JP2001284671A - 圧電アクチュエータ、インクジェットヘッド及びインクジェット式記録装置 - Google Patents

圧電アクチュエータ、インクジェットヘッド及びインクジェット式記録装置

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JP2001284671A
JP2001284671A JP2000091540A JP2000091540A JP2001284671A JP 2001284671 A JP2001284671 A JP 2001284671A JP 2000091540 A JP2000091540 A JP 2000091540A JP 2000091540 A JP2000091540 A JP 2000091540A JP 2001284671 A JP2001284671 A JP 2001284671A
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JP
Japan
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piezoelectric
electrode layer
piezoelectric actuator
piezoelectric film
electrode
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Application number
JP2000091540A
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English (en)
Inventor
Shintaro Hara
慎太郎 原
Isaku Jinno
伊策 神野
Takanori Nakano
貴徳 中野
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧電アクチュエータにとって望ましい種々の
性質を具備する電極を実現し、圧電アクチュエータ及び
それを備えたインクジェットヘッド並びにインクジェッ
ト式記録装置の高性能化を図る。 【解決手段】 圧電アクチュエータ16の共通電極を、
圧電膜18と反応しにくいPtからなる内側電極層17
と、Ptよりも振動特性及び密着性等に優れるCrから
なる外側電極層23とを有する2層構造に形成する。圧
電アクチュエータ16は、振動板を兼ねる外側電極層2
3と、内側電極層17と、圧電膜18と、Ptからなる
個別電極19とが順に積層されて形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電アクチュエー
タ、インクジェットヘッド、及びインクジェット式記録
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電気信号が与えられると機械
的動作を行うアクチュエータとして、上部電極と下部電
極との間に圧電体が設けられてなる圧電アクチュエータ
が知られている。圧電アクチュエータは、圧電体の圧電
効果を利用して電気的エネルギーを機械的エネルギーに
変換するものであり、例えばインクジェット式記録装置
のヘッド等のアクチュエータなど、幅広い用途に利用さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、圧電アクチ
ュエータの電極には、電蝕による劣化を防止する観点か
ら圧電体に対して不活性の材料が好ましく、また、圧電
特性を高める観点からヤング率の比較的大きな材料が好
ましいなど、種々の性質が望まれている。従来、圧電ア
クチュエータの電極は一種類の電極材料で形成されてい
たが、これらの性質を同時に満たすような単一材料はな
かった。そのため、従来は、相対的に適当と思われる材
料を選定して、電極を形成していた。
【0004】例えば、圧電体としてPZT膜を用いる場
合には、電極材料としてCrを用いることが多かった。
Crは密着性が高いために剥がれにくく、また、ヤング
率が大きくて振動特性に優れているからである。しか
し、このような構成では、電圧を印加した際にCrがP
ZTと反応して酸化し、それにより振動特性の劣化及び
圧電体の絶縁破壊を生じやすかった。近年、圧電アクチ
ュエータを小型化するために、圧電膜の薄膜化が望まれ
ている。圧電膜は薄膜化すると絶縁破壊を起こしやすく
なるため、耐電圧性の向上が従来以上に必要とされる。
しかし、従来の圧電アクチュエータでは、Crのみで電
極を形成していたため、耐電圧性の向上には限界があっ
た。
【0005】このように、従来は電極を単一材料で形成
していたため、圧電アクチュエータの電極として望まれ
る種々の性質を同時に満たすような電極を形成すること
は困難であった。
【0006】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、種々の性質を同時に
具備する電極を備えた圧電アクチュエータ及びそれを備
えたインクジェットヘッド並びにインクジェット式記録
装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、電極を複数種類の電極材料を積層するこ
とによって形成することとした。
【0008】具体的には、本発明に係る圧電アクチュエ
ータは、上部電極と下部電極との間に圧電体が設けられ
てなる圧電アクチュエータであって、上記圧電体は、P
b、Zr及びTiを含むペロブスカイト型構造の圧電膜
によって形成され、上記上部電極または下部電極は、複
数種類の電極材料が積層されて形成されていることとし
たものである。
【0009】このことにより、上部電極または下部電極
は、複数の電極層が積み重ねられて形成されることにな
るが、各電極層は性質が異なるので、電極全体としては
局所的に異なる性質を有することになる。そのため、圧
電アクチュエータの電極として望まれる種々の性質を同
時に具備する電極が実現されることになる。
【0010】上記内側電極層は、上記圧電膜に対して不
活性の導電性材料で形成され、上記外側電極層は、上記
導電性材料よりもヤング率の大きな導電性材料で形成さ
れた電極層を含んでいてもよい。
【0011】このことにより、圧電膜の表面には、当該
圧電膜に対して不活性の導電性材料で形成された内側電
極層が設けられているので、圧電膜と電極との間におい
て電蝕は発生しにくくなる。そのため、耐電圧性は向上
する。一方、外側電極層には、内側電極層よりもヤング
率の大きな電極層が含まれるので、内側電極層のみで電
極を形成する場合に比べて振動特性は向上する。従っ
て、耐電圧性及び振動特性の双方に優れた電極が実現さ
れることになる。
【0012】また、上記上部電極または下部電極は、圧
電膜の表面上に設けられた内側電極層と、該内側電極層
の表面上に設けられた1または2以上の電極層からなる
外側電極層とによって形成され、上記内側電極層は、上
記圧電膜に対して不活性の導電性材料で形成され、上記
外側電極層は、上記導電性材料よりも密着性の高い導電
性材料で形成された電極層を含んでいてもよい。
【0013】このことにより、圧電膜の表面には、当該
圧電膜に対して不活性の導電性材料で形成された内側電
極層が設けられているので、圧電膜と電極との間におい
て電蝕は発生しにくくなる。そのため、耐電圧性は向上
する。一方、外側電極層には、内側電極層よりも密着性
の高い電極が含まれているので、内側電極層のみで電極
を形成する場合に比べて、電極全体の密着性は向上す
る。従って、耐電圧性及び密着性の双方に優れた電極が
実現されることになる。
【0014】また、上記上部電極または下部電極は、圧
電膜の表面上に設けられた内側電極層と、該内側電極層
の表面上に設けられた1または2以上の電極層からなる
外側電極層とによって形成され、上記内側電極層は、上
記圧電膜に対して不活性の導電性材料で形成され、上記
外側電極層は、上記導電性材料よりも接触抵抗の小さな
導電性材料で形成された電極層を含んでいてもよい。
【0015】このことにより、圧電膜の表面には、当該
圧電膜に対して不活性の導電性材料で形成された内側電
極層が設けられているので、圧電膜と電極との間におい
て電蝕は発生しにくくなる。そのため、耐電圧性は向上
する。一方、外側電極層には、内側電極層よりも接触抵
抗の小さな電極層が含まれているので、内側電極層のみ
で電極を形成する場合に比べて、電極全体の接触抵抗は
小さくなる。そのため、電圧印加時の発熱量は少なくな
る。従って、耐電圧性に優れると共に発熱しにくい電極
が実現されることになる。
【0016】なお、内側電極層は、Pt、Ti、Cu、
Al、Pa、またはZrによって形成され、外側電極層
は、Crで形成された電極層を含んでいてもよい。
【0017】ところで、圧電アクチュエータの性能を向
上させるためには、電極の性能向上に加え、圧電膜自体
に対しても性能向上を図ることが好ましい。
【0018】そこで、上記圧電膜は、膜厚が1μm〜1
0μm且つ比誘電率が150〜500の圧電膜によって
形成されていてもよい。
【0019】このことにより、圧電膜自体の耐電圧性が
向上する。また、従来の圧電膜よりも比誘電率が小さい
ので、圧電アクチュエータを駆動するために必要な電源
容量を少なくすることができ、省エネルギー化を図るこ
とができる。
【0020】上記圧電膜は、膜厚が1μm〜10μm且
つX線回折ピークの強度が最大となる面が(001)面
である圧電膜によって形成されていてもよい。
【0021】圧電膜においては、(001)面に垂直に
電界をかけた場合に、結晶学的に安定な高い圧電特性が
得られる。そのため、上記事項により、絶縁破壊を生じ
るおそれは少なくなる。なお、結晶方位の中に占める
(001)成分の量を多くすることにより、圧電膜の結
晶構造はほぼ単結晶に近い均質な結晶構造となり、耐電
圧性はさらに向上する。
【0022】上記圧電膜は、膜厚が1μm〜10μm且
つ抗電界が2V/μm以上の圧電膜によって形成されて
いてもよい。
【0023】一般に、圧電膜においては、抗電界が大き
いほど分極の安定性は高いため、たとえ擾乱があっても
分極の反転は起こりにくくなる。上記事項によれば、従
来よりも抗電界が大きいため、従来よりも分極の反転は
起こりにくくなる。そのため、圧電膜の劣化が抑制さ
れ、絶縁破壊は生じにくくなる。
【0024】上記圧電膜は、膜厚が1μm〜10μm且
つ誘電損失が5%以下の圧電膜によって形成されていて
もよい。
【0025】このことにより、電圧印加時の発熱等の損
失が低減し、耐電圧性は向上する。
【0026】上記圧電膜は、膜厚が1μm〜10μm且
つPb/(Zr+Ti)=1.1〜1.5の圧電膜によ
って形成されていてもよい。
【0027】酸化物薄膜の形成における問題点として、
各金属元素が十分に酸化されず、その酸素欠損のために
圧電特性や耐電圧性の低下を招くことがあった。しか
し、上記事項によれば、PZTの組成の中で特に酸化し
やすい元素であるPbが過剰に加えられているので、P
bの酸化に伴って、他の金属元素も十分に酸化した状態
になりやすい。そのため、圧電特性及び耐電圧性は向上
する。
【0028】上記圧電膜は、Pb、Zr及びTiを含む
ペロブスカイト型構造を有する複数の圧電薄膜が積み重
ねられて形成されていてもよい。
【0029】このことにより、圧電膜の特性を局所的に
変化させることが可能となる。
【0030】上記圧電膜において、下層の圧電薄膜は、
上層の圧電薄膜よりもZrの含有量が少ないことが好ま
しい。
【0031】下部電極、圧電膜、上部電極の順に成膜を
行う場合、圧電膜の下部電極側にZr原子が多く含まれ
ると、圧電膜の成膜時にZrは単独で結晶化しやすくな
り、圧電特性及び耐電圧性は低下しやすくなる。しか
し、上記事項によれば、下層の圧電薄膜の方が上層の圧
電薄膜よりもZrの含有量が少ないので、圧電特性及び
耐電圧性は良好に保たれる。
【0032】本発明に係るインクジェットヘッドは、複
数のノズル及び該各ノズルにそれぞれ連通する複数のイ
ンク室が形成されたヘッド本体部と、上記ヘッド本体部
の各インク室にそれぞれ対応して設けられ、所定の記録
信号を受けると該インク室のインクを上記ノズルから押
し出すように変形するアクチュエータとを備えたインク
ジェットヘッドであって、上記アクチュエータは、前記
のいずれかの圧電アクチュエータによって形成されてい
ることとしたものである。
【0033】このことにより、高性能のインクジェット
ヘッドが得られる。
【0034】本発明に係るインクジェット式記録装置
は、上記インクジェットヘッドと、上記インクジェット
ヘッドと記録媒体とを相対移動させる移動手段と、上記
インクジェットヘッドに記録信号を供給する信号供給手
段とを備えていることとしたものである。
【0035】このことにより、高性能のインクジェット
式記録装置が得られる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0037】<実施形態1>図1に示すように、本実施
形態に係るインクジェット式記録装置は、インクジェッ
トヘッド1を備えたインクジェットプリンタ6である。
インクジェットヘッド1は、キャリッジ軸3に沿って往
復移動するキャリッジ2に搭載され、キャリッジ2と共
に主走査方向Xに往復移動を行う。ローラ5は、キャリ
ッジ2が主走査方向Xに一走査分移動する毎に、紙等の
記録媒体4を副走査方向Yに搬送するように構成されて
いる。
【0038】図2に示すように、インクジェットヘッド
1は、共通インク室10と複数の圧力室11と複数のノ
ズル12とが形成されたヘッド本体部15と、図示しな
い信号供給手段からの記録信号に応じて圧力室11のイ
ンクに圧力を付与する圧電アクチュエータ16とを備え
ている。なお、圧電アクチュエータ16は、実際にはヘ
ッド本体部15に比べてはるかに薄いものであるが、図
2においては、理解が容易なように誇張して図示してい
る。
【0039】ヘッド本体部15の圧力室11は、副走査
方向Yに沿って所定間隔毎に配設されている。各圧力室
11は、開口断面(XY断面)が主走査方向Xに細長い
略矩形状に形成され、その底部の長手方向の一端(図2
の右側端)には、共通インク室10と圧力室11とをつ
なぐインク供給口21が形成され、その他端(図2の左
側端)には、圧力室11とノズル12とをつなぐインク
流路13が形成されている。
【0040】圧電アクチュエータ16は、共通電極とし
ての外側電極層23及び内側電極層17と、圧電膜18
と、個別電極19とが順に積層されて形成されている。
なお、上記共通電極(外側電極層23及び内側電極層1
7)及び個別電極19は、本発明で言うところの上部電
極及び下部電極に対応する。
【0041】外側電極層23は、厚さ2μm〜5μmの
金属層で形成されていることが好ましく、本実施形態で
は3μmのCr層によって形成されている。この外側電
極層23は、ヘッド本体部15の各圧力室11の区画壁
の一部をなしており、振動板としての役割も果たすもの
である。内側電極層17は、厚さ0.1μm〜0.3μ
mの金属層が好ましく、本実施形態では厚さ0.2μm
のPt層によって形成されている。圧電膜18は、圧電
材料であるPbZr1-xTix3(0≦x≦1)を主成
分とする膜であり、Pb、Zr及びTiを含むペロブス
カイト型構造を有している。圧電膜18の厚みは1μm
〜10μmが好ましく、本実施形態では3μmに設定さ
れている。個別電極19は、厚さ0.1μm〜0.3μ
mの金属層が好ましく、本実施形態では厚さ0.2μm
のPt層によって形成されている。なお、圧電膜18及
び個別電極層19は、ヘッド本体部15の各圧力室11
に対応した位置にそれぞれ設けられている。
【0042】後述するように、本実施形態に係る圧電膜
18はスパッタリング等の成膜技術を用いて形成された
ものであり、従来の焼結法による圧電体と異なり、以下
のような性質を有している。
【0043】すなわち、本圧電アクチュエータ16の圧
電膜18は、比誘電率が150〜500に設定されてい
る。従来の焼結体構造の圧電体においては、比誘電率は
1000以上であった。しかし、本発明者は、スパッタ
リング等の成膜技術を用いることにより圧電体の比誘電
率を低下させることができ、また、比誘電率が150〜
500の範囲にあると耐電圧性が向上することを見いだ
した。そこで、本実施形態では、圧電膜18を比誘電率
が150〜500になるように形成することとした。
【0044】また、本圧電アクチュエータ16の圧電膜
18は、X線回折ピークの強度が最大となる面が(00
1)面に設定されている。従来の焼結体構造の圧電体で
は、図3(b)に示すように、X線回折ピークの強度が
最大となる面は(101)面であった。しかし、図3
(a)に示すように、本実施形態に係る圧電膜18にお
いては、X線回折ピークの強度が最大となる面は(00
1)面になっている。このような結晶構造を採用するこ
とにより、(001)面に垂直に電界をかけた場合に安
定的に高い圧電特性を得ることができ、耐電圧性も向上
する。また、結晶方位の中に占める(001)成分の量
を多くすることにより、圧電膜18の結晶構造は単結晶
に近い均質な結晶構造となる。そのため、耐電圧性は向
上する。
【0045】また、本圧電アクチュエータ16の圧電膜
18では、(001)面、(110)面、(101)
面、(111)面の回折ピークの強度をそれぞれI(0
01)、I(110)、I(101)、I(111)としたと
き、I(001)を、(001)面を除く回折ピークの強
度のうちで最大の強度(この場合、I(101))の5倍
以上になるようにした。その理由は、図4に示すよう
に、ピーク強度比α=I(101)/I(001)が1/5
以下になると、圧電膜18の耐電圧性は顕著に向上する
からである。
【0046】また、本圧電アクチュエータ16の圧電膜
18では、分極を反転させるために必要な電界、すなわ
ち抗電界は10V/μm程度になっている。一般に、抗
電界が大きいほど分極の安定性は高いため、外部からの
擾乱があっても分極の反転は起こりにくくなる。従来の
焼結体構造の圧電体においては、抗電界は1V/μm程
度であった。しかし、本発明者は、スパッタリング等の
成膜技術を用いることにより、抗電界を従来以上に高め
ることができることを見出し、圧電膜18の抗電界を2
V/μm以上に設定することとした。その結果、分極の
不要な反転を防止することができ、圧電膜18の劣化を
抑制することができる。
【0047】また、本圧電アクチュエータ16の圧電膜
18では、誘電損失は5%以下になっている。そのた
め、電圧を印加する際の発熱等のエネルギー損失は低減
する。
【0048】また、本圧電アクチュエータ16の圧電膜
18では、従来よりもPbの含有比率が多くなってい
る。従来より、酸化物薄膜の形成においては、各金属元
素を十分に酸化することが難しいという問題があった。
そのため、成膜技術を利用する際に、各金属元素の酸素
欠損のために圧電特性や耐電圧性の低下を招くおそれが
あった。ところで、Pb、Zr、Tiの金属元素の中で
特に酸化しやすい元素はPbであり、このPbを過剰に
加えると、Pbの酸化に伴ってZr及びTiの酸化が促
され、酸素欠損は生じにくくなる。しかし、従来の焼結
法による圧電体においては、製造プロセスにおいて結晶
方位の制御が困難であったので、Pbを過剰に加えると
結晶構造が乱れて圧電特性及び耐電圧性は低下すること
となった。ところが、スパッタリングなどの薄膜形成プ
ロセスを用いれば、配向性の制御は容易である。そこ
で、本発明者は薄膜形成技術を利用し、結晶構造を乱す
ことなくPbを過剰に加えることとした。具体的には、
Pbと、Zr及びTiとの成分比=Pb/(Zr+T
i)を、1.1〜1.5とすることとした。これによ
り、酸素欠損による耐電圧性の低下を防止することがで
きる。
【0049】次に、図5(a)〜(f)を参照しなが
ら、インクジェットヘッド1の製造方法について説明す
る。まず、図5(a)に示すように、スパッタリングや
熱蒸着により、SiまたはMgOからなる基板30の表
面に、外側電極層となるCr層23を形成する。次に、
図5(b)に示すように、スパッタリングや熱蒸着によ
り、Cr層23の表面に内側電極層となるPt層17を
形成する。
【0050】その後、図5(c)に示すように、スパッ
タリングにより、Pt層17の表面にPZT層(圧電
膜)18を形成する。ここでは、PbZr1-xTix3
(0≦x≦1)ターゲットを真空槽内に設置し、酸素雰
囲気のガス中でプラズマを発生させて、スパッタ蒸発し
たターゲット物質を加熱した基板上のPt層17に蒸着
させることとした。
【0051】次に、図5(d)に示すように、スパッタ
リングや熱蒸着により、圧電膜18の表面にPt層(個
別電極)19を形成する。そして、図5(e)に示すよ
うに、Pt層19及びPZT層18を個別化するように
エッチングを行い、Pt層19及びPZT層18のパタ
ーンニングを実行する。その後、図5(f)に示すよう
に、基板30をエッチングし、圧力室11を形成する。
【0052】このように、本実施形態に係る圧電アクチ
ュエータ16では、PZT層18に接触している内側電
極層17は、PZTと反応しにくいPtによって形成さ
れているため、電蝕による劣化は起こりにくい。また、
PtはPZTとの結晶整合性がよく、また、高温で成膜
する際にも表面が酸化されることがないので、良好な導
電特性を得ることができる。一方、外側電極層23は、
Ptよりもヤング率の大きなCrによって形成されてい
るため、共通電極をCrのみで形成する場合に比べて、
振動特性は良好に保たれる。また、CrはPtに比べ
て、基板及びリード線に対する密着性が高く且つ接触抵
抗が小さいので、共通電極の全体としては、密着性は高
く、且つ接触抵抗は小さくなる。従って、共通電極は、
PZT層18の近傍ではPZTに対して不活性な性質を
有する一方、PZT層18から離れた位置では振動特
性、密着性及び接触抵抗の面において、優れた性質を有
することになる。
【0053】なお、内側電極層17はPtに限らず、C
u、Ti、Al、Pa、またはZr等で形成されていて
もよい。
【0054】共通電極は2層構造に限らず、3層以上の
多層構造に形成されていてもよい。例えば、Cr層23
とPt層17との間に、NiCrなどの密着性の高い導
電性材料を介在させるようにしてもよい。このように密
着性の高い層を設けることにより、大きな振動を発生さ
せるような場合であっても、電極の剥離を防止すること
ができる。
【0055】また、共通電極とともに、個別電極19を
多層構造に形成してもよい。
【0056】<実施形態2>実施形態2は、圧電膜18
を多層構造に形成したものである。
【0057】図6に示すように、本実施形態において
は、圧電膜18は、下層18a及び上層18bからなる
多層構造に形成されており、両層18a,18bはPb
Zr1- xTix3を主成分とする圧電薄膜によって形成
されている。ここで、両層18a,18bは、金属元素
の組成比が異なっている。詳しくは、下層の圧電薄膜1
8aは、上層の圧電薄膜18bよりもZrの含有量が少
なくなっている。
【0058】このように圧電膜18を2層構造にした理
由は、以下の通りである。すなわち、PbZr1-xTix
3を主成分とする圧電膜の形成に際し、Pt層17と
の界面の近傍におけるZrの成分量が多いと、Zrは単
独で結晶化しやすくなり、界面近傍ではペロブスカイト
構造の膜は形成されにくくなる。そこで、本実施形態で
は、界面近傍においても良好なペロブスカイト構造の膜
が形成されるように、界面近傍にはZr含有量の少ない
圧電薄膜18aを配することとした。そして、圧電膜1
8の全体としては所定の圧電特性を発揮できるように、
圧電薄膜18a,18bを上方に向かうに従ってZrの
含有量が多くなるように順次積層することとした。この
ことにより、界面近傍におけるZrの結晶化に起因する
圧電特性及び耐電圧性の低下を抑制することができる。
【0059】本実施形態の圧電アクチュエータは、以下
のようにして形成される。すなわち、まず実施形態1と
同様にして、基板30の表面にCr層(外側電極層)2
3及びPt層(内側電極層)17を形成した後、Zrの
含有量の異なる2種類のPbZr1-xTix3ターゲッ
トを用意し、始めにZrの含有量の少ないターゲットを
用いてPt層17上に下層18aを形成し、その後、Z
rの含有量の多いターゲットを用いて下層18a上に上
層18bを形成する。その後は、実施形態1と同様、圧
電膜18上にPt層19を形成し、これら圧電膜18及
びPt層19のパターンニングを行った後、基板30を
加工して圧力室11等を形成する。
【0060】従って、本実施形態によれば、電極だけで
なく圧電膜についても多層構造を採用することとしたの
で、電極及び圧電膜の双方において、局所的に性質を変
化させることができる。
【0061】なお、複数種類の圧電薄膜を、Zr以外の
組成を変調させるように積層することも可能である。ま
た、2層構造に限らず、組成比の異なる圧電薄膜を3層
以上に積層してもよい。
【0062】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、複数種
類の電極材料を積層することとしたので、局所的に異な
る性質を有する電極を形成することが可能となり、圧電
アクチュエータの電極として望まれる種々の性質を同時
に具備する電極を実現することができる。
【0063】内側電極層を圧電膜に対して不活性の導電
性材料で形成し、外側電極層に上記導電性材料よりもヤ
ング率の大きな導電性材料で形成された電極層を包含さ
せることにより、振動特性を良好に保ったまま電蝕の発
生を抑制することができ、耐電圧性及び振動特性の双方
に優れた電極を実現することができる。
【0064】内側電極層を圧電膜に対して不活性の導電
性材料で形成し、外側電極層に上記導電性材料よりも密
着性の高い導電性材料で形成された電極層を包含させる
こととにより、耐電圧性及び密着性の双方に優れた電極
を実現することができる。
【0065】内側電極層を圧電膜に対して不活性の導電
性材料で形成し、外側電極層に上記導電性材料よりも接
触抵抗の小さな導電性材料で形成された電極層を包含さ
せることにより、耐電圧性に優れ且つエネルギー損失の
少ない電極を実現することができる。
【0066】膜厚が1μm〜10μm且つ比誘電率が1
50〜500の圧電膜を備えることにより、耐電圧性を
向上させることができるとともに、省エネルギー化を図
ることができる。
【0067】また、X線回折ピークの強度が最大となる
面が(001)面である圧電膜を備えることにより、耐
電圧性を向上させることができる。
【0068】また、圧電膜の(001)面のX線回折ピ
ーク強度を、(110)面、(101)面及び(11
1)面のX線回折ピーク強度のうちの最大強度の5倍以
上とすることにより、耐電圧性を向上させることができ
る。
【0069】また、抗電界が2V/μm以上の圧電膜を
備えることにより、圧電膜における分極の反転が起こり
にくくなり、耐電圧性を向上させることができる。
【0070】また、誘電損失が5%以下の圧電膜を備え
ることにより、電圧印加時の発熱等の損失が低減し、耐
電圧性を向上させることができる。
【0071】また、Pb/(Zr+Ti)=1.1〜
1.5の圧電膜を備えることにより、圧電膜中の酸素欠
損領域を低減することができ、耐電圧性を向上させるこ
とができる。
【0072】圧電膜を、Pb、Zr及びTiを含むペロ
ブスカイト型構造を有する複数の圧電薄膜を積み重ねる
ことによって形成することにより、圧電膜の特性を局所
的に変化させることができる。
【0073】下層の圧電薄膜のZrの含有量を、上層の
圧電薄膜のZrの含有量よりも少なくすることにより、
成膜時にZrの結晶化を抑制することができ、圧電特性
及び耐電圧性を向上させることができる。
【0074】上記の圧電アクチュエータをインク吐出の
ためのアクチュエータとして利用することにより、高性
能のインクジェットヘッドを得ることができる。
【0075】また、上記インクジェットヘッドを利用す
ることにより、高性能のインクジェット式記録装置を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェットプリンタの要部の概略構成図で
ある。
【図2】実施形態1に係るインクジェットヘッドの斜視
図である。
【図3】X線回折ピークの分布図であり、(a)は実施
形態に係る圧電膜の分布図を示し、(b)は従来の圧電
体の分布図を示す。
【図4】X線回折ピークの強度比と絶縁破壊電圧との関
係を示した図であり、
【図5】インクジェットヘッドの製造工程を示す工程図
である。
【図6】実施形態2に係るインクジェットヘッドの斜視
図である。
【符号の説明】
1 インクジェットヘッド 2 キャリッジ(移動手段) 4 記録媒体 6 インクジェットプリンタ(インクジェット式記録
装置) 11 圧力室 12 ノズル 15 ヘッド本体部 16 圧電アクチュエータ 17 内側電極層 18 圧電膜 18a 下層の圧電薄膜 18b 上層の圧電薄膜 19 個別電極 23 外側電極層 30 基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中野 貴徳 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2C057 AF54 AF66 AG12 AG39 AG44 AG49 AG55 AN01 AP02 AP15 AP31 AP52 AP54 AQ02 BA03 BA14

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部電極と下部電極との間に圧電体が設
    けられてなる圧電アクチュエータであって、 上記圧電体は、Pb、Zr及びTiを含むペロブスカイ
    ト型構造の圧電膜によって形成され、 上記上部電極または下部電極は、複数種類の電極材料が
    積層されて形成されている圧電アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の圧電アクチュエータに
    おいて、 上部電極または下部電極は、圧電膜の表面上に設けられ
    た内側電極層と、該内側電極層の表面上に設けられた1
    または2以上の電極層からなる外側電極層とによって形
    成され、 上記内側電極層は、上記圧電膜に対して不活性の導電性
    材料で形成され、 上記外側電極層は、上記導電性材料よりもヤング率の大
    きな導電性材料で形成された電極層を含んでいる圧電ア
    クチュエータ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の圧電アクチュエータに
    おいて、 上部電極または下部電極は、圧電膜の表面上に設けられ
    た内側電極層と、該内側電極層の表面上に設けられた1
    または2以上の電極層からなる外側電極層とによって形
    成され、 上記内側電極層は、上記圧電膜に対して不活性の導電性
    材料で形成され、 上記外側電極層は、上記導電性材料よりも密着性の高い
    導電性材料で形成された電極層を含んでいる圧電アクチ
    ュエータ。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の圧電アクチュエータに
    おいて、 上部電極または下部電極は、圧電膜の表面上に設けられ
    た内側電極層と、該内側電極層の表面上に設けられた1
    または2以上の電極層からなる外側電極層とによって形
    成され、 上記内側電極層は、上記圧電膜に対して不活性の導電性
    材料で形成され、 上記外側電極層は、上記導電性材料よりも接触抵抗の小
    さな導電性材料で形成された電極層を含んでいる圧電ア
    クチュエータ。
  5. 【請求項5】 請求項2〜4のいずれか一つに記載の圧
    電アクチュエータにおいて、 内側電極層は、Pt、Ti、Cu、Al、Pa、または
    Zrによって形成され、 外側電極層は、Crで形成された電極層を含んでいる圧
    電アクチュエータ。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか一つに記載の圧
    電アクチュエータにおいて、 圧電膜は、膜厚が1μm〜10μm且つ比誘電率が15
    0〜500の圧電膜によって形成されている圧電アクチ
    ュエータ。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5のいずれか一つに記載の圧
    電アクチュエータにおいて、 圧電膜は、膜厚が1μm〜10μm且つX線回折ピーク
    の強度が最大となる面が(001)面である圧電膜によ
    って形成されている圧電アクチュエータ。
  8. 【請求項8】 請求項1〜5のいずれか一つに記載の圧
    電アクチュエータにおいて、 圧電膜は、膜厚が1μm〜10μm且つ抗電界が2V/
    μm以上の圧電膜によって形成されている圧電アクチュ
    エータ。
  9. 【請求項9】 請求項1〜5のいずれか一つに記載の圧
    電アクチュエータにおいて、 圧電膜は、膜厚が1μm〜10μm且つ誘電損失が5%
    以下の圧電膜によって形成されている圧電アクチュエー
    タ。
  10. 【請求項10】 請求項1〜5のいずれか一つに記載の
    圧電アクチュエータにおいて、 圧電膜は、膜厚が1μm〜10μm且つPb/(Zr+
    Ti)=1.1〜1.5の圧電膜によって形成されてい
    る圧電アクチュエータ。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれか一つに記載
    の圧電アクチュエータにおいて、 圧電膜は、Pb、Zr及びTiを含むペロブスカイト型
    構造を有する複数の圧電薄膜が積み重ねられて形成され
    ている圧電アクチュエータ。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の圧電アクチュエー
    タにおいて、 下層の圧電薄膜は、上層の圧電薄膜よりもZrの含有量
    が少ない圧電アクチュエータ。
  13. 【請求項13】 複数のノズル及び該各ノズルにそれぞ
    れ連通する複数のインク室が形成されたヘッド本体部
    と、 上記ヘッド本体部の各インク室にそれぞれ対応して設け
    られ、所定の記録信号を受けると該インク室のインクを
    上記ノズルから押し出すように変形するアクチュエータ
    とを備えたインクジェットヘッドであって、 上記アクチュエータは、請求項1〜12のいずれか一つ
    に記載の圧電アクチュエータによって形成されているイ
    ンクジェットヘッド。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載のインクジェットヘ
    ッドと、 上記インクジェットヘッドと記録媒体とを相対移動させ
    る移動手段と、 上記インクジェットヘッドに記録信号を供給する信号供
    給手段とを備えているインクジェット式記録装置。
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