JP2001287437A - 印刷システム - Google Patents

印刷システム

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JP2001287437A
JP2001287437A JP2000107464A JP2000107464A JP2001287437A JP 2001287437 A JP2001287437 A JP 2001287437A JP 2000107464 A JP2000107464 A JP 2000107464A JP 2000107464 A JP2000107464 A JP 2000107464A JP 2001287437 A JP2001287437 A JP 2001287437A
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JP
Japan
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water
metal salt
sulfonic acid
ink
printing
Prior art date
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Application number
JP2000107464A
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English (en)
Inventor
Hozumi Tanaka
穂積 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Ink Mfg Co Ltd
Original Assignee
Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toyo Ink Mfg Co Ltd filed Critical Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、水溶性の色素を用いながら、耐水
性のある印刷面を形成させるシステムを提供することを
目的とする。 【解決手段】スルホン酸基あるいはスルホン酸アルカリ
金属塩である水溶性色素あるいは顔料、および水を含む
インクと、無機金属塩を含有させてなる被印刷媒体とか
らなる印刷システム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明に属する技術分野】本発明は耐水性に優れた印刷
物を与える印刷システムに関する。さらに、詳しくは、
インクジェットあるいは種々の水溶性のインクを用いる
印刷システムにおいて、簡単に耐水性の印刷物を形成さ
せる有用な印刷システムに関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットあるいは種々の水溶性の
インクを用いる印刷システムにおいては、水溶性のイン
クを用いるために、印刷物の耐水性に劣るという問題点
がある。このため、水溶性の染料を用いて印刷後、樹脂
をさらに塗布して耐水性を付与していることはすでによ
く知られている。
【0003】インクジェット印刷においては有機溶剤型
のインキの使用は耐水性の印刷面を形成させるには良い
方法であるが有機溶剤を取り除くためには加熱あるいは
風乾法などを用いられるが有機溶剤の環境への影響が大
きいな問題になっている。このような観点から水溶性イ
ンキで耐水性のある印刷面を形成する方法が切望されて
いる。特にインキジェット法による印刷方法は簡便でコ
ンピューターを絡ませた印刷方法として普及している
が、より耐水性がありきれいな発色を有する顔料による
方法が要求されている。顔料は、水に不溶のために特殊
な分散方法によらなくてはインキ化は難しい。また、顔
料からなるインクは、保存安定性も問題がありより耐水
性の有る印刷インキは大規模なインキジェット印刷にお
いても切望されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、水溶性の色
素を用いながら、耐水性のある印刷面を形成させるシス
テムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】発明者は、水溶性の色素
を用いながら、色素のスルホン酸の塩形成あるいは錯体
形成(レイキ化)により、無機金属塩を含浸させた紙あ
るいはフィルム上に色素を固定化され、耐水性のある印
刷物が提供できるようになることを見出した。
【0006】すなわち、スルホン酸基あるいはスルホン
酸アルカリ金属塩である水溶性色素あるいは顔料、およ
び水を含むインクと、無機金属塩を含有させてなる被印
刷媒体とからなる印刷システムに関する。
【0007】また、本発明は、スルホン酸基あるいはス
ルホン酸アルカリ金属塩である水溶性色素あるいは顔
料、および水を含むインクを、無機金属塩を含有させて
なる被印刷媒体の無機金属塩と接触させる印刷方法に関
する。
【0008】
【発明の実施の形態】
【0009】本発明で使用されるインクは、スルホン酸
基あるいはスルホン酸アルカリ金属塩である水溶性色素
あるいは顔料、および水を含む。該インクは、たとえ
ば、界面活性剤などのインクに機能を付与させる添加剤
が更に添加されていてもよい。本発明で使用されるスル
ホン酸基あるいはスルホン酸アルカリ金属塩を有する水
溶性色素としては、例えば、「合成染料」(横手正夫ほ
か著、日刊工業新聞社刊、1978年)記載の色素でス
ルホン酸基あるいはアルカリ金属塩なら使用可能であ
る。
【0010】例えば、アゾ染料、アントラキノン染料、
カーボニウム染料、オキサジン染料、ニトロ染料、反応
染料、フタロシアニン染料など色素でスルホン酸基ある
いはスルホン酸のアルカリ金属塩で有るものが挙げられ
る。あるいはこれらの水溶性の色素を2種以上を混合し
て使用することも出来る。また、これらの色素以外にも
蛍光染料等の発光色素などでスルホン酸基あるいはスル
ホン酸のアルカリ金属化合物なども使用可能である。
【0011】代表的な水溶性色素を以下に示す。
【0012】
【化1】
【0013】
【化2】
【0014】
【化3】
【0015】
【化4】
【0016】本発明に使用する無機金属塩を含有させた
被印刷媒体とは、上記色素を含むインクにより印刷され
る媒体であり、紙、フィルムの他、木材、布類も使用可
能である。
【0017】紙としてはコート紙、マシン仕上げ紙、ス
ーパーカレンダー紙、グラシン紙、新聞用紙、グラビア
用紙、パーチメント紙、プラスチック被覆紙、セロハン
紙などがある。また、フィルムとしては、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン、ポリエステル、ナイロン、ポリイミ
ド、ポリアクリルエステル類、ポリビニルアルコール、
ポリエーテル類などが挙げられる。
【0018】また、被印刷媒体へ無機金属塩を含有させ
る方法としては、無機金属塩含有の溶液に被印刷媒体を
含浸または前記溶液を塗布する方法、フィルムの場合
は、構成するフィルム材料と一緒に分散させる方法が挙
げられる。含浸または塗布の際に使用する溶剤は、無機
金属塩を溶解しうるものであれば有機溶剤であってもよ
いが、通常は水を推奨する。
【0019】本発明で被印刷媒体に含有させて使用する
無機金属塩は、前記水溶性色素と、塩または錯体を形成
して水に対して不溶化するものなら使用可能である。含
浸または塗布する方法により含有させるためには水に可
溶な無機金属塩を使用することが好ましい。また、フィ
ルムに含有させる場合は、水に可溶である必要性はなく
ポリマー類と分散可能なら使用可能である。
【0020】好ましい無機金属塩としては、紙に含有さ
せる場合は、印刷時の温度で硫酸塩より水に対する溶解
度の小さい無機金属塩が好ましく、特に金属塩化物が好
ましい。例えば、塩化バリウム、塩化ストロンチュウ
ム、塩化カルシウム、塩化鉛、塩化銀等がある。これら
は2種以上を併用しても良い。さらに、水に可溶で有れ
ば酢酸塩、蓚酸塩等の有機酸の金属塩類を使用すること
もできる。
【0021】使用する無機金属塩の量としては色素が固
定、定着化出来る量で有ればよく、紙またはフィルムに
対して0.001重量%から50重量%であり、好まし
くは0.01から20重量%で充分効果が挙げられる。
【0022】また、使用する被印刷媒体に無機金属塩を
含有させる際に、充填剤、酸化防止剤、紫外線防止剤、
帯電防止剤などを添加して使用可能であり、特に紙に関
しては紙を安定化するためのサイズ剤などを使用するこ
とが好ましい。
【0023】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、この発明を限定するものでは無い。 実施例1および比較例1 東洋濾紙のNo2の直径9cmの濾紙を、5重量%の塩
化バリウム水溶液に含浸して、その後60℃のオーブン
で1時間乾燥した。銅フタロシアニンの4スルホン酸
(合成品)の2重量%水溶液のインクを作成し、上記濾
紙に習字用筆にて幅約6mmの線を記入した(実施例
1)。また、実施例1と同様に、塩化バリウムを含浸し
ない濾紙に記入した(比較例1)。実施例1および比較
例1では、それぞれ記入し、1時間風乾し、水の入った
容器に1分間浸してから取り出した後、インクの滲みを
目視にて判定した。その結果、塩化バリウムを含浸しな
い濾紙(比較例1)は当初に記入した線から1mm以上
の大きな滲みが確認されたが、塩化バリウム処理を施し
た濾紙(実施例1)には当初に記入した線からの滲みは
確認出来なかった。 実施例2 実施例1の銅フタロシアニンの4スルホン酸の代わり
に、pHが8であるコンゴレッド色素(東京化成工業株
製)を用いて実施例1と同様に行った結果、当初に記入
した線からの滲みは確認されなかった。 実施例3 実施例1の銅フタロシアニンの4スルホン酸の代わり
に、pHが8.5であるダイレクトスカイブルー(東京
化成工業製)を用いて実施例1と同様に行った結果、当
初に記入した線からの滲みはみられなかった。 実施例4 重量分子量3万のポリメタアクリル酸メチルのメチルエ
チルケトン溶液に樹脂に対して5重量%の塩化バリウム
を添加してよく振盪分散した後、ガラス版上にキャスト
して、60℃のオーブンにて2時間加熱処理をして膜厚
約20μmの塗膜フィルムを得た。 その上に2重量%
の銅フタロシアニンの4スルホン酸の2重量%水溶液の
インクを、習字用筆にて幅約6mmの線を記入し、1時
間風乾し、水の入った容器に1分間浸してから取り出し
た後、結果、当初に記入した線からの滲みはみられなか
った。
【0024】
【発明の効果】本発明により、金属塩を含浸させた紙な
どを用いることにより簡便に印字可能で耐水性に優れた
印字が作成出来、印字後に樹脂等のコートをすることな
く簡単に耐水性に印刷ができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA13 FC01 FC06 2H086 BA02 BA31 BA53 BA55 4J039 BA29 BC05 BC12 BC17 BC33 BC36 BC39 BC40 BC44 BC47 BC50 BC51 BC52 BC53 BC54 BC59 BC60 BC65 BC68 BC69 BC72 BC73 BC74 BC77 BC79 BE01 BE06 CA03 CA06 EA28 EA38 GA24

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スルホン酸基あるいはスルホン酸アルカ
    リ金属塩である水溶性色素あるいは顔料、および水を含
    むインクと、無機金属塩を含有させてなる被印刷媒体と
    からなる印刷システム。
  2. 【請求項2】 スルホン酸基あるいはスルホン酸アルカ
    リ金属塩である水溶性色素あるいは顔料、および水を含
    むインクを、無機金属塩を含有させてなる被印刷媒体の
    無機金属塩と接触させる印刷方法。
JP2000107464A 2000-04-10 2000-04-10 印刷システム Pending JP2001287437A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006232925A (ja) * 2005-02-23 2006-09-07 Mitsubishi Chemicals Corp 記録液及びその利用
JP2006232924A (ja) * 2005-02-23 2006-09-07 Mitsubishi Chemicals Corp 記録液及びその利用
JP2016069655A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 富士フイルム株式会社 インクジェット記録用インク、インクジェット記録方法、インクジェットプリンタカートリッジ、及びインクジェット記録物

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