JP2003034334A - 紙製包装容器及びその製造方法並びに製造装置 - Google Patents
紙製包装容器及びその製造方法並びに製造装置Info
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- Y02W30/80—Packaging reuse or recycling, e.g. of multilayer packaging
Abstract
イとフィルムとを剥離可能に構成するとともに、深絞り
式の自動連続包装を行うことができるようにする。 【解決手段】 紙トレイ28のフランジ部28aの複数
箇所にフィルム30を加熱して部分シールした後、プレ
シールされた紙トレイ28及びフィルム20をラミネー
ト用金型38及び42内の所定位置に配置した後、ラミ
ネート用金型38及び42を密閉状態とし、上金型38
内の真空引きを開始すると同時に紙トレイ28とフィル
ム30との間に圧搾空気を送り込んでフィルム30をヒ
ーティングプレート40に密着させて加熱し、フィルム
30の加熱後、紙トレイ28とフィルム30との間、及
び下金型42内の真空引きを行った後、上金型38内に
圧搾空気を送り込んでフィルム30を紙トレイ28の凹
部側の表面に押付け熱接着する。
Description
フィルムがラミネートされている紙製包装容器と、イン
ラインで紙製包装容器を製造するためのその製造方法並
びに製造装置に関するものである。
用いた紙製容器は、紙トレイ表面に接着剤によってフィ
ルムをラミネートすることにより製造されており、ま
た、紙製容器への密封包装も、前述のフィルムがラミネ
ートされている紙トレイを購入してからシール機等によ
りトップフィルム(すなわち、蓋フィルム)もしくは、
蓋紙を熱シールする方法が存在するのみである。
来の方法では、紙トレイ製造時に接着剤によりフィルム
を紙トレイに接着するため、フィルム接着費用が発生す
るとともに、接着剤による接着のためフィルムを紙トレ
イから剥離することが困難であり、フィルムと紙トレイ
とを分離廃棄したり、紙トレイをリサイクルしたりする
ことが困難であるという課題がある。
ル、ポリプロピレン、ポリスチレンのようなプラスチッ
クシート材料を成形する深絞り包装機では、包装容器を
連続して成形し、包装容器内に製品を詰め、包装容器の
蓋をし、隣接する包装容器同士を分離するという一連の
過程を連続して行うことができる。これに対して、紙ト
レイの場合には、あらかじめ購入しておいたフィルムが
ラミネートされているそれぞれ別体の紙トレイを使用す
るため、各紙トレイごとに、製品を詰め、蓋をするとい
う作業を行うことになり、深絞り式の自動連続包装を行
うことができないという課題がある。
が先に出願した、特願2001−034526に示すも
ののように、紙シートの表面にプラスチックフィルムを
付着した複合シートを前記塩化ビニールなどと同様に、
深絞り式の包装機で容器に成形し、自動連続包装を行う
ものがある。この場合にも、紙シートの表面にプラスチ
ックフィルムを付着した複合シートを用いるため、前述
の紙トレイに接着剤によってフィルムをラミネートした
ものと同様、紙トレイからプラスチックフィルムを容易
に剥離することができない。
のものである。
ために、請求項1記載の本発明による紙製包装容器は、
紙トレイの食品を収容する凹部側の表面にフィルムが剥
離可能にラミネートされていることを特徴としている。
装容器は、請求項1記載の発明において、前記フィルム
は、該フィルムを加熱することにより前記紙トレイへラ
ミネートされていることを特徴としている。
装容器は、請求項1又は2記載の発明において、前記紙
トレイは、周縁に形成されるフランジ部が、完全に平坦
であることを特徴としている。
装容器は、請求項1〜3のうちいずれか記載の発明にお
いて、前記フィルムは、シール層、酸素等のガスバリア
層及び紙接着層により構成されていることを特徴として
いる。
装容器は、請求項1〜3のうちいずれか記載の発明にお
いて、前記フィルムは、シール層及び紙接着層により構
成されていることを特徴としている。
装容器は、請求項1〜3のうちいずれか記載の発明にお
いて、前記フィルムは、シール層、強度層及び紙接着層
により構成されていることを特徴としている。
装容器は、請求項1〜3のうちいずれか記載の発明にお
いて、前記フィルムはシール層、強度層、酸素等のガス
バリア層及び紙接着層により構成されていることを特徴
としている。
装容器の製造方法は、紙トレイの複数箇所にフィルムを
加熱して部分シールするプレシール工程と、プレシール
された紙トレイ及びフィルムをラミネート用金型により
フィルムを加熱して紙トレイにラミネートするラミネー
ト工程とを有することを特徴としている。
装容器の製造方法は、請求項8記載の発明において、前
記ラミネート工程は、前記紙トレイが前記フィルムに部
分シールされた状態で上下が離隔した前記ラミネート用
金型内の所定位置に配置された後、ラミネート用金型内
を密閉状態とし、上金型とフィルムとの間の真空引きを
開始すると同時に紙トレイとフィルムとの間に圧搾空気
を送り込んでフィルムのみを加熱し、フィルムの加熱
後、紙トレイとフィルムとの間、及び下金型と紙トレイ
との間の真空引きを行った後、上金型とフィルムとの間
に圧搾空気を送り込んでフィルムを紙トレイの凹部側の
表面に押付け熱接着することを特徴としている。
包装容器の製造方法は、請求項8記載の発明において、
前記ラミネート工程は、前記紙トレイが前記フィルムに
部分シールされた状態で上下が離隔した前記ラミネート
用金型内の所定位置に配置された後、ラミネート用金型
を密閉状態とし、上金型とフィルムとの間の真空引きを
開始すると同時に紙トレイとフィルムとの間に大気圧を
送り込んでフィルムのみを加熱し、フィルムの加熱後、
紙トレイとフィルムとの間、及び下金型と紙トレイとの
間の真空引きを行った後、上金型とフィルムとの間に大
気圧を送り込んでフィルムを紙トレイの凹部側の表面に
押付け熱接着することを特徴としている。
装置は、紙トレイをトレイプレシール部まで搬送するト
レイ搬送部と、搬送された紙トレイにフィルムを部分的
に熱接着するトレイプレシール部と、部分的に熱接着さ
れたフィルムを紙トレイの凹部側の表面全面に押付け熱
接着するラミネート部と、フィルムが熱接着された紙ト
レイの凹部側に製品を投入する製品投入部と、製品が投
入された紙トレイの上面にトップフィルムを熱接着する
真空・ガスフラッシュシール部と、を備えることを特徴
としている。
装置は、請求項11記載の発明において、ラミネート部
は、金型内の真空引き及び金型内へエア圧を送り込み可
能な開口部を有する上金型と、フィルムの全面を加熱可
能なヒーティングプレートと、紙トレイを載置可能であ
るとともに昇降可能であり、金型内の真空引きを行うこ
とが可能な開口部と、金型内へのエア圧の送り込み及び
金型内の真空引きを行うことが可能な開口部と、を有す
る下金型と、から構成されていることを特徴としてい
る。
装置は、請求項11記載の発明において、ラミネート部
は、金型内の真空引き及び金型内へ大気圧を送り込み可
能な開口部を有する上金型と、フィルムの全面を加熱可
能なヒーティングプレートと、紙トレイを載置可能であ
るとともに昇降可能であり、金型内の真空引きを行うこ
とが可能な開口部と、金型内への大気圧の送り込み及び
金型内の真空引きを行うことが可能な開口部と、を有す
る下金型と、から構成されていることを特徴としてい
る。
〜7のうちいずれか記載の発明において、前記紙製包装
容器は、深絞り包装容器であることを特徴としている。
〜10のうちいずれかに記載の紙製包装容器の製造方法
により製造された深絞り紙製包装容器を提供している。
1〜13のうちいずれかに記載の紙製包装容器製造装置
により製造された深絞り紙製包装容器を提供している。
明の紙トレイ28のインラインのラミネートから製品の
包装までの一連の流れを示すシステムの概要図を示す。
0、ラミネート用フィルム供給部12、トレイプレシー
ル部14、ラミネート部16、製品投入部18、トップ
フィルム供給部20、真空・ガスフラッシュ・シール部
22、クロスカット部24、送り方向カット部26によ
り構成されている。
された製函による紙トレイ28(あるいはパルプモール
ドトレイ)が開口部を上方にして載置されており、紙ト
レイ28をトレイプレシール部14にコンベアライン等
により自動供給する。
ール状のラミネート用フィルム30が上方に設けられて
おり、ラミネート用フィルム30をトレイプレシール部
14に自動供給する。
と、紙トレイ28の周縁に形成されるフランジ部28a
方向に部分的に突出する突出部34aを有し、突出部3
4aがラミネート用フィルム30を加熱可能なヒーティ
ングプレート34と、紙トレイ28の底部の形状に沿っ
た形状の上面を有するとともに昇降可能な下金型36
と、から構成されている。
るように、上部に開口部38aが形成された上金型38
と、ラミネート用フィルム30の全面を加熱可能なヒー
ティングプレート40と、紙トレイ28の底部の形状に
沿った形状の上面を有するとともに、矢印のように上下
方向に昇降可能であり、側部と底部とにそれぞれ開口部
42a及び42bが形成されている下金型42と、から
構成されている。
8の上蓋となるロール状のトップフィルム44を真空・
ガスフラッシュ・シール部22に自動供給する。
上金型46と、紙トレイ28の周縁に形成されるフラン
ジ部28a方向にフランジ部28a全周に沿って突出す
る突出部48aを有するとともに、突出部48aがトッ
プフィルム44を加熱可能なヒーティングプレート48
と、紙トレイ28の底部の形状に沿った形状の上面を有
するとともに、矢印のように上下方向に昇降可能な下金
型50と、から構成されている。
る。
と下金型36とが離隔した状態で、トレイ搬送部10か
ら紙トレイ28が下金型36上に載置され、ラミネート
フィルム供給部12から紙トレイ28上部に、紙トレイ
28全体を被覆するようにラミネート用フィルム30が
載置される。この状態で、下金型36が上昇し、上金型
32及び下金型36が密閉されて、ヒーティングプレー
ト34の突出部34aによりラミネート用フィルム30
が部分的に加熱され、紙トレイ28のフランジ部28a
にラミネート用フィルム30が部分的な点付けにより熱
接着される。この後、下金型36が下降して上金型32
と下金型36が離隔し、紙トレイ28とラミネート用フ
ィルム30とが部分シールされた状態、すなわち、ラミ
ネート用フィルム30に紙トレイ28がぶら下がった状
態で、ラミネート部16に搬送される。
0の加熱及びフランジ部28aへの熱接着は、後述のラ
ミネート部16と同様の方法で行っても良く、又は違う
方法で行っても良い。
施の形態のラミネート工程を示す。
ルム30が部分シールされた状態の紙トレイ28が、上
金型(ラミネート用金型)38と下金型(ラミネート用
金型)42とが離隔した状態の金型内の所定位置に配置
された後、下金型42が上昇して、上金型38及び下金
型42が密閉状態となる。
部38aから上金型38とラミネート用フィルム30と
の間の真空引きを開始すると同時に、紙トレイ28の凹
部側とラミネート用フィルム30との間に開口部42a
からエア(圧搾空気)を送り込んでラミネート用フィル
ム30を上昇させることにより、ラミネート用フィルム
30をヒーテシングプレート40に密着させて加熱す
る。
(2)に示されるように、側方の開口部42aと底側の
開口部42bから真空引きを行い、紙トレイ28の凹部
側とラミネート用フィルム30との間、及び紙トレイ2
8と下金型42との間の空気をそれぞれ除去する。
30との間の空気除去が終了した後、図2(3)に示さ
れるように、紙トレイ28の凹部側とラミネート用フィ
ルム30との間、及び紙トレイ28と下金型42との間
の真空状態をそれぞれ保持した状態で、開口部38aか
らの真空引きを中止して、開口部38aから圧搾空気を
送り込む。これにより、上金型38内の圧搾空気圧力と
下金型42内の真空圧との差圧により、加熱されたラミ
ネート用フィルム30は紙トレイ28の凹部側表面に押
付けられると同時に熱接着され、深絞り紙製包装容器5
2が形成される。
と下金型42とが離隔し、深絞り紙製包装容器52が製
品投入部18に搬送され、深絞り紙製包装容器52内に
所定の食品等の製品が投入、充填された後、真空・ガス
フラッシュ・シール部22に搬送される。
は、上金型46と下金型50とが離隔した状態の金型内
の所定位置に深絞り紙製包装容器52が配置され、深絞
り紙製包装容器52の上部全面を被覆するようにトップ
フィルム供給部20からトップフィルム44が自動供給
される。
及び下金型50が密閉状態となった後、トップフィルム
44がヒーティングプレート48の突出部48aに密着
して加熱され、深絞り紙製包装容器52のフランジ部5
2aに熱接着する。
充填されたり、真空にされる。
加熱及びフランジ部52aへの熱接着は、前述のラミネ
ート部16と同様の方法で行っても良いし、違う方法で
行っても良い。
び下金型50が離隔してトップフィルム44でシールさ
れた深絞り紙製包装容器52がクロスカット部24に搬
送されて送り方向と垂直にクロスカットされた後、送り
方向カット部26に搬送されて送り方向がカットされ
る。
て第2の実施の形態を説明する。
施の形態と異なるだけで、その他の構成は第1の実施の
形態と同様である。
熱する際に、第1の実施の形態では、図2(1)に示さ
れるように、紙トレイ28の凹部側とラミネート用フィ
ルム30との間に開口部42aからエア(圧搾空気)を
送り込むが、第2の実施の形態では、図3(1)に示さ
れるように、エアの代わりに大気圧を送り込む。
0を紙トレイ28の凹部側表面に押付けると同時に熱接
着させる際に、第1の実施の形態では、図2(3)に示
されるように、開口部38aからの真空引きを中止し
て、開口部38aから圧搾空気を送り込み、上金型38
内の圧搾空気圧力と下金型42内の真空圧との差圧によ
り行うが、第2の実施の形態では、図3(3)に示され
るように、開口部38aからの真空引きを中止して、開
口部38aから大気圧を送り込み、上金型38内の大気
圧力と下金型42内の真空圧との差圧により行う。
圧、すなわち空気を用いることができるため特別な設備
が不要であるという利点であるが、紙トレイ28が深い
場合や、紙トレイ28の底面形状が複雑な場合、あるい
は紙トレイ28の底面と側面の交差角度が鋭角な場合な
どのように、ラミネート用フィルム30が紙トレイ28
に密着しにくいような場合は、ラミネート用フィルム3
0の紙トレイ28への押付け力が大きくなる第1の実施
の形態に示す圧搾空気を使用する方法が望ましい。
より紙トレイ28との接着強度が弱い場合や、逆に紙ト
レイ28表面材質によりラミネート用フィルム30との
接着強度が弱いような場合なども、ラミネート用フィル
ム30の紙トレイ28への押付け力が大きくなる第1の
実施の形態に示す圧搾空気を使用する方法が望ましい。
に応じて種々の形態が考えられるが、一般的には次のよ
うなものが使用される。
紙接着層 食品等のように、包装品に保存性、鮮度保持性が要求さ
れる場合に用いられる。
いられる。
リア層/紙接着層 包装品に保存性と強度が要求される場合に用いられる。
層について説明する。
である。通常フィルム同士の熱接着においては、最も一
般的には、ポリエチレン系樹脂が用いられ、その他高温
域でのシール性を必要とされる場合には、ポリプロピレ
ン等が用いられる。
いて、ヒーティングプレート40の温度を120〜16
0℃程度の高温域に設定する必要がある。これは、ラミ
ネート用フィルム30に極力大きな熱量を加えて紙との
接着力を持たせることと、ラミネート用フィルム30を
極力軟化させて紙トレイ28の細部にまでラミネート用
フィルム30を密着させることを目的とするためであ
る。
ネート用フィルム30は、高温域でヒーティングプレー
ト40による直接密着による加熱に耐えうるポリプロピ
レン等の高融点の樹脂の使用が望ましい。
わせて成形性が求められるため、エチレン・ビニルアル
コール共重合体の使用が一般的である。
が挙げられる。 エチレン系三元共重合体(例えば、エチレン・アクリ
ル酸エステル、無水マレイン酸三元共重合体) エチレン系共重合体(例えば、エチレン・酢酸ビニル
共重合体、アイオノマー) 酸変性ポリプロピレン(例えば、無水マレイン酸変性
ポリプロピレン)
は、一般的にはポリアミド(通称ナイロン)を用いる。
制はない。材質に関しては、パルプモールド製の場合に
は、非木材であり、生分解性も有しており、環境に優し
い。また、製函トレイでは、印刷し易く、コーテイング
による耐水性も付加することができる。形状に関して
は、最終的に真空・ガスフラッシュ・シール部22にお
いてトップフィルム44と深絞り紙製包装容器52とが
熱シールされることから鑑み、完全密閉包装や保存性包
装を目的とする場合は、紙トレイ28のフランジ部28
aがほぼ完全な平面であり、凹凸や皺や隙間が無いこと
が望ましい。ただし、保存性を目的としない包装や野菜
等の包装のようにあえて密閉を求めない包装の場合に
は、フランジ部28aの皺や隙間は問題とならない。
についての適用について、説明しているが、これに限定
されるものではなく、本発明は、紙コップ、紙包装容
器、紙製ジュースパック等の紙包装容器全てに広く適用
することが可能である。
願発明によれば、紙トレイの食品を収容する凹部側の表
面にフィルムを剥離可能にラミネートしているので、分
別廃棄が可能であり、紙の部分をリサイクルすることが
できる。さらに、紙トレイ内面にフィルムをラミネート
して、製品を充填して、上蓋をシールするようにしてい
るので、内部にガス置換、真空化することが可能とな
る。
紙トレイ内部に空気が入り収容している食品が酸化した
り、油が酸化したりするが、フィルムをラミネートして
いるので、完全密封することができ、耐水性、耐油性を
有する。
り、電子レンジで加熱しても紙なので熱くならないとい
う利点がある。
できる。
フィルムの加熱のみで紙トレイへフィルムをラミネート
しており、接着剤を必要としないので、深絞り式の自動
連続包装をすることができる。
紙トレイのフランジ部が完全に平坦であるため、完全密
封包装や、保存性包装を行うことができる。
ル層、酸素等のガスバリア層及び紙接着層により構成さ
れているものでもよく、請求項5に記載のようにシール
層及び紙接着層により構成されているものでもよく、請
求項6記載のようにシール層、強度層及び紙接着層によ
り構成されているものでもよく、請求項7記載のように
シール層、強度層、酸素等のガスバリア層及び紙接着層
により構成されているものでもよい。このように、フィ
ルムに紙接着層を設けることにより、紙とのラミネート
を最適、且つ容易に行うことが可能となる。
フィルムをラミネートする際に、まず、紙トレイの複数
箇所にラミネート用のフィルムを加熱して部分シールし
て、フィルムに紙トレイをぶら下げた状態にしておい
て、ラミネート用金型を通してフィルムを加熱して紙ト
レイの凹部側の表面にラミネートするため、それぞれ別
体の紙トレイを連続するフィルムに複数個接着して、連
続する複数の紙トレイとすることができるので、自動連
続包装が可能となる。
空気と真空圧との差圧により加熱されたフィルムを紙ト
レイ内面に押付け熱接着するため、フィルムを紙トレイ
の凹部側の表面に押付ける力が強く、紙トレイが深い場
合や、紙トレイ底面形状が複雑な場合、あるいは紙トレ
イ底面と側面の交差角度が鋭角な場合などのように、フ
ィルムが紙トレイに密着しにくいような場合でも、密着
させることが可能である。また、フィルムの材質や紙ト
レイ内面の材質により、フィルムと紙トレイとの接着強
度が弱いような場合も、接着させることが可能である。
気圧と真空圧との差圧により加熱されたフィルムを紙ト
レイの凹部側の表面に押付け熱接着するため、特別な装
置を用いることなく、身の回りの空気(大気)を用いて
接着することができる。
ば、紙トレイの凹部側表面にフィルムをラミネートし、
フィルムがラミネートされた紙トレイの凹部に製品を投
入し、製品が投入された紙トレイにトップフィルムで蓋
をするという一連の行程を自動で行うことができる。
求項1〜7のうちいずれか記載の発明を深絞り包装容器
に適用することができる。
求項8〜10のうちいずれかに記載の紙製包装容器の製
造方法により深絞り紙製包装容器を製造することができ
る。
求項11〜13のうちいずれかに記載の紙製包装容器製
造装置により深絞り紙製包装容器を製造することができ
る。
ら製品の包装までの一連の流れを示すシステムの概要図
である。
ある。
ある。
Claims (16)
- 【請求項1】 紙トレイの食品を収容する凹部側の表面
にフィルムが剥離可能にラミネートされていることを特
徴とする紙製包装容器。 - 【請求項2】 前記フィルムは、該フィルムを加熱する
ことにより前記紙トレイへラミネートされていることを
特徴とする請求項1記載の紙製包装容器。 - 【請求項3】 前記紙トレイは、周縁に形成されるフラ
ンジ部が、完全に平坦であることを特徴とする請求項1
又は2記載の紙製包装容器。 - 【請求項4】 前記フィルムは、シール層、酸素等のガ
スバリア層及び紙接着層により構成されていることを特
徴とする請求項1〜3のうちいずれか記載の紙製包装容
器。 - 【請求項5】 前記フィルムは、シール層及び紙接着層
により構成されていることを特徴とする請求項1〜3の
うちいずれか記載の紙製包装容器。 - 【請求項6】 前記フィルムは、シール層、強度層及び
紙接着層により構成されていることを特徴とする請求項
1〜3のうちいずれか記載の紙製包装容器。 - 【請求項7】 前記フィルムはシール層、強度層、酸素
等のガスバリア層及び紙接着層により構成されているこ
とを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか記載の紙製
包装容器。 - 【請求項8】 搬送供給された紙トレイの複数箇所に、
ラミネート用のフィルムを加熱して部分シールし、該フ
ィルムに紙トレーがぶら下がった状態とするプレシール
工程と、 プレシールされた紙トレイ及びフィルムを、ラミネート
用金型によりフィルムを加熱して紙トレイにラミネート
するラミネート工程と、を有する紙製包装容器の製造方
法。 - 【請求項9】 前記ラミネート工程は、前記紙トレイが
前記フィルムに部分シールされた状態で上下が離隔した
前記ラミネート用金型内の所定位置に配置された後、ラ
ミネート用金型内を密閉状態とし、上金型とフィルムと
の間の真空引きを開始すると同時に紙トレイとフィルム
との間に圧搾空気を送り込んでフィルムのみを加熱し、
フィルムの加熱後、紙トレイとフィルムとの間、及び下
金型と紙トレイとの間の真空引きを行った後、上金型と
フィルムとの間に圧搾空気を送り込んでフィルムを紙ト
レイの凹部側の表面に押付け熱接着することを特徴とす
る請求項8記載の紙製包装容器の製造方法。 - 【請求項10】 前記ラミネート工程は、前記紙トレイ
が前記フィルムに部分シールされた状態で上下が離隔し
た前記ラミネート用金型内の所定位置に配置された後、
ラミネート用金型を密閉状態とし、上金型とフィルムと
の間の真空引きを開始すると同時に紙トレイとフィルム
との間に大気圧を送り込んでフィルムのみを加熱し、フ
ィルムの加熱後、紙トレイとフィルムとの間、及び下金
型と紙トレイとの間の真空引きを行った後、上金型とフ
ィルムとの間に大気圧を送り込んでフィルムを紙トレイ
の凹部側の表面に押付け熱接着することを特徴とする請
求項8記載の紙製包装容器の製造方法。 - 【請求項11】 紙トレイをトレイプレシール部まで搬
送するトレイ搬送部と、 搬送された紙トレイにフィルムを部分的に熱接着するト
レイプレシール部と、 部分的に熱接着されたフィルムを紙トレイの凹部側の表
面全面に押付け熱接着するラミネート部と、 フィルムが熱接着された紙トレイの凹部側に製品を投入
する製品投入部と、 製品が投入された紙トレイの上面にトップフィルムを熱
接着する真空・ガスフラッシュシール部と、を備える紙
製包装容器製造装置。 - 【請求項12】 ラミネート部は、金型内の真空引き及
び金型内へエア圧を送り込み可能な開口部を有する上金
型と、 フィルムの全面を加熱可能なヒーティングプレートと、 紙トレイを載置可能であるとともに昇降可能であり、金
型内の真空引きを行うことが可能な開口部と、金型内へ
のエア圧の送り込み及び金型内の真空引きを行うことが
可能な開口部と、を有する下金型と、から構成されてい
ることを特徴とする請求項11に記載の紙製包装容器製
造装置。 - 【請求項13】 ラミネート部は、金型内の真空引き及
び金型内へ大気圧を送り込み可能な開口部を有する上金
型と、 フィルムの全面を加熱可能なヒーティングプレートと、 紙トレイを載置可能であるとともに昇降可能であり、金
型内の真空引きを行うことが可能な開口部と、金型内へ
の大気圧の送り込み及び金型内の真空引きを行うことが
可能な開口部と、を有する下金型と、から構成されてい
ることを特徴とする請求項11に記載の紙製包装容器製
造装置。 - 【請求項14】 前記紙製包装容器は、深絞り包装容器
であることを特徴とする請求項1〜7のうちいずれか記
載の紙製包装容器。 - 【請求項15】 請求項8〜10のうちいずれかに記載
の紙製包装容器の製造方法により製造された深絞り紙製
包装容器。 - 【請求項16】 請求項11〜13のうちいずれかに記
載の紙製包装容器製造装置により製造された深絞り紙製
包装容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001224306A JP4658400B2 (ja) | 2001-07-25 | 2001-07-25 | 紙製包装容器及びその製造方法並びに製造装置 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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- 2001-07-25 JP JP2001224306A patent/JP4658400B2/ja not_active Expired - Lifetime
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