iとを組み立て、紙製容器1iとす
る時に、副ブランク20iの底面5に連設した重合片5
a、5b、5c、5dを側面11、12、13、14の
内面の一部に重ねて熱可塑性樹脂製フィルムよりなる内
部保護フィルム層3と抜き穴5ab、5bb、5cb、
5dbの部分を通して密接着することができ、組み立て
た紙製容器1iの強度を増すことができる。
の形態のいずれにおいても、図17に示すように、主ブ
ランクのフランジの内側の辺に側面を連設し、副ブラン
クのその部分の側面を除いた組み合わせの形状としても
よい。また、主ブランクの内がの辺に重合片を設けた組
み合わせとすることもできる。
態および第二の実施の形態において、主ブランクのフラ
ンジ4の形状および副ブランクの底面5の形状が、四角
形状である場合、八角形状である場合について具体的に
説明したが、底面5およびフランジ4の形状は、多角形
であれば、三角形、五角形、六角形、十角形等のいずれ
の形状でもよい。また、図17に示すように、主ブラン
クが四角形で、副ブランクが八角形である組み合わせと
することもできる。
おいても、枠状のフランジ4の形状は、フランジ4の内
周を表している。一般的には、内周の形状と外周の形状
とは、同一であるが、必ずしも内周の形状と外周の形状
とが同一である必要はない。
法について説明する。この説明では主に紙製容器1につ
いて具体的に説明するが、他の実施の形態でも同様に製
造することができる。
にその一例を示すように、フランジ4からなる主ブラン
ク10と、底面5と側面6、7、8、9、11、12、
13、14と重合片5a、5b、5c、5dからなる副
ブランク20とを製造する。
した主ブランク10および副ブランク20を真空ないし
圧空成形する成形型100内に入れて該成形型100内
でトレー状に組み立てる。なお、図において、101
は、成形機ベットを示し、102は、吸引する真空孔を
示し、103は、熱可塑性樹脂製フィルムを示し、10
4は、それをクリップするクランプを示している。
立てるには、まず、主ブランク10のフランジ4を成形
型100にしっかり固定して挿入する。つぎに、副ブラ
ンク20の側面6、7、8、9、11、12、13、1
4および重合片5a、5b、5c、5dを折り曲げて、
底面5を成形型100の底面まで挿入する。副ブランク
20が挿入されることによって、副ブランク20の底面
5に連設した重合片5a、5b、5c、5dと側面1
1、12、13、14とが部分的に重なり合い、2つの
ブランクにより紙製容器本体2が成形型100内で容易
に組み立てられる。この組み立ての際に、成形型100
内に副ブランク20を押し込む際に、上方からプラグを
押し込むことにより、容易に成形型100内で紙製容器
本体2を組み立てることができる。
り部あるいはつなぎ目のない一体となっているフランジ
4が形成される。また、副ブランク20の側面6、7、
8、9、11、12、13、14が、底面5から起立し
た形状となり、副ブランク20の底面5の重合片5a、
5b、5c、5dと側面11、12、13、14とが部
分的に重なり合っている。
ように、成形機ベット101の真空孔102より空気を
吸引しながら、クランプ104でクリップしている加熱
状態にある熱可塑性樹脂製フィルム103を、そのクラ
ンプ104を下げて成形型100に接触させ、更に吸引
を継続しながら上記の紙製容器本体2の内部に加熱状態
にある熱可塑性樹脂フィルム103を密接着させる。な
お、前記真空成形、または真空圧空成形の際には、プラ
グアシスト装置を併用して、軟化した熱可塑性樹脂フィ
ルム103を紙製容器本体2の中に押し込むことができ
る。このような方法を採ることにより、紙製容器本体2
の内面に形成される内面保護フィルム層3の厚さムラを
少なくすることができ、紙製容器1の品質を向上させる
ことができる。上記で密接着が終了した後、吸引を解い
て、さらに熱可塑性樹脂製フィルム103を切断して、
紙製容器本体2の内面に内面保護フィルム層3を有する
本発明にかかる紙製容器1を製造することができる。紙
製容器1a、1b、1c、1d、1e、1f、1g、1
h、1iについても、紙製容器1と同様にして、製造す
ることができる。
る紙材料としては、例えば、坪量150〜600g/m
2程度の各種の板紙、加工紙等を使用することができ
る。
ィルム層3を形成する熱可塑性樹脂からなる熱可塑性樹
脂製フィルム103としては、耐水性、密封性、そして
熱融着性を有する熱可塑性樹脂からなるフィルムであれ
ばよく、例えば、各種のポリエチレン(PA)、ポリプ
ロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレ
フタレ−ト(PAT)、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、アイオノマ−、エチレン−アクリル酸共重合体、ポ
リアミド、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、ポリカ−ボネ−ト、
ポリブテン、ポリビニルアルコ−ル、その他等の各種の
熱可塑性樹脂のフィルムを単独ないしラミネ−トして使
用することができる。特に、容器にガスバリヤー性を付
与したい場合には、例えば、中間層にエチレン−ビニル
アルコール共重合体(AVOD)などのガスバリヤー性
材料を積層した積層シート、具体的には、PA/AVO
D/PA、PP/AVOD/PA、A(アモルファス)
・PAT/AVOD/PAなどの層構成の積層シートを
用いることができる。
厚さは、30〜250μmの範囲とし、フィルム自体の
成形性、および成形する容器の容量、深絞りの比率(深
さ/口径)などにより、適宜決定するが、好ましくは5
0〜100μmの範囲とする。ただ、容器の強度は、主
に外側の紙製容器本体2で付与されるため、プラスチッ
ク単独の成形容器の場合よりは、厚さを極端に薄くする
ことができる。環境対応の観点から、プラスチックの構
成比率を少なくするために、必要最小限の厚さとするこ
とが好ましいが、薄すぎた場合には、バリアー性が劣る
こと、ピンホールが発生しやすくなるなどの問題がある
ので、フィルムの種類、容器のサイズなどを勘案して適
宜設定する必要がある。
である紙製容器本体2の内面に熱可塑性樹脂製フィルム
103を密接着させる場合、フィルム自身が加熱状態で
接着させるが、熱可塑性樹脂製フィルム103の材質に
よっては、紙製容器本体2との接着強度が不充分な場合
がある。このような場合には、例えば、熱可塑性樹脂製
フィルム103に、あらかじめヒートシール剤やホット
メルト材などの熱接着性樹脂を塗布したり、あるいは、
熱接着性樹脂を押し出しコートして接着層を設けておく
ことができる。また、接着層を塗布する場合は、紙製容
器本体2側に設けてもよく、ただ、このような接着層を
設ける場合は、接着層の材質の選定と厚さの調整を行う
ことが必要である。
は、紙を主材料とする、主に枠状のフランジからなる主
ブランクと、底面と側面と重合片とからなる副ブランク
とを製造し、これを真空ないし圧空成形する成形型内に
入れて該型内で組み立てて紙製容器を構成する半製品で
ある紙製容器本体を組み立てて、その紙製容器本体を構
成する底面と重合片と側面とフランジとを加熱状態にあ
る熱可塑性樹脂製フィルムを密接着させてそれらを固定
することによって紙製容器を製造するものである。従っ
て、本発明は、従来のようにシール蓋によるシールの密
封性が不充分であるという問題点を改良し、その製造工
程を全く変えたものである。すなわち、板紙を主材料と
する主ブランクと副ブランクを作製し、これらを、フィ
ルムを真空ないし圧空成形する型内で組み立て、しかる
後、その内面の全面に真空成形ないし圧空成形、あるい
はその併用により成形して熱可塑性樹脂製フィルムを密
接着させるだけであり、フランジが重なる部分あるいは
つなぎ目などのない平滑な一体なものであることから、
シール蓋による充分な内容物の密封が可能である。
面と側面と重合片とからなる副ブランクとを成形型の中
に挿入するだけで簡単に組み立てることができ、組み立
てた形状で副ブランクの底面に設けた重合片と側面の一
部とが重なり合うことにより変形しにくく、強度のある
紙製容器となるという特徴がある。
面に設けた重合片と側面の一部とを重ね合わせ、その内
側になる重合片あるいは側面の一部に凹部あるいは抜き
穴を設けることにより、この凹部あるいは抜き穴を通し
て内部保護フィルム層と外側の重合片あるいは側面とが
密接着し、より強度がある紙製容器となるという特徴が
ある。
体とした容器であることから、容器として使用後、その
まま燃焼ゴミとして廃棄することができ、環境破壊等の
元凶にならないものである。本発明にかかる紙製容器
は、冷凍食品、惣菜等の包装用容器として、極めて有用
なものである。
例を示す斜視図である。
示す斜視図である。
る。
る。
施例を示す斜視図である。
ある。
別の実施例を示す斜視図である。
ある。
例を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
る。
る。
実施例を示す斜視図である。
ある。
に別の実施例を示す斜視図である。
ある。
第二の実施の形態を展開した別の実施例の主ブランクお
よび副ブランクを示す展開図である。
品である紙製容器本体を組み立てる状態の成形型の概略
を示す断面図である。
品である紙製容器本体の内部に熱可塑性樹脂製フィルム
を密接着させる状態の成形型の概略を示す断面図であ
る。
Claims (8)
- 【請求項1】 紙を主材料とする、主ブランクと副ブラ
ンクとで組み立てられた紙製容器本体と、該紙製容器本
体の内面に密接着している熱可塑性樹脂製フィルムより
なる内部保護フィルム層とにより形成された紙製容器で
あって、 前記主ブランクが、枠状のフランジからなり、前記副ブ
ランクが、底面と側面と重合片とからなり、前記紙製容
器が組み立てられた時に前記側面に隣接する前記底面の
辺に折れ線を介して前記重合片が連設され、該重合片が
前記側面に重ね合わせて組み立てられていることを特徴
とする紙製容器。 - 【請求項2】 前記側面において、前記重合片と重なり
合う部分の一部に凹部を設け、前記重合片を前記側面の
外面で重ね合わせたことを特徴とする請求項1に記載の
紙製容器。 - 【請求項3】 前記側面において、前記重合片と重なり
合う部分の一部に抜き孔を設け、前記重合片を前記側面
の外面で重ね合わせたことを特徴とする請求項1に記載
の紙製容器。 - 【請求項4】 前記重合片に凹部を設け、前記側面の内
面で重ね合わせたことを特徴とする請求項1に記載の紙
製容器。 - 【請求項5】 前記重合片に抜き穴を設け、前記側面の
内面で重ね合わせたことを特徴とする請求項1に記載の
紙製容器。 - 【請求項6】 前記主ブランクの前記枠状の前記フラン
ジが多角形状であり、前記副ブランクの前記底面が多角
形状であることを特徴とする請求項1乃至5に記載の紙
製容器。 - 【請求項7】 前記主ブランクの前記フランジの形状が
八角形であり、前記副ブランクの前記底面の形状が八角
形であり、前記底面に折れ線を介して二対以上の対向す
る前記側面を連設し、該側面の中の一対の前記側面の両
側辺に折れ線を介して二対の前記側面を連設しているこ
とを特徴とする請求項6に記載の紙製容器。 - 【請求項8】 前記主ブランクの前記フランジの形状が
四角形であり、前記副ブランクの前記底面の形状が八角
形であり、前記底面に折れ線を介して二対以上の対向す
る四角形の前記側面を連設し、該側面の中の一対の前記
側面の両側辺に折れ線を介して二対の対向する三角形の
前記側面を連設していることを特徴とする請求項6に記
載の紙製容器。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2000106174A JP4839500B2 (ja) | 2000-04-07 | 2000-04-07 | 紙製容器 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2000106174A JP4839500B2 (ja) | 2000-04-07 | 2000-04-07 | 紙製容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001287730A true JP2001287730A (ja) | 2001-10-16 |
JP4839500B2 JP4839500B2 (ja) | 2011-12-21 |
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Family Applications (1)
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---|---|
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015013664A (ja) * | 2013-07-04 | 2015-01-22 | 花王株式会社 | 箱形容器 |
Citations (4)
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JPS473501Y1 (ja) * | 1969-09-30 | 1972-02-05 | ||
JPS576728A (en) * | 1980-06-14 | 1982-01-13 | Aron Kasei Co Ltd | Manufacture of porous mat |
JPS57163636A (en) * | 1981-03-30 | 1982-10-07 | Dainippon Printing Co Ltd | Special tray |
WO1999067143A2 (de) * | 1998-06-25 | 1999-12-29 | Fcp Europa Carton Faltschachtel Gmbh | Gasdichte lebensmittelverpackung sowie verfahren, vorrichtung und tray zu deren herstellung |
-
2000
- 2000-04-07 JP JP2000106174A patent/JP4839500B2/ja not_active Expired - Fee Related
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