JP2001284017A - セラミックヒータ及びそれを備えるグロープラグ - Google Patents
セラミックヒータ及びそれを備えるグロープラグInfo
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Abstract
小さいセラミックヒータ及びそれを備えるグロープラグ
を提供する。 【解決手段】 W、Ta、Nb等の金属元素の珪化物、
炭化物等からなる導電性セラミック粒子が、窒化珪素質
焼結体等からなるマトリックスセラミック相に分散され
てなる発熱抵抗体と、W、Re、Ta等の金属、或いは
これらの金属を主成分とする合金等からなり、発熱抵抗
体の端縁に嵌合されるリード線とが、窒化珪素質焼結体
等からなる基体に埋設されてなるセラミックヒータにお
いて、発熱抵抗体及び基体に含まれている希土類元素の
質量比を特定することにより、嵌合部のリード線の周縁
において特定の成分、特に、希土類元素が偏在して形成
される偏在層の厚さが5μm以下であるセラミックヒー
タ、好ましくはそのような偏在のないセラミックヒータ
を得る。
Description
及びそれを備えるグロープラグに関する。更に詳しく
は、本発明は、発熱抵抗体に嵌合されたリード線の周縁
における特定の元素の偏在が抑えられた、好ましくは偏
在のないセラミックヒータ及びそれを備えるグロープラ
グに関する。本発明のセラミックヒータは、嵌合部にお
いても十分な抗折強度を有し、ディーゼルエンジンのグ
ロープラグの加熱源の他、各種の用途において使用する
ことができる。
ヒータとして、窒化珪素質焼結体等の絶縁性セラミック
からなる基体に、WC等の導電成分を含む発熱抵抗体を
埋設したものが知られている。そして、発熱抵抗体に通
電するための電極と、発熱抵抗体の端縁とはW等からな
るリード線により電気的に接続されており、リード線の
先端部分は発熱抵抗体の端縁に嵌合されている。
素原料及び焼結助剤に、WC等の導電材料を配合し、所
定の形状に成形した後、焼成することにより形成され
る。しかし、窒化珪素原料及びWC等の導電材料はとも
に難焼結性であり、焼結助剤が通常の使用量である場合
は、十分に緻密化された発熱抵抗体とすることができ
ず、その強度等が低下することがある。特開平8−64
346号公報には、焼結性を向上させるため、焼結助剤
総量を増量し、焼成過程において十分な液相を生成させ
る手法が提案されているが、この方法では、余剰の焼結
助剤が均一に分散されず、偏在することがある。この偏
在は、特に、発熱抵抗体に嵌合されたリード線の周縁に
おいて生じ易く、嵌合部の近傍における強度の低下が問
題となる。
するものであり、発熱抵抗体の端縁に嵌合され、接続さ
れたW等からなるリード線の周縁における特定の元素の
偏在が抑えられた、好ましくは偏在のないセラミックヒ
ータ及びそれを備えるグロープラグを提供することを目
的とする。本発明のセラミックヒータは、嵌合部におい
ても十分な抗折強度を有し、且つそのばらつきが小さ
い。
ータは、マトリックスセラミック相に導電性セラミック
粒子が分散してなる発熱抵抗体と、該発熱抵抗体の端縁
に嵌合されるリード線と、該発熱抵抗体及び該リード線
が埋設される軸方向に延びる基体と、を備える棒状のセ
ラミックヒータにおいて、上記発熱抵抗体とリード線と
の嵌合部における軸方向中央での横断面で、上記マトリ
ックスセラミック相に含まれる特定の元素の濃度が、上
記リード線から40μm以上離れた部位での所定厚さに
おける平均値の2倍以上となっている部位を偏在層と定
義し、その偏在層の厚さが5μm以下であることを特徴
とする。
リード線の周縁に形成される。偏在する上記「特定の元
素」は、通常、焼成により発熱抵抗体を形成することと
なる原料に配合される焼結助剤に含まれる元素である。
焼結助剤は焼成時に融点の高い液相となり、移動し難い
ため偏在し易い。そして、発熱抵抗体のマトリックスセ
ラミック成分として使用される窒化珪素質焼結体の焼成
には、希土類酸化物等が多用されるため、偏在し易い元
素は、第2発明のように、希土類元素であることが多
い。
に含む偏在層の厚さを5μm以下とすることにより、抗
折強度の低下が抑えられる。一方、リード線の周縁に希
土類元素等が偏在し、形成される偏在層の厚さが5μm
を越える場合は、窒化珪素質焼結体等のマトリックスセ
ラミックによるリード線の保持、固定が不十分となり、
抗折強度が低下する。偏在層の厚さはEPMAによる線
分析によって測定することができる。
剤は、基体として一般に用いられる窒化珪素質焼結体の
原料にも配合され、偏在の有無、或いは偏在の程度は、
発熱抵抗体及び基体の各々に含まれる希土類元素の量比
により変化する。第3発明のように、発熱抵抗体に含ま
れる希土類元素の質量%(Rh)と、基体に含まれる希
土類元素の質量%(Ri)との比(Rh/Ri)が0.5
未満であれば、希土類元素の偏在は十分に抑えられる。
また、偏在層が形成されたとしても、その厚さは5μm
以下となり、抗折強度の低下は十分に抑えられる。
5以下であれば、偏在層は実質的に形成されず、抗折強
度の低下も確実に防止される。このことは、嵌合部にお
けるリード線の周縁を電子顕微鏡により観察した場合
に、偏在層が認められないことにより確認することがで
きる。一方、Rh/Riが0.48以上、特に0.5以上
である場合は、後記の実施例における図3によっても明
らかなとおり、偏在層は急激に厚くなり、同時に抗折強
度は大きく低下する。
45以下であれば、実質的に偏在層の存在しないセラミ
ックヒータとすることができ、同時に抗折強度の最小値
を700MPa以上、特に750MPa以上とすること
ができる。また、抗折強度の平均値は750MPa以
上、特に800MPa以上とすることができ、且つ抗折
強度の平均値と最小値との差を100MPa以下、特に
85MPa以下、更には60MPa以下とすることがで
き、抗折強度のばらつきの小さいセラミックヒータとす
ることができる。尚、Rh及びRiはEPMAにより定性
及び定量分析を行った結果から算出することができる。
ラミック相」と、この相に分散し、含有される導電性セ
ラミック粒子と、により構成される。マトリックスセラ
ミック相は、通常、窒化珪素質焼結体からなる。また、
導電性セラミック粒子は、W、Ta、Nb、Ti、M
o、Zr、Hf、V、及びCr等から選ばれる1種以上
の金属元素の珪化物、炭化物又は窒化物等のうちの少な
くとも1種が焼成され、形成される。
張率が基体を構成する窒化珪素質焼結体、若しくはマト
リックスセラミック相を構成する窒化珪素質焼結体と大
きな差がないものが好ましい。熱膨張率の差が小さけれ
ばヒータ使用時の基体及び発熱抵抗体における亀裂の発
生が抑えられる。そのような導電性セラミック粒子とし
ては、WC、MoSi2、TiN又はWSi2等からなる
粒子が挙げられる。更に、この導電性セラミック粒子と
しては、その融点がセラミックヒータの使用温度を越
え、耐熱性の高いものが好ましい。導電性セラミック粒
子の融点が高ければ使用温度域におけるヒータの耐熱性
も向上する。
ック粒子との量比は特に限定されないが、発熱抵抗体を
100体積部とした場合に、導電性セラミック粒子を1
5〜40体積部とすることができ、特に20〜30体積
部とすることが好ましい。
o及びNb等から選ばれる金属、或いはこれらの金属を
主成分とする合金などにより形成することができ、特
に、Wが多用される。
からなる。この焼結体は、窒化珪素のみからなるもので
あってもよいし、窒化珪素を主成分とし、これに少量の
窒化アルミニウム、アルミナ等が含有されるものであっ
てもよい。また、サイアロンであってもよい。尚、導電
性セラミック粒子との熱膨張率の差を小さくするため、
この粒子を構成するセラミック成分を少量含有させるこ
ともできる。
以下のようにして製造することができる。導電性セラミ
ック粒子用原料粉末として、W、Ti及びMo等の金属
元素の珪化物、炭化物又は窒化物等からなる粉末を使用
する。また、マトリックスセラミック用原料粉末とし
て、窒化珪素原料粉末等のセラミック原料粉末及び焼結
助剤粉末を用いる。この焼結助剤粉末としては、希土類
酸化物粉末が多用されるが、MgO及びAl2O3−Y2
O3等、一般に窒化珪素質焼結体の焼成において用いら
れる酸化物等の粉末を使用することもできる。これらの
焼結助剤粉末は1種のみを使用してもよいが、2種以上
を併用することが多い。尚、Er2O3等、焼結した場合
の粒界が結晶相となる焼結助剤粉末を用いると耐熱性が
より高くなるため好ましい。
を所定の量比で混合し、混合粉末を調製する。この混合
は、湿式等、通常の方法によって行うことができる。マ
トリックスセラミック用及び導電性セラミック粒子用の
各原料粉末、並びに焼結助剤粉末は、これらの合計量を
100体積部とした場合に、導電性セラミック粒子用原
料粉末を15〜40体積部、特に20〜30体積部、残
部をマトリックスセラミック用原料粉末と焼結助剤粉末
とで85〜60体積部、特に80〜70体積部とするこ
とができる。
のバインダー等を配合して混練した後、造粒し、これを
用いて、W等の金属からなるリード線が成形体の所定の
位置に配設されるように予め配置された射出成形用の金
型内に射出成形する等の方法により、焼成後、発熱抵抗
体となる成形体とすることができる。なお、射出成形時
にリード線が成形体に取り付けられる。
埋入する。その方法としては、基体用原料粉末を圧粉し
た半割型を2個用意し、これらの半割型の間の所定位置
に成形体を載置した後、プレス成形する方法等が挙げら
れる。次いで、これらを一体に5〜12MPa程度に加
圧することにより、基体の形状を有する粉末成形体に発
熱抵抗体となる成形体が埋設されたセラミックヒータ成
形体が得られる。このセラミックヒータ成形体を、黒鉛
製等の加圧用ダイスに収納し、これを焼成炉に収容し、
所定の温度で所要時間、ホットプレス焼成することによ
り、セラミックヒータを製造することができる。焼成温
度及び焼成時間は特に限定されないが、焼成温度は17
00〜1850℃、特に1800〜1850℃、焼成時
間は30〜180分、特に60〜120分とすることが
できる。
発明のセラミックヒータを備えることを特徴とする。こ
のグロープラグでは、組み込まれたセラミックヒータ
が、特に、発熱抵抗体とリード線との嵌合部においても
十分な抗折強度を有し、且つそのばらつきが小さいた
め、長期に渡って安定して使用することができる。
以下のように推定される。リード線は一般にW等の融点
の高い金属により形成されるが、それでも、焼成時のリ
ード線の表面と、焼成後、発熱抵抗体となる成形体に含
まれる成分との反応は避けられない。そして、微量とい
えどもリード線と上記成分との化合物が生成し、同時に
若干の体積変化を生じ、このような部位は窒化珪素質焼
結体等にとって組織上の欠陥となる。そのため、この欠
陥部位に希土類酸化物等の比較的移動し易い焼結助剤成
分が移動し、偏在することになる。
の偏在が生じ易くなる原因は以下のように推定される。
Riが小さいか、Rhが大きい場合に、Rh/Riが大きく
なるが、Riが小さいと基体の焼結性が低下し、セラミ
ックヒータ全体としての緻密化が遅くなる。このような
焼成過程では含有される各種成分の移動を生じ易くな
り、特に、他と比較して移動し易い希土類酸化物等が前
記の組織上の欠陥となる部位に偏在し易くなる。また、
この現象はRiが小さくなるほど顕著になり、リード線
の周縁に希土類元素の量比が高い偏在層が形成される。
抵抗体となる成形体の焼結性は改善され、セラミックヒ
ータ全体としての緻密化も速くなり、希土類元素の偏在
が生じ難くはなる。しかし、緻密化の終了後も焼結体は
高温に保持されているため、比較的移動し易い希土類酸
化物等はセラミックヒータ内を移動することができ、ヒ
ータ全体に均一に分散し得る。しかし、上述した組織上
の欠陥となる部位に存在していた希土類酸化物等は十分
に移動せずに残留し、偏在することになる。
にRhが大きい場合は、緻密化終了の後も発熱抵抗体の
組織上の欠陥となる部位に偏在している希土類酸化物等
を除き、多くの希土類成分が基体にまで移動し、発熱抵
抗体に含まれる希土類元素が減少する。しかし、組織上
の欠陥となる部位には多くの希土類酸化物等が残存し、
それによってリード線の周縁における希土類元素の量比
は相対的に更に高くなり、より偏在の程度が強くなる。
このように、Rhが大きくなれば焼結性は改善されるも
のの、より偏在を生じ易くなるため、Rh/Riは0.5
未満とすることが望ましい。
及びそれを備えるグロープラグを実施例により更に詳し
く説明する。 (1)セラミックヒータの作製 窒化珪素原料粉末に、焼結助剤として、表1に記載の量
比のYb2O3粉末及びSiO2粉末を配合してマトリッ
クスセラミック用原料とした。この原料40質量%と導
電性セラミック粒子用原料であるWC粉末60質量%と
を、72時間湿式混合した後、乾燥し、混合粉末を得
た。その後、この混合粉末とバインダーとを混練機に投
入し、4時間混練した。そして、U字形状のキャビティ
を有する金型内に、W製のリード線を、その一方の端部
約3mmがキャビティ内に入り込むように配置した。そ
の状態で、ペレット状に裁断した混練物をキャビティ内
に射出することにより、リード線が両端縁に嵌合され、
接続されたU字形状の発熱抵抗体となる成形体を得た。
焼結助剤として11質量部(4体積部)のYb2O3粉末
及び3質量部のSiO2粉末、並びに5質量部のMoS
i2粉末を配合し、40時間湿式混合したものをスプレ
ードライヤー法によって造粒し、この造粒物を圧粉した
2個の半割型を用意した。その後、発熱抵抗体となる成
形体を2個の半割型の間の所定位置に載置し、プレス成
形して埋入した後、これらを70気圧の圧力で一体に加
圧し、未焼成のセラミックヒータを得た。次いで、この
未焼成のセラミックヒータを600℃で仮焼してバイン
ダーを除去し、仮焼体を得た。その後、この仮焼体を黒
鉛製の加圧用ダイスにセットし、窒素雰囲気下、180
0℃で1.5時間、ホットプレス焼成し、セラミックヒ
ータを作製した。
組み込んだグロープラグの構成 図4は、セラミックヒータの縦断面図である。セラミッ
クヒータ1は、基体11、発熱抵抗体12及びリード線
13a、13bにより構成されている。基体11は窒化
珪素焼結体からなり、埋設される発熱抵抗体12、及び
リード線13a、13bは、この基体11によって保護
されている。発熱抵抗体12はU字形状の棒状体からな
り、基体11に埋設される形態で配設されている。この
発熱抵抗体12には、マトリックスセラミック及び導電
性セラミック粒子が含有されている。また、Wからなる
リード線13a、13bは、外部からセラミックヒータ
1に供給される電力を基体11に埋設される発熱抵抗体
12へ給電できるように、それぞれその一端は基体11
の表面に位置し、他端は発熱抵抗体12の両端縁に嵌合
されている。
だグロープラグの縦断面図である。グロープラグ2は、
発熱する部位である先端側にセラミックヒータ1を備え
る。セラミックヒータ1は、金属製の固定筒21に貫装
され、この固定筒21は外筒22の先端部に保持され
る。
子顕微鏡による観察及びEPMA元素マッピングによる
偏在層の確認 (1)において作製したセラミックヒータを、長さが約
3mmの発熱抵抗体とリード線との嵌合部の軸方向の中
央において、図4のX−Xで示すように径方向に切断
し、切断面を走査型電子顕微鏡により観察し、写真撮影
をした。更に、EPMA元素マッピングによる分析によ
って、偏在層の有無及び偏在層が多くの希土類元素を含
んでいることを確認した。図1は、実験例4のセラミッ
クヒータの倍率500倍の写真であり、図2は、実験例
9のセラミックヒータの倍率500倍の写真である。
ず、第3発明に含まれるセラミックヒータであれば、希
土類元素が偏在しないことが分かる。一方、図2によれ
ば、リード線から40〜50μm離れた部位における厚
さ10μmの範囲のYbの濃度の平均値は約11レベル
であるのに対して、リード線の周縁の厚さ約28μmの
範囲におけるYbの濃度の平均値はおよそ2.7倍の約
30レベルであり、Rh/Riが第3発明の上限値以上で
ある場合は、第1発明の上限値を越える厚さの偏在層が
形成されていることが分かる。
を測定した。スパンは12mmとし、クロスヘッド速度
は0.5mm/分とした。以上、偏在層の厚さ及び抗折
強度の測定結果を表1に併記する。また。図3に、発熱
抵抗体と基体の各々に含まれるYb元素の質量比と、偏
在層の厚さ及び嵌合部における抗折強度の最小値との相
関を示す。
5以下である実験例1〜4では、偏在層はまったく存在
せず、嵌合部における抗折強度の最小値は715MPa
以上であり、平均値との差は84MPa以下であって、
十分な強度を有し、且つそのばらつきも小さいことが分
かる。また、Rh/Riが0.49である実験例5では、
3μmと薄い偏在層が形成されているが、抗折強度の最
小値は665MPaであり、平均値との差は76MPa
であって、十分な強度を有し、ばらつきも小さい。一
方、Rh/Riが0.55以上である実験例6〜9では、
10〜28μmの厚さの偏在層が形成されており、抗折
強度の最小値は512MPa以下であり、平均値との差
は122MPa以上であって、強度が低下し、そのばら
つきも大きいことが分かる。
られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更
した実施例とすることができる。即ち、本発明のセラミ
ックヒータはグロープラグばかりでなく、暖房用等の各
種ヒータにも使用することができる。
し、且つそのばらつきが小さく、信頼性の高いセラミッ
クヒータとすることができる。特に、第3発明によれ
ば、より確実に優れた強度等を有するセラミッヒータと
することができる。また、第4発明によれば、第1乃至
第3発明のセラミックヒータを備え、長期に渡って安定
して使用し得るグロープラグとすることができる。
の周縁の発熱抵抗体の横断面の一部を示す走査型電子顕
微鏡写真である。
の周縁の発熱抵抗体の横断面の一部を示す走査型電子顕
微鏡写真である。
質量比と、偏在層の厚さ及び嵌合部における抗折強度の
最小値との相関を示すグラフである。
ある。
縦断面図である。
体、13a、13b;リード線、2;グロープラグ、2
1;固定筒、22;外筒。
Claims (4)
- 【請求項1】 マトリックスセラミック相に導電性セラ
ミック粒子が分散してなる発熱抵抗体と、該発熱抵抗体
の端縁に嵌合されるリード線と、該発熱抵抗体及び該リ
ード線が埋設される軸方向に延びる基体と、を備える棒
状のセラミックヒータにおいて、上記発熱抵抗体とリー
ド線との嵌合部における軸方向中央での横断面で、上記
マトリックスセラミック相に含まれる特定の元素の濃度
が、上記リード線から40μm以上離れた部位での所定
厚さにおける平均値の2倍以上となっている部位を偏在
層と定義し、その偏在層の厚さが5μm以下であること
を特徴とするセラミックヒータ。 - 【請求項2】 上記特定の元素は、希土類元素である請
求項1記載のセラミックヒータ。 - 【請求項3】 上記発熱抵抗体に含まれる希土類元素の
質量%(Rh)と、上記基体に含まれる希土類元素の質
量%(Ri)との比(Rh/Ri)が0.5未満である請
求項1又は2記載のセラミックヒータ。 - 【請求項4】 請求項1乃至3のうちのいずれか1項に
記載のセラミックヒータを備えることを特徴とするグロ
ープラグ。
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