JP2940362B2 - 布帛へのインクジェット記録方法 - Google Patents

布帛へのインクジェット記録方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マルチノズルインクジ
ェット記録により布帛上にすじむらのない均一な印捺を
可能にする布帛へのインクジェット記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録は紙用のプリンタ分
野では実用化がすすんでいる。しかし、これを布帛に対
する染色のように広幅の記録材に高速で印捺することが
要求される分野に適用する場合には種々の課題がある。
一般に、このような広幅記録材にインクジェット記録方
法を適用する場合にはマルチノズル化が必要とされ、既
に種々の提案がなされている。なかでも荷電偏向型マル
チノズル方式と呼ばれる方式 (例えば特開昭47−58
61号公報参照)では、ひとつのノズルから吐出するイ
ンク滴に与える電荷量を変えることによって印字位置を
制御できるため、少ないノズル数で印字幅を大きくする
ことができ、広幅の記録材に高速印字する方式として適
していると考えられる。
【0003】しかし、この荷電偏向型マルチノズル方式
における問題は、隣接するノズル間で相互の印字部分の
境界にすじ状のむらを生じやすい欠点があることであ
る。すなわち、隣接ノズル間の境界で印字ドットが近づ
きすぎたり、重なったりすると濃色のすじを生じ、反対
に離れすぎると白すじを生じ、それらが目立った状態に
なることである。このようなすじむらは、特に布帛に適
用する場合は致命的であり、商品価値を著しく低下させ
てしまうことになる。
【0004】このようなすじむらを無くす対策として、
印字位置の精度を上げる以外に、隣接ノズル間の印字部
分の境界を直線状でなく、ジグザグ状にすることによっ
て目立ちにくくする方法がいくつか提案されている。例
えば、特開昭55−42836号公報では、隣接ノズル
間の印字部分の境界を1ドット以上重複させると共に、
両ノズルの印字を交互に行なうことが提案されている。
また、特開平2−62243号公報では、重複部分の印
字をランダムに行うことが提案されている。しかし、い
ずれの方法も、特に布帛類に適用する場合には必ずしも
完全にすじむらを回避しうる対策にはなっていなかっ
た。その理由は、織物などの布帛では構成繊維が紙を構
成するパルプ等のようにランダムな配列ではなく、経糸
と緯糸とが縦、横にほぼ直角に交差し規則正しく並んだ
構造になっているので、僅かな印字のずれがあっても縦
すじや横すじを発生しやすくなるためであると思われ
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、マル
チノズルインクジェット記録法により、繊維が高い方向
性をもって配列された布帛に対して印字する場合でも、
隣接ノズル間の印字部分の境界にすじむらを生じないよ
うに均一性の高い染色を可能にするインクジェット記録
方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、列状に配列した複数のノズルからインク滴を吐出
し、該インク滴を荷電量に応じて偏向させながら布帛上
に印字するマルチノズルインクジェット記録方法であっ
て、前記各ノズルの印字可能幅を隣接ノズル間で少なく
ともmmの重複幅Weで重複させると共に、この重複幅
Weの領域で前記隣接ノズルに対して共通の印字位置に
いずれか一方のノズルから選択的に印字すると共に、両
隣接ノズルの選択位置を印字方向に変化させ、その変化
の繰り返し単位長さLを前記重複幅Weの1〜4倍にす
ることを特徴とするものである。
【0007】このように隣接ノズル間で各ノズルの印字
可能幅を一定以上の重複幅Weで相互に重複させ、その
重複幅Weで両隣接ノズルに対して共通の印字位置にい
ずれか一方のノズルから選択的に印字すると共に、その
選択する印字位置を印字方向に変化させ、かつその変化
の繰り返し単位長さLを重複幅Weに対して一定の関係
にすることにより、相互の印字部分の境界にすじむらを
目立たなくすることが可能になる。
【0008】以下、図を参照しながら具体的に説明す
る。本発明に適用するマルチノズルインクジェット方式
の例として、図1に荷電量偏向型マルチノズルインクジ
ェットの場合を示す。図示の例では、複数のノズルヘッ
ド10が布帛(記録材)20に対向し、かつその布帛2
0の幅方向に一定間隔でライン状に並ぶように配列され
ている。図ではノズルヘッド10の数は理解を容易にす
るため3個にしてあるが、実際はもっと多数が配列され
ている。
【0009】各ノズルヘッド10には圧力素子1とノズ
ル2が設けられている。このノズルヘッド10に一定圧
力で圧送されたインクは圧力素子1により励振され、そ
の励振数に対応したインク滴に分裂してノズル2から吐
出される。ノズル2から吐出されたインク滴は、荷電電
極3において布帛20に印字すべき画像に対応した電荷
を印加され、次いで偏向電極4において電荷量に応じて
偏向されて布帛20上に印字される。電荷が印加されな
いインク滴はガター5に回収され、ノズルヘッド10に
再循環するようになっている。
【0010】このマルチノズルインクジェット方式で
は、図1のように、布帛20に対して、その幅方向に複
数のノズルヘッド10をノズル2の印字幅づつ離して並
べたもので、各ノズルヘッド10を固定したまま布帛
0だけを走行させてプリントすることができる。これを
ラインヘッド方式と呼んでいる。これに対して、ノズル
数が少なく、各ノズルの印字幅が狭い場合には、複数の
ノズルヘッドを記録材の長手方向に配列すると共に幅方
向に往復移動させるようにし、その幅方向への印字が終
了する毎に、布帛を順次印字幅づつ間欠送りすることに
よりプリントすることもできる。これをラインヘッド方
式に対してノズル移動方式と呼んでいる。
【0011】本発明でいう印字方向とは、ノズル列が印
字する方向をいい、ラインヘッド方式の場合は布帛の走
行方向(送り方向)であり、ノズル移動方式の場合はノ
ズル移動方向(布帛の幅方向)をいう。また、印字方向
と直角の方向をノズル列方向といい、図1に示す荷電量
偏向型マルチノズルインクジェットでは、各ノズルから
の液滴を偏向スキャンする方向に相当する。
【0012】ラインヘッド方式及びノズル移動方式のい
ずれの場合も、複数のノズルが分担して画像を描くよう
になっており、通常、1つのノズルは帯状の画像を描く
ので、隣接ノズル間の境界線は直線状になるようになっ
ている。このような特徴を有するマルチノズルインクジ
ェット方式において、本発明は、以下に具体的に説明す
るように隣接ノズル間で各ノズルの印字可能幅を互いに
重複させ、その重複幅Weの領域での共通の印字位置に
対して両ノズルのいずれ か一方が印字すると共に、両ノ
ズルによる印字ドットの配列を印字方向に変化させ、そ
の変化の繰り返し単位長さLを印字重複幅Weとの関係
で定めるようにするものである。
【0013】図5は、隣接する二つのノズルA,Bが印
字するドットのモデルを示す。図では、理解を容易にす
るため、ノズルAの印字は白抜きのドットで、またノズ
ルBの印字はハッチングを施したドットで示すが、実際
は同じインクである。図5の(イ)に示すように、ノズ
ルA,Bのドットが精度よく印字できた場合は、両印字
部分の境界は分別が不可能であり、高い均一性の色にな
る。しかし、図5の(ロ)に示すように、何等かの原因
でノズルAとBの印字ドットが互いに離れる方向にずれ
ると、両印字部分の境界に隙間が生じ、白くなったり、
薄くなったりして、着色されないすじむらになって顕れ
る。逆に、印字ドットが近づいたり、重なったりする
と、濃色のすじむらになる。
【0014】これに対して、特開昭55−42836号
公報の提案によれば、図5の(ハ)に示すように、ノズ
ルA,Bの両印字部分の境界をXの1ラインで重複させ
ると共に、ノズルA,B間で1ドットずつの交互印字に
すると、図5の(ニ)に示すように印字ドットがずれて
も、すじが直線状にならないため目立ち難くなるとされ
ている。
【0015】しかしながら、本発明者らが上記対策につ
いて検討した結果によると、実際の印字ドットは非常に
小さいため、1ドットの交互印字である限り、すじを目
立ち難くする効果がほとんど認められないことがわかっ
た。また、ノズルA,Bの印字部分の重複部分を増や
し、多ドットの1ドット交互印字にした場合には、逆に
印字方向 (図の縦方向) でのずれが目立って、段状の横
すじを生じやすくなる。
【0016】また、特開平2−62243号公報に開示
される重複部分の印字をランダム化する方法では、織物
などの布帛に対する印字(染色)に適用する場合は、構
成繊維が紙のようにランダムな配列ではなく、縦、横に
ほぼ直角に交互に並んだ構造になっているため、縦すじ
や横すじが僅かな印字のずれによっても発生するので、
ランダムな印字手段においても部分的にすじが発生しや
すい問題が残る。
【0017】本発明者らは、隣接ノズル間の印字部分の
重複条件とすじむらとの関係を、特に布帛類の場合につ
いて詳細を検討した結果、すじむらを目立たなくするた
めには、人間の肉眼での見え方との関係で、印字部分の
重複幅の大きさや両印字ドット配列の境界の形状を特定
することが重要であることを見出したのである。すなわ
ち、隣接ノズル間の各ノズルの印字幅の重複幅Weは、
ある程度以上大きくする必要があり、その重複幅Weと
て1mm以上にすることである。これは解像度にもよる
が、ドット数にして6ドット以上にすることである。重
複幅Weの上限は特に限定されないが、経済的要因から
不必要に大きくする必要はなく、好ましくは5mm程度、
ドット数の場合は40ドット程度までにすることであ
る。
【0018】また、この重複幅Weの領域において、各
ノズルの印字ドット配列の境界を印字方向に変化させる
ことである。その変化の繰り返し単位長さLは、従来例
のような1ドットずつの交互ではなく、ある程度以上大
きくする必要があり、重複幅Weの1〜4倍にすること
である。
【0019】図2は、本発明によるインクジェット記録
方法において、隣接ノズル間で形成するドットパターン
の一例を概念図にして示したものである。図2におい
て、ノズルAによる印字可能幅はWA であり、このノズ
ルAに隣接するノズルBによる印字可能幅はWB であ
る。この両方の印字可能幅WA ,WBは印字方向に周期
的に連続的に変化し、その両者の境界が太線で示すよう
にジグザグ状となり、そのジグザグ状の部分で重複幅W
eで重なっている。すなわち、この重複幅Weにおい
て、隣接ノズルA,Bの各印字ドットパターンが、印字
方向に互いに振り分けながら変化している。
【0020】前述したように重複幅Weは〜5mmであ
り、ドット数としては〜40ドット程度にする。この
重複幅Weの領域において、両ノズルA,Bによる印字
ドッ の配列は印字方向に沿って変化するが、この印字ド
ットの配列の印字方向に対する変化の繰り返し単位長さ
Lは、重複幅Weの1〜4倍である。
【0021】図3は、隣接ノズルA,B間での各ノズル
印字ドット配列の変化の一例を示したものである。
複幅Weで5ドット分が共通の印字位置になり、この印
字位置に隣接ノズルA,Bのいずれか一方が印字するよ
うになっている。そしてノズルAの印字ドットとノズル
Bの印字ドットと間の境界が印字方向に約45度のジグ
ザグ形状になって振り分けられている。また、印字方向
の繰り返し単位長さLは10ドット(重複幅Weの2
倍)になっている。このように重複幅Weの領域におい
て、隣接ノズルの各印字ドットの配列を相互に変化させ
ることにより、両印字ドット配列の境界にすじむらを目
立ち難くすることができる。このような本発明による効
果は、印字可能幅の重複幅Weおよび印字方向の印字ド
ット配列の変化の繰り返し単位長さLを上記のようにす
ると共に、さらに上記重複幅We内におけるA,B各
ズルの印字ドット数を印字方向に一定にせず、常に変化
させるようにすることによって一層向上することができ
る。
【0022】また、布帛の織組織にもよるが、平織りの
場合は隣接ノズルの印字ドット間の境界を印字方向に対
して45度近辺、すなわち繰り返し単位長さLを重複幅
Weの2倍前後にするとき最もすじむらを目立ち難くす
ることができる。また、両ノズルの印字ドット配列の間
に形成される境界線は、必ずしも図2のような直線状の
ジグザグ状であることはなく、図4のような曲線状であ
ってもよい。或いは、上記重複幅Weと繰り返し単位長
Lとの条件を満足する限り、ドット単位で適当な乱れ
を与えてランダムネスにしてもよい。
【0023】また、本発明において、各ノズルの印字ド
ット配列は、図2や図3の例のように、中心線CLに対し
て対称形にすることが好ましい。すなわち、印字方向に
対する印字ドット数(即ち、印字幅)が常に変化する形
状にすることが望ましい。その理由は未だよく解明して
いないが、このように印字方向に対して印字ドット数を
常に変化させることにより、境界のすじむらをより目立
ちにくくするのである。さらに、印字方向への変化の繰
り返し単位長さLを重複幅Weの約2倍にする場合が最
もすじむらを目立ち難くすることができる。
【0024】以上は、主として荷電量偏向型マルチノズ
ルのライン方式の場合については説明したが、本発明は
ノズル移動方式のプリントに対しては、布帛の送り方向
における最下段の印字部分と次に印字される最上段の印
字部分にも適用することができる。また、オンデマンド
方式においても同様に適用することができる。さらに、
多色でプリントする場合にも適用することができる。本
発明を多色でプリントする場合に適用する場合には、各
色のノズル列毎の隣接ノズル間に形成する印字ドット配
の境界を互いにずらせるようにするとよい。或いは、
各色のノズル列毎に互いに異なる印字ドット配列に形成
することにより、境界が互いに一致しないようにすると
よい。
【0025】本発明において、隣接ノズルの印字幅が
いに重複する重複幅の領域において両隣接ノズルの印字
ドット配列を変化させる手段としては、ハードとしては
重複印字可能な設計になっていれば特に限定されるもの
ではない。すなわち、そのソフトウエアまたはハードウ
エアとして画像の各ドットデータを振り分ける手段は、
公知の方法で行うことができる。
【0026】
【実施例】実施例1 下記仕様の図1と同じ原理からなる荷電量偏向型インク
ジェットプリンタを使用し、下記のような織物の染色を
行った。 (プリンタの仕様) 色 数 :4色カラー 解像度 :6.4ドット/mm ノズル構成:1色あたり12ノズルのマルチノズル方式
(12cm幅印字)1ノズル当たり12.5mm幅 (80ド
ット) の印字可能幅に設計されており、1ノズル当たり
10mm幅 (64ドット) の印字幅にすれば重複なしで印
字できるが、16ドット (2.5mm)分を重複印字可能
部分とする。
【0027】重複部分の印字パターンは図2に示すパタ
ーン (周期Lは32ドット) とした ノズル径 :70μm プリント方式:ノズル移動方式 上記ジェットプリントにおいて、インクとして分散染料
インクを使用し、記録材としてポリエステル織物 (東
レ、 "シルック" サテン) を使用し、前処理液として
ネオフィックスRX−100,20g/リットル を用
いて、パッド−ドライ加工により、にじみ防止の前処理
を行い、黒色のべた柄をプリントした。次いで、常法に
よりHTスチーマで発色後に還元洗浄を行い、乾燥後に
次の方法で肉眼によりすじむらの有無を調べた。
【0028】すなわち、印字ドットが正常な位置に対し
て、どれだけずれたときすじが目立つかを評価した。そ
の結果、重複印字なしの場合には約60μmのずれで白
すじが目立ったが、本発明の染色方法では、60μmの
ずれでは殆どすじむらは分からなかった。さらに80μ
mのずれにしてもすじは目立ちにくくなっており、高い
染色均一性を示した。
【0029】実施例2 実施例1において、図2の印字ドットパターンにおける
重複部分の幅を、1ドット (0.16mm) 、2ドット
(0.31mm) 、4ドット (0.62mm) 、8ドット
(1.25mm) 、16ドット(2.5mm)にそれぞれ変
化させることにより、白すじの目立ち具合を評価した。
【0030】その結果、2ドット以下の場合には60μ
mのずれで白すじが認められたが、4ドット以上にする
と肉眼的には目立ち難くなり、8ドット以上では殆ど目
立た ないことがわかった。 比較例1 図1と同じ原理からなる荷電量偏向型で解像度が8ドッ
ト/mm、ノズル径が50μm、4ノズルのマルチノズル
連続式インクジェットプリンタを使用し、実施例1と同
様にポリエステル織物を分散染料インクでプリントする
に当たり、印字ドットパターンにおける重複部分の幅を
それぞれ1ドット (0.16mm) 、8ドット (1.25
mm) 、16ドット(2.5mm)とし、その重複部分を特
開昭55−42836号公報の方法に準じて隣接ノズル
間で交互プリントした。
【0031】その結果、1ドットの重複では60μmの
ずれで白すじが認められた。8ドット、16ドットで
は、印字方向でのノズルのずれに起因すると考えられる
すじが目立った。また、印字位置をノズル方向に故意に
ずらした場合は、約30μmのずれでもすじとして認識
された。 比較例2 比較例1と同じプリントを行うに当たり、特開平2−6
2243号公報の方法に準じて重複部分を隣接ノズル間
でランダムに変化させた。
【0032】その結果、1ドットの重複では比較例1と
同様に白すじが認められた。また、8ドット、16ドッ
トでは比較例1よりも白すじの改善効果は認められた
が、ところどころに白すじが認められた。
【0033】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、マル
チノズルインクジェット記録方法において、隣接ノズル
間で各ノズルの印字可能幅を少なくともmmの重複幅W
eで相互に重複させ、その重複幅Weの領域で両隣接ノ
ズルに対して共通の印字位置にいずれか一方のノズルか
ら選択的に印字すると共に、両ノズルの選択位置を印字
方向に変化させ、かつその変化の繰り返し単位長さLを
重複幅Weに対して1〜4倍にしたことにより、相互の
印字部分の境界にすじむらを目立たなくすることが可能
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法が適用される荷電量偏向型インク
ジェットプリンタの一例を示す斜視図である。
【図2】本発明における印字可能幅の重複部分における
印字ドット配列の一例を示す概念図である。
【図3】同印字ドット配列の一例をドット表示した説明
図である。
【図4】本発明における印字可能幅の重複部分における
印字ドット配列の他の一例を示す概念図である。
【図5】(イ)〜(ニ)は、隣接ノズルA,Bが印字す
印字ドットのモデルを示す説明図である。
【符号の説明】
1 圧力素子 2 ノズル 3 荷電電極 4 偏向電極 5 ガター 10 ノズルヘッ
ド 20 布帛(記録材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 2/01 B41J 2/075 D06P 5/00 111

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 列状に配列した複数のノズルからインク
    滴を吐出し、該インク滴を荷電量に応じて偏向させなが
    ら布帛上に印字するマルチノズルインクジェット記録方
    法であって、前記各ノズルの印字可能幅を隣接ノズル間
    で少なくともmmの重複幅Weで重複させると共に、こ
    の重複幅Weの領域で前記隣接ノズルに対して共通の印
    字位置にいずれか一方のノズルから選択的に印字すると
    共に、両隣接ノズルの選択位置を印字方向に変化させ、
    その変化の繰り返し単位長さLを前記重複幅Weの1〜
    4倍にする布帛へのインクジェット記録方法。
  2. 【請求項2】 前記重複幅Weにドット以上の印字を
    ノズル列方向に介在させる請求項1に記載の布帛への
    ンクジェット記録方法。
  3. 【請求項3】 前記布帛に前記マルチノズルインクジェ
    ット記録方法により染色を行う請求項1または2に記載
    布帛へのインクジェット記録方法。
  4. 【請求項4】 前記隣接ノズル間の重複域Weにおい
    て、各ノズルの印字ドット数を印字方向に対して常に
    化させる請求項1,2又は3に記載の布帛へのインクジ
    ェット記録方法。
  5. 【請求項5】 多色に印字するインクジェット記録にお
    いて、各色のノズル列の隣接ノズル間の重複域Weに形
    成する印字ドット配列の境界を互いにずらせるか、又は
    各色毎に異なる印字ドット配列に形成して境界を互いに
    ずらせるようにする請求項1,2,3又は4に記載の
    帛へのインクジェット記録方法。
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