JPWO2016075758A1 - 光ファイバスキャナ、照明装置および観察装置 - Google Patents

光ファイバスキャナ、照明装置および観察装置 Download PDF

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Abstract

弾性部と固定部との組み付けのばらつきを防いで組み立て性を向上する。照明光を導光して先端から出射する照明用光ファイバ(11)と、照明用光ファイバ(11)の先端よりも基端側を嵌合する弾性材料からなる弾性部(21)と、弾性部(21)の側面に固定され、照明用光ファイバ(11)の径方向に分極し、分極方向に交番電圧が印加されることにより弾性部(21)を介して照明用光ファイバ(11)を振動させる複数の圧電素子(23)と、弾性部(21)における圧電素子(23)に対して基端側に間隔をあけた位置を嵌合する嵌合孔を有し、嵌合孔に嵌合させた弾性部(21)を介して照明用光ファイバ(11)を片持ち梁状に支持する固定部(25)とを備え、弾性部(21)と固定部(25)が、互いに嵌合状態の組み付け位置を示すマーク(31,33)を有する光ファイバスキャナ(10)を提供する。

Description

本発明は、光ファイバスキャナ、照明装置および観察装置に関するものである。
従来、圧電素子を用いて光ファイバの先端を高速で振動させながら照明光を出射させることにより、被写体上で照明光を走査させる光ファイバスキャナが知られている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に記載の光ファイバスキャナは、複数の圧電素子を張り付けた略角柱部材の弾性部により光ファイバが支持され、この弾性部が円環状の支持部に組み付けられて内視鏡枠体に保持された構造を有している。
特開2013−244045号公報
しかしながら、特許文献1に記載の光ファイバスキャナは、弾性部と支持部とを一定の位置で組み付ける双方の組み付け位置を定める手段を有していない。そのため、特許文献1に記載の技術では、光ファイバスキャナごとに弾性部と支持部との組み付けにばらつきが生じてしまい、光ファイバから出射させた照明光を被写体に照射する照明光学系に対して光ファイバを精度よく位置合わせすることができないという問題がある。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであって、弾性部と支持部との組み付けのばらつきを防いで組み立て性を向上することができる光ファイバスキャナ、照明装置および観察装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明の第1態様は、光を導光して先端から出射する光ファイバと、該光ファイバの前記先端よりも基端側を嵌合して該光ファイバに振動を伝達可能な弾性材料からなる弾性部と、該弾性部の側面に固定され、前記光ファイバの径方向に分極し、該分極方向に交番電圧が印加されることにより前記弾性部を介して前記光ファイバを振動させる複数の圧電素子と、前記弾性部における前記圧電素子に対して基端側に間隔をあけた位置を嵌合する嵌合孔を有し、該嵌合孔に嵌合させた前記弾性部を介して前記光ファイバを片持ち梁状に支持可能な支持部とを備え、該支持部と前記弾性部が、互いに嵌合状態の組み付け位置を示す指標を有する光ファイバスキャナである。
本態様によれば、圧電素子に対してその分極方向に交番電圧を印加すると、圧電素子が分極方向に直交する方向、すなわち、光ファイバの長手方向に伸縮することによって振動が発生し、圧電素子の振動が弾性部を介して光ファイバに伝達される。また、弾性部を支持する支持部により、圧電素子において発生した振動が光ファイバの基端側に逃げてしまうのが抑制される。これにより、光ファイバの先端を安定して振動させて、光ファイバの先端から出射される光を光ファイバの振動に応じて精度よく走査させることができる。
この光ファイバスキャナは、製造時において、弾性部と支持部とを指標に基づいて位置決め状態に嵌合させることにより、弾性部と支持部との組み付け位置が一定になる。したがって、光ファイバスキャナごとに弾性部と支持部の組み付けにばらつきが生じるのを防ぐことができる。これにより、光ファイバから出射した光を被写体に照射する照明光学系に対して光ファイバを簡易に精度よく位置合わせすることができる。なお、指標は、支持部や弾性部に付したマークや支持部や弾性部の端面等でもよい。
上記態様においては、前記支持部および前記弾性部の少なくとも一方の前記指標が、外側表面に付されたマークであることとしてもよい。
このように構成することで、支持部や弾性部の形状に関わらず、マークにより支持部や弾性部の所望の位置を嵌合状態の組み付け位置とすることができる。
上記態様においては、前記指標が、前記光ファイバの長手方向に沿って延びるライン形状を有することとしてもよい。
このように構成することで、指標により、光ファイバの径方向および周方向の組み付け位置が明りょうになる。したがって、弾性部と支持部との光ファイバの径方向および周方向の位置決めの容易性および組み付け精度を向上することができる。
上記態様においては、前記指標が、前記光ファイバの長手方向に略直交する方向に沿って延びるライン形状を有することとしてもよい。
このように構成することで、指標により、光ファイバの長手方向の組み付け位置が明りょうになる。したがって、弾性部と支持部との光ファイバの長手方向の位置決めの容易性および組み付け精度を向上することができる。
本発明の第2態様は、上記いずれかの光ファイバスキャナと、前記光ファイバにより導光する光を発生する光源と、前記光ファイバから出射された光を集光する集光レンズと、該集光レンズおよび前記光ファイバスキャナを収容し、前記支持部を保持する外筒とを備える照明装置である。
本態様によれば、組み立て性が向上した光ファイバスキャナにより、光ファイバと集光レンズとを精度よく位置合わせして、照明装置間の性能差を抑制することができる。したがって、光源から発せられた光を精度よく走査させて、集光レンズにより被写体の所望の位置に照射することができる。
本発明の第3態様は、上記の照明装置と、該照明装置によって被写体に光が照射されることにより、該被写体から戻る戻り光を検出する光検出部とを備える観察装置である。
本態様によれば、照明装置により光が走査された被写体上の所望の範囲から戻る戻り光が光検出部により検出される。したがって、被写体の所望の観察範囲の画像情報を取得して正確な観察を実現することができる。
本発明によれば、弾性部と支持部との組み付けのばらつきを防いで組み立て性を向上することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る内視鏡装置を示す全体構成図である。 図1の光ファイバスキャナを示す全体構成図である。 図2の弾性部を照明用光ファイバの径方向に切断した断面図である。 図2の固定部を照明用光ファイバの径方向に切断した断面図である。 本発明の一実施形態の第1変形例に係る光ファイバスキャナを示す全体構成図である。 本発明の一実施形態の第2変形例に係る光ファイバスキャナを示す全体構成図である。 本発明の一実施形態の第3変形例に係る弾性部と固定部のマークの一例を示す図である。 本発明の一実施形態の第3変形例に係る弾性部と固定部のマークの他の一例を示す図である。 図8の弾性部と固定部を単体方向から見た図である。
本発明の一実施形態に係る光ファイバスキャナ、照明装置および観察装置について図面を参照して以下に説明する。
本実施形態に係る内視鏡装置(観察装置)100は、図1に示すように、照明光を発生させる光源1と、被写体(図示略)に照明光を照射する照明装置3と、照明光が照射されることにより被写体から戻る反射光や蛍光等の戻り光を検出するフォトダイオードのような光検出器(光検出部)5と、これら照明装置3および光検出器5の制御等を行う制御装置7とを備えている。
照明装置3は、光源1から発せられた照明光を導光して先端から出射する照明用光ファイバ11を有する光ファイバスキャナ10と、照明用光ファイバ11から出射された照明光を集光する集光レンズ13と、これらの光ファイバスキャナ10および集光レンズ13を収納する細長い筒状の内視鏡枠体(外筒)15と、内視鏡枠体15の外周面上に配され、被写体からの戻り光を光検出器5に導光する複数の検出用光ファイバ17とを備えている。
光源1および光検出器5は、光ファイバスキャナ10の基端側に配置されている。
制御装置7は、照明装置3および光検出器5を制御するCPU(図示略)と、このCPUを作動するプログラムと、CPUに入力する各種信号等を記憶するメモリとを備えている。
光ファイバスキャナ10は、図2〜図4に示すように、マルチモードファイバまたはシングルモードファイバのような照明用光ファイバ(光ファイバ)11と、照明用光ファイバ11の先端よりも基端側を嵌合する弾性材料からなる筒形状の弾性部21と、弾性部21に固定された4枚の圧電素子23と、弾性部21を介して照明用光ファイバ11を支持する固定部(支持部)25と、駆動用のリード線(GND)27Gおよび4本のリード線27A,27Bとを備えている。
照明用光ファイバ11は、図1および図2に示すように、細長いガラス材からなり、内視鏡枠体15の長手方向に沿って配されている。また、照明用光ファイバ11は、一端が内視鏡枠体15の基端側の外部まで延びて光源1に接続され、他端が内視鏡枠体15の内部の先端部近傍に配されている。
弾性部21は、図3および図4に示すように、照明用光ファイバ11が挿入された嵌合孔21aを有している。嵌合孔21aには、照明用光ファイバ11の外周面に塗布したエポキシ系接着剤により、嵌合した照明用光ファイバ11が接着されている。
また、弾性部21は、図3に示すように、略四角柱状の外形を有しており、4つの各側面にそれぞれ圧電素子23が貼り付けられている。この弾性部21は、圧電素子23において発生した振動を照明用光ファイバ11に伝達するようになっている。
固定部25は、円環形状を有しており、エポキシ系接着剤により、外周面が内視鏡枠体15の内壁に接着されている。また、固定部25は、図4に示すように、弾性部21を嵌合可能な嵌合孔25aを有している。
この固定部25は、嵌合孔25aにより弾性部21における圧電素子23に対して基端側に間隔をあけた位置を嵌合して、照明用光ファイバ11を片持ち梁状に支持している。これにより、固定部25は、照明用光ファイバ11のこの位置において発生する径方向の振動を抑制するようになっている。また、仮に圧電素子23から照明用光ファイバ11の基端側に振動が逃げたとしても、その振動が何らかの影響を受けて形状が変化して戻ってくるのを抑制するようになっている。したがって、固定部25により、圧電素子23の振動形状および照明用光ファイバ11の振動が不安定になるのを防止することができる。
また、固定部25は、4枚の圧電素子23の裏面の電極と電気的に接合しており、圧電素子23を駆動する際の共通GNDとして機能するようになっている。この固定部25にはリード線27Gが接合されている。また、固定部25は、リード線27Gおよび4本のリード線27A,27Bを収容可能な径方向に窪む5つの溝部25bを外周面に有している。
これら溝部25bは、固定部25の外周面において周方向に間隔をあけて配され、それぞれ中心軸に平行に形成されている。したがって、溝部25bに収容するリード線27A,27Bを無駄に長くすることなく圧電素子23に接続することができる。例えば、4本のリード線27A,27Bを収容する4つの溝部25bは、固定部25の周方向に等間隔にずらした位置に形成されている。
また、これら5つの溝部25bは、リード線27A,27B,27Gをほぼ完全に収容して、リード線27A,27B,27Gを各溝部25b内に固定するエポキシ系接着剤がはみ出ない深さを有している。これにより、内視鏡枠体15に固定部25を精度よく嵌合させることができる。
これら弾性部21と固定部25は、互いに嵌合状態の組み付け位置を示すライン形状のマーク(指標)を2つずつ有している。図2において、弾性部21のマークを符号31を付して示す。また、図2および図4において、固定部25のマークを符号33を付して示す。
弾性部21の2つのマーク31は、弾性部21の基端側における外周面に互いに位置を周方向に90°ずらして付され、中心軸に平行に形成されている。
固定部25の2つのマーク33は、例えば、固定部25の周方向に90°ずれた位置に配された2つの溝部25bの底に、中心軸に平行に形成されている。
固定部25に弾性部21を嵌合させた状態で、これら弾性部21および固定部25を径方向に見て弾性部21の2つのマーク31と固定部25の2つのマーク33とがそれぞれ直線状に繋がるように位置合わせすることで、弾性部21と固定部25とを中心軸回りおよび径方向に位置決め状態に組み付けることができる。
圧電素子23は、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)などの圧電セラミックス材料からなり、細長い板状に形成されている。また、圧電素子23は、表面に+の電極処理が施されているとともに、裏面に−の電極処理が施されており、+極から−極に向かう方向、すなわち、板厚方向に分極している。
これら4枚の圧電素子23は、図3に示すように、弾性部21の各側面において、それぞれ照明用光ファイバ11の長手方向の同位置に配されている。圧電素子23と固定部25との隙間は、少なくとも圧電素子23における分極方向に交差する方向の伸縮が妨げられない程度に離すことが望ましい。このようにすることで、圧電素子23による照明用光ファイバ11の長手方向への伸縮を固定部25によって妨げることがない。
また、図3において分極の向きを矢印で示すように、照明用光ファイバ11の径方向に対向する各一対の圧電素子23どうしは、それぞれ分極の向きを同一方向に向けて配されている。また、導電性のエポキシ系接着剤により、一方の一対の圧電素子23の電極面にはA相を構成するリード線27Aが接合されており、他方の一対の圧電素子23の電極面にはB相を構成するリード線27Bが接合されている。
これらの圧電素子23は、リード線27A,27Bにより、分極方向に交番電圧が印加されると、分極方向に対して直交する方向に伸縮する振動(横効果)を発生するようになっている。また、一対の圧電素子23の内の一方が縮むと同時に他方が伸びるように伸縮するようになっている。これにより、各一対の圧電素子23は、弾性部21を介してその振動を照明用光ファイバ11に伝達し、照明用光ファイバ11の先端を長手方向に交差する方向に振動させることができるようになっている。
リード線27Gは固定部25の溝部25bに収容されて、導電性の接着剤や半田付けにより一端が溝部25bに接合されている。また、圧電素子23に接続されたリード線27A,27Bは、固定部25の溝部25bに収容されて、エポキシ系接着剤により溝部25bに固定されている。
検出用光ファイバ17は、細長いガラス材からなり、内視鏡枠体15の外周面に長手方向に沿って配されている。これらの検出用光ファイバ17は、内視鏡枠体15の周方向に互いに間隔をあけて配されている。また、検出用光ファイバ17は、一端が内視鏡枠体15の先端に配され、他端が光検出器5に接続されている。
制御装置7は、照明装置3および光検出器5の制御の他、光検出器5により検出された戻り光の強度信号と光ファイバスキャナ10による照明光の走査位置に関する情報(走査位置情報)とを対応付けて、画像情報を生成することができるようになっている。
このように構成された光ファイバスキャナ10、照明装置3および内視鏡装置100の作用について説明する。
本実施形態に係る光ファイバスキャナ10、照明装置3および内視鏡装置100を用いて被写体を観察するには、まず、内視鏡枠体15の先端を被写体に向けて配置し、光源1から照明光を発生させる。光源1から発せられた照明光は、照明用光ファイバ11により導光されて先端から出射され、集光レンズ13により被写体に照射される。
照明光が照射されることにより被写体において反射光や蛍光等の戻り光が発生すると、その戻り光は検出用光ファイバ17により導光されて、光検出器5により検出される。そして、制御装置7により、光検出器5から出力される戻り光の強度信号と光ファイバスキャナ10の走査位置情報とが対応付けられて画像情報に変換される。これにより、照明光が照射された被写体の画像を生成することができる。
次に、光ファイバスキャナ10による照明光の走査について説明する。
光ファイバスキャナ10により照明光を走査させるには、まず、固定部25における軸方向の中央付近が節で照明用光ファイバ11の先端部が腹となるような照明用光ファイバ11の屈曲共振周波数を励起させる。
一方の一対の圧電素子23(以下、A相の圧電素子23とする。)に屈曲共振周波数に対応する交番電圧を印加すると、これらA相の圧電素子23に振動が発生する。そして、A相の圧電素子23に発生した振動が弾性部21を介して照明用光ファイバ11に伝達され、照明用光ファイバ11の先端部分が長手方向に交差する一方向(例えば、図3および図4のX軸(A相)方向)に振動する。
同様に、他方の一対の圧電素子23(以下、B相の圧電素子23とする。)に屈曲共振周波数に対応する交番電圧を印加すると、これらB相の圧電素子23に振動が発生する。そして、B相の圧電素子23に発生した振動が弾性部21を介して照明用光ファイバ11に伝達され、照明用光ファイバ11の先端部分がX軸方向に直交する一方向(例えば、図3および図4のY軸(B相)方向)に振動する。
A相の圧電素子23によるX軸方向の振動とB相の圧電素子23によるY軸方向の振動とを同時に発生させて、これらA相の圧電素子23およびB相の圧電素子23に印加する交番信号の位相をπ/2ずらすと、照明用光ファイバ11の先端部の振動が円軌跡を描く。この状態でA相の圧電素子23およびB相の圧電素子23に印加する交番電圧の大きさを徐々に増減(電圧変調)させると、照明用光ファイバ11の先端がスパイラル状に振動する。これにより、照明用光ファイバ11の先端から出射する照明光を被写体上でスパイラル走査させることができる。
この場合において、本実施形態に係る光ファイバスキャナ10によれば、製造時において、弾性部21と固定部25とをマーク31,33に基づいて位置決め状態に嵌合させることにより、弾性部21と固定部25との組み付け位置が一定になる。したがって、光ファイバスキャナ10ごとに弾性部21と固定部25との組み付けにばらつきが生じるのを防ぐことができる。これにより、照明用光ファイバ11と集光レンズ13とを簡易に精度よく位置合わせすることができる。
また、弾性部21のマーク31および固定部25のマーク35が、それぞれ照明用光ファイバ11の長手方向に沿って延びるライン形状を有することで、照明用光ファイバ11の径方向および周方向の組み付け位置が明りょうになる。したがって、弾性部21と支持部25との照明用光ファイバ11の径方向および周方向の位置決めの容易性および組み付け精度を向上することができる。
また、本実施形態に係る照明装置3によれば、組み立て性が向上した光ファイバスキャナ10により、照明用光ファイバ11と集光レンズ13とを精度よく位置合わせして、照明装置3間の性能差を抑制することができる。したがって、光源1から発せられた照明光を精度よく走査させて、集光レンズ13により被写体の所望の位置に照射することができる。さらに、本実施形態に係る内視鏡装置100によれば、被写体の所望の観察範囲の画像情報を取得して正確な観察を実現することができる。
本実施形態は以下のように変形することができる。
本実施形態においては、指標として、弾性部21および固定部25がそれぞれ中心軸に平行に形成されたライン形状のマーク31,33を有することとした。これに代えて、第1変形例としては、弾性部21および固定部25が、それぞれ中心軸に直交して延びる指標を採用することとしてもよい。
この場合、例えば、図5に示すように、弾性部21が、指標としてライン形状のマーク35を2つ有することとしてもよい。また、固定部25が、指標として照明用光ファイバ11の先端側の端面における周縁部25cを採用することとしてもよい。このようにすることで、照明用光ファイバ11の長手方向の組み付け位置が明りょうになり、弾性部21への固定部25の押し込み量が調整しやすくなる。
したがって、固定部25に弾性部21を嵌合させた状態で、弾性部21および固定部25を径方向に見て、弾性部21の2つのマーク35と固定部25の端面の周縁部25cとがそれぞれ直線状に重なるように位置合わせすることで、これら弾性部21と固定部25とを照明用光ファイバ11の長手方向に位置決め状態に組み付けることができる。これにより、弾性部21と固定部25との照明用光ファイバ11の長手方向の位置決めの容易性および組み付け精度を向上することができる。
第2変形例としては、例えば、図6に示すように、弾性部21が、指標として、中心軸に平行なライン形状のマーク31と、マーク31に直交するライン形状のマーク35をそれぞれ2つずつ有することとしてもよい。また、固定部25が、指標として、中心軸に平行なライン形状のマーク33を2つと、照明用光ファイバ11の先端側の端面における周縁部25cとを採用することとしてもよい。
このようにすることで、弾性部21および固定部25を径方向に見て、弾性部21の2つのマーク31と固定部25の2つのマーク33とがそれぞれ直線状に繋がるとともに、弾性部21の2つのマーク35と固定部25の端面の周縁部25cとがそれぞれ直線状に重なるように位置合わせすれば、弾性部21と固定部25とを中心軸回り、径方向および長手方向に位置決め状態に組み付けることができる。
また、第3変形例としては、例えば、図7から図9に示すように、弾性部21に代えて、固定部25の嵌合孔25aに嵌合可能な直径を有する円柱部材の円筒面41aの一部を周方向に等間隔に4つ残して、ワイヤー放電加工等により略角柱状に形成した弾性部41を採用することとしてもよい。このようにすることで、固定部25に弾性部41を嵌合させるだけで、固定部25と弾性部41とを径方向に位置決めすることができる。
この場合、図7に示すように、弾性部41が、弾性部41における照明用光ファイバ11の先端側とは反対側の端面において、各円筒面41aから中心軸に向かって延びる4つのライン形状のマーク(指標)43を4つ有することとしてもよい。また、固定部25が、固定部25における照明用光ファイバ11の先端側とは反対側の端面において、周方向に等間隔にずらした位置にそれぞれ中心軸から径方向外方に延びるライン形状のマーク45を4つ有することとしてもよい。
このようにすることで、固定部25に弾性部41を嵌合させた状態で、これら固定部25および弾性部41を軸方向に見て弾性部41の4つのマーク43と固定部25の4つのマーク45とがそれぞれ直線状に繋がるように位置合わせすることで、固定部25と弾性部41とを径方向に加えて周方向に位置決め状態に組み付けることができる。
また、図8および図9に示すに示すように、弾性部41が、弾性部41における照明用光ファイバ11の先端側とは反対側の端部において、各円筒面41aに中心軸に平行なライン形状のマーク47を有することとしてもよい。また、固定部25が、固定部25における照明用光ファイバ11の先端側の端面において、周方向に等間隔にずらした位置にそれぞれ中心軸から径方向外方に向かって延びるライン形状のマーク49を4つ有することとしてもよい。
この場合、固定部25に弾性部41を嵌合させた状態で、弾性部41および固定部25を中心軸方向に見て、弾性部41の4つのマーク47と固定部25の4つのマーク49とがそれぞれ繋がるように位置合わせすることで、弾性部41と固定部25とを径方向に加えて周方向および長手方向に位置決め状態に組み付けることができる。
以上、本発明の一実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。例えば、本発明を上記の一実施形態およびその変形例に適用したものに限定されることなく、これらの実施形態およびその変形例を適宜組み合わせた実施形態に適用してもよく、特に限定されるものではない。
また、本実施形態および各変形例においては、指標としてライン形状のマーク31,33,35,43,45,47,49や端面の周縁部25cを採用することとした。指標は、弾性部21、41と固定部25との嵌合状態の組み付け位置を示すことができるものであればよく、例えば、矢印や色分け等でもよい。また、指標は、上記実施形態および各変形例において例示した数に限定されるものではなく、弾性部21、41と固定部25とを精度よく組み付けることができる数であればよい。
1 光源
3 照明装置
5 光検出器(光検出部)
10 光ファイバスキャナ
11 照明用光ファイバ(光ファイバ)
13 集光レンズ
15 内視鏡枠体(外筒)
21 弾性部
23 圧電素子
25 固定部(支持部)
31,33,35,43,45,47,49 マーク(指標)
100 内視鏡装置(観察装置)

Claims (6)

  1. 光を導光して先端から出射する光ファイバと、
    該光ファイバの前記先端よりも基端側を嵌合して該光ファイバに振動を伝達可能な弾性材料からなる弾性部と、
    該弾性部の側面に固定され、前記光ファイバの径方向に分極し、該分極方向に交番電圧が印加されることにより前記弾性部を介して前記光ファイバを振動させる複数の圧電素子と、
    前記弾性部における前記圧電素子に対して基端側に間隔をあけた位置を嵌合する嵌合孔を有し、該嵌合孔に嵌合させた前記弾性部を介して前記光ファイバを片持ち梁状に支持可能な支持部とを備え、
    該支持部と前記弾性部が、互いに嵌合状態の組み付け位置を示す指標を有する光ファイバスキャナ。
  2. 前記支持部および前記弾性部の少なくとも一方の前記指標が、外側表面に付されたマークである請求項1に記載の光ファイバスキャナ。
  3. 前記指標が、前記光ファイバの長手方向に沿って延びるライン形状を有する請求項1または請求項2に記載の光ファイバスキャナ。
  4. 前記指標が、前記光ファイバの長手方向に略直交する方向に沿って延びるライン形状を有する請求項1から請求項3のいずれかに記載の光ファイバスキャナ。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の光ファイバスキャナと、
    前記光ファイバにより導光する光を発生する光源と、
    前記光ファイバから出射された光を集光する集光レンズと、
    該集光レンズおよび前記光ファイバスキャナを収容し、前記支持部を保持する外筒とを備える照明装置。
  6. 請求項5に記載の照明装置と、
    該照明装置によって被写体に光が照射されることにより、該被写体から戻る戻り光を検出する光検出部とを備える観察装置。
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