JP2001287535A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP2001287535A
JP2001287535A JP2000106444A JP2000106444A JP2001287535A JP 2001287535 A JP2001287535 A JP 2001287535A JP 2000106444 A JP2000106444 A JP 2000106444A JP 2000106444 A JP2000106444 A JP 2000106444A JP 2001287535 A JP2001287535 A JP 2001287535A
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Japan
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air
heat exchanger
passage
cooling
heating
Prior art date
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Yukio Ozeki
幸夫 尾関
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Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Kansei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 暖房時の風量増大を達成しつつ装置全体の大
型化を防止する。 【解決手段】 送風機25から送風された空気が流れる
送風通路23の前方に、この送風された空気を冷却する
冷却用熱交換器27を配置し、この冷却用熱交換器27
を通過した冷却空気が、送風通路23を流れる空気とほ
ぼ反対方向に向けて流れる吹出通路31を、送風通路2
3に隣接して設ける。送風機25と冷却用熱交換器27
との間に位置する吹出通路31中に、冷却用熱交換器2
7を通過した冷却空気を加熱する加熱用熱交換器33を
配置し、送風通路23と加熱用熱交換器33の上流側の
吹出通路31とを隔てる隔壁29に、これら両通路2
3,31相互を連通遮断する開閉ドア35を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、加熱用熱交換器
を通過する風量を増大させた車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の車両用空調装置として
は、例えば特開平7−276971号公報に記載されて
いる図6に示すようなものがある。これは、送風機1の
下流に冷却用熱交換器3および加熱用熱交換器5が順次
配置されるとともに、冷却用熱交換器3と加熱用熱交換
器5との間の冷風通路7には、冷却用熱交換器3を通過
した冷却空気の加熱用熱交換器5への流入量を調整する
ためのエアミックスドア9が設けられている。
【0003】上記冷風通路7に隣接した位置には、冷却
用熱交換器3およびエアミックスドア9をバイパスする
バイパス通路11が設けられ、このバイパス通路11に
は、バイパス通路11を開閉する開閉ドア13が設けら
れている。加熱用熱交換器5の下流には、ベント吹出口
15、ヒート吹出口17およびデフ吹出口19がそれぞ
れ設けられている。
【0004】そして、エアミックスドア9を図中で実線
位置とした暖房モード時などに、開閉ドア13を開放す
ることで、冷却用熱交換器3を通過して除湿された空気
が加熱用熱交換器5に達するとともに、通気抵抗の大き
い冷却用熱交換器3をバイパスする空気がバイパス通路
11を流れて加熱用熱交換器5に達する。
【0005】このように、加熱用熱交換器5に供給する
空気を、通気抵抗の大きい冷却用熱交換器3を通過させ
ると同時に、冷却用熱交換器3をバイパスさせること
で、通気抵抗の増大に起因する暖房モード時などの吹出
風量の減少を防止して吹出風量を確保している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の車両用空調装置は、暖房モード時などにおい
て加熱用熱交換器5を通過する風量確保ができるもの
の、バイパス通路11を冷風通路7と並列して別途設け
る必要があるので、装置全体の大型化を招き、車内の限
られたスペースに設置する際の障害となっている。
【0007】そこで、この発明は、加熱用熱交換器を通
過する風量の増大を達成しつつ装置全体の小型化を達成
することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、送風機から送風された空気が流
れる送風通路の下流に、この送風された空気を冷却する
冷却用熱交換器を配置し、この冷却用熱交換器を通過し
た冷却空気が前記送風通路を流れる空気とほぼ反対方向
に向けて流れる吹出通路を設け、この吹出通路中に、冷
却用熱交換器を通過した冷却空気を加熱する加熱用熱交
換器を配置し、前記冷却用熱交換器と加熱用熱交換器と
の間の吹出通路と、前記送風通路とを隔てる隔壁に、こ
れら両通路相互を連通遮断する開閉ドアを設けた構成と
してある。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の発明の構成
において、開閉ドアは、冷却用熱交換器と加熱用熱交換
器との間の吹出通路と、送風通路とが連通するよう開放
した状態で、送風通路から冷却用熱交換器を通過して吹
出通路に向かう空気流を遮断可能なように前記送風通路
を開閉可能である構成としてある。
【0010】請求項3の発明は、請求項1または2の発
明の構成において、送風通路には下方に向けて空気が流
れ、この下方に向かう空気流の下流側に冷却用熱交換器
がほぼ水平配置されている構成としてある。
【0011】請求項4の発明は、請求項3の発明の構成
において、加熱用熱交換器を、冷却用熱交換器の上方に
ほぼ水平配置するとともに、冷却用熱交換器を通過した
冷却空気が加熱用熱交換器をバイパスして流れるバイパ
ス冷風通路を、加熱用熱交換器を境にして送風通路と反
対側に、上方に位置するベント吹出口に向けて延長して
設けた構成としてある。
【0012】請求項5の発明は、請求項4の発明の構成
において、吹出通路を流れる空気を乗員の足下に吹き出
すフット吹出口を設け、このフット吹出口の上流側のフ
ット通路を、加熱用熱交換器の上方に配置した構成とし
てある。
【0013】請求項6の発明は、請求項1ないし5のい
ずれかの発明の構成において、冷却用熱交換器を通過し
た冷却空気が加熱用熱交換器をバイパスして流れるバイ
パス冷風通路を設け、このバイパス冷風通路と、前記冷
却用熱交換器を通過した冷却空気の加熱用熱交換器への
流入部とをそれぞれ開閉可能なエアミックスドアを設
け、このエアミックスドアが前記バイパス冷風通路を遮
断したときに、開閉ドアを開放する構成としてある。
【0014】請求項7の発明は、請求項1ないし6のい
ずれかの発明の構成において、吹出通路を流れる空気を
乗員の足下に吹き出すフット吹出口を設け、このフット
吹出口から空気が吹き出すフットモード時に、開閉ドア
を開放する構成としてある。
【0015】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、開閉ドアを開
放することで、送風機から送風された空気が冷却用熱交
換器を通過せずに加熱用熱交換器を通過する空気流が発
生するので、冷却用熱交換器を通過することによる通気
抵抗が抑制されて、加熱用熱交換器を通過する吹出風量
を増大させることができる。また、このような風量増大
は、送風通路と、冷却用熱交換器と加熱用熱交換器との
間の吹出通路とを隔てる隔壁に、開閉ドアを設けること
で達成しているので、従来のように風量増大のための専
用のバイパス通路を別途設けた構成のものに比べ、装置
全体の小型化が達成される。
【0016】請求項2の発明によれば、開閉ドアは、冷
却用熱交換器と加熱用熱交換器との間の吹出通路と、送
風通路とが連通するよう開放した状態で、送風通路から
冷却用熱交換器を通過して吹出通路に向かう空気流を遮
断可能なように前記送風通路を開閉可能となるようにし
たので、送風通路を流れる空気の全量を冷却用熱交換器
に対して不通過とすることができ、冷却用熱交換器を通
過することによる通気抵抗が確実に抑制されて、加熱用
熱交換器を通過する吹出風量をより一層増大させること
ができる。
【0017】請求項3の発明によれば、下方に向けて空
気が流れる送風通路の前方に、冷却用熱交換器がほぼ水
平配置されているので、装置全体の上下高さを低くで
き、特に設置スペースが限られる小型車への搭載が容易
となる。
【0018】請求項4の発明によれば、送風通路を経て
冷却用熱交換器を通過して冷却された空気は、加熱用熱
交換器をバイパスしてバイパス冷風通路を流れる際に、
上方のベント吹出口に向けてほぼ直線状に流れるので、
冷風の風量増大を図ることができ、これに対応して送風
機の小型化および低騒音化も達成可能となる。
【0019】請求項5の発明によれば、吹出通路を流れ
る空気を乗員の足下に吹き出すフット吹出口の上流側の
フット通路を、加熱用熱交換器の上方に配置したので、
フット通路を流れる温風は、加熱用熱交換器およびこれ
を通過直後の温風によって加熱される一方、ベント吹出
口からはそれより低温の空気が乗員の頭付近に向けて吹
き出されるので、乗員にとってはいわゆる頭寒足熱が達
成されて、快適な空調空間が得られるものとなる。
【0020】請求項6の発明によれば、エアミックスド
アによりバイパス冷風通路を遮断した状態で、開閉ドア
を開放し、送風機から送風された空気が冷却用熱交換器
を通過せずに加熱用熱交換器を通過する空気流を発生さ
せ、冷却用熱交換器を通過することによる通気抵抗を抑
制するようにしたので、暖房モード時での温風の風量増
大を達成することができる。また、通気抵抗を抑制して
風量増大を達成できることから、送風機の小型化および
低騒音化が可能となる。
【0021】請求項7の発明によれば、フット吹出口か
ら空気が吹き出すフットモード時に、開閉ドアを開放す
るようにしたので、送風機から送風された空気が冷却用
熱交換器を通過せずに加熱用熱交換器を通過する空気流
が発生し、冷却用熱交換器を通過することによる通気抵
抗が抑制されて、フット吹出口からの風量増大を達成す
ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づき説明する。
【0023】図1は、この発明の実施の一形態を示す車
両用空調装置の側面断面図で、図2は同斜視図である。
ケース21内の上部には、外気または内気を取り入れて
下方の送風通路23に向けて送風する送風機25が設置
されている。送風通路23の下部には、冷却用熱交換器
27が図1中で右側がやや下がった状態のほぼ水平状態
で設置されている。
【0024】前記送風通路23の図1中で右側には、冷
却用熱交換器27を通過した空気が上方に向けて流れる
吹出通路31が形成されている。吹出通路31における
図1中で下部側(後述する流入路43を備えた部位に相
当)は、送風通路23に対して隔壁29を介して隣接し
ている。この吹出通路31おける、前記送風機25と冷
却用熱交換器27との間には、加熱用熱交換器33が、
冷却用熱交換器27に対しほぼ平行な状態で所定間隔を
おいて設置されている。
【0025】冷却用熱交換器27の下流側と加熱用熱交
換器33の上流側との間の吹出通路31と、送風通路2
3とを隔てる隔壁29には、開閉ドア35が設けられて
いる。開閉ドア35は、送風通路23と加熱用熱交換器
33の下部(上流側)の吹出通路31とを連通遮断すべ
く開閉するもので、冷却用熱交換器27側に設置してあ
る回動支持ピン37を中心として回動可能である。
【0026】加熱用熱交換器33は、図1中で左側の端
部が送風機25の直下に位置する一方、同右側の端部が
ケース21の内壁から離れた位置に配置されている。こ
れにより、加熱用熱交換器33の右側の端部とケース2
1の内壁との間に、冷却用熱交換器27を通過した空気
が加熱用熱交換器33をバイパスするバイパス冷風通路
31aが形成されることになる。すなわち、このバイパ
ス冷風通路31aは、加熱用熱交換器33を境にして送
風通路23と反対側に、上方に位置する後述するベント
吹出口45に向けて延長して設けられることになる。
【0027】加熱用熱交換器33のバイパス冷風通路3
1a側の端部には、回動支持ピン39を中心として回動
可能なエアミックスドア41が設けられている。エアミ
ックスドア41は、バイパス冷風通路31aと、冷却用
熱交換器27を通過した冷却空気の加熱用熱交換器33
への流入部43とをそれぞれ開閉可能であり、冷却用熱
交換器27を通過した冷却空気をバイパス冷風通路31
aに指向する上向きに、または加熱用熱交換器33に指
向する左上向きに通過させ、あるいはこの冷却空気を前
記両方に適宜の比率で分配する役目を果たす。
【0028】吹出通路31の上方のケース21には、車
室内に向けて送風されるベント吹出口45およびこれに
隣接して送風機25側にはフロントガラス内面に向けて
送風するデフロスタ吹出口47がそれぞれ設けられてい
る。また、デフロスタ吹出口47の下方には、フット通
路49が設けられ、このフット通路49は、図2に示さ
れているように、乗員の足下に向けて送風するための左
右のフット吹出口51を介して車室内に開口している。
【0029】ベント吹出口45とデフロスタ吹出口47
との分岐部には、ベント吹出口45とデフロスタ吹出口
47とに、適宜の比率で送風を切り換えるベント−デフ
切換ドア53が、回動支持ピン55を中心として回動可
能に設けられている。また、吹出通路31のフット通路
49への連通部57と、吹出通路31のデフロスタ吹出
口47への連通部59とをそれぞれ開閉するフット−デ
フ切換ドア61が、回動支持ピン63を中心に回動可能
に設けられている。このフット−デフ切換ドア61も、
デフロスタ吹出口47とフット通路49とに適宜の比率
で送風を切換可能である。
【0030】なお、図1中で符号65,67,69およ
び71で示すものは、各ドア35,41,53および6
1にそれぞれ設けたシール材である。
【0031】上記した構成の空調装置によれば、エアミ
ックスドア41が図1中で実線で示す位置、すなわちバ
イパス冷風通路31aを遮断する暖房(フルホット)モ
ード位置で、かつベント−デフ切換ドア53がベント吹
出口45を遮断する図1中で実線で示す位置、フット−
デフ切換ドア61が図1中で実線で示す位置、すなわち
デフロスタ吹出口47側を遮断するフットモード位置と
した状態で、開閉ドア35を、冷却用熱交換器27側に
回動している実線位置のように開放すると、送風機25
から送られて送風通路23に流出した空気の一部は、冷
却用熱交換器27を通過して除湿された冷却空気となっ
て加熱用熱交換器33の下流側に流れ込むとともに、他
の一部は冷却用熱交換器27を通過せずにそのまま加熱
用熱交換器33の下流側に流れ込む。
【0032】加熱用熱交換器33の下流側に流れ込んだ
冷却空気および冷却用熱交換器27をバイパスした空気
は、加熱用熱交換器33を通過して加熱される。加熱さ
れた空気は、吹出通路31を上昇し、連通部57を通っ
てフット通路49へ流れ込み、フット吹出口51から乗
員の足下に温風となって吹き出される。このとき、フッ
ト通路49は、加熱用熱交換器33の上方に配置してあ
るので、フット通路49内の温風は、加熱用熱交換器3
3およびこれを通過直後の温風によって加熱され、足下
への温風吹出効果が高まる。
【0033】ここで、加熱用熱交換器33を通過する風
量は、通気抵抗を受ける冷却用熱交換器27を通過する
ものに加え、冷却用熱交換器27を通過せずに、つまり
冷却用熱交換器27による通気抵抗を受けることなく開
放している開閉ドア35の部位を経て直接加熱用熱交換
器33に達するものが存在するため増大し、フット通路
49を経てフット吹出口51から吹き出される温風の吹
出量が、通気抵抗の増大を招くことなく増大することと
なる。
【0034】そして、このような温風風量の増大は、送
風通路23と、冷却用熱交換器27の下流と加熱用熱交
換器33の上流との間の吹出通路31とを隔てる隔壁2
9に、開閉ドア35を設けることで達成しているので、
従来のように風量増大のための専用のバイパス通路を別
途設けた構成のものに比べ、装置全体の小型化が達成さ
れる。さらに、この場合、送風機25がケース21内に
一体化されていることで、空調ユニット全体として小型
化が達成されている。
【0035】また、温風風量の増大により、送風機25
の小型化およびこれに対応して低騒音化も可能となる。
【0036】なお、エアミックスドア41は、バイパス
冷風通路31aを遮断している図1中で実線位置(暖房
モード)にある必要はなく、実線位置と二点鎖線位置と
の間にあってもよい。この場合には、加熱用熱交換器3
3を通過して加熱された空気(冷却用熱交換器27を通
過して冷却された空気の一部を含む)と、冷却用熱交換
器27を通過して冷却された空気とが、吹出通路31の
下流側で合流し、適温に空調された空気がフット通路4
9に流れ込む。
【0037】また、フット−デフ切換ドア61について
も、吹出通路31のデフロスタ吹出口47への連通部5
9を遮断する図1中の実線位置(フットモード)にある
必要はなく、吹出通路31のフット通路49への連通部
57を遮断する二点鎖線位置(デフロスタモード)、あ
るいはその中間位置にあってもよい。二点鎖線位置とす
ることで、デフロスタ吹出口47から吹き出された温風
によってフロントガラスの曇りが除去され、中間位置と
することで、乗員の足下への温風吹出と、フロントガラ
スの曇り除去とが同時になされ、これらの各モードにお
いても、温風の風量増大が確保される。
【0038】さらに、加熱用熱交換器33に比べて大型
となる冷却用熱交換器27を、加熱用熱交換器33とと
もに、ほぼ水平状態に配置してあるので、装置全体の上
下高さを低くでき、設置スペースが限られる小型車への
搭載も容易となる。
【0039】なお、冷却用熱交換器27には、冷却によ
り生じた凝縮水が付着するため、この凝縮水の排水性を
考慮して水平状態から10度程度傾斜していたほうが望
ましい。発生した凝縮水は、冷却用熱交換器27の下部
ケースに滴下し、図示しないドレイン通路より車室外へ
排出される。
【0040】また、加熱用熱交換器27は、左側の端部
を送風機25の直下に位置するよう配置することで、ケ
ース21の図中で右側の内壁面に沿った通路、すなわち
冷却用熱交換器27を通過した空気がベント吹出口45
に至るまでのバイパス冷風通路31aを含む吹出通路3
1が、図1中で上下方向に向かうほぼ直線状となってい
る。このため、エアミックスドア41を図1中で二点鎖
線位置として冷却用熱交換器27を通過した冷風を加熱
用熱交換器33に指向させない冷房(フルクール)モー
ドとした場合に、冷却された空気が、前記直線状の吹出
通路31を、ベント−デフ切換ドア53が開放している
ベント吹出口45に向けて直線状に流れるので、冷房モ
ード時での風量増大を図ることができ、これに対応して
送風機25の小型化および低騒音化も達成可能となる。
【0041】なお、上記した冷房モード時には、開閉ド
ア35は、図1中で二点鎖線位置として送風通路23と
加熱用熱交換器33の下流側の吹出通路31とを遮断し
ている。
【0042】図3は、ベント−デフ切換ドア53を図1
の実線位置から中間位置としたバイレベルモードの状態
を示しており、このとき開閉ドア35は、冷房モード時
と同様に遮断しておく。この場合には、エアミックスド
ア41の回動位置によって、冷却用熱交換器27を通過
した冷風と、加熱用熱交換器33を通過した温風とが、
適度な混合比率で混合されてフット通路51から足下に
吹き出されるとともに、ベント吹出口47からも吹き出
される。
【0043】そして、ここでは、フット通路49が加熱
用熱交換器33の上方に配置してあるので、フット通路
49内の温風は、加熱用熱交換器33およびこれを通過
直後の温風によって加熱される一方、ベント吹出口45
からはそれより低温の空気が乗員の頭付近に向けて吹き
出されるので、乗員にとってはいわゆる頭寒足熱が達成
されて、快適な空調空間が得られるものとなる。
【0044】表1は、開閉ドア35の開閉状態を、各モ
ード毎に示したものであり、○印が開、×印が閉であ
る。これによれば、開閉ドア35が開となるのは、エア
ミックスドア41が図1中で実線位置にあるフルホット
(暖房)モード時において、フット−デフ切換ドア61
が、図1中で実線位置にあるフットモード、同二点鎖線
位置にあるデフモードおよびその中間のデフ/フットモ
ードのときである。フルホット以外の場合、つまりエア
ミックスドア41が図1中で実線位置にない場合には、
基本的には開閉ドア35は閉じておく。
【0045】
【表1】 上記表1のような開閉ドア35の開閉動作は、図4に示
すように、ベント−デフ切換ドア53とフット−デフ切
換ドア61とをそれぞれ開閉するための図示しないモー
ドリンク機構を駆動するモードリンクアクチュエータ7
3および、エアミックスドア41を開閉駆動するエアミ
ックスドアアクチュエータ75による各ドアの開閉位置
信号を制御回路77が受け、これに基づき制御回路77
が開閉ドア35を開閉制御すべく開閉ドアアクチュエー
タ79に制御信号を出力する。
【0046】なお、開閉ドア35は、図1中で実線位置
を二点鎖線位置との間に設定することで、風量の調整が
可能となる。
【0047】図5は、図1のものに対し、冷却用熱交換
器27を、ケース21の図中で右側の内壁に接触する位
置まで移動させて、その左端部をケース21の内壁から
離反させ、これにより送風通路23を、各熱交換器2
7,33の左側に形成しかつ、下端部で右方向に屈曲す
るものとしている。そして、開閉ドア35を、冷却用熱
交換器27の図中で左端部の回動支持ピン37を中心に
回動可能に構成して、送風通路23と加熱用熱交換器3
3の下部(上流側)の吹出通路31(冷却用熱交換器2
7を通過した冷却空気の加熱用熱交換器33への流入部
43)とを連通遮断すべく開閉するとともに、送風通路
23を開閉可能としている。
【0048】また、エアミックスドア41は、円弧状に
スライド移動して、前記図1のエアミックスドア41と
同様に、冷却用熱交換器27を上方に向けて通過した空
気が、流入部43を経て加熱用熱交換器33ヘ向かうも
のと、加熱用熱交換器33をバイパスしてバイバス冷風
通路31aを経て吹出通路31をそのまま上方に向かう
ものとに、適宜調整可能な構造としてある。
【0049】この例においては、エアミックスドア41
がバイパス冷風通路31aを遮断したフルホットモード
時に、開閉ドア35を実線で示す位置にして送風通路2
3と、冷却用熱交換器27と加熱用熱交換器33との間
の吹出通路31とを連通させるべく開放すると、送風さ
れた空気がすべて、冷却用熱交換器27を通過せずに加
熱用熱交換器33に流れるので、通気抵抗がより減少し
て温風風量の増大が達成される。もちろん、開閉ドア3
5を図5中で実線位置と二点鎖線位置との間に設定する
ことで、冷却用熱交換器27を通過せずに加熱用熱交換
器33に向かう空気量の調整が可能となる。
【0050】そして、この例においても、上記した温風
風量の増大は、送風通路23と、冷却用熱交換器27と
加熱用熱交換器33との間の吹出通路31とを隔てる隔
壁29に、開閉ドア35を設けることで達成しているの
で、従来のように風量増大のための専用のバイパス通路
を別途設けた構成のものに比べ、装置全体の小型化が達
成される。
【0051】前記図1の例では、上記図5の例のように
送風通路23を遮断できるように開閉ドア35を設けよ
うとすると、図1に示してある開閉ドア35に加え、図
1中で冷却用熱交換器27の左端部を支点として回動す
る開閉ドアをさらに設けたり、あるいは開閉ドアの大型
化や複雑化が生じ、空調ユニット全体として大型化を招
き好ましくない。
【0052】これに対して上記図5の例では、開閉ドア
35は、複数設ける必要もなく、大型化や複雑化するこ
ともなく、送風通路23を遮断して、送風された空気が
すべて、冷却用熱交換器27を通過せずに加熱用熱交換
器33に供給することが可能となる。
【0053】なお、エアミックスドア41は、前記図1
の例では平板の回動ドアで、図5の例では円弧状のスラ
イドドアであるが、図1の例にスライドドアを、図5の
例に回動ドアを、それぞれ採用してもよく、これらは適
宜選択可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態を示す車両用空調装置
の側面断面図である。
【図2】図1の車両用空調装置の斜視図である。
【図3】図1の車両用空調装置におけるバイレベルモー
ド時の側面断面図である。
【図4】図1の車両用空調装置における開閉ドアに対す
る開閉動作制御回路図である。
【図5】この発明の他の実施の形態を示す車両用空調装
置の側面断面図である。
【図6】従来例を示す車両用空調装置の概略的な内部構
造図である。
【符号の説明】
23 送風通路 25 送風機 27 冷却用熱交換器 29 隔壁 31 吹出通路 31a バイパス冷風通路 33 加熱用熱交換器 35 開閉ドア 41 エアミックスドア 43 流入部 45 ベント吹出口 49 フット通路 51 フット吹出口

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送風機(25)から送風された空気が流
    れる送風通路(23)の下流に、この送風された空気を
    冷却する冷却用熱交換器(27)を配置し、この冷却用
    熱交換器(27)を通過した冷却空気が前記送風通路
    (23)を流れる空気とほぼ反対方向に向けて流れる吹
    出通路(31)を設け、この吹出通路(31)中に、冷
    却用熱交換器(27)を通過した冷却空気を加熱する加
    熱用熱交換器(33)を配置し、前記冷却用熱交換器
    (27)と加熱用熱交換器(33)との間の吹出通路
    (31)と、前記送風通路(23)とを隔てる隔壁(2
    9)に、これら両通路(31),(23)相互を連通遮
    断する開閉ドア(35)を設けたことを特徴とする車両
    用空調装置。
  2. 【請求項2】 開閉ドア(35)は、冷却用熱交換器
    (27)と加熱用熱交換器(33)との間の吹出通路
    (31)と、送風通路(23)とが連通するよう開放し
    た状態で、送風通路(23)から冷却用熱交換器(2
    7)を通過して吹出通路(31)に向かう空気流を遮断
    可能なように前記送風通路(23)を開閉可能であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 送風通路(23)には下方に向けて空気
    が流れ、この下方に向かう空気流の下流側に冷却用熱交
    換器(27)がほぼ水平配置されていることを特徴とす
    る請求項1または2記載の車両用空調装置。
  4. 【請求項4】 加熱用熱交換器(33)を、冷却用熱交
    換器(27)の上方にほぼ水平配置するとともに、冷却
    用熱交換器(27)を通過した冷却空気が加熱用熱交換
    器(33)をバイパスして流れるバイパス冷風通路(3
    1a)を、加熱用熱交換器(33)を境にして送風通路
    (23)と反対側に、上方に位置するベント吹出口(4
    5)に向けて延長して設けたことを特徴とする請求項3
    記載の車両用空調装置。
  5. 【請求項5】 吹出通路(31)を流れる空気を乗員の
    足下に吹き出すフット吹出口(51)を設け、このフッ
    ト吹出口(51)の上流側のフット通路(49)を、加
    熱用熱交換器(33)の上方に配置したことを特徴とす
    る請求項4記載の車両用空調装置。
  6. 【請求項6】 冷却用熱交換器(27)を通過した冷却
    空気が加熱用熱交換器(33)をバイパスして流れるバ
    イパス冷風通路(31a)を設け、このバイパス冷風通
    路(31a)と、前記冷却用熱交換器(27)を通過し
    た冷却空気の加熱用熱交換器(33)への流入部(4
    3)とをそれぞれ開閉可能なエアミックスドア(41)
    を設け、このエアミックスドア(41)が前記バイパス
    冷風通路(31a)を遮断したときに、開閉ドア(3
    5)を開放することを特徴とする請求項1ないし5のい
    ずれかに記載の車両用空調装置。
  7. 【請求項7】 吹出通路(31)を流れる空気を乗員の
    足下に吹き出すフット吹出口(51)を設け、このフッ
    ト吹出口(51)から空気が吹き出すフットモード時
    に、開閉ドア(35)を開放することを特徴とする請求
    項1ないし6のいずれかに記載の車両用空調装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7048036B2 (en) * 2003-01-22 2006-05-23 Halla Climate Control Corporation Air conditioner for vehicle
DE102009049425A1 (de) * 2009-10-14 2011-04-21 Behr Gmbh & Co. Kg Klimaanlage

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