JP2001104323A - 体内挿入具 - Google Patents

体内挿入具

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JP2001104323A
JP2001104323A JP29134699A JP29134699A JP2001104323A JP 2001104323 A JP2001104323 A JP 2001104323A JP 29134699 A JP29134699 A JP 29134699A JP 29134699 A JP29134699 A JP 29134699A JP 2001104323 A JP2001104323 A JP 2001104323A
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distal end
sheath
light
guide fiber
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JP29134699A
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Shuichi Kimura
修一 木村
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、より円滑な手術操作が行えると共に
組織の厚い肥満した患者に対しても適用可能であり、ま
た、より簡単に組立てが可能な体内挿入具を提供するこ
とにある。 【解決手段】本発明の体内挿入具は、体腔内組織に押し
当てられる略環状の先端部材2を有し、先端部材2に組
織を照明する照明窓を間隔を設けて環状に配置した複数
の箇所に設置したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば腹腔鏡観察
下での子宮全摘出術を行う際に使用される体内挿入具に
関する。
【0002】
【従来の技術】腹腔鏡観察下での子宮全摘出術を行う際
に使用される体内挿入具の従来例として特開平11−3
36号公報に記載されたものがある。この体内挿入具は
体腔内組織に押し当てる当接部にライトガイドファイバ
ーの先端を配置する照明手段を備える。そして、腹腔鏡
観察下での子宮全摘出術を行う場合において、経腟的に
挿入した該体内挿入具の照明手段により子宮頚部の切開
ラインを照明し、腹腔側から子宮の発光部分を観察し
て、切開ラインを確認しながら子宮を切除する。
【0003】特に、第1の実施形態ではライトガイドフ
ァイバーの先端を環状の当接部全体にわたり均一に配設
した体内挿入具であり、子宮の切開ラインを全体にわた
り均一に発光させるため、発光する部分が暗くなる。
【0004】また、第3の実施形態では同じく環状の当
接部全体にわたりライトガイドファイバーの先端を配設
しているものの、上下2ヶ所に他の部分より多数のライ
トガイドファイバーを配設した体内挿入具が開示されて
いる。この第3の実施形態の体内挿入具を用いて腹腔鏡
下子宮全摘出術を行う場合は経腟的に挿入した該体内挿
入具の照明手段により照明し、腹腔側からその発光部分
を観察して、より明るく発光する上下方向で、子宮腟壁
を切開し始め、より明るく発光する部分を移動させて切
開を進めていく。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】(従来技術の問題点)
環状の当接部全体にわたりライトガイドファイバーの先
端を均一に配設した体内挿入具に比べ、環状の当接部の
上下2ヶ所に他の部分より多数のライトガイドファイバ
ーを配設した体内挿入具にあっては切開部分を明るく発
光させることができるため、切開作業が楽である。
【0006】しかし、上下2ヶ所以外の他の部分に配設
したライトガイドファイバーの本数が当接部全体にわた
り均一に配設した場合よりも本数が少なく暗くなる。こ
のため、他の部分を腹腔側から確認することが困難にな
り易く、例えば太った患者のように組織の厚さが厚い患
者等に役に立たない場合がある。
【0007】また、術中、腹腔側からの切開操作に応じ
て、体内挿入具の当接部を移動させねばならず、手術操
作が煩雑となる。
【0008】さらに、体内挿入具の組立上、全体にわた
り環状にライトガイドファイバーを散らして配置するこ
とは難しく、組立途中で、ファイバーが数多く折れてし
まい、結果的に有効なファイバーの本数が少なくなり、
照明が暗くなることがある。
【0009】(本発明の目的)本発明は上記事情に着目
してなされたものであり、その目的とするところは、よ
り円滑な手術操作が行えると共に組織の厚い肥満した患
者に対しても適用可能であり、また、より簡単に組立て
が可能な体内挿入具を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段および作用】(手段)請求
項1に係る発明は、体腔内組織に押し当てられる略環状
の当接部を有し、上記当接部に組織を照明する照明手段
を設けた体内挿入具において、上記当接部に設ける照明
手段は間隔を設けて環状に配置した複数の箇所に発光部
を設置したことを特徴とするものである。
【0011】請求項2に係る発明は、請求項1におい
て、上記照明手段はライトガイドファイバーによって構
成され、ライトガイドファイバーは先端部において分岐
し、分岐したライトガイドファイバーの先端が上記発光
部にそれぞれ配置したことを特徴とするものである。
【0012】(作用)本発明は、体内挿入具を体内へ挿
入して、略環状の当接部を体組織に押し当てる。ある間
隔で配置された複数の発光部によって当接部に接触した
組織を照明し、組織を隔てた他方側からその照明を確認
する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
一実施形態に係る体内挿入具について説明する。
【0014】(構成)図1は腹腔鏡観察下での子宮全摘
出術を行う際に使用される体内挿入具を示す。この体内
挿入具はシース1と先端部材2によって構成される挿入
部3を有し、この挿入部3の手元端には把持部4が接続
されている。挿入部3と手元側の把持部4によってシー
ス本体5が構成されている。把持部4にはバルブ6が着
脱自在に接続される。このバルブ6にはキャップ7が着
脱自在に取り付けられている。
【0015】図2で示すように、上記シース1は細長の
外パイプ11と該外パイプ11の内腔に挿通した内パイ
プ12からなる。内パイプ12の外径は外パイプ11の
内径より小さい寸法であり、外パイプ11と内パイプ1
2の間には円周状に均等なクリアランス13が形成され
ている。両パイプ11,12はステンレス等の硬性材料
によって作られている。
【0016】上記把持部4は第1フランジ部21と該第
1フランジ部21の手元側に接続固定される第2フラン
ジ部22によって上記シース本体5に同軸な略環状の部
材として構成されている。第1フランジ部21の先端内
孔部分には上記外パイプ11の手元端縁部分が嵌め込ま
れ、両者は固定されている。第1フランジ部21の手元
側部分は上記外パイプ11の外径よりも遥かに大きな内
径の内腔23が環状に形成されており、この内腔23の
内部には上記クリアランス13が繋がっている。
【0017】第1フランジ部21の側壁には1ヶ所、垂
直方向に貫通する貫通孔24が設けられ、該貫通孔24
には円筒状の固定部材25が接続固定されている。固定
部材25の外周には同軸的にライトガイド口金26が配
置され、第1フランジ部21の側壁に固定されている。
該ライトガイド口金26は図5で示すように、光源装置
27から延びるライトガイドケーブル28が着脱可能な
ものである。
【0018】上記シース1の先端には円筒状のリング部
材31が接続固定されている。このリング部材31の外
径は外パイプ11内に嵌合可能な寸法であり、リング部
材31の全体が外パイプ11に接合状態で嵌合し、外パ
イプ11に固定されている。リング部材31の内径は内
パイプ12の先端部外周に密に接合可能な寸法であり、
リング部材31の内端側部分内周に内パイプ12の先端
部外周が接合して固定されている。リング部材31の内
周中間部には環状のリブ32が形成され、リブ32には
内パイプ12の先端が突き当てられている。リブ32の
高さは内パイプ12の厚さで形成されている。
【0019】上記先端部材2は例えばアクリルなどの電
気的絶縁性を有する透明な材料によって、外パイプ11
の外径と内パイプ12の内径を有する円筒状の部材とし
て構成され、シース1に同軸的に取着されている。すな
わち、先端部材2の基端側部分の外周はリング部材31
の内径に略等しく形成され、先端側部分との間には段差
が形成されていて、この段差の端面33には上記リング
部材31の先端が突き当てられている。
【0020】図1及び図2で示すように、上記先端部材
2の先端は斜めにカットして形成されており、その上部
36より下部37の方がより先端に突き出している。先
端部材2の手元側部分の外周には上記リング部材31に
螺合する雄ネジ部38が形成されている。リング部材3
1の先端側内周面には先端部材2の雄ネジ部38と螺合
可能な雌ネジ部39が設けられており、この螺合によ
り、先端部材2はシース本体5に対して着脱可能であ
る。
【0021】図1及び図3で示すように、上記リング部
材31の外周面には軸方向に延びて貫通し、断面形状が
略半月状の凹部41が均等な間隔で8ヶ所に設けられて
いる。各凹部41は外パイプ11の内面で覆われ、照明
手段のライトガイドファイバー42を収納して配置する
窓部分を形成している。
【0022】上記ライトガイドファイバー42は多数の
ライトガイドファイバー素子を束ねてなり、上記ライト
ガイド口金26から内外パイプ11,12の間によって
形成されるクリアランス13にわたり挿通して配置され
るが、上記ライトガイドファイバー42の先端側部分は
8等分に分割して分岐し、各分岐部分は上記リング部材
31の凹部41に収容可能な形状に予め成形しておき、
8ヶ所の凹部41に配置して接着固定されている(図3
参照)。ライトガイドファイバー42の途中部分は上記
クリアランス13と第1フランジ部21の内腔23内に
わたりその余裕に応じて収容されている。また、ライト
ガイドファイバー42の手元端部分は比較的強く束ねら
れた状態で上記固定部材25の内腔に嵌め込まれて接着
固定されている。そして、ライトガイドファイバー42
の入射端面がライトガイド口金26内に配置されてい
る。
【0023】外パイプ11、リング部材31、ライドガ
イドファイバー42の先端は同面に位置決めされ、シー
ス1の先端面を構成している。また、先端部材2の後ろ
側の接触面33が、そのシース1の先端面と突き当たる
ように先端部材2はリング部材31と螺合可能である。
【0024】以上により、ライトガイドファイバー42
に入射端より入射した照明光は、シース1の先端で等間
隔に配置された8ヶ所から先端部材2へ出射する。そし
て、透明な先端部材2の先端からも同様に8ヶ所から照
明される。
【0025】第2フランジ部22の内周面にはシリコン
ゴムなどの弾性材料からなるシールリング45が設けら
れている。また、第2フランジ部22の手元側端は先端
側より内外径を小さくした突出部46となっている。
【0026】図4に示すように、突出部46には径方向
に突き抜けるスロット47が2ヶ所対称に設けられてい
る。また、突出部46の内周面には手元端から軸方向に
上記スロット47まで到達する溝48を2ヶ所対称に設
けられている。溝48はスロット47の周方向の一端に
設けられている。
【0027】上記バルブ6は挿入部50と操作部51に
よって内外周面を有する略筒状のバルブ本体52が構成
される。バルブ本体52の外周には、挿入部50と操作
部51の間に位置して挿入部50の外径よりも少し外径
の大きい第1段差55と該第1段差55よりも少し外径
が大きい第2段差56が形成されている。第1段差55
と第2段差56は滑らかに斜面で繋がっている。
【0028】第1段差55の外径は上記シールリング4
5の内径に接触する寸法である。第2段差56の外径は
フランジ部22の内腔に丁度挿通可能な寸法である。第
2段差56の外周には左右に径方向へ突出する一対のピ
ン57が接続固定されている。このピン57の外径は、
上記溝48の幅とスロット47の軸方向の幅より小さ
い。ピン57の、第2段差56に対する径方向への突出
長さは溝48の径方向への切り込み長さより短い。
【0029】これにより、バルブ6をシース1の手元側
部分へ挿入していくと、ピン57が溝48を通ってスロ
ット47内に位置する。この時、第1段差55とシール
リング45が既に接触している。この状態でバルブ6を
時計方向に回転させ、ピン57をスロット47内を通過
させることにより、シールリング45がバルブ6に対し
てより密着して、バルブ6とシース1を気密な状態にな
ると同時に、バルブ6とシース1の両者の固定が可能で
ある。
【0030】上記バルブ6の操作部51の手元側端周縁
には上記キャップ7を取付けるフランジ状の取付け部6
1が形成されている。キャップ7はシリコンゴム等の弾
性材料によって形成されている。キャップ7の外周部位
には、バルブ6の取付け部61に外嵌される外嵌部62
が形成されている。外嵌部62の内周面には上記取付け
部61と対応する形状の係合凹部63が形成されてい
る。キャップ7の係合凹部63が、操作部51の取付け
部61に着脱可能に係合することにより、キャップ7を
操作部51に装着することができる。キャップ7はバル
ブ6の操作部51に対して着脱自在である。
【0031】また、キャップ7の中央部には開口部64
が形成されている。開口部64の大きさは上記シース2
内へ挿通される処置具等の挿入部の外径寸法よりも若干
小さく設定されている。処置具等の挿入部を開口部64
からシース1内へ挿通した際、開口部64の周縁部位を
処置具等の挿入部の外周面に圧接させることにより、処
置具の挿入部とシース1との間の気密を保持できる。
【0032】さらに、上記キャップ7の外周面には一端
から径方向に舌片状のツマミ65が延びて一体に形成さ
れている。キャップ7の着脱時に、ツマミ65を手元側
へ引っ張ることにより、キャップ7は操作部51の取付
け部61から容易に取り外すことができる。
【0033】上記バルブ6の内腔66の径の中心は挿入
部50の外径の中心より図2において下方に偏心させて
いる。内腔66の手元側開口部は手元側へ向かって徐々
に開口径を大きくしている。バルブ6の挿入部50の先
端は斜めにカットされており、斜めの先端面67を形成
している。先端面67の下部68が上部69より先端に
突出している。上部69の最上部には段差を設けて、軸
に対して垂直な垂直面71を形成している。
【0034】挿入部50の先端面67には内腔66を覆
うように、シールプレート72が設けられている。シー
ルプレート72は硬目のシリコンゴム等の弾性材料から
略楕円形の板状に形成された部材である。挿入部50の
先端面67における上部69に対応してその左右に配置
した一対の固定ピン73が、シールプレート72の上部
を貫通して、挿入部50の垂直面71の部分に螺合して
固定されている。このとき、固定ピン73の頭部74
は、シールプート72をバルブ6の先端面67に押し付
けており、シールプレート72と先端面67の接合面が
気密になる。これにより、バルブ6の内腔66に処置具
等を挿通していないときの気密を保持するシール手段が
構成される。フラップバルブとなる上記シールプレート
72は斜めに設置されるため、挿通する処置具がシール
プレート72に引っ掛かりにくくなり、スムーズに処置
具を挿脱できる。また、フラップバルブを開閉させやす
い。
【0035】図5は上記体内挿入具であるシース1を用
いて腹腔鏡補助下子宮全摘出術を行う状態を示す。ここ
では、シース1に子宮マニピュレーター80を組み合わ
せて用いている。子宮マニュピュレーター80は細長の
挿入部81と該挿入部81の手元側に連結された把持部
82を備えてなる。挿入部81の先端には屈曲部83が
設けられている。この屈曲部83の基端部は挿入部81
の先端部に回動ピン84を中心に回動可能な状態で枢着
されている。
【0036】子宮マニュピュレーター80の把持部82
には垂直方向にハンドル85を設けており、ハンドル8
5を時計回りに回動させると、その屈曲部83が図5で
示すように上方へ回動し、ハンドル85を反時計回りに
回動させると、その屈曲部83が下方へ回動するように
なっている。
【0037】屈曲部83の先端付近の外周面には膨張部
材86が装着している。この膨張部材86には送気チュ
ーブ87の一端部が接続固定されている。送気チューブ
87の他端側には屈曲部83と挿入部81の内部を通
り、把持部82より外部に延出している。送気チューブ
87の外部延出部には送気口金88が連結されている。
そして、送気口金88より送気すると、膨張部材86が
拡張し、送気口金88より排気すると膨張部材86が収
縮する。
【0038】尚、上記ライトガイドファイバー42は、
先端部分で、8分割して各々断面を半月形状としたが、
使用する光源装置、ライトガイドケーブル、ライトガイ
ドファイバーに応じて例えば6分割や10分割とし、そ
の断面は円形や楕円形としても良い。
【0039】(作用)次に、図5を参照して、体内挿入
具であるシース1を用いた腹腔鏡補助下子宮全摘出術の
場合、特に卵巣・卵管等の付属器の処理を行った後の子
宮101を腟102から切離するときの作用について説
明する。
【0040】本術式を行う場合では、通常、患者の腹壁
103に例えばトラカール外套管105,106が穿刺
留置される。そして、図示しない気腹器より外套管10
6を通じて炭酸ガスを腹腔107内へ送気して気腹し、
術野を確保する。
【0041】また、外套管105を通じて処置用電極1
08を腹腔107内へ導入し、他方の外套管106を通
じて腹腔鏡109を腹腔107内へ導入する。腹腔鏡1
09は処置用電極108の後方に位置する。
【0042】一方、予め、図2に示すように、体内挿入
具の各構成品を組み立てておく。すなわち体内挿入具は
シース1と先端部材2によって構成される挿入部3の手
元端には把持部4が接続されている。挿入部3と手元側
の把持部4によってシース本体5が構成されている。把
持部4にはバルブ6が着脱自在に装着されている。この
バルブ6にはキャップ7が着脱自在に取り付けられてい
る。また、ライトガイドケーブル28を介して上記シー
ス1の口金26を光源装置27と接続する。
【0043】そして、シース1の挿入部3を腟102内
へ挿入していき、先端部材2を腟円蓋111に押し当て
る。このとき、先端部材2の上部69は膀胱112側に
位置し、下部68はダグラス窩113側に位置して配置
させられる。
【0044】手元側キャップ7の開口部64から子宮マ
ニュピュレーター80をシース1の内腔を通って、子宮
101内へ挿入する。送気口金88より送気チューブ8
7を介して膨張部材86に送気し、膨張部材86を拡張
させる。ハンドル85を時計方向に回転させ、屈曲部8
3を上方へ回動させることにより、図5に示すように、
子宮101が上方へ屈曲する。
【0045】この状態で、ライトガイドファイバー42
を通じて照明光を導入することによりシース1のリング
部材31で、8つに分岐した先端部分、つまり環状に配
置した8ヶ所から先端部材2に向けて出射発光させる。
すると、各照明光が腟円蓋111から生体組織を透過す
る。腹腔107内のダグラス窩113の部分において上
記腹腔鏡109で生体組織を透過した発光部分を確実に
確認することができる。
【0046】そして、最下部の発光部分を目印として、
処置用電極108で腟円蓋111の部分の生体組織を切
開する。その切開部から左右の隣の発光部分に向かって
円弧を描くように切開を拡げていく。
【0047】また、子宮101の上方を切開する場合に
は子宮マニピュレーター80の屈曲部83を下方へ回動
させて、子宮101を下方へ屈曲させ、膀胱子宮窩11
5を露出させる。この状態で、下方の場合と同様の処置
を行う。
【0048】子宮101を腟102より完全に切離し、
経腟的に子宮101を体外へ摘出した後、腟壁断端を縫
合閉鎖する。
【0049】(効果)本実施形態の体内挿入具を使用す
れば、環状に配置した複数の箇所からスポット的に発光
させるため、各発光部の光量が大きくなる。従って、腹
腔鏡補助下子宮全摘術において、従来と同じ光源装置、
ライトガイドケーブル、ライトガイドファイバーを用
い、組織の厚い肥満した患者の場合でも、子宮の切開位
置を、より確実に確認できると同時にシース1を移動さ
せることなく、切開を隣の発光部まで広げれば良いの
で、手術を円滑に行え、手術時間を短縮できる。
【0050】ライトガイドファイバー42を分岐してそ
の先端を環状に配置した複数の箇所にスポット的に配置
するため、ライトガイドファイバーを全円周上に連続し
て均一に配置する場合に比べると、簡単かつ確実に組立
てることができる。
【0051】バルブ6を設けたことにより、子宮イルミ
ネーターのような処置具を挿通してなくても気密を保持
できるため、子宮腟壁を切開後、処置具を抜去して、処
置具を交換しても、気腹ガスが漏れることなく術野を確
保でき、円滑に手術を行える。
【0052】バルブ6に取り付けられているシールプレ
ート72が損傷した場合には固定ピン73を外してシー
ルプレート72のみを交換可能である。また、バルブ6
はシース1の本体に対して着脱可能であり、取り外して
洗浄することができるため、洗浄がし易く、また、リュ
ースが可能なため、トータルでのコストを安くできる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように本発明の体内挿入具
によれば、環状に配置した複数の箇所からスポット的に
発光させるため、各発光部の光量が大きくなる。従っ
て、従来と同じ光源装置、ライトガイドケーブル、ライ
トガイドファイバーを用い、組織の厚い肥満した患者の
場合でも、従って、腹腔鏡補助下子宮全摘術において、
子宮の切開位置をより確実に確認できると同時にシース
を移動させることなく、切開を隣の発光部まで広げれば
良いので、手術を円滑に行え、手術時間を短縮できる。
【0054】また、ライトガイドファイバーを分岐し
て、分岐した先端部を環状に配置した複数の箇所に配置
するため、ライトガイドファイバーを全周にわたり連続
して配置する場合に比べると、簡単かつ確実に組立てる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る体内挿入具の構成部
品を分解して示す斜視図。
【図2】上記体内挿入具の構成部品を装着して組み立て
た体内挿入具の縦断面図。
【図3】図2中A−A線に沿う部分の上記体内挿入具の
横断面図。
【図4】図2中B−B線に沿う部分の上記体内挿入具の
横断面図。
【図5】上記体内挿入具を用いた腹腔鏡補助下子宮全摘
出術の説明図。
【符号の説明】
1…体内挿入具のシース、2…体内挿入具の先端部材、
3…体内挿入具の挿入部、4…把持部、5…シース本
体、6…バルブ、13…クリアランス、28…ライトガ
イドケーブル、31…リング部材、41…凹部、42…
ライトガイドファイバー。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】体腔内組織に押し当てられる略環状の当接
    部を有し、上記当接部に組織を照明する照明手段を設け
    た体内挿入具において、 上記当接部に設ける照明手段は間隔を設けて環状に配置
    した複数の箇所に発光部を設置したことを特徴とする体
    内挿入具。
  2. 【請求項2】請求項1において、上記照明手段はライト
    ガイドファイバーによって構成され、ライトガイドファ
    イバーは先端部において分岐し、分岐したライトガイド
    ファイバーの先端が上記発光部にそれぞれ配置したこと
    を特徴とする体内挿入具。
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