JP2001286099A - 車両用交流発電機 - Google Patents

車両用交流発電機

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JP2001286099A JP2000094377A JP2000094377A JP2001286099A JP 2001286099 A JP2001286099 A JP 2001286099A JP 2000094377 A JP2000094377 A JP 2000094377A JP 2000094377 A JP2000094377 A JP 2000094377A JP 2001286099 A JP2001286099 A JP 2001286099A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、リヤ側ファンの能力をフロント
側ファンより大きくし、かつ、フロント側の風量をリヤ
側の風量より大きくして、冷却効率を高めるとともに、
風音の悪化を抑えた車両用交流発電機を得る。 【解決手段】 リヤ側ファン41は能力がフロント側フ
ァン40より大きくなるように構成されている。また、
吸気孔1aから吸入され、その後ファン40により遠心
方向に曲げられて排気孔1bから排出される冷却風のフ
ロント側通風経路を流れる風量が、吸気孔2aから吸入
され、その後ファン41により遠心方向に曲げられて排
気孔2bから排出される冷却風のリヤ側通風経路を流れ
る風量より多くなるように、構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、送風手段を備え
た車両用交流発電機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図25は従来の車両用交流発電機の構成
を示す断面図、図26および図27はそれぞれ従来の車
両用交流発電機の回転子に適用されるフロント側および
リヤ側ファンを示す正面図である。この車両用交流発電
機は、ランドル型の回転子7がアルミニウム製のフロン
トブラケット1およびリヤブラケット2から構成された
ケース3内にシャフト6を介して回転自在に装着され、
固定子8が回転子7の外周側を覆うようにケース3の内
壁面に固着されて構成されている。シャフト6は、フロ
ントブラケット1およびリヤブラケット2に回転可能に
支持されている。このシャフト6の一端にはプーリ4が
固着され、エンジンの回転トルクをベルト(図示せず)を
介してシャフト6に伝達できるようになっている。回転
子7に電流を供給するスリップリング9がシャフト6の
他端部に固着され、一対のブラシ10がこのスリップリ
ング9に摺接するようにケース3内に配設されたブラシ
ホルダ11に収納されている。固定子8で生じた交流電
圧の大きさを調整するレギュレータ18がブラシホルダ
11に嵌着されたヒートシク17に接着されている。固
定子8に電気的に接続され、固定子8で生じた交流を直
流に整流する整流器12がケース3内に装着されてい
る。
【0003】回転子7は、電流を流して磁束を発生する
回転子コイル13と、この回転子コイル13を覆うよう
に設けられ、回転子コイル13で発生された磁束によっ
て磁極が形成される一対のランデル型ポールコア20、
21とから構成される。一対のポールコア20、21
は、鉄製で、それぞれ爪状磁極22、23が外周縁に周
方向に等角ピッチで複数突設され、爪状磁極22、23
をかみ合わせるように対向してシャフト6に固着されて
いる。フロント側およびリヤ側のファン5A、5Bは、
金属薄板を板金加工して作製され、円環状のファン基部
5aと、ファン基部5aの外周縁部から径方向外方に延
設された複数のブレード底板5bと、各ブレード底板5
bの外周縁部を折り曲げて形成されたブレード5cとか
らなる。そして、フロント側およびリヤ側のファン5
A、5Bが、ポールコア20、21の軸方向の両端面に
それぞれ固着されている。固定子8は、固定子コア15
と、この固定子コア15に導線を巻回してなり、回転子
7の回転に伴い、回転子7からの磁束の変化で交流が生
じる固定子コイル16とから構成されている。そして、
固定子コア15に巻回された巻線の一部が固定子コア1
5の軸方向の両端に延在し、フロント側コイルエンド群
16fおよびリヤ側コイルエンド群16rを構成してい
る。
【0004】このように構成された車両用交流発電機で
は、電流がバッテリ(図示せず)からブラシ10および
スリップリング9を介して回転子コイル13に供給さ
れ、磁束が発生される。この磁束により、一方のポール
コア20の爪状磁極22がN極に着磁され、他方のポー
ルコア21の爪状磁極23がS極に着磁される。一方、
エンジンの回転トルクがベルトおよびプーリ4を介して
シャフト6に伝達され、回転子7が回転される。そこ
で、固定子コイル16に回転磁界が与えられ、固定子コ
イル16に起電力が発生する。この交流の起電力が整流
器12を通って直流に整流されるとともに、その大きさ
がレギュレータ18により調整され、バッテリに充電さ
れる。
【0005】この車両用交流発電機においては、回転子
コイル13、固定子コイル16、整流器12およびレギ
ュレータ18は、発電中、常に発熱しており、定格出力
電流100Aクラスの発電機においては、温度的に高い
回転ポイントで、それぞれ60W、500W、120W
および6Wの発生熱力がある。そこで、発電により発生
する熱を冷却するために、吸気孔1a、2aおよび排気
孔1b、2bがフロントブラケット1およびリヤブラケ
ット2に設けられている。具体的には、図25に示され
るように、吸気孔1a、2aがフロントブラケット1お
よびリヤブラケット2のそれぞれの軸方向面(端面)に
周方向に並んで複数設けられ、排気孔1b、2bがフロ
ントブラケット1およびリヤブラケット2のそれぞれの
径方向面(側面)に周方向に並んで複数設けられてい
る。リヤ側では、図25中矢印で示されるように、リヤ
側のファン5Bの回転により、外気が吸気孔2aを通じ
てケース3内に吸い込まれて整流器12およびレギュレ
ータ18を冷却し、ついでファン5Bにより遠心方向に
曲げられて固定子コイル16のリヤ側コイルエンド群1
6rを冷却し、その後排気孔2bから外部に排出され
る。一方、フロント側では、図25中矢印で示されるよ
うに、フロント側のファン5Aの回転により、外気が吸
気孔1aを通じてケース3内に吸い込まれ、ついでファ
ン5Aにより遠心方向に曲げられて固定子コイル16の
フロント側コイルエンド群16fを冷却し、その後排気
孔1bから外部に排出される。さらに、フロント側とリ
ヤ側との圧力差に起因して、冷却風が回転子7内を通っ
てフロント側からリヤ側に流れ、固定子コイル13を冷
却している。
【0006】このように構成された従来の車両用交流発
電機を5000rpmの回転速度で運転した時の各通風
経路の風量は、フロント側の吸入風量QfINが0.02
5m 3/s、フロント側の排出風量QfOUTが0.02m
3/s、リヤ側の吸入風量QrINが0.03m3/s、リ
ヤ側の排出風量QrOUTが0.035m3/s、フロント
側からリヤ側に流れる風量Qf rが0.005m3/s
であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この従来の車両用交流
発電機では、リア側の風量がフロント側の風量に比べて
大きくなるように構成されている。そこで、リヤ側で
は、吸気孔2aから流入された多量の冷却風が整流器1
2やレギュレータ18を冷却して暖められた後、固定子
コイル16のリヤ側コイルエンド群16rの冷却に供せ
られるので、コイルエンド群16rの温度上昇を十分に
抑えられなかった。一方、フロント側では、吸気孔1a
から流入された少量の冷却風が固定子コイル16のフロ
ント側コイルエンド群16fの冷却に供せられるので、
コイルエンド群16fの温度上昇を十分に抑えることが
できなかった。つまり、固定子コイル16を効果的に冷
却できるフロント側の風量が少ないので、全体として冷
却効率が低下してしまうという課題があった。ここで、
ファンにより発生する音(SPL)は、SPL=k+10
・log(P 2.5×Q)で表され、作動点の圧力損失
P、風量Qに大きく影響される。なお、kは比騒音レベ
ルであり、単位圧力、風量当たりの騒音である。また、
圧力(P)、風量(Q)および通風抵抗(r)の関係
は、一般的にP=r×Q2で表せられる。そこで、同一風
量の場合、通風抵抗が高いほど圧力が過大となり、SP
Lが大きく悪化することになる。従来の車両用交流発電
機では、上述の通り通風抵抗の大きいリヤ側の風量がフ
ロント側に比べて大きくなっているので、騒音が大きく
なってしまうという課題もあった。
【0008】この発明は、上記のような課題を解決する
ために、固定子コイルのコイルエンドを効果的に冷却で
きるフロント側の風量をリヤ側の風量に比べて大きくし
て、固定子コイルを十分に冷却できるようにし、また、
リヤ側の送風手段の能力をフロント側の送風手段の能力
より高めて、フロント側の風量を確保し、整流器および
レギュレータを十分に冷却できるようにして、全体とし
て冷却効率を高めることができ、さらに通風抵抗の小さ
いフロント側の風量を通風抵抗の大きいリヤ側の風量よ
り大きくして、騒音を低減できる車両用交流発電機を得
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る車両用交
流発電機は、フロントブラケットおよびリヤブラケット
に軸支されたシャフトに固着されて該両ブラケット内に
配設された一対のランデル型ポールコアを有する回転子
と、上記両ブラケットに支持されて上記回転子の外周を
覆うように配設された固定子と、上記シャフトのフロン
ト側に固着されたプーリと、上記回転子のリヤ側に配設
された整流器とを備え、上記固定子は、溝方向を軸方向
とするスロットが内周側に開口するように周方向に複数
設けられた円筒状の固定子コアと、所定の巻線構造を構
成するように上記固定子コアに巻装された固定子コイル
とを有し、複数の吸気孔が上記両ブラケットの軸方向面
にそれぞれ設けられ、複数の排気孔が上記両ブラケット
の径方向面にそれぞれ設けられ、かつ、送風手段が上記
回転子の軸方向の両側にそれぞれ配設されて、上記送風
手段の作動により、冷却風が上記吸気孔から両ブラケッ
ト内に流入して上記排気孔から流出する通風経路と、冷
却風が上記回転子内を通ってフロント側とリヤ側との間
を流通する通風経路とが構成されている車両用交流発電
機において、リヤ側の上記送風手段の能力がフロント側
の上記送風手段の能力より大きく、かつ、フロント側の
吸入風量がリヤ側の吸入風量より大きくなっているもの
である。
【0010】また、フロント側の吸入風量および排出風
量がリヤ側の吸入風量および排出風量より大きくなって
いるものである。
【0011】また、フロントブラケットおよびリヤブラ
ケットに軸支されたシャフトに固着されて該両ブラケッ
ト内に配設された一対のランデル型ポールコアを有する
回転子と、上記両ブラケットに支持されて上記回転子の
外周を覆うように配設された固定子と、上記シャフトの
フロント側に固着されたプーリと、上記回転子のリヤ側
に配設された整流器とを備え、上記固定子は、溝方向を
軸方向とするスロットが内周側に開口するように周方向
に複数設けられた円筒状の固定子コアと、所定の巻線構
造を構成するように上記固定子コアに巻装された固定子
コイルとを有し、複数の吸気孔が上記両ブラケットの軸
方向面にそれぞれ設けられ、複数の排気孔が上記両ブラ
ケットの径方向面にそれぞれ設けられ、かつ、送風手段
が上記回転子の軸方向の両側にそれぞれ配設されて、上
記送風手段の作動により、冷却風が上記吸気孔から両ブ
ラケット内に流入して上記排気孔から流出する通風経路
と、冷却風が上記回転子内を通ってフロント側とリヤ側
との間を流通する通風経路とが構成されている車両用交
流発電機において、リヤ側の上記送風手段の能力がフロ
ント側の上記送風手段の能力より大きく、かつ、フロン
ト側の排出風量がリヤ側の排出風量より大きくなってい
るものである。
【0012】また、上記回転子内を通ってフロント側と
リヤ側との間を流通する通風経路が遮断されているもの
である。
【0013】また、上記送風手段が、上記ランデル型ポ
ールコアもしくはファンである。
【0014】また、フロント側の上記送風手段が上記ラ
ンデル型ポールコアであり、リヤ側の上記送風手段がフ
ァンである。
【0015】また、上記送風手段が、略円環状のファン
基部と、該ファン基部の外周縁部から径方向外方に延設
された複数のブレード底板と、該複数のブレード底板の
それぞれの外周縁部に立設された複数のブレードとを有
するファンである。
【0016】また、リヤ側の上記ファンのブレード枚数
がフロント側の上記ファンのブレード枚数より多いもの
である。
【0017】また、リヤ側の上記ファンの最大ブレード
高さがフロント側の上記ファンの最大ブレード高さより
高いものである。
【0018】また、リヤ側のファンの上記ブレード底板
が、上記回転子の隣り合う磁極間の谷部を遮蔽する形状
に形成されているものである。
【0019】また、リヤ側の上記ファンの上記ブレード
底板と上記回転子の磁極間の谷部とにより形成される空
隙を塞ぐ遮蔽板が配設されているものである。
【0020】また、上記固定子コイルは、短尺の導体を
略U字状に成形してなるコイルセグメントが上記固定子
コアの一端側から所定スロット数離れた対をなす各スロ
ット対に挿入され、かつ、所定スロット数離れたスロッ
トの上記固定子コアの他端側から延出されて周方向に屈
曲された上記コイルセグメントの開放端部同士がそれぞ
れ接合されて、上記所定の巻線構造をなすように構成さ
れたもので、上記コイルセグメントのU字状のターン側
によって形成されたターン側コイルエンドが周方向に配
列されてターン側コイルエンド群を構成し、上記コイル
セグメントの開放端部同士の接合側によって形成された
接合側コイルエンドが周方向に配列されて接合側コイル
エンド群を構成しているものである。
【0021】また、上記固定子コイルの上記接合側コイ
ルエンド群がフロント側に配置されているものである。
【0022】また、上記固定子コイルは、複数の巻線を
連結して上記所定の巻線構造をなすように構成され、上
記複数の巻線のそれぞれは、上記スロット内に収納され
る多数の直線部とスロット外で隣り合う該直線部の端部
同士を連結する多数のターン部とで構成される1本の素
線が、該直線部を所定スロット数離れた上記スロット内
にスロット深さ方向に関して異なる層となるように収納
して上記固定子コアに巻装されて構成され、上記ターン
部によって形成されたコイルエンドが周方向に配列され
て上記固定子コイルの両コイルエンド群を構成している
ものである。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
について説明する。 実施の形態1.図1はこの発明に係る実施の形態1に係
る車両用交流発電機の構成を示す断面図、図2はこの発
明に係る実施の形態1に係る車両用交流発電機に適用さ
れるファンの送風性能を示す図、図3はこの発明の実施
の形態1に係る車両用交流発電機の固定子に適用される
固定子コイルを構成する略U字状のコイルセグメントを
示す斜視図、図4はコイルセグメントを組み込んだ固定
子を示す要部側面図、図5はコイルセグメントを組み込
んだ固定子を示す要部斜視図である。なお、各図におい
て、図25に示した従来の車両用交流発電機と同一また
は相当部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0024】各図において、送風手段としてのフロント
側ファン40が回転子7のポールコア20のフロント側
端面に固着され、送風手段としてのリヤ側ファン41が
回転子7のポールコア21のリヤ側端面に固着されてい
る。そして、フロント側ファン40は図2中曲線A1の
送風性能を有し、リヤ側ファン41は図2中曲線A2の
送風性能を有している。即ち、リヤ側ファン41にはフ
ロント側ファン40より能力の大きいファンが用いられ
ている。なお、ファンの能力とは、所定の流量を流した
時のファンの通風前後における圧力差の大小をいい、同
一流量を流した時に大きな圧力差を発生するほど能力が
高いことになる。
【0025】固定子35は、固定子コア15と固定子コ
イル36とから構成されている。固定子コア15は円筒
状に成形され、略長方形の断面形状を有するティース1
5aが径方向内方に突出するように周方向に等角ピッチ
で複数設けられ、コイルを収容するスロット15bがテ
ィース15a間に形成されている。各スロット15bは
溝方向が軸方向と平行で、かつ、内周側に開口してい
る。
【0026】固定子コイル36は、多数の短尺のコイル
セグメント30を所定の巻線構造、例えば3相交流巻線
構造をなすように接続して構成されている。このコイル
セグメント30は、絶縁被膜が被覆された断面矩形の銅
等の導体を用い、一対の直線部30aを略V字状のター
ン部30bで連結されてなる略U字状に成形されてい
る。また、コイルセグメント30は、予め一対の直線部
30a間の間隔を、3スロット分の間隔に合わせて作製
されている。そして、このコイルセグメント30の一対
の直線部30aを、それぞれ2スロット数離れた対をな
す各組のスロット15bにリヤ側から挿通し、ついでフ
ロント側に延出した各直線部30aの延出部を折り曲
げ、その後開放端部30c同士を接合して、例えば全体
として1組の3相交流巻線をなすようにしている。な
お、2スロット数離れて対をなすスロットの組とは、例
えば周方向の1番目のスロットと4番目のスロットとの
組に相当する。
【0027】ここで、これらのコイルセグメント30
は、図4に示されるように、ターン部30bの高さをそ
ろえて、各組のスロット15bに2本ずつリヤ側から挿
入されている。そして、各スロット15bには、4本の
直線部30aが、矩形断面の長さ方向を径方向に向け
て、径方向に1列に並んで収納されている。また、各組
のスロット15bにおいては、1本のコイルセグメント
30が、1方のスロット15bの外周側から1番目の位
置と他方のスロット15bの外周側から2番目の位置と
に挿入され、もう1本のコイルセグメント30が、1方
のスロット15bの外周側から3番目の位置と他方のス
ロット15bの外周側から4番目の位置とに挿入されて
いる。そして、スロット15bの外周側から1番目の位
置に挿入されたコイルセグメント30の開放端部30c
を、2スロット数離れたスロット15bの外周側から2
番目の位置に挿入された他のコイルセグメント30の開
放端部30cに接合して外周側の巻線が作製されてい
る。また、スロット15bの外周側から3番目の位置に
挿入されたコイルセグメント30の開放端部30cを、
2スロット数離れたスロット15bの外周側から4番目
の位置に挿入された他のコイルセグメント30の開放端
部30cに接合して内周側の巻線が作製されている。そ
して、外周側の巻線と内周側の巻線とが直列に接続され
ている。
【0028】また、コイルセグメント30の開放端部3
0c同士は、径方向に重ねられ、アーク溶接により接合
部(開放端部30cの先端部)が全体的に溶融されて接
合されている。そして、内周側の巻線における接合され
た2本の開放端部30c(接合部31)と外周側の巻線
における接合された2本の開放端部30c(接合部3
1)とが、径方向に1列に並んでいる。これにより、コ
イルセグメント30の接合部31側によって構成される
接合側コイルエンド32aが周方向に2列に配列されて
接合側コイルエンド群32を構成している。この時、接
合される2本の開放端部30cは矩形断面の短辺を相対
して径方向に重ね合わされ、アーク溶接により先端部全
体を溶融されて接合される。また、コイルセグメント3
0のターン部30b側によって形成されるターン側コイ
ルエンド33aが周方向に2列に配列されてターン側コ
イルエンド群33を構成している。
【0029】このように構成された固定子35は、コイ
ルセグメント30の開放端部30cを接合して構成され
る接合側コイルエンド群32をフロント側に位置させ、
ターン部30bで構成されるターン側コイルエンド群3
3をリヤ側に位置させて、車両用交流発電機に組み込ま
れる。即ち、固定子コイル36の接合側コイルエンド群
32がフロント側コイルエンド群36fに相当し、ター
ン側コイルエンド群33がリヤ側コイルエンド群36r
に相当している。
【0030】つぎに、この実施の形態1によるファンの
作動点について図2を参照しつつ説明する。図2におい
て、A1はフロント側ファン40の送風性能曲線を、A
2はリヤ側ファン41の送風性能曲線を、Rfはフロン
ト側の通風経路の風路圧損曲線を、Rrはリヤ側の通風
経路の風路圧損曲線をそれぞれ示している。図2から、
フロント側ファン40の作動点は曲線A1と曲線Rfと
の交点となり、リヤ側ファン41の作動点は曲線A2と
曲線Rrとの交点となる。つまり、フロント側ファン4
0により風量Q3、風圧P3が得られ、リヤ側ファン4
1により風量Q2、風圧P2が得られる。なお、Q2<
Q3、P2>P3。そこで、吸気孔1aからフロントブ
ラケット1内に流入し、ファン40により遠心方向に曲
げられ、その後排気孔1bから排出されるフロント側通
風経路を流れる冷却風の風量は、吸気孔2aからリヤブ
ラケット2内に流入し、ファン41により遠心方向に曲
げられ、その後排気孔2bから排出されるリヤ側通風経
路を流れる冷却風の風量より多くなる。また、フロント
側に流入した冷却風の一部が回転子7内を通ってリヤ側
に流れる。
【0031】ここで、フロント側およびリヤ側のファン
として供にA1の送風性能曲線を有するファンを用いた
場合、フロント側およびリヤ側のファンの作動点は、そ
れぞれ(Q3,P3)および(Q1,P1)となる。な
お、Q1<Q2<Q3、P2>P1>P3。そこで、リヤ側
ファン41としてA2の送風性能曲線を有するファンを
用いると、リヤ側ファン41の作動点は(Q2,P2)
となる。つまり、リヤ側ファン41の能力を大きくする
ことにより、リヤ側通風経路を流れる冷却風の風量をQ
1からQ2にあげることができる。この時、リヤ側ファ
ン41の能力は、リヤ側通風経路を流れる冷却風の風量
がフロント側通風経路を流れる冷却風の風量を越えない
ように設定される。
【0032】このように、この実施の形態1では、フロ
ント側通風経路を流れる冷却風の風量がリヤ側通風経路
を流れる冷却風の風量より大きく、かつ、リヤ側ファン
41の能力がフロント側ファン40の能力より大きくな
るように運転している。そこで、固定子コイル36のコ
イルエンド群を効果的に冷却できるフロント側の風量が
リヤ側の風量に比べて大きいので、固定子コイル36を
十分に冷却でき、固定子コイル36の温度上昇を抑える
ことができる。さらに、リヤ側ファン41能力がフロン
ト側ファン40の能力より大きいので、リヤ側の風量が
十分に確保され、整流器12およびレギュレータ18を
十分に冷却でき、整流器12およびレギュレータ18の
温度上昇を抑えることができる。従って、全体として冷
却効率を高めることができる車両用交流発電機が得られ
る。さらに、通風抵抗の小さいフロント側の風量を通風
抵抗の大きいリヤ側の風量より大きくしているので、風
音の悪化を抑えることができる車両用交流発電機が得ら
れる。
【0033】また、固定子コイル36が矩形断面を有す
る多数の短尺のコイルセグメント30を接続して構成さ
れているので、スロット15bに対するコイルセグメン
ト30の占有率(スペースファクタ)を高めることがで
き、高出力化が実現できる。また、コイルセグメント3
0が略U字状に成形されているので、コイルセグメント
30を固定子コア15の一側からスロット15b内に挿
入し、固定子コア15の他側から延出する開放端部30
c同士を接合することで固定子コア15に巻装された固
定子コイル36が得られる。そこで、固定子コア15に
巻装された固定子コイル36を簡易に作製することがで
きる。また、接合側コイルエンド群32は、絶縁被膜が
除去されて放熱性を高められた接合部31を有し、風量
の大きなフロント側に配置されているので、固定子コイ
ル36の熱が接合側コイルエンド群32から効率的に放
熱され、固定子コイル36の温度上昇を効果的に抑える
ことができる。
【0034】以下、この発明に係る車両用交流発電機に
適用されるファン構造について具体的に説明する。 実施例1.図6はこの発明の車両用交流発電機に適用さ
れる回転子の実施例1を示す斜視図、図7および図8は
それぞれ図6に示された回転子に適用されるフロント側
ファンおよびリヤ側ファンを示す正面図である。フロン
ト側およびリヤ側ファン40A、41Aは、金属薄板を
板金加工したもので、円環状のファン基部40a、41
aと、ファン基部40a、41aの外周縁部から径方向
外方に延設された複数のブレード底板40b、41b
と、各ブレード底板40b、41bの外周縁部を折り曲
げて形成されたブレード40c、41cとから構成され
ている。ファン40A、41Aはそれぞれ外径(Df、
Dr)、ブレード枚数(Nf、Nr)、ブレード高さ
(BHf、BHr)が同じであるが、ファン41Aのブ
レード弦長(BLr)がファン40Aのブレード弦長
(BLf)より長く形成されて、ファン41Aの能力を
ファン40Aの能力より大きくしている。つまり、Df
=Dr、Nf=Nr、BHf=BHr、BLf<BLrであ
る。
【0035】このように構成されたファン40A、41
Aを装着した回転子を組み込んだ車両用交流発電機を5
000rpmの回転速度で運転した時、フロント側の吸
入風量QfINが0.05m3/s、フロント側の排出風
量QfOUTが0.048m3/s、リヤ側の吸入風量Qr
INが0.033m3/s、リヤ側の排出風量QrOUT
0.035m3/s、フロント側からリヤ側に流れる風
量Qf rが0.002m3/sであった。
【0036】この実施例1によれば、リヤ側ファン41
Aのブレード弦長(BLr)をフロント側ファン40A
のブレード弦長(BLf)より長く形成しているので、
リヤ側ファン41Aの能力がフロント側ファン40Aの
能力より大きくなり、さらにフロント側の吸入風量Qf
INおよび排出風量QfOUTがリヤ側の吸入風量QrIN
よび排出風量QrOUTより大きくなっている。従って、
上記実施の形態1の効果を実現できる。また、フロント
側およびリヤ側ファン40A、41Aのブレード枚数を
10枚としているので、ブレード枚数が8枚の従来例に
比べて風量を大きくでき、固定子コイル36、整流器1
2およびレギュレータ18の温度上昇をより抑えること
ができる。
【0037】実施例2.この実施例2では、図9に示さ
れるように、リヤ側ファン41Bのブレード高さ(BH
r)がフロント側ファン40Bのブレード高さ(BH
f)より高く形成されている。なお、他の構成は上記実
施例1と同様に構成されている。
【0038】このように構成されたファン40B、40
Bを装着した回転子を組み込んだ車両用交流発電機を5
000rpmの回転速度で運転した時、フロント側の吸
入風量QfINが0.05m3/s、フロント側の排出風
量QfOUTが0.045m3/s、リヤ側の吸入風量Qr
INが0.038m3/s、リヤ側の排出風量QrOUT
0.043m3/s、フロント側からリヤ側に流れる風
量Qf rが0.005m3/sであった。
【0039】この実施例2においても、フロント側の吸
入風量QfINおよび排出風量QfOU Tがリヤ側の吸入風
量QrINおよび排出風量QrOUTより大きくなってい
る。また、この実施の例2では、リヤ側ファン41Bの
ブレード高さ(BHr)をフロント側ファン40Bのブ
レード高さ(BHf)より高く形成しているので、リヤ
側ファン41Bの能力がフロント側ファン40Bの能力
よりさらに大きくなり、上記実施例1に比べて、リヤ側
の吸入風量QrINおよび排出風量QrOUTが大きくなっ
ている。そこで、上記実施例1に比べて、整流器12お
よびレギュレータ18の温度上昇をより抑えることがで
きる。
【0040】実施例3.この実施例3では、図10に示
されるように、遮蔽板42がリヤ側ファン41Bとポー
ルコア21との間に介装され、爪状磁極23の谷部とブ
レード底板41bとで構成される空隙が遮断されてい
る。なお、他の構成は上記実施例2と同様に構成されて
いる。
【0041】このように構成された回転子を組み込んだ
車両用交流発電機を5000rpmの回転速度で運転し
た時、フロント側の吸入風量QfINが0.05m3
s、フロント側の排出風量QfOUTが0.05m3/s、
リヤ側の吸入風量QrINが0.045m3/s、リヤ側
の排出風量QrOUTが0.045m3/s、フロント側か
らリヤ側に流れる風量Qf rが0m3/sであった。
【0042】この実施例3においても、フロント側の吸
入風量QfINおよび排出風量QfOU Tがリヤ側の吸入風
量QrINおよび排出風量QrOUTより大きくなってい
る。また、この実施例3では、フロント側からリヤ側に
流れる冷却風の通風経路が遮蔽板42により遮断されて
いるので、フロント側からリヤ側に流れる風量Qf r
なくなる。そこで、フロント側の吸入風量がロスするこ
となくフロント側コイルエンド群の冷却に供せられるの
で、固定子コイル36の温度上昇を確実に抑えることが
できる。また、ブレード底板41b間に形成される空間
が遮蔽板42により塞がれるので、リヤ側ファン41B
の能力がさらに高められ、リヤ側の吸入風量が大きくな
り、整流器12およびレギュレータ18の温度上昇を確
実に抑えることができる。
【0043】実施例4.この実施例4では、図11およ
び図12に示されるように、フロント側ファン40Cと
リヤ側ファン41Cとは、外径(Df、Dr)、ブレー
ド高さ(BHf、BHr)およびブレード弦長(BL
f、BLr)を同一とし、フロント側ファン40Cのブ
レード枚数(Nf)を8枚とし、リヤ側ファン41Cの
ブレード枚数(Nr)を10枚としている。つまり、D
f=Dr、Nf<Nr、BHf=BHr、BLf=BLrで
ある。従って、この実施例4においても、ブレード枚数
がフロント側ファン40Cのブレード枚数より多いファ
ンをリヤ側ファン41Cとしているので、リヤ側ファン
41Cの能力がフロント側ファン40Cの能力より大き
くなり、上記実施の形態1の効果を実現できる。
【0044】実施例5.この実施例5では、図13およ
び図14に示されるように、フロント側ファン40Dと
リヤ側ファン41Dとは、外径(Df、Dr)、ブレー
ド高さ(BHf、BHr)およびブレード枚数(Nf、
Nr)を同一とし、リヤ側ファン41Dのブレード弦長
(BLr)をフロント側ファン40Dのブレード弦長
(BLf)より長く形成している。つまり、Df=D
r、Nf=Nr、BHf=BHr、BLf<BLrであ
る。従って、この実施例5においても、ブレード弦長が
フロント側ファン40Dのブレード弦長より長いファン
をリヤ側ファン41Dとしているので、リヤ側ファン4
1Dの能力がフロント側ファン40Dの能力より大きく
なり、上記実施の形態1の効果を実現できる。
【0045】実施例6.この実施例6では、図15に示
されるように、リヤ側ファン41Eのブレード底板41
bを拡大形状に形成し、リヤ側ファン41Eは拡大形状
のブレード底板41bで隣り合う爪状磁極23間の谷部
に覆うようにポールコア21に固着されている。なお、
他の構成は上記実施例5と同様に構成されている。この
実施例6では、爪状磁極23間の谷部が軸方向から見て
ブレード底板41bにより遮蔽されているので、フロン
ト側からリヤ側に流れる風量Qf rが少なくなる。そこ
で、フロント側の吸入風量が少ないロスでフロント側コ
イルエンド群の冷却に供せられるので、固定子コイル3
6の温度上昇をより抑えることができる。また、ブレー
ド底板41b間に形成される空間が爪状磁極23の端面
により塞がれるので、リヤ側ファン41Eの能力がさら
に高められ、リヤ側の吸入風量が大きくなり、整流器1
2およびレギュレータ18の温度上昇をより抑えること
ができる。
【0046】実施例7.この実施例7では、フロント側
ファン40の外径がリヤ側ファン41の外径より小径に
形成されている。なお、他の構成は上記実施例5と同様
に構成されている。従って、この実施例7においても、
外径がリヤ側ファン41の外径より小径のファンをフロ
ント側ファン40としているので、リヤ側ファン41の
能力がフロント側ファン40の能力より大きくなり、上
記実施の形態1の効果を実現できる。
【0047】実施例8.上記各実施例では、フロント側
およびリヤ側の送風手段としてファン40、41を用い
るものとしているが、この実施例8では、フロント側の
送風手段としてポールコア20を用い、リヤ側の送風手
段としてファン41を用いるものとしている。ここで、
ポールコア20の送風手段としての能力はファン41に
比べて小さいので、この実施例8においても、リヤ側の
送風手段の能力がフロント側の送風手段の能力より大き
くなり、同様の効果が得られる。また、フロント側のフ
ァンが省略されるので、低コスト化が図られる。
【0048】実施例9.上記実施例1〜7では、フロン
ト側およびリヤ側の送風手段としてファン40、41を
用いるものとしているが、この実施例9では、フロント
側およびリヤ側の送風手段としてポールコア20、21
を用いるものとしている。この実施例9では、ポールコ
ア20の爪状磁極22の肩部22aは、図16に示され
るように、ポールコア20のフロント側端面に対して一
定の角度を持ち、かつ、ポールコア20のフロント側端
面とポールコア20の軸心を中心とする同一円周上で交
叉する傾斜面に形成されている。一方、ポールコア21
の爪状磁極23の肩部23aは、図17に示されるよう
に、ポールコア21のフロント側端面に対して一定の角
度を持ち、かつ、ポールコア21のフロント側端面と交
叉する稜線が回転方向の後方に向かって漸次ポールコア
21の軸心に近づく傾斜面に形成されている。そこで、
爪状磁極22、23の肩部22a、23aの形状の差異
によって、リヤ側のポールコア21の送風手段としての
能力がフロント側のポールコア20の送風手段としての
能力より大きくなり、ファン40、41を省略すること
ができ、より低コスト化が図られる。
【0049】実施の形態2.この実施の形態2では、図
18に示されるように、固定子コイル36のフロント側
コイルエンド群36fの軸方向高さ(CLf)がリヤ側
コイルエンド群36rの軸方向高さ(CLr)より高
く、かつ、フロント側コイルエンド群36fとファン4
0との軸方向のラップ量(Of)がリヤ側コイルエンド
群36rとファン41との軸方向のラップ量(Or)よ
り大きくなるように、固定子35を配置している。つま
り、CLr<CLf、Or<Ofである。なお、他の構成
は上記実施の形態1と同様に構成されている。
【0050】この実施の形態2によれば、固定子コイル
36のフロント側コイルエンド群36fの軸方向高さ
(CLf)がリヤ側コイルエンド群36rの軸方向高さ
(CLr)より高くなるように固定子35を配置してい
る。そこで、冷却効率の悪いリヤ側の冷却風に曝される
コイルエンド群の体積が少なく、かつ、冷却効率の良い
フロント側の冷却風に曝されるコイルエンド群の体積が
大きくなり、固定子コイル36が効果的に冷却される。
また、フロント側コイルエンド群36fとファン40と
の軸方向のラップ量(Of)がリヤ側コイルエンド群3
6rとファン41との軸方向のラップ量(Or)より大
きくなるように固定子35を配置している。そこで、冷
却効率の良いフロント側の冷却風に曝されるコイルエン
ド群の体積が大きくなり、固定子コイル36が効果的に
冷却される。
【0051】ここで、この実施の形態2においても、上
記実施例1〜9のいずれかの構造を採用することによ
り、全体としての冷却効率がさらに高められ、また騒音
を一層低減できることは言うまでもないことである。
【0052】なお、上記実施の形態1、2では、略U字
状に形成されたコイルセグメント30を用いるものとし
ているが、本発明は、略U字状に形成されたコイルセグ
メント30に限定されるものではなく、コイルセグメン
トは直線的に延びる短尺の導体片であってもよい。
【0053】実施の形態3.上記実施の形態1、2で
は、多数本の短尺のコイルセグメント30を全体として
所定の巻線構造を採るように接合して固定子コイルを構
成するものとしているが、この実施の形態3では、連続
線からなる1本の素線を固定子コアに巻装して形成され
た複数本の巻線を全体として所定の巻線構造を採るよう
に連結して固定子コイルを構成するものとしている。
【0054】図19はこの発明の実施の形態3に係る車
両用交流発電機の固定子を示す斜視図であり、図中渡り
結線等の結線部は説明の便宜上省略している。図19に
おいて、固定子81は、略長方形の断面形状を有するテ
ィース50aが径方向内方に突出するように周方向に等
角ピッチで複数設けられ、軸方向に延びるスロット50
bがティース50a間に形成された円筒状の積層鉄心か
ら成る固定子コア50と、固定子コア50に巻装された
固定子コイル51と、スロット50b内に装着されて固
定子コア50と固定子コイル51とを電気的に絶縁する
インシュレータ52とを備えている。そして、固定子コ
イル51は、固定子コア50のフロント側およびリヤ側
に延出するコイルエンド群51f、51rを有してい
る。また、固定子コイル51は、径方向に2列に配設さ
れた2組の巻線アッセンブリ60を備えている。各巻線
アッセンブリ60は、1本の素線61が、固定子コア5
0の端面側のスロット50b外で折り返されて、所定ス
ロット数毎にスロット50b内でスロット深さ方向に内
層と外層とを交互に採るように波巻きされて固定子コア
50に巻装された2本の巻線から構成されている。ここ
では、固定子コア50には、回転子7の磁極数(16)
に対応して、後述する3相固定子巻線群53を2組収容
するように、96本のスロット50bが等間隔に形成さ
れている。即ち、毎極毎相当たりのスロット数が2であ
る。また、素線61には、例えば絶縁被覆された扁平な
断面を有する銅線材の連続線が用いられる。
【0055】ここで、巻線アッセンブリ60の構造につ
いて図20乃至図22を参照しつつ具体的に説明する。
図20はこの発明の実施の形態3に係る車両用交流発電
機の固定子における固定子コイルを構成する巻線アッセ
ンブリを示す図であり、図20の(a)はその側面図、
図20の(b)はその正面図である。図21はこの発明
の実施の形態3に係る車両用交流発電機の固定子におけ
る固定子コイルを構成する素線の要部を示す斜視図、図
22はこの発明の実施の形態3に係る車両用交流発電機
の固定子における固定子コイルを構成する素線の配列を
説明する図である。巻線アッセンブリ60を構成する各
素線61は、図21に示されるように、ターン部61a
で連結された直線部61bが6スロットピッチ(6P)
で配列された平面状パターンに形成されている。そし
て、隣り合う直線部61bが、素線61の幅(W)分ず
らされてターン部61aにより連結されている。このよ
うなパターンに形成された2本の素線61は、図22に
示されるように、6スロットピッチずらして直線部61
bを重ねて配列されて素線対を構成している。そして、
素線アッセンブリ60は、図20に示されるように、こ
のように配列された素線対が1スロットピッチづつずら
して6対配列されて構成されている。そして、素線61
の端部が素線アッセンブリ60の両端の両側に6本づつ
延出されている。また、コイルエンドを構成するターン
部61aが素線アッセンブリ60の両側部に整列されて
配列されている。このように構成された2組の巻線アッ
センブリ60が固定子コア50に径方向に2列に巻装さ
れ、各素線61が所定の巻線構造を採るように結線され
ている。そして、固定子コア50の端面側に延出して折
り返された素線61のターン部61aがコイルエンドを
形成している。そこで、固定子コア50の両端におい
て、ほぼ同一形状に形成されたターン部61aが周方向
に、かつ、径方向に互いに離間して、2列となって周方
向に整然と配列されてフロント側およびリヤ側のコイル
エンド群51f、51rを形成している。
【0056】なお、この巻線アッセンブリ60は、例え
ば、12本の連続線を同一平面上に1スロットピッチで
配列させ、12本の連続線を同時に同一平面上で雷状に
折り曲げ形成し、さらに直角方向に治具にて折り畳むこ
とで作製できる。この時、12本の連続線を雷状に折り
曲げ成形する際に、所定の連続線のみを繰り出すこと
で、渡り結線、口出し線および中性点用のリード(図示
せず)が巻線アッセンブリ60の両側部に形成される。
【0057】ついで、1相分の固定子巻線54の巻線構
造について図23を参照して具体的に説明する。なお、
図23中、固定子コア50のリヤ側の配線を実線で、フ
ロント側の配線を点線で示している。1相分の固定子巻
線54は、それぞれ1本の素線61からなる第1乃至第
4巻線62〜65から構成されている。そして、第1巻
線62は、1本の素線61を、スロット番号の1番から
91番まで6スロット毎に、スロット50b内の内周側
から1番目の位置(1番地)と内周側から2番目の位置
(2番地)とを交互に採るように波巻きに構成されてい
る。第2巻線63は、素線61を、スロット番号の1番
から91番まで6スロット毎に、スロット50b内の2
番地と1番地とを交互に採るように波巻きに構成されて
いる。第3巻線64は、素線61を、スロット番号の1
番から91番まで6スロット毎に、スロット50b内の
内周側から3番目の位置(3番地)と内周側から4番目
の位置(4番地)とを交互に採るように波巻きに構成さ
れている。第4巻線65は、素線61を、スロット番号
の1番から91番まで6スロット毎に、スロット50b
内の4番地と3番地とを交互に採るように波巻きに構成
されている。これにより、第1乃至第4巻線62〜65
は、それぞれ、1本の素線61を6スロット毎にスロッ
ト50b内でスロット深さ方向に内層と外層とを交互に
採るように巻装されてなる1ターンの巻線を構成してい
る。そして、各スロット50b内には、素線61が矩形
断面の長手方向を径方向に揃えて径方向に1列に4本並
んで配列されている。
【0058】そして、固定子コア50のリヤ側におい
て、スロット番号の1番の2番地から延出する第2巻線
63の端部63aと、スロット番号の91番の3番地か
ら延出する第4巻線65の端部65bとが接合され、さ
らにスロット番号の1番の4番地から延出する第4巻線
65の端部65aと、スロット番号の91番の1番地か
ら延出する第2巻線63の端部63bとが接合されて、
2ターンの巻線が形成されている。また、固定子コア5
0のフロント側において、スロット番号の1番の1番地
から延出する第1巻線62の端部62aと、スロット番
号の91番の4番地から延出する第3巻線64の端部6
4bとが接合され、さらにスロット番号の1番の3番地
から延出する第3巻線64の端部64aと、スロット番
号の91番の2番地から延出する第1巻線62の端部6
2bとが接合されて、2ターンの巻線が形成されてい
る。
【0059】さらに、スロット番号の61番の3番地と
67番の4番地とから固定子コア50のリヤ側に延出す
る第3巻線64の素線61の部分が切断され、スロット
番号の67番の3番地と73番の4番地とから固定子コ
ア50のリヤ側に延出する第4巻線65の素線61の部
分が切断される。そして、第3巻線64の切断端64c
と第4巻線65の切断端65cとが接合されて、第1乃
至第4巻線62〜65を直列接続してなる4ターンの1
相分の固定子巻線54が形成されている。なお、第3巻
線64の切断端64cと第4巻線65の切断端65cと
の接合部が渡り結線接続部となり、第3巻線64の切断
端64dと第4巻線65の切断端65dとがそれぞれ中
性点(N)および口出し線(O)となる。同様にして、
素線61が巻装されるスロット50bを1つづつずらし
て6相分の固定子巻線54が形成されている。そして、
図24に示されるように、固定子巻線54が3相分づつ
星型結線されて2組の3相固定子巻線群53からなる固
定子コイル51を形成している。また、各3相固定子巻
線群53がそれぞれ整流器12に接続され、各整流器1
2の直流出力が並列に接続されて合成されるようになっ
ている。
【0060】ここで、第1乃至第4巻線62〜65を構
成するそれぞれの素線61は、1つのスロット50bか
ら固定子コア50の端面側に延出し、折り返されて5ス
ロット離れたスロット50bに入るように波巻きに巻装
されている。そして、それぞれの素線61は、6スロッ
ト毎に、スロット深さ方向(径方向)に関して、内層と
外相とを交互に採るように巻装されている。そして、第
1巻線62と第2巻線63とは電気角で180°ずれて
反転巻装されて1組の巻線アッセンブリ60を構成して
いる。同様に、第3巻線64と第4巻線65とは電気角
で180°ずれて反転巻装されてもう1組の巻線アッセ
ンブリ60を構成している。
【0061】この実施の形態3では、固定子8に代えて
固定子81を用いる点を除いて、上記実施の形態1と同
様に構成されている。そこで、この実施の形態3におい
ても、上記実施例1〜9のいずれかの構造を採用するこ
とにより、全体としての冷却効率が高められ、また騒音
を低減できる。また、フロント側コイルエンド群を構成
するターン部61aの軸方向高さをリヤ側コイルエンド
群を構成するターン部61aの軸方向高さより高くする
ようにしてもよい。この場合、冷却効率の悪いリヤ側の
冷却風に曝されるコイルエンド群の体積が少なく、か
つ、冷却効率の良いフロント側の冷却風に曝されるコイ
ルエンド群の体積が大きくなり、固定子コイル51が効
果的に冷却される。
【0062】また、この実施の形態3によれば、固定子
コイル51は、2組の3相固定子巻線群53を形成する
ように6本の固定子巻線54を連結して構成されてい
る。そして、各固定子巻線54は、スロット50b内に
収納される多数の直線部61bとスロット50b外で隣
り合う直線部61bの端部同士を連結する多数のターン
部61aとで構成される1本の素線61を、該直線部6
1bを6スロット毎のスロット50b内にスロット深さ
方向に関して異なる層となるように収納して構成されて
いる。そこで、この実施の形態3では、多数本のU字状
のコイルセグメント30を用いた上記実施の形態1に比
べ、固定子コイルにおける接合箇所が著しく削減され、
固定子の生産性を向上させることができるとともに、溶
接による導体の軟化がなく、固定子としての剛性が高く
なり、磁気騒音を低減できる。
【0063】なお、上記実施の形態3では、1本の素線
61を6スロット毎にスロット内で異なる層を交互に採
るように周回当たり1ターンの波巻きに巻装するものと
しているが、素線の巻装構造はこれに限定されるもので
はなく、例えば1本の素線を6スロット毎にスロット内
で異なる層を交互に採るように周回当たり2ターンの重
ね巻きに巻装するものとしてもよい。また、上記各実施
の形態では、矩形断面のコイルセグメント30や素線6
1を用いるものとしているが、コイルセグメントや素線
は矩形断面に限定されるものではなく、円形断面であっ
てもよく、あるいは円形断面のセグメントや素線の一部
を矩形断面に形成されたものでもよい。また、上記各実
施の形態では、スロット15b(50b)が等角ピッチ
に設けられているものとしているが、スロット15b
(50b)は等角ピッチに設けられている必要はなく、
不等ピッチに設けられていてもよい。また、上記各実施
の形態では、図2に示されるように、全風量ポイントで
リヤ側ファンの能力(風圧)をフロント側ファンの能力
より大きくするものとしているが、実際には、車両用交
流発電機の使用風領域においてリヤ側ファンの能力(風
圧)をフロント側ファンの能力より大きくすればよい。
また、全回転数域でこの関係を保つ必要はなく、温度や
騒音が問題となる回転数域においてこの関係が成り立つ
ようにファンを設定すればよい。
【0064】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0065】この発明によれば、フロントブラケットお
よびリヤブラケットに軸支されたシャフトに固着されて
該両ブラケット内に配設された一対のランデル型ポール
コアを有する回転子と、上記両ブラケットに支持されて
上記回転子の外周を覆うように配設された固定子と、上
記シャフトのフロント側に固着されたプーリと、上記回
転子のリヤ側に配設された整流器とを備え、上記固定子
は、溝方向を軸方向とするスロットが内周側に開口する
ように周方向に複数設けられた円筒状の固定子コアと、
所定の巻線構造を構成するように上記固定子コアに巻装
された固定子コイルとを有し、複数の吸気孔が上記両ブ
ラケットの軸方向面にそれぞれ設けられ、複数の排気孔
が上記両ブラケットの径方向面にそれぞれ設けられ、か
つ、送風手段が上記回転子の軸方向の両側にそれぞれ配
設されて、上記送風手段の作動により、冷却風が上記吸
気孔から両ブラケット内に流入して上記排気孔から流出
する通風経路と、冷却風が上記回転子内を通ってフロン
ト側とリヤ側との間を流通する通風経路とが構成されて
いる車両用交流発電機において、リヤ側の上記送風手段
の能力がフロント側の上記送風手段の能力より大きく、
かつ、フロント側の吸入風量がリヤ側の吸入風量より大
きくなっているので、冷却風による冷却効率が上がり、
固定子コイルおよび整流器の温度を低減できるととも
に、風音の悪化を押さえることができる車両用交流発電
機が得られる。
【0066】また、フロント側の吸入風量および排出風
量がリヤ側の吸入風量および排出風量より大きくなって
いるので、冷却風による冷却効率がさらに上がり、固定
子コイルおよび整流器の温度を確実に低減できる。
【0067】また、フロントブラケットおよびリヤブラ
ケットに軸支されたシャフトに固着されて該両ブラケッ
ト内に配設された一対のランデル型ポールコアを有する
回転子と、上記両ブラケットに支持されて上記回転子の
外周を覆うように配設された固定子と、上記シャフトの
フロント側に固着されたプーリと、上記回転子のリヤ側
に配設された整流器とを備え、上記固定子は、溝方向を
軸方向とするスロットが内周側に開口するように周方向
に複数設けられた円筒状の固定子コアと、所定の巻線構
造を構成するように上記固定子コアに巻装された固定子
コイルとを有し、複数の吸気孔が上記両ブラケットの軸
方向面にそれぞれ設けられ、複数の排気孔が上記両ブラ
ケットの径方向面にそれぞれ設けられ、かつ、送風手段
が上記回転子の軸方向の両側にそれぞれ配設されて、上
記送風手段の作動により、冷却風が上記吸気孔から両ブ
ラケット内に流入して上記排気孔から流出する通風経路
と、冷却風が上記回転子内を通ってフロント側とリヤ側
との間を流通する通風経路とが構成されている車両用交
流発電機において、リヤ側の上記送風手段の能力がフロ
ント側の上記送風手段の能力より大きく、かつ、フロン
ト側の排出風量がリヤ側の排出風量より大きくなってい
るので、冷却風による冷却効率が上がり、固定子コイル
および整流器の温度を低減できるとともに、風音の悪化
を押さえることができる車両用交流発電機が得られる。
【0068】また、上記回転子内を通ってフロント側と
リヤ側との間を流通する通風経路が遮断されているの
で、フロント側の排気風量が増大し、固定子コイルの温
度上昇をより抑えることができる。
【0069】また、上記送風手段が、上記ランデル型ポ
ールコアもしくはファンであるので、冷却風が軸方向か
ら両ブラケット内に流入し、その後両ブラケットから径
方向に排出される通風経路を構成することができる。
【0070】また、フロント側の上記送風手段が上記ラ
ンデル型ポールコアであり、リヤ側の上記送風手段がフ
ァンであるので、低コスト化が図られる。
【0071】また、上記送風手段が、略円環状のファン
基部と、該ファン基部の外周縁部から径方向外方に延設
された複数のブレード底板と、該複数のブレード底板の
それぞれの外周縁部に立設された複数のブレードとを有
するファンであるので、送風能力を大きくでき、冷却性
能を高めることができる。
【0072】また、リヤ側の上記ファンのブレード枚数
がフロント側の上記ファンのブレード枚数より多いの
で、リヤ側ファンの能力をフロント側ファンより大きく
することができる。
【0073】また、リヤ側の上記ファンの最大ブレード
高さがフロント側の上記ファンの最大ブレード高さより
高いので、リヤ側ファンの能力をフロント側ファンより
大きくすることができる。
【0074】また、リヤ側のファンの上記ブレード底板
が、上記回転子の隣り合う磁極間の谷部を遮蔽する形状
に形成されているので、リヤ側ファンの能力が上がり、
かつ、フロント側からリヤ側に流れる冷却風の風量が低
減され、冷却性能を向上させることができる。
【0075】また、リヤ側の上記ファンの上記ブレード
底板と上記回転子の磁極間の谷部とにより形成される空
隙を塞ぐ遮蔽板が配設されているので、リヤ側ファンの
能力が上がり、かつ、フロント側からリヤ側に流れる冷
却風の風量が低減され、冷却性能を向上させることがで
きる。
【0076】また、上記固定子コイルは、短尺の導体を
略U字状に成形してなるコイルセグメントが上記固定子
コアの一端側から所定スロット数離れた対をなす各スロ
ット対に挿入され、かつ、所定スロット数離れたスロッ
トの上記固定子コアの他端側から延出されて周方向に屈
曲された上記コイルセグメントの開放端部同士がそれぞ
れ接合されて、上記所定の巻線構造をなすように構成さ
れたもので、上記コイルセグメントのU字状のターン側
によって形成されたターン側コイルエンドが周方向に配
列されてターン側コイルエンド群を構成し、上記コイル
セグメントの開放端部同士の接合側によって形成された
接合側コイルエンドが周方向に配列されて接合側コイル
エンド群を構成しているので、固定子コイルを簡易に構
成することができる。
【0077】また、上記固定子コイルの上記接合側コイ
ルエンド群がフロント側に配置されているので、固定子
コイルを効果的に冷却することができる。
【0078】また、上記固定子コイルは、複数の巻線を
連結して上記所定の巻線構造をなすように構成され、上
記複数の巻線のそれぞれは、上記スロット内に収納され
る多数の直線部とスロット外で隣り合う該直線部の端部
同士を連結する多数のターン部とで構成される1本の素
線が、該直線部を所定スロット数離れた上記スロット内
にスロット深さ方向に関して異なる層となるように収納
して上記固定子コアに巻装されて構成され、上記ターン
部によって形成されたコイルエンドが周方向に配列され
て上記固定子コイルの両コイルエンド群を構成している
ので、固定子コイルにおける接合箇所が著しく削減で
き、固定子の生産性を向上させることができるととも
に、溶接による導体の軟化がなく、固定子としての剛性
が高くなり、磁気騒音を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発
電機の構成示す断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発
電機に適用されるファンの送風性能を示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発
電機の固定子に適用されるコイルセグメントを示す斜視
図である。
【図4】 コイルセグメントを組み込んだ固定子を示す
要部側面図である。
【図5】 コイルセグメントを組み込んだ固定子を示す
要部斜視図である。
【図6】 この発明の実施例1に係る回転子を示す斜視
図である。
【図7】 この発明の実施例1に係るフロント側ファン
を示す正面図である。
【図8】 この発明の実施例1に係るリヤ側ファンを示
す正面図である。
【図9】 この発明の実施例2に係る回転子を示す断面
図である。
【図10】 この発明の実施例3に係る回転子を示す斜
視図である。
【図11】 この発明の実施例4に係るフロント側ファ
ンを示す正面図である。
【図12】 この発明の実施例4に係るリヤ側ファンを
示す正面図である。
【図13】 この発明の実施例5に係るフロント側ファ
ンを示す正面図である。
【図14】 この発明の実施例5に係るリヤ側ファンを
示す正面図である。
【図15】 この発明の実施例6に係るリヤ側ファンの
装着状態を示す正面図である。
【図16】 この発明の実施例9に係るフロント側ポー
ルコアを示す斜視図である。
【図17】 この発明の実施例9に係るリヤ側ポールコ
アを示す斜視図である。
【図18】 この発明の実施の形態2に係る車両用交流
発電機を示す要部断面図である。
【図19】 この発明の実施の形態3に係る車両用交流
発電機に適用される固定子を示す斜視図である。
【図20】 この発明の実施の形態3に係る車両用交流
発電機の固定子における固定子コイルを構成する巻線ア
ッセンブリを示す図である。
【図21】 この発明の実施の形態3に係る車両用交流
発電機の固定子における固定子コイルを構成する素線の
要部を示す斜視図である。
【図22】 この発明の実施の形態3に係る車両用交流
発電機の固定子における固定子コイルを構成する素線の
配列を説明する図である。
【図23】 この発明の実施の形態3に係る車両用交流
発電機の固定子における固定子コイルの1相分の結線状
態を説明する平面図である。
【図24】 この発明の実施の形態3に係る車両用交流
発電機の固定子の回路図である。
【図25】 従来の車両用交流発電機の構成を示す断面
図である。
【図26】 従来のフロント側ファンを示す正面図であ
る。
【図27】 従来のリヤ側ファンを示す正面図である。
【符号の説明】
1 フロントブラケット、2 リヤブラケット、4 プ
ーリ、6 シャフト、7回転子、12 整流器、15、
50 固定子コア、15b、50b スロット、20、
21 ポールコア(送風手段)、22、23 爪状磁
極、22a、23a 肩部、30 コイルセグメント、
30b ターン部、30c 開放端部、31 接合部、
32 接合側コイルエンド群、33 ターン側コイルエ
ンド群、35、81 固定子、36、51 固定子コイ
ル、36f、51f フロント側コイルエンド群、36
r、51r リヤ側コイルエンド群、40、40A、4
0B、40C、40D フロント側ファン(送風手
段)、40a ファン基部、40b ブレード底板、4
0c ブレード、41、41A、41B、41C、41
D、41E リヤ側ファン(送風手段)、41a ファ
ン基部、41b ブレード底板、41c ブレード、4
2 遮蔽板、61 素線、61a ターン部、61b
直線部、62 第1巻線、63 第2巻線、64 第3
巻線、65 第4巻線。
フロントページの続き Fターム(参考) 5H603 AA12 BB02 BB05 BB12 CA01 CA05 CB02 CB03 CB19 CC03 CD22 CD33 CE02 EE01 5H609 BB05 BB18 PP02 PP05 PP06 PP07 PP08 PP09 PP10 PP11 PP14 QQ02 QQ12 QQ13 RR02 RR06 RR22 RR27 RR69 SS12 5H619 AA11 BB02 BB18 PP01 PP02 PP04 PP14 PP20 PP21 PP25

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロントブラケットおよびリヤブラケッ
    トに軸支されたシャフトに固着されて該両ブラケット内
    に配設された一対のランデル型ポールコアを有する回転
    子と、上記両ブラケットに支持されて上記回転子の外周
    を覆うように配設された固定子と、上記シャフトのフロ
    ント側に固着されたプーリと、上記回転子のリヤ側に配
    設された整流器とを備え、 上記固定子は、溝方向を軸方向とするスロットが内周側
    に開口するように周方向に複数設けられた円筒状の固定
    子コアと、所定の巻線構造を構成するように上記固定子
    コアに巻装された固定子コイルとを有し、 複数の吸気孔が上記両ブラケットの軸方向面にそれぞれ
    設けられ、複数の排気孔が上記両ブラケットの径方向面
    にそれぞれ設けられ、かつ、送風手段が上記回転子の軸
    方向の両側にそれぞれ配設されて、上記送風手段の作動
    により、冷却風が上記吸気孔から両ブラケット内に流入
    して上記排気孔から流出する通風経路と、冷却風が上記
    回転子内を通ってフロント側とリヤ側との間を流通する
    通風経路とが構成されている車両用交流発電機におい
    て、 リヤ側の上記送風手段の能力がフロント側の上記送風手
    段の能力より大きく、かつ、フロント側の吸入風量がリ
    ヤ側の吸入風量より大きくなっていることを特徴とする
    車両用交流発電機。
  2. 【請求項2】 フロント側の吸入風量および排出風量が
    リヤ側の吸入風量および排出風量より大きくなっている
    ことを特徴とする請求項1記載の車両用交流発電機。
  3. 【請求項3】 フロントブラケットおよびリヤブラケッ
    トに軸支されたシャフトに固着されて該両ブラケット内
    に配設された一対のランデル型ポールコアを有する回転
    子と、上記両ブラケットに支持されて上記回転子の外周
    を覆うように配設された固定子と、上記シャフトのフロ
    ント側に固着されたプーリと、上記回転子のリヤ側に配
    設された整流器とを備え、 上記固定子は、溝方向を軸方向とするスロットが内周側
    に開口するように周方向に複数設けられた円筒状の固定
    子コアと、所定の巻線構造を構成するように上記固定子
    コアに巻装された固定子コイルとを有し、 複数の吸気孔が上記両ブラケットの軸方向面にそれぞれ
    設けられ、複数の排気孔が上記両ブラケットの径方向面
    にそれぞれ設けられ、かつ、送風手段が上記回転子の軸
    方向の両側にそれぞれ配設されて、上記送風手段の作動
    により、冷却風が上記吸気孔から両ブラケット内に流入
    して上記排気孔から流出する通風経路と、冷却風が上記
    回転子内を通ってフロント側とリヤ側との間を流通する
    通風経路とが構成されている車両用交流発電機におい
    て、 リヤ側の上記送風手段の能力がフロント側の上記送風手
    段の能力より大きく、かつ、フロント側の排出風量がリ
    ヤ側の排出風量より大きくなっていることを特徴とする
    車両用交流発電機。
  4. 【請求項4】 上記回転子内を通ってフロント側とリヤ
    側との間を流通する通風経路が遮断されていることを特
    徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の車両
    用交流発電機。
  5. 【請求項5】 上記送風手段が、上記ランデル型ポール
    コアもしくはファンであることを特徴とする請求項1乃
    至請求項4のいずれかに記載の車両用交流発電機。
  6. 【請求項6】 フロント側の上記送風手段が上記ランデ
    ル型ポールコアであり、リヤ側の上記送風手段がファン
    であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれ
    かに記載の車両用交流発電機。
  7. 【請求項7】 上記送風手段が、略円環状のファン基部
    と、該ファン基部の外周縁部から径方向外方に延設され
    た複数のブレード底板と、該複数のブレード底板のそれ
    ぞれの外周縁部に立設された複数のブレードとを有する
    ファンであることを特徴とする請求項1乃至請求項4の
    いずれかに記載の車両用交流発電機。
  8. 【請求項8】 リヤ側の上記ファンのブレード枚数がフ
    ロント側の上記ファンのブレード枚数より多いことを特
    徴とする請求項7記載の車両用交流発電機。
  9. 【請求項9】 リヤ側の上記ファンの最大ブレード高さ
    がフロント側の上記ファンの最大ブレード高さより高い
    ことを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の車両用
    交流発電機。
  10. 【請求項10】 リヤ側のファンの上記ブレード底板
    が、上記回転子の隣り合う磁極間の谷部を遮蔽する形状
    に形成されていることを特徴とする請求項7乃至請求項
    9のいずれかに記載の車両用交流発電機。
  11. 【請求項11】 リヤ側の上記ファンの上記ブレード底
    板と上記回転子の磁極間の谷部とにより形成される空隙
    を塞ぐ遮蔽板が配設されていることを特徴とする請求項
    7乃至請求項10のいずれかに記載の車両用交流発電
    機。
  12. 【請求項12】 上記固定子コイルは、短尺の導体を略
    U字状に成形してなるコイルセグメントが上記固定子コ
    アの一端側から所定スロット数離れた対をなす各スロッ
    ト対に挿入され、かつ、所定スロット数離れたスロット
    の上記固定子コアの他端側から延出されて周方向に屈曲
    された上記コイルセグメントの開放端部同士がそれぞれ
    接合されて、上記所定の巻線構造をなすように構成され
    たもので、 上記コイルセグメントのU字状のターン側によって形成
    されたターン側コイルエンドが周方向に配列されてター
    ン側コイルエンド群を構成し、上記コイルセグメントの
    開放端部同士の接合側によって形成された接合側コイル
    エンドが周方向に配列されて接合側コイルエンド群を構
    成していることを特徴とする請求項1乃至11のいずれ
    かに記載の車両用交流発電機。
  13. 【請求項13】 上記固定子コイルの上記接合側コイル
    エンド群がフロント側に配置されていることを特徴とす
    る請求項12記載の車両用交流発電機。
  14. 【請求項14】 上記固定子コイルは、複数の巻線を連
    結して上記所定の巻線構造をなすように構成され、 上記複数の巻線のそれぞれは、上記スロット内に収納さ
    れる多数の直線部とスロット外で隣り合う該直線部の端
    部同士を連結する多数のターン部とで構成される1本の
    素線が、該直線部を所定スロット数離れた上記スロット
    内にスロット深さ方向に関して異なる層となるように収
    納して上記固定子コアに巻装されて構成され、 上記ターン部によって形成されたコイルエンドが周方向
    に配列されて上記固定子コイルの両コイルエンド群を構
    成していることを特徴とする請求項1乃至請求項11の
    いずれかに記載の車両用交流発電機。
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