JP2000190956A - 紙製容器およびその製造方法 - Google Patents
紙製容器およびその製造方法Info
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Abstract
材料構成からなる、環境問題に対応した容器であり、ま
た、容器のブランクを成形型の中で組み立てることが容
易で、組み立てた形状が変形しにくく、かつ、フランジ
が重なり部あるいはつなぎ目などのない平滑な一体なも
のであることから、シール蓋による充分な密封が可能な
容器を提供することである。 【解決手段】本発明は、紙を主材料とする、多角形のリ
ング状のフランジと、少なくとも多角形状の底面と該底
面の各辺に折れ線を介して連設した側面とからなるブラ
ンクとで組み立てられた紙製容器本体と、該紙製容器本
体の内面に加熱状態で真空ないし圧空に吸引されて密接
着している熱可塑性樹脂よりなる内部保護フィルム層と
からなることを特徴とする紙製容器およびその製造方法
である。
Description
造方法に関するものであり、更に詳しくは、シール蓋で
の密封が可能な紙製容器およびその製造方法に関するも
のである。
紙製のもの、あるいはプラスチック製のものなど、種々
のものが実用化されているが、内容物が液体を含むもの
の場合、あるいは充分な密封性が必要な場合には、紙単
独で構成される紙製の容器あるいは内面に樹脂加工を施
した紙で組み立てられた容器は、充分な密封性を有して
いないため使用には適さない。充分な密封性を持たせる
ためには、シール蓋で密封シールするための適切なフラ
ンジ部分を備えていることが必要であり、これらの観点
から、プラスチックを成形したトレーにシール蓋で密封
した形状のプラスチック容器が一般的である。また、紙
あるいはプラスチックを単独材料として使用するのでは
なく、紙とプラスチックとを複合した構成の材料を使用
した容器が、特開平3−120034号公報、特開平8
−253237号公報などに開示されている。
プラスチック製の容器においては、容器として使用後、
その廃棄に問題があり、現在、使用後のこれらの容器
は、回収して再利用を図るか、または燃焼処理するか、
あるいはそのまま廃棄する等の処理がなされているが、
いずれにしても、充分に満足し得る状態ではなく、その
使用量の削減などが求められている。また、容器の表面
の意匠性についても、印刷効果、および印刷の難易度の
点で、紙製の容器に比べて劣っている点が問題である。
の材料を使用した容器、例えば、特開平3−12003
4号公報、特開平8−253237号公報などに開示さ
れている容器についても、フランジにおいて、重なり部
あるいはつなぎ目などがあり、段差のない平滑で一体な
ものとなっていないため、シール蓋による充分な密封を
行うことができないという問題がある。また、容器のブ
ランクを成形型の中で組み立てることが容易でなく、組
み立てた形状が変形し易いという問題がある。
たものであり、その目的とするところは、紙を主材料と
し、プラスチックの比率の少ない材料構成からなる、環
境問題に対応した容器であり、また、容器のブランクを
成形型の中で組み立てることが容易で、組み立てた形状
が変形しにくく、かつ、フランジが重なり部あるいはつ
なぎ目などのない平滑な一体なものであることから、シ
ール蓋による充分な密封が可能な容器を提供することで
ある。
な問題点を解決すべく鋭意研究した結果、紙を主材料と
する、多角形のリング状のフランジと、少なくとも多角
形状の底面と該底面の各辺に折れ線を介して連設した側
面とからなるブランクとを製造し、これを真空ないし圧
空成形する成形型内に入れて半製品の紙製容器本体を組
み立てて、更にその内部に加熱状態にある熱可塑性樹脂
よりなる内面保護フィルムを真空ないし圧空成形して前
記紙製容器本体の内面の全面に密接着させたところ、容
器のブランクを成形型の中で組み立てることが容易で、
組み立てた形状が変形しにくく、極めて簡単な工程で容
器を製造することができ、また、フランジが重なり部あ
るいはつなぎ目などのない平滑な一体なものであること
から、シール蓋による充分な密封が可能な、かつ、製造
した容器は紙を主体とした紙製容器であって、プラスチ
ックの比率の少ない材料構成からなり、使用後の廃棄が
燃焼ゴミとして廃棄することができる紙製容器を見出し
て、本発明を完成したものである。
多角形のリング状のフランジと、少なくとも多角形状の
底面と該底面の各辺に折れ線を介して連設した側面とか
らなるブランクとで組み立てられた紙製容器本体と、該
紙製容器本体の内面に加熱状態で真空ないし圧空に吸引
されて密接着している熱可塑性樹脂よりなる内部保護フ
ィルム層とからなることを特徴とする紙製容器である。
形のリング状のフランジと、少なくとも多角形状の底面
と該底面の各辺に折れ線を介して連設した側面とからな
るブランクとを真空ないし圧空成形する成形型内に入れ
て該成形型内で半製品である紙製容器本体を組み立て、
加熱状態にある熱可塑性樹脂よりなる内部保護フィルム
を真空ないし圧空成形して紙製容器本体の内面の全面に
密接着させることを特徴とする紙製容器の製造方法であ
る。
チックの比率の少ない材料構成からなる、環境問題に対
応した容器であり、また、容器のブランクを成形型の中
で組み立てることが容易で、組み立てた形状が変形しに
くく、かつ、フランジが重なり部あるいはつなぎ目など
のない平滑な一体なものであることから、シール蓋によ
る充分な密封が可能な容器を得ることができる。
いて、形状、用いる材料、および製造方法など、発明の
実施の形態について説明する。なお、幾つかの図面に渡
って同一または同様な部分には同一の符号を付けてい
る。
一実施例で底面が四角形である場合の例を示す斜視図で
あり、本発明にかかる紙製容器1は、重なり部あるいは
つなぎ目のない平滑な一体であるフランジ4を有する紙
製容器本体2を主構成要素とし、さらに紙製容器本体2
の内面に熱可塑性樹脂よりなる内面保護フィルムを密接
着した内面保護フィルム層3との構成からなるものであ
る。
紙を主材料とする四角形のリング状のフランジ4と、底
面5と側面6、7、8、9とからなるブランク10とで
隙間を生じない形状の紙製容器本体2が組み立てられ、
その底面5、側面6、7、8、9およびフランジ4を熱
可塑性樹脂からなる内面保護フィルムで固着した内面保
護フィルム層3を設けることにより構成されている。
の四角形のリング状のフランジ4の展開図であり、重な
り部あるいはつなぎ目のない一体のものとなっている。
面5と、この底面5の各辺に、折れ線a、b、c、dを
介して、折り曲げ可能な側面6、7、8、9を連設して
いる。この折れ線a、b、c、dは、側面6、7、8、
9が折り曲げ易いように、押し罫、ミシン目あるいは半
切れが好ましい。この側面6、7、8、9の形状は、四
角形とし、おもに外側に拡がる台形とする。
一実施例で底面が四角形で、各側面の外側の辺に重合片
を設けた場合の例を示す斜視図であり、本発明にかかる
紙製容器1aは、重なり部あるいはつなぎ目のない平滑
な一体であるフランジ4を有する紙製容器本体2aを主
構成要素とし、さらに紙製容器本体2aの内面に熱可塑
性樹脂よりなる内面保護フィルムを密接着した内面保護
フィルム層3との構成からなるものである。
は、紙を主材料とする、四角形のリング状のフランジ4
と、底面5と側面6、7、8、9と重合片6a、7b、
8c、9dからなるブランク10aとで隙間を生じない
形状の紙製容器本体2aが組み立てられ、その底面5、
側面6、7、8、9およびフランジ4を熱可塑性樹脂か
らなる内面保護フィルムで固着した内面保護フィルム層
3を設けることにより構成されている。また、紙製容器
本体2を組立てる時に、フランジ4の裏面に、側面6、
7、8、9に連設した重合片6a、7b、8c、9dを
重ねることにより、フランジ4と側面6、7、8、9と
の間に間隙を生じることを防ぎ、成形の時に、内面保護
フィルム層3にピンホールなどが生じることを防いでい
る。
に示すように、四角形のリング状であり、重なり部ある
いはつなぎ目のない一体のものとなっている。
底面5と、この底面5の各辺に、折れ線a、b、c、d
を介して、折り曲げ可能な側面6、7、8、9を連設し
ている。そして、側面6、7、8、9には、折れ線e、
f、g、hを介して、それぞれ重合片6a、7b、8
c、9dを連設している。この折れ線a、b、c、d、
e、f、g、hは、側面6、7、8、9、重合片6a、
7b、8c、9dが折り曲げ易いように、押し罫、ミシ
ン目あるいは半切れが好ましい。この側面6、7、8、
9の形状は、四角形とし、おもに外側に拡がる台形とす
る。重合片6a、7b、8c、9dの形状は、半円形、
台形など特に限定されるものではない。
うに、フランジ4を重合片6a、7b、8c、9dが組
み合わされた面積より小さくすることが好ましい。この
ことによって、図6−bに示すように、内面保護フィル
ム層3が、フランジ4に加えて、重合片6a、7b、8
c、9dとも部分的に密接着し、フランジ4とブランク
10aとを、より強固に連結することができる。
側の辺および内側の辺に切り欠け部Pを設けることによ
って、内面保護フィルム層3が、フランジ4に加えて、
重合片6a、7b、8c、9dとも部分的に密接着し、
フランジ4とブランク10aとを、より強固に連結する
ことができる。
4に抜き穴Qを設けることによって、図8−bに示すよ
うに、内面保護フィルム層3が、フランジ4に加えて、
重合片6a、7b、8c、9dとも部分的に密接着し、
フランジ4とブランク10aとを、より強固に連結する
ことができる。この抜き穴Pの位置は、ブランク10a
の重合片6a、7b、8c、9dのつなぎ部分の上に位
置するように設けることが好ましい。
5およびフランジ4の形状としては、多角形であればよ
く、例えば、三角形、四角形、五角形、六角形、八角形
等のいずれの形状でもよい。
は、板紙を主材料としているため、表面に印刷を容易に
施せると共に印刷の効果も良い。
法について説明する。図9は、上記のブランクを真空な
いし圧空成形する成形型内に入れて該成形型内で紙製容
器を構成する紙製容器本体を組み立てる状態の成形型の
概略を示す断面図であり、図10は、上記の紙製容器本
体を組立てる概略を示す斜視図であり、図11は、上記
の紙製容器本体の内面に熱可塑性樹脂よりなる内面保護
フィルムを密接着させる状態の成形型の概略を示す断面
図である。
こでは、一例として、紙製容器1の製造方法について説
明する。他の紙製容器についても同様にして製造するこ
とができる。まず、図2および図3に示すように、多角
形のリング状のフランジ4と、多角形状の底面5と、該
底面5の各辺に連接して起立する複数の側面6、7、
8、9とからなるブランク10を製造する。
たフランジ4およびブランク10を真空ないし圧空成形
する成形型40内に入れて該成形型40内でトレー状に
組み立てる。なお、図において、41は、成形機ベット
を表し、42は、吸引する真空孔を表し、43は、熱可
塑性樹脂よりなる内面保護フィルムを表し、44は、そ
れをクリップするクランプを表す。
てるには、まず、フランジ4を成形型40の枠の上部に
しっかり固定し、そしてつぎに、ブランク10を側面
6、7、8、9を折り曲げて、底面5を成形型40の底
面まで挿入する。ブランク10が挿入されることによっ
て、2つのブランクにより紙製容器本体2が成形型40
内で容易に組み立てられる。この組み立ての際に、成形
型40内にブランク10を押し込む際に、上方からプラ
グを押し込むことにより、容易に成形型40内で紙製容
器本体2を組み立てることができる。
は、図10に示すように、重なり部あるいはつなぎ目の
ない一体となっているフランジ4が形成される。また、
ブランク10の側面6、7、8、9が、底面5から起立
した形状となり、容器を構成する隅部において、側面
6、7、8、9の端部同志が接した状態で隣接し、側面
6、7、8、9の上端がフランジ4の内側の辺と隣接し
ている。
ように、成形機ベット41の真空孔42より空気を吸引
しながら、クランプ44でクリップしている加熱状態に
ある熱可塑性樹脂からなる内面保護フィルム43を、そ
のクランプ44を下げて成形型40に接触させ、更に吸
引を継続しながら上記の紙製容器本体2の内部に加熱状
態にある熱可塑性樹脂からなる内面保護フィルム43を
密接着させる。
の際には、プラグアシスト装置を併用して、軟化した内
面保護フィルム43を紙製容器本体2の中に押し込むこ
とができる。このような方法を採ることにより、紙製容
器本体2の内面に形成される内面保護フィルム層3の厚
さムラを少なくすることができ、紙製容器1の品質を向
上させることができる。上記で密接着が終了した後、吸
引を解いて、さらに内部保護フィルム43を切断して、
紙製容器本体2の内面に内面保護フィルム層3を有する
本発明にかかる紙製容器1を製造することができる。
クを構成する紙材料としては、例えば、坪量150ない
し600g/m2 程度の各種の板紙、加工紙等を使用す
ることができる。
ィルム層3を形成する熱可塑性樹脂からなる内面保護フ
ィルム43としては、耐水性、密封性、そして熱融着性
を有する熱可塑性樹脂からなるフィルムであればよく、
例えば、各種のポリエチレン(PE)、ポリプロピレン
(PP)、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレ−
ト(PET)、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオ
ノマ−、エチレン−アクリル酸共重合体、ポリアミド、
ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体ケン化物、ポリカ−ボネ−ト、ポリブテ
ン、ポリビニルアルコ−ル、その他等の各種の熱可塑性
樹脂のフィルムを単独ないしラミネ−トして使用するこ
とができる。特に、容器にガスバリヤー性を付与したい
場合には、例えば、中間層にエチレン−ビニルアルコー
ル共重合体(EVOH)などのガスバリヤー性材料を積
層した積層シート、具体的には、PE/EVOH/P
E、PP/EVOH/PE、A(アモルファス)・PE
T/EVOH/PEなどの層構成の積層シートを用いる
ことができる。
30〜250μmの範囲とし、フィルム自体の成形性、
および成形する容器の容量、深絞りの比率(深さ/口
径)などにより、適宜決定するが、好ましくは50〜1
00μmの範囲とする。ただ、容器の強度は、主に外側
の紙製容器本体で付与されるため、プラスチック単独の
成形容器の場合よりは、厚さを極端に薄くすることがで
きる。環境対応の観点から、プラスチックの構成比率を
少なくするために、必要最小限の厚さとすることが好ま
しいが、薄すぎた場合には、バリアー性が劣ること、ピ
ンホールが発生しやすくなるなどの問題があるので、フ
ィルムの種類、容器のサイズなどを勘案して適宜設定す
る必要がある。
である紙製容器本体の内面に熱可塑性樹脂よりなる内面
保護フィルム43を密接着させる場合、フィルム自身が
加熱状態で接着させるが、内面保護フィルム43の材質
によっては、紙製容器本体との接着強度が不充分な場合
がある。このような場合には、例えば、内面保護フィル
ム43に、あらかじめヒートシール剤やホットメルト材
などの熱接着性樹脂を塗布したり、あるいは、熱接着性
樹脂を押し出しコートして接着層を設けておくことがで
きる。また、接着層を塗布する場合は、紙製容器本体側
に設けてもよく、ただ、このような接着層を設ける場合
は、接着層の材質の選定と厚さの調整を行うことが必要
である。
により適宜選定するが、イージーピール性を持つものが
好ましい。例えば、PET/ヒートシール剤、PP/ヒ
ートシール剤、PET/PP/ヒートシール剤、PET
/PE/ヒートシール剤、PET/PE/エチレン−酢
酸ビニル共重合体のケン化物(EVOH)/PE/ヒー
トシール剤、Kコート延伸ナイロン(KON)/PE/
ヒートシール剤などを使用することができる。
実施例を挙げて更に詳しく説明する。
使用して、図2に示すように、内周の形状が四角形のフ
ランジ4、および図3に示すように、底面5の形状が四
角形で各辺に折り曲げ可能な側面を連設しているブラン
ク10を製造した。これを図9に示すような真空成形機
の成形型40内に入れて、上記のフランジ4およびブラ
ンク10を該成形40型内で組み立てて紙製容器1を構
成する半製品の紙製容器本体2を得た。そして、真空成
形機のクランプ44に厚さ50μmの内面保護フィルム
43(A−PETフィルム30μmにEVA20μmを
押し出しコーティングしたフィルム)をクリップし、こ
れを100℃近くまで加熱した。次いで、この内面保護
フィルム43をクリップしているクランプ44を真空成
形機の成形型40に近づけて、紙製容器本体2の上部に
接触させて、金形型40内にある真空孔42から吸引し
つつ、加熱状態にある内面保護フィルム43を半製品の
紙製容器本体2の内部に入れてその内面の全面に該内面
保護フィルム43を密接着させた。内面保護フィルム4
3が密接着した後、吸引を解いて、更に内面保護フィル
ム43を切断して、図1に示すような底面5が四角形の
紙製容器1を得た。上記で得た紙製容器1内に内容物を
充填し、シール蓋をシールすることによって、充分な密
封性を有する紙製容器1を得ることができた。また、使
用後は、燃焼ゴミとして廃棄することができた。
使用して、図13に示すように、内周の形状が八角形の
フランジ4、および図14に示すように、底面5の形状
が八角形で各辺に折り曲げ可能な側面6、7、8、9、
11、12、13、14を連設しているブランク10b
を製造した。これを実施例1と同様に、図9に示すよう
な真空成形機の成形型40内に入れて、上記のフランジ
4およびブランク10bを該成形型40内で組み立てて
紙製容器1bを構成する半製品の紙製容器本体1bを得
た。そして、実施例1と同様に、厚さ50μmの内面保
護フィルム43(A−PETフィルム30μmにEVA
20μmを押し出しコーティングしたフィルム)を半製
品の紙製容器本体2bの内部に入れてその内面の全面に
密接着させた。内面保護フィルム43が密接着した後、
吸引を解いて、更に内面保護フィルム43を切断して、
図12に示すような底面5が八角形の紙製容器1bを得
た。上記で得た紙製容器1b内に内容物を充填し、シー
ル蓋をシールすることによって、充分な密封性を有する
紙製容器1bを得ることができた。また、使用後は、燃
焼ゴミとして廃棄することができた。
使用して、図13に示すように、内周の形状が八角形の
フランジ4、および図16に示すように、底面5の形状
が八角形で各辺に折り曲げ可能な側面6、7、8、9、
11、12、13、14を連設し、さらに、対向する二
対の側面6、7、8、9の外側のそれぞれの辺に重合片
6a、7b、8c、9dを連設しているブランク10c
を製造した。これを実施例1と同様に、図9に示すよう
な真空成形機の成形型40内に入れて、上記のフランジ
4およびブランク10cを該成形型40内で組み立てて
紙製容器1cを構成する半製品の紙製容器本体2cを得
た。そして、実施例1と同様に、厚さ50μmの内面保
護フィルム43(A−PETフィルム30μmにEVA
20μmを押し出しコーティングしたフィルム)を半製
品の紙製容器本体2cの内部に入れてその内面の全面に
密接着させた。内面保護フィルム43が密接着した後、
吸引を解いて、更に内面保護フィルム43を切断して、
図15に示すような底面5が八角形で、フランジ4に重
合片6a、7b、8c、9dが重ねられて補強され、フ
ランジ4と側面6、7、8、9との間の間隙がなく、内
面保護フィルム43にピンホールのない、形状がしっか
りしている紙製容器1cを得た。上記で得た紙製容器1
c内に内容物を充填し、シール蓋をシールすることによ
って、充分な密封性を有する紙製容器1cを得ることが
できた。また、使用後は、燃焼ゴミとして廃棄すること
ができた。
は、紙を主材料とする、多角形のリング形状のフランジ
と、少なくとも多角形状の底面と該底面の各辺に折れ線
を介して連設した側面とからなるブランクとを製造し、
これを真空ないし圧空成形する成形型内に入れて該型内
で組み立てて紙製容器を構成する半製品である紙製容器
本体を組み立てて、その紙製容器本体を構成する底面と
側面とフランジを加熱状態にある熱可塑性樹脂よりなる
内面保護フィルムを密接着させてそれらを固定すること
によって紙製容器を製造するものである。
によるシールの密封性が不充分であるという問題点を改
良し、その製造工程を全く変えたものである。すなわ
ち、板紙を主材料とするフランジとブランクを作製し、
これらを、フィルムを真空ないし圧空成形する型内で組
み立て、しかる後、その内面の全面に真空あるいは圧空
吸引して樹脂のフィルムを密接着させるだけであり、フ
ランジが、重なる部分あるいはつなぎ目などのない平滑
な一体なものであることから、シール蓋による充分な密
封が可能である。
ブランクとを成形型の中に挿入するだけで簡単に組み立
てることができ、組み立てた形状が変形しにくいという
特徴がある。
した容器であることから、容器として使用後、そのまま
燃焼ゴミとして廃棄することができ、環境破壊等の元凶
にならないものである。本発明にかかる紙製容器は、冷
凍食品、惣菜等の包装用容器として、極めて有用なもの
である。
す斜視図である。
す斜視図である。
示す上面図および部分断面図である。
施例を示す上面図である。
施例を示す上面図およびフランジを示す図である。
容器本体を組み立てる状態の成形型の概略を示す断面図
である。
器本体を組立てる概略を示す斜視図である。
製容器本体の内部に内面保護フィルムを密接着させる状
態の成形型の概略を示す断面図である。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
Claims (2)
- 【請求項1】 紙を主材料とする、多角形のリング形状
のフランジと、少なくとも多角形状の底面と該底面の各
辺に折れ線を介して連設した側面とからなるブランクと
で組み立てられた紙製容器本体と、該紙製容器本体の内
面に加熱状態で真空ないし圧空に吸引されて密接着して
いる熱可塑性樹脂よりなる内部保護フィルム層とからな
ることを特徴とする紙製容器。 - 【請求項2】 紙を主材料とする、多角形のリング状の
フランジと、少なくとも多角形状の底面と該底面の各辺
に折れ線を介して連設した側面とからなるブランクとを
真空ないし圧空成形する成形型内に入れて該成形型内で
半製品である紙製容器本体を組み立て、加熱状態にある
熱可塑性樹脂よりなる内部保護フィルムを真空ないし圧
空成形して紙製容器本体の内面の全面に密接着させるこ
とを特徴とする紙製容器の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11297586A JP2000190956A (ja) | 1998-10-20 | 1999-10-20 | 紙製容器およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10-298926 | 1998-10-20 | ||
JP29892698 | 1998-10-20 | ||
JP11297586A JP2000190956A (ja) | 1998-10-20 | 1999-10-20 | 紙製容器およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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JP11297586A Pending JP2000190956A (ja) | 1998-10-20 | 1999-10-20 | 紙製容器およびその製造方法 |
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---|---|
JP (1) | JP2000190956A (ja) |
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