JP2000085120A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP2000085120A
JP2000085120A JP10253986A JP25398698A JP2000085120A JP 2000085120 A JP2000085120 A JP 2000085120A JP 10253986 A JP10253986 A JP 10253986A JP 25398698 A JP25398698 A JP 25398698A JP 2000085120 A JP2000085120 A JP 2000085120A
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浩二 池田
Atsushi Sogami
淳 曽我美
Akira Fukano
明 深野
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    • B41J2002/061Ejection by electric field of ink or of toner particles contained in ink

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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Dot-Matrix Printers And Others (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドット密度を飛躍的に高め、あるいは白筋の
発生を抑制することにより、印字または印画品質を向上
させる。 【解決手段】 インクジェットヘッド1のノズル9を、イ
ンク滴が走査方向Xと電界方向Zとにより形成される仮
想面に対し非平行な方向に吐出されるように形成する。
ノズルプレート14と対向電極4との間に、電圧を印加し
て電界を生じさせる。一印刷周期中に、同一のノズル9
から第1及び第2のインク滴を吐出させる。第1のイン
ク滴は、電界によって偏向されないように、帯電させず
に吐出させる。第2のインク滴は、電界によって偏向さ
れるように、帯電させて吐出する。偏向量の相違によ
り、第1及び第2のインク滴の着弾位置が変更され、ド
ット密度はノズル密度の2倍に向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録装置に係り、特に、ノズルから吐出されるインク滴を
偏向させる偏向手段を備えたインクジェット記録装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、パソコンなどの印刷装置とし
て、インクジェット記録装置が用いられている。インク
ジェット記録装置は、取り扱いが容易、印字性能が良
い、低コストなどの利点を有しているため、広く普及し
ている。インクジェット記録装置には、インク滴の吐出
方式の相違に基づき、様々な種類のものが存在する。例
えば、熱エネルギーによってインク中に気泡を発生さ
せ、その気泡による圧力波によりインク滴を吐出させる
サーマル方式や、静電力によりインク滴を吸引吐出させ
る静電方式、圧電素子等の振動子によりインク滴を押し
出す圧電方式等が存在する。また、例えば特開平5−2
78212号公報に開示されているように、圧電方式と
静電方式とを融合させた方式も知られている。
【0003】これらいずれの方式であっても、インクジ
ェット記録装置では、インクジェットヘッドに形成され
た多数のノズルからインク滴を吐出し、当該インク滴を
記録用紙上に着弾させてインクドットを形成する。そし
て、多数のドットを適宜配列することにより、記録用紙
に印字または印画を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のインク
ジェット記録装置では、各ノズルが一印刷周期中に吐出
するインク滴の数は一つに限られていたため、ドット密
度(単位面積当たりのドット数)は、インクジェットヘ
ッドに形成されたノズルの密度(単位面積当たりのノズ
ル数)に依存していた。そのため、ドット密度を向上さ
せるためには、ノズル密度を向上させる必要があった。
【0005】ところが、従来のインクジェットヘッドの
構造では、コスト上の理由から、ノズル密度を向上させ
ることは難しかった。そのため、ドット密度の飛躍的向
上は困難であると考えられていた。
【0006】また、各ノズルから吐出されたインク滴の
着弾位置は走査方向に一列に並ぶため、走査方向と直交
する方向の着弾位置ずれや、ノズル毎のインク滴の吐出
量のばらつき等により、いわゆる白筋が発生していた。
この白筋は、印字又は印画の品質を低下させる原因とな
っていた。
【0007】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、ドット密度を飛躍的
に高め、あるいは白筋の発生を抑制することにより、印
字または印画品質を向上させることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ノズルから吐出されるインク滴の着弾位
置を、走査方向と直交する方向に適宜変更することとし
た。
【0009】具体的には、第1の発明は、ノズルを有
し、該ノズルからインク滴を吐出するインクジェットヘ
ッドと、上記ノズルと記録媒体とが所定の間隔を存した
状態で上記インクジェットヘッドと該記録媒体とを走査
方向に相対移動させる相対移動手段と、上記記録媒体を
介して上記ノズルに対向するように配置された対向電極
と、上記ノズルから吐出されるインク滴を帯電させると
ともに、該ノズルと上記対向電極との間に電圧を印加し
て電界を生じさせる電圧印加手段とを備え、上記ノズル
は、インク滴を上記走査方向と上記電界方向とにより形
成される仮想面に対し非平行な方向に吐出するように形
成され、上記ノズルから吐出されるインク滴の着弾位置
を、上記記録媒体上における上記走査方向に直交する方
向に変更自在な着弾位置変更手段が設けられていること
としたものである。
【0010】上記事項により、相対移動手段がインクジ
ェットヘッドと記録媒体とを走査方向に相対移動させ、
所定の印刷周期毎にインクジェットヘッドからインク滴
が吐出され、記録媒体に印字または印画等の記録が実行
されることになる。インク滴は、走査方向と上記電界方
向とで形成される仮想面に対し非平行な方向に吐出され
る。電圧印加手段が作動すると、インク滴は帯電され、
ノズルと対向電極との間に発生する電界によって、その
飛翔方向が偏向される。そして、着弾位置変更手段によ
って、インク滴の着弾位置が、走査方向に直交する方向
に変更される。
【0011】第2の発明は、例えば図6に示すように、
上記第1の発明において、インクジェットヘッドは、走
査方向と直交する方向に配列された複数のノズルから成
るノズル列を備え、所定周期の印刷周期中に該各ノズル
から2以上のインク滴を吐出自在に構成され、着弾位置
変更手段は、上記各ノズルから上記印刷周期中に吐出さ
れる2以上のインク滴を、記録媒体上における上記走査
方向に直交する方向に沿った異なる位置に着弾させるよ
うに構成されていることとしたものである。
【0012】上記事項により、インクジェットヘッドの
各ノズルからは、一印刷周期中に2以上のインク滴が吐
出され、各インク滴は、記録媒体上における主走査方向
に直交する方向に沿って、異なる位置に着弾する。その
結果、一印刷周期中に、ノズル数よりも多くのドットが
形成されることになり、ドット密度が飛躍的に向上す
る。
【0013】第3の発明は、例えば図9に示すように、
上記第2の発明において、着弾位置変更手段は、電圧印
加手段に一印刷周期中に電圧レベルの異なる複数の電圧
を印加させるように構成されていることとしたものであ
る。
【0014】上記事項により、電圧印加手段は、一印刷
周期中に電圧レベルの異なる複数の電圧を印加し、各イ
ンク滴の着弾位置は、それら電圧レベルに応じて変更さ
れる。
【0015】第4の発明は、例えば図9に示すように、
上記第3の発明において、電圧印加手段が印加する電圧
は、印刷周期の1/n(nは2以上の自然数)の周期で
変動するように設定されていることとしたものである。
【0016】上記事項により、電圧印加手段は、印刷周
期の1/nの周期で印加電圧を変動し、各インク滴の着
弾位置は、印刷周期に同期して1/nの周期で変更され
る。
【0017】第5の発明は、例えば図9に示すように、
上記第4の発明において、電圧印加手段が各印刷周期中
に印加する電圧は、電圧レベルが徐々に上昇していくよ
うに設定されていることとしたものである。
【0018】上記事項により、電圧印加手段は、電圧レ
ベルを徐々に上昇させるように電圧を印加し、インク滴
は、偏向量の少ないものから順に吐出されることにな
る。その結果、インクジェットヘッドと記録媒体との相
対移動に伴うインク滴の着弾位置ずれが緩和される。
【0019】第6の発明は、例えば図13または図15
に示すように、上記第4または第5の発明において、電
圧印加手段が一印刷周期中に印加する複数の電圧は、互
いに電圧レベルの異なる第1及び第2の電圧を含み、上
記第1または第2の電圧の少なくとも一方は、複数の印
刷周期にわたって変動するように設定されていることと
したものである。
【0020】上記事項により、電圧印加手段は、一印刷
周期中に印加する第1及び第2の電圧のうち少なくとも
一方を、複数の印刷周期にわたって変動させるので、イ
ンク滴の着弾位置も、変動させた第1または第2の電圧
に対応して複数の周期にわたって変動する。その結果、
白筋の発生が抑制される。
【0021】第7の発明は、例えば図3に示すように、
上記第6の発明において、インクジェットヘッドは、走
査方向に所定間隔Lを存して並設された複数のノズル列
を備え、相対移動手段は、上記インクジェットヘッドと
記録媒体とを所定の相対速度vで相対移動させるように
構成され、電圧印加手段が印加する第1または第2の電
圧の少なくとも一方は、周期T1=v/L×n(nは自
然数)で変動するように設定されていることとしたもの
である。
【0022】上記事項により、複数のノズル列から吐出
されたインク滴は、互いに同期して変動することにな
る。その結果、例えば、複数列のノズルからそれぞれ複
数色のインク滴を吐出するような場合に、インク滴同士
の重なり合いによる色ずれが防止されることになる。
【0023】第8の発明は、例えば図11に示すよう
に、上記第3の発明において、電圧印加手段が印加する
複数の電圧は、互いに極性の等しい電圧によって構成さ
れていることとしたものである。
【0024】上記事項により、電圧印加手段は、互いに
極性の等しい複数の電圧によって、印加電圧を変動させ
る。その結果、電圧のON/OFF制御ではなく、電圧
の変動制御によって着弾位置の変更が実行される。
【0025】第9の発明は、例えば図4に示すように、
上記第2の発明において、インクジェットヘッドは、ノ
ズルに連通し且つインクを収容する圧力室と、該圧力室
内のインクに圧力を加えて該ノズルからインク滴を吐出
させる加圧手段とを備え、着弾位置変更手段は、上記ノ
ズルから一印刷周期中に吐出速度の異なる複数のインク
滴を吐出自在なように、上記加圧手段の加圧量を変化さ
せる圧力可変手段によって構成されていることとしたも
のである。
【0026】上記事項により、加圧手段は圧力室内のイ
ンクに圧力を加え、当該圧力によって、ノズルからイン
ク滴が吐出される。着弾位置変更手段は、一印刷周期中
に、加圧手段の加圧量を変化させる。その結果、一印刷
周期中に、吐出速度の異なる複数のインク滴が吐出され
る。吐出速度の大きなインク滴は、着弾時間が短いた
め、電界による偏向量が少ない。これに対し、吐出速度
の小さなインク滴は、着弾時間が長いため、電界による
偏向量が多い。その結果、吐出速度の相違により、着弾
位置が変更されることになる。
【0027】第10の発明は、例えば図18に示すよう
に、上記第9の発明において、圧力可変手段は、一印刷
周期中に、同一のノズルから吐出量が等しくかつ吐出速
度の異なる複数のインク滴を吐出させるように構成され
ていることとしたものである。
【0028】上記事項により、圧力可変手段は、一印刷
周期中に、吐出量が等しくかつ吐出速度の異なる複数の
インク滴を吐出する。各インク滴は、吐出量が等しいた
め、記録媒体上に同径のドットを形成する。また、各イ
ンク滴は、吐出速度が異なるため、着弾位置が変更され
ることになる。
【0029】第11の発明は、上記第9の発明におい
て、圧力可変手段は、一印刷周期中に同一のノズルから
吐出される複数のインク滴によって、径の等しい少なく
とも第1及び第2のドットを記録媒体上に形成するよう
に構成され、上記第1のドットは2以上のインク滴によ
り形成され、上記第2のドットは1つのインク滴により
形成され、上記第1のドットを形成する各インク滴は、
上記第2のドットを形成するインク滴よりも小さな速度
で吐出されることとしたものである。
【0030】上記事項により、圧力可変手段は、一印刷
周期中に複数のインク滴を吐出し、2以上のインク滴に
より第1のドットを形成し、1つのインク滴により第2
のドットを形成する。第1のドットは2以上のインク滴
により形成されるので、径の等しい第1及び第2のドッ
トを形成するに際して、両ドットを形成する各インク滴
の吐出速度を等しくする必要がない。
【0031】第12の発明は、上記第9の発明におい
て、加圧手段は、印刷周期の1/n(nは2以上の自然
数)の周期で加圧量を変化させるように構成されている
こととしたものである。
【0032】上記事項により、加圧手段は、印刷周期の
1/nの周期で加圧量を変化させ、各インク滴の着弾位
置は、印刷周期に同期して1/nの周期で変更される。
【0033】第13の発明は、上記第12の発明におい
て、加圧手段は、各印刷周期中における加圧量が徐々に
増加していくように構成されていることとしたものであ
る。
【0034】上記事項により、加圧手段は加圧量を徐々
に増加させ、インク滴は、偏向量の少ないものから順に
吐出されることになる。その結果、インクジェットヘッ
ドと記録媒体との相対移動に伴うインク滴の着弾位置ず
れが緩和される。
【0035】第14の発明は、上記第9〜第13のいず
れか一の発明において、加圧手段は、圧力室の少なくと
も一方の壁を構成する振動板と、電圧が印加されて該振
動板を変位させる圧電素子とを備え、圧力可変手段は、
上記圧電素子に印加する電圧の波形を変化させることに
より、上記振動板による加圧量を変化させるように構成
されていることとしたものである。
【0036】上記事項により、圧電素子に電圧を印加す
ることにより、振動板が変位して、圧力室内のインクが
加圧される。圧力可変手段は、圧電素子に印加する電圧
の波形を変化させ、振動板による加圧量を変化させる。
その結果、圧力室内のインク滴の圧力が変化し、インク
滴は異なる吐出速度で吐出される。
【0037】第15の発明は、例えば図20に示すよう
に、上記第2の発明において、着弾位置変更手段は、一
印刷周期中に電荷量の異なる複数のインク滴を吐出自在
なように、インク滴の帯電量を変化させる電荷量可変手
段によって構成されていることとしたものである。
【0038】上記事項により、電荷量可変手段は、一印
刷周期中に吐出される複数のインク滴を、それぞれ異な
る電荷量を有するように帯電させる。電荷量の多いイン
ク滴は、電界による偏向量が大きい。一方、電荷量の少
ないインク滴は、電界による偏向量が小さい。従って、
電荷量の相違により、各インク滴の着弾位置が変更され
る。
【0039】第16の発明は、上記第15の発明におい
て、電荷量可変手段は、各印刷周期中に付与する電荷量
が徐々に増加するように構成されていることとしたもの
である。
【0040】上記事項により、電荷量可変手段は、各印
刷周期中に付与する電荷量を徐々に増加させ、インク滴
は、偏向量の少ないものから順に吐出されることにな
る。その結果、インクジェットヘッドと記録媒体との相
対移動に伴うインク滴の着弾位置ずれが緩和される。
【0041】第17の発明は、例えば図21に示すよう
に、上記第1〜第16のいずれか一の発明において、イ
ンクジェットのノズルは、インク滴を走査方向に垂直な
仮想面に対し非平行な方向に吐出させるように形成され
ていることとしたものである。
【0042】上記事項により、インク滴は、走査方向と
電界方向とで形成される仮想面に対し非平行なだけでな
く、走査方向に垂直な仮想面に対しても非平行な方向に
吐出されることになる。吐出速度の小さなインク滴は、
吐出速度の大きなインク滴に比べて着弾時間が長く、イ
ンクジェットヘッドと記録媒体との相対移動に伴う着弾
位置のずれ量が大きくなる傾向があるが、吐出速度の大
きなインク滴に比べて電界による偏向量が大きい。その
ため、吐出速度の相違に起因する走査方向への着弾位置
ずれは、抑制されることになる。
【0043】第18の発明は、例えば図23に示すよう
に、第1〜第17のいずれか一の発明において、インク
ジェットヘッドは、走査方向と直交する方向に所定のピ
ッチPで配列された複数のノズルから成るノズル列を備
え、所定周期の印刷周期中に該各ノズルからn個(nは
2以上の自然数)のインク滴を吐出自在に構成され、着
弾位置変更手段は、上記各ノズルから上記印刷周期中に
吐出されるn個のインク滴の着弾位置を、上記走査方向
と直交する方向にP/nづつずらすように構成されてい
ることとしたものである。
【0044】上記事項により、一印刷周期中に吐出され
るn個のインク滴は、走査方向と直交する方向に、P/
nづつずれた位置に着弾する。その結果、記録媒体上に
は、等間隔で配列されたドット列が形成されることにな
る。
【0045】第19の発明は、例えば図24に示すよう
に、上記第1〜第17のいずれか一の発明において、イ
ンクジェットヘッドは、走査方向と直交する方向に所定
のピッチPで配列された複数のノズルから成るノズル列
を備え、所定周期の印刷周期中に該各ノズルからn個
(nは2以上の自然数)のインク滴を吐出自在に構成さ
れ、着弾位置変更手段は、上記各ノズルから上記印刷周
期中に吐出されるn個のインク滴の着弾位置を、上記走
査方向と直交する方向にP×m(mは自然数)+P/n
づつずらすように構成されていることとしたものであ
る。
【0046】上記事項により、一印刷周期中に吐出され
るn個のインク滴は、走査方向と直交する方向に、P×
m+P/nずれた位置に着弾する。その結果、記録媒体
上には、着弾位置が変更されずに形成されたドットと、
着弾位置が変更されて形成されたドットとが、互いに隣
り合わないことになる。その結果、白筋の発生が抑制さ
れる。
【0047】第20の発明は、例えば図25に示すよう
に、上記第1〜第17のいずれか一の発明において、イ
ンクジェットヘッドは、走査方向と直交する方向に所定
のピッチPで配列された複数のノズルから成るノズル列
を備え、所定周期の印刷周期中に該各ノズルから2つの
インク滴を吐出自在に構成され、着弾位置変更手段は、
各ノズルから吐出されるインク滴を、記録媒体上におけ
る走査方向と直交する方向にP/2づつずれた第1、第
2及び第3の着弾位置に変更自在に構成されると共に、
上記各ノズルから吐出されるインク滴を、第1の印刷周
期においては第1及び第2の着弾位置に着弾させる一
方、該第1の印刷周期の後の第2の印刷周期において
は、第2及び第3の着弾位置に着弾させるように構成さ
れ、第1及び第2の印刷周期は、交互に繰り返されるよ
うに設定されていることとしたものである。
【0048】上記事項により、第1の印刷周期において
は、インク滴は第1及び第2の着弾位置に着弾し、第2
の印刷周期においては、第2及び第3の着弾位置に着弾
する。その結果、インク滴は、複数の印刷周期にわたっ
て同一着弾位置には着弾しないため、白筋の発生が抑制
される。
【0049】第21の発明は、例えば図26に示すよう
に、上記第1〜第17のいずれか一の発明において、イ
ンクジェットヘッドは、走査方向と直交する方向に所定
のピッチPで配列された複数のノズルから成るノズル列
を備え、所定周期の印刷周期中に該各ノズルから2つの
インク滴を吐出自在に構成され、着弾位置変更手段は、
各ノズルから吐出されるインク滴を、記録媒体上の第1
の着弾位置、該第1の着弾位置に対し走査方向と直交す
る方向に0.5Pずれた第2の着弾位置、及び該第1の
着弾位置に対し該直交方向に1.5Pずれた第3の着弾
位置に変更自在に構成されると共に、上記各ノズルから
吐出されるインク滴を、第1の印刷周期においては第1
及び第2の着弾位置に着弾させる一方、該第1の印刷周
期の後の第2の印刷周期においては、第2及び第3の着
弾位置に着弾させるように構成され、第1及び第2の印
刷周期は、交互に繰り返されるように設定されているこ
ととしたものである。
【0050】上記事項により、第1の印刷周期において
は、インク滴は第1及び第2の着弾位置に着弾し、第2
の印刷周期においては、第2及び第3の着弾位置に着弾
する。その結果、インク滴は、複数の印刷周期にわたっ
て同一着弾位置には着弾しないため、白筋の発生が抑制
される。
【0051】第22の発明は、例えば図29に示すよう
に、上記第1〜第17のいずれか一の発明において、イ
ンクジェットヘッドは、走査方向と直交する方向に所定
のピッチPで配列された複数のノズルから成る第1及び
第2のノズル列を少なくとも備え、所定周期の印刷周期
中に該各ノズルから少なくとも2つのインク滴を吐出自
在に構成され、上記第1ノズル列は、記録媒体上に少な
くとも第1ドット及び第2ドットを形成する第1ノズル
を備え、上記第2ノズル列は、該第1ノズルと相隣り、
上記記録媒体上に少なくとも第3ドット及び第4ドット
を形成する第2ノズルを備え、上記第2ドットは上記第
3ドットと上記第4ドットとの間に位置し、上記第3ド
ットは上記第1ドットと上記第2ドットとの間に位置す
るように設定されていることとしたものである。
【0052】上記事項により、第2ドットは第3ドット
と第4ドットとの間に位置し、第3ドットは第1ドット
と第2ドットとの間に位置することから、同一のノズル
から吐出されるインク滴の着弾位置は、隣り合わないこ
とになる。その結果、複数のノズル列が設けられている
ことによるドット密度の向上と共に、白筋の発生が抑制
されることになる。
【0053】第23の発明は、例えば図30に示すよう
に、上記第1〜第17のいずれか一の発明において、着
弾位置変更手段は、記録媒体上に走査方向と直交する方
向に細長いドットを形成するように、各ノズルから一印
刷周期中に吐出される複数のインク滴を、該記録媒体上
に該直交方向にずらしながら重ねて着弾させるように構
成されていることとしたものである。
【0054】上記事項により、各ノズルから吐出される
複数のインク滴は、走査方向と直交する方向にずれなが
ら、互いに重なり合った位置に着弾する。その結果、走
査方向と直交する方向に細長の長円ドットが形成され、
白筋の発生がより一層抑制されることになる。
【0055】第24の発明は、例えば図31に示すよう
に、上記第1〜第17のいずれか一の発明において、イ
ンクジェットヘッドは、各ノズルから一印刷周期中に、
2以上のインク滴から成る第1及び第2のインク滴群を
吐出自在に構成され、上記第1のインク滴群の各インク
滴は、記録媒体上において走査方向にずれながら重なっ
て着弾し、該記録媒体上に該走査方向に細長い第1ドッ
トを形成するように設定され、上記第2のインク滴群の
各インク滴は、上記第1のインク滴群が吐出された後に
該第1のインク滴群と着弾位置が変更されるように吐出
され、上記記録媒体上に走査方向にずれながら重なって
着弾し、上記第1ドットに対し走査方向と直交する方向
に所定間隔を存する位置に、該走査方向に細長い第2ド
ットを形成するように設定されていることとしたもので
ある。
【0056】上記事項により、第1及び第2のインク滴
群により、走査方向に細長い第1及び第2のドットが、
互いに走査方向と直交する方向に所定間隔を存して形成
される。その結果、インク滴を重ねることによる多階調
記録が可能になる。また、第2インク滴群は第1インク
滴群が吐出された後に吐出されるので、各ドットの走査
方向の長さが短くなる。
【0057】第25の発明は、例えば図27に示すよう
に、上記第1の発明において、インクジェットヘッド
は、走査方向と直交する方向に配列された複数のノズル
から成るノズル列を備え、所定周期の印刷周期中に該各
ノズルから1つのインク滴を吐出自在に構成され、着弾
位置変更手段は、記録媒体に対するインク滴の着弾位置
を、上記走査方向に直交する方向に印刷周期毎に変化さ
せるように構成されていることとしたものである。
【0058】上記事項により、各ノズルからは、一印刷
周期中に1つのインク滴が吐出され、各インク滴の着弾
位置は、走査方向に直交する方向に印刷周期毎に変化す
る。その結果、白筋の発生が抑制されることになる。
【0059】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0060】<第1実施形態> −インクジェット記録装置の構成− 図1は、第1実施形態に係るインクジェット記録装置の
概略構成図である。図1に示すように、キャリッジ2
は、キャリッジ軸3にガイドされながら、図示しない駆
動モータによって往復移動するように構成されている。
インクジェットヘッド1は、キャリッジ2に搭載され、キ
ャリッジ2とともに主走査方向(X方向)に移動するよ
うに構成されている。なお、上記主走査方向は、本発明
でいうところの「走査方向」に対応する。これらキャリ
ッジ2及びキャリッジ軸3は、記録紙7(本発明でいうと
ころの「記録媒体」に対応)の表面側に配置され、本発
明でいうところの「相対移動手段」に対応する。記録紙
7の裏面側には、金属から成る対向電極4が配置されてい
る。対向電極4とインクジェットヘッド1との間の距離
は、約1mmに設定されている。インクジェットヘッド
1側は接地され、対向電極4とインクジェットヘッド1と
の間には、電源5によって−2kVの電圧が印加されて
いる。この電源5は、本発明でいうところの「電圧印加
手段」に対応する。6は紙送りローラであり、主走査方
向に直交する副走査方向、つまりキャリッジ軸3に対し
て垂直な方向(図示のY方向)に、記録紙7を搬送す
る。
【0061】図2は、インクジェットヘッド1のヘッド
面を示す部分平面図である。インクジェットヘッド1
は、イエローヘッド、マゼンダヘッド、シアンヘッド、
及びブラックヘッドの合計4色のヘッドを備え、各ヘッ
ドからそれぞれの色のインクを吐出するように構成され
ている。なお、図2は、一色分のインクを吐出する一ヘ
ッドの部分平面図である。各ヘッドは、副走査方向に互
いに所定ピッチP=84.6μmを存して配設された3
00個のノズル9を備え、ヘッドの密度は300dpi
に設定されている。図3に模式的に示すように、イエロ
ーヘッド(Y)、マゼンダヘッド(M)、シアンヘッド
(C)、及びブラックヘッド(Bk)の各ヘッドは、主
走査方向に順に配列されている。なお、各ヘッドを、1
50dpiに対応する所定ピッチ(169.3μm)で
並んだ2列のノズル列で構成してもよい。
【0062】インクジェットヘッド1の内部には、圧力
室12が各ノズル9に対し一つづつ区画形成されている。
圧力室12は主走査方向に伸びる長溝状に形成され、隣り
合う圧力室12と平行に配設されている。各ノズル9は、
各圧力室12の右端部に形成されている。ヘッド1の内部
における圧力室12の左側には、副走査方向にわたって伸
びるインク供給室11が区画形成されている。インク供給
室11と各圧力室12との間にはインク供給路13がそれぞれ
形成され、インク供給室11と各圧力室12とは上記インク
供給路13を通じて連通している。
【0063】図4に示すように、インクジェットヘッド
1は、ノズル開口10が形成されたノズルプレート14と、
圧力室12及びインク供給路13を区画形成する区画壁15
と、アクチュエータ17とが順に積層されて構成されてい
る。ノズルプレート14は厚さ20μmのステンレス板、
区画壁15はステンレスのラミネート板(厚さ280μ
m)によってそれぞれ形成されている。図5に誇張して
示すように、アクチュエータ17は、振動板18、圧電素子
19及び個別電極20が順に積層されて構成されている。振
動板18は、2μmのクロム(Cr)で形成されており、
個別電極20との間で圧電素子19に電圧を印加するための
共通電極としても機能する。圧電素子19は、3μmのP
ZT(ジルコル酸チタン酸鉛)で形成されている。個別
電極20は、0.1μmの白金(Pt)電極で形成されて
いる。圧力室12の内部には、水性インクが収容されてい
る。
【0064】そして、本発明の特徴の一つとして、図6
に示すように、各ノズルは、主走査方向Xと電界方向Z
とで形成される仮想面に対し、非平行な方向に開口して
いる。第1実施形態では、特に、一印刷周期中に同一の
ノズルから吐出された二つのインク滴が、副走査方向Y
に相隣る位置に着弾するように、副走査方向Yに沿って
開口している。具体的には、各ノズルは、主走査方向に
直交する仮想面内において、ノズル開口10から記録紙7
に向かって降ろした垂線(電界方向Zに平行な線)と、
ノズル開口10の開口方向とのなす角αが、10度になる
ように形成されている。なお、上記角αは10度に限定
されるものではなく、インクジェットヘッド1の仕様に
基づいて、種々の値に設定できることは勿論である。例
えば、図7に示す実験またはシミュレーション結果等に
基づいて設定することができる。
【0065】図8に示すように、インクジェットヘッド
1の駆動回路32は、CPUから成る制御部21と、各種デ
ータ処理のためのルーチン等を記憶したROM22と、各
種データの記憶等を行うRAM23と、紙送りローラ6の
駆動モータ26やキャリッジモータ28を駆動するためのモ
ータ制御回路24と、印刷データを受信するデータ受信回
路29と、パルス信号発生回路30とを備えている。モータ
制御回路24と搬送モータ26との間及びモータ制御回路24
とキャリッジモータ28との間には、それぞれドライバ2
5,27が設けられている。
【0066】パルス信号発生回路30は、圧電素子19を周
期的に変位させる印加電圧を発生する回路である。パル
ス信号発生回路30には、スイッチ回路31,31,…を介し
て、個別電極20,20,…が接続されている。各スイッチ回
路31と個別電極20との間には、図示しない増幅回路が設
けられている。スイッチ回路31は、画像データに基づい
て、パルス信号発生回路30が発生したパルス信号を、各
個別電極20に選択的に出力する回路である。
【0067】パルス信号発生回路30は20kHzの振動
数、すなわち50μs毎にパルス信号を発生させるよう
に構成され、これにより、各ノズル9からは、100μ
sの印刷周期中に2つのインク滴が吐出可能になってい
る。すなわち、本駆動回路32は、記録紙7上に、主走査
方向に相隣るインクドットを100μs毎に形成するよ
うに構成されている。
【0068】−インクジェット記録装置の動作− 図1を参照しながら、インクジェット記録装置の全体動
作について説明する。まず、紙送りローラ6によって、
記録紙7を所望の位置に搬送する。そして、図示しない
駆動モータによってキャリッジ2を主走査方向に沿って
X1位置からX2位置に搬送しながら、インクジェット
ヘッド1の各ノズル9からインク滴を吐出させる。これに
より、インクジェットヘッド1の一走査分の記録画像が
記録紙7上に記録される。次に、キャリッジ2をX2位置
からX1位置にリターンさせながら、紙送りローラ6に
より、記録紙7を所望量搬送する。そして、再度、キャ
リッジ2をX1位置からX2位置に移動させながら、ノ
ズル9よりインク滴を吐出させる。これにより、新たな
一走査分の記録画像が、記録紙7上に記録される。この
動作の繰り返しによって、記録紙7への画像形成を実現
することができる。
【0069】−インク滴の吐出動作− 次に、ノズル9からのインク滴の吐出動作について説明
する。圧電素子19に電圧を印加すると、圧電素子19と共
に振動板18が圧力室12の体積を減少させる方向にたわ
む。これにより、圧力室12内のインクの圧力が高まり、
ノズル9からインクがインク滴となって記録紙7に向かっ
て飛翔する。
【0070】この際、ノズルプレート14と対向電極4と
の間に電圧を印加しないときは、ノズル9からは、帯電
されていないインク滴(非帯電インク滴)が吐出され
る。この非帯電インク滴は、図6に実線で示すように、
ノズル開口10の開口方向に沿って飛翔し、記録紙7上に
おけるノズル開口10の延長線上の位置に着弾する。
【0071】一方、ノズルプレート14と対向電極4との
間に電圧を印加すると、ノズル9内のインクには正電荷
が誘起され、ノズル9からは、正に帯電したインク滴
(帯電インク滴)が吐出される。また、ノズルプレート
14と対向電極4との間には、電界が発生する。そのた
め、帯電インク滴は、図6に破線で示すように、電界の
力により偏向され、上記の非帯電インク滴とは異なる位
置に着弾する。
【0072】非帯電インク滴は、電界によって加速され
ないことから、初速度のままの速度で飛翔する。これに
対し、帯電インク滴は、電界によって加速される。従っ
て、帯電インク滴の平均飛翔速度は、上記初速度よりも
大きくなる。そのため、帯電インク滴は、吐出から着弾
するまでの時間、つまり着弾時間が非帯電インク滴より
も短くなる。そこで、本実施形態では、インク滴を、非
帯電インク滴、帯電インク滴の順に吐出することとして
いる。言い換えると、一印刷周期中に吐出する第1及び
第2のインク滴を、それぞれ非帯電インク滴及び帯電イ
ンク滴としている。そのため、キャリッジ2が移動する
ことによる第1インク滴と第2インク滴との主走査方向
の位置ずれが緩和されることになる。
【0073】具体例を示すと、インク滴の初速度が5m
/s、ノズルプレート14と対向電極4との間の電圧が2
kV、ノズルプレート14と対向電極4との間の隙間が1
mm、キャリッジ2の移動速度が416mm/sである
場合、帯電インク滴の着弾時間は152.2μs、非帯
電インク滴の着弾時間は203.1μsとなり、両イン
ク滴の着弾時間の差は、203.1−152.2=5
0.8μsとなる。従って、帯電インク滴を吐出した後
に非帯電インク滴を吐出することとすると、着弾位置の
ずれ量は、(50.8+50.0)μs×416m/s
=42μmとなる。これに対し、非帯電インク滴を吐出
した後に帯電インク滴を吐出することとすると、着弾位
置のずれ量は、(50.8−50.0)μs×416m
/s=0.3μmとなる。従って、非帯電インク滴を吐
出した後に帯電インク滴を吐出することにより、主走査
方向の位置ずれは大幅に緩和されることになる。
【0074】−偏向制御− 図9に示すように、電源5は、一印刷周期T毎にON/
OFF制御を実行する。本実施形態では、非帯電インク
滴及び帯電インク滴の順にインク滴を吐出させるよう、
OFF状態及びON状態の順にON/OFF状態を切り
替えるように設定されている。
【0075】上述したように、各ノズル9からは一印刷
周期中に、第1及び第2のインク滴が吐出される。第1
インク滴は、電源5がOFF状態のときに吐出され、第
2インク滴は、電源5がON状態のときに吐出される。
第2インク滴は、第1インク滴の吐出時からT/2経過
後に吐出される。つまり、各インク滴は、T/2周期毎
に吐出される。ここでは、印刷周期は50μsに設定さ
れているので、各インク滴は25μs毎に吐出されるこ
とになる。
【0076】各インク滴の吐出速度は、第1インク滴の
着弾位置と第2インク滴の着弾位置とが、副走査方向に
ノズルピッチPの1/2の間隔で並ぶように設定されて
いる。ここでは、ノズルは84.6μm(300dpi
の密度)のピッチで形成されているので、着弾位置は4
2.3μmの間隔で並ぶように設定されている。本実施
形態では、第1及び第2のインク滴が上記間隔で並ぶよ
うに、各インク滴の吐出速度は、5m/sに設定されて
いる。なお、吐出速度の設定は、圧電素子19に印加する
電圧等を調節すること等により、容易に実現される。
【0077】その結果、図10に示すように、第1実施
形態では、記録紙7に600dpiの密度でインクドッ
トD1,D2が形成される。すなわち、第1インク滴が着弾
して形成された第1ドットD1(実線丸印)の間に、第2
インク滴が着弾して形成された第2ドット(破線丸印)
D2が位置するので、従来に比べてドット密度が2倍に増
加している。その結果、ノズルの密度が300dpiで
あるにも拘わらず、ドット密度は600dpiになって
いる。
【0078】−第1実施形態の効果− 以上のように、第1実施形態によれば、各ノズル9から
一印刷周期中に第1及び第2の2つのインク滴を吐出
し、一方のインク滴を偏向させることにより、両インク
滴を記録紙7上に、副走査方向に並べて着弾させること
ができ、ドット密度をノズル密度よりも大きくすること
が可能となった。従って、ドット密度を飛躍的に向上さ
せることができ、高品質の記録を行うことが可能になっ
た。
【0079】また、インク滴の偏向は、インク滴を帯電
させると共に、ノズルプレート14と対向電極4との間に
電界を生じさせるだけで、容易に実行することができ
る。従って、インク滴を偏向させる手段を容易かつ安価
に実現することができる。また、インク滴の偏向量は、
ノズルプレート14と対向電極4との間の電圧を調節する
ことにより、容易に調節することが可能である。
【0080】一印刷周期中において、非帯電インク滴を
吐出した後に帯電インク滴を吐出するようにしているの
で、2番目に吐出したインク滴の着弾時間を、最初に吐
出したインク滴の着弾時間よりも短くすることができ
る。そのため、キャリッジ2の移動に伴う両インク滴の
主走査方向の着弾位置ずれを緩和することが可能となっ
た。
【0081】−第1変形例− 上記第1実施形態では、一印刷周期中に帯電インク滴及
び非帯電インク滴の2つのインク滴を吐出することとし
ていたが、一印刷周期中に吐出するインク滴は2つに限
定されるものではなく、3つ以上であってもよい。この
場合、一印刷周期中に複数の帯電インク滴を吐出するこ
ととし、各帯電インク滴の帯電量または印加電圧を、複
数のレベルに設定する。これにより、各帯電インク滴の
偏向量がそれぞれ異なることになり、各帯電インク滴の
着弾位置のずれ量が、それぞれ変更されることになる。
従って、ドット密度をノズル密度の3倍以上に高めるこ
とが可能になる。
【0082】−第2変形例− また、上記実施形態では、第1及び第2のインク滴の着
弾位置をずらすために、電源5のON/OFF制御を行
っていたが、両インク滴の着弾位置をずらすための制御
は、これに限定されるものではない。例えば、図11に
示すように、第1のプラス電圧V1と、該第1のプラス
電圧V1よりも大きな第2のプラス電圧V2とを交互に
切り換える電圧切換制御によって、着弾位置を変更させ
てもよい。この場合、第1インク滴及び第2インク滴の
双方とも偏向されることになるが、第2インク滴の方が
第1インク滴よりも偏向量が多いため、両インク滴の着
弾位置は、副走査方向に所定ピッチずれることになる。
第1のプラス電圧と第2のプラス電圧との比は、両イン
ク滴の着弾位置を所定量ずらすことができればどのよう
な値であってもよいが、5以上が特に望ましい。
【0083】<第2実施形態>第2実施形態は、いわゆ
る白筋を防止することを目的に、第1実施形態における
電源5のON/OFF制御に変更を加えたものである。
【0084】インクジェット記録装置では、複数のノズ
ルのうち、ノズル開口10の詰まりや圧電素子19の劣化等
により、所定の径のインク滴を吐出できなくなったり、
インク滴の吐出方向がずれたりするものが生じる場合が
ある。このような場合、図12に示すように、ドット間
に意図しない隙間が生じ、これら隙間が主走査方向に連
なることによって、白筋33が生じることになる。この白
筋33が多く発生すると、印字または印画品質を低下させ
る原因となる。特に、本インクジェット記録装置では、
同一のノズルから2つのインク滴を吐出することとして
いるので、白筋33は副走査方向に連続して生じることに
なり、白筋対策がより重要になる。
【0085】そこで、第3実施形態では、図13に示す
ように、ノズルプレート14と対向電極4との間に印加す
る電圧を、複数の印刷周期(本実施形態では8つの印刷
周期)にわたって周期的に変動するように制御してい
る。また、印加電圧は、キャリッジ2の移動速度をv、
各色のノズル列同士の間隔をL(図3参照)とした場
合、周期T1=v/L×N(Nは自然数)で変動するよ
うに設定されている。
【0086】ここでは、電圧変動による着弾位置のずれ
量が、600dpiの密度に相当する長さの1/4(つ
まり10.6μm)になるように、電圧を変動させるこ
ととしている。具体的には、図14に示すように、着弾
位置を10.6μmずらすためには、印加電圧を384
V変化させる必要がある。そこで、本実施形態では、印
加電圧を2kV±192Vの幅で周期的に変動させるこ
ととしている。
【0087】従って、第2実施形態では、印加電圧の変
動に従って帯電インク滴の着弾位置が変動するので、白
筋33の発生を抑制することができる。そのため、印字ま
たは印画等の記録の品質が安定する。
【0088】また、電圧はv/L×Nの周期で変動する
ので、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)
及びブラック(Bk)の各インク滴の着弾位置は、互い
に同期して変動することになる。従って、各色における
各インク滴の着弾位置は変動するものの、異なる色のド
ット同士の相対的な位置関係は変動せず、意図しないド
ット同士の重なり合い等による色ずれを確実に防止する
ことができる。
【0089】なお、インク滴の着弾位置は、印加電圧を
制御することにより、任意に調節することが可能であ
る。例えば、図14の関係に従って、着弾位置のずれ量
が所定量になるように、印加電圧を調節する。
【0090】−変形例− 図15に示すように、第1実施形態の第2変形例に対し
て、白筋防止用の電圧変動制御を適用してもよいことは
勿論である。上記第2変形例では、第1及び第2のプラ
ス電圧によって、インク滴の着弾位置の変更を行ってい
た。そのため、第1または第2のプラス電圧のいずれに
対しても、電圧変動制御を適用することができる。しか
し、図15に示すように、相対的に電圧値の低い第1の
プラス電圧に対して、変動制御を適用することがより好
ましい。なぜなら、図16に示すように、印加電圧の小
さな帯電インク滴の方が印加電圧の大きな帯電インク滴
よりも、電圧変動によって受ける影響が大きいため、所
定のずれ量を確保するために必要な電圧変動量を少なく
することができるからである。
【0091】例えば、図16に示すように、インク滴の
着弾位置の変動量を10.6μmとすると、上記第2実
施形態で説明したように、第2のプラス電圧(大きい方
の印加電圧)を変動させる場合には、変動幅が384V
必要であったのに対し、第1のプラス電圧(小さい方の
印加電圧)を変動させる場合は、変動幅は241Vで足
りる。従って、電圧変動制御をより簡易に実行すること
ができる。
【0092】なお、第1及び第2のプラス電圧の双方に
対して、電圧変動制御を適用してもよいことは勿論であ
る。
【0093】<第3実施形態>第3実施形態は、ノズル
プレート14と個別電極20との間の印加電圧は一定としつ
つ、ノズル9から吐出する第1及び第2のインク滴を、
異なる速度で吐出させるものである。
【0094】インクジェット記録装置の構成は第1実施
形態と同様であるので、その説明は省略する。
【0095】−インク滴の吐出速度の制御− インク滴の吐出速度の制御は、振動板18の変位速度を調
節することにより行うことができる。振動板18の変位速
度の調節は、圧電素子19に印加する電圧波形を調節する
ことにより行う。
【0096】例えば、図17に示すように、圧電素子19
に印加するパルス電圧波形の立ち上がり部分の傾斜度を
調節することにより、同一の吐出量で吐出速度の異なる
2つのインク滴を吐出することが可能となる。
【0097】−吐出速度と偏向量との関係− 図18(a)に示すように、吐出速度が大きい場合は、
着弾時間が相対的に短いので電界による加速の程度が少
なく、かつ副走査方向の速度成分が大きい。従って、着
弾位置は、ノズル開口10の直下位置から大きくずれるこ
とになる。一方、図18(b)に示すように、吐出速度
が小さい場合は、着弾時間が相対的に長いので電界によ
る加速の程度が大きく、かつ副走査方向の速度成分が小
さい。従って、ノズル開口10の直下位置からの着弾位置
のずれ量は、相対的に小さくなる。そのため、一印刷周
期中に吐出速度の小さな第1インク滴と、吐出速度の大
きな第2インク滴とを吐出することにより、一印刷周期
中に副走査方向に2つのドットを形成することができ
る。
【0098】−偏向制御− そこで、第3実施形態では、一印刷周期T中に、吐出速
度の小さな第1インク滴を吐出した後、吐出速度の大き
な第2インク滴を吐出する。各インク滴の吐出間隔は、
第1実施形態と同様、T/2である。
【0099】−第3実施形態の効果− 以上より、第3実施形態においても、第1実施形態と同
様の効果を得ることができる。また、吐出速度の小さな
第1インク滴の吐出後に、吐出速度の大きな第2インク
滴を吐出させることとしているので、キャリッジ2の移
動に伴う主走査方向への着弾位置ずれを緩和することが
できる。
【0100】−変形例− 一印刷周期中に吐出するインク滴は2つに限定されるも
のではなく、吐出速度の異なる3つ以上のインク滴を吐
出するようにしてもよい。
【0101】白筋を防止するために、第1インク滴また
は第2インク滴の少なくとも一方の吐出速度を、複数の
印刷周期にわたって変動させるようにしてもよい。
【0102】<第4実施形態>第4実施形態は、一印刷
周期中に第1〜第3のインク滴を吐出し、第1及び第2
のインク滴の着弾位置を揃えることによって、これら2
つのインク滴により第1のドットを形成する一方、第3
のインク滴で第2のドットを形成するようにしたもので
ある。
【0103】第3実施形態では、同一の吐出量で吐出速
度の異なる2つのインク滴を吐出させていた。しかし、
一般的に、吐出量が等しくかつ吐出速度の異なる2つの
インク滴を吐出させるよりも、吐出量及び吐出速度の双
方とも異なる2つのインク滴を吐出させることの方が容
易である。そこで、第4実施形態では、パルス電圧の制
御を容易にするため、以下のような制御を行うこととし
た。
【0104】すなわち、第3実施形態では、図19に示
すように、ほぼ相似形の2つのパルス波形を用いること
とした。具体的には、吐出量が7.5plかつ吐出速度
が4.3m/sの第1及び第2のインク滴を連続的に吐
出し、その後、T/2経過後に、吐出量が15plかつ
吐出速度が10m/sの第3インク滴を吐出する。
【0105】これにより、第1及び第2のインク滴は、
記録紙7上の同一の位置に着弾し、重なり合って一つの
ドット(第1のドット)を形成する。一方、第3インク
滴は、単独で第2のドットを形成する。ここで、第3の
インク滴は、第1及び第2のインク滴よりも吐出速度が
速いため、偏向量が少ない。そのため、第1ドットと第
2ドットとは、副走査方向に沿って並ぶことになる。従
って、ドット密度が向上する。
【0106】このように、第4実施形態によれば、異な
る吐出量のインク滴を同一の速度で吐出させる必要がな
いので、圧電素子19に印加する電圧パルスを、容易かつ
正確に生成することができる。
【0107】<第5実施形態>第5実施形態は、ノズル
9から吐出する第1及び第2のインク滴を、異なる電荷
量で吐出させるものである。
【0108】インクジェット記録装置の構成は第1実施
形態と同様であるので、その説明は省略する。
【0109】−インク滴の電荷量の制御− インク滴の電荷量の制御は、振動板18の変位速度を調節
することにより行うことができる。振動板18の変位速度
の調節は、圧電素子19に印加する電圧波形を調節するこ
とにより行う。例えば、図17に示すように、圧電素子
19に印加するパルス電圧波形の立ち上がり部分の傾斜度
を調節することにより、同一の吐出量で電荷量の異なる
2つのインク滴を吐出することが可能となる。
【0110】−電荷量と偏向量との関係− 図20(a)に示すように、電荷量が小さい場合(電荷
密度が小さい場合)は、電界による加速の程度が少ない
ため、ノズル9の直下位置からの着弾位置のずれ量は、
相対的に大きい。一方、図20(b)に示すように、電
荷量が大きい場合(電荷密度が大きい場合)は、電界に
よる加速の程度が大きいため、着弾位置のずれ量は、相
対的に小さい。そのため、一印刷周期中に電荷量の小さ
な第1インク滴と、電荷量の大きな第2インク滴とを吐
出することにより、一印刷周期中に副走査方向に2つの
ドットを形成することができる。
【0111】−偏向制御− そこで、第5実施形態では、一印刷周期T中に、電荷量
の小さな第1インク滴を吐出した後、電荷量の大きな第
2インク滴を吐出する。各インク滴の吐出間隔は、第1
実施形態と同様、T/2である。
【0112】−第5実施形態の効果− 以上より、第5実施形態においても、第1実施形態と同
様の効果を得ることができる。また、電荷量の小さな第
1インク滴の吐出後に、電荷量の大きな第2インク滴を
吐出させることとしているので、キャリッジ2の移動に
伴う主走査方向への着弾位置ずれを緩和することができ
る。
【0113】−変形例− 本実施形態においても、一印刷周期中に吐出するインク
滴は2つに限定されるものではなく、電荷量の異なる3
つ以上のインク滴を吐出するようにしてもよい。
【0114】また、白筋を防止するために、第1インク
滴または第2インク滴の少なくとも一方の電荷量を、複
数の印刷周期にわたって変動させるようにしてもよい。
【0115】<第6実施形態>第6実施形態は、上記第
1〜第5の実施形態において、ノズル9の開口方向を、
走査方向と電界方向とで形成される仮想面に対し非平行
なだけでなく、走査方向に垂直な仮想面に対しても非平
行にしたものである。
【0116】一般的に、インク滴は、大径であるほど吐
出速度は大きく、小径であるほど吐出速度は小さい。そ
のため、キャリッジ2の移動に伴い、吐出速度に起因す
る主走査方向への着弾位置のずれが生じる。
【0117】そこで、第6実施形態では、ノズルの開口
は、走査方向に垂直な仮想面PLから所定角度βだけ、キ
ャリッジ2の印字中の進行方向側に傾けられている。な
お、ここでは、所定角度βは12度に設定されている。
【0118】これにより、図21に示すように、大イン
ク滴の吐出速度v1は、小インク滴の吐出速度v2より
も大きいが、電荷量も大きいことから電界による加速成
分w1は、小インク滴の加速成分w2よりも大きい。そ
のため、吐出速度の相違に起因する着弾位置のずれは、
電界による偏向量の相違に基づく着弾位置のずれによっ
て相殺され、結果的に、両インク滴の着弾位置はほぼ等
しくなる。
【0119】従って、第6実施形態によれば、大径のイ
ンク滴と小径のインク滴とをほぼ同一の地点で着弾させ
ることが可能となり、キャリッジ2の移動に起因する着
弾位置ずれを防止することができる。
【0120】<第7実施形態>第7実施形態は、上記第
1〜第6の実施形態において、記録紙7へのドットの形
成パターンに変更を加えたものである。
【0121】ここでは、説明を容易にするため、図22
に示すように、各ノズル9a,9b,…及び各ノズルに対応す
るドットD11,D12,D21,D22,…を●、■、◆、★、▼、▲
等の記号で表すこととする。図23に示すように、上記
各実施形態では、各ノズルから吐出した第1及び第2の
インク滴は、副走査方向に隣り合う2つのドットを形成
するように構成されていた。例えば、第1ノズル9aから
吐出された第1インク滴が形成する第1ドットD11と、
第1ノズル9aから吐出された第2インク滴が形成する第
2ドットD12とは、副走査方向に隣り合っていた。そし
て、これら第1及び第2のドットD11,D12で形成される
●のドット列(図23において上下方向に配列された●
列)は、副走査方向(図23における左右方向)に隣り
合っていた。
【0122】これに対し、図24に示すように、第7実
施形態は、第1ノズル9aから吐出された第1インク滴が
形成する第1ドットD11と、第1のノズルから吐出され
た第2インク滴が形成する第2ドットD12とは隣り合わ
ず、第1ドットD11と第2ドットD12との間には、第2ノ
ズル9bから吐出された第1インク滴で形成される第3ド
ットD21が位置するように構成されている。
【0123】このように、第7実施形態では、同一のノ
ズルから吐出される第1及び第2のインク滴で形成され
る第1及び第2のドットが、副走査方向に隣り合わない
ので、白筋の発生を効果的に抑制することができる。例
えば、第2ノズル9bから吐出されるインク滴の径が所定
径よりも小さい場合、当該ノズル9bから吐出されるイン
ク滴が形成する第3ドットD21と第4ドットD22とは、副
走査方向に隣り合うことなく分散されるので、白筋の発
生が抑制される。
【0124】−第1変形例− 各ノズルから吐出される2つのインク滴の着弾位置の変
更量は、両インク滴が副走査方向に隣り合わないような
量であればよく、上記実施形態に限定されるものではな
い。また、各ノズルから吐出するインク滴の数は2つに
限定されず、3つ以上であってもよい。例えば、各ノズ
ルが一印刷周期中にn個(nは2以上の自然数)のイン
ク滴を吐出する場合、ノズルのピッチをPとすると、各
インク滴はP+P/nづつずれていてもよい。また、m
を2以上の自然数として、m×P+P/nづつずれてい
てもよい。
【0125】−第2変形例− 図25に示すように、第1インク滴で形成される第1ド
ットD11と第2インク滴で形成される第2ドットD12とが
副走査方向に相隣り、これら2つのドットD11,D12が主
走査方向にジグザグに蛇行するようにしてもよい。この
ようなドットパターンは、例えば、以下のようにして形
成される。つまり、インクジェットヘッド1を各ノズル
から着弾位置の異なる3種類のインク滴を吐出するよう
に構成し、ある印刷周期では第1及び第2の着弾位置に
着弾させ、次の印刷周期では第2及び第3の着弾位置に
着弾させ、その後の印刷周期では再び第1及び第2の着
弾位置に着弾させる。そして、これらの周期を複数回繰
り返す。その結果、上記のドットパターンは容易に形成
される。
【0126】−第3変形例− 図26に示すように、ある印刷周期では第1ドットD11
と第2ドットD12とが副走査方向に相隣る一方、別の印
刷周期では第1ドットD11と第2ドットD12とが隣り合わ
ないようにしてもよい。このようなドットパターンは、
上記第2変形例と同様にして形成することができる。
【0127】<第8実施形態>第8実施形態は、着弾位
置変更制御を、ドット密度の向上ではなく、白筋防止の
ために用いた形態である。
【0128】図27に示すように、第8実施形態では、
各ノズルは一印刷周期中に1つのインク滴を吐出するこ
ととし、インク滴の着弾位置を周期毎に変更する。ここ
では、インク滴の着弾位置を、2印刷周期毎に変更する
こととしている。
【0129】このように、第8実施形態では、同一のノ
ズルから吐出されたインク滴により形成されるドット
が、主走査方向に隣り合わないので、白筋を抑制するこ
とが可能となる。
【0130】<第9実施形態>第9実施形態は、実施形
態1のインクジェットヘッド1に変更を加え、ノズルを
図28(a)に模式的に示す千鳥配列構造としたもので
ある。
【0131】図28(a)に、第9実施形態に係るイン
クジェットヘッドは、複数のノズルが副走査方向に所定
ピッチP毎に配列されて成る第1及び第2のノズル列N
1,N2を備えている。第1ノズル列N1と第2ノズル
列N2との互いに隣接するノズル同士のピッチP’は、
P’=P/2に設定されている。そのため、本インクジ
ェットヘッドは、実施形態1のインクジェットヘッド1
に比べて、ノズルの密度が2倍に増加している。各ノズ
ルは一印刷周期中に2つのインク滴を吐出するように構
成されている。
【0132】図28(b)に示すように、各ノズルから
吐出するインク滴の着弾位置の変更量をP/4に設定す
ることにより、ドット密度は4倍に高まる。この場合、
より少ない偏向量で、高密度の記録が可能となる。
【0133】従って、m,nを2以上の自然数とし、n
列のノズル列を設け、隣り合うノズル列における互いに
隣接するノズル間のピッチP’をP/nとし、各ノズル
から一印刷周期中にm個のインク滴を吐出させ、各イン
ク滴の着弾位置のずれ量をP/(m×n)とすることに
より、より高密度の記録が可能となる。
【0134】−変形例− 図29(a)に模式的に示すように、第1ノズル列N1と
第2ノズル列N2との互いに隣接するノズルのピッチP’
を、P’=P/4に設定してもよい(特殊千鳥配列)。
この場合も、各ノズルから一印刷周期中に2つのインク
滴を吐出することとし、インク滴の着弾位置の変更量を
P/2に設定する。
【0135】その結果、図29(b)に示すように、イ
ンク滴はP/4ピッチで配列されることになり、第9実
施形態と同様、高密度の印字または印画が可能となる。
さらに、本変形例では、各ノズルから吐出される2つの
インク滴が形成する2つのドットD11,D12は、副走査方
向に隣り合うことがないので、白筋の発生も抑制するこ
とができる。つまり、本変形例によれば、高密度の記録
が可能になると共に、白筋の発生を抑制することが可能
になる。
【0136】なお、m,nを2以上の自然数とし、n列
のノズル列を備え、隣り合うノズル列における互いに隣
接するノズルのピッチP’をP/(2n)とし、各ノズ
ルから一印刷周期中にm個のインク滴を吐出させ、各イ
ンク滴の着弾位置のずれ量をP/nとすることにより、
白筋を抑制しながらより高密度に記録を行うことが可能
となる。
【0137】<第10実施形態>第10実施形態は、複
数のインク滴を副走査方向にずらしながら重ねて着弾さ
せ、副走査方向に細長い長円状のドットD1(以下、「長
円ドット」と称する)を形成するものである。
【0138】図30に示すように、第10実施形態で
は、一印刷周期中に2つのインク滴を吐出することと
し、第1インク滴d1の着弾位置と第2インク滴d2の着弾
位置とを、偏向方向に所定量だけずらし、互いに一部重
なるように設定する。
【0139】これにより、副走査方向に隣り合う長円ド
ット同士の隙間を小さくすることができ、白筋の発生を
抑制することができる。特に、副走査方向に隣り合う長
円ドット同士を接するようにすれば、白筋の発生を防止
することができ、より高画質の記録を行うことが可能と
なる。
【0140】<第11実施形態>第11実施形態は、主
走査方向に細長い長円ドットD1,D2を形成するものであ
る。
【0141】図31に示すように、第11実施形態で
は、一印刷周期中に第1〜第8のインク滴d1〜d8を順に
吐出する。各インク滴は、主走査方向の移動に従って所
定間隔で吐出し、それらの着弾位置が主走査方向に所定
距離だけずれるようにする。第1〜第4のインク滴d1〜
d4(第1インク滴群)はそれぞれ偏向され、主走査方向
に長い長円ドットD1を形成する。第5〜第8のインク滴
(第2インク滴群)は偏向されず、長円ドットD1に対し
副走査方向に並ぶような長円ドットD2を形成する。
【0142】従って、第11実施形態によれば、高密度
記録が可能となるだけでなく、インク滴を重ねて着弾さ
せることにより、いわゆる重ね記録が可能となり、多階
調の記録を行うことができる。
【0143】なお、第1ドットD1を形成するインク滴群
(第1インク滴群)と、第2ドットD2を形成するインク
滴群(第2インク滴群)とは、交互に吐出してもよい
が、上記実施形態のように、第1ドットD1を形成するす
べてのインク滴d1〜d4を吐出した後、第2ドットD2を形
成するインク滴d5〜d8を吐出することにより、両ドット
D1,D2の主走査方向の長さを短くすることができる。
【0144】<第12実施形態>図32に示すように、
第12実施形態は、いわゆるフルラインヘッドを備えた
記録装置である。すなわち、本実施形態のインクジェッ
トヘッド1aは、記録紙7の横方向の全体にわたって形成
されている。インクジェットヘッド1aのノズル9,9,…
は、記録紙7の横方向(図32に示すX方向)に延びる
ように配設されている。
【0145】記録紙7への記録時には、紙送りローラ6が
記録紙7を走査方向(図32に示すY方向)に搬送し、
インクジェットヘッド1aは記録紙7上に複数のドットを
形成する。記録方法すなわち記録紙7へのドットの形成
方法は、上記第1〜第11実施形態と同様にして行うこ
とができる。本実施形態によれば、一回の走査により、
記録紙7の全面に印画または印字を行うことができる。
【0146】ところで、従来のフルラインヘッドでは、
高密度記録や白筋防止は非常に困難であった。なぜな
ら、フルラインヘッドは、記録紙7への記録を一回の走
査で完了するものであり、走査を複数回繰り返すこと
は、装置の大型化やコストアップを招き、実用的ではな
いからである。従って、インクジェットヘッド1aをいわ
ゆるフルラインヘッドにすることにより、高密度記録を
可能にし、また、白筋を防止する本発明の効果が、より
顕著に発揮されることになる。
【0147】<その他の実施形態>なお、本発明の適用
対象は、上記第1〜第12実施形態に代表されるいわゆ
るピエゾ方式の記録装置に限定されるものではなく、イ
ンクを急激に加熱し発生したバブルによりインク滴を吐
出させるバブル方式の記録装置であってよい。
【0148】
【発明の効果】以上のように、第1の発明によれば、イ
ンク滴を帯電させ、走査方向と電界方向とで形成される
仮想面に対し非平行な方向に吐出することにより、ノズ
ルと対向電極との間に発生する電界によって、その飛翔
方向を偏向させることができる。従って、インク滴の帯
電の有無または帯電させる電荷量等を変化させることに
より、同一のノズルから吐出されるインク滴の着弾位置
を、複数箇所に設定することが可能となる。そのため、
ドット密度をノズル密度以上に高めたり、白筋の発生を
抑制することが可能となる。
【0149】第2の発明によれば、同一のノズルから一
印刷周期中に2以上のインク滴を吐出し、各インク滴
を、記録媒体上における主走査方向に直交する方向に沿
って異なる位置に着弾させることとしたので、一印刷周
期中に、ノズル数よりも多くのドットを形成することが
できる。従って、ドット密度を飛躍的に向上させること
が可能となる。
【0150】第3の発明によれば、一印刷周期中に電圧
レベルの異なる複数の電圧を印加することとしたので、
各インク滴の着弾位置を、それら電圧レベルに応じて変
更することができる。従って、インク滴の着弾位置の変
更を、容易に行うことができる。
【0151】第4の発明によれば、印刷周期の1/nの
周期で印加電圧を変動させることとしたので、各インク
滴の着弾位置を、印刷周期に同期して、1/nの周期で
変更させることができる。
【0152】第5の発明によれば、印可する電圧のレベ
ルを徐々に上昇させるようにしたので、複数のインク滴
を、偏向量の少ないものから順に吐出させることができ
る。従って、インクジェットヘッドと記録媒体との相対
移動に伴うインク滴の着弾位置ずれを緩和することがで
きる。
【0153】第6の発明によれば、一印刷周期中に印加
する第1及び第2の電圧のうち少なくとも一方を、複数
の印刷周期にわたって変動させることとしたので、イン
ク滴の着弾位置を、第1または第2の電圧に対応して複
数の周期にわたって変動させることができる。従って、
白筋の発生を抑制することができる。
【0154】第7の発明によれば、複数のノズル列から
吐出されたインク滴を、互いに同期して変動させること
ができる。従って、複数列のノズルから吐出されたイン
ク滴同士の重なり合いを防止することができる。例え
ば、複数列のノズルからそれぞれ複数色のインク滴を吐
出するような場合に、インク滴同士の重なり合いによる
色ずれを防止することが可能となる。
【0155】第8の発明によれば、印加電圧を互いに極
性の等しい複数の電圧で変動させることとしたので、極
性が異なる場合は静電界により加速でなく減速になる状
態もあって好ましくないが、そのような状態を防止する
ことができる。
【0156】第9の発明によれば、一印刷周期中に、吐
出速度の異なる複数のインク滴を吐出することとしたの
で、吐出速度の大きなインク滴は電界による偏向量が少
なく、吐出速度の小さなインク滴は電界による偏向量が
多いことから、吐出速度の相違により、着弾位置を変更
させることが可能となる。従って、インク滴の着弾位置
の変更を、容易に行うことができる。
【0157】第10の発明によれば、一印刷周期中に、
吐出量が等しくかつ吐出速度の異なる複数のインク滴を
吐出することとしたので、着弾位置の変更を行いつつ、
記録媒体上に同径のドットを形成することが可能とな
る。
【0158】第11の発明によれば、2以上のインク滴
により第1のドットを形成し、1つのインク滴により第
2のドットを形成することとしたので、径の等しい第1
及び第2のドットを形成するに際して、両ドットを形成
する各インク滴の吐出速度を異なったものとすることが
できる。従って、両ドットを簡易に形成することが可能
となる。
【0159】第12の発明によれば、印刷周期の1/n
の周期で加圧量を変化させることとしたので、各インク
滴の着弾位置を、印刷周期に同期して1/nの周期で変
更することが可能となる。
【0160】第13の発明によれば、加圧量を徐々に増
加させることとしたので、複数のインク滴を、偏向量の
少ないものから順に吐出させることができる。従って、
インクジェットヘッドと記録媒体との相対移動に伴うイ
ンク滴の着弾位置ずれを緩和することができる。
【0161】第14の発明によれば、上記第9〜第13
の各発明を、簡易な構成により実現することができる。
【0162】第15の発明によれば、一印刷周期中に、
異なる電荷量を有する複数のインク滴を吐出させること
としたので、、電荷量の多いインク滴は電界による偏向
量が大きく、電荷量の少ないインク滴は電界による偏向
量が小さいことから、電荷量の相違により、各インク滴
の着弾位置を変更することができる。
【0163】第16の発明によれば、各印刷周期中に付
与する電荷量を徐々に増加させることとしたので、複数
のインク滴を、偏向量の少ないものから順に吐出させる
ことができる。その結果、インクジェットヘッドと記録
媒体との相対移動に伴うインク滴の着弾位置ずれを緩和
することができる。
【0164】第17の発明によれば、インク滴を、走査
方向と電界方向とで形成される仮想面に対し非平行なだ
けでなく、走査方向に垂直な仮想面に対しても非平行な
方向に吐出させることとしたので、吐出速度の相違に起
因する走査方向への着弾位置ずれを緩和することができ
る。
【0165】第18の発明によれば、一印刷周期中に吐
出するn個のインク滴を、走査方向と直交する方向にP
/nづつずれた位置に着弾させることとしたので、記録
媒体上に等間隔で配列されたドット列を形成することが
できる。
【0166】第19の発明によれば、一印刷周期中に吐
出するn個のインク滴を、走査方向と直交する方向にP
×m+P/nずれた位置に着弾させることとしたので、
着弾位置が変更されずに形成されたドットと、着弾位置
が変更されて形成されたドットとを、互いに隣り合わな
い位置に形成することが可能となる。従って、白筋の発
生を抑制することができる。
【0167】第20の発明によれば、インク滴を、第1
の印刷周期では第1及び第2の着弾位置に着弾させ、第
2の印刷周期では第2及び第3の着弾位置に着弾させる
こととしたので、インク滴を複数の印刷周期にわたって
同一着弾位置に着弾させることがなく、白筋の発生を抑
制することが可能となる。
【0168】第21の発明によれば、インク滴を、第1
の印刷周期では第1及び第2の着弾位置に着弾させ、第
2の印刷周期では第2及び第3の着弾位置に着弾させる
こととしたので、インク滴を複数の印刷周期にわたって
同一着弾位置に着弾させることがなく、白筋の発生を抑
制することが可能となる。
【0169】第22の発明によれば、複数のノズル列を
備えていることによりドット密度を向上させることがで
きると共に、同一のノズルから吐出されるインク滴の着
弾位置を互いに隣り合わないようにすることができるこ
とから、白筋の発生を抑制することが可能となる。
【0170】第23の発明によれば、各ノズルから吐出
される複数のインク滴を、走査方向と直交する方向にず
らしながら、互いに重なり合った位置に着弾させること
としたので、走査方向と直交する方向に細長の長円ドッ
トを形成することができ、白筋の発生をより一層抑制す
ることが可能となる。
【0171】第24の発明によれば、第1及び第2のイ
ンク滴群により、走査方向に細長い第1及び第2のドッ
トを、互いに走査方向と直交する方向に所定間隔を存し
て形成することとしたので、走査方向に沿ってインク滴
を重ねることが可能となり、多階調の記録が可能にな
る。また、第2インク滴群を第1インク滴群が吐出され
た後に吐出することとしたので、各ドットの走査方向の
長さを短くすることができる。
【0172】第25の発明によれば、各ノズルから一印
刷周期中に1つのインク滴を吐出させることとし、各イ
ンク滴の着弾位置を、走査方向に直交する方向に印刷周
期毎に変化させることとしたので、白筋の発生を抑制す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェット記録装置の概略構成図である。
【図2】インクジェットヘッドのノズル面の部分正面図
である。
【図3】インクジェットヘッドのノズル列を模式的に表
したノズル面の正面図である。
【図4】図2のA−A線断面図である。
【図5】インクジェットヘッドのアクチュエータ近傍の
拡大断面図である。
【図6】インクジェットヘッド及び対向電極の副走査方
向に沿った模式的な断面図である。
【図7】インクの初速度と着弾位置変更量との関係を示
すグラフである。
【図8】駆動回路の構成を示すブロック図である。
【図9】印加電圧の波形図である。
【図10】ドットのパターンを示す図である。
【図11】印加電圧の波形図である。
【図12】白筋を説明するためのドットのパターン図で
ある。
【図13】印加電圧の波形図である。
【図14】印加電圧と着弾位置変更量との関係を示すグ
ラフである。
【図15】印加電圧の波形図である。
【図16】印加電圧の変動量と着弾位置変更量との関係
を示すグラフである。
【図17】印加電圧の波形図である。
【図18】吐出速度と着弾位置変更量との関係を示す図
である。
【図19】印加電圧の波形図である。
【図20】電荷密度と着弾位置変更量との関係を示す図
である。
【図21】吐出速度と主走査方向の着弾位置との関係を
示す図である。
【図22】インクジェットヘッドの副走査方向に沿った
模式的な断面図である。
【図23】ドットのパターンを示す図である。
【図24】ドットのパターンを示す図である。
【図25】ドットのパターンを示す図である。
【図26】ドットのパターンを示す図である。
【図27】ドットのパターンを示す図である。
【図28】(a)はノズルの配列を示す模式的な平面図
であり、(b)はドットのパターンを示す図である。
【図29】(a)はノズルの配列を示す模式的な平面図
であり、(b)はドットのパターンを示す図である。
【図30】(a)はインクジェットヘッドの副走査方向
に沿った模式的な断面図であり、(b)はドット形状を
示す図である。
【図31】(a)はインクジェットヘッドの副走査方向
に沿った模式的な断面図であり、(b)はドット形状を
示す図である。
【図32】インクジェット記録装置の概略構成図であ
る。
【符号の説明】
1 インクジェットヘッド 2 キャリッジ(相対移動手段) 4 対向電極 5 電源(電圧印加手段) 9 ノズル 12 圧力室 14 ノズルプレート 17 アクチュエータ 18 振動板 19 圧電素子 D ドット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 深野 明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2C057 AF31 AF33 AG03 AG12 AG44 BA04 BA14 BA15 DA01 DA09 DB01 DC08 DC09 DC14 DE03 DE04 2C062 AA24

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズルを有し、該ノズルからインク滴を
    吐出するインクジェットヘッドと、 上記ノズルと記録媒体とが所定の間隔を存した状態で上
    記インクジェットヘッドと該記録媒体とを走査方向に相
    対移動させる相対移動手段と、 上記記録媒体を介して上記ノズルに対向するように配置
    された対向電極と、 上記ノズルから吐出されるインク滴を帯電させるととも
    に、該ノズルと上記対向電極との間に電圧を印加して電
    界を生じさせる電圧印加手段とを備え、 上記ノズルは、インク滴を上記走査方向と上記電界方向
    とにより形成される仮想面に対し非平行な方向に吐出す
    るように形成され、 上記ノズルから吐出されるインク滴の着弾位置を、上記
    記録媒体上における上記走査方向に直交する方向に変更
    自在な着弾位置変更手段が設けられていることを特徴と
    するインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のインクジェット記録装
    置において、 インクジェットヘッドは、走査方向と直交する方向に配
    列された複数のノズルから成るノズル列を備え、所定周
    期の印刷周期中に該各ノズルから2以上のインク滴を吐
    出自在に構成され、 着弾位置変更手段は、上記各ノズルから上記印刷周期中
    に吐出される2以上のインク滴を、記録媒体上における
    上記走査方向に直交する方向に沿った異なる位置に着弾
    させるように構成されていることを特徴とするインクジ
    ェット記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のインクジェット記録装
    置において、 着弾位置変更手段は、電圧印加手段に一印刷周期中に電
    圧レベルの異なる複数の電圧を印加させるように構成さ
    れていることを特徴とするインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のインクジェットヘッド
    記録装置において、 電圧印加手段が印加する電圧は、印刷周期の1/n(n
    は2以上の自然数)の周期で変動するように設定されて
    いることを特徴とするインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のインクジェット記録装
    置において、 電圧印加手段が各印刷周期中に印加する電圧は、電圧レ
    ベルが徐々に上昇していくように設定されていることを
    特徴とするインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 請求項4または5のいずれか一つに記載
    のインクジェット記録装置において、 電圧印加手段が一印刷周期中に印加する複数の電圧は、
    互いに電圧レベルの異なる第1及び第2の電圧を含み、 上記第1または第2の電圧の少なくとも一方は、複数の
    印刷周期にわたって変動するように設定されていること
    を特徴とするインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のインクジェット記録装
    置において、 インクジェットヘッドは、走査方向に所定間隔Lを存し
    て並設された複数のノズル列を備え、 相対移動手段は、上記インクジェットヘッドと記録媒体
    とを所定の相対速度vで相対移動させるように構成さ
    れ、 電圧印加手段が印加する第1または第2の電圧の少なく
    とも一方は、周期T1=v/L×n(nは自然数)で変
    動するように設定されていることを特徴とするインクジ
    ェット記録装置。
  8. 【請求項8】 請求項3に記載のインクジェットヘッド
    記録装置において、電圧印加手段が印加する複数の電圧
    は、互いに極性の等しい電圧によって構成されているこ
    とを特徴とするインクジェット記録装置。
  9. 【請求項9】 請求項2に記載のインクジェット記録装
    置において、 インクジェットヘッドは、ノズルに連通し且つインクを
    収容する圧力室と、該圧力室内のインクに圧力を加えて
    該ノズルからインク滴を吐出させる加圧手段とを備え、 着弾位置変更手段は、上記ノズルから一印刷周期中に吐
    出速度の異なる複数のインク滴を吐出自在なように、上
    記加圧手段の加圧量を変化させる圧力可変手段によって
    構成されていることを特徴とするインクジェット記録装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載のインクジェット記録
    装置において、 圧力可変手段は、一印刷周期中に、同一のノズルから吐
    出量が等しくかつ吐出速度の異なる複数のインク滴を吐
    出させるように構成されていることを特徴とするインク
    ジェット記録装置。
  11. 【請求項11】 請求項9に記載のインクジェット記録
    装置において、 圧力可変手段は、一印刷周期中に同一のノズルから吐出
    される複数のインク滴によって、径の等しい少なくとも
    第1及び第2のドットを記録媒体上に形成するように構
    成され、 上記第1のドットは2以上のインク滴により形成され、
    上記第2のドットは1つのインク滴により形成され、 上記第1のドットを形成する各インク滴は、上記第2の
    ドットを形成するインク滴よりも小さな速度で吐出され
    ることを特徴とするインクジェット記録装置。
  12. 【請求項12】 請求項9に記載のインクジェット記録
    装置において、 加圧手段は、印刷周期の1/n(nは2以上の自然数)
    の周期で加圧量を変化させるように構成されていること
    を特徴とするインクジェット記録装置。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載のインクジェット記
    録装置において、 加圧手段は、各印刷周期中における加圧量が徐々に増加
    していくように構成されていることを特徴とするインク
    ジェット記録装置。
  14. 【請求項14】 請求項9〜13のいずれか一つに記載
    のインクジェット記録装置において、 加圧手段は、圧力室の少なくとも一方の壁を構成する振
    動板と、電圧が印加されて該振動板を変位させる圧電素
    子とを備え、 圧力可変手段は、上記圧電素子に印加する電圧の波形を
    変化させることにより、上記振動板による加圧量を変化
    させるように構成されていることを特徴とするインクジ
    ェット記録装置。
  15. 【請求項15】 請求項2に記載のインクジェット記録
    装置において、 着弾位置変更手段は、一印刷周期中に電荷量の異なる複
    数のインク滴を吐出自在なように、インク滴の帯電量を
    変化させる電荷量可変手段によって構成されていること
    を特徴とするインクジェット記録装置。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載のインクジェット記
    録装置において、 電荷量可変手段は、各印刷周期中に付与する電荷量が徐
    々に増加するように構成されていることを特徴とするイ
    ンクジェット記録装置。
  17. 【請求項17】 請求項1〜16のいずれか一つに記載
    のインクジェット記録装置において、 インクジェットのノズルは、インク滴を走査方向に垂直
    な仮想面に対し非平行な方向に吐出させるように形成さ
    れていることを特徴とするインクジェット記録装置。
  18. 【請求項18】 請求項1〜17のいずれか一つに記載
    のインクジェット記録装置において、 インクジェットヘッドは、走査方向と直交する方向に所
    定のピッチPで配列された複数のノズルから成るノズル
    列を備え、所定周期の印刷周期中に該各ノズルからn個
    (nは2以上の自然数)のインク滴を吐出自在に構成さ
    れ、 着弾位置変更手段は、上記各ノズルから上記印刷周期中
    に吐出されるn個のインク滴の着弾位置を、上記走査方
    向と直交する方向にP/nづつずらすように構成されて
    いることを特徴とするインクジェット記録装置。
  19. 【請求項19】 請求項1〜17のいずれか一つに記載
    のインクジェット記録装置において、 インクジェットヘッドは、走査方向と直交する方向に所
    定のピッチPで配列された複数のノズルから成るノズル
    列を備え、所定周期の印刷周期中に該各ノズルからn個
    (nは2以上の自然数)のインク滴を吐出自在に構成さ
    れ、 着弾位置変更手段は、上記各ノズルから上記印刷周期中
    に吐出されるn個のインク滴の着弾位置を、上記走査方
    向と直交する方向にP×m(mは自然数)+P/nづつ
    ずらすように構成されていることを特徴とするインクジ
    ェット記録装置。
  20. 【請求項20】 請求項1〜17のいずれか一つに記載
    のインクジェット記録装置において、 インクジェットヘッドは、走査方向と直交する方向に所
    定のピッチPで配列された複数のノズルから成るノズル
    列を備え、所定周期の印刷周期中に該各ノズルから2つ
    のインク滴を吐出自在に構成され、 着弾位置変更手段は、各ノズルから吐出されるインク滴
    を、記録媒体上における走査方向と直交する方向にP/
    2づつずれた第1、第2及び第3の着弾位置に変更自在
    に構成されると共に、上記各ノズルから吐出されるイン
    ク滴を、第1の印刷周期においては第1及び第2の着弾
    位置に着弾させる一方、該第1の印刷周期の後の第2の
    印刷周期においては、第2及び第3の着弾位置に着弾さ
    せるように構成され、 第1及び第2の印刷周期は、交互に繰り返されるように
    設定されていることを特徴とするインクジェット記録装
    置。
  21. 【請求項21】 請求項1〜17のいずれか一つに記載
    のインクジェット記録装置において、 インクジェットヘッドは、走査方向と直交する方向に所
    定のピッチPで配列された複数のノズルから成るノズル
    列を備え、所定周期の印刷周期中に該各ノズルから2つ
    のインク滴を吐出自在に構成され、 着弾位置変更手段は、各ノズルから吐出されるインク滴
    を、記録媒体上の第1の着弾位置、該第1の着弾位置に
    対し走査方向と直交する方向に0.5Pずれた第2の着
    弾位置、及び該第1の着弾位置に対し該直交方向に1.
    5Pずれた第3の着弾位置に変更自在に構成されると共
    に、上記各ノズルから吐出されるインク滴を、第1の印
    刷周期においては第1及び第2の着弾位置に着弾させる
    一方、該第1の印刷周期の後の第2の印刷周期において
    は、第2及び第3の着弾位置に着弾させるように構成さ
    れ、 第1及び第2の印刷周期は、交互に繰り返されるように
    設定されていることを特徴とするインクジェット記録装
    置。
  22. 【請求項22】 請求項1〜17のいずれか一つに記載
    のインクジェット記録装置において、 インクジェットヘッドは、走査方向と直交する方向に所
    定のピッチPで配列された複数のノズルから成る第1及
    び第2のノズル列を少なくとも備え、所定周期の印刷周
    期中に該各ノズルから少なくとも2つのインク滴を吐出
    自在に構成され、 上記第1ノズル列は、記録媒体上に少なくとも第1ドッ
    ト及び第2ドットを形成する第1ノズルを備え、 上記第2ノズル列は、該第1ノズルと相隣り、上記記録
    媒体上に少なくとも第3ドット及び第4ドットを形成す
    る第2ノズルを備え、 上記第2ドットは上記第3ドットと上記第4ドットとの
    間に位置し、上記第3ドットは上記第1ドットと上記第
    2ドットとの間に位置するように設定されていることを
    特徴とするインクジェット記録装置。
  23. 【請求項23】 請求項1〜17のいずれか一つに記載
    のインクジェット記録装置において、 着弾位置変更手段は、記録媒体上に走査方向と直交する
    方向に細長いドットを形成するように、各ノズルから一
    印刷周期中に吐出される複数のインク滴を、該記録媒体
    上に該直交方向にずらしながら重ねて着弾させるように
    構成されていることを特徴とするインクジェット記録装
    置。
  24. 【請求項24】 請求項1〜17のいずれか一つに記載
    のインクジェット記録装置において、 インクジェットヘッドは、各ノズルから一印刷周期中
    に、2以上のインク滴から成る第1及び第2のインク滴
    群を吐出自在に構成され、 上記第1のインク滴群の各インク滴は、記録媒体上にお
    いて走査方向にずれながら重なって着弾し、該記録媒体
    上に該走査方向に細長い第1ドットを形成するように設
    定され、 上記第2のインク滴群の各インク滴は、上記第1のイン
    ク滴群が吐出された後に該第1のインク滴群と着弾位置
    が変更されるように吐出され、上記記録媒体上に走査方
    向にずれながら重なって着弾し、上記第1ドットに対し
    走査方向と直交する方向に所定間隔を存する位置に、該
    走査方向に細長い第2ドットを形成するように設定され
    ていることを特徴とするインクジェット記録装置。
  25. 【請求項25】 請求項1に記載のインクジェット記録
    装置において、 インクジェットヘッドは、走査方向と直交する方向に配
    列された複数のノズルから成るノズル列を備え、所定周
    期の印刷周期中に該各ノズルから1つのインク滴を吐出
    自在に構成され、 着弾位置変更手段は、記録媒体に対するインク滴の着弾
    位置を、上記走査方向に直交する方向に印刷周期毎に変
    化させるように構成されていることを特徴とするインク
    ジェット記録装置。
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