JP4305981B2 - 紙製容器およびその製造方法 - Google Patents

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【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、紙製容器およびその製造方法に関するものであり、更に詳しくは、シール蓋での密封が可能な紙製容器およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、トレー形状の容器としては、紙製のもの、あるいはプラスチック製のものなど、種々のものが実用化されているが、内容物が液体を含むものの場合、あるいは充分な密封性が必要な場合には、紙単独で構成される紙製の容器あるいは内面に樹脂加工を施した紙で組み立てられた容器は、充分な密封性を有していないため使用には適さない。充分な密封性を持たせるためには、シール蓋で密封シールするための適切なフランジ部分を備えていることが必要であり、これらの観点から、プラスチックを成形したトレーにシール蓋で密封した形状のプラスチック容器が一般的である。また、紙あるいはプラスチックを単独材料として使用するのではなく、紙とプラスチックとを複合した構成の材料を使用した容器が、特開平3−120034号公報、特開平8−253237号公報などに開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のプラスチック製の容器においては、容器として使用後、その廃棄に問題があり、現在、使用後のこれらの容器は、回収して再利用を図るか、または燃焼処理するか、あるいはそのまま廃棄する等の処理がなされているが、いずれにしても、充分に満足し得る状態ではなく、その使用量の削減などが求められている。また、容器の表面の意匠性についても、印刷効果、および印刷の難易度の点で、紙製の容器に比べて劣っている点が問題である。
【0004】
また、紙とプラスチックとを複合した構成の材料を使用した容器、例えば、特開平3−120034号公報、特開平8−253237号公報などに開示されている容器についても、フランジ部において、重なり部あるいはつなぎ目などがあり、段差のない平滑で一体なものとなっていないため、シール蓋による充分な密封を行うことができないという問題がある。また、容器のブランクを成形型の中で組み立てることが容易でなく、組み立てた形状が変形し易いという問題がある。
【0005】
本発明は、このような背景に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、紙を主材料とし、プラスチックの比率の少ない材料構成からなる、環境問題に対応した容器であり、また、一つのブランクを平面状に組み立てておくことによって、成形型の中で立体的に組み立てることが容易で、組み立てた形状が変形しにくく、かつ、フランジ部が重なり部あるいはつなぎ目などのない平坦な一体なものであることから、シール蓋による充分な密封が可能な容器を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記のような問題点を解決すべく鋭意研究した結果、紙を主材料とする、矩形の枠形状のフランジ部の対向する一対の枠の外側の辺に折れ線を介して補強面、側面、底半面を順次連設し、もう一つの対向する一対の枠の内側の辺に折れ線を介して側面を連設し、外側の辺に折れ線を介して補強面を連設したブランクを偏平状の折り畳まれた状態に組み立て、この偏平状に折り畳まれた半製品を真空ないし圧空成形する成形型内に入れて紙製容器本体を組み立てて、更にその内部に加熱状態にある熱可塑性樹脂よりなる内面保護フィルムを真空ないし圧空成形して前記紙製容器本体の内面の全面に密接着させたところ、一つのブランクを偏平状の折り畳まれた状態に組み立てておくことによって、成形型の中で立体的に組み立てることが容易で、組み立てた形状が変形しにくく、極めて簡単な工程で容器を製造することができ、また、フランジ部が重なり部あるいはつなぎ目などのない平坦な一体なものであることから、シール蓋による充分な密封が可能な、かつ、製造した容器は紙を主体とした紙製容器であって、プラスチックの比率の少ない材料構成からなり、使用後の廃棄が燃焼ゴミとして廃棄することができる紙製容器を見出して、本発明を完成したものである。
【0007】
すなわち、本発明は、紙を主材料とする、矩形の枠形状のフランジ部の対向する一対の枠の外側の辺に折れ線を介して補強面、側面、底半面を順次連設し、もう一つの対向する一対の枠の内側の辺に折れ線を介して側面を連設し、外側の辺に折れ線を介して補強面を連設したブランクで組み立てられた紙製容器本体と、該紙製容器本体の内面に加熱状態で真空ないし圧空に吸引されて密接着している熱可塑性樹脂よりなる内部保護フィルム層とからなることを特徴とする紙製容器である。
【0008】
また、本発明は、紙を主材料とする、矩形の枠形状のフランジ部の対向する一対の枠の外側の辺に折れ線を介して補強面、側面、底半面を順次連設し、もう一つの対向する一対の枠の内側の辺に折れ線を介して側面を連設し、外側の辺に折れ線を介して補強面を連設したブランクを偏平状の折り畳まれた状態に組み立て、この偏平状の折り畳まれた状態の半製品を真空ないし圧空成形する成形型内に入れて該成形型内で紙製容器本体を組み立て、加熱状態にある熱可塑性樹脂よりなる内部保護フィルムを真空ないし圧空成形して紙製容器本体の内面の全面に密接着させることを特徴とする紙製容器の製造方法である。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の紙製容器Aについて、形状、用いる材料、および製造方法など、発明の実施の形態について説明する。
【0010】
図1は、本発明の紙製容器を示す斜視図であり、本発明にかかる紙製容器Aは、重なり部あるいはつなぎ目のない平坦な一体であるフランジ部1を有する紙製容器本体Bを主構成要素とし、さらに紙製容器本体Bの内面に熱可塑性樹脂よりなる内面保護フィルムを密接着した内面保護フィルム層Cとの構成からなるものである。すなわち、本発明にかかる紙製容器Aは、紙を主材料とする、矩形の枠形状のフランジ部1の対向する一対の枠1a、1aの外側の辺に折れ線を介して補強面2、2、側面3、3、底半面4、4を順次連設し、もう一つの対向する一対の枠1b、1bの内側の辺に折れ線を介して側面5、5を、外側の辺に折れ線を介して補強面6、6を連設したブランク10を、補強面2、2、6、6をそれぞれ内側の辺に折り込み、フランジ部1の裏面に接着して偏平状の折り畳まれた状態に組み立て、さらにこの偏平状の折り畳まれた状態の半製品を成形型内で立体的に組み立て、その二つの底反面4aからなる底面4、各側面3、3、5、5およびフランジ部1を熱可塑性樹脂からなる内面保護フィルムで固着した内面保護フィルム層Cを設けることにより容器を構成するものである。
【0011】
図2は、紙製容器本体Bを組み立てるためのブランク10の展開図であり、フランジ部1は重なり部あるいはつなぎ目のない一体のものとなっている。紙を主材料とする、矩形の枠形状のフランジ部の対向する一対の枠1a、1aの外側の辺に折れ線a、aを介して補強面2、2を連接し、そして、折れ線c、cを介して側面3、3を連接し、さらに折れ線d、dを介して底半面4a、4aを順次連設している。もう一つの対向する一対の枠1b、1bの内側の辺に折れ線b、bを介して側面5、5を連設している。また、この枠1b、1bの外側の辺に補強面6、6を折れ線e、eを介して設けることによって、フランジ部1の枠1b、1bを強化することができ、紙製容器本体B全体の形を保持することができる。この折れ線a、b、c、d、eは、補強面2、2、側面3、3、底半面4a、4a、側面5、5、そして補強面6、6が折り曲げ易いように、ミシン目あるいは半切れであることが好ましい。
【0012】
これらのブランクは、紙を主材料としている。紙の種類としては、剛性のある材料が好ましく、例えば、板紙、段ボールなどをあげることができる。紙を表面に使用することによって、印刷を容易に施せると共に印刷の効果も良い。
【0013】
つぎに、本発明にかかる紙製容器の製造方法について説明する。
【0014】
本発明においては、まず、図2にその一例を示すように、矩形の枠形状のフランジ部1の対向する一対の枠1a、1aの外側の辺に補強面2、2、側面3、3、そして底半面4a、4aを順次連設し、もう一つの対向する一対の枠1b、1bの内側の辺に側面5、5を、また、外側の辺に補強面6、6を連設したブランク10を製造する。
【0015】
つぎに、図3に示すように、フランジ部1の対向する一対の枠1a、1aの外側の補強面2、2を折れ線a、aで枠1a、1aの裏側に折り返し、一対の枠1a、1aと補強面2、2とを裏側同志で接着して貼り合わせ、また、もう一つの対向する一対の枠1b、1bの外側の補強面6、6を折れ線e、eで枠1b、1bの裏側に折り返し、一対の枠1b、1bと補強面6、6とを裏側同志で接着して貼り合わせ、偏平状に折り畳まれた状態の半製品が組み立てられる。
【0016】
つづいて、図4に示すように、上記でブランク10を偏平状の折り畳まれた状態の半製品を真空ないし圧空成形する成形型40内に入れて該成形型40内でトレー状に組み立てる。なお、図において、41は、成形機ベットを表し、42は、吸引する真空孔を表し、43は、熱可塑性樹脂よりなる内面保護フィルムを表し、44は、それをクリップするクランプを表す。
【0017】
成形型40内で、紙製容器本体Bを組み立てるには、まず、上記でブランク10を偏平状に折り畳まれた半製品のフランジ部1を成形型に固定する。つぎに、側面3、3を折り曲げて、底半面4a、4aを成形型40の底面まで挿入し、そして、側面5、5を折り曲げることによって、2つのブランクにより紙製容器本体Bが成形型40内で容易に組み立てられる。この組み立ての際に、成形型40内にブランク10を押し込む際に、上方からプラグを押し込むことにより、容易に成形型40内で紙製容器本体Bを組み立てることができる。
【0018】
而して、上記で製造した紙製容器本体Bでは、図5に示すように、重なり部あるいはつなぎ目のない一体となっているフランジ部1が形成される。また、側面3、3、側面5、5が、底面4から起立した形状となり、容器を構成する隅部において、側面3、3、側面5、5の端部同志が接した状態で隣接した形状となっている。
【0019】
次に、本発明においては、図6に示すように、成形機ベット41の真空孔42より空気を吸引しながら、クランプ44でクリップしている加熱状態にある熱可塑性樹脂からなる内面保護フィルム43を、そのクランプ44を下げて成形型40に接触させ、更に吸引を継続しながら上記の紙製容器本体Bの内部に加熱状態にある熱可塑性樹脂からなる内面保護フィルム43を密接着させる。
【0020】
なお、前記真空成形、または真空圧空成形の際には、プラグアシスト装置を併用して、軟化した内面保護フィルム43を紙製容器本体Bの中に押し込むことができる。このような方法を採ることにより、紙製容器本体Bの内面に形成される内面保護フィルム層Cの厚さムラを少なくすることができ、紙製容器Aの品質を向上させることができる。上記で密接着が終了した後、吸引を解いて、さらに内部保護フィルム43を切断して、紙製容器本体Bの内面に内面保護フィルム層Cを有する本発明にかかる紙製容器Aを製造することができる。
【0021】
上記の本発明において、ブランクを構成する紙材料としては、例えば、坪量150ないし600g/m2 程度の各種の板紙、加工紙等を使用することができる。
【0022】
また、上記の本発明において、内面保護フィルム層Cを形成する熱可塑性樹脂からなる内面保護フィルム43としては、耐水性、密封性、そして熱融着性を有する熱可塑性樹脂からなるフィルムであればよく、例えば、各種のポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレ−ト(PET)、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマ−、エチレン−アクリル酸共重合体、ポリアミド、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、ポリカ−ボネ−ト、ポリブテン、ポリビニルアルコ−ル、その他等の各種の熱可塑性樹脂のフィルムを単独ないしラミネ−トして使用することができる。特に、容器にガスバリヤー性を付与したい場合には、例えば、中間層にエチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)などのガスバリヤー性材料を積層した積層シート、具体的には、PE/EVOH/PE、PP/EVOH/PE、A(アモルファス)・PET/EVOH/PEなどの層構成の積層シートを用いることができる。
【0023】
これらの内面保護フィルム43の厚さは、30〜250μmの範囲とし、フィルム自体の成形性、および成形する容器の容量、深絞りの比率(深さ/口径)などにより、適宜決定するが、好ましくは50〜100μmの範囲とする。ただ、容器の強度は、主に外側の紙製容器本体Bで付与されるため、プラスチック単独の成形容器の場合よりは、厚さを極端に薄くすることができる。環境対応の観点から、プラスチックの構成比率を少なくするために、必要最小限の厚さとすることが好ましいが、薄すぎた場合には、バリアー性が劣ること、ピンホールが発生しやすくなるなどの問題があるので、フィルムの種類、容器のサイズなどを勘案して適宜設定する必要がある。
【0024】
なお、本発明の紙製容器Aにおいて、半製品である紙製容器本体Bの内面に熱可塑性樹脂よりなる内面保護フィルム43を密接着させる場合、フィルム自身が加熱状態で接着させるが、内面保護フィルム43の材質によっては、紙製容器本体Bとの接着強度が不充分な場合がある。このような場合には、例えば、内面保護フィルム43に、あらかじめヒートシール剤やホットメルト材などの熱接着性樹脂を塗布したり、あるいは、熱接着性樹脂を押し出しコートして接着層を設けておくことができる。また、接着層を塗布する場合は、紙製容器本体B側に設けてもよく、ただ、このような接着層を設ける場合は、接着層の材質の選定と厚さの調整を行うことが必要である。
【0025】
シール蓋5としては、紙製容器Aの内面の材料により適宜選定するが、イージーピール性を持つものが好ましい。例えば、PET/ヒートシール剤、PP/ヒートシール剤、PET/PP/ヒートシール剤、PET/PE/ヒートシール剤、PET/PE/エチレン−酢酸ビニル共重合体のケン化物(EVOH)/PE/ヒートシール剤、Kコート延伸ナイロン(KON)/PE/ヒートシール剤などを使用することができる。
【0026】
【実施例】
次に本発明について具体的な実施例を挙げて更に詳しく説明する。
【0027】
〔実施例1〕
坪量270g/m2 の板紙を使用して、図2に示すように、矩形の枠形状のフランジ部の対向する一対の枠の外側の辺に補強面、側面、そして底半面を順次連設し、もう一つの対向する一対の枠の内側の辺に側面を、また、外側の辺に補強面を連設したブランクを製造した。
【0028】
つぎに、図3に示すように、フランジ部の対向する一対の枠の外側の補強面を折れ線で枠の裏側に折り返し、一対の枠と補強面とを裏側同志で接着して貼り合わせ、また、もう一つの対向する一対の枠の外側の補強面を折れ線で枠の裏側に折り返し、一対の枠と補強面とを裏側同志で接着して貼り合わせ、偏平状の折り畳まれた半製品を作成した。
【0029】
これを図4に示すような真空成形機の成形型内に入れて、上記のフランジ部およびブランクを該型内で、側面の上部の内面にフランジ部の内側の各枠に設けた重合片を重ねた形状に組み立てて、紙製容器を構成する半製品の紙製容器本体を得た。
【0030】
そして、真空成形機のクランプに厚さ50μmの内面保護フィルム(A−PETフィルム30μmにEVA20μmを押し出しコーティングしたフィルム)をクリップし、これを100℃近くまで加熱した。次いで、この内面保護フィルムをクリップしているクランプを真空成形機の成形型に近づけて、紙製容器本体の上部に接触させて、金形型内にある真空孔から吸引しつつ、加熱状態にある内面保護フィルムを半製品の内部に入れてその内面の全面に該内面保護フィルムを密接着させた。内面保護フィルムが密接着した後、吸引を解いて、更に内面保護フィルムを切断して、図1に示すような底面が四角形の紙製容器を得た。
【0031】
上記で得た紙製容器内に内容物を充填し、シール蓋をシールすることによって、充分な密封性を有する製品を得ることができた。また、使用後は、燃焼ゴミとして廃棄することができた。
【0032】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明は、紙を主材料とする、矩形の枠形状のフランジ部の対向する一対の枠の外側の辺に折れ線を介して補強面、側面、底半面を順次連設し、もう一つの対向する一対の枠の内側の辺に折れ線を介して側面を連設したブランクを偏平状の折り畳まれた状態に組み立て、この偏平状に折り畳まれた半製品を真空ないし圧空成形する成形型内に入れて該型内で組み立てて紙製容器を構成する紙製容器本体を組み立てて、その紙製容器本体を構成する底面と側面とフランジ部を加熱状態にある熱可塑性樹脂よりなる内面保護フィルムを密接着させてそれらを固定することによって紙製容器を製造するものである。
【0033】
従って、本発明は、従来のようにシール蓋によるシールの密封性が不充分であるという問題点を改良し、その製造工程を全く変えたものである。すなわち、板紙を主材料とするブランクを作製し、これを、フィルムを真空ないし圧空成形する型内で組み立て、しかる後、その内面の全面に真空あるいは圧空吸引して樹脂のフィルムを密接着させるだけであり、フランジ部が、重なる部分あるいはつなぎ目などのない平坦な一体なものであることから、シール蓋による充分な密封が可能である。
【0034】
また、一つのブランクから偏平状に折り畳まれた半製品を成形型の中に挿入し、側面、底面を押し込むだけで簡単に組み立てることができ、フランジ部が補強面により2重になっていることから、フランジ部の形状が強固に保持されて、組み立てた形状が変形しにくいという特徴がある。
【0035】
さらに、本発明の紙製容器は、紙を主体とした容器であることから、容器として使用後、そのまま燃焼ゴミとして廃棄することができ、環境破壊等の元凶にならないものである。本発明にかかる紙製容器は、冷凍食品、惣菜等の包装用容器として、極めて有用なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の紙製容器の一実施例を示す斜視図である。
【図2】本発明の紙製容器の一実施例のブランクを示す展開図である。
【図3】本発明の紙製容器の一実施例のブランクから半製品を作成する説明図である。
【図4】本発明の紙製容器の一実施例を構成する半製品である紙製容器本体を組み立てる状態の成形型の概略を示す断面図である。
【図5】本発明の紙製容器の一実施例を構成する半製品の紙製容器本体の概略を示す斜視図である。
【図6】本発明の紙製容器の一実施例を構成する半製品である紙製容器本体の内部に内面保護フィルムを密接着させる状態の成形型の概略を示す断面図である。
【符号の説明】
A 紙製容器
B 紙製容器本体
C 内面保護フィルム層
1 フランジ部
1a対向する一対の枠(フランジ部)
1bもう一つの対向する一対の枠(フランジ部)
2 補強面
3 側面
4 底面
4a底半面
4b底半面
5 側面
6 補強面
10 ブランク
20 半製品
a 折れ線
b 折れ線
c 折れ線
d 折れ線
e 折れ線
40成形型
41成形機ベット
42真空孔
43内面保護フィルム
44クリップ

Claims (2)

  1. 紙を主材料とする、矩形の枠形状のフランジ部の対向する一対の枠の外側の辺に折れ線を介して補強面、側面、底半面を順次連設し、もう一つの対向する一対の枠の内側の辺に折れ線を介して側面を連設し、外側の辺に折れ線を介して補強面を連設したブランクで組み立てられた紙製容器本体と、該紙製容器本体の内面に加熱状態で真空ないし圧空に吸引されて密接着している熱可塑性樹脂よりなる内部保護フィルム層とからなることを特徴とする紙製容器。
  2. 紙を主材料とする、矩形の枠形状のフランジ部の対向する一対の枠の外側の辺に折れ線を介して補強面、側面、底半面を順次連設し、もう一つの対向する一対の枠の内側の辺に折れ線を介して側面を連設し、外側の辺に折れ線を介して補強面を連設したブランクを真空ないし圧空成形する成形型内に入れて該成形型内で半製品である紙製容器本体を組み立て、加熱状態にある熱可塑性樹脂よりなる内部保護フィルムを真空ないし圧空成形して紙製容器本体の内面の全面に密接着させることを特徴とする紙製容器の製造方法。
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