JP2001286649A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2001286649A
JP2001286649A JP2000108612A JP2000108612A JP2001286649A JP 2001286649 A JP2001286649 A JP 2001286649A JP 2000108612 A JP2000108612 A JP 2000108612A JP 2000108612 A JP2000108612 A JP 2000108612A JP 2001286649 A JP2001286649 A JP 2001286649A
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JP
Japan
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control board
ball
board
game
payout
Prior art date
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Pending
Application number
JP2000108612A
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English (en)
Inventor
Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Takashi Fukuda
隆 福田
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 遊技制御基板と払出制御基板、電飾制御基
板、及び効果音制御基板とのそれぞれの間の信号通信の
処理速度を速めることができる弾球遊技機を提供する。 【構成】 払出制御基板、電飾制御基板80、及び効果
音制御基板82をそれぞれ主基板151に接続し、主基
板151と各制御基板とのそれぞれの間の信号通信は、
主基板151からの一方向通信によって行われる構成と
すると共に、外部からの信号を弾球遊技機内に入力しな
い構成とした。これにより、主基板151と払出制御基
板、電飾制御基板80、及び効果音制御基板82とのそ
れぞれの間の信号通信を主基板151からの一方向通信
とすることで、主基板151と払出制御基板、電飾制御
基板80、及び効果音制御基板82とのそれぞれの間の
信号通信の処理速度を速めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技動作を制御す
る遊技制御基板と、玉の払い出しを制御する払出制御基
板と、遊技機を電気的に装飾する電飾部品を制御する電
飾制御基板と、遊技動作に応じた効果音を発生制御する
効果音制御基板と、を備えた弾球遊技機に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、弾球遊技機には、遊技動
作を制御する遊技制御基板、玉の払い出しを制御する払
出制御基板、弾球遊技機を電気的に装飾する電飾部品を
制御する電飾制御基板、遊技動作に応じた効果音を発生
制御する効果音制御基板、等の各種制御基板が設けられ
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
各種制御基板を備えた弾球遊技機では、遊技制御基板と
払出制御基板、電飾制御基板、及び効果音制御基板との
それぞれの間の信号通信は、必ずしも遊技制御基板から
の一方向通信とはなっていなかった。このため、遊技制
御基板と払出制御基板、電飾制御基板、及び効果音制御
基板とのそれぞれの間の信号通信の処理速度が遅くなっ
ていた。また、弾球遊技機は、該弾球遊技機に接続され
た外部機器の影響により遊技が停止することがあった。
本発明は、上記した事情に鑑みなされたもので、その目
的とするところは、遊技制御基板、払出制御基板、電飾
制御基板、及び効果音制御基板を備えた弾球遊技機にお
いて、遊技制御基板と払出制御基板、遊技制御基板と電
飾制御基板、遊技制御基板と効果音制御基板とのそれぞ
れの間の信号通信の処理速度を速めることができ、然も
外部機器の影響を受けて遊技が停止することがなく、安
定した遊技動作が可能になる弾球遊技機を提供すること
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明においては、遊技動作を制御する遊
技制御基板と、玉の払い出しを制御する払出制御基板
と、弾球遊技機を電気的に装飾する電飾部品を制御する
電飾制御基板と、遊技動作に応じた効果音を発生制御す
る効果音制御基板と、を備えた弾球遊技機において、外
部からの信号を前記弾球遊技機に入力しない構成とする
と共に、前記払出制御基板、前記電飾制御基板、及び前
記効果音制御基板は、それぞれ前記遊技制御基板に接続
され、前記遊技制御基板と前記払出制御基板、前記遊技
制御基板と前記電飾制御基板、前記遊技制御基板と前記
効果音制御基板とのそれぞれの間の信号通信は、前記遊
技制御基板からの一方向通信によって行われることを特
徴とする。このように構成することにより、遊技制御基
板と払出制御基板、遊技制御基板と電飾制御基板、遊技
制御基板と効果音制御基板とのそれぞれの間の信号通信
を遊技制御基板からの一方向通信とすることで、遊技制
御基板と払出制御基板、遊技制御基板と電飾制御基板、
遊技制御基板と効果音制御基板とのそれぞれの間の信号
通信の処理速度を速めることができ、また、これによっ
て遊技制御基板と払出制御基板、遊技制御基板と電飾制
御基板、遊技制御基板と効果音制御基板とのそれぞれの
間での通信信号の検査が容易になる。また、カードユニ
ット装置等の外部機器から弾球遊技機内に信号が入力さ
れないので、外部機器の影響を受けて遊技が停止するこ
とがなく、安定した遊技動作が可能になる。
【0005】また、請求項2の発明においては、表示状
態が変化可能な可変表示器と、該可変表示器を制御する
表示制御基板と、を備え、前記表示制御基板は、前記遊
技制御基板に接続され、前記遊技制御基板と前記表示制
御基板との間の信号通信は、前記遊技制御基板からの一
方向通信によって行われる構成としたことを特徴とす
る。このように構成することにより、遊技制御基板と表
示制御基板との間の信号通信を遊技制御基板からの一方
向通信とすることで、遊技制御基板と表示制御基板との
間の信号通信の処理速度を速めることができ、然も遊技
制御基板と表示制御基板との間での通信信号の検査が容
易になる。
【0006】また、請求項3の発明においては、前記遊
技制御基板、前記払出制御基板、前記電飾制御基板、及
び前記効果音制御基板の各電源を生成する電源生成基板
を、前記遊技制御基板、前記払出制御基板、前記電飾制
御基板、及び前記効果音制御基板と別個に設けたことを
特徴とする。このように構成することにより、遊技制御
基板、払出制御基板、電飾制御基板、及び効果音制御基
板の各制御基板に電源生成回路部を設ける必要がないの
で、各制御基板からのノイズの発生を低減できる。ま
た、この構成によれば、各制御基板を小さくすることが
できる。
【0007】また、請求項4の発明においては、前記弾
球遊技機に供給される電源を監視する電源監視手段を設
けたことを特徴とする。このように構成することによ
り、弾球遊技機への電源の供給状況を把握することがで
きる。
【0008】また、請求項5の発明においては、前記弾
球遊技機の電源断時に前記遊技制御基板及び前記払出制
御基板においてそれぞれデータバックアップを可能にす
るバックアップ手段を設けたことを特徴とする。このよ
うに構成することにより、電源断時に遊技データと玉の
払出データが保存されるので、電源復帰後に引き続きの
遊技を行うことができる。
【0009】また、請求項6の発明においては、前記バ
ックアップ手段によりバックアップされたデータを消去
可能なバックアップクリア手段を設けたことを特徴とす
る。このように構成することにより、閉店時などバック
アップデータが不要になったときにそのバックアップデ
ータを消去することができる。
【0010】また、請求項7の発明においては、複数の
入賞領域が形成された遊技領域を備え、前記複数の入賞
領域全てに玉検出器を設けたことを特徴とする。このよ
うに構成することにより、入賞領域への入賞後直ぐに玉
の検出を行うので入賞に伴う賞球の払出が即座に行え、
遊技者はいずれの入賞による賞球の払出か認識すること
ができる。
【0011】また、請求項8の発明においては、前記払
出制御基板の制御に基づいて玉の払い出し動作を行う玉
払出装置と、該玉払出装置によって払い出されるべき玉
が不足したことを検出する玉切れ検出器と、払い出され
た玉を貯留可能な皿貯留部と、該皿貯留部に払い出され
た玉が充満したことを検出する満タン検出器と、を備
え、前記玉切れ検出器及び前記満タン検出器の各検出信
号は、それぞれ前記遊技制御基板に入力されることを特
徴とする。このように構成することにより、玉切れ検出
器と満タン検出器による検出結果を遊技制御基板で把握
することができ、然も玉切れ検出器及び満タン検出器の
各検出信号の検査が容易になる。
【0012】また、請求項9の発明においては、前記払
出制御基板の制御に基づいて玉の払い出し動作を行う玉
払出装置と、該玉払出装置によって払い出されるべき玉
が不足したことを検出する玉切れ検出器と、払い出され
た玉を貯留可能な皿貯留部と、該皿貯留部に払い出され
た玉が充満したことを検出する満タン検出器と、玉を発
射する玉発射装置と、を備え、前記玉切れ検出器による
玉切れ検出時あるいは前記満タン検出器による満タン検
出時には、前記玉発射装置による玉の発射動作を可能に
したまま前記玉払出装置による玉の払出動作を停止する
ことを特徴とする。このように構成することにより、大
当り時において玉払出装置によって払い出されるべき玉
が不足した場合あるいは皿貯留部に払い出された玉が充
満した場合、打玉の発射を可能にした状態で玉払出装置
からの玉の払出を停止するので、大当り時のパンクを防
止することができる。
【0013】また、請求項10の発明においては、前記
遊技制御基板から外部に賞球の払出に関わる賞球情報を
出力する構成としたことを特徴とする。このように構成
することにより、遊技場の管理コンピュータ等の外部に
て賞球の払出数等の賞球情報を把握することができる。
【0014】また、請求項11の発明においては、払い
出された賞球を検出する賞球検出器を備え、該賞球検出
器の検出信号は、前記遊技制御基板及び前記払出制御基
板にそれぞれ入力されることを特徴とする。このように
構成することにより、払い出された賞球の数を遊技制御
基板と払出制御基板の両方で把握することができる。ま
た、この構成によれば、賞球の払出数の検査が容易にな
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態について説明する。まず、図1乃至図3を参照
して実施形態に係る弾球遊技機1の全体の構成について
説明する。弾球遊技機1は、図1乃至図3に示すよう
に、縦長な方形状に枠組み形成される外枠2と、該外枠
2の一側に開閉自在に軸支され且つ弾球遊技機1の主要
構成部のほぼすべてが集約して設けられる前面枠3と、
該前面枠3の前面上部に開閉自在に設けられる前面開閉
枠4とから構成されている。また、前面枠3に設けられ
る主要構成部としては、上記した前面開閉枠4、遊技盤
40、上皿19、下皿27、灰皿29、操作ハンドル3
0、機構板100、玉発射装置87がある。
【0016】前面開閉枠4には、後述する遊技盤40の
遊技領域41をほぼ透視し得る円形透視窓5が開設さ
れ、該円形透視窓5の裏面から複層ガラス板が装着され
ている。また、前面開閉枠4の上側には、円形透視窓5
の外周に沿って、装飾ランプ6〜8,9’,10’が臨
んでいる。この装飾ランプ6〜8,9’,10’は、遊
技状態に応じて点灯又は点滅されるものであり、特別の
遊技状態の発生時や継続時を遊技者に報知すると共に遊
技の雰囲気を盛り上げるものである。また、円形透視窓
5の外周には、払い出すべく賞球が不足したこと(後述
する玉切れスイッチ115が作動したとき)を報知する
玉切れランプ9や、入賞玉の発生に基づいて所定個数の
賞球が払い出されたことを報知する賞球ランプ10(な
お、賞球未払出分がある場合に報知する方式でもよい)
が設けられ、更に、前面開閉枠4の上部左右に遊技の進
行に応じた効果音を発生するスピーカ12a,12bが
設けられている。なお、各ランプ6〜8,9,10,
9’,10’の前方は、それぞれ透光性を有する赤色、
緑色等のランプカバーで被覆されるようになっている。
特に、玉切れランプ9の点灯を赤色発光で行い、賞球ラ
ンプ10の点灯を緑色発光で行うことにより、遊技者に
対して状況を報知するようになっている。また、スピー
カ12a,12bは、異常が生じたときに、その旨を報
知する報知音も発生するようになっている。また、スピ
ーカ12a,12bの前面には、パンチメタル11が取
り付けられてスピーカ12a,12bから発生される音
声を通すようになっている。また、スピーカ12a,1
2bの近傍(パンチメタル11の裏面側)には、それぞ
れ光装飾用の装飾LED37,38が前面開閉枠4に取
り付けられている。また、円形透視窓5の外周には、遊
技盤40に貼付される証紙を視認するための透視レンズ
39が設けられている。
【0017】上記した装飾ランプ6〜8,9’,1
0’、玉切れランプ9、賞球ランプ10は、図5に示す
ように、プリント配線基板で構成されるランプ基板6
a,7a,8a,9a,10aに実装されて前面枠3の
前面側に取り付けられている。装飾LED37,38
は、プリント配線基板で構成されるLED基板37a,
38aに実装されて前面開閉枠4の裏面側に取り付けら
れている。なお、ランプ基板9a,10aには、それぞ
れ玉切れランプ9、賞球ランプ10以外に装飾ランプ6
〜8と同様の装飾ランプ9’,10’も実装されてい
る。そして、各ランプ基板6a,7a,8a,9a,1
0aが枠用電飾中継基板15に接続され、各LED基板
37a,37b,38a,38bが枠用電飾中継基板1
6に接続されている。枠用電飾中継基板15,16は、
前面枠3の裏面下部に取り付けられる中継基板端子台9
5に止着される枠用電飾中継基板96に接続された後、
後述する電飾制御基板80に接続されている。電飾制御
基板80は、後述する主基板151からの情報信号の種
類に応じて上記した装飾ランプ6〜8,9’,10’、
玉切れランプ9、賞球ランプ10、装飾LED37,3
8を表示制御するものである。なお、枠用電飾中継基板
15は、前面枠3の前面側に取り付けられ(これに対応
してランプ基板も前面枠3の前面側に取り付けられてい
る)、枠用電飾中継基板16は、前面開閉枠4の裏面側
に取り付けられている(これに対応してLED基板も前
面開閉枠4の裏面側に取り付けられている)。
【0018】また、前記スピーカ12a,12bから延
びるの配線は、前面開閉枠4の上方左右裏面に取り付け
られる効果音中継基板17a,17bに一旦接続され、
その後、前面枠3の裏面下部に取り付けられる中継基板
端子台95に止着される効果音中継基板97に接続され
た後、後述する効果音制御基板82に接続されている。
効果音制御基板82は、主基板151からの情報信号の
種類に応じてスピーカ12a,12bを駆動制御するも
のである。
【0019】次に、前面開閉枠4の下側に取り付けられ
る上皿19の構成について説明すると、上皿19は、複
数の合成樹脂製部材を組合せた皿部材を固着することに
より構成されている。上皿19の開放側の上方には、玉
抜き操作レバー21が設けられている。この玉抜き操作
レバー21は、左右方向に移動可能に設けられ、スプリ
ング(図示しない)の付勢力に抗して一方向に移動させ
ることにより、上皿19に貯留されていた玉を裏面側に
形成される玉抜き路(図示しない)を流下させて下皿2
7に誘導するものである。なお、上皿19は、その上流
側に形成される賞球払出口20から払い出された賞球を
一旦貯留した後、発射位置に玉を供給するものである。
また、上皿19の開放側末端は、前面枠3の前面側で最
も前方に突出した錠用凸部22となっており、この錠用
凸部22には、前面開閉枠4を前面枠3に対して施錠し
且つ前面枠3を外枠2に対して施錠する施錠装置84
(図3参照)を操作するためのシリンダー錠26が臨ん
でいる。
【0020】また、前面枠3の下部に取り付けられる下
皿27は、前記上皿19から溢れた賞球であって余剰球
通路(図示しない)を介して接続樋93(図3参照)か
ら排出される余剰の賞球を貯留するものであり、その下
皿27の前面壁には、玉抜き操作レバー28がスライド
可能に取り付けられるようになっている。この玉抜き操
作レバー28を操作することにより、下皿27に貯留さ
れていた賞球を下方に玉抜きして持ち運び可能な玉箱に
移し替えることができる。また、下皿27の左側には、
灰皿29が設けられ、右側には、操作ハンドル30が設
けられている。操作ハンドル30は、図3に示す玉発射
装置87の発射装置電動機88(ステッピングモータ)
の駆動を一時的に停止させるための単発発射スイッチ9
1及び遊技者が操作ハンドル30を触れていることを検
知するタッチセンサ92(共に図8に符号のみを図示)
を内蔵していると共に、弾発力を調節する指掛け部30
a(図1参照)を備えるものである。
【0021】一方、弾球遊技機1の背面には、図3に示
すように、入賞玉の発生に基づいて所定個数の賞球を払
い出すための各種の機構を装備した機構板100が設け
られると共に、前記操作ハンドル30に対応する裏面に
は、発射装置電動機88及び打球槌(図示しない)を有
する玉発射装置87が固着され、その玉発射装置87の
側方には、機構板100の余剰球通路から流下してきた
玉を前記下皿27に誘導する接続樋93が固着され、更
に、接続樋の側方に中継基板取付台95が取り付けら
れ、外枠2に対する前面枠3の開放側裏面に外枠2の掛
止片85に対する前面枠3の施錠及び前面枠3に対する
前面開閉枠4の施錠を行う施錠装置84が設けられてい
る。
【0022】上記した構成のうち、玉発射装置87に
は、発射制御基板90が付設されており、この発射制御
基板90によって玉発射装置87が駆動制御されるよう
になっている。なお、発射制御基板90は、発射制御基
板ボックス89内に収容され、払出制御基板144ある
いは主基板151に接続されることなく単独で玉発射装
置87の駆動制御を行うようになっている。即ち、後述
する玉切れスイッチ115が玉払出装置116から払い
出されるべき玉が不足したことを検出した場合、あるい
は満タンスイッチ129が下皿27に払い出された玉が
充満したことを検出した場合でも、玉発射装置87によ
る玉の発射動作が可能になっている。また、中継基板取
付台95には、枠用電飾中継基板96と効果音中継基板
97と発射制御電源中継基板99とが所定の位置に取り
付けられている。
【0023】以上で、弾球遊技機1の全体の概略構成を
説明したが、以下、弾球遊技機1を構成する要素のう
ち、遊技盤40と、機構板100の詳細な構成について
順次説明する。まず、図2及び図3を参照して遊技盤4
0について説明する。遊技盤40は、前面枠3の裏面側
に一体的に形成される遊技盤収納枠部36に収容固定さ
れるべく、ほぼ正方形状の合板により形成され、その表
面には、円形うず巻き状に誘導レール42が取り付けら
れ、該誘導レール42の内側が遊技領域41とされて発
射された打玉が落下するものである。遊技領域41に
は、図示の場合、特別可変表示装置44、特別可変入賞
球装置48、普通可変入賞球装置58等が設けられると
共に、単に打玉を入賞とする入賞口、打玉の流下方向,
速度を変化せしめる風車又は多数の障害釘が設けられ、
また、遊技領域41の最下方には、いずれの入賞領域に
も入賞しない打玉が取り込まれるアウト口69が設けら
れている。
【0024】遊技領域41の構成をその遊技動作に従っ
てより詳細に説明すると、遊技領域41の中央よりやや
上方の左側に設けられる通過玉検出器62は、遊技領域
41を落下する打玉の通過を検出すると、その検出信号
に基づいて特別可変表示装置44の上部側に設けられる
普通図柄表示器63を可変表示して表示結果を導出す
る。しかして、普通図柄表示器63の表示結果が予め定
められた当り図柄(0〜9までの数字の可変表示におい
て、7が表示された場合)である場合に、普通可変入賞
球装置58が所定時間開放される。なお、普通図柄表示
器63の可変時間は、通常確率モードのときに相対的に
長く(例えば、30秒)、確率変動モードのときに相対
的に短く(例えば、3〜5秒)設定されている。また、
普通図柄表示器63の左右側方には、普通図柄表示器6
3の可変表示中に通過玉検出器62を通過した打玉数を
記憶表示する普通図柄記憶LED64(最高4個まで記
憶表示する)が設けられている。
【0025】普通可変入賞球装置58は、遊技領域41
のほぼ中央に配置される特別可変表示装置44と遊技領
域41の前記アウト口69の上部に配置される特別可変
入賞球装置48との間に配置され、ソレノイド59によ
って開閉駆動される電動チューリップタイプの可変入賞
球装置である。そして、普通可変入賞球装置58には、
始動玉検出器60が内蔵され、開放中又は閉成中に受け
入れた入賞玉を検出するようになっている。しかして、
打玉が始動玉検出器60によって検出されると特別可変
表示装置44が可変表示を開始する。なお、普通可変入
賞球装置58の開放時間は、通常確率モードのときに相
対的に短く(例えば、0.5秒)、確率変動モードのと
きに相対的に長く(例えば、2秒)設定されている。ま
た、普通可変入賞球装置58が開放していない場合でも
打玉を受け入れるようになっている。
【0026】特別可変表示装置44は、複数の図柄を可
変表示する液晶タイプの可変表示器からなり、遊技領域
41のほぼ中央に配置される。そして、停止時における
図柄の組合せが予め定めた大当り図柄の組合せ(例え
ば、同一の図柄が当りラインのいずれかに揃った場合)
である場合に、大当り遊技状態(特定遊技状態)となっ
て特別可変入賞球装置48を次に説明する所定の態様で
開閉駆動するものである。ただし、大当り図柄の組合せ
の一部は、確率変動図柄として設定され、この確率変動
図柄で大当り遊技状態となったときには、その大当り遊
技状態終了後における前記普通図柄表示器63における
当り図柄の出現確率や特別可変表示装置44における大
当り図柄の出現確率が高くなる確率変動モードとなるよ
うに設定されている。また、特別可変表示装置44に
は、前述したように上部側に普通図柄表示器63及び普
通図柄記憶LED64が設けられ、その下方には飾りL
ED45が取り付けられている。一方、特別可変表示装
置44の下部側には、特別可変表示装置44の可変動作
中に前記始動玉検出器60によって検出された玉数を記
憶表示する特別図柄始動記憶LED46(最高4個まで
記憶表示する)が設けられている。
【0027】大当り遊技状態となったときに駆動制御さ
れる特別可変入賞球装置48は、ソレノイド50によっ
て開閉駆動される開閉板49を有し、その開閉板49に
受け入れられた打玉を検出する入賞個数検出器52が設
けられている。また、特別可変入賞球装置48内(開閉
板49の内側)には、打玉の検出(V入賞検出)に伴っ
て大当り遊技状態の継続権を成立させる特定玉検出器5
1が設けられており、該特定玉検出器51の上方には、
一旦V入賞検出があると次に開閉板49を開放するまで
は打玉が特定玉検出器51を通過しないようにするVシ
ャッター(図示しない)が設けられている。このVシャ
ッターは、ソレノイド43によって開閉駆動が行われ
る。しかして、大当り遊技状態となった場合には、一定
時間(例えば、28秒)が経過するまで又はその一定時
間内に所定個数(例えば、10個)の入賞玉が入賞する
まで開閉板49を開放(以下、この開放を開放サイクル
という)し、その開放サイクル中に受け入れられた打玉
が特定玉検出器51によって検出されたときに継続権が
成立して、再度上記した開放サイクルが実行され、各開
放サイクルにおいて継続権が成立していることを条件に
最高16回の開放サイクルを繰り返すことができるよう
になっている。
【0028】また、特別可変入賞球装置48には、入賞
玉検出器55a,55bを内蔵する通常入賞口54a,
54bや開閉板49が開放していることを表示するアタ
ッカーランプ56や継続権が成立していることを表示す
る飾りランプ、及び大当り遊技状態である旨を報知する
飾りランプや飾りLED57が設けられている。また、
遊技領域41には、上記した構成以外に、それぞれに飾
りランプ47a,47b及び入賞玉検出器65a,65
bを内蔵する入賞口61a,61b、飾りランプ66a
付き風車66、サイド飾りランプ67aを内蔵するサイ
ド飾り67、等が設けられている。
【0029】以上説明した本実施形態において、打球が
入賞する入賞口及び入賞装置には、入賞玉を検出するた
めの信号が導出される入賞玉検出器51,52,55
a,55b,65a,65bがすべて設けられている。
これは、これらの検出信号に基づいて所定個数の賞球を
払い出すために使用されるものである。しかして、これ
らの入賞玉検出器51,52,55a,55b,65
a,65bは、図7に示すように、次に説明する中継基
板77を介して主基板151に接続され、主基板151
では、これらの検出器からの検出信号を記憶すると共に
順次払出制御基板144に賞球個数信号を導出して入賞
に対応する賞球を払い出すように後述する玉払出装置1
16を駆動制御するようになっている。なお、検出器5
2は、開閉板49の開放を規制するための計数機能を兼
用している。
【0030】また、始動玉検出器60は、図7に示すよ
うに、中継基板77を介することなく直接主基板151
と接続されて始動信号と入賞信号(ただし、他の入賞玉
検出器51,52,55a,55b,65a,65bに
よって導出される賞球個数情報は、相対的に多い個数、
例えば、13個や15個であるのに対し、始動玉検出器
60に基づく賞球個数情報は、相対的に少ない個数、例
えば、5個や7個である)を入力している。これは、始
動玉検出器60からの配線を直接主基板151に接続す
ることにより、その途中に不正な回路基板を組み込んだ
配線(ぶら下がり基板等と称されている)が接続されて
いるか否かの発見を容易にするためである。また、始動
玉検出器60と主基板151とを直接接続する配線は、
他の配線の色と明らかに異なる色(本実施形態の場合に
は、ピンクと黄の蛍光色)としたので、この点からも始
動玉検出器60からの配線に不正が行われているか否か
を見分け易い。
【0031】遊技盤40の遊技領域41には、上記した
ようにスイッチやソレノイド、あるいは飾りランプや飾
りLED等の電気的部品が多数設けられるが、これら
は、次に説明する各カバー体70,71の裏面に取り付
けられる盤用電飾中継基板76及び中継基板77を介し
て主基板151や電飾制御基板80に接続されるように
なっている。即ち、図7に示すように、遊技盤40に設
けられる各スイッチ51,52,55a,55b,65
a,65b,62及び各ソレノイド43,50,59
は、中継基板77を介して主基板151に接続され、遊
技盤40に設けられる飾りランプを実装している飾りラ
ンプ基板56,66a,67a、遊技盤40に設けられ
る飾りLEDを実装している飾りLED基板45,5
7、及び記憶表示LED46,64は、盤用電飾中継基
板76を介して電飾制御基板80に接続されている。
【0032】一方、遊技盤40の裏面には、図3及び図
6に示すように、前記特別可変表示装置44の裏面が突
出して設けられている。この特別可変表示装置44の裏
面部分には、表示制御基板75が表示制御基板カバー7
4に被覆されて取り付けられている。表示制御基板75
は、特別可変表示装置44の可変表示器の可変表示動作
を主基板151からの情報信号の種類に応じて駆動制御
するものである。なお、表示制御基板カバー74は、そ
の外周端部に突設された取付片74aが遊技盤40にビ
ス止めされて取り付けられている。
【0033】また、上記した特別可変表示装置44裏面
の周囲には、カバー体70が取り付けられ、このカバー
体70に連通するようにその下部に入賞玉誘導カバー体
71が取り付けられている。カバー体70には、その中
央に前記特別可変表示装置44の裏面が貫通する窓孔7
2が形成されると共に、一側後面に盤用電飾中継基板7
6及び情報端子基板78が取り付けられている。なお、
カバー体70は、窓孔72の外周部分に穿設された取付
穴166が遊技盤40の裏面にビス止めされることで取
り付けられる。盤用電飾中継基板76は、前述したよう
に遊技盤40の遊技領域41に設けられるスイッチ、ラ
ンプ、ソレノイド、LED等の電気部品と主基板151
又は電飾制御基板80との接続を中継するものである。
情報端子基板78は、図7に示すように、弾球遊技機1
の営業管理上必要な遊技情報(例えば、大当り遊技状態
中である旨を報知する大当り1情報、確率変動図柄で大
当り遊技状態となり、その大当り状態中及びその大当り
による確率変動中である旨を報知する大当り2情報(大
当り中と確率変動中に出力され続ける信号)、確率変動
図柄による大当り状態終了後の確率変動中である旨を報
知する大当り3情報、始動玉検出器をONした打玉の数
を報知する始動口情報、特別可変表示装置の可変動作回
数を報知する図柄確定回数1情報、普通可変表示装置の
可変動作回数を報知する図柄確定回数2情報、及び普通
可変入賞球装置の開閉回数を報知する役物回数情報)を
遊技場に設置される管理コンピュータに出力するための
外部接続端子(コネクタ78a〜78g)を有し、これ
らの情報が主基板151から与えられるようになってい
る。更に、どの図柄で大当りしたか、どの図柄で停止し
たか等の情報を出力するようにしてもよい。
【0034】また、入賞玉誘導カバー体71の後面側に
は、中継基板77と、電飾制御基板80及び効果音制御
基板82を収容する制御基板ボックス79と、が取り付
けられている。電飾制御基板80は、図7に示すよう
に、遊技盤40の遊技領域41(必ずしも遊技領域41
の内部に設けられなくてもよく、遊技盤40に設けられ
ていれば良い)に設けられる飾りランプや飾りLED、
及び前面枠3や前面開閉枠4に設けられる飾りランプや
飾りLED等を主基板151からの情報信号に応じて一
括して駆動制御するものである。また、効果音制御基板
82は、前記スピーカ12a,12bを駆動制御するも
のであり、主基板151からの情報信号に応じて遊技内
容に対応した効果音を発生させるものである。また、効
果音制御基板82には、音量を切り替える音切替スイッ
チ83が設けられている。
【0035】以上、遊技盤40の構成について詳細に説
明してきたが、上記のように構成される遊技盤40は、
前面枠3の裏面側に形成される遊技盤収納枠部36(図
3参照)に収納固定されるようになっている。遊技盤収
納枠部36は、周知のように、ほぼ正方形状に構成され
る遊技盤40を収容するように前面枠3の裏面に段差状
に形成され、収容した遊技盤40の裏面を押圧固定する
ための遊技盤係止レバー86が遊技盤収納枠部36の適
宜箇所に取り付けられている。また、遊技盤収納枠部3
6の下方部は、平板状の支持板となって遊技盤40の下
辺を載置するようになっており、その支持板のほぼ中央
にアウト玉を誘導するアウト玉誘導通路(図示しない)
が形成されている。また、遊技盤40を遊技盤係止レバ
ー86によって収容固定した状態においては、その裏面
から機構板100が被覆されることとなるが、その機構
板100は、遊技盤収納枠部36の一側側面に固定され
る軸受金具(図示しない)の上下に突設される軸ピンに
機構板100の一側に固定される図示しない軸支金具の
掛止穴を係止することにより、開閉自在に軸支され、ま
た、遊技盤収納枠部36の適宜位置に植立される係止ピ
ン(図示しない)と機構板100に設けられる機構板係
止レバー149とを係合させることにより、機構板10
0を閉じた状態で保持することができるようになってい
る。なお、機構板100は、前面枠3に対して固定され
て開閉できないものであってもよい。
【0036】次に、弾球遊技機1の背面に設けられる機
構板100の構成について図3及び図4を参照して説明
する。図3及び図4において、機構板100は、主とし
て賞球を貯留する賞球タンク105と該賞球タンク10
5に貯留された賞球を下流側に整列しながら誘導する玉
整列レール部材108及びカーブレール部材111とが
設けられる上部構成部と、カーブレール部材111から
の玉を誘導する玉通路114と入賞に基づく賞球を払い
出す玉払出装置116とが設けられる中間構成部と、主
として遊技盤40に打ち込まれた入賞玉を含む打玉を処
理する処理機構が設けられる下部構成部と、が背面から
見て開口窓102を構成するように機構板主体101上
に一体的に形成されている。このため、機構板100を
閉じた状態において遊技盤40の裏面主要部が開口窓1
02から外部に臨むようになっているため、遊技盤40
の裏面構造が前述したように、特別可変表示装置44の
裏面及び表示制御基板カバー74を有する複雑なもので
あっても、機構板100の開閉動作をスムーズに行うこ
とができる。なお、開口窓102の中央よりやや下方に
は、該開口窓102の両側端から架け渡した状態で後方
に突出形成された横架突出板103が設けられ、該横架
突出板103に後述する主基板ボックス150の上部が
取り付けられるようになっている。
【0037】そこで、以下、機構板100の構成につい
て説明する。まず、機構板100の上部構成部には、多
量の賞球を貯留する賞球タンク105と、該賞球タンク
105から供給される賞球を仕切壁によって複数列(本
実施形態の場合、2列)に整列して流下させる玉整列レ
ール部材108と、該玉整列レール部材108によって
誘導された賞球を後述する玉払出装置116に向けて方
向転換するカーブレール部材111と、該カーブレール
部材111の上方に設けられた情報端子基板132がそ
れぞれ所定の位置に設けられている。
【0038】賞球タンク105は、その底面に揺動自在
に軸支されて図示しないバネにより上方向に付勢される
玉切れ情報検知レバー110(図4参照)が設けられ、
該玉切れ情報検知レバー110の下方に、玉切れ情報ス
イッチ107が固定されている。この玉切れ情報スイッ
チ107は、図7に示すように、後述する情報端子基板
132に接続されて賞球タンク105内に賞球が不足し
たときに図示しない管理コンピュータに玉切れ信号を出
力するようになっている。上記した賞球タンク105の
下流側に配置される玉整列レール部材108は、上部構
成部の一端から他端に向けて傾斜状に取り付けられ、そ
の内部中央に2条の仕切壁(図示しない)が立設されて
賞球タンク105から流出した賞球を下流に向かって2
列に整列させるようになっている。また、玉整列レール
部材108の下流側上部には、玉ならし部材109が支
軸を支点として揺動自在に垂下され、玉整列レール部材
108上を上下2段となって流下する賞球を玉ならし部
材109に埋設される重錘の作用によって1段とするよ
うになっている。
【0039】上記した玉整列レール部材108の下流側
上部には、外部との信号線が接続される外部接続端子1
33を有する情報端子基板132が設けられる。情報端
子基板132に設けられる外部接続端子133は、外部
(例えば、管理コンピュータ)と弾球遊技機1との間の
信号線を接続する玉切れ情報出力端子と賞球情報出力端
子等を有し、更に、前記玉切れ情報スイッチ107が接
続されるコネクタ132aと、主基板151が接続され
るコネクタ132cと、を有して構成されている。
【0040】上部構成部には、上記した構成以外に、そ
の開放端部及び情報端子基板132の上部に対応する位
置に機構板係止レバー149が一端を支持されて回動自
在に設けられている。機構板係止レバー149には、前
面枠3の裏面側の所定の位置に植立固定される係止ピン
(図示しない)の先端部と係合する溝が形成されてお
り、この溝と係止ピンとの係合を解除するように回動さ
せることにより、機構板100の前面枠3の裏面側への
固定状態を解除することができる。なお、機構板係止レ
バー149は、上部構成部の開放端部及び下部構成部の
開放端部に設けられているため、機構板100の前面枠
3の裏面側への固定状態を堅固に安定化させることがで
きるようになっている。
【0041】次に、機構板100の中間構成部の上部に
は、前記玉整列レール部材108の下流端に連通して賞
球の向きを180度変換して導くカーブレール部材11
1が設けられている。このカーブレール部材111も賞
球を2列に整列して下流側に導くように区画形成されて
いる。また、カーブレール部材111のヘアピン状の屈
曲部には、図示しない玉抜き弁が揺動自在に設けられ、
その玉抜き弁の側方から下流側に向けて玉抜き通路11
2が形成されている。玉抜き通路112は、玉抜き弁が
操作されたとき(例えば、営業が終了して賞球タンク1
05に貯留される賞球を外部に抜く必要が生じたと
き)、賞球タンク105及び玉整列レール部材108に
貯留されていた賞球を玉抜き通路112を通し弾球遊技
機1の外部に誘導するものである。
【0042】また、カーブレール部材111の下流側に
は、垂直状に玉通路部材が設けられる。具体的には、左
右2列の玉通路114から玉通路部材が構成され、該2
列の玉通路114には、それぞれ玉切れスイッチ115
が通路に臨むように設けられている。この玉切れスイッ
チ115は、図7に示すように、枠用スイッチ中継基板
142を介して主基板151に接続され、玉切れスイッ
チ115が玉を検出しなくなったときには、次に説明す
る玉払出装置116の払出モータ118の作動を停止し
て玉の払出を不能動化させるようになっている。
【0043】ここで、玉払出装置116の詳細な構成に
ついて図9及び図10を参照して説明する。玉払出装置
116は、図9に示すように、ケース301内に集約し
て形成されるが、このケース301は、図10に示すよ
うに、左・中・右に3分割(ケース301a〜301
c)されてそれらを組み付けることにより完成される。
中・右の各ケース301b・301cには、相互に対向
する側に前記2列の玉通路114と個々に連通する玉通
路303(各ケース301b・301cの内部構造は、
ほぼ左右対称であるため符号のb・cを省略する)が
「く」字状に屈曲形成されており、その玉通路303の
上端の玉入口302から入った賞球を玉通路303の途
中に設けたスプロケット305で1個づつ区切って玉通
路303の下端の玉排出口304から排出するようにな
っている。なお、玉排出口304には、該玉排出口30
4から排出される玉数(賞球数)を検出するための賞球
カウントスイッチ120が設けられる。
【0044】スプロケット305は、玉通路303の屈
曲部の下方に臨むように回転軸306にワッシャ307
を介して回転自在に軸支されるものである。より詳細に
説明すると、スプロケット305は、細長形状の円柱部
材308の右端側に鍔状の円盤部309が形成され、該
円盤部309の両側面には、それぞれ玉を受け入れる間
隔を保持して突設される複数(3つ)の突出部310が
形成されることで、各突出部310の間は、玉を受け入
れ誘導するための凹部311として形成されている。ま
た、円柱部材308の左端には、ギヤ312の中心部に
穿設された嵌合穴313に内嵌する内嵌部314が形成
されている。これにより、スプロケット305は、ギヤ
312と一体的に回転するようになっている。なお、ギ
ヤ312の一側面には、外周に沿って複数の検出突片
(図示しない)が突設されている。また、スプロケット
305の取り付けは、円柱部材308の中心に穿設され
た中心穴308aを、ケース301cのほぼ中心よりや
や上方に挿入支持される回転軸306に挿入して回転自
在に支持される。回転軸306の他端は、ケース301
aを組み付けたときに、ケース301aに形成される支
持穴315に支持されるようになっている。
【0045】上記のように回転自在に軸支されるスプロ
ケット305は、玉通路303の前方に形成されるモー
タ収容空間317に収容支持される払出モータ(ステッ
ピングモータ)118によって回転駆動される。即ち、
払出モータ118は、ケース301bの側面に穿設され
た開口344を閉塞するように設けられるモータ固定板
319に固定され、そのモータ固定板319の前方に突
出されたモータ出力軸は、開口344を挿通してギヤ3
20が固着される。このギヤ320は、前記ギヤ312
と噛合するようになっている。なお、各ギヤ312・3
20は、各ケース301a・301bの間に形成される
収容空間内に配置される。また、払出モータ118に
は、コネクタ124a・124b等の各種電子部品が実
装される払出ユニット中継基板124が接続される。払
出ユニット中継基板124のコネクタ124aには、前
記払出制御基板144からの配線(払出制御基板144
との信号線)が接続される一方、コネクタ124bに
は、前記主基板151が接続された枠用スイッチ中継基
板142からの配線(枠用スイッチ中継基板142との
信号線)が接続される。また、払出ユニット中継基板1
24には、モータ位置センサ122が設けられるセンサ
基板323と前記賞球カウントスイッチ120とが接続
される。具体的には、主基板151に賞球カウントスイ
ッチ120の検出信号が入力されるように接続され、払
出制御基板144には、モータ位置センサ122の検出
信号が入力され、払出制御基板144から払出モータ1
18へ駆動信号が出力されるように接続される。なお、
払出制御基板144にも賞球カウントスイッチ120の
検出信号が入力されるようになっている。
【0046】払出ユニット中継基板124は、該基板1
24に穿設される位置決め穴375に対してケース30
1bに突設される位置決め突起376が嵌入された状態
で、基板124に穿設される取付穴324を介してケー
ス301bに形成された取付ボス325にビス326止
めされる。また、センサ基板323は、該基板323に
穿設される取付穴327を介してケース301aに形成
された取付ボス328にビス329止めされる。なお、
払出ユニット中継基板124により、主基板151の信
号線(枠用スイッチ中継基板142を介して)と払出制
御基板144の信号線とが中継されるが、コネクタ12
4a・124bの大きさが異なるので誤配線することが
ない。また、払出ユニット中継基板124は、ケース3
01内に収容されるので外部から保護されている。
【0047】しかして、上記のように構成される払出モ
ータ118を各ケース301b・301c間に形成され
るモータ収容空間317に収容支持するには、モータ固
定板319に穿設される各位置決め穴330・332に
対してケース301bに突設される各位置決め突部33
1・333を嵌入する。そして、この状態からケース3
01b・301cを組み付けることで、ケース301c
に形成される取付ボス334の先端部分とケース301
bの側壁との間でモータ固定板319を挟持し、最終的
に、取付ボス334の中心穴となるネジ穴335からネ
ジ336を挿入して、これを位置決め突部333の中心
穴となる止着穴337に止めることで、モータ固定板3
19がケース301b・301c内に強固に固定される
こととなる。なお、ケース301bとケース301cと
のネジ止めは、上記した止着穴337とネジ穴335の
他に、止着穴338・339とネジ穴340・341と
にそれぞれネジ342・343を螺着することによって
も行われる。また、ケース301cには、前記コネクタ
124a・124bが臨むそれぞれの位置に接続開口を
形成する切欠部345・346が形成されている。
【0048】また、上記した各ケース301b・301
cの組み付け状態においては、払出モータ118のモー
タ出力軸に固定されるギヤ320(以下、小径ギヤとい
う)と、スプロケット305に一体的に取り付けられる
ギヤ312(以下、大径ギヤという)とが噛合した状態
となる(ギヤ比は、1対2)。スプロケット305は、
回転に伴ってその突出部310及び凹部311が玉通路
303の内部に侵入するようになっており、玉通路30
3の屈曲部で突出部310間(凹部311)に受け入れ
た玉を収容したまま回転して斜め下方地点でリリースし
て玉排出口304から玉を払い出すようになっている。
なお、スプロケット305の大径ギヤ312の左右に形
成される突出部310と凹部311とは、相互に互い違
いに形成されている。このため、一方の玉通路303か
ら払い出される玉と他方の玉通路303から払い出され
る玉とは、同時に払い出されることはなく、交互に払い
出されることとなる。また、スプロケット305の回転
位置は、前記モータ位置センサ122によって検出され
る。即ち、モータ位置センサ122は、大径ギヤ312
の裏面に突出形成される前記検出突片(図示しない)が
横切ることにより、スプロケット305の回転位置を検
出するようになっている。
【0049】また、玉通路303の上流側における各ケ
ース301b・301c間には、前記2列の玉通路11
4と個々に連通する左右の玉通路303を仕切るための
仕切板347が設けられる。該仕切板347の取り付け
は、仕切板347に穿設された取付穴348にケース3
01bに突設された位置決め突起349を嵌入した状態
で、各ケース301b・301cを組み付けることでケ
ース301b・301c間に挟持される。一方、玉通路
303の下流側は、仕切板は設けられず、左右2列分の
幅の玉通路303が中央に傾斜し、1列分の幅(玉1個
が流下する幅)となる。なお、各ケース301a・30
1b間の組み付けは、ケース301b・301c間の組
み付けと同様に、ケース301b側に設けられた止着穴
(図示しない)とネジ穴367〜369とにそれぞれネ
ジ370〜372を螺着することによって行われる。
【0050】また、ケース301は、中央のケース30
1bに左右のケース301a・301cをそれぞれ組み
付けた組立体からなり、左側と中央の各ケース301a
・301b間及び右側と中央の各ケース301c・30
1b間にそれぞれ各種構成部材の収容空間を設けてい
る。この構成により、玉払出装置116の各種構成部材
を2つの収容空間に分けて収容することができる。この
ため、玉払出装置116をメンテナンスする際には、メ
ンテナンスする部材が収容された収容空間を形成する側
のケース(左右のケース301a・301cのいずれか
一方)のみを取り外してメンテナンスすればよく、メン
テナンスに関係のない部材を取り外す作業が極力回避で
きる。
【0051】また、以上説明したように各種構成部材が
ケース301内に集約されてなる玉払出装置116は、
前記機構板100側に形成される図示しない取付凹部に
対してケース301全体が着脱自在に止着されるように
なっている。即ち、取付凹部の周縁の適宜箇所に突設さ
れる係止突片(図示しない)にケース301(ケース3
01aとケース301c)の後方四隅に突設される取付
突片374を係合させることにより位置決めと上方部分
の係止状態とを確保し、その状態で上方にスライドさせ
て取付凹部の下方部中央に形成される弾性変形し得る係
止舌片(図示しない)をケース301の下端後辺に掛け
止めることにより、ケース301に集約形成される玉払
出装置116の取付を容易に行うことができる。また、
取り外しの際には、係止舌片を指で押圧しながら下方に
玉払出装置116(ケース301)を引き下げれば取り
外せる。このように、玉払出装置116を係合部の係合
によって着脱自在としたが、例えばビス止めして着脱自
在としてもよく、特に限定するものではない。また、ケ
ース301は、透明合成樹脂で形成されている。このた
め、内部に収容される各種構成部材を外部から視認する
ことができ、玉払出装置116に対する不正が極力防止
できる。なお、このような玉払出装置116、玉通路1
14、及び玉切れスイッチ115は、払出装置カバー1
64によって被覆されるようになっている。
【0052】次に、機構板100の下部構成部について
説明すると、下部構成部の後面側には、図3に示すよう
に、玉払出装置116の下端より賞球通路126が形成
され、該賞球通路126の下端に上皿連通口(図示しな
い)が形成されている。この上皿連通口は、弾球遊技機
1の前面に設けられる上皿19に賞球を導くものであ
る。上皿連通口の一側側方には、余剰球通路が接続され
ている。しかして、入賞に基づく賞球が多数払い出され
て上皿19が賞球で満杯となり、遂には上皿連通口に到
達してさらに賞球が払出続けられたときには、賞球は、
余剰球通路に導かれ、その後、前記接続樋93を介して
前記下皿27に排出される。そして、さらに賞球が払出
続けられたときには、下皿27も満杯になるが、余剰球
通路の一側側壁に設けられた満タンスイッチ129部分
にまで到達すると、満タンスイッチ129がONされ
て、玉払出装置116のモータ118の駆動を停止して
賞球及び貸球の払出動作を不能動化する。なお、上記し
た賞球通路126、玉抜き通路112、及び余剰球通路
の後面は、下部通路カバー体128によって閉塞されて
いる。
【0053】一方、下部構成部の前面側(遊技盤40に
当接する側)には、遊技盤40で発生した入賞玉を集合
する入賞玉集合樋(図示しない)が傾斜状に設けられて
いる。この入賞玉集合樋に集められた入賞玉は、打込玉
排出通路(図示しない)を通って弾球遊技機1の外部
(弾球遊技機の設置島の内部に形成される回収経路)に
放出される。打込玉排出通路には、入賞玉だけではなく
前記アウト口69に取り込まれたアウト玉及び前記玉抜
き通路112から玉抜きされた賞球も合流して放出され
るものである。
【0054】また、上記のように構成される機構板10
0の下部構成部の後面側には、電圧の異なる複数の電源
を生成する電源ユニット基板137を収容する電源ユニ
ットボックス136と、遊技盤40に設けられる特別可
変表示装置44や特別可変入賞球装置48等の遊技装置
の動作を制御する主基板151を収容する主基板ボック
ス150と、前記玉払出装置116の動作を制御する払
出制御基板144を収容する払出制御基板ボックス14
3と、前記満タンスイッチ129、玉切れスイッチ11
5、及び払出ユニット中継基板124と主基板151と
の接続を中継する枠用スイッチ中継基板142と、が設
けられている。
【0055】電源ユニットボックス136は、前記開口
窓102の下部位置側に機構板主体101に突設される
係止爪(図示しない)に着脱自在に取り付けられ、内部
に収容される電源ユニット基板137には、電源線13
5が接続される電源コネクタが実装されている。電源コ
ネクタに接続される電源線135は、前記情報端子基板
132から機構板主体101の裏面側に形成される配線
処理溝(図示しない)に沿って機構板100の開放側下
部まで引き通され、直前位置で機構板主体101の表側
に引き出されて電源コネクタに接続される。また、電源
線135によって供給される電圧は、図8に示すよう
に、AC24Vの電圧であり、電源ユニット基板(電源
生成基板)137で生成される複数の電圧は、DC30
V、DC21V、DC12V、DC5Vの4種類である
(但し、他の基板に対してAC24Vも供給する)。ま
た、電源ユニット基板137は、主基板151及び払出
制御基板144の各CPUに駆動電源が供給されていな
い間、各基板151,144のRAMの少なくとも一部
をバックアップするために各基板151,144にバッ
クアップ電源(電源断信号)を供給するようになってい
る。
【0056】上記した表示制御基板カバー74、制御基
板ボックス79、主基板ボックス150、払出制御基板
ボックス143、及び電源ユニットボックス136は、
その一部又は全部を透明の合成樹脂によって内部が透視
し得るように構成されている(ROM等の不正改造を容
易に視認できる)と共に放熱穴が形成されている。ま
た、制御基板ボックス79内に収容される効果音制御基
板82は、ROM(特に、効果音データを記憶している
ROM)さえ交換すれば簡単にリサイクルが可能であ
る。また、制御基板ボックス79内に収容される電飾制
御基板80、及び表示制御基板カバー74に被覆される
表示制御基板75も、盤面構成やランプ等の数を変えな
ければ、同様にROMを交換することによりリサイクル
可能である。つまり、遊技盤40の入れ替え時にそれら
ボックス毎回収し、ROMを取り出して書き換え又は交
換すれば、異なる内容の新しい機種用のものとすること
ができるので、その新しい機種の入れ替えの際にROM
だけを変えた制御ボックスを再び納品して再利用するこ
とができる。
【0057】以上、弾球遊技機1の構成、遊技盤40の
構成、及び機構板100の概略構成について説明してき
たが、以下に、各種制御基板、各種中継基板、及び各種
電気的部品の配線接続について図4及び図5を参照して
詳細に説明する。先ず、各種中継基板の配線接続につい
て説明する。カバー体70の左側中央部に取り付けられ
る盤用電飾中継基板76には、図4に示すように、7つ
のコネクタ76a〜76gが実装されている。コネクタ
76aには、入賞口61aの飾りランプ47aが接続さ
れる。コネクタ76bには、入賞口61bの飾りランプ
47bが接続される。コネクタ76cには、サイド飾り
ランプ67aが接続される。コネクタ76dには、特別
図柄始動記憶LED46が接続される。コネクタ76e
には、普通図柄始動記憶LED64と飾りLED45及
び風車ランプ66aが接続される。コネクタ76fに
は、特別可変入賞球装置48に設けられたアタッカーラ
ンプ56及び飾りLED57が接続される。コネクタ7
6gには、コネクタ76a〜76fに接続される各種ラ
ンプ・LEDの接続先となる電飾制御基板80が接続さ
れる。なお、サイド飾りランプ67aからの配線は、カ
バー体70に穿設された配線通し開口167(図3及び
図6参照)を通してコネクタ76cに接続される。ま
た、盤用電飾中継基板76及び後述する情報端子基板7
8に接続される配線は、カバー体70に設けられた配線
押え168(図3及び図6参照)によって収束してまと
められる。
【0058】また、カバー体70の左側下端部に取り付
けられる情報端子基板78には、8つのコネクタ78a
〜78hが実装されており、このうちのコネクタ78a
〜78gが前述した外部接続端子となる。コネクタ78
aからは始動口情報が出力され、コネクタ78bからは
図柄確定回数1情報が出力され、コネクタ78cからは
大当り1情報が出力され、コネクタ78dからは大当り
2情報が出力され、コネクタ78eからは確率変動情報
が出力され、コネクタ78fからは図柄確定回数2情報
が出力され、コネクタ78gからは役物回数情報が出力
される。また、コネクタ78hには、上記した各種情報
の出力元となる主基板151が接続される。また、機構
板100の右側上端部に取り付けられる情報端子基板1
32には、前述したように外部との信号線が接続される
外部接続端子133と、玉切れ情報スイッチ107が接
続されるコネクタ132aと、払出制御基板144が接
続されるコネクタ132bと、主基板151が接続され
るコネクタ132cと、が実装されている。なお、始動
口情報は、始動口(普通可変入賞球装置58)への入賞
個数の情報を管理コンピュータへ出力するものであり、
図柄確定回数1情報は、特別可変表示装置44の変動回
数の情報を管理コンピュータへ出力するものであり、大
当り1情報は、遊技機が大当り遊技状態中であることを
管理コンピュータへ出力するものであり、大当り2情報
は、高確率時及び大当り遊技状態中であることを管理コ
ンピュータへ出力するものであり、確率変動情報は、高
確率時であることを管理コンピュータへ出力するもので
あり、図柄確定回数2情報は、普通図柄表示器63の変
動回数の情報を管理コンピュータへ出力するものであ
り、役物回数情報は、普通可変入賞球装置58が作動中
であることを管理コンピュータに出力するものである。
また、確率変動情報の中には、図柄変動の時短情報も含
まれるものである。
【0059】また、入賞玉誘導カバー体71の右側上端
部に取り付けられる中継基板77には、8つのコネクタ
77a〜77hが実装されている。コネクタ77aに
は、普通可変入賞球装置58用のソレノイド59が接続
される。コネクタ77bには、通過玉検出器62が接続
される。コネクタ77cには、入賞口61aの入賞玉検
出器65aが接続される。コネクタ77dには、入賞口
61bの入賞玉検出器65bが接続される。コネクタ7
7eには、特定玉検出器51と入賞個数検出器52が接
続される。コネクタ77fには、開閉板49用のソレノ
イド50とVシャッター用のソレノイド43が接続され
る。コネクタ77gには、入賞口54a,54bの入賞
玉検出器55a,55bが接続される。コネクタ77h
には、コネクタ77a〜77gに接続される各種検出器
及びソレノイドの接続先となる主基板151が接続され
る。なお、中継基板77は、R形状に切り欠かれた下端
部分が入賞玉誘導カバー体71に突設された台座部(図
示しない)によって支持された状態で取り付けられる。
また、中継基板77には、主基板151の制御用のマイ
クロコンピュータのRAMに記憶されるバックアップデ
ータをクリアするためのクリアスイッチ98が設けられ
ている。
【0060】また、機構板100の電源ユニットボック
ス136と払出制御基板ボックス143とに挟まれる位
置に取り付けられる枠用スイッチ中継基板142には、
図5に示すように、4つのコネクタ142a〜142d
が実装されている。コネクタ142aには、払出ユニッ
ト中継基板124を介して賞球カウントスイッチ120
が接続される。コネクタ142bには、玉切れスイッチ
115が接続される。コネクタ142cには、満タンス
イッチ129が接続される。コネクタ142dには、コ
ネクタ142a〜142cに接続される各種スイッチの
接続先となる主基板151が接続される。
【0061】また、前面枠3の裏面下部に取り付けられ
る中継基板取付台95には、枠用電飾中継基板96と効
果音中継基板97と発射制御電源中継基板99が着脱自
在に取り付けられている。中継基板取付台95の下部に
止着される枠用電飾中継基板96には、3つのコネクタ
96a〜96cが実装されている。コネクタ96aに
は、前面枠3に取り付けられる各種ランプの配線接続を
中継する枠用電飾中継基板15が接続される。コネクタ
96bには、前面開閉枠4に取り付けられる各種LED
の配線接続を中継する枠用電飾中継基板16が接続され
る。コネクタ96cには、電飾制御基板80のコネクタ
80bが接続される。また、中継基板取付台95の上部
右側に止着される効果音中継基板97には、2つのコネ
クタ97a,97bが実装されている。コネクタ97a
には、前面開閉枠4に取り付けられてスピーカ12a,
12bの配線接続を中継する効果音中継基板17a,1
7bが接続される。コネクタ97bには、効果音制御基
板82のコネクタ82aが接続される。また、中継基板
取付台95の上部中央に止着される発射制御電源中継基
板99には、2つのコネクタ99a,99bが実装され
ている。コネクタ99aには、発射制御基板90のコネ
クタ90dが接続される。コネクタ99bには、電源ユ
ニット基板(電源生成基板)137のコネクタが接続さ
れる。このように、前面枠3又は前面開閉枠4に取り付
けられる電飾部品、スピーカ12a,12b、及び玉発
射装置87に係る電気部品からの配線を中継する各中継
基板96,97,99を中継基板取付台95という一箇
所に纏めて設けたので、接続の確認が行い易く、結果的
に接続作業が行い易いという利点がある。
【0062】次に、各種制御基板の配線接続について図
4及び図5を参照して説明する。先ず、表示制御基板7
5には、3つのコネクタ75a〜75cが実装されてい
る。コネクタ75aには、普通図柄表示器63が接続さ
れる。コネクタ75bには、特別可変表示装置44(特
別図柄表示器)が接続される。コネクタ75cには、主
基板151が接続される。なお、表示制御基板75への
電源供給は、主基板151を介して行われる。
【0063】また、電飾制御基板80には、4つのコネ
クタ80a〜80dが実装されている。コネクタ80a
には、盤用電飾中継基板76が接続される。コネクタ8
0bには、枠用電飾中継基板96が接続される。コネク
タ80cには、主基板151が接続される。コネクタ8
0dには、電飾制御基板80に電源を供給する電源ユニ
ット基板137が接続される。
【0064】また、効果音制御基板82には、3つのコ
ネクタ82a〜82cが実装されている。コネクタ82
aには、効果音中継基板97が接続される。コネクタ8
2bには、主基板151が接続される。コネクタ82c
には、効果音制御基板82に電源を供給する電源ユニッ
ト基板137が接続される。
【0065】また、発射制御基板90には、3つのコネ
クタ90a,90b,90dが実装されている。コネク
タ90aには、操作ハンドル30に内蔵された単発発射
スイッチ91及びタッチセンサ92(図8参照)が接続
される。コネクタ90bには、玉発射装置87の発射装
置電動機88が接続される。コネクタ90dには、発射
制御電源中継基板99が接続される。
【0066】また、払出制御基板144には、4つのコ
ネクタ144a,144f〜144hが実装されてい
る。コネクタ144aには、払出ユニット中継基板12
4を介して払出モータ118、賞球カウントスイッチ1
20、及び払出モータ位置センサ122が接続される
(図8参照)。コネクタ144fには、主基板151が
接続される。コネクタ144g,144hには、払出制
御基板144に電源を供給する電源ユニット基板137
が接続される。但し、コネクタ144hは、前述した電
源断信号の入力端子となる。
【0067】また、主基板151には、11個のコネク
タ151a〜151kが実装されている。コネクタ15
1aには、始動玉検出器60が単独で接続される。コネ
クタ151bには、表示制御基板75が接続される。コ
ネクタ151cには、情報端子基板78が接続される。
コネクタ151dには、中継基板77が接続される。コ
ネクタ151eには、情報端子基板132が接続され
る。コネクタ151fには、効果音制御基板82が接続
される。コネクタ151gには、電飾制御基板80が接
続される。コネクタ151hには、払出制御基板144
が接続される。コネクタ151iには、枠用スイッチ中
継基板142が接続される。コネクタ151j,151
kには、主基板151に電源を供給する電源ユニット基
板137が接続される。但し、コネクタ151kは、前
述した電源断信号の入力端子となる。
【0068】しかして、上記のように配線接続される回
路構成においては、図7及び図8に示すように、主基板
151には、遊技盤40に設けられる各スイッチ51,
52,55a,55b,62,65a,65bからの信
号が中継基板77を介して入力されると共に始動玉検出
器60からの信号も入力され、また、満タンスイッチ1
29及び玉切れスイッチ115からの信号が枠用スイッ
チ中継基板142を介して入力される。更に、主基板1
51には、払出ユニット中継基板124及び枠用スイッ
チ中継基板142を介して賞球カウントスイッチ120
からの信号が入力されるものである。
【0069】上記した入力信号のうち、遊技盤40に設
けられる各スイッチ51,52,60,62,65a,
65bからの入力信号に基づいて主基板151は、遊技
盤40に設けられるソレノイド43,50,59及び各
記憶表示LED46,64を制御すると共に、遊技状態
に応じた電飾信号を電飾制御基板80に出力し、遊技状
態に応じた効果音信号を効果音制御基板82に出力し、
更に、大当り表示制御信号あるいはリーチ表示制御信号
又は外れ表示制御信号を表示制御基板75に出力し、情
報端子基板78に各種の遊技情報を出力する。また、主
基板151は、情報端子基板132に賞球数情報を出力
するようにもなっている。電飾制御基板80は、主基板
151から入力される電飾信号の種類に応じて、各種ラ
ンプ6〜10,47a,47b,56,66a,67a
及び各種LED37,38,45,57を表示駆動制御
し、効果音制御基板82は、主基板151から入力され
る効果音信号の種類に応じてスピーカ12a,12bを
駆動制御する。また、表示制御基板75は、主基板15
1から入力される表示制御信号の種類に応じて各図柄表
示器44,63の表示結果を導出するように制御する。
【0070】また、満タンスイッチ129からの入力信
号に基づいて主基板151は、払出制御基板144に満
タン信号を出力し、その満タン信号に基づいて払出モー
タ118の駆動を停止したりする。また、満タンスイッ
チ129からの入力信号があったときには、主基板15
1は、次に説明する賞球可能信号を出力しないようにす
る。なお、満タンスイッチ129からの入力信号があっ
たときには、電飾制御基板80に満タン信号を出力して
所定のランプ又はLEDを表示駆動してその旨を報知す
るようにしてもよい。
【0071】また、遊技盤40に設けられる通過玉検出
器62を除く各スイッチ51,52,55a,55b,
60,65a,65bからの入力信号に基づいて主基板
151は、払出制御基板144に賞球個数信号を出力
し、払出制御基板144は、その賞球個数信号及び賞球
可能信号の入力に基づいて払出モータ118を駆動して
所定個数の賞球を払い出す。また、賞球カウントスイッ
チ120からの入力信号に基づいて主基板151は、払
い出されるべき賞球個数が検出されれば払出制御基板1
44に賞球個数信号をクリアするクリア信号を出力す
る。また、賞球カウントスイッチ120からの入力信号
に基づいて主基板151は、情報端子基板132に賞球
個数信号を出力し、この信号を情報端子基板132から
外部の管理コンピュータの出力する。更に、各スイッチ
51,52,55a,55b,60,65a,65bか
らの入力信号に基づいて主基板151は、電飾制御基板
80(及び効果音制御基板82)に賞球信号を出力し、
賞球ランプ10(又はスピーカ12a,12b)を表示
駆動してその旨を報知する。更に、玉切れスイッチ11
5からの入力信号に基づいて主基板151は、払出制御
基板144に賞球可能信号を出力しないようにしたり、
電飾制御基板80に玉切れ信号を出力して玉切れランプ
9を所定の態様で表示駆動する。
【0072】上記したように、主基板151には、遊技
動作を制御するためのスイッチ入力、賞球の払出動作を
制御するためのスイッチ入力、及び飾りランプ、飾りL
ED、スピーカ12a,12bを駆動制御するためのス
イッチ入力しか入力されず、主基板151と他の制御基
板144,80,82,75との関係においては、主基
板151から他の制御基板144,80,82,75に
向かって一方向の通信関係となる。このため、他の制御
基板144,80,82,75に不法な処理プログラム
を組み込んで主基板151で不正な処理を施そうとして
も実行することができないという利点があり、また、主
基板151の制御の一部を他の制御基板144,80,
82,75で担当しているので、主基板151の負担が
軽減されると共に、監督官庁による主基板151の検査
の容易化を図ることも可能である。
【0073】次に、払出制御基板144には、モータ位
置センサ122及び賞球カウントスイッチ120からの
信号が払出ユニット中継基板124を介して入力され
る。更に、主基板151から前述したように、賞球可能
信号、賞球個数信号、満タン信号が入力されるものであ
る。上記した入力信号のうち、モータ位置センサ122
からの入力信号に基づいて払出制御基板144は、賞球
の払出動作において払出モータ118の停止位置、即ち
回転部材の停止位置を正確に制御すると共に回転部材が
回転しているか否かを検出できる。また、賞球カウント
スイッチ120からの入力信号に基づいて払出制御基板
144は、賞球の正確な払出数を払い出すように払出モ
ータ118を駆動制御する。
【0074】また、主基板151からの賞球可能信号、
賞球個数信号、満タン信号等に基づいて払出制御基板1
44は、前述したように払出ユニット中継基板124を
介して賞球の払出動作を実行せしめたりする。なお、情
報端子基板132に接続される玉切れ情報スイッチ10
7からの入力信号は、払出制御基板144に入力される
ことはなく、そのまま玉切れ情報として外部の管理コン
ピュータ等に出力される。
【0075】ところで、上記した各種基板に接続される
配線は、それぞれ接続する基板に応じて設定色が異なっ
ている。具体的に、電飾制御基板80においては、枠用
電飾中継基板76が接続される配線以外はそれぞれ緑色
(ハーネス1束のうち1本の配線のみ白色)に設定され
ている。効果音制御基板82においては、全ての配線が
黄色(ハーネス1束のうち1本の配線のみ白色)に設定
されている。これにより、色で配線の種類が分るので配
線の接続作業性が向上すると共に誤接続の防止にもな
る。
【0076】次に、前記主基板151と、表示制御基板
75、効果音制御基板80、電飾制御基板82、及び払
出制御基板144のそれぞれとの間での信号の送受信態
様について説明する。先ず、主基板151と表示制御基
板75との間での信号の送受信態様について図11を参
照して説明する。ここで、図柄制御信号(表示制御信
号)は、図11の下側に波形が示されているように、指
令内容を示すコマンド(図柄制御信号CD0〜CD7と
もいう)と、コマンドの取り込みタイミングを示すIN
T信号(図柄制御信号INTともいう)とを含み、表示
制御基板75が図柄制御信号INTを受信した場合に、
図柄制御信号CD0〜CD7を取り込んでコマンドに従
った制御を行う。表示制御用のコマンドである図柄制御
信号CD0〜CD7は、遊技制御用のマイクロコンピュ
ータ500から、出力バッファ501、出力ポート50
2、及び出力バッファ503を順次介して基板の外部に
出力される。表示制御用の割込み信号である図柄制御信
号INTは、マイクロコンピュータ500から、出力バ
ッファ501、出力ポート504、及び出力バッファ5
05を順次介して基板の外部に出力される。遊技制御用
のマイクロコンピュータ500と出力バッファ501と
の間、出力バッファ501と出力ポート502との間、
及び出力バッファ501と出力ポート504との間で
は、それぞれデータバスにより信号が伝達される。出力
ポート502と出力バッファ503との間では、パラレ
ルI/Oポート間の信号線により信号がパラレル伝達さ
れる。出力ポート504と出力バッファ505との間で
は、単一のI/Oポート間の信号線により信号が伝達さ
れる。
【0077】表示制御基板75には、主基板151から
の図柄制御信号の受信手段として、入力バッファ51
1,512が設けられている。また、表示制御基板75
に設けられた表示制御用のCPU510(図柄制御用の
マイクロコンピュータのCPU)には、コマンド入力用
の入力ポート510aと、割込み入力用の入力ポート5
10bとが設けられている。主基板151から出力され
た図柄制御信号CD0〜CD7は、表示制御基板75に
おいて、入力バッファ511及び入力ポート510aを
順次介してCPU510に入力される。主基板151か
ら出力された図柄制御信号INTは、表示制御基板75
において、入力バッファ512及び入力ポート510b
を順次介してCPU510に入力される。主基板151
の出力バッファ503と表示制御基板75の入力バッフ
ァ511との間、及び入力バッファ511と入力ポート
510aとの間では、それぞれパラレルI/Oポート間
の信号線により信号がパラレル伝達される。入力バッフ
ァ512と入力ポート510bとの間では、単一のI/
Oポート間の信号線により信号が伝達される。
【0078】以上のような構成において、主基板151
の出力バッファ503,505は、主基板151から表
示制御基板75への一方向にのみ情報を伝送する機能を
有する。即ち、出力バッファ503,505は、主基板
151の内部から外部への情報の出力を許容するが主基
板151の外部から内部への情報の入力を許容しない不
可逆性を有する出力インタフェースである。従って、出
力バッファ503,505が設けられていることによ
り、主基板151と表示制御基板75との通信部分を利
用し、主基板151に対して不正な信号が入力されて不
正な制御動作が行われることを主基板151側自体で防
ぐことができる。
【0079】また、表示制御基板75の入力バッファ5
11,512は、主基板151から表示制御基板75へ
の一方向にのみ情報を伝達する機能を有する。即ち、入
力バッファ511,512は、表示制御基板75の外部
から内部への情報の入力を許容するが表示制御基板75
の内部から外部への情報の出力を許容しない不可逆性を
有する入力インタフェースである。従って、入力バッフ
ァ511,512が設けられていることにより、主基板
151と表示制御基板75との通信部分を利用し、主基
板151に対して不正な信号が入力させ、不正な制御動
作が行われることを防ぐことができる。
【0080】次に、主基板151と効果音制御基板82
との間での信号の送受信態様について図12を参照して
説明する。但し、図12において、図11と共通する部
分については同一の参照符号を付し、重複したその説明
を繰返さない。ここで、音声制御信号は、前記図柄制御
信号と同様に、指令内容を示すコマンド(音声制御信号
CD0〜CD7ともいう)と、コマンドの取り込みタイ
ミングを示すINT信号(音声制御信号INTともい
う)とを含み、効果音制御基板82が音声制御信号IN
Tを受信した場合に、音声制御信号CD0〜CD7を取
り込んでコマンドに従った制御を行う。図12に示すよ
うに、主基板151においては、遊技制御用のマイクロ
コンピュータ500から音声制御用のコマンドである音
声制御信号CD0〜CD7が、前述した図柄制御信号C
D0〜CD7と同様の経路で出力される。また、主基板
151においては、音声制御用の割込み信号である音声
制御信号INTが、前述した図柄制御信号INTと同様
の経路で出力される。
【0081】効果音制御基板82には、主基板151か
らの音声制御信号の受信手段として、入力バッファ52
1,522が設けられている。また、効果音制御基板8
2に設けられた音声制御用のCPU520には、コマン
ド入力用の入力ポート520aと、割込み入力用の入力
ポート520bとが設けられている。主基板151から
出力された音声制御信号CD0〜CD7は、効果音制御
基板82において、入力バッファ521及び入力ポート
520aを順次介してCPU520に入力される。主基
板151から出力された音声制御信号INTは、効果音
制御基板80において、入力バッファ522及び入力ポ
ート520bを順次介してCPU520に入力される。
主基板151の出力バッファ503と効果音制御基板8
2の入力バッファ521との間、及び入力バッファ52
1と入力ポート520aとの間では、それぞれパラレル
I/Oポート間の信号線により信号がパラレル伝達され
る。入力バッファ522と入力ポート520bとの間で
は、単一のI/Oポート間の信号線により信号が伝達さ
れる。
【0082】また、効果音制御基板82の入力バッファ
521,522は、主基板151から効果音制御基板8
2への一方向にのみ情報を伝達する機能を有する。即
ち、入力バッファ521,522は、効果音制御基板8
2の外部から内部への情報の入力を許容するが効果音制
御基板82の内部から外部への情報の出力を許容しない
不可逆性を有する入力インタフェースである。従って、
入力バッファ521,522が設けられていることによ
り、主基板151と効果音制御基板82との通信部分を
利用し、主基板151に対して不正な信号が入力させ、
不正な制御動作が行われることを防ぐことができる。
【0083】次に、主基板151と電飾制御基板80と
の間での信号の送受信態様について図13を参照して説
明する。但し、図13において、図11と共通する部分
については同一の参照符号を付し、重複したその説明を
繰返さない。ここで、ランプ制御信号は、前記図柄制御
信号と同様に、指令内容を示すコマンド(ランプ制御信
号CD0〜CD7ともいう)と、コマンドの取り込みタ
イミングを示すINT信号(ランプ制御信号INTとも
いう)とを含み、電飾制御基板80がランプ制御信号I
NTを受信した場合に、ランプ制御信号CD0〜CD7
を取り込んでコマンドに従った制御を行う。図13に示
すように、主基板151においては、遊技制御用のマイ
クロコンピュータ500からランプ制御用のコマンドで
あるランプ制御信号CD0〜CD7が、前述した図柄制
御信号CD0〜CD7と同様の経路で出力される。ま
た、主基板151においては、ランプ制御用の割込み信
号であるランプ制御信号INTが、前述した図柄制御信
号INTと同様の経路で出力される。
【0084】電飾制御基板80には、主基板151から
のランプ制御信号の受信手段として、入力バッファ53
1,532が設けられている。また、電飾制御基板80
に設けられたランプ制御用のCPU530には、コマン
ド入力用の入力ポート530aと、割込み入力用の入力
ポート530bとが設けられている。主基板151から
出力されたランプ制御信号CD0〜CD7は、電飾制御
基板80において、入力バッファ531及び入力ポート
530aを順次介してCPU530に入力される。主基
板151から出力されたランプ制御信号INTは、電飾
制御基板80において、入力バッファ532及び入力ポ
ート530bを順次介してCPU530に入力される。
主基板151の出力バッファ503と電飾制御基板80
の入力バッファ531との間、及び入力バッファ531
と入力ポート530aとの間では、それぞれパラレルI
/Oポート間の信号線により信号がパラレル伝達され
る。入力バッファ532と入力ポート530bとの間で
は、単一のI/Oポート間の信号線により信号が伝達さ
れる。
【0085】また、電飾制御基板80の入力バッファ5
31,532は、主基板151から電飾制御基板80へ
の一方向にのみ情報を伝達する機能を有する。即ち、入
力バッファ531,532は、電飾制御基板80の外部
から内部への情報の入力を許容するが電飾制御基板80
の内部から外部への情報の出力を許容しない不可逆性を
有する入力インタフェースである。従って、入力バッフ
ァ531,532が設けられていることにより、主基板
151と電飾制御基板80との通信部分を利用し、主基
板151に対して不正な信号が入力させ、不正な制御動
作が行われることを防ぐことができる。
【0086】次に、主基板151と払出制御基板144
との間での信号の送受信態様について図14を参照して
説明する。但し、図14において、図11と共通する部
分については同一の参照符号を付し、重複したその説明
を繰返さない。ここで、払出制御信号は、前記図柄制御
信号と同様に、指令内容を示すコマンド(払出制御信号
CD0〜CD7ともいう)と、コマンドの取り込みタイ
ミングを示すINT信号(払出制御信号INTともい
う)とを含み、払出制御基板144が払出制御信号IN
Tを受信した場合に、払出制御信号CD0〜CD7を取
り込んでコマンドに従った制御を行う。図14に示すよ
うに、主基板151においては、遊技制御用のマイクロ
コンピュータ500から払出制御用のコマンドである払
出制御信号CD0〜CD7が、前述した図柄制御信号C
D0〜CD7と同様の経路で出力される。また、主基板
151においては、払出制御用の割込み信号である払出
制御信号INTが、前述した図柄制御信号INTと同様
の経路で出力される。
【0087】払出制御基板144には、主基板151か
らの払出制御信号の受信手段として、入力バッファ54
1,542が設けられている。また、払出制御基板14
4には、コマンド入力用の入力ポート540aが設けら
れ、払出制御基板144に設けられた払出制御用のCP
U540には、割込み入力用の入力ポート540bが設
けられている。主基板151から出力された払出制御信
号CD0〜CD7は、払出制御基板144において、入
力バッファ541及び入力ポート540aを順次介して
CPU540に入力される。主基板151から出力され
た払出制御信号INTは、払出制御基板144におい
て、入力バッファ542及び入力ポート540bを順次
介してCPU540に入力される。主基板151の出力
バッファ503と払出制御基板144の入力バッファ5
41との間、及び入力バッファ541と入力ポート54
0aとの間では、それぞれパラレルI/Oポート間の信
号線により信号がパラレル伝達される。入力ポート54
0aとCPU540との間では、データバスにより信号
が伝達される。入力バッファ542と入力ポート540
bとの間では、単一のI/Oポート間の信号線により信
号が伝達される。
【0088】また、払出制御基板144の入力バッファ
541,542は、主基板151から払出制御基板14
4への一方向にのみ情報を伝達する機能を有する。即
ち、入力バッファ541,542は、払出制御基板14
4の外部から内部への情報の入力を許容するが払出制御
基板144の内部から外部への情報の出力を許容しない
不可逆性を有する入力インタフェースである。従って、
入力バッファ541,542が設けられていることによ
り、主基板151と払出制御基板144との通信部分を
利用し、主基板151に対して不正な信号が入力させ、
不正な制御動作が行われることを防ぐことができる。
【0089】次に、前記電源ユニット基板(電源生成基
板)137の回路構成について図15を参照して説明す
る。電源ユニット基板137は、図15に示すように、
ノイズ抑制回路400と、整流回路401と、平滑回路
402と、ヒューズ403,404と、定電圧回路40
5,406と、RAMバックアップ電源回路407と、
を備えている。ノイズ抑制回路400は、交流電源から
供給されるAC24Vの交流電圧を電源ノード410を
介して受け、そのノイズを抑制する処理を行い、ノイズ
が抑制されたAC24Vの交流電圧を出力する。整流回
路401は、ノイズ抑制回路400からAC24Vの交
流電圧を受け、その交流を直流に変換して+21Vの交
流電圧を生成する。その生成された+21Vの直流電圧
は、ヒューズ403を介して出力ノード411から出力
される。平滑回路402は、ノイズ抑制回路400から
AC24Vを受け、その交流電圧から交流成分を除去す
る平滑化を行って+30Vの直流電圧を生成する。その
生成された+30Vの直流電圧は、ヒューズ404を介
して出力ノード412から出力される。ここで、ヒュー
ズ403の電流容量(ヒューズが切れる電流値)は、ヒ
ューズ404の電流容量よりも大きく設定されている。
【0090】定電圧回路405は、平滑回路402から
+30Vの直流電圧を受け、その直流電圧を変換して、
一定の+12Vの直流電圧を生成する。その生成された
+12Vの直流電圧は、出力ノード413から出力され
る。定電圧回路406は、平滑回路402から+30V
の直流電圧を受け、その直流電圧を変換して、一定の+
5Vの直流電圧を生成する。その生成された+5Vの直
流電圧は、出力ノード414から出力される。
【0091】RAMバックアップ電源回路407は、+
5Vの直流電圧、即ち定電圧回路406により生成され
る+5Vの直流電圧のラインから充電される。このRA
Mバックアップ電源回路407は、停電等の電源供給の
遮断により主基板151に設けられている遊技制御用の
マイクロコンピュータのRAMの記憶データが失われな
いように、そのRAMのバックアップ電源電力としての
+5Vの直流電圧の電力を供給する回路であり、バック
アップ+5Vラインとグラウンドレベルとの間に接続さ
れ、バックアップ電源用の電力を充電する大容量のコン
デンサ(図示しない)を含んでいる。
【0092】RAMバックアップ電源回路407は、弾
球遊技機1に対する電力供給が遮断されたときの主基板
151及び払出制御基板144のそれぞれにおける制御
用のマイクロコンピュータのRAM(電源バックアップ
されているRAM、即ち記憶内容保持状態となり得る記
憶手段)に対して記憶状態を保持できるように電力を供
給するバックアップ電源となる。RAMバックアップ電
源回路407から供給されるバックアップ電源電圧は、
出力ノード415から出力される。なお、+5Vライン
とバックアップ電源ラインとの間には、逆流防止用のダ
イオード(図示しない)が挿入される。また、バックア
ップ電源としては、+5V電源から充電可能な電池を用
いてもよい。そのような電池を用いる場合には、+5V
電源から電力供給されない状態が所定時間継続すると容
量がなくなるような充電池が用いられる。
【0093】ところで、主基板151のRAMに記憶さ
れるバックアップデータは、確変中であるか否か示すデ
ータ、特別図柄(左、中、右の停止図柄)を示すデー
タ、普通図柄(停止図柄)を示すデータ、特別図柄の始
動記憶数を示すデータ、普通図柄の始動記憶数を示すデ
ータ、賞球中であるか否かを示すデータ、玉切れ中であ
るか否かを示すデータ、遊技状態を示すデータ、賞球停
止に関わるデータ、等である。また、払出制御基板14
4のRAMに記憶されるバックアップデータは、賞球の
未払出数を示すデータ等である。また、バックアップ電
源により主基板151及び払出制御基板144の各RA
Mに記憶されたデータは、前記中継基板77に設けられ
たクリアスイッチ98のON操作によってクリアされる
ようになっている。このため、不必要な制御データ(バ
ックアップデータ)が翌日まで記憶されて閉店時の制御
データとして用いられないようにすることができる。
【0094】また、電源ユニット基板137には、電源
監視回路408が設けられている。電源監視回路408
は、平滑回路402から+30Vの直流電圧を受け、そ
の+30V電源電圧を監視することによって電源断の発
生を検出する。具体的には、+30V電源電圧が所定値
(この例では+16V)以下になったら、電源断が生ず
るとして電源断信号を出力する。この電源断信号は、電
源監視回路408から出力ノード416を介して出力さ
れる。出力ノード416は、主基板151のコネクタ1
51kと払出制御基板144のコネクタ144hの両方
に接続されており、電源監視回路408からの電源断信
号は、コネクタ151k及びコネクタ144hから主基
板151及び払出制御基板144にそれぞれ供給され
る。
【0095】電源監視回路408が電源断を検知するた
めの所定値は、通常時の電圧よりも低いが、各制御基板
上のCPUがしばらくの間動作し得る程度の電圧であ
る。また、電源監視回路408がCPUを駆動するため
の電圧(この例では+5V)よりも高く、且つ交流から
直流に変換された直後の電圧を監視するように構成され
ているので、CPUが必要とする電圧に対して監視範囲
を広げることができる。従って、より精密な監視を行う
ことができる。なお、電源断信号を主基板151が受け
た場合、そのときの遊技制御に用いられている遊技制御
データをRAMに記憶保持するための処理等の予め定め
られた処理を行い、電源復旧待ちの状態になる。また、
電源断信号を払出制御基板144が受けた場合、そのと
きの払出制御に用いられている制御データをRAMに記
憶保持するための処理等の予め定められた処理を行い、
電源復旧待ちの状態になる。
【0096】さらに、監視電圧として+30Vを用いる
場合には、弾球遊技機1の各種スイッチに供給される電
圧が+12Vであることから、電源遮断時のスイッチO
N誤検出の防止も期待できる。即ち、+30V電源の電
圧を監視すると、+30V作成の以降に作られる+12
Vが落ち始める以前の段階でそれの低下を検出できる。
よって、+12V電源の電圧が低下するとスイッチ出力
がON状態を呈するようになるが、+12Vよりも早く
低下する+30V電源電圧を監視して電源断を認識すれ
ば、スイッチ出力がON状態を呈する前に電源復旧待ち
の状態に入ってスイッチ出力を検出しない状態となるこ
とができる。
【0097】また、電源監視回路408は、各制御基板
とは別個の電源ユニット基板137に搭載されているの
で、電源監視回路408から複数の制御基板に電源断信
号を供給することができる。電源断信号を必要とする制
御基板がいくつあっても、電源監視回路408は1つ設
けられていればよいので、各制御基板における各制御手
段が所定の電源復帰制御を行っても弾球遊技機1のコス
トはさほど上昇しない。
【0098】次に、主基板151のCPUにおいて実行
される制御処理の内容を図16を参照して説明する。図
16において、S1〜S13により、制御処理の実行の
ための初期設定を行う処理がなされる。即ち、S1によ
り、割込みが禁止される。次に、S2により、割込み処
理のモードを示す割込みモード2の設定が行われる。次
に、S3により、スタックポインタの設定が行われる。
次に、S4により、内蔵デバイスレジスタの設定が行わ
れる。次に、S5により、CTC及びPIOの設定が行
われる。次に、S6により、RAMをアクセス可能にす
る設定が行われる。そして、S7により、クリアスイッ
チ98がONしているか否かの判断がなされ、ONして
いるときは後述のS10に進む。一方、クリアスイッチ
98がONしていないときは、S8に進み、主基板15
1のRAMにバックアップデータがないか否か(データ
が記憶されていないか否か)の判断がなされる。このバ
ックアップデータは、前述したように停電があった場合
等の所定の場合に、電源ユニット基板137から電源断
信号を受けたことに応じてRAMに記憶されるものであ
る。
【0099】S8によりバックアップデータがあると判
断された場合は、S9に進み、記憶されているバックア
ップデータに基づいて、主基板151のCPUにおいて
実行される制御処理の状態を電源断前の状態に復旧され
る処理がなされる。その後、このメイン処理が終了す
る。一方、S8によりバックアップデータがないと判断
された場合は、S10に進み、主基板151のRAMの
記憶データをクリアする処理がなされる。次に、S11
により、サブ基板としての表示制御基板75、電飾制御
基板80、効果音制御基板82、及び払出制御基板14
4をそれぞれ初期化する処理が行われる。次に、S12
により、CTC割込みの設定が行われる。次に、S13
により、割込みが許可される。次に、S14により、特
別可変表示装置44の可変表示における停止図柄を決定
する等のための表示用乱数を更新するための表示用乱数
更新処理が行われる。この弾球遊技機1においては、特
別可変表示装置44の可変表示における特別図柄の停止
図柄が乱数(ランダムカウンタのカウント値)に基づい
て決定される。このS14では、特別図柄のうちの一部
の停止図柄を決定するための表示用乱数が更新される。
【0100】そして、S15により、タイマ割込みがさ
れていないか否かの判断がなされる。主基板151にお
いては、タイマ割込みをするための計時を行うタイマが
設けられており、そのタイマにより所定時間(例えば、
0.002S)が計時される毎にタイマ割込みがなされ
る。S15においては、タイマ割込みが行われるまで待
機し、タイマ割込みが行われた場合にS16に進む。従
って、S16〜S26のサブルーチン処理は、タイマ割
込みが行われる毎に実行されることとなる。次に、S1
6により、始動玉検出器60や通過玉検出器62等の各
種スイッチの状態を入力し、各入賞口(可変入賞球装置
を含む)に対する入賞があったか否か等を判定するスイ
ッチ処理が行われる。次に、S17により、弾球遊技機
1の内部に備えられている自己診断機能によって種々の
異常診断をし、その結果に応じて必要ならば警報を発生
させるためのエラー処理が行われる。次に、S18によ
り、遊技制御に用いられる各種の判定用乱数を示す各ラ
ンダムカウンタを更新する乱数更新処理が行われる。
【0101】次に、S19により、前述したS14と同
様の表示図柄乱数更新処理が行われる。次に、S20に
より、特別図柄プロセス処理が行われる。特別図柄プロ
セス処理では、複数種類の処理のうちの1つが特別図柄
プロセスフラグの値に従って選択されて実行される。そ
して、特別図柄プロセスの値は、遊技状態に応じて各処
理中において更新される。次に、S21により、普通図
柄プロセス処理が行われる。普通図柄プロセス処理で
は、普通図柄表示器63を所定の制御順序で制御するた
めの普通図柄プロセスフラグに従って該当する処理が選
択されて実行される。そして、普通図柄プロセスフラグ
の値は、遊技状態に応じて各処理中に更新される。次
に、S22により、特別図柄の可変表示を行うためのコ
マンドとしての図柄制御信号を制御するための特別図柄
コマンド制御処理が行われる。次に、S23により、普
通図柄の可変表示を行うためのコマンドとしての普通図
柄制御信号を制御するための普通図柄コマンド制御処理
が行われる。
【0102】次に、S24により、表示制御基板75へ
の図柄制御信号の送信、効果音制御基板82への効果音
制御信号の送信、電飾制御基板80への電飾制御信号の
送信、払出制御基板144への賞球制御信号の送信、及
び情報端子基板132への外部出力情報の送信等の基板
外部への各種情報の出力を行う情報出力処理が行われ
る。次に、S25により、各種ソレノイド43,50,
59を駆動制御するための信号を中継基板77に出力す
るソレノイド出力処理が行われる。次に、S26によ
り、入賞球信号に応じて賞球を払い出すための賞球処理
が行われる。即ち、主基板151のCPUは、各種入賞
に応じて払い出し条件が成立した場合に、入賞の種別に
応じて払い出すべき個数を指定する賞球制御信号を選択
し、払い出し停止条件が成立した場合に、払い出し停止
を指定する賞球制御信号を選択する。そして、S26の
実行後は、前記S14に戻り、次のタイマ割込みのタイ
ミングまでS16〜S26のサブルーチンの実行が待た
れる。
【0103】次に、主基板151のCPUにおいて実行
される電源断処理について図17を参照して説明する。
なお、この電源断処理は、前述したように電源電圧の低
下により電源断信号を受けた場合に、その時点で遊技制
御に用いられていた各種データをバックアップデータと
してRAMに記憶させるための処理であり、電源断信号
を受けた場合に実行される。図17において、先ず、S
A1により、レジスタを退避させる処理がなされる。こ
れにより、レジスタのデータがバックアップデータとし
て記憶される。次に、SA2により、スタックポインタ
を退避させる処理がなされる。これにより、スタックポ
インタのデータがバックアップデータとして記憶され
る。次に、SA3により、RAMのチェックサム計算
(RAMの診断)がなされ、その結果のデータがバック
アップデータとして記憶される。次に、SA4により、
RAMをアクセス禁止に設定する処理がなされる。次
に、SA5により、出力ポートをクリアする処理がなさ
れる。このSA5の処理の後、無限ループにより待機状
態になる。以上のような電源断処理により、電源断時に
おいて、RAMで遊技制御処理のバックアップデータが
保存される。
【0104】次に、払出制御基板144のCPUにおい
て実行される制御処理の内容を図18を参照して説明す
る。図18において、SB1〜SB12により、制御処
理の実行のための初期設定を行う処理がなされる。即
ち、SB1により、割込みが禁止される。次に、SB2
により、割込み処理のモードを示す割込みモード2の設
定が行われる。次に、SB3により、スタックポインタ
の設定が行われる。次に、SB4により、内蔵デバイス
レジスタの設定が行われる。次に、SB5により、CT
Cベクタの設定が行われる。次に、SB6により、未使
用CTC及びPIOの設定が行われる。次に、SB7に
より、RAMをアクセス可能にする設定が行われる。そ
して、SB8により、払出制御基板144のRAMにバ
ックアップデータがないか否か(データが記憶されてい
ないか否か)の判断がなされる。このバックアップデー
タは、前述したように停電があった場合等の所定の場合
に、電源ユニット基板137から電源断信号を受けたこ
とに応じてRAMに記憶されるものである。
【0105】SB8によりバックアップデータがあると
判断された場合は、SB9に進み、記憶されているバッ
クアップデータに基づいて、払出制御基板144のCP
Uにおいて実行される制御処理の状態を電源断前の状態
に復旧される処理がなされる。その後、このメイン処理
が終了する。一方、SB8によりバックアップデータが
ないと判断された場合は、SB10に進み、払出制御基
板144のRAMの記憶データをクリアする処理がなさ
れる。次に、SB11により、CTC割込みの設定が行
われる。次に、SB12により、割込みが許可される。
【0106】そして、SB12の後、SB13に進み、
タイマ割込みがされていないか否かの判断がなされる。
払出制御基板144においては、タイマ割込みをするた
めの計時を行うタイマが設けられており、そのタイマに
より所定時間(例えば、0.002S)が計時される毎
にタイマ割込みがなされる。SB13においては、タイ
マ割込みが行われるまで待機し、タイマ割込みが行われ
た場合にSB14に進む。従って、SB14〜SB21
のサブルーチン処理は、タイマ割込みが行われる毎に実
行されることとなる。次に、SB14により、スイッチ
処理が行われる。このスイッチ処理においては、払出制
御基板144に接続された各種スイッチ(賞球カウント
スイッチ120等)の出力信号の状態をチェックし、ス
イッチが検出動作をしたか否か等が判定される。
【0107】次に、SB15により、入力判定処理が行
われる。この入力判定処理においては、主基板151か
らの賞球制御信号(コマンド、INT信号)の入力判定
が行われ、INT信号の入力に応じてコマンドが受信さ
れる。次に、SB16により、コマンド解析実行処理が
行われる。このコマンド解析実行処理においては、受信
した賞球制御信号のコマンドの指令内容が解析される。
即ち、払出制御基板144では、その解析結果に基づい
てコマンドの指令内容を確認し、コマンドに従った処理
を行う。次に、SB17により、払い出し停止状態設定
処理が行われる。この払い出し停止状態設定処理におい
ては、払出停止コマンドに従って行われる玉の払い出し
停止状態が設定される。また、この払い出し停止状態設
定処理では、払い出し停止解除コマンドの受信後のイン
ターバル時間等が設定される。
【0108】次に、SB18により、賞球を払い出すた
めの賞球制御処理が行われる。次に、SB19により、
払出モータ118の駆動に関する制御を行うための払出
モータ制御処理が行われる。次に、SB20により、賞
球カウントスイッチ120の玉詰まりを監視する処理や
エラー情報の表示に関する処理等のエラー状態(異常状
態)に関する処理を行うためのエラー処理が行われる。
次に、SB21により、払出制御基板144から各種信
号やエラー情報を含む各種データを出力するための出力
処理が行われる。そして、SB21の実行後は、前記S
B13に戻り、次のタイマ割込みのタイミングまでSB
14〜SB21のサブルーチンの実行が待たれる。
【0109】次に、払出制御基板144のCPUにおい
て実行される電源断処理について図19を参照して説明
する。なお、この電源断処理は、前述したように電源電
圧の低下により電源断信号を受けた場合に、その時点で
払出制御に用いられていた各種データをバックアップデ
ータとしてRAMに記憶させるための処理であり、電源
断信号を受けた場合に実行される。図19において、先
ず、SC1により、レジスタを退避させる処理がなされ
る。これにより、レジスタのデータがバックアップデー
タとして記憶される。次に、SC2により、スタックポ
インタを退避させる処理がなされる。これにより、スタ
ックポインタのデータがバックアップデータとして記憶
される。次に、SC3により、RAMのチェックサム計
算(RAMの診断)がなされ、その結果のデータがバッ
クアップデータとして記憶される。次に、SC4によ
り、RAMをアクセス禁止に設定する処理がなされる。
次に、SC5により、出力ポートをクリアする処理がな
される。このSC5の処理の後、無限ループにより待機
状態になる。以上のような電源断処理により、電源断時
において、RAMで払出制御処理のバックアップデータ
が保存される。
【0110】以上のように、本実施形態の構成によれ
ば、遊技動作を制御する遊技制御基板としての主基板1
51と、玉の払い出しを制御する払出制御基板144
と、弾球遊技機1を電気的に装飾する電飾部品としての
各種ランプ6〜8,9’,10’,9,10及びLED
37,38を制御する電飾制御基板80と、遊技動作に
応じた効果音を発生制御する効果音制御基板82と、を
備えた弾球遊技機1において、外部からの信号を前記弾
球遊技機1内に入力しない構成とすると共に、前記払出
制御基板144、前記電飾制御基板80、及び前記効果
音制御基板82は、それぞれ前記主基板151に接続さ
れ、前記主基板151と前記払出制御基板144、前記
主基板151と前記電飾制御基板80、前記主基板15
1と前記効果音制御基板82とのそれぞれの間の信号通
信は、前記主基板151からの一方向通信によって行わ
れることを特徴とする。このように構成することによ
り、主基板151と払出制御基板144、主基板151
と電飾制御基板80、主基板151と効果音制御基板8
2とのそれぞれの間の信号通信を主基板151からの一
方向通信とすることで、主基板151と払出制御基板1
44、主基板151と電飾制御基板80、主基板151
と効果音制御基板82とのそれぞれの間の信号通信の処
理速度を速めることができ、また、これによって主基板
151と払出制御基板144、主基板151と電飾制御
基板80、主基板151と効果音制御基板82とのそれ
ぞれの間での通信信号の検査が容易になる。また、カー
ドユニット装置等の外部機器から弾球遊技機1内に信号
が入力されないので、外部機器の影響を受けて遊技が停
止することがなく、安定した遊技動作が可能になる。
【0111】また、表示状態が変化可能な可変表示器と
しての特別可変表示装置44と、該特別可変表示装置4
4を制御する表示制御基板75と、を備え、前記表示制
御基板75は、前記主基板151に接続され、前記主基
板151と前記表示制御基板75との間の信号通信は、
前記主基板151からの一方向通信によって行われる構
成としたことを特徴とする。このように構成することに
より、主基板151と表示制御基板75との間の信号通
信を主基板151からの一方向通信とすることで、主基
板151と表示制御基板75との間の信号通信の処理速
度を速めることができ、然も主基板151と表示制御基
板75との間での通信信号の検査が容易になる。
【0112】また、前記主基板151、前記払出制御基
板144、前記電飾制御基板80、及び前記効果音制御
基板82の各電源を生成する電源生成基板としての電源
ユニット基板137を、前記主基板151、前記払出制
御基板144、前記電飾制御基板80、及び前記効果音
制御基板82と別個に設けたことを特徴とする。このよ
うに構成することにより、主基板151、払出制御基板
144、電飾制御基板80、及び効果音制御基板82の
各制御基板に電源生成回路部を設ける必要がないので、
各制御基板からのノイズの発生を低減できる。また、こ
の構成によれば、各制御基板151,144,80,8
2を小さくすることができる。
【0113】また、前記弾球遊技機1に供給される電源
を監視する電源監視手段としての電源監視回路408を
設けたことを特徴とする。このように構成することによ
り、弾球遊技機1への電源の供給状況を把握することが
できる。
【0114】また、前記弾球遊技機1の電源断時に前記
主基板151及び前記払出制御基板144においてそれ
ぞれデータバックアップを可能にするバックアップ手段
としてのRAMバックアップ電源回路407、及び主基
板151と払出制御基板144とによる各電源断処理
(SA1〜SA5、SC1〜SC5)を設けたことを特
徴とする。このように構成することにより、電源断時に
遊技データと玉の払出データが保存されるので、電源復
帰後に引き続きの遊技を行うことができる。
【0115】また、前記RAMバックアップ電源回路4
07によりバックアップされたデータを消去可能なバッ
クアップクリア手段としてのクリアスイッチ98及び主
基板151によるメイン処理のS7、S10を設けたこ
とを特徴とする。このように構成することにより、閉店
時などバックアップデータが不要になったときにそのバ
ックアップデータを消去することができる。なお、実施
形態中では、主基板151に対してのみバックアップク
リア手段(クリアスイッチ98)を設けた構成としてい
るが、これに限らず払出制御基板144に対しても同様
にバックアップクリア手段(クリアスイッチ)を設ける
ようにしてもよい。
【0116】また、複数の入賞領域(普通可変入賞球装
置58や特別可変入賞球装置48等)が形成された遊技
領域41を備え、前記複数の入賞領域全てに玉検出器5
2,55a,55b,65a,65b,60,62を設
けたことを特徴とする。このように構成することによ
り、入賞領域への入賞後直ぐに玉の検出を行うので入賞
に伴う賞球の払出が即座に行え、遊技者はいずれの入賞
による賞球の払出か認識することができる。
【0117】また、前記払出制御基板144の制御に基
づいて玉の払い出し動作を行う玉払出装置116と、該
玉払出装置116によって払い出されるべき玉が不足し
たことを検出する玉切れ検出器としての玉切れスイッチ
115と、払い出された玉を貯留可能な皿貯留部として
の下皿27と、該下皿27に払い出された玉が充満した
ことを検出する満タン検出器としての満タンスイッチ1
29と、を備え、前記玉切れスイッチ115及び前記満
タンスイッチ129の各検出信号は、それぞれ前記主基
板151に入力されることを特徴とする。このように構
成することにより、玉切れスイッチ115と満タンスイ
ッチ129による検出結果を主基板151で把握するこ
とができ、然も玉切れスイッチ115及び満タンスイッ
チ129の各検出信号の検査が容易になる。
【0118】また、前記払出制御基板144の制御に基
づいて玉の払い出し動作を行う玉払出装置116と、該
玉払出装置116によって払い出されるべき玉が不足し
たことを検出する玉切れスイッチ115と、払い出され
た玉を貯留可能な下皿27と、該下皿27に払い出され
た玉が充満したことを検出する満タンスイッチ129
と、玉を発射する玉発射装置87と、を備え、前記玉切
れスイッチ115による玉切れ検出時あるいは前記満タ
ンスイッチ129による満タン検出時には、前記玉発射
装置87による玉の発射動作を可能にしたまま前記玉払
出装置116による玉の払出動作を停止することを特徴
とする。このように構成することにより、大当り時にお
いて玉払出装置116によって払い出されるべき玉が不
足した場合あるいは下皿27に払い出された玉が充満し
た場合、打玉の発射を可能にした状態で玉払出装置11
6からの玉の払出を停止するので、大当り時のパンクを
防止することができる。
【0119】また、前記主基板151から外部に賞球の
払出に関わる賞球情報を出力する構成としたことを特徴
とする。このように構成することにより、遊技場の管理
コンピュータ等の外部にて賞球の払出数等の賞球情報を
把握することができる。
【0120】また、払い出された賞球を検出する賞球検
出器としての賞球カウントスイッチ120を備え、該賞
球カウントスイッチ120の検出信号は、前記主基板1
51及び前記払出制御基板144にそれぞれ入力される
ことを特徴とする。このように構成することにより、払
い出された賞球の数を主基板151と払出制御基板14
4の両方で把握することができる。また、この構成によ
れば、賞球の払出数の検査が容易になる。
【0121】なお、上記した実施形態では、音響装置を
スピーカから構成しているが、これに限らず、ブザーや
ベル等、効果音を発生させるものであれば、いずれの構
成であってもよい。また、特別可変表示装置44をLC
D表示器で構成しているが、特にこれに限定するもので
はなく、CRT、LED、VFD、EL、あるいはプラ
ズマによる表示器や、ドラム式又はリール式で構成する
ことも可能である。また、弾球遊技機の構成として、始
動玉検出器の入賞玉の検出に伴って可変表示装置での識
別情報の変動を開始し、該識別情報が所定の表示結果と
なると特定遊技状態が発生して可変入賞球装置を開放す
る弾球遊技機(これを俗に第1種という)を例示してい
るが、特にこれに限定するものではなく、始動玉検出器
の入賞玉の検出に伴って可変入賞球装置を開放し、該可
変入賞球装置内の特定領域への打玉の入賞により特定遊
技状態を発生する弾球遊技機(これを俗に第2種とい
う)や、始動玉検出器の入賞玉の検出に伴って可変表示
装置での識別情報の変動を開始し、該識別情報が所定の
表示結果となると権利発生状態となり、この状態で特定
領域に打玉が入賞すると特定遊技状態が発生する弾球遊
技機(これを俗に第3種という)であってもよい。
【0122】また、前面開閉枠4を開放したことを検出
するためにドアスイッチが設けられることがあるが、こ
のようにドアスイッチを設けた場合には、ドアスイッチ
の配線は、枠用スイッチ中継基板142に一旦接続され
た後、主基板151に入力され、主基板151からの情
報信号に基づいて電飾制御基板76によって一部又は全
部のランプ6〜8,9’,10’,9,10を点灯制御
されることにより前面開閉枠4が開放されたことを報知
すればよい。
【0123】また、以上説明した実施形態から把握でき
る発明として以下のものがある。 (1)遊技動作を制御する遊技制御基板と、玉の払い出
しを制御する払出制御基板と、弾球遊技機を電気的に装
飾する電飾部品を制御する電飾制御基板と、遊技動作に
応じた効果音を発生制御する効果音制御基板と、を備え
た弾球遊技機において、外部からの信号を前記弾球遊技
機に入力しない構成とすると共に、前記払出制御基板、
前記電飾制御基板、及び前記効果音制御基板は、それぞ
れ前記遊技制御基板に接続され、前記遊技制御基板と前
記払出制御基板、前記遊技制御基板と前記電飾制御基
板、前記遊技制御基板と前記効果音制御基板とのそれぞ
れの間の信号通信は、前記遊技制御基板からの一方向通
信によって行われ、前記一方向通信によって通信する信
号には、コマンドデータを含むことを特徴とする。この
ように構成することにより、遊技制御基板と払出制御基
板、遊技制御基板と電飾制御基板、遊技制御基板と効果
音制御基板とのそれぞれの間の信号通信(コマンドデー
タを含んだ信号)の処理速度を速めることができ、ま
た、これによって遊技制御基板と払出制御基板、遊技制
御基板と電飾制御基板、遊技制御基板と効果音制御基板
とのそれぞれの間での通信信号の検査が容易になる。ま
た、カードユニット装置等の外部機器から弾球遊技機内
に信号が入力されないので、外部機器の影響を受けて遊
技が停止することがなく、安定した遊技動作が可能にな
る。 (2)前記一方向通信によって通信する信号には、前記
コマンドデータを取り込むタイミングを示すタイミング
信号(INT信号)を含むことを特徴とする。このように
構成することにより、遊技制御基板と払出制御基板、遊
技制御基板と電飾制御基板、遊技制御基板と効果音制御
基板とのそれぞれの間の信号通信(コマンドデータ及び
該コマンドデータを取り込むタイミングを示すタイミン
グ信号を含んだ信号)の処理速度を速めることができ
る。
【0124】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、請求項1の発明においては、遊技動作を制御する遊
技制御基板と、玉の払い出しを制御する払出制御基板
と、弾球遊技機を電気的に装飾する電飾部品を制御する
電飾制御基板と、遊技動作に応じた効果音を発生制御す
る効果音制御基板と、を備えた弾球遊技機において、外
部からの信号を前記弾球遊技機に入力しない構成とする
と共に、前記払出制御基板、前記電飾制御基板、及び前
記効果音制御基板は、それぞれ前記遊技制御基板に接続
され、前記遊技制御基板と前記払出制御基板、前記遊技
制御基板と前記電飾制御基板、前記遊技制御基板と前記
効果音制御基板とのそれぞれの間の信号通信は、前記遊
技制御基板からの一方向通信によって行われることを特
徴とする。このように構成することにより、遊技制御基
板と払出制御基板、遊技制御基板と電飾制御基板、遊技
制御基板と効果音制御基板とのそれぞれの間の信号通信
を遊技制御基板からの一方向通信とすることで、遊技制
御基板と払出制御基板、遊技制御基板と電飾制御基板、
遊技制御基板と効果音制御基板とのそれぞれの間の信号
通信の処理速度を速めることができ、また、これによっ
て遊技制御基板と払出制御基板、遊技制御基板と電飾制
御基板、遊技制御基板と効果音制御基板とのそれぞれの
間での通信信号の検査が容易になる。また、カードユニ
ット装置等の外部機器から弾球遊技機内に信号が入力さ
れないので、外部機器の影響を受けて遊技が停止するこ
とがなく、安定した遊技動作が可能になる。
【0125】また、請求項2の発明においては、表示状
態が変化可能な可変表示器と、該可変表示器を制御する
表示制御基板と、を備え、前記表示制御基板は、前記遊
技制御基板に接続され、前記遊技制御基板と前記表示制
御基板との間の信号通信は、前記遊技制御基板からの一
方向通信によって行われる構成としたことを特徴とす
る。このように構成することにより、遊技制御基板と表
示制御基板との間の信号通信を遊技制御基板からの一方
向通信とすることで、遊技制御基板と表示制御基板との
間の信号通信の処理速度を速めることができ、然も遊技
制御基板と表示制御基板との間での通信信号の検査が容
易になる。
【0126】また、請求項3の発明においては、前記遊
技制御基板、前記払出制御基板、前記電飾制御基板、及
び前記効果音制御基板の各電源を生成する電源生成基板
を、前記遊技制御基板、前記払出制御基板、前記電飾制
御基板、及び前記効果音制御基板と別個に設けたことを
特徴とする。このように構成することにより、遊技制御
基板、払出制御基板、電飾制御基板、及び効果音制御基
板の各制御基板に電源生成回路部を設ける必要がないの
で、各制御基板からのノイズの発生を低減できる。ま
た、この構成によれば、各制御基板を小さくすることが
できる。
【0127】また、請求項4の発明においては、前記弾
球遊技機に供給される電源を監視する電源監視手段を設
けたことを特徴とする。このように構成することによ
り、弾球遊技機への電源の供給状況を把握することがで
きる。
【0128】また、請求項5の発明においては、前記弾
球遊技機の電源断時に前記遊技制御基板及び前記払出制
御基板においてそれぞれデータバックアップを可能にす
るバックアップ手段を設けたことを特徴とする。このよ
うに構成することにより、電源断時に遊技データと玉の
払出データが保存されるので、電源復帰後に引き続きの
遊技を行うことができる。
【0129】また、請求項6の発明においては、前記バ
ックアップ手段によりバックアップされたデータを消去
可能なバックアップクリア手段を設けたことを特徴とす
る。このように構成することにより、閉店時などバック
アップデータが不要になったときにそのバックアップデ
ータを消去することができる。
【0130】また、請求項7の発明においては、複数の
入賞領域が形成された遊技領域を備え、前記複数の入賞
領域全てに玉検出器を設けたことを特徴とする。このよ
うに構成することにより、入賞領域への入賞後直ぐに玉
の検出を行うので入賞に伴う賞球の払出が即座に行え、
遊技者はいずれの入賞による賞球の払出か認識すること
ができる。
【0131】また、請求項8の発明においては、前記払
出制御基板の制御に基づいて玉の払い出し動作を行う玉
払出装置と、該玉払出装置によって払い出されるべき玉
が不足したことを検出する玉切れ検出器と、払い出され
た玉を貯留可能な皿貯留部と、該皿貯留部に払い出され
た玉が充満したことを検出する満タン検出器と、を備
え、前記玉切れ検出器及び前記満タン検出器の各検出信
号は、それぞれ前記遊技制御基板に入力されることを特
徴とする。このように構成することにより、玉切れ検出
器と満タン検出器による検出結果を遊技制御基板で把握
することができ、然も玉切れ検出器及び満タン検出器の
各検出信号の検査が容易になる。
【0132】また、請求項9の発明においては、前記払
出制御基板の制御に基づいて玉の払い出し動作を行う玉
払出装置と、該玉払出装置によって払い出されるべき玉
が不足したことを検出する玉切れ検出器と、払い出され
た玉を貯留可能な皿貯留部と、該皿貯留部に払い出され
た玉が充満したことを検出する満タン検出器と、玉を発
射する玉発射装置と、を備え、前記玉切れ検出器による
玉切れ検出時あるいは前記満タン検出器による満タン検
出時には、前記玉発射装置による玉の発射動作を可能に
したまま前記玉払出装置による玉の払出動作を停止する
ことを特徴とする。このように構成することにより、大
当り時において玉払出装置によって払い出されるべき玉
が不足した場合あるいは皿貯留部に払い出された玉が充
満した場合、打玉の発射を可能にした状態で玉払出装置
からの玉の払出を停止するので、大当り時のパンクを防
止することができる。
【0133】また、請求項10の発明においては、前記
遊技制御基板から外部に賞球の払出に関わる賞球情報を
出力する構成としたことを特徴とする。このように構成
することにより、遊技場の管理コンピュータ等の外部に
て賞球の払出数等の賞球情報を把握することができる。
【0134】また、請求項11の発明においては、払い
出された賞球を検出する賞球検出器を備え、該賞球検出
器の検出信号は、前記遊技制御基板及び前記払出制御基
板にそれぞれ入力されることを特徴とする。このように
構成することにより、払い出された賞球の数を遊技制御
基板と払出制御基板の両方で把握することができる。ま
た、この構成によれば、賞球の払出数の検査が容易にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る弾球遊技機の正面図である。
【図2】弾球遊技機に設けられる遊技盤の拡大正面図で
ある。
【図3】弾球遊技機の背面図である。
【図4】各種制御基板、各種中継基板、及び各種電気的
部品の配線接続を示す説明図である。
【図5】各種制御基板、各種中継基板、及び各種電気的
部品の配線接続を示す説明図である。
【図6】遊技盤の背面図である。
【図7】主基板と各種制御基板及び電気部品との関係を
示すブロック図である。
【図8】払出制御基板と各種制御基板及び電気部品との
関係を示すブロック図である。
【図9】玉払出装置を示す斜視図である。
【図10】玉払出装置を示す分解斜視図である。
【図11】主基板と表示制御基板との間の信号の送受信
態様を示すブロック図である。
【図12】主基板と効果音制御基板との間の信号の送受
信態様を示すブロック図である。
【図13】主基板と電飾制御基板との間の信号の送受信
態様を示すブロック図である。
【図14】主基板と払出制御基板との間の信号の送受信
態様を示すブロック図である。
【図15】電源ユニット基板を示すブロック図である。
【図16】主基板のメイン処理を示すフローチャートで
ある。
【図17】主基板の電源断処理を示すフローチャートで
ある。
【図18】払出制御基板のメイン処理を示すフローチャ
ートである。
【図19】払出制御基板の電源断処理を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1 弾球遊技機 2 外枠 3 前面枠 4 前面開閉枠 6〜8,9’,10’ 装飾ランプ(電飾部品) 9 玉切れランプ(電飾部品) 10 賞球ランプ(電飾部品) 27 下皿(皿貯留部) 37,38 装飾LED(電飾部品) 40 遊技盤 41 遊技領域 44 特別可変表示装置(可変表示器) 48 特別可変入賞球装置 51 特定玉検出器 52 入賞個数検出器(玉検出器) 55a,55b,65a,65b 入賞玉検出器(玉検
出器) 58 普通可変入賞球装置 60 始動玉検出器(玉検出器) 62 通過玉検出器(玉検出器) 75 表示制御基板 80 電飾制御基板 82 効果音制御基板 87 玉発射装置 98 クリアスイッチ 100 機構板 115 玉切れスイッチ(玉切れ検出器) 116 玉払出装置 118 払出モータ 120 賞球カウントスイッチ(賞球検出器) 129 満タンスイッチ(満タン検出器) 137 電源ユニット基板(電源生成基板) 142 枠用スイッチ中継基板 144 払出制御基板 151 主基板(遊技制御基板) 407 RAMバックアップ電源回路 408 電源監視回路(電源監視手段)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技動作を制御する遊技制御基板と、玉
    の払い出しを制御する払出制御基板と、弾球遊技機を電
    気的に装飾する電飾部品を制御する電飾制御基板と、遊
    技動作に応じた効果音を発生制御する効果音制御基板
    と、を備えた弾球遊技機において、 外部からの信号を前記弾球遊技機に入力しない構成とす
    ると共に、前記払出制御基板、前記電飾制御基板、及び
    前記効果音制御基板は、それぞれ前記遊技制御基板に接
    続され、前記遊技制御基板と前記払出制御基板、前記遊
    技制御基板と前記電飾制御基板、前記遊技制御基板と前
    記効果音制御基板とのそれぞれの間の信号通信は、前記
    遊技制御基板からの一方向通信によって行われることを
    特徴とする弾球遊技機。
  2. 【請求項2】 表示状態が変化可能な可変表示器と、該
    可変表示器を制御する表示制御基板と、を備え、前記表
    示制御基板は、前記遊技制御基板に接続され、前記遊技
    制御基板と前記表示制御基板との間の信号通信は、前記
    遊技制御基板からの一方向通信によって行われる構成と
    したことを特徴とする請求項1記載の弾球遊技機。
  3. 【請求項3】 前記遊技制御基板、前記払出制御基板、
    前記電飾制御基板、及び前記効果音制御基板の各電源を
    生成する電源生成基板を、前記遊技制御基板、前記払出
    制御基板、前記電飾制御基板、及び前記効果音制御基板
    と別個に設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2
    記載の弾球遊技機。
  4. 【請求項4】 前記弾球遊技機に供給される電源を監視
    する電源監視手段を設けたことを特徴とする請求項1乃
    至請求項3のいずれかに記載の弾球遊技機。
  5. 【請求項5】 前記弾球遊技機の電源断時に前記遊技制
    御基板及び前記払出制御基板においてそれぞれデータバ
    ックアップを可能にするバックアップ手段を設けたこと
    を特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の
    弾球遊技機。
  6. 【請求項6】 前記バックアップ手段によりバックアッ
    プされたデータを消去可能なバックアップクリア手段を
    設けたことを特徴とする請求項5記載の弾球遊技機。
  7. 【請求項7】 複数の入賞領域が形成された遊技領域を
    備え、前記複数の入賞領域全てに玉検出器を設けたこと
    を特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の
    弾球遊技機。
  8. 【請求項8】 前記払出制御基板の制御に基づいて玉の
    払い出し動作を行う玉払出装置と、該玉払出装置によっ
    て払い出されるべき玉が不足したことを検出する玉切れ
    検出器と、払い出された玉を貯留可能な皿貯留部と、該
    皿貯留部に払い出された玉が充満したことを検出する満
    タン検出器と、を備え、前記玉切れ検出器及び前記満タ
    ン検出器の各検出信号は、それぞれ前記遊技制御基板に
    入力されることを特徴とする請求項1乃至請求項7のい
    ずれかに記載の弾球遊技機。
  9. 【請求項9】 前記払出制御基板の制御に基づいて玉の
    払い出し動作を行う玉払出装置と、該玉払出装置によっ
    て払い出されるべき玉が不足したことを検出する玉切れ
    検出器と、払い出された玉を貯留可能な皿貯留部と、該
    皿貯留部に払い出された玉が充満したことを検出する満
    タン検出器と、玉を発射する玉発射装置と、を備え、前
    記玉切れ検出器による玉切れ検出時あるいは前記満タン
    検出器による満タン検出時には、前記玉発射装置による
    玉の発射動作を可能にしたまま前記玉払出装置による玉
    の払出動作を停止することを特徴とする請求項1乃至請
    求項8のいずれかに記載の弾球遊技機。
  10. 【請求項10】 前記遊技制御基板から外部に賞球の払
    出に関わる賞球情報を出力する構成としたことを特徴と
    する請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の弾球遊技
    機。
  11. 【請求項11】 払い出された賞球を検出する賞球検出
    器を備え、該賞球検出器の検出信号は、前記遊技制御基
    板及び前記払出制御基板にそれぞれ入力されることを特
    徴とする請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の弾
    球遊技機。
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