JP2001281499A - 光ファイバアレイの製造方法及び光ファイバアレイ - Google Patents
光ファイバアレイの製造方法及び光ファイバアレイInfo
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- JP2001281499A JP2001281499A JP2000089703A JP2000089703A JP2001281499A JP 2001281499 A JP2001281499 A JP 2001281499A JP 2000089703 A JP2000089703 A JP 2000089703A JP 2000089703 A JP2000089703 A JP 2000089703A JP 2001281499 A JP2001281499 A JP 2001281499A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 光ファイバの熱膨縮に対し耐久性があるとと
もに、製造コストも軽減できる光ファイバアレイの製造
方法及び光ファイバアレイを提供する。 【解決手段】 全長にV溝が形成されているV溝基板に
光ファイバを仮止めする工程(S8)と、支持基板の段
差部に上記光ファイバの被覆部を当接して、V溝基板を
支持基板の上部平面に載置する工程(S9)と、支持基
板とV溝基板を固定するとともに、上記光ファイバの被
覆部を支持基板の下部平面に固定する工程(S10)と
よりなる光ファイバアレイの製造方法である。
もに、製造コストも軽減できる光ファイバアレイの製造
方法及び光ファイバアレイを提供する。 【解決手段】 全長にV溝が形成されているV溝基板に
光ファイバを仮止めする工程(S8)と、支持基板の段
差部に上記光ファイバの被覆部を当接して、V溝基板を
支持基板の上部平面に載置する工程(S9)と、支持基
板とV溝基板を固定するとともに、上記光ファイバの被
覆部を支持基板の下部平面に固定する工程(S10)と
よりなる光ファイバアレイの製造方法である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学素子と位置合
わせして接続するために単心又はリボン状等にした複数
の光ファイバを整列固定させる光ファイバアレイの製造
方法及び光ファイバアレイに関する。
わせして接続するために単心又はリボン状等にした複数
の光ファイバを整列固定させる光ファイバアレイの製造
方法及び光ファイバアレイに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光ファイバアレイ1は、図3に示
すように支持基板2と押え基板3との間に光ファイバ4
を挟持したものであって、支持基板2の上面は上部平面
5と、そこから段差6をもつ下部平面7とに形成されて
いる。上部平面5の全長にはV溝8を掘り、そのV溝8
に光ファイバ4の被覆を剥がした裸線4aを挿入して整
列させ、押え基板3を支持基板2の上部平面5に押圧す
る。そして、支持基板2と押え基板3と光ファイバ4と
の隙間に樹脂系接着剤9を注入して固定するとともに、
光ファイバ4の被覆部4bは支持基板2の下部平面6に
別種の樹脂系接着剤9aにより固定されている。そし
て、固定された光ファイバ4は光学素子10と位置合わ
せして接続され、全体を金属パッケージで封止して光伝
送装置として利用されている。また、V溝8を形成した
支持基板2は、図4に示すように1枚のウエハー原板1
1に複数個分のV溝をまとめて連続的に切削加工した
後、上部平面5に切削したV溝8の一部を残し、他のV
溝の部位を切削して下部平面7を形成する工程を経た
後、切り離して複数個の支持基板2を製作していた。
すように支持基板2と押え基板3との間に光ファイバ4
を挟持したものであって、支持基板2の上面は上部平面
5と、そこから段差6をもつ下部平面7とに形成されて
いる。上部平面5の全長にはV溝8を掘り、そのV溝8
に光ファイバ4の被覆を剥がした裸線4aを挿入して整
列させ、押え基板3を支持基板2の上部平面5に押圧す
る。そして、支持基板2と押え基板3と光ファイバ4と
の隙間に樹脂系接着剤9を注入して固定するとともに、
光ファイバ4の被覆部4bは支持基板2の下部平面6に
別種の樹脂系接着剤9aにより固定されている。そし
て、固定された光ファイバ4は光学素子10と位置合わ
せして接続され、全体を金属パッケージで封止して光伝
送装置として利用されている。また、V溝8を形成した
支持基板2は、図4に示すように1枚のウエハー原板1
1に複数個分のV溝をまとめて連続的に切削加工した
後、上部平面5に切削したV溝8の一部を残し、他のV
溝の部位を切削して下部平面7を形成する工程を経た
後、切り離して複数個の支持基板2を製作していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、光ファイバア
レイは−40〜60℃の温度差を有する過酷な状況下に
置かれた光伝送装置の中に封止されて使用されるので、
支持基板2及び押え基板3に対し光ファイバ4の被覆部
4bは相対的に大きな熱膨縮を生じている。その被覆部
4bの動きにしたがって被覆された光ファイバ4も長手
方向へ動かされるのに対し、裸線4aは図3の如く2カ
所で支持基板2と樹脂系接着剤で固着されているので長
さ方向の自由度が低く、結局は光ファイバ4の内部応力
を増大させて信号伝達の不備やさらには断線という事態
が過酷な条件下では起こり得た。また、低温下では光フ
ァイバ4の被覆部4bを固定する別種の樹脂系接着剤9
aが図5に示す二点鎖線から実線まで大きく硬化収縮す
るため、被覆部4bの高さ位置が二点鎖線で示す常温の
位置に比べて基板表面に引きつけられて、裸線4aがV
溝9の端部を支点に下方へ応力により生じるクラック等
の破損を回避するように、V溝9の端部にテーパー処理
等を施していたが、V溝の端部は構造が複雑で且つ微細
なため研削して研磨部材を当接しても欠損を生じること
等があり安定して理想的な加工を施すことは困難であっ
た。更に、製作工程において支持基板に精度高く研削し
たV溝を、下部平面を形成するために切削して消失させ
たり、下部平面の上を切削刃が空走させたりする無駄な
工程があり、光ファイバアレイのコスト上昇の要因とな
っていた。
レイは−40〜60℃の温度差を有する過酷な状況下に
置かれた光伝送装置の中に封止されて使用されるので、
支持基板2及び押え基板3に対し光ファイバ4の被覆部
4bは相対的に大きな熱膨縮を生じている。その被覆部
4bの動きにしたがって被覆された光ファイバ4も長手
方向へ動かされるのに対し、裸線4aは図3の如く2カ
所で支持基板2と樹脂系接着剤で固着されているので長
さ方向の自由度が低く、結局は光ファイバ4の内部応力
を増大させて信号伝達の不備やさらには断線という事態
が過酷な条件下では起こり得た。また、低温下では光フ
ァイバ4の被覆部4bを固定する別種の樹脂系接着剤9
aが図5に示す二点鎖線から実線まで大きく硬化収縮す
るため、被覆部4bの高さ位置が二点鎖線で示す常温の
位置に比べて基板表面に引きつけられて、裸線4aがV
溝9の端部を支点に下方へ応力により生じるクラック等
の破損を回避するように、V溝9の端部にテーパー処理
等を施していたが、V溝の端部は構造が複雑で且つ微細
なため研削して研磨部材を当接しても欠損を生じること
等があり安定して理想的な加工を施すことは困難であっ
た。更に、製作工程において支持基板に精度高く研削し
たV溝を、下部平面を形成するために切削して消失させ
たり、下部平面の上を切削刃が空走させたりする無駄な
工程があり、光ファイバアレイのコスト上昇の要因とな
っていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、上記
の課題を解決するために、熱膨縮に対し耐久性があると
ともに、製造コストも軽減できる光ファイバアレイの製
造方法及び光ファイバアレイを提供する。請求項1に係
る本発明は、全長にV溝が形成されているV溝基板に光
ファイバを仮止めする工程と、支持基板の段差部に上記
光ファイバの被覆部を当接して、V溝基板を支持基板の
上部平面に載置する工程と、支持基板とV溝基板を固定
するとともに、上記光ファイバの被覆部を支持基板の下
部平面に固定する工程と、よりなる光ファイバアレイの
製造方法である。これにより、被覆無しの光ファイバは
V溝基板のV溝傾斜面と接触する2点で支持されるだけ
なので、光素子との接続後に熱膨張により樹脂製被覆が
長手方向に延びたストレスを緩衝させることができ、温
度変化に強く長期信頼性に優れた光ファイバアレイを効
率よく提供できる。なお、全長にV溝が形成されている
V溝基板に光ファイバを仮止めする工程では、V溝基板
を、V溝を形成した面を上に向け、V溝基板に光ファイ
バの裸線を挿入して少量の接着剤により仮止めした後、
元の、V溝を形成した面を下に向けるようにV溝基板を
反転させる工程でもよい。また、仮止めする他の方法と
して、少量の接着剤により仮止めした後、保持用テープ
を貼着しておき、支持基板に載置した時点で保持用テー
プを引き抜く手順を加えても良い。
の課題を解決するために、熱膨縮に対し耐久性があると
ともに、製造コストも軽減できる光ファイバアレイの製
造方法及び光ファイバアレイを提供する。請求項1に係
る本発明は、全長にV溝が形成されているV溝基板に光
ファイバを仮止めする工程と、支持基板の段差部に上記
光ファイバの被覆部を当接して、V溝基板を支持基板の
上部平面に載置する工程と、支持基板とV溝基板を固定
するとともに、上記光ファイバの被覆部を支持基板の下
部平面に固定する工程と、よりなる光ファイバアレイの
製造方法である。これにより、被覆無しの光ファイバは
V溝基板のV溝傾斜面と接触する2点で支持されるだけ
なので、光素子との接続後に熱膨張により樹脂製被覆が
長手方向に延びたストレスを緩衝させることができ、温
度変化に強く長期信頼性に優れた光ファイバアレイを効
率よく提供できる。なお、全長にV溝が形成されている
V溝基板に光ファイバを仮止めする工程では、V溝基板
を、V溝を形成した面を上に向け、V溝基板に光ファイ
バの裸線を挿入して少量の接着剤により仮止めした後、
元の、V溝を形成した面を下に向けるようにV溝基板を
反転させる工程でもよい。また、仮止めする他の方法と
して、少量の接着剤により仮止めした後、保持用テープ
を貼着しておき、支持基板に載置した時点で保持用テー
プを引き抜く手順を加えても良い。
【0005】また、請求項2に係る本発明は、全長にV
溝が掘られているV溝基板と、上部平面と下部平面に段
差をもってなる支持基板と、該V溝基板のV溝に光ファ
イバが埋設され、該V溝基板が支持基板の上部平面に固
定され、上記光ファイバの被覆部が支持基板の下部平面
に固定されているファイバアレイである。これにより、
被覆無しの光ファイバは図2(a)の如く1カ所で支持
基板2と接着剤により固着されるので、長手方向への自
由度が相対的に向上し熱膨張により樹脂製被覆が長手方
向に延びたストレスを緩衝させることができる一方、図
2(a)の横方向への移動は押え基板3のV溝により阻
止されるので位置狂いを生じさせず温度変化に強く長期
信頼性に優れた光ファイバアレイを提供できる。
溝が掘られているV溝基板と、上部平面と下部平面に段
差をもってなる支持基板と、該V溝基板のV溝に光ファ
イバが埋設され、該V溝基板が支持基板の上部平面に固
定され、上記光ファイバの被覆部が支持基板の下部平面
に固定されているファイバアレイである。これにより、
被覆無しの光ファイバは図2(a)の如く1カ所で支持
基板2と接着剤により固着されるので、長手方向への自
由度が相対的に向上し熱膨張により樹脂製被覆が長手方
向に延びたストレスを緩衝させることができる一方、図
2(a)の横方向への移動は押え基板3のV溝により阻
止されるので位置狂いを生じさせず温度変化に強く長期
信頼性に優れた光ファイバアレイを提供できる。
【0006】そして、請求項3に係る発明は、光ファイ
バアレイのV溝基板を、ウエハー原板から切断した平板
の全長にV溝を切削する工程と、平板を所望大きさに切
断する工程とにより製作するとともに、前記支持基板
を、平板に、上部平面を残し段差をもって下部平面を形
成する工程と、平板を所望大きさに切断する工程とによ
り製作するものである。これにより、V溝を切削加工し
たV溝基板は、1枚のウエハー原板にV溝をまとめて切
削加工した後に切り離して多数個を形成できるので、従
来のようにV溝を切削加工した支持基板に、V溝の一部
を切削して下部平面を形成する工程又は逆に、支持基板
に下部平面を形成した後下部平面の上を切削刃が空走し
ながらV溝を切削加工することがないので、ウエハー原
板を有効に利用するので製造コストを安価にすることが
できる。なお、前記支持基板を、平板に、上部平面を残
し段差をもって下部平面を形成する工程は、ウエハー原
板から切断した平板に、切削による下部平面を形成して
一部を残して段差のある上部平面とする工程であっても
よいし、1軸プレスにより、ウエハー原板から切断した
平板を経ることなく中央に溝部を有するS5の形状を製
作することも可能である。
バアレイのV溝基板を、ウエハー原板から切断した平板
の全長にV溝を切削する工程と、平板を所望大きさに切
断する工程とにより製作するとともに、前記支持基板
を、平板に、上部平面を残し段差をもって下部平面を形
成する工程と、平板を所望大きさに切断する工程とによ
り製作するものである。これにより、V溝を切削加工し
たV溝基板は、1枚のウエハー原板にV溝をまとめて切
削加工した後に切り離して多数個を形成できるので、従
来のようにV溝を切削加工した支持基板に、V溝の一部
を切削して下部平面を形成する工程又は逆に、支持基板
に下部平面を形成した後下部平面の上を切削刃が空走し
ながらV溝を切削加工することがないので、ウエハー原
板を有効に利用するので製造コストを安価にすることが
できる。なお、前記支持基板を、平板に、上部平面を残
し段差をもって下部平面を形成する工程は、ウエハー原
板から切断した平板に、切削による下部平面を形成して
一部を残して段差のある上部平面とする工程であっても
よいし、1軸プレスにより、ウエハー原板から切断した
平板を経ることなく中央に溝部を有するS5の形状を製
作することも可能である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に本発明を図示の実施例に沿
って更に詳細に説明する。図1は本発明の製造工程を示
す説明図であり、図2は その製造方法による光ファイ
バアレイの正面図を(a)及び側面図を(b)として示
している。光ファイバアレイ1は、下面の全長にV溝8
が正確な位置に切削されている押え基板3と、上部平面
5と下部平面7に段差6をもってなる支持基板2と、支
持基板2の上部平面5に、押え基板3のV溝8に合わせ
て整列された光ファイバ4の裸線4aとから組み立てら
れる。まず、1個の押え基板3は、1枚のウエハー原板
11にV溝8をまとめて連続的に切削加工するとともに
段差6の上縁を直線状にテーパー処理した(S1)後に
切り離して(S2)多数個を形成している(S3)。ま
た、1個の支持基板3も、他の厚みの異なる1枚のウエ
ハー原板11に下部平面7をまとめて切削加工し上部平
面5を残した(S4,S5)後に切り離して(S6)多
数個を形成している(S7)。このように、V溝8を切
削加工したウェハー原板11を切断して複数個のV溝基
板にする工程において、従来のようにV溝を切削加工し
た支持基板に、V溝の一部を切削して下部平面を形成す
る工程がないので、ウェハー原板11を有効に利用する
ので製造コストを安価にすることができる。
って更に詳細に説明する。図1は本発明の製造工程を示
す説明図であり、図2は その製造方法による光ファイ
バアレイの正面図を(a)及び側面図を(b)として示
している。光ファイバアレイ1は、下面の全長にV溝8
が正確な位置に切削されている押え基板3と、上部平面
5と下部平面7に段差6をもってなる支持基板2と、支
持基板2の上部平面5に、押え基板3のV溝8に合わせ
て整列された光ファイバ4の裸線4aとから組み立てら
れる。まず、1個の押え基板3は、1枚のウエハー原板
11にV溝8をまとめて連続的に切削加工するとともに
段差6の上縁を直線状にテーパー処理した(S1)後に
切り離して(S2)多数個を形成している(S3)。ま
た、1個の支持基板3も、他の厚みの異なる1枚のウエ
ハー原板11に下部平面7をまとめて切削加工し上部平
面5を残した(S4,S5)後に切り離して(S6)多
数個を形成している(S7)。このように、V溝8を切
削加工したウェハー原板11を切断して複数個のV溝基
板にする工程において、従来のようにV溝を切削加工し
た支持基板に、V溝の一部を切削して下部平面を形成す
る工程がないので、ウェハー原板11を有効に利用する
ので製造コストを安価にすることができる。
【0008】次に、押え基板3を、V溝8を形成した面
を上に向け、押え基板3のV溝8に合わせて光ファイバ
4の裸線4aを整列させて仮置きして少量の接着剤によ
り仮止めをする(S8)。そして、押え基板3を、V溝
8に裸線4aを挿入したまま元の、V溝8を形成した面
を下に向けるように押え基板3を反転させる(S9)。
そのまま、押え基板3の下面が支持基板7の上部平面に
接近させ、支持基板2の段差部6に光ファイバ4の被覆
部4bの端部を当接して、押え基板3を支持基板2の上
部平面5に載置する(S10)。そして、支持基板2と
押え基板3と光ファイバ4との隙間に樹脂系接着剤9を
注入して固定し、光ファイバ4の被覆部4bを支持基板
の2下部平面7に別種の樹脂系接着剤9aにより固定す
る。これにより、被覆無しの光ファイバは、図2に示す
ように支持基板の上面と接触する矢印Aの1点で支持さ
れるだけなので、熱膨張により樹脂製被覆が長手方向に
延びたストレスを緩衝させることができる。また、段差
6の上縁に施すテーパー処理は直線状に簡単にできるの
で、安定したテーパー処理を行うことができるから、裸
線4aが低温により収縮する接着剤9aにより下方へ引
っ張られ、下方へ応力を受けても適切なテーパー処理し
た端部によりクラック等の破損が回避できる。これによ
り、温度変化に強く長期信頼性に優れた光ファイバアレ
イを製造できる。
を上に向け、押え基板3のV溝8に合わせて光ファイバ
4の裸線4aを整列させて仮置きして少量の接着剤によ
り仮止めをする(S8)。そして、押え基板3を、V溝
8に裸線4aを挿入したまま元の、V溝8を形成した面
を下に向けるように押え基板3を反転させる(S9)。
そのまま、押え基板3の下面が支持基板7の上部平面に
接近させ、支持基板2の段差部6に光ファイバ4の被覆
部4bの端部を当接して、押え基板3を支持基板2の上
部平面5に載置する(S10)。そして、支持基板2と
押え基板3と光ファイバ4との隙間に樹脂系接着剤9を
注入して固定し、光ファイバ4の被覆部4bを支持基板
の2下部平面7に別種の樹脂系接着剤9aにより固定す
る。これにより、被覆無しの光ファイバは、図2に示す
ように支持基板の上面と接触する矢印Aの1点で支持さ
れるだけなので、熱膨張により樹脂製被覆が長手方向に
延びたストレスを緩衝させることができる。また、段差
6の上縁に施すテーパー処理は直線状に簡単にできるの
で、安定したテーパー処理を行うことができるから、裸
線4aが低温により収縮する接着剤9aにより下方へ引
っ張られ、下方へ応力を受けても適切なテーパー処理し
た端部によりクラック等の破損が回避できる。これによ
り、温度変化に強く長期信頼性に優れた光ファイバアレ
イを製造できる。
【0009】
【実施例】上記製造方法による光ファイバアレイの熱ヒ
ートサイクル試験(−40〜60℃)を行った結果を示
す。従来の支持基板側にV溝を形成した場合はかなり長
期間の場合に耐久度に支障の出るものがある場合がある
が、本願はそのような製品がでない。
ートサイクル試験(−40〜60℃)を行った結果を示
す。従来の支持基板側にV溝を形成した場合はかなり長
期間の場合に耐久度に支障の出るものがある場合がある
が、本願はそのような製品がでない。
【0010】
【表1】
【0011】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の光ファ
イバアレイは熱膨縮に対し耐久性があるとともに、製造
コストも軽減できる光ファイバアレイの製造方法及び光
ファイバアレイであるから、従来の問題点を解決した光
ファイバアレイとして、業界に寄与するところは極めて
大きいものである。
イバアレイは熱膨縮に対し耐久性があるとともに、製造
コストも軽減できる光ファイバアレイの製造方法及び光
ファイバアレイであるから、従来の問題点を解決した光
ファイバアレイとして、業界に寄与するところは極めて
大きいものである。
【図1】本発明の製造方法における工程を示す説明図で
ある。
ある。
【図2】本発明の光ファイバアレイを示す斜視図であ
る。
る。
【図3】従来の光ファイバアレイを示す斜視図である。
【図4】従来の光ファイバアレイの製造方法における工
程を示す説明図である。
程を示す説明図である。
【図5】低温時における従来の光ファイバアレイの状態
を示す説明図である。
を示す説明図である。
1・・光ファイバアレイ、2・・支持基板、3・・押え
基板、4・・光ファイバ、4a・・裸線、4b・・被覆
部、5・・上部平面、6・・段差、7・・下部平面、8
・・V溝、、9,9a・・接着剤、10・・光学素子、
11・・ウェハー原板。
基板、4・・光ファイバ、4a・・裸線、4b・・被覆
部、5・・上部平面、6・・段差、7・・下部平面、8
・・V溝、、9,9a・・接着剤、10・・光学素子、
11・・ウェハー原板。
Claims (3)
- 【請求項1】 全長にV溝が形成されているV溝基板に
光ファイバを仮止めする工程と、 支持基板の段差部に上記光ファイバの被覆部を当接し
て、V溝基板を支持基板の上部平面に載置する工程と、 支持基板とV溝基板を、固定するとともに、上記光ファ
イバの被覆部を支持基板の下部平面に固定する工程と、 よりなる光ファイバアレイの製造方法。 - 【請求項2】 全長にV溝が掘られているV溝基板と、
上部平面と下部平面に段差をもってなる支持基板と、該
V溝基板のV溝に光ファイバが埋設され、該V溝基板が
支持基板の上部平面に固定され、上記光ファイバの被覆
部が支持基板の下部平面に固定されている光ファイバア
レイ。 - 【請求項3】 請求項2記載のV溝基板を、平板の全長
にV溝を切削する工程と、平板を所望大きさに切断する
工程とにより製作するとともに、前記支持基板を、平板
に、上部平面を残し段差をもって下部平面を形成する工
程と、平板を所望大きさに切断する工程とにより製作す
る光ファイバアレイ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000089703A JP2001281499A (ja) | 2000-03-28 | 2000-03-28 | 光ファイバアレイの製造方法及び光ファイバアレイ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000089703A JP2001281499A (ja) | 2000-03-28 | 2000-03-28 | 光ファイバアレイの製造方法及び光ファイバアレイ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001281499A true JP2001281499A (ja) | 2001-10-10 |
Family
ID=18605425
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000089703A Pending JP2001281499A (ja) | 2000-03-28 | 2000-03-28 | 光ファイバアレイの製造方法及び光ファイバアレイ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001281499A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008225515A (ja) * | 2008-06-27 | 2008-09-25 | Mitsubishi Cable Ind Ltd | 光ファイバアレイ |
JP2011090259A (ja) * | 2009-10-26 | 2011-05-06 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 光ファイバアレイ用v溝基板、v溝基板の製造方法、およびv溝基板を用いたplcモジュール |
JP2014048640A (ja) * | 2012-09-04 | 2014-03-17 | Sony Corp | コネクタおよびその製造方法、並びに光通信システム |
-
2000
- 2000-03-28 JP JP2000089703A patent/JP2001281499A/ja active Pending
Cited By (3)
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