JP2001287557A - トランスファ装置 - Google Patents

トランスファ装置

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JP2001287557A
JP2001287557A JP2000103982A JP2000103982A JP2001287557A JP 2001287557 A JP2001287557 A JP 2001287557A JP 2000103982 A JP2000103982 A JP 2000103982A JP 2000103982 A JP2000103982 A JP 2000103982A JP 2001287557 A JP2001287557 A JP 2001287557A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、ハイモードとローモードとの間
のシフトモータによる切換えを、切換え条件を満たすと
の判定が所定時間以上継続しているときに行うことによ
り、切換え時の安全性を向上したトランスファ装置を提
供する。 【解決手段】 ハイモード(H)−ローモード(L)
切換えを実行すると運転が危険に陥ることにならないよ
うなシフトモータによるH−L切換え条件(変速装置の
変速位置、ブレーキ、車速及びエンジン回転数)の確認
が行われた(ステップ2)後、ステップ2で確認した切
換え条件がすべて満たされている状態が所定の判定時間
1 以上継続しているか否かが判断される(ステップ
3)。条件満足状態が所定時間T1 以上継続しているこ
とを確認してから、ステップ4以後のH−L切換えに向
かって処理が実行されるので、切換え時の安全性が向上
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主変速機からの
動力を高速と低速との間で切り換えると共に、二輪駆動
と四輪駆動とを切り換えられる所謂パートタイム方式の
四輪駆動装置におけるトランスファ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、トルクスプリット式四輪駆動車に
適用される四輪駆動装置においては、二輪駆動と四輪駆
動とを切り換えられる所謂パートタイム方式のものが広
く普及するに至っている。そしてこの殆どが、手動操作
等によって前後輪を機械的に直結する所謂メカニカルロ
ック方式を採用している。
【0003】図5は、従来のトルクスプリット式四輪駆
動車に適用されている四輪駆動装置を示す概略図であ
る。四輪駆動車は、図中左側に位置する前輪1、右側に
位置する後輪2、及び後輪2を常時直接的に駆動するエ
ンジン3を備えている。即ち、この四輪駆動装置5は後
輪駆動(FR)ベースとなっている。
【0004】四輪駆動装置5は、エンジン3からの駆動
力を変速して出力する変速機4と、変速機4から出力さ
れた駆動力或いはトルクが入力されて前後輪1,2に各
々出力するためのトランスファ装置6を有する。変速機
4は、マニュアルトランスミッションであっても、オー
トマチックトランスミッションであってもよい。トラン
スファ装置6は、主として、セレクタレバー7の手動操
作によって高速段(以下ハイモード(H)という)及び
低速段(以下ローモード(L)という)を切り換えるた
めの切換え機構8と、切換え機構8からの入力を実質的
に分配するためのクラッチ9とから構成されている。
【0005】切換え機構8は、入力軸10に同軸に設け
られた入力スプライン11及び入力ギヤ12と、サンギ
ヤとしての入力ギヤ12及び固定ギヤ13間で歯合回転
するプラネタリギヤ14と、プラネタリギヤ14の回転
に伴って入力軸10回りを回転する円筒状ギヤ15とを
有する。入力スプライン11又は円筒状ギヤ15に付属
したスプラインは、それぞれ、セレクタレバー7の操作
により、スライド可能なシフトスリーブ18を介して後
輪駆動軸16の入力端の駆動スプライン16aに選択的
に接続されるようになっている。
【0006】図示例においては、ハイモード(H)にあ
るときに、シフトスリーブ18は、入力スプライン11
と駆動スプライン16aとを接続して、入力軸10を後
輪駆動軸16に直結する。入力軸10の駆動力はそのま
まシフトスリーブ18を介して後輪駆動軸16に伝達さ
れ、後輪駆動軸16を高速駆動する。このとき、後述す
るクラッチ9をオン状態にすると、後輪2を駆動すると
共に、前輪駆動軸33を介して前輪1を駆動する四駆ハ
イモード(4H)が選択される。クラッチ9をオフ状態
にすると、後輪2のみを駆動する二駆ハイモード(2
H)が選択される。一方、ローモード(L)が選択され
ると、シフトスリーブ18は、遊星回転する円筒状ギヤ
15と駆動スプライン16aとを接続して、後輪駆動軸
16を減速回転させる。このとき、後述するシフトスリ
ーブ29もシフトして直結用スプライン27,28を直
結し、クラッチ9の作動状態に関わらず、前輪1と後輪
2とを駆動する四輪駆動状態となる。なお、四駆ハイモ
ード(4H)は、通常の雪道、ぬかるみ等の路面状況で
選択され、四駆ローモード(4L)は、急坂、極悪路、
けん引等の比較的高い駆動力を要する状況で選択され
る。シフトスリーブ18は、エンジン3からの駆動力が
そのまま伝達される高速用スプラインである入力スプラ
イン11と、エンジン3からの駆動力が減速回転されて
伝達される円筒状ギヤ15のスプラインとに対して選択
的に係合可能なH−L切換え用シフトスリーブである。
また、シフトスリーブ29は、出力軸を構成する前輪駆
動軸33と後輪駆動軸16とを直結又は分離可能に係合
可能なメカニカルロック用シフトスリーブである。
【0007】後輪駆動軸16の出力端には、終減速装置
17の一部をなす小ギヤ16bが設けられており、小ギ
ヤ16bは、デファレンシヤルケース19に一体に設け
られた大ギヤ20を駆動する。大ギヤ20は、左右の差
動小ギヤ21及び後輪車軸22を介して後輪2をそれぞ
れ駆動する。なお、後輪駆動軸16において、そのトラ
ンスファ装置6から延出する部分は、後輪側プロペラシ
ャフト16cによって形成されている。
【0008】クラッチ9は、後輪駆動軸16に列設され
た複数のインナプレート23と、インナプレート23間
に配置されたアウタプレート24との摩擦接続により駆
動力を分配する湿式多板式のクラッチである。インナプ
レート23は後輪駆動軸16に、またアウタプレート2
4はクラッチハウジング25にそれぞれスプライン嵌合
されており、両プレート23,24は、後輪駆動軸16
又はクラッチハウジング25にそれぞれ軸方向にはスラ
イド移動可能であるが、回転方向には移動不能である。
クラッチハウジング25は、後輪駆動軸16の回りを回
転可能である。インナプレート23とアウタプレート2
4とは、その近傍に固定されたアクチュエータ即ち電磁
ソレノイド26が発生させる電磁力によりスライド移動
して圧着を行う。クラッチ9においては、電磁ソレノイ
ド26への通電を制御することで、インナプレート23
とアウタプレート24との接触状態或いは当たり具合を
制御することにより、前後輪1,2への分配トルクを車
両の走行状態に応じて制御することができる。上記のよ
うにクラッチ9の締結力を制御することにより、車両
は、クラッチ9からは0:100〜50:50(前輪:
後輪)の分配トルクを常時連続的に得ることができる四
輪駆動車として機能する。
【0009】クラッチハウジング25と後輪駆動軸16
とには、上記の直結用スプライン27,28がそれぞれ
設けられている。直結用スプライン27,28は、ロー
モード(L)が選択されたとき、スライド可能なシフト
スリーブ29によって互いに接続される。シフトスリー
ブ29による接続状態では、クラッチハウジング25は
後輪駆動軸16に直結され、クラッチ9の作動状態に関
係なくメカニカルロックが達成され、クラッチ9による
分配トルク制御はなされない。しかしながら、クラッチ
9の作動系統が故障したときでも、四輪駆動状態が確保
される。
【0010】クラッチハウジング25にはスプロケット
30が設けられており、スプロケット30に入力された
前輪駆動力は、チェーン31及び駆動スプロケット32
を介して前輪駆動軸33に伝達される。前輪駆動軸33
の出力軸には終減速装置34の一部をなす小ギヤ35が
設けられ、小ギヤ35は大ギヤ36、デファレンシヤル
ケース37、差動小ギヤ38及び前輪車軸39を介して
前輪1をそれぞれ駆動する。なお、前輪駆動軸33にお
いて、そのトランスファ装置6から延出する部分は前輪
側プロペラシャフト33aによって形成されている。
【0011】トランスファ装置6において、後輪駆動軸
16と前輪駆動軸33とには速度検出のための突起付デ
ィスク41,42がそれぞれ設けられている。突起付デ
ィスク41,42は、その周縁部に等間隔且つ複数の突
起を有する。突起付ディスク41,42の近傍には、ホ
ール素子を用いた無接触近接式の速度センサ43,44
が設けられている。速度センサ43,44は、回転する
ディスク41,42の突起が通過する毎にパルス信号を
出力する。
【0012】速度センサ43,44は、クラッチ9の電
子制御等を行うためのコンピュータ式のコントローラ4
5に電気的に接続されている。コントローラ45は、速
度センサ43,44からの信号及び他の信号等を入力す
る入力部46と、入力部46からの入力信号に基づき演
算処理を行う演算処理部47と、演算処理部47で得ら
れた出力値に基づき作動電流を出力する出力部48とか
ら構成されている。出力部48からの作動電流は、具体
的にはパルス電圧によるデューティ比の変化により増減
される。作動電流が電磁ソレノイド26に送出されるこ
とにより、クラッチ9の電子制御が達成される。コント
ローラ45は、セレクタレバー7の選択モードを示すス
イッチ信号や、後述する断続機構40の接続状態を示す
信号等も受信して、四輪駆動装置5を一括して制御す
る。
【0013】通常の四駆ハイモード(4H)において、
演算処理部47は、速度センサ43,44からのパルス
信号を読み取り、時間当たりの回転位相から各軸16,
33の回転速度、更にはそれらを補正して後輪速度Vr
及び前輪速度Vfを算出する。そしてこれらに速度差が
ある場合、例えば発進加速等においてVr>Vfの場合
には、その速度差を打ち消すように前輪1側にトルクを
分配させる。具体的には、電磁ソレノイド26に与える
作動電流を増大して、インナプレート23とアウタプレ
ート24との押付けを強くする。一方Vr≒Vfの場合
は、それらプレート23,24の押付けを逆に弱くす
る。このように、コントローラ45は、速度センサ4
3,44からパルス信号が送出される瞬間毎に、インナ
プレート23とアウタプレート24との圧着を行い、ク
ラッチ9の制御を行っている。
【0014】ところで、四輪駆動装置5では、セレクタ
レバー7の操作により、上記ハイモード(4H)及びロ
ーモード(4L)に加え高速二輪駆動モード(以下二駆
モード(2H)という)を選択することが可能である。
二駆モード(2H)では、シフトスリーブ18,29が
占める位置はハイモード(4H)の場合の位置に等し
く、クラッチ9は断たれた状態にあり、締結力制御はさ
れない。
【0015】二駆モード(2H)のとき、一方即ち左側
の前輪車軸39は、その中間位置において、接続・分断
を行うための断続機構40によって分断される。具体的
に、前輪車軸39は分割車軸39a,39bからなり、
分割車軸39a,39bは、ハイモード(4H)のとき
には接続スリーブ40aを介して接続される一方、二駆
モード(2H)のときには接続スリーブ40aのスライ
ド移動により分断される。ここで接続スリーブ40aの
移動は、セレクタレバー7の操作と同期して、アクチュ
エータ40bによる空気圧制御によって自動的になされ
る。分断された状態では、左右の前輪1,1はフリーに
回転することができ、走行中の前輪1,1の回転による
前輪駆動軸33からクラッチハウジング25に至る前輪
駆動系の駆動が防止される。前輪駆動系は四輪駆動車が
走行中であっても静止状態に保持されるので、燃費の悪
化を防止することができる。
【0016】四輪駆動装置5におけるモード切換えは、
上記のように、セレクトレバー7の操作によって行われ
ているが、このモード切換えをシフトモータによって行
うことが提案されている。図1は、トランスファ装置6
におけるモード切換えをシフトモータによって行う四輪
駆動装置用の切換え機構に繋がるシフト機構を示す斜視
図である。図1に示すシフト機構においては、図5に示
す四輪駆動装置に示した構成要素と同等の構成要素には
同じ符号を付すことにより再度の説明を省略する。トラ
ンスファ装置6には、シフト機構のモード切換え用にシ
フトモータ50が設けられている。シフトモータ50の
回転出力は、後輪駆動軸16上に配置されたシフトスリ
ーブ18,29をシフト操作するため、適宜の変換機構
を介して、シフトスリーブ18,29を後輪駆動軸16
に沿って移動させる軸方向変位に変換される。
【0017】図3に示すシフト機構によれば、H−L切
換え用のシフトスリーブ18とメカニカルロック用のシ
フトスリーブ29とは、シフトモータ50が出力する回
転駆動力によってシフト操作される。シフトモータ50
の出力軸51にはウォーム52が設けられており、ウォ
ーム52は、出力軸51と直交配置されたシフトシャフ
ト53の一端上に固定的に設けられたウォームホイール
54と噛み合っている。シフトシャフト53の他端に
は、シフトカム55がシフトシャフト53に対して回転
自在に配置されており、シフトカム55とシフトシャフ
ト53との間には、巻上げスプリング56が設けられて
おり、シフトシャフト53が回転するときに、巻上げス
プリング56のばね力を介してシフトカム55が回転さ
れる。
【0018】シフトシャフト53と後輪駆動軸16との
間には、平行にシフトロッド57が配設されている。シ
フトロッド57には、シフトカム55にカム係合するシ
フトフォーク58とメカニカルロック用のシフトアーム
59とが摺動可能に配置されている。シフトフォーク5
8は、後輪駆動軸16上に摺動可能に配置されたシフト
スリーブ18と係合しており、シフトシャフト53の図
示する回転方向(H[High]又はL[Low])に
応じてシフトカム55のカム作用によりシフトロッド5
7上を摺動する。シフトフォーク58がシフトロッド5
7上をシフトする方向に対応して、シフトスリーブ18
は、切換え機構8におけるサンギヤとしての入力ギヤス
プライン11に係合させて変速機4の出力を高速回転で
後輪駆動軸16に伝達する四駆ハイモード(4H)、又
はシフトスリーブ18を、切換え機構8におけるプラネ
タリギヤ14と共に回転する円筒状ギヤ15に係合させ
て変速機4の出力を低速回転で後輪駆動軸16に伝達す
る四駆ローモード(4L)に選択的にシフトする。
【0019】メカニカルロック用のシフトアーム59
は、後輪駆動軸16上に摺動可能に配置されたメカニカ
ルロック用のシフトスリーブ29に係合しており、シフ
トシャフト53の回転方向に応じてシフトロッド57上
を摺動することにより、メカニカルロック状態とメカニ
カルロックフリー状態とのいずれかに選択される。シフ
トアーム59は、シフトフォーク58が四駆ローモード
(4L)を選択する側にシフトするときには、シフトス
リーブ29を直結用スプライン27,28に接続させ
て、後輪駆動軸16とクラッチハウジング25とをメカ
ニカルロックする。シフトアーム59が高速二輪駆動モ
ード(2H)を選択する側にシフトする場合、シフトス
リーブ18,29の位置は、それぞれ四駆ハイモード
(4H)の場合と同様である。シフトアーム59は、シ
フトロッド57上にトランスファ装置のケーシングとの
間において配置されたリターンスプリング60によっ
て、高速二輪駆動モード(2H)にシフトする方向に付
勢されている。
【0020】ウォームホイール54に関連して、エンコ
ーダ61が取り付けられている。エンコーダ61は、シ
フトモータ50の駆動によってウォームホイール54と
共に回転するエンコーダポジションプレート62と、エ
ンコーダポジションプレート62に対向して配置された
非回転のセンサプレート63とから構成されている。エ
ンコーダポジションプレート62の一側の端面には、半
径の異なる位置に、それぞれ周方向に異なる範囲にわた
って弧状の検出用ストラップ(図示せず)が配置されて
おり、ケースに固定されているセンサプレート63に
は、複数(この実施例では、4個)の検出端子64が径
方向に並べて配設されている。ウォームホイール54の
回転に伴ってエンコーダポジションプレート62が回転
するとき、検出端子64が検出用ストラップを検出した
検出信号の組合せによって、シフトモータ50の出力軸
51の回転位置(モータポジション)を特定することが
できる。検出端子64によるポジションコードの検出
は、各検出端子64とGND端子との導通のオンーオフ
を読み取ることにより行われる。
【0021】エンコーダ61の4個の検出端子64が検
出した検出状態とモータポジションとの対応関係が、図
4に表の形式で示す「モータポジションとエンコーダポ
ジションコード一覧」に掲載されている。図4に示すよ
うに、ハイ側終端、ハイ側終端手前及びハイポジション
から成るハイポジション領域I〜III、中間ゾーン
1、中間ゾーン2、ニュートラルポジション及び中間ゾ
ーン3から成る中間ポジション領域IV〜VII、並び
に、ローポジション及びロー側終端から成るローポジシ
ョン領域VIII〜IXの合計9つのモータポジション
に応じて、それぞれ、ポジション1〜4に配置されてい
るエンコーダの検出信号のONとOFFとが対応してい
る。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】H−L切換え条件とし
て、車両速度、ブレーキ状態、変速機(トランスミッシ
ョン)セレクトポジション、及びエンジン回転数につい
てそれぞれ判定(マニュアルトランスミッションの場合
のみクラッチ状態の判定を含む)を行い、各条件を満た
す場合のみH−L切換えを実行することが考えられる。
即ち、各条件とは、車両速度が所定の速度以下であり、
ブレーキがオン状態であり、トランスミッションセレク
トポジションがニュートラルの位置又はマニュアルトラ
ンスミッションの場合クラッチ断状態であり、且つエン
ジン回転数が所定回転数以下であることであり、上記の
各条件を満たす場合にのみH−L切換えを実行すること
により、H−L切換えの安全性を確保している。しかし
ながら、上記各条件を満たす車両の運転状況は安定した
ものでなければ、H−L切換えの安全性は必ずしも得ら
れない。また、H−L切換えスイッチを操作する時点か
ら、H−L切換え条件を判定してもよいが、H−L切換
え条件の判定には僅かながらも判定時間を要するので、
判定時間の間、H−L切換えスイッチの応答性が悪いこ
とについて、運転者が違和感を覚えることもある。
【0023】そこで、H−L切換え条件を、車両の運転
状況が上記各条件を瞬間的に満たすだけで行うのではな
く、上記各条件が満たされている継続性を考慮してH−
L切換えの安全性を一層確保する点で解決すべき課題が
ある。また、H−L切換え条件の判定を切換えスイッチ
の操作後に開始するように決めると、H−L切換え条件
の判定の完了までに待ち時間が存在するようになる。切
換えスイッチの操作の後、H−L切換え条件の判定が素
早く完了することで待ち時間を少なくし、H−L切換え
スイッチの応答性を向上させることも望まれる。
【0024】
【課題を解決するための手段】この発明の目的は、上記
課題を解決することであり、H−L切換え条件を判定す
る際に、各条件が継続して満たされた状態でH−L切換
えを行うことにより、安全性を一層高めた状態でH−L
切換えを実行することができるトランスファ装置を提供
することである。
【0025】この発明は、エンジンからの駆動力が入力
される入力軸、前記入力軸の回転を高速で出力軸に出力
する高速走行モードと前記入力軸の回転を減速して前記
出力軸に出力する低速走行モードとの間でシフトモ−ド
を切り換える切換え機構、前記シフトモードを切り換え
るための指令信号を出力するモード切換えスイッチ、前
記切換え機構を作動させるシフトモータ、及び前記シフ
トモ−ドを切り換えるため前記シフトモータを制御する
コントローラを具備し、前記コントローラは、前記モー
ド切換えスイッチから出力された前記指令信号に応答し
て前記シフトモードを切り換えるための切換え条件が満
たされたか否かを判定する判定手段を有しており、前記
切換え条件が満たされているとの前記判定手段による判
定が所定時間以上継続していることに応答して、前記シ
フトモータによる前記切換え動作を開始させることから
成るトランスファ装置に関する。
【0026】この発明によるトランスファ装置によれ
ば、コントローラは、モード切換えスイッチから出力さ
れた指令信号に応答してシフトモードを切り換えるため
の切換え条件が満たされたか否かを判定手段によって判
定し、切換え条件が満たされているとの判定手段による
判定が所定時間以上継続していることに応答して、シフ
トモータによる切換え動作を開始させるので、切換え条
件が瞬間的に満たされるだけでは、シフトモータによる
切換え動作を開始させず、一層安全な状態が確保された
状態で初めてシフトモードの切換えを開始する。
【0027】前記切換え条件は、前記トランスファ装置
の前段に設けられているトランスミッションの変速位置
が中立位置又はマニュアルトランスミッションの場合、
クラッチ断状態であること、ブレーキの作動状態がオン
であること、車速が所定の車速以下であること、及び前
記エンジンの回転数が所定の回転数以下であることが同
時に満たされていることである。上記の4条件は、シフ
トモードの切換えに際して、急な発進や、高速走行中に
切換えを未然の防ぐ等の安全性を確保する条件が考慮さ
れている。
【0028】前記コントローラは、前記モード切換えス
イッチの操作に応答して、前記判定手段による判定を開
始する。また、前記コントローラは、前記判定手段によ
る判定を常に行っており、前記モード切換えスイッチが
操作された時点で前記切換え条件が満たされているとの
前記判定手段による判定が所定時間以上継続しているこ
とに応答して、直ちに前記シフトモータによる前記切換
え動作を開始させる。判定手段による切換え条件の判定
に要する時間は短い期間であるので、モード切換えスイ
ッチの操作に応答して判定を開始しても充分であるが、
より迅速なシフトモードの切換えを行うことが求められ
る場合には、予め判定手段による判定を常に行ってお
き、切換え条件が満たされているとの判定手段による判
定が所定時間以上継続している場合には、モード切換え
スイッチが操作された時点で待ち時間なく直ちに前記シ
フトモータによる切換え動作を開始してもよい。
【0029】前記トランスファ装置は、前記出力軸に前
後輪に前記駆動力を分配するためのクラッチを備えてお
り、且つ前記クラッチの締結力を前記前後輪の速度差に
基づいて制御すると共にそのクラッチを断続して四輪駆
動と二輪駆動とに切り換える、所謂、トルクスプリット
式四輪駆動車に適用される。また、前記シフトモータ
は、前記エンジンからの駆動力が高速回転されて伝達さ
れる高速用スプライン又は前記エンジンからの駆動力が
減速回転されて伝達される低速用スプラインとに対して
選択的に係合可能なH−L切換え用シフトスリーブと、
前記出力軸を構成する前輪駆動軸と後輪駆動軸とを直結
又は分離可能に係合可能なメカニカルロック用シフトス
リーブとを駆動してシフト動作をさせ、前記H−L切換
え用シフトスリーブが前記低速用スプラインに係合され
るときに、前記メカニカルロック用シフトスリーブは前
記前輪駆動軸と前記後輪駆動軸とを直結させる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しつつ、こ
の発明によるトランスファ装置の実施例を説明する。図
3はこの発明によるトランスファ装置におけるコントロ
ーラの制御内容の一例を示すフローチャート、図4は図
3に示すフローチャートの後続を示すフローチャートで
ある。この発明によるトランスファ装置に用いられるシ
フト機構、及びシフトモータのモータポジションとポジ
ションコードとの関係については、図1で既に説明済み
の構造と同様の構造又は図2で既に説明した対応関係を
有しており、再度の説明を省略する。
【0031】四輪駆動車のトランスファ装置において、
ハイモード(H)とローモード(L)との間でのシフト
モードの切換えは、運転者が手動にて操作するセレクト
レバー7の切換え動作で行われるのではなく、シフトモ
ータ50の作動で行われるので、危険な状態にならない
ように、またシフトモータ50が中立ポジションで停止
しないように、切換え時の安全性を確保する必要があ
る。そのため、図1及び図2に一例として示すフローチ
ャートに従ってシフトモータ50によるモード切換え制
御が行われる。図1に示すフローチャートによれば、先
ず、運転席に設けられたモード切換えスイッチ(図5の
符号90を参照)を運転者が切り換える(ステップ
1)。モード切換えスイッチ90の切換えは、4Hモー
ド、2Hモード及び4Lモード間におけるモード切換え
である。
【0032】次に、H−L切換え条件の確認を行う(ス
テップ2)。即ち、シフトモータ50の作動のための条
件の判定は、トランスファ装置の前段に配設されている
変速機(オートマチック又はマニュアルトランスミッシ
ョン)4の変速位置(セレクトポジション)の判定、ブ
レーキの作動状態の判定、車速の判定及びエンジン回転
数の判定から成る。即ち、変速機4の変速位置がニュー
トラル(中立)位置にあること、ブレーキの作動状態が
オンであること、車速が2km/h以下であること、及
びエンジン回転数が1500rpm以下であることの4
条件が満たされていることを確認する。この作動条件
は、変速機4の変速位置がニュートラル位置にあり、ブ
レーキを踏んでいて、従ってアクセルを踏まずにエンジ
ンが実質的にアイドル運転状態にあり、車両が完全停止
状態又は殆ど停車しているに等しい状態にあることであ
り、H−L切換えを実行すると運転が危険に陥ることに
ならないように、H−L切換え時におけるシフト操作の
安全性を確保するための条件である。
【0033】ステップ2で確認したシフトモータ50の
作動のための4条件がすべて満たされている状態が所定
時間T1 (例えば、1秒)以上継続しているか否かが判
定される(ステップ3)。この判定は、コントローラ4
5の内部に配設される判定手段によって行われる。上記
4条件を満足する状態が所定時間T1 以上継続していな
いと判定される場合は、ステップ2の条件確認を繰り返
す。即ち、H−L切換え条件を判定する際に、条件が継
続して満足されるべき所定時間T1 を設け、上記4条件
が満たされている状態が所定時間T1 以上継続している
ことを確認してから、以後のH−L切換えに向かっての
処理が実行される。この例では、上記処理として、エン
コーダポジションコードの読取りが行われる(ステップ
4)。H−L切換えのための条件満足時間が所定時間T
1 以上継続しているか否かの判定は、ステップ1におけ
る運転者によるモード切換えスイッチ90の切換え操作
の有無にかかわらず、上記4条件のすべてが揃った時点
で、適宜のカウント手段によってカウントを開始するこ
とができる。この場合、モード切換えスイッチ90の切
換え時点で、ステップ3における所定時間T1 以上の継
続が確認されれば、直ちに、ステップ4以降のH−L切
換え動作が実行される。従って、運転者は、切換え条件
を所定時間T1 以上、継続して満足することについての
判定終了までの時間を待つことなく、迅速なH−L切換
えを得ることができる。
【0034】読み取ったエンコーダポジションコードと
シフトモータ50とが正常であるか否かが判断される
(ステップ5)。ステップ5で、読み取ったエンコーダ
ポジションコードとシフトモータ50とが正常であると
判断される場合には、ステップ6に移行して、シフトモ
ータ50の作動が実行される(ステップ6)。ステップ
5において、エンコーダ61に接続される接続コードや
シフトモータ50内のコイルや結線等が断線している等
に起因して、読み取ったエンコーダポジションコードが
図4に示す表の正常時コード組合せの何れにも該当しな
いときには、シフトモータ50によるシフト作動を行う
前に、エンコーダポジション異常が検出される。このと
きには、正常でない旨を表すトラブルコードを記録する
と共にそれ以後シフトモータ50を作動させないことに
より、H−Lの切換え作動を禁止し(ステップ7)、2
秒後にエンコーダ61をオフにする(ステップ8)。H
−Lの切換え作動を許容すると、セレクトポジションが
中立ポジション(ニュートラルポジション)で停止して
車両が走行不能に陥る可能性があるが、H−Lの切換え
作動を禁止することにより、そのような危険性が未然に
防止される。
【0035】ステップ6でシフトモータ50の作動が開
始されると、シフトモータ50の出力軸51の回転に伴
って、エンコーダ61の検出端子64がエンコーダポジ
ションプレート62の検出用ストラップを検出すること
により、出力軸51の回転位置(モータポジション)に
応じたポジションコードの読取りが行われる(ステップ
9)。シフトモータ50の作動開始からの時間が計測さ
れており、計測時間が所定の制限時間T2 を超えたか否
かが判断される(ステップ10)。所定の制限時間T2
以内にモータ停止ポジションコードを読み取ることがで
きたとすれば、ポジションコードが正常に推移している
か否か、即ち、図4に示すモータポジションの順序で推
移しているか否かが判断される(ステップ11)。
【0036】ポジションコードが正常に推移している場
合、シフトモータ50が停止したポジションが停止ポジ
ション(図5に示すハイポジション又はローポジショ
ン)であるか否かが判断される(ステップ12)。具体
的には、検出端子64が検出したポジションコードが、
モータ停止ポジションコードに達したか否かが判断され
る。検出されたモータポジションが停止ポジションに達
していれば、シフトモータ50の作動が停止され(ステ
ップ13)、その2秒後にエンコーダ61がオフにされ
る(ステップ14)。モータ停止ポジションは中立ポジ
ションではないので、このポジションでシフトモータ5
0が停止しても、車両が走行不能に陥ることはない。ス
テップ12の判断において、検出したポジションコード
が停止ポジションでなければ、ポジションコードの検出
は順調に推移しているが出力軸51の回転位置がまだ停
止ポジションに達していないと考えられるので、ステッ
プ9に戻り、回転する出力軸51の回転位置(モータポ
ジション)に応じたポジションコードの読取りが続行さ
れる。
【0037】ステップ11において、ポジションコード
が図4に示すポジションの順序で推移しておらず、モー
タポジションコード信号に異常が認められると判断され
るときには、シフトモータ50は一旦停止されると共
に、トラブルコードが記録される(ステップ15)。即
ち、ステップ11においてシフトモータ50の作動中に
モータポジション異常が検出された場合には、シフトモ
ータ50は、一旦停止後に、ハイモード(H)方向にシ
フトされる。一旦停止されたポジションは、モータポジ
ションコード信号に異常がある場合、ポジションの確定
ができないので、シフトモータ50はハイモード(H)
方向に回転される(ステップ18)。H−Lの切換え作
動を途中で停止すると、セレクトポジションがニュート
ラルで停止して車両が走行不能に陥るする可能性がある
が、シフトモータ50を回転することにより、そのよう
な危険性が未然に防止される。
【0038】ステップ10において、シフトモータ50
の作動後、最初のポジションコード又はその後のポジシ
ョンコードの読取りのため要する時間が所定の制限時間
2を超えた場合にも、シフトモータ50の異常とみな
し、シフトモータ50の焼付きを防止するため、シフト
モータ50は一旦停止されると共に、トラブルコードが
記録される(ステップ16)。故障時に、トランスファ
装置をローモード(L)の状態で車両を運転するのは非
常に困難であるので、故障時にトランスファ装置がハイ
モード(H)でないときにはハイモード(H)のシフト
状態に移行させる必要がある。従って、停止したモータ
ポジションが、ハイポジションであるか否かが判断され
る(ステップ17)。停止したモータポジションがハイ
ポジションである場合には、以降、ハイモード(H)−
ローモード(L)間でのモードのシフトが禁止され(ス
テップ21)、更に、ステップ14に移行し、2秒後に
エンコーダ61の作動はオフにされる。
【0039】ステップ17の判断において、シフトモー
タ50が停止したポジションがハイポジションではない
場合には、トランスファ装置をハイモード(H)に移行
させるため、シフトモータ50は、ローモード(L)か
らハイモード(H)に向かって回転される(ステップ1
8)。ステップ10の場合と同様、シフトモータ50の
焼付きを防止するため、シフトモータ50の作動時間が
所定の制限期間T3 (制限時間T2 と同じ長さであって
よい)を超えたか否かが判断される(ステップ19)。
シフトモータ50の作動時間が制限期間T3 を超えた場
合には、ステップ21に移行して、シフトモータ50を
停止すると共に、その後のハイモード(H)−ローモー
ド(L)間でのモードのシフトが禁止され、更に、ステ
ップ14に移行して2秒後にエンコーダ61の作動はオ
フにされる。ステップ19の判断で、シフトモータ50
の作動時間が制限期間T3 を超えていない場合には、停
止したモータポジションがハイポジションであるか否か
が判断される(ステップ20)。停止したモータポジシ
ョンがハイポジションでなければ、ステップ19に戻
る。停止したモータポジションがハイポジションであれ
ば、ステップ21に移行して、シフトモータ50が停止
され、その後のハイモード(H)−ローモード(L)間
でのシフトが禁止され、更に、ステップ14に移行し
て、2秒後にエンコーダ61の作動はオフにされる。
【0040】
【発明の効果】この発明は、上記のように構成されてい
るので、次のような効果を奏する。即ち、この発明によ
るトランスファ装置によれば、コントローラは、モード
切換えスイッチから出力された指令信号に応答してシフ
トモードを切り換えるための切換え条件が満たされたか
否かを判定手段によって判定し、切換え条件が満たされ
ているとの判定手段による判定が所定時間以上継続して
いることに応答して、シフトモータによる切換え動作を
開始させるので、切換え条件が瞬間的に満たされるだけ
ではシフトモータによる切換え動作を開始させず、一層
安全な状態が確保された状態で初めてシフトモードの切
換えを開始する。従って、この発明によるトランスファ
装置では、H−L切換え条件を判定する際に、各条件が
継続して満たされた状態でH−L切換えが行われるの
で、安全性を一層高めた状態でH−L切換えを実行する
ことができる。また、予め判定手段による判定を常に行
っておき、切換え条件が満たされているとの判定手段に
よる判定が所定時間以上継続している場合には、モード
切換えスイッチが操作された時点で直ちに前記シフトモ
ータによる切換え動作を開始すると、より迅速なシフト
モードの切換えを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるトランスファ装置に用いられる
シフト機構の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1に示すこの発明によるトランスファ装置に
用いられるモータポジショントエンコーダポジションコ
ードとの一覧表である。
【図3】この発明によるトランスファ装置におけるコン
トローラの制御の一例を示すフローチャートである。
【図4】図3に示すフローチャートの後続を示すフロー
チャートである。
【図5】従来の四輪駆動車に適用されている四輪駆動装
置を示す概略図である。
【符号の説明】
1 前輪 2 後輪 3 エンジン 4 変速装置(トランスミッション) 5 四輪駆動装置 8 切換え機構 9 クラッチ 10 入力軸 16 後輪駆動軸(出力軸) 18 シフトスリーブ(H−L切換え用) 27,28 直結スプライン 29 シフトスリーブ(メカニカルロック用) 45 コントローラ 50 シフトモータ 55 シフトカム 57 シフトロッド 58 シフトフォーク(H−L切換え用) 59 シフトアーム(メカニカルロック用) 61 エンコーダ 62 エンコーダポジションプレート 63 センサプレート 64 検出端子 T1 所定時間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D036 GA14 GA16 GA26 GA42 GA46 GB03 GB05 GB13 GC03 GD01 GD03 GD09 GE04 GG17 GG35 GH12 GH16 GJ17 3D043 AA05 AA10 AB17 EA02 EA18 EA33 EA34 EA35 EA40 EA42 EA45 EB03 EB07 EB12 EB14 EE03 EF02 EF09 EF16 EF22

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンからの駆動力が入力される入力
    軸、前記入力軸の回転を高速で出力軸に出力する高速走
    行モードと前記入力軸の回転を減速して前記出力軸に出
    力する低速走行モードとの間でシフトモ−ドを切り換え
    る切換え機構、前記シフトモードを切り換えるための指
    令信号を出力するモード切換えスイッチ、前記切換え機
    構を作動させるシフトモータ、及び前記シフトモ−ドを
    切り換えるため前記シフトモータを制御するコントロー
    ラを具備し、前記コントローラは、前記モード切換えス
    イッチから出力された前記指令信号に応答して前記シフ
    トモードを切り換えるための切換え条件が満たされたか
    否かを判定する判定手段を有しており、前記切換え条件
    が満たされているとの前記判定手段による判定が所定時
    間以上継続していることに応答して、前記シフトモータ
    による前記切換え動作を開始させることから成るトラン
    スファ装置。
  2. 【請求項2】 前記切換え条件は、前記トランスファ装
    置の前段に設けられているトランスミッションの変速位
    置が中立位置であること、ブレーキの作動状態がオンで
    あること、車速が所定の車速以下であること、及び前記
    エンジンの回転数が所定の回転数以下であることが同時
    に満たされていることであることから成る請求項1に記
    載のトランスファ装置。
  3. 【請求項3】 前記コントローラは、前記モード切換え
    スイッチの操作に応答して、前記判定手段による判定を
    開始することから成る前記請求項1又は2に記載のトラ
    ンスファ装置。
  4. 【請求項4】 前記コントローラは、前記判定手段によ
    る判定を常に行っており、前記モード切換えスイッチが
    操作された時点で前記切換え条件が満たされているとの
    前記判定手段による判定が所定時間以上継続しているこ
    とに応答して、直ちに前記シフトモータによる前記切換
    え動作を開始させることから成る請求項1又は2に記載
    のトランスファ装置。
  5. 【請求項5】 前記トランスファ装置は、前記出力軸に
    前後輪に前記駆動力を分配するためのクラッチを備えて
    おり、且つ前記クラッチの締結力を前記前後輪の速度差
    に基づいて制御すると共にそのクラッチを断続して四輪
    駆動と二輪駆動とに切り換える四輪駆動車に適用される
    ことから成る請求項1〜4のいずれか1項に記載のトラ
    ンスファ装置。
  6. 【請求項6】 前記シフトモータは、前記エンジンから
    の駆動力が高速回転されて伝達される高速用スプライン
    又は前記エンジンからの駆動力が減速回転されて伝達さ
    れる低速用スプラインとに対して選択的に係合可能なH
    −L切換え用シフトスリーブと、前記出力軸を構成する
    前輪駆動軸と後輪駆動軸とを直結又は分離可能に係合可
    能なメカニカルロック用シフトスリーブとを駆動してシ
    フト動作をさせ、前記H−L切換え用シフトスリーブが
    前記低速用スプラインに係合されるときに、前記メカニ
    カルロック用シフトスリーブは前記前輪駆動軸と前記後
    輪駆動軸とを直結させることから成る請求項5に記載の
    トランスファ装置。
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