JP2001280491A - トランスファ装置 - Google Patents

トランスファ装置

Info

Publication number
JP2001280491A
JP2001280491A JP2000098404A JP2000098404A JP2001280491A JP 2001280491 A JP2001280491 A JP 2001280491A JP 2000098404 A JP2000098404 A JP 2000098404A JP 2000098404 A JP2000098404 A JP 2000098404A JP 2001280491 A JP2001280491 A JP 2001280491A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
shift
wheel drive
mode
speed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000098404A
Other languages
English (en)
Inventor
Michiyoshi Suzuki
岐宣 鈴木
Hideyuki Takami
秀行 高見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Isuzu Motors Ltd filed Critical Isuzu Motors Ltd
Priority to JP2000098404A priority Critical patent/JP2001280491A/ja
Publication of JP2001280491A publication Critical patent/JP2001280491A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
  • Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
  • Gear-Shifting Mechanisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、シフトモード切換え時のシフト
モータの作動前又は作動中にモータポジションに異常が
ある場合、車両が走行不能になることを防止するトラン
スファ装置を提供する。 【解決手段】 ポジション検出手段が検出したモータポ
ジションに異常が生じたことに応答して、シフトモータ
を、作動前であれば作動を停止し、作動開始直後であれ
ば、一旦停止した後(ステップ18)に高速走行モード
に対応して設定されたハイポジションに移行させ、作動
途中であれば、シフトモータの回転(ステップ16)に
よって、ハイポジション又は低速走行モードに対応して
設定されたローポジションにまで作動させる。従って、
シフトモータは、中立ポジション以外のモータポジショ
ンとなり、車両は走行可能な状態を維持することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、変速機からの動
力を高速と低速との間で切り換えると共に、二輪駆動と
四輪駆動とを切り換えられる所謂パートタイム方式の四
輪駆動装置に適用可能なトランスファ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、トルクスプリット式四輪駆動車に
適用される四輪駆動装置においては、二輪駆動と四輪駆
動とを切り換えられる所謂パートタイム方式のものが広
く普及に至っている。そしてこの殆どが、手動操作等に
よって前後輪を機械的に直結する所謂メカニカルロック
方式を採用している。
【0003】図6は、従来のトルクスプリット式四輪駆
動車に適用されている四輪駆動装置を示す概略図であ
る。四輪駆動車は、図中左側に位置する前輪1、右側に
位置する後輪2、及び後輪2を常時直接的に駆動するエ
ンジン3を備えている。即ち、この四輪駆動装置5は後
輪駆動(FR)ベースとなっている。
【0004】四輪駆動装置5は、エンジン3からの駆動
力を変速して出力する変速機4と、変速機4から出力さ
れた駆動力或いはトルクが入力されて前後輪1,2に各
々出力するためのトランスファ装置6を有する。変速機
4は、マニュアルトランスミッションであっても、オー
トマチックトランスミッションであってもよい。トラン
スファ装置6は、主として、セレクタレバー7の手動操
作によって高速段(以下ハイモード(H)という)及び
低速段(以下ローモード(L)という)を切り換えるた
めの切換え機構8と、切換え機構8からの入力を実質的
に分配するためのクラッチ9とから構成されている。
【0005】切換え機構8は、入力軸10に同軸に設け
られた入力スプライン11及び入力ギヤ12と、サンギ
ヤとしての入力ギヤ12及び固定ギヤ13間で歯合回転
するプラネタリギヤ14と、プラネタリギヤ14の回転
に伴って入力軸10回りを回転する円筒状ギヤ15とを
有する。入力スプライン11及び円筒状ギヤ15に付属
したスプラインは、それぞれ、セレクタレバー7の操作
により、スライド可能なシフトスリーブ18を介して後
輪駆動軸16の入力端の駆動スプライン16aに選択的
に接続される高速用スプライン又は低速用スプラインで
ある。
【0006】図示例においては、ハイモード(H)にあ
るときに、シフトスリーブ18は、入力スプライン11
と駆動スプライン16aとを接続して、入力軸10を後
輪駆動軸16に直結する。入力軸10の駆動力はそのま
まシフトスリーブ18を介して後輪駆動軸16に伝達さ
れ、後輪駆動軸16を高速駆動する。このとき、後述す
るクラッチ9をオン状態にすると、後輪2を駆動すると
共に、前輪駆動軸33を介して前輪1を駆動する四駆ハ
イモード(4H)が選択される。クラッチ9をオフ状態
にすると、後輪2のみを駆動する二駆ハイモード(2
H)が選択される。一方、ローモード(L)が選択され
ると、シフトスリーブ18は、遊星回転する円筒状ギヤ
15と駆動スプライン16aとを接続して、後輪駆動軸
16を減速回転させる。このとき、後述するシフトスリ
ーブ29もシフトして直結用スプライン27,28を直
結し、クラッチ9の作動状態に関わらず、前輪1と後輪
2とを駆動する四輪駆動状態となる。なお、四駆ハイモ
ード(4H)は、通常の雪道、ぬかるみ等の路面状況で
選択され、四駆ローモード(4L)は、急坂、極悪路、
けん引等の比較的高い駆動力を要する状況で選択され
る。シフトスリーブ18は、エンジン3からの駆動力が
そのまま伝達される高速用スプラインである入力スプラ
イン11と、エンジン3からの駆動力が減速回転されて
伝達される円筒状ギヤ15のスプラインとに対して選択
的に係合可能なH−L切換え用シフトスリーブである。
また、シフトスリーブ29は、出力軸を構成する前輪駆
動軸33と後輪駆動軸16とを直結又は分離可能に係合
可能なメカニカルロック用シフトスリーブである。
【0007】後輪駆動軸16の出力端には、終減速装置
17の一部をなす小ギヤ16bが設けられており、小ギ
ヤ16bは、デフアレンシヤルケース19に一体に設け
られた大ギヤ20を駆動する。大ギヤ20は、左右の差
動小ギヤ21及び後輪車軸22を介して後輪2をそれぞ
れ駆動する。なお、後輪駆動軸16において、そのトラ
ンスファ装置6から延出する部分は、後輪側プロペラシ
ャフト16cによって形成されている。
【0008】クラッチ9は、後輪駆動軸16に列設され
た複数のインナプレート23と、インナプレート23間
に配置されたアウタプレート24との摩擦接続により駆
動力を分配する湿式多板式のクラッチである。インナプ
レート23は後輪駆動軸16に、またアウタプレート2
4はクラッチハウジング25にそれぞれスプライン嵌合
されており、両プレート23,24は、後輪駆動軸16
又はクラッチハウジング25にそれぞれ軸方向にはスラ
イド移動可能であるが、回転方向には移動不能である。
クラッチハウジング25は、後輪駆動軸16の回りを回
転可能である。インナプレート23とアウタプレート2
4とは、その近傍に固定されたアクチュエータ即ち電磁
ソレノイド26が発生させる電磁力によりスライド移動
して圧着を行う。クラッチ9においては、電磁ソレノイ
ド26への通電を制御することで、インナプレート23
とアウタプレート24との接触状態或いは当たり具合を
制御することにより、前後輪1,2への分配トルクを車
両の走行状態に応じて制御することができる。上記のよ
うにクラッチ9の締結力を制御することにより、車両
は、クラッチ9からは0:100〜50:50(前輪:
後輪)の分配トルクを常時連続的に得ることができる四
輪駆動車として機能する。
【0009】クラッチハウジング25と後輪駆動軸16
とには、上記の直結用スプライン27,28がそれぞれ
設けられている。直結用スプライン27,28は、ロー
モード(L)が選択されたとき、スライド可能なシフト
スリーブ29によって互いに接続される。シフトスリー
ブ29による接続状態では、クラッチハウジング25は
後輪駆動軸16に直結され、クラッチ9の作動状態に関
係なくメカニカルロックが達成され、クラッチ9による
分配トルク制御はされない。しかしながら、クラッチ9
の作動系統が故障したときでも、四輪駆動状態が確保さ
れる。
【0010】クラッチハウジング25にはスプロケット
30が設けられており、スプロケット30に入力された
前輪駆動力は、チェーン31及び駆動スプロケット32
を介して前輪駆動軸33に伝達される。前輪駆動軸33
の出力軸には終減速装置34の一部をなす小ギヤ35が
設けられ、小ギヤ35は大ギヤ36、デフアレンシヤル
ケース37、差動小ギヤ38及び前輪車軸39を介して
前輪1をそれぞれ駆動する。なお、前輪駆動軸33にお
いて、そのトランスファ装置6から延出する部分は前輪
側プロペラシャフト33aによって形成されている。
【0011】トランスファ装置6において、後輪駆動軸
16と前輪駆動軸33とには速度検出のための突起付デ
ィスク41,42がそれぞれ設けられている。突起付デ
ィスク41,42は、その周縁部に等間隔且つ複数の突
起を有する。突起付ディスク41,42の近傍には、ホ
ール素子を用いた無接触近接式の速度センサ43,44
が設けられている。速度センサ43,44は、回転する
ディスク41,42の突起が通過する毎にパルス信号を
出力する。
【0012】速度センサ43,44は、クラッチ9の電
子制御等を行うためのコンピュータ式のコントローラ4
5に電気的に接続されている。コントローラ45は、速
度センサ43,44からの信号及び他の信号等を入力す
る入力部46と、入力部46からの入力信号に基づき演
算処理を行う演算処理部47と、演算処理部47で得ら
れた出力値に基づき作動電流を出力する出力部48とか
ら構成されている。出力部48からの作動電流は、具体
的にはパルス電圧によるデューティ比の変化により増減
される。作動電流が電磁ソレノイド26に送出されるこ
とにより、クラッチ9の電子制御が達成される。コント
ローラ45は、セレクタレバー7の選択モードを示すス
イッチ信号や、後述する断続機構40の接続状態を示す
信号等も受信して、四輪駆動装置5を一括して制御す
る。
【0013】通常の四駆ハイモード(4H)において、
演算処理部47は、速度センサ43,44からのパルス
信号を読み取り、時間当たりの回転位相から各軸16,
33の回転速度、更にはそれらを補正して後輪速度Vr
及び前輪速度Vfを算出する。そしてこれらに速度差が
ある場合、例えば発進加速等においてVr>Vfの場合
には、その速度差を打ち消すように前輪1側にトルクを
分配させる。具体的には、電磁ソレノイド26に与える
作動電流を増大して、インナプレート23とアウタプレ
ート24との押付けを強くする。一方Vr≒Vfの場合
は、それらプレート23,24の押付けを逆に弱くす
る。このように、コントローラ45は、速度センサ4
3,44からパルス信号が送出される瞬間毎に、インナ
プレート23とアウタプレート24との圧着を行い、ク
ラッチ9の制御を行っている。
【0014】ところで、四輪駆動装置5では、セレクタ
レバー7の操作により、上記ハイモード(4H)及びロ
ーモード(4L)に加え高速二輪駆動モード(以下二駆
モード(2H)という)を選択することが可能である。
二駆モード(2H)では、シフトスリーブ18,29が
占める位置はハイモード(4H)の場合の位置に等し
く、クラッチ9は断たれた状態にあり、締結力制御はさ
れない。
【0015】二駆モード(2H)のとき、一方即ち左側
の前輪車軸39は、その中間位置において、接続・分断
を行うための断続機構40によって分断される。具体的
に、前輪車軸39は分割車軸39a,39bからなり、
分割車軸39a,39bは、ハイモード(4H)のとき
には接続スリーブ40aを介して接続される一方、二駆
モード(2H)のときには接続スリーブ40aのスライ
ド移動により分断される。ここで接続スリーブ40aの
移動は、セレクタレバー7の操作と同期して、アクチュ
エータ40bによる空気圧制御によって自動的になされ
る。分断された状態では、左右の前輪1,1はフリーに
回転することができ、走行中の前輪1,1の回転による
前輪駆動軸33からクラッチハウジング25に至る前輪
駆動系の駆動が防止される。前輪駆動系は四輪駆動車が
走行中であっても静止状態に保持されるので、燃費の悪
化を防止することができる。
【0016】四輪駆動装置5におけるモード切換えは、
上記のように、セレクタレバー7の操作によって行われ
ているが、このモード切換えをシフトモータによって行
うことが提案されている。図4は、トランスファ装置6
におけるモード切換えをシフトモータによって行う四輪
駆動装置用の切換え機構に繋がるシフト機構を示す斜視
図である。図4に示すシフト機構においては、図6に示
す四輪駆動装置に示した構成要素と同等の構成要素には
同じ符号を付すことにより再度の説明を省略する。トラ
ンスファ装置6には、シフト機構のモード切換え用にシ
フトモータ50が設けられている。シフトモータ50の
回転出力は、後輪駆動軸16上に配置されたシフトスリ
ーブ18,29をシフト操作するため、適宜の変換機構
を介して、シフトスリーブ18,29を後輪駆動軸16
に沿って移動させる軸方向変位に変換される。
【0017】図4に示すシフト機構によれば、H−L切
換え用のシフトスリーブ18とメカニカルロック用のシ
フトスリーブ29とは、シフトモータ50が出力する回
転駆動力によってシフト操作される。シフトモータ50
の出力軸51にはウォーム52が設けられており、ウォ
ーム52は、出力軸51と直交配置されたシフトシャフ
ト53の一端上に固定的に設けられたウォームホイール
54と噛み合っている。シフトシャフト53の他端に
は、シフトカム55がシフトシャフト53に対して回転
自在に配置されており、シフトカム55とシフトシャフ
ト53との間には、巻上げスプリング56が設けられて
おり、シフトシャフト53が回転するときに、巻上げス
プリング56のばね力を介してシフトカム55が回転さ
れる。
【0018】シフトシャフト53と後輪駆動軸16との
間には、平行にシフトロッド57が配設されている。シ
フトロッド57には、シフトカム55にカム係合するシ
フトフォーク58とメカニカルロック用のシフトアーム
59とが摺動可能に配置されている。シフトフォーク5
8は、後輪駆動軸16上に摺動可能に配置されたシフト
スリーブ18と係合しており、シフトシャフト53の図
示する回転方向(H[High]又はL[Low])に
応じてシフトカム55のカム作用によりシフトロッド5
7上を摺動する。シフトフォーク58がシフトロッド5
7上をシフトする方向に対応して、シフトスリーブ18
は、切換え機構8におけるサンギヤとしての入力ギヤス
プライン11に係合させて変速機4の出力を高速回転で
後輪駆動軸16に伝達する四駆ハイモード(4H)、又
はシフトスリーブ18を、切換え機構8におけるプラネ
タリギヤ14と共に回転する円筒状ギヤ15に係合させ
て変速機4の出力を低速回転で後輪駆動軸16に伝達す
る四駆ローモード(4L)に選択的にシフトする。
【0019】メカニカルロック用のシフトアーム59
は、後輪駆動軸16上に摺動可能に配置されたメカニカ
ルロック用のシフトスリーブ29に係合しており、シフ
トシャフト53の回転方向に応じてシフトロッド57上
を摺動することにより、メカニカルロック状態とメカニ
カルロックフリー状態とのいずれかに選択される。シフ
トアーム59は、シフトフォーク58が四駆ローモード
(4L)を選択する側にシフトするときには、シフトス
リーブ29を直結用スプライン27,28に接続させ
て、後輪駆動軸16とクラッチハウジング25とをメカ
ニカルロックする。シフトアーム59が高速二輪駆動モ
ード(2H)を選択する側にシフトする場合、シフトス
リーブ18,29の位置は、それぞれ四駆ハイモード
(4H)の場合と同様である。シフトアーム59は、シ
フトロッド57上にトランスファ装置のケーシングとの
間において配置されたリターンスプリング60によっ
て、高速二輪駆動モード(2H)にシフトする方向に付
勢されている。
【0020】ウォームホイール54に関連して、エンコ
ーダ61が取り付けられている。エンコーダ61は、シ
フトモータ50の駆動によってウォームホイール54と
共に回転するエンコーダポジションプレート62と、エ
ンコーダポジションプレート62に対向して配置された
非回転のセンサプレート63とから構成されている。エ
ンコーダポジションプレート62の一側の端面には、半
径の異なる位置に、それぞれ周方向に異なる範囲にわた
って弧状の検出用ストラップ(図示せず)が配置されて
おり、ケースに固定されているセンサプレート63に
は、複数(この実施例では、4個)の検出端子64が径
方向に並べて配設されている。ウォームホイール54の
回転に伴ってエンコーダポジションプレート62が回転
するとき、検出端子64が検出用ストラップを検出した
検出信号の組合せによって、シフトモータ50の出力軸
51の回転位置(モータポジション)を特定することが
できる。検出端子64によるポジションコードの検出
は、各検出端子64とGND端子との導通のオンーオフ
を読み取ることにより行われる。
【0021】エンコーダ61の4個の検出端子64が検
出した検出状態とモータポジションとの対応関係が、図
5の表の形式で示す「モータポジションとエンコーダポ
ジションコード一覧」に掲載されている。図5に示すよ
うに、ハイ側終端、ハイ側終端手前及びハイポジション
から成るハイポジション領域I〜III、中間ゾーン
1、中間ゾーン2、ニュートラルポジション及び中間ゾ
ーン3から成る中間ポジション領域IV〜VII、並び
に、ローポジション及びロー側終端から成るローポジシ
ョン領域VIII〜IXの合計9つのモータポジション
に応じて、それぞれ、ポジション1〜4に配置されてい
るエンコーダの検出信号のONとOFFとが対応してい
る。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】シフトモータ50によ
ってシフトモードを切り換える場合、シフトモータ50
の作動前又は作動中に、エンコーダ61が検出したエン
コーダポジションコードが、図5に示す表の中のモータ
ポジション(図示の例では9つのポジションI〜IX)
に応じて定められるポジションコードと異なる異常状態
になることが可能性としてある。このような状態となる
と、シフトモータ50の正確なモータポジションを知る
ことができなくなり、シフトモータ50がニュートラル
ポジションに停止してしまうと、車両が走行不可能にな
る。
【0023】ニュートラルポジションは、シフトモータ
の回転範囲の両端側にそれぞれ位置するハイモード
(H)とローモード(L)との中間領域に存在する。そ
こで、シフトモータ50によってシフトモードを切り換
える際のシフトモータ50の作動前又は作動中に、エン
コーダが検出したシフトモータ50のモータポジション
が、予め設定されているエンコーダポジションコードと
異なる場合には、シフトモータ50の回転範囲の中間領
域に停止することがないようにして、シフトモータ50
のモータポジションがニュートラルポジションになるこ
とを回避する点で解決すべき課題がある。
【0024】
【課題を解決するための手段】この発明の目的は、上記
課題を解決することであり、シフトモータによってシフ
トモードを切り換える際のシフトモータの作動前又は作
動中に、エンコーダが検出したシフトモータのモータポ
ジションに異常がある場合には、シフトモータのモータ
ポジションがニュートラルポジションになることに起因
して車両が走行不能になることを防止して、車両を安全
で点検可能な場所まで走行可能にするトランスファ装置
を提供することである。
【0025】この発明は、エンジンからの駆動力が入力
される入力軸、前記入力軸の回転を高速で出力軸に出力
する高速走行モードと前記入力軸の回転を減速して前記
出力軸に出力する低速走行モードとの間でシフトモ−ド
を切り換える切換え機構、前記シフトモードを切り換え
るための指令信号を出力するモード切換えスイッチ、前
記高速走行モードに対応して設定されたハイポジション
から前記入力軸の回転を伝達しない中立ポジションを経
て前記低速走行モードに対応して設定されたローポジシ
ョンまでに至る複数のモータポジションのいずれかの前
記モータポジションに前記切換え機構を選択的に切り換
えるシフトモータ、前記シフトモータの前記モータポジ
ションを検出するポジション検出手段、及び前記モード
切換えスイッチが出力した前記指令信号と前記ポジショ
ン検出手段が検出した前記モータポジションとに基づい
て前記シフトモータの出力を制御するコントローラを具
備し、前記コントローラは、前記ポジション検出手段が
検出した前記モータポジションに異常が生じたことに応
答して、前記シフトモータを前記中立ポジション以外の
前記モータポジションに出力することから成るトランス
ファ装置に関する。
【0026】この発明によるトランスファ装置によれ
ば、コントローラは、ポジション検出手段が検出したモ
ータポジションに異常が生じたことに応答して、シフト
モータを、中立ポジション以外のモータポジション、即
ち、高速走行モードに対応して設定されたハイポジショ
ン又は低速走行モードに対応して設定されたローポジシ
ョンに出力するので、トランスファ装置の入力軸から入
力されたエンジンの駆動力が遮断されて出力軸に伝達さ
れないという事態に陥ることがない。従って、車両は走
行可能な状態を維持することができる。
【0027】前記コントローラは、前記シフトモータが
作動前の状態にあるときに前記ポジション検出手段が検
出した前記モータポジションに異常が生じたことに応答
して、前記シフトモータの作動を停止する。シフトモー
タが作動する前にモータポジションに異常が検出された
ときには、車両の走行開始前にモータポジションの異常
を発見したことになるので、シフトモータの作動を停止
すれば、車両の走行開始後にシフトモータのモータポジ
ションが中立ポジションになる危険性を未然に回避する
ことが可能である。
【0028】前記コントローラは、前記シフトモータが
作動を開始し、前記ポジション検出手段が検出した前記
モータポジションに異常が生じたことに応答して、前記
シフトモータを、一旦停止した後、前記ハイポジション
に向かって作動させる。
【0029】前記コントローラは、前記シフトモータが
作動中であるときに前記ポジション検出手段が検出した
前記モータポジションに異常が生じたことに応答して、
前記シフトモータを異常が生じた前記モータポジション
に一旦停止し、その後、前記ハイポジション又は前記ロ
ーポジションに向かって作動させる。シフトモータが作
動中であるときにモータポジションに異常が検出された
ときには、シフトモータをそのモータポジションに一旦
停止した後、ハイポジション又はローポジションに向か
って作動させる。モータポジションがハイポジション又
はローポジションに到達すれば、車両は中立ポジション
でない位置となるので、少なくとも走行可能になる。
【0030】前記コントローラは、前記シフトモータが
前記ハイポジション又は前記ローポジションに向かって
作動しているときに到達する前記モータポジションが前
記中立ポジションである可能性があるときには前記シフ
トモータの作動を継続し、前記シフトモータが前記ハイ
ポジション又は前記ローポジションに向かって作動して
いるときに到達する前記モータポジションが前記中立ポ
ジションである可能性がないときにはそのモータポジシ
ョンに停止させる。シフトモータが作動中に到達するモ
ータポジションが中立ポジションである可能性があると
きには、そのモータポジションに停止させることができ
ないので、シフトモータの作動を継続しそのモータポジ
ションを通過する。シフトモータが作動中に到達するモ
ータポジションが中立ポジションである可能性がないと
きには、ハイポジション又はローポジションいずれのポ
ジションであるかに関わらずそのモータポジションに停
止させて、後にモータポジションが中立ポジションに停
止する可能性を回避する。
【0031】前記トランスファ装置は、前記出力軸に前
後輪に前記駆動力を分配するためのクラッチを備えてお
り、且つ前記クラッチの締結力を前後輪の速度差に基づ
いて制御すると共にそのクラッチを断続して四輪駆動と
二輪駆動とに切り換える四輪駆動車に適用される。ま
た、このトランスファ装置において、前記シフトモータ
は、前記エンジンからの駆動力が高速回転されて伝達さ
れる高速用スプライン又は前記エンジンからの駆動力が
減速回転されて伝達される低速用スプラインとに対して
選択的に係合可能なH−L切換え用シフトスリーブと、
前記出力軸を構成する前輪駆動軸と後輪駆動軸とを直結
又は分離可能に係合可能なメカニカルロック用シフトス
リーブとを駆動してシフト動作をさせ、前記H−L切換
え用シフトスリーブが前記低速用スプラインに係合され
るときに、前記メカニカルロック用シフトスリーブは前
記前輪駆動軸と前記後輪駆動軸とを直結させる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しつつ、こ
の発明の実施例を説明する。図1はこの発明によるトラ
ンスファ装置におけるコントローラの制御の一例を示す
フローチャート、図2は図1に示すフローチャートの続
きを示すフローチャート、図3はこの発明によるトラン
スファ装置において、シフトモータの作動方向に応じた
シフトモータ制御の一例を示す制御内容を表の形で示す
図である。
【0033】四輪駆動車のトランスファ装置(構造的に
は、図6に示すトランスファ装置6と同様の構成であ
り、再度の説明を省略する)において、ハイモード
(H)とローモード(L)との間でのシフトモードの切
換えは、運転者が手動にて操作するシフトレバー7の切
換え動作で行われるのではなく、シフトモータ50の作
動で行われるので、危険な状態にならないように、また
シフトモータが中立ポジションで停止しないように、切
換え時の安全性を確保する必要がある。そのため、図1
及び図2に一例として示すフローチャートに従ったシフ
トモータ50によるモード切換え制御が行われる。図1
に示すフローチャートによれば、先ず、運転席に設けら
れたモード切換えスイッチ(図6の符号90を参照)を
運転者が切り換える(ステップ1)。モード切換えスイ
ッチの切換えは、4Hモード、2Hモード及び4Lモー
ド間における切換えである。
【0034】次に、H−L切換え条件の確認を行う(ス
テップ2)。即ち、シフトモータ50の作動のための条
件の判定は、トランスファ装置の前段に配設されている
変速機(オートマチック又はマニュアルトランスミッシ
ョン)4の変速位置(セレクトポジション)の判定、ブ
レーキの作動状態の判定、車速の判定及びエンジン回転
数の判定から成る。即ち、変速機4の変速位置がニュー
トラル(中立)位置にあること、ブレーキの作動状態が
オンであること、車速が2km/h以下であること、及
びエンジン回転数が1500rpm以下であることの4
条件が満たされていることを確認する。この作動条件
は、変速機4の変速位置がニュートラル位置にあり、ブ
レーキを踏んでいて、従ってアクセルを踏まずにエンジ
ンが実質的にアイドル運転状態にあり、車両が完全停止
状態又は殆ど停車しているに等しい状態にあることであ
り、H−L切換えを実行すると運転が危険に陥ることに
ならないように、H−L切換え時におけるシフト操作の
安全性を確保するための条件である。
【0035】ステップ2で確認したシフトモータ50の
作動のための4条件がすべて満たされている状態が所定
時間T1 (例えば、1秒)以上継続しているか否かが判
定される(ステップ3)。この判定は、コントローラ4
5の内部に配設される判定手段によって行われる。上記
4条件を満足する状態が所定時間T1 以上継続していな
いと判定される場合は、ステップ2の条件確認を繰り返
す。即ち、H−L切換え条件を判定する際に、条件が継
続して満足されるべき所定時間T1 を設け、上記4条件
が満たされている状態が所定時間T1 以上継続している
ことを確認してから、以後のH−L切換えに向かっての
処理が実行される。この例では、上記処理として、エン
コーダポジションコードの読取りが行われる(ステップ
4)。H−L切換えのための条件満足時間が所定時間T
1 以上継続しているか否かの判定は、ステップ1におけ
る運転者によるモード切換えスイッチの切換え操作の有
無にかかわらず、上記4条件のすべてが揃った時点で、
適宜のカウント手段によってカウントを開始することが
できる。この場合、モード切換えスイッチの切換え時点
で、ステップ3における所定時間T1 以上の継続が確認
されれば、直ちに、ステップ4以降のH−L切換え動作
が実行される。従って、運転者は、条件満足時間につい
ての判定終了までの時間を待つことなく、迅速なH−L
切換えを得ることができる。
【0036】読み取ったエンコーダポジションコードと
シフトモータ50とが正常であるか否かが判断される
(ステップ5)。ステップ5で、読み取ったエンコーダ
ポジションコードとシフトモータ50とが正常であると
判断される場合には、ステップ6に移行して、シフトモ
ータ50の作動が実行される(ステップ6)。ステップ
5において、エンコーダ61に接続される接続コードや
シフトモータ50内のコイルや結線等が断線している等
に起因して、読み取ったエンコーダポジションコードが
図5に示す表の正常時コード組合せの何れにも該当しな
いときには、シフトモータ50によるシフト作動を行う
前に、エンコーダポジション異常が検出される。このと
きには、正常でない旨を表すトラブルコードを記録する
と共にそれ以後シフトモータ50を作動させないことに
より、H−Lの切換え作動を禁止し(ステップ7)、2
秒後にエンコーダ61をオフにする(ステップ8)。H
−Lの切換え作動を許容すると、シフトポジションが中
立ポジション(ニュートラルポジション)で停止して車
両が走行不能に陥る可能性があるが、H−Lの切換え作
動を禁止することにより、そのような危険性が未然に防
止される。
【0037】ステップ6でシフトモータ50の作動が開
始されると、シフトモータ50の出力軸51の回転に伴
って、エンコーダ61の検出端子64がエンコーダポジ
ションプレート62の検出用ストラップを検出すること
により、出力軸51の回転位置(モータポジション)に
応じたポジションコードの読取りが行われる(ステップ
9)。シフトモータ50の作動開始からの時間が計測さ
れており、計測時間が所定の制限時間T2 を超えたか否
かが判断される(ステップ10)。所定の制限時間T2
以内にモータ停止ポジションコードを読み取ることがで
きたとすれば、ポジションコードが正常に推移している
か否か、即ち、図5に示すモータポジションの順序で推
移しているか否かが判断される(ステップ11)。
【0038】ポジションコードが正常に推移している場
合、シフトモータ50が停止したポジションが停止ポジ
ション(図5に示すハイポジション又はローポジショ
ン)であるか否かが判断される(ステップ12)。具体
的には、検出端子64が検出したポジションコードが、
モータ停止ポジションコードに達したか否かが判断され
る。検出されたモータポジションが停止ポジションに達
していれば、シフトモータ50の作動が停止され(ステ
ップ13)、その2秒後にエンコーダ61がオフにされ
る(ステップ14)。モータ停止ポジションは中立ポジ
ションではないので、このポジションでシフトモータ5
0が停止しても、車両が走行不能に陥ることはない。ス
テップ12の判断において、検出したモータポジション
がモータ停止ポジションでなければ、ポジションコード
の検出は順調に推移しているが出力軸51の回転位置が
まだモータ停止に達していないと考えられるので、ステ
ップ9に戻り、回転する出力軸51の回転位置(モータ
ポジション)に応じたポジションコードの読取りが続行
される。
【0039】ステップ11において、モータポジション
が図2に示すポジションの順序で推移しておらず、モー
タポジションコード信号に異常が認められると判断され
るときには、ステップ12と同様に、その時点で検出さ
れたモータポジションが停止ポジションであるか否かが
ポジションコードに基づいて判断される(ステップ1
5)。検出されたモータポジションが停止ポジションで
ある場合には、シフトモータ50の作動が停止されて、
以後、ハイモード(H)−ローモード(L)間でのモー
ドのシフトが禁止され(ステップ23)、2秒後にエン
コーダ61がオフにされる(ステップ14)。検出され
たモータポジションが停止ポジションでない場合には、
シフトモータ50がハイモード(H)方向又はローモー
ド(L)方向に回転される(ステップ16)。即ち、ス
テップ11においてシフトモータ50の作動中にモータ
ポジション異常が検出された場合には、シフトモータ5
0は、逐次いずれかの停止ポジションまで作動される。
シフトモータ50の作動を途中で停止すると、中立ポジ
ション(ニュートラルポジション)で停止して車両が走
行不能に陥る可能性があるが、シフトモータ50の作動
を停止ポジションに到達するまで継続することにより、
そのような危険性が未然に防止される。ステップ16に
おけるシフトモータ50の作動方向に応じたシフトモー
タ50の制御内容が図3に示されている。シフトモータ
50がハイモード(H)からローモード(L)へ向かっ
て作動されている場合の制御が図3(a)に、その逆の
方向に作動されている場合の制御が図3(b)に示され
ている。図3(a),(b)において、上段が正常のポ
ジションコードの場合を示し、各方向への回転と停止と
が予め決められている。下段が異常なポジションコード
の場合を示しており、シフトモータ50をそれぞれ継続
して回転させる場合と、停止させてしまう場合とが予め
決められている。
【0040】ステップ16においてシフトモータ50が
回転されるとき、回転開始してからの計測時間が所定の
制限時間T3 を超えたか否かが判断される(ステップ1
7)。制限時間T3 は、ステップ10における制限時間
2 と同じ長さであってよい。ステップ17の判断にお
いて、計測時間が制限時間T3 を超えない場合には、ス
テップ15に戻って、以後、既に述べたルーチンを実行
し、検出されたモータポジションが停止ポジションに達
するまでシフトモータ50が回転される。ステップ15
の判断において、検出されたモータポジションが停止ポ
ジションに達したとき、ステップ23に移行してシフト
モータ50の作動が停止され、その後、ステップ14に
おいて2秒後にエンコーダ61がオフにされる。また、
ステップ17において計測時間が所定の制限時間T3
超えた場合も、ステップ23に移行してシフトモータ5
0の作動が停止され、その後、ステップ14において2
秒後にエンコーダ61がオフにされる。即ち、シフトモ
ータ50の作動時間が一定の制限時間T1 〜T3 (例え
ば、5秒間)を超えるような事態は、シフトモータ50
が異常な状態にあるとみなして、シフトモータ50を一
旦停止させることにより、シフトモータ50の焼付きが
防止される。
【0041】ステップ10において、シフトモータ50
の作動後、最初のポジションコード又はその後のポジシ
ョンコードの読取りのため要する時間が所定の制限時間
2を超えた場合にも、シフトモータ50の異常とみな
し、シフトモータ50の焼付きを防止するため、シフト
モータ50は一旦停止されると共に、トラブルコードが
記録される(ステップ18)。故障時に、トランスファ
装置をローモード(L)の状態で車両を運転するのは非
常に困難であるので、故障時にトランスファ装置がハイ
モード(H)でないときにはハイモード(H)のシフト
状態に移行させる必要がある。従って、停止したモータ
ポジションが、ハイポジションであるか否かが判断され
る(ステップ19)。停止したモータポジションがハイ
ポジションである場合には、以降、ハイモード(H)−
ローモード(L)間でのモードのシフトが禁止され(ス
テップ24)、更に、ステップ14に移行し、2秒後に
エンコーダ61の作動はオフにされる。
【0042】ステップ19の判断において、シフトモー
タ50が停止したポジションがハイポジションではない
場合には、トランスファ装置をハイモード(H)に移行
させるため、シフトモータ50は、ローモード(L)か
らハイモード(H)に向かって回転される(ステップ2
0)。ステップ10の場合と同様、シフトモータ50の
焼付きを防止するため、シフトモータ50の作動時間が
所定の制限期間T4 (制限時間T2 と同じ長さであって
よい)を超えたか否かが判断される(ステップ21)。
シフトモータ50の作動時間が制限期間T4 を超えた場
合には、ステップ23に移行して、シフトモータ50を
停止すると共に、その後のハイモード(H)−ローモー
ド(L)間でのモードのシフトが禁止され、更に、ステ
ップ14に移行して2秒後にエンコーダ61の作動はオ
フにされる。ステップ21の判断で、シフトモータ50
の作動時間が制限期間T4 を超えていない場合には、停
止したモータポジションがハイポジションであるか否か
が判断される(ステップ22)。停止したモータポジシ
ョンがハイポジションでなければ、ステップ21に戻
る。停止したモータポジションがハイポジションであれ
ば、ステップ23に移行して、シフトモータ50が停止
され、その後のハイモード(H)−ローモード(L)間
でのシフトが禁止され、更に、ステップ14に移行し
て、2秒後にエンコーダ61の作動はオフにされる。
【0043】
【発明の効果】この発明は、上記のように構成されてい
るので、次のような効果を奏する。即ち、この発明によ
るトランスファ装置によれば、コントローラは、ポジシ
ョン検出手段が検出したモータポジションに異常が生じ
たことに応答して、シフトモータを、中立ポジション以
外のモータポジション、即ち、高速走行モードに対応し
て設定されたハイポジション又は低速走行モードに対応
して設定されたローポジションに出力するので、シフト
モータのモータポジションが中立ポジション(ニュート
ラルポジション)になることに起因して、トランスファ
装置の入力軸から入力されたエンジンの駆動力が遮断さ
れて出力軸に伝達されず、車両が走行不能になるという
事態に陥ることがない。従って、車両を安全で点検可能
な場所まで走行可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるトランスファ装置におけるコン
トローラの制御の一例を示すフローチャートである。
【図2】図1に示すフローチャートの続きを示すフロー
チャートである。
【図3】この発明によるトランスファ装置において、シ
フトモータの作動方向に応じたシフトモータ制御の一例
を示す制御表である。
【図4】この発明によるトランスファ装置に用いられる
シフト機構の一実施例を示す斜視図である。
【図5】図4に示すこの発明によるトランスファ装置に
用いられるモータポジションとエンコーダポジションコ
ードとの一覧を示す図である。
【図6】従来の四輪駆動車に適用されている四輪駆動装
置を示す概略図である。
【符号の説明】
1 前輪 2 後輪 3 エンジン 4 変速機(トランスミッション) 5 四輪駆動装置 8 切換え機構 9 クラッチ 10 入力軸 16 後輪駆動軸(出力軸) 18 シフトスリーブ(H−L切換え用) 27,28 直結用スプライン 29 シフトスリーブ(メカニカルロック用) 45 コントローラ 50 シフトモータ 55 シフトカム 57 シフトロッド 58 シフトフォーク(H−L切換え用) 59 シフトアーム(メカニカルロック用) 61 エンコーダ 62 エンコーダポジションプレート 63 センサプレート 64 検出端子 90 モード切換えスイッチ
フロントページの続き Fターム(参考) 3D036 AA06 GA16 GA33 GA42 GA46 GB05 GB13 GB14 GC03 GD03 GD09 GE04 GG11 GG35 GH10 GH15 GJ17 3D043 AA05 AA10 AB17 EA02 EA18 EA33 EA34 EA35 EA40 EA42 EA45 EB02 EB03 EB07 EB12 EB13 EE03 EE06 EF02 EF09 EF12 3J067 AA18 AA21 AB23 AC12 AC56 BA51 BA56 BB06 CA40 DA34 DB32 FB42 FB76 GA03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンからの駆動力が入力される入力
    軸、前記入力軸の回転を高速で出力軸に出力する高速走
    行モードと前記入力軸の回転を減速して前記出力軸に出
    力する低速走行モードとの間でシフトモ−ドを切り換え
    る切換え機構、前記シフトモードを切り換えるための指
    令信号を出力するモード切換えスイッチ、前記高速走行
    モードに対応して設定されたハイポジションから前記入
    力軸の回転を伝達しない中立ポジションを経て前記低速
    走行モードに対応して設定されたローポジションまでに
    至る複数のモータポジションのいずれかの前記モータポ
    ジションに前記切換え機構を選択的に切り換えるシフト
    モータ、前記シフトモータの前記モータポジションを検
    出するポジション検出手段、及び前記モード切換えスイ
    ッチが出力した前記指令信号と前記ポジション検出手段
    が検出した前記モータポジションとに基づいて前記シフ
    トモータの出力を制御するコントローラを具備し、前記
    コントローラは、前記ポジション検出手段が検出した前
    記モータポジションに異常が生じたことに応答して、前
    記シフトモータを前記中立ポジション以外の前記モータ
    ポジションに出力することから成るトランスファ装置。
  2. 【請求項2】 前記コントローラは、前記シフトモータ
    が作動前の状態にあるときに前記ポジション検出手段が
    検出した前記モータポジションに異常が生じたことに応
    答して、前記シフトモータの作動を停止することから成
    る請求項1に記載のトランスファ装置。
  3. 【請求項3】 前記コントローラは、前記シフトモータ
    が作動を開始し、前記ポジション検出手段が検出した前
    記モータポジションに異常が生じたことに応答して、前
    記シフトモータを、一旦停止した後、前記ハイポジショ
    ンに向かって作動させることから成る請求項1に記載の
    トランスファ装置。
  4. 【請求項4】 前記コントローラは、前記シフトモータ
    が作動中であるときに前記ポジション検出手段が検出し
    た前記モータポジションに異常が生じたことに応答し
    て、前記シフトモータを異常が生じた前記モータポジシ
    ョンに一旦停止し、その後、前記ハイポジション又は前
    記ローポジションに向かって作動させることから成る請
    求項1に記載のトランスファ装置。
  5. 【請求項5】 前記コントローラは、前記シフトモータ
    が前記ハイポジション又は前記ローポジションに向かっ
    て作動しているときに到達する前記モータポジションが
    前記中立ポジションである可能性があるときには前記シ
    フトモータの作動を継続し、前記シフトモータが前記ハ
    イポジション又は前記ローポジションに向かって作動し
    ているときに到達する前記モータポジションが前記中立
    ポジションである可能性がないときにはそのモータポジ
    ションに停止させることから成る請求項1に記載のトラ
    ンスファ装置。
  6. 【請求項6】 前記トランスファ装置は、前記出力軸に
    前後輪に前記駆動力を分配するためのクラッチを備えて
    おり、且つ前記クラッチの締結力を前後輪の速度差に基
    づいて制御すると共にそのクラッチを断続して四輪駆動
    と二輪駆動とに切り換える四輪駆動車に適用されること
    から成る請求項1〜5のいずれか1項に記載のトランス
    ファ装置。
  7. 【請求項7】 前記シフトモータは、前記エンジンから
    の駆動力が高速回転されて伝達される高速用スプライン
    又は前記エンジンからの駆動力が減速回転されて伝達さ
    れる低速用スプラインとに対して選択的に係合可能なH
    −L切換え用シフトスリーブと、前記出力軸を構成する
    前輪駆動軸と後輪駆動軸とを直結又は分離可能に係合可
    能なメカニカルロック用シフトスリーブとを駆動してシ
    フト動作をさせ、前記H−L切換え用シフトスリーブが
    前記低速用スプラインに係合されるときに、前記メカニ
    カルロック用シフトスリーブは前記前輪駆動軸と前記後
    輪駆動軸とを直結させることから成る請求項6に記載の
    トランスファ装置。
JP2000098404A 2000-03-31 2000-03-31 トランスファ装置 Pending JP2001280491A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000098404A JP2001280491A (ja) 2000-03-31 2000-03-31 トランスファ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000098404A JP2001280491A (ja) 2000-03-31 2000-03-31 トランスファ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001280491A true JP2001280491A (ja) 2001-10-10

Family

ID=18612888

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000098404A Pending JP2001280491A (ja) 2000-03-31 2000-03-31 トランスファ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001280491A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1471291A2 (en) 2003-04-22 2004-10-27 Nissan Motor Co., Ltd. Transfer drive mode switching control system
JP2018047877A (ja) * 2016-09-23 2018-03-29 トヨタ自動車株式会社 4輪駆動車両
CN113580954A (zh) * 2021-08-11 2021-11-02 赛格威科技有限公司 车辆控制系统及车辆

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1471291A2 (en) 2003-04-22 2004-10-27 Nissan Motor Co., Ltd. Transfer drive mode switching control system
US7033303B2 (en) 2003-04-22 2006-04-25 Nissan Motor Co., Ltd. Transfer drive mode switching control system
CN100346092C (zh) * 2003-04-22 2007-10-31 日产自动车株式会社 传动设备驱动模式转换控制系统和方法
JP2018047877A (ja) * 2016-09-23 2018-03-29 トヨタ自動車株式会社 4輪駆動車両
CN107867293A (zh) * 2016-09-23 2018-04-03 丰田自动车株式会社 用于四轮驱动车辆的控制装置以及控制方法
CN107867293B (zh) * 2016-09-23 2020-08-04 丰田自动车株式会社 用于四轮驱动车辆的控制装置以及控制方法
CN113580954A (zh) * 2021-08-11 2021-11-02 赛格威科技有限公司 车辆控制系统及车辆
CN113580954B (zh) * 2021-08-11 2023-08-11 赛格威科技有限公司 车辆控制系统及车辆

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3726165B2 (ja) 電子式シフト・アクチュエータ及びトランスファ・ケース
EP1118493B1 (en) Method and apparatus for providing range shift synchronization in a transfer case
CN107867293B (zh) 用于四轮驱动车辆的控制装置以及控制方法
JP3577604B2 (ja) 自動機械式変速機のシフト機構を制御する方法
JP2002356117A (ja) トランスファケース内で低速から高速へのシフトを同期化する装置
JP2004324676A (ja) トランスファの駆動モード切替制御装置
US6856880B2 (en) Automatic shift controller for a vehicle
JPS6323934B2 (ja)
US20030045393A1 (en) Driving state switching unit with synchro-mechanism
EP0377310B1 (en) Transfer differential gear lock controller
JP3823679B2 (ja) トランスファ装置
JP2001280491A (ja) トランスファ装置
JP4496714B2 (ja) トランスファの駆動モード切替制御装置
JP3682641B2 (ja) 歯車式変速機の自動クラッチ装置
JP2001289066A (ja) 四輪駆動制御装置におけるスロットルポジション診断装置
JP3937683B2 (ja) トルクスプリット式四輪駆動車における四輪駆動装置
JP2001287558A (ja) トランスファ装置
JP4491982B2 (ja) シフト切替装置
JP3603390B2 (ja) 四輪駆動車
US11333231B2 (en) Drive control apparatus
JP2001287560A (ja) トランスファ装置
JP3579962B2 (ja) 四輪駆動装置
GB2346123A (en) Hybrid vehicle with starting from rest assisted by an electric motor
JP2017043247A (ja) 4wd車用トランスファの制御装置
JP4207332B2 (ja) シフト切替装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061114

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070327