JP2002187275A - マルチノズルインクジェット記録装置 - Google Patents

マルチノズルインクジェット記録装置

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JP2002187275A JP2000385434A JP2000385434A JP2002187275A JP 2002187275 A JP2002187275 A JP 2002187275A JP 2000385434 A JP2000385434 A JP 2000385434A JP 2000385434 A JP2000385434 A JP 2000385434A JP 2002187275 A JP2002187275 A JP 2002187275A
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    • B41J2/075Ink jet characterised by jet control for many-valued deflection
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    • B41J2/09Deflection means

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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ライン記録方式において、画像境界部の画質を
落とすことなく、筋むら等濃度むらを低減する。 【解決手段】一直線の共通電極をノズル列方向に平行に
設置し、複数のノズルに対する荷電及び偏向電界を形成
する電界形成手段と、異なる複数のノズルからの記録ド
ットの重なり方を指示する手段と、ビットマップデータ
及び前記記録ドットの重なり方を指示する手段から各ノ
ズルへの吐出データ、及び各共通電極への電極データを
作成する信号処理手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マルチノズルイン
クジェット記録装置に係り、特にインク液滴荷電電界及
び偏向電界によって吐出時にインク液滴を荷電し、さら
に飛翔するインク液滴の方向を偏向することによって、
高品位な画像を高信頼で記録可能なマルチノズルインク
ジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の装置は、特許公報(特公昭47−
7847号)に開示されているように、互いに分離した
均一なインク液滴を形成、吐出するインクジェット記録
装置において、ノズルから印字信号に応じてインク液滴
を吐出させ、さらに印字信号に応じて荷電電界によって
インク液滴を荷電させ、一定偏向電界によって飛翔中の
インク液滴の向きを偏向させ、用紙着地位置を制御した
り、または用紙に着地しないように回収するようになっ
ていた。また、高速印字のために、上記ノズルをアレイ
状に並べる実施例も開示されている。
【0003】インクジェット記録装置の高速化にはノズ
ルのアレイ化が有効であることは言うまでもない。さら
にアレイ化が進み、記録用紙幅に匹敵する長さのアレイ
ヘッドができると、従来のように記録用紙をいったん停
止させてヘッドを移動(スキャン)させる、シリアル記
録方式の構成から、ヘッドを移動(スキャン)させず
に、記録用紙を連続的に搬送しながら記録する、いわゆ
るライン記録方式の構成になる。しかしながら、前記ラ
イン記録方式インクジェット記録装置の実現には大きな
課題がある。
【0004】インクジェットプリンタのノズルは、一般
に液滴吐出方向がばらつくことがあり、その場合、イン
ク液滴の用紙着地位置がばらつくため、ヘッドスキャン
方向に筋むらが生じ画質を劣化させる。シリアル記録方
式の場合はこれに対しマルチパスと呼ばれる方式をとっ
ている。これは各スキャンで記録する印刷領域をオーバ
ラップすることにより、同一走査線上あるいはその近傍
の記録ドットを、異なる複数のノズルで交互に記録し、
各ノズルの特性ばらつきを空間的に分散・平均化するこ
とにより、筋むら等濃度むらの発生を軽減している。
【0005】ところが、ライン記録方式ではスキャンし
ないためマルチパスのような方式は取れず、各走査線上
のドットは、そこに対応する1つのノズルで書きこまれ
る。そこで、隣接するノズル間に着地位置誤差が生じる
と、用紙送り方向に、はっきりとした筋むらが表れる。
もちろん記録ヘッドを複数列平行に並べる構成をとれ
ば、マルチパス方式と同様の効果を得られるが、装置が
大型化するなどして現実的ではない。そこで、どうして
もノズル特性のばらつきによる、紙送り方向の筋むらを
回避することが困難であった。
【0006】特開昭55−42836号公報、特開平2
−62243号公報、特開平7−117241号公報に
開示された従来のインクジェット記録方法は、この課題
に取り組んだものである。これらは、画像の境界部の境
界線において、実際の境界線とは異なる、擬似的な境界
線を作る。この境界線は、ある振幅と繰り返し周波数と
をもったぎざぎざした境界線であり、隣り合う画像が出
っ張ったり引っ込んだりすることにより、筋むら等濃度
むらを目立たなくすることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来装置では、
基本的に境界部における解像度が劣化しているため、記
録する画像によっては、画像自身の境界が持つぎざぎざ
成分と、前記擬似的に作るぎざぎざ成分が干渉し、画質
劣化を落とすことが少なくない。特に高解像度記録する
場合や、網点中間調画像等には適用困難である。
【0008】また従来装置では、いかなるぎざぎざのパ
ターンを作っても、結果的に、例えば隣接するノズル間
の着地位置位置が開いてしまった場合、そのパターン状
にしろ筋が入ってしまう。確かに、用紙送り方向に、直
線的に入るよりは目立たないと言っても、画像べた部等
に入ればいかなるぎざぎざのパターンでも目立つように
なる。
【0009】本発明は、従来の以上のような問題点を解
決するもので、その目的とするところは、筋むら等の画
質欠陥がない、高画質な画像を記録できるライン記録方
式インクジェットプリンタを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、互いに分離し
た均一なインク液滴を、荷電電界によって荷電させ、偏
向電界によって飛翔中の向きを偏向させるマルチノズル
インクジェット記録装置において、一直線に延在する共
通電極を前記ノズルの列方向に平行に設置し、複数のノ
ズルに対する前記荷電電界及び前記偏向電界を形成する
両手段を含む電界形成手段と、異なる複数の前記ノズル
から噴射して飛翔するインク液滴である記録ドットの重
なり度合及び重なり方向を指示する手段と、ビットマッ
プデータ及び前記記録ドットの重なり度合及び重なり方
向を指示する手段から各ノズルへの吐出データ、及び各
共通電極への電極データを作成する信号処理手段とを備
えることを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜12により説明する。
【0012】図1に、本発明を適用したマルチノズルイ
ンクジェット記録装置の全体構成を示す。インクジェッ
ト記録装置は大別して信号処理部101とエンジン部1
02に分けられる。エンジン部102にはさらに、共通
電極制御装置105と圧電素子(PZT)ドライバ10
6、記録ヘッド107、共通電極104、及び用紙送り
装置108がある。記録ヘッド107は、さらにアレイ
ノズル103と共通電極104とに分けられる。
【0013】信号処理部101は、図示しない上位のコ
ンピュータ等から出力された2値のビットマップデータ
109、及びドットの重なり方の指示110を入力す
る。ビットマップデータ109は、通常、記録ヘッド1
07の色の数だけ種類があるが、以下本実施例では1ヘ
ッド分、つまりモノクロでの説明をする。多色(マルチ
記録ヘッド107)の場合は、単純に色数が記録ヘッド
107分、増えるだけである。
【0014】信号処理部101は、前記ビットマップデ
ータ109から、記録ヘッド107のアレイノズル10
3毎に対応した吐出データ112、及び記録ヘッド10
7の共通電極104毎に対応した電極データ111を作
成する。作成の仕方には、アレイノズル103毎の位置
情報やインク液滴の偏向情報も考慮され、後述するよう
に数通りのやり方がプログラムされており、それらは前
記ドットの重なり方の指示110に従って切りかえられ
る。
【0015】作成された吐出データ112は、アレイノ
ズル103で記録する時間順序の記録「1」(インク液
滴吐出)、または非記録「0」(同非吐出)のデータで
ある。信号処理部101は作成した吐出データ112
を、一スキャン(走査)分あるいは一ページ分一時格納
する。電極データ111は、インク液滴の偏向情報が考
慮され、共通電極104に印加する電圧の時間順序を示
すデータである。吐出データ112に同期し、偏向段数
nを周期に繰り返す。例えば偏向段数n=4の場合、デ
ータは4種類「R2,R1,L1,L2」(詳細後述)あ
り、それらが吐出データ112に同期して、「R2,R
1,L1,L2,R2,R1・・・・」とか、「R1,R2,
L2,L1,R1,R2・・・・」のように、4回周期で
繰り返される。信号処理部101は作成した電極データ
111を、1周期分格納する。
【0016】印刷が開始すると用紙送り装置108によ
って記録用紙の搬送を開始すると同時に、共通電極電源
104は信号処理部101からの電極データ111をも
らい、適切な電圧を各共通電極104に印加する。共通
電極104は、アレイノズル103毎共通の荷電電界と
偏向電界を作る(詳細後述)。その後、用紙の記録位置
が記録ヘッド107の位置に来ると、信号処理部101
から圧電素子(PZT)ドライバ106に吐出データ1
12が出力され、駆動信号113がアレイノズル103
毎に印可される。その結果、吐出データ112に応じて
アレイノズル103からインク液滴が吐出され、それが
荷電電界によって荷電させ、一定偏向電界によって飛翔
中の向きを偏向され、最後に記録用紙上に着地し記録画
像114が形成される。
【0017】ここで、本実施例では記録ヘッド107が
固定で、用紙が動いて走査するタイプを述べるが、用紙
が固定で記録ヘッド107が動いて走査するタイプでも
相対的に同じことが言える。また本実施例ではアレイノ
ズル103に圧電素子を利用したインクジェット記録装
置で説明するが、熱を利用するなど他方式でも同様にな
りたつ。
【0018】以下、各部分の詳細に付いて説明するが、
まずエンジン102の方から説明する。
【0019】図2に、前記記録ヘッド107のアレイノ
ズル103の構造を示す。201はオリフィス(ノズル
孔とも呼ぶ)、202は加圧室、203は振動板、20
4は圧電素子、205は信号入力端子、206は圧電素
子固定基板、207は共通インク供給路208と加圧室
202とを連結し、加圧室202へのインク流量を制御
するリストリクタ、209は振動板203と圧電素子2
04とを連結する弾性材料(例えばシリコン接着剤な
ど)、210は、リストリクタ207を形成するリスト
リクタプレート、211は加圧室202を形成する加圧
室プレート、212はオリフィス201を形成するオリ
フィスプレート、213は振動板を補強する支持板であ
る。
【0020】振動板203、リストリクタプレート21
0、加圧室プレート211、支持板213は、例えばス
テンレス材から作られ、オリフィスプレート212はニ
ッケル材から作られている。また、圧電素子固定基板2
06は、セラミックス、ポリイミドなどの絶縁物から作
られている。
【0021】インクは、上から下に向かって共通インク
供給路208、リストリクタ207、加圧室202、オ
リフィス201の順に流れる。圧電素子204は信号入
力端子205に電圧が印加されているときに伸縮し、さ
れなくなれば変形しないように取り付けられている。
【0022】前記圧電素子ドライバ106からの駆動信
号113は信号入力端子205につながっており、駆動
信号113に従って、インク液滴がノズル孔201か
ら、理想的にはオリフィスプレート212の法線方向外
側に、互いに分離した均一なインク液滴として吐出され
る。
【0023】図3の(1)に、前記記録ヘッド107の
吐出面301(オリフィスプレート212の外側)の構
造を示す。本実施例の記録ヘッド107には前記説明し
たアレイノズル103が作られており、吐出面301に
は複数のノズル孔201が示される。本記録ヘッド10
7は一般的な一直線のアレイノズル103で、ノズル孔
201の間隔は75ノズル/インチ、ノズル孔201の
数は128個となっており、直線上に並んでいる。この
直線方向をノズル列方向302と呼ぶ。
【0024】以下の説明における解像度は、このノズル
孔201の間隔75ノズル/インチのノズル列を使った
場合について説明するが、ノズル孔201の間隔は、本
発明を限定するものではなく、例えばノズル孔201の
間隔150ノズル/インチのノズル列を使えば、以下の
説明における解像度が単純に2倍の解像度になるだけで
ある。また、ノズル孔201の数(128個)も同様に
本発明を限定するものではない。
【0025】図3の(2)に、図3の(1)に示したノ
ズル列を複数使って長尺のノズルを形成する一般的な手
法を示す。それぞれのノズル列をy方向に対し角度θだ
け傾けてx方向に並べていく。図では、説明のため、ノ
ズル孔を大きく少なく表示しているため図示していない
が、隣り合うノズル列のx座標は、通常数ドット分重な
るように設置し、取りつけ誤差やノズル特性の相違から
発生するバンド状の濃度むらの発生を押さえている。こ
のようにすれば、いかに長尺ノズルも構成できるし、そ
れに対し以下に示す本発明を適用する事ができる。
【0026】図4に、共通電極の構成を示す。図4は、
図3と同じ吐出面301を示すが、吐出面301から紙
面上手前に数100μmの所に板状あるいは線状の共通
電極401及び402が、紙面上ではノズル列方向30
2を挟んでそれと平行に2個設置されている。そこには
数レベルの電圧Vchgを周期的に印加できる交流電源
403と電圧Vdef/2を印加できる2個の直流電源
404が、図示するように配線されており、電極401
にはVchg+Vdef/2が、電極402にはVch
g−Vdef/2が印加されている。
【0027】なお、吐出面301であるオリフィスプレ
ート212は、接地されている。
【0028】図5に、インク液滴の偏向原理を示す。図
5は、図4に示す記録ヘッド107を、ノズル列方向3
02から見た断面図である。まず、共通電極401と4
02及びオリフィスプレート212によって作られる電
界について説明する。ノズル孔201付近の電界E1の
向きは、オリフィスプレート212が導体で接地してい
ることから、図中矢印で示すようにオリフィスプレート
212平面に対する法線方向となる。また、吐出する時
にインク液滴501にかかる電圧は、電極401及び4
02からの距離が等しいので、電圧Vchgに比例した
大きさとなる。そこで、導電性インク液滴501は、ノ
ズル孔201を吐出する瞬間に、電圧Vchgとは極性
が反対で、それに比例した大きさに荷電され、そのまま
空気中に離脱することにより、荷電量Qが保持されたま
ま飛翔することになる。従って電界E1を荷電電界とよ
ぶ。離脱後、インク液滴501は、始め荷電電界E1で
進行方向に加速されるが、電極401及び402に挟ま
れた領域に達すると、図中矢印で示すように電界E2の
影響を受けるようになる。電界E2の向きは、電極40
1及び402の方向、すなわちノズル列方向302に垂
直であり、大きさは電圧Vdefに比例する。これによ
り、インク液滴501は、電界E2の方向に偏向され、
用紙上502の、偏向無し時に比べ距離cだけずれた位
置に着地する。従って電界E2を偏向電界とよぶ。
【0029】図6に、本偏向原理に基づく偏向結果を示
す。本結果は、以下の条件の時に成立する。オリフィス
プレート212と用紙502との間隔1.6mm、共通
電極401、402とオリフィスプレート212との間
隔0.3mm、共通電極401、402y方向厚み0.
3mm、共通電極401と402との間隔1mm、偏向
電圧Vdef=400(V)。この時荷電電圧Vchg
を200,100,0,−100,−200(V)に振った
時の用紙502上インク液滴着地位置の偏向量c、及び
インク液滴が吐出してから着地するまでの飛行中の平均
速度Vavを示す。本結果で重要な点は、インク液滴5
01が吐出してから用紙上502に着地するまでの飛行
時間Tは、実用的な偏向量cの範囲において、偏向量c
がかわっても、殆ど変わらないということである。これ
は偏向量cが大きい場合は、飛行距離が長くなる反面、
荷電量Qが大きいために荷電電界E1や偏向電界E2に
よる加速も大きいため、それらが相殺されて、飛行時間
Tが偏向量cによらなくなるものと考えられる。
【0030】図7に、本記録ヘッド107を使った、エ
ンジン部102の具体的構成を示す。始めに座標系を定
義する。記録用紙502は、印刷面が紙面手前になって
おりy軸正方向に移動するものとする。用紙502上に
は目に見えないが、前記吐出データ112のxy方向の
分解能(dx,dy)で決められる、記録上の格子が定
義される。ここでは格子のx方向をx方向走査線70
1、y方向をy方向走査線702とする。記録ヘッド1
07から吐出されたインク液滴501は、これら走査線
701、702が交差する格子点上に着地しなければな
らない。
【0031】記録ヘッド107は、透視図で書いてお
り、吐出面301が、紙面で向こう側に向いており、ノ
ズル列方向302がy方向に対して角度θだけ傾いてい
る。但し、本実施例では一例としてtanθ=1/2と
してある。記録ヘッド107は、用紙502の手前側に
あり、吐出面301と用紙502は平行で距離が1〜2
mm離れている。ノズル孔201は、x方向成分距離で
格子距離(dx)になるように設計するため、y方向成
分距離ではdx/tanθ=2dxとなる。従ってノズ
ル間距離は√5×dxとなる。本実施例では、偏向段数
(荷電電界E1の段数)n=4である。
【0032】本実施例における具体的な数値を示すと、
記録ヘッド107のノズル孔201間隔は75ノズル/
インチなので、dx=82(μm)、つまり解像度はx
方向y方向共に309dpi(ドット/インチ)とな
る。
【0033】各ノズル孔201からは、4種類の偏向量
でインク液滴501が偏向され(偏向段数n=4)、そ
れぞれ図に示すように用紙502上の着地位置703に
着地する。ノズル孔201から各着地位置703までの
方向は、前記したようにノズル列方向302に対し直交
している。従って偏向量を荷電電界E1によって調節す
れば、図のように近隣する4本のy方向走査線701の
上に着地位置703を載せることが可能である。偏向距
離cは、あまり大きくしたくないため図のようにノズル
孔201を挟んで左右に2本ずつ対象に偏向させるもの
とする。
【0034】図7では、ドットの着地位置703が、x
方向走査線702の上に着地していないように見える
が、実際は各ドットの吐出時刻が異なり、かつ用紙がy
軸方向に移動しているため、次に説明するように4つの
偏向ドットは同じx方向走査線702の上に着地するこ
とになり、結果的に全てのドットは格子点近傍に記録さ
れる。
【0035】図8に、記録中の荷電電界E1、吐出デー
タ112及びインク液滴着地位置703との関係を示
す。横軸は時刻を表す。図8の(1)のt0,t1,t2
・・・・は、用紙502がy軸方向に1格子分(dy)
ずつ進むのに要する時間(これをドット周期と呼ぶ)に
対し番号を振ったものである。本実施例では偏向段数n
=4なので、さらにこれらドット周期を1/n(=1/
4)にした偏向ドット周期t00,t01,t02,t0
3,t10,t11,t12,t13,t20,t21・・・
・を定義する。以下の図の横軸は、全てこの時間軸で表
せる。
【0036】図8の(2)に、各偏向ドット周期に対応
する電極データ111と吐出データ112とを示す。電
極データ111は、「R2,R1,L1,L2」を繰り返
す。R2とは、右側2本目のy方向走査線に偏向させる
ことを意味し、R1,L1,L2は同じく、右側1本目、
左側1本目、左側2本目に偏向させることを意味する。
本実施例における電極データ111の内容は、8ビット
×2ワードのバイナリデータであり、それぞれ公知の8
ビットDA(デジタル−アナログ)変換器でアナログ化
され、高電圧アンプを通して2つの電極401、402
に電圧が印加される。吐出データ112は、図8の
(4)に示すノズル孔201に対応するノズルのデータ
であり、ここでは説明のため全て「1」、つまりベタ黒
を打つための連続記録状態とする。
【0037】図8の(3)に、共通電極104によって
作られる偏向電界E2を示す。ここではE1が正の時に
インク液滴501が右方向に、負の時に左方向に偏向す
ると仮定する。偏向電界E2は、共通電極電源105に
入力する電極データ111によって決定される。従っ
て、偏向電界E2は、電極データ111がR2の時は正
方向に大きく、R1の時は正方向に小さく、L1の時は
負方向に小さく、L2の時は負方向に大きくなる。
【0038】図8の(4)に、偏向されたインク液滴
の、用紙上の着地位置を示す。時間t00における偏向
電界E2の時に、格子上の座標(x3,y0)の吐出デ
ータ112がノズル孔201の圧電素子に加えられる。
時間t00の時は、ノズル列方向302と直交方向右側
に偏向しy方向走査線x3上に着地すると、ちょうどそ
の着地位置703は格子点(x3,y0)になってい
る。次に、時間t01では、荷電電界E1が図8の
(3)のように変化し、座標(x2,y0)の吐出デー
タ112で吐出する時点になると、用紙502もy方向
に1/2格子分(dy/2)進むので、着地位置703
は図8の(4)左から2つ目の図のように着地位置70
3がちょうど格子点(x2,y0)になる。同様に時間
t02,t03の場合も、用紙502がy方向に1/2
格子分(dy/2)ずつ進むので、着地位置703は、
うまく格子点上に落ちる。さらに時間t10以降も、前
記t00〜t03の過程を繰り返すことにより結果的に
全てのインク液滴は格子点上に着地する。
【0039】ここで、上記説明ではノズル孔201から
インク液滴着地位置703まで、インク液滴501が飛
行する時間(換言すれば用紙移動速度)を無視したが、
前記したようにその飛行時間は、偏向量cによらず一定
となるため、上記吐出タイミングを考慮する際に、飛行
時間(用紙の移動)を考慮する必要がない。実際には飛
行時間分だけ用紙502がy方向に進むので、全ての着
地位置703は、一定距離y軸負方向にずれることを考
慮しておけばよい。この結果、前記偏向ドット周期は、
時間的に一定となるため、ノズルが応答する最高周波数
を前記偏向ドット周期に設定することができ、高速記録
が達成できる。
【0040】また、荷電電界E1のタイミングは、実際
には吐出時に、インク液滴501が生成される瞬間、つ
まりインク吐出後、インクが切れて液滴になる瞬間に安
定した荷電電界E1を作ればよく、実際は吐出データ1
12(圧電素子の駆動)のタイミングから一定時間遅延
させること望ましい。これは実験により簡単に求めるこ
とができる。
【0041】図9に、用紙502上に記録されたドット
(インク液滴着地)位置を示す。ここでは、用紙502
上の位置を示すため、用紙502が固定され、ノズル2
01及びノズル列302が図中下側に平行移動するもの
とする。図中に示したノズル201及びノズル列302
は、図8の(1)に示した時刻t00における位置を示
す。ノズル201から吐出されたインク液滴は、図8に
示したように座標(x3,y0)に着地する。同様に時
刻t01,t02,t03には、ノズル201はそれぞれ
図中に示すt01,t02,t03の位置まで進み、そこ
で吐出されたインク液滴はそれぞれ座標(x2,y0),
(x1,y0),(x0,y0)に着地する。以後これが
繰り返される。
【0042】ノズル列302にあるノズル201以外の
ノズルからも同様にインク液滴が吐出され、図には示さ
ないがノズル201によってできたドット703と同様
のものが左右にできあがる。この場合、一つのドット位
置着地に対し、異なる4つのノズルから多重に書き込ま
れることになる。例えば座標(x2,y0)で示される
ドット着地位置には、ノズル201から右1列偏向して
インク液滴が打ち込まれるだけでなく、ノズル201の
左隣のノズルから右2列偏向した場合、ノズル201の
右隣のノズルから左1列偏向した場合、ノズル201の
右2つ隣のノズルから左2列偏向した場合の合計4発の
インク液滴が打ち込まれる。これを、ここでは、異なる
ノズルによる多重書き込み方式と呼ぶ。この方式によっ
て、アレイノズルの特性バラツキは分散、平均化され、
濃度むらはかなり低減される。また、濃度むらの極端な
例として、ノズルが故障して吐出できなくなったとして
も、4重書込みされるインク液滴の内の、ひとつの欠損
であれば濃度むらも少ないし画像の変形もほとんど現れ
ない。
【0043】しかしながら、同じドット位置に多くのド
ットの中心位置を重ねることは、実際に記録してみる
と、各ノズルの濃度バラツキには有効でも、各ノズルか
らのインク液滴の、着地位置バラツキに対してはあまり
効果がないことがわかった。
【0044】これは、記録されたドットの大きさが、イ
ンク液滴重量を増やすなどして大きい場合は前記濃度む
らが少ないことが分かっているが、こうすると中間調画
像の暗部や画像細部が潰れて画質が劣化する。逆に小さ
くすると、4重書込みされるインク液滴の中心位置が正
確にそろう場合とずれる場合とで、前記濃度むらがでて
しまう。そこで、ここでは4重書込みされるインク液滴
の中心位置を、微小量ずらして記録する実施例をしめ
す。但しこの微小ずらし量が大きすぎると、前記したよ
うにノズルの欠損により4重書込みされるインク液滴の
内の、どれかの欠損による画像の変形が大きくなるた
め、以下では規定のドット着地位置から左右に1/4ド
ットずつ、合計1/2ドットずらす例を示す。
【0045】図10に、多重書き込み方式により多重に
書き込まれる4つのドットを2つと2つに分け、片方の
2つを規定のドット位置より左に1/4ドットずらし、
もう片方の2つを規定のドット位置より右に1/4ドッ
トずらして、ドット形状をx方向に広げた例を示す。図
9と同様ノズル列302のノズル201によって記録さ
れるドット703を示している。時刻t00,t01,t
02,t03において吐出されたインク液滴は、それぞ
れ左1/4列分、右5/4列分、左5/4列分、右1/
4列分偏向し、それぞれ座標(x0+dx/4,y0),
(x1+dx/4,y0),(x2−dx/4,y1),
(x3−dx/4,y1)に着地する。偏向ドット周期
は、図8の場合の1/2に短くなっているが、これが以
後繰り返される。
【0046】図11に、用紙502上に記録された、ノ
ズル列302のノズル201以外のノズルからのドット
も含めたドットの位置を示す。例えば、座標(x1+d
x/4,y1)には、ノズル201から左1/4列分の
偏向ドットと、ノズル201の右隣のノズルからの左5
/4列分の偏向ドットが2重に打ち込まれており、座標
(x2−dx/4,y1)には、ノズル201から右1
/4列分の偏向ドットと、ノズル201の左隣のノズル
からの右5/4列分の偏向ドットが2重に打ち込まれて
いる。
【0047】図12に、(1)ドット中央x方向の濃度
変化、及び(2)ドット中央y方向の濃度変化を示す。
横軸に記した縦の短線はそれぞれ(1)y方向走査線、
(2)x方向走査線の位置を示す。(2)では4ドット
分のインク液滴が同じ位置に書き込まれるため、方形の
濃度形状を示す。この記録方法は記録した文字等のエッ
ジがシャープになるものの、位置のバラツキに対して濃
度差が大きくなるので、位置バラツキの少ないy方向に
適用する。(1)では4ドット分のインク液滴が2ドッ
トずつ位置をずらして書き込まれるため、中心が高く裾
野が広がった濃度形状を示す。この記録方法は、筋むら
等の原因となる空間周波数の高いノイズ成分を低減する
効果があり、本実施例では1/2ドット程度以下の微細
な位置のバラツキに対する濃度バラツキを低減するの
で、位置のバラツキのあるx方向に適用する。
【0048】これにより、そこで筋むらの発生する方向
と垂直な方向だけに、必要最小限度にドットを大きくず
らすことができ、中間調画像の暗部や画像細部の画質を
落とさずに、筋むらだけをなくすことができる。
【0049】以下、多重書き込み方式のドットのずらす
方向と大きさを自由に変えた、本発明の別の実施例を図
13により説明する。
【0050】図13の(1)は、図12と同じくほぼx
方向にずらす例であるが、ずらす大きさをx方向に±d
x/8ずらす例であり、筋むらの原因であるドット着地
位置のバラツキが小さい場合に適用し、文字等のエッジ
部のシャープさを極力落とさないようにする例である。
【0051】図13の(2)は、多重書き込みする4つ
のドットを全て異なるずらし方をして、ドット形状をx
方向にもy方向にも大きくする例である。これはx方向
にもy方向にも濃度むらが発生する場合に採用する。液
滴重量を多くするような従来方法に比べ、ドット重なり
量を調節できるので、少ないインク量で有効に大きな多
重ドットを得られる効果がある。
【0052】図13の(3)は、y方向にずらす例であ
るが、ずらす大きさはy方向に±dx/8ずらす例であ
る。筋むらの原因は、前記のようにドット着地位置のバ
ラツキであるが、例えば用紙搬送系に問題があり、送り
速度に微細な速度むらがはいるような場合は、エンコー
ダ等による位置決めを行ってもx方向に微細な筋むらが
発生する。このような場合に本実施例を適用する。
【0053】以上はいずれも、インク液滴の偏向量を、
図8の(3)に示すように、荷電電界E1で調節すれば
よく、図8の(2)に示す前記信号処理部101からの
吐出データ112及び電極データ111を変更するだけ
で、エンジン部102の構成は何も変えなくて良い。前
記したように信号処理部101のなかに、予め上記各場
合に対する変換プログラムを用意しておき、前記ドット
の重なり方の指示110に従って、吐出データ112及
び電極データ111への変換方法を変更する。これは記
録中においても容易に切り換えることができる。
【0054】例えば、公知の画質測定装置でテストパタ
ーンを読み取り筋むらの発生状況を検知し、それをもと
に適切な、多重ドットのずらす方向や大きさを算出し、
前記ドットの重なり方の指示110を出すことができ
る。本実施例により、ノズルの吐出状態や用紙送り精度
にあったシステムが構築でき、高画質な画像が得られ
る。
【0055】以下、本発明の別の実施形態を、図14に
より説明する。
【0056】図9で示した実施例では、4重書き込み、
すなわち4種類の異なるノズル201から同じ着地位置
703に同じ吐出データ112を記録する場合について
述べた。ここでは、各ノズル201からのインク液滴5
01の重量を減らし、同じ着地位置703に対し、4発
打ち込む時は黒となるが、1〜3発打ち込む時は中間濃
度を表すものとする。これにより1ドット領域で白を含
めて5値の濃度レベルを表せることになり、高精細な階
調画像を記録できるようになる。一般に1つのドット領
域で、白及び黒を含めて3値以上の濃度レベルを表せる
場合、これをドット階調と呼び、それぞれの濃度レベル
をドット階調レベルとよぶ。従ってここでは5値のドッ
ト階調が可能ということになる。
【0057】この際、図9に示したように全く同じ位置
に4ドットを書き込む場合は、5値のドット階調となる
が、図8の荷電電圧E1を調節することにより、図13
に示したように、ドットの重なり方を微妙にずらすこと
によって、ドット階調レベル数を増やすことができる。
【0058】図14に、ドットの重なり方をずらした場
合の記録結果を示す。図14の(1)は、図13の
(2)の場合と同じである。この場合は、ドットを打た
ない場合、ドット1だけ打った場合、ドット1、2を打
った場合、ドット1、3を打った場合、ドット1、4を
打った場合、ドット1、2、3を打った場合、ドット
1、2、3、4を打った場合の7値のドット階調レベル
がとれる。また、図14の(2)に示すように、ドット
1、2、3、4の各ドット間の中心距離が全て異なるよ
うに配置すると、それぞれ重なり方が異なり違うドット
階調レベルを表すので、ドット階調レベル数は、全ての
組合せである、24=16値となる。
【0059】本実施例によると、1ドット領域で表せる
ドット階調レベル数が増加するため、さらに高階調の画
像を記録できる。また、前記多くのドット階調レベルか
ら適当な階調レベルを間引いて、所望の濃度特性のドッ
ト階調を定義できるため、より正確に階調画像を記録で
きるようになる。
【0060】なお、本発明の多重ドットのずらす方向や
大きさに関し、特開昭55−42836号公報、特開平
2−62243号公報、特開平7−117241号公報
に開示された従来技術を適用することも、前記吐出デー
タ112及び電極データ111をそれぞれの方法に合せ
て変換するだけで容易に実施できる。
【0061】
【発明の効果】本発明によれば、境界部における境界線
は原画像と同じであり、基本的に解像度劣化を生じない
ため、従来技術のような画像の境界部における画質劣化
がない。高解像度記録する場合や、網点中間調画像を記
録する場合でも、何の配慮も必要としない。
【0062】また本発明によれば、例えば隣接するノズ
ル間の着地位置が開いてしまった場合でも、濃度は落ち
るがしろ筋にまでなることが少なく、画像べた部の中で
もむらのない画像を記録できる。
【0063】さらに本発明によれば、筋むら等濃度むら
の起こる方向に応じて、記録ドットの重なり方(重なる
度合い、方向)を変えることができるので、濃度むらの
起こらない方向関して画質劣化を起こさない。これによ
り濃度むらだけ低減し、かつ全体の画質を劣化させな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかるもので、マルチノズ
ルインクジェット記録装置の全体構成を示すブロック図
である。
【図2】本発明の実施形態にかかるもので、記録ヘッド
107のアレイノズル103の構造を示す図である。
【図3】本発明の実施形態にかかるもので、記録ヘッド
107の吐出面301(オリフィスプレート212の外
側)の構造を示す図である。
【図4】本発明の実施形態にかかるもので、共通電極の
構成を示す図である。
【図5】本発明の実施形態にかかるもので、インク液滴
の偏向原理を示す図である。
【図6】本発明の実施形態にかかるもので、本偏向原理
に基づく偏向結果を示す図である。
【図7】本発明の実施形態にかかるもので、本記録ヘッ
ド107を使った、エンジン部102の具体的構成を示
す図である。
【図8】本発明の実施形態にかかるもので、記録中の荷
電電界E1、吐出データ112及びインク液滴着地位置
703との関係を示す図である。
【図9】本発明の実施形態にかかるもので、用紙502
上に記録されたドット(インク液滴着地)位置を示す図
である。
【図10】本発明の実施形態にかかるもので、多重書き
込み方式により多重に書き込まれる4つのドットを2つ
と2つに分けてドット形状をx方向に広げた例を示す図
である。
【図11】本発明の実施形態にかかるもので、用紙50
2上に記録されたノズル列302のノズル201以外の
ノズルからのドットも含めたドットの位置を示す図であ
る。
【図12】本発明の実施形態にかかるもので、(1)ド
ット中央x方向の濃度変化、及び(2) ドット中央y
方向の濃度変化を示す図である。
【図13】本発明の実施形態にかかるもので、多重書き
込み方式のドットのずらす方向と大きさを自由に変えた
別の実施例を示す図である。
【図14】本発明の実施形態にかかるもので、ドットの
重なり方をずらした場合の記録結果を示す図である。
【符号の説明】
101…信号処理部、102…エンジン部、103…ア
レイノズル部、104…共通電極電源、105…制御装
置、106…圧電素子ドライバ、107…記録ヘッド、
108…用紙送り装置、109…2値のビットマップデ
ータ、110…ドットの重なり方の指示、111…電極
データ、112…吐出データ、113…駆動信号、11
4…記録画像、201…ノズル孔、202…加圧室、2
03…振動板、204…圧電素子、205…信号入力端
子、206…圧電素子固定基板、207…リストリク
タ、209…弾性材料、210…リストリクタプレー
ト、211…加圧室プレート、212…オリフィスプレ
ート、213…支持板、301…記録ヘッド107の吐
出面、302…ノズル列方向、401…共通電極、40
2…共通電極、403…交流電源、404…直流電源、
501…インク液滴、502…用紙上、701…x方向
走査線、702…y方向走査線、703…着地位置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 国雄 茨城県ひたちなか市武田1060番地 日立工 機株式会社内 (72)発明者 清水 一夫 茨城県ひたちなか市武田1060番地 日立工 機株式会社内 (72)発明者 木田 仁司 茨城県ひたちなか市武田1060番地 日立工 機株式会社内 Fターム(参考) 2C057 AF25 AF31 AF39 AH05 CA04 CA09 DA09 DB04 DC10 EA08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに分離した均一なインク液滴を形成し
    飛翔させるところのほぼ直線的に配列された複数のノズ
    ルを含む手段と、 前記インク液滴を荷電電界によって荷電させる手段と、 前記インク液滴を偏向電界によって飛翔中の向きを偏向
    させる手段と、 を備えるマルチノズルインクジェット記録装置におい
    て、 一直線に延在する共通電極を前記ノズルの列方向に平行
    に設置し、複数のノズルに対する前記荷電電界及び前記
    偏向電界を形成する両手段を含む電界形成手段と、 異なる複数の前記ノズルから噴射して飛翔するインク液
    滴である記録ドットの重なり度合及び重なり方向を指示
    する手段と、 ビットマップデータ及び前記記録ドットの重なり度合及
    び重なり方向を指示する手段から各ノズルへの吐出デー
    タ、及び各共通電極への電極データを作成する信号処理
    手段とを備えることを特徴とするマルチノズルインクジ
    ェット記録装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記記録ドットの重な
    り度合及び重なり方向を指示する手段は、前記記録ドッ
    トで形成される筋むらの発生形態を測定する機能と、筋
    むらの方向に応じて予め決められた記録ドットの重なり
    度合及び重なり方向を指示する機能を含むことを特徴と
    するマルチノズルインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、各ノズルへの吐出デー
    タ、及び各共通電極への電極データを作成する信号処理
    手段は、記録ドットの重なり度合及び重なり方向に対応
    した複数の変換プログラムを予め備え、記録動作中でも
    切り替えできることを特徴とするマルチノズルインクジ
    ェット記録装置。
  4. 【請求項4】請求項1において、記録ドットの重なり度
    合及び重なり方向を指示する手段は、多重記録するため
    の各ドット間の中心距離が異なるように配置し、各ノズ
    ルへの吐出データ、及び各共通電極への電極データを作
    成する信号処理手段は、多重記録するドットの組合せを
    利用してドット領域で3値以上のドット階調レベルを表
    現することを特徴とするマルチノズルインクジェット記
    録装置。
  5. 【請求項5】インクの噴出する複数のノズルがほぼ直線
    的に配列されたインク液滴が飛翔される手段と、前記ノ
    ズルの配列方向とほぼ垂直な方向に前記インク液滴に偏
    向を加える電界形成手段とを有し、前記インク液滴が飛
    翔される手段に対して前記インク液滴による記録が形成
    される記録体を相対的に移動させ、該移動方向に対して
    前記ノズルの配列方向を傾斜させてなるマルチノズルイ
    ンクジェット記録装置において、 異なる複数の前記ノズルから噴射して飛翔するインク液
    滴である記録ドットの重なり度合及び重なり方向を指示
    する手段と、 ビットマップデータ及び前記記録ドットの重なり度合及
    び重なり方向を指示する手段から各ノズルへの吐出デー
    タ、及び各共通電極への電極データを作成する信号処理
    手段とを備えることを特徴とするマルチノズルインクジ
    ェット記録装置。
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