JP2002136017A - 交流発電機の固定子 - Google Patents

交流発電機の固定子

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JP2002136017A JP2001277772A JP2001277772A JP2002136017A JP 2002136017 A JP2002136017 A JP 2002136017A JP 2001277772 A JP2001277772 A JP 2001277772A JP 2001277772 A JP2001277772 A JP 2001277772A JP 2002136017 A JP2002136017 A JP 2002136017A
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篤志 大橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、耐腐食性および絶縁性が高めら
れ、かつ、組立性および生産性が向上される交流発電機
の固定子を得る。 【解決手段】 多相固定子巻線は、素線30を6スロッ
ト数毎にスロット15a内でスロット深さ方向に内層と
外層とを交互に採るように巻装して構成された1ターン
の第1巻線31(33)が1スロットピッチで6本配列
されてなる第1巻線群と、素線30を6スロット数毎に
スロット15a内でスロット深さ方向に内層と外層とを
交互に採るように、かつ、第1巻線31(33)と電気
角で180°ずらして反転巻装して構成された1ターン
の第2巻線32(34)が1スロットピッチで6本配列
されてなる第2巻線群との対で構成された2組の巻線ア
ッセンブリで構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば内燃機関
により駆動される交流発電機の固定子に関し、特に、乗
用車、トラック等の乗り物に搭載される車両用交流発電
機の固定子構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図24は例えば日本特許第292728
8号に記載された従来の車両用交流発電機の固定子の要
部を示す側面図、図25は図24に示された従来の車両
用交流発電機の固定子に適用される導体セグメントを示
す斜視図、図26および図27はそれぞれ図24に示さ
れた従来の車両用交流発電機の固定子の要部をフロント
側およびリヤ側から見た斜視図である。図24乃至図2
7において、固定子50は、固定子鉄心51と、固定子
鉄心51に巻装された固定子巻線52と、スロット51
a内に装着されて固定子巻線52を固定子鉄心51に対
して絶縁するインシュレータ53とを備えている。固定
子鉄心51は、薄い鋼板を重ねて積層された円筒状の積
層鉄心であり、軸方向に延びるスロット51aが内周側
に開口するように所定ピッチで周方向に複数設けられて
いる。ここでは、回転子(図示せず)の磁極数(16)
に対応して、3相の巻線を2組収容するように、96本
のスロット51aが形成されている。固定子巻線52
は、多数の短尺の導体セグメント54を接合して所定の
巻線パターンに構成されている。
【0003】導体セグメント54は、絶縁被覆された矩
形断面の銅線材を略U字状に成形したもので、6スロッ
ト(1磁極ピッチ)離れた2つのスロット51a毎に、
軸方向のリヤ側から2本ずつ挿入されている。そして、
導体セグメント54のフロント側に延出する端部同士が
接合されて固定子巻線52を構成している。
【0004】具体的には、6スロット離れた各組のスロ
ット51aにおいて、1本の導体セグメント54が、リ
ヤ側から、1つのスロット51a内の外周側から1番目
の位置と、他のスロット51a内の外周側から2番目の
位置とに挿入され、もう1本の導体セグメント54が、
リヤ側から、1つのスロット51a内の外周側から3番
目の位置と、他のスロット51a内の外周側から4番目
の位置とに挿入されている。そこで、各スロット15a
内では、導体セグメント54の直線部54aが径方向に
1列に4本並んで配列されている。そして、1つのスロ
ット51a内の外周側から1番目の位置からフロント側
に延出した導体セグメント54の端部54bと、そのス
ロット51aから時計回りに6スロット離れた他のスロ
ット51a内の外周側から2番目の位置からフロント側
に延出した導体セグメント54の端部54bとが接合さ
れて、2ターンの外層巻線が形成されている。さらに、
1つのスロット51a内の外周側から3番目の位置から
フロント側に延出した導体セグメント54の端部54b
と、そのスロット51aから時計回りに6スロット離れ
た他のスロット51a内の外周側から4番目の位置から
フロント側に延出した導体セグメント54の端部54b
とが接合されて、2ターンの内層巻線が形成されてい
る。さらに、6スロット離れた各組のスロット51aに
挿入された導体セグメント54で構成される外層巻線と
内層巻線とが直列に接続されて、4ターンの1相分の固
定子巻線52が形成されている。同様にして、導体セグ
メント54の挿入されるスロット位置を1スロットずつ
ずらして、それぞれ4ターンの固定子巻線52が6相分
形成されている。そして、これらの固定子巻線52は3
相分ずつ交流結線されて、2組の3相固定子巻線を構成
している。
【0005】このように構成された従来の固定子50に
おいては、固定子鉄心51のリヤ側では、同じ組のスロ
ット51aに挿入された2本の導体セグメント54のタ
ーン部54cが径方向に並んで配列されている。その結
果、ターン部54cが周方向に2列に配列されて、リヤ
側のコイルエンド群を構成している。一方、固定子鉄心
51のフロント側では、1つのスロット51a内の外周
側から1番目の位置からフロント側に延出した導体セグ
メント54の端部54bと6スロット離れたスロット5
1a内の外周側から2番目の位置からフロント側に延出
した導体セグメント54の端部54bとの接合部と、1
つのスロット51a内の外周側から3番目の位置からフ
ロント側に延出した導体セグメント54の端部54bと
6スロット離れたスロット51a内の外周側から3番目
の位置からフロント側に延出した導体セグメント54の
端部54bとの接合部とが、径方向に並んで配列されて
いる。その結果、端部54b同士の接合部が周方向に2
列に配列されて、フロント側のコイルエンド群を構成し
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この従来の車両用交流
発電機の固定子50では、以上のように、固定子巻線5
2が、略U字状に成形された短尺の導体セグメント54
を固定子鉄心51のスロット51aにリヤ側から挿入
し、フロント側に延出する導体セグメント54の端部5
4b同士を接合して構成されている。そこで、半田付け
や溶接によって絶縁被膜が消失された端部54b同士の
接合部を周方向に配列してフロント側のコイルエンド群
が構成されているので、被水により腐蝕しやすいコイル
エンド構造となっており、耐腐食性が極めて低くなって
いた。また、コイルエンド群は、96カ所の接合部を2
列に、即ち192カ所の接合部から構成されているの
で、接合部同士が短絡しやすい構造となっており、短絡
事故が発生しやすかった。また、多数の短尺の導体セグ
メント54を固定子鉄心51に挿入し、かつ、端部54
b同士を溶接、半田付け等により接合しなければなら
ず、著しく作業性が低下してしまっていた。また、導体
セグメント54のスロット51aへの押し込み量は固定
子鉄心51の軸方向長さ以上を必要とし、絶縁被膜に傷
を付けやすく、製品後の品質を低下させていた。さら
に、端部54b同士の接合時に、半田垂れや溶接融けに
よる接合部間の短絡が頻発し、量産性が著しく低下して
いた。
【0007】また、従来の固定子50においては、導体
セグメント54の端部54b同士は、その一部を治具で
クランプし、その頂点部を半田付けや溶接して接合され
ていた。そこで、治具によるクランプ面積が必要となる
上に、半田付け部や溶接部の膨れが生じるので、コイル
エンド高さが高くなるとともに、接合部間も狭くなって
いた。また、導体セグメント54の端部54b同士を溶
接した場合、溶接時の温度上昇により導体セグメント5
4が軟化して、固定子としての剛性が低下してしまう。
その結果、従来の固定子50を車両用交流発電機に搭載
した場合、コイルエンド部のコイルの漏れリアクタンス
が増えて、出力が悪化し、また通風抵抗が増加して、風
騒音が悪化し、さらに剛性が低下して、磁気騒音の低減
効果が少なくなってしまっていた。
【0008】この発明は、上記のような従来の技術の課
題に鑑み、連続線からなる1ターンの巻線を複数配列し
て構成した巻線アッセンブリを用い、コイルエンドにお
ける接合カ所を著しく低減して耐腐食性および絶縁性が
高められ、かつ、巻線の固定子鉄心への巻装性を高めて
組立性および生産性が向上される交流発電機の固定子を
得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る交流発電
機は、軸方向に延びるスロットが周方向に所定ピッチで
複数形成された積層鉄心からなる円筒状の固定子鉄心
と、連続線からなる素線が、上記固定子鉄心の端面側の
上記スロット外で折り返されて、所定スロット数毎に上
記スロット内でスロット深さ方向に内層と外層とを交互
に採るように巻装されてなる複数の巻線からなる多相固
定子巻線とを有し、上記複数の巻線は、複数本の上記素
線を同時に折り畳んで形成された少なくとも2組の巻線
アッセンブリで構成され、上記巻線アッセンブリは、直
線部がターン部により連結されて所定スロットピッチで
配列され、かつ、隣り合う該直線部が該ターン部により
スロット深さ方向に内層と外層とを交互に採るようにず
らされたパターンに形成された2本の上記素線を、互い
に上記所定スロットピッチずらして上記直線部を重ねて
配列してなる素線対が、1スロットピッチずつずらされ
て上記所定スロット数と同数対配列されて構成されてい
るものである。
【0010】また、2組の上記巻線アッセンブリが上記
固定子鉄心に径方向に2列に並んで巻装され、上記多相
固定子巻線を構成する各相の固定子巻線が、同一スロッ
ト群に巻装された上記第1および第2巻線を直列に結線
して4ターンの巻線に構成されているものである。
【0011】また、3組の上記巻線アッセンブリが上記
固定子鉄心に径方向に3列に並んで巻装され、上記多相
固定子巻線を構成する各相の固定子巻線が、同一スロッ
ト群に巻装された上記第1および第2巻線を直列に結線
して6ターンの巻線に構成されているものである。
【0012】また、2組の上記巻線アッセンブリが一方
の巻線アッセンブリで他方の巻線アッセンブリを内包す
るように上記固定子鉄心に巻装され、上記多相固定子巻
線を構成する各相の固定子巻線が、同一スロット群に巻
装された上記第1および第2巻線を直列に結線して4タ
ーンの巻線に構成されているものである。
【0013】また、上記各相の固定子巻線は、2組の上
記巻線アッセンブリ間の上記第1および第2巻線の巻線
端が2カ所の隣接番地渡り結線により結線され、かつ、
一方の組の上記巻線アッセンブリ内の上記第1および第
2巻線の巻線端が1カ所の同一番地渡り結線により結線
されて4ターンの巻線に構成されているものである。
【0014】また、上記各相の固定子巻線は、各組の上
記巻線アッセンブリ内の上記第1および第2巻線の巻線
端がそれぞれ1カ所の同一番地渡り結線により結線さ
れ、かつ、2組の上記巻線アッセンブリ間の上記第1お
よび第2巻線の巻線端が1カ所の隣接番地渡り結線によ
り結線されて4ターンの巻線に構成されているものであ
る。
【0015】また、上記素線の断面形状が略扁平形状で
あり、上記直線部が断面長手方向を径方向に一致させて
1列に並んで上記スロットに収納されているものであ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
について説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1に係る車
両用交流発電機の構成を示す断面図、図2はこの車両用
交流発電機の固定子を示す斜視図、図3はこの車両用交
流発電機における固定子巻線の1相分の結線状態を説明
する平面図、図4はこの車両用交流発電機の回路図、図
5および図6はそれぞれこの車両用交流発電機に適用さ
れる固定子巻線を構成する巻線アッセンブリの製造工程
を説明する図である。図7はこの車両用交流発電機に適
用される固定子巻線を構成する巻線アッセンブリを示す
図であり、図7の(a)はその側面図、図7の(b)は
その平面図である。図8はこの車両用交流発電機に適用
される固定子巻線を構成する素線の要部を示す斜視図、
図9はこの車両用交流発電機に適用される固定子巻線を
構成する素線の配列を説明する図である。図10はこの
車両用交流発電機の適用される固定子鉄心の構造を説明
する図であり、図10の(a)はその側面図、図10の
(b)はその背面図である。図11はこの車両用交流発
電機の適用される固定子の製造工程を説明する工程断面
図、図12はこの車両用交流発電機の適用される固定子
の製造工程を説明する工程断面図である。なお、図2で
は口出し線および渡り結線が省略されている。
【0017】図1において、車両用交流発電機は、ラン
ドル型の回転子7がアルミニウム製のフロントブラケッ
ト1およびリヤブラケット2から構成されたケース3内
にシャフト6を介して回転自在に装着され、固定子8が
回転子7の外周側を覆うようにケース3の内壁面に固着
されて構成されている。シャフト6は、フロントブラケ
ット1およびリヤブラケット2に回転可能に支持されて
いる。このシャフト6の一端にはプーリ4が固着され、
エンジンの回転トルクをベルト(図示せず)を介してシャ
フト6に伝達できるようになっている。回転子7に電流
を供給するスリップリング9がシャフト6の他端部に固
着され、一対のブラシ10がこのスリップリング9に摺
接するようにケース3内に配設されたブラシホルダ11
に収納されている。固定子8で生じた交流電圧の大きさ
を調整するレギュレータ18がブラシホルダ11に嵌着
されたヒートシク17に接着されている。固定子8に電
気的に接続され、固定子8で生じた交流を直流に整流す
る整流器12がケース3内に装着されている。
【0018】回転子7は、電流を流して磁束を発生する
回転子コイル13と、この回転子コイル13を覆うよう
に設けられ、回転子コイル13で発生された磁束によっ
て磁極が形成される一対のポールコア20、21とから
構成される。一対のポールコア20、21は、鉄製で、
それぞれ8つの爪形状の爪状磁極22、23が外周縁に
周方向に等角ピッチで突設され、爪状磁極22、23を
かみ合わせるように対向してシャフト6に固着されてい
る。さらに、ファン5が回転子7の軸方向の両端に固着
されている。また、吸気孔1a、2aがフロントブラケ
ット1およびリヤブラケット2の軸方向の端面に設けら
れ、排気孔1b、2bがフロントブラケット1およびリ
ヤブラケット2の外周両肩部に固定子巻線16のフロン
ト側およびリヤ側のコイルエンド群16a、16bの径
方向外側に対向して設けられている。
【0019】固定子8は、図2に示されるように、軸方
向に延びるスロット15aが周方向に所定ピッチで複数
形成された円筒状の積層鉄心から成る固定子鉄心15
と、固定子鉄心15に巻装された多相固定子巻線16
と、各スロット15a内に装着されて多相固定子巻線1
6と固定子鉄心15とを電気的に絶縁するインシュレー
タ19とを備えている。そして、多相固定子巻線16
は、径方向に2列に配設された2組の巻線アッセンブリ
29を備えている。巻線アッセンブリ29は、1本の素
線30が、固定子鉄心15の端面側のスロット15a外
で折り返されて、所定スロット数毎にスロット15a内
でスロット深さ方向に内層と外層とを交互に採るように
波巻きされて巻装された複数の巻線から構成されてい
る。ここでは、固定子鉄心15には、回転子7の磁極数
(16)に対応して、後述する3相固定子巻線160を
2組収容するように、96本のスロット15aが等間隔
に形成されている。また、素線30には、例えば絶縁被
覆された長方形の断面を有する長尺の銅線材が用いられ
る。
【0020】つぎに、1相分の固定子巻線161の巻線
構造について図3を参照して具体的に説明する。1相分
の固定子巻線161は、それぞれ1本の素線30からな
る第1乃至第4巻線31〜34から構成されている。そ
して、第1巻線31は、1本の素線30を、スロット番
号の1番から91番まで6スロットおきに、スロット1
5a内の外周側から1番目の位置と外周側から2番目の
位置とを交互に採るように波巻きして構成されている。
第2巻線32は、素線30を、スロット番号の1番から
91番まで6スロットおきに、スロット15a内の外周
側から2番目の位置と外周側から1番目の位置とを交互
に採るように波巻きして構成されている。第3巻線33
は、素線30を、スロット番号の1番から91番まで6
スロットおきに、スロット15a内の外周側から3番目
の位置と外周側から4番目の位置とを交互に採るように
波巻きして構成されている。第4巻線34は、素線30
を、スロット番号の1番から91番まで6スロットおき
に、スロット15a内の外周側から4番目の位置と外周
側から3番目の位置とを交互に採るように波巻きして構
成されている。これにより、第1乃至第4巻線31〜3
4は、それぞれ、1本の素線30を6スロット毎にスロ
ット15a内でスロット深さ方向に内層と外層とを交互
に採るように巻装されてなる1ターンの巻線を構成して
いる。そして、各スロット15a内には、素線30が長
方形断面の長手方向を径方向に揃えて径方向に1列に4
本並んで配列されている。
【0021】そして、固定子鉄心15の一端側におい
て、スロット番号の67番の外周側から2番目の位置か
ら延出する第1巻線31の巻線端31bと、スロット番
号の61番の外周側から3番目の位置から延出する第3
巻線33の巻線端33aとが渡り結線(隣接番地渡り結
線)され、ついで、スロット番号の61番の外周側から
2番目の位置から延出する第2巻線32の巻線端32b
と、スロット番号の55番の外周側から3番目の位置か
ら延出する第4巻線34の巻線端34aとが渡り結線
(隣接番地渡り結線)され、さらに、スロット番号の6
7番の外周側から4番目の位置から延出する第3巻線3
3の巻線端33bと、スロット番号の61番の外周側か
ら4番目の位置から延出する第4巻線34の巻線端34
bとが渡り結線(同一番地渡り結線)される。これによ
り、第1乃至第4巻線31〜34が直列に接続されて、
4ターンの1相分の固定子巻線161が形成される。こ
の時、スロット番号の61番の外周側から1番目の位置
から延出する第1巻線31の巻線端31aと、スロット
番号の55番の外周側から1番目の位置から延出する第
2巻線32の巻線端32aとが、固定子巻線161の口
出し線(O)および中性点(N)となる。
【0022】同様にして、素線30が巻装されるスロッ
ト15aを1つずつずらして6相分の固定子巻線161
が形成されている。そして、図4に示されるように、固
定子巻線161が3相分ずつ星型結線されて2組の3相
固定子巻線160を形成し、各3相固定子巻線160が
それぞれ整流器12に接続されている。各整流器12の
直流出力は並列に接続されて合成される。
【0023】ここで、第1乃至第4巻線31〜34を構
成するそれぞれの素線30は、1つのスロット15aか
ら固定子鉄心15の端面側に延出し、折り返されて6ス
ロット離れたスロット15aに入るように波巻きに巻装
されている。それぞれの素線30は、6スロット毎に、
スロット深さ方向(径方向)に関して、内層と外層とを
交互に採るように巻装されている。そして、第1巻線3
1と第2巻線32とは電気角で180°ずれて反転巻装
されている。同様に、第3巻線33と第4巻線34とは
電気角で180°ずれて反転巻装されている。また、固
定子鉄心15の端面側に延出して折り返された素線30
のターン部30aがコイルエンドを形成している。そこ
で、固定子鉄心15の両端において、ほぼ同一形状に形
成されたターン部30aが周方向に、かつ、径方向に互
いに離間して、2列となって周方向に整然と配列されて
コイルエンド群16a、16bを形成している。
【0024】ついで、固定子8の組立方法について図5
乃至図12を参照しつつ具体的に説明する。まず、図5
に示されるように、12本の長尺の素線30を同時に同
一平面上で雷状に折り曲げ形成する。ついで、図6に矢
印で示されるように、直角方向に治具にて折り畳んでゆ
き、図7に示される巻線アッセンブリ29を作製する。
そして、巻線アッセンブリ29が装着された鉄心37を
環状に成形しやすくするために、巻線アッセンブリ29
は作製後300℃で10分間アニール処理される。な
お、各素線30は、図8に示されるように、ターン部3
0aで連結された直線部30bが6スロットピッチ(6
P)で配列された平面状パターンに折り曲げ形成されて
いる。そして、隣り合う直線部30bが、ターン部30
aにより、素線30の幅(W)分ずらされている。巻線
アッセンブリ29は、このようなパターンに形成された
2本の素線30を図9に示されるように6スロットピッ
チずらして直線部30bを重ねて配列された素線対が1
スロットピッチずつずらして6対配列されて構成されて
いる。そして、素線30の端部が巻線アッセンブリ29
の両端の両側に6本ずつ延出されている。また、ターン
部30aが巻線アッセンブリ29の両側部に整列されて
配列されている。なお、図9に示されるように6スロッ
トピッチずらして直線部30bを重ねて配列された素線
対は、電気角で180°ずれている。また、台形形状の
スロット37aが所定のピッチ(電気角で30°)で形
成されたSPCC材を所定枚数積層し、その外周部をレ
ーザ溶接して、図10に示されるように、直方体の鉄心
37を作製する。
【0025】そして、図11の(a)に示されるよう
に、インシュレータ19が鉄心37のスロット37aに
装着され、2組の巻線アッセンブリ29の各直線部を各
スロット37a内に重ねて押し入れる。これにより、図
11の(b)に示されるように、2組の巻線アッセンブ
リ29が鉄心37に装着される。この時、素線30の直
線部30bは、インシュレータ19により鉄心37と絶
縁されてスロット37a内に径方向に4本並んで収納さ
れている。ついで、鉄心37を丸め、その端面同士を当
接させて溶接して、図11(c)に示されるように、円
筒状の鉄心38を得る。鉄心37を丸めることにより、
スロット37a(固定子鉄心のスロット15aに相当)
は略矩形断面形状となり、その開口部37b(スロット
15aの開口部15bに相当)は直線部30bのスロッ
ト幅方向寸法より小さくなる。そして、同一素線30の
端部同士を結線して、同一スロット群に巻装された第1
乃至第4巻線31〜34がそれぞれ1ターンの巻線を構
成する。ついで、6スロット離れて対をなす2組のスロ
ット対間で第1乃至第4巻線31〜34を構成する各素
線30のターン部30aを切断する。そして、得られた
第1乃至第4巻線31〜34の切断端(巻線端31a、
31b、32a、32b、33a、33b、34a、3
4b)同士を、図3に示される結線方法に基づいて、結
線して6相分の固定子巻線161を形成する。その後、
鉄心38がSPCC材を積層してなる円筒状の外装鉄心
39に挿入された後、焼きバメして一体化して、図12
に示される固定子8を得る。ここで、鉄心38と外装鉄
心39との一体物が固定子鉄心15に相当する。
【0026】このように構成された車両用交流発電機で
は、電流がバッテリ(図示せず)からブラシ10および
スリップリング9を介して回転子コイル13に供給さ
れ、磁束が発生される。この磁束により、一方のポール
コア20の爪状磁極22がN極に着磁され、他方のポー
ルコア21の爪状磁極23がS極に着磁される。一方、
エンジンの回転トルクがベルトおよびプーリ4を介して
シャフト6に伝達され、回転子7が回転される。そこ
で、多相固定子巻線16に回転磁界が与えられ、多相固
定子巻線16に起電力が発生する。この交流の起電力が
整流器12を通って直流に整流されるとともに、その大
きさがレギュレータ18により調整され、バッテリに充
電される。
【0027】そして、リヤ側においては、ファン5の回
転により、外気が整流器12のヒートシンクおよびレギ
ュレータ18のヒートシンク17にそれぞれ対向して設
けられた吸気孔2aを通じて吸い込まれ、シャフト6の
軸に沿って流れて整流器12およびレギュレータ18を
冷却し、その後ファン5により遠心方向に曲げられて多
相固定子巻線16のリヤ側のコイルエンド群16bを冷
却し、排気孔2bより外部に排出される。一方、フロン
ト側においては、ファン5の回転により、外気が吸気孔
1aから軸方向に吸い込まれ、その後ファン5により遠
心方向に曲げられて多相固定子巻線16のフロント側の
コイルエンド群16aを冷却し、排気孔1bより外部に
排出される。
【0028】このように、この実施の形態1によれば、
多相固定子巻線16は、1本の素線30が、固定子鉄心
15の端面側のスロット15a外で折り返されて、6ス
ロット毎にスロット15a内でスロット深さ方向に内層
と外層とを交互に採るように巻装されてなる複数の第1
乃至第4巻線31〜34を有している。そして、第1巻
線31(第3巻線33)を1スロットピッチで6本配列
して構成された第1巻線群と、第1巻線31(第3巻線
33)に対して電気角で180°ずれて反転巻装された
第2巻線32(第4巻線34)を1スロットピッチで6
本配列して構成された第2巻線群との対で構成された2
組の巻線アッセンブリ29を用いている。そして、2組
の巻線アッセンブリ29が固定子鉄心15に径方向に2
列に巻装されている。
【0029】そこで、巻線アッセンブリ29を固定子鉄
心15に2列に巻装することで、6相分の固定子巻線1
61が固定子鉄心15に巻装されることになり、組立性
を著しく向上させることができる。また、2組の巻線ア
ッセンブリ29間の巻線結線が2カ所の隣接番地渡り結
線により行われ、1組の巻線アッセンブリ29内の巻線
結線が1カ所の同一番地渡り結線により行われているの
で、渡り結線部が極めて単純な構造となる。それによ
り、渡り結線のための素線30の引き回しや曲げ等の作
業が著しく軽減され、結線作業性が大幅に向上される。
また、1相分の固定子巻線161における渡り結線部が
6スロット離れて対をなすスロット対の隣接する2組の
対に集中しているので、結線作業性が大幅に向上され
る。また、多相固定子巻線16を構成する第1乃至第4
巻線31〜34はそれぞれ1本の素線30(連続線)に
より作製されているので、従来の固定子50のように、
多数の短尺の導体セグメント54を固定子鉄心51に挿
入し、かつ、端部54b同士を溶接、半田付け等により
接合する必要がなく、固定子8の生産性を著しく向上さ
せることができる。また、コイルエンドが素線30のタ
ーン部30aで構成されるので、コイルエンド群16
a、16bにおける接合カ所は第1乃至第4巻線31〜
34の端部同士の接合部および渡り結線接合部のみとな
り、接合カ所が著しく削減される。これにより、接合に
よる絶縁被膜の消失に伴う短絡事故の発生が抑えられる
ので、優れた絶縁性が得られるとともに、高歩留まりが
得られる。さらに、接合による絶縁被膜の消失に伴う耐
腐食性の低下を抑えることができる。
【0030】また、連続線からなる2組の巻線アッセン
ブリ29を2列に並べて固定子鉄心15のスロット15
aに挿入できるので、多数の導体セグメント54を1本
ずつスロットに挿入する従来技術に比べて、作業性を著
しく向上させることができる。また、多相固定子巻線の
ターン数を増やす場合、連続線からなる巻線アッセンブ
リ29を直線部30b同士を相対して揃えるようにして
重ねて巻装することで容易に対応することができる。ま
た、この実施の形態1による固定子8は、連続線からな
る巻線アッセンブリ29を直方体の鉄心37のスロット
37aに開口部37bから挿入し、その後鉄心37を環
状に丸めて作製することができる。そこで、鉄心37の
開口部37bの開口寸法を素線30のスロット幅方法寸
法より大きくすることができるので、巻線アッセンブリ
29の挿入作業性を高めることができる。また、鉄心3
7を環状に成形することで開口部37bの開口寸法を素
線30のスロット幅方法寸法より小さくできるので、占
積率が高められ、出力を向上させることができる。さら
に、スロット数が多くなっても、固定子の生産性を低下
させることはない。さらにまた、導体セグメント54の
ように固定子鉄心15の軸方向に沿ってスロット15a
内に押し込む必要がないので、素線30の絶縁被膜の損
傷が発生しにくく、高い歩留まりが実現できる。
【0031】このように構成された固定子8を交流発電
機に搭載することにより得られる効果について以下に述
べる。まず、コイルエンドが素線30のターン部30a
で構成されるので、コイルエンド群16a、16bにお
ける接合カ所が著しく削減される。これにより、溶接に
よる素線30の軟化がなく、固定子としての剛性が高く
なり、磁気騒音を低減できる。また、コイルエンド群1
6a、16bは、ターン部30aを周方向に配列して構
成されている。これにより、導体セグメント54の端部
54b同士を接合している従来のコイルエンド群に比べ
て、コイルエンド群の固定子鉄心15の端面からの延出
高さを低くできる。これにより、コイルエンド群16
a、16bにおける通風抵抗が小さくなり、回転子7の
回転に起因する風音を低減させることができる。また、
コイルエンドのコイルの漏れリアクタンスが減少し、出
力・効率が向上する。
【0032】また、4本の素線30がスロット15a内
に径方向に1列に配列され、ターン部30aが周方向に
2列に並んで配列されている。これにより、コイルエン
ド群16a、16bを構成するターン部30aがそれぞ
れ径方向に2列に分散されるので、コイルエンド群16
a、16bの固定子鉄心15の端面からの延出高さを低
くできる。その結果、コイルエンド群16a、16bに
おける通風抵抗が小さくなり、回転子7の回転に起因す
る風音を低減させることができる。
【0033】また、固定子鉄心15の端面側で折り返さ
れたターン部30aが6スロット離れた異なるスロット
15a内に異なる層として配置された2つの直線部30
bを直列に接続している。これにより、各相のコイルエ
ンド間の干渉が抑えられ、固定子巻線の高占積化が図ら
れるので、高出力化が実現される。また、各ターン部3
0aは容易に略同一形状に形成できる。そして、各ター
ン部30aを略同一形状に形成することで、即ちコイル
エンド群16a、16bを構成するターン部30aを周
方向で略同一形状に形成することで、コイルエンド群1
6a、16bの内径側端面における周方向の凹凸が抑え
られるので、回転子7とコイルエンド群16a、16b
との間で発生する風騒音を低減させることができる。ま
た、漏れインダクタンスが等しくなり、安定した出力が
得られる。また、ターン部30aが周方向に離間し、か
つ、ターン部30a間の空間が周方向に略同一に形成さ
れているので、コイルエンド群16a、16b内への通
風が容易となり、冷却性が高められるとともに、冷却風
とコイルエンドとの干渉による騒音が低減される。ま
た、各ターン部30aが略同一形状に形成されて周方向
に整列されて配列されているので、各ターン部30aに
おける放熱性が同等となり、さらにコイルエンド群16
a、16bにおける放熱性が同等となる。それにより、
多相固定子巻線16での発熱は、各ターン部30aから
均等に放熱され、さらに両コイルエンド群16a、16
bから均等に放熱されることになり、多相固定子巻線1
6の冷却性が向上される。
【0034】また、素線30が巻装されるスロットピッ
チは回転子7のNS極ピッチに対応したピッチであるの
で、全節巻線となり、大きな出力が出せる。また、スロ
ット15aの開口部15bの開口寸法が素線30のスロ
ット幅方向寸法より小さく構成されているので、スロッ
ト15aから径方向内側への素線30の飛び出しが阻止
されるとともに、開口部15bでの回転子7との干渉音
も低減される。
【0035】また、直線部30bが長方形断面に形成さ
れているので、直線部30bをスロット15a内に収容
したときに、直線部30bの断面形状がスロット形状に
沿った形状となっている。これにより、スロット15a
内における素線30の占積率を高めることが容易となる
とともに、素線30から固定子鉄心15への伝熱を向上
させることができる。また、素線30が長方形の断面形
状に形成されているので、コイルエンドを構成するター
ン部30bからの放熱面積が大きくなり、多相固定子巻
線16の発熱が効果的に放熱される。さらに、長方形断
面の長辺を径方向と平行に配置することで、ターン部3
0b間の隙間を確保でき、コイルエンド群16a、16
b内への冷却風の通風を可能にできるとともに、径方向
への通風抵抗を低減することができる。ここで、この実
施の形態1では、直線部30bが長方形断面に形成され
ているものとしているが、直線部30bの断面形状は、
長方形断面に限らず、長方形の短辺を円弧とした長円形
断面、長楕円断面等の略扁平形状であればよい。
【0036】また、回転子7の磁極数が16で、96個
のスロット15aが固定子鉄心15に等角ピッチで形成
されている。そして、巻線30が6スロット毎のスロッ
ト15aに波巻きされているので、巻線30が波巻きさ
れるスロットのピッチが回転子7のNS極に対応したピ
ッチとなっている。これにより、最大トルクが得られる
ようになり、高出力化を実現できる。また、図4に示さ
れるように、第1乃至第4巻線31〜34を直列に接続
して構成された固定子巻線161が3本ずつ星型結線さ
れて2組の3相固定子巻線160を構成し、2組の3相
固定子巻線160がそれぞれ整流器12に接続され、さ
らに2つの整流器12の出力が並列に接続されている。
これにより、4ターンの3相固定子巻線160の直流出
力を合成して取り出すことができ、低回転域での発電不
足を解消することができる。
【0037】また、コイルエンド群16a、16bは、
高さが低く、接合部も少ないので、回転子7の回転によ
り、ファン5により形成された冷却風とコイルエンド群
16a、16bとの間の干渉音が小さい。両コイルエン
ド群16a、16bの形状が略等しく、かつ、ファン5
が回転子7の両端部に設けられているので、両コイルエ
ンド群16a、16bがバランス良く冷却され、固定子
巻線温度が均一に、かつ、大きく低減される。ここで、
ファン5は必ずしも回転子7の両端に設ける必要はな
く、大きな発熱体である固定子巻線や整流器の配設位置
を考慮して設ければよい。例えば、最大の発熱体である
固定子巻線のコイルエンドは冷却速度の大きいファンの
吐出側に配置し、整流器の配置されている側の回転子の
端部にファンを配設することがよい。また、車両エンジ
ンに取り付けられる場合、通常プーリがクランクシャフ
トにベルトを介して連結されるので、ファンの冷却排出
風がベルトに影響しないように、ファンを反プーリ側に
配設することがよい。なお、回転子の爪状磁極の型部も
送風作用があり、冷却手段として用いることができる。
【0038】また、コイルエンド群16a、16bの内
周側を構成する素線30の傾斜方向が平行となっている
ので、ケース3内の軸方向流れが素線30の傾斜に沿っ
て旋回する。これにより、回転子7の回転によって生じ
る軸方向流れがコントロールされる。つまり、コイルエ
ンド群16a、16bの内周側を構成する素線30が回
転子7の回転方向成分と冷却風の軸方向流れ成分との合
成方向に傾斜していれば、冷却風の軸方向流れが促進さ
れる。これにより、回転子コイル13が効率よく冷却さ
れるので、回転子コイル13の温度が下がり、界磁電流
が大きくなり、出力向上が望める。この場合、コイルエ
ンド群16a、16bの内周側を構成する素線30が軸
方向流れ成分に沿って傾斜しているので、干渉による風
騒音も低減される。一方、コイルエンド群16a、16
bの内周側を構成する素線30が回転子7の回転方向成
分と冷却風の反軸方向流れ成分との合成方向に傾斜して
いれば、冷却風の軸方向流れが低減される。これによ
り、径方向の吐出側の風量が増加し、吐出側に配置され
ているコイルエンドの冷却性が向上される。
【0039】また、コイルエンドを含んだ固定子8の軸
方向長さがポールコア20、21の軸方向長さより小さ
くなっているので、小型化が実現できる。また、ファン
5が回転子7の両端部に設けられている場合、ファン吐
出側にコイルエンドがないので、通風抵抗が著しく小さ
くなり、風騒音が低減されるとともに、整流器12等の
冷却内蔵物の温度上昇を抑えることができる。
【0040】また、多相固定子巻線16が収容されるス
ロット数が毎極毎相当たり2であり、毎極毎相当たりの
スロットに対応した2つの3相固定子巻線160を有し
ている。これにより、起磁力波形を正弦波形に近くする
ことができ、高調波成分を低減でき、安定した出力を得
ることができる。また、スロット15a数が多くなるの
で、固定子鉄心15のティースが細くなり、対向する爪
状磁極22、23間のティース内の磁気漏れが低減さ
れ、出力の脈動を抑制できる。また、スロット15aが
多くなるほど、スロット15aに対応してターン部30
aも多くなるので、コイルエンド群の放熱性が向上され
る。また、スロット15aおよび開口部15bが電気角
で30°の等間隔で配列されているので、磁気騒音の加
振力の原因である磁気脈動を低減できる。
【0041】なお、上記実施の形態1では、第1乃至第
4巻線31〜34のそれぞれの素線30の端部同士を接
合して1ターンの巻線を形成した後、第1乃至第4巻線
31〜34を構成する素線30のターン部30aを切断
し、その切断端を用いて渡り結線するものとしている
が、第1乃至第4巻線31〜34のそれぞれの素線30
の端部を用いて渡り結線するようにしてもよい。この場
合、接合カ所がさらに削減できるとともに、切断工程も
不要となる。
【0042】実施の形態2.図13はこの発明の実施の
形態2に係る車両用交流発電機における固定子巻線の1
相分の結線状態を示す平面図である。図13において、
1相分の固定子巻線161Aは、それぞれ1本の素線3
0からなる第1乃至第4巻線31〜34から構成されて
いる。そして、第1巻線31は、1本の素線30を、ス
ロット番号の1番から91番まで6スロットおきに、ス
ロット15a内の外周側から1番目の位置と外周側から
2番目の位置とを交互に採るように波巻きして構成され
ている。第2巻線32は、素線30を、スロット番号の
1番から91番まで6スロットおきに、スロット15a
内の外周側から2番目の位置と外周側から1番目の位置
とを交互に採るように波巻きして構成されている。第3
巻線33は、素線30を、スロット番号の1番から91
番まで6スロットおきに、スロット15a内の外周側か
ら3番目の位置と外周側から4番目の位置とを交互に採
るように波巻きして構成されている。第4巻線34は、
素線30を、スロット番号の1番から91番まで6スロ
ットおきに、スロット15a内の外周側から4番目の位
置と外周側から3番目の位置とを交互に採るように波巻
きして構成されている。これにより、第1乃至第4巻線
31〜34は、それぞれ、1本の素線30を6スロット
毎にスロット15a内でスロット深さ方向に内層と外層
とを交互に採るように巻装されてなる1ターンの巻線を
構成している。
【0043】そして、固定子鉄心15の一端側におい
て、スロット番号の67番の外周側から2番目の位置か
ら延出する第1巻線31の巻線端31bと、スロット番
号の61番の外周側から3番目の位置から延出する第3
巻線33の巻線端33aとが渡り結線(隣接番地渡り結
線)され、ついで、スロット番号の67番の外周側から
4番目の位置から延出する第3巻線33の巻線端33b
と、スロット番号の61番の外周側から4番目の位置か
ら延出する第4巻線34の巻線端34bとが渡り結線
(同一番地渡り結線)され、さらに、スロット番号の6
1番の外周側から1番目の位置から延出する第1巻線3
1の巻線端31aと、スロット番号の55番の外周側か
ら1番目の位置から延出する第2巻線32の巻線端32
aとが渡り結線(同一番地渡り結線)される。これによ
り、第1乃至第4巻線31〜34が直列に接続されて、
4ターンの1相分の固定子巻線161Aが形成される。
この時、スロット番号の61番の外周側から2番目の位
置から延出する第2巻線32の巻線端32bと、スロッ
ト番号の55番の外周側から3番目の位置から延出する
第4巻線34の巻線端34aとが、固定子巻線161A
の口出し線(O)および中性点(N)となる。
【0044】以上説明したように、この実施の形態2に
よる1相分の固定子巻線161Aは、第1乃至第4巻線
31〜34の渡り結線方法を除いて、上記実施の形態1
による固定子巻線161と同様に構成されている。つま
り、この実施の形態2では、2組の巻線アッセンブリ2
9を固定子鉄心15に径方向に2列に巻装している。そ
して、2カ所の同一番地渡り結線により各組の巻線アッ
センブリ29内の巻線間を結線し、1カ所の隣接番地渡
り結線により2組の巻線アッセンブリ29間の巻線間を
結線して4ターンの1相分の固定子巻線161Aを形成
している。そこで、この実施の形態2においても、上記
実施の形態1と同様の効果が得られる。
【0045】実施の形態3.図14はこの発明の実施の
形態3に係る車両用交流発電機における固定子巻線の1
相分の結線状態を示す平面図である。図14において、
1相分の固定子巻線161Cは、それぞれ1本の素線3
0からなる第1乃至第6巻線31〜36から構成されて
いる。そして、第1巻線31は、1本の素線30を、ス
ロット番号の1番から91番まで6スロットおきに、ス
ロット15a内の外周側から1番目の位置と外周側から
2番目の位置とを交互に採るように波巻きして構成され
ている。第2巻線32は、素線30を、スロット番号の
1番から91番まで6スロットおきに、スロット15a
内の外周側から2番目の位置と外周側から1番目の位置
とを交互に採るように波巻きして構成されている。第3
巻線33は、素線30を、スロット番号の1番から91
番まで6スロットおきに、スロット15a内の外周側か
ら3番目の位置と外周側から4番目の位置とを交互に採
るように波巻きして構成されている。第4巻線34は、
素線30を、スロット番号の1番から91番まで6スロ
ットおきに、スロット15a内の外周側から4番目の位
置と外周側から3番目の位置とを交互に採るように波巻
きして構成されている。第5巻線35は、素線30を、
スロット番号の1番から91番まで6スロットおきに、
スロット15a内の外周側から5番目の位置と外周側か
ら6番目の位置とを交互に採るように波巻きして構成さ
れている。第6巻線36は、素線30を、スロット番号
の1番から91番まで6スロットおきに、スロット15
a内の外周側から6番目の位置と外周側から5番目の位
置とを交互に採るように波巻きして構成されている。こ
れにより、第1乃至第6巻線31〜36は、それぞれ、
1本の素線30を6スロット毎にスロット15a内でス
ロット深さ方向に内層と外層とを交互に採るように巻装
されてなる1ターンの巻線を構成している。
【0046】そして、固定子鉄心15の一端側におい
て、スロット番号の67番の外周側から2番目の位置か
ら延出する第1巻線31の巻線端31bと、スロット番
号の61番の外周側から3番目の位置から延出する第3
巻線33の巻線端33aとが渡り結線(隣接番地渡り結
線)され、スロット番号の67番の外周側から4番目の
位置から延出する第3巻線33の巻線端33bと、スロ
ット番号の61番の外周側から5番目の位置から延出す
る第5巻線35の巻線端35aとが渡り結線(隣接番地
渡り結線)され、ついで、スロット番号の61番の外周
側から2番目の位置から延出する第2巻線32の巻線端
32bと、スロット番号の55番の外周側から3番目の
位置から延出する第4巻線34の巻線端34aとが渡り
結線(隣接番地渡り結線)され、スロット番号の61番
の外周側から4番目の位置から延出する第4巻線34の
巻線端34bと、スロット番号の55番の外周側から5
番目の位置から延出する第6巻線36の巻線端36aと
が渡り結線(隣接番地渡り結線)され、さらに、スロッ
ト番号の67番の外周側から6番目の位置から延出する
第5巻線35の巻線端35aと、スロット番号の61番
の外周側から6番目の位置から延出する第6巻線36の
巻線端36aとが渡り結線(同一番地渡り結線)され
る。これにより、第1乃至第6巻線31〜36が直列に
接続されて、6ターンの1相分の固定子巻線161Cが
形成される。この時、スロット番号の61番の外周側か
ら1番目の位置から延出する第1巻線31の巻線端31
aと、スロット番号の55番の外周側から1番目の位置
から延出する第2巻線32の巻線端32aとが、固定子
巻線161Cの口出し線(O)および中性点(N)とな
る。
【0047】以上説明したように、この実施の形態3に
よる1相分の固定子巻線161Cは、ターン数および第
1乃至第6巻線31〜36の渡り結線方法を除いて、上
記実施の形態1による固定子巻線161と同様に構成さ
れている。つまり、この実施の形態3では、3組の巻線
アッセンブリ29を固定子鉄心15に径方向に3列に巻
装している。そして、1カ所の同一番地渡り結線により
1組の巻線アッセンブリ29内の巻線間を結線し、4カ
所の隣接番地渡り結線により隣接する巻線アッセンブリ
29間の巻線間を結線して6ターンの1相分の固定子巻
線161Cを形成している。そこで、この実施の形態3
においても、上記実施の形態1と同様の効果が得られ
る。
【0048】実施の形態4.図15はこの発明の実施の
形態4に係る車両用交流発電機における固定子を示す斜
視図である。なお、図15では口出し線および渡り結線
等が省略されている。
【0049】図15において、固定子8Aは、固定子鉄
心15と、固定子鉄心15に巻装された多相固定子巻線
16Aと、各スロット15a内に装着されて多相固定子
巻線16Aと固定子鉄心15とを電気的に絶縁するイン
シュレータ19とを備えている。そして、多相固定子巻
線群16Aは、1本の素線40(400)が、固定子鉄
心15の端面側のスロット15a外で折り返されて、所
定スロット数毎にスロット15a内でスロット深さ方向
に内層と外層とを交互に採るように波巻きされて巻装さ
れた巻線を複数備えている。この実施の形態4において
も、固定子鉄心15には、回転子の磁極数(16)に対
応して、3相固定子巻線を2組収容するように、96本
のスロット15aが等間隔に形成されている。なお、多
相固定子巻線16Aは、素線40により形成された巻線
が、素線400により形成された巻線に内包されるよう
に巻装されて構成されているので、図15では、素線4
0は素線400のターン部400aに覆われて見えてい
ない。
【0050】ついで、1相分の固定子巻線162の巻線
構造について図16を参照しつつ説明する。1相分の固
定子巻線162は、それぞれ1本の素線400からなる
第1および第2巻線41、42とそれぞれ1本の素線4
0からなる第3および第4巻線43、44とから構成さ
れている。そして、素線40、400は、同一のもの
で、例えば絶縁被覆された長方形断面を有する銅線材が
用いられる。そして、第1巻線41は、1本の素線40
0を、スロット番号の1番から91番まで6スロットお
きに、スロット15a内の外周側から1番目の位置と外
周側から4番目の位置とを交互に採るように波巻きして
構成されている。第2巻線42は、素線400を、スロ
ット番号の1番から91番まで6スロットおきに、スロ
ット15a内の外周側から4番目の位置と外周側から1
番目の位置とを交互に採るように波巻きして構成されて
いる。第3巻線43は、素線40を、スロット番号の1
番から91番まで6スロットおきに、スロット15a内
の外周側から2番目の位置と外周側から3番目の位置と
を交互に採るように波巻きして構成されている。第4巻
線44は、素線40を、スロット番号の1番から91番
まで6スロットおきに、スロット15a内の外周側から
3番目の位置と外周側から2番目の位置とを交互に採る
ように波巻きして構成されている。これにより、第1乃
至第4巻線41〜44は、それぞれ、1本の素線400
(40)を6スロット毎にスロット15a内でスロット
深さ方向に内層と外層とを交互に採るように巻装されて
なる1ターンの巻線を構成している。そして、各スロッ
ト15a内には、素線400、40が長方形断面の長手
方向を径方向に揃えて径方向に1列に4本並んで配列さ
れている。
【0051】そして、固定子鉄心15の一端側におい
て、スロット番号の67番の外周側から3番目の位置か
ら延出する第3巻線43の巻線端43bと、スロット番
号の61番の外周側から4番目の位置から延出する第2
巻線42の巻線端42aとが渡り結線(隣接番地渡り結
線)され、ついで、スロット番号の61番の外周側から
3番目の位置から延出する第4巻線44の巻線端44b
と、スロット番号の55番の外周側から4番目の位置か
ら延出する第1巻線41の巻線端41aとが渡り結線
(隣接番地渡り結線)され、さらに、スロット番号の6
1番の外周側から2番目の位置から延出する第3巻線4
3の巻線端43aと、スロット番号の55番の外周側か
ら2番目の位置から延出する第4巻線44の巻線端44
aとが渡り結線(同一番地渡り結線)される。これによ
り、第1乃至第4巻線41〜44が直列に接続されて、
4ターンの1相分の固定子巻線162が形成される。こ
の時、スロット番号の67番の外周側から1番目の位置
から延出する第2巻線42の巻線端42bと、スロット
番号の61番の外周側から1番目の位置から延出する第
1巻線41の巻線端41bとが、固定子巻線162の口
出し線(O)および中性点(N)となる。
【0052】同様にして、素線40、400が巻装され
るスロット15aを1つずつずらして6相分の固定子巻
線162が形成されている。そして、上記実施の形態1
と同様に、図4に示されるように、固定子巻線162が
3相分ずつ星型結線されて2組の3相固定子巻線を形成
し、各3相固定子巻線がそれぞれ整流器12に接続され
ている。各整流器12の直流出力は並列に接続されて合
成される。
【0053】ここで、第1乃至第4巻線41〜44を構
成するそれぞれの素線40、400は、1つのスロット
15aから固定子鉄心15の端面側に延出し、折り返さ
れて6スロット離れたスロット15aに入るように波巻
きに巻装されている。それぞれの素線40、400は、
6スロット毎に、スロット深さ方向(径方向)に関し
て、内層と外相とを交互に採るように巻装されている。
そして、第1巻線41と第2巻線42とは電気角で18
0°ずれて反転巻装されている。同様に、第3巻線43
と第4巻線44とは電気角で180°ずれて反転巻装さ
れている。
【0054】ついで、固定子8Aの組立方法について図
17乃至図22を参照しつつ具体的に説明する。まず、
12本の長尺の素線40を折り曲げ加工して、図17に
示されるように、第1の巻線アッセンブリ45が作製さ
れる。各素線40は、図18に示されるように、ターン
部40aで連結された直線部40bが6スロットピッチ
(6P)で配列された平面状パターンに折り曲げ形成さ
れている。そして、隣り合う直線部40bが、ターン部
40aにより、素線40の幅(W)分ずらされている。
第1の巻線アッセンブリ45は、このようなパターンに
形成された2本の素線40を図19に示されるように6
スロットピッチ(6P)ずらして直線部40bを重ねて
配列された素線対が1スロットピッチずつずらして6対
配列されて構成されている。そして、素線40のターン
部40aが第1の巻線アッセンブリ45の両側部に整列
されて配列されている。
【0055】ついで、図示していないが、12本の長尺
の素線400を折り曲げ加工して、第2の巻線アッセン
ブリが作製される。各素線400は、図20に示される
ように、ターン部400aで連結された直線部400b
が6スロットピッチ(6P)で配列された平面状パター
ンに折り曲げ形成されている。そして、隣り合う直線部
400bが、ターン部400aにより、素線400の幅
のほぼ2倍(2W)分ずらされている。また、ターン部
400aの内径が第1の巻線アッセンブリ45を構成す
る素線40のターン部40aの外径(D)と略同等に形
成されている。第2の巻線アッセンブリは、このような
パターンに形成された2本の素線400を図21に示さ
れるように6スロットピッチ(6P)ずらして直線部4
00bを重ねて配列された素線対が1スロットピッチず
つずらして6対配列されて構成されている。そして、素
線400のターン部400aが第2の巻線アッセンブリ
の両側部に整列されて配列されている。なお、素線40
0は、素線40と同じものである。そして、第2の巻線
アッセンブリは、ターン部400aの径および直線部4
00bのずれ量が異なる点を除いて、第1の巻線アッセ
ンブリ45と同様に構成されている。
【0056】ついで、このように構成された第1の巻線
アッセンブリ45を第2の巻線アッセンブリ内に挿入
し、2重の巻線アッセンブリ群を得る。この時、2重の
巻線アッセンブリ群においては、図22に示されるよう
に、ターン部400aはターン部40aを取り囲むよう
に配置され、直線部400bは2本の直線部40bの両
側に配置されている。なお、図22は1相分の固定子巻
線162を構成する第1乃至第4巻線41〜44の要部
を示している。
【0057】ついで、図示していないが、インシュレー
タ19が鉄心37のスロット37aに装着され、2重の
巻線アッセンブリ群の各直線部40b、400bを各ス
ロット37a内に押し入れて、2重の巻線アッセンブリ
群が鉄心37に装着される。これにより、素線40、4
00の直線部40b、400bは、インシュレータ19
により鉄心37と絶縁されてスロット37a内に径方向
に4本並んで収納されている。その後、鉄心37を丸
め、その端面同士を当接させてレーザ溶接し、円筒状の
鉄心38を得る。そして、図16に示される結線方法に
基づいて、各素線40、400の端部同士を結線して多
相固定子巻線16Aを形成する。その後、鉄心38がS
PCC材を積層してなる円筒状の外周鉄心39に挿入さ
れ、焼きバメして一体化して、図15に示されるような
固定子8Aを得る。
【0058】このように構成された固定子8Aでは、第
1乃至第4巻線41〜44を構成するそれぞれの素線4
0、400は、1つのスロット15aから固定子鉄心1
5の端面側に延出し、折り返されて6スロット離れたス
ロット15aに入るように波巻きに巻装されている。そ
して、固定子鉄心15の端面側に延出して折り返された
素線40、400のターン部40a、400aがコイル
エンドを形成している。その結果、固定子鉄心15の両
端において、ターン部400aがターン部40aを取り
囲むようにして、ターン部40a、400aが周方向に
整然と配列されてコイルエンド群16a、16bを形成
している。
【0059】このように、この実施の形態4によれば、
多相固定子巻線16Aは、1本の素線30が、固定子鉄
心15の端面側のスロット15a外で折り返されて、6
スロット毎にスロット15a内でスロット深さ方向に内
層と外層とを交互に採るように巻装されてなる複数の第
1乃至第4巻線41〜44を有している。そして、第1
巻線41(第3巻線43)を1スロットピッチで6本配
列して構成された第1巻線群と、第1巻線41(第3巻
線43)に対して電気角で180°ずれて反転巻装され
た第2巻線42(第4巻線44)を1スロットピッチで
6本配列して構成された第2巻線群との対で構成された
第1および第2の巻線アッセンブリ45を用いている。
そして、第2の巻線アッセンブリが第1の巻線アッセン
ブリ45を内包するようにして固定子鉄心15に巻装さ
れている。
【0060】そこで、第1および第2の巻線アッセンブ
リを2重にして固定子鉄心15に巻装することで、6相
分の固定子巻線162が固定子鉄心15に巻装されるこ
とになり、組立性を著しく向上させることができる。ま
た、第1および第2の巻線アッセンブリ間の巻線結線が
2カ所の隣接番地渡り結線により行われ、第2の巻線ア
ッセンブリ内の巻線結線が1カ所の同一番地渡り結線に
より行われているので、渡り結線部が極めて単純な構造
となる。それにより、渡り結線のための素線40、40
0の引き回しや曲げ等の作業が著しく軽減され、結線作
業性が大幅に向上される。また、1相分の固定子巻線1
62における渡り結線部が6スロット離れて対をなすス
ロット対の隣接する2組の対に集中しているので、結線
作業性が大幅に向上される。また、この実施の形態4に
よれば、ターン部40a、400aが重なって2層とな
って周方向に配列されているので、コイルエンド高さは
素線40の1本分高くなるが、周方向におけるターン部
40a、400a間距離が大きくなり、素線間の短絡事
故を防止できる。また、多相固定子巻線のターン数を増
やす場合、連続線からなる巻線アッセンブリを高さ方向
に重ねて巻装することで容易に対応することができる。
【0061】実施の形態5.図23はこの発明の実施の
形態5に係る車両用交流発電機における固定子巻線の結
線方法を説明する平面図である。この実施の形態5で
は、上記実施の形態4と同様に、第2の巻線アッセンブ
リが第1の巻線アッセンブリ45を内包するように固定
子鉄心15に巻装されている。そして、固定子鉄心15
の一端側において、スロット番号の67番の外周側から
1番目の位置から延出する第2巻線42の巻線端42b
と、スロット番号の61番の外周側から1番目の位置か
ら延出する第1巻線41の巻線端41bとが渡り結線
(同一番地渡り結線)され、ついで、スロット番号の6
1番の外周側から2番目の位置から延出する第3巻線4
3の巻線端43aと、スロット番号の55番の外周側か
ら2番目の位置から延出する第4巻線44の巻線端44
aとが渡り結線(同一番地渡り結線)され、さらに、ス
ロット番号の61番の外周側から3番目の位置から延出
する第4巻線44の巻線端44bと、スロット番号の5
5番の外周側から4番目の位置から延出する第1巻線4
1の巻線端41aとが渡り結線(隣接番地渡り結線)さ
れる。これにより、第1乃至第4巻線41〜44が直列
に接続されて、4ターンの1相分の固定子巻線162A
が形成される。この時、スロット番号の67番の外周側
から3番目の位置から延出する第3巻線43の巻線端4
3bと、スロット番号の61番の外周側から4番目の位
置から延出する第2巻線42の巻線端42aとが、固定
子巻線162Aの口出し線(O)および中性点(N)と
なる。
【0062】以上説明したように、この実施の形態5に
よる1相分の固定子巻線162Aは、第1乃至第4巻線
41〜44の渡り結線方法を除いて、上記実施の形態4
と同様に構成されている。つまり、この実施の形態5で
は、2カ所の同一番地渡り結線により各組の巻線アッセ
ンブリ内の巻線間を結線し、1カ所の隣接番地渡り結線
により2組の巻線アッセンブリ間の巻線間を結線して4
ターンの1相分の固定子巻線161Aを形成している。
そこで、この実施の形態5においても、上記実施の形態
4と同様の効果が得られる。
【0063】なお、上記各実施の形態では、ファン5が
ケース3内に配設されているものとしているが、ファン
は車両用交流発電機の外に回転子の回転と伴って回転す
るように設けてもよい。また、上記各実施の形態では、
6ターン、4ターンおよび2ターンのものについて説明
しているが、更に低速出力が要求される場合は、8ター
ンとしても良い。この場合でも、巻線アッセンブリ29
を径方向に4列に並べて固定子鉄心15に挿入したり、
巻線アッセンブリ45を4重に重ねて固定子鉄心15に
挿入するだけで対応できる。むろん、奇数のターン数で
もよい。また、上記各実施の形態では、全節巻き発電機
に適用するものとして説明しているが、短節巻(全節巻
きでない)発電機に本構造を適用しても良い。また、上
記各実施の形態では、回転子コイルをブラケットに固定
し、エアギャップより回転界磁を供給するタイプの車両
用交流発電機にも適用できる。また、上記各実施の形態
では、16極の磁極数に対して、固定子のスロット数を
96スロットとしたが、12極の磁極数に対しては、3
相で72個のスロット、20極の磁極数に対しては12
0のスロットを採用してもよい。また、毎極毎相1の場
合は、16極の磁極数でスロット数48、12極の磁極
数でスロット数36、20極の磁極数でスロット数60
でも良い。また、上記各実施の形態では、固定子鉄心の
外周鉄心をSPCC材の積層体として構成しているが、
外装鉄心は一体物であるパイプ形状のものを用いても良
い。また、直方体の鉄心のスロットに巻線群を挿入した
後、径方向からティース先端を加工治具を押し当て塑性
変形させて、スロットの開口部を狭めても良い。
【0064】また、上記各実施の形態では、爪状磁極を
持つランデル型の回転子を用いるものとしているが、突
極型の磁極を持つセーレント型の回転子を用いても、同
様の効果が得られる。また、上記各実施の形態では、フ
ァン5として遠心ファンを用いるものとしているが、軸
流成分を生じる軸流ファンや斜流ファンであっても、遠
心成分を有するので、軸流ファンや斜流ファンを用いて
も、同様の効果が得られる。また、上記各実施の形態で
は、整流器が反プーリ側に配置され、ファンも回転子に
対して同じ側に配置されているが、整流器の温度に特に
問題がない場合は、ファンをプーリ側に配置しても良
い。固定子のコイルエンドの高さが低いために、ファン
の通風路における吐出側の通風抵抗は著しく減少してい
るので、全体風量は増える。従って、整流器やプーリと
ファンとの位置関係は、エンジンの取り付け位置や、風
騒音、磁気騒音、各部の温度状態を鑑みて、最適な位置
を選択すればよい。また、上記各実施の形態では、素線
を離間させて巻線を形成するようにしているが、素線は
絶縁被膜を有しているので、素線を完全に密接させるよ
うに巻線を成形してもよい。この構成によれば、コイル
エンドをさらに高密度化でき、寸法をさらに小さくでき
る。また、素線間の隙間を小さくすることによって、凹
凸が少なくなるので、風騒音をさらに低減できる。ま
た、素線間の接触により、巻線の剛性が高くなるので、
振動による素線間や鉄心との短絡、さらには磁気騒音を
低減できる。また、素線間の熱伝導性が良くなるので、
素線の温度が均一となり、さらに固定子の温度が低減さ
れる。また、上記各実施の形態では、素線群の固定子鉄
心への挿入時に、予め鉄心側にインシュレータを挿入し
ているが、素線群のスロット収容部にインシュレータを
予め巻き付けて、鉄心に挿入するようにしてもよい。ま
た、長尺のインシュレータを直方体の鉄心上に載置し、
その上から素線群を挿入するようにして、インシュレー
タも同時にスロット内に収容するようにしてもよい。こ
の場合、後工程で、突出したインシュレータを一括除去
すればよい。さらに、予め、素線群のスロット収容部を
絶縁樹脂でモールドしておいても良い。この場合、量産
性が格段に向上する。また、上記各実施の形態では、直
方体の鉄心を丸めて作製した環状の鉄心を外装鉄心に挿
入した後、焼きバメにより一体化するものとしている
が、直方体の鉄心を丸めて作製した環状の鉄心を外装鉄
心に圧入して一体化するようにしてもよい。
【0065】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0066】この発明によれば、軸方向に延びるスロッ
トが周方向に所定ピッチで複数形成された積層鉄心から
なる円筒状の固定子鉄心と、連続線からなる素線が、上
記固定子鉄心の端面側の上記スロット外で折り返され
て、所定スロット数毎に上記スロット内でスロット深さ
方向に内層と外層とを交互に採るように巻装されてなる
複数の巻線からなる多相固定子巻線とを有し、上記複数
の巻線は、複数本の上記素線を同時に折り畳んで形成さ
れた少なくとも2組の巻線アッセンブリで構成され、上
記巻線アッセンブリは、直線部がターン部により連結さ
れて所定スロットピッチで配列され、かつ、隣り合う該
直線部が該ターン部によりスロット深さ方向に内層と外
層とを交互に採るようにずらされたパターンに形成され
た2本の上記素線を、互いに上記所定スロットピッチず
らして上記直線部を重ねて配列してなる素線対が、1ス
ロットピッチずつずらされて上記所定スロット数と同数
対配列されて構成されているので、コイルエンドにおけ
る接合カ所が著しく低減され、耐腐食性および絶縁性が
高められるとともに、複数の巻線を巻線アッセンブリと
して一括して固定子鉄心に巻装でき、組立性および生産
性が高められる交流発電機の固定子が得られる。
【0067】また、2組の上記巻線アッセンブリが上記
固定子鉄心に径方向に2列に並んで巻装され、上記多相
固定子巻線を構成する各相の固定子巻線が、同一スロッ
ト群に巻装された上記第1および第2巻線を直列に結線
して4ターンの巻線に構成されているので、各相4ター
ンの固定子巻線からなる多相固定子巻線を簡易に構成す
ることができる。
【0068】また、3組の上記巻線アッセンブリが上記
固定子鉄心に径方向に3列に並んで巻装され、上記多相
固定子巻線を構成する各相の固定子巻線が、同一スロッ
ト群に巻装された上記第1および第2巻線を直列に結線
して6ターンの巻線に構成されているので、各相6ター
ンの固定子巻線からなる多相固定子巻線を簡易に構成す
ることができる。
【0069】また、2組の上記巻線アッセンブリが一方
の巻線アッセンブリで他方の巻線アッセンブリを内包す
るように上記固定子鉄心に巻装され、上記多相固定子巻
線を構成する各相の固定子巻線が、同一スロット群に巻
装された上記第1および第2巻線を直列に結線して4タ
ーンの巻線に構成されているので、各相4ターンの固定
子巻線からなる多相固定子巻線を簡易に構成することが
できる。
【0070】また、上記各相の固定子巻線は、2組の上
記巻線アッセンブリ間の上記第1および第2巻線の巻線
端が2カ所の隣接番地渡り結線により結線され、かつ、
一方の組の上記巻線アッセンブリ内の上記第1および第
2巻線の巻線端が1カ所の同一番地渡り結線により結線
されて4ターンの巻線に構成されているので、渡り結線
部が単純な構造となり、結線作業性を向上させることが
できる。
【0071】また、上記各相の固定子巻線は、各組の上
記巻線アッセンブリ内の上記第1および第2巻線の巻線
端がそれぞれ1カ所の同一番地渡り結線により結線さ
れ、かつ、2組の上記巻線アッセンブリ間の上記第1お
よび第2巻線の巻線端が1カ所の隣接番地渡り結線によ
り結線されて4ターンの巻線に構成されているので、渡
り結線部が単純な構造となり、結線作業性を向上させる
ことができる。
【0072】また、上記素線の断面形状が略扁平形状で
あり、上記直線部が断面長手方向を径方向に一致させて
1列に並んで上記スロットに収納されているので、スロ
ット内の素線の占積率が高められるとともに、コイルエ
ンド群内への冷却風の通風が可能となり、径方向への通
風抵抗が低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発
電機の構成を示す断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発
電機の固定子を示す斜視図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発
電機における固定子巻線の1相分の結線状態を説明する
平面図である。
【図4】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発
電機の回路図である。
【図5】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発
電機に適用される固定子巻線を構成する巻線アッセンブ
リの製造工程を説明する図である。
【図6】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発
電機に適用される固定子巻線を構成する巻線アッセンブ
リの製造工程を説明する図である。
【図7】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発
電機に適用される固定子巻線を構成する巻線アッセンブ
リを示す図である。
【図8】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発
電機に適用される固定子巻線を構成する素線の要部を示
す斜視図である。
【図9】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発
電機に適用される固定子巻線を構成する素線の配列を説
明する図である。
【図10】 この車両用交流発電機の適用される固定子
鉄心の構造を説明する図である。
【図11】 この車両用交流発電機の適用される固定子
の製造工程を説明する工程断面図である。
【図12】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流
発電機の適用される固定子の製造工程を説明する工程断
面図である。
【図13】 この発明の実施の形態2に係る車両用交流
発電機における固定子巻線の1相分の結線状態を説明す
る平面図である。
【図14】 この発明の実施の形態3に係る車両用交流
発電機における固定子巻線の1相分の結線状態を説明す
る平面図である。
【図15】 この発明の実施の形態4に係る車両用交流
発電機における固定子を示す斜視図である。
【図16】 この発明の実施の形態4に係る車両用交流
発電機における固定子巻線の1相分の結線状態を説明す
る平面図である。
【図17】 この発明の実施の形態4に係る車両用交流
発電機に適用される固定子巻線を構成する第1の巻線ア
ッセンブリを示す平面図である。
【図18】 第1の巻線アッセンブリを構成する素線の
成形形状を説明する斜視図である。
【図19】 第1の巻線アッセンブリにおける素線の配
列状態を説明する斜視図である。
【図20】 この発明の実施の形態4に係る車両用交流
発電機に適用される固定子巻線を構成する第2の巻線ア
ッセンブリを構成する素線の成形形状を説明する斜視図
である。
【図21】 第2の巻線アッセンブリにおける素線の配
列状態を説明する斜視図である。
【図22】 この発明の実施の形態4に係る車両用交流
発電機に適用される固定子巻線における素線の配列状態
を説明する斜視図である。
【図23】 この発明の実施の形態5に係る車両用交流
発電機における固定子巻線の1相分の結線状態を説明す
る平面図である。
【図24】 従来の車両用交流発電機の固定子の要部を
示す側面図である。
【図25】 従来の車両用交流発電機の固定子に適用さ
れる導体セグメントを示す斜視図である。
【図26】 従来の車両用交流発電機の固定子の要部を
フロント側およびリヤ側から見た斜視図である。
【図27】 従来の車両用交流発電機の固定子の要部を
フロント側およびリヤ側から見た斜視図である。
【符号の説明】
8、8A 固定子、15 固定子鉄心、15a スロッ
ト、16、16A 多相固定子巻線、29 巻線アッセ
ンブリ、30、40、400 素線、31、41 第1
巻線、32、42 第2巻線、33、43 第3巻線、
34、44 第4巻線、35 第5巻線、36 第6巻
線、45 第1の巻線アッセンブリ、160 3相固定
子巻線、161、161A、161C、162、162
A 1相分の固定子巻線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H002 AA07 AA08 AB04 AC03 AC05 AC08 AE02 5H603 AA04 AA09 BB02 BB05 BB09 BB12 CA01 CA05 CB02 CB23 CB24 CC01 CC13 CC17 CD02 CD13 CE02 EE02 EE09 EE12 FA01 5H604 AA08 BB03 BB08 BB10 BB14 CC01 CC05 CC13 CC19 DA01 DB01 PE01 QA01 5H619 AA04 AA05 BB02 BB17 PP01 PP14

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向に延びるスロットが周方向に所定
    ピッチで複数形成された積層鉄心からなる円筒状の固定
    子鉄心と、連続線からなる素線が、上記固定子鉄心の端
    面側の上記スロット外で折り返されて、所定スロット数
    毎に上記スロット内でスロット深さ方向に内層と外層と
    を交互に採るように巻装されてなる複数の巻線からなる
    多相固定子巻線とを有し、 上記複数の巻線は、複数本の上記素線を同時に折り畳ん
    で形成された少なくとも2組の巻線アッセンブリで構成
    され、 上記巻線アッセンブリは、直線部がターン部により連結
    されて所定スロットピッチで配列され、かつ、隣り合う
    該直線部が該ターン部によりスロット深さ方向に内層と
    外層とを交互に採るようにずらされたパターンに形成さ
    れた2本の上記素線を、互いに上記所定スロットピッチ
    ずらして上記直線部を重ねて配列してなる素線対が、1
    スロットピッチずつずらされて上記所定スロット数と同
    数対配列されて構成されていることを特徴とする交流発
    電機の固定子。
  2. 【請求項2】 2組の上記巻線アッセンブリが上記固定
    子鉄心に径方向に2列に並んで巻装され、上記多相固定
    子巻線を構成する各相の固定子巻線が、同一スロット群
    に巻装された上記第1および第2巻線を直列に結線して
    4ターンの巻線に構成されていることを特徴とする請求
    項1記載の交流発電機の固定子。
  3. 【請求項3】 3組の上記巻線アッセンブリが上記固定
    子鉄心に径方向に3列に並んで巻装され、上記多相固定
    子巻線を構成する各相の固定子巻線が、同一スロット群
    に巻装された上記第1および第2巻線を直列に結線して
    6ターンの巻線に構成されていることを特徴とする請求
    項1記載の交流発電機の固定子。
  4. 【請求項4】 2組の上記巻線アッセンブリが一方の巻
    線アッセンブリで他方の巻線アッセンブリを内包するよ
    うに上記固定子鉄心に巻装され、上記多相固定子巻線を
    構成する各相の固定子巻線が、同一スロット群に巻装さ
    れた上記第1および第2巻線を直列に結線して4ターン
    の巻線に構成されていることを特徴とする請求項1記載
    の交流発電機の固定子。
  5. 【請求項5】 上記各相の固定子巻線は、2組の上記巻
    線アッセンブリ間の上記第1および第2巻線の巻線端が
    2カ所の隣接番地渡り結線により結線され、かつ、一方
    の組の上記巻線アッセンブリ内の上記第1および第2巻
    線の巻線端が1カ所の同一番地渡り結線により結線され
    て4ターンの巻線に構成されていることを特徴とする請
    求項2又は請求項4に記載の交流発電機の固定子。
  6. 【請求項6】 上記各相の固定子巻線は、各組の上記巻
    線アッセンブリ内の上記第1および第2巻線の巻線端が
    それぞれ1カ所の同一番地渡り結線により結線され、か
    つ、2組の上記巻線アッセンブリ間の上記第1および第
    2巻線の巻線端が1カ所の隣接番地渡り結線により結線
    されて4ターンの巻線に構成されていることを特徴とす
    る請求項2又は請求項4に記載の交流発電機の固定子。
  7. 【請求項7】 上記素線の断面形状が略扁平形状であ
    り、上記直線部が断面長手方向を径方向に一致させて1
    列に並んで上記スロットに収納されていることを特徴と
    する請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の交流発電
    機の固定子。
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