JP2001286438A - 内視鏡案内管 - Google Patents

内視鏡案内管

Info

Publication number
JP2001286438A
JP2001286438A JP2000108171A JP2000108171A JP2001286438A JP 2001286438 A JP2001286438 A JP 2001286438A JP 2000108171 A JP2000108171 A JP 2000108171A JP 2000108171 A JP2000108171 A JP 2000108171A JP 2001286438 A JP2001286438 A JP 2001286438A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
endoscope
guide tube
scope
outer sheath
pin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000108171A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihisa Ogawa
晶久 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP2000108171A priority Critical patent/JP2001286438A/ja
Publication of JP2001286438A publication Critical patent/JP2001286438A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明では操作性の良い固定部を簡単に着脱可
能なものとした内視鏡案内管を提供することを目的とす
る。 【解決手段】本発明は、内視鏡案内管において、スコー
プ固定具50と手元口金13との固定が、手元口金13
に設けられたピン47と係合する孔55を、スコープ固
定具50のアーム51に設け、前記孔55の一部には開
放する切欠き部56を設け、前記切欠き部55を通じて
前記ピン47を脱着することにより、スコープ固定具5
0を脱着できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、体腔内に挿入され
る筒状部材の内部に挿入した内視鏡を保持する保持部を
設けた内視鏡案内管に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、体腔内に挿入した案内管に内視鏡
を導入し、体腔内の外科的処置を行う手技が知られてい
る。この手技に用いられる内視鏡案内管はその管内に挿
入された内視鏡と案内管とを固定する保持部が設けられ
ている。
【0003】例えば、USP第5,370,755号で知
られた内視鏡案内管においての、内視鏡と案内管を固定
する保持部は、案内管の末端周縁部をクランプ部材で挟
み込むネジ式のクランプ手段であって、内視鏡末端部の
一部に付設した受部を保持部に取り外し可能に取り付け
るように構成されている。
【0004】一方、特願平10−258373号の出願
で知られた内視鏡案内管においての、内視鏡と案内管を
固定する固定部は、案内管の末端部外周面にある決まっ
た位置に設けられたピンを利用し、そのピンを中心に回
転し、かつ内視鏡や閉塞具等を案内管の軸方向に進退可
能に挿入保持する固定具を設けたものである。これにあ
っては、案内管内に閉塞具を挿入したい場合など、固定
具が案内管内に位置する必要がないときはピン軸を中心
に回転させるだけで簡単に案内管内から外側へ固定具を
退避させることができる。また、観察処置時において案
内管内に内視鏡を設置させる必要があるときにはピン軸
を中心に固定具を回転し、固定具を案内管内側に戻すこ
とができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、USP
第5,370,755号は案内管の外端周縁部における任
意の場所にクランプ手段を挟み込む構造であるため、固
定部自体の着脱は可能であるが、その操作が煩雑で、か
つ、決まった位置に配置しにくい。
【0006】一方、特願平10−258373号の出願
で知られた内視鏡案内管は固定部を決まった位置に配置
でき、かつ固定部の操作が行い易い。しかし、他の内視
鏡を使用したいときなど、固定部を着脱して他の固定部
に交換する場合、その固定部の着脱交換が困難であっ
た。
【0007】よって、本発明では内視鏡保持手段を簡単
に着脱可能な操作性の良い内視鏡案内管を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用】前記課題を解
決するために本発明は、体腔内に挿入される細長い第1
の筒状部材と、この第1の筒状部材の内部に配置される
第2の筒状部材と、前記筒状部材の手元側に設けられ、
その筒状部材内に挿入して使用する内視鏡を保持する内
視鏡保持手段と、前記筒状部材内に処置器具を挿入する
ための手元口金とを具備した内視鏡案内管において、内
視鏡保持手段と手元口金との固定が、手元口金及び内視
鏡保持手段の一方のものに設けられた一つのピンと、手
元口金及び内視鏡保持手段の他方のものに設けられ、前
記ピンが係合する孔と、前記孔に連続して設けられ、孔
の一部を開放する切欠き部とを設け、前記切欠き部を通
じて前記孔に前記ピンを抜き差しすることで、前記内視
鏡保持手段を脱着するように構成したものである。
【0009】本発明の内視鏡案内管によれば、内視鏡保
持手段を別形式の内視鏡保持手段に交換したい場合、孔
に嵌め込まれたピンを切欠き部から抜き、また、切欠き
部を通じて孔にピンを嵌め込み、内視鏡保持手段を容易
に着脱することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1ないし図9
を参照して本発明の第1実施形態に係る内視鏡案内管に
ついて説明する。本実施形態の内視鏡案内管は直腸内に
挿入して用いられる形式のものであって、図1(a)は
その内視鏡案内管1の組立て状態の装置全体を示す説明
図であり、図1(b)は図1(a)中B−B線に沿う部
分の内視鏡案内管1の横断面図である。
【0011】内視鏡案内管1は挿入部2を有し、この挿
入部2は第1の筒状部材としての外シース3と、第2の
筒状部材としての内シース4を備え、外シース3内に内
シース4を入れ子式に嵌合して組み合わせる2重シース
構造のものである。
【0012】外シース3と内シース4はいずれも薄い壁
厚の細長い円筒状に形成されている。外シース3の先端
部は直腸に挿入し易くするため、流線形曲面の丸みを持
った形状に形成されている。内シース4の先端部も流線
形曲面の丸みを持った形状に形成されている。各シース
3,4は透明度を有する例えば樹脂等の材料で作られて
いて、シース3,4越しに反対外側に位置する組織等を
観察できるようになっている。
【0013】次に、前記内外シース3,4の先端形状に
ついて説明する。図1(a)(b)と図8(a)(b)
で示すように、外シース3に比べ、内シース4の先端部
は異った形となっている。すなわち、内シース4の先端
部の形状は中心が外シース3の中心(C1)と同じくす
る面4aと、外シース3の中心(C1)からオフセット
しているオフセット面4b(中心C2)と、このオフセ
ット面4bと、内シース4の手前側の外面4cとを滑ら
かにつなぐ移行範囲4dとからなる。
【0014】外シース3の先端部近傍の側壁部にはその
内外に貫通する横孔からなる開口部6が形成されてい
る。ここで、開口部6は外シース3の長手軸方向に短軸
を持つ楕円形の孔によって形成されている。
【0015】なお、内シース4の先端部近傍の側壁部に
もその内外に貫通する横孔からなる第2の開口部を形成
してもよい。この第2の開口部は内シース4の長手軸方
向に短軸を持つ楕円形で前記開口部6の孔と同じ大きさ
で中心位置を略一致させて前記オフセット面4aの反対
側周面部分に形成される。外シース3と内シース4の両
方に開口部6を設けた場合には内シース4を回転させて
開口部6の全部または一部を一致させた場合、互いに重
なり合う領域部分が、全体として筒状に形成される挿入
部2の内外を連通する処置用開口部を形成する。
【0016】本実施形態では内シース4の最先端部分4
eが、外シース3の最先端部分4eに対して僅かに小径
な球頭円錐形に形成されている。また、前記移行範囲4
dは外シース3の開口部6の中央よりも手前側に概ね位
置している。内シース4の最先端部分4eをこのような
形状とすることにより、外シース3に対し、内シース4
を回転させることで、開口部6を塞ぐ第1の位置と開口
部6を開放する第2の位置を選択できる。
【0017】また、内シース4がこの形状であれば、図
9に示すように先端が斜めに開放している形式の外シー
ス3に対しても使用可能である。この場合はオフセット
面4bに病変部を押し当てるようにシース3,4の位置
を決める。
【0018】このような形状の先端部分を持った内シー
ス4による効果としては、まず直腸への挿入時、及び抜
去時に外シース3の開口部6を閉塞できるので、その際
に粘膜を損傷するのを防止することができるという点が
挙げられる。
【0019】一方、図1(a)及び図2に示す如く、内
視鏡案内管1の外シース3の手元側端縁には筒状のフラ
ンジ部材10が同軸的に取着固定され、このフランジ部
材10には径外方へ延びるフランジ11が全周にわたり
設けられている。フランジ部材10の後端は前記フラン
ジ11よりも手元側へ僅かに延びて筒状の突出部12を
形成しており、この筒状の突出部12の外周にはリング
状に形成された第1の口金13が被嵌して固定的に取り
付けられている。すなわち、リング状に形成された第1
の口金13の先端筒部14の内面には溝部15が設けら
れ、前記筒状の突出部12の外周にその溝部15を嵌め
込むことにより外シース3と第1の口金13の中心軸が
一致して両者が組み付けられている。
【0020】第1の口金13の先端筒部14は前記フラ
ンジ11の壁面に向き合うように突き出して形成され、
この先端筒部14の先端面部には弾性をもつリング状の
部材である弾性リング17を配設する環状溝18が形成
され、弾性リング17は前記フランジ11の壁面に突き
当てられている。
【0021】第1の口金13の先端筒部14の外周には
ネジ部21が形成され、このネジ部21には締付け部材
22がネジ込んで装着され、締付け部材22をネジ込む
ことにより前記フランジ11を第1の口金13に締結す
ると共に、前記弾性リング17を前記フランジ11の壁
面に押し付け、この連結部分での気密性を確保するよう
になっている。
【0022】また、内シース4の基端には第1の口金1
3の内面に嵌合する第2の口金19が設けられている。
第1の口金13の内面にはシール部材20が設けられて
いて、第1の口金13を第2の口金19の外周に被嵌し
たとき、シール部材20によって両者は気密的に連結さ
れる。
【0023】一方、筒状のフランジ部材10において、
フランジ11の近傍でその先端側に位置する部位には全
周にわたり突出した突起23が設けられ、この突起23
の一部分は平面に切り欠かれている。そして、前記締付
け部材22の開孔の形状はその突起23の形状に合わせ
た形状で形成されている。つまり、外シース3が挿通す
る締付け部材22の開孔形状は前記突起23の外形状と
同じ形状を有しているため、締付け部材22の開口形状
と前記突起23の形状が合った位置にのみ、締付け部材
22を通過させて、外シース3に着脱可能である。この
機能は締付け部材22と外シース3が意図しない分離を
防止するためのものであり、また、シンプルな形状であ
るため、使用時の脱着組立性が向上する。
【0024】以上の構成により、第1の口金13に対し
て外シース3を着脱できる接続構造が得られる。このた
め、病変部の位置によって、外シース3の長さや先端部
形状が異なる別の外シース3に置き換えることが可能で
ある。
【0025】また、第1の口金13にはルアー口金31
が設けられている。このルアー口金31は外シース3の
内孔と第1の口金13の内孔に連通している。また、第
1の口金13に内シース4を挿入し、外シース3の内側
に内シース4が配置されたとき、第1の口金13の内側
にはある容積を持ったチャンバー32が形成され、この
チャンバー32にルアー口金31が連通する。よって、
ルアー口金31に図示しない送気管もしくは吸引管を接
続することにより内外シース3,4の間の隙間を通じて
送気または吸引を行うことができるようになっている。
【0026】第1の口金13には装置全体を支えるため
のグリップ用アーム35が固定的に取り付けられてい
る。グリップ用アーム35は第1の口金13の中心軸に
対してある角度を持って末端側へ突き出した向きで取り
付けられている。アーム35を斜めに取着する理由は外
シース3を体腔内に挿入したとき、体壁とアーム35が
当接すると、アーム35が邪魔になり、それ以上、外シ
ース3を体腔内に押し進めることができなくなることを
防止するためである。
【0027】図3で示すように、第1の口金13の外周
面には一対の支柱41が平行な向きで左右に位置して設
けられている。支柱41の基端部は第1の口金13に形
成した溝42に嵌め込まれ、止めネジ43によって第1
の口金13に締結されている。
【0028】互いに向き合う一対の支柱41には同軸上
に配置された孔45が設けられており、両孔45を貫通
するようにして一対の支柱41にはスコープ固定具軸支
用ピン47が架設されている。
【0029】上述した如く、前記ピン47は、止めねじ
43により第1の口金13にネジ止め固定された一対の
支柱41に架設されている。そして、図3で示すよう
に、ピン47の一端部にはそれの軸部47aよりも太い
径の頭部47bが形成されている。頭部47bにはその
軸部47aを回転操作するときに図示しないドライバー
を係合させる溝47cが形成されている。軸部47aの
他端部には雌ネジ47dが形成され、この雌ネジ47d
にはゴム等の弾性体によりキャップ状に形成されたカバ
ーを兼ねるゴム製のばね部材48を保持する芯材49が
ネジ込まれている。前記ばね部材48は一方の支柱41
の外側壁面に向き合って位置し、その外側壁面に押し当
たって密着している。このため、ピン47はその摩擦力
に抗することなく、勝手に回転するものではない。
【0030】一対の支柱41間に位置して前記ピン47
にはスコープ固定具50のアーム51が軸支されてい
る。このスコープ固定具支持用アーム51は図4で示す
ように、第1の口金13から図4中反時計回りに屈曲す
るL字型の部材であり、その一端部が前記ピン47に係
止し、回動自在であり、そのアーム51の他端には後述
するスコープガイド65が取り付けられている。
【0031】図4で示すように、スコープ固定具支持用
アーム51のピン支持側の端部には内視鏡使用位置で、
内外シース3,4の中心軸と、ある僅かな角度をもって
略平行にスリット状のカム状のピンスライド用孔55が
形成されている。つまり、孔55の長手方向はスコープ
固定側(手元側)が内外シース3,4の中心軸側に寄る
向きに僅かに傾斜している。アーム51はその孔55の
内部に第1の口金13側に取着したピン47を貫通させ
て嵌め込むことにより第1の口金13に回動自在に軸支
されている。
【0032】L字型のアーム51には孔55の一端に続
く開放した切欠き部56が形成されている。この切欠き
部56は孔55の手元側端に位置し、かつ内視鏡使用状
態で内外シース3,4の中心軸とは逆側で前記アーム5
1の上側端に開口するようにかぎ状に切り欠かれてい
る。
【0033】前記孔55の両端部にはそれぞれ座グリ部
61が形成されている。この座グリ部61には孔55に
嵌合しているピン47の頭部47bの段部が嵌り込んで
係合し、このときにアーム51を係止固定し、アーム5
1のスライドを阻止するようになっている。また、前記
ばね部材48を押し込むことにより、前記ピン47を押
すと、座グリ部61に係合していたピン47の頭部47
bが座グリ部61の外に出て、アーム51からピン47
が解放され、ピン47に孔55を沿わしてのアーム51
のスライドが可能となる。もちろん、このとき、ピン4
7回りでのアーム51の回動も可能である。
【0034】図4で示すように、スコープ固定具支持用
アーム51の他端部には内視鏡(スコープ)等を保持す
る筒状のスコープガイド65が取り付けられている。こ
のスコープガイド65は内視鏡使用状態において、その
中心軸が、内外シース3,4の中心軸と略平行な姿勢に
配置される。スコープガイド65の基端部外周には固定
環66をねじ込むねじ部67が形成されている。固定環
66の内部には弾性リング68とバックアップリング6
9が沿うように装着されている。
【0035】そして、固定環66をねじ部67にねじ込
むことにより、スコープガイド65の基端面と固定環6
6のつば部70との間で、弾性リング68とバックアッ
プリング69を締め付けて、弾性リング68を押し潰
し、内方へ膨出させるようになっている。従って、固定
環66をねじ込むことにより、スコープガイド65内に
挿通させた内視鏡等を弾性リング68で締め付けて内視
鏡等を固定的に保持することができる。
【0036】前記スコープ固定具50は図1(a)での
実線で示す使用位置から2点鎖線で示す退避位置までピ
ン47の軸を中心として旋回可能である。また、外シー
ス3に内シース4を挿入・抜去する場合は2点鎖線で示
す位置に退避させることにより前記スコープ固定具50
が邪魔とならずに外シース3に内シース4を挿入・抜去
することが可能である。
【0037】また、スコープ固定具50は前記ピン47
が係合した孔55の長手方向にスライド可能であり、図
1(a)で示す使用状態で、孔55の先端側に向けてス
ライドさせると、スコープ固定具50の全体が、その孔
55の傾斜に沿って若干上方へ移動する。これにより、
内シース4を取り外した状態で、外シース3の内面と内
視鏡との間に形成される不要な隙間を小さくすることが
できる。
【0038】また、スコープ固定具50の固定形式を他
の方式に変更する場合、スコープ固定部のスコープガイ
ド65のみを交換することもできるが、ここではスコー
プ固定具50の全体を簡単に交換する構成になってい
る。
【0039】別のスコープ固定具の例としてのスコープ
固定具50´は図5で示すように、スコープ固定部71
が前記スコープ固定具50では対応できない細い径のス
コープに対応可能となるように設計されている。すなわ
ち、固定具50´はスコープガイド65の内径が小さく
形成され、スコープ固定部71の基端上壁部には操作ね
じ72が螺着されている。
【0040】前記操作ねじ72の内方端にはスコープを
締め付けて固定する固定部材73が接合されており、こ
の固定部材73は連結ビス74によって前記操作ねじ7
2の先端に連結されている。固定部材73は連結ビス7
4に対して回転自在に取り付けられている。操作ねじ7
2の外方端には操作つまみ75が一体に形成されてい
る。また、固定部材73においての、スコープに外装し
たパイプ76の外周との当接面77は凹凸の形状に形成
されている。
【0041】前記パイプ76の外周にはスコープ固定部
の前記当接面77の凹凸形状に合致する凹凸78が形成
されている。このパイプ76の基端にはハンドル部79
が設けられている。
【0042】そして、操作つまみ75により操作ねじ7
2を回転することで、固定部材73は回転することな
く、操作ねじ72と一緒に上下に移動可能である。固定
部材3の当接面77がパイプ76の外周に当たり、両者
の凹凸形状が合致するため、スコープを装着したパイプ
76は確実に固定される。
【0043】本実施形態の内視鏡案内管は次のようにし
て使用される。まず、外シース3に内シース4を挿入す
る。このとき、スコープ固定具50を外シース3の外側
に退避させておくことにより外シース3に内シース4を
挿入できる。
【0044】外シース3に内シース4を挿入すると、図
8(a)(b)で示すように、外シース3の先端部内側
に内シース4の先端部が位置する。このとき、内シース
4を回転して外シース3の開口部6を内シース4の面4
aで閉鎖状態とする。この状態で内視鏡案内管1の挿入
部2を直腸へ挿入する。外シース3の開口部6が閉鎖さ
れているので、その開口部6に直腸粘膜や直腸ヒダ等が
入り込むことがなく、挿入部2を直腸内へスムーズに挿
入することができる。
【0045】また、実際に内視鏡案内管1の挿入部2を
直腸へ挿入していくとき、ルアー口金31に、空気を送
り込むポンプ、例えば、いわゆる2連球(Double bulb
s)と呼ばれるポンプを取り付け、これにより内シース
4と外シース3の間の僅かな隙間及び開口部6を通じて
直腸内に空気を入れ、直腸を膨らませ、または直腸を膨
らませながら内視鏡案内管1の挿入部2を挿入していく
とよい。ここで、外シース3の第1の口金13の内面と
内シース4の第2の口金19とはシール部材20で気密
的にシールされているため、この部分より気体が漏れる
ことがない。
【0046】また、外シース3の内側に戻したスコープ
固定具50に内視鏡を装着して内視鏡を通じて挿入状態
を内外シース3,4の内側から観察するようにするとよ
い。
【0047】そして、処置窓用開口部6が患部等の処置
対象部位に位置させたところで、内シース4を外シース
3から引き抜き、開口部6を開放する。もちろん、内シ
ース4を外シース3から引き抜くとき、スコープ固定具
50は外シース3の外へ退避させておく。
【0048】ついで、図7で示すように、外シース3か
ら内シース4を取り外した後、スコープ固定具50を戻
し、このスコープ固定具50に内視鏡80を装着する。
また、外シース3の手元側開口から切開メスや縫合針等
の処置具を導入し、前記開口部6に臨んだ患部等を外シ
ース3内から内視鏡80で観察しながら切開や縫合等の
処置を行なう。また、図7で示すように、外シース3内
に吸引器58を挿入設置して吸引するようにしても良
い。また、粘膜組織下部に生理食塩水を注入し、切除対
象部位を隆起させて隆起部を高周波スネアなどで切除す
る処置も可能である。
【0049】この内視鏡案内管1によれば外シース3内
に比較的大きな処置作業空間が確保されるので、複数の
器具を用いた手術作業が可能であり、上述した作業以外
の処置作業にも十分使用可能である。
【0050】処置後に内視鏡案内管1の挿入部2を直腸
から引き抜くときは外シース3に内シース4を嵌め込
む。内シース4を嵌め込むとき、内シース4のオフセッ
ト面4bが開口部6に位置するように差し込む。このよ
うにすれば、開口部6に入り込んでいた組織を挟み込む
虞がない。この後、挿入時と同じく2連球のポンプで空
気を送り込むことにより外シース3の開口部6付近に位
置する組織を、その開口部6より外側へ押し出しなが
ら、内シース4を回転して開口部6に入り込んでいた組
織を面4aで押し出しながら開口部6を閉鎖する。そし
て、内視鏡案内管1の挿入部2を直腸から引き抜く。な
お、これら一連の作業はスコープ観察下で行うことがで
きる。
【0051】次に、スコープ固定具50を別形式のスコ
ープ固定具50´と交換するときは次のように行なう。
まず、ばね部材48を押して孔55の末端にある切欠き
部56にピン47を位置させた後、そのピン47を中心
にスコープ固定具50全体を旋回させ、切欠き部56を
下に向ける。ばね部材48を押して孔55の座グリ部6
1からピン47を解除しながらスコープ固定具50全体
を引き上げると、ピン47が切欠き部56を通り抜け、
外シース3の第1の口金13からスコープ固定具50全
体が外れる。
【0052】別のスコープ固定具50´を取り付けると
きは、その切欠き部56を下に向けて前記動作の逆の手
順を行うことによって、外シース3に別のスコープ固定
具50´を取り付けることができる。
【0053】こうすることによって、違う内視鏡または
処置具を使用したいという時に、専用の別のスコープ固
定具を作ってさえおけば一つの内視鏡案内管で対応する
ことができ、安価に器材を提供することができる。
【0054】また、ばね部材48のばね機構は無くても
良いが、それがあれば、意図しない固定部の外れや落下
を防止することができる。
【0055】このようにスコープ外径に合ったパイプ7
6と上下移動する固定部材73と当接面77の凹凸形状
との組合わせで、強固に且つ、細径のスコープを固定す
ることができる。
【0056】(第2の実施形態)本実施形態は第1の実
施形態に係る内視鏡案内管の変形例である。第1実施形
態と違う部分のみ記載する。
【0057】本実施形態は図10で示すように、スコー
プ固定具50の位置を指示するようにアーム51に指標
81を設け、外シース3の末端周面に指標82を設け
た。指標81を指標82に合致する向きにスコープ固定
具50の回転位置を定めることによって外シース3の先
端形状が最適な位置に配置される。
【0058】さらに、内シース4の末端面には図11で
示すように別の指標83を設ける。この指標83は前述
した図8及び図9で示すように内シース4の先端部での
凹凸側の向きが分かるように設定されており、その指標
83の位置によって内シース4の先端部分がどの方向を
向いているかを判断することができる。
【0059】外シース3と第1の口金13を組立てると
きは2つの指標81,82を合致させることによって最
適な外シース3の先端位置とスコープ固定具50の位置
を簡単に設定することができる。
【0060】本実施形態によれば、内視鏡案内管の外面
に指標81,82を設けることで組立性が向上する。さ
らに、内シース4の指標83の方向を指標82に対して
最適な方向に配することによって、外シース3と内シー
ス4の位置関係を最適に設定できる。
【0061】一方、図12で示すように、外シース3に
目盛りのある指標85を設ければ、内視鏡案内管1の挿
入深さが分かる。外シース3は透明な樹脂でできている
ため、指標85の目盛は内視鏡で内腔側からも確認でき
る。
【0062】(第3の実施形態)本実施形態は第1実施
形態に係る内視鏡案内管の変形例であって、鉗子補助具
を設けるものである。第1実施形態と違う部分のみ記載
する。
【0063】図13及び図14で示すように、本実施形
態の処置具補助具90は第1の口金13に挿入される挿
入部86と、この挿入部86の外周に設けられた溝87
に嵌め込まれている環状の弾性部材88と、前記スコー
プ固定具50が干渉しないように設けられた切欠き部8
9と、スコープが挿通可能な径を有する孔91と、3つ
の処置具支点用孔92を有す。なお、処置具支点用孔9
2は必要な数だけ設けて良い。
【0064】処置具補助具85の挿入部86は第1の口
金13内に挿入されるが、環状の弾性部材88が第1の
口金13と当接して潰れるので、そのときの摩擦抵抗に
より第1の口金13に固定される。
【0065】この処置具補助具85には切欠き部89が
設けられているので、スコープ固定具50を通常の使用
状態にしても干渉が起こらず、正規の状態で、スコープ
固定具50を使用できる。
【0066】また、処置具支点用孔92は処置具先端と
処置具の手元側の間に位置することとなり処置具は処置
具支点用孔92で形成する支点に当接して腕にかかる負
担を軽減する。
【0067】内視鏡案内管1の末端側が大きく開口して
おり、鉗子等の処置具が挿入しやすく、また、処置具操
作の自由度も広い。しかしながら、通常内視鏡下外科手
術になれている術者は処置具の手元側に支点が欲しくな
る。大きく開口している末端側は処置具の自由度を広げ
るが、処置をするとき、処置具の手元側と処置具先端側
との間に支点が存在しないため、術者の腕で全ての重さ
(処置具の重さ+処置部の重さ)を支えることとなる。
処置具先端側と手元側の間に支点を設けることで、術者
の負担を軽減し、内視鏡案内管での処置具の操作を、よ
り向上させる。
【0068】尚、本発明は前記各実施形態のものに限定
されるものではなく、その他、経腔的あるいは後腹腔等
通常は腔を形成していない場所の処置にも適用できる。
【0069】また、前記説明によれば、スコープ固定具
とL字型のアーム部から構成される固定部と、案内管の
外周面に配された一対の支持板と、その支持板を挿通し
ているピンからなる内視鏡案内管において、L字型のア
ーム部に案内管のピンが挿通可能で、かつ案内管内腔の
中心軸とある角度を持ったスリット状の孔と、前記スリ
ット状の孔の一部に、さらにピンが挿通可能に開放して
いる切欠き部を設けたことを特徴とする内視鏡案内管が
得られる。
【0070】この内視鏡案内管では、固定部を別の固定
部に交換したい際、スリット状の孔と前記孔の一部に設
けられた開放している切欠き部に、案内管のピンが沿う
ように固定部を移動させることによって、固定部を容易
に着脱可能とすることができる。これにより、従来の固
定部の操作性を損なわずに、別の固定部に交換すること
ができる。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、簡
単な構成でありながら内視鏡保持手段を簡単に着脱可能
な操作性の良い内視鏡案内管を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は第1実施形態に係る内視鏡案内管の組
立て状態の装置全体を示す説明図であり、(b)は
(a)中B−B線に沿う内視鏡案内管の部分の横断面図
である。
【図2】図1中A部を拡大して示す縦断面図である。
【図3】第1実施形態に係る内視鏡案内管のグリップ用
アームを支持する部分の横断面図である。
【図4】第1実施形態に係る内視鏡案内管のスコープ固
定具の縦断面図である。
【図5】第1実施形態に係る内視鏡案内管の他のスコー
プ固定具の縦断面図である。
【図6】前記他のスコープ固定具で支持するスコープ装
着用パイプの側面図である。
【図7】第1実施形態に係る内視鏡案内管の使用状態で
の縦断面図である。
【図8】第1実施形態に係る内視鏡案内管においての外
シースに内シースを装着した先端部の縦断面図である。
【図9】第1実施形態に係る内視鏡案内管の他の形式の
先端部の側面図である。
【図10】第2実施形態に係る内視鏡案内管の基端部付
近の平面図である。
【図11】第2実施形態に係る内視鏡案内管の基端側か
ら見た正面図である。
【図12】第2実施形態に係る内視鏡案内管の他の形式
の外シースを示す平面図である。
【図13】第3実施形態に係る処置具補助具の縦断面図
である。
【図14】第3実施形態に係る処置具補助具の正面図で
ある。
【符号の説明】
1…内視鏡案内管、2…挿入部、3…外シース、4…内
シース、41…支柱、47…ピン、50…スコープ固定
具、51…アーム、55…孔、56…切欠き部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】体腔内に挿入される細長い第1の筒状部材
    と、 この第1の筒状部材の内部に配置される第2の筒状部材
    と、 前記筒状部材の手元側に設けられ、その筒状部材内に挿
    入して使用する内視鏡を保持する内視鏡保持手段と、 前記筒状部材内に処置器具を挿入するための手元口金と
    を具備した内視鏡案内管において、 内視鏡保持手段と手元口金との固定が、 手元口金及び内視鏡保持手段の一方のものに設けられた
    一つのピンと、 手元口金及び内視鏡保持手段の他方のものに設けられ、
    前記ピンが係合する孔と、 前記孔に連続して設けられ、孔の一部を開放する切欠き
    部とを設け、 前記切欠き部を通じて前記孔に前記ピンを抜き差しする
    ことで、前記内視鏡保持手段を脱着するように構成した
    ことを特徴とする内視鏡案内管。
JP2000108171A 2000-04-10 2000-04-10 内視鏡案内管 Pending JP2001286438A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000108171A JP2001286438A (ja) 2000-04-10 2000-04-10 内視鏡案内管

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000108171A JP2001286438A (ja) 2000-04-10 2000-04-10 内視鏡案内管

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001286438A true JP2001286438A (ja) 2001-10-16

Family

ID=18621065

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000108171A Pending JP2001286438A (ja) 2000-04-10 2000-04-10 内視鏡案内管

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001286438A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009247362A (ja) * 2008-04-01 2009-10-29 Hoya Corp 内視鏡の処置具挿入部の構造
JP2010511448A (ja) * 2006-12-04 2010-04-15 エシコン・エンド−サージェリィ・インコーポレイテッド 患者の直腸に経肛門的にアクセスする外科装置
JP4824778B2 (ja) * 2006-02-14 2011-11-30 ティーエイチディー エス.ピー.エー. 直腸脱および痔核脱出の外科手術のための方法および装置
WO2016075758A1 (ja) * 2014-11-11 2016-05-19 オリンパス株式会社 光ファイバスキャナ、照明装置および観察装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4824778B2 (ja) * 2006-02-14 2011-11-30 ティーエイチディー エス.ピー.エー. 直腸脱および痔核脱出の外科手術のための方法および装置
US8277376B2 (en) 2006-02-14 2012-10-02 Thd S.P.A. Process and a device for surgical treatment of rectal and haemorrhoidal prolapse
JP2010511448A (ja) * 2006-12-04 2010-04-15 エシコン・エンド−サージェリィ・インコーポレイテッド 患者の直腸に経肛門的にアクセスする外科装置
JP2009247362A (ja) * 2008-04-01 2009-10-29 Hoya Corp 内視鏡の処置具挿入部の構造
WO2016075758A1 (ja) * 2014-11-11 2016-05-19 オリンパス株式会社 光ファイバスキャナ、照明装置および観察装置
CN107072468A (zh) * 2014-11-11 2017-08-18 奥林巴斯株式会社 光纤扫描器、照明装置以及观察装置
JPWO2016075758A1 (ja) * 2014-11-11 2017-09-07 オリンパス株式会社 光ファイバスキャナ、照明装置および観察装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1935354B1 (en) Surgical treatment apparatus
US6142931A (en) Guide tube unit for endoscope and method for resecting a tissue
JP3180219B2 (ja) 套管針
US6245011B1 (en) Endoscopic instrument with cutting tool
US7727144B2 (en) Endoscopic surgical instrument
CA2542362C (en) Expandible surgical access device
JP6956116B2 (ja) 医療器具を搬送する装置及び方法
JP2007500569A (ja) 取外し可能シャフト装置を有する手術器具及び方法
JP2007185495A (ja) オーバーチューブ
JP2004033525A (ja) 硬度可変処置具
JP2006501897A (ja) 交換可能な開創器ブレードを備えた開創器
WO2015147159A1 (ja) 外装管及び内視鏡用外科手術装置
JP3061563B2 (ja) 剥離子および内視鏡用処置装置
JP5372301B1 (ja) 医療用ポート
JP2001104323A (ja) 体内挿入具
WO2016147787A1 (ja) 挿入機器の挿入部装着具、挿入システム
JP4414827B2 (ja) 内視鏡
JP2001286438A (ja) 内視鏡案内管
JPH05269141A (ja) 結合型腹腔鏡式電気外科器具及びプローブ装置
JP3195012B2 (ja) シールド付きトロカール用インサート
JP2003061970A (ja) トロッカー外套管
JP4254275B2 (ja) 内視鏡
US20210015348A1 (en) Endoscopic tool stabilization and related methods of use
JP2001025469A (ja) トロッカー外套管装置
JP2002224129A (ja) トラカール固定具

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050315

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050516

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20051206

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060201

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20060216

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20060324